JP4543719B2 - Liquid ejection device and method for driving liquid ejection device - Google Patents
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Description
本発明は、液体吐出装置、液体吐出装置の駆動方法に関し、特に1つの液室に複数の圧力可変素子を設け、この複数の圧力可変素子の駆動のバランスを変化させることによりノズルから飛び出す液滴の方向を可変する方式のプリンタ等に適用することができる。本発明は、予備吐出の際には、ランダムに飛び出す方向を変化させて液滴を飛び出させることにより、無駄なインク等の消費を防止して、確実にノズルの目詰まりを防止することができるようにする。
The present invention relates to a liquid ejecting apparatus and a method for driving the liquid ejecting apparatus, and in particular, a droplet ejected from a nozzle by providing a plurality of pressure variable elements in one liquid chamber and changing the balance of driving of the plurality of pressure variable elements. It can be applied to a printer or the like that changes the direction of the image. The present invention can prevent wasteful consumption of ink and the like and reliably prevent nozzle clogging by changing the direction of random ejection during preliminary ejection to eject liquid droplets. Like that.
従来、インクジェット方式のプリンタにおいては、プリンタヘッドに設けられたノズルからインクによる液滴を飛び出させて用紙に付着させることにより、所望の画像等を印刷するようになされている。 2. Description of the Related Art Conventionally, in an inkjet printer, a desired image or the like is printed by ejecting ink droplets from nozzles provided in a printer head and attaching them to paper.
このようなインクジェット方式のプリンタにおいては、例えばレーザープリンタ等に比して、小型化が容易で、ランニングコストが安い特徴があるものの、長期間使用しない場合には、ノズル近傍に付着したインク、ノズルに残留するインクから揮発成分が蒸発することにより、これらインクが増粘、固化し、これによりいわゆるノズルが目詰まりして正常にインク液滴を吐出することが困難になる恐れがある。 In such an ink jet printer, for example, compared with a laser printer or the like, it is easy to downsize and has a low running cost. As the volatile components evaporate from the ink remaining in the ink, these inks thicken and solidify, which may clog the so-called nozzles and make it difficult to eject ink droplets normally.
このため従来、この種のプリンタにおいては、印刷開始時等に、クリーニング処理を実行し、これにより画質劣化を防止するようになされている。ここでこのクリーニング処理は、例えば硬質ゴム等によるブレードにより、ノズル開口側面からこのような増粘、固化したインクを拭き取って除去した後、いわゆる予備吐出によりノズルに残留するインクを排出して実行するようになされている。 For this reason, conventionally, in this type of printer, a cleaning process is executed at the start of printing or the like, thereby preventing image quality deterioration. Here, this cleaning process is performed by, for example, removing the ink remaining on the nozzle by so-called preliminary discharge after wiping off and removing the thickened and solidified ink from the side surface of the nozzle opening with a blade made of hard rubber or the like. It is made like that.
このようなブレードによる除去に関して、特開昭57−34969号公報には、このようなブレードを放射状に複数個設けてなる回転体を回転させながら移動させることにより、一段と確実に、増粘、固化したインクを除去する方法が提案されるようになされている。また予備吐出に関しては、例えば廃インクを受けるためのキャップに向けてインク液滴を飛び出させて実行するようになされている。 Regarding the removal by such a blade, Japanese Patent Application Laid-Open No. 57-34969 discloses that the blade is moved while rotating a rotating body provided with a plurality of such blades to increase the viscosity and solidify more reliably. There has been proposed a method for removing the ink. In addition, the preliminary ejection is performed by ejecting ink droplets toward a cap for receiving waste ink, for example.
またこの種のプリンタにおいては、1つの液室に複数の圧力可変素子を設け、この複数の圧力可変素子の駆動のバランスを変化させることによりノズルから飛び出す液滴の方向を変化させる方式(以下、吐出方向可変方式と呼ぶ)が提案されるようになされている。この吐出方向可変方式によれば、インク液滴を飛び出させることが困難となったノズルに代えて、隣接するノズルによりインク液滴を飛び出させて正常に印刷することができ、これによりノズルの目詰まりにより画質劣化を従来に比して一段と確実に防止することができる。またノズルの形成位置が多少ばらついた場合でも、吐出方向を補正できることにより、高品質の印刷結果を得ることができる。
Also in this type of printer, one provided with a plurality of pressure variable elements in the liquid chamber, the method of Ru by changing the direction of the droplet flying out from the nozzle by Rukoto alter the balance of driving of the plurality of pressure variable elements ( Hereinafter, it is called a variable discharge direction method). According to this ejection direction variable method, it is possible to perform printing normally by ejecting ink droplets from adjacent nozzles instead of nozzles that have made it difficult to eject ink droplets. Deterioration in image quality due to clogging can be prevented more reliably than in the past. Even when the nozzle formation position varies somewhat, it is possible to obtain a high-quality printing result by correcting the ejection direction.
しかしながら吐出方向可変方式によりインク液滴の方向を変化させた場合、図14に示すように、ノズルの正面方向から吐出方向が傾くに従って、インク液滴の吐出量が減少する。これにより吐出方向を補正した状態で、予備吐出すると、殆どのノズルではノズルに残留するインクを完全に排出できるのに対し、特定のノズルにおいて、このように残留するインクを完全に排出できなくなる問題がある。
However, when the direction of the ink droplet is changed by the variable ejection direction method, as shown in FIG. 14, the ejection amount of the ink droplet decreases as the ejection direction inclines from the front direction of the nozzle. In this way, when preliminary ejection is performed with the ejection direction corrected, most of the nozzles can completely eject the ink remaining in the nozzles, whereas the specific nozzles cannot completely eject the remaining ink. There is.
この問題を解決する方法として、予備吐出におけるインク吐出の回数を増大させ、このようにインク吐出量の少ないノズルからも残留するインクを完全に排出する方法が考えられるが、このようにするとインク吐出量の多いノズルでは無駄にインクを消費することになる。しかしてこのような無駄なインクの消費にあっては、1つのノズルでは微量ではあるものの、例えばフルラインタイプのプリンタ等にあっては、ノズルの数が著しく多くなることにより、無視できない量となる。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、吐出方向可変方式により液滴を飛び出させる場合でも、無駄なインク等の消費を防止して、確実にノズルの目詰まりを防止することができる液体吐出装置、液体吐出装置の駆動方法を提案しようとするものである。 The present invention has been made in consideration of the above points, and even when droplets are ejected by the variable ejection direction method, it is possible to prevent wasteful ink consumption and prevent nozzle clogging reliably. The present invention is intended to propose a liquid ejection device that can be used and a method for driving the liquid ejection device.
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、液室の圧力を変化させる圧力可変素子が1つの液室に2個設けられ、2個の圧力可変素子の駆動により、液室に保持した液体の液滴を、液滴の処理対象に向けてノズルから飛び出させ、液室の前記2個の圧力可変素子を駆動するエネルギーを夫々異ならせることで、液摘の飛び出す方向を変化させる液体吐出装置に適用する。本発明は、予備吐出の処理により、ノズルに残留する液体を前記ノズルから排出した後、液体の液滴を前記処理対象に向けて飛び出させ、前記予備吐出の処理による前記液体の排出が、前記液滴の飛び出す方向をランダムに変化させて、前記ノズルから前記液滴を飛び出させる処理であるようにする。
In the invention of
また請求項6の発明においては、液室の圧力を変化させる圧力可変素子が1つの液室に2個設けられ、2個の圧力可変素子の駆動により、液室に保持した液体の液滴を、液滴の処理対象に向けてノズルから飛び出させ、液室の前記2個の圧力可変素子を駆動するエネルギーを夫々異ならせることで、液滴の飛び出す方向を変化させる液体吐出装置の駆動方法に適用する。本発明は、予備吐出の処理により、ノズルに残留する液体を前記ノズルから排出した後、液体の液滴を処理対象に向けて飛び出させ、予備吐出の処理による前記液体の排出が、前記液滴の飛び出す方向をランダムに変化させて、前記ノズルから前記液滴を飛び出させる処理であるようにする。
In the invention of
請求項1の構成により、液室の圧力を変化させる圧力可変素子が1つの液室に2個設けられ、2個の圧力可変素子の駆動により、液室に保持した液体の液滴を、液滴による処理対象に向けてノズルから飛び出させ、複数個の圧力可変素子の駆動のバランスを変化させることにより、液滴の飛び出す方向を変化させる液体吐出装置に適用する。本発明は、予備吐出の処理によりノズルに残留する液体をノズルから排出した後、液滴を処理対象に向けて飛び出させ、予備吐出の処理による液体の排出が、液滴の飛び出す方向をランダムに変化させて、ノズルから液滴を飛び出させる処理であるようにすれば、ノズルで液滴量がばらつく場合でも、このばらつきを低減して、予備吐出の処理を実行することができ、これにより無駄なインク等の消費を防止して、確実にノズルの目詰まりを防止することができる。
The arrangement of
これにより請求項6の構成によれば、無駄なインク等の消費を防止して、確実にノズルの目詰まりを防止することができる液体吐出装置の駆動方法を提供することができる。 Thus, according to the configuration of the sixth aspect, it is possible to provide a driving method of the liquid discharge apparatus that can prevent wasteful consumption of ink or the like and reliably prevent nozzle clogging.
本発明によれば、無駄なインク等の消費を防止して、確実にノズルの目詰まりを防止することができる。 According to the present invention, it is possible to prevent wasteful consumption of ink or the like and reliably prevent nozzle clogging.
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings as appropriate.
(1)実施例の構成
図2は、本発明に係るラインプリンタを示す斜視図であり、図3は、この図2をA−A線により切り取って示すラインプリンタの断面図である。このラインプリンタ1は、フルラインタイプのラインプリンタであり、略長方形形状によりプリンタ本体2が形成される。このラインプリンタ1は、印刷対象である用紙3を収納した用紙トレイ4をこのプリンタ本体2の正面に形成されたトレイ出入口より装着することにより、用紙3を給紙できるようになされている。
(1) Configuration of Embodiment FIG. 2 is a perspective view showing a line printer according to the present invention, and FIG. 3 is a sectional view of the line printer shown by cutting FIG. 2 along the line AA. The
ラインプリンタ1は、このようにトレイ出入口よりプリンタ本体2に用紙トレイ4が装着されて、ユーザーにより印刷が指示されると、このプリンタ本体2に設けられた給紙ローラ5の回転によりプリンタ本体2の背面側に向かって用紙トレイ4から用紙3が送り出され、プリンタ本体2の背面側に設けられた反転ローラ6によりこの用紙3の送り方向が正面方向に切り換えられる。ラインプリンタ1は、このようにして用紙送り方向が正面方向に切り換えられてなる用紙3が用紙トレイ4上を横切るように搬送ベルト7により搬送され、ラインプリンタ1の正面側に配置された排出口よりトレイ8に排出される。これらによりラインプリンタ1は、用紙3の搬送機構が構成され、この搬送機構を構成する各ローラ5、6、搬送ベルト7等を駆動する給排紙モータの駆動により、用紙3を給紙、搬送、排出できるようになされている。なおここで搬送ベルト7は、この図3において想像線により示すように、反転ローラ6側に設けられたローラー7Aの回転軸を回動中心にして、全体が用紙3側の所定の退避位置に回動できるように形成され、印刷時以外においては、この退避位置に保持されるようになされている。
In the
ラインプリンタ1は、上側端面に上蓋10が設けられ、この上蓋10の内側、正面方向への用紙搬送途中に、矢印Bにより示すように、ヘッドカートリッジ11が交換可能に配置される。
In the
ここでヘッドカートリッジ11は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色によるフルラインタイプのプリンタヘッドであり、上側に各色のインクタンク12Y、12M、12C、12Kが設けられる。ヘッドカートリッジ11は、これらインクタンク12Y、12M、12C、12Kに係るプリンタヘッドのアッセンブリーであるヘッドアッセンブリー13と、このヘッドアッセンブリー13の用紙3側に設けられて、不使用時、ヘッドアッセンブリー13に設けられたノズル列を塞いでインクの乾燥を防止するヘッドキャップ14とにより構成される。これによりラインプリンタ1においては、ヘッドキャップ14を移動させてヘッドアッセンブリー13の用紙側面を露出させた後、このヘッドアッセンブリー13の駆動により、各色のインク液滴を用紙3に付着させて所望の画像等をカラーにより印刷することができるようになされている。
Here, the
すなわち図4に一部断面を取って示すように、ヘッドアッセンブリー13は、用紙幅ににより各インクに対応するノズル21の列が形成されてなるノズルシート22によりヘッドキャップ14側の端面が形成され、これによりヘッドキャップ14を移動させてヘッドアッセンブリー13の用紙側面を露出させると、このノズル21の列が露出するように形成される。
That is, as shown in a partial cross section in FIG. 4, the
ヘッドキャップ14は、硬質樹脂材料等により周囲に壁面を形成してなる箱形状にケース23が形成される。ヘッドキャップ14は、図5(A)に示すように、搬送ベルト7が退避位置に退避した状態で、このケース23がヘッドアッセンブリー13の用紙側面をそっくり塞ぐように形成され、これによりノズル21等からのインク成分の蒸発を低減することができるようになされている。
The
またヘッドキャップ14は、プリンタ本体2に設けられたキャップ開閉モータの駆動により、図5(B)において矢印Cにより示すように、ヘッドアッセンブリー13の用紙側面に沿ってプリンタ1の前面側に移動するように形成され、これにより印刷時においては、ノズル21を露出させることができるようになされている。しかして図5(C)は、ヘッドキャップ14が前面側に最後まで移動した状態を示す図であり、プリンタ1においては、このようにヘッドキャップ14の移動が完了すると、搬送ベルト7が退避位置より印刷可能位置まで回動して、ヘッドアッセンブリー13により印刷可能に用紙3を搬送するようになされている。
Further, the
ヘッドキャップ14は、内側に、ヘッドアッセンブリー13のクリーニング機構が設けられる。すなわち図6(A)及び(B)に示すように、ヘッドキャップ14は、内側の背面側に、クリーニングローラー25が回転自在に設けられ、ヘッドアッセンブリー13の用紙側面に沿った移動により、矢印Dにより示すように、このクリーニングローラー25がノズルシート22に押し付けられて回転するようになされている。
The
ここでクリーニングローラー25は、ノズル21の先端部分を含むノズルシート22に付着するインク残渣を除去する清浄用の部材であり、弾性を有し、かつインクを十分に吸収可能な多孔質材により、少なくともノズル列の長さにより形成される。具体的に、クリーニングローラー25は、例えばスポンジ、フェルトにより形成される。これにより図7に示すように、クリーニングローラー25は、ノズルシート22の用紙側面に付着したインクの残渣26のうち液状の成分を吸収して除去するようになされている。またこのようなインクの残渣26のうち揮発成分の蒸発によりノズルシート22に増粘したインク残留物、ノズルシート22に付着して固化したインク残留物については、ノズルシート22から引き剥がして除去するようになされている。また図6(A)に示すように、ノズル21を横切る際には、毛管現象によりノズル21からもインク26を吸い取り、これによりノズル21に残留するインク量を減少させるようになされている。なおクリーニングローラー25を多孔質の部材により形成した場合には、ノズルシート22に押圧して変形した部位が回転により元の形状に戻る際にインクを吸収することにより、一段と効率良くインクの残渣を除去することができる。
Here, the cleaning
なおクリーニングローラー25は、上下方向に可動可能にヘッドキャップ14に保持され、ヘッドキャップ14を移動させてノズル21を露出させる場合には、ノズルシート22に押圧されるのに対し、これとは逆にノズル21の露出を中止する場合には、ノズルシート22に接触しないように保持される。これによりこの実施例では、印刷終了時においては、ノズルシート22をクリーニングしないようになされている。
The cleaning
さらにヘッドキャップ14は、このクリーニングローラー25の前面側に、スクレーパ27が設けられる。ここでスクレーパ27は、例えば硬質ゴムにより形成され、クリーニングローラー25に当接するように設けられる。これによりスクレーパ27は、クリーニングローラー25に付着したインク残留物をクリーニングローラー25から擦り落とし、クリーニングローラー25を清浄な状態に保持するようになされている。
Further, the
さらにヘッドキャップ14は、クリーニングローラー25の背面側、壁面との間に、底面が露出する領域ARが形成され、この領域ARが予備吐出の領域に割り当てられ、この領域がノズル21の下を横切るタイミングで、対応するノズルを予備吐出し、この予備吐出に係るインク液滴をこの領域ARで受けるようになされている。
Further, the
さらにヘッドキャップ14は、この予備吐出の領域ARを含む底面のほぼ全面に、インクを吸収する吸湿性のシート材28が設けられる。なおこのシート材28は、例えばスポンジにより形成される。これによりヘッドキャップ14は、予備吐出に係るインク液滴をこのシート材28により吸収して、予備吐出に係るインク、さらには内側に受けたインクについて、ノズルシート22側へのインクの跳ね返りを防止するようになされている。またこのシート材28の交換により、いわゆる廃インクを簡易に除去できるようになされている。
Further, the
しかしてこれらにより図8に示すように、ヘッドカートリッジ11は、ヘッドキャップ14がノズル21を覆った状態から(図8(A))、矢印Eに示すように、印刷の開始によりプリンタ1の前面側に移動し(図8(B))、この移動の際にクリーニングの処理を実行するようになされている。またヘッドキャップ14が前面側に完全に移動した状態で(図8(C))、画像等を印刷し、印刷の終了により矢印Fに示すように、ヘッドキャップ14が元の位置に移動してノズル21の露出を防止するようになされている(図8(D)及び(E))。
Accordingly, as shown in FIG. 8, the
またこのようにして印刷の開始によりヘッドキャップ14をプリンタ1の前面側に移動させるようにして、プリンタ1は、ヘッドキャップ14の位置を検出する複数の光電スイッチが設けられ、これらの光電スイッチにより、それぞれ各色のノズル21の真下に予備吐出の領域ARが位置した状態を検出できるようになされている。
In this way, the
図9は、用紙3側より見てインク液滴の吐出に係る部分を拡大してヘッドアッセンブリー13を示す分解斜視図である。ヘッドアッセンブリー13は、所定のフレームに保持されたノズルシート22にヘッドチップ31を貼り着けた後、ケースに保持して形成される。
FIG. 9 is an exploded perspective view showing the
ここでノズルシート22は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクにそれぞれ対応する用紙幅によるノズル21の列が並設されたシート状部材であり、この実施例では電鋳法によりコバルトを含むニッケル材により形成される。
Here, the
これに対してヘッドチップ31は、インク液室32の隔壁33を形成してなる半導体基板により、ノズルシート22側から見て全体が長方形形状により形成される。ヘッドチップ31は、この長方形形状の長辺の一辺側が開いてなるように、ノズルシート22に設けられた各ノズル21に対応して櫛の歯形状によりインク液室32の隔壁33が形成される。また各ノズル21に対応して各インク液室32にそれぞれ1組の発熱素子34A、34Bが所定ピッチにより順次設けられ、またこれら1組の発熱素子34A、34Bを駆動する駆動回路等が形成される。これによりヘッドチップ31は、ノズルシート22に貼り付けてインク液室32が形成され、発熱素子34A、34Bを設けてなる側の一辺に沿って形成されたインク流路によりそれぞれ対応するインクタンク12Y、12M、12C、12Kのインクを各インク液室32に導き得るようになされている。また各インク液室32に設けられた1組の発熱素子34A、34Bを対応する駆動回路により駆動して各インク液室32のインクを加熱して気泡を発生させ、この気泡による圧力の増大により対応するノズル21からインク液滴を飛び出させることができるようになされている。
On the other hand, the
なおヘッドチップ31は、実際上、半導体ウエハに複数チップ分の駆動回路、発熱素子34A、34B、インク液室の隔壁33が作成された後、各チップにスクライビングされ、その後、ノズルシート22を貼り付けて作成され、これにより効率良く作成されるようになされている。
The
図10に平面図及び断面図を示すように、各インク液室32には、ほぼ同一形状、同一抵抗値による1対の発熱素子34A、34Bが、ノズル21の並び方向に併設して配置される。なお図10(A)は、ノズルシート22を取り外した状態の平面図である。これによりヘッドアッセンブリー13においては、インク液室32の圧力を変化させる圧力可変素子である発熱素子34A、34Bの駆動の制御により、ノズル21の並び方向について、インク液滴の飛び出す方向を変化させられるようになされている。
As shown in a plan view and a cross-sectional view in FIG. 10, in each
図11は、この発熱素子34A、34Bの駆動制御の原理説明に供する接続図である。ヘッドアッセンブリー13は、所定の配線パターンにより発熱素子34A、34Bが接続され、これにより発熱素子34A、34Bの直列回路が形成される。またヘッドアッセンブリー13は、この発熱素子34A、34Bによる直列回路の一端が主制御回路41に接続され、他端が電源42に接続される。ここで主制御回路41は、インク液滴を飛び出させるタイミングで発熱素子34A、34Bの直列回路を駆動する駆動回路であり、スイッチ回路44を介してこの発熱素子34A、34Bによる直列回路の一端を接地する。
FIG. 11 is a connection diagram for explaining the principle of drive control of the
またヘッドアッセンブリー13は、発熱素子34A及び34Bの接続中点が副制御回路45に接続される。ここで副制御回路45は、インク液滴を飛び出させる方向に応じて主制御回路41による発熱素子34A、34Bの駆動のバランスを変化させる。すなわち副制御回路45は、インク液滴を飛び出させる方向に応じてセレクタ46の接点を切り換え、これにより発熱素子34A、34Bの駆動のバランスを変化させる。なおこの実施例において、このようなバランスの制御は、発熱素子34A、34Bの接続中点への電流の流入と流出とを切り換え、さらにはこの流入、流出させる電流値の可変により実行するようになされているが、これらに代えて接続中点の電位を変化させることによっても実行することが
できる。
In the
この図11においては、このような電位、電流の可変機構をセレクタ46、電源47、抵抗48A〜48Dにより構成する。すなわちセレクタ46は、電源47に接続された抵抗48A又は48Bが選択されると、発熱素子34A、34B、抵抗48A又は48Bの抵抗値、電源47の電圧で決まる電流を発熱素子34A、34Bの接続中点に流入させる。また何ら接続されていない接点が選択されると、発熱素子34A、34Bのバランスの可変を中止する。また接地されてなる抵抗46C、46Dが選択されると、発熱素子34A、34B、抵抗46C又は46Dの抵抗値で決まる電流を発熱素子34A、34Bの接続中点から流出させる。これによりこの実施例においては、副制御回路45により効率良く発熱素子34A、34Bの駆動のバランスを変化させるようになされている。
In FIG. 11, such a potential and current variable mechanism is constituted by a
図12は、主制御回路41及び副制御回路45の具体的構成を示す接続図である。主制御回路41は、電源42が接続されてなる発熱素子34A及び34Bの他端をMOSFETによる定電流回路51により接地し、インバーター回路構成のアンド回路52を介して所定のコントロール信号SC1によりこの定電流回路51の動作を制御する。ここでこのコントロール信号SC1は、用紙送りに対応してこの主制御回路41が割り当てられているノズル21からインク液滴を飛び出させるタイミングで信号レベルが立ち上げられ、これによりこのタイミングで発熱素子34A、34Bの直列回路を電源42により駆動するようになされている。
FIG. 12 is a connection diagram showing a specific configuration of the
副制御回路45は、それぞれ発熱素子34A、34Bの接続中点に所定の電流を流入させ、またこの接続中点から所定の電流を流出される電源回路55A、55B、55C、55Dにより構成される。ここで電源回路55A、55B、55C、55Dは、内蔵の定電流回路の設定により、この接続中点に流入させる電流の値、又は接続中点から流出させる電流の値が、4:2:1:1に設定されている点、またそれぞれコントロール信号SA、SB、SC、SDの設定により、この電流値により発熱素子34A、34Bの駆動を偏らせる点を除いて、同一に構成されることにより、以下の説明においては、電源回路55Aについて詳細に説明する。
The
かくするにつきこの実施例においては、これら電源回路55A、55B、55C、55Dによる電流値を4:2:1:1に設定することにより、電源回路55A、55B、55Cでは電流値が2の階乗により段階的に変化するようになされ、これにより全体として簡易な構成により発熱素子34A、34Bの駆動を効率良く偏らせるようになされている。
Therefore, in this embodiment, the current values of the
ここでこの実施例では、各ノズル21から飛び出すインク液滴が所定ピッチとなるようにコントロール信号SA、SB、SC、SDが設定され、これによりヘッドチップ31を取付ける際の取付け誤差等の、各種の製造バラツキによるインク付着位置のずれを補正するようになされ、これにより従来に比して一段と高品質の印刷結果を出力するようになされている。
Here, in this embodiment, the control signals SA, SB, SC, SD are set so that the ink droplets ejected from the
しかして電源回路55Aは、発熱素子34A、34Bの接続中点への電流の流入と、これとは逆にこの接続中点からの電流の流出とを切り換える方向切り換え信号SC3をイクスクルーシブノア回路57に入力し、これによりこの方向切り換え信号SC3によりコントロール信号SAの極性を切り換える。電源回路55Aは、このイクスクルーシブノア回路57の出力信号をアンド回路59に直接入力し、またインバーター回路60を介して極性を反転してアンド回路61に入力する。アンド回路59、61は、それぞれイクスクルーシブノア回路57の出力信号、インバーター回路60の出力信号をコントロール信号SC1によりゲートしてMOSFET62、63に出力し、これによりコントロール信号SC1により発熱素子34A、34Bを駆動している期間の間、方向切り換え信号SC3、コントロール信号SAに応じて相補的にMOSFET62、63をオンオフ制御するようになされている。
Thus, the
また電源回路55Aは、発熱素子34A、34Bの駆動を偏らせるか否かのコントロール信号SC2によりMOSFETによる定電流回路58をオンオフ制御する。電源回路55A〜55Cは、この定電流回路58の設定により、それぞれ発熱素子34A、34Bの駆動を偏らせる電流値が4:2:1:1に設定されるようになされている。
Further, the
MOSFET62、63は、この定電流回路58をソースに受け、MOSFET62においては、発熱素子34A、34Bの接続中点にドレインが接続される。またMOSFET63は、電源側に設けられたMOSFET64、65によるカレントミラー回路にドレインが接続され、このカレントミラー回路により定電流回路58による電流値と値の等しい定電流をMOSFET65により発熱素子34A、34Bの接続中点に流入させる。かくするにつき、これらMOSFET62、63は、コントロール信号SC1により発熱素子34A、34Bを駆動している期間の間、方向切り換え信号SC3、コントロール信号SAに応じて相補的にオンオフ制御され、また動作基準である定電流回路58においては、コントロール信号SC2により動作することにより、発熱素子34A、34Bの駆動を偏らせる場合であって、接続中点より電流を流出させる場合には、MOSFET62側がオン状態に切り換わって定電流回路58による電流を吸い込むようになされ、またこれとは逆に接続中点に電流を流入させる場合には、MOSFET63側がオン状態に切り換わって定電流回路58による電流を流出させるようになされ、これによりこの発熱素子34A、34Bによるノズル21について、インク液滴の吐出方向を制御し得るようになされている。
The
図13は、このプリンタ1の構成を示すブロック図である。このプリンタ1において、インターフェース(I/F)71は、コンピュータ等のホスト装置との間で、印刷に係る各種コマンド、ステータスの情報、印刷に供するプリントデータ等を入出力する。メカ駆動部72は、制御部73の制御によりこのプリンタ1の駆動機構を駆動し、具体的には、ヘッドキャップ14を移動させるキャップ開閉モータ74、搬送機構を構成する各ローラ5、6、搬送ベルト7の給排紙モータ75、搬送ベルト7を回動させるモータ等を駆動する。光電スイッチ79は、ヘッドキャップ14の移動による予備吐出の領域ARについて、各色のノズル21の下への吐出領域AR1の移動をそれぞれ検出する。
FIG. 13 is a block diagram showing the configuration of the
ヘッド駆動部76は、各色の電気熱変換手段であり、かつ各インク液室の圧力可変手段である発熱素子34A、34Bに係る複数の主制御回路41、対応する副制御回路45、これら主制御回路41、副制御回路45へのコントロール信号SC1、SC2、SA〜SD、方向切り換え信号SC3のインターフェース、メカ駆動部72との間のインターフェース等により構成され、制御部73の制御により、それぞれ各色のノズル21から所望する方向にインク液滴を吐出させる。
The
制御部73は、リードオンリメモリ(ROM)77に記録された処理プログラムの中央処理ユニット(CPU)78による実行により、このプリンタ1全体の動作を制御し、ホスト装置から入力されるプリントデータにより印刷の処理を実行し、またクリーニングの処理を実行する。なおこれによりこの処理プログラムにおいては、事前に、プリンタ1にインストールされて提供されるようになされているものの、このような事前のインストールに代えて、インターネット等のネットワークを介したダウンロードにより、また同様に、記録媒体により提供するようにしてもよい。なおこのような記録媒体においては、メモリカード、光ディスク、磁気ディスク等、種々の記録媒体を広く適用することができる。
The
すなわち図1は、この中央処理ユニット78の処理手順を示すフローチャートである。中央処理ユニット78は、ホスト装置から印刷が指示されると、この処理手順を開始してステップSP1からステップSP2に移る。ここで中央処理ユニット78は、メカ駆動部72を介したキャップ開閉モータ74の駆動の開始により、ノズルシート22のノズル21を塞いだ状態からヘッドキャップ14の移動を開始し、クリーニングローラー25によるクリーニングを開始する。
That is, FIG. 1 is a flowchart showing the processing procedure of the
中央処理ユニット78は、続いてステップSP3に移り、光電スイッチ79により各色のノズル21の下へ吐出領域AR1が移動したか否か判断することにより、ヘッドキャップ14が予備吐出位置に移動したか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP3を繰り返す。これにより中央処理ユニット78は、ヘッドキャップ14の移動を開始した後、このヘッドキャップ14の吐出領域AR1がノズル21の下に位置するのを待機する。また吐出領域AR1がノズル21の下に位置すると、ステップSP3で肯定結果が得られることにより、ステップSP4に移り、ここで対応する色のノズル21を予備吐出させる。
Subsequently, the
中央処理ユニット78は、この予備吐出において、ランダムに吐出方向を変化させて所定回数だけインク液滴を吐出させる。ここでこの実施例においては、上述したように、コントロール信号SA〜SDにより吐出方向の角度を切り換え、また方向切り換え信号SC3により吐出方向を切り換えることにより、片側に吐出方向の角度を15段階で切り換え、両側では30段階で吐出方向を切り換えることができる。またこれに何ら吐出方向を変化させない場合を加えると、1つのノズル21について、吐出方向を31種類で切り換えることができる。
In this preliminary discharge, the
これにより中央処理ユニット78は、これら31種類の吐出方向が等しい発生確率で選択されるように、各インク液滴の吐出毎に、乱数を発生させてコントロール信号SC2、SA〜SD、方向切り換え信号SC3を設定し、これによりランダムに吐出方向を変化させる。ここでインク液滴は、ノズル21の正面方向、すなわちノズル21の管軸の延長方向に液滴を吐出させる場合に、最も液滴量が多くなり、正面方向から吐出方向を傾けるに従って徐々に低下する。これにより1回のインク液滴の吐出量が各ノズル21でばらついている場合にあっても、このようにランダム吐出方向に変化させて所定回数だけインク液滴を吐出する場合にあっては、各ノズル21から吐出される総合のインク液滴量にあっては平均化され、ばらつきが小さくなる。これによりこの実施例では、予備吐出における吐出量のばらつきを小さくするようになされている。
As a result, the
なおこのようにして種々の方向にインク液滴を吐出させる場合、一定の方向にインク液滴を吐出させる場合に比して、インク液室内に残留するインクの攪拌を図ることができる。これによりプリンタ1においては、例えば長期間の不使用によりノズル近傍側でインクの濃度が濃くなっているような場合に、このように濃度が濃くなったインクまでもノズルから吐出しなくても、インク液室内でインクの濃度を均一化することができ、これによりさらに一段と無駄なインクの消費を防止して印刷の品位を向上できるようになされている。
When ink droplets are ejected in various directions in this way, the ink remaining in the ink liquid chamber can be agitated as compared with the case where ink droplets are ejected in a certain direction. As a result, in the
またこの予備吐出においては、クリーニングローラー25によりノズル21に残留するインクを吸い取った後において、このノズル21に残留する従前のインクを排出するに十分なインク液滴数だけインク液滴を吐出させるようになされている。これによりこのプリンタ1では、インクより揮発成分が蒸発して、ノズル21に残留する粘性の高いインクをノズル21から完全に排出させるようになされている。
Further, in this preliminary discharge, after the ink remaining on the
このようにしてステップSP4の処理を完了すると、中央処理ユニット78は、ステップSP5に移り、全てのインクについて、予備吐出の処理を完了したか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP3に戻る。これにより中央処理ユニット78は、このプリンタ1の奥側に設けられたインクから手前側のインクについて、それぞれステップSP3−SP4−SP5−SP3の処理手順を繰り返し、これにより各インクのノズル21について予備吐出の処理を実行するようになされている。
When the processing of step SP4 is completed in this way, the
しかして全てのインクについて予備吐出を完了すると、中央処理ユニット78は、ステップSP5からステップSP6に移る。ここで光電スイッチ79の検出結果に基づいて、ヘッドキャップ14が印刷時の位置まで移動するのを待機し、続いて搬送ベルト7を退避位置から印刷時の位置に回動させる。またこれらの処理が完了すると、インターフェース71を介してホスト装置に印刷準備の完了を通知し、この通知によりホスト装置から順次入力されるプリントデータによりメカ駆動部72、ヘッド駆動部76を駆動して印刷の処理を実行する。
When the preliminary ejection is completed for all inks, the
このとき中央処理ユニット78は、内蔵のメモリに保持してなる補正データテーブルの記録により、副制御回路45にコントロール信号SA〜SD、SC2、SC3を出力し、これにより各ノズル21毎にインク液滴の吐出方向を補正する。なおこの実施例では、この補正データテーブルの記録によるインク吐出方向の補正により、各ノズル21が受け持つ印刷の縦方向の部位を隣接するノズル21で入れ替えるようになされ、同一のノズル21が縦方向に同一の箇所を印刷することによる画質劣化を有効に回避するようになされている。なおこのような画質劣化にあっては、特定色のインクにより大面積の領域を印刷した場合に、微弱な縦方向の縞模様として観察される現象である。
At this time, the
しかしてこのようにして印刷すると、中央処理ユニット78は、ステップSP7に移り、続きの印刷の指示を所定時間待機し、この待機している期間の間で、ホスト装置から再び印刷が指示されると、ステップSP6に戻る。これに対して所定時間待機しても、印刷が指示されない場合、中央処理ユニット78は、ステップSP7からステップSP8に移り、搬送ベルト7を待機位置に移動させた後、キャップ開閉モータ74の駆動によりヘッドキャップ14を移動させてノズル21を塞ぎ、ステップSP9に移ってこの処理手順を終了する。
When printing is performed in this manner, the
(2)実施例の動作
以上の構成において、このプリンタ1では、ホスト装置から供給されるプリントデータにより、処理対象である用紙3を所定の用紙送り機構により搬送しながら、ヘッドカートリッジ11からインク液滴が吐出され、このインク液滴が搬送中の用紙3に付着し、これによりヘッドカートリッジ11の駆動に応じて画像、テキスト等が印刷される(図1)。
(2) Operation of Embodiment In the above configuration, the
プリンタ1においては、シート状の部材であるノズルシート22に、用紙幅により、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック用のノズル列が順次形成されて、これらノズル列の各ノズル21から、印刷に供するインク液滴が飛び出す(図9)。また各ノズル21においては、対応するインク液室に、インク液室の圧力を増大させる圧力可変素子としての発熱素子34A、34Bが、このノズル列の延長する方向に併設され、副制御回路45によりこれら発熱素子34A、34Bの駆動のバランスが変化させられて、インク液滴の飛び出す方向がノズル21の並び方向に変化させられ、この変化により、各ノズル21が受け持つ印刷の縦方向の部位が隣接するノズル21で入れ替えられ、これにより所望の画像等を高画質により印刷することができるようになされている。
In the
しかして印刷の繰り返しにより、プリンタ1においては、ノズル21から飛び出したインク液滴の飛沫がノズルシート面に付着することになる。またノズル21の開口側にあっては、インクにより濡れた状態となり、ノズル21の内側にはインクが残留することになる。
Thus, by repeating printing, in the
プリンタ1においては、このようにノズルシート面に付着した飛沫、ノズル21の開口側を濡らすインク等にあっては、徐々にインクの揮発成分が蒸発し、徐々に粘度が上昇し、ついには固形物となってノズルシート22にこびりついた状態となる。またノズルの内側に残留するインクにあっても、徐々に粘度が上昇し、これらにより遂には、ノズル21が目詰まりして正常に印刷できなくなる。
In the
このためこの実施例においては、印刷していない状態では、用紙3を搬送する搬送ベルト7がノズル21より遠ざかった位置である退避位置に退避し(図3、図5)、この退避により搬送ベルト7とノズル21との間に形成される空間において、ヘッドキャップ14によりノズル21の露出が防止され、これによりこのような目詰まりの原因である揮発成分の蒸発が低減される。
Therefore, in this embodiment, when printing is not performed, the
またこのようにしてヘッドキャップ14によりノズル21の露出を防止して、印刷を開始する場合、ヘッドキャップ14の移動によりこのヘッドキャップ14の内側に設けられたクリーニングローラー25によりノズルシート面に付着したインクの残渣が取り除かれる。またこのときこのクリーニングローラー25によりノズル21に残留するインクが吸い取られ、これによりノズル21に残留するインクが排出される。またこのようにしてもノズル21に残留するインク成分が、続く予備吐出によりノズル21から排出される。
Further, when printing is started by preventing the
しかしながらこの種のプリンタ1においては、吐出方向の変化により、インク液滴の量が変化することにより(図14)、プリントデータによる駆動の場合と同様に、この予備吐出の処理を実行したのでは、殆どのノズル21ではノズル21に残留するインクを完全に排出できるのに対し、特定のノズル21において、残留するインクを完全に排出できなくなる。またこのような特定のノズル21からも完全に残留するインクを排出しようとすると、インクの消費量が増大する。
However, in this type of
このためこの実施例では、インク液滴の吐出方向をランダムに可変し、所定液滴数だけインク液滴を吐出させて予備吐出の処理が実行される。これによりプリンタ1においては、ノズル21でインク吐出量がばらついている場合でも、吐出量のばらつきが平均値化され、これによりインク液滴の吐出量について、ノズル21間のばらつきを小さくすることができ、その分、インク消費量を低減して、特定のノズル21で残留するインクを完全に排出できないような状況を有効に回避することができる。これによりプリンタ1では、無駄なインクの消費を防止して、確実にノズルの目詰まりを防止することができるようになされている。
For this reason, in this embodiment, the ejection direction of ink droplets is changed randomly, and ink droplets are ejected by a predetermined number of droplets to perform preliminary ejection processing. Thus, in the
(3)実施例の効果
以上の構成によれば、予備吐出の際には、吐出方向をランダムに可変することにより、無駄なインクの消費を防止して、確実にノズルの目詰まりを防止することができる。
(3) Advantages of the embodiment According to the above configuration, in the preliminary ejection, by randomly changing the ejection direction, wasteful ink consumption is prevented and nozzle clogging is reliably prevented. be able to.
またこの予備吐出の前に、少なくともノズルの先端部分に付着するインクの残渣を、清浄用の部材であるクリーニングローラーにより除去することにより、確実にノズルの目詰まりを防止することができる。 Further, before the preliminary ejection, at least ink residue adhering to the tip portion of the nozzle is removed by a cleaning roller which is a cleaning member, so that nozzle clogging can be reliably prevented.
またこの清浄用の部材が、残渣を除去する際に、併せてノズルに残留するインクを吸収する吸湿性の部材であることにより、予備吐出においては、この清浄用の部材で取り残したインクを排出させるだけで処理を完了し得、その分、予備吐出によるインクの吐出回数を低減して効率良くノズルの目詰まりを防止することができる。 In addition, when the cleaning member is a hygroscopic member that absorbs ink remaining in the nozzles when removing the residue, the ink left by the cleaning member is discharged during preliminary ejection. Thus, the processing can be completed, and the number of preliminary ink ejections can be reduced accordingly, and nozzle clogging can be efficiently prevented.
なお上述の実施例においては、印刷開始時、クリーニングの処理を実行して予備吐出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば所定枚数の印刷毎に実行する場合、さらには所定量のインク消費毎に実行する場合、不良吐出が発生した場合、紙詰まりした場合、電源投入時、インクカートリッジ交換時等、クリーニングの処理を実行するタイミングにあっては、必要に応じて種々に設定することができる。 In the above-described embodiments, the case where the preliminary discharge is performed by executing the cleaning process at the start of printing has been described. However, the present invention is not limited to this. When performing each fixed amount of ink consumption, when defective ejection occurs, when a paper jam occurs, when turning on the power, replacing the ink cartridge, etc. Can be set.
また上述の実施例においては、クリーニングの処理の都度、クリーニングローラーによるクリーニングと予備吐出とを実行する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、クリーニングローラーによるクリーニングと予備吐出とを個別に実行する場合、さらにはクリーニングローラーによるクリーニングを所定回数実行する毎に、予備吐出する場合等、これらの処理にあっても、必要に応じて種々のタイミングにより実行することができる。 In the above-described embodiment, the case where cleaning and preliminary discharge are performed by the cleaning roller is described for each cleaning process. However, the present invention is not limited to this, and cleaning and preliminary discharge by the cleaning roller are individually performed. Even if these processes are performed, such as when performing preliminary ejection every time the cleaning by the cleaning roller is performed a predetermined number of times, it can be performed at various timings as necessary.
また上述の実施例においては、ラインプリンタにおいて吐出方向の変化により縦方向の画質を向上する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、プリンタヘッドの組立ばらつきの補正のみに吐出方向の変化を利用する場合等にも広く適用することができる。
Also in the embodiment described above has dealt with the case of improving the longitudinal direction of the image quality due to a change in the discharge direction in the line printer, the present invention is not limited to this, the change in the discharge direction only correct assembly variations of the printer head It can be widely applied to the case of using the.
また上述の実施例においては、カラー印刷用のフルラインタイプのプリンタヘッドに本発明を適用して4本のノズル列を作成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば白黒印刷用のフルラインタイプのプリンタヘッドに本発明を適用してノズル列を1本により作成する場合等、種々の本数によりノズル列を作成する場合に広く適用することができる。 In the above-described embodiment, a case has been described in which the present invention is applied to a full-line type printer head for color printing to create four nozzle arrays. However, the present invention is not limited to this, for example, monochrome printing. For example, when the present invention is applied to a full-line type printer head for producing a single nozzle array, the present invention can be widely applied to the production of nozzle arrays with various numbers.
また上述の実施例においては、フルラインタイプのプリンタヘッドに本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばプリンタヘッドを特定方向に移動させるいわゆるシリアルタイプのプリンタヘッドに本発明を適用する場合にも広く適用することができる。 In the above-described embodiments, the case where the present invention is applied to a full-line type printer head has been described. However, the present invention is not limited to this. For example, the present invention is applied to a so-called serial type printer head that moves the printer head in a specific direction. The present invention can also be widely applied when applied.
また上述の実施例においては、サーマル方式によるラインプリンタに本発明を適用して発熱素子により圧力可変素子を構成する場合について述べてが、本発明はこれに限らず、ピエゾ方式、静電方式等、各種素子により圧力可変素子を構成するプリンタに広く適用することができる。 In the above-described embodiments, the case where the present invention is applied to a thermal line printer and the pressure variable element is configured by a heating element is described. However, the present invention is not limited to this, and the piezo system, the electrostatic system, etc. The present invention can be widely applied to printers in which a pressure variable element is constituted by various elements.
また上述の実施例においては、本発明をプリンタヘッドに適用してインク液滴を飛び出させる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、インク液滴に代えて液滴が各種染料の液滴、保護層形成用の液滴等である液体吐出ヘッド、さらには液滴が試薬等であるマイクロディスペンサー、各種測定装置、各種試験装置、液滴がエッチングより部材を保護する薬剤である各種のパターン描画装置等に広く適用することができる。 In the above-described embodiments, the case where the present invention is applied to a printer head to eject ink droplets has been described. However, the present invention is not limited to this, and instead of ink droplets, the droplets are liquids of various dyes. Droplets, liquid discharge heads that are droplets for forming a protective layer, etc., microdispensers where the droplets are reagents, various measuring devices, various test devices, and various types of droplets that are agents that protect members from etching The present invention can be widely applied to pattern drawing apparatuses and the like.
本発明は、1つの液室に複数の圧力可変素子を設け、この複数の圧力可変素子の駆動のバランスを変化させることによりノズルから飛び出す液滴の方向を変化させる方式のプリンタ等に適用することができる。
The present invention applies a plurality of pressure variable elements in one liquid chamber is provided, a printer or the like method that Ru changing the direction of the droplet flying out from the nozzle by Rukoto alter the balance of driving of the plurality of pressure variable elements can do.
1……プリンタ、2……プリンタ本体、3……用紙、7……搬送ベルト、11……インクカートリッジ、14……ヘッドキャップ、21……ノズル、22……ノズルシート、25……クリーニングローラー、34A、34B……発熱素子、32……インク液室、41……主制御回路、45……副制御回路、78……中央処理ユニット
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記2個の圧力可変素子の駆動により、前記液室に保持した液体の液滴を、前記液滴の処理対象に向けてノズルから飛び出させ、
前記液室の前記2個の圧力可変素子を駆動するエネルギーを夫々異ならせることで、前記液摘の飛び出す方向を変化させる液体吐出装置であって、
予備吐出の処理により、前記ノズルに残留する前記液体を前記ノズルから排出した後、前記液体の液滴を前記処理対象に向けて飛び出させ、
前記予備吐出の処理による前記液体の排出が、前記液滴の飛び出す方向をランダムに変化させて、前記ノズルから前記液滴を飛び出させる処理である
ことを特徴とする液体吐出装置。 Pressure variable element for changing the pressure in the liquid chamber is provided two in one liquid chamber,
By driving the two pressure variable element, the droplets of the liquid held in the liquid chamber, pops out from the nozzle toward a processing object of the droplets,
A liquid ejecting apparatus that changes the direction in which the liquid knob pops out by differentiating energy for driving the two pressure variable elements in the liquid chamber ;
After discharging the liquid remaining in the nozzle from the nozzle by the preliminary discharge process, the liquid droplets are ejected toward the processing target,
Discharging the liquid by the preliminary ejection process is a process of ejecting the liquid droplets from the nozzle by randomly changing the direction in which the liquid droplets are ejected.
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。 The liquid discharge apparatus according to claim 1, wherein before the preliminary discharge, at least a residue of the liquid adhering to a tip portion of the nozzle is removed by a cleaning member.
ことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。 The cleaning member is a hygroscopic member that absorbs the liquid remaining in the nozzle when removing the residue.
The liquid discharge apparatus according to claim 2, wherein
前記複数の圧力可変素子が、前記ノズルの並び方向に併設された第1及び第2の発熱素子である
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。 The nozzles are formed side by side,
The liquid ejecting apparatus according to claim 1, wherein the plurality of pressure variable elements are first and second heat generating elements provided side by side in the arrangement direction of the nozzles.
前記清浄用の部材が、前記シート状の部材の前記ノズルが形成されている部位に押し付けられて移動するローラーである
ことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。 The nozzle is an opening formed in a sheet-like member;
The liquid ejecting apparatus according to claim 3, wherein the cleaning member is a roller that moves by being pressed against a portion of the sheet-like member where the nozzle is formed.
前記2個の圧力可変素子の駆動により、前記液室に保持した液体の液滴を、前記液滴の処理対象に向けてノズルから飛び出させ、
前記液室の前記2個の圧力可変素子を駆動するエネルギーを夫々異ならせることで、前記液滴の飛び出す方向を変化させる液体吐出装置の駆動方法であって、
予備吐出の処理により、前記ノズルに残留する前記液体を前記ノズルから排出した後、前記液体の液滴を前記処理対象に向けて飛び出させ、
前記予備吐出の処理による前記液体の排出が、前記液滴の飛び出す方向をランダムに変化させて、前記ノズルから前記液滴を飛び出させる処理である
ことを特徴とする液体吐出装置の駆動方法。
Pressure variable element for changing the pressure in the liquid chamber is provided two in one liquid chamber,
By driving the two pressure variable element, the droplets of the liquid held in the liquid chamber, pops out from the nozzle toward a processing object of the droplets,
A method of driving a liquid ejecting apparatus that changes the direction in which the droplets eject by changing the energy for driving the two pressure variable elements in the liquid chamber .
After discharging the liquid remaining in the nozzle from the nozzle by the preliminary discharge process, the liquid droplets are ejected toward the processing target,
The method for driving a liquid ejection apparatus according to claim 1 , wherein the discharge of the liquid by the preliminary ejection process is a process of randomly ejecting the liquid droplets from the nozzles by randomly changing a direction in which the liquid droplets are ejected.
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