JP4535628B2

JP4535628B2 - Auxiliary film

Info

Publication number: JP4535628B2
Application number: JP2001039296A
Authority: JP
Inventors: 貴裕山口
Original assignee: Achilles Corp
Current assignee: Achilles Corp
Priority date: 2001-02-16
Filing date: 2001-02-16
Publication date: 2010-09-01
Anticipated expiration: 2021-02-16
Also published as: JP2002240211A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等にステッカーを貼付する際に使用する、ステッカー貼り付け補助用の表面保護用フィルムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、自動車等の被着体にステッカーを貼付する場合には、被着体にステッカーを貼った後、その上に保護フィルムを重ね、保護フィルムの上から、ステッカーと被着体の間にある空気を、ヘラで擦って取り除く作業が行われている。
【０００３】
このような補助用のフィルムとしては、これまで塩化ビニル系樹脂からなるフィルムがある。しかしながら、この塩化ビニル系樹脂フィルムにあっては、フィルム中に大量に含有された可塑剤が自動車のボディーの塗料層へ移行し、塗料層が膨れてしまう問題があった。そのうえ、塩化ビニル系樹脂フィルムは、柔らかすぎてヘラでフィルム表面をこする段階でフィルムが切れる恐れがあり、貼り付け補助用フィルムとしては不十分なものであった。
【０００４】
そのため、ある程度の強度をもたせた補助用フィルムとして、普通のポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）フィルムや、ポリブチレンテレフタレート（ＰＴＭＴ）フィルム等のポリエステル系樹脂フィルムや、ポリプロピレン（ＰＰ）フィルム等のオレフィン系樹脂フィルムが使用されてきているが、ヘラとフィルムとの間の摩擦抵抗が大きいため、ヘラで擦って空気を取り除くには、微妙な力加減が必要であり、熟練した技術が要求されていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明は、ステッカー等を貼付する際に使用される貼り付け補助用フィルムとして、強度的に優れ、ヘラとの滑りが良く、ステッカーと被着体の間に存在する空気を取り除くのが簡便な操作により行い得る、表面保護としてのフィルムを提供することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するための請求項１に記載の本発明は、ポリプロピレン樹脂層、ポリエチレン系樹脂層、およびポリプロピレン樹脂層を順次積層してなり、その少なくとも片面を鏡面加工したことを特徴とする、ステッカー等を貼付するために使用される貼り付け補助用オレフィン系樹脂フィルムである。
【０００７】
本発明が提供する貼り付け補助用フィルムは、芯層にポリエチレン系樹脂層を配置し、その両面にポリプロピレン樹脂層を設けた３層構造の積層フィルムとすることにより、貼り付け補助用フィルムとして使用する際に必要とされる適度な強度を確保した点に、第一の特徴を有するものである。
【０００８】
そのうえで、３層積層構造フィルムの少なくとも片面を鏡面加工し、かかる鏡面加工された面を自動車等の被着体側に対して使用することにより、ヘラでフィルムの他方の面を擦った場合にも、被着体に傷などを発生させないようにした点に、第二の特徴を有するものである。
【０００９】
さらに本発明の補助用フィルムにあっては、ヘラとフィルムとの滑りを良好にならしめた点に、さらに別の特徴を有するものである。このヘラの滑り性をさらに向上させるため、より具体的な請求項２に記載の本発明は、請求項１に記載の発明において、少なくとも一方のポリプロピレン樹脂層に、ポリプロピレン樹脂１００重量部に対して０．０１〜１重量部の不飽和脂肪酸アマイドの滑剤を添加した貼り付け補助用オレフィン系樹脂フィルムである。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明が提供する貼り付け補助用のオレフィン系樹脂フィルムは、３層の積層構造を有するラミネートフィルムであり、中間に存在させる芯層としてポリエチレン系樹脂層を設け、その両面の表層部にポリプロピレン樹脂層を積層させたオレフィン系フィルムである。そのような表層部に使用されるポリプロピレン樹脂としては、各種のポリプロピレン樹脂を使用することが可能であり、例えば、アイソタクチックホモポリプロピレン、アイソタクチックランダムポリプロピレン、アイソタクチックブロックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、ランダムポリプロピレン等のいずれであっても使用することができる。またこれらのポリプロピレンは、単独でも使用してもよいし、複数混合して使用してもよい。
【００１１】
これらのポリプロピレン樹脂は、ポリエチレン樹脂よりも機械的強度は大きいものである。したがって、芯層となるポリエチレン系樹脂層を、このポリプロピレン樹脂層により両表層部として積層させることにより、ポリプロピレン樹脂の有する機械的強度、すなわち引っ張り強さ、表面硬度によりポリエチレン系樹脂のみを単層として使用した場合のフィルムにみられる機械的強度の不足を補い、理想的な貼り付け補助用の積層フィルムとして要求される性能を確保しようをするものである。
【００１２】
一方、芯層として使用するポリエチレン系樹脂としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等のポリエチレン、エチレン−（メタ）アクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−（メタ）アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−（メタ）アクリル酸エステル−無水マレイン酸３元共重合体、エチレン−アクリル酸エステル−無水マレイン酸３元共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等を挙げることができる。これらのエチレン系共重合体は、単独で使用してもよいし、複数混合して使用してもよい。
【００１３】
ポリエチレン系樹脂は、柔軟性に優れた熱可塑性の樹脂であるが、このポリエチレン系樹脂のみを用いて、単層の貼り付け補助用のフィルムとする場合には、フィルムの滑り性が悪く、貼り付け補助用フィルムとしては適さないものとなる。一方、ポリプロピレン樹脂のみを用いて、単層の貼り付け補助用のフィルムとする場合には、非常に硬いフィルムとなり、曲面の追従性が悪く、製品として好ましいものではない。したがって本発明にあっては、ポリエチレン系樹脂を芯層として使用してその優れた柔軟性を確保し、そのうえで両表層部にポリプロピレン樹脂層を積層させることにより、補助用フィルム全体の成形性を良くした点に特徴を有するものである。
【００１４】
本発明が提供する補助用フィルムは、その使用目的からみて、ヘラとフィルムの滑りを良くするために、表層となるポリプロピレン樹脂層に滑剤を配合するのがよい。熱可塑性の樹脂に対する滑剤としては種々のものが挙げられるが、本発明における滑剤としては、不飽和脂肪酸アマイド系の滑剤が好適であり、なかでもエルカ酸アマイドやオレイン酸アマイド、リシノール酸アマイドが、特に好適である。その配合量は、ポリプロピレン樹脂１００重量部に対して０．０１〜１重量部添加するのがよい。０．０１重量部以下の添加では滑剤としての機能を発揮できず、また１重量部以上を添加しても、滑剤の効果に大きな変化はなく、かえってコスト高になる。
【００１５】
表層となるポリプロピレン樹脂には、上記のような滑剤を添加する。芯層となるポリエチレン系樹脂には滑剤を添加してもよいが、芯層には滑剤を添加しないほうがフィルム表面への添加剤のブリードアウトが少なくなるため好ましい。
【００１６】
本発明が提供する貼り付け用補助フィルムは、被着体に貼付したステッカー等の上に重ね、補助フィルムをヘラで擦り、ステッカーと被着体の間にある空気を取り除くために使用されるものであり、したがってそのフィルムとしては、軟らかいとヘラで擦るときにシワが入りやすくなり、ある程度硬いフィルムであることが必要とされる。そのため本発明にあっては、ポリプロピレン樹脂層／ポリエチレン系樹脂層／ポリプロピレン樹脂層の各層の厚さは、１／２０／１〜１／２／１程度の層比を有するものが好ましい。なお、ポリプロピレン樹脂層を厚くするとフィルムが硬くなり、曲面追従性が悪くなる傾向があり、またあまりにも薄すぎると、シワが入りやすくなる傾向がある。
【００１７】
本発明が提供する補助用フィルムとしては、その積層フィルム自体の厚さについては特に限定されるものではない。しかしながら、上記の用途からみて、一般的には、０．０２〜１ｍｍ程度、好ましくは０．０５〜０．３ｍｍ程度を有するものであればよい。
【００１８】
また、本発明が提供する補助用フィルムは、その少なくとも片面が鏡面加工されているものである。かかる鏡面加工を施すことにより、補助フィルムをヘラで擦った場合にも、被着体である自動車のボディー等に傷を付ける危険性が回避されることとなる。このような鏡面加工は、本発明のフィルムの成形時に、金属ロールを使用することにより達成することができる。
【００１９】
本発明の補助用フィルムは、芯層としてのポリエチレン系樹脂層の両面に、表層としてのポリプロピレン樹脂層を形成してなるものであるが、その成形手段としては、好ましくは、製造工程が簡略である共押出法や、共押出インフレーション法を使用して成形するのがよい。勿論、芯層と両表層とを、カレンダー法、押出法、インフレーション法等の手段によって別々に成形し、それらを熱ラミネートもしくは適宜接着剤による接着等の手段で積層する等によっても本発明の貼り付け補助用のフィルムを得ることができる。
【００２０】
【実施例】
以下に本発明を具体的実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は、以下にあげる実施例に限定されるものではない。
【００２１】
［実施例１〜３、比較例１〜３］
下記の表中に示した配合からなる、芯層用のポリエチレン系樹脂および表層用のポリプロピレン樹脂組成物、および滑剤を用い、金属ロールにより片面を鏡面加工する三層Ｔダイ押出機で共押出して、層厚が０．１５ｍｍの貼り付け補助用のフィルムを得た。得られたフィルムについて、その表面をヘラで擦った場合のヘラの滑り性、ブリードアウト、曲面追従性、べたつきについて評価した。それらの結果を合わせて表中に示した。
【００２２】
【表１】

【００２３】
ランダムポリプロピレン：ＦＬ８２１Ｇ（住友化学社製）
ポリエチレン（低密度ポリエチレン）：ミラソン１２（三井化学社製）
ＥＶＡ：Ｐ−１９０５（三井デュポンポリケミカル社製）
【００２４】
評価基準：
（１）滑り性
○：滑り性が非常によい
△：滑り性が少し劣る
×：滑りが悪い
（２）ブリードアウト
○：ブリードアウトは見られない
△：１２０℃、湿度８０％における１２時間促進試験において、多少ブリードアウトによるブロッキングが見られる。
（３）曲面追従性
○：曲面への追従が良好である
×：硬いために、曲面に追従しにくい
（４）べたつき
○：全くべたつき感がない
×：多少べたついている
【００２５】
表中の結果からも判明するように、本発明の貼り付け補助用フィルムは、ヘラとの滑りも良好なものであり、またヘラで擦った場合にもシワの発生は全く認められないものであった。
【００２６】
これに対してポリプロピレン樹脂（ランダムポリプロピレン）のみの単層であるフィルム（比較例１）は、硬いフィルムとなるため、車のボディー等の曲面に十分に追従することができず、作業が行いにくい。また、ポリエチレン樹脂のみの単層であるフィルム（比較例２）は、軟らかいフィルムとなるために、べたつき感があり、ヘラの滑りが悪い。さらに飽和脂肪酸アマイドであるベヘン酸アマイドを添加した積層フィルム（比較例３）は、ヘラとの滑り性が十分でなく、作業が行いにくいものであった。
【００２７】
なお、参考までに、本発明が提供す補助用フィルムの積層構造の部分拡大断面図を、図１として示す。図中、符号１は補助用フィルムを、符号１１はポリエチレン系樹脂層からなる芯層を、符号１２、１３はポリプロピレン樹脂層からなる表層を、２０は鏡面加工面を示している。
【００２８】
【発明の効果】
以上詳述したとおり、本発明が提供するステッカー等を貼付するために使用される貼り付け補助用フィルムは、ポリプロピレン樹脂層、ポリエチレン系樹脂層、およびポリプロピレン樹脂層を順次積層してなり、その少なくとも片面を鏡面加工したことを特徴とするオレフィン系樹脂フィルムであり、自動車等の被着体にステッカーを貼り、その上に本発明の保護フィルムを重ね、保護フィルムの上から、ステッカーと被着体の間にある空気を、ヘラで擦って取り除く作業を行う場合に、極めて良好に、空気を取り除くことができる利点を有する。
【００２９】
また、片面に鏡面加工を施したことより、従来のフィルムにみられた、ヘラで擦る場合に生じていた被着体への傷の発生を回避し得る利点を有する。さらに、ポリプロピレン樹脂層に滑剤を添加することにより、ヘラとフィルムとの滑り性が改良され、これまで必要とされていた熟練した技術なしでも、簡単にステッカーを被着体にきれいに貼付することができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明が提供する、貼り付け補助用フィルムの積層構造の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
１・・・貼り付け補助用フィルム
１１・・・芯層
１２・・・表層
１３・・・表層
２０・・・鏡面加工面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a surface protective film for assisting sticker sticking, which is used when stickers are stuck on automobiles and the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, when sticking a sticker on an adherend such as an automobile, after sticking the sticker on the adherend, a protective film is stacked on the adherend, and the protective film is placed between the sticker and the adherend. Work to remove some air by rubbing with a spatula.
[0003]
As such an auxiliary film, there is a film made of a vinyl chloride resin. However, this vinyl chloride resin film has a problem that the plasticizer contained in a large amount in the film moves to the paint layer of the automobile body and the paint layer swells. In addition, the vinyl chloride resin film is too soft and may be broken at the stage of rubbing the surface of the film with a spatula, which is insufficient as an auxiliary film for attachment.
[0004]
Therefore, as auxiliary films having a certain level of strength, ordinary polyethylene terephthalate (PET) films, polyester resin films such as polybutylene terephthalate (PTMT) films, and olefin resin films such as polypropylene (PP) films are available. Although it has been used, since the frictional resistance between the spatula and the film is large, in order to remove air by rubbing with a spatula, a delicate force is required, and a skilled technique is required.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the present invention is excellent in strength, good sliding with a spatula, and easy to remove the air existing between the sticker and the adherend as a film for assisting sticking used when sticking stickers and the like. It is an object of the present invention to provide a film for surface protection that can be performed by simple operation.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention according to claim 1 for solving such a problem is characterized in that a polypropylene resin layer, a polyethylene resin layer, and a polypropylene resin layer are sequentially laminated, and at least one surface thereof is mirror-finished. This is an olefin-based resin film for assisting sticking used for sticking stickers and the like.
[0007]
The sticking auxiliary film provided by the present invention is used as a sticking auxiliary film by forming a three-layer laminated film in which a polyethylene resin layer is disposed on the core layer and a polypropylene resin layer is provided on both sides thereof. It has the first feature in that an appropriate strength required when doing so is secured.
[0008]
In addition, at least one surface of the three-layer laminated structure film is mirror-finished, and when the mirror-finished surface is used against an adherend side such as an automobile, even when the other surface of the film is rubbed with a spatula, The second feature is that the adherend is prevented from being scratched.
[0009]
Furthermore, the auxiliary film of the present invention has still another feature in that the sliding between the spatula and the film is made good. In order to further improve the slipperiness of the spatula, the present invention described in claim 2 is more specific. In the invention described in claim 1, at least one polypropylene resin layer is added to 100 parts by weight of polypropylene resin. It is the olefin resin film for sticking assistance which added the lubricant of 0.01-1 weight part unsaturated fatty acid amide.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The olefin-based resin film for assisting sticking provided by the present invention is a laminated film having a three-layer laminated structure, in which a polyethylene-based resin layer is provided as a core layer to be present in the middle, and a polypropylene resin is formed on the surface layer portions of both surfaces. It is an olefin film in which layers are laminated. Various polypropylene resins can be used as the polypropylene resin used for such a surface layer portion, for example, isotactic homopolypropylene, isotactic random polypropylene, isotactic block polypropylene, syndiotactic. Any of polypropylene, random polypropylene and the like can be used. These polypropylenes may be used alone or in combination.
[0011]
These polypropylene resins have higher mechanical strength than polyethylene resins. Therefore, by laminating the polyethylene resin layer to be the core layer as both surface layers by this polypropylene resin layer, only the polyethylene resin is made into a single layer according to the mechanical strength of the polypropylene resin, that is, the tensile strength and the surface hardness. It is intended to compensate for the lack of mechanical strength seen in the film when used, and to ensure the performance required as an ideal laminated film for assisting attachment.
[0012]
On the other hand, polyethylene resins used as the core layer include polyethylene such as low density polyethylene, linear low density polyethylene, and high density polyethylene, ethylene- (meth) acrylate copolymer, ethylene-acrylate ester copolymer. Copolymer, ethylene- (meth) acrylic acid copolymer, ethylene-acrylic acid copolymer, ethylene- (meth) acrylic ester-maleic anhydride terpolymer, ethylene-acrylic ester-maleic anhydride ternary Examples thereof include a copolymer and an ethylene-vinyl acetate copolymer. These ethylene copolymers may be used alone or in combination.
[0013]
Polyethylene resin is a thermoplastic resin with excellent flexibility. However, when using only this polyethylene resin as a film for a single-layer sticking aid, the slipperiness of the film is poor, and the film is stuck. It is not suitable as a film for attaching auxiliary. On the other hand, when only a polypropylene resin is used to form a single-layer affixing film, it becomes a very hard film and has poor curved followability, which is not preferable as a product. Therefore, in the present invention, the polyethylene-type resin is used as the core layer to ensure its excellent flexibility, and then the polypropylene resin layer is laminated on both surface layer portions, thereby improving the moldability of the entire auxiliary film. It has the characteristics in the point.
[0014]
The auxiliary film provided by the present invention is preferably blended with a polypropylene resin layer as a surface layer in order to improve the slippage between the spatula and the film in view of its intended purpose. As the lubricant for the thermoplastic resin, various types can be mentioned. Particularly preferred. The blending amount is preferably 0.01 to 1 part by weight based on 100 parts by weight of the polypropylene resin. Addition of 0.01 parts by weight or less cannot exhibit the function as a lubricant, and even if 1 part by weight or more is added, the effect of the lubricant is not greatly changed, and the cost increases.
[0015]
The above-mentioned lubricant is added to the polypropylene resin as the surface layer. Although a lubricant may be added to the polyethylene resin used as the core layer, it is preferable not to add a lubricant to the core layer because the bleed out of the additive to the film surface is reduced.
[0016]
The auxiliary film for attachment provided by the present invention is used for removing the air between the sticker and the adherend by overlaying on the sticker attached to the adherend, rubbing the auxiliary film with a spatula, etc. Accordingly, the film is required to be a film that is soft to the extent that it is soft and easily wrinkled when rubbed with a spatula. Therefore, in the present invention, the thickness of each layer of the polypropylene resin layer / polyethylene resin layer / polypropylene resin layer preferably has a layer ratio of about 1/20/1 to 1/2/1. In addition, when a polypropylene resin layer is thickened, a film will become hard and there exists a tendency for curved surface followability to worsen, and when too thin, there exists a tendency for wrinkles to enter easily.
[0017]
The auxiliary film provided by the present invention is not particularly limited with respect to the thickness of the laminated film itself. However, from the viewpoint of the above-mentioned use, it is generally only necessary to have about 0.02 to 1 mm, preferably about 0.05 to 0.3 mm.
[0018]
In addition, the auxiliary film provided by the present invention has a mirror finish on at least one side. By applying the mirror finish, even when the auxiliary film is rubbed with a spatula, the risk of scratching the body of an automobile that is the adherend is avoided. Such mirror finishing can be achieved by using a metal roll when forming the film of the present invention.
[0019]
The auxiliary film of the present invention is formed by forming a polypropylene resin layer as a surface layer on both surfaces of a polyethylene-based resin layer as a core layer. It may be formed using a certain coextrusion method or a coextrusion inflation method. Of course, the core layer and both surface layers are formed separately by means of a calendering method, extrusion method, inflation method, etc., and they are laminated by means of heat laminating or adhering with an appropriate adhesive. An auxiliary film can be obtained.
[0020]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to specific examples. However, the present invention is not limited to the following examples.
[0021]
[Examples 1-3, Comparative Examples 1-3]
Co-extruded with a three-layer T-die extruder that uses a polyethylene roll for the core layer, a polypropylene resin composition for the surface layer, and a lubricant, and mirror-finished on one side with a metal roll. A film for assisting attachment having a layer thickness of 0.15 mm was obtained. The resulting film was evaluated for spatility, bleed out, curved surface followability, and stickiness when the surface was rubbed with a spatula. The results are also shown in the table.
[0022]
[Table 1]

[0023]
Random polypropylene: FL821G (manufactured by Sumitomo Chemical)
Polyethylene (low density polyethylene): Mirason 12 (Mitsui Chemicals)
EVA: P-1905 (Mitsui DuPont Polychemical Co., Ltd.)
[0024]
Evaluation criteria:
(1) Slipperiness ○: Very good slipperiness △: Slightly inferior slipping ×: Slightly slippery (2) Bleed out ○: No bleed out Δ: Promoted for 12 hours at 120 ° C. and 80% humidity In the test, there is some blocking due to bleed out.
(3) Curved surface followability ○: Good follow-up to curved surface ×: Hard to follow curved surface (4) Stickiness ○: No sticky feeling ×: Slightly sticky [0025]
As can be seen from the results in the table, the film for assisting sticking of the present invention has good sliding with a spatula, and no wrinkle is observed even when rubbed with a spatula. there were.
[0026]
On the other hand, a film (Comparative Example 1) that is a single layer of only a polypropylene resin (random polypropylene) is a hard film, and therefore cannot sufficiently follow a curved surface of a car body or the like, and is difficult to perform. . Moreover, since the film (Comparative Example 2) which is a single layer of only a polyethylene resin becomes a soft film, it has a sticky feeling and the spatula slips poorly. Furthermore, the laminated film to which behenic acid amide, which is a saturated fatty acid amide, was added (Comparative Example 3) was not sufficiently slippery with the spatula and difficult to work.
[0027]
For reference, a partially enlarged sectional view of a laminated structure of an auxiliary film provided by the present invention is shown in FIG. In the figure, reference numeral 1 is an auxiliary film, reference numeral 11 is a core layer made of a polyethylene resin layer, reference numerals 12 and 13 are surface layers made of a polypropylene resin layer, and 20 is a mirror-finished surface.
[0028]
【The invention's effect】
As described in detail above, the sticking auxiliary film used for sticking a sticker or the like provided by the present invention is formed by sequentially laminating a polypropylene resin layer, a polyethylene resin layer, and a polypropylene resin layer, at least of which It is an olefin-based resin film characterized in that one side is mirror-finished, a sticker is pasted on an adherend such as an automobile, the protective film of the present invention is overlaid thereon, and the sticker and the adherend are placed on the protective film. In the case of removing the air between the two by rubbing with a spatula, there is an advantage that the air can be removed very well.
[0029]
Further, since the mirror surface processing is performed on one surface, there is an advantage that it is possible to avoid the occurrence of scratches on the adherend, which has occurred when rubbing with a spatula, as seen in conventional films. Furthermore, by adding a lubricant to the polypropylene resin layer, the slipperiness between the spatula and the film is improved, and it is possible to easily stick the sticker cleanly on the adherend without the skill required so far. Has the advantage of being able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially enlarged cross-sectional view of a laminated structure of an auxiliary film for attachment provided by the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Sticking auxiliary film 11 ... Core layer 12 ... Surface layer 13 ... Surface layer 20 ... Mirror surface

Claims

Affixing olefin-based auxiliaries used for attaching stickers, etc., characterized by sequentially laminating a polypropylene resin layer, a polyethylene resin layer layer, and a polypropylene resin layer, and at least one side of which is mirror-finished Resin film.

The sticking auxiliary olefin resin film according to claim 1, wherein 0.01 to 1 part by weight of an unsaturated fatty acid amide is added to at least one polypropylene resin layer with respect to 100 parts by weight of the polypropylene resin.