JP4555462B2 - PLL circuit - Google Patents

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PLL回路に関し、特にデジタル伝送分野、SDH/SONET(同期デジタルハイアラキー/ソネット(同期光通信網))に代表されるNRZ(非ゼロ復帰)信号のCDR(クロック/データ・リカバリー回路)用として好適なPLL(位相ロックループ)回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル伝送用クロック/データ・リカバリー(あるいはリタイミング)回路(以下、CDRと略す)用途として要求されるジッタ特性には、ジッタトレランス特性、ジッタトランスファー特性、および出力ジッタが含まれる。
【0003】
上記ジッタトランスファー特性は、入力信号に対して、ある周波数の正弦波ジッタを付加し、その入力正弦波ジッタとCDRから出力されるその周波数成分のジッタとの比によって決められる。
【0004】
また、上記ジッタトレランス特性は、入力信号に対して、ある周波数の正弦波ジッタを加えていき、CDRから出力されるデータがどこまで正しくリカバリー(再生)できるか、その限界値を求める(耐力試験)ものである。
【0005】
また、上記出力ジッタとは、入力信号にジッタが無い場合、CDR自身により発生するジッタのことである。
【0006】
CDR用途として従来用いられているPLL回路について以下に説明する。
【0007】
(従来のPLL回路の第1例)
まず最初に、図5に示すような、位相比較器(PD)、もしくは周波数位相比較器(PFD)からなる比較器501と、R−Cループフィルタ(LPF)503と、このループフィルタの電圧をV−I変換するGmセル回路506と、電流制御発振器(ICO)508とを有する従来のPLL回路を例にとる。ここで、Gmセル回路506とICO508を電圧制御発振器(VCO)としても良い。
【0008】
ここで、PD/PFD501の位相差または、周波数差に対する電流ゲインをkiとしGmセル回路506によるV−I変換ゲインをgm、ICO508の電流に対する周波数ゲインをkicoとすると、伝達関数は以下の(1)式のように表される。
【0009】
【数1】

Figure 0004555462
【0010】
(従来のPLL回路の第2例)
図6は従来のPLL回路の第2例を示す。このPLL回路は、位相比較器(PD)、もしくは周波数位相比較器(PFD)501、502をもち、異なる2つの位相差または、周波数差に対する電流ゲインki1,ki2を個々に、制御コントロールするように構成している。図6ではPD/PFDを2つ持たせているように描かれているが、PD/PFDが1つで、チャージポンプ回路(CHP)を用いて、2つの異なる電流ゲインを構成することも可能である。従来のPLL回路の第1例で述べたように、同様にして伝達関数を書くと以下の(2)式のようになる。
【0011】
【数2】
Figure 0004555462
【0012】
ここで、(1)式と(2)式を比べてみると、PLL回路の周波数特性を決める上で重要なω0とω1に着目すると、
(2)式での
【0013】
【数3】
Figure 0004555462
【0014】
が(1)式でのRと同様の作用をしていることがわかる。
【0015】
この方式での利点としてgmと、ki1/ki2比を適切に選べば、容量値Cを小さくすることができ、ICとしての集積化が容易となる。
【0016】
(従来のPLL回路の第3例)
上記、「従来のPLL回路の第1例」で述べたPLL回路において、PDもしくはPFDとせず、図7の従来のPLL回路の第3例においては、それぞれに位相差に対して主に役割をになっている位相比較器(PD)701と、周波数差に対して主に役割をになうようにした周波数比較器(FD)702を用い、PLL回路のループのなかで役割分担を行うように構成している。本質的には「従来のPLL回路の第2例」とかわらず、PDとFDを用い、それぞれの電流ゲインをki1,ki2とすると、伝達関数自体は(2)式と同じになる。
【0017】
但し、この場合、プルインレンジを広くとろうとした場合、FD701からなる周波数差を合わせ込むループの電流ゲインki2を上げる必要があるが、上げすぎるとゼロ点であるω1が高くなり、ユニティーゲイン周波数に近づくにつれ、PLL回路のループ自体がだんだんと不安定になってゆき、ジッタトランスファー特性としては、ピーキングの増大として影響が現れてくる。従来技術では、広いプルインレンジを持ち、ロックするまでの時間(ロックインタイム)を高速化することが困難である。このことは、ジッタトレランス試験のような入力データにジッタ周波数を加味して行う耐力試験では、周波数差として見えてくるジッタ量に対して容易にPLL回路が脱ロックしてしまいデジタルデータ伝送用途PLL回路としての信頼性に欠けてしまう。
【0018】
上記、ジッタトランスファー特性とは、入力信号に対して、ある周波数の正弦波ジッタを加えていき、その入力正弦波ジッタとCDRから出力されるその周波数成分のジッタとの比によって決められるものである。通常、PLL回路でCDRを構成する場合、基本的にはそのPLL回路の周波数−ゲイン特性(f−特)が、すなわちPLL回路の帯域が、ジッタトランスファー特性と等価とみなすことができる。デジタル伝送分野では、この特性がかなり厳しいものである。CDRの再生データのジッタを抑えるため、PLL帯域としては、カットオフ周波数(fc)が低く、またピーキングに対しても、例えば0.1dB以下というような仕様が要求されている。
【0019】
また、ジッタトレランス特性とは、入力信号に対して、ある周波数の正弦波ジッタを加えていき、CDRから出力される(再生される)データが、どこまで正しく再生できるか、その付加ジッタ量の限界値を求める(耐力試験)ものである。
【0020】
通常の場合、ジッタトレランス特性を向上させようとした場合、CDRとしてのPLL帯域を広くとらなければならず、そのようにするとジッタトレランス特性を満足できなくなってしまい、常にトレードオフの関係であった。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来のPLL回路においては、プルインレンジを大きくとり、デジタルデータ伝送用のCDR用途PLL回路に要求されるジッタ特性を改善させることが困難であった。また、プルインレンジを広くとろうとすると、PLL回路のループ自体が不安定となり、安定性に欠け、また、ジッタトランスファー特性と、ジッタトレランス特性は、トレードオフの関係にあったため、ジッタトランスファー特性を向上させるとジッタトレランス特性が劣化してしまっていた。逆に、ジッタトレランス特性を改善しようとすれば、PLL回路の帯域が広くなり、ジッタトランスファー特性で規定されているカットオフ周波数を満たすことが困難となる。ピーキングに関しても厳しい特性が要求されている。
【0022】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、その目的は、ジッタトランスファー特性に影響を与えずにジッタトレランス特性の性能を向上させることができ、またPLLループとしても十分な安定性を確保することができ、さらには、ピーキングを抑え、広いプルインレンジを持つことができるPLL回路を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、入力信号とPLL出力信号を入力して、該入力信号と該PLL出力信号との位相を比較する位相比較器と、前記入力信号と前記PLL出力信号を入力して、該入力信号と該PLL出力信号との周波数を比較する周波数比較器と、前記周波数比較器の出力を入力するループフィルタと、前記ループフィルタの出力を入力してV−I変換するGmセル回路と、前記位相比較器の出力と前記Gmセル回路の出力を入力して前記PLL出力信号を生成する電流制御発振器とを具備することを特徴とするPLL回路において、前記ループフィルタはR−Cループフィルタであり、前記位相比較器の電流ゲインをk i1 、前記周波数比較器の電流ゲインをk i2 、前記電流制御発振器の周波数ゲインをk ico 、前記Gmセル回路のV−I変換ゲインをgm、前記R−Cループフィルタの抵抗の抵抗値をR、前記R−Cループフィルタの容量の容量値をC、としたときに、伝達関数H(s)が、
H(s)=A/2π・((s+ω)/s)・k ico /s
ここで、
A=k i1 +k i2 ・gm・R
ω=1/(((k i1 /k i2 ・gm)+R)・C)
であり、前記周波数比較器の電流ゲインk i2 が前記位相比較器の電流ゲインk i1 よりも大きいことを特徴とする。
【0025】
また、前記ループフィルタに前記位相比較器の出力が入力されることを特徴とすることができる。
【0026】
また、前記位相比較器の出力を入力する第1および第2のチャージポンプ回路と、前記周波数比較器の出力を入力する第3のチャージポンプ回路を有し、前記第1のチャージポンプの出力は前記電流制御発振器の入力端子に接続し、前記第2および第3のチャージポンプ回路の出力は前記ループフィルタの入力端子に接続することを特徴とすることができる。
【0027】
また、前記ループフィルタと前記信号発振器間にGmセル回路またはV−I変換器を接続したことを特徴とすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0030】
(基本構成と作用)
まず、本発明のPLL回路の基本構成を図1に示す。同図に示すように、このPLL回路は、入力信号とPLL出力信号を入力して、入力信号とPLL出力信号との位相を比較する位相比較器101と、入力信号とPLL出力信号を入力して、入力信号とPLL出力信号との周波数を比較する周波数比較器102と、周波数比較器102の出力を入力するループフィルタ103と、ループフィルタ103の電圧をV−I変換(Gm)するGmセル回路106と、位相比較器101の出力とGmセル回路106の出力を入力してPLL出力を生成する電流制御発振器(ICO)108とを有するPLL回路であって、ループフィルタ103がR−Cからなるループフィルタ(LPF)である。
【0031】
位相比較器(PD)101と周波数比較器(FD)102のそれぞれの電流ゲインをki1,ki2とする。ここで、Gmセル回路106とICO108を電圧制御発振器(VCO)としても良い。
【0032】
従来のPLL回路の第3例である図7の構成の容量Cに対して、本発明の図1の構成では、直列にRを挿入することにより、R−C(もしくはC−R)からなる第二のループフィルタを形成しているかのような振る舞いがPLL回路に表れてくる。
【0033】
その伝達関数を以下の(3)式に示す。
【0034】
【数1】
Figure 0004555462
・・・・(3)
【0035】
(3)式は、上述の(2)式と比較して、ω2の分母にRがあるため、周波数差に対して、ループのゲインを高くし、引き込みを高速に行う為、周波数差側の電流ゲインki2を高くしても、ループが不安定となることはない。このことは、(2)式で、周波数差に対して応答をよくする為、ki2≫ki1とした時、ω1となりゼロ点が無くなりループが不安定となっていたが、(3)式では、
【0036】
【数5】
Figure 0004555462
【0037】
となり、ゼロ点が確保でき、ループ自体の安定性も得ることが可能となる。このため、ゼロ点が、ユニティゲイン周波数(f0)よりも、十分低くすることが可能となり、ジッタトランスファー特性には、ピーキングをほとんど無くすことが可能となる。この場合においても、ki2≫ki1とすることが、無理なくできるため、ジッタトレランス特性のようなジッタ耐力試験においても、十分なジッタトレランス特性を得ることが可能となる。これにより、従来技術のような、ジッタトランスファー特性とジッタトレランス特性とのトレードオフ関係を無くし、双方の性能向上を可能とすることができる。
【0038】
また、同じゼロ点を確保しようとした場合(ω2を一定にする)にも、容量値Cを小さくすることが、可能な為、ICの高集積化のみならず、PLL回路としてのロックインタイムを短くすることが可能である。
【0039】
図2は図1の基本構成の変形例である。図1に増幅器104を挿入したものである。
【0040】
(第1の実施形態の構成と動作)
図3は本発明を適用した一実施形態のCDR用途向けのPLL回路の構成を示す。同図に示すように、本実施形態のPLL回路は、入力信号であるNRZ信号とPLL出力となる同期信号を入力信号とする位相比較器301と周波数比較302器の両比較器を併せ持ち、それらの出力を入力とする位相比較器用チャージポンプ回路303、304を2つもち、周波数比較器用チャージポンプ回路305とそれらの出力を入力とするGmセル回路(V−I変換器)306、およびR−Cからなるループフィルタ(LPF)307と、それらの入力を制御信号とする電流制御発振器(ICO)308を有する。
【0041】
ここで、チャージポンプ回路303〜305を用いたのは、発振器としてICO308を用いたことによる。また、Gmセル回路306を用いたのは、後述する、サブループ320のゲイン調節を任意に行えるようにするためである。
【0042】
上記の位相比較器301と第1の位相比較器用チャージポンプ回路303と、ICO308とから、1次のPLLループの帯域を決めるメインループ310が構成される。また、位相比較器301、第2の位相比較器用チャージポンプ回路304、周波数比較器302、周波数比較器用チャージポンプ回路305、Gmセル回路(V−I変換器)306、ループフィルタ307、およびICO308から、2次のPLLループの帯域を決めるサブループ320が構成される。
【0043】
ジッタ特性のうちのジッタトランスファー特性を決める制御ループは、メインループ310により決まり、プルインレンジは、サブループ320により決まるので、プルインレンジを広く取ることが可能となる。この際、サブループ320の特性がジッタトランスファー特性に影響を与えないように、メインループ310とサブループ320のループ特性を決める必要がある。また、位相比較器301でメインループ310を決める必要があるため、図4に示すように、周波数比較器302は、±0.25UIpp(データレートの1/4周期分)の位相差不感帯を設けてある。なお、UIppは、データレート周期を1とした時のUnit Interval(単位インターバル)の略である。
【0044】
上記のように、ジッタトランスファー特性を決める制御ループは、メインループ310により決まり、ジッタトレランス特性を決める制御ループは、サブループ302により決まるので、ジッタトランスファー特性とジッタトレランス特性は、従来方式と異なり、独立に制御することができる。以上述べた本発明の特有な作用を以下にさらに詳述する。
【0045】
上述のように、ジッタトランスファー特性を特徴づけるPLLループの帯域は、メインループ310により決定される。メインループ310は、位相比較器301とその出力を入力とする第1の位相比較器用チャーシポンプ303、その出力を入力とするICO(電流制御発振器)308から構成される。ここで、ICO308からは、RCLK(再生クロック)と同位相のiclkと、90°位相の異なるqclkを出力している。RCLK(iclk)と入力信号のNRZであるINDATAが、位相比較器301の入力となる。
【0046】
これらのRCLKとINDATAとの位相差を位相比較器301により抽出が行われるが、この際、位相比較器301は、位相差の絶対値に依らず固定のゲインでアップ信号(UP)、ダウン信号(DN)を出力する。この一定ゲインをAΘと略す。また、第1の位相比較器用チャーシポンプ303の電流ゲインをItと略し、ICO308の電流に対する周波数ゲインをKicoとすると、メインループ310の伝達関数H(s)mainは、以下の(4)式のように表記することができる。
【0047】
【数6】
Figure 0004555462
【0048】
また、上述のように、ジッタトレランス特性を特徴づけるPLLループの帯域は、サブループ320により決定される。サブループ320は、位相比較器301、第2の位相比較器用チャージポンプ回路304、周波数比較器302、周波数比較器用チャージポンプ回路305、Gmセル回路306、ループフィルタ307、およびICO308から構成される。ここで、周波数比較器302は、上述のように、iclk,qclkを入力とし、INDATAとを比較することにより、周波数差を検出するが、位相差が±0.25UIpp以上ある周波数差(位相差も含む)を検出し、絶対値に依らず、固定のゲインで周波数アップ信号(FUP)、周波数ダウン(FDN)を出力する。その際、周波数比較器302は、iclk,qclkを入力とし、両入力信号を比較することにより、周波数比較器302に±0.25UIppの不感帯を作り、周波数比較器302はその不感帯で周波数比較を行っている。この一定ゲインをBΘと略す。また、第2の位相比較器用チャージポンプ回路304、周波数比較器用チャージポンプ回路305のそれぞれの電流ゲインをI2,I3と略すと、サブループ320の伝達関数H(s)subは、以下の(5)式のよう表記することができる。
【0049】
【数7】
Figure 0004555462
【0050】
ここで、簡略のためC1≫C2、1≫C3とし、C2及びC3はC1よりも十分小さいとし、これらによる効果を無視した。C1、2は、高周波ノイズを除去するために存在している。
【0051】
また、I3≫I2としてループの安定性を加味し、I2による効果がサブループ320に及ぼす影響が小さいようなI2を決める必要がある。
【0052】
上記の(5)式で示されているように、サブループ320は、2次のPLL回路を構成しており、上記のように、I3≫I2と仮定すると、サブルーブ320は、BΘ*I3の項によって決まることがわかる。
【0053】
(5)式のAΘ*I2の項は、サブループ320で用いられているキャパシタR,C1からなるループフィルタ307の位相周波数差の積分された電圧(Vlpf)が、実デバイス上の微少リーク、定常位相誤差を補正するために補助的な作用をになうように設計されている。これにより、ループフィルタ307を安定的な一定値電圧としておくことで、周波数比較器302が急激な反応をしないようにすることができ、そのため出力ジッタを抑える効果も得られる。
また、周波数比較器302が通常動作時に位相比較器301のメインループ310に影響を与えないように位相差±0.25UIppの不感帯をもっているため、周波数が合わせ込まれ位相差が、±0.25UIpp以下となった時には、(2)式のゲインBΘは、BΘ=0となるので、CDRとしてのジッタトランスファー特性をきめるCDRのループ特性、PLL帯域は、H(s)sub
【外1】
Figure 0004555462
【0054】
0となり、(4)式がそのままPLL回路全体のループ特性となる。
【0055】
また、前述のように、プルインレンジを広くとるため、2次のPLL回路を構成する際に発生しやすいジッタトランスファー特性のピーキングを、(4)式で表されるH(s)mainの特性のメインループ310で一次のPLL回路の構成することにより、理論上無くすことが可能となる。
【0056】
出力ジッタに関しても、(4)式において、AΘが固定ゲインのため、それ以上のジッタを発生することが無いことがわかる。
【0057】
さらに、CDRにとって重要な特性であるジッタトレランス特性に関しては、(5)式において、±0.25UIpp以上の位相差、あるいは周波数差が検出された場合にはBΘ≠0となり、その結果、サブループ302が作用して2次のPLLループとなり、入力ジッタに対してロックが外れること無く、良好な特性を得ることができる。
【0058】
最後に、CDR用途の本PLL回路を用いたデータリカバリーについて述べる。本PLL回路に用いられている位相比較器301は、2値出力の位相比較器のため、位相差による動作特性としては、不感帯をもたない常に入力信号のセンター、つまり入力信号のアイ・パターンの中心でPLL回路がロックすることを容易にしている。このため、BER(Bit Error Rate;ビット誤り率)特性を劣化させない。BERは、入力信号とノイズ(S/N Rate;信号対雑音比)により、再生データにどれだけのエラーを発生するかを示したもので、誤り率ともいう。
【0059】
(他の実施形態)
上記の本発明の実施形態では、発振器として、電流制御発振器(ICO)を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば電圧制御発振器(VCO)などでもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、PLL回路としての安定性を飛躍的に向上し、デジタル伝送用CDR(デジタルデータ伝送用クロック/データ・リカバリー)に要求されるジッタ特性を飛躍的に向上し、広いプルインレンジ(周波数引き込み範囲)を確保しつつ、かつPLL回路として十分なループの安定性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCRD用途PLL回路の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のCRD用途PLL回路の基本構成の変形例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態のCRD用途PLL回路の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明のCRD用途PLL回路を構成する3値出力の周波数比較器の動作特性を示すグラフである。
【図5】従来のCRD用途PLL回路の構成の第1例を示すブロック図である。
【図6】従来のCRD用途PLL回路の構成の第2例を示すブロック図である。
【図7】従来のCRD用途PLL回路の構成の第3例を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 位相比較器
102 周波数比較器
103 R−Cループフィルタ
104 増幅器
106 Gmセル回路(V−I変換器)
107 加算器
108 電流制御発振器(ICO)
301 位相比較器
302 周波数比較器
303 第1の位相比較器用チャージポンプ回路
304 第2の位相比較器用チャージポンプ回路
305 周波数比較器用チャージポンプ回路
306 Gmセル回路(V−I変換器)
307 R−Cループフィルタ
308 電流制御発振器(ICO)
310 メインループ
320 サブループ
501 位相/周波数比較器
503 R−Cループフィルタ
504 ループフィルタ
506 Gmセル回路(V−I変換器)
507 加算器
508 電流制御発振器(ICO)
701 位相比較器
702 周波数比較器[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a PLL circuit, and more particularly to a CDR (clock / data recovery circuit) of an NRZ (non-zero return) signal represented by SDH / SONET (synchronous digital hierarchy / sonnet (synchronous optical communication network)), particularly in the field of digital transmission. The present invention relates to a PLL (phase locked loop) circuit suitable for use.
[0002]
[Prior art]
Jitter characteristics required for digital transmission clock / data recovery (or retiming) circuit (hereinafter abbreviated as CDR) applications include jitter tolerance characteristics, jitter transfer characteristics, and output jitter.
[0003]
The jitter transfer characteristic is determined by adding a sine wave jitter of a certain frequency to the input signal and determining the ratio between the input sine wave jitter and the frequency component jitter output from the CDR.
[0004]
In addition, the jitter tolerance characteristics described above add sinusoidal jitter of a certain frequency to the input signal, and determine the limit value of how far the data output from the CDR can be recovered (reproduced) correctly (proof test) Is.
[0005]
The output jitter is jitter generated by the CDR itself when there is no jitter in the input signal.
[0006]
A PLL circuit conventionally used as a CDR application will be described below.
[0007]
(First example of conventional PLL circuit)
First, as shown in FIG. 5, a comparator 501 including a phase comparator (PD) or a frequency phase comparator (PFD), an RC loop filter (LPF) 503, and a voltage of the loop filter are set. A conventional PLL circuit having a Gm cell circuit 506 for V-I conversion and a current controlled oscillator (ICO) 508 is taken as an example. Here, the Gm cell circuit 506 and the ICO 508 may be voltage controlled oscillators (VCOs).
[0008]
Here, the phase difference PD / PFD501 or, if the V-I conversion gain by Gm cell circuit 506 to the current gain for the frequency difference and k i the frequency gain for current gm, ICO508 and k ico, the transfer function the following It is expressed as (1).
[0009]
[Expression 1]
Figure 0004555462
[0010]
(Second example of conventional PLL circuit)
FIG. 6 shows a second example of a conventional PLL circuit. This PLL circuit has a phase comparator (PD) or frequency phase comparator (PFD) 501 and 502, and individually controls and controls two different phase differences or current gains k i1 and k i2 for the frequency difference. It is configured as follows. In FIG. 6, it is drawn as having two PD / PFDs, but it is also possible to configure two different current gains using one charge pump circuit (CHP) with one PD / PFD. It is. As described in the first example of the conventional PLL circuit, when the transfer function is written in the same manner, the following equation (2) is obtained.
[0011]
[Expression 2]
Figure 0004555462
[0012]
Here, comparing (1) and (2), focusing on ω 0 and ω 1 which are important in determining the frequency characteristics of the PLL circuit,
In the formula (2)
[Equation 3]
Figure 0004555462
[0014]
It can be seen that this has the same effect as R in the equation (1).
[0015]
If gm and k i1 / k i2 ratio are appropriately selected as an advantage in this method, the capacitance value C can be reduced, and integration as an IC is facilitated.
[0016]
(Third example of conventional PLL circuit)
In the PLL circuit described in the above “first example of conventional PLL circuit”, PD or PFD is not used. In the third example of the conventional PLL circuit of FIG. The phase comparator (PD) 701 and the frequency comparator (FD) 702 that mainly plays a role with respect to the frequency difference are used to perform the role sharing in the loop of the PLL circuit. It is configured. Essentially, regardless of the “second example of the conventional PLL circuit”, if PD and FD are used and the respective current gains are k i1 and k i2 , the transfer function itself is the same as the equation (2).
[0017]
In this case, however, when trying to take a wide pull-in range, it is necessary to increase the current gain k i2 loop is intended to adjust the frequency difference consisting FD701, the higher the omega 1 is zero too raised, unity gain As the frequency approaches, the loop of the PLL circuit itself becomes increasingly unstable, and the jitter transfer characteristic is affected by an increase in peaking. In the prior art, it has a wide pull-in range, and it is difficult to increase the time to lock (lock-in time). This is because in a tolerance test that is performed by adding the jitter frequency to the input data, such as a jitter tolerance test, the PLL circuit is easily unlocked with respect to the amount of jitter that appears as a frequency difference, and the digital data transmission PLL It lacks reliability as a circuit.
[0018]
The jitter transfer characteristic is determined by adding a sine wave jitter of a certain frequency to the input signal and determining the ratio between the input sine wave jitter and the jitter of the frequency component output from the CDR. . Normally, when a CDR is configured with a PLL circuit, the frequency-gain characteristic (f-characteristic) of the PLL circuit, that is, the bandwidth of the PLL circuit can be regarded as equivalent to the jitter transfer characteristic. In the digital transmission field, this characteristic is quite severe. In order to suppress the jitter of the reproduction data of CDR, the PLL band is required to have a low cut-off frequency (fc) and a peaking specification of, for example, 0.1 dB or less.
[0019]
The jitter tolerance characteristic is that the sinusoidal jitter of a certain frequency is added to the input signal, and how much the data output (reproduced) from the CDR can be reproduced correctly, and the limit of the additional jitter amount. The value is obtained (proof test).
[0020]
Normally, when trying to improve the jitter tolerance characteristics, it is necessary to take a wide PLL band as a CDR, and as a result, the jitter tolerance characteristics cannot be satisfied, and there has always been a trade-off relationship. .
[0021]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the conventional PLL circuit, it is difficult to increase the pull-in range and improve the jitter characteristics required for the CDR application PLL circuit for digital data transmission. In addition, when trying to widen the pull-in range, the PLL circuit loop itself becomes unstable and lacks stability, and the jitter transfer characteristics and jitter tolerance characteristics are in a trade-off relationship, improving the jitter transfer characteristics. As a result, the jitter tolerance characteristics deteriorated. On the other hand, if the jitter tolerance characteristic is to be improved, the bandwidth of the PLL circuit becomes wide and it becomes difficult to satisfy the cutoff frequency defined by the jitter transfer characteristic. Strict characteristics are also required for peaking.
[0022]
The present invention has been made in view of the above points, and its object is to improve the performance of the jitter tolerance characteristic without affecting the jitter transfer characteristic, and to provide sufficient stability as a PLL loop. It is another object of the present invention to provide a PLL circuit that can be secured and that can suppress peaking and have a wide pull-in range.
[0023]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, the invention of claim 1, and receives the input signal and the PLL output signal, the phase comparator for comparing the phase of the input signal and the PLL output signal, said input signal and PLL An output signal is input, a frequency comparator that compares the frequency of the input signal and the PLL output signal, a loop filter that inputs an output of the frequency comparator, and an output of the loop filter is input and V− A PLL circuit comprising: a Gm cell circuit that performs I conversion; and a current-controlled oscillator that receives the output of the phase comparator and the output of the Gm cell circuit and generates the PLL output signal. filter Ri R-C loop filter der, the current gain of the phase comparator k i1, the current gain of the frequency comparator k i2, the frequency gain of the current control oscillator k co, the V-I conversion gain of the Gm cell circuit gm, the resistance value of the resistance of the R-C loop filter R, a capacitance value of the capacitor of the R-C loop filter when C, and a transfer function H (s) is
H (s) = A / 2π · ((s + ω) / s) · k ico / s
here,
A = k i1 + k i2 · gm · R
ω = 1 / (((k i1 / k i2 · gm) + R) · C)
The current gain k i2 of the frequency comparator is larger than the current gain k i1 of the phase comparator .
[0025]
Further, the output of the phase comparator may be input to the loop filter.
[0026]
And a first charge pump circuit for inputting the output of the phase comparator, and a third charge pump circuit for inputting the output of the frequency comparator. The output of the first charge pump is The output terminal of the second and third charge pump circuits is connected to the input terminal of the loop filter, and the output terminal of the second and third charge pump circuits is connected to the input terminal of the loop filter.
[0027]
In addition, a Gm cell circuit or a VI converter may be connected between the loop filter and the signal oscillator.
[0029]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0030]
(Basic configuration and operation)
First, the basic configuration of the PLL circuit of the present invention is shown in FIG. As shown in the figure, this PLL circuit receives an input signal and a PLL output signal, compares a phase between the input signal and the PLL output signal, and inputs an input signal and a PLL output signal. The frequency comparator 102 that compares the frequency of the input signal and the PLL output signal, the loop filter 103 that inputs the output of the frequency comparator 102, and the Gm cell that performs VI conversion (Gm) on the voltage of the loop filter 103 A PLL circuit having a circuit 106 and a current control oscillator (ICO) 108 that generates the PLL output by inputting the output of the phase comparator 101 and the output of the Gm cell circuit 106, and the loop filter 103 is connected to the RC. A loop filter (LPF).
[0031]
The respective current gains of the phase comparator (PD) 101 and the frequency comparator (FD) 102 are k i1 and k i2 . Here, the Gm cell circuit 106 and the ICO 108 may be a voltage controlled oscillator (VCO).
[0032]
In the configuration of FIG. 1 of the present invention with respect to the capacitance C of the configuration of FIG. 7 which is a third example of a conventional PLL circuit, R is inserted in series to form RC (or CR). A behavior as if forming a second loop filter appears in the PLL circuit.
[0033]
The transfer function is shown in the following equation (3).
[0034]
[Expression 1]
Figure 0004555462
.... (3)
[0035]
Compared with the above equation (2), the equation (3) has R in the denominator of ω 2 , so the loop gain is increased with respect to the frequency difference and the pull-in is performed at a high speed. Even if the current gain k i2 is increased, the loop does not become unstable. In order to improve the response to the frequency difference in equation (2), when k i2 >> k i1 , ω 1∞ and the zero point disappears and the loop becomes unstable. In equation 3)
[0036]
[Equation 5]
Figure 0004555462
[0037]
Thus, the zero point can be secured and the stability of the loop itself can be obtained. For this reason, the zero point can be made sufficiently lower than the unity gain frequency (f 0 ), and the peaking can be almost eliminated in the jitter transfer characteristics. Even in this case, k i2 >> k i1 can be easily set, so that sufficient jitter tolerance characteristics can be obtained even in a jitter tolerance test such as jitter tolerance characteristics. As a result, the trade-off relationship between the jitter transfer characteristic and the jitter tolerance characteristic as in the prior art can be eliminated, and the performance of both can be improved.
[0038]
In addition, since it is possible to reduce the capacitance value C even when trying to secure the same zero point (with constant ω 2 ), not only high integration of the IC but also lock-in as a PLL circuit is possible. It is possible to shorten the time.
[0039]
FIG. 2 is a modification of the basic configuration of FIG. The amplifier 104 is inserted in FIG.
[0040]
(Configuration and operation of the first embodiment)
FIG. 3 shows a configuration of a PLL circuit for CDR use according to an embodiment to which the present invention is applied. As shown in the figure, the PLL circuit according to the present embodiment has both a phase comparator 301 and a frequency comparator 302 having an input signal of an NRZ signal that is an input signal and a synchronization signal that is an output of the PLL. Two phase comparator charge pump circuits 303 and 304 that receive the output of the output, a frequency comparator charge pump circuit 305, a Gm cell circuit (VI converter) 306 that receives these outputs, and R- A loop filter (LPF) 307 made up of C and a current controlled oscillator (ICO) 308 using their inputs as control signals are included.
[0041]
Here, the reason why the charge pump circuits 303 to 305 are used is that the ICO 308 is used as an oscillator. The reason why the Gm cell circuit 306 is used is that it is possible to arbitrarily adjust the gain of the sub-loop 320, which will be described later.
[0042]
The phase comparator 301, the first phase comparator charge pump circuit 303, and the ICO 308 constitute a main loop 310 that determines the band of the primary PLL loop. Further, from the phase comparator 301, the second phase comparator charge pump circuit 304, the frequency comparator 302, the frequency comparator charge pump circuit 305, the Gm cell circuit (VI converter) 306, the loop filter 307, and the ICO 308. A sub-loop 320 that determines the band of the secondary PLL loop is configured.
[0043]
The control loop that determines the jitter transfer characteristic among the jitter characteristics is determined by the main loop 310, and the pull-in range is determined by the sub-loop 320, so that a wide pull-in range can be obtained. At this time, it is necessary to determine the loop characteristics of the main loop 310 and the sub-loop 320 so that the characteristics of the sub-loop 320 do not affect the jitter transfer characteristics. Further, since it is necessary to determine the main loop 310 by the phase comparator 301, as shown in FIG. 4, the frequency comparator 302 has a phase difference dead zone of ± 0.25 UIpp (one quarter of the data rate). It is. UIpp is an abbreviation for Unit Interval (unit interval) when the data rate period is 1.
[0044]
As described above, the control loop that determines the jitter transfer characteristics is determined by the main loop 310, and the control loop that determines the jitter tolerance characteristics is determined by the sub-loop 302. Therefore, the jitter transfer characteristics and the jitter tolerance characteristics are independent of the conventional method. Can be controlled. The specific action of the present invention described above will be described in detail below.
[0045]
As described above, the bandwidth of the PLL loop that characterizes the jitter transfer characteristic is determined by the main loop 310. The main loop 310 includes a phase comparator 301, a first phase comparator chars pump 303 having the output as an input, and an ICO (current controlled oscillator) 308 having the output as an input. Here, the ICO 308 outputs iclk having the same phase as RCLK (reproduced clock) and qclk having a 90 ° phase difference. RDATA (iclk) and INDATA that is the NRZ of the input signal are input to the phase comparator 301.
[0046]
The phase difference between RCLK and INDATA is extracted by the phase comparator 301. At this time, the phase comparator 301 does not depend on the absolute value of the phase difference, but has an up signal (UP) and a down signal with a fixed gain. (DN) is output. The constant gain abbreviated as A theta. Further, when the current gain of the first phase comparator for the chassis pump 303 is abbreviated as I t and the frequency gain for the current of the ICO 308 is K ico , the transfer function H (s) main of the main loop 310 is expressed by the following (4). It can be expressed as an expression.
[0047]
[Formula 6]
Figure 0004555462
[0048]
Further, as described above, the bandwidth of the PLL loop that characterizes the jitter tolerance characteristic is determined by the sub-loop 320. The sub-loop 320 includes a phase comparator 301, a second phase comparator charge pump circuit 304, a frequency comparator 302, a frequency comparator charge pump circuit 305, a Gm cell circuit 306, a loop filter 307, and an ICO 308. Here, as described above, the frequency comparator 302 receives iclk and qclk as input and detects the frequency difference by comparing with INDATA. However, the frequency difference (phase difference) has a phase difference of ± 0.25 UIpp or more. And frequency up signal (FUP) and frequency down (FDN) are output with a fixed gain regardless of the absolute value. At this time, the frequency comparator 302 receives iclk and qclk as inputs and compares both input signals to create a dead band of ± 0.25 UIpp in the frequency comparator 302. The frequency comparator 302 performs frequency comparison in the dead band. Is going. Abbreviated this constant gain and B theta. Further, when the current gains of the second phase comparator charge pump circuit 304 and the frequency comparator charge pump circuit 305 are abbreviated as I 2 and I 3 , the transfer function H (s) sub of the sub- loop 320 is expressed as follows: 5) It can be expressed as:
[0049]
[Expression 7]
Figure 0004555462
[0050]
Here, the C 1 »C 2, C 1 »C 3 for simplification, the C 2 and C 3 is sufficiently smaller than C 1, ignoring these by effects. C 1 and C 2 exist to remove high frequency noise.
[0051]
Further, in consideration of the stability of the loop as I 3 »I 2, it is necessary to determine the I 2 as the effect of I 2 is less effect on the sub-loop 320.
[0052]
As shown in the above (5), sub-loop 320 constitutes a second-order PLL circuit, as described above, assuming that I 3 »I 2, Saburubu 320 B theta * It can be seen that it depends on the term I 3 .
[0053]
The term A Θ * I 2 in the equation (5) indicates that the integrated voltage (Vlpf) of the phase frequency difference of the loop filter 307 composed of the capacitors R and C 1 used in the sub-loop 320 is very small on the actual device. It is designed to provide an auxiliary function for correcting leakage and stationary phase errors. Thus, by setting the loop filter 307 to a stable constant value voltage, the frequency comparator 302 can be prevented from reacting rapidly, and the effect of suppressing output jitter can also be obtained.
Further, since the frequency comparator 302 has a dead zone of ± 0.25 UIpp so as not to affect the main loop 310 of the phase comparator 301 during normal operation, the frequency is adjusted and the phase difference is ± 0.25 UIpp. Since the gain B Θ in the equation (2) becomes B Θ = 0 when the following is satisfied, the CDR loop characteristics and the PLL band that determine the jitter transfer characteristics as the CDR are H (s) sub
[Outside 1]
Figure 0004555462
[0054]
0, and equation (4) becomes the loop characteristic of the entire PLL circuit as it is.
[0055]
Further, as described above, since the pull-in range is widened, the peaking of the jitter transfer characteristic, which is likely to occur when the secondary PLL circuit is configured, is represented by the H (s) main characteristic expressed by the equation (4). By constituting a primary PLL circuit with the main loop 310, it can be theoretically eliminated.
[0056]
Regarding the output jitter, it can be seen that in equation (4), A Θ is a fixed gain, and therefore no more jitter is generated.
[0057]
Furthermore, with respect to jitter tolerance characteristics that are important for CDR, in the equation (5), when a phase difference of ± 0.25 UIpp or more or a frequency difference is detected, B Θ ≠ 0, and as a result, 302 acts to form a second-order PLL loop, and good characteristics can be obtained without being unlocked with respect to input jitter.
[0058]
Finally, data recovery using this PLL circuit for CDR applications will be described. Since the phase comparator 301 used in the present PLL circuit is a binary output phase comparator, the operation characteristic due to the phase difference is always the center of the input signal having no dead zone, that is, the eye pattern of the input signal. This makes it easy to lock the PLL circuit at the center. For this reason, BER (Bit Error Rate) characteristics are not deteriorated. The BER indicates how much error occurs in the reproduced data due to the input signal and noise (S / N Rate; signal-to-noise ratio), and is also called an error rate.
[0059]
(Other embodiments)
In the above embodiment of the present invention, the current controlled oscillator (ICO) is exemplified as the oscillator. However, the present invention is not limited to this, and may be a voltage controlled oscillator (VCO), for example.
[0060]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the stability as a PLL circuit is dramatically improved, and the jitter characteristics required for digital transmission CDR (digital data transmission clock / data recovery) are dramatically improved. As a result, it is possible to secure a wide pull-in range (frequency pull-in range) and to secure sufficient loop stability as a PLL circuit.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a basic configuration of a CRD application PLL circuit of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing a modification of the basic configuration of the CRD application PLL circuit of the present invention.
FIG. 3 is a block diagram showing a configuration of a CRD application PLL circuit according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a graph showing operating characteristics of a three-value output frequency comparator constituting the CRD application PLL circuit of the present invention.
FIG. 5 is a block diagram showing a first example of a configuration of a conventional CRD application PLL circuit.
FIG. 6 is a block diagram showing a second example of the configuration of a conventional CRD application PLL circuit.
FIG. 7 is a block diagram showing a third example of the configuration of a conventional CRD application PLL circuit.
[Explanation of symbols]
Reference Signs List 101 phase comparator 102 frequency comparator 103 RC loop filter 104 amplifier 106 Gm cell circuit (VI converter)
107 Adder 108 Current Control Oscillator (ICO)
301 Phase Comparator 302 Frequency Comparator 303 First Phase Comparator Charge Pump Circuit 304 Second Phase Comparator Charge Pump Circuit 305 Frequency Comparator Charge Pump Circuit 306 Gm Cell Circuit (VI Converter)
307 RC loop filter 308 Current controlled oscillator (ICO)
310 Main loop 320 Sub loop 501 Phase / frequency comparator 503 RC loop filter 504 Loop filter 506 Gm cell circuit (VI converter)
507 Adder 508 Current controlled oscillator (ICO)
701 Phase comparator 702 Frequency comparator

Claims (3)

入力信号とPLL出力信号を入力して、該入力信号と該PLL出力信号との位相を比較する位相比較器と、
前記入力信号と前記PLL出力信号を入力して、該入力信号と該PLL出力信号との周波数を比較する周波数比較器と、
前記周波数比較器の出力を入力するループフィルタと、
前記ループフィルタの出力を入力してV−I変換するGmセル回路と、
前記位相比較器の出力と前記Gmセル回路の出力を入力して前記PLL出力信号を生成する電流制御発振器とを具備することを特徴とするPLL回路において、
前記ループフィルタはR−Cループフィルタであり、
前記位相比較器の電流ゲインをk i1 、前記周波数比較器の電流ゲインをk i2 、前記電流制御発振器の周波数ゲインをk ico 、前記Gmセル回路のV−I変換ゲインをgm、前記R−Cループフィルタの抵抗の抵抗値をR、前記R−Cループフィルタの容量の容量値をC、としたときに、伝達関数H(s)が、
H(s)=A/2π・((s+ω)/s)・k ico /s
ここで、
A=k i1 +k i2 ・gm・R
ω=1/(((k i1 /k i2 ・gm)+R)・C)
であり、
前記周波数比較器の電流ゲインk i2 が前記位相比較器の電流ゲインk i1 よりも大きいことを特徴とするPLL回路。
A phase comparator that inputs an input signal and a PLL output signal and compares the phases of the input signal and the PLL output signal;
Enter the input signal and the PLL output signal, and a frequency comparator for comparing the frequency of the input signal and the PLL output signal,
A loop filter for inputting the output of the frequency comparator;
A Gm cell circuit that inputs the output of the loop filter and performs VI conversion;
In the PLL circuit, comprising: a current-controlled oscillator that receives the output of the phase comparator and the output of the Gm cell circuit and generates the PLL output signal ;
Said loop filter Ri R-C loop filter der,
The current gain of the phase comparator is k i1 , the current gain of the frequency comparator is k i2 , the frequency gain of the current controlled oscillator is kico , the VI conversion gain of the Gm cell circuit is gm, and the RC When the resistance value of the resistance of the loop filter is R and the capacitance value of the capacity of the RC loop filter is C, the transfer function H (s) is
H (s) = A / 2π · ((s + ω) / s) · k ico / s
here,
A = k i1 + k i2 · gm · R
ω = 1 / (((k i1 / k i2 · gm) + R) · C)
And
A PLL circuit, wherein a current gain k i2 of the frequency comparator is larger than a current gain k i1 of the phase comparator .
前記ループフィルタに前記位相比較器の出力が入力されることを特徴とする請求項に記載のPLL回路。PLL circuit according to claim 1, characterized in that the output of the phase comparator to the loop filter is input. 前記位相比較器の出力を入力する第1および第2のチャージポンプ回路と、前記周波数比較器の出力を入力する第3のチャージポンプ回路を有し、前記第1のチャージポンプの出力は前記電流制御発振器の入力端子に接続し、前記第2および第3のチャージポンプ回路の出力は前記ループフィルタの入力端子に接続することを特徴とする請求項1または2に記載のPLL回路。A first charge pump circuit for inputting the output of the phase comparator; a third charge pump circuit for inputting the output of the frequency comparator; and the output of the first charge pump is the current 3. The PLL circuit according to claim 1 , wherein the PLL circuit is connected to an input terminal of a controlled oscillator, and outputs of the second and third charge pump circuits are connected to an input terminal of the loop filter.
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