JP4535436B2 - 微生物回収方法および微生物回収キット - Google Patents

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Description

本発明は、微生物回収方法および微生物回収キットに関するものである。
例えば、レジオネラ属菌は、呼吸器系の病原細菌であり、元来は土壌中に広く分布するが、人口環境である24時間浴槽水等からも検出されるようになっている。
そして、これらから空中に飛散し、呼吸器系感染を起こすことによって発症する、レジオネラ肺炎やポンティアック熱等が問題となっている。
ところで、このようなレジオネラ属菌等の微生物を検出するには、単位体積当りの微生物数が検出限界以上であることが必要となる(例えば、特許文献1参照。)。
したがって、浴槽水等の被処理水中に微生物が生息している場合でも、その数が極めて少ない場合には、微生物を検出できずに見逃してしまう場合がある。
このような場合、被処理液中から微生物を回収して検出することが考えられる。
しかしながら、効率よく微生物を回収する方法について、有効な方法が見出されていないのが実情である。
特開平5-322897号公報
本発明の目的は、被処理液中の微生物を、簡易かつ収率よく回収することができる微生物回収方法、および微生物回収キットを提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
(1) レジオネラ属菌を含有する被処理液中から、前記レジオネラ属菌を回収する微生物回収方法であって、
少なくとも表面付近が、主としてリン酸カルシウム系化合物で構成された担体に、前記被処理液を接触させることにより、前記担体に前記レジオネラ属菌を付着させる第1の工程と、
前記レジオネラ属菌が付着した前記担体に、pHが9.5以上、12以下の等張液である回収液を接触させることにより、前記回収液中に前記レジオネラ属菌を遊離させて回収する第2の工程とを有することを特徴とする微生物回収方法。
これにより、被処理液中の微生物を、簡易かつ収率よく回収することができる。
(2) 前記被処理液を前記担体に接触させる時間は、500mL当り1〜240分である上記(1)に記載の微生物回収方法。
これにより、被処理液中の微生物を、より効率よく担体に付着させることができる。
(3) 前記被処理液を前記担体に接触させる際の前記被処理液の温度は、70℃以下である上記(1)または(2)に記載の微生物回収方法。
これにより、被処理液中の微生物を、より収率よく担体に付着させることができる。
(4) 前記回収液の量は、前記被処理液の量より少ない上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の微生物回収方法。
これにより、回収液の単位体積当りの微生物数を、被処理液のそれよりも大きくすることができる。
(5) 前記回収液は、緩衝液である上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の微生物回収方法。
これにより、微生物をより確実に担体から遊離させることができるとともに、微生物の崩壊をより確実に防止することができる。
(6) 前記回収液を前記担体に接触させる時間は、2.5mL当り0.1秒〜5分である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の微生物回収方法。
これにより、微生物をより効率よく回収液中に回収することができる。
(7) 前記回収液を前記担体に接触させる際の前記回収液の温度は、70℃以下である上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の微生物回収方法。
これにより、微生物をより効率よく回収液中に回収することができる。
(8) 前記担体は、粒状のものである上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の微生物回収方法。
これにより、担体の表面積を増大させることができ、より効率よく微生物を付着させることができる。
(9) 粒状の前記担体の平均粒径は、20〜5000μmである上記(8)に記載の微生物回収方法。
これにより、担体の表面積を十分に確保することができるので、担体への微生物の付着率をより向上させることができる。
(10) 前記担体は、その少なくとも表面付近が多孔質なものである上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の微生物回収方法。
これにより、担体の表面積をより増大させることができ、担体への微生物の付着率をさらに向上させることができる。
(11) 前記担体は、主として樹脂材料で構成された基材と、該基材の表面を覆うように設けられ、主としてリン酸カルシウム系化合物で構成された被覆層とを有するものである上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の微生物回収方法。
これにより、担体の形状、大きさ(平均粒径等)、物性(密度等)等の調整が容易となる。
(12) 前記樹脂材料は、ポリアミドおよびエポキシ樹脂の少なくとも一方を主成分とするものである上記(11)に記載の微生物回収方法。
これにより、例えば、基材の表面付近に、主としてリン酸カルシウム系化合物で構成された粒子の一部を貫入させることにより、リン酸カルシウム系化合物層を形成する場合には、基材の硬さ(硬度)を適度なものとすることができるので、前記粒子による被覆を容易かつ確実に行うことができる。
(13) 前記リン酸カルシウム系化合物は、ハイドロキシアパタイトを主成分とするものである上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の微生物回収方法。
これにより、担体に微生物が極めて効率よく付着するようになる。
(14) 前記担体は、その比表面積が5〜100m/gである上記(1)ないし(13)のいずれかに記載の微生物回収方法。
これにより、担体の機械的強度が低下するのを防止しつつ、微生物の担体への付着効率をより向上させることができる。
15) 前記被処理液は、浴槽水である上記(1)ないし(14)のいずれかに記載の微生物回収方法。
本発明の微生物回収方法は、浴槽水に含まれる微生物の回収への適用が好適である。
16) 上記(1)ないし(15)のいずれかに記載の微生物回収方法に使用するための微生物回収キットであって、
前記担体と、
前記担体を収納する収納空間と、該収納空間に連通する注入口および排出口とを備える容器と、
前記収納空間内に、前記排出口を塞ぐように設けられたフィルタとを有することを特徴とする微生物回収キット。
これにより、被処理液中の微生物を、簡易かつ収率よく回収することができる。
17) 前記容器は、その少なくとも一部が折り畳み可能となっている上記(16)に記載の微生物回収キット。
これにより、回収キットの保管時において、スペースの削減を図ることができる。
本発明によれば、被処理液中の微生物を、簡易かつ収率よく回収することができる。
また、回収液の量を、被処理液の量を少なくすることにより、微生物を濃縮することができる。このため、仮に、被処理液中において、微生物が少数しか存在せず、その存在が確認できない(検出不能な)場合でも、回収液中において、その存在を確認することができるようになる。これにより、被処理液に対する早期の対処(例えば、殺菌等)を行うことができる。
以下、本発明の微生物回収方法および微生物回収キットを添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
本発明の微生物回収方法は、微生物を含有する被処理液中から、微生物を回収する方法であり、担体に被処理液を接触させることにより、この担体に微生物を付着させる第1の工程と、微生物が付着した担体に、pH9以上の回収液を接触させることにより、回収液中に微生物を遊離させて回収する第2の工程とを有している。
まず、本発明において用いられる担体について説明する。
図1は、本発明で用いられる担体の一例を示す断面図である。
図1に示す担体1は、粒状(ほぼ球状)をなしている。担体1には、ブロック状(塊状)、ペレット状、シート状等の各種形状のものを使用することもできるが、粒状のものを用いることにより、その表面積を増大させることができ、より効率よく微生物を付着させることができる。
担体1は、その少なくとも表面付近が、主としてリン酸カルシウム系化合物で構成されたものである。リン酸カルシウム系化合物は、各種細胞との親和性(細胞親和性)が高いため、かかる担体1は、その表面に微生物を付着させる担体1として好適に使用される。
図1に示す担体1は、主として樹脂材料で構成された基材11と、基材11の表面を覆うように設けられ、主としてリン酸カルシウム系化合物で構成されたリン酸カルシウム系化合物層12とを有している。これにより、担体1の形状、大きさ(平均粒径等)、物性(密度等)等の調整が容易となる。
なお、担体1は、その全体が、リン酸カルシウム系化合物を主材料として構成されたものであってもよい。全体がリン酸カルシウム系化合物で構成される担体1は、微生物(特に、菌類)を効率よく捕集できる。
また、担体1の比表面積は、5〜100m/gであるのが好ましく、15〜80m/gであるのがより好ましい。下限値を下回った場合、効率よく微生物を付着させることができないおそれがある。また、上限値を上回った場合、担体1の機械的強度が低下することにより担体1が破砕し、後述の微生物回収の際に、フィルタの目詰まりを引き起こすおそれがある。
基材11を構成する樹脂材料としては、各種熱硬化性樹脂、各種熱可塑性樹脂を用いることができ、具体的には、熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイミド、アクリル樹脂、熱可塑性ポリウレタン等、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル、アルキド樹脂、熱硬化性ポリウレタン、エボナイド等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの中でも、基材11を構成する樹脂材料としては、ポリアミドおよびエポキシ樹脂の少なくとも一方を主成分とするものであるのが好適である。例えば、後述するように、基材11の表面付近に、主としてリン酸カルシウム系化合物で構成された粒子の一部を貫入させることにより、リン酸カルシウム系化合物層12を形成する場合には、基材11を前述した材料で構成することにより、その硬さ(硬度)を適度なものとすることができるので、前記粒子による被覆を容易かつ確実に行うことができる。
リン酸カルシウム系化合物層12を構成するリン酸カルシウム系化合物としては、特に限定されず、Ca/P比が1.0〜2.0の各種化合物を用いることができ、例えば、Ca10(PO(OH)、Ca10(PO、Ca10(POCl、Ca(PO、Ca、Ca(PO、CaHPO等のうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
これらの中でも、リン酸カルシウム系化合物としては、ハイドロキシアパタイト(Ca10(PO(OH))を主成分とするものが好適である。ハイドロキシアパタイトは、生体材料として用いられるものであり、担体1に微生物が極めて効率よく付着するようになる。また、ハイドロキシアパタイトは、微生物に対するダメージを与える可能性が特に低いため、微生物が崩壊しない(破壊されない)状態で、後述する回収液中に回収することができる。これにより、微生物をより確実に検出することができる。
なお、これらのリン酸カルシウム系化合物は、公知の湿式合成法、乾式合成法などによって合成することができる。この場合、リン酸カルシウム系化合物中には、その合成の際に残存する物質(原料等)または合成の過程で生じる二次反応生成物等が含まれていてもよい。
また、リン酸カルシウム系化合物層12は、図1に示すように、基材11の表面付近に、主としてリン酸カルシウム系化合物で構成された粒子13(以下、単に「粒子13」と言う。)の一部が貫入することにより形成されたものであるのが好ましい。これにより、リン酸カルシウム系化合物層12と基材11との密着性を優れたものとすることができる。このため、リン酸カルシウム系化合物層12の基材11の表面からの剥離を好適に防止すること、すなわち、担体1の強度を優れたものとすることができる。
この場合、リン酸カルシウム系化合物層12は、例えば、基材11の表面に、主としてリン酸カルシウム系化合物で構成された多孔質粒子(以下、単に「多孔質粒子」と言う。)を衝突させることにより形成することができる。かかる方法によれば、容易かつ確実に、リン酸カルシウム系化合物層12を形成することができる。
この基材11と多孔質粒子との衝突は、例えば、市販のハイブリダイゼーション装置やメカノフュージョン装置等を用いて、乾式で行うことができる。このときの条件は、例えば、基材11と多孔質粒子との混合比が、重量比で400:1〜20:1程度、装置内の温度が、基材11の主材料として用いた樹脂材料の軟化温度以下(通常、80℃以下)とされる。
このような担体1は、その密度(比重)が水の密度に近いのものであるのが好ましい。具体的には、担体1の密度は、0.8〜2g/cm程度であるのが好ましく、0.9〜1.35g/cm程度であるのがより好ましい。これにより、担体1を、後述する被処理液や回収液中でより均一に懸濁させることができる。その結果、これらの液体と担体1とをより確実かつ均一に接触させることができ、担体1へ微生物が付着する効率や、回収液中への微生物の収率をより向上させることができる。
また、担体1の平均粒径は、20〜5000μm程度であるのが好ましく、40〜200μm程度であるのがより好ましい。これにより、担体1の表面積を十分に確保することができるので、担体1への微生物の付着率をより向上させることができる。また、粒径が小さ過ぎると、担体1同士の間を液体が流れにくくなるおそれがある。
また、担体1は、その少なくとも表面付近(本実施形態では、リン酸カルシウム系化合物層12)が多孔質なものであるのが好ましい。これにより、担体1の表面積をより増大させることができ、担体1への微生物の付着率をさらに向上させることができる。
次に、本発明の微生物回収方法に使用される微生物回収キットについて説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の微生物回収キットの第1実施形態について説明する。
図2は、本発明の微生物回収キットの第1実施形態を示す模式図(内部透視図)、図3は、図2に示す回収キットが折り畳まれた状態を示す模式図である。なお、以下の説明では、図2および図3中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
図2に示す微生物回収キット(以下、単に「回収キット」と言う。)2は、前述したような担体1と、この担体1を収納する収納空間20と、収納空間20に連通する注入口22および排出口23とを備える容器21とを有している。
容器21内(収納空間20)に収納する担体1の量は、特に限定されないが、処理する液体(被処理液)の容積500mL当り0.3〜5g程度であるのが好ましく、0.5〜3g程度であるのがより好ましい。担体1の量が少な過ぎると、担体1に付着できる微生物の数が制限され、微生物の収率が低くなるおそれがあり、一方、担体1の量が多過ぎると、担体1が被処理液および回収液(溶離液)中で移動し難くなることから、これらの液体と担体1との接触が不十分となり、微生物の収率が低下するおそれがある。
なお、このような回収キット2は、担体1が、予め容器21に収納された形態のものであってもよく、容器21とは、個別に担体1が添付され、使用時に担体1を容器21に投入して使用する形態のものであってもよい。
容器21は、ほぼ円筒状をなす側壁部211と、ほぼ円盤状をなす上壁部212および底壁部213と有している。
側壁部211は、蛇腹状(ベローズ状)をなし、図3に示すように、折り畳み可能となっている。これにより、回収キット2の保管時において、スペースの削減を図ることができる。
また、上壁部212および底壁部213には、それぞれ、収納空間20に連通する注入口22および排出口23が設けられている。
これらの注入口22および排出口23は、それぞれ、栓24、25によって閉塞(封止)可能になっている。
なお、側壁部211の形状は、円筒状に限定されず、例えば、立方体、直方体、袋状等のいかなるものであってもよいが、担体1と、被処理液および回収液と担体1との接触を均一に行うことができ、また強度に優れることから円筒状であるのが好ましい。
容器21(側壁部211、上壁部212および底壁部213)の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリフェニレンオキサイド、熱可塑性ポリウレタン、ポリメチルメタクリレート、ポリオキシエチレン、フッ素樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、アセタール樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂や、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。また、容器21の構成材料には、例えば、各種セラミックス材料、各種金属材料等を用いることもできる。
また、収納空間20内(容器21の底壁部213)には、排出口23を塞ぐように、フィルタ26が設けられている。
このフィルタ26は、担体1の通過を阻止し、かつ、被処理液および回収液を通過させ得る開口径を有するものである。この開口径は、担体1の平均粒径の0.1〜90%程度であるのが好ましく、担体1の平均粒径の1〜50%程度であるのがより好ましい。開口径が小さ過ぎると、被処理液および回収液の組成、粘度等によっては、これらの液体の通過抵抗が大きくなり、処理に要する時間が長くなるおそれがあり、一方、開口径が大き過ぎると、担体1がフィルタ26を容易に通過してしまうおそれがある。
次に、図2に示す回収キット2を用いて行う微生物回収方法(本発明の微生物回収方法)の一例について説明する。
図4は、本発明の微生物回収方法を説明するための模式図である。なお、以下の説明では、図4中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
[1]被処理液を担体に接触させる工程(第1の工程)
まず、微生物を含む被処理液3を用意する。
微生物としては、例えば、レジオネラ属菌、大腸菌O157、黄色ぶどう球菌、コレラ菌、炭疽菌等が挙げられる。特に、本発明の微生物回収方法は、レジオネラ属菌のようなアルカリに対して比較的高い耐性を有する微生物の回収に適用するのが好適である。
後述するように、本発明では、担体1から微生物を回収する際に、pH9以上の回収液を用いるが、微生物がアルカリに耐性を有するものであれば、細胞の破壊(破壊)等を生じることを防止しつつ回収することができる。このように、微生物をほぼ完全な形で回収できれば、回収液4中に微生物が存在するか否かをより確実に検出することができる。
また、被処理液3としては、特に限定されないが、浴槽水(温泉水)、クーリングタワーの冷却水、加湿用水、温度50℃以下の貯湯タンク水、河川水、湖沼水、井戸水、プールの水等が挙げられるが、浴槽水(特に、循環式浴槽水)が好適である。近年、浴槽水中でのレジオネラ属菌の発生が問題となっている。かかる問題を解決するためには、レジオネラ属菌が増殖する前に検出することが重要となる。本発明を用いれば、仮に、浴槽水中に存在するレジオネラ属菌の数が少ない場合でも、効率よくレジオネラ属菌(微生物)を回収でき、確実に検出することができる。このため、浴槽水に対する早期の対処が可能となる。
次に、被処理液3を、担体1に接触させることにより、担体1に微生物を付着させる。
具体的には、まず、前述したような回収キット2を用意し、容器21の排出口23を栓25で閉塞し、注入口22を開放しておく。なお、容器21(収納空間20)内には、担体1が収納された状態とする。
次いで、この収納空間20内に、注入口22を介して被処理液3を注入(供給)する(図4中(a)参照)。
次いで、注入口22を栓24で閉塞し、容器21を振盪(揺動)、攪拌、超音波の付与等することにより、被処理液3中に担体1を懸濁させる(図4中(b)参照)。これにより、担体1に被処理液3を接触させ、担体1の表面に微生物を付着させる。
ここで、担体1は、少なくとも表面付近が微生物に対して親和性の高いリン酸カルシウム系化合物を主材料として構成されているので、微生物が効率よく付着する。
この被処理液3を担体1に接触させる時間は、500mL当り1〜240分程度であるのが好ましく、10〜180分程度であるのがより好ましい。この時間が短過ぎると、担体1に付着する微生物数が少なくなり、十分に微生物を回収できないおそれがあり、一方、この時間を前記上限値を超えて長くしても、それ以上の効果の増大が見込めないばかりか、微生物が崩壊してしまい、後述する工程において微生物の検出を行う場合には、その検出を正確に行うことが困難となるおそれがある。
また、この際(処理時)の被処理液3の温度は、70℃以下であるのが好ましく、50℃以下であるのがより好ましく、5〜50℃程度であるのがさらに好ましい。処理時の被処理液3の温度が低く過ぎると、微生物の種類等によっては、担体1に微生物を効率よく付着させることができないおそれがあり、一方、処理時の被処理液3の温度を前記上限値を超えて高くしても、それ以上の効果の増大が見込めないばかりか、微生物が崩壊して(破壊されて)しまい、後述する工程において微生物の検出を行う場合には、その検出を正確に行うことが困難となるおそれがある。
次いで、栓25を取り外して、容器21の排出口23を開放する。これにより、容器21内の被処理液3を排出口23を介して排出する。
なお、担体1はフィルタ26を通過することができないため、収納空間20には、微生物が付着した担体1が残存することとなる(図4中(c)参照)。
次いで、排出口23を栓25で閉塞する。
[2]回収液を担体に接触させる工程(第2の工程)
次に、微生物が付着した担体1に、pH9.0以上の回収液4を接触させ、担体1に付着した微生物を回収液4中に遊離させて回収する。
具体的には、まず、栓24を取り外して、容器21の注入口22を開放する。
次いで、収納空間20内に、注入口22を介して回収液4を注入(供給)する(図4(d)参照。)。
次いで、注入口22を栓24で閉塞し、容器21を振盪(揺動)、攪拌、超音波の付与等することにより、回収液4中に担体1を懸濁させる(図4中(e)参照)。これにより、担体1に回収液4を接触させ、担体1の表面から微生物を遊離させる(取り外す)。
ここで、担体1にpH9以上の回収液4を接触させると、例えば、担体1の表面の荷電状態が変化すること等が一要因となり、担体1に付着していた微生物が担体1から効率よく遊離する。
用いる回収液4のpHは、9以上であればよく、特に、9.5以上であることが望ましい。また、その上限値は特に限定されないが、14以下であるのが好ましく、12以下であるのがより好ましい。
また、回収液4は、等張液(微生物の細胞内液の浸透圧とほぼ等しい浸透圧の液体)であるのが好ましい。これにより、浸透圧の違いによる微生物の崩壊を防止することもできる。
このような回収液4としては、例えば、トリエタノールアミン塩酸−水酸化ナトリウム緩衝液、ベロナ−ル(5,5−ジエチルバルビツル酸ナトリウム)−塩酸緩衝液、トリス−塩酸緩衝液、グリシルグリシン−水酸化ナトリウム緩衝液、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール−塩酸緩衝液、ジエタノールアミン−塩酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、ホウ酸ナトリウム−塩酸緩衝液、グリシン−水酸化ナトリウム緩衝液、炭酸ナトリウム−炭酸水素ナトリウム緩衝液、ホウ酸ナトリウム−水酸化ナトリウム緩衝液、炭酸水素ナトリウム−水酸化ナトリウム緩衝液、リン酸二ナトリウム−水酸化ナトリウム緩衝液、塩化カリウム−水酸化ナトリウム緩衝液、ブリトン−ロビンソン緩衝液、GTA緩衝液等の各種緩衝液(緩衝剤を含有する液体)が挙げられる。これにより、微生物をより確実に担体1から遊離させることができるとともに、微生物の崩壊をより確実に防止することができる。その結果、微生物の検出をより確実に行うことができる。
また、回収液4中に遊離する微生物を生存した状態で回収する場合には、回収液4中には、微生物の成育に必要な各種添加物を添加するようにしてもよい。これにより、微生物の生存数が低減するのを効果的に防止することができる。
このような添加物としては、例えば、グルコース、各種ビタミン類、グルタミン等のようなアミノ酸類、NaCl、KClのような電解質等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
この回収液4を担体1に接触させる時間は、2.5mL当り0.1秒〜5分程度であるのが好ましく、1秒〜1分程度であるのがより好ましい。この時間が短過ぎると、回収液中に十分に微生物を回収できないおそれがあり、一方、この時間を前記上限値を超えて長くしても、それ以上の効果の増大が見込めないばかりか、微生物が崩壊して(破壊されて)しまい、後述する工程において微生物の検出を行う場合には、その検出を正確に行うことが困難となるおそれがある。
また、この際(処理時)の回収液4の温度は、70℃以下であるのが好ましく、50℃以下であるのがより好ましく、5〜50℃程度であるのがさらに好ましい。処理時の回収液4の温度が低く過ぎると、微生物の種類等によっては、微生物を担体1から効率よく遊離させることができないおそれがあり、一方、処理時の回収液4の温度を前記上限値を超えて高くしても、それ以上の効果の増大が見込めないばかりか、微生物が崩壊して(破壊されて)しまい、後述する工程において微生物の検出を行う場合には、その検出を正確に行うことが困難となるおそれがある。
次いで、栓25を取り外して、容器21の排出口23を開放する。これにより、容器21内の回収液4を、排出口23を介して排出して回収する(図4中(f)参照)。
ここで、本工程[2]において用いる回収液4の量を、前記工程[1]の被処理液3の量よりも少ない量とすることにより、回収液4の単位体積当りの微生物数を、被処理液3のそれよりも大きくすることができる。すなわち、微生物の濃縮を確実に行うことができる。このため、仮に被処理液3中の微生物数が少なく、その存在を確認(検出)できない場合でも、回収液4の容量を適宜設定することにより、回収液4中において、微生物の存在を確認できるようになる。
なお、このような回収液4による処理は、複数回に分けて行ってもよい。これにより、回収液4中に回収される微生物の収率をより高くすることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の微生物回収キットの第2実施形態について説明する。
図5は、本発明の微生物回収キットの第2実施形態を示す模式図(内部透視図)である。
以下、第2実施形態の回収キットについて、前記第1実施形態の回収キットとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図5に示す回収キット2は、ほぼ円筒状をなす容器21内に、2枚のフィルタ26a、26bが設けられ、容器21およびフィルタ26a、26bにより収納空間20が画成されている。
この回収キット2では、容器21の図5中上側の端部が注入口22を構成し、下側の端部が排出口23を構成する。
また、フィルタ26a、26bには、それぞれ、前記第1実施形態で説明したフィルタ26と同様のものを用いることができる。
このような第2実施形態の回収キット2によっても、前記第1実施形態の回収キット2と同様の作用・効果が得られる。
<第3実施形態>
次に、本発明の微生物回収キットの第3実施形態について説明する。
図6は、本発明の微生物回収キットの第3実施形態を示す模式図(内部透視図)である。
以下、第3実施形態の回収キットについて、前記第1および第2実施形態の回収キットとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第3実施形態の回収キットは、容器21の構成が異なる以外は、前記第2実施形態の回収キットと同様である。
すなわち、図6に示す回収キット2では、容器21の図中上側の端部の内径および外径が縮径しており、当該部分が注入口22を構成している。
そして、注入口22のサイズ(内径)が、通常のシリンジ100の先端部(口部)110を装着し得るように設定されている。
このような第3実施形態の回収キット2によっても、前記第1および第2実施形態の回収キット2と同様の作用・効果が得られる。
特に、注入口22にシリンジ100の先端部110を装着し得る。このため、シリンジ100を回収キット2に装着(接続)し、シリンジ100を押圧操作することにより、シリンジ100内に収納された液体を容器21内に強制的に注入することができる。これにより、液体の容器21内の通過速度を、自重による場合に比べて、格段に速めることができ、被処理液3の処理効率をより上昇させることができる。
以上のように、本発明によれば、被処理液3に含まれる微生物を、簡易かつ収率よく回収液4中に回収することができる。
以上、本発明の微生物回収方法および微生物回収キットについて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、必要に応じて任意の工程が追加されてもよい。
また、微生物を回収する目的は、微生物を検出する目的に限定されるものではなく、例えば、単に微生物の純度を上昇させる(濃縮する)目的等のいかなるものであってもよい。
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
1.回収キットの作製
平均粒径80μmのハイドロキシアパタイト多孔質粒子1g(比表面積40m/g、容積:約1.6mL)を、容量:20mLのエコノパックカラム(バイオラッド社製)に充填して、図5に示すような回収キットを作製した。なお、2枚のフィルタ開口径は、それぞれ、10μmである。
2.レジオネラ属菌の回収
微生物として、レジオネラ属菌(微生物)を含有する浴槽水(被処理液)を用意した。
(実施例1)
まず、滅菌ダルベッコPBS(0.8wt%NaCl水溶液)を、回収キットの容器内を通過させ、容器内を滅菌ダルベッコPBSで満たした。
次に、25±1℃の浴槽水(原液):500mLを、注入口から容器内に供給し、排出口から流出する浴槽水(廃液)を回収した。このとき、浴槽水の通過時間は、約180分であった。
次に、25±1℃、pH9.5の滅菌緩衝液(回収液):2.5mLを、注入口から容器内に注入し、排出口から流出する滅菌緩衝液を回収した。このとき、滅菌緩衝液の通過時間は、約50秒であった。
なお、滅菌緩衝液には、0.05MNaCO−NaHCO+3wt%NaClを用いた。
(実施例2)
回収液として、pH10の滅菌緩衝液を用いた以外は、前記実施例1と同様にして、レジオネラ属菌を回収した。
なお、滅菌緩衝液には、0.05MNaCO−NaHCO+3wt%NaClを用いた。
(実施例3)
回収液として、pH10.5の滅菌緩衝液を用いた以外は、前記実施例1と同様にして、レジオネラ属菌を回収した。
なお、滅菌緩衝液には、0.05MNaPO−NaHPO+3wt%NaClを用いた。
(比較例)
回収液として、pH8.9の滅菌緩衝液を用いた以外は、前記実施例1と同様にして、レジオネラ属菌を回収した。
なお、滅菌緩衝液には、0.05MTri−HCl+3wt%NaClを用いた。
3.評価
原液、廃液および回収された滅菌緩衝液の一部を、それぞれ採取し、各サンプルに対して、それぞれレジオネラ属菌の菌数測定を培養法により行った。
この結果を、図7に示す。
図7に示すように、各実施例で回収された滅菌緩衝液中には、いずれも、レジオネラ属菌が検出された。これに対して、比較例で回収された滅菌緩衝液中には、レジオネラ属菌がほとんど検出されなかった。
また、各実施例では、それぞれ、原液単位体積当りのレジオネラ属菌の菌数に対して、回収された滅菌緩衝液単位体積当りのレジオネラ属菌の菌数は、明らかに多かった。
このことから、pH9以上の回収液を用いること(本発明)により、微生物が担体から効率よく遊離し、回収液中に回収できることが明らかとなった。
また、ナイロン粒子(基材)とハイドロキシアパタイト粒子とを用意し、これらをNARAハイブリダイゼーションシステムNHS−1((株)奈良機械製作所製、定格動力5.5kW、定格電流23A)に投入し、この装置を6400回転/分、45℃で5分間稼動させた。これにより、図1に示すような担体を得た。なお、得られた担体は、その表面付近が多孔質なものであった。
そして、この担体を用いて、前記実施例1〜3および比較例と同様にして、浴槽水からレジオネラ属菌の回収を行ったところ、前記と同様の結果が得られた。
本発明で用いられる担体の一例を示す断面図である。 本発明の微生物回収キットの第1実施形態を示す模式図(内部透視図)である。 図2に示す回収キットが折り畳まれた状態を示す模式図である。 本発明の微生物回収方法を説明するための模式図である。 本発明の微生物回収キットの第2実施形態を示す模式図(内部透視図)である。 本発明の微生物回収キットの第3実施形態を示す模式図(内部透視図)である。 各液体中のレジオネラ属菌の菌数を示すグラフである。
符号の説明
1 担体
11 基材
12 リン酸カルシウム系化合物層
13 粒子
2 微生物回収キット
20 収納空間
21 容器
211 側壁部
212 上壁部
213 底壁部
22 注入口
23 排出口
24、25 栓
26 フィルタ
3 被処理液
4 回収液
100 シリンジ
110 先端部

Claims (17)

  1. レジオネラ属菌を含有する被処理液中から、前記レジオネラ属菌を回収する微生物回収方法であって、
    少なくとも表面付近が、主としてリン酸カルシウム系化合物で構成された担体に、前記被処理液を接触させることにより、前記担体に前記レジオネラ属菌を付着させる第1の工程と、
    前記レジオネラ属菌が付着した前記担体に、pHが9.5以上、12以下の等張液である回収液を接触させることにより、前記回収液中に前記レジオネラ属菌を遊離させて回収する第2の工程とを有することを特徴とする微生物回収方法。
  2. 前記被処理液を前記担体に接触させる時間は、500mL当り1〜240分である請求項1に記載の微生物回収方法。
  3. 前記被処理液を前記担体に接触させる際の前記被処理液の温度は、70℃以下である請求項1または2に記載の微生物回収方法。
  4. 前記回収液の量は、前記被処理液の量より少ない請求項1ないし3のいずれかに記載の微生物回収方法。
  5. 前記回収液は、緩衝液である請求項1ないし4のいずれかに記載の微生物回収方法。
  6. 前記回収液を前記担体に接触させる時間は、2.5mL当り0.1秒〜5分である請求項1ないし5のいずれかに記載の微生物回収方法。
  7. 前記回収液を前記担体に接触させる際の前記回収液の温度は、70℃以下である請求項1ないし6のいずれかに記載の微生物回収方法。
  8. 前記担体は、粒状のものである請求項1ないし7のいずれかに記載の微生物回収方法。
  9. 粒状の前記担体の平均粒径は、20〜5000μmである請求項8に記載の微生物回収方法。
  10. 前記担体は、その少なくとも表面付近が多孔質なものである請求項1ないし9のいずれかに記載の微生物回収方法。
  11. 前記担体は、主として樹脂材料で構成された基材と、該基材の表面を覆うように設けられ、主としてリン酸カルシウム系化合物で構成された被覆層とを有するものである請求項1ないし10のいずれかに記載の微生物回収方法。
  12. 前記樹脂材料は、ポリアミドおよびエポキシ樹脂の少なくとも一方を主成分とするものである請求項11に記載の微生物回収方法。
  13. 前記リン酸カルシウム系化合物は、ハイドロキシアパタイトを主成分とするものである請求項1ないし12のいずれかに記載の微生物回収方法。
  14. 前記担体は、その比表面積が5〜100m/gである請求項1ないし13のいずれかに記載の微生物回収方法。
  15. 前記被処理液は、浴槽水である請求項1ないし14のいずれかに記載の微生物回収方法。
  16. 請求項1ないし15のいずれかに記載の微生物回収方法に使用するための微生物回収キットであって、
    前記担体と、
    前記担体を収納する収納空間と、該収納空間に連通する注入口および排出口とを備える容器と、
    前記収納空間内に、前記排出口を塞ぐように設けられたフィルタとを有することを特徴とする微生物回収キット。
  17. 前記容器は、その少なくとも一部が折り畳み可能となっている請求項16に記載の微生物回収キット。
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