JP4548999B2 - Non-aqueous gel-like ion conductive composition derived from piperazine derivative, battery and electrochemical device using the same - Google Patents

Non-aqueous gel-like ion conductive composition derived from piperazine derivative, battery and electrochemical device using the same Download PDF

Info

Publication number
JP4548999B2
JP4548999B2 JP2001360073A JP2001360073A JP4548999B2 JP 4548999 B2 JP4548999 B2 JP 4548999B2 JP 2001360073 A JP2001360073 A JP 2001360073A JP 2001360073 A JP2001360073 A JP 2001360073A JP 4548999 B2 JP4548999 B2 JP 4548999B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
substituted
halogen
unsubstituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001360073A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JP2003160667A (en
Inventor
幸史郎 池上
和千代 高岡
昌和 高田
和佳奈 相澤
建二 兵藤
賢一 日野
直樹 鈴木
一裕 西嶋
和之 磯部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Dow Corning Toray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd, Dow Corning Toray Co Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP2001360073A priority Critical patent/JP4548999B2/en
Publication of JP2003160667A publication Critical patent/JP2003160667A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4548999B2 publication Critical patent/JP4548999B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Primary Cells (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a stable nonaqueous gel ion conductive composition. <P>SOLUTION: The nonaqueous gel ion conductive composition is based on a crosslinked copolymer obtained by adding a compound represented by formula (D) having at least 3 ethylenical double bonds to a linear copolymer which is obtained by an addition reaction of a piperazine derivative represented by formula (A) and a compound represented by formula (B) and has 2 hydrosilyl groups at its ends. <P>COPYRIGHT: (C)2003,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピペラジン誘導体、それから誘導される架橋型共重合体、それをベースとする非水系ゲル状イオン伝導性組成物、並びにそれを用いた電池及び電気化学素子に関する。より詳しくは、本発明は、ブロック重合体を含むゲル状イオン伝導性組成物、並びにそれを用いた電池及びコンデンサーに関する。
【0002】
【従来の技術】
イオン伝導性材料は、一次電池、二次電池、太陽電池、コンデンサー、センサー、化学発光表示素子、液晶表示素子など各種の電池や電気化学素子に用いられている。近年の電子工業分野では、各種電子部品の高性能化が更に追求されると共に、その小型化や薄層化が益々進行しているため、電池や電気化学素子に使用されるイオン伝導性材料自体についても、それに即した改良が望まれている。また、従来から液体又は流体の形態で使用されるイオン伝導性材料には、液漏れによる周辺部の損傷などの問題が存在している。
【0003】
このような課題に対処するため、最近では高分子電解質やゲル電解質などといった固体電解質材料が提案されている。これらは、比較的高いイオン伝導性、広い電位窓、良好な薄膜形成性、柔軟性、軽量性、弾性、透明性等の優れた特徴を持っている。これらのうち、高分子電解質に特有な柔軟性や弾性などの特性は、多くの電極活物質が作動中にその体積を変化させるリチウム2次電池では、その体積変化を吸収し得るので、特に重要である。また、高分子電解質やゲル電解質には、電極材料の脱離に起因する繰り返し使用時の電池容量の低下や正負極材料の短絡を防止する能力もあると言われている。
【0004】
特公昭61−23944号公報には、このような高分子電解質に使用するための有機高分子化合物として、一次元構造のポリアミド系樹脂が言及されているが、具体的にはいかなるポリアミド系樹脂も開示されていない。
また、Advanced Materials, 10, 439 (1998)には、ポリオキシエチレン;ポリオキシエチレンとポリシロキサンとの複合物;ポリオキシエチレンとポリフォスファゼンとの複合物;ポリオキシエチレンを構造単位に持ちかつエポキシ基やイソシアナート基、更にはシロキサン構造を有する架橋構造のポリマー;などが紹介されている。特に、ポリオキシアルキレン基とポリシロキサン構造を有する架橋構造のポリマーは低温特性が優れていることから、注目される高分子電解質である。
このようなポリオキシアルキレン基とポリシロキサン構造単位を有する高分子電解質用のポリマーとして、J. Polym. Sci. Polym. Lett. Ed., 22, 659 (1984) には、
【0005】
【化4】

Figure 0004548999
【0006】
が開示されている。また、Solid State Ionics, 15, 233 (1985)には、
【0007】
【化5】
Figure 0004548999
【0008】
が開示され、特開昭63−136409号公報には、
【0009】
【化6】
Figure 0004548999
【0010】
が開示され、そして特開平8−78053号公報には、式:
【0011】
【化7】
Figure 0004548999
【0012】
で表されるシリコーン系化合物であって、A及びA' がアルキル基であり、B及び/又はB' がオキシアルキレン鎖である化合物が開示されている。これらポリマーは、いずれもポリシロキサン主鎖の側鎖にポリオキシアルキレン鎖を有するに過ぎない。
特公平8−21389号公報には、オキシアルキレン基又はポリオキシアルキレン基を有する有機基を側鎖として及び/又は架橋部として有するポリシロキサン架橋硬化体が開示され、特公平6−35545号公報には、
【0013】
【化8】
Figure 0004548999
【0014】
で表されるポリシロキサン架橋硬化体であって、R1 、R2 、R3 、R11及びR11' がアルキル基、アルコキシル基又はアリール基であり、R4 がアルキレン基、オキシアルキレン基又はオキシカルボニルアルキレン基であり、R5 が水素原子又はアルキル基であり、Yがオキシアルキレン基又はポリオキシアルキレン基であり、Zが両末端がオキシアルキレン基、ポリオキシアルキレン基又はポリシロキサン構造を有する基である硬化体が開示されている。
しかしながら、これらはいずれも、ポリマー自体の安定性に問題があったり、電極材料の脱離を抑えかつ薄層化を可能とする架橋構造体が得られなかったり、十分なイオン伝導性が得られないなどの問題があり、未だ実用化には至っていない。
これら課題を解決し得るイオン伝導性組成物として、国際出願PCT/JP99/05707は、2つのヒドロシリル基を有する
【0015】
【化9】
Figure 0004548999
【0016】
の化合物と2つのエチレン性二重結合を有する化合物とのヒドロシリル化反応によって得られる線状交互共重合体をやはりヒドロシリル化反応を利用して架橋させた重合体をゲル化させて得られる、ゲル状イオン伝導性組成物を記載している。
しかし、これらポリシロキサン骨格を有する重合体をベースとするイオン伝導性組成物は、存在する電解質と除去不能な微量の水との反応により発生する酸によって、又は加熱による電解質自体の分解生成物によって、ポリシロキサン骨格が分解されて劣化するという欠点を有することが明らかとなった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、安定な非水系ゲル状イオン伝導性組成物、並びにそれを用いた電池及び電気化学素子を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、新規なピペラジン誘導体を用いてポリシロキサン骨格にピペラジン単位を導入すれば、そのポリシロキサン骨格を有する架橋型共重合体から形成される非水系ゲル状イオン伝導性組成物は、電解質に起因する酸や電解質自体の分解生成物による劣化を受けにくいとの発見に基づく。
従って、本発明の第1の側面では、式(A):
【0019】
【化10】
Figure 0004548999
【0020】
〔式中、
1 は、互いに独立して、水素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、又は置換若しくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を示し;
2 は、互いに独立して、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキレン基、置換若しくは無置換の炭素数6〜20の飽和若しくは不飽和シクロアルキレン基、置換若しくは無置換の炭素数6〜20のアリーレン基、置換若しくは無置換の炭素数7〜21のアリールアルキレン基、置換若しくは無置換の炭素数7〜21のアリーレンアルキレン基、置換若しくは無置換の炭素数8〜22のアリーレンビス(アルキレン)基、ジアルキル(ポリ)シリレン基、ジアリール(ポリ)シリレン基、ヘテロ原子数1〜6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有有機基、ポリアクリレート若しくはポリメタクリレートから誘導される2価基、又は直接結合を示し;そして
nは、1〜100の整数である。〕
により表されるピペラジン誘導体〔以下、化合物(A)という〕が提供される。
第2の側面では、本発明は、式(A)においてnが0〜100の整数である化合物(A)と、式(B):
【0021】
【化11】
Figure 0004548999
【0022】
〔式中、
3 は、互いに独立して、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、置換若しくは無置換の炭素数7〜21のアラルキル基、又は置換若しくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を示し;
4 は、互いに独立して、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキレン基、置換若しくは無置換の炭素数6〜20のアリーレン基、置換若しくは無置換の炭素数7〜21のアリールアルキレン基、ジアルキル(ポリ)シリレン基、ジアリール(ポリ)シリレン基、ジアルキルシリレンビス(アルキレン)基、又は直接結合を示し;そして
2 は2価の連結基であって、二置換二価ケイ素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキレン基、置換若しくは無置換の炭素数6〜20のアリーレン基、ヘテロ原子数1〜50で炭素数1〜100のヘテロ原子含有有機基、ベンゼンポリカルボキシ基、リン酸基、ポリアクリレート若しくはポリメタクリレートから誘導される基、又は直接結合を示す。〕
により表される化合物〔以下、化合物(B)という〕との付加反応によって得られる線状共重合体であって末端にヒドロシリル基を2つ有する線状重合体〔以下、化合物(C)という〕が提供される。
【0023】
第3の側面では、本発明は、化合物(C)に、少なくとも3のエチレン性二重結合を有する式(D):
【0024】
【化12】
Figure 0004548999
【0025】
〔式中、
6 は、互いに独立して、水素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、又は置換若しくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を示し;
7 は、互いに独立して、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキレン基、置換若しくは無置換の炭素数6〜20のアリーレン基、置換若しくは無置換の炭素数7〜21のアリールアルキレン基、ヘテロ原子数1〜6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有アルキレン基、又は直接結合を示し;
3 はn1 と同じ価数を持つ連結基であって、炭素原子、炭素数1〜18のアルカンポリイル基、炭素数6〜20の多価芳香族炭素環基、炭素数1〜12のアルカンポリオキシ基、ケイ素原子、一置換3価ケイ素原子、炭素数1〜300の脂肪族基、ヘテロ原子数1〜50で炭素数1〜100のヘテロ原子含有有機基、ベンゼンポリカルボキシ基、リン酸基、オキシリン酸基、ポリアクリレート若しくはポリメタクリレートから誘導される基、又は直接結合を示し;
1 は、3以上の整数であり;
【0026】
8 は、互いに独立して、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、又は置換若しくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を示し;
9 は、互いに独立して、置換若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキレン基、置換若しくは無置換の炭素数6〜20のアリーレン基、置換若しくは無置換の炭素数7〜21のアリールアルキレン基、ヘテロ原子数1〜6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有有機基、又は直接結合を示し;
4 はn2 と同じ価数を持つ連結基であって、炭素原子、炭素数1〜18のアルキレン基、炭素数1〜18のアルキニル基、炭素数6〜20の多価芳香族炭素環基、炭素数1〜12のアルカンポリオキシ基、ケイ素原子、一置換3価ケイ素原子、炭素数1〜300の脂肪族基、ヘテロ原子数1〜50で炭素数1〜100のヘテロ原子含有有機基、ベンゼンポリカルボキシ基、リン酸基、オキシリン酸基、ポリアクリレート若しくはポリメタクリレートから誘導される基、又は直接結合を示し;
aは、0〜3の整数を示し;そして
2 は、2〜30の整数を示す。〕
により表される化合物〔以下、化合物(D)という〕を付加反応させることによって得られる架橋型共重合体が提供される。
【0027】
第4の側面では、本発明は、上記の架橋型共重合体と電解質を含んでなる非水系ゲル状イオン伝導性組成物が提供される。
第5の側面では、本発明は、上記の非水系ゲル状イオン伝導性組成物を含んでなる電池及び電気化学素子が提供される。好ましくは、電池は、リチウムイオン電池であり、そして、電気化学素子は、太陽電池、コンデンサー、センサー、化学発光表示素子、又は液晶表示素子である。
【0028】
第6の側面では、本発明は、非水系ゲル状イオン伝導性組成物を含んでなる電池又は電気化学素子を製造する方法であって、
前記電池又は電気化学素子の外殻を作製し;
上記の線状共重合体、化合物(D)により表される化合物、有機溶媒及び電解質を含んでなるイオン伝導性組成物を調製し;
前記外殻に前記イオン伝導性組成物を注入し;そして
前記外殻中の前記イオン伝導性組成物を重合又は架橋させて前記非水系ゲル状イオン伝導性組成物を形成する
ことを含んでなる方法が提供される。
好ましくは、この方法では、25℃における粘度がその調製直後に30mPa・s以下であり、かつ25℃において6時間経過した時点の粘度の上昇率が調製直後に比較して300%以内となるイオン伝導性組成物が調製される。
【0029】
化合物(A)
本発明において、式(A)においてR1 により示される炭素数1〜18のアルキル基には、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基等が含まれ、そして、炭素数6〜20のアリール基には、例えば、フェニル基、トルイル基、ナフチル基等が含まれる。好ましくは、R1 は水素原子、又は好ましくは炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1〜3のアルキル基であり、最も好ましくは水素原子又はメチル基である。
【0030】
式(A)においてR2 により示される炭素数1〜18のアルキレン基には、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、オクチレン基、ドデシレン基等が含まれ、炭素数6〜20の飽和シクロアルキレン基には、例えば、シクロヘキシレン基、シクロヘプチレン基、シクロオクチレン基等が含まれ、不飽和シクロアルキレン基には、例えば、シクロヘキセニレン基、シクロヘプテニレン基、シクロオクテニレン基、シクロヘキサジエニレン基、シクロヘプタジエニレン基等が含まれ、炭素数6〜20のアリーレン基には、例えば、フェニレン、ナフチレン基等が含まれ、そして、炭素数7〜21のアリールアルキレン基には、例えば、フェニルメチレン基、フェニルエチレン基、フェニルエチリデン基等が含まれる。R2 により示される炭素数7〜21のアリーレンアルキレン基には、例えば、フェニレンメチレン基等が含まれ、炭素数8〜22のアリーレンビス(アルキレン)基、例えば、キシリレン基が含まれる。R2 により示されるジアルキル(ポリ)シリレン基のアルキル基は、好ましくは炭素数1〜6を有し、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が含まれ、ジアリール(ポリ)シリレン基のアリール基は、好ましくは炭素数6〜10を有し、例えば、フェニル基、トルイル基、ナフチル基等が含まれる。好ましくは、R2 は、炭素数1〜6のアルキレン基、特にメチレンであるか、炭素数宇6〜10のアリーレン、特にフェニレン基であるか、又は炭素数宇8〜12のアリーレンビス(アルキレン)基、特にキシリレン基である。
【0031】
式(A)においてR2 により示されるヘテロ原子数1〜6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有有機基は、主鎖中に、ヘテロ原子として酸素、硫黄又は窒素原子を含有する基であって、これらへテロ原子は、炭素原子間に存在してエーテル、チオエーテル及び/又は2級アミノ基を形成しても、炭素原子上に存在してカルボニル、チオカルボニル及び/又はイミノ基を形成しても、それらの混合物であってもよい。従って、このヘテロ原子含有有機基には、(ポリ)オキシアルキレン基、(ポリ)カーボネート基、(ポリ)エステル基、及びアミド基も含まれるが、側鎖にのみへテロ原子を含有するポリアクリレートやポリメタクリレートのような基は含まれない。(ポリ)オキシアルキレン基は、好ましくは炭素数1〜6を有するアルキレンオキシドのポリマーから誘導される基であり、例えば、ポリ(オキシメチレン)、ポリ(オキシエチレン)、ポリ(オキシプロピレン)、ポリ(オキシブチレン)、ポリ(オキシペンチレン)、及びそれらの共重合体が含まれる。(ポリ)カーボネート基は、エチレングリコール又はプロピレングリコールのようなグリコール又はポリグリコール、又はフェニレンジオールのようなアリーレンジオール又はポリアリーレンジオールが−O(CO)O−を介して連結した2価基であり、グリコールは、好ましくは1〜12、より好ましくは2〜8、最も好ましくは2〜6の炭素数を有し、アリーレンジオールは、好ましくは6〜10、より好ましくは6〜8、最も好ましくは6の炭素数を有する。(ポリ)エステル基は、グリコール酸、アジピン酸、フタル酸又はテレフタル酸のようなジカルボン酸と、エチレングリコール又はプロピレングリコールのようなグリコール又はポリグリコール、又はフェニレンジオールのようなアリーレンジオール又はポリアリーレンジオールとの脱水縮合によって得られる2価基である。
この場合のグリコール及びアリーレンジオールは、(ポリ)カーボネート基の場合と同様のものを使用できる。好ましくは、ヘテロ原子数1〜6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有有機基、並びに、ポリアクリレート及びポリメタクリレートから誘導される2価基の分子量は、60〜30,000、好ましくは100〜10,000である。
【0032】
式(A)におけるR1 及びR2 が置換基を有する場合のそれら置換基には、塩素、フッ素及び臭素のようなハロゲン、及びシアノ基が含まれる。具体的な置換基を有する基には、トリフルオロプロピル基、クロロプロピル基等のハロゲン化アルキル基、及び2−シアノエチル基のようなシアノアルキル基が含まれる。
式(A)におけるnは、好ましくは1〜70、特に好ましくは2〜20である。
化合物(A)の具体例としては、
【0033】
【化13】
Figure 0004548999
【0034】
などがある。
化合物(A)は、公知技術を用いて容易に合成することができる。
例えば、式(A)においてR2 がアルキレン基、アリールアルキレン基、飽和シクロアルキレン、又はアリーレンビス(アルキレン)である化合物は、ピペラジンに、R2 X及びCH2 =C(R1 )R2 2 を逐次又は同時に反応させることにより得られる。それの反応では、化合物(A)は、式(A)においてnが異なる同種化合物の混合物として得られるので、各画分を分別する必要がある。そうした具体例は、本明細書の実施例1及び2に示されている。Xは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、トシル基、メチルスルホン酸基、メシル基、又はトリフルオロメタンスルホニル基、好ましくは、塩素、臭素、又はトシル基である。生成するHXを捕捉するために塩基を添加するのが好ましい。
【0035】
また、化合物(A)が同種化合物の混合物としてではなく、単一化合物として得られる方法もある。例えば、日本化学会誌 74 (2) pp. 342-346 には、式(A)においてR2 がエチレンである化合物(A)の中間体となるオリゴ(エチレンピペラジン)が単一の重合度のものとして得られる方法が記載されている。そのオリゴ(エチレンピペラジン)の2つの末端ピペラジンNH基にそれぞれハロゲン化アリルを反応させると、その重合度に応じて、上記の化合物(A−1)〜(A−5)のようなピペラジン誘導体が得られる。式(A)のR2 が他のアルキレン基、アリールアルキレン基、飽和シクロアルキレン、又はアリーレンビス(アルキレン)である化合物も同様に合成できる。
【0036】
式(A)のR2 が不飽和シクロアルキレンである化合物(A−11)のような化合物は、シクロアルカンジオン、N−アリルピペラジン及びピペラジン間の脱水反応で容易に合成できる。そして、その化合物をスポンジ状ニッケルやカーボン担持パラジウムのような水素添加触媒の存在下で脱水素すれば、R2 がアリーレンである化合物(A−12)のような化合物が得られる。化合物(A−11)及び化合物(A−12)を得るには、シクロアルカンジオンとして1,4−シクロヘキサジオンを使用すればよい。
【0037】
化合物(B)
式(B)においてR3 により示される炭素数1〜18のアルキル基及び炭素数6〜20のアリール基の例は、式(A)のR1 について示したものと同様である。R3 により示される炭素数7〜21のアラルキル基には、例えば、ベンジル基、フェネチル基等が含まれる。好ましくは、R3 は炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1〜3のアルキル基であり、最も好ましくはメチル基である。
式(B)においてR4 により示される炭素数1〜18のアルキレン基、炭素数6〜20のアリーレン基、炭素数7〜21のアリールアルキレン基、ジアルキル(ポリ)シリレン基及びジアリール(ポリ)シリレン基の例は、式(A)のR2 について示したものと同様である。R4 により示されるジアルキルシリレンビス(アルキレン)基のアルキル基は炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1〜3のアルキル基であり、そして、アルキレン基はメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン、オクチレン基等が挙げられる。2つのアルキレン基は相互に同じであっても異なっていてもよい。好ましいジアルキルシリレンビス(アルキレン)基には、ジメチルシリレン(メチレン)エチレン、ジメチルシリレン(エチレン)エチレン及びジメチルシリレン(エチレン)ブチレンなどが含まれる。好ましくは、R4 は炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1〜3のアルキレン基、最も好ましくはメチレン基、ジメチルシリレン(エチレン)ブチレン、又は直接結合である。
【0038】
式(B)においZ2 により示される二置換二価ケイ素原子の置換基には、炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基が含まれ、好ましくは炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1〜3のアルキル基であり、最も好ましくはメチル基である。従って、好ましい二置換二価ケイ素原子はジアルキルシリレン基であり、最も好ましくはジメチルシリレン基である。Z2 により示される炭素数1〜18のアルキレン基及び炭素数6〜20のアリーレン基の例は、式(A)のR2 について示したものと同様である。Z2 により示されるヘテロ原子数1〜50で炭素数1〜100のヘテロ原子含有有機基の定義及び例は、含まれるヘテロ原子数及び炭素数が相違し得ること以外は、式(A)のR2 についてのヘテロ原子数1〜6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有有機基の定義及び例と同様である。好ましくは、Z2 は、ジメチルシリレン基、炭素数1〜12のアルキレン基、フェニレン基、100〜2,000の分子量を有するポリ(オキシエチレン)基、ポリ(オキシプロピレン)基、及びそれらの共重合体のようなポリオキシアルキレン基、(ポリ)カーボネート基、及び(ポリ)エステル基である。
式(B)におけるR3 、R4 、及びZ2 が置換基を有する場合のそれら置換基の例は、式(A)におけるR1 及びR2 について示したものと同様である。
化合物(B)の具体例としては、
【0039】
【化14】
Figure 0004548999
【0040】
【化15】
Figure 0004548999
【0041】
などの化合物がある。
化合物(C)
化合物(C)は、式(C):
【0042】
【化16】
Figure 0004548999
【0043】
〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 、Z2 及びnは上で定義した通りであり、pは1〜100の整数である。〕
により表される線状共重合体であって、化合物(A)を過剰の化合物(B)と交互付加反応に付することにより形成される。例えば、化合物(A)を1モル、化合物(B)を2モル反応させると、BABの平均構造を有する化合物(C)が1モル生成する。更に化合物(A)を2モル、化合物(B)を3モル反応させるとBABABの平均構造を有する化合物(C)が1モル生成する。化合物(A)を3モル、化合物(B)を4モル反応させるとBABABABの平均構造を有する化合物(C)が1モル生成する。
【0044】
化合物(A)と化合物(B)の間の付加反応(ヒドロシリル化反応)は、室温から150℃程度、好ましくは40℃から120℃程度の温度で行うことができる。このヒドロシリル化反応には触媒が使用される。触媒としては、白金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム等の化合物が知られている。しかし、迅速に反応が進行するための高い活性を有することから、特に白金化合物が有用である。白金化合物の例としては、塩化白金酸、白金の単体、アルミナ、シリカ、カーボンブラック等の坦体に固体白金を坦持させたもの、白金−ビニルシロキサン錯体、白金−ホスフィン錯体、白金−ホスファイト錯体、白金アルコラート触媒等が使用できる。ヒドロシリル化反応の際、白金触媒は白金として0. 0001重量%から0. 1重量%程度添加される。
【0045】
反応溶媒としては、チオフェン、硫化ジエチル、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の硫黄化合物;アセトニトリル、ジエチルアミン、アニリン等の窒素化合物;アセタール;シクロヘキサノンなどのケトン;エステル;フェノール;トルエン、キシレン、ヘキサン、イソパラフィン等の炭化水素;ハロゲン化炭化水素;ジメチルポリシロキサン;プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等のカルボニル結合を有するエステル系化合物;テトラヒドロフラン、2−メトキシテトラヒドロフラン、1, 3−ジオキソラン、1, 2−ジメトキシエタン、1, 2−エトキシエタン、1, 3−ジオキサン等のエーテル系化合物;メタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール等のアルコール等を単独で或いは混合して使用することができる。
得られる化合物(C)の分子量は、230以上であり、好ましくは300〜30, 000である。
化合物(C)の具体例としては、
【0046】
【化17】
Figure 0004548999
【0047】
などがある。
化合物(D)
式(D)においてR6 により示される炭素数1〜18のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基の例は、式(A)のR1 について示したものと同様である。
式(D)においてR7 により示される炭素数1〜18のアルキレン基、炭素数6〜20のアリーレン基、及び炭素数7〜21のアリールアルキレン基の例は、式(A)のR2 について示したものと同様である。また、R7 により示されるヘテロ原子数1〜6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有有機基の例は、式(A)のR2 について示したもののほか、アルキル−ポリオキシアルキレン−アルキル基が含まれる。そのアルキル基には、メチル基、エチル基、プロピル基、又はブチル基のような炭素数1〜6のアルキル基が含まれ、具体的には、メチル−ポリ(オキシエチレン)−メチル、メチル−ポリ(オキシプロピレン)−メチル、メチル−ポリ(オキシエチレン)−プロピル、エチル−ポリ(オキシブチレン)−エチル、エチル−ポリ(オキシペンチレン)−プロピル、及びそれらの共重合体が含まれる。
【0048】
式(D)においてZ3 により示される炭素数1〜18のアルカンポリイル基には、メチニル基、エチニル基、プロピニル基、ブチニル基、オクチル基及びドデシニル基のようなアルキニル基のほか1,2,3−プロパントリイル基等が含まれる。炭素数1〜12のアルキニル基が好ましく、炭素数1〜6のアルキニル基がより好ましい。Z3 により示される炭素数6〜20の多価芳香族炭素環基には、ベンゼントリイル基、ナフタレントリイル基等が含まれる。Z3 により示される炭素数1〜12のアルカンポリオキシ基には、1, 2, 3−プロパントリオキシ基、1, 2, 3, 4−ブタンテトラオキシ基、1, 2, 3, 4, 5, 6−ヘキサンヘキサオキシ等が含まれる。Z3 により示される一置換3価ケイ素原子には、例えば、式≡Si−アルキルが含まれ、このアルキル基は、炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1〜3のアルキル基であり、最も好ましくはメチル基である。従って、≡Si−アルキルの最も好ましい具体例としては≡Si−CH3 を挙げることができる。Z3 により示されるヘテロ原子数1〜50で炭素数1〜100のヘテロ原子含有有機基は、主鎖中に、ヘテロ原子として酸素、硫黄又は窒素原子を含有する基であって、これらへテロ原子は、炭素原子間に存在してエーテル、チオエーテル及び/又は2級アミノ基を形成しても、炭素原子上に存在してカルボニル、チオカルボニル及び/又はイミノ基を形成しても、それらの混合物であってもよい。従って、このヘテロ原子含有有機基には、(ポリ)カーボネート基、(ポリ)エステル基、及びアミド基も含まれるが、側鎖にのみへテロ原子を含有するポリアクリレートやポリメタクリレートのような基は含まれない。そのような基には;メチレンオキシメチニル基、メチレンオキシエチニル基、メチレンオキシプロピニル基、エチレンオキシプロピニル基、メチレンオキシエチレンオキシメチニル基、エメチレンオキシエチレンオキシエチニル基、プロピレンオキシエチレンオキシプロピニル基、フェニレンビス(メチルオキシエチニル)基のような、炭素数1〜6のアルキレン基、炭素数6〜10のアリーレン基又は炭素数8〜22のアリーレンジアルキレン基がエーテル結合で炭素数1〜6のアルキニル基と結合した基;トリオキソトリアジン基;及びそれらの酸素原子の一部が硫黄及び/又は窒素原子で置き換えられたものが含まれる。Z3 により示されるベンゼンポリカルボキシ基には、ベンゼントリカルボン酸及びベンゼンテトラカルボン酸から誘導される基が含まれる。Z3 に含有されるポリオキシアルキレン、(ポリ)カーボネート及び(ポリ)エステルの例は、式(B)のZ2 について示したものと同様である。
好ましくは、R6 は水素原子又はメチルであり、R7 はメチレン基、エチレン基、直接結合、−CH2 OCH2 −、−CH2 OCH2 CH2 −、又は−CH2 OCH2 CH2 OCH2 −であり、Z3 は炭素原子、メチニル基、エチニル基、ベンゼントリイル基、又はケイ素原子であり、そしてn1 は3〜10の整数である。
【0049】
式(D)のR8 は、水素原子であり得ないことを除いて、その例はR6 について示したものと同様であり、R9 の例はR7 について示したものと同様である。
4 により示される炭素数1〜18のアルキレン基の例は、式(A)のR2 について示したものと同様である。また、炭素数1〜18のアルキニル基の例は、Z3 の炭素数1〜18のアルカンポリイル基の説明において示したものと同様である。Z4 のその他の基の例も価数が相違することがある以外はZ3 について示したものと同様である。また、R8 、R9 及びZ4 の好ましい例も、それぞれ、R6 、R7 及びZ3 について示したものと同様である。好ましいaは1〜3の整数であり、好ましいn2 は2〜10、特に2〜6の整数である。
具体例的な化合物(D)には次のようなものがある。
【0050】
【化18】
Figure 0004548999
【0051】
【化19】
Figure 0004548999
【0052】
【化20】
Figure 0004548999
【0053】
【化21】
Figure 0004548999
【0054】
【化22】
Figure 0004548999
【0055】
【化23】
Figure 0004548999
【0056】
架橋型共重合体
本発明の架橋型共重合体は、化合物(C)のヒドロシリル基と化合物(D)のエチレン性二重結合の間で起こるヒドロシリル化反応を利用して、それら化合物を交互に付加させることにより形成される。
この重合体は、化合物(C)を基本単位として、エチレン性二重結合を3個以上有する化合物(D)を介してネットワーク構造を形成でき、溶媒を含むとゲル状組成物となる。
この架橋型共重合体の架橋密度は、化合物(C)の分子量によりある程度決定されるが、化合物(C)と化合物(D)が、式:
【0057】
【数1】
0. 5≦[(Dのモル数×Dの価数) /(Cのモル数×2)]≦2. 0 (I)
【0058】
に従う場合、特に、式(I)の下限が0. 8で上限が1. 2である場合に好ましい架橋密度の共重合体が得られる。
また、本発明の架橋型共重合体は、化合物(A)のエチレン性二重結合と化合物(B)のヒドロシリル基との間で起こるヒドロシリル化反応を利用して、化合物(A)、化合物(B)、及び化合物(D)を一挙に反応させることによって、化合物(C)を経由しないで形成されることもできる。その場合には、それら化合物が、式:
【0059】
【数2】
0. 4≦〔Aのモル数/Bのモル数〕≦1. 2 (II)
【0060】
及び
【数3】
0. 05≦[(Dのモル数×Dの価数) /(Bのモル数×2)]≦1. 0 (III)
【0061】
に同時に従う場合、特に、式 (II)の下限が0. 6で上限が1. 0でありかつ式(III) の下限が0. 1で上限が0. 6である場合に好ましい架橋密度の共重合体が得られる。
いずれの場合にも、化合物(A)、化合物(B)、及び化合物(D)はそれぞれ2種以上用いても良い。また、化合物(C)に化合物(D)を反応させる際に、化合物(A)及び/又は化合物(B)を追加してもよい。
【0062】
この場合のヒドロシリル化反応は、反応速度の温度依存性が大きいことから、室温以下で混合し、加熱して反応を促進させることができる。これはヒドロシリル化反応の大きな利点であって、反応物を適当な粘性で混合し、成形した後加熱すれば、一挙に所望の形状の重合物が得られる。加熱温度としては50℃から150℃程度、好ましくは60℃から120℃程度である。このヒドロシリル化反応にも先の挙げた触媒が使用される。電池用には、迅速に反応が進行するための高い活性を有すること、反応生成物と2次反応を起こさないこと、電池特性に影響を与えないこと等の条件が必要なので、特に白金化合物が有用である。
【0063】
得られる架橋型共重合体は、重合溶媒を含有してゲル状組成物として得られうる。ゲル状組成物中に存在し得る溶媒には、塩化チオニル、塩化スルフリル、液体アンモニア等の無機溶媒、チオフェン、硫化ジエチル等の硫黄化合物、アセトニトリル、ジエチルアミン、アニリン等の窒素化合物、酢酸、酪酸等の脂肪酸、及びこれらの酸無水物、エーテル、アセタール、シクロヘキサノンなどのケトン、エステル、フェノール、アルコール、炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ジメチルポリシロキサンなどが使用できる。特に、リチウム二次電池用には、精製したジメチルスルホキシド、スルホラン等の硫黄化合物、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等のカルボニル結合を有するエステル系化合物、テトラヒドロフラン、2−メトキシテトラヒドロフラン、1, 3−ジオキソラン、1, 2−ジメトキシエタン、1, 2−エトキシエタン、1, 3−ジオキサン等のエーテル系化合物等及びそれらの混合物を挙げることができる。電気二重層コンデンサーや電解コンデンサーでは、精製したプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、スルホラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等の溶媒が単独或いは混合して存在することができる。これら溶媒は、本発明の架橋型共重合体中に、1〜99重量%、好ましくは50〜99重量%、より好ましくは80〜97重量%の量で存在する。これら溶媒のうちヒドロシリル化反応を阻害しないものは、ゲル状組成物の製造時に加えるのが好ましい。なお、ヒドロシリル化反応を阻害する溶媒としてアルコールを挙げることができる。
【0064】
非水系ゲル状イオン伝導性組成物
本発明の非水系ゲル状イオン伝導性組成物は、上記の架橋型共重合体又はゲル状組成物に電解質を混合し、必要に応じて、変性シリコーン、及びイオン伝導性組成物に慣用的に配合されるその他の成分を混合又は含浸させることにより製造される。また、架橋型重合体を得る前に、これら成分の全部又は一部を、重合反応体に配合し、残りを重合反応後に配合してもよい。例えば、線状共重合体と化合物(D)との反応前に配合しても良いし反応後に配合しても良い。また、配合前に一部を配合してから残りを配合することもできる。
【0065】
本発明の非水系ゲル状イオン伝導性組成物の力学的特性やイオン伝導性を良好な状態に保つには、溶媒の量は、好ましくは30〜99重量%、より好ましくは50〜98重量%、最も好ましくは60〜95重量%である。この時、ゲル電解質層の貯蔵弾性率は3000パスカル以上が好ましく、特に5000パスカル以上が好ましい。貯蔵弾性率とは、ゲルの力学的挙動を示す量であるが、勿論この周波数特性が大きくは変化せず、良好な形状安定特性と示すものがより好ましい。
本発明の非水系ゲル状イオン伝導性組成物中には、本発明の重合体は1〜49重量%、好ましくは2〜20重量%の量で存在する。
【0066】
変性シリコーンとは、ジメチルポリシロキサンのメチル基の一部をポリエーテル基、ポリエステル基、アルコキシ基、アルコール基、カルボキシ基、エポキシ基含有基、アミノ基含有基、アルキル基、フェニル基等で置換したものを言う。
変性基は、ペンダント状、直鎖状、片末端変性、両末端変性、両末端及び側鎖変性等の形で付加される。また、2種以上の置換基を持っていても良い。これらの粘性は40℃で10000mPa・s以下であるが、好ましくは2000mPa・s以下、更に好ましくは1000mPa・s以下である。これら変性シリコーンは、本発明のゲル状イオン伝導性組成物中に0. 01〜50重量%、好ましくは0. 1〜10重量%の量で混合される。
用いられる変性シリコーンとしては、特に、次式で示されるペンダント状に変性したポリエーテル変性シリコーン(X):
【0067】
【化24】
Figure 0004548999
【0068】
〔式中、Rは、互いに独立して、炭素数2〜4のアルキル基(例えば、エチル基、プロピル基、ブチル基)を示し、R' は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基)を示し、n3 は1〜30の整数を示し、n4 は0〜20の整数を示し、bは1〜20の整数を示し、そしてcは0〜20までの整数を示す。〕
が好ましい。具体的には、
【0069】
【化25】
Figure 0004548999
【0070】
などの化合物が挙げられる。化合物(X−1)の粘度は回転粘度計であるB型粘度計(ローター番号2、回転数60rpm,(株)東京計器製)で測定したところ、40℃で173mPa・sであった。
イオン伝導性組成物を構成するための電解質としては、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化カルシウムなどの各種フッ化物、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウムなどの各種塩化物、金属臭化物、金属ヨウ化物、金属過塩素化物、金属次亜塩素化物、金属酢酸塩や金属蟻酸塩のような金属有機酸塩、金属過マンガン酸化合物、金属リン酸塩、金属硫酸塩、金属硝酸塩、金属チオ硫酸塩、金属チオシアン塩、更には、硫酸アンモニウム、過塩素酸テトラ−n−ブチルアンモニウム、六フッ化リン酸テトラプロピルアンモニウム、四フッ化ホウ酸テトラ−n−ブチルアンモニウム、四フッ化ホウ酸テトラエチルアンモニウム、四フッ化ホウ酸トリエチルメチルアンモニウムなどのアンモニウム塩、LiCl、LiAlCl4 、LiClO4 、LiBF4 、LiPF6 、LiAsF6 、LiCF3 SO3 、LiN(CF3 SO2)2 、LiC(CF3 SO2)3 、LiN(C2 5 SO2)2 、LiC(C2 5 SO2)3 、及び/又はLiBPh4 (ここでPhはフェニル基を示す)等のリチウム塩が含まれる。本発明のイオン伝導性組成物を、本発明の電気化学素子である電気二重層コンデンサーの電解質層として使用する場合には、金属陽イオン、アンモニウムイオン、アミジニウムイオン、及びグアニジウムイオンから選ばれる陽イオンと、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、テトラフルオロホウ素酸イオン、硝酸イオン、AsF6 - 、PF6 - 、ステアリルスルホン酸イオン、オクチルスルホン酸イオン、ドデシルベンゼンスルホン酸イオン、ナフタレンスルホン酸イオン、ドデシルナフタレンスルホン酸イオン、7, 7, 8, 8−テトラシアノ−p−キノジメタンイオン、X1 SO3 - 、[(X1 SO2) (X2 SO2)N] - 、[(X1 SO2) (X2 SO2) (X3 SO2)C] - 及び[( X1 SO2) (X2 SO2)YC] - から選ばれる陰イオンとからなる化合物が挙げられる。ここで、X1 、X2 、X3 及びYは電子吸引性基である。好ましくは、X1 、X2 及びX3 は各々独立して炭素数が1〜6のパーフルオロアルキル基又はパーフルオロアリール基であり、Yはニトロ基、ニトロソ基、カルボニル基、カルボキシル基、又はシアノ基である。X1 、X2 及びX3 は各々同一であっても、異なっていても良い。また、本発明のイオン伝導性組成物を、電解コンデンサーの電解質層として使用する場合には、アンモニウムイオン、アミジニウムイオンから選ばれる陽イオンと、ポリカルボン酸、脂肪族ポリカルボン酸、芳香族ポリカルボン酸、これらポリカルボン酸のアルキルもしくはニトロ置換体、硫黄含有ポリカルボン酸、モノカルボン酸、脂肪族モノカルボン酸、芳香族モノカルボン酸、オキシカルボン酸等の陰イオンとからなる化合物を挙げることができる。これら電解質は、本発明のイオン伝導性組成物中に、0. 1〜40重量%、好ましくは1〜38重量%で存在する。
【0071】
更に、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラプロピレングリコールジメチルエーテル等のポリアルキレンオキサイド化合物、ポリアルキレンオキサイドを構造単位に持つ変性ポリアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリアルキレンオキサイドを構造単位に持つ変性ポリフォスファゼン等のイオン導電性ポリマーも配合できる。
【0072】
得られる非水系ゲル状イオン伝導性組成物は、形状安定性やイオン伝導性が優れかつ液漏れがないことが望ましく、この為にゲル強度の指標である高い貯蔵弾性率を有するのが好ましい。貯蔵弾性率とは、ゲルの力学的挙動を示す量であって、一定の大きさのゲルに周波数の異なる動的応力 (dynamic stress) を加えて、周波数の幅に対応する変位 (ひずみ、strain) の幅を測定するか、又は一定の変位幅をもたらす動的応力を測定することにより求められる。変位の測定は、例えば、レオメトリック社のRSA−IIで行なうことができ、動的応力の測定は、例えば、パーキンエルマー社のDMA−7で行なうことができる。貯蔵弾性率が大きいほどそのゲルは硬いとされる。例えば、水では10-2、ポリスチレンでは1010、そしてタングステンでは1012のオーダーである。
【0073】
電池及び電気化学素子
本発明の電池及び電気化学素子は、本発明の非水系ゲル状イオン伝導性組成物を含んでなる。本発明において、電池には、一次及び二次電池が含まれる。また、電気化学素子には、湿式太陽電池、コンデンサー、センサー、エレクトロクロミック表示素子のような化学発光表示素子、及び液晶表示素子などが含まれる。
それらが動作するためには、イオン伝導性は、室温で10-3S/cm程度必要であると言われており、電解液自身のイオン伝導度の50%以上のイオン伝導性を保持するのが好ましい。特に−20℃程度の低温時にそのイオン伝導性が低下すると、使用環境が制限されたりして好ましくない。
理論に拘束されることを望まないが、本発明の重合体は、従来のポリマーよりも規則正しい均一な分子構造により、電解質又は電解質と溶媒の両方を従来のものよりも安定に分散保持することが可能なため、良好な形状安定性とイオン伝導性を有する組成物を提供するものと考えられる。また、ピペラジン単位を有するため、電解質に起因する酸性物質に対して安定であると考えられる。
【0074】
非水系ゲル状イオン伝導性組成物を用いる電池の製造方法としては、予め電池の外殻を作製し、その後にその外殻内で加熱反応させてゲル状イオン伝導性組成物とする方法や、ゲル状イオン伝導性組成物を得てから電池を組み立てる方法など各種の方法がある。また、更にゲル状イオン伝導性組成物の形状保持性やシャットダウン効果を向上させるために、熱可塑性樹脂から製造される多孔質フィルム、不織布、又は熱可塑性樹脂の粒子などを併用しても構わない。熱可塑性樹脂の多孔質フィルム又は不織布を使用する場合には、本発明のゲル状イオン伝導性組成物でこれらフィルム又は不織布を含浸する。
【0075】
熱可塑性樹脂から製造される多孔質フィルムとは、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のフィルムを一軸延伸等に多孔質化したフィルムである。重量としては5g/m2 から30g/m2 程度のものが利用される。
熱可塑性樹脂から製造される不織布シートとしては、まず電解質の保持性が優れており、更に作製される高分子或いはゲル電解質のイオン伝導性に対する抵抗性が低く、かつ電解質の保持性に優れたものが使用できる。不織布の製造方法としては湿式あるいは乾式のいずれも用いることができ、その目付量は100g/m2 以下で、好ましくは5から50g/m2 である。使用される繊維材としては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、テフロン(登録商標)などであるが、特にこれらに限定される訳ではない。
【0076】
熱可塑性樹脂の粒子とは、ポリエチレン、ポリプロピレン、テフロン(登録商標)等の材料を微粒子化したもので、その径は20μm以下、好ましくは10μm以下である。このような微粒子は、乳化重合によって合成されたり、粉砕によって作製される。粒子の混合比率は5%から50%程度が好ましい。またゲル状物中に粒子が存在している際に、熱圧にて一定形状に変形させてから、イオン伝導性組成物として利用することもできる。
リチウム一次電池では、金属リチウムを負極として用い、正極として、フッ化黒鉛、γ−β型二酸化マンガン、二酸化硫黄、塩化チオニル、ヨウ素/ポリ(2−ビニルピリジン) 、Ag2 CrO4 、五酸化バナジウム、CuO、MoO3 などを用いることができる。一次電池の電解液の代用として本発明のゲル状イオン伝導性組成物が用いられる。電池の形状としては、コイン型、円筒型、シート(ペーパー)型にして用いられる。
また、リチウム二次電池では、用いられる正極材料は、LiCoO2 、LiNiO2 、スピネル型LiMn2 4 、アモルファス状V2 5 、β−MnO2 とLi2 MnO3 の混合物、スピネル超格子構造のLi4/3 Mn5/3 4 、2, 5−ジメルカプト−3, 4−チアジアゾール等の有機ジスルフィド化合物などを正極活物質として、これを粉末状にして、アセチレンブラックなどの導電剤、有機高分子化合物からなる増粘剤を加え正極材料となる。正極材料は正極集電体であるアルミニウム上に塗布され多孔質として用いられる。
【0077】
負極材料は、金属リチウム、リチウム・アルミニウム合金、Li・Pb・Cd・In合金や、リチウム・黒鉛化合物、リチウム・難黒鉛化炭素化合物、リチウム・非晶質錫複合酸化物、非晶質コバルト置換窒化リチウムなどの負極活物質を、それらが金属の場合はニッケル板などにメッキして、他の場合は正極材料と同様に粉末状にし、アセチレンブラックなどの導電剤、有機高分子からなる増粘剤を加えることにより調製される。後者のようにペースト状の場合は、銅などの集電板上に塗布され、多孔質となる。本発明のゲル状イオン伝導性組成物は、二次電池の電解液の代用として用いられる。二次電池の形状は、一次電池と同様にコイン型、円筒型、シート型にして用いられる。
【0078】
また、上記の非水系ゲル状イオン伝導性組成物を用いる電気化学素子の製造方法としては、例えば、コンデンサーを例にすると、ほぼ電池の場合と同じであるが、コンデンサーの一種である電気二重層コンデンサーでは、正極、負極とも炭素材料を主成分とする炭素質電極を用いることができる。炭素材料としては活性炭、カーボンブラック、ポリアセン等が使用できる。炭素質電極には必要に応じて導電性を高めるために導電材を添加してもよく、有機バインダを加えて金属集電体上にシート状に成形されて集電体と一体化された電極を形成する。有機バインダとしては、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等を用いることができる。また、金属集電体としては、アルミニウム、ステンレス鋼等の箔、網等が使用できる。正極として、アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン等の弁作用金属からなる箔に粗面化のためのエッチング処理および誘電体被膜形成のための化成処理を施したものを使用し、負極として、アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン等の金属箔を使用することもできる。
【0079】
好ましい態様においては、本発明の電池及び電気化学素子は、予めその外殻(セル)を作製してから非水系イオン伝導性組成物をその外殻内に流し込んだ後に重合又は架橋させて本発明のゲル状イオン伝導性組成物を生成させることにより製造される。本明細書において「イオン伝導性組成物」とは、化合物(A)や化合物(B)のような化合物、線状共重合体、及び/又は架橋剤化合物に溶媒及び電解質を配合することにより形成される組成物であって、未だゲル状になっていない組成物を意味する。より好ましい態様においては、イオン伝導性組成物は、化合物(A)と化合物(B)との付加反応によって得られる線状共重合体であって末端にヒドロシリル基を2つ有する重合体(C)、化合物(D)、溶媒及び電解質を含んでなる。
【0080】
ゲル化は、加熱のほか、紫外線や電子線のような活性光線を照射することでも行うことができる。加熱でゲル化させるのが好ましい。加熱温度は、30〜150℃、好ましくは40〜90℃である。ゲル化の進行が早すぎると、イオン伝導性組成物の初期粘度が高くなってしまい、生成するゲル状イオン伝導性組成物が電池や電気化学素子内部に均一に行き渡らないことがある。一般に、イオン伝導性組成物を調製した直後の粘度が25℃において30mPa・s以下で、その後6時間までの粘度上昇率が300%以内であれば、セル内に均等にゲル状イオン伝導性組成物を生成させることができる。粘度上昇率は、調製直後の粘度をV0 、調製6時間経過後の粘度をV6 とした場合、次式で求められる。
【0081】
【数4】
粘度上昇率(%)=(V6 −V0 )/V0 ×100
【0082】
25℃における粘度上昇率を上記範囲内にするには、イオン伝導性組成物の溶液を調製した後のゲル化を抑制する重合抑制剤の使用が必要となる場合がある。
使用できる重合抑制剤として、オルガノリン化合物、ベンゾトリアゾール化合物、ニトリル化合物、ハロゲン化炭素化合物、アセチレン化合物、スルホキシド化合物、アミン化合物、及びマレイン酸エステルを挙げることが出来る。このうち、アセチレン化合物、ニトリル化合物、及びマレイン酸エステルは、イオン伝導性組成物を電池や電気化学素子に組み込んだ場合に、それら電池や電気化学素子に悪影響を与えにくいので、好ましい重合抑制剤である。重合抑制剤を添加する場合、その量は、イオン伝導性組成物の全重量を基準として、0. 0001〜1. 0重量%である。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0083】
【実施例】
以下の実施例において次の分析機器が用いられた:
Figure 0004548999
【0084】
実施例1
化合物(A−1)〜(A−4)の合成
撹拌装置、温度計、還流冷却装置及び滴下ロートを備えた5Lセパラブルフラスコにピペラジン258.4g(3.0モル)、アセトニトリル3L及び重曹672.0gを仕込んで撹拌した。この溶液に、アセトニトリル100ml中に溶解させた1,2−ジクロロエタン197.9g(2.0モル)を80℃で約1時間かけて滴下した。同じ温度で更に12時間撹拌を行ってから温度を50℃まで下げた。次いで、この反応液に、アセトニトリル100ml中に溶解させた塩化アリル230.0g(3.0モル)を約2時間かけて滴下した。滴下後、50℃で2時間撹拌することで反応生成物を得た。この溶液から無機塩をろ別してアセトニトリルを留去した。残渣にトルエン1Lを加えて加熱撹拌を1時間行った。
不溶分をろ別後、精製水3Lを加えた。珪藻土(商品名;セライト545)300gを用いてろ過した後、トルエン層と水層とに分液した。
【0085】
トルエン層から溶媒を留去し、残渣を分別蒸留に付したところ、2.0gの化合物1と5.0gの化合物2が透明液体として得られた。
一方、水層からクロロホルム3Lで生成物を抽出した。溶媒を留去した後、残渣を2−プロパノールに溶解させた。この溶液を、2−プロパノールを溶離液として、シリカゲル(シリカゲルC−200,和光純薬製)上で、カラムクロマトグラフィーに付した。2種類の固体生成物が分離された。これらはメチルイソブチルケトンから再結晶でき、4.2gの化合物3及び0.3gの化合物4がいずれも板状結晶として得られた。
【0086】
化合物1〜4について、Mass、IR、 1H−NMR、及び13C−NMR分析を行い、これら化合物がそれぞれ化合物(A−1)〜(A−4)であることが確認された。図1〜4に化合物(A−1)〜(A−4)のMassスペクトルチャートを示し、図5及び6に化合物(A−1)及び(A−3)の 1H−NMRスペクトルチャートを示し、図7に化合物(A−3)の13C−NMRスペクトルチャートを示し、図8及び9に化合物(A−3)及び(A−4)のIRスペクトルチャートを示す。詳細には、化合物(A−3)について、Massスペクトルから390の分子イオンピークが確認され;IRスペクトルから1643cm-1においてC=C振動が確認され; 1H−NMRスペクトルから2.5ppmにおいてピペラジン環内のCH2 基のピークと5.9〜5.1ppmにおいてCH2 =CH基のピークが確認され;そして、13C−NMRスペクトルから135ppmにおいてCH2 H基(下線炭素)のピークと53ppmにピペラジン環内のCH2 基のピークが確認された。
化合物(A−1)及び(A−2)の沸点はそれぞれ63〜65℃/1mmHg及び135〜137℃/1mmHgであった。また、化合物(A−3)の融点は105.6〜106.6℃であった。
【0087】
実施例2
化合物(A−2)〜(A−4)の合成
撹拌装置、温度計、還流冷却装置及び滴下ロートを備えた5LセパラブルフラスコにN−アリルピペラジン315.5g(2.5モル)、ピペラジン86.1g(1.0モル)、アセトニトリル3L及び重曹672.1gを仕込んで撹拌した。この溶液に、アセトニトリル100ml中に溶解させた1,2−ジクロロエタン197.9g(2.0モル)を80℃で約1時間かけて滴下した。同じ温度で更に6時間撹拌を行ってから温度を50℃まで下げた。次いで、この反応液に、アセトニトリル100ml中に溶解させた塩化アリル76.5g(1.0モル)を溶液を約1時間かけて滴下した。滴下後、2時間攪拌することで反応生成物を得た。実施例1と同じように処理して、10gの化合物(A−2)、6.5gの化合物(A−3)及び2.5gの化合物(A−4)を得た。
【0088】
実施例3
化合物(C−3)の合成
白金濃度が12.0%である白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体10gにトルエン30gを加えて、白金濃度が3.0%の白金触媒Kを調製した。
一方、撹拌装置、温度計、還流冷却装置及び窒素ガス導入管を備えた500mLセパラブルフラスコに化合物(A−3)39.0g(0.1モル)、化合物(B−1)43.8g(0.3モル)及びトルエン200gを仕込み窒素雰囲気下90℃で撹拌した。この溶液に白金原子の量が50ppmの濃度になるように白金触媒Kを添加した。6時間反応させた後、130℃に加熱して減圧下でトルエンを留去して生成物58.0gを得た。
この生成物について、Mass、IR、 1H−NMR、及び13C−NMR分析を行い、両末端にヒドロシリル基を有する線状共重合体である化合物(C−3)であることが確認された。図10にそのMassスペクトルチャートを示し、図11にIRスペクトルチャートを示し、図12に 1H−NMRスペクトルチャートを示し、そして図13に13C−NMRスペクトルチャートを示す。詳細には、Massスペクトルから682の分子イオンピークが確認され;IRスペクトルから2106cm-1においてC=C振動が確認され; 1H−NMRスペクトルから2.5ppmにおいてピペラジン環内のCH2 基のピークと3.8ppmにおいてSi−H基のピークが確認され;そして13C−NMRスペクトルから−4ppmと−5ppmにおいてSi−CH3 基のピークが確認された。
【0089】
実施例4
化合物(C−1)の合成
化合物(A−3)39.0g(0.1モル)を化合物(A−1)16.6g(0.1モル)に代えた以外は実施例3とほぼ同様にして、液体生成物41.2gを得た。
この生成物について、Mass、IR、及び 1H−NMR分析を行い、両末端にヒドロシリル基を有する線状共重合体である化合物(C−1)であることが確認された。図14にそのMassスペクトルチャートを示し、図15に 1H−NMRスペクトルチャートを示す。詳細には、Massスペクトルから458の分子イオンピークが確認され;IRスペクトルから2108cm-1においてSi−H伸縮振動が確認され;そして 1H−NMRスペクトルから3.8ppmにおいてSi−H基のピークが確認された。
【0090】
実施例5
化合物(C−2)の合成
化合物(A−3)39.0g(0.1モル)を化合物(A−2)27.8g(0.1モル)に代えた以外は実施例3とほぼ同様にして、固体生成物50.8gを得た。
この生成物について、Mass、IR、及び 1H−NMR分析を行い、両末端にヒドロシリル基を有する線状共重合体である化合物(C−2)であることが確認された。図16にそのMassスペクトルチャートを示し、図17にIRスペクトルチャートを示し、そして図18に 1H−NMRスペクトルチャートを示す。詳細には、Massスペクトルから570の分子イオンピークが確認され;IRスペクトルから2108cm-1においてSi−H伸縮振動が確認され;そして 1H−NMRスペクトルから3.8ppmにおいてSi−H基のピークが確認された。
【0091】
実施例6
化合物(C−4)の合成
化合物(A−3)39.0g(0.1モル)を化合物(A−4)50.2g(0.1モル)に代えた以外は実施例3とほぼ同様にして、固体生成物58.0gを得た。
この生成物について、IR及び 1H−NMR分析を行い、両末端にヒドロシリル基を有する線状共重合体である化合物(C−4)であることが確認された。詳細には、IRスペクトルから2108cm-1においてSi−H伸縮振動が確認され;そして 1H−NMRスペクトルから3.8ppmにおいてSi−H基のピークが確認された。
【0092】
実施例7
化合物(C−10)の合成
化合物(A−3)39.0g(0.1モル)及び化合物(B−1)43.8g(0.3モル)をそれぞれ化合物(A−3)156g(0.4モル)及び化合物(B−1)73g(0.5モル)に代えた以外は実施例3とほぼ同様にして、固体生成物225gを得た。
この生成物について、Mass、IR、及び 1H−NMR分析を行い、両末端にヒドロシリル基を有する線状共重合体である化合物(C−10)であることが確認された。詳細には、IRスペクトルから2108cm-1においてSi−H伸縮振動が確認された。
化合物(C−10)の数平均分子量は2,050であった。
【0093】
実施例8
ゲル状イオン伝導性組成物の調製
次の各材料を室温で混合して均一になるまで撹拌し、混合溶液Kを得た。
化合物C−3 3.39重量部
化合物D−3 0.24重量部
化合物D−27 0.37重量部
電解液I 95.9重量部
白金触媒J 0.10重量部
なお、電解液Iは次の組成を有する。
六フッ化リン酸リチウム 12.3重量部
エチレンカーボネイト 32.3重量部
ジエチルカーボネイト 55.4重量部
また、白金触媒Jは、白金濃度が12.0%の白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体10gにジエチルカーボネイト30gを加えて、白金濃度を3.0%にしたものである。
次いで、混合溶液Kを密閉容器内に素早く入れ、室温下3時間放置することでゲル化させ、ゲル状イオン伝導性組成物1を得た。この組成物4gを、露点=−80℃のアルゴン中で、胴外径=21mm、口内径=10mm、高さ=50mm及び肉厚=1.2mmの容積10mlの容器に入れて密栓し80℃で14日間加熱してもゲルは崩壊しなかった。また、この組成物4gを同じように容器に入れて密栓したあと、一旦、20℃,相対湿度60%の空気中で容器の蓋を開けて5分間開放して空気と接触させてから再度密栓して80℃で14日間加熱したが、ゲルは崩壊しなかった。
表1に、ゲル状イオン伝導性組成物1と電解液Iとのイオン伝導度の比較を示す。
【0094】
【表1】
Figure 0004548999
【0095】
実施例9
2次電池の作成
市販のリチウム2次電池(公称容量500mAh)から、正極層、負極層及びセパレータを取り出し、それらと金属アルミニウム及び金属銅とを積層して、電池用セル缶に組み込んだ後、実施例8の混合溶液Kを注入した。セル缶を封じた後、50℃で2時間加熱して、混合溶液Kをゲル化させることにより、リチウム2次電池を得た。得られたリチウム2次電池を100mAで充放電したところ、容量が450mAhであることが分かった。このリチウム2次電池を80℃で2週間保存した後の容量は440mAhであった。
【0096】
実施例10
ゲル状イオン伝導性組成物の調製
次の各材料を室温で混合して均一になるまで撹拌し、混合溶液Lを得た。
化合物C−3 3.46重量部
化合物D−27 0.54重量部
電解液I 95.9重量部
白金触媒J 0.10重量部
次いで、調製したばかりの混合溶液Lを密閉容器内に素早く入れ、室温下3時間放置することでゲル化させ、ゲル状イオン伝導性組成物2を得た。この組成物のイオン伝導度は5.7×10-3S/cmであった。この組成物4gを、露点=−80℃のアルゴン中で、胴外径=21mm、口内径=10mm、高さ=50mm及び肉厚=1.2mmの容積10mlの容器に入れて密栓し80℃で14日間加熱してもゲルは崩壊しなかった。また、この組成物4gを同じように容器に入れて密栓したあと、一旦、20℃,相対湿度60%の空気中で容器の蓋を開けて5分間開放して空気と接触させてから再度密栓して80℃で14日間加熱したが、ゲルは崩壊しなかった。
ゲル状イオン伝導性組成物2の電気化学的安定性を評価するため、サイクリックボルタンメトリー(CV)測定を行なった。図19及び20にCVチャートを示す。これら図から、ゲル状イオン伝導性組成物2は、2.5〜4.2Vにおいて電気化学的に安定であることが分かった。
【0097】
実施例11
2次電池の作成
実施例8の混合溶液Kを実施例10の混合溶液Lに代えた以外は実施例9と同様にして、リチウム2次電池を得た。得られたリチウム2次電池を100mAで充放電したところ、容量が450mAhであることが分かった。このリチウム2次電池を80℃で2週間保存した後の容量は440mAhであった。
【0098】
【発明の効果】
本発明の化合物(A)は、例えばゲル状イオン伝導性組成物に応用できる。得られるゲル状イオン伝導性組成物は電解液中でゲル化でき、LiPF6 のような遊離酸HFを発生する電解質の存在下でも長期間安定である。本発明のゲル状イオン伝導性組成物を用いることで、高い性能を有する電気化学素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】化合物(A−1)のMassスペクトルチャート。
【図2】化合物(A−2)のMassスペクトルチャート。
【図3】化合物(A−3)のMassスペクトルチャート。
【図4】化合物(A−4)のMassスペクトルチャート。
【図5】化合物(A−1)の 1H−NMRスペクトルチャート。
【図6】化合物(A−3)の 1H−NMRスペクトルチャート。
【図7】化合物(A−3)の13C−NMRスペクトルチャート。
【図8】化合物(A−3)のIRスペクトルチャート。
【図9】化合物(A−4)のIRスペクトルチャート。
【図10】化合物(C−3)のMassスペクトルチャート。
【図11】化合物(C−3)のIRスペクトルチャート。
【図12】化合物(C−3)の 1H−NMRスペクトルチャート。
【図13】化合物(C−3)の13C−NMRスペクトルチャート。
【図14】化合物(C−1)のMassスペクトルチャート。
【図15】化合物(C−1)の 1H−NMRスペクトルチャート。
【図16】化合物(C−2)のMassスペクトルチャート。
【図17】化合物(C−2)のIRスペクトルチャート。
【図18】化合物(C−2)の 1H−NMRスペクトルチャート。
【図19】ゲル状イオン伝導性組成物2のCVチャートを示す。作動電極及びカウンター電極:金ワイヤー(0.3mmφ),参照電極:Liリボン,スキャン速度:5mV/秒,室温。
【図20】ゲル状イオン伝導性組成物2のCVチャートを示す。作動電極及びカウンター電極:金ワイヤー(0.3mmφ),参照電極:Liリボン,スキャン速度:5mV/秒,室温。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a piperazine derivative, a cross-linked copolymer derived therefrom, a non-aqueous gel-like ion conductive composition based thereon, and a battery and an electrochemical device using the same. More specifically, the present invention relates to a gel ion conductive composition containing a block polymer, and a battery and a capacitor using the same.
[0002]
[Prior art]
Ion conductive materials are used in various batteries and electrochemical elements such as primary batteries, secondary batteries, solar batteries, capacitors, sensors, chemiluminescent display elements, and liquid crystal display elements. In recent years, in the field of electronic industry, various electronic components have been pursued with higher performance, and the miniaturization and thinning of the components have been progressing. Therefore, ion conductive materials used in batteries and electrochemical devices themselves. There is also a need for improvements in line with this. Further, the ion conductive material conventionally used in the form of liquid or fluid has problems such as damage of the peripheral part due to liquid leakage.
[0003]
In order to deal with such problems, solid electrolyte materials such as polymer electrolytes and gel electrolytes have recently been proposed. These have excellent characteristics such as relatively high ion conductivity, a wide potential window, good thin film formation, flexibility, light weight, elasticity, and transparency. Among these, the properties such as flexibility and elasticity peculiar to the polymer electrolyte are particularly important since many secondary electrode active materials can absorb the volume change in the lithium secondary battery that changes its volume during operation. It is. Polymer electrolytes and gel electrolytes are also said to have the ability to prevent a decrease in battery capacity and repeated short-circuiting of positive and negative electrode materials during repeated use due to electrode material desorption.
[0004]
Japanese Examined Patent Publication No. 61-23944 discloses a polyamide resin having a one-dimensional structure as an organic polymer compound for use in such a polymer electrolyte. Specifically, any polyamide resin can be used. Not disclosed.
Advanced Materials, 10, 439 (1998) also includes polyoxyethylene; a composite of polyoxyethylene and polysiloxane; a composite of polyoxyethylene and polyphosphazene; An epoxy group, an isocyanate group, and a crosslinked polymer having a siloxane structure are introduced. In particular, a polymer having a crosslinked structure having a polyoxyalkylene group and a polysiloxane structure is a polymer electrolyte attracting attention because of its excellent low-temperature characteristics.
As a polymer for a polymer electrolyte having such a polyoxyalkylene group and a polysiloxane structural unit, J. Polym. Sci. Polym. Lett. Ed., 22, 659 (1984)
[0005]
[Formula 4]
Figure 0004548999
[0006]
Is disclosed. Solid State Ionics, 15, 233 (1985)
[0007]
[Chemical formula 5]
Figure 0004548999
[0008]
Is disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 63-136409.
[0009]
[Chemical 6]
Figure 0004548999
[0010]
And JP-A-8-78053 discloses the formula:
[0011]
[Chemical 7]
Figure 0004548999
[0012]
Wherein A and A ′ are alkyl groups, and B and / or B ′ are oxyalkylene chains. These polymers all have only a polyoxyalkylene chain in the side chain of the polysiloxane main chain.
Japanese Examined Patent Publication No. 8-21389 discloses a polysiloxane cross-linked cured product having an organic group having an oxyalkylene group or a polyoxyalkylene group as a side chain and / or as a cross-linking part. Is
[0013]
[Chemical 8]
Figure 0004548999
[0014]
A polysiloxane cross-linked cured product represented by the formula:1, R2, RThree, R11And R11 'Is an alkyl group, an alkoxyl group or an aryl group, and RFourIs an alkylene group, an oxyalkylene group or an oxycarbonylalkylene group, and RFiveIs a hydrogen atom or an alkyl group, Y is an oxyalkylene group or a polyoxyalkylene group, and Z is a cured product in which both ends are groups having an oxyalkylene group, a polyoxyalkylene group or a polysiloxane structure. Yes.
However, none of these have problems with the stability of the polymer itself, or a crosslinked structure that suppresses detachment of the electrode material and enables thinning is not obtained, or sufficient ionic conductivity is obtained. There are problems such as lack, and it has not yet been put into practical use.
As an ion conductive composition that can solve these problems, the international application PCT / JP99 / 05707 has two hydrosilyl groups.
[0015]
[Chemical 9]
Figure 0004548999
[0016]
A gel obtained by gelling a polymer obtained by cross-linking a linear alternating copolymer obtained by hydrosilylation reaction of a compound of the above and a compound having two ethylenic double bonds using hydrosilylation reaction An ion conductive composition is described.
However, these ion-conductive compositions based on polymers having a polysiloxane skeleton are produced by an acid generated by the reaction between an electrolyte present and a small amount of water that cannot be removed, or by a decomposition product of the electrolyte itself by heating. It has been clarified that the polysiloxane skeleton has a defect that it is degraded and deteriorated.
[0017]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a stable non-aqueous gel-like ion conductive composition, and a battery and an electrochemical device using the same.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, when a piperazine unit is introduced into a polysiloxane skeleton using a novel piperazine derivative, a non-aqueous gel ion conductive composition formed from a cross-linked copolymer having the polysiloxane skeleton is added to an electrolyte. It is based on the discovery that it is less susceptible to degradation due to the acid and decomposition products of the electrolyte itself.
Therefore, in the first aspect of the present invention, the formula (A):
[0019]
[Chemical Formula 10]
Figure 0004548999
[0020]
[Where,
R1Each independently represents a hydrogen atom, a substituted or unsubstituted alkyl group having 1 to 18 carbon atoms, or a substituted or unsubstituted aryl group having 6 to 20 carbon atoms;
R2Independently of one another, a substituted or unsubstituted alkylene group having 1 to 18 carbon atoms, a substituted or unsubstituted saturated or unsaturated cycloalkylene group having 6 to 20 carbon atoms, a substituted or unsubstituted carbon number 6 to 20; Arylene group, substituted or unsubstituted aryl alkylene group having 7 to 21 carbon atoms, substituted or unsubstituted arylene alkylene group having 7 to 21 carbon atoms, substituted or unsubstituted arylene bis (alkylene) having 8 to 22 carbon atoms Group, dialkyl (poly) silylene group, diaryl (poly) silylene group, heteroatom-containing organic group having 1 to 6 heteroatoms and 1 to 30 carbon atoms, divalent group derived from polyacrylate or polymethacrylate, or directly Indicates binding; and
n is an integer of 1-100. ]
A piperazine derivative represented by the following [hereinafter referred to as compound (A)] is provided.
In the second aspect, the present invention relates to a compound (A) in which n is an integer of 0 to 100 in formula (A), and formula (B):
[0021]
Embedded image
Figure 0004548999
[0022]
[Where,
RThreeAre each independently a substituted or unsubstituted alkyl group having 1 to 18 carbon atoms, a substituted or unsubstituted aralkyl group having 7 to 21 carbon atoms, or a substituted or unsubstituted aryl group having 6 to 20 carbon atoms. Show;
RFourAre each independently a substituted or unsubstituted alkylene group having 1 to 18 carbon atoms, a substituted or unsubstituted arylene group having 6 to 20 carbon atoms, a substituted or unsubstituted arylalkylene group having 7 to 21 carbon atoms, A dialkyl (poly) silylene group, a diaryl (poly) silylene group, a dialkylsilylene bis (alkylene) group, or a direct bond;
Z2Is a divalent linking group, which is a disubstituted divalent silicon atom, a substituted or unsubstituted alkylene group having 1 to 18 carbon atoms, a substituted or unsubstituted arylene group having 6 to 20 carbon atoms, a hetero atom number of 1 to 1 50 represents a group derived from a heteroatom-containing organic group having 1 to 100 carbon atoms, a benzene polycarboxy group, a phosphate group, a polyacrylate or a polymethacrylate, or a direct bond. ]
A linear copolymer obtained by an addition reaction with a compound represented by the formula [hereinafter referred to as compound (B)] and having two hydrosilyl groups at the ends [hereinafter referred to as compound (C)] Is provided.
[0023]
In the third aspect, the present invention provides the compound (C) having the formula (D) having at least 3 ethylenic double bonds:
[0024]
Embedded image
Figure 0004548999
[0025]
[Where,
R6Each independently represents a hydrogen atom, a substituted or unsubstituted alkyl group having 1 to 18 carbon atoms, or a substituted or unsubstituted aryl group having 6 to 20 carbon atoms;
R7Are each independently a substituted or unsubstituted alkylene group having 1 to 18 carbon atoms, a substituted or unsubstituted arylene group having 6 to 20 carbon atoms, a substituted or unsubstituted arylalkylene group having 7 to 21 carbon atoms, A hetero atom-containing alkylene group having 1 to 6 hetero atoms and 1 to 30 carbon atoms, or a direct bond;
ZThreeIs n1A linking group having the same valence as carbon atoms, alkanepolyyl groups having 1 to 18 carbon atoms, polyvalent aromatic carbocyclic groups having 6 to 20 carbon atoms, and alkanepolyoxy groups having 1 to 12 carbon atoms. , Silicon atom, monosubstituted trivalent silicon atom, aliphatic group having 1 to 300 carbon atoms, hetero atom-containing organic group having 1 to 50 hetero atoms and 1 to 100 carbon atoms, benzene polycarboxy group, phosphate group, oxylin Showing acid groups, groups derived from polyacrylates or polymethacrylates, or direct bonds;
n1Is an integer greater than or equal to 3;
[0026]
R8Each independently represents a substituted or unsubstituted alkyl group having 1 to 18 carbon atoms, or a substituted or unsubstituted aryl group having 6 to 20 carbon atoms;
R9Are each independently a substituted or unsubstituted alkylene group having 1 to 18 carbon atoms, a substituted or unsubstituted arylene group having 6 to 20 carbon atoms, a substituted or unsubstituted arylalkylene group having 7 to 21 carbon atoms, A hetero atom-containing organic group having 1 to 6 hetero atoms and 1 to 30 carbon atoms, or a direct bond;
ZFourIs n2A linking group having the same valence, and a carbon atom, an alkylene group having 1 to 18 carbon atoms, an alkynyl group having 1 to 18 carbon atoms, a polyvalent aromatic carbocyclic group having 6 to 20 carbon atoms, and 1 carbon atom. ˜12 alkane polyoxy group, silicon atom, monosubstituted trivalent silicon atom, aliphatic group having 1 to 300 carbon atoms, organic group having 1 to 50 hetero atoms and 1 to 100 hetero atoms, benzene polycarboxy A group derived from a group, phosphate group, oxyphosphate group, polyacrylate or polymethacrylate, or a direct bond;
a represents an integer from 0 to 3; and
n2Represents an integer of 2 to 30. ]
A cross-linked copolymer obtained by addition reaction of a compound represented by the formula [hereinafter referred to as compound (D)] is provided.
[0027]
In a fourth aspect, the present invention provides a non-aqueous gel-like ion conductive composition comprising the above cross-linked copolymer and an electrolyte.
In a fifth aspect, the present invention provides a battery and an electrochemical device comprising the non-aqueous gel ion conductive composition described above. Preferably, the battery is a lithium ion battery, and the electrochemical element is a solar cell, a capacitor, a sensor, a chemiluminescent display element, or a liquid crystal display element.
[0028]
In a sixth aspect, the present invention is a method for producing a battery or electrochemical device comprising a non-aqueous gel-like ion conductive composition,
Producing an outer shell of the battery or electrochemical device;
Preparing an ion conductive composition comprising the above linear copolymer, a compound represented by the compound (D), an organic solvent, and an electrolyte;
Injecting the ion conductive composition into the outer shell; and
The non-aqueous gel-like ion conductive composition is formed by polymerizing or crosslinking the ion conductive composition in the outer shell.
There is provided a method comprising:
Preferably, in this method, an ion whose viscosity at 25 ° C. is 30 mPa · s or less immediately after its preparation and whose rate of increase in viscosity at 25 ° C. after 6 hours is within 300% of that immediately after preparation. A conductive composition is prepared.
[0029]
Compound (A)
In the present invention, R in formula (A)1The alkyl group having 1 to 18 carbon atoms represented by the formula includes, for example, a methyl group, an ethyl group, a propyl group, a butyl group, an octyl group, a dodecyl group and the like, and an aryl group having 6 to 20 carbon atoms For example, a phenyl group, a toluyl group, a naphthyl group and the like are included. Preferably R1Is a hydrogen atom, or preferably an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, more preferably 1 to 3 carbon atoms, and most preferably a hydrogen atom or a methyl group.
[0030]
R in the formula (A)2The alkylene group having 1 to 18 carbon atoms represented by the formula includes, for example, a methylene group, an ethylene group, a propylene group, a butylene group, an octylene group, a dodecylene group and the like, and a saturated cycloalkylene group having 6 to 20 carbon atoms For example, cyclohexylene group, cycloheptylene group, cyclooctylene group, etc., and unsaturated cycloalkylene group includes, for example, cyclohexenylene group, cycloheptenylene group, cyclooctenylene group, cyclohexadienylene group A cycloheptadienylene group and the like, an arylene group having 6 to 20 carbon atoms includes, for example, phenylene, a naphthylene group, and the like, and an arylalkylene group having 7 to 21 carbon atoms includes, for example, phenyl. A methylene group, a phenylethylene group, a phenylethylidene group and the like are included. R2The arylene alkylene group having 7 to 21 carbon atoms represented by the formula includes, for example, a phenylenemethylene group and the like, and includes an arylene bis (alkylene) group having 8 to 22 carbon atoms, for example, a xylylene group. R2The alkyl group of the dialkyl (poly) silylene group represented by the formula (1) preferably has 1 to 6 carbon atoms, and includes, for example, a methyl group, an ethyl group, a propyl group, a butyl group, etc., and the diaryl (poly) silylene group The aryl group preferably has 6 to 10 carbon atoms and includes, for example, a phenyl group, a toluyl group, a naphthyl group, and the like. Preferably R2Is an alkylene group having 1 to 6 carbon atoms, particularly methylene, an arylene having 6 to 10 carbon atoms, particularly a phenylene group, or an arylene bis (alkylene) group having 8 to 12 carbon atoms, particularly xylylene. It is a group.
[0031]
R in the formula (A)2The heteroatom-containing organic group having 1 to 6 heteroatoms and represented by 1 to 30 is a group containing an oxygen, sulfur or nitrogen atom as a heteroatom in the main chain, and these heteroatoms are Present between carbon atoms to form ether, thioether and / or secondary amino groups, or present on carbon atoms to form carbonyl, thiocarbonyl and / or imino groups, There may be. Accordingly, this heteroatom-containing organic group includes (poly) oxyalkylene groups, (poly) carbonate groups, (poly) ester groups, and amide groups, but polyacrylates containing heteroatoms only in the side chain. And groups such as polymethacrylate are not included. The (poly) oxyalkylene group is preferably a group derived from an alkylene oxide polymer having 1 to 6 carbon atoms, for example, poly (oxymethylene), poly (oxyethylene), poly (oxypropylene), poly (Oxybutylene), poly (oxypentylene), and copolymers thereof. A (poly) carbonate group is a divalent group in which glycols or polyglycols such as ethylene glycol or propylene glycol, or arylene diols or polyarylene diols such as phenylene diols are linked via —O (CO) O—. The glycol preferably has 1 to 12, more preferably 2 to 8, most preferably 2 to 6 carbon atoms, and the arylene diol is preferably 6 to 10, more preferably 6 to 8, most preferably 6 carbon atoms. (Poly) ester groups are dicarboxylic acids such as glycolic acid, adipic acid, phthalic acid or terephthalic acid, and glycols or polyglycols such as ethylene glycol or propylene glycol, or arylene or polyarylene diols such as phenylene diol Is a divalent group obtained by dehydration condensation.
In this case, the same glycol and arylene diol as in the case of the (poly) carbonate group can be used. Preferably, the molecular weight of the heteroatom-containing organic group having 1 to 6 heteroatoms and 1 to 30 carbon atoms, and the divalent group derived from polyacrylate and polymethacrylate is 60 to 30,000, preferably 100 to 10,000.
[0032]
R in formula (A)1And R2When has a substituent, those substituents include halogens such as chlorine, fluorine and bromine, and cyano groups. Specific groups having a substituent include halogenated alkyl groups such as trifluoropropyl group and chloropropyl group, and cyanoalkyl groups such as 2-cyanoethyl group.
N in the formula (A) is preferably 1 to 70, particularly preferably 2 to 20.
Specific examples of the compound (A) include
[0033]
Embedded image
Figure 0004548999
[0034]
and so on.
Compound (A) can be easily synthesized using known techniques.
For example, R in formula (A)2Is an alkylene group, an arylalkylene group, a saturated cycloalkylene, or an arylene bis (alkylene), a piperazine, an R2X and CH2= C (R1) R2X2Can be obtained sequentially or simultaneously. In that reaction, the compound (A) is obtained as a mixture of the same type compounds different in n in the formula (A), so that it is necessary to fractionate each fraction. Examples of such are shown in Examples 1 and 2 herein. X is fluorine, chlorine, bromine, iodine, tosyl group, methylsulfonic acid group, mesyl group, or trifluoromethanesulfonyl group, preferably chlorine, bromine, or tosyl group. It is preferred to add a base to capture the HX that forms.
[0035]
There is also a method in which the compound (A) is obtained not as a mixture of the same kind of compounds but as a single compound. For example, in the Chemical Society of Japan 74 (2) pp. 342-346, R in formula (A)2Describes a method in which an oligo (ethylene piperazine) serving as an intermediate of the compound (A) in which is ethylene is obtained as having a single polymerization degree. When allyl halides are reacted with the two terminal piperazine NH groups of the oligo (ethylene piperazine), piperazine derivatives such as the above compounds (A-1) to (A-5) are formed according to the degree of polymerization. can get. R in formula (A)2Are other alkylene groups, arylalkylene groups, saturated cycloalkylenes, or arylene bis (alkylenes).
[0036]
R in formula (A)2A compound such as compound (A-11) in which is an unsaturated cycloalkylene can be easily synthesized by a dehydration reaction between cycloalkanedione, N-allylpiperazine and piperazine. Then, if the compound is dehydrogenated in the presence of a hydrogenation catalyst such as sponge nickel or palladium on carbon, R2A compound such as compound (A-12) in which is arylene is obtained. In order to obtain the compound (A-11) and the compound (A-12), 1,4-cyclohexadione may be used as the cycloalkanedione.
[0037]
Compound (B)
R in the formula (B)ThreeExamples of the alkyl group having 1 to 18 carbon atoms and the aryl group having 6 to 20 carbon atoms represented by R are represented by R in the formula (A)1Is the same as that shown for. RThreeExamples of the aralkyl group having 7 to 21 carbon atoms represented by include a benzyl group and a phenethyl group. Preferably RThreeIs an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, more preferably 1 to 3 carbon atoms, and most preferably a methyl group.
R in the formula (B)FourExamples of the alkylene group having 1 to 18 carbon atoms, the arylene group having 6 to 20 carbon atoms, the arylalkylene group having 7 to 21 carbon atoms, the dialkyl (poly) silylene group, and the diaryl (poly) silylene group represented by the formula ( A) R2Is the same as that shown for. RFourThe alkyl group of the dialkylsilylene bis (alkylene) group represented by is an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, more preferably 1 to 3 carbon atoms, and the alkylene group is a methylene group, an ethylene group, a propylene group, or a butylene group. Hexylene, octylene group and the like. Two alkylene groups may be the same or different from each other. Preferred dialkylsilylene bis (alkylene) groups include dimethylsilylene (methylene) ethylene, dimethylsilylene (ethylene) ethylene, dimethylsilylene (ethylene) butylene, and the like. Preferably RFourIs an alkylene group having 1 to 6 carbon atoms, more preferably 1 to 3 carbon atoms, most preferably a methylene group, dimethylsilylene (ethylene) butylene, or a direct bond.
[0038]
Odor Z in formula (B)2The substituent of the disubstituted divalent silicon atom represented by the formula includes an alkyl group having 1 to 18 carbon atoms or an aryl group having 6 to 20 carbon atoms, preferably 1 to 6 carbon atoms, more preferably 1 carbon atom. ~ 3 alkyl groups, most preferably a methyl group. Accordingly, a preferred disubstituted divalent silicon atom is a dialkylsilylene group, and most preferably a dimethylsilylene group. Z2Examples of the alkylene group having 1 to 18 carbon atoms and the arylene group having 6 to 20 carbon atoms represented by R are represented by R in the formula (A)2Is the same as that shown for. Z2The definition and examples of the heteroatom-containing organic group having 1 to 50 heteroatoms and 1 to 100 carbon atoms represented by the formula (A) except that the number of heteroatoms and carbon atoms contained may be different.2And the definition and examples of the heteroatom-containing organic group having 1 to 6 heteroatoms and 1 to 30 heteroatoms. Preferably Z2Such as a dimethylsilylene group, an alkylene group having 1 to 12 carbon atoms, a phenylene group, a poly (oxyethylene) group having a molecular weight of 100 to 2,000, a poly (oxypropylene) group, and a copolymer thereof. A polyoxyalkylene group, a (poly) carbonate group, and a (poly) ester group.
R in formula (B)Three, RFourAnd Z2Examples of these substituents when R 1 has a substituent are R in the formula (A)1And R2Is the same as that shown for.
Specific examples of the compound (B) include
[0039]
Embedded image
Figure 0004548999
[0040]
Embedded image
Figure 0004548999
[0041]
There are compounds such as
Compound (C)
Compound (C) has the formula (C):
[0042]
Embedded image
Figure 0004548999
[0043]
[In the formula, R1, R2, RThree, RFour, Z2And n are as defined above, and p is an integer from 1 to 100. ]
It is formed by subjecting the compound (A) to an excess compound (B) and an alternate addition reaction. For example, when 1 mol of compound (A) and 2 mol of compound (B) are reacted, 1 mol of compound (C) having an average structure of BAB is produced. Further, when 2 mol of compound (A) and 3 mol of compound (B) are reacted, 1 mol of compound (C) having an average structure of BABAB is formed. When 3 mol of compound (A) and 4 mol of compound (B) are reacted, 1 mol of compound (C) having an average structure of BABABAB is produced.
[0044]
The addition reaction (hydrosilylation reaction) between the compound (A) and the compound (B) can be performed at a temperature from room temperature to about 150 ° C, preferably from about 40 ° C to 120 ° C. A catalyst is used for the hydrosilylation reaction. Known catalysts include compounds such as platinum, ruthenium, rhodium, palladium, osmium and iridium. However, platinum compounds are particularly useful because of their high activity for rapid reaction. Examples of platinum compounds include chloroplatinic acid, platinum alone, alumina, silica, carbon black, etc. supported on solid platinum, platinum-vinylsiloxane complex, platinum-phosphine complex, platinum-phosphite Complexes, platinum alcoholate catalysts and the like can be used. In the hydrosilylation reaction, the platinum catalyst is added in an amount of about 0.0001 to 0.1% by weight as platinum.
[0045]
Reaction solvents include sulfur compounds such as thiophene, diethyl sulfide, dimethyl sulfoxide and sulfolane; nitrogen compounds such as acetonitrile, diethylamine and aniline; acetals; ketones such as cyclohexanone; esters; phenols; carbonization such as toluene, xylene, hexane and isoparaffins. Hydrogen; halogenated hydrocarbon; dimethylpolysiloxane; ester compounds having a carbonyl bond such as propylene carbonate, ethylene carbonate, γ-butyrolactone, dimethyl carbonate, diethyl carbonate; tetrahydrofuran, 2-methoxytetrahydrofuran, 1,3-dioxolane, 1, Ether compounds such as 1,2-dimethoxyethane, 1,2-ethoxyethane, 1,3-dioxane; methanol, ethanol, 2-propanol Alcohols such as butanol can be used alone or in admixture.
The molecular weight of the compound (C) obtained is 230 or more, preferably 300 to 30,000.
Specific examples of the compound (C) include
[0046]
Embedded image
Figure 0004548999
[0047]
and so on.
Compound (D)
R in the formula (D)6Examples of the alkyl group having 1 to 18 carbon atoms and the aryl group having 6 to 20 carbon atoms represented by1Is the same as that shown for.
R in the formula (D)7Examples of the alkylene group having 1 to 18 carbon atoms, the arylene group having 6 to 20 carbon atoms, and the arylalkylene group having 7 to 21 carbon atoms represented by the formula R2Is the same as that shown for. R7Examples of the heteroatom-containing organic group having 1 to 6 heteroatoms and represented by 1 to 30 are represented by R in formula (A)2In addition to those shown above, alkyl-polyoxyalkylene-alkyl groups are included. The alkyl group includes an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms such as a methyl group, an ethyl group, a propyl group, or a butyl group. Specifically, methyl-poly (oxyethylene) -methyl, methyl- Poly (oxypropylene) -methyl, methyl-poly (oxyethylene) -propyl, ethyl-poly (oxybutylene) -ethyl, ethyl-poly (oxypentylene) -propyl, and copolymers thereof are included.
[0048]
Z in the formula (D)ThreeIn addition to alkynyl groups such as methynyl group, ethynyl group, propynyl group, butynyl group, octyl group, and dodecynyl group, 1,2-3-propanetriyl group Etc. are included. A C1-C12 alkynyl group is preferable and a C1-C6 alkynyl group is more preferable. ZThreeThe polyvalent aromatic carbocyclic group having 6 to 20 carbon atoms represented by the formula includes a benzenetriyl group, a naphthalenetriyl group, and the like. ZThreeThe alkanepolyoxy group having 1 to 12 carbon atoms represented by 1, 2,3-propanetrioxy group, 1,2,3,4-butanetetraoxy group, 1,2,3,4,5, 6-hexane hexaoxy and the like are included. ZThreeThe monosubstituted trivalent silicon atom represented by the formula includes, for example, the formula ≡Si-alkyl, and this alkyl group is an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, more preferably 1 to 3 carbon atoms, most preferably Is a methyl group. Therefore, the most preferred specific example of ≡Si-alkyl is ≡Si—CH.ThreeCan be mentioned. ZThreeThe heteroatom-containing organic group having 1 to 50 heteroatoms and 1 to 100 heteroatoms represented by is a group containing oxygen, sulfur or nitrogen atoms as heteroatoms in the main chain, and these heteroatoms are Present between carbon atoms to form ether, thioether and / or secondary amino groups, or present on carbon atoms to form carbonyl, thiocarbonyl and / or imino groups, There may be. Accordingly, this heteroatom-containing organic group includes (poly) carbonate groups, (poly) ester groups, and amide groups, but groups such as polyacrylates and polymethacrylates containing heteroatoms only in the side chain. Is not included. Such groups include: methyleneoxymethynyl group, methyleneoxyethynyl group, methyleneoxypropynyl group, ethyleneoxypropynyl group, methyleneoxyethyleneoxymethynyl group, emethyleneoxyethyleneoxyethynyl group, propyleneoxyethyleneoxypropynyl group An alkylene group having 1 to 6 carbon atoms, an arylene group having 6 to 10 carbon atoms, or an arylene alkylene group having 8 to 22 carbon atoms such as a phenylenebis (methyloxyethynyl) group is an ether bond and has 1 to 6 carbon atoms. A group bonded to an alkynyl group of the above; a trioxotriazine group; and those in which some of their oxygen atoms are replaced by sulfur and / or nitrogen atoms. ZThreeThe group derived from benzenetricarboxylic acid and benzenetetracarboxylic acid is included in the benzene polycarboxy group represented by ZThreeExamples of polyoxyalkylenes, (poly) carbonates and (poly) esters contained in2Is the same as that shown for.
Preferably R6Is a hydrogen atom or methyl, R7Is a methylene group, ethylene group, direct bond, -CH2OCH2-, -CH2OCH2CH2-Or -CH2OCH2CH2OCH2− And ZThreeIs a carbon atom, a methynyl group, an ethynyl group, a benzenetriyl group, or a silicon atom, and n1Is an integer from 3 to 10.
[0049]
R in formula (D)8The example is R except that it cannot be a hydrogen atom.6Is similar to that shown for R9An example of R7Is the same as that shown for.
ZFourExamples of the alkylene group having 1 to 18 carbon atoms represented by R are represented by R in the formula (A)2Is the same as that shown for. Examples of the alkynyl group having 1 to 18 carbon atoms are ZThreeThese are the same as those shown in the description of the alkanepolyyl group having 1 to 18 carbon atoms. ZFourExamples of other groups of Z except that the valence may differThreeIs the same as that shown for. R8, R9And ZFourPreferred examples of R are respectively R6, R7And ZThreeIs the same as that shown for. Preferred a is an integer of 1 to 3, and preferred n2Is an integer from 2 to 10, in particular from 2 to 6.
Specific examples of the compound (D) include the following.
[0050]
Embedded image
Figure 0004548999
[0051]
Embedded image
Figure 0004548999
[0052]
Embedded image
Figure 0004548999
[0053]
Embedded image
Figure 0004548999
[0054]
Embedded image
Figure 0004548999
[0055]
Embedded image
Figure 0004548999
[0056]
Cross-linked copolymer
The crosslinked copolymer of the present invention is formed by alternately adding these compounds using a hydrosilylation reaction occurring between the hydrosilyl group of compound (C) and the ethylenic double bond of compound (D). Is done.
This polymer can form a network structure via the compound (D) having three or more ethylenic double bonds with the compound (C) as a basic unit, and when it contains a solvent, it becomes a gel composition.
The crosslink density of this crosslinkable copolymer is determined to some extent by the molecular weight of the compound (C), but the compound (C) and the compound (D) are represented by the formula:
[0057]
[Expression 1]
0.5 ≦ [(number of moles of D × valence of D) / (number of moles of C × 2)] ≦ 2.0 (I)
[0058]
In particular, when the lower limit of the formula (I) is 0.8 and the upper limit is 1.2, a copolymer having a preferable crosslinking density is obtained.
In addition, the cross-linked copolymer of the present invention utilizes a hydrosilylation reaction that occurs between the ethylenic double bond of the compound (A) and the hydrosilyl group of the compound (B), so that the compound (A), the compound ( By reacting B) and compound (D) all at once, it can also be formed without going through compound (C). In that case, the compounds have the formula:
[0059]
[Expression 2]
0.4 ≦ [number of moles of A / number of moles of B] ≦ 1.2 (II)
[0060]
as well as
[Equation 3]
0.05 ≦ [(number of moles of D × valence of D) / (number of moles of B × 2)] ≦ 1.0 (III)
[0061]
In the case where the lower limit of formula (II) is 0.6 and the upper limit is 1.0, and the lower limit of formula (III) is 0.1 and the upper limit is 0.6, A copolymer is obtained.
In any case, two or more kinds of the compound (A), the compound (B), and the compound (D) may be used. Further, when the compound (D) is reacted with the compound (C), the compound (A) and / or the compound (B) may be added.
[0062]
Since the hydrosilylation reaction in this case has a large temperature dependence of the reaction rate, the reaction can be promoted by mixing and heating at room temperature or lower. This is a great advantage of the hydrosilylation reaction. When the reactants are mixed at an appropriate viscosity, molded and then heated, a polymer having a desired shape can be obtained at once. The heating temperature is about 50 ° C to 150 ° C, preferably about 60 ° C to 120 ° C. The catalyst mentioned above is also used for this hydrosilylation reaction. For batteries, conditions such as having high activity for rapid reaction, no secondary reaction with reaction products, and no influence on battery characteristics are required. Useful.
[0063]
The resulting cross-linked copolymer can be obtained as a gel composition containing a polymerization solvent. Solvents that can be present in the gel composition include inorganic solvents such as thionyl chloride, sulfuryl chloride, and liquid ammonia, sulfur compounds such as thiophene and diethyl sulfide, nitrogen compounds such as acetonitrile, diethylamine, and aniline, acetic acid, butyric acid, and the like. Fatty acids and their anhydrides, ketones such as ethers, acetals and cyclohexanones, esters, phenols, alcohols, hydrocarbons, halogenated hydrocarbons, dimethylpolysiloxanes and the like can be used. In particular, for lithium secondary batteries, purified sulfur compounds such as dimethyl sulfoxide and sulfolane, ester compounds having a carbonyl bond such as propylene carbonate, ethylene carbonate, γ-butyrolactone, dimethyl carbonate and diethyl carbonate, tetrahydrofuran, 2- Mention may be made of ether compounds such as methoxytetrahydrofuran, 1,3-dioxolane, 1,2-dimethoxyethane, 1,2-ethoxyethane, 1,3-dioxane, and mixtures thereof. In electric double layer capacitors and electrolytic capacitors, purified propylene carbonate, ethylene carbonate, dimethyl carbonate, diethyl carbonate, ethyl methyl carbonate, γ-butyrolactone, dimethylformamide, dimethylacetamide, sulfolane, acetonitrile, dimethyl sulfoxide, tetrahydrofuran, dimethoxyethane, etc. Solvents can be present alone or in admixture. These solvents are present in the cross-linked copolymer of the present invention in an amount of 1 to 99% by weight, preferably 50 to 99% by weight, more preferably 80 to 97% by weight. Of these solvents, those that do not inhibit the hydrosilylation reaction are preferably added during the production of the gel composition. In addition, alcohol can be mentioned as a solvent which inhibits hydrosilylation reaction.
[0064]
Non-aqueous gel ion conductive composition
The non-aqueous gel-like ion conductive composition of the present invention is prepared by mixing an electrolyte with the above-mentioned cross-linked copolymer or gel-like composition and, if necessary, conventionally used in a modified silicone and an ion-conductive composition. Manufactured by mixing or impregnating other ingredients to be blended. Further, before obtaining the cross-linked polymer, all or a part of these components may be blended in the polymerization reactant, and the rest may be blended after the polymerization reaction. For example, you may mix | blend before reaction of a linear copolymer and a compound (D), and may mix | blend after reaction. Moreover, after mix | blending a part before mixing | blending, the remainder can also be mix | blended.
[0065]
In order to keep the mechanical properties and ionic conductivity of the non-aqueous gel ion conductive composition of the present invention in a good state, the amount of the solvent is preferably 30 to 99% by weight, more preferably 50 to 98% by weight. Most preferably, it is 60 to 95% by weight. At this time, the storage elastic modulus of the gel electrolyte layer is preferably 3000 Pascals or more, particularly preferably 5000 Pascals or more. The storage elastic modulus is an amount showing the mechanical behavior of the gel, but of course, the frequency characteristic does not change greatly, and a good shape stability characteristic is more preferable.
In the non-aqueous gel ion conductive composition of the present invention, the polymer of the present invention is present in an amount of 1 to 49% by weight, preferably 2 to 20% by weight.
[0066]
With modified silicone, a part of methyl group of dimethylpolysiloxane is substituted with polyether group, polyester group, alkoxy group, alcohol group, carboxy group, epoxy group-containing group, amino group-containing group, alkyl group, phenyl group, etc. Say things.
The modifying group is added in the form of pendant, linear, one-end modification, both-end modification, both-end and side-chain modification, and the like. Moreover, you may have 2 or more types of substituents. These viscosities are 10000 mPa · s or less at 40 ° C., preferably 2000 mPa · s or less, and more preferably 1000 mPa · s or less. These modified silicones are mixed in the gel-like ion conductive composition of the present invention in an amount of 0.01 to 50% by weight, preferably 0.1 to 10% by weight.
As the modified silicone used, in particular, a polyether-modified silicone (X) modified into a pendant represented by the following formula:
[0067]
Embedded image
Figure 0004548999
[0068]
[In the formula, R independently represents an alkyl group having 2 to 4 carbon atoms (for example, an ethyl group, a propyl group, or a butyl group), and R ′ represents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms. (For example, methyl group, ethyl group, propyl group, butyl group) nThreeRepresents an integer of 1 to 30, nFourRepresents an integer of 0 to 20, b represents an integer of 1 to 20, and c represents an integer of 0 to 20. ]
Is preferred. In particular,
[0069]
Embedded image
Figure 0004548999
[0070]
And the like. The viscosity of the compound (X-1) was 173 mPa · s at 40 ° C. when measured with a B-type viscometer (rotor number 2, rotational speed 60 rpm, manufactured by Tokyo Keiki Co., Ltd.) which is a rotational viscometer.
Examples of the electrolyte for constituting the ion conductive composition include various fluorides such as lithium fluoride, sodium fluoride, potassium fluoride, and calcium fluoride, various chlorides such as lithium chloride, sodium chloride, and calcium chloride, and metals. Bromides, metal iodides, metal perchlorides, metal hypochlorites, metal organic acid salts such as metal acetates and metal formates, metal permanganate compounds, metal phosphates, metal sulfates, metal nitrates, Metal thiosulfate, metal thiocyanate, ammonium sulfate, tetra-n-butylammonium perchlorate, tetrapropylammonium hexafluorophosphate, tetra-n-butylammonium tetrafluoroborate, tetrafluoroboric acid Ammonium salts such as tetraethylammonium and triethylmethylammonium tetrafluoroborate, LiCl, iAlClFourLiClOFour, LiBFFour, LiPF6, LiAsF6, LiCFThreeSOThree, LiN (CFThreeSO2)2, LiC (CFThreeSO2)Three, LiN (C2FFiveSO2)2, LiC (C2FFiveSO2)ThreeAnd / or LiBPhFourLithium salts such as (wherein Ph represents a phenyl group) are included. When the ion conductive composition of the present invention is used as an electrolyte layer of an electric double layer capacitor that is the electrochemical device of the present invention, it is selected from metal cations, ammonium ions, amidinium ions, and guanidinium ions. Cation, chlorine ion, bromine ion, iodine ion, perchlorate ion, thiocyanate ion, tetrafluoroborate ion, nitrate ion, AsF6-, PF6-, Stearyl sulfonate ion, octyl sulfonate ion, dodecylbenzene sulfonate ion, naphthalene sulfonate ion, dodecyl naphthalene sulfonate ion, 7, 7, 8, 8-tetracyano-p-quinodimethane ion, X1SOThree-, [(X1SO2) (X2SO2) N]-, [(X1SO2) (X2SO2) (XThreeSO2) C]-And [(X1SO2) (X2SO2YC]-And a compound comprising an anion selected from: Where X1, X2, XThreeAnd Y is an electron-withdrawing group. Preferably, X1, X2And XThreeEach independently represents a C 1-6 perfluoroalkyl group or perfluoroaryl group, and Y represents a nitro group, a nitroso group, a carbonyl group, a carboxyl group, or a cyano group. X1, X2And XThreeMay be the same or different. Further, when the ion conductive composition of the present invention is used as an electrolyte layer of an electrolytic capacitor, a cation selected from ammonium ions and amidinium ions, a polycarboxylic acid, an aliphatic polycarboxylic acid, and an aromatic polycation. Mention is made of compounds comprising anions such as carboxylic acids, alkyl- or nitro-substituted products of these polycarboxylic acids, sulfur-containing polycarboxylic acids, monocarboxylic acids, aliphatic monocarboxylic acids, aromatic monocarboxylic acids, oxycarboxylic acids, etc. Can do. These electrolytes are present in the ion-conductive composition of the present invention at 0.1 to 40% by weight, preferably 1 to 38% by weight.
[0071]
Furthermore, polyalkylene oxide compounds such as tetraethylene glycol dimethyl ether and tetrapropylene glycol dimethyl ether, modified polyacrylates having polyalkylene oxide as structural units, polyacrylonitrile, polyvinylidene fluoride, modified polyphosphazenes having polyalkylene oxide as structural units, etc. These ion conductive polymers can also be blended.
[0072]
The obtained non-aqueous gel-like ion conductive composition desirably has excellent shape stability and ion conductivity and does not leak, and for this reason, it preferably has a high storage elastic modulus that is an index of gel strength. The storage elastic modulus is a quantity that indicates the mechanical behavior of a gel. When a dynamic stress with a different frequency is applied to a gel of a certain size, the displacement corresponding to the width of the frequency (strain, strain) ) Or the dynamic stress that results in a certain displacement width. The displacement can be measured by, for example, Rheometric RSA-II, and the dynamic stress can be measured by, for example, Perkin Elmer DMA-7. The higher the storage modulus, the harder the gel. For example, 10 for water-210 for polystyreneTenAnd 10 for tungsten12It is an order.
[0073]
Batteries and electrochemical elements
The battery and the electrochemical device of the present invention comprise the non-aqueous gel ion conductive composition of the present invention. In the present invention, the battery includes a primary battery and a secondary battery. Electrochemical elements include wet solar cells, capacitors, sensors, chemiluminescent display elements such as electrochromic display elements, and liquid crystal display elements.
For them to work, ionic conductivity is 10 at room temperature.-3It is said that about S / cm is necessary, and it is preferable to maintain an ionic conductivity of 50% or more of the ionic conductivity of the electrolytic solution itself. In particular, if the ionic conductivity is lowered at a low temperature of about -20 ° C, the use environment is restricted, which is not preferable.
Although not wishing to be bound by theory, the polymer of the present invention has a more regular and uniform molecular structure than conventional polymers, so that the electrolyte or both electrolyte and solvent can be more stably dispersed and retained than conventional ones. It is considered possible to provide a composition having good shape stability and ionic conductivity. Moreover, since it has a piperazine unit, it is thought that it is stable with respect to the acidic substance resulting from electrolyte.
[0074]
As a method for producing a battery using a non-aqueous gel-like ion conductive composition, a method for preparing a battery outer shell in advance and then heating and reacting in the outer shell to obtain a gel ion conductive composition, There are various methods such as a method of assembling a battery after obtaining a gel ion conductive composition. Further, in order to further improve the shape-retaining property and shutdown effect of the gel ion conductive composition, a porous film produced from a thermoplastic resin, a nonwoven fabric, or particles of a thermoplastic resin may be used in combination. . When using the porous film or nonwoven fabric of a thermoplastic resin, these films or nonwoven fabrics are impregnated with the gel ion conductive composition of the present invention.
[0075]
A porous film produced from a thermoplastic resin is a film obtained by making a film of polyethylene, polypropylene, etc. porous by uniaxial stretching or the like. Weight is 5g / m2To 30 g / m2Something is used.
Nonwoven sheets manufactured from thermoplastic resins have excellent electrolyte retention, low resistance to ionic conductivity of the polymer or gel electrolyte produced, and excellent electrolyte retention Can be used. As a method for producing the nonwoven fabric, either a wet type or a dry type can be used, and the basis weight is 100 g / m.2Below, preferably 5 to 50 g / m2It is. Examples of the fiber material used include polyester, polypropylene, polyethylene, and Teflon (registered trademark), but are not particularly limited thereto.
[0076]
The thermoplastic resin particles are fine particles of a material such as polyethylene, polypropylene, Teflon (registered trademark), and have a diameter of 20 μm or less, preferably 10 μm or less. Such fine particles are synthesized by emulsion polymerization or produced by pulverization. The mixing ratio of the particles is preferably about 5% to 50%. Further, when particles are present in the gel-like material, they can be used as an ion conductive composition after being deformed into a certain shape by hot pressure.
In the lithium primary battery, metallic lithium is used as the negative electrode, and as the positive electrode, fluorinated graphite, γ-β type manganese dioxide, sulfur dioxide, thionyl chloride, iodine / poly (2-vinylpyridine), Ag2CrOFour, Vanadium pentoxide, CuO, MoOThreeEtc. can be used. The gel-like ion conductive composition of the present invention is used as a substitute for the electrolytic solution of the primary battery. As the shape of the battery, a coin type, a cylindrical type, or a sheet (paper) type is used.
In the lithium secondary battery, the positive electrode material used is LiCoO.2LiNiO2Spinel type LiMn2OFourAmorphous V2OFive, Β-MnO2And Li2MnOThreeA mixture of Li, spinel superlattice structure4/3Mn5/3OFourAn organic disulfide compound such as 2,5-dimercapto-3,4-thiadiazole is used as a positive electrode active material, and this is powdered, and a conductive agent such as acetylene black and a thickener composed of an organic polymer compound are added to the positive electrode. Become a material. The positive electrode material is applied onto aluminum as a positive electrode current collector and used as a porous material.
[0077]
Negative electrode materials include metallic lithium, lithium / aluminum alloy, Li / Pb / Cd / In alloy, lithium / graphite compound, lithium / non-graphitizable carbon compound, lithium / amorphous tin composite oxide, amorphous cobalt substitution If the negative electrode active material such as lithium nitride is plated on a nickel plate or the like if it is a metal, it is powdered in the same way as the positive electrode material, and the thickener is composed of a conductive agent such as acetylene black or an organic polymer. It is prepared by adding the agent. In the case of a paste like the latter, it is applied on a current collector plate such as copper and becomes porous. The gel ion conductive composition of the present invention is used as a substitute for the electrolyte solution of the secondary battery. The shape of the secondary battery is a coin type, a cylindrical type, or a sheet type, similar to the primary battery.
[0078]
In addition, as a method for producing an electrochemical device using the above non-aqueous gel ion conductive composition, for example, when a capacitor is taken as an example, it is almost the same as the case of a battery, but an electric double layer which is a kind of capacitor In the capacitor, a carbonaceous electrode mainly composed of a carbon material can be used for both the positive electrode and the negative electrode. As the carbon material, activated carbon, carbon black, polyacene or the like can be used. A conductive material may be added to the carbonaceous electrode as necessary to enhance conductivity, and an electrode that is formed into a sheet on a metal current collector by adding an organic binder and integrated with the current collector Form. As the organic binder, polyvinylidene fluoride, polytetrafluoroethylene, polyimide resin, polyamideimide resin, or the like can be used. Further, as the metal current collector, a foil such as aluminum or stainless steel, a net, or the like can be used. As the positive electrode, a foil made of a valve metal such as aluminum, tantalum, niobium, titanium, etc., which has been subjected to etching treatment for roughening and chemical conversion treatment for forming a dielectric film, and as the negative electrode, aluminum, Metal foils such as tantalum, niobium, and titanium can also be used.
[0079]
In a preferred embodiment, the battery and electrochemical device of the present invention are prepared by preparing the outer shell (cell) in advance and then pouring the nonaqueous ion conductive composition into the outer shell, followed by polymerization or crosslinking. It is manufactured by producing | generating the gel-like ion conductive composition of this. In the present specification, the “ion conductive composition” is formed by blending a compound such as compound (A) or compound (B), a linear copolymer, and / or a crosslinking agent compound with a solvent and an electrolyte. Means a composition that is not yet gelled. In a more preferred embodiment, the ion conductive composition is a linear copolymer obtained by an addition reaction between the compound (A) and the compound (B), and the polymer (C) having two hydrosilyl groups at the terminals. A compound (D), a solvent and an electrolyte.
[0080]
Gelation can be performed by irradiating actinic rays such as ultraviolet rays and electron beams in addition to heating. It is preferable to gel by heating. The heating temperature is 30 to 150 ° C, preferably 40 to 90 ° C. If the gelation proceeds too quickly, the initial viscosity of the ion conductive composition becomes high, and the resulting gel ion conductive composition may not be uniformly distributed inside the battery or electrochemical device. In general, if the viscosity immediately after preparing the ion conductive composition is 30 mPa · s or less at 25 ° C. and the rate of increase in viscosity up to 6 hours is within 300%, the gel ion conductive composition is uniformly distributed in the cell. Can be produced. Viscosity increase rate is the viscosity immediately after preparation V0Viscosity after 6 hours of preparation V6In this case, it is obtained by the following formula.
[0081]
[Expression 4]
Viscosity increase rate (%) = (V6-V0) / V0× 100
[0082]
In order to make the rate of increase in viscosity at 25 ° C. within the above range, it may be necessary to use a polymerization inhibitor that suppresses gelation after preparing the solution of the ion conductive composition.
Examples of the polymerization inhibitor that can be used include organophosphorus compounds, benzotriazole compounds, nitrile compounds, halogenated carbon compounds, acetylene compounds, sulfoxide compounds, amine compounds, and maleic acid esters. Of these, acetylene compounds, nitrile compounds, and maleic esters are preferred polymerization inhibitors because they are less likely to adversely affect the battery or electrochemical device when the ion conductive composition is incorporated into the battery or electrochemical device. is there. When the polymerization inhibitor is added, the amount is 0.0001 to 1.0% by weight, based on the total weight of the ion conductive composition.
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention further in detail, this invention is not limited to these.
[0083]
【Example】
The following analytical instruments were used in the following examples:
Figure 0004548999
[0084]
Example 1
Synthesis of compounds (A-1) to (A-4)
Piperazine (258.4 g, 3.0 mol), acetonitrile (3 L) and sodium bicarbonate (672.0 g) were placed in a 5 L separable flask equipped with a stirrer, thermometer, reflux condenser and dropping funnel and stirred. To this solution, 197.9 g (2.0 mol) of 1,2-dichloroethane dissolved in 100 ml of acetonitrile was added dropwise at 80 ° C. over about 1 hour. The mixture was further stirred for 12 hours at the same temperature, and then the temperature was lowered to 50 ° C. Next, 230.0 g (3.0 mol) of allyl chloride dissolved in 100 ml of acetonitrile was added dropwise to the reaction solution over about 2 hours. After dropping, the reaction product was obtained by stirring at 50 ° C. for 2 hours. The inorganic salt was filtered off from this solution, and acetonitrile was distilled off. 1 L of toluene was added to the residue, and the mixture was heated and stirred for 1 hour.
After insoluble matter was filtered off, 3 L of purified water was added. After filtration using 300 g of diatomaceous earth (trade name; Celite 545), the solution was separated into a toluene layer and an aqueous layer.
[0085]
When the solvent was distilled off from the toluene layer and the residue was subjected to fractional distillation, 2.0 g of Compound 1 and 5.0 g of Compound 2 were obtained as a transparent liquid.
On the other hand, the product was extracted from the aqueous layer with 3 L of chloroform. After the solvent was distilled off, the residue was dissolved in 2-propanol. This solution was subjected to column chromatography on silica gel (silica gel C-200, manufactured by Wako Pure Chemical Industries) using 2-propanol as an eluent. Two solid products were separated. These were recrystallized from methyl isobutyl ketone, and 4.2 g of Compound 3 and 0.3 g of Compound 4 were both obtained as plate crystals.
[0086]
For Compounds 1-4, Mass, IR,1H-NMR, and13C-NMR analysis was performed, and it was confirmed that these compounds were compounds (A-1) to (A-4), respectively. 1-4 show mass spectrum charts of the compounds (A-1) to (A-4), and FIGS. 5 and 6 show the compounds (A-1) and (A-3).1The H-NMR spectrum chart is shown, and FIG. 7 shows the compound (A-3).13A C-NMR spectrum chart is shown, and FIGS. 8 and 9 show IR spectrum charts of the compounds (A-3) and (A-4). Specifically, for the compound (A-3), a molecular ion peak of 390 was confirmed from the Mass spectrum; from the IR spectrum, 1643 cm.-1C = C vibration is confirmed in1CH in the piperazine ring at 2.5 ppm from H-NMR spectrum2Group peak and CH at 5.9-5.1 ppm2= The peak of the CH group is confirmed; and13CH at 135 ppm from C-NMR spectrum2=CPeak of group H (underlined carbon) and CH in piperazine ring at 53 ppm2A group peak was observed.
The boiling points of the compounds (A-1) and (A-2) were 63 to 65 ° C./1 mmHg and 135 to 137 ° C./1 mmHg, respectively. Moreover, melting | fusing point of the compound (A-3) was 105.6-106.6 degreeC.
[0087]
Example 2
Synthesis of compounds (A-2) to (A-4)
In a 5 L separable flask equipped with a stirrer, thermometer, reflux condenser and dropping funnel, 315.5 g (2.5 mol) of N-allylpiperazine, 86.1 g (1.0 mol) of piperazine, 3 L of acetonitrile, and 672 sodium bicarbonate. .1 g was charged and stirred. To this solution, 197.9 g (2.0 mol) of 1,2-dichloroethane dissolved in 100 ml of acetonitrile was added dropwise at 80 ° C. over about 1 hour. The mixture was further stirred for 6 hours at the same temperature, and then the temperature was lowered to 50 ° C. Next, 76.5 g (1.0 mol) of allyl chloride dissolved in 100 ml of acetonitrile was added dropwise to the reaction solution over about 1 hour. After dropping, the reaction product was obtained by stirring for 2 hours. The same treatment as in Example 1 was carried out to obtain 10 g of compound (A-2), 6.5 g of compound (A-3) and 2.5 g of compound (A-4).
[0088]
Example 3
Synthesis of compound (C-3)
30 g of toluene was added to 10 g of a platinum divinyltetramethyldisiloxane complex having a platinum concentration of 12.0% to prepare a platinum catalyst K having a platinum concentration of 3.0%.
On the other hand, in a 500 mL separable flask equipped with a stirrer, a thermometer, a reflux condenser, and a nitrogen gas inlet tube, 39.0 g (0.1 mol) of compound (A-3) and 43.8 g of compound (B-1) ( 0.3 mol) and 200 g of toluene were charged and stirred at 90 ° C. in a nitrogen atmosphere. Platinum catalyst K was added to this solution so that the amount of platinum atoms was 50 ppm. After reacting for 6 hours, the mixture was heated to 130 ° C. and toluene was distilled off under reduced pressure to obtain 58.0 g of a product.
For this product, Mass, IR,1H-NMR, and13C-NMR analysis was conducted and it was confirmed that the compound (C-3) was a linear copolymer having hydrosilyl groups at both ends. FIG. 10 shows the Mass spectrum chart, FIG. 11 shows the IR spectrum chart, and FIG.1The H-NMR spectrum chart is shown and in FIG.13A C-NMR spectrum chart is shown. Specifically, 682 molecular ion peaks were identified from the Mass spectrum; 2106 cm from the IR spectrum.-1C = C vibration is confirmed in1CH in the piperazine ring at 2.5 ppm from H-NMR spectrum2A group peak and an Si-H group peak at 3.8 ppm are identified; and13Si-CH at -4ppm and -5ppm from C-NMR spectrumThreeA group peak was observed.
[0089]
Example 4
Synthesis of compound (C-1)
In substantially the same manner as in Example 3 except that 39.0 g (0.1 mol) of compound (A-3) was replaced by 16.6 g (0.1 mol) of compound (A-1), liquid product 41. 2 g was obtained.
For this product, Mass, IR, and1An H-NMR analysis was performed and it was confirmed that the compound (C-1) was a linear copolymer having hydrosilyl groups at both ends. FIG. 14 shows the Mass spectrum chart, and FIG.11 shows an H-NMR spectrum chart. Specifically, 458 molecular ion peaks were identified from the Mass spectrum; 2108 cm from the IR spectrum.-1Si-H stretching vibration is confirmed in1From the H-NMR spectrum, a peak of Si—H group was confirmed at 3.8 ppm.
[0090]
Example 5
Synthesis of compound (C-2)
The solid product 50. was substantially the same as Example 3 except that 39.0 g (0.1 mol) of compound (A-3) was replaced with 27.8 g (0.1 mol) of compound (A-2). 8 g was obtained.
For this product, Mass, IR, and1H-NMR analysis was conducted and it was confirmed that the compound (C-2) was a linear copolymer having hydrosilyl groups at both ends. FIG. 16 shows the Mass spectrum chart, FIG. 17 shows the IR spectrum chart, and FIG.11 shows an H-NMR spectrum chart. Specifically, 570 molecular ion peaks were identified from the Mass spectrum; 2108 cm from the IR spectrum.-1Si-H stretching vibration is confirmed in1From the H-NMR spectrum, a peak of Si—H group was confirmed at 3.8 ppm.
[0091]
Example 6
Synthesis of compound (C-4)
The solid product 58. was substantially the same as Example 3 except that 39.0 g (0.1 mol) of compound (A-3) was replaced with 50.2 g (0.1 mol) of compound (A-4). 0 g was obtained.
For this product, IR and1An H-NMR analysis was conducted and it was confirmed that the compound (C-4) was a linear copolymer having hydrosilyl groups at both ends. Specifically, it is 2108 cm from the IR spectrum.-1Si-H stretching vibration is confirmed in1From the H-NMR spectrum, a peak of Si—H group was confirmed at 3.8 ppm.
[0092]
Example 7
Synthesis of compound (C-10)
39.0 g (0.1 mol) of compound (A-3) and 43.8 g (0.3 mol) of compound (B-1) were converted to 156 g (0.4 mol) of compound (A-3) and compound (B), respectively. -1) 225 g of a solid product was obtained in substantially the same manner as in Example 3 except that 73 g (0.5 mol) was used.
For this product, Mass, IR, and1H-NMR analysis was conducted and it was confirmed that the compound (C-10) was a linear copolymer having hydrosilyl groups at both ends. Specifically, it is 2108 cm from the IR spectrum.-1The Si-H stretching vibration was confirmed in FIG.
The number average molecular weight of the compound (C-10) was 2,050.
[0093]
Example 8
Preparation of gel ion conductive composition
The following materials were mixed at room temperature and stirred until uniform to obtain a mixed solution K.
Compound C-3 3.39 parts by weight
Compound D-3 0.24 parts by weight
Compound D-27 0.37 part by weight
Electrolyte I 95.9 parts by weight
Platinum catalyst J 0.10 parts by weight
In addition, the electrolyte solution I has the following composition.
12.3 parts by weight of lithium hexafluorophosphate
32.3 parts by weight of ethylene carbonate
Diethyl carbonate 55.4 parts by weight
Further, the platinum catalyst J is obtained by adding 30 g of diethyl carbonate to 10 g of a platinum divinyltetramethyldisiloxane complex having a platinum concentration of 12.0% to make the platinum concentration 3.0%.
Next, the mixed solution K was quickly put in a sealed container and allowed to gel by being left at room temperature for 3 hours to obtain a gel-like ion conductive composition 1. 4 g of this composition was put in a container having a volume of 10 ml with a barrel outer diameter = 21 mm, a mouth inner diameter = 10 mm, a height = 50 mm, and a wall thickness = 1.2 mm in argon with a dew point = −80 ° C. The gel did not disintegrate after heating for 14 days. Also, after 4 g of this composition was put in a container and sealed tightly, the container was once opened in air at 20 ° C. and a relative humidity of 60%, opened for 5 minutes, contacted with air, and sealed again. And heated at 80 ° C. for 14 days, but the gel did not collapse.
Table 1 shows a comparison of ion conductivity between the gel-like ion conductive composition 1 and the electrolytic solution I.
[0094]
[Table 1]
Figure 0004548999
[0095]
Example 9
Creation of secondary battery
After removing the positive electrode layer, the negative electrode layer and the separator from a commercially available lithium secondary battery (nominal capacity 500 mAh), laminating them with metal aluminum and metal copper and incorporating them into a battery cell can, the mixing of Example 8 Solution K was injected. After sealing the cell can, it was heated at 50 ° C. for 2 hours to gel the mixed solution K, whereby a lithium secondary battery was obtained. When the obtained lithium secondary battery was charged / discharged at 100 mA, it was found that the capacity was 450 mAh. The capacity of this lithium secondary battery after storage at 80 ° C. for 2 weeks was 440 mAh.
[0096]
Example 10
Preparation of gel ion conductive composition
The following materials were mixed at room temperature and stirred until uniform to obtain a mixed solution L.
Compound C-3 3.46 parts by weight
Compound D-27 0.54 parts by weight
Electrolyte I 95.9 parts by weight
Platinum catalyst J 0.10 parts by weight
Next, the mixed solution L just prepared was quickly put in a sealed container and allowed to gel by allowing to stand at room temperature for 3 hours to obtain a gel-like ion conductive composition 2. The ionic conductivity of this composition is 5.7 × 10-3S / cm. 4 g of this composition was put in a container having a volume of 10 ml with a barrel outer diameter = 21 mm, a mouth inner diameter = 10 mm, a height = 50 mm, and a wall thickness = 1.2 mm in argon with a dew point = −80 ° C. The gel did not disintegrate after heating for 14 days. Also, after 4 g of this composition was put in a container and sealed tightly, the container was once opened in air at 20 ° C. and a relative humidity of 60%, opened for 5 minutes, contacted with air, and sealed again. And heated at 80 ° C. for 14 days, but the gel did not collapse.
In order to evaluate the electrochemical stability of the gel ion conductive composition 2, cyclic voltammetry (CV) measurement was performed. 19 and 20 show CV charts. From these figures, it was found that the gel-like ion conductive composition 2 was electrochemically stable at 2.5 to 4.2 V.
[0097]
Example 11
Creation of secondary battery
A lithium secondary battery was obtained in the same manner as in Example 9, except that the mixed solution K in Example 8 was replaced with the mixed solution L in Example 10. When the obtained lithium secondary battery was charged / discharged at 100 mA, it was found that the capacity was 450 mAh. The capacity of this lithium secondary battery after storage at 80 ° C. for 2 weeks was 440 mAh.
[0098]
【The invention's effect】
The compound (A) of the present invention can be applied to, for example, a gel-like ion conductive composition. The resulting gel-like ion conductive composition can be gelled in an electrolyte solution, and LiPF6It is stable for a long time even in the presence of an electrolyte that generates free acid HF. By using the gel ion conductive composition of the present invention, an electrochemical device having high performance can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a mass spectrum chart of a compound (A-1).
FIG. 2 is a mass spectrum chart of the compound (A-2).
FIG. 3 is a mass spectrum chart of the compound (A-3).
FIG. 4 is a mass spectrum chart of the compound (A-4).
FIG. 5: Compound (A-1)1H-NMR spectrum chart.
FIG. 6: Compound (A-3)1H-NMR spectrum chart.
FIG. 7: Compound (A-3)13C-NMR spectrum chart.
FIG. 8 is an IR spectrum chart of the compound (A-3).
FIG. 9 is an IR spectrum chart of the compound (A-4).
FIG. 10 is a mass spectrum chart of the compound (C-3).
FIG. 11 is an IR spectrum chart of the compound (C-3).
FIG. 12: Compound (C-3)1H-NMR spectrum chart.
FIG. 13: Compound (C-3)13C-NMR spectrum chart.
FIG. 14 is a mass spectrum chart of the compound (C-1).
FIG. 15 shows the compound (C-1).1H-NMR spectrum chart.
FIG. 16 is a mass spectrum chart of the compound (C-2).
FIG. 17 is an IR spectrum chart of the compound (C-2).
FIG. 18: Compound (C-2)1H-NMR spectrum chart.
19 shows a CV chart of gelled ion conductive composition 2. FIG. Working electrode and counter electrode: gold wire (0.3 mmφ), reference electrode: Li ribbon, scan speed: 5 mV / sec, room temperature.
20 shows a CV chart of gel ion conductive composition 2. FIG. Working electrode and counter electrode: gold wire (0.3 mmφ), reference electrode: Li ribbon, scan speed: 5 mV / sec, room temperature.

Claims (4)

(1)式(A):
Figure 0004548999
〔式中、
1 は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、又はハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を示し;
2 は、互いに独立して、ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキレン基;ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数6〜20の飽和若しくは不飽和シクロアルキレン基;ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数6〜20のアリーレン基;ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数7〜21のアリールアルキレン基;ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数7〜21のアリーレンアルキレン基;ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数8〜22のアリーレンビス(アルキレン)基;ジアルキルシリレン基又はジアルキルポリシリレン基ジアリールシリレン基又はジアリールポリシリレン基オキシアルキレン基又はポリオキシアルキレン基ポリカーボネート基ポリエステル基、及びアミド基から選ばれるヘテロ原子数1〜6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有有機基又は直接結合を示し;そして
nは、0〜100の整数である。〕
により表されるピペラジン誘導体と、式(B):
Figure 0004548999
〔式中、
3 は、互いに独立して、ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数7〜21のアラルキル基、又はハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を示し;
4 は、互いに独立して、ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキレン基、ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数6〜20のアリーレン基、ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数7〜21のアリールアルキレン基、ジアルキルシリレン基又はジアルキルポリシリレン基ジアリールシリレン基又はジアリールポリシリレン基、ジアルキルシリレンビス(アルキレン)基、又は直接結合を示し;そして
2 は2価の連結基であって、炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基で二置換された二価ケイ素原子;ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキレン基;ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数6〜20のアリーレン基;オキシアルキレン基又はポリオキシアルキレン基ポリカーボネート基ポリエステル基、及びアミド基から選ばれるヘテロ原子数1〜50で炭素数1〜100のヘテロ原子含有有機基又は直接結合を示す。〕
により表される化合物との付加反応によって得られる線状共重合体であって、式(A)により表される誘導体を、式(B)により表される化合物と交互付加反応に付することにより形成される、末端にヒドロシリル基を2つ有する線状重合体に、少なくとも3のエチレン性二重結合を有する式(D):
Figure 0004548999
〔式中、
6 は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、又はハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を示し;
7 は、互いに独立して、ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキレン基;ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数6〜20のアリーレン基;ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数7〜21のアリールアルキレン基;オキシアルキレン基又はポリオキシアルキレン基ポリカーボネート基ポリエステル基、アミド基、及びアルキル−ポリオキシアルキレン−アルキル基から選ばれるヘテロ原子数1〜6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有有機基;又は直接結合を示し;
3 はn1 と同じ価数を持つ連結基であって、炭素原子;炭素数1〜18のアルカンポリイル基;炭素数6〜20の多価芳香族炭素環基ケイ素原子;炭素数1〜6のアルキル基で一置換された3価ケイ素原子;オキシアルキレン基又はポリオキシアルキレン基ポリカーボネート基ポリエステル基、及びアミド基から選ばれるヘテロ原子数1〜50で炭素数1〜100のヘテロ原子含有有機基又は直接結合を示し;
1 は、3〜10の整数であり;
8 は、互いに独立して、ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキル基、又はハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数6〜20のアリール基を示し;
9 は、互いに独立して、ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数1〜18のアルキレン基;ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数6〜20のアリーレン基;ハロゲン若しくはシアノ基で置換され若しくは無置換の炭素数7〜21のアリールアルキレン基;オキシアルキレン基又はポリオキシアルキレン基ポリカーボネート基ポリエステル基、アミド基、及びアルキル−ポリオキシアルキレン−アルキル基から選ばれるヘテロ原子数1〜6で炭素数1〜30のヘテロ原子含有有機基;又は直接結合を示し;
4 はn2 と同じ価数を持つ連結基であって、炭素原子;炭素数1〜18のアルキレン基;炭素数1〜18のアルキニル基;炭素数6〜20の多価芳香族炭素環基ケイ素原子;炭素数1〜6のアルキル基で一置換された3価ケイ素原子;オキシアルキレン基又はポリオキシアルキレン基ポリカーボネート基ポリエステル基、及びアミド基から選ばれるヘテロ原子数1〜50で炭素数1〜100のヘテロ原子含有有機基又は直接結合を示し;
aは、互いに独立して、〜3の整数を示し;そして
2 は、2〜30の整数を示す。但し、aが1のときにn 2 が2であることはない。
により表される化合物を付加反応させることによって得られる架橋型共重合体;及び
(2)電解質
を含んでなる非水系ゲル状イオン伝導性組成物。
(1) Formula (A):
Figure 0004548999
[Where,
R 1 s are independently of each other a hydrogen atom, a halogen or a cyano group, or an unsubstituted alkyl group having 1 to 18 carbon atoms, or a halogen or a cyano group, or an unsubstituted or substituted 6 to 20 carbon atoms. Represents an aryl group;
R 2 is independently of each other a halogen or cyano group substituted or unsubstituted alkylene group having 1 to 18 carbon atoms; a halogen or cyano group substituted or unsubstituted 6 to 20 carbon atoms saturated or unsaturated A cycloalkylene group; a halogenated or cyano group-substituted or unsubstituted arylene group having 6 to 20 carbon atoms; a halogen or cyano group substituted or unsubstituted arylalkylene group having 7 to 21 carbon atoms; a halogen or cyano group Substituted or unsubstituted arylene alkylene group having 7 to 21 carbon atoms; halogen or cyano group substituted or unsubstituted arylene bis (alkylene) group having 8 to 22 carbon atoms; dialkylsilylene group or dialkylpolysilylene group ; diaryl silylene group or diaryl poly silylene group; o Shiarukiren group or polyoxyalkylene group, a polycarbonate group, a polyester group, and a hetero atom number 1 to 6 selected from amide group heteroatom-containing organic group having 1 to 30 carbon atoms; indicates or a direct bond; and n is It is an integer of 0-100. ]
A piperazine derivative represented by formula (B):
Figure 0004548999
[Where,
R 3 is independently of each other a substituted or unsubstituted alkyl group having 1 to 18 carbon atoms, a halogen or cyano group, or an unsubstituted aralkyl group having 7 to 21 carbon atoms, or An aryl group having 6 to 20 carbon atoms substituted or unsubstituted with a halogen or a cyano group ;
R 4 is independently of each other a halogen or cyano group substituted or unsubstituted alkylene group having 1 to 18 carbon atoms, a halogen or cyano group substituted or unsubstituted arylene group having 6 to 20 carbon atoms, halogen Alternatively, an arylalkylene group having 7 to 21 carbon atoms substituted or unsubstituted by a cyano group, a dialkylsilylene group, a dialkylpolysilylene group , a diarylsilylene group or a diarylpolysilylene group , a dialkylsilylenebis (alkylene) group, or a direct bond Z 2 is a divalent linking group and is a divalent silicon atom disubstituted with an alkyl group having 1 to 18 carbon atoms or an aryl group having 6 to 20 carbon atoms; substituted with a halogen or a cyano group, or unsubstituted alkylene group having 1 to 18 carbon atoms; substituted with halogen or cyano groups Properly unsubstituted arylene group having 6 to 20 carbon atoms; oxyalkylene group or a polyoxyalkylene group, a polycarbonate group, a polyester group, and heteroatoms carbon heteroatom number 50 to 100 selected from an amide group A containing organic group ; or a direct bond. ]
A linear copolymer obtained by an addition reaction with a compound represented by the formula (A), wherein the derivative represented by the formula (A) is subjected to an alternate addition reaction with the compound represented by the formula (B). Formula (D) having at least 3 ethylenic double bonds to the formed linear polymer having two hydrosilyl groups at the ends:
Figure 0004548999
[Where,
R 6 is independently of each other a hydrogen atom, a halogen or a cyano group, or an unsubstituted alkyl group having 1 to 18 carbon atoms, or a halogen or a cyano group, or an unsubstituted or substituted 6 to 20 carbon atoms. Represents an aryl group;
R 7 is independently of each other a halogen or cyano group-substituted or unsubstituted alkylene group having 1 to 18 carbon atoms; a halogen or cyano group-substituted or unsubstituted arylene group having 6 to 20 carbon atoms; halogen Or an arylalkylene group having 7 to 21 carbon atoms substituted or unsubstituted by a cyano group ; selected from an oxyalkylene group or a polyoxyalkylene group , a polycarbonate group , a polyester group , an amide group, and an alkyl-polyoxyalkylene-alkyl group A heteroatom-containing organic group having 1 to 6 heteroatoms and 1 to 30 carbon atoms; or a direct bond;
Z 3 is a linking group having the same valence as n 1, carbon atoms; silicon atoms; carbon atoms polyvalent aromatic carbocyclic group of 6 to 20 carbon atoms; alkane poly-yl group having 1 to 18 carbon atoms A trivalent silicon atom monosubstituted by an alkyl group of 1 to 6 ; an oxyalkylene group or a polyoxyalkylene group , a polycarbonate group , a polyester group , and an amide group having 1 to 50 heteroatoms and 1 to 100 carbon atoms A heteroatom-containing organic group ; or a direct bond;
n 1 is an integer from 3 to 10 ;
R 8 is independently of each other a halogen or cyano group-substituted or unsubstituted alkyl group having 1 to 18 carbon atoms, or a halogen or cyano group substituted or unsubstituted aryl group having 6 to 20 carbon atoms. Show;
R 9 is independently of each other a halogen or cyano group substituted or unsubstituted alkylene group having 1 to 18 carbon atoms; a halogen or cyano group substituted or unsubstituted arylene group having 6 to 20 carbon atoms; halogen Or an arylalkylene group having 7 to 21 carbon atoms substituted or unsubstituted by a cyano group ; selected from an oxyalkylene group or a polyoxyalkylene group , a polycarbonate group , a polyester group , an amide group, and an alkyl-polyoxyalkylene-alkyl group A heteroatom-containing organic group having 1 to 6 heteroatoms and 1 to 30 carbon atoms; or a direct bond;
Z 4 is a linking group having the same valence as n 2, and is a carbon atom; an alkylene group having 1 to 18 carbon atoms; an alkynyl group having 1 to 18 carbon atoms; a polyvalent aromatic carbocyclic ring having 6 to 20 carbon atoms. Group : silicon atom; trivalent silicon atom monosubstituted by an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms; 1 to 50 heteroatoms selected from oxyalkylene group or polyoxyalkylene group , polycarbonate group , polyester group , and amide group A hetero atom-containing organic group having 1 to 100 carbon atoms ; or a direct bond;
a independently of each other represents an integer of 1 to 3; and n 2 represents an integer of 2 to 30. However, n 2 is not 2 when a is 1 . ]
A cross-linked copolymer obtained by addition reaction of the compound represented by: and (2) a non-aqueous gel-like ion conductive composition comprising an electrolyte.
請求項1に記載の非水系ゲル状イオン伝導性組成物を含んでなる電池。  A battery comprising the nonaqueous gel ion conductive composition according to claim 1. リチウムイオン電池である、請求項2に記載の電池。  The battery according to claim 2, which is a lithium ion battery. 請求項1に記載の非水系ゲル状イオン伝導性組成物を含んでなる、太陽電池、コンデンサー、センサー、化学発光表示素子、又は液晶表示素子である電気化学素子。  The electrochemical element which is a solar cell, a capacitor | condenser, a sensor, a chemiluminescent display element, or a liquid crystal display element which comprises the non-aqueous gel-like ion conductive composition of Claim 1.
JP2001360073A 2001-11-26 2001-11-26 Non-aqueous gel-like ion conductive composition derived from piperazine derivative, battery and electrochemical device using the same Expired - Fee Related JP4548999B2 (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001360073A JP4548999B2 (en) 2001-11-26 2001-11-26 Non-aqueous gel-like ion conductive composition derived from piperazine derivative, battery and electrochemical device using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001360073A JP4548999B2 (en) 2001-11-26 2001-11-26 Non-aqueous gel-like ion conductive composition derived from piperazine derivative, battery and electrochemical device using the same

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003160667A JP2003160667A (en) 2003-06-03
JP4548999B2 true JP4548999B2 (en) 2010-09-22

Family

ID=19170962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001360073A Expired - Fee Related JP4548999B2 (en) 2001-11-26 2001-11-26 Non-aqueous gel-like ion conductive composition derived from piperazine derivative, battery and electrochemical device using the same

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4548999B2 (en)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109950610B (en) 2017-11-03 2021-10-29 长兴材料工业股份有限公司 Electrolyte composition and use thereof
CN109961954B (en) * 2017-12-25 2021-04-30 钰邦科技股份有限公司 Conductive polymer dispersion for capacitor and capacitor packaging structure

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01278532A (en) * 1988-04-30 1989-11-08 Japan Synthetic Rubber Co Ltd Silicon-containing polymer and production thereof
JPH04130135A (en) * 1990-09-20 1992-05-01 Tosoh Corp Preparation of poly-1,4-ethylenepiperazine compound
JPH08282097A (en) * 1995-04-12 1996-10-29 Mitsubishi Paper Mills Ltd Polymerizable desensitizer and production thereof
JPH11111332A (en) * 1997-09-30 1999-04-23 Sanyo Electric Co Ltd Nonaqueous electrolyte battery
JP2001081079A (en) * 1999-09-13 2001-03-27 Chemiprokasei Kaisha Ltd Piperazine derivative, its production and use thereof
JP2001092132A (en) * 1999-09-24 2001-04-06 Toyobo Co Ltd Photosensitive resin composition
JP2002047279A (en) * 2000-08-01 2002-02-12 Mitsui Chemicals Inc Piperazine derivative and method for producing the same
JP2002251918A (en) * 2001-02-23 2002-09-06 Mitsubishi Paper Mills Ltd Nonaqueous gelled composition and electrochemical element using the same
JP2003151632A (en) * 2001-11-14 2003-05-23 Nitto Denko Corp Gel electrolyte and nonaqueous electrolyte battery using the same
JP2003217978A (en) * 2002-01-28 2003-07-31 Mitsubishi Paper Mills Ltd Electric double-layer capacitor
JP2003217983A (en) * 2002-01-28 2003-07-31 Mitsubishi Paper Mills Ltd Electric double-layer capacitor

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01278532A (en) * 1988-04-30 1989-11-08 Japan Synthetic Rubber Co Ltd Silicon-containing polymer and production thereof
JPH04130135A (en) * 1990-09-20 1992-05-01 Tosoh Corp Preparation of poly-1,4-ethylenepiperazine compound
JPH08282097A (en) * 1995-04-12 1996-10-29 Mitsubishi Paper Mills Ltd Polymerizable desensitizer and production thereof
JPH11111332A (en) * 1997-09-30 1999-04-23 Sanyo Electric Co Ltd Nonaqueous electrolyte battery
JP2001081079A (en) * 1999-09-13 2001-03-27 Chemiprokasei Kaisha Ltd Piperazine derivative, its production and use thereof
JP2001092132A (en) * 1999-09-24 2001-04-06 Toyobo Co Ltd Photosensitive resin composition
JP2002047279A (en) * 2000-08-01 2002-02-12 Mitsui Chemicals Inc Piperazine derivative and method for producing the same
JP2002251918A (en) * 2001-02-23 2002-09-06 Mitsubishi Paper Mills Ltd Nonaqueous gelled composition and electrochemical element using the same
JP2003151632A (en) * 2001-11-14 2003-05-23 Nitto Denko Corp Gel electrolyte and nonaqueous electrolyte battery using the same
JP2003217978A (en) * 2002-01-28 2003-07-31 Mitsubishi Paper Mills Ltd Electric double-layer capacitor
JP2003217983A (en) * 2002-01-28 2003-07-31 Mitsubishi Paper Mills Ltd Electric double-layer capacitor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003160667A (en) 2003-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Hagiwara et al. Ionic liquids for electrochemical devices
US6682823B2 (en) Curable composition for polymer electrolyte
JP4591505B2 (en) Electrolyte
WO2003088272A1 (en) Ion-conductive electrolyte and cell employing the same
KR100907774B1 (en) Electrolyte
US20020012849A1 (en) Polymer solid electrolyte
WO2000031186A1 (en) Ionically conductive composition and a cell manufactured by using the same
KR100907773B1 (en) Electrolyte
JP2002100405A (en) Resin composition for gel high polymer solid electrolyte and the gel high polymer solid electrolyte
JP2000123632A (en) Polymer solid electrolyte and its application
JP2003197030A (en) Polymer solid electrolytic and battery
JP3143674B2 (en) Polycarbonate electrolyte and polymer lithium battery containing the same
JP5208503B2 (en) Ion conducting materials containing oligoether sulfate
JPH02255728A (en) Solid electrolyte
JPH09251861A (en) Organic solvent for electrolyte, lithium secondary battery, and electric double layer capacitor
JP4548999B2 (en) Non-aqueous gel-like ion conductive composition derived from piperazine derivative, battery and electrochemical device using the same
US6602976B2 (en) Polycarbonate oligomers and polymers for use in electrolytes
US20040129916A1 (en) Gel-type composition, gel-type ionic conducting compositions containing the same as the base and batteries and electrochemical elements made by using the compositions
JP4955141B2 (en) Polymer solid electrolyte and lithium polymer battery using the same
JP2003109594A (en) Electrode material, manufacturing method of the same, electrode for battery using the same, and battery using the electrode
JP2003040885A (en) Glycerol dicarbonate derivative, non-aqueous electrolyte solution produced by using the same, polymer electrolyte and cell
JP2001323069A (en) Gel-like composition, ion conductive composition comprising the same as base and electric cell using thereof
JP2003208816A (en) Electrolyte composition and battery
CA2522234A1 (en) Electrolyte composition and cell
JP2003303621A (en) Polymer electrolyte and polymer lithium battery

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040603

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20041026

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20041118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080508

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100607

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees