JP4533261B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は撮像装置に係り、特にカラー対応の撮像装置に関する。
従来のカラー撮像装置は3原色として、RGB、またはその補色であるCy、Mg、Yeを用いたものが殆どであった。例えば、放送用カメラで用いられている3板式カメラでは、入射光学像を色分解プリズムを用いてR、G、Bのそれぞれの光学像にわけて、それぞれの光学像に対応する撮像素子(光電変換素子)を割り当てて撮像する構造を有している。
また、民生用ビデオカメラや電子スチルカメラは1つの撮像素子の上に、R、G、BやCy、Mg、Ye、Gの色の組み合わせを持つカラーフィルターアレイを乗せ、カラー撮像する単板式が主流となっている。
このようなカラー撮像装置は、カラー表示装置側の色再現方法に合わせた設計が行われてきた。例えば、現在、カラーテレビの色再現は3原色の加法原理に沿って実現されている。この場合、被写体の色情報R、G、Bを正しく表現しようとすると、カメラの分光感度は受像機の3原色から定められる等色分光感度を持つ必要がある。
例えば、HDTVディスプレイの3原色の色度座標は、(0.64,0.33)、(0.30,0.60)、(0.15,0.06)となっており、これら3つの色度点で囲まれる範囲で、色再現が可能になっている。
特開2003−149415号広報
しかし、近年は従来の範囲を超える色再現能力を有する表示装置が開発され始めている。例えば、従来に比べて広範囲な色再現能力を有する表示装置としては、LEDをバックライトに持つ液晶ディスプレイや、レーザ光を用いた投射型プロジェクタなどがある。これらの色再現能力に優れた表示装置の能力を十分に発揮させるためには、撮像装置側でも従来の色再現範囲を超える色情報を取得できるように、色情報の取得特性を広範囲にする必要がある。
しかし、撮像装置の色情報取得特性を、表示装置に個別に対応させることは、装置の互換性や、コストの観点から見て現実的ではない。そこで、人間の視覚特性を踏まえ、略単色光軌跡内をカバーする色取得特性を有するような3原色で撮像し、それぞれの表示装置やシステムにあわせて変換するようにすると、それぞれの表示装置において色再現範囲を広範囲とすることが可能となり、好ましい。
このように、撮像装置側で、略単色光軌跡内をカバーする色情報を取得しようとした場合、従来のカラー撮像装置の3原色として用いられてきたRGB方式では、等色関数が負の成分を有してしまう問題があった。そのため、従来のRGB方式では、色情報を取得できる範囲に実質的に制限が生じていた。
このような問題を回避するため、例えば、負の分光感度を近似して擬似的に求める方法があるが、特定の色に関しては近似することが困難であり、実際の色と大きく異なってしまう場合があった。
また、一方で、単色光軌跡内を正の等色関数で記述できる関数としては、XYZ表色系が知られている。
図1は、上記のXYZ等色系の等色関数の、関数x(x(λ))、関数y(y(λ))、関数z(z(λ))をそれぞれ示したものである。撮像装置側で、図1に示すXYZ等色系に対応した色情報を取得するためには、関数x、関数y、および関数zのそれぞれに対応した分光特性を有するように撮像装置を構成することが必要となる。
図2A、図2B、および図2Cは、図1に示した関数x、関数y、および関数zを個別に表示したものである。撮像装置側でこれらの分光特性に対応しようとすると、関数x、関数y、関数zに対応して入射光を分光する必要がある上に、例えば、図2Cに示す関数Xの場合、波長に対して2つのピークを有するため、これに対応した分光感度が求められる。このため、放送用カメラで用いられている既存の3板方式色分解プリズムでXYZ等色関数に対応した撮像を行うことは困難となっていた。
そこで、本発明では、上記の問題を解決した、新規で有用な撮像装置を提供することを統括的課題としている。
本発明の具体的な課題は、XYZ表色系を用いることで、広範囲な色情報を取得できる撮像装置を提供することである。
請求項1に記載された発明は、入射光から、XYZ等色系の等色関数である、関数x、関数y、および関数zにそれぞれ対応する変換信号を形成する撮像装置であって、前記入射光を、波長に対して単一のピークを有するように、前記関数yに対応する入射光、前記関数zに対応する入射光、および前記関数xに対応する2つの入射光に分光する分光手段と、分光されたそれぞれの入射光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記関数xに対応する2つの入射光に対応する2つの前記電気信号を合成して、前記関数xに対応する前記変換信号を形成する合成手段と、を有することを特徴とする撮像装置である。
請求項1記載の発明によれば、XYZ表色系に対応した、広範囲な色情報を取得できる撮像装置を提供することが可能となる。
請求項2に記載された発明は、前記分光手段が、入射光を前記関数zのピークと前記関数xの短波長側のピークをカバーする波長特性を有する第1の波長領域と、前記関数yのピークと前記関数xの長波長側のピークをカバーする波長特性を有する第2の波長領域とに分光するプリズムと、前記第1の波長領域の入射光をさらに前記関数zのピークと前記関数xの短波長側のピークとに分光するオンチップフィルタと、前記第2の波長領域の入射光をさらに前記関数yのピークと前記関数xの長波長側のピークとに分光するトリミングフィルタと、を有することを特徴とする請求項1記載の撮像装置である。
請求項2の発明によれば、入射光を2つに分光するプリズムと、2つの入射光をさらに分光するオンチップフィルタおよびトリミングフィルタを用いることにより、効率的に入射光を4つに分光することが可能となる効果を奏する。
請求項3に記載された発明は、前記分光手段が、前記入射光を4つに分光するプリズムを含むことを特徴とする請求項1記載の撮像装置である。
請求項3の発明によれば、単純な構造で入射光を4つに分光することが可能となる効果を奏する。
請求項4に記載された発明は、前記分光手段が、トリミングフィルタをさらに含むことを特徴とする請求項3記載の撮像装置である。
請求項4の発明によれば、トリミングフィルタを用いたことで、プリズムのみで分光をする場合に比べて分光特性がさらに良好になる効果を奏する。
請求項5の発明は、前記分光手段が、前記光電変換手段に設置された、前記入射光を4つに分光するオンチップフィルタを含むことを特徴とする請求項1記載の撮像装置である。
請求項5の発明によれば、プリズムを用いた場合に比べて分光手段を小型・軽量化することが可能となり、撮像装置を小型・軽量化することが可能となる効果を奏する。
本発明によれば、XYZ表色系を用いることで、広範囲な色情報を取得できる撮像装置を提供することが可能となる。
本発明による撮像装置は、入射光から、XYZ等色系の等色関数である、関数x、関数y、および関数zにそれぞれ対応する変換信号を形成する撮像装置である。このため、当該撮像装置は、前記入射光を、波長に対して単一のピークを有するように、前記関数yに対応する入射光、前記関数zに対応する入射光、および前記関数xに対応する2つの入射光に分光する分光手段と、分光されたそれぞれの入射光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記関数xに対応する2つの入射光に対応する2つの前記電気信号を合成して、前記関数xに対応する前記変換信号を形成する合成手段と、を有することを特徴としている。
本発明による撮像装置では、従来困難であった、XYZ等色系の等色関数のうち、波長に対して2つのピークを有する関数xに対応した信号を形成することが可能になっている。したがって、XYZ等色系の等色関数X,関数Y,および関数Zの全てに対応することが可能となり、単色光軌跡内の略全域をカバーした色情報を取得することが可能となっている。
本発明による撮像装置では、入射光を分光(分解)して、それぞれの分光された入射光が、図3A〜図3Dに示す分光特性を有するようにしている。図3Cおよび図3Dは、図2Bおよび図2Cにそれぞれ対応し、XYZ等色系の等色関数の、関数y、関数zをそれぞれ表している。
本発明では、図3Aに示す関数x’(x’(λ))と図3Bに示す関数x’’(x’’(λ))を合成すると、関数xとなるように、関数x’と関数x’’に対応する分光特性が調整される。すなわち、入射光を分光して、分光された入射光が、関数x’、関数x’’、関数y、および関数zにそれぞれ対応するような特性となるようにしている。さらに関数x’と関数x’’に対応する電気信号を合成することで、XYZ等色系の等色関数である、関数xに対応する信号を構成することが可能となり、これらを出力信号(変換信号)として表示装置や信号変換器などに出力することが可能に構成されている。
このため、本発明による撮像装置では、従来の撮像装置では対応が困難であったXYZ等色系に対応した色情報を取得することが可能となり、略単色光軌跡内をカバーする、広範囲な色情報を取得することが可能となる。
次に、本発明の具体的な実施の形態に関して、図面に基づき、以下に説明する。
図4は、本発明の実施例1による撮像装置を模式的に示した図である。図4を参照するに、本実施例による撮像装置100は、入射光を集光するレンズLと、ダイクロックミラー101Aとハーフミラー101Bを含む、入射光を分解(分光)する光分解プリズム101と、分光された入射光に対応する、光電変換素子102、104、および106と、を有している。また、前記レンズLと前記プリズム101の間には、必要に応じて赤外カットフィルタIRが設置される。
前記レンズLを介して前記プリズム101に入射する入射光は、前記ダイクロックミラー101Aにより反射される入射光Aと、前記ダイクロックミラー101Aを透過する入射光Bとに分光される。さらに前記入射光Bは、前記ハーフミラー101Bにより入射光B1と入射光Bに分割される。
前記入射光B1に対応するように、トリミングフィルタ103と光電変換素子102が設置され、入射光B1はトリミングフィルタ103により所定の波長をカットされた後、前記光電変換素子102に入射して、入射光B1に対応する電気信号に変換される。
また、前記入射光B2に対応するように、トリミングフィルタ105と光電変換素子104が設置され、入射光B2はトリミングフィルタ105により所定の波長をカットされた後、前記光電変換素子104に入射して、入射光B2に対応する電気信号に変換される。
一方、前記入射光Aに対応するように、オンチップフィルタ107が設置された光電変換素子106が設置されている。前記オンチップフィルタ107は、分光特性が2種類のカラーフィルタが組み合わせられた構造を有しており、実質的に前記入射光Aを、2種類の分光特性を有する入射光にさらに分光している。前記オンチップフィルタ107の構成の例については後述する。
また、それぞれの光電変換素子102、104および106は、例えば演算回路などを含む半導体チップ(コンピュータ)などを有する演算手段108に接続され、入射光が変換された電気信号は、当該演算手段108により合成などの演算処理がなされて出力ライン109より出力される。
本実施例による撮像装置100では、まず前記プリズム101により、入射光が、短波長領域の入射光Aと、長波長領域の入射光Bに分光される。図5には、前記関数x、関数y、および関数zとともに、前記プリズム101により分光される入射光Aと入射光Bの波長特性を示す。図5に示すように、入射光は、関数zのピークと関数xの短波長側のピークをカバーする波長特性を有する入射光Aと、関数yのピークと関数の長波長側のピークをカバーする波長特性を有する入射光Bに分光されている。
さらに、長波長側の入射光Bは、入射光B1とB2に分解され、入射光B2は前記トリミングフィルタ105により所定の波長をカットされ、前記光電変換素子104に入射し、電気信号に変換される。この場合、前記光電変換素子104により撮像される画像(光電変換された電気信号)の分光特性は、図3Cに示す等色関数である、関数y(y(λ))の特性に一致するようになっている。すなわち、以下の式(1)が成立する。
y(λ)=L(λ)・I(λ)・p(λ)・S(λ) (1)
この場合、L(λ)は等エネルギースペクトルの白色刺激のスペクトル分布、I(λ)は前記赤外カットフィルタIRの透過特性、p(λ)は前記プリズム101、および前記トリミングフィルタ105を通過して前記光電変換素子104に導かれる入射光の分光特性、S(λ)は前記光電変換素子104の分光感度特性を示す。
すなわち、上記の式(1)が成立するように、例えば、前記赤外カットフィルタIRの透過特性、前記プリズム101の分光特性、前記トリミングフィルタ105の特性、前記光電変換素子104の分光感度特性、などの組み合わせが選択されるようにすればよい。
また、同様に、入射光B1は前記トリミングフィルタ103により所定の波長をカットされ、前記光電変換素子102に入射し、電気信号に変換される。この場合、前記光電変換素子102により撮像される画像(光電変換された電気信号)の分光特性は、図3Aに示す等色関数である、関数x’(x’(λ))の特性に一致するようになっている。すなわち、以下の式(2)が成立する。ただし、以下の文中で、先に説明した場合と同一の記号は、先に説明した場合と同一の内容を示しており、説明を省略する。
x’(λ)=L(λ)・I(λ)・p(λ)・S(λ) (2)
この場合、p(λ)は前記プリズム101、および前記トリミングフィルタ103を通過して前記光電変換素子102に導かれる入射光の分光特性、S(λ)は前記光電変換素子102の分光感度特性を示す。
すなわち、上記の式(2)が成立するように、例えば、前記赤外カットフィルタIRの透過特性、前記プリズム101の分光特性、前記トリミングフィルタ103の特性、前記光電変換素子102の分光感度特性、などの組み合わせが適宜選択されるようにすればよい。
一方、短波長側の入射光Aは、オンチップフィルタ107を介して前記光電変換素子106に入射し、電気信号に変換される。この場合、前記光電変換素子106により撮像される画像(光電変換される電気信号)の分光特性は、図3Dに示す関数z(λ)と、図3Bに示す関数x’’(λ)に一致するようになっている。この場合、オンチップフィルタにより、入射光は2系統に実質的に分光され、変換される電気信号も2系統となる。
すなわち、以下の式(3)、(4)が成立する。
z(λ)=L(λ)・I(λ)・p(λ)・f(λ)・S(λ) (3)
x’’(λ)=L(λ)・I(λ)・p(λ)・f(λ)・S(λ)(4)
この場合、p(λ)は前記プリズム101を通過して前記光電変換素子106に導かれる入射光の分光特性、S(λ)は前記光電変換素子106の分光感度特性を示す。また、f(λ)、は、f(λ)は、前記光電変換素子106上に設置されたオンチップフィルタの分光特性を示している。
すなわち、上記の式(3)、(4)が成立するように、例えば、前記赤外カットフィルタIRの透過特性、前記プリズム101の分光特性、前記オンチップフィルタ107の分光特性が適宜選択されるようにすればよい。
図6には、前記オンチップフィルタ107のパターンの一例を模式的に示した平面図を示す。図6を参照するに、本図に示すオンチップフィルタは、それぞれ異なる光の透過特性(分光特性)を有するカラーフィルタF1、F2が、例えばフォトダイオードやCMOSなどのアレイ状に配列された光電変換デバイスに対して、交互のストライプ状にカバーするように設置されている。また、カラーフィルタの配列はこれに限定されず、例えば光電変換デバイスに対してモザイク状に設置することも可能である。
また、それぞれの光電変換素子102、104、および106で光電変換された電気信号は、それぞれの光電変換素子に接続された演算手段108に送られ、該演算手段108によって合成されて変換信号(出力信号)とされ、例えば表示装置や、表示装置に接続された信号変換手段などに送られ、カラー画像の出力信号として利用される構造になっている。
この場合、前記演算手段108においては、上記の式x’(λ)と、x’’(λ)に対応する電気信号が合成(加算)されて合成信号となり、図2Aに示したx(λ)に対応した分光感度を有する変換信号が形成される。すなわち、前記演算手段では、XYZ等色系の等色関数の、関数x、関数y、および関数zに対応する変換信号が構成され、撮像装置に接続されるデバイスに出力される。
この場合、演算手段108により、x’(λ)と、x’’(λ)の加算の割合が調整される。すなわち、以下の式(5)が成立するような演算がなされる。
x(λ)=x’(λ)+k・x’’(λ) (5)
この場合、kは加算量を調整するパラメータである。
このように、本実施例による撮像装置では、入射光を一旦分光し、分光した入射光を電気的に再び合成するための構造を有している。例えば上記の装置の場合、入射光を一旦4系統に分光し、そのうちの2系統を再び電気的に合成して3系統としている。
そのため、例えばXYZ等色系のように、3つの関数のうちの一つが波長に対して複数(2つ)のピークを有するような場合であっても、これらの3つの関数にそれぞれ対応するような分光特性を実現することが可能となっている。
そのため、本実施例の撮像装置によれば、従来の撮像装置では対応が困難であったXYZ等色系に対応した色情報を取得することが可能となり、略単色光軌跡内をカバーする、広範囲な色情報を取得することが可能となる。このため、広範囲な色情報を表示することが可能な表示装置、例えば、LEDをバックライトに持つ液晶ディスプレイや、レーザ光を用いた投射型プロジェクタに対して、その性能を発揮するための広範囲な色情報を提供することが可能となっている。
今後は表示装置の表示能力が益々向上することが予想されるため、広範囲な色情報を提供することが可能な上記の撮像装置は特に有効である。
また、本発明による撮像装置は、上記の実施例1の場合に限定されず、以下に示すように、様々に変形・変更して用いることが可能である。以下に示す実施例においても、上記に記載した場合と同様の効果を奏するが、それぞれの実施例に場合の特有の効果をさらに奏する。
図7は、本発明の実施例2による撮像装置200を模式的に示した図である。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図7を参照するに、本実施例による撮像装置200は、入射光を4つに分光(分解)する色分解プリズム201を有している。前記色分解プリズムは、ダイクロックミラー201A,201B,201Cを備えており、前記レンズLを通過した入射光を、入射光C,D,EおよびFに分光(分解)する。また、それぞれの入射光に対応するように、トリミングフィルタと光電変換素子が設置されている。
例えば、前記入射光Cは、トリミングフィルタ209で所定の波長をカットされた後、光電変換素子210に入射して、入射光Cに対応する電気信号に変換される。同様に、前記入射光D、E、およびFは、それぞれトリミングフィルタ203、205、および207で所定の波長をカットされた後、それぞれ光電変換素子202、204、および206に入射し、それぞれ入射光D、E、およびFに対応する電気信号に変換される。
上記において、前記光電変換素子210、202、204、および206により撮像される画像(光電変換された電気信号)の分光特性は、先に説明した関数x’(λ)、y(λ)、z(λ)、およびx’’(λ)の特性にそれぞれ一致するようになっている。すなわち、以下の式(6)〜(9)が成立する。
x’(λ)=L(λ)・I(λ)・p(λ)・S(λ) (6)
y(λ)=L(λ)・I(λ)・p(λ)・S(λ) (7)
z(λ)=L(λ)・I(λ)・p(λ)・S(λ) (8)
x’’(λ)=L(λ)・I(λ)・p(λ)・S(λ) (9)
この場合、p(λ)、p(λ)、p(λ)、およびp(λ)は、それぞれ、前記プリズム201と前記トリミングフィルタ209、203、205、および207による分光特性を示している。また、S(λ)、S(λ)、S(λ)、およびS(λ)は、前記光電変換素子210、202、204、および206の分光感度特性を示している。
すなわち、上記の式(6)〜(9)が成立するように、例えば、前記赤外カットフィルタIRの透過特性、前記プリズム201の分光特性、前記トリミングフィルタ209、203、205、および207や、光電変換素子210、202、204、および206の分光特性が適宜選択されるようにすればよい。
また、実施例1の場合と同様に、前記演算手段208においては、上記のx’(λ)と、x’’(λ)に対応する電気信号が合成(加算)され、図2Aに示したx(λ)に対応した分光感度を有する信号とされる。すなわち、前記演算手段208では、XYZ等色系の等色関数の、関数x、関数y、および関数zに対応する変換信号(出力信号)が構成され、撮像装置に接続されるデバイスに出力ライン209を介して出力される。
この場合、演算手段208により、x’(λ)と、x’’(λ)の加算の割合が調整される。すなわち、実施例1に示した式(5)が成立するような演算がなされる。
このように、本実施例においても、XYZ等色系の等色関数(関数x(λ)、関数y(λ)、関数z(λ))に対応した色情報を取得することが可能になっている。
また、図8は、本発明の実施例3による撮像装置300の構成を模式的に示した図である。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図8を参照するに、本実施例による撮像装置300は、前記レンズL、赤外カットフィルタIRと、オンチップフィルタ302が設置された光電変換素子、さらに演算手段308とを有しており、実施例1および実施例2に示した撮像装置と比べて単純な構造となっている。
前記オンチップフィルタ302は、4種類のカラーフィルタよりなり、それぞれのカラーフィルタと光電変換素子302の分光特性を合わせた分光特性が、先に説明した関数x’(λ)、関数x’’(λ)、関数(y)、および関数(z)の特性と一致するようにされている。
また、実施例1または実施例2の場合と同様に、前記演算手段308においては、上記のx’(λ)と、x’’(λ)に対応する電気信号が合成(加算)されて合成信号となり、図2Aに示したx(λ)に対応した分光感度を有する信号が形成される。すなわち、前記演算手段308では、XYZ等色系の等色関数の、関数x、関数y、および関数zに対応する変換信号が構成され、撮像装置に接続されるデバイスに出力ライン309を介して出力される。
このように、本実施例においても、XYZ等色系の等色関数(関数x(λ)、関数y(λ)、関数z(λ))に対応した色情報を取得することが可能になっている。
また、本実施例においては、実施例1または実施例2に示したような光分解プリズムを用いておらず、いわゆる単板式となっているため、撮像装置の小型・軽量化を実現することが可能となっている。
また、図9Aには、前記オンチップフィルタ302のパターンの一例を模式的に示した平面図を示す。図9Aを参照するに、本図に示すオンチップフィルタは、それぞれ異なる光の透過特性(分光特性)を有する4種類のカラーフィルタが、例えばフォトダイオードやCMOSなどのアレイ状に配列された光電変換デバイスを覆うように設置されている。
それぞれのカラーフィルタの分光特性は、光電変換素子の分光特性と合わせた場合に、それぞれ関数x’(λ)、x’’(λ)、関数(y)、および関数(z)の特性と一致するようにされている。なお、以下の文中では関数x’(λ)、x’’(λ)、関数y(λ)、および関数z(λ)に対応するカラーフィルタを、それぞれフィルタx’、フィルタx’’、フィルタy、およびフィルタzと記載している。
それぞれのフィルタの配置は、例えば図に示すように、輝度信号である関数y(λ)に対応するフィルタyと、フィルタyと特性が近いフィルタx’の画素数が、フィルタx’’、フィルタzに比べて多く設置され、輝度信号の解像度が維持されている。また、フィルタx’’の周囲にフィルタx’が配置され、前記演算手段308にて処理して形成されるx(λ)の分光感度を実現しやすくなっている。
また、関数x’(λ)、x’’(λ)に対応するカラーフィルタを形成する変わりに、関数x(λ)に対応するカラーフィルタ(以下文中フィルタx)を形成した場合には、前記演算手段308が不要となる。
この場合、フィルタx、y、zは、例えば図9Bまたは図9Cに示すように配置すればよい。図9B、図9Cは、上記の撮像装置におけるオンチップフィルタのカラーフィルタの配置の例である。
まず、図9Bを参照するに、本図に示す例の場合、輝度信号に対応するフィルタyが碁の目上に配置され、輝度信号における画像の帯域周波数を水平、垂直方向に広げるように配置されている。また、フィルタx、フィルタyに関しては、図に示すようなパターンが、ラインごとに繰り返し設置されている。
また、図9Cを参照するに、本図に示す場合には、単純にフィルタx、フィルタy、フィルタzが、ラインごとにストライプ状に、また該ストライプが繰り返すようにして設置される構造になっている。
また、フィルタの配列は上記に限定されず、様々に変形が可能であることは明らかである。
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明は上記の特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
XYZ等色系の等色関数を示す図である。 XYZ等色系の等色関数のx(λ)関数を示す図である。 XYZ等色系の等色関数のy(λ)関数を示す図である。 XYZ等色系の等色関数のz(λ)関数を示す図である。 XYZ等色系の等色関数のx’(λ)関数を示す図である。 XYZ等色系の等色関数のx’’(λ)関数を示す図である。 XYZ等色系の等色関数のy(λ)関数を示す図である。 XYZ等色系の等色関数のz(λ)関数を示す図である。 実施例1による撮像装置を示す図である。 図4の撮像装置のプリズムの分光特性を示す図である。 図4の撮像装置のオンチップフィルタの構成を示す図である。 実施例2による撮像装置を示す図である。 実施例3による撮像装置を示す図である。 図8のオンチップフィルタの構成を示す図(その1)である。 図8のオンチップフィルタの構成を示す図(その2)である。 図8のオンチップフィルタの構成を示す図(その3)である。
符号の説明
100,200,300 撮像装置
101,201 プリズム
101A,201A,201B,201C ダイクロックミラー
102,104,106,202,204,206,210,301 光電変換素子
103,105,203,205,207,209 トリミングフィルタ
107,302 オンチップフィルタ
108,208,308 演算手段
109,209,309 出力ライン

Claims (5)

  1. 入射光から、XYZ等色系の等色関数である、関数x、関数y、および関数zにそれぞれ対応する変換信号を形成する撮像装置であって、
    前記入射光を、波長に対して単一のピークを有するように、前記関数yに対応する入射光、前記関数zに対応する入射光、および前記関数xに対応する2つの入射光に分光する分光手段と、
    分光されたそれぞれの入射光を電気信号に変換する光電変換手段と、
    前記関数xに対応する2つの入射光に対応する2つの前記電気信号を合成して、前記関数xに対応する前記変換信号を形成する合成手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記分光手段は、
    入射光を前記関数zのピークと前記関数xの短波長側のピークをカバーする波長特性を有する第1の波長領域と、前記関数yのピークと前記関数xの長波長側のピークをカバーする波長特性を有する第2の波長領域とに分光するプリズムと、
    前記第1の波長領域の入射光をさらに前記関数zのピークと前記関数xの短波長側のピークとに分光するオンチップフィルタと、
    前記第2の波長領域の入射光をさらに前記関数yのピークと前記関数xの長波長側のピークとに分光するトリミングフィルタと、を有することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記分光手段は、前記入射光を4つに分光するプリズムを含むことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記分光手段は、トリミングフィルタをさらに含むことを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 前記分光手段は、前記光電変換手段に設置された、前記入射光を4つに分光するオンチップフィルタを含むことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
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