JP4530518B2 - Bath water purification equipment - Google Patents

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JP4530518B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、風呂水を浄化して洗濯に用いる際に用いられる風呂水浄化装置及び洗濯方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より風呂の残り湯等の残水を洗濯用水として再利用して節水を図ることが知られている。特に風呂水の場合、残り湯の水温が高いために洗浄性能が向上することも知られている。洗濯に風呂水を利用する際には、風呂水を洗濯機の槽へ移し入れる吸水ポンプユニットが用いられている。近年、洗濯機も節水性を向上させたものが主流となっており、その中でも風呂水を有効に且つ簡便に使用するために、洗濯機本体に吸水ポンプを内蔵した洗濯機が提案されており、ますます風呂水が洗濯に使用されることが多くなってきている。水道水の代わりに風呂水を利用した場合には、再使用する風呂水に人体の垢や髪の毛等の汚れ成分がある為、給水ポンプの吸水部には何らかのフィルターがつけられる場合が多い。
【0003】
ところで、風呂の残り湯は、節水及び洗浄性向上等の利点があるにもかかわらず、前記汚れ成分、放置・腐敗により発生した臭いの不快感、及び雑菌の発生等による清潔感の低下を理由として使用されない場合が多い。また、使用している場合でも、給水部のフィルターや給水ホースに前記汚れ成分、腐敗物、及び臭い等が付着し、不愉快なまま使用してる場合も多い。
【0004】
風呂の残り湯を浄化する技術としては、例えば、特開平8−266785号公報に記載の技術が知られている。この技術は、基端部が洗濯機の吸水ポンプに接続された給水ホースの先端部に、活性炭フィルターを備えたフィルター装置を取り付け、該フィルター装置を浴槽内の風呂水に浸漬して、吸水ポンプを作動させて風呂水を吸引し、活性炭フィルターで汚れを吸着して、浄化された風呂水を洗濯機の洗濯槽に供給するものである。しかし、この技術は、活性炭フィルターで風呂水の汚れを吸着除去するのみであるので、風呂水の殺菌やフィルターについた汚れの腐敗を防止することはできない。更に、腐敗の原因となる身体の垢等の汚れ成分が、フィルターや給水ホース等に付着することを防ぐことができないので、清潔さを保つことが出来ない。
【0005】
風呂の残り湯を浄化する別の技術として、特開平9−75635号公報に記載の技術が知られている。この技術は、洗濯機で風呂水を使用するに際して、抗菌性及び防カビ性の繊維を混紡したカートリッジフィルター材を用いるものである。しかし、この技術では、フィルターの腐敗を防止することはできるが、風呂水の殺菌や脱臭を行うことはできない。
【0006】
従って、本発明は、風呂水を洗濯水として用いるに際して、その殺菌及び脱臭を行い得る風呂水浄化装置を提供することを目的とする。
また本発明は、洗濯槽内の壁や衣類への汚れ成分の付着が防止され、雑菌及び悪臭の発生が防止された風呂水浄化装置を提供することを目的とする。
また本発明は、給水ホースへの汚れ成分の付着が防止され、雑菌及び悪臭の発生が防止された風呂水浄化装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、風呂水が流通する通水路を有し、該通水路のいずれかの箇所に脱臭剤及び殺菌剤が充填されたカートリッジが配されている風呂水浄化装置を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0008】
また本発明は、風呂水に脱臭剤及び殺菌剤を施用し、該施用水を洗濯槽に取水して洗剤を加えて洗濯物を洗濯する洗濯方法を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき、図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の風呂水浄化装置(以下、単に浄化装置ともいう)の第1実施形態の模式図が示されている
【0010】
図1に示す浄化装置1は円筒状のケース2を有している。ケース2内には、風呂水が流通する通水路3が形成されている。通水路3内にはカートリッジ5が取り出し可能に配されている。カートリッジ5内には脱臭剤及び殺菌剤4が充填されている。カートリッジ5は円筒型であり、効果持続性の観点から脱臭剤及び殺菌剤4が不織布に袋入されており、その上下が通水性の不織布等の濾材で構成されている。ケース2は、カートリッジ5の装着スペースを有する本体20と、本体20に螺着されるキャップ21とから構成されている。本体20の上部には、給水ホースの装着部20aが設けられている。本体20の内部はメッシュ状の通水孔20bを有する内壁部20cで仕切られている。キャップ21の底面部21aにも同様のメッシュ状の通水孔21bが設けられている。
【0011】
カートリッジ5の下方には、通水孔20b、21bよりもさらに細目のメッシュ状のフィルター6及びスポンジ製フィルター7が配設されている。これらのフィルターによって、不純物、例えば泥、酸化鉄等の無機浮遊物、毛髪等の浮遊物等が除去される。特にスポンジ製フィルター7を適切なメッシュと厚みに調整することで、毛髪等の風呂水に混入しているゴミを予め効率的に除去できる。
【0012】
カートリッジ5内において、脱臭剤と殺菌剤とは、不織布等の濾材によって別個に仕切られて配されている。特に、脱臭剤が風呂水の取水口側に配され、殺菌剤が洗濯機の洗濯槽側に配されることが、殺菌剤によって脱臭剤の効果が阻害されたり、風呂水中の臭い成分が殺菌剤の効果を弱めることを防止する点から好ましい。しかし、脱臭剤及び/又は殺菌剤の種類、性状、及び剤型によっては両者を混合して用いてもよい。
【0013】
脱臭剤は、風呂水中に混入する人体の垢、汗、排泄物、それらの腐敗による酸性臭やアンモニア臭、及び風呂場等のカビ臭を除去するものである。脱臭剤の種類に特に制限はないが、臭いを吸着後の脱臭剤が風呂水に溶解して洗濯時の汚れの原因になることを防止する点、及び洗浄条件によっては再度臭いを発生しないようにする点から、水不溶性脱臭剤を用いることが好ましい。
【0014】
脱臭剤としては、(1)人体の垢等が酸化分解して生成する酸性臭の脱臭剤として、キチン、キトサン又はこれらの誘導体、アニオン交換体、活性炭、ゼオライト等がある。(2)汗や排泄物に含まれるアンモニア臭の脱臭剤としては、タンニン又はこれらの誘導体、アルギン酸又はこれらの誘導体、カチオン交換体、活性炭等がある。(3)ジオスミンや2−メチルイソボルネオールが原因物質とされるカビ臭の脱臭剤としては、スチレン骨格又はジビニルベンゼン骨格を有するポリマー、活性炭等がある。これらの脱臭剤は一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。特に、(a)キチン、キトサン若しくはこれらの誘導体、(b)水不溶性タンニン誘導体、又は(c)スチレン骨格若しくはジビニルベンゼン骨格を有するポリマーの少なくとも一種、とりわけこれら三者の組み合わせを用いることが、すべての臭いに対応でき、それぞれの成分が他の臭いによって影響されず効果を発揮し得る点、及び従来用いられてきた活性炭よりも少ない使用量で同等又はそれ以上の消臭効果を発揮し得る点から好ましい。(a)成分のキチン、キトサン及びこれらの誘導体は、その構成成分であるグルコサミンが酸臭の原因となる脂肪酸と反応し消臭効果を発揮する。(b)成分の水不溶性タンニンは、その構成成分であるフェノール性水酸基がアンモニアと反応し消臭効果を発揮する。(c)成分のスチレン骨格若しくはジビニルベンエン骨格を有するポリマーは、カビ臭の原因となるジオスミンや2−メチルイソポルネオール等を吸着し消臭効果を発揮する。
【0015】
キチン、キトサンの誘導体には、分子内にあるアミノ基又は水酸基が、アシル化反応、エーテル化反応、エステル化反応、その他反応によって化学修飾された誘導体であるアセチル化物、ヒドロキシエチル化物、ヒドロキシプロピル化物、硫酸化物、硝酸化物、燐酸化物等が挙げられる。
【0016】
アニオン交換体及びカチオン交換体などのイオン交換体としては、公知のものが特に限定されることなく用いられる。例えばポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアミド、ポリフェノール、ポリエチレン、セルローズなどに、カチオン交換体の場合には、カチオン交換基として、スルホン酸基、ホスホン酸基、アミノカルボン酸基、カルボン酸基などを導入したカチオン交換樹脂又はカチオン交換繊維が好ましく用いられる。アニオン交換体の場合には、アニオン交換基として、トリメチルアミン基、ジメチルアミン基、ジメチル−ヒドロキシエチルアミン基などを導入したアニオン交換樹脂又はアニオン交換繊維が好ましく用いられる。これらのイオン交換体は、イオン交換樹脂又はイオン交換繊維として通常用いられる形態、例えば粒状、繊維状等の形態で用いることができる。
【0017】
活性炭としては、粒状活性炭、活性炭素繊維等が挙げられる。
【0018】
ゼオライトとしては、以下の式で示されるものが用いられる。
x(M2O)・Al2O3・y(SiO2)・z(H2O)
(式中、Mはナトリウムやカリウム等のアルカリ金属を表す。x、y、zは各成分のモル数を表し、一般的には、0.7≦x≦1.5、0.8≦y≦6、zは任意の定数である。)
ゼオライトとしては、平均粒子径が0.1〜10μmの合成ゼオライトが好ましく用いられる。ゼオライトは、粉末としても又はゼオライト粉末を含むゼオライトスラリーを乾燥して得られるゼオライト凝集乾燥粒子として用いることも出来る。またゼオライトを、シリカや粘土鉱物等の造粒助剤と混練して所定の粒度(例えば、平均粒径0.1〜5mm)に造粒し、溶融による特性が低下しない温度(例えば700℃以下)で焼成して用いることもできる。
【0019】
タンニン又はこれらの誘導体のうち、不溶性タンニン誘導体としては、タンニン酸金属キレート、水不溶性の多糖類誘導体とタンニン成分とよりなるタンニン誘導体等がある。用いられるタンニン成分としては、タンニン、活性化タンニン又はタンニンのアミノ誘導体若しくはカルボキシル誘導体等がある。金属キレートを形成する金属としては、例えば鉄、アルミニウム、チタン、マグネシウム、カルシウムなどが好ましい。
【0020】
アルギン酸又はこれらの誘導体のうち、不溶性アルギン酸誘導体としては、各種藻類より抽出精製されたアルギン酸、又はこれらのエステル誘導体の金属キレートがある。金属キレートを形成する金属としては、例えば鉄、アルミニウム、チタン、マグネシウム、カルシウムなどが好ましい。
【0021】
スチレン骨格又はジビニルベンゼン骨格を有するポリマーとしては、スチレン又はジビニルベンゼンを骨格としている市販のポリマーが挙げられる。具体的には、アンバーライトXAD−2,4〔商品名、オルガノ(株)製〕、TIN100〔商品名、東レ(株)製〕等がある。
【0022】
殺菌剤は、風呂水中に混入する人体の垢、汗、排泄物、及び風呂場等の汚れが原因で繁殖した細菌やカビ類を殺し、またフィルターや給水ホースに付着した汚れ成分に細菌やカビ類が繁殖することを抑制するために用いられる。殺菌剤の種類に特に制限はないが、風呂水の給水時に殺菌剤が所定量徐放され、フィルターや給水ホースの除菌が行われ、同時に洗濯水として用いられる風呂水も除菌されるものであることが好ましい。このような作用を有する殺菌剤としては、カチオン系殺菌剤、無機金属イオン系殺菌剤、過酸素系化合物等がある。
【0023】
カチオン系殺菌剤としては、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、ジアルキルジメチルアンモニウムハライド、モノアルキルトリメチルアンモニウムハライド又はこれらの殺菌剤の対イオンが他のアニオンに変換されたカチオン界面活性剤系殺菌剤;クロルヘキシジン、グルコン酸クロロヘキシジン等のビグアナイド系殺菌剤;アルキルジアミノエチルグリシン、アルキルポリアミノエチルグリシン等のアミノ酸系界面活性剤等が挙げられる。
【0024】
無機金属イオン系殺菌剤としては、重金属イオンが担持された殺菌剤(重金属イオン担持殺菌剤)が好ましく用いられる。重金属イオン担持殺菌剤としては、有効成分である重金属イオンが安定に保持される担持体が必要とされる。担持体としては、結晶性アルミノケイ酸塩(ゼオライト)、活性炭、グラファイト、リン酸ジルコニウム、チタン酸カリウム、結晶性リン酸アルミニウム、モンモリロナイト、セピオライト、β−アルミナ、ヒドロキシアパタイト等の無機物質、スルホン基、カルボキシル基、フェノール性水酸基、アミノ基、第4級アンモニウム基含有のイオン交換体が挙げられる。重金属イオンとしては、銀イオン、銅イオン、亜鉛イオンが挙げられる。特に、衣類を洗う洗濯水用としては銀イオンが好ましい。
【0025】
過酸素系化合物としては、水と接触して過酸化水素を生じるあらゆる化合物を用いることができる。例えば、過炭酸塩、過珪酸塩、過硫酸塩、過硼酸塩、ジペルオキシドデカン酸のようなペルオキシ酸、過フタル酸マグネシウム及びそれらの混合物が挙げられる。
【0026】
これら各種殺菌剤のうち、洗濯水中に混入しても衣類等に影響がなく、洗浄剤の成分の特性に影響を与えず、また水に溶解性が良い点から塩化物系のカチオン系殺菌剤を用いることが好ましい。また、衣類に付着してもあまり影響のない銀イオン系の金属イオン系殺菌剤を用いることも好ましい。更に、漂白効果もあり、洗浄剤成分としても添加されるアルカリ金属系の過酸素系化合物を用いることも好ましい。
【0027】
本発明においては、前述の脱臭剤及び殺菌剤に加えて、汚れ成分の分散剤及び/又はキレート剤を用いることが好ましい。これらの剤を用いることによって、風呂水中に含まれる汚れ成分が均一に分散され、フィルターや給水ホースへの汚れ成分の付着が防止され、更に付加的に、衣類や洗濯槽への付着が防止されて洗濯時の負荷が少なくなる。
【0028】
分散剤としては、風呂水中に徐放されて、汚れ成分に付着し且つ水を軟化することにより、汚れ成分中の脂肪酸等がカルシウムイオンやマグネシウムイオンによって不安定になることを防ぐ作用のあるものが用いられる。そのような作用のある分散剤としては、ポリカルボン酸系分散剤、例えば、ソカランCP7(BASF社製、分子量約5万)が挙げられる。また、その構造の特性によって水中での汚れ成分の付着を防ぎ遊離し易くする効果のある分散剤であるメチルセルローズ、ヒドロキシセルローズで代表されるセルロース誘導体、ポリエチレングリコール化合物(一般的に分子量が好ましくは約1000〜約40000、更に好ましくは約3000〜約10000)並びにそのエーテル及びエステル誘導体、エトキシル化テトラエチレンペンタミンで代表される水溶性エトキシル化ポリアミン等が挙げられる。特に好ましく用いられる分散剤は、洗濯水の中に混入しても洗浄性能に悪い影響を与えず、洗浄剤成分としても使用されている点から、ポリカルボン酸系分散剤及びポリエチレングリコール化合物である。
【0029】
キレート剤としては、風呂水中に徐放されて、風呂水中に含まれる金属イオンを水可溶性キレートにして汚れ成分の付着や不安定化を防ぐ作用のあるものが用いられる。そのような作用のあるキレート剤としては、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチリデン−1−ジホスホン酸)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、及びそれらの塩、2−ホスホノカルボン酸の塩、アスパラギン酸、グルタミン酸等のアミノ酸の塩、ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩等の有機酸塩、クエン酸及びその塩、ピロ−及びトリリン酸塩等が挙げられる。特に好ましく用いられるキレート剤は、環境に対する影響が少なく、洗浄剤成分としても用いられている点から、クエン酸及びその塩である。
【0030】
本発明においては、脱臭剤及び殺菌剤、並びに必要に応じて用いられる分散剤及びキレート剤は、これらが水溶性の場合、通水性及びこれらの剤の効果を十分に発現させる点から、浄化後の風呂水に、各剤が1〜500mg/kg、特に5〜250mg/kg含まれるように用いられることが好ましい。
【0031】
脱臭剤及び殺菌剤、並びに必要に応じて用いられる分散剤及びキレート剤は、粒状、粉末状、膜状、繊維状、ワックス状、ゲル状、カプセル状等の形態として用いられる。例えば脱臭剤として不溶性脱臭剤を用いる場合には、通水性及び臭いの除去性の点から、その平均粒径が、2〜500メッシュ(JIS L0208、以下同じ。)であることが好ましく、20〜200メッシュであることがより好ましい。これらの剤は、それぞれ別個に所定形状となしてもよく、或いは二種以上の剤を混合して所定形状となしてもよい。更には二種以上の剤を積層したり、一の剤を担持体として用い、他の剤をこれに担持させてもよい。
【0032】
特に、分散剤及びキレート剤を併用する場合には、これらの剤は、例えば殺菌剤と混合されて錠剤状に成形されて用いられることが好ましい(後述する実施例3参照)。また、脱臭剤及び殺菌剤の層間に、分散剤及びキレート剤がそれぞれ別個に又は両者が混合された状態で配されることも好ましい(後述する実施例2参照)。
【0033】
前述した各剤に加えて、本発明においては、酵素、酸化防止剤、漂白剤、蛍光染料、青味付剤、柔軟材、香料等を、目的に応じて配合させることもできる。
【0034】
本実施形態の風呂水浄化装置によれば、風呂水が洗濯槽内に注入される前に風呂水中の臭い成分が脱臭され、また殺菌剤の所定量の徐放により殺菌効果が発揮される。更に、必要に応じて用いられる分散剤及び/又はキレート剤の徐放によって、風呂水中の微量の皮脂等の汚れ成分が、洗濯槽内の壁や衣類に付着することが効果的に防止され、更には、給水ホースへの汚れ成分の付着も防止される。
【0035】
次に、本発明の洗濯方法を、その好ましい実施形態として前述の浄化装置を用いた実施形態に基づいて図2を参照しながら説明する。
【0036】
本発明の洗濯方法は、風呂水に脱臭剤及び殺菌剤、並びに必要に応じて分散剤及び/又はキレート剤を施用し、該施用水を洗濯槽に取水して洗剤を加えて洗濯物を洗濯する方法である。
【0037】
図2は、前述の浄化装置の使用形態を示したものである。浄化装置1は、吸水ポンプ(図示せず)を備えた洗濯機8及び給水ホース9と共に用いられる。給水ホース9は、その一端90が洗濯機8の吸引ポンプに取り付けられている。そして、給水ホース9の他端91に洗浄装置1が取り付けられている。
【0038】
そして、浴槽10内の風呂水11中に浄化装置1を沈めて、風呂水11を吸水ポンプで吸引し、浄化装置1を通じて洗濯機8の洗濯槽(図示せず)内に供給する。
【0039】
風呂水11が浄化装置1の通水路を通過する際に風呂水11の脱臭と殺菌が行われ、更には微細な汚れも安定的に分散される。そして、汚れた洗濯物を洗濯槽に投入して洗濯用水に浸漬し、洗剤を投入して洗濯を行う。浄化装置1による浄水効果が得られなくなった場合には、浄化装置1からカートリッジを取り外し、該カートリッジ内に新しい脱臭剤等を充填し、カートリッジを再装填することにより、浄化装置1を繰り返し使用できる。
【0040】
このように、本実施形態の洗濯方法によれば、風呂水に脱臭剤及び殺菌剤、並びに必要に応じて分散剤及び/又はキレート剤を施用することで、風呂水のいやな臭いの除去や除菌が行われ、更には混入している微細な汚れが洗濯時の衣類に付着することが防止されて、快適な洗濯が出来るようになる。
【0041】
次に、本発明の風呂水浄化装置の第2及び第3実施形態を図3及び図4をそれぞれ参照して説明する。なお、同図において、図1と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。従って、特に説明のない部分は、図1に示す実施形態の浄化装置における説明が適宜適用される。
【0042】
図3に示す第2実施形態の浄化装置1'は、洗濯機の外部給水管路の開口端部(図示せず)に装着されて使用されるものである。同図に示すように、浄化装置1'は、円筒状のケース2'を有している。ケース2'内には通水路3'が設けられている。ケース2'は、カートリッジ5の充填スペースを有する本体20'と、本体20'に螺着されるキャップ21'とから構成されている。本体20'の下部には、前記洗濯機の外部給水管路の開口端部に挿嵌される装着部20a'が設けられている。また、本体20'の内部はメッシュ状の通水孔20b'を有する内壁20c'で仕切られている。キャップ21'の上部には、給水ホースの装着部21a'が設けられている。カートリッジ5の上方には、通水孔20b'よりもさらに細目のメッシュ状のフィルター6が配設されており、これによって風呂水に含まれるゴミ等を予め除去できるようになしてある。
【0043】
本実施形態の風呂水浄化装置においても第1の実施形態の効果と同様の効果が奏される。但し、本実施形態では、給水ホース内の汚れ成分の付着防止や殺菌効果は発揮されない点が第1の実施形態と異なる。
【0044】
図4に示す第3実施形態の浄化装置1"は、浴槽内の風呂水中に浮遊又は浸漬させて使用されるものである。浄化装置1"は、円筒状のケース2"を有している。ケース2"は、カートリッジ5の充填スペースを有する本体20"と、本体20"に螺着させるキャップ21"とから構成されている。本体20"の下部には、浄化装置1"を風呂水中に浮遊又は浸漬させるためのおもり20d"が配設されている。おもり20d"には、例えば鉄片等の金属片を用いることができる。本体20"の側面部にはメッシュ状の通水孔20b"が多数設けられている。本体20"の天面部にも同様の通水孔21b"が多数設けられている。これら側面部及び天面部に設けられた通水孔20b",21b"の孔径は、風呂水の拡散を容易にする点、及び脱臭剤及び殺菌剤が充填された不織布の形態を保持する点から、0.1〜20mm、特に0.5〜10mmであることが好ましい。また、側面部及び天面部に設けられた通水孔20b",21b"の開孔率は、風呂水の拡散面積を確保する点から、側面部及び点面部の表面積の合計値の1〜90%、特に5〜50%であることが好ましい。
【0045】
本実施形態の浄化装置1"は、浴槽の風呂水に所定時間浮遊又は浸漬させて用いられる。浄化装置1"を風呂水内に浮遊又は浸漬させると、風呂水は通水孔20b",21b"を通じて浄化装置1"のカートリッジ5に浸透し、脱臭剤及び殺菌剤、並びに必要に応じて用いられる分散剤及び/又はキレート剤によって風呂水が浄化される。その後浄化した風呂水を洗濯機の浴槽に供給して洗濯を行う。
【0046】
本発明は、上記実施形態に限定されない。例えば、本発明の風呂水浄化装置は、前述のように、吸水ポンプを備えた洗濯機における該吸水ポンプに通じる給水ホースに装着されて用いられることが好ましいが、一端が洗濯機の吸水ポンプに取り付けられた給水ホースにおける他端に、既にゴミや毛髪等の汚れを除去する目的でフィルター装置が装着されている場合には、該フィルター装置の先端側に本発明の風呂水浄化装置を取り付けて用いる事もできる。また、洗濯機と独立した風呂水の汲み上げ用ポンプ装置の給水路に介装させて用いることもできる。
【0047】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
【0048】
〔実施例1並びに比較例1及び2〕
脱臭剤及び殺菌剤を、上下が通水性の不織布(材料:ポリエステル繊維3デニール×50mm、目付25g/m2)からなる円筒形カートリッジに充填した。脱臭剤及び殺菌剤は前記不織布の濾材によって互いに隔離させて用いた。脱臭剤は風呂水の取水口側に配し、殺菌剤は洗濯機側に配した。カートリッジを図1に示す浄化装置内に装填した。浄化装置のカートリッジ充填スペースは、内径6cm、長さ8cmであった。
【0049】
脱臭剤は以下の三者を以下に示す重量で均一に混ぜたものを用いた。
・キトサン〔SK−400、4〜10メッシュ、甲陽ケミカル(株)社製〕11g
・活性炭〔粒度1.7〜0.5mm:ツルミコールGL−30、ツルミコール(株)社製〕2g
・スチレン−ジビニルベンゼンコポリマー(アンバーライトXAD−2、オルガノ(株)社製)2g
【0050】
殺菌剤は以下の二者を以下に示す重量で均一に混ぜ、0.5t/cm2のプレス圧で成形して、直径45mmの円柱形の錠剤となし、これを前記不織布にて袋入りにしたものを用いた。
・塩化ベンザルコニウム〔サニゾールC、花王(株)製〕15g
・ポリオキシエチレンモノステアレート〔錠剤化のための固め剤として使用:エマノーン3199、花王(株)製〕5g
【0051】
このようにして得られた浄化装置を、一端が吸引ポンプに通じる給水ホース(内径16mm×長さ5m、塩化ビニル製)の他端に取り付け、以下のように調製した風呂水を8リットル/分で通水した。通水方法は、1日1回50リットル通水し、浄化装置と吸引ポンプに通じる給水ホースを自然水切り後、取り外し、30℃・80%RHの条件下で24時間保存する。この操作を1、10、30回行ったときの風呂水の臭い、風呂水1ml中の生菌数、カートリッジ側ホース口の臭い、風呂水中の殺菌剤の濃度を以下の方法で測定・評価した。また30回操作後の給水ホースに付着した皮脂質分を以下の方法で測定した。
【0052】
比較例1として脱臭剤及び殺菌剤のみを除いたカートリッジを浄化装置内に装填して、前記と同様の操作、測定・評価を行った。比較例2として殺菌剤を除いて、脱臭剤のみをカートリッジに装填して、前記と同様の操作、測定・評価を行った。これらの結果を以下の表1に示す。
【0053】
<風呂水の調製>
循環型風呂水給湯器付き浴槽で200リットルの水道水を40℃に沸かした後、37〜40℃の間で30代の夫婦、男子小学生、及び女子幼稚園児の家族4人を入浴させた後、風呂水を自然冷却で12時間放置し、水温を25℃にした。この風呂水は皮脂量が5±1mg/50リットルであった。
【0054】
<風呂水の臭い、及びカートリッジ側ホース口の臭いの評価>
男女各10人のモニターを対象に、以下の基準で風呂水の臭い及びホース口の臭いを評価した。
0:無臭
1:やっと感知できる臭い
2:何の臭いであるかわかる弱い臭い
3:楽に感知できる臭い
4:強い臭い
5:強烈な臭い
【0055】
<風呂水1ml中の生菌数の測定>
風呂水1mlを定法によって寒天培地に接種し、肉眼による菌エリア数を観察して生菌数を測定した。
【0056】
<ホースに付着した皮脂質分の測定>
溶媒抽出により抽出物を定法によりガスクロマトグラフィーで3回測定を行い、その測定値の平均値を用いた。
【0057】
<風呂水中の殺菌剤の濃度の測定>
定法により風呂水を1/100に濃縮し、液体クロマトグラフィーで5回の測定を行い、その測定値の平均値から算出した。
【0058】
〔実施例2〕
抗菌性脱臭剤として以下のものを以下に示す重量で用いた。
・ヤシ殻銀添着活性炭〔粒径1.7〜0.5mm:CW130AG、二村化学工業(株)社製〕15g
【0059】
殺菌剤として以下のものを以下に示す重量で用いた。
・過炭酸ソーダ(湿式成形体を乾燥して直径45mmの円柱形の錠剤に成形し前記不織布にて袋入り)20g
【0060】
分散剤及びキレート剤としては、以下の三者を以下に示す重量で均一に混ぜ、0.5t/cm2のプレス圧で成形して、直径45mmの円柱形の錠剤となし、これを前記不織布にて袋入りにしたものを用いた。
・ポリエチレングリコール(平均分子量7500、和光純薬工業社製)5g
・クエン酸3g
・ポリオキシエチレンモノステアレート(錠剤化のための固め剤として使用:エマノーン3199、花王(株)製)2g
【0061】
各剤のカートリッジへの充填に際しては、脱臭剤を浄化装置の風呂水の吸い込み口側に配し、給水ホース側に分散剤及びキレート剤を配し、両者間に殺菌剤を配した。それぞれの剤の間には前記不織布の濾材を介在させ、各剤を隔離した。これ以外は実施例1と同様にして浄化装置を得た。得られた浄化装置について実施例1と同様の操作を行った後、風呂水中の殺菌剤の濃度の測定以外は、実施例1と同様の測定・評価を行った。風呂水中の殺菌剤の濃度の測定法は以下の通りである。更に風呂水中の分散剤及びキレート剤の濃度を以下の方法で測定した。結果を表1に示す。
【0062】
<風呂水中の殺菌剤の濃度の測定>
実施例2及び比較例1の風呂水をそれぞれ所定量蒸発乾固させ、原子吸光光度計によりナトリウム量をそれぞれ3回測定し、実施例2の値から比較例1の値を差し引いた値(ナトリウム量)を、過炭酸ソーダの量に変換して算出した。
【0063】
<分散剤及びキレート剤の濃度の測定>
定法により風呂水を1/100に濃縮し、液体クロマトグラフィーで5回の測定を行い、分散剤及びキレート剤のそれぞれの測定値を合算し、その平均値から算出した。
【0064】
〔実施例3〕
実施例1で用いた脱臭剤及び殺菌剤と同様のものを用い、これらを実施例1で用いたカートリッジと同様のカートリッジに充填し、該カートリッジを図3に示す浄化装置内に配した。得られた浄化装置について実施例1と同様の操作を行った後、実施例1と同様の測定及び評価を行った。結果を表1に示す。
【0065】
【表1】

Figure 0004530518
【0066】
表1に示す結果から明らかなように、実施例1〜3の浄化装置(本発明品)を用いた場合には、比較例の浄化装置を用いた場合に比べて臭い、生菌数、皮脂質分が改善されることが確認された。更に、繰り返し使用してもこの効果が持続的に得られることが確認された。特に、一端が洗濯機に取り付けられた給水ホースにおける、他端に浄化装置1が取り付けられている場合(実施例1)には、ホース内の汚れが抑えられることが確認された。更に、分散剤及びキレート剤を併用した場合(実施例2)にも、ホース内の汚れが抑えられることが確認された。
【0067】
〔実施例4及び比較例3〕
脱臭剤として以下のものを以下に示す重量で用いた。
・活性炭〔粒度1.7〜0.5mm:ツルミコールGL−30、ツルミコール(株)社製〕15g
【0068】
抗菌剤として以下のものを以下に示す重量で用いた。
・塩化ベンザルコニウム〔サニゾールC、花王(株)製〕15g
【0069】
分散剤及びキレート剤として以下のものを以下に示す重量で用いた。
・アクリル酸マレイン酸コポリマー(ソカランCP5パウダー:平均分子量70000、BASF社製)10g
・クエン酸5g
・ポリオキシエチレンモノステアレート〔錠剤化のための固め剤として使用:エマノーン3199、花王(株)製〕5g
【0070】
殺菌剤、分散剤、キレート剤及び固め剤を均一に混ぜ、0.5t/cm2のプレス圧で成形して、直径45mmの円柱形の錠剤となし、これを前記不織布にて袋入りにした。これらの剤をカートリッジに充填し、カートリッジを図4に示す浄化装置に装填した。カートリッジの充填スペースは内径6cm、長さ8cmであった。カートリッジへの充填に際しては、脱臭剤を浄化装置の底側に配すると共に、殺菌剤、分散剤、キレート剤及び固め剤からなる成形物を天面側に配し、両者間に前記不織布の濾材を介在させ、両者を隔離した。浄化装置の天面部及び側面部には、風呂水が通過するための通水孔(直径5mm)が均等に60個設けられていた。更に、浄化装置の底面部に100gの鉄片を配し、浄化装置が浮き上がらないようにした。
【0071】
このようにして得られた浄化装置を、実施例1と同様の方法で調製した風呂水200リットルが貯えられた浴槽の底に10時間放置した。同様の操作を、操作毎に実施例1と同様の方法で調製した新たな風呂水200リットルを用いて5回繰り返した。前記操作を1回行った後の風呂水、及び5回行った後の風呂水それぞれを、比較例1と同様の浄化装置及び給水ホース(内径16mm×長さ5m、塩化ビニル製)の取り付けられた吸引ポンプで吸い上げた。吸い上げられた風呂水について、実施例2と同様の測定・評価を行った。比較例として、浴槽に浄化装置を入れないで同様の操作を行った後に同様の測定をした(比較例3)。結果を表2に示す。
【0072】
【表2】
Figure 0004530518
【0073】
表2に示すように、実施例4の浄化装置(本発明品)を用いた場合には、比較例3に比べて、臭い、菌数、付着皮脂量等が改善されることが確認された。分散剤及びキレート剤の添加による給水ホース内の汚れの改善が更に向上することが確認された。さらに、繰り返し使用してもこの効果が持続的に得られることが確認された。
【0074】
【発明の効果】
本発明の風呂水浄化装置によれば、風呂水が殺菌及び脱臭され、清潔な状態で洗濯を行うことができる。
また本発明の風呂水浄化装置によれば、汚れ成分の給水ホースへの付着が防止され、雑菌及び悪臭の発生が防止される。特に分散剤及び/又はキレート剤を併用すると、この効果が一層顕著なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の風呂水浄化装置の第1実施形態を示す概略断面図である。
【図2】同実施形態の風呂水浄化装置の使用形態を示す概略斜視図である。
【図3】本発明の風呂水浄化装置の第2実施形態を示す概略断面図である。
【図4】本発明の風呂水浄化装置の第3実施形態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1,1',1" 風呂水浄化装置
3,3' 通水路
5 カートリッジ
8 洗濯機[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a bath water purifier and a washing method used when purifying bath water and using it for washing.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
Conventionally, it is known to save water by reusing residual water such as remaining hot water in a bath as washing water. In particular, in the case of bath water, it is also known that the cleaning performance is improved because the temperature of the remaining hot water is high. When bath water is used for washing, a water absorption pump unit that transfers bath water to a washing machine tub is used. In recent years, washing machines with improved water conservation have become mainstream, and in order to use bath water effectively and conveniently, washing machines with a built-in water absorption pump have been proposed. Increasingly, bath water is increasingly used for washing. When bath water is used instead of tap water, some filters are attached to the water absorption part of the water supply pump because the reused bath water has dirt components such as human body stains and hair.
[0003]
By the way, although the remaining hot water in the bath has advantages such as water saving and improved cleaning properties, the reason for the deterioration of the cleanliness due to the above-mentioned dirt components, unpleasant odors caused by leaving and decaying, and generation of germs, etc. Are often not used. Moreover, even when used, there are many cases where the dirt component, rot, odor, etc. adhere to the filter or water supply hose of the water supply unit and are used unpleasantly.
[0004]
As a technique for purifying remaining hot water in a bath, for example, a technique described in JP-A-8-266785 is known. In this technology, a filter device equipped with an activated carbon filter is attached to the tip of a water supply hose whose base end is connected to a water absorption pump of a washing machine, and the filter device is immersed in bath water in a bathtub, Is activated to suck bath water, adsorb dirt with an activated carbon filter, and supply purified bath water to the washing tub of the washing machine. However, since this technique only adsorbs and removes bath water dirt with an activated carbon filter, it cannot prevent sterilization of bath water or decay of dirt on the filter. Furthermore, since it is impossible to prevent dirt components such as body dirt that cause rot from adhering to a filter, a water supply hose, etc., cleanliness cannot be maintained.
[0005]
As another technique for purifying remaining hot water in a bath, a technique described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-75635 is known. This technique uses a cartridge filter material in which antibacterial and antifungal fibers are mixed when bath water is used in a washing machine. However, this technique can prevent the filter from decaying but cannot sterilize or deodorize the bath water.
[0006]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a bath water purifying apparatus capable of performing sterilization and deodorization when bath water is used as washing water.
Another object of the present invention is to provide a bath water purifying apparatus in which dirt components are prevented from adhering to walls and clothing in a washing tub, and generation of germs and bad odor is prevented.
It is another object of the present invention to provide a bath water purifying apparatus in which dirt components are prevented from adhering to a water supply hose and generation of various germs and bad odor is prevented.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The object of the present invention is to provide a bath water purifying apparatus having a water passage through which bath water flows, and a cartridge filled with a deodorant and a bactericidal agent disposed in any part of the water passage. Is achieved.
[0008]
The present invention also provides a washing method in which a deodorant and a bactericide are applied to bath water, the applied water is taken into a washing tub, and a detergent is added to wash the laundry.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on preferred embodiments with reference to the drawings. FIG. 1 shows a schematic diagram of a first embodiment of a bath water purification apparatus (hereinafter also simply referred to as a purification apparatus) of the present invention.
[0010]
A purification device 1 shown in FIG. 1 has a cylindrical case 2. A water passage 3 through which bath water flows is formed in the case 2. A cartridge 5 is detachably disposed in the water passage 3. The cartridge 5 is filled with a deodorizing agent and a sterilizing agent 4. The cartridge 5 has a cylindrical shape, and a deodorizer and a bactericidal agent 4 are encased in a non-woven fabric from the viewpoint of sustaining the effect, and the upper and lower sides thereof are made of a filter medium such as a water-permeable non-woven fabric. The case 2 includes a main body 20 having a mounting space for the cartridge 5 and a cap 21 screwed to the main body 20. On the upper part of the main body 20, a water supply hose mounting portion 20a is provided. The inside of the main body 20 is partitioned by an inner wall portion 20c having a mesh-shaped water passage hole 20b. A similar mesh-shaped water passage hole 21 b is also provided in the bottom surface portion 21 a of the cap 21.
[0011]
Below the cartridge 5, a mesh-like filter 6 and a sponge filter 7 that are finer than the water passage holes 20b and 21b are disposed. These filters remove impurities such as inorganic suspended matters such as mud and iron oxide, and suspended matters such as hair. In particular, by adjusting the sponge filter 7 to an appropriate mesh and thickness, the dust mixed in the bath water such as hair can be efficiently removed in advance.
[0012]
In the cartridge 5, the deodorizing agent and the bactericidal agent are separately partitioned by a filter medium such as a nonwoven fabric. In particular, if the deodorizer is placed on the intake side of the bath water and the disinfectant is placed on the washing tub side of the washing machine, the effect of the deodorant is hindered by the disinfectant, or the odor components in the bath water are sterilized. It is preferable from the point which prevents weakening the effect of an agent. However, depending on the type, properties, and dosage form of the deodorizer and / or bactericidal agent, both may be used in combination.
[0013]
The deodorizer removes human body stains, sweat, excrement, acidic odor and ammonia odor caused by their decay, and mold odor in a bathroom, etc. mixed in bath water. There are no particular restrictions on the type of deodorant, but it will prevent the deodorant after adsorbing the odor from dissolving in the bath water and causing soiling during washing, and it will not generate odor again depending on the washing conditions. In view of the above, it is preferable to use a water-insoluble deodorant.
[0014]
Examples of the deodorizer include (1) chitin, chitosan or derivatives thereof, anion exchangers, activated carbon, zeolite, and the like as acid odor deodorants generated by oxidative decomposition of human body stains and the like. (2) Examples of deodorizers for ammonia odor contained in sweat and excrement include tannin or derivatives thereof, alginic acid or derivatives thereof, cation exchanger, activated carbon, and the like. (3) As a mold odor deodorant whose cause is diosmine or 2-methylisoborneol, there are polymers having a styrene skeleton or a divinylbenzene skeleton, activated carbon, and the like. These deodorizers can be used singly or in combination of two or more. In particular, (a) chitin, chitosan or a derivative thereof, (b) a water-insoluble tannin derivative, or (c) at least one polymer having a styrene skeleton or a divinylbenzene skeleton, particularly a combination of these three, The point that each component can exhibit the effect without being influenced by other odors, and the point that it can exhibit the deodorizing effect equal to or higher than the amount of activated carbon conventionally used To preferred. Component (a) chitin, chitosan and derivatives thereof exhibit a deodorizing effect by reacting glucosamine, which is a component thereof, with a fatty acid causing acid odor. Component (b), water-insoluble tannin, exhibits a deodorizing effect by reacting its constituent phenolic hydroxyl group with ammonia. The polymer having a styrene skeleton or a divinylbenene skeleton as the component (c) adsorbs diosmin, 2-methylisopolneol or the like which causes mold odor and exhibits a deodorizing effect.
[0015]
Chitin and chitosan derivatives are acetylated, hydroxyethylated and hydroxypropylated derivatives in which the amino group or hydroxyl group in the molecule is chemically modified by acylation, etherification, esterification or other reactions , Sulfates, nitrates, phosphates and the like.
[0016]
Known ion exchangers such as anion exchangers and cation exchangers are used without particular limitation. For example, polystyrene, polyvinyl alcohol, polyacrylic acid, polyamide, polyphenol, polyethylene, cellulose, etc. In the case of a cation exchanger, as a cation exchange group, a sulfonic acid group, a phosphonic acid group, an aminocarboxylic acid group, a carboxylic acid group, etc. A cation exchange resin or a cation exchange fiber into which is introduced is preferably used. In the case of an anion exchanger, an anion exchange resin or anion exchange fiber into which a trimethylamine group, a dimethylamine group, a dimethyl-hydroxyethylamine group or the like is introduced as an anion exchange group is preferably used. These ion exchangers can be used in a form usually used as an ion exchange resin or an ion exchange fiber, for example, in a granular form, a fibrous form, or the like.
[0017]
Examples of the activated carbon include granular activated carbon and activated carbon fiber.
[0018]
As the zeolite, one represented by the following formula is used.
x (M 2 O) ・ Al 2 O Three ・ Y (SiO 2 ) ・ Z (H 2 O)
(In the formula, M represents an alkali metal such as sodium or potassium. X, y, and z represent the number of moles of each component, generally 0.7 ≦ x ≦ 1.5, 0.8 ≦ y. ≦ 6, z is an arbitrary constant.)
As zeolite, synthetic zeolite having an average particle size of 0.1 to 10 μm is preferably used. Zeolites can be used as powders or as zeolite agglomerated dry particles obtained by drying a zeolite slurry containing zeolite powder. Also, the zeolite is kneaded with a granulating aid such as silica or clay mineral and granulated to a predetermined particle size (for example, an average particle size of 0.1 to 5 mm). ) Can be used after firing.
[0019]
Among the tannins and derivatives thereof, insoluble tannin derivatives include tannic acid metal chelates, tannin derivatives composed of a water-insoluble polysaccharide derivative and a tannin component, and the like. Examples of the tannin component used include tannin, activated tannin, and an amino derivative or a carboxyl derivative of tannin. As the metal forming the metal chelate, for example, iron, aluminum, titanium, magnesium, calcium and the like are preferable.
[0020]
Among alginic acid or derivatives thereof, insoluble alginic acid derivatives include alginic acid extracted and purified from various algae, or metal chelates of these ester derivatives. As the metal forming the metal chelate, for example, iron, aluminum, titanium, magnesium, calcium and the like are preferable.
[0021]
Examples of the polymer having a styrene skeleton or a divinylbenzene skeleton include commercially available polymers having a styrene or divinylbenzene skeleton. Specifically, Amberlite XAD-2,4 [trade name, manufactured by Organo Corporation], TIN100 [trade name, manufactured by Toray Industries, Inc.] and the like.
[0022]
The disinfectant kills bacteria and mold that have propagated due to dirt, sweat, excrement, and dirt in the bathroom, etc. mixed in the bath water. Used to control the breeding of moss. There are no particular restrictions on the type of disinfectant, but a certain amount of disinfectant is gradually released when bath water is supplied, filters and water hoses are sterilized, and bath water used as washing water is also disinfected. It is preferable that Examples of the fungicide having such an action include a cationic fungicide, an inorganic metal ion fungicide, and a peroxygen compound.
[0023]
Examples of cationic fungicides include benzethonium chloride, benzalkonium chloride, dialkyldimethylammonium halides, monoalkyltrimethylammonium halides, or cationic surfactant-based fungicides in which the counter ions of these fungicides are converted to other anions; chlorhexidine And biguanide fungicides such as chlorohexidine gluconate; amino acid surfactants such as alkyldiaminoethylglycine and alkylpolyaminoethylglycine.
[0024]
As the inorganic metal ion-based disinfectant, a disinfectant on which heavy metal ions are supported (heavy metal ion-supported disinfectant) is preferably used. As the heavy metal ion-carrying fungicide, a carrier on which heavy metal ions as active ingredients are stably held is required. As the support, crystalline aluminosilicate (zeolite), activated carbon, graphite, zirconium phosphate, potassium titanate, crystalline aluminum phosphate, montmorillonite, sepiolite, β-alumina, hydroxyapatite and other inorganic substances, sulfone groups, Examples thereof include an ion exchanger containing a carboxyl group, a phenolic hydroxyl group, an amino group, and a quaternary ammonium group. Examples of heavy metal ions include silver ions, copper ions, and zinc ions. In particular, silver ions are preferred for washing water for washing clothes.
[0025]
As the peroxygen compound, any compound that generates hydrogen peroxide upon contact with water can be used. Examples include percarbonates, persilicates, persulfates, perborates, peroxy acids such as diperoxide decanoic acid, magnesium perphthalate, and mixtures thereof.
[0026]
Of these various disinfectants, even if they are mixed in washing water, they do not affect clothing, etc., do not affect the properties of the components of the detergent, and are chloride based disinfectants because of their good solubility in water. Is preferably used. It is also preferable to use a silver ion type metal ion disinfectant that does not significantly affect even if it adheres to clothing. Further, it is also preferable to use an alkali metal peroxygen compound which has a bleaching effect and is added as a cleaning agent component.
[0027]
In the present invention, it is preferable to use a dispersant and / or a chelating agent for the soil component in addition to the above-described deodorizing agent and disinfectant. By using these agents, the soil components contained in the bath water are evenly dispersed, preventing the soil components from adhering to the filter and water supply hose, and additionally preventing them from adhering to clothing and washing tubs. This reduces the load during washing.
[0028]
As a dispersant, it has the effect of preventing fatty acids in the soil component from becoming unstable due to calcium ions or magnesium ions by being gradually released into the bath water, adhering to the soil component and softening the water. Is used. Examples of the dispersant having such an action include polycarboxylic acid-based dispersants such as Socalan CP7 (manufactured by BASF, molecular weight of about 50,000). In addition, methyl cellulose, a cellulose derivative represented by hydroxycellulose, and a polyethylene glycol compound (generally having a molecular weight of preferably a molecular weight) which are effective in preventing the adhesion of dirt components in water and making them easy to release by the characteristics of the structure. About 1000 to about 40,000, more preferably about 3000 to about 10,000) and ether and ester derivatives thereof, water-soluble ethoxylated polyamines represented by ethoxylated tetraethylenepentamine, and the like. Dispersants that are particularly preferably used are polycarboxylic acid-based dispersants and polyethylene glycol compounds because they do not adversely affect cleaning performance even if mixed in washing water and are also used as cleaning agent components. .
[0029]
As the chelating agent, one that is gradually released into the bath water and has a function of preventing the adhesion or destabilization of dirt components by making the metal ions contained in the bath water into a water-soluble chelate is used. Examples of such chelating agents include aminotri (methylenephosphonic acid), 1-hydroxyethylidene-1-diphosphonic acid, ethylenediaminetetra (methylenephosphonic acid), diethylenetriaminepenta (methylenephosphonic acid), and salts thereof. 2-phosphonocarboxylic acid salts, amino acid salts such as aspartic acid and glutamic acid, organic acid salts such as nitrilotriacetate and aminopolyacetate such as ethylenediaminetetraacetate, citric acid and its salts, pyro- and triphosphoric acid Examples include salts. Particularly preferred chelating agents are citric acid and its salts because they have little influence on the environment and are also used as cleaning agent components.
[0030]
In the present invention, the deodorizing agent and the bactericidal agent, and the dispersant and the chelating agent that are used as necessary, when they are water-soluble, are effective after water purification and the effect of these agents after purification. The bath water is preferably used so that each agent is contained in an amount of 1 to 500 mg / kg, particularly 5 to 250 mg / kg.
[0031]
A deodorizing agent and a bactericidal agent, and a dispersant and a chelating agent used as necessary are used in the form of particles, powders, films, fibers, waxes, gels, capsules, and the like. For example, when an insoluble deodorant is used as the deodorizer, the average particle diameter is preferably 2 to 500 mesh (JIS L0208, the same shall apply hereinafter) from the viewpoint of water permeability and odor removal. More preferably, it is 200 mesh. Each of these agents may be separately formed into a predetermined shape, or two or more agents may be mixed into a predetermined shape. Further, two or more kinds of agents may be laminated, or one agent may be used as a carrier and another agent may be carried on this.
[0032]
In particular, when a dispersant and a chelating agent are used in combination, these agents are preferably used, for example, after being mixed with a bactericide and formed into a tablet (see Example 3 described later). Moreover, it is also preferable to arrange | position a dispersing agent and a chelating agent separately or in the state with which both were mixed between the layers of a deodorizing agent and a disinfectant (refer Example 2 mentioned later).
[0033]
In addition to the respective agents described above, in the present invention, enzymes, antioxidants, bleaching agents, fluorescent dyes, bluing agents, softening agents, fragrances, and the like can be blended depending on the purpose.
[0034]
According to the bath water purifying apparatus of the present embodiment, the odor component in the bath water is deodorized before the bath water is injected into the washing tub, and the sterilizing effect is exhibited by the sustained release of a predetermined amount of the sterilizing agent. Furthermore, by the sustained release of the dispersant and / or chelating agent used as necessary, dirt components such as a small amount of sebum in the bath water are effectively prevented from adhering to the walls and clothes in the washing tub, Furthermore, adhesion of dirt components to the water supply hose is also prevented.
[0035]
Next, the washing method of the present invention will be described with reference to FIG. 2 based on an embodiment using the purification device described above as a preferred embodiment thereof.
[0036]
In the washing method of the present invention, a deodorizing agent and a bactericidal agent are applied to bath water, and a dispersant and / or a chelating agent are applied as necessary. The applied water is taken into a washing tub and a detergent is added to wash the laundry. It is a method to do.
[0037]
FIG. 2 shows a usage pattern of the purification device described above. The purification device 1 is used together with a washing machine 8 and a water supply hose 9 provided with a water absorption pump (not shown). One end 90 of the water supply hose 9 is attached to the suction pump of the washing machine 8. The cleaning device 1 is attached to the other end 91 of the water supply hose 9.
[0038]
Then, the purification device 1 is submerged in the bath water 11 in the bathtub 10, the bath water 11 is sucked with a water absorption pump, and is supplied into a washing tub (not shown) of the washing machine 8 through the purification device 1.
[0039]
When the bath water 11 passes through the water passage of the purification device 1, the bath water 11 is deodorized and sterilized, and fine dirt is stably dispersed. Then, the dirty laundry is put into a washing tub and immersed in washing water, and a detergent is put into the laundry. When the water purification effect by the purification device 1 can no longer be obtained, the purification device 1 can be used repeatedly by removing the cartridge from the purification device 1, filling the cartridge with a new deodorant, and reloading the cartridge. .
[0040]
Thus, according to the washing method of the present embodiment, by applying a deodorizing agent and a bactericidal agent to the bath water, and if necessary, a dispersant and / or a chelating agent, Sanitization is performed, and further, fine dirt mixed therein is prevented from adhering to clothes at the time of washing, so that comfortable washing can be performed.
[0041]
Next, 2nd and 3rd embodiment of the bath water purification apparatus of this invention is described with reference to FIG.3 and FIG.4, respectively. In the figure, parts common to those in FIG. Therefore, the description in the purification apparatus of the embodiment shown in FIG.
[0042]
The purification device 1 ′ of the second embodiment shown in FIG. 3 is used by being attached to an open end (not shown) of an external water supply conduit of the washing machine. As shown in the figure, the purification device 1 'has a cylindrical case 2'. A water passage 3 'is provided in the case 2'. Case 2 'is comprised from main body 20' which has the filling space of cartridge 5, and cap 21 'screwed to main body 20'. At the lower part of the main body 20 ′, there is provided a mounting portion 20a ′ that is fitted into the open end of the external water supply pipe of the washing machine. The inside of the main body 20 ′ is partitioned by an inner wall 20c ′ having a mesh-shaped water passage hole 20b ′. At the upper part of the cap 21 ', a water supply hose mounting portion 21a' is provided. Above the cartridge 5, a mesh-like filter 6 that is finer than the water passage hole 20b 'is disposed, so that dust contained in the bath water can be removed in advance.
[0043]
In the bath water purifying apparatus of the present embodiment, the same effect as the effect of the first embodiment is exhibited. However, the present embodiment is different from the first embodiment in that the contamination prevention and sterilization effect of the dirt component in the water supply hose is not exhibited.
[0044]
The purification device 1 "of the third embodiment shown in Fig. 4 is used by being floated or immersed in bath water in a bathtub. The purification device 1" has a cylindrical case 2 ". The case 2 ″ includes a main body 20 ″ having a filling space for the cartridge 5 and a cap 21 ″ that is screwed onto the main body 20 ″. A purifier 1 ″ is placed in the bath water under the main body 20 ″. A weight 20d "for floating or soaking in the water is provided. A metal piece such as an iron piece can be used for the weight 20d ". A large number of mesh-shaped water passage holes 20b" are provided on the side surface of the main body 20 ". The same applies to the top surface of the main body 20". A large number of water passage holes 21b "are provided. The diameters of the water passage holes 20b" and 21b "provided in the side surface and the top surface portion make it easy to diffuse bath water, as well as a deodorant and a sterilizer. From the standpoint of maintaining the form of the nonwoven fabric filled with the agent, the thickness is preferably 0.1 to 20 mm, particularly preferably 0.5 to 10 mm. From the viewpoint of securing the diffusion area of the bath water, the "aperture ratio" is preferably 1 to 90%, particularly 5 to 50% of the total value of the surface areas of the side surface portion and the point surface portion.
[0045]
The purification device 1 "of the present embodiment is used after being floated or immersed in the bath water of a bath for a predetermined time. When the purification device 1" is floated or immersed in the bath water, the bath water flows through the water holes 20b ", 21b. The bath water is permeated into the cartridge 5 of the “purification device 1” and the bath water is purified by a deodorizing agent, a disinfectant, and a dispersant and / or a chelating agent used as necessary. Supply to the bathtub and wash.
[0046]
The present invention is not limited to the above embodiment. For example, as described above, the bath water purifying apparatus of the present invention is preferably used by being attached to a water supply hose leading to the water suction pump in a washing machine equipped with a water suction pump, one end of which is used as the water suction pump of the washing machine. When the filter device is already attached to the other end of the attached water supply hose for the purpose of removing dirt such as dust and hair, the bath water purification device of the present invention is attached to the tip side of the filter device. It can also be used. It can also be used by interposing it in a water supply path of a pump device for pumping bath water independent of the washing machine.
[0047]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples.
[0048]
[Example 1 and Comparative Examples 1 and 2]
Deodorizer and disinfectant, non-woven fabric with water permeability on top and bottom (material: polyester fiber 3 denier x 50 mm, basis weight 25 g / m 2 In a cylindrical cartridge. The deodorizing agent and disinfectant were used separated from each other by the non-woven filter medium. The deodorant was placed on the intake side of the bath water, and the disinfectant was placed on the washing machine side. The cartridge was loaded into the purification device shown in FIG. The cartridge filling space of the purifier was 6 cm in inner diameter and 8 cm in length.
[0049]
As the deodorizer, a mixture obtained by uniformly mixing the following three components with the weight shown below was used.
・ Chitosan [SK-400, 4-10 mesh, manufactured by Koyo Chemical Co., Ltd.] 11 g
Activated carbon (particle size 1.7 to 0.5 mm: Tsurumi Coal GL-30, manufactured by Tsurumi Co.) 2g
・ Styrene-divinylbenzene copolymer (Amberlite XAD-2, manufactured by Organo Corporation) 2g
[0050]
The disinfectant is uniformly mixed in the following two weights, and 0.5 t / cm 2 Was formed into a cylindrical tablet having a diameter of 45 mm, and this was put into a bag with the nonwoven fabric.
・ Benzalkonium chloride [Sanisol C, manufactured by Kao Corporation] 15g
・ Polyoxyethylene monostearate (used as a hardener for tableting: Emanon 3199, manufactured by Kao Corporation) 5 g
[0051]
The purification device thus obtained was attached to the other end of a water supply hose (inner diameter 16 mm × length 5 m, made of vinyl chloride) with one end communicating with a suction pump, and the bath water prepared as follows was 8 liters / minute. The water was passed through. The water flow method is to pass 50 liters once a day, drain the water supply hose leading to the purification device and the suction pump, remove it, and store it under conditions of 30 ° C. and 80% RH for 24 hours. The odor of bath water when this operation was performed 1, 10, 30 times, the number of viable bacteria in 1 ml of bath water, the smell of the hose mouth of the cartridge side, and the concentration of bactericides in the bath water were measured and evaluated by the following methods. . Moreover, the skin lipid content adhering to the water supply hose after 30 times operation was measured with the following method.
[0052]
As Comparative Example 1, a cartridge excluding only the deodorizing agent and the bactericidal agent was loaded into the purification apparatus, and the same operation, measurement and evaluation as described above were performed. As Comparative Example 2, except for the bactericidal agent, only the deodorizing agent was loaded in the cartridge, and the same operation, measurement and evaluation as described above were performed. These results are shown in Table 1 below.
[0053]
<Preparation of bath water>
After boiling 200 liters of tap water at 40 ° C in a bath with a circulating bath water heater, bathing four families of couples in their 30s, boy elementary school students, and girls kindergarten children between 37-40 ° C The bath water was allowed to stand for 12 hours with natural cooling, and the water temperature was adjusted to 25 ° C. This bath water had a sebum amount of 5 ± 1 mg / 50 liters.
[0054]
<Evaluation of smell of bath water and smell of cartridge side hose>
The odors of bath water and hose mouths were evaluated according to the following criteria for 10 male and 10 female monitors.
0: Odorless
1: The smell that can be finally detected
2: A weak smell that tells what smell
3: Smell that can be easily detected
4: Strong smell
5: Strong smell
[0055]
<Measurement of the number of viable bacteria in 1 ml of bath water>
1 ml of bath water was inoculated on the agar medium by a conventional method, and the number of viable bacteria was measured by observing the number of bacterial areas with the naked eye.
[0056]
<Measurement of skin lipid content adhering to hose>
The extract was subjected to measurement by gas chromatography three times by a conventional method by solvent extraction, and the average value of the measured values was used.
[0057]
<Measurement of concentration of disinfectant in bath water>
Bath water was concentrated to 1/100 by a conventional method, measurement was performed 5 times by liquid chromatography, and the average value of the measured values was calculated.
[0058]
[Example 2]
The following antibacterial deodorants were used in the weights shown below.
-Coconut shell silver impregnated activated carbon (particle size 1.7-0.5 mm: CW130AG, manufactured by Futura Chemical Co., Ltd.) 15 g
[0059]
The following were used as disinfectants in the weights shown below.
・ Sodium percarbonate (dried wet-molded body to form a cylindrical tablet with a diameter of 45 mm and bagged with the nonwoven fabric) 20 g
[0060]
As a dispersing agent and a chelating agent, the following three components are uniformly mixed with the weight shown below, and 0.5 t / cm. 2 Was formed into a cylindrical tablet having a diameter of 45 mm, and this was put into a bag with the nonwoven fabric.
-Polyethylene glycol (average molecular weight 7500, manufactured by Wako Pure Chemical Industries, Ltd.) 5g
・ 3g of citric acid
・ Polyoxyethylene monostearate (used as a hardener for tableting: Emanon 3199, manufactured by Kao Corporation) 2g
[0061]
When filling each agent into the cartridge, a deodorizing agent was disposed on the side of the purification apparatus bath water inlet, a dispersing agent and a chelating agent were disposed on the water supply hose side, and a bactericidal agent was disposed therebetween. The non-woven filter medium was interposed between each agent to isolate each agent. Except for this, a purification device was obtained in the same manner as in Example 1. About the obtained purification apparatus, after performing operation similar to Example 1, the measurement and evaluation similar to Example 1 were performed except the measurement of the density | concentration of the disinfectant in bath water. The method for measuring the concentration of the bactericide in the bath water is as follows. Furthermore, the concentration of the dispersant and the chelating agent in the bath water was measured by the following method. The results are shown in Table 1.
[0062]
<Measurement of concentration of disinfectant in bath water>
The bath water of Example 2 and Comparative Example 1 was evaporated to dryness by a predetermined amount, and the amount of sodium was measured three times with an atomic absorption photometer. The value obtained by subtracting the value of Comparative Example 1 from the value of Example 2 (sodium Amount) was calculated by converting to the amount of sodium percarbonate.
[0063]
<Measurement of concentration of dispersant and chelating agent>
Bath water was concentrated to 1/100 by a conventional method, measurement was performed 5 times by liquid chromatography, and the measured values of the dispersant and the chelating agent were added together and calculated from the average value.
[0064]
Example 3
The same deodorizing agent and disinfectant used in Example 1 were used, and these were filled in the same cartridge as that used in Example 1, and the cartridge was placed in the purification apparatus shown in FIG. About the obtained purification apparatus, after performing operation similar to Example 1, the measurement and evaluation similar to Example 1 were performed. The results are shown in Table 1.
[0065]
[Table 1]
Figure 0004530518
[0066]
As is apparent from the results shown in Table 1, the odor, viable cell count, and skin when using the purification devices of Examples 1 to 3 (products of the present invention) were compared to when using the purification device of the comparative example. It was confirmed that the lipid content was improved. Further, it has been confirmed that this effect can be obtained continuously even when used repeatedly. In particular, in the water supply hose with one end attached to the washing machine, when the purification device 1 was attached to the other end (Example 1), it was confirmed that contamination in the hose was suppressed. Furthermore, it was confirmed that contamination in the hose can also be suppressed when a dispersant and a chelating agent are used in combination (Example 2).
[0067]
Example 4 and Comparative Example 3
The following deodorizers were used at the weights shown below.
・ Activated carbon (particle size 1.7 to 0.5 mm: Tsurumi Coal GL-30, manufactured by Tsurumi Co., Ltd.) 15 g
[0068]
The following antibacterial agents were used in the weights shown below.
・ Benzalkonium chloride [Sanisol C, manufactured by Kao Corporation] 15g
[0069]
The following were used as the dispersing agent and chelating agent in the weights shown below.
・ Acrylic acid maleic acid copolymer (Socaran CP5 powder: average molecular weight 70000, manufactured by BASF) 10 g
・ Citric acid 5g
・ Polyoxyethylene monostearate (used as a hardener for tableting: Emanon 3199, manufactured by Kao Corporation) 5 g
[0070]
Disperse the disinfectant, dispersant, chelating agent and hardener uniformly, 0.5 t / cm 2 Was formed into a cylindrical tablet with a diameter of 45 mm, and this was bagged with the nonwoven fabric. These agents were filled in the cartridge, and the cartridge was loaded into the purification apparatus shown in FIG. The filling space of the cartridge was 6 cm in inner diameter and 8 cm in length. When filling the cartridge, a deodorizing agent is disposed on the bottom side of the purification device, and a molded product composed of a bactericidal agent, a dispersing agent, a chelating agent, and a hardener is disposed on the top surface side, and the non-woven fabric filter medium is interposed therebetween. To isolate the two. The top surface portion and the side surface portion of the purification device were equally provided with 60 water passage holes (diameter 5 mm) through which bath water passes. Furthermore, 100 g of iron pieces were arranged on the bottom surface of the purification device so that the purification device did not rise.
[0071]
The purification device thus obtained was left for 10 hours at the bottom of a bathtub in which 200 liters of bath water prepared in the same manner as in Example 1 was stored. The same operation was repeated 5 times using 200 l of new bath water prepared in the same manner as in Example 1 for each operation. Each of the bath water after performing the above-mentioned operation once and the bath water after having performed it five times are attached with the same purification device and water supply hose (inner diameter 16 mm × length 5 m, made of vinyl chloride) as in Comparative Example 1. Sucked up with a suction pump. For the bath water sucked up, the same measurement and evaluation as in Example 2 were performed. As a comparative example, the same measurement was performed after performing the same operation without putting the purification device in the bathtub (Comparative Example 3). The results are shown in Table 2.
[0072]
[Table 2]
Figure 0004530518
[0073]
As shown in Table 2, when the purification device of Example 4 (product of the present invention) was used, it was confirmed that the odor, the number of bacteria, the amount of attached sebum, etc. were improved as compared with Comparative Example 3. . It was confirmed that the addition of a dispersant and a chelating agent further improves the improvement of dirt in the water supply hose. Furthermore, it has been confirmed that this effect can be obtained continuously even when used repeatedly.
[0074]
【The invention's effect】
According to the bath water purifying apparatus of the present invention, bath water is sterilized and deodorized, and washing can be performed in a clean state.
Moreover, according to the bath water purification apparatus of this invention, adhesion of a dirt component to the water supply hose is prevented, and generation | occurrence | production of miscellaneous bacteria and a bad smell is prevented. In particular, when a dispersant and / or a chelating agent are used in combination, this effect becomes more remarkable.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing a first embodiment of a bath water purification apparatus of the present invention.
FIG. 2 is a schematic perspective view showing a usage pattern of the bath water purifier of the same embodiment.
FIG. 3 is a schematic sectional view showing a second embodiment of the bath water purifying apparatus of the present invention.
FIG. 4 is a schematic sectional view showing a third embodiment of the bath water purifying apparatus of the present invention.
[Explanation of symbols]
1,1 ', 1 "bath water purification device
3,3 'waterway
5 cartridges
8 Washing machine

Claims (6)

風呂水が流通する通水路を有し、該通水路のいずれかの箇所に脱臭剤、殺菌剤、ポリカルボン酸系分散剤及びポリエチレングリコール化合物から選ばれる水溶性の分散剤並びに水溶性のキレート剤が充填されたカートリッジが配されている、一端が洗濯機に取り付けられた給水ホースにおける、他端に取り付けられて用いられる風呂水浄化装置。A water passage through which bath water circulates , and a water-soluble dispersant and a water-soluble chelating agent selected from a deodorizer, a bactericidal agent, a polycarboxylic acid-based dispersant, and a polyethylene glycol compound in any part of the water passage A bath water purifier used by being attached to the other end of a water supply hose with one end attached to a washing machine, in which a cartridge filled with is arranged. 前記脱臭剤が水不溶性脱臭剤である請求項1記載の風呂水浄化装置。  The bath water purifier according to claim 1, wherein the deodorizer is a water-insoluble deodorant. 前記脱臭剤が(a)キチン、キトサン若しくはこれらの誘導体、(b)水不溶性タンニン誘導体、又は(c)スチレン骨格若しくはジビニルベンゼン骨格を有するポリマーの少なくとも一種である請求項1又は2記載の風呂水浄化装置。  The bath water according to claim 1 or 2, wherein the deodorizer is at least one of (a) chitin, chitosan or a derivative thereof, (b) a water-insoluble tannin derivative, or (c) a polymer having a styrene skeleton or a divinylbenzene skeleton. Purification equipment. 前記殺菌剤がカチオン系殺菌剤、無機金属イオン系殺菌剤、又は過酸素系化合物の少なくとも一種である請求項1〜3の何れかに記載の風呂水浄化装置。  The bath water purifier according to any one of claims 1 to 3, wherein the bactericide is at least one of a cationic bactericide, an inorganic metal ion bactericide, or a peroxygen compound. 前記キレート剤がクエン酸又はその塩である請求項1〜4の何れかに記載の風呂水浄化装置。The bath water purifier according to any one of claims 1 to 4, wherein the chelating agent is citric acid or a salt thereof . カートリッジ内において、前記脱臭剤と前記殺菌剤とは濾材によって別個に仕切られて配され、かつ該脱臭剤が風呂水の取水口側に配されており、
前記分散剤及び前記キレート剤は、前記殺菌剤と混合されて錠剤状に成形されているか、又は
前記分散剤及び前記キレート剤は、前記脱臭剤及び前記殺菌剤の層間に、それぞれ別個に又は両者が混合された状態で配されている請求項1〜5の何れかに記載の風呂水浄化装置。
In the cartridge, the deodorant and the disinfectant are separately partitioned by a filter medium, and the deodorizer is disposed on the intake side of the bath water,
The dispersant and the chelating agent are mixed with the bactericidal agent to form a tablet, or the dispersant and the chelating agent are separately or both between the deodorizing agent and the bactericidal agent. The bath water purifier according to any one of claims 1 to 5 , which is arranged in a mixed state.
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