JP4544024B2 - Multi-cylinder engine fuel supply system - Google Patents
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Description
本発明は多気筒エンジンの燃料供給装置、特にエンジンにより駆動される高圧燃料ポンプから吐出した燃料を燃料噴射弁に供給するようにしたものに関する。 The present invention relates to a fuel supply device for a multi-cylinder engine, and more particularly, to a fuel injection valve that supplies fuel discharged from a high-pressure fuel pump driven by the engine.
クランクシャフトにより駆動されるカムなどのアクチュエータと、このアクチュエータにより駆動される高圧の燃料を吐出する高圧燃料ポンプと、所定の燃料噴射タイミングで所定の燃料噴射パルス幅のあいだ開いて、この高圧燃料ポンプからの高圧燃料をエンジンに供給する燃料噴射弁とを備えるエンジンの燃料供給装置がある(特許文献1参照)。
ところで、上記特許文献1の技術では、高圧燃料ポンプを用いることで、高圧燃料ポンプより吐出される燃料の圧力を任意に設定できることから、その燃料圧力と要求燃料量とに基づいて燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅を算出することになる。
By the way, in the technique of the said
しかしながら、燃料噴射弁には燃料噴射弁の弁挙動の不安定に起因する噴射量バラツキを避けることができないため、燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅が小さくなる運転条件において噴射量ばらつきが大きくなり、これに起因して空燃比を目標値へと制御できず、燃焼安定性が悪化する。 However, since the fuel injection valve cannot avoid variations in the injection amount due to unstable valve behavior of the fuel injection valve, variations in the injection amount increase under operating conditions where the fuel injection pulse width given to the fuel injection valve is small. As a result, the air-fuel ratio cannot be controlled to the target value, and the combustion stability deteriorates.
これについて説明すると、図10は横軸に、燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅を、縦軸に燃料量を採ったときの特性で、燃料噴射パルス幅が所定値Aとなるまでは燃料量がゼロである。これは、燃料噴射弁に対し所定値A未満の燃料噴射パルス幅を与えても燃料噴射弁は開くことができないことを表している。そして、燃料噴射パルス幅が所定値Aよりさらに大きい所定値Bまでの区間ではその特性が波打っていることからもわかるように、このA−B区間で噴射量ばらつきが大きい。従って、このA−B区間を用いることになる運転条件においては、要求燃料量を精度良くエンジンに供給できなくなるのである。 Referring to FIG. 10, the horizontal axis represents the fuel injection pulse width given to the fuel injection valve, and the vertical axis represents the fuel amount. The fuel amount until the fuel injection pulse width reaches a predetermined value A. Is zero. This indicates that even if a fuel injection pulse width less than the predetermined value A is given to the fuel injection valve, the fuel injection valve cannot be opened. As can be seen from the fact that the characteristics of the fuel injection pulse width are undulating in the section where the fuel injection pulse width is larger than the predetermined value A, the injection amount variation is large in this AB section. Therefore, the required fuel amount cannot be accurately supplied to the engine under the operating conditions in which the AB section is used.
そこで本発明は、燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅の演算値が1気筒当たり最小噴射パルス幅未満になる場合においても、実際に燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅はこの1気筒当たり最小噴射パルス幅未満とならないようにする装置を提供することを目的とする。 Therefore, the present invention provides that the fuel injection pulse width actually applied to the fuel injection valve is the minimum injection per cylinder even when the calculated value of the fuel injection pulse width applied to the fuel injection valve is less than the minimum injection pulse width per cylinder. An object of the present invention is to provide an apparatus for preventing the pulse width from being less than the pulse width.
本発明は、アクチュエータにより駆動され高圧の燃料を吐出する高圧燃料ポンプと、
所定の燃料噴射タイミングで所定の燃料噴射パルス幅のあいだ開いて、この高圧燃料ポンプからの高圧燃料をエンジンに供給する燃料噴射弁とを備える多気筒エンジンの燃料供給装置において、燃料噴射弁に与える前記燃料噴射パルス幅を演算し、この演算した燃料噴射パルス幅が1気筒当たり最小噴射パルス幅未満の場合に、一部の気筒の燃料噴射を休止させ、同じくこの演算した燃料噴射パルス幅が1気筒当たり最小噴射パルス幅未満の場合に、噴射気筒の燃料噴射パルス幅を増加させるように構成する。そして、前記1気筒当たり最小噴射パルス幅を前記高圧燃料ポンプの吐出する燃料の圧力が大きくなるほど大きくする。
The present invention includes a high-pressure fuel pump that is driven by an actuator and discharges high-pressure fuel;
In a fuel supply device for a multi-cylinder engine, which is opened for a predetermined fuel injection pulse width at a predetermined fuel injection timing and supplies high-pressure fuel from the high-pressure fuel pump to the engine, the fuel is supplied to the fuel injection valve The fuel injection pulse width is calculated, and when the calculated fuel injection pulse width is less than the minimum injection pulse width per cylinder, fuel injection of some cylinders is stopped, and the calculated fuel injection pulse width is 1 The fuel injection pulse width of the injection cylinder is increased when it is less than the minimum injection pulse width per cylinder. The minimum injection pulse width per cylinder is increased as the pressure of fuel discharged from the high-pressure fuel pump increases.
本発明によれば、燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅を演算し、この演算した燃料噴射パルス幅が1気筒当たり最小噴射パルス幅未満の場合に、一部の気筒の燃料噴射を休止させると共に、噴射気筒の燃料噴射パルス幅を増加させるので、実際に燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅が、1気筒当たり最小噴射パルス幅未満となることがなくなり、これにより、演算した燃料噴射パルス幅が1気筒当たり最小噴射パルス幅未満となる場合においても、噴射気筒に設けられている燃料噴射弁の弁作動を安定させることが可能となり、噴射気筒での燃焼安定性が向上する。 According to the present invention, the fuel injection pulse width given to the fuel injection valve is calculated, and when the calculated fuel injection pulse width is less than the minimum injection pulse width per cylinder, the fuel injection of some cylinders is stopped. Since the fuel injection pulse width of the injection cylinder is increased, the fuel injection pulse width that is actually applied to the fuel injection valve will not be less than the minimum injection pulse width per cylinder. Even when it becomes less than the minimum injection pulse width per cylinder, it becomes possible to stabilize the valve operation of the fuel injection valve provided in the injection cylinder, and the combustion stability in the injection cylinder is improved.
図1は本発明の一実施形態のエンジンの燃料供給装置の概略構成図、図2はクランクシャフトにより駆動されるアクチュエータとしてのポンプ駆動カム12(板カム)の平面図、図3は高圧燃料ポンプ11の作用を示すための波形図である。 1 is a schematic configuration diagram of an engine fuel supply apparatus according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a plan view of a pump drive cam 12 (plate cam) as an actuator driven by a crankshaft, and FIG. 3 is a high-pressure fuel pump. 11 is a waveform diagram for illustrating the action of No. 11. FIG.
図1において、エンジンの燃料供給装置は、燃料タンク1と、フィードポンプ2と、高圧燃料ポンプ11と、コモンレール(フュエルギャラリー)21と、燃料噴射弁とを主に備える。
In FIG. 1, the fuel supply device of the engine mainly includes a
フィードポンプ2は電動モータ3により駆動され、燃料タンク1内の燃料を燃料供給通路8へと圧送する。フィードポンプ2の上流側、下流側にはそれぞれ燃料フィルタ4、5が設けられている。また、フィードポンプ2の吐出圧力が一定圧力以上とならないようにするため、燃料供給通路8より分岐して燃料タンク1に戻るリターン通路9に低圧プレッシャレギュレータ6が設けられている。
The
フィードポンプ2からの吐出燃料は、燃料供給通路8を介して、高圧燃料ポンプ11に供給される。燃料供給通路8には燃料圧力の脈動を抑制するためのダンパ10が設けられている。
The fuel discharged from the
高圧燃料ポンプ11の構成(公知でない)について説明すると、高圧燃料ポンプ11は、クランクシャフトにより駆動されるアクチュエータとしてのポンプ駆動カム12(板カム)、このポンプ駆動カム12により駆動されるプランジャポンプ14、常閉の吸入チェックバルブ15、常閉の吐出チェックバルブ16、制御ソレノイド17からなっている。上記のプランジャポンプ14は、さらに、シリンダ14aと、ポンプ駆動カム12の周面を従動して図で上下方向に往復動する一つのプランジャ14bと、このプランジャ14bとシリンダ14aにより区画される高圧室14cと、プランジャ14bをカム12の周面に向けて付勢するスプリング14dと、高圧室14cの燃料を燃料タンク1に戻すスピル通路18とからなるものである。
The configuration (not known) of the high-pressure fuel pump 11 will be described. The high-pressure fuel pump 11 includes a pump drive cam 12 (plate cam) as an actuator driven by a crankshaft, and a
上記のポンプ駆動カム12は、図2に示したように、180度離れた左右の対向位置にベースサークルより盛り上がるリフト部をそれぞれ有しており、ポンプ駆動カム12が図2において時計方向に回転するとして、図2に示す左右いずれかの最大リフト位置よりベースサークルへと降りてくるとき、スプリング14dがプランジャ14bをカム12の方向に付勢するため、プランジャ14bが図1において下方に移動する。さらにポンプ駆動カム12が回転し、今度はベースサークルを離れて180度離れた反対側のもう一つの最大リフト位置に向けて上昇するとき、プランジャ14bがスプリング14dの付勢力に抗し図1において上方に移動する。
As shown in FIG. 2, the
図3は高圧燃料ポンプ11の動作をモデルで示している。いま、プランジャ14bが最高リフト位置にあるt1のタイミングで吸入チェックバルブ15を開くと共に、プランジャ14bを最高リフト位置より最低リフト位置となるt2のタイミングまで下降するとき、高圧室14cにフィードポンプ2からの低圧燃料が吸入される。つまり、t1よりt2までの区間が高圧燃料ポンプ11の吸入行程である。
FIG. 3 shows the operation of the high-pressure fuel pump 11 as a model. Now, when the
t2よりプランジャ14bが最高リフト位置に向けて上昇するが、このとき、制御ソレノイド17がスピル通路18を開放しているため、高圧室14cの燃料はスピル通路18を介して燃料タンク1に戻されるだけであり、高圧室14cの燃料がコモンレール21へと圧送されることはない。
The
プランジャ14bが上昇して、t3のタイミングで制御ソレノイド17がスピル通路18を閉塞すると、このt3のタイミングよりプランジャ14bが最高リフト位置に達するt4のタイミングまでの区間で、高圧室14cの燃料圧力が上昇して吐出チェックバルブ16が開かれ、高圧の燃料がオリフィス19を介してコモンレール21へと供給される。つまり、t2よりt3までの区間が高圧燃料ポンプ11のスピル行程、t3よりt4までの区間が高圧燃料ポンプ11の吐出行程である。そして、t1からt4までの区間における一連の動作がひとまとまりであり、t4のタイミング以降は、このひとまとまりの動作が繰り返される。
When the
制御ソレノイド17がスピル通路18を閉塞するタイミング(t3のタイミング)を早めるほど高圧燃料ポンプ11の吐出量が増し、この逆に制御ソレノイド17がスピル通路18を閉じるタイミングを遅くするほど高圧燃料ポンプ11の吐出量が減るのであり、制御ソレノイド17がスピル通路18を閉じるタイミングを進角側あるいは遅角側へと制御することにより高圧燃料ポンプ11の吐出量を制御できる。
As the timing at which the
図1に戻り、上記のポンプ駆動カム12は吸気バルブ用カムシャフト13に一体に設けられており、この吸気バルブ用カムシャフト13の前端に固定されるカムスプロケットと、図示しないクランクシャフトの前端に固定されるクランクスプロケットとにチェーンあるいはベルトが掛け回されており、吸気バルブ用カムシャフト13はクランクシャフトにより間接的に駆動される。
Returning to FIG. 1, the
コモンレール21の後端には安全弁22を備えている。実際のコモンレール燃料圧力が許容圧力を超えるときには、この安全弁22が開いてコモンレール21内の高圧燃料の一部を燃料タンク1へと戻す。
A
コモンレール21に蓄えられた高圧燃料は各気筒の高圧燃料噴射弁に分配される。図1には4気筒エンジンの場合を示しており、4つの高圧燃料噴射弁31A、31B、31C、31Dにコモンレール21に蓄えられた高圧燃料が作用している。
The high-pressure fuel stored in the
各気筒の点火タイミングに従い、所定のタイミングで燃料噴射弁31A〜31Dを開くと、その開かれた燃料噴射弁を有する気筒の燃焼室に燃料が供給される。また、所定量の燃料が燃料噴射弁より消失することで、コモンレール燃料圧力が低下する。
When the
このため、エンジンコントローラ41では、エンジン負荷と回転速度に応じたコモンレール21の目標燃料圧力をマップとして予め持っており、燃料圧力センサ42により検出される実際のコモンレール燃料圧力が、そのときのエンジンの負荷と回転速度に応じた目標燃料圧力と一致するように、制御ソレノイド17を介して高圧燃料ポンプ11の吐出量を制御する。例えば、実際のコモンレール燃料圧力が目標燃料圧力より低いときには制御ソレノイド17がスピル通路18を閉塞するタイミングを早めて高圧燃料ポンプ11の吐出量を増やし実際のコモンレール燃料圧力を上昇させて目標燃料圧力に近づける。この逆に、実際のコモンレール燃料圧力が目標燃料圧力より高いときには制御ソレノイド17がスピル通路18を閉塞するタイミングを遅くして高圧燃料ポンプ11の吐出量を減らし実際のコモンレール燃料圧力を下降させて目標燃料圧力に近づける。
For this reason, the
エンジン負荷と回転速度が定まれば1気筒、1サイクル当たり要求燃料量が一義的に定まり、その1気筒、1サイクル当たり要求燃料量とコモンレール燃料圧力が定まれば、燃料噴射弁に与える開弁パルス幅(燃料噴射パルス幅)が定まる。従って、エンジンコントローラ41では、エンジン負荷と回転速度とに応じた1気筒、1サイクル当たり要求燃料量のマップを持っており、そのときのエンジン負荷と回転速度とから1気筒、1サイクル当たり要求燃料量のマップを検索して、1気筒、1サイクル当たり要求燃料量を求め、この1気筒、1サイクル当たり要求燃料量とコモンレール燃料圧力とから燃料噴射弁に与える開弁パルス幅を算出し、所定の噴射タイミングとなったとき、この開弁パルス幅で燃料噴射弁を開いて各気筒に燃料を供給する。
If the engine load and rotational speed are determined, the required fuel amount per cylinder and cycle is uniquely determined, and if the required fuel amount per common cylinder and cycle and the common rail fuel pressure are determined, the valve opening that is given to the fuel injection valve The pulse width (fuel injection pulse width) is determined. Therefore, the
本実施形態では、上記の高圧燃料噴射弁31A〜31Dを各気筒の燃焼室に臨ませて設けており、エンジンのクランキング時より気筒毎に圧縮行程噴射を行って成層燃焼を行わせるようにしている。例えば、噴射終了時期を固定とすれば、この固定の噴射終了時期より、要求燃料量に応じた所定の燃料噴射パルス幅Tiをそのときのエンジン回転速度を用いてクランク角に換算した値だけ進角側のクランク角位置が噴射開始時期となる。このため、実際の噴射タイミングが訪れる前の所定のクランク角位置を噴射時期計算タイミングとして定め、この噴射時期計算タイミングにおいて噴射時期(噴射開始時期)の計算を行っている。この場合に、実際の噴射タイミングが訪れる前の所定のクランク角位置の信号としてはRef信号がある。Ref信号は公知であり、各気筒についてのクランク角基準位置の信号である。例えば、後述するように4気筒エンジンについて各気筒の圧縮上死点前110°で立ち上がるRef信号がある。
In the present embodiment, the high-pressure
さて、上記の燃料噴射弁31A〜31Dには燃料噴射弁の弁挙動に起因する噴射量バラツキがある。これについて説明すると、図4は要求燃料量Qとコモンレール燃料圧力を相違させたときの噴射量ばらつきの特性(実験結果)である。図示のように、コモンレール燃料圧力が一定であれば、要求燃料量Qが小さくなるほど噴射量ばらつきが大きくなり、また同じ要求燃料量Qであればコモンレール燃料圧力が大きいほど大きくなっている。 Now, the fuel injection valves 31 </ b> A to 31 </ b> D have injection amount variations due to the valve behavior of the fuel injection valves. Explaining this, FIG. 4 shows the characteristics (experimental results) of the injection amount variation when the required fuel amount Q and the common rail fuel pressure are made different. As shown in the figure, if the common rail fuel pressure is constant, the variation in the injection amount increases as the required fuel amount Q decreases. If the same required fuel amount Q, the larger the common rail fuel pressure increases.
いま、代表的な3つのコモンレール燃料圧力Pa、Pb、Pcのときの噴射量ばらつきを改めて図5にモデルで示す。ただし、3つのコモンレール燃料圧力Pa、Pb、Pcの間にはPa<Pb<Pcの関係を有させるものとする。 Now, the injection amount variation at three typical common rail fuel pressures Pa, Pb, and Pc is shown again as a model in FIG. However, it is assumed that a relationship of Pa <Pb <Pc is established between the three common rail fuel pressures Pa, Pb, and Pc.
図5において噴射量ばらつきの許容値限界が一点鎖線の位置にあるとすると、図5の特性より、コモンレール燃料圧力がそれぞれPa、Pb、Pcのときに噴射量ばらつきが許容値限界となる要求燃料量はそれぞれQa、Qb、Qcとなる(Qa<Qb<Qc)。ここで、要求燃料量Qと燃料噴射パルス幅Tiとの間には後述する(1)式の関係があるので、3つの各要求燃料量Qa、Qb、Qcを与える燃料噴射パルス幅Tia、Tib、Ticはそれぞれ次のようになる。 Assuming that the allowable value limit of the injection amount variation in FIG. 5 is at the position of the alternate long and short dash line, the required fuel whose injection amount variation becomes the allowable value limit when the common rail fuel pressure is Pa, Pb, and Pc, respectively, from the characteristics of FIG. The quantities are Qa, Qb and Qc, respectively (Qa <Qb <Qc). Here, since the relationship between the required fuel amount Q and the fuel injection pulse width Ti is expressed by the following equation (1), the fuel injection pulse widths Tia, Tib that give the three required fuel amounts Qa, Qb, Qc are given. , Tic is as follows.
Tia=K×Qa/Pa …(補1)
Tib=K×Qb/Pb …(補2)
Tic=K×Qc/Pc …(補3)
つまり、コモンレール燃料圧力がPaのときには、このときのコモンレール燃料圧力Paと、運転条件より定まる要求燃料量とから計算される燃料噴射パルス幅Tiが、(補1)式の燃料噴射パルス幅Tia未満だと噴射量ばらつきが許容値限界を超えることとなる。同様にして、コモンレール燃料圧力がPbのときには、このときのコモンレール燃料圧力Pbと、運転条件より定まる要求燃料量とから計算される燃料噴射パルス幅Tiが、(補2)式の燃料噴射パルス幅Tib未満だと噴射量ばらつきが許容値限界を超え、また、コモンレール燃料圧力がPcのときには、このときのコモンレール燃料圧力Pcと、運転条件より定まる要求燃料量とから計算される燃料噴射パルス幅Tiが、(補3)式の燃料噴射パルス幅Tic未満だと噴射量ばらつきが許容値限界を超える。
Tia = K × Qa / Pa (Supplement 1)
Tib = K × Qb / Pb (Supplement 2)
Tic = K × Qc / Pc (Supplement 3)
That is, when the common rail fuel pressure is Pa, the fuel injection pulse width Ti calculated from the common rail fuel pressure Pa at this time and the required fuel amount determined from the operating conditions is less than the fuel injection pulse width Tia of the (Supplement 1) type. Then, the injection amount variation exceeds the allowable value limit. Similarly, when the common rail fuel pressure is Pb, the fuel injection pulse width Ti calculated from the common rail fuel pressure Pb at this time and the required fuel amount determined from the operating conditions is the fuel injection pulse width of (Supplement 2). If it is less than Tib, the variation in the injection amount exceeds the allowable limit, and when the common rail fuel pressure is Pc, the fuel injection pulse width Ti calculated from the common rail fuel pressure Pc at this time and the required fuel amount determined from the operating conditions. However, if the fuel injection pulse width Tic is less than (Supplement 3), the injection amount variation exceeds the allowable value limit.
ここで、図6(A)に示したように、横軸にコモンレール燃料圧力、縦軸に燃料噴射パルス幅Tiを改めて採り、座標(Pa、Tia)、(Pb、Tib)、(Pc、Tic)を書き入れてみると、図示のようになり、これらの点を結んだ曲線が得られる。そして、この曲線は、現在のコモンレール燃料圧力において噴射量ばらつきの許容値限界に相当する燃料噴射パルス幅を与える特性となる。 Here, as shown in FIG. 6A, the horizontal axis represents the common rail fuel pressure, the vertical axis represents the fuel injection pulse width Ti, and the coordinates (Pa, Tia), (Pb, Tib), (Pc, Tic). ) Is entered as shown in the figure, and a curve connecting these points is obtained. This curve has a characteristic that gives a fuel injection pulse width corresponding to the allowable limit of the injection amount variation at the current common rail fuel pressure.
この図6(A)の特性により定まる縦軸の燃料噴射パルス幅を、図6(B)に示したように改めて1気筒当たり最小噴射パルス幅Timinとおくと、噴射時期計算タイミングにおいてコモンレール燃料圧力と要求燃料量とから燃料噴射パルス幅Tiを計算したとき、この計算した燃料噴射パルス幅Tiが1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin未満になっていれば、噴射量ばらつきが許容値限界を超えてしまうことになるので、本発明では、燃料噴射パルス幅Tiが1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin未満になっている場合に、一部の気筒の燃料噴射を休止させ、燃料噴射を休止しない残りの噴射気筒について、その噴射気筒の燃料噴射パルス幅に、休止気筒分の燃料噴射パルス幅を上乗せして燃料噴射を行うことで、噴射気筒に設けられている燃料噴射弁の弁作動を安定させ、噴射気筒での燃焼状態が不安定にならないようにする。 If the fuel injection pulse width on the vertical axis determined by the characteristics shown in FIG. 6A is changed to the minimum injection pulse width Timin per cylinder as shown in FIG. 6B, the common rail fuel pressure is calculated at the injection timing calculation timing. When the fuel injection pulse width Ti is calculated from the required fuel amount and the calculated fuel injection pulse width Ti is less than the minimum injection pulse width Timin per cylinder, the injection amount variation exceeds the allowable limit. Therefore, in the present invention, when the fuel injection pulse width Ti is less than the minimum injection pulse width Timin per cylinder, the fuel injection of some cylinders is stopped and the remaining fuel injection is not stopped. For the injection cylinder, fuel injection is performed by adding the fuel injection pulse width of the inactive cylinder to the fuel injection pulse width of the injection cylinder. It was vignetting by which the valve operation of the fuel injection valve stabilize the combustion state in the injection cylinder so as not become unstable.
エンジンコントローラ41より実行されるこの制御を以下のフローチャートに従って詳述する。
This control executed by the
図7は成層燃焼許可フラグを設定するためのもので、一定時間毎(例えば10msec毎)に実行する。 FIG. 7 is for setting the stratified combustion permission flag, and is executed at regular time intervals (for example, every 10 msec).
ステップ1ではスタータスイッチ45からの信号をみる。スタータスイッチ45からの信号がONであるときにエンジンのクランキング時であると判断しステップ2に進んで成層燃焼の要求があるか否かをみる。エンジン回転速度とエンジン負荷とをパラメータとする運転領域は、低負荷側にあって成層燃焼を行う成層燃焼領域と、高負荷にあって均質燃焼を行う均質燃焼域とに大きく二つに分かれている。これは、大きなエンジン出力の要求されない低負荷側では圧縮行程噴射により成層燃焼を行わせることで燃費を向上し、この反対に大きなエンジン出力の要求される高負荷側になると、燃焼状態を成層燃焼から、吸気行程噴射を行い燃焼するまでに燃料の気化を燃焼室全体で十分に促進した後に燃焼させる、いわゆる均質燃焼へと切換えるためである。そのため、そのときのエンジン回転速度とエンジン負荷とから定まる運転条件が成層燃焼域にあれば成層燃焼の要求があることになり、これに対してそのときのエンジン回転速度とエンジン負荷とから定まる運転条件が均質燃焼域にあれば成層燃焼の要求がないことになる。
In
また、本実施形態では、スタータスイッチ45がONとなるエンジンのクランキング時においても圧縮行程噴射を行って成層燃焼を行わせるようにしている。このため、スタータスイッチ45がONであるときには成層燃焼の要求があると判断し、ステップ3に進んで燃料圧力センサ42により検出される実際のコモンレール燃料圧力Prを読み込み、ステップ4においてこの実際のコモンレール燃料圧力Prと規定値を比較する。
In the present embodiment, the stratified combustion is performed by performing the compression stroke injection even when the engine is cranked when the
この規定値は後述する噴射許可燃料圧力である。燃料噴射弁から供給される1気筒、1サイクル当たり燃料量はコモンレール燃料圧力と燃料噴射パルス幅により定まる。ここで、成層燃焼によりエンジンを安定して回転させるのに必要な最小の燃料量と、噴射弁の開弁精度が補償される最小の燃料噴射パルス幅とは予め決まっている。よって、この2つの値より、成層燃焼によりエンジンを安定して回転させるのに必要なコモンレール燃料圧力の最小値が定まる。規定値は、この成層燃焼によりエンジンを安定して回転させるのに必要なコモンレール燃料圧力の最小の値である。実際のコモンレール燃料圧力Prが規定値以上であれば成層燃焼を行うことが可能なコモンレール燃料圧力になっていると判断し、ステップ5に進んで成層燃焼許可フラグ(ゼロに初期設定)=1とする。 This specified value is an injection permission fuel pressure described later. The amount of fuel per cylinder and one cycle supplied from the fuel injection valve is determined by the common rail fuel pressure and the fuel injection pulse width. Here, the minimum amount of fuel necessary to stably rotate the engine by stratified combustion and the minimum fuel injection pulse width that compensates for the valve opening accuracy are determined in advance. Therefore, the minimum value of the common rail fuel pressure necessary to stably rotate the engine by stratified combustion is determined from these two values. The specified value is the minimum value of the common rail fuel pressure necessary to stably rotate the engine by this stratified combustion. If the actual common rail fuel pressure Pr is equal to or greater than the specified value, it is determined that the common rail fuel pressure is capable of performing stratified combustion, and the routine proceeds to step 5 where the stratified combustion permission flag (initially set to zero) = 1. To do.
これに対して、ステップ4で実際のコモンレール燃料圧力Prが規定値未満であるときには成層燃焼を行うことが可能なコモンレール燃料圧力に達しておらず成層燃焼を行わせることができないと判断し、ステップ6に進んで噴射禁止フラグ(ゼロに初期設定)=1とする。
On the other hand, when the actual common rail fuel pressure Pr is less than the specified value in
また、ステップ2で成層燃焼の要求がないときにもステップ6に進んで噴射禁止フラグ=1とする。
Further, when there is no request for stratified combustion in
一方、ステップ1でスタータスイッチ45がOFFであるとき(ただしイグニッションスイッチはON状態にある)にはステップ7以降に進む。ステップ7以降はエンジン始動後の制御である。すなわち、ステップ7では成層燃焼の要求があるか否かをみる。前述のようにそのときのエンジン回転速度とエンジン負荷とから定まる運転条件が成層燃焼域にあれば成層燃焼の要求があることになり、これに対してそのときのエンジン回転速度とエンジン負荷とから定まる運転条件が均質燃焼域にあれば成層燃焼の要求がないことになるので、成層燃焼の要求があるときにはステップ5に進んで成層燃焼許可フラグ=1とし、成層燃焼の要求がないときにはステップ8に進んで成層燃焼許可フラグ=0とする。
On the other hand, when the
図8(A)及び図8(B)は噴射時期(噴射開始時期)を計算するためのもので、各気筒のRef信号の立ち上がりのタイミング毎に実行する。つまり、Ref信号の立ち上がりタイミングが噴射時期計算タイミングである。Ref信号は、クランクシャフトポジションセンサ21からの信号とカムシャフトポジションセンサ22からの信号とから算出される、各気筒についてのクランク角基準位置の信号である。
FIGS. 8A and 8B are for calculating the injection timing (injection start timing), and are executed at each rising timing of the Ref signal of each cylinder. That is, the rising timing of the Ref signal is the injection timing calculation timing. The Ref signal is a crank angle reference position signal for each cylinder calculated from a signal from the
ステップ11では、図7により設定されている成層燃焼許可フラグをみる。成層燃焼許可フラグ=0であるときには圧縮行程噴射を許可すべきでないため、ステップ24に進み圧縮行程噴射許可フラグ=0とする。 In step 11, the stratified combustion permission flag set according to FIG. Since the compression stroke injection should not be permitted when the stratified charge permission flag = 0, the routine proceeds to step 24, where the compression stroke injection permission flag = 0.
成層燃焼許可フラグ=1であるときにはステップ12に進み、燃料圧力センサ42により検出される実際のコモンレール燃料圧力Pr[Pa]を読み込み、ステップ13において噴射時期計算タイミングにおけるコモンレール燃料圧力Prと規定値とを比較する。この規定値は噴射許可燃料圧力(圧縮行程噴射を許可するコモンレール燃料圧力)である。規定値として具体的には2MPa程度の値を設定しておく。噴射時期計算タイミングにおけるコモンレール燃料圧力Prが規定値未満であるときには、ステップ22に進み圧縮行程噴射許可フラグ=0とする。
When the stratified combustion permission flag = 1, the routine proceeds to step 12, where the actual common rail fuel pressure Pr [Pa] detected by the
噴射時期計算タイミングにおけるコモンレール燃料圧力Prが規定値以上のときには噴射タイミングで圧縮行程噴射を行わせることの可能なコモンレール燃料圧力に達していると判断し、ステップ14に進んで圧縮行程噴射許可フラグ=1とする。 When the common rail fuel pressure Pr at the injection timing calculation timing is equal to or higher than a specified value, it is determined that the common rail fuel pressure is reached at which the compression stroke injection can be performed at the injection timing, and the routine proceeds to step 14 where the compression stroke injection permission flag = Set to 1.
ステップ15ではエンジン回転速度Neとエンジン負荷を読み込み、これらからステップ16において所定のマップを検索することにより、1気筒、1サイクル当たり要求燃料量Q[mg/サイクル]を算出する。この1気筒、1サイクル当たり要求燃料量Qはエンジン回転速度が同じであれば、エンジン負荷が大きくなるほど大きくなる値である。
In
ステップ17では、この1気筒、1サイクル当たり要求燃料量Qと、噴射時期計算タイミングにおけるコモンレール燃料圧力Prとを用いて次式により燃料噴射パルス幅Ti[msec]を算出する。
In
Ti=K×Q/Pr …(1)
ただし、K:定数、
(1)式は次のようにして求めたものである。1気筒、1サイクル当たり要求燃料量Q[mg/1サイクル]はコモンレール燃料圧力P[Pa]と燃料噴射パルス幅Ti[msec]に比例するので次式により与えられる。
Ti = K × Q / Pr (1)
Where K is a constant,
Equation (1) is obtained as follows. Since the required fuel amount Q [mg / 1 cycle] per cylinder and one cycle is proportional to the common rail fuel pressure P [Pa] and the fuel injection pulse width Ti [msec], it is given by the following equation.
Q=P×Ti×C …(2)
ただし、C:比例定数、
(2)式を燃料噴射パルスTiについて解くと次式が得られる。
Q = P × Ti × C (2)
Where C: proportionality constant,
When the equation (2) is solved for the fuel injection pulse Ti, the following equation is obtained.
Ti=(1/C)×Q/P …(3)
ここで、(3)式の1/Cを改めてKとおくと、上記(1)式が得られる。
Ti = (1 / C) × Q / P (3)
Here, when 1 / C of the equation (3) is again set to K, the above equation (1) is obtained.
ステップ18では噴射時期計算タイミングにおけるコモンレール燃料圧力Prから1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin[msec]を算出する。1気筒当たり最小噴射パルス幅Timinは、燃料噴射弁の弁挙動に起因する噴射量ばらつきの許容値限界に相当する値で、燃料噴射弁の仕様が相違すれば1気筒当たり最小噴射パルス幅Timinも相違する。1気筒当たり最小噴射パルス幅Timinとしては、燃料噴射弁の仕様により定まる図6(B)に示したような特性をテーブルにして記憶させておき、当該テーブルを検索することにより求めればよい。
In
ステップ19では、ステップ17で得ている燃料噴射パルス幅Tiと、この1気筒当たり最小噴射パルス幅Timinとを比較する。燃料噴射パルス幅Tiが1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin以上のときには燃料噴射弁の噴射量ばらつきが許容値限界を超えることがないので、このときは従来と同様でよい。すなわち、ステップ20に進み、燃料噴射パルス幅Tiを、そのときのエンジン回転速度を用いてクランク角に換算し、噴射終了時期ITend[°BTDC]からこの換算したクランク角だけ進角側のクランク角を噴射開始時期ITst[°BTDC]として設定する。ここで、噴射終了時期ITendは各気筒の圧縮上死点から進角側に計測したクランク角で、固定値である。このため、噴射開始時期ITstも各気筒の圧縮上死点から進角側に計測したクランク角になる。
In
ステップ21ではこのようにして設定した噴射開始時期ITstを出力レジスタに移しておく。
In
一方、ステップ19で燃料噴射パルス幅Tiが1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin未満であるときには、そのままでは燃料噴射弁の噴射量ばらつきが許容値限界を超えることになるので、図8(B)のステップ22以降に進む。
On the other hand, when the fuel injection pulse width Ti is less than the minimum injection pulse width Timin per cylinder in
ここで、燃料噴射パルス幅Tiが1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin未満となる代表的な運転条件には次のようなものがある。 Here, typical operating conditions in which the fuel injection pulse width Ti is less than the minimum injection pulse width Timin per cylinder include the following.
〈1〉低負荷運転時
これは、アイドル運転時のように要求燃料量Qが小さな低負荷運転時に上記(1)式右辺の分子が小さくなる結果、燃料噴射パルス幅Tiが小さくなるためである。
<1> During low load operation This is because the fuel injection pulse width Ti becomes smaller as a result of the numerator on the right side of the above equation (1) becoming smaller during low load operation where the required fuel amount Q is small, such as during idle operation. .
〈2〉コモンレール燃料圧力が高い状態での燃料カットリカバー時
これは、燃料カット中にコモンレール21が受熱しコモンレール燃料圧力が上昇するが、このとき上記(1)式右辺の分母が大きくなり燃料噴射パルス幅Tiが小さくなるためである。
<2> During fuel cut recovery when the common rail fuel pressure is high This is because the
〈3〉高圧燃料ポンプの故障時
上記〈1〉、〈2〉は高圧燃料ポンプ11が正常である場合であるが、高圧燃料ポンプ11のフル吐出故障のとき(つまりスピル通路18が閉塞状態のまま固着し、高圧燃料ポンプ11が最大量を吐出し続け、安全弁22が働いてコモンレール21内の燃料を逃している状態)にはコモンレール燃料圧力が通常の使用範囲を超えて最大となっており、このとき上記(1)式右辺の分母が大きくなり燃料噴射パルス幅Tiが小さくなるためである。
<3> At the time of failure of the high-pressure fuel pump <1> and <2> are cases where the high-pressure fuel pump 11 is normal, but when the high-pressure fuel pump 11 is fully discharged (that is, the
ステップ22では、次の条件式が成立する最小の整数Bを計算する。
In
Ti×気筒数/(気筒数−B)>Timin …(4)
ここで、整数Bは燃料噴射を休止する気筒の数を表す。4気筒について具体的に考えてみると、(4)式の不等式は次のようになる。
Ti × number of cylinders / (number of cylinders−B)> Timin (4)
Here, the integer B represents the number of cylinders that stop fuel injection. Considering the four cylinders specifically, the inequality of equation (4) is as follows.
Ti×4/(4−B)>Timin …(5)
(5)式において整数Bとして採り得る値は0、1、2、3であるので、B=0、1、2、3をそれぞれ(5)式に代入して(5)式を満足する整数Bの値を残し、そのうちから最小の値をBとして選択することになる。ここでは簡単に、選択の結果、Bの値が1、2、3のいずれかであったとする。
Ti × 4 / (4-B)> Timin (5)
Since the values that can be taken as the integer B in the formula (5) are 0, 1, 2, and 3, the integers satisfying the formula (5) by substituting B = 0, 1, 2, and 3 into the formula (5), respectively. The value of B is left, and the smallest value is selected as B. Here, it is assumed that the value of B is any one of 1, 2, and 3 as a result of selection.
ステップ23、24では、選択された整数Bが1の値であるのか、2の値であるのかそれとも3の値であるのかをみる。 In steps 23 and 24, it is checked whether the selected integer B has a value of 1, 2 or 3.
ステップ23で整数Bが1であるときには4気筒のうち3気筒で燃料噴射を行い残り1気筒で燃料噴射を休止させるためステップ25に進み3−1フラグ(エンジン始動時にゼロに初期設定)=1とする。そして、燃料噴射を休止した1気筒分の燃料を、燃料噴射を行う残り3気筒に割り振るため、ステップ26で、図8(A)のステップ17で得ている燃料噴射パルス幅Tiに対し4/3倍した値を噴射気筒の燃料噴射パルス幅Tizouとして設定する。このようにして設定される燃料噴射パルス幅Tizouは、1気筒当たり最小噴射パルス幅Timinよりも大きくなる。これにより、1つの休止気筒分の燃料が残り3気筒に均等に分配され、4気筒全体でみれば、4気筒全部で燃料噴射を行う場合と同等のエンジントルクが発生する。
When the integer B is 1 in step 23, the process proceeds to step 25 to inject fuel in 3 cylinders out of 4 cylinders and stop the fuel injection in the remaining 1 cylinder. 3-1 flag (initially set to zero when the engine is started) = 1 And Then, in order to allocate the fuel for one cylinder that has stopped fuel injection to the remaining three cylinders that perform fuel injection, in
ステップ24で整数Bが2であるときには4気筒のうち2気筒で燃料噴射を行い残り2気筒で燃料噴射を休止させるためステップ27に進み2−2フラグ(エンジン始動時にゼロに初期設定)=1とする。そして、燃料噴射を休止した2気筒分の燃料を、燃料噴射を行う残り2気筒に割り振るため、ステップ28で、図8(A)のステップ17で得ている燃料噴射パルス幅Tiに対し4/2(=2)倍した値を噴射気筒の燃料噴射パルス幅Tizouとして設定する。このようにして設定される燃料噴射パルス幅Tizouは、1気筒当たり最小噴射パルス幅Timinよりも大きくなる。これにより、2つの休止気筒分の燃料が残り2気筒に均等に分配され、4気筒全体でみれば、4気筒全部で燃料噴射を行う場合と同等のエンジントルクが発生する。
When the integer B is 2 in step 24, the routine proceeds to step 27 to inject fuel in 2 of the 4 cylinders and stop fuel injection in the remaining 2 cylinders. 2-2 flag (initially set to zero when the engine is started) = 1 And Then, in order to allocate the fuel for the two cylinders that have stopped fuel injection to the remaining two cylinders that perform fuel injection, in step 28, the fuel injection pulse width Ti obtained in
ステップ24で整数Bが3であるときには1気筒で燃料噴射を行い残り3気筒で燃料噴射を休止させるためステップ29に進み1−3フラグ(エンジン始動時にゼロに初期設定)=1とする。そして、燃料噴射を休止した3気筒分の燃料を、燃料噴射を行う残り1気筒に割り振るため、ステップ30で、図8(A)のステップ17で得ている燃料噴射パルス幅Tiに対し4/1(=4)倍した値を噴射気筒の燃料噴射パルス幅Tizouとして設定する。このようにして設定される燃料噴射パルス幅Tizouは、1気筒当たり最小噴射パルス幅Timinよりも大きくなる。これにより、3つの休止気筒分の燃料が残り1気筒に総て分配され、4気筒全体でみれば、4気筒全部で燃料噴射を行う場合と同等のエンジントルクが発生する。
When the integer B is 3 in step 24, the fuel injection is performed in one cylinder and the fuel injection is stopped in the remaining three cylinders. Then, the process proceeds to step 29 and the 1-3 flag (initially set to zero when the engine is started) is set to 1. Then, in order to allocate the fuel for the three cylinders that have stopped fuel injection to the remaining one cylinder that performs fuel injection, in
ステップ31では、噴射気筒であるか否かをみる。ここで、整数B=1である場合に4気筒のうちどの1気筒を休止気筒にするのか、整数B=2である場合に4気筒のうちどの2気筒を休止気筒にするのかまたは整数B=3である場合に4気筒のうちどの3気筒を休止気筒にするのかは予め定めておけばよく、従って噴射気筒も定まっている。噴射気筒でない(つまり休止気筒である)場合には噴射開始時期の計算を行うことなくそのまま今回の処理を終了する。 In step 31, it is determined whether or not the cylinder is an injection cylinder. Here, when the integer B = 1, which one of the four cylinders is a deactivated cylinder, when the integer B = 2, which two of the four cylinders are deactivated, or the integer B = In the case of 3, it is only necessary to determine in advance which of the four cylinders are to be deactivated cylinders, and therefore the injection cylinders are also determined. If it is not an injection cylinder (that is, it is a non-injection cylinder), the current process is terminated without calculating the injection start timing.
噴射気筒である場合にはステップ32に進み、上記ステップ26、28、30のいずれかで設定した燃料噴射パルス幅Tizouを、そのときのエンジン回転速度を用いてクランク角に換算し、噴射終了時期ITend[°BTDC]からこの換算したクランク角だけ進角側のクランク角を噴射気筒の噴射開始時期ITst[°BTDC]として設定する。
If the cylinder is an injection cylinder, the routine proceeds to step 32, where the fuel injection pulse width Tizou set in any of the
ステップ32ではこのようにして設定した噴射気筒の噴射開始時期ITstを出力レジスタに移しておく。
In
なお、本発明では、均質燃焼域で吸気行程噴射を行わせることにしており、均質燃焼域、つまり、均質燃焼域での燃料噴射パルス幅の算出については省略して示していない。 In the present invention, the intake stroke injection is performed in the homogeneous combustion region, and the calculation of the fuel injection pulse width in the homogeneous combustion region, that is, the homogeneous combustion region is not omitted.
図9は燃料噴射を実行するためのもので、実行タイミングは各気筒の噴射開始タイミングである。 FIG. 9 is for executing fuel injection, and the execution timing is the injection start timing of each cylinder.
ステップ41では図7で設定されている噴射禁止フラグをみる。噴射禁止フラグ=1であるときには燃料噴射を実行することなくそのまま今回の処理を終了する。
In
ステップ41で噴射禁止フラグ=0であるときにはステップ42に進み図8(A)、図8(B)で設定されている圧縮行程噴射許可フラグをみる。圧縮行程噴射許可フラグ=1であるときにはステップ43、44、45に進んで3−1フラグ、2−2フラグ、1−3フラグをみる。
When the injection prohibition flag = 0 in
ステップ43で3−1フラグ=1であるときにはステップ46に進み噴射気筒であるか否かをみる。噴射気筒でなければそのまま終了する(気筒休止)。噴射気筒であるときにはステップ49に進み噴射開始時期ITst(図8(B)のステップ32で得られている)と噴射終了時期ITendとを用いて圧縮行程での燃料噴射を実行する。すなわち、噴射開始時期ITstを起点として噴射終了時期ITendまでの期間、燃料噴射弁を開弁する。
If 3-1 flag = 1 in
ステップ44で2−2フラグ=1であるときにはステップ47に進み噴射気筒であるか否かをみる。噴射気筒でなければそのまま終了する(気筒休止)。噴射気筒であるときにはステップ50に進み噴射開始時期ITst(図8(B)のステップ32で得られている)と噴射終了時期ITendとを用いて圧縮行程での燃料噴射を実行する。すなわち、噴射開始時期ITstを起点として噴射終了時期ITendまでの期間、燃料噴射弁を開弁する。
When 2-2 flag = 1 at
ステップ45で1−3フラグ=1であるときにはステップ48に進み噴射気筒であるか否かをみる。噴射気筒でなければそのまま終了する(気筒休止)。噴射気筒であるときにはステップ51に進み噴射開始時期ITst(図8(B)のステップ32で得られている)と噴射終了時期ITendとを用いて圧縮行程での燃料噴射を実行する。すなわち、噴射開始時期ITstを起点として噴射終了時期ITendまでの期間、燃料噴射弁を開弁する。
When 1-3 flag = 1 in
このようにして、整数B=1のときには4気筒のうち3気筒分で圧縮行程噴射を行い、残り1気筒で燃料噴射を中止する。整数B=2のときには4気筒のうち2気筒で圧縮行程噴射を行い、残り2気筒で燃料噴射を中止する。整数B=1のときには4気のうち1気筒で圧縮行程噴射を行い、残り3気筒で燃料噴射を中止する。 In this way, when the integer B = 1, the compression stroke injection is performed for three of the four cylinders, and the fuel injection is stopped for the remaining one cylinder. When the integer B = 2, compression stroke injection is performed in two of the four cylinders, and fuel injection is stopped in the remaining two cylinders. When the integer B = 1, the compression stroke injection is performed in one cylinder of the four airs, and the fuel injection is stopped in the remaining three cylinders.
ステップ43、44、45で3−1フラグ、2−2フラグ、1−3フラグがいずれもゼロであるときにはステップ52に進み噴射開始時期ITst(図8(A)のステップ20で得られている)と噴射終了時期ITendとを用いて圧縮行程での燃料噴射を実行する。すなわち、噴射開始時期ITstを起点として噴射終了時期ITendまでの期間、燃料噴射弁を開弁する。ステップ52に流れるのは、図8(A)のステップ19で燃料噴射パルス幅Tiが1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin以上にある場合であり、このとき、全気筒で圧縮行程噴射が実行される。
When the 3-1 flag, the 2-2 flag, and the 1-3 flag are all zero in
一方、圧縮行程噴射許可フラグ=0であるときにはステップ42よりステップ50に進み吸気行程での燃料噴射を実行する。
On the other hand, when the compression stroke injection permission flag = 0, the routine proceeds from
ここで、本実施形態の効果を説明する。 Here, the effect of the present embodiment will be described.
本実施形態(請求項1に記載の発明)によれば、燃料噴射弁31A〜31Dに与える燃料噴射パルス幅Tiを演算し(図8(B)のステップ17)、この演算した燃料噴射パルス幅Tiが1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin未満の場合に、一部の気筒の燃料噴射を休止させると共に(図8(A)のステップ19、図8(B)のステップ22、23、24、25、27、29、図9のステップ43、44、45、46、47、48)、噴射気筒の燃料噴射パルス幅を増加させるので(図8(A)のステップ19、図8(B)のステップ22、23、24、26、28、30)、実際に燃料噴射弁に与える燃料噴射パルス幅Tizouが、1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin未満となることがなくなり、これにより、演算した燃料噴射パルス幅Tiが1気筒当たり最小噴射パルス幅Timin未満となる場合においても、噴射気筒に設けられている燃料噴射弁の弁作動を安定させることが可能となり、噴射気筒での燃焼安定性が向上する。
According to the present embodiment (the invention described in claim 1), the fuel injection pulse width Ti given to the
実施形態では、吸気バルブ用カムシャフトにポンプ駆動カム12を設け、このポンプ駆動カムにより高圧燃料ポンプを駆動する場合で説明したが、この構成に限定されるものでない。例えば、高圧燃料ポンプは斜板式のものでもよいし、排気バルブ用カムシャフトにポンプ駆動カム12を設けてもかまわない。さらに、ポンプ駆動カムはカムシャフト以外のシャフトにも設け得る。高圧燃料ポンプはモータ駆動でもかまわない。また、コモンレールを備えることも必須でない。
In the embodiment, the
実施形態では、圧縮行程噴射に適用した場合で説明したが、吸気行程噴射にも本発明を適用できる。さらに、燃料噴射弁を吸気ポートに臨んで設けているものにも本発明を適用できる。 In the embodiment, the case where the present invention is applied to the compression stroke injection has been described, but the present invention can also be applied to the intake stroke injection. Furthermore, the present invention can also be applied to a fuel injection valve provided facing the intake port.
請求項1の燃料噴射パルス幅演算手段の機能は図8(B)のステップ17により、一部気筒休止手段の機能は図8(A)のステップ19、図8(B)のステップ22、23、24、25、27、29、図9のステップ43、44、45、46、47、48により、噴射気筒燃料噴射パルス幅増加手段の機能は図8(A)のステップ19、図8(B)のステップ22、23、24、26、28、30によりそれぞれ果たされている。
The function of the fuel injection pulse width calculating means of
12 ポンプ駆動カム(アクチュエータ)
31A〜31D 燃料噴射弁
41 エンジンコントローラ
42 燃料圧力センサ
12 Pump drive cam (actuator)
31A to 31D
Claims (5)
所定の燃料噴射タイミングで所定の燃料噴射パルス幅のあいだ開いて、この高圧燃料ポンプからの高圧燃料をエンジンに供給する燃料噴射弁と
を備える多気筒エンジンの燃料供給装置において、
燃料噴射弁に与える前記燃料噴射パルス幅を演算する燃料噴射パルス幅演算手段と、
この演算した燃料噴射パルス幅が1気筒当たり最小噴射パルス幅未満の場合に、一部の気筒の燃料噴射を休止させる一部気筒休止手段と、
同じくこの演算した燃料噴射パルス幅が1気筒当たり最小噴射パルス幅未満の場合に、噴射気筒の燃料噴射パルス幅を増加させる噴射気筒燃料噴射パルス幅増加手段と
を備え、
前記1気筒当たり最小噴射パルス幅を前記高圧燃料ポンプの吐出する燃料の圧力が大きくなるほど大きくすることを特徴とする多気筒エンジンの燃料供給装置。 A high pressure fuel pump driven by an actuator to discharge high pressure fuel;
In a fuel supply device for a multi-cylinder engine comprising: a fuel injection valve that opens for a predetermined fuel injection pulse width at a predetermined fuel injection timing and supplies high-pressure fuel from the high-pressure fuel pump to the engine;
Fuel injection pulse width calculating means for calculating the fuel injection pulse width given to the fuel injection valve;
Partial cylinder deactivation means for deactivating fuel injection in some cylinders when the calculated fuel injection pulse width is less than the minimum injection pulse width per cylinder;
And an injection cylinder fuel injection pulse width increasing means for increasing the fuel injection pulse width of the injection cylinder when the calculated fuel injection pulse width is less than the minimum injection pulse width per cylinder.
A fuel supply apparatus for a multi-cylinder engine, wherein the minimum injection pulse width per cylinder is increased as the pressure of fuel discharged from the high-pressure fuel pump increases.
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