JP4545244B2 - Ophthalmic agent - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼科用剤に関し、より詳しくは3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールを配合し含有させてなる無臭性で且つ目に対する刺激性がなく、爽快感、清涼感に優れた新規且つ有用な眼科用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、点眼剤へ清涼感を付与する成分として芳香性のlーメントール、dlーカンフル、dーボルネオール等が使用されている。ところが、これら清涼感を付与する成分は、点眼剤に配合するとき下記(1)〜(4)のような問題があるため配合上解決すべき課題を有している。(1)lーメントールは昇華性であり、揮発しやすく、生産上取り扱いづらい。(2)ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の充填容器に吸着し含量低下を起こしやすい。(3)速効性であるが持続性に欠ける。(4)lーメントールは少量で目に対する刺激性が強く、清涼感のコントロールが難しい。
【0003】
一方、3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールは無臭性で冷感作用を有する物質であり(特開昭58ー88334号)、化粧品、口腔用製品、医薬用外用剤への適用性について研究、開発され、これまでいくつかの成果が得られている(特開昭60ー25908号、PCT国際公開WO94/26309号等)。しかしながら、3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールを点眼剤等の眼科用剤に用いたという例は報告されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、眼科用剤の清涼剤について各種多方面から検討した結果、3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールに着目し、その眼科用剤への応用の適否について実験、検討を加えたところ、これが眼科用剤に清涼感を付与する成分として優れた特性を有し、目に対する刺激性が少なく安全性で且つ差し心地も良好で、しかも揮発性がないため冷感の持続性を有し、かつ経時的変化も少なく良好な安定性を有していることを見い出した。
【0005】
すなわち本発明は、眼科用剤に、清涼剤として3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールを配合し含有させてなる新規且つ有用な眼科用剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(1)3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールを含有することを特徴とする眼科用剤を提供し、また本発明は、(2)3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオール及び溶解補助剤を含み、3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールの配合含有量が0.001w/v%〜1w/v%であり、溶解補助剤の配合含有量が0.01w/v%〜0.5w/v%であることを特徴とする眼科用剤を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、眼科用剤の清涼剤として3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオール(沸点=121〜125℃/0.25mmHg)を配合し含有させてなる眼科用剤である。眼科用剤には薬効成分等を(1)水性溶液又は水性懸濁液として製剤化したもののほか、(2)使用時に水性溶媒中に溶解又は懸濁して用いる液剤、(3)軟膏剤処方にしたものがあるが、本発明は眼科用剤としてこれら何れにも適用される。本発明は、特に水性溶液中に薬効成分を含んでなる液剤の点眼剤に関して効果を発揮する。
【0008】
本発明においては、3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールを眼科用剤へ配合し含有させることによりその使用時に爽快な清涼感を与えることを特徴とする。また、本発明に係る3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールを配合し含有させてなる眼科用剤は、lーメントールと比べて、目に対する刺激性が少なく、より安全で、しかも差し心地も良好であり、また揮発性を有しないので冷感の持続性もあり、長期間保存しても含量変化もなく良好な安定性を有している。また、本発明の眼科用剤において、3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールは薬効成分の溶解剤としても有効に作用する。
【0009】
本発明の眼科用剤において、3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールを清涼剤として用いる場合には、3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールの配合濃度は眼科用剤の治療目的(洗眼も含む)により自由に選択できるが、好ましくは0.001w/v%〜1w/v%、より好ましくは0.005w/v%〜0.5w/v%であり、さらに好ましくは0.01w/v%〜0.15w/v%の範囲である。0.001w/v%を下回ると、ほとんど清涼感が認められず爽快感に欠けるので好ましくない。一方、1w/v%を超えると刺激が強く、差し心地が悪くなるので好ましくない。また、本発明の眼科用剤には、3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオール以外の清涼剤として、必要に応じてlーメントール、dlーカンフル、dーボルネオールなどを適宜併用、配合することもできる。
【0010】
さらに、本発明の眼科用剤では、3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールを薬効成分の溶解剤としても用いることができる。この場合においても、3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールの配合濃度は、眼科用剤に含有される薬効成分の溶解目的により自由に選択できるが、好ましくは0.001w/v%〜1w/v%、より好ましくは0.005w/v%〜0.5w/v%であり、さらに好ましくは0.01w/v%〜0.15w/v%の範囲である。0.001w/v%を下回ると、ほとんど溶解剤としての効果が認められず好ましくない。一方、1w/v%を超えると刺激感、差し心地などの使用感に悪影響があるため好ましくない。
【0011】
3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールは、2位の水酸基部に不斉炭素を有するためにR体、S体の光学異性体が存在するが、それらをラセミ体で用いてもよく、分割してR体またはS体の単独で用いることもできる。
【0012】
本発明の眼科用剤は、3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールのほか、溶解補助剤や防腐剤などを添加することができる。溶解補助剤としては、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート等のポリオキシエチレンソルビタンモノ脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンモノパルミテート等のポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンラウリルエーテル等のポリオキシエチレンアルコールエーテル、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の親水性の非イオン性界面活性剤が挙げられ、これらは1種または2種以上が使用される。なお、溶解補助剤の配合濃度は特に限定されないが、0.01w/v%〜0.5w/v%の範囲で用いることが好ましい。より好ましくは0.05w/v%〜0.1w/v%の範囲である。
0.01w/v%以下であると点眼剤に含有される組成物を十分に溶解できなくなる傾向にあり好ましくない。また、0.5w/v%を超えると点眼剤の安定性を確保できなくなる傾向にあり好ましくない。
【0013】
防腐剤としては、例えば塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、セルビリジニウムアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化セチルピリジウム、クロロブタノール、メチルパラベン等を用いることができ、特に塩化ベンザルコニウム等の第四級アンモニウム塩は優れた防腐力を有する。これらは0.002w/v%〜0.5w/v%の範囲で用いるのが好ましい。0.002w/v%より低い配合濃度であると十分な防腐力が得られない傾向にあり、一方、0.5w/v%より多いと安全性の点で問題がある場合がある。
【0014】
また、上記の成分のほか、キレート剤として、例えばエデト酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、縮合リン酸ナトリウム等を適宜選択して配合し、またpH調整剤として、塩酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、酢酸、酢酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、イブシロンアミノカプロン酸等を含有させることもできる。また、粘稠剤として、例えばポリビニールピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシピロセルロース等を用いることができる。
【0015】
本発明の眼科用剤は、薬効成分を配合することなく洗眼剤として用いることもでき、治療目的に応じて、通常用いる薬効成分を配合することもできる。薬効成分としては特に限定されないが、クロモグリク酸ナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、フマル酸ケトチフェン、アレクサノクス、塩酸アゼラスチン、エメダスチン等の抗アレルギー剤、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン剤、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ニプロキセン、フルフェナム酸、ジクロフェナクナトリウム等の非ステロイド系抗炎症剤、エリスロマイシン、塩酸セフメノキシム、クロラムフェニコール、硫酸ゲンタマイシン、スルベニシリンナトリウム、トブラマイシン等の抗生物質、塩酸オキシブプロカイン等の局所麻酔剤、ホウ酸、ホウ砂等の防腐収斂剤、酢酸ヒドロキシコルチゾン、酢酸プレドニゾロン、デキサメタゾン、フルオロメトロン等のステロイド剤、眼乾燥症候群治療用のビタミンAまたはその誘導体等を1種又は2種以上を用いることができる。これらは眼科用剤中0.005w/v%〜10w/v%の範囲で用いることができる。
【0016】
点眼剤においては、目刺激性の点でpH値が重要な要件であり、中性又はその前後である必要があるが、本発明の眼科用剤を点眼剤として構成する場合は、有効成分、補助成分等の種類、それらの量的割合等如何によってpH値4〜8.5の範囲で適宜選択でき、好ましくはpH値6〜8の範囲で用いられる。
【0017】
本発明においては、清涼剤として、3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールを点眼剤に配合することにより、従来の眼科用剤で見られた清涼剤の重点容器への吸着が少なく、経時的に、清涼感を維持することができる。点眼剤の重点容器の材質としては特に限定されないが、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のプラスチックが、携帯性、使用性の面からより好ましく用いられる。
【0018】
以上のような構成を有する本発明の眼科用剤、特に点眼剤は、生産面においては点眼剤が含まれる組成物に揮発性がないため、製造しやすく、また充填容器に対する吸着性が少ないために含量低下もなく、長期安定性が確保される。また、使用時において、目に対する刺激感もなく、適度な冷感が長期持続され、差し心地も良好であるなど各種有効な効果が得られる。
【0019】
【実施例】
以下、実施例に基づき本発明をさらに詳しく説明するが、本発明がこれら実施例に限定されないことはもちろんである。
【0020】
《実施例1:供試点眼剤の調製》
1リットルのビーカーに900mlの減菌精製水を入れ、ホウ酸16g、ホウ砂450mg、グリチルリチン酸二カリウム1g、マレイン酸クロルフェニラミン300mgを入れ、加熱して溶解した後、30℃に冷却した(▲1▼液)。別にポリオキンエチレン硬化ヒマシ油の1.5gに3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールを400mg及びクロロブタノール1gを加え約50℃に加熱し溶解し、これを▲1▼液と混合した。さらに撹拌しながら10%塩化ベンザルコニウム1mlを加え溶かし、滅菌精製水を加えて全量を1リットルにした。
【0021】
《実施例2〜3及び比較例1〜4:供試点眼剤の調製》
実施例1の処理方法に準じて表1に示す眼科用剤を調製した。なお表1中、精製水量の記載は省略している。
【0022】
【表 1】
【0023】
《供試点眼剤の性能試験》
実施例1〜3及び比較例1、2について、健常人20人により爽快感、持続性、差し心地テストを実施した。この結果を表2に示す。評価法は下記のとおりである。
爽 快 感:×=なし △=若干有り ○=有り ◎=非常に有り
冷感の持続:×=なし △=若干有り ○=有り ◎=非常に有り
差し心地 :×=悪い ○=よい ◎=非常によい
【0024】
【表 2】
【0025】
表2のとおり、本発明の3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールを配合し含有させた点眼剤は爽快感、清涼感及び差し心地がよく、点眼剤として有用であることが明らかである。
【0026】
《眼科用剤の保存安定性試験》
ポリエステル製のプラスチックからなる充填容器に実施例1〜3及び比較例1で処方した眼科用剤を充填し、温度40℃で暗所における1箇月の安定試験を行った。その結果、実施例1〜3の眼科用剤は外観が清澄であり、1箇月放置した後も外観に変化はなく、3ーlーメントキシプロパンー1,2ージオールの含量変化もなかったが、比較例1ではlーメントールの含量低下が認められた。
【0027】
【発明の効果】
本発明に係る眼科用剤は、爽快感、清涼感、持続性に優れ、また目に対する刺激性もなく安全で且つ差し心地も良好であり、しかも長期含量変化もなく、良好な安定性を有する眼科用剤である。本発明は、特に水性溶液中に薬効成分を含んでなる点眼剤に関して効果を発揮する。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an ophthalmic agent, and more specifically, it is odorless and non-irritating to the eyes and contains excellent refreshing feeling and refreshing feeling. The present invention relates to a new and useful ophthalmic agent.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, aromatic l-menthol, dl-camphor, d-borneol and the like have been used as components for imparting a refreshing feeling to eye drops. However, these components for imparting a refreshing feeling have the following problems (1) to (4) when blended into eye drops, and therefore have problems to be solved in the blending. (1) l-menthol is sublimable, easily volatilized, and difficult to handle in production. (2) It tends to be adsorbed on filled containers such as polyethylene, polypropylene, and polyester, causing a decrease in content. (3) It is fast-acting but lacks sustainability. (4) L-menthol is a small amount and has strong eye irritation, making it difficult to control the refreshing feeling.
[0003]
On the other hand, 3-l-menthoxypropane-1,2-diol is an odorless substance having a cooling effect (Japanese Patent Application Laid-Open No. 58-88334), and is applicable to cosmetics, oral products, and pharmaceutical external preparations. Has been researched and developed, and several results have been obtained so far (Japanese Patent Laid-Open No. 60-25908, PCT International Publication No. WO94 / 26309, etc.). However, no example of using 3-l-menthoxypropane-1,2-diol in ophthalmic preparations such as eye drops has been reported.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the present invention, as a result of various investigations on the refreshing agent for ophthalmic preparations, focusing on 3-1-mentoxypropane-1,2-diol, experiments and examinations on the suitability of application to ophthalmic preparations were conducted. In addition, it has excellent characteristics as a component that imparts a refreshing sensation to ophthalmic agents, has little irritation to the eyes, is safe and comfortable, and has no volatility. And has good stability with little change over time.
[0005]
That is, an object of the present invention is to provide a new and useful ophthalmic agent obtained by blending and containing 3-l-menthoxypropane-1,2-diol as a refreshing agent in an ophthalmic agent.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides (1) an ophthalmic agent characterized by containing 3-l-menthoxypropane-1,2-diol, and the present invention provides (2) 3-l-menthoxypropane- 1,2-diol and a solubilizing agent are included, the blending content of 3-l-menthoxypropane-1,2-diol is 0.001 w / v% to 1 w / v%, and the solubilizing agent content is Provided is an ophthalmic agent characterized by being 0.01 w / v% to 0.5 w / v%.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention is an ophthalmic agent comprising 3-l-menthoxypropane-1,2-diol (boiling point = 121 to 125 ° C / 0.25 mmHg) as a refreshing agent for an ophthalmic agent. For ophthalmic agents, in addition to (1) formulated as an aqueous solution or suspension, (2) a solution used by dissolving or suspending in an aqueous solvent when used, (3) an ointment formulation However, the present invention is applicable to any of these as an ophthalmic agent. The present invention is particularly effective for a liquid eye drop comprising a medicinal component in an aqueous solution.
[0008]
In the present invention, 3-1menthol propane-1,2-diol is blended and contained in an ophthalmic agent to provide a refreshing refreshing feeling when used. In addition, the ophthalmic preparation containing 3-l-menthoxypropane-1,2-diol according to the present invention contains less irritation to eyes, is safer and more comfortable than l-menthol. In addition, since it has no volatility, it has long-lasting cooling sensation, and has good stability with no change in content even after long-term storage. In the ophthalmic preparation of the present invention, 3-l-menthoxypropane-1,2-diol also acts effectively as a solubilizer for medicinal ingredients.
[0009]
In the ophthalmic preparation of the present invention, when 3-l-menthoxypropane-1,2-diol is used as a cooling agent, the blending concentration of 3-l-menthoxypropane-1,2-diol is the treatment of the ophthalmic preparation. Although it can be freely selected according to the purpose (including eye wash), it is preferably 0.001 w / v% to 1 w / v%, more preferably 0.005 w / v% to 0.5 w / v%, and still more preferably 0. The range is from 0.01 w / v% to 0.15 w / v%. If it is less than 0.001 w / v%, a refreshing feeling is hardly recognized and a refreshing feeling is lacking. On the other hand, if it exceeds 1 w / v%, stimulation is strong and uncomfortable feeling is unfavorable. Further, in the ophthalmic preparation of the present invention, as a refreshing agent other than 3-l-menthoxypropane-1,2-diol, l-menthol, dl-camphor, d-borneol and the like may be used in combination as appropriate. it can.
[0010]
Furthermore, in the ophthalmic preparation of the present invention, 3-l-menthoxypropane-1,2-diol can be used as a solubilizer for medicinal ingredients. Even in this case, the blending concentration of 3-l-menthoxypropane-1,2-diol can be freely selected depending on the purpose of dissolving the medicinal component contained in the ophthalmic preparation, but preferably 0.001 w / v% to It is 1 w / v%, More preferably, it is 0.005 w / v%-0.5 w / v%, More preferably, it is the range of 0.01 w / v%-0.15 w / v%. If it is less than 0.001 w / v%, the effect as a solubilizer is hardly recognized, which is not preferable. On the other hand, if it exceeds 1 w / v%, the feeling of use such as irritation and comfort is adversely affected.
[0011]
Since 3-l-menthoxypropane-1,2-diol has an asymmetric carbon at the hydroxyl group at the 2-position, there are R and S optical isomers, which may be used in racemic form. The R-form or S-form can be used alone by dividing.
[0012]
The ophthalmic preparation of the present invention may contain a solubilizing agent, a preservative, and the like in addition to 3-l-menthoxypropane-1,2-diol. Examples of the solubilizer include polyoxyethylene sorbitan monooleate, polyoxyethylene sorbitan monopalmitate, polyoxyethylene sorbitan monofatty acid esters such as polyoxyethylene sorbitan monolaurate, polyoxyethylene monostearate, polyoxyethylene Hydrophilic non-ions such as polyoxyethylene mono fatty acid esters such as ethylene monooleate and polyoxyethylene monopalmitate, polyoxyethylene alcohol ethers such as polyoxyethylene lauryl ether, polyethylene glycol and polyoxyethylene hydrogenated castor oil Active surfactants, and one or more of them are used. The mixing concentration of the solubilizing agent is not particularly limited, but it is preferably used in the range of 0.01 w / v% to 0.5 w / v%. More preferably, it is the range of 0.05 w / v%-0.1 w / v%.
If it is 0.01 w / v% or less, the composition contained in the eye drop tends to be insufficiently dissolved, such being undesirable. On the other hand, if it exceeds 0.5 w / v%, the stability of the eye drop tends to be unpreferable, which is not preferable.
[0013]
As the preservative, for example, benzalkonium chloride, benzethonium chloride, cerbilidinium ammonium chloride, cetyltrimethylammonium chloride, cetylpyridinium chloride, chlorobutanol, methylparaben and the like can be used. A grade ammonium salt has excellent antiseptic properties. These are preferably used in the range of 0.002 w / v% to 0.5 w / v%. If the blending concentration is lower than 0.002 w / v%, sufficient antiseptic power tends to be not obtained, whereas if it exceeds 0.5 w / v%, there may be a problem in terms of safety.
[0014]
In addition to the above components, as a chelating agent, for example, sodium edetate, sodium citrate, condensed sodium phosphate and the like are appropriately selected and blended, and as a pH adjuster, hydrochloric acid, citric acid, sodium citrate, acetic acid , Sodium acetate, sodium hydroxide, ibusilonaminocaproic acid and the like can also be contained. As the thickener, for example, polyvinylpyrrolidone, methylcellulose, hydroxypropylmethylcellulose, hydroxyethylcellulose, hydroxypyrocellulose and the like can be used.
[0015]
The ophthalmic agent of the present invention can be used as an eye wash without blending medicinal ingredients, and can also be blended with commonly used medicinal ingredients depending on the therapeutic purpose. Although it is not particularly limited as a medicinal ingredient, antiallergic agents such as sodium cromoglycate, dipotassium glycyrrhizinate, ketotifen fumarate, alexanox, azelastine hydrochloride, emedastine, antihistamines such as diphenhydramine hydrochloride, chlorpheniramine maleate, ibuprofen, indomethacin , Non-steroidal anti-inflammatory drugs such as ketoprofen, niproxen, flufenamic acid, diclofenac sodium, erythromycin, cefmenoxime hydrochloride, chloramphenicol, antibiotics such as gentamicin sulfate, sodium sulbenicillin, tobramycin, topical such as oxybuprocaine hydrochloride Antiseptic astringents such as anesthetics, boric acid, borax, hydroxycortisone acetate, prednisolone acetate, dexamethasone, fluorometholone Lloyd agents, vitamin A or a derivative thereof for the dry eye syndrome treatment, or the like can be used alone or in combination. These can be used in the range of 0.005 w / v% to 10 w / v% in the ophthalmic preparation.
[0016]
In the eye drop, the pH value is an important requirement in terms of eye irritation, and it is necessary to be neutral or before and after, but when the ophthalmic preparation of the present invention is configured as an eye drop, an active ingredient, The pH can be appropriately selected within the range of pH 4 to 8.5 depending on the kind of auxiliary component, the quantitative ratio thereof, etc., and preferably used within the range of pH 8 to 8.
[0017]
In the present invention, as a refreshing agent, by blending 3-l-menthoxypropane-1,2-diol in the eye drop, there is little adsorption of the refreshing agent found in conventional ophthalmic agents to the priority container, A refreshing feeling can be maintained over time. The material of the eye drop priority container is not particularly limited, but plastics such as polyethylene, polyethylene terephthalate, and polyethylene naphthalate are more preferably used from the viewpoint of portability and usability.
[0018]
The ophthalmic preparation of the present invention having the above-described configuration, in particular, the eye drop, is easy to manufacture because the composition containing the eye drop is not volatile in terms of production, and has little adsorptivity to the filled container. Therefore, long-term stability is ensured. Further, in use, various effective effects such as no irritation to the eyes, long-lasting moderate cooling, and good comfort are obtained.
[0019]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although this invention is demonstrated in more detail based on an Example, of course, this invention is not limited to these Examples.
[0020]
Example 1: Preparation of test eye drops
900 ml of sterilized purified water was put into a 1 liter beaker, 16 g of boric acid, 450 mg of borax, 1 g of dipotassium glycyrrhizinate and 300 mg of chlorpheniramine maleate were dissolved by heating and then cooled to 30 ° C. ( (1) liquid). Separately, 400 mg of 3-l-menthoxypropane-1,2-diol and 1 g of chlorobutanol were added to 1.5 g of polyoxyethylene hydrogenated castor oil, dissolved by heating to about 50 ° C., and this was mixed with the liquid (1). . Further, 1 ml of 10% benzalkonium chloride was dissolved with stirring, and sterilized purified water was added to make the total volume to 1 liter.
[0021]
<< Examples 2-3 and Comparative Examples 1-4: Preparation of Test Eye Drops >>
Ophthalmic preparations shown in Table 1 were prepared according to the treatment method of Example 1. In Table 1, description of the amount of purified water is omitted.
[0022]
[Table 1]
[0023]
<Performance test of test eye drops>
About Examples 1-3 and Comparative Examples 1 and 2, a refreshing feeling, sustainability, and comfort test were carried out by 20 healthy persons. The results are shown in Table 2. The evaluation method is as follows.
Refreshing feeling: × = No △ = Some ○ = Yes ◎ = Very present Persistence of cooling: X = No △ = Some ○ = Yes ◎ = Very comfortable : × = Poor ○ = Good ◎ = Very good [0024]
[Table 2]
[0025]
As shown in Table 2, the ophthalmic solution containing 3-l-menthoxypropane-1,2-diol according to the present invention contains a refreshing sensation, a refreshing sensation and a pleasant feeling, and is clearly useful as an ophthalmic solution. is there.
[0026]
<Storage stability test for ophthalmic preparations>
A filling container made of polyester plastic was filled with the ophthalmic agent prescribed in Examples 1 to 3 and Comparative Example 1, and a stability test was conducted in a dark place at a temperature of 40 ° C. As a result, the ophthalmic preparations of Examples 1 to 3 had a clear appearance, and the appearance was not changed after being left for one month, but the content of 3-l-menthoxypropane-1,2-diol was not changed. In Comparative Example 1, a decrease in the content of l-menthol was observed.
[0027]
【The invention's effect】
The ophthalmic preparation according to the present invention is excellent in refreshing feeling, refreshing feeling, and sustainability, and is safe and comfortable without eye irritation, and has good stability without long-term content change. It is an ophthalmic agent. The present invention is particularly effective for eye drops comprising a medicinal component in an aqueous solution.
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