JP4544002B2 - 針プロテクター付きランセット - Google Patents

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本発明は、例えば血液や組織間液のような体液の検査に際し、生体表面を穿刺針により穿刺し、必要量の体液を採取するためのランセットに関するものである。
一般に様々な医療目的のために、血液や組織間液のような体液の標本が必要になる。重要な例として例えば、多くの糖尿病患者が、インスリン注射がいつ必要か決定するために周期的に血糖値を監視しなければならない。
血糖値を監視するには、代表的には患者自身が皮膚への穿刺により血液標本を得て、得られた血液標本を簡易測定器により血糖値分析にかけることが有効である。多くの場合、所望の血液標本を得るために、針を備えた穿刺具を用いて指先等の生体表面に少量の血液を滲出させ、これを採取する。
このような穿刺具は従来より種々考案されているが、一般的には図12(a)に示すような穿刺具本体1051(例えば特許文献1−4を参照)の先端に図11のようなランセット1001(例えば特許文献5、6を参照)を取り付け、先端部に開口を有する図12(c)に示すキャップ1060を装着して使用する。尚、以後図面において、穿刺具及びランセット等の上側を「先端」又は「前」と、下側を「後端」又は「後」と、また上下方向を「軸方向」とし、針プロテクター付きランセットの軸側を「内側」と、外部側を「外側」として説明する。
図11においてランセット1001は、先端の鋭利な針1014を軸方向に固定した、例えば角柱状のランセントハブ1016に、針先1012を覆って針先保護部材1010を被せて構成される。針先保護部材1010は誤って使用者等を傷つけないよう保護するために針先1012に被嵌される。
また、図12(a)において、穿刺具本体1051は、円筒状のケーシング1056内にコック1058が軸方向へ往復移動可能に配設され、係止状態となったコック1058の係止を解除するためのトリガーボタン1054を側部に備えて構成されている。ケーシング1056は先端に開口を有するランセットキャリア1052を備え、この開口にランセット1001の後端部を嵌合してランセット1001を着脱自在に保持することができる(図12(b)を参照)。
このような構成の穿刺具本体1051は、コック1058を後端方向へ引っ張ることによって、穿刺具本体1051に内蔵された図示しないコイルバネを圧縮しながらコック1058を後退させることができる。後退したコック1058は、トリガーボタン1054と連動する図示しない係止機構により後退位置に係止される。そして、トリガーボタン1054を押すことによって、コック1058の係止状態が解除され、圧縮されたコイルバネの弾性反発によりコック1058がケーシング1056の先端方向へ付勢されて前進移動する。このコック1058の前進移動によって、ランセットキャリア1052の先端に保持されたランセット1001の針先1012が、図12(c)に示すキャップ1060の先端の開口を介してわずかに突出し生体表面に穿刺される。その後コック1058は伸びたコイルバネが自然長に戻る力を利用して後端方向へ後退する。
上記した穿刺具1050は、穿刺を行なう前にランセット1001を穿刺具本体1051のランセットキャリア1052に取り付け(図12(b))、ランセット1001の針先1012を保護する針先保護部材1010を捻り取り、穿刺具1050のキャップ1060を取り付ける(図12(c))。穿刺終了後は、穿刺具1050からキャップ1060を取り外し、ランセット1001を穿刺具本体1051から取り外し、廃棄する。血液の付着したランセット1001を介した感染を回避するため、ランセット1001は穿刺を行なう度に取り替えられ、使用後に廃棄される。
しかし、これら従来の穿刺具1050は、針先保護部材1010を捻り取った際にランセット1001の鋭利な針先1012が図12(c)のように露出する。そのため、その後穿刺具1050のキャップ1060を装着する際に、誤って指先等を傷つけてしまうことがあった。
また、使用後に穿刺装置からキャップを取り外す際にも同様の危険性がある。更に、看護士等が病棟で患者の穿刺を行なう場合、使用後の誤穿刺はHIVやB型肝炎ウイルスなどへの感染の危険性を生じ、非常に大きなリスクを伴う。
このような危険を回避するために、穿刺時以外は針先が露出することのない穿刺具が考案されている。
例えば文献7には、再使用可能なベースユニットと使い捨て先端キャップとから構成されるランセットが開示されている。使い捨て先端キャップは、ランセットの使用前及び使用後にランセットを内部に収容することが出来る。従って、使用済みのランセットをユーザー等の指に接触させる危険性を伴わずに先端キャップごと廃棄することができる。即ち、ランセットを使用前は針先はキャップにより保護されており、ランセットを使用後は先端キャップごと廃棄するので安全である。しかし、ランセットをキャップごと廃棄するので、日常的に血液採取を必要とする患者にとってコスト的な負担は大きい。
特開昭59−160441号公報 特開平03−141929号公報 特開平2000−237172号公報 特表2003−511184号公報 米国特許第3358689 実開平06−023505号公報 特開平03−30757号公報
そこで本発明者は、上記困難を解決するため種々鋭意検討を行なった結果、針先の露出を防止し、安価で取扱い容易なランセットを工夫し、本発明に至ったのである。
即ち本発明は、穿刺前、穿刺後に穿刺具から針が露出することを防止し、誤穿刺の危険性を従来より大幅に低減させ得る針プロテクター付きランセットを提供することを目的とする。
また、本発明の別の目的は、安価に生産され、市販の汎用穿刺具にも使用し得る、取扱いの容易な針プロテクター付きランセットを提供することにある。
本発明の針プロテクター付きランセットは、針と、前記針を針先が露出しうるように支持するランセットハブと、前記ランセットハブの先端部に軸方向の移動が可能であるように外挿された筒状の針プロテクターと、前記針プロテクターと前記ランセットハブとを連結する弾性体とを備える。
本発明の針プロテクター付きランセットは、針と、前記針を針先が露出しうるように支持するランセットハブと、前記ランセットハブの先端部に軸方向の移動が可能であるように外挿された筒状の針プロテクターと、前記ランセットハブの後端部分を収容する針プロテクター支持部と、前記針プロテクターと針プロテクター支持部とを連結する弾性体とを備える。
本発明の針プロテクター付きランセットは、前記弾性体が帯状弾性体であることが好適である。
本発明の針プロテクター付きランセットは、前記弾性体がコイル状バネであってもよい。
本発明の針プロテクター付きランセットは、前記針の針先を保護する針先保護部材を有し得る。
本発明の針プロテクター付きランセットは、前記針先保護部材と前記ランセットハブが一体に成形されることが好ましい。
本発明の針プロテクター付きランセットは、前記針先保護部材と前記針プロテクターが一体に成形されてもよい。
本発明の針プロテクター付きランセットは、前記針保護部材が、針先を保護しうる内側突出部と、針プロテクターの外周面上に配置される外側突出部とを備えていてもよい。
本発明の針プロテクター付きランセットは、前記ランセットハブの先端部側面に形成された係止手段と、前記針プロテクターの後端部に形成され、前記係止手段を係止し得る被係止手段と、を有することを特徴とする。このため、穿刺後において前記針プロテクターと前記ランセットハブの移動を規制することができる。
本発明の針プロテクター付きランセットは、針先保護部材を捻り取った状態であっても針プロテクターが針先より先方まで針を包囲することができる。従って、穿刺時以外は針プロテクターが針先を保護するので、誤穿刺の危険性を従来より大幅に低減させることができる
また、本発明の針プロテクター付きランセットは、ランセットハブ、針先保護部材及び針を金型を用いて一体成形することができる。一方、針プロテクター、弾性体及び針プロテクター支持部も金型を用いて一体に成形することができる。本発明の針プロテクター付きランセットは、この一体成形した2部品を嵌合して形成することができるので、十分安価に生産することができる。また、穿刺具を買い換えることなく従来の市販の汎用穿刺具にも使用でき、経済的である。
本発明の針プロテクター付きランセットは、針プロテクターと針プロテクター支持部を湾曲した弾性体で連結する構成とした。また、針プロテクターの後端部に内側に突出した被係止手段を形成し、ランセットハブの先端部付近の側面に係止手段を設けた。そのため通常の状態ではランセットハブは針プロテクターに係止されないが、穿刺終了後、弾性体を中心軸に向かって外側から抑え、湾曲した弾性体を伸ばして当該弾性体に連結する針プロテクターをランセットの先端方向へ一定距離移動させると、上記被係止手段が係止手段に係止される。これにより以後針プロテクター2の後端方向への移動が抑制され、針の針先は針プロテクター内に保持されることとなり、本発明の針プロテクター付きランセットを安全に廃棄できるとともに再使用をしにくくすることができる。
更に本発明の針プロテクター付きランセットは、穿刺具への取り付け及び取り外しは従来の市販されているランセットと同様に簡単である。しかも従来のランセットと異なり針先が露出しないので、安心して取り扱うことができる。
本発明に係る第1の実施形態の針プロテクター付きランセットは、図1(a)及びその断面図である図1(b)、図1(c)に示すように、針14と、針14を針先12が露出しうるように支持するランセットハブ16と、ランセットハブ16の先端部に軸方向の移動が可能であるように外挿された筒状の針プロテクター2と、ランセットハブ16の後端部分を収容する針プロテクター支持部4と、針プロテクター2と針プロテクター支持部4とを連結する弾性体3aと、を備えて構成される。あるいは、図2(a)及びその断面図である図2(b)、図2(c)に示す実施形態の針プロテクター付きランセット401のように、針プロテクター支持部4を省いて弾性体3aが針プロテクター2とランセットハブ16とを連結する構成としてもよい。以下に図1に表される構成の針プロテクター付きランセット1について説明する。尚、上述のように、図面において、上側を「先端」又は「前」と、下側を「後端」又は「後」と、また上下方向を「軸方向」とし、針プロテクター付きランセットの軸側を「内側」又は「内」と、外部側を「外側」又は「外」とする。
ランセットハブ16は針14を中心軸に固定しており、先端に針先保護部材10を被嵌して針先12を保護している。針先保護部材10は着脱方式でランセットハブ16とは別体のキャップであってもよいが、ランセットハブ16と一体成形されるのが好ましい。一体成形の場合は、針先保護部材10とランセットハブ16間に破断部5を肉薄に成形し、針先保護部材10を例えば捻ることで破断部5を破断してランセットハブ16と離別させればよい。
針プロテクター2の後端部には内側に突出した被係止手段7が形成されており、ランセットハブ16の先端部付近の側面に外側に突出した係止手段6に係止され得る。
図1(a)のように湾曲した弾性体3aは、穿刺時の穿刺速度の減速を最小限にし得るように柔軟であることが望ましく、一方で針プロテクター2を保持できる強度を有することが必要である。従って弾性体3aは、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアセタールなどの熱可塑性樹脂などによって成形することが望ましい。また、針プロテクター2、弾性体3a及び針プロテクター支持部4を一体に成形することは、コスト面及び組立性の面からもより好ましい。
なお、本実施形態において弾性体3aは特に形状は限定されないが、図1(a)、(b)に示すように、細長い帯状の板バネ形状であってもよい。弾性体3aは弧状である必要はなく例えば多角形状であってもよい。あるいは上記柔軟性と強度を両立させるために、図3に示すように、弾性体3aの一部を肉薄にして可撓部を設ける形状にしてもよい。弾性体3aは、針プロテクター2がランセットハブ16の先端部に移動可能に外挿されるよう、その先端部が針プロテクター2に接続されるが、後端部は上記針プロテクター付きランセット401のようにランセットハブ16に直接接続されてもよいし、針プロテクター付きランセット1のように、ランセットハブ16の後端部を収容して固定する針プロテクター支持部4に接続されてもよい。
上記のように本実施形態の針プロテクター付きランセット1では、弾性体3aによって針プロテクター2と連結している針プロテクター支持部4は、ランセットハブ16を収容して固定する。針プロテクター支持部4の底面の形状は特に限定されず、円形、多角形等でよく、市販の穿刺具のランセットキャリアに固定される大きさと形状であればよい。
また、弾性体3aは、針プロテクター2が最も後端へ移動したときに針先12が露出し、最も先端へ移動したときに針プロテクター2がランセットハブ16から先端側に抜け落ちない程度に、長さおよび弾性力が設定される。
以上のように構成された本発明の針プロテクター付きランセット1は、針先保護部材10を捻り取った状態であっても針プロテクター2が針先12より先方まで針14を包囲し、穿刺時以外は針プロテクター2が針先12を保護するので、誤穿刺の危険性を従来より大幅に低下させ得る。
次に、本発明に係る第1の実施形態の針プロテクター付きランセット1の好ましい製造方法を説明する。
上述のように、ランセットハブ16、針先保護部材10及び針14は、予めこれらの外形を型どった、例えば金型を用意し、一体成形することが好ましい。まず型の中心に軸方向にステンレスなどの金属あるいは合成樹脂で成形された針14を固定する。この際針先12が先端方向となるように固定する。次に、型内部に高温で流体状となった、例えばポリエチレンやポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂を流し込む。冷却により十分に型内部が固まったら、金型を外して一体成形されたランセットハブ16、針14及び針先保護部材10を取り出す。ランセットハブ16および針先保護部材10の成形材料は熱可塑性樹脂が好適であるが、特に限定されない。
同様に、針プロテクター2、弾性体3a及び針プロテクター支持部4も、予め準備した金型を用いて一体に成形する。成形材料は上述のとおりである。
最後に一体成形したランセットハブ16、針14及び針先保護部材10のランセットハブ16の後端側を、一体成形した針プロテクター2、弾性体3a及び針プロテクター支持部4の針プロテクター2の先端側から挿入する。ランセットハブ16の先端部側面に形成された係止手段6が、針プロテクター2の後端部に内側に突出した被係止手段7を係止せず、かつ針14の針先12が針プロテクター2内に収容される位置まで挿入された後、ランセットハブ16の後端部が針プロテクター支持部4内に固定され、本発明に係る第1の実施形態の針プロテクター付きランセット1が完成する。
以上のように本発明の針プロテクター付きランセット1は、ランセットハブ16、針先保護部材10及び針14を金型を用いて一体成形する一方、針プロテクター2、弾性体3a及び針プロテクター支持部4も金型を用いて一体成形し、両者を嵌合して形成することができる。従って本発明の針プロテクター付きランセット1は比較的安価に生産することができる。また、穿刺具51、1051を買い換えることなく従来の市販の汎用穿刺具にも使用でき、経済的である。
以下に、本実施形態の針プロテクター付きランセット1を図4(a)、(b)に示される穿刺具50に装着して穿刺を行なう際の、針プロテクター付きランセット1の動作を説明する。尚、図4(b)は、本実施形態の針プロテクター付きランセット1を図4(a)の穿刺具50に装着した際の断面図である。穿刺具50は上記穿刺具1050と同様市販されている公知の穿刺具であるので、その構成及び機能は以下の説明において簡略に述べるにとどめることとする。
まず穿刺を行なう準備として、図5(a)のように穿刺具50よりキャップ60を取り外し、図5(b)のようにランセットキャリア52にランセット1を取り付ける。その後図5(c)に示すようにランセット1より針先保護部材10を捻り取る。
針先保護部材10は上記のようにランセットハブ16に一体に成形されているが、破断部5が肉薄に成形されているため、針先保護部材10を捻ることで破断され、ランセットハブ16と引き離される。このとき針14の針先12は針プロテクター2で囲まれているため、従来例の準備の手順を示す図13(a)〜(c)と比較してわかるように、針先12が露出されることがなく誤穿刺の危険性がない。
次に、穿刺時の様子を図6(a)〜図6(e)を用いて以下に説明する。
図6(a)のように穿刺具本体51にキャップ60を取り付ける。
図6(b)のように、コック58を引き、穿刺具50内のランセット発射用バネ62を圧縮させると、ランセット1を装着したランセットキャリア52が後退し、図6(c)に示す穿刺準備状態(係止状態)となる。
次に図6(d)に示すようにトリガーボタン54を押すと、ランセット発射用バネ62の圧縮が開放され、ランセット1がランセットキャリア52とともに勢いよく先端方向に前進移動する。その際、針プロテクター2がキャップ60の内面に当接することで針プロテクター2の前進移動が停止する。しかし、ランセットハブ5は針プロテクター2内部を移動し得るので、針プロテクター2の前進停止後も慣性で先端方向に前進移動し、針14の針先12がキャップ60の先端開口部64より飛び出す。このとき生体表面への穿刺が行なわれる。
その後、ランセットキャリア52はランセット発射用バネ62が自然長に戻ることで、ランセット1とともに図6(e)のように最初の位置(図6(a))に戻る。
ランセット1の取り外しは、まず、図7(a)のように穿刺具50からキャップ60を取り外す。この際も、針プロテクター2が針14の針先12を保護しているので、針先12が露出されることなく、誤穿刺の危険性がない。
次に図7(b)のように弾性体3aを中心軸に向かって外側から抑え、湾曲した弾性体3aを伸ばして、針プロテクター2をランセット1の先端方向へ移動させる。針プロテクター2が軸方向に所定距離移動すると、被係止手段7が係止手段6に係止されるため、以後針プロテクター2の後端方向への移動が抑制される。このため、針14の針先12は針プロテクター2内に保持されることとなり、ランセット1は安全に廃棄が可能であるとともに再使用が困難となる。
以上のように、本発明の針プロテクター付きランセット1は、穿刺具50への取り付け及び取り外しは従来の市販されているランセットと同様に簡単である。また、針先保護部材10を捻り取った状態であっても針プロテクター支持部4が針先12より先方まで針14を包囲することができる。穿刺時以外は針プロテクター2が針先12を保護するので、誤穿刺の危険性を従来のランセットより大幅に低下させることができる。
また、本発明の針プロテクター付きランセット1は、ランセットハブ16、針先保護部材10及び針12を金型を用いて一体成形することができる。一方、針プロテクター2、弾性体3a及び針プロテクター支持部4も金型を用いて一体に成形することができる。本発明の針プロテクター付きランセット1は、この一体成形した二部品を嵌合して形成することができるので、比較的安価に生産することができる。また、穿刺具を買い換えることなく従来の市販の汎用穿刺具にも使用でき、経済的である。
更に本発明の針プロテクター付きランセット1は、図1に示すように針プロテクター2と針プロテクター支持部4を湾曲した弾性体3aで連結する構成とした。また、針プロテクター2の後端部に内側に突出した被係止手段7を形成し、ランセットハブの先端部付近の側面に係止手段6を設けたので、穿刺終了後、弾性体3aを中心軸に向かって外側から抑え、湾曲した弾性体3aを伸ばして当該弾性体3aに連結する針プロテクター2をランセット1の先端方向へ一定距離移動させると、上記被係止手段7がランセットハブ16の上記係止手段6に係止される。したがって以後針プロテクター2の後端方向への移動が抑制され、針14の針先12は針プロテクター2内に保持されることとなり、本発明の針プロテクター付きランセット1を安全に廃棄できるとともに再使用をしにくくすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明に係る針プロテクター付きランセットは上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態の針プロテクター付きランセットにおいて、弾性体は上記実施形態では湾曲した弾性体としたが、図8(a)(b)に示すように針プロテクター2と針プロテクター支持部4間に介在してランセットハブ16を周回するコイル状バネ3bであってもよい。針プロテクター付きランセット101の他の構成、機能、製法及び材料等は、上記実施形態の針プロテクター付きランセット1と同一であってよい。尚、以下の説明において、上記実施形態の針プロテクター付きランセット1と同様の構成要素には同じ符号を付すものとする。
従って、本発明の針プロテクター付きランセット101は上記針プロテクター付きランセット1と同様に、穿刺時以外は針プロテクター2が針先12を保護するので、誤穿刺の危険性を従来より大幅に低減させることができ、取扱いが容易で安全である。また、本発明の針プロテクター付きランセット101は、一体成形した2部品を嵌合して形成することができるので比較的安価に生産することができ、従来の市販の穿刺具にも装着でき、経済的である。
また、針プロテクター付きランセット101は、係止手段6と被係止手段7を設けランセットハブ16の移動を規制するので、穿刺後安全に廃棄できるとともに再使用をしにくくすることができる。針プロテクター付きランセット101は、上記針プロテクター付きランセット1とは異なり、ランセット101使用後は針プロテクター2を直接保持することにより、ランセットハブ16の先端側へ移動させ、被係止手段7と係止手段6を係合させた上で廃棄する。
また、本発明の針プロテクター付きランセットは、弾性体が図9(a)(b)に示すように蛇腹状である3cであってもよい。針プロテクター付きランセット201の他の構成、機能、製法及び材料等は、上記実施形態の針プロテクター付きランセット1と同一であってよい。
従って、本実施形態においても針プロテクター付きランセット201は上記針プロテクター付きランセット1と同様に、穿刺時以外は針プロテクター2が針先12を保護して誤穿刺の危険性を従来のランセットより大幅に低減させることができ、取扱いが容易で安全である。また、針プロテクター付きランセット201は、一体成形した2部品を嵌合して形成することができるので比較的安価に生産することができ、従来の市販の穿刺具にも装着でき、経済的である。更に、針プロテクター付きランセット201は、係止手段6と被係止手段7を設けランセットハブ16の移動を規制するので、蛇腹の凸部を外から押圧をかけることによって針プロテクター2をスライドさせて使用後は被係止手段7と係止手段6を係合させることができる。従って、本実施形態の針プロテクター付きランセット201も、上記実施形態と同様に穿刺後安全に廃棄できるとともに再使用をしにくくすることができる。
あるいは、本発明の針プロテクター付きランセットは、弾性体が図10(a)(b)に示すように伸縮自在な円筒状のゴム3dであってもよい。針プロテクター付きランセット301は、ランセットハブ16、針先保護部材10及び針14を一体成形し、別途成形した針プロテクター2により被嵌する。その後ゴム3dをランセットハブ16と針プロテクター2に被嵌して連結させて穿刺を行なう。その他の構成、機能、製法及び材料等は、上記実施形態の針プロテクター付きランセット1と同一であってよい。
本実施形態においても針プロテクター付きランセット301は上記針プロテクター付きランセット1と同様に、穿刺時以外は針プロテクター2が針先12を保護して誤穿刺の危険性を従来のランセットより大幅に低減させることができ、取扱いが容易で安全である。また、針プロテクター付きランセット301も比較的簡単に生産することができ、従来の市販の穿刺具にも装着でき、経済的である。
更に、針プロテクター付きランセット301は、係止手段6と被係止手段7を設けランセットハブ16の移動を規制するものであり、ゴム3dを伸張させて針プロテクター2をスライドさせ、使用後は被係止手段7と係止手段6を係合させることができる。従って、本実施形態の針プロテクター付きランセット301も、上記実施形態と同様に穿刺後安全に廃棄できるとともに再使用をしにくくすることができる。
上記のように、本発明の針プロテクター付きランセットは、弾性体3の形状は細長い帯状の板バネ形状、螺旋状のコイルバネ形状、蛇腹状、その他穿刺具のキャップ内に収容される大きさ、形状であれば特に限定されず、一部を肉薄にして可撓部を設ける形状にしてもよい。また、弾性体3は、上述のように例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアセタールなどの熱可塑樹脂などによって成形することが望ましいが、ゴムで形成してもよく、その他伸縮自在に形成されるのであれば、特に材料には限定されない。
さらに、針先保護部材10は、図8〜10に示されるように、針先12を保護し、破断部5を破断するために把持できるものであればよいが、図1および図2に示されるように、針先12を保護しうる内側突出部101と、針プロテクター2の外周面上に配置される外側突出部102を備えていてもよい。前記外側突出部102は、針プロテクター2を基端側へ押圧することなく、該針プロテクター2の外周面上に接触または非接触状態で配置される。該外側突出部102は、該針プロテクター2の外周面上に全周にわたって配置されてもよいが、図1および図2に示されるように外周面上の一部に一つ以上配置されるものであってもよい。該外側突出部102は、ランセット1使用前に予期せぬ外力によって針プロテクター2が基端側へ移動し、穿刺具50または1050への取り付け操作が困難になることを防止することができる。
ランセットハブ16、針14及び針先保護部材10のランセットハブ16は一体成形するのが経済的であるが、製造方法は任意である。針プロテクター2、弾性体3及び針プロテクター支持部4についても同様である。あるいは針先保護部材10と針プロテクター2とを一体に成形してもよく、各部材をそれぞれ別々に製造し、組立ててもよい。弾性体3以外の各部の材料も特に限定されない。
また、本発明に係る針プロテクター付きランセットの大きさ、重量は、装着される穿刺具に適応して任意に変えることができ、特に限定されない。
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
(a)本発明の針プロテクター付きランセットを示す外観図および(b)、(c)縦断面図である。 (a)本発明の更に別の実施形態の針プロテクター付きランセットを示す外観図および(b)、(c)縦断面図である。 本発明の針プロテクター付きランセットの弾性体部分の拡大図である。 (a)ランセットを取り付ける一般的な穿刺具の例を示す外観図である。(b)ランセットを装着した図4(a)の穿刺具の断面図である。 (a)(b)(c)本発明の針プロテクター付きランセットの穿刺前準備の様子を示す説明図である。 (a)(b)(c)(d)(e)本発明の針プロテクター付きランセットの穿刺時の動きを示す説明図である。 本発明の針プロテクター付きランセットの使用後、穿刺具より取り外しの様子を示す説明図である。 (a)本発明の別の実施形態の針プロテクター付きランセットを示す外観図および(b)縦断面図である。 (a)本発明の更に別の実施形態の針プロテクター付きランセットを示す外観図および(b)縦断面図である。 (a)本発明の更に別の実施形態の針プロテクター付きランセットを示す外観図および(b)縦断面図である。 従来のランセットを示す外観図である。 (a)ランセットを取り付ける一般的な穿刺具の本体を示す外観図である。(b)ランセットを装着した図4(a)の穿刺具の外観図である。(c)ランセットから針先保護部材を取り外し、キャップを本体に被嵌させる様子を示す図4(a)の穿刺具の外観図である。 (a)(b)(c)図11に示す従来のランセットの穿刺前準備の様子を示す説明図である。
符号の説明
1、1001 ランセット
2 針プロテクター
3 弾性体
4 針プロテクター支持部
5 破断部
6 係止手段
7 被係止手段
10、1010 針先保護部材
101 内側突出部
102 外側突出部
12、1012 針先
14、1014 針
16、1016 ランセントハブ
50、1050 穿刺具
51、1051 穿刺具本体
52、1052 ランセットキャリア
54、1054 トリガーボタン
1056 ケーシング
58、1058 コック
60、1060 キャップ
62 ランセット発射用バネ
64 先端開口部

Claims (9)

  1. 針と、
    前記針を針先が露出しうるように支持するランセットハブと、
    前記ランセットハブの先端部に軸方向の移動が可能であるように外挿された筒状の針プロテクターと、
    前記針プロテクターと前記ランセットハブとを連結する弾性体と、
    を備える針プロテクター付きランセット。
  2. 針と、
    前記針を針先が露出しうるように支持するランセットハブと、
    前記ランセットハブの先端部に軸方向の移動が可能であるように外挿された筒状の針プロテクターと、
    前記ランセットハブの後端部分を収容する針プロテクター支持部と、
    前記針プロテクターと針プロテクター支持部とを連結する弾性体と、
    を備える針プロテクター付きランセット。
  3. 前記弾性体が帯状弾性体である、請求項1または請求項2に記載の針プロテクター付きランセット。
  4. 前記弾性体がコイル状バネである、請求項1または請求項2に記載の針プロテクター付きランセット。
  5. 前記針の針先を保護する針先保護部材を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の針プロテクター付きランセット。
  6. 前記針先保護部材と前記ランセットハブが一体に成形された、請求項5に記載の針プロテクター付きランセット。
  7. 前記針先保護部材と前記針プロテクターが一体に成形された、請求項5に記載の針プロテクター付きランセット。
  8. 前記針先保護部材は、針先を保護しうる内側突出部と、針プロテクターの外周面上に配置される外側突出部とを備えてなる請求項5〜7のいずれかに記載の針プロテクター付きランセット。
  9. 前記ランセットハブの先端部側面に形成された係止手段と、
    前記針プロテクターの後端部に形成され、前記係止手段を係止し得る被係止手段と、
    を有する請求項1〜7のいずれかに記載の針プロテクター付きランセット。
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