JP4526426B2 - トランスコーダ、ストリームデータ配信システムおよびストリームデータ変換方法 - Google Patents

トランスコーダ、ストリームデータ配信システムおよびストリームデータ変換方法 Download PDF

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本発明は通信データの変換を行うトランスコーダ、ストリームデータ配信システムおよびストリームデータ変換方法に関し、特にストリームデータのデータ変換を行うトランスコーダ、ストリームデータ配信システムおよびストリームデータ変換方法に関する。
ネットワークの高速化に伴い、ネットワークを介した映像データの配信が可能となっている。たとえば、街角等にカメラを設置し、そのカメラで撮影した画像をネットワーク経由でストリーミング配信することができる。なお、映像のストリーミング配信をユニキャストで行うと、受信するクライアントの数が増えたときにネットワークにかかる負荷が過大となる。そこで、映像等のストリーミングデータは、マルチキャストでの配信が望まれる。
ただし、マルチキャストでデータ配信をするには、ネットワークを構成するルータがマルチキャストデータ配信に対応していなければならない。そこで、ストリーミングによるデータ配信を前提としたネットワークを構築する際には、マルチキャスト配信に対応するネットワーク(マルチキャストネットワーク)が構築される。
たとえば、国土交通省の防災ネットワークとしては、河川監視等の映像配信のため、ネットワークの帯域が十分に確保されている広域マルチキャスト・ネットワークが構築されている。この防災ネットワークには、多数(約1万台)のエンコーダ(カメラ)が設置されている。各エンコーダには、一意のマルチキャスト・アドレスが付与されている。エンコーダでは、カメラ入力された映像をMPEG(Moving Picture Experts Group)2−6Mbps(Mega bits per second)といったテレビ映像と同等な広帯域の符号化レートを用いてエンコードを行い、マルチキャスト配信を行う。
このようなマルチキャストネットワークの場合、任意のエンコーダの映像を見るために、クライアントからは、エンコーダに対応するマルチキャスト・アドレスを指定したマルチキャスト配信要求を出力する。すると、ネットワーク上のマルチキャスト・ルーティング・プロトコルにより、自動的に該当エンコーダが符号化した映像データがクライアントに配信される。そして、クライアント内のMPEG2−6Mbpsの映像をデコーダで復号(デコード)することにより、映像を再生することが可能となる。
ところで、ストリーミングデータの配信を行うネットワークは、光ファイバ等の伝送能力が高い伝送路と、マイクロ無線等の伝送能力が低い伝送路とで構成される場合がある。この場合、通常のストリーミングデータ配信は、高速の伝送路を介して行われる。高速の伝送路に障害が発生した場合には、低速の伝送路を介してストリーミングデータ配信が行われる。このとき、低速の伝送路では、ストリーミングデータの配信のための伝送能力が不足してしまう。そこで、画像等のデータを効率的に伝送する技術が必要となる。
画像データを効率的に処理する技術として、たとえば、参照画像を保持している画像符号化データ送信装置において、受信側から指定された参照画像を所定の符号化データに変換してから送信するものがある(特許文献1参照)。
特開2000−78582号公報
しかし、特許文献1の発明では、複数のクライアントから異なるビットレートでの符号化を要求された場合、エンコーダにおいてそれぞれに応じた符号化データを配信する必要が生じ、エンコーダの処理負荷やネットワークの通信負荷が増大してしまう。すなわち、映像等の大容量のデータは、マルチキャストネットワーク上を、可能な限り1種類のビットレートのストリームデータでマルチキャスト配信することが望まれている。それには、いったん高ビットレートで高速のネットワーク上に出力されたストリームデータを、低速のネットワークに転送する際に、低ビットレートのストリームデータに変換する装置が必要となる。
また、マルチキャストネットワーク内で配信されているマルチキャストデータを、ユニキャストネットワーク配下のクライアントで取得したいという要望がある。たとえば、防災ネットワーク上で配信されている河川監視等の映像を、ユニキャストネットワークで接続された全国各地の自治体のクライアントで見ることができれば、災害時の災害現場での迅速な対応が可能となる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、高ビットレートにエンコードされたストリームデータを低速の回線を経由して配信することができるトランスコーダ、ストリームデータ配信システムおよびストリームデータ変換方法を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、図1に示すようなトランスコーダ1が提供される。トランスコーダ1は、ストリームデータのデータ変換を行うものであり、ビットレート判断手段1a、再符号化手段1b、およびストリーミング送信手段1cを有している。
ビットレート判断手段1aは、ストリームデータを受信すると、ストリームデータのビットレートを判断する。再符号化手段1bは、ビットレート判断手段1aで判断したビットレートが予め設定された閾値を超えている場合、ストリームデータを、単位時間当たりのデータ量が閾値以下となるビットレートで再符号化し、低ビットレートデータを生成する。ストリーミング送信手段1cは、再符号化手段1bによって再符号化された低ビットレートデータに基づいて、ストリームデータと同じ宛先情報および送信元情報を有するパケットを生成し、生成したパケットをストリーミングで送信する。
このようなトランスコーダによれば、ストリームデータを受信すると、ビットレート判断手段1aにより、ストリームデータのビットレートが判断される。ビットレート判断手段1aで判断したビットレートが予め設定された閾値を超えている場合、再符号化手段1bにより、ストリームデータが、単位時間当たりのデータ量が閾値以下となるビットレートで再符号化され、低ビットレートデータが生成される。そして、ストリーミング送信手段1cにより、再符号化手段1bによって再符号化された低ビットレートデータに基づいて、ストリームデータと同じ宛先情報および送信元情報を有するパケットが生成され、生成されたパケットがストリーミングで送信される。
また、本発明では上記課題を解決するために、図1に示すようなパケット変換装置2が提供される。パケット変換装置2は、マルチキャストネットワーク5bとユニキャストネットワーク5cとの間でパケットの変換を行うものであり、マルチキャスト要求変換手段2aと配信データ変換手段2bとを有している。
マルチキャスト要求変換手段2aは、マルチキャストアドレスをデータ内に含むパケット6aを、ユニキャストネットワーク5cを介して接続されたクライアント装置3から受信すると、マルチキャストアドレスを宛先とするマルチキャスト配信要求パケット6bを、マルチキャストネットワーク5bへ送信する。配信データ変換手段2bは、マルチキャストデータ送信装置4が配信するマルチキャストパケットをマルチキャストネットワーク5b経由で受信すると、マルチキャストパケットの宛先をクライアント装置3のアドレスに変更してユニキャストパケットを生成し、生成したユニキャストパケットをユニキャストネットワーク5cを介してクライアント装置3に送信する。
このようなパケット変換装置によれば、マルチキャストアドレスをデータ内に含むパケット6aを、ユニキャストネットワーク5cを介して接続されたクライアント装置3から受信すると、マルチキャスト要求変換手段2aにより、マルチキャストアドレスを宛先とするマルチキャスト配信要求パケット6bが、マルチキャストネットワーク5bへ送信される。また、マルチキャストデータ送信装置4が配信するマルチキャストパケットをマルチキャストネットワーク5b経由で受信すると、配信データ変換手段2bにより、マルチキャストパケットの宛先をクライアント装置3のアドレスに変更してユニキャストパケットが生成され、生成されたユニキャストパケットがユニキャストネットワーク5cを介してクライアント装置3に送信される。
本発明のトランスコーダでは、ストリームデータを低ビットレートデータに再符号化し、その低ビットレートデータを、ストリームデータと同じ宛先情報および送信元情報でストリーミング送信するようにした。これにより、高ビットレートにエンコードされたストリームデータを低速の回線を経由して配信することができる。その結果、低帯域なネットワークに対して高ビットレートのストリーミングデータが流れ込むことがなくなる。
また、本発明のパケット変換装置では、クライアント装置からのマルチキャストアドレスをデータ内に含むパケットに応じて、マルチキャスト配信要求パケットをマルチキャストデータ送信装置へ送信すると共に、マルチキャストデータ送信装置から配信されたマルチキャストパケットをユニキャストパケットに変換してクライアント装置に送信するようにした。これにより、マルチキャストで配信されたストリームデータをユニキャストネットワークに接続されたクライアント装置で受信できるようになる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に適用される発明の概念図である。図1に示すように、2つのマルチキャストネットワーク5a,5b間にはトランスコーダ1が接続され、マルチキャストネットワーク5bとユニキャストネットワーク5cとの間には、パケット変換装置2が接続されている。マルチキャストネットワーク5bは、マルチキャストネットワーク5aよりも低速なネットワークである。
マルチキャストネットワーク5aには、マルチキャストデータ送信装置4が接続されている。マルチキャストデータ送信装置4は、マルチキャストストリームデータ7aを送信する装置である。
ユニキャストネットワーク5cには、クライアント装置3が接続されている。クライアント装置3は、ユーザからの操作入力に応答して、マルチキャストアドレスを含むパケット6aを送信するとともに、受信したユニキャストストリームデータ7cに基づいて、映像再生等の処理を行う。
トランスコーダ1は、ビットレート判断手段1a、再符号化手段1b、およびストリーミング送信手段1cを有している。ビットレート判断手段1aは、ストリームデータを受信すると、ストリームデータのビットレートを判断する。再符号化手段1bは、ビットレート判断手段1aで判断したビットレートが予め設定された閾値を超えている場合、ストリームデータを、単位時間当たりのデータ量が閾値以下となるビットレートで再符号化し、低ビットレートデータを生成する。ストリーミング送信手段1cは、再符号化手段1bによって再符号化された低ビットレートデータに基づいて、ストリームデータと同じ宛先情報および送信元情報を有するパケットを生成し、生成したパケットをストリーミングで送信する。
パケット変換装置2は、マルチキャストネットワーク5bとユニキャストネットワーク5cとの間でパケットの変換を行うものであり、マルチキャスト要求変換手段2aと配信データ変換手段2bとを有している。マルチキャスト要求変換手段2aは、マルチキャストアドレスをデータ内に含むパケット6aを、ユニキャストネットワーク5cを介して接続されたクライアント装置3から受信すると、マルチキャストアドレスを宛先とするマルチキャスト配信要求パケット6bを、マルチキャストネットワーク5bへ送信する。配信データ変換手段2bは、マルチキャストデータ送信装置4が配信するマルチキャストパケットをマルチキャストネットワーク5b経由で受信すると、マルチキャストパケットの宛先をクライアント装置3のアドレスに変更してユニキャストパケットを生成し、生成したユニキャストパケットをユニキャストネットワーク5cを介してクライアント装置3に送信する。
このようなシステムにおいて、クライアント装置3のユーザがマルチキャストデータ送信装置4で配信されるマルチキャストデータを取得する場合、まず、クライアント装置3から、マルチキャストデータ送信装置4のマルチキャストアドレスをペイロードに含むパケット6aが出力される。そのパケット6aは、ユニキャストネットワーク5cを介して、パケット変換装置2に入力される。
パケット変換装置2では、マルチキャスト要求変換手段2aにより、マルチキャストアドレスを宛先とするマルチキャスト配信要求パケット6bが生成され、そのマルチキャスト配信要求パケット6bがマルチキャストネットワーク5bへ送信される。
マルチキャスト配信要求パケット6bは、マルチキャストネットワーク5a,5bに到達する。これにより、マルチキャストネットワーク5a,5b内でパケットをルーティングするルータが、マルチキャストデータ送信装置4から出力されるマルチキャストストリームデータ7aの配信先として、パケット変換装置2を認識する。
その後、マルチキャストデータ送信装置4から送信されるマルチキャストストリームデータ7aがマルチキャストネットワーク5aを介して、トランスコーダ1に渡される。なお、この例では、マルチキャストストリームデータ7aは、マルチキャストネットワーク5bでの通信速度よりも高いビットレートのデータであるものとする。
マルチキャストストリームデータ7aを受信したトランスコーダ1では、ビットレート判断手段1aでビットレートが判断される。ここで、マルチキャストストリームデータ7aのビットレートは、再符号化手段1bに設定されている閾値を超えているものとする。その場合、再符号化手段1bによって、マルチキャストストリームデータ7aが、単位時間当たりのデータ量が閾値以下となるビットレートで再符号化される。すなわち、通信速度の低いマルチキャストネットワーク5bでも安定した配信が可能なビットレートに再符号化される。再符号化によって、低ビットレートデータが生成される。
すると、ストリーミング送信手段1cにより、低ビットレートデータに基づいて、ストリームデータと同じ宛先情報および送信元情報を有するパケットが生成され、生成されたパケットが、マルチキャストストリームデータ7bとしてストリーミングで送信される。マルチキャストストリームデータ7bは、マルチキャストネットワーク5bを介して、パケット変換装置2に送られる。
マルチキャストストリームデータ7bを受け取ったパケット変換装置2では、配信データ変換手段2bによって、マルチキャストストリームデータ7bの宛先をクライアント装置3のアドレスに変更したユニキャストストリームデータ7cが生成される。生成されたユニキャストストリームデータ7cは、ユニキャストネットワーク5cを介してクライアント装置3に送信される。そして、ユニキャストストリームデータ7cの内容がクライアント装置3で再生される。
このような機能を持つトランスコーダ1を設けることにより、低帯域の伝送路しか持たないネットワークに対してマルチキャスト配信を行う場合、再符号化が必要なものを判別し、必要なものは低ビットレートなストリーミングデータへと再符号化することができる。その結果、低帯域なネットワークに対して高ビットレートのストリーミングデータが流れ込むことがなくなる。したがって、低帯域ネットワークの輻輳を防ぐことが可能となる。また、必要なもののみ再符号化処理を行うので、トランスコーダの処理機能以上のストリーミングデータを中継することが可能となる。
しかも、マルチキャストネットワークとユニキャストネットワークとの間にパケット変換装置2を配置したことで、マルチキャストデータをユニキャストデータに変換して、ユニキャストネットワークに配信することが可能となる。その結果、ユニキャストネットワークに接続されたクライアント装置で、マルチキャストで配信されているデータを取得することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について具体的に説明する。
図2は、本実施の形態に係るシステム構成例を示す図である。図2に示すように、マルチキャストネットワーク20と、ユニキャストネットワーク30が接続されている。また、マルチキャストネットワーク20は、大容量IP(Internet Protocol)網21と、低速IP網22と、トランスコーダ100a、100bと、カメラ300a、300b、300c、・・・と、L(Layer)3スイッチ400とを有している。また、ユニキャストネットワーク30は、小規模IP網31と、パケット変換装置200と、端末装置500とを有している。
カメラ300a、300b、300c、・・・によって撮影されたストリーミングデータは、大容量IP網21、L3スイッチ400、トランスコーダ100b、パケット変換装置200、および小規模IP網31を介して端末装置500へマルチキャストストリームとして配信される。
また、大容量IP網21とL3スイッチ400との間の回線が途絶されている場合、大容量IP網21からトランスコーダ100aと低速IP網22を介してL3スイッチ400へとストリーミングデータが伝送される。
カメラ300a、300b、300c、・・・は、撮影した映像をMPEG2−6Mbpsでエンコードして、大容量IP網21へストリーム配信する。大容量IP網21には、L3スイッチ400とトランスコーダ100aが接続されている。トランスコーダ100aは、カメラ300a、300b、300c、・・・から送信されたストリーミングデータが低速IP網22を経由してL3スイッチ400へと伝送される場合、低速IP網22に輻輳が起こるのを防ぐために、MPEG2−6Mbpsの映像データをMPEG4−384Kbpsにトランスコードする。
トランスコーダ100bは、L3スイッチ400から受け取ったストリーミングデータがMPEG2−6Mbpsの場合、小規模IP網31に輻輳が起こるのを防ぐために、映像データをMPEG4−384Kbpsにトランスコードする。また、トランスコーダ100bは、L3スイッチ400から受け取ったストリーミングデータがMPEG4−384Kbpsにすでにトランスコードされている場合にはトランスコードを行わない。そして、トランスコーダ100bは、映像データをパケット変換装置200へ送る。
パケット変換装置200は、トランスコーダ100bから受け取った映像データをマルチキャスト−ユニキャスト変換し、小規模IP網31へ送る。そして、端末装置500は、小規模IP網31を介して映像データを受け取り、カメラ300a、300b、300c、・・・が撮影した映像を表示する。
このように、通常は大容量IP網21のような広帯域のネットワークを介してデータを伝送しているが、障害発生時の迂回路としては低速IP網22のような狭帯域のネットワークを通さなくてはいけない状態になった場合でも、大容量IP網21と低速IP網22の間にトランスコーダ100aを接続することによって、低速IP網22に高ビットレートのストリーミングデータが直接流れ込むことを防ぐことができ、輻輳が起こることを防ぐことができるので、冗長性を確保することが可能となる。
また、大容量IP網21のようなマルチキャスト対応で、かつ広帯域のネットワークと、小規模IP網31のようなマルチキャストに対応しておらず、かつ狭帯域のネットワークを接続しなくてはいけない状態になった場合でも、両ネットワーク間にトランスコーダ100bとパケット変換装置200を直列に接続することによって、ユニキャストネットワーク30からマルチキャストネットワーク20の映像を見ることが可能となる。
次にトランスコーダおよびパケット変換装置の処理機能について説明する。
図3は、トランスコーダおよびパケット変換装置の処理機能を示す図である。図3に示すように、マルチキャストネットワーク20とユニキャストネットワーク30の間にはトランスコーダ100、パケット変換装置200、および共通ドメインサーバ600が接続されている。
トランスコーダ100は、パケット監視部120、トランスコード部130、優先識別部140、および優先情報記憶部141を有している。また、トランスコード部130は、複数個のデータを同時並行でトランスコードできるように有限個のトランスコード部130a、130b、・・・が並列に接続されている。また、パケット変換装置200は、パケット変換部210、ルーティング処理部220、およびルーティング情報記憶部221を有している。
端末装置500は、ユニキャストネットワーク30に接続されている端末装置500から、マルチキャストネットワーク20につながれているカメラ300a、300b、300c、・・・のうち希望の映像を撮影しているカメラ300aが撮影したストリーミングデータを取得したい場合、ユーザからのストリーミングデータ取得指示を受けると、パケット変換装置200を介して共通ドメインサーバ600に接続されているアドレス情報記憶部610からカメラ300aのマルチキャストアドレスとを取得する。
端末装置500は、カメラ300aに対してストリーミングデータを要求する映像要求パケットのペイロード部にカメラ300aのマルチキャストアドレス、ポート番号、および端末装置500のストリーミングデータ受信用ポートのポート番号を埋め込み、パケット変換装置200のルーティング処理部220へ送信する。
ルーティング処理部220は、端末装置500から受け取ったパケットのIPアドレスなどとルーティング情報記憶部221に記憶されているルーティング情報とを比較する。ルーティング処理部220は、マルチキャストネットワーク20へアクセス可能と判断した場合は、映像要求パケットをパケット変換部210へ送り、アクセス不可と判断した場合は、端末装置500に対してエラー応答をする。
パケット変換部210は、映像要求パケットから端末装置500のIPアドレスを読み取る。また、ペイロード部に埋め込まれたカメラ300aのマルチキャストアドレス、ポート番号、および端末装置500のストリーミングデータ受信用ポートのポート番号も読み取る。そして、パケット変換部210は、カメラ300aのマルチキャストアドレスとポート番号とに関連づけて、端末装置500のIPアドレスと、ストリーミングデータ受信用ポートのポート番号を記憶する。
また、パケット変換部210は、ルーティング処理部220から受け取ったユニキャスト対応のパケットをマルチキャスト対応のパケットに変換して、ルーティング処理部220に送る。そして、ルーティング処理部220は、パケット変換部210からマルチキャスト対応のパケットを受け取ると、トランスコーダ100を介してマルチキャストネットワーク20内のルータに対して映像要求をする。
パケット監視部120は、カメラ300aからストリーミングデータを受け取るとパケットを解析し、ストリーミングデータのビットレートを調べる。ストリーミングデータのビットレートが所定のビットレートより低い場合、パケットをパケット変換装置200へ送り、所定のビットレートより高い場合、パケットを優先識別部140へ送る。
優先識別部140は、パケット監視部120からパケットを受け取ると、優先情報記憶部141から優先情報を読み取り、トランスコード部130のトランスコーダの優先識別情報と、使用状態に合わせて制御を行う。優先識別部140は、トランスコード可能と判断した場合は、パケットをトランスコード部130へ送る。
トランスコード部130は、優先識別部140からパケットを受け取ると、パケットをトランスコードし、パケット変換装置200へ送る。また、トランスコード部130は、各トランスコーダの優先識別情報と、使用状態を逐次優先情報記憶部141へ送信する。
ルーティング処理部220は、トランスコーダ100からパケットを受け取ると、受け取ったパケットのカメラ300aのマルチキャストアドレスとポート番号を読み取る。また、ルーティング処理部220は、ルーティング情報記憶部221からルーティング情報を読み取る。ルーティング処理部220は、カメラ300aのマルチキャストアドレスとポート番号をルーティング情報と比較してユニキャストネットワーク30にストリーミングデータを流してよいか制御を行う。ルーティング処理部220は、ストリーミングデータを流してよいと判断した場合、パケットをパケット変換部210へ送る。
パケット変換部210は、パケットを受け取るとマルチキャスト対応のパケットをユニキャスト対応のパケットに変換する。また、カメラ300aのマルチキャストアドレスとポート番号から対応する要求元の端末装置500のIPアドレスとポート番号を読み出し、ディスティネーションアドレスを端末装置500のIPアドレスに、ディスティネーションポートを端末装置500のポート番号にしたパケットを生成する。そして、生成したパケットをルーティング処理部220へ送る。ルーティング処理部220は、パケットのディスティネーションアドレスとディスティネーションポートに基づいてユニキャストネットワーク30を介してパケットを端末装置500へ送信する。
図4は、トランスコーダの処理機能を詳細に示す図である。図4に示すように、マルチキャストネットワーク20a、20bは、トランスコーダ100を介して接続されている。また、トランスコーダ100は、LANインタフェース(I/F)110,111、パケット監視部120、トランスコード部130、優先識別部140、および優先情報記憶部141を有している。また、トランスコード部130は、LAN受信部131、MPEG2デコード部132、MPEG4エンコード部133、およびLAN送信部134を有している。また、トランスコード部130は、複数個のデータを同時並行でトランスコードできるように有限個のトランスコード部130a、130b、・・・が並列に接続されている。
パケット監視部120は、マルチキャストネットワーク20aからのストリーミングデータパケットをLANインタフェース110を介して受け取り、パケットを監視する。パケット監視部120は、受け取ったパケットを解析し、ストリーミングデータのビットレートを調べる。ストリーミングデータのビットレートが所定のビットレートより低い場合、受け取ったパケットをLANインタフェース111へ送り、ストリーミングデータが所定のビットレートより高い場合、受け取ったパケットを優先識別部140を介してトランスコード部130へ送る。
トランスコード部130は、優先識別部140から受け取ったストリーミングデータをトランスコードしてLANインタフェース111へ送る。トランスコード部130のLAN受信部131は、優先識別部140からストリーミングデータを受け取ると、ストリーミングデータのディスティネーションアドレス、ディスティネーションポート、ソースアドレス、およびソースポートであるアドレス情報を読み取り、記憶する。そして、LAN受信部131は、パケットをMPEG2デコード部132へ送る。MPEG2デコード部132は受け取ったストリーミングデータをデコードし、デコードしたストリーミングデータをMPEG4エンコード部133へ送る。
MPEG4エンコード部133は、MPEG2デコード部132から受け取った、デコードされたストリーミングデータをMPEG4形式でエンコードし、LAN送信部134へ送る。
LAN送信部134は、LAN受信部131が読み取り、記憶したアドレス情報を読み取り、MPEG4エンコード部133から受け取ったストリーミングデータパケットのアドレス情報を、LAN受信部131が読み取ったアドレス情報に変更し、LANインタフェース111へ送る。LANインタフェース111は、パケット監視部120とトランスコード部130とから受け取ったストリーミングデータパケットをマルチキャストネットワーク20bへ送る。
優先識別部140は、パケット監視部120からパケットを受け取ると、優先情報記憶部141から優先情報を読み取り、その優先情報に基づいてパケットをトランスコード部130へ送るか否かのパケット制御を行う。
以上のような処理がトランスコーダ100で行われることによって、広帯域のネットワークと狭帯域のネットワークを接続する場合、狭帯域のネットワークに高ビットレートのストリーミングデータが流れないので、輻輳を防ぐことができる。また、優先識別部140がパケット制御を行うことによって、有限個のトランスコード部130a、130b、・・・を有効に利用することが可能となる。
図5は、パケット変換装置の処理機能を詳細に示す図である。図5に示すように、パケット変換装置200は、パケット変換部210、ルーティング処理部220、およびルーティング情報記憶部221を有している。また、パケット変換装置200は、マルチキャストネットワーク20、ユニキャストネットワーク30、および共通ドメインサーバ600と接続されている。そして、共通ドメインサーバ600にはアドレス情報記憶部610が接続されている。
パケット変換部210は、ユニキャストネットワーク30から送信されたユニキャスト対応のデータパケットをマルチキャスト対応のデータパケットに変換する。また、パケット変換部210は、マルチキャストネットワーク20から送信されたマルチキャスト対応のデータパケットをユニキャスト対応のデータパケットに変換する。
ルーティング処理部220は、マルチキャストネットワーク20、ユニキャストネットワーク30、および共通ドメインサーバ600の間を流れるデータパケットのルーティングを行う。また、ルーティング処理部220は、ルーティング情報記憶部221に記憶されているルーティング情報を元にデータパケットを解析し、両ネットワーク間のアクセス制御を行う。
共通ドメインサーバ600にアドレス情報記憶部610は、マルチキャストネットワーク20に接続されているカメラ300a、300b、300c、・・・に付けられたマルチキャストアドレスとポート番号を記憶する。共通ドメインサーバ600は、ユニキャストネットワーク30に接続されている端末装置500からカメラ300a、300b、300c、・・・のマルチキャストアドレスとポート番号の閲覧要求があると、アドレス情報記憶部610からカメラ300a、300b、300c、・・・のマルチキャストアドレスとポート番号を読み出し、閲覧要求をした端末装置500へ送る。
端末装置500は、端末装置500からカメラ300aがマルチキャストストリーミング配信をしている映像を見る場合、共通ドメインサーバ600から受け取ったカメラ300aに付されているマルチキャストアドレス、ポート番号、および端末装置500のポート番号をユニキャスト対応のパケットでカプセル化し、パケット変換装置200へ送信する。
ルーティング処理部220は、端末装置500から送られてきたユニキャスト対応のパケットのソースアドレスと、パケットのペイロード部からマルチキャストアドレス、ポート番号、および端末装置500のポート番号を読み出す。また、ルーティング処理部220は、ルーティング情報記憶部221からルーティング情報を読み出し、ソースアドレス、マルチキャストアドレス、およびポート番号の少なくとも1つと、ルーティング情報を用いてアクセス制御を行う。
ルーティング処理部220は、端末装置500から送られてきたパケットがマルチキャストネットワーク20にアクセスする権限を有していると判断した場合、パケットをパケット変換部210へ送る。パケット変換部210は、送られてきたパケットのソースアドレス、およびパケットのペイロード部に記憶されている端末装置500のポート番号を取得し、記憶する。また、パケット変換部210は、カプセル化されたパケットのペイロード部からマルチキャスト対応のパケットを抜き出し、ルーティング処理部220へ送る。
ルーティング処理部220は、マルチキャスト対応のパケットを受け取ると、マルチキャストネットワーク20へ送る。ルーティング処理部220は、マルチキャストネットワーク20を介してカメラ300aの配信しているマルチキャストストリーミングデータを受け取ると、ルーティング情報記憶部221からルーティング情報を読み取る。ルーティング処理部220は、マルチキャストストリーミングデータと、ルーティング情報とを比較してストリーミングデータをユニキャストネットワーク30に送ってもよいと判断すると、ストリーミングデータをパケット変換部210へ送る。
パケット変換部210は、マルチキャストストリーミングデータを受け取ると、カメラ300aのストリーミングデータを要求した端末装置500のIPアドレスをディスティネーションアドレスに、端末装置500のポート番号をディスティネーションポートに設定したユニキャスト対応のパケットを生成する。また、パケット変換部210は、生成したパケットのペイロード部にルーティング処理部220から受け取ったマルチキャストストリーミングデータをカプセル化し、ルーティング処理部220へ送る。
ルーティング処理部220は、パケット変換部210から受け取ったユニキャスト対応のパケットをユニキャストネットワーク30へ送る。端末装置500は、ユニキャストネットワーク30を介してパケットを受け取り、パケットからストリーミングデータを取り出すことによって、カメラ300aが撮影した映像を見ることが可能となる。
図6は、アドレス情報記憶部に記憶されているアドレス情報のデータ構造を示す図である。図6に示すように、アドレス情報記憶部610に記憶されているアドレス情報610aには、C−ID、MC、およびP−Noが関連づけられて記憶されている。なお、C−IDとは、コンテンツ識別子のことであり、MCとは、C−IDに対応するマルチキャストアドレスのことであり、P−Noとは、ポート番号のことである。
カメラ300a、300b、300c、・・・には、それぞれ撮影するコンテンツに応じてコンテンツ識別子(C−ID)が付されている。また、カメラ300a、300b、30c、・・・には、それぞれにマルチキャストアドレス(MC)とポート番号(P−No)が付されている。
共通ドメインサーバ600は、ユニキャストネットワーク30に接続されている端末装置500からカメラ300a、300b、300c、・・・のマルチキャストアドレスとポート番号の閲覧要求があると、アドレス情報記憶部610からアドレス情報610aを読み出し、閲覧要求をした端末装置500へ送る。
端末装置500は、ユーザがアドレス情報610aを見てマルチキャストアドレスとポート番号を選択すると、そのマルチキャストアドレスとポート番号が付されたカメラに対してストリーミング配信要求を行う。すると、ストリーミング配信要求を受けたカメラからストリーミングデータ送信され、コンテンツ識別子C−IDと表される映像データを見ることができる。
図7は、アドレス情報記憶部に記憶されているマルチキャストネットワーク側からアドレス情報を更新する機能を示すシーケンス図である。図7に示すように、パケット変換装置200は、マルチキャストネットワーク20側から情報更新要求を受信すると、ルーティング情報記憶部221を参照して情報更新要求のアクセス元をチェックする。そして、アクセス情報の更新を許可する場合、共通ドメインサーバ600に対してアクセス情報の更新処理依頼をする。共通ドメインサーバ600は、アドレス情報の更新処理依頼を受信すると、アドレス情報記憶部610に記憶されているアドレス情報を更新する。
図8は、端末装置から共通ドメインサーバにアドレス情報を要求する機能を示すシーケンス図である。図8に示すように、端末装置500は、ユーザからの指示を受けると、パケット変換装置200を介して共通ドメインサーバ600に対して情報検索要求をする。パケット変換装置200は、情報検索要求を受信すると、ルーティング情報記憶部221からルーティング情報を読み出し、情報検索を認めるか否かの判断をする。情報検索を認める場合、共通ドメインサーバ600に対して情報検索を依頼する。共通ドメインサーバ600は、情報検索依頼を受信すると、アドレス情報記憶部610に記憶されているアドレス情報を検索し、検索結果を端末装置500に対して送信する。
図9は、ルーティング情報記憶部に記憶されているルーティング情報のデータ構造を示す図である。図9に示すように、ルーティング情報221aには、セッション上限値、現セッション数、受付可能送信元アドレス数、受付可能送信元アドレス、受付可能マルチキャストセッション数、および受付可能マルチキャストアドレス・ポート番号が記憶されている。
セッション上限値とは、何本までストリーミング映像を流してよいかを示す値であり、現セッション数とは、現在何本のストリーミング映像が流れているかを示す値である。ルーティング処理部220は、ルーティング情報記憶部221に記憶されているルーティング情報221aを参照することによって、ユニキャストネットワーク30を介して行われる端末装置500からのストリーミング配信要求の端末装置500のIPアドレスおよびストリーミング配信要求パケットのペイロード部に記憶されているマルチキャストアドレスとポート番号をあらかじめ設定定義されたルーティング情報と比較し、許可されているものに対して配信要求を受け付ける。このように、ルーティング情報に基づいてアクセス制限をかけることにより、ストリーミングデータ以外の情報は共有しにくいネットワーク間をつなぐ場合もセキュリティが確保できる。
アクセスできる端末装置を制限する場合、端末装置500のIPアドレスによる制限をかける。また、要求できる映像アドレスを制限する場合、マルチキャストアドレスとポート番号による制限をかける。また、端末と映像アドレスの組み合わせで制限する場合、送信元アドレス、マルチキャストアドレス、およびポート番号による制限をかける。
上記情報をルーティング情報221aとして、ルーティング情報記憶部221に記憶することにより、セキュリティ機能を確保することが可能となる。また、ユニキャストネットワーク30の帯域を安定に確保するため、映像要求セッション数をルーティング情報221aとしてルーティング情報記憶部221に記憶することにより、上記の許可された端末および映像アドレスにおいても映像セッション数をオーバーした場合には、要求を却下することができる。
図10は、優先情報記憶部に記憶されている優先情報のデータ構造を示す図である。図10に示すように、優先情報141aには、トランスコーダ100内に有限個設けられているトランスコード部130のチャネル番号ごとに、優先識別情報および使用状態が記憶されている。優先識別情報とは、トランスコード部130に対してどのような要求があると、トランスコード部130に映像データをトランスコードさせるかを示す情報である。具体的には、先着優先、指定マルチキャストアドレス優先、指定タイマ動作などが考えられる。
ここで、先着優先とは、トランスコード要求があった順から順次トランスコードさせるものである。先着優先による制御は、通常の動作であり、要求順にトランスコード処理を行う。この場合、トランスコード部130は有限個であり、トランスコード部130を経由して映像を配信する場合には、映像を配信し続ける限りトランスコード部130のチャネルを1つ占有し続ける結果となる。そのため、チャネルが重要でない映像データをトランスコードすることに使われてしまっており、重要な映像を配信したくてもトランスコードできずに配信できない可能性がある。このようなことがないように、他にいくつかの制御方法が用意されている。
指定マルチキャストアドレス優先とは、指定されたマルチキャストアドレスの映像データのみをトランスコードするものである。防災ネットワークの性質上、災害が起きた場合、災害が起きた場所の状況を把握しなくてはならず、その場所に設置されているカメラの映像を配信したいという要請がある。そのため、災害が起きた場合、所望のカメラのマルチキャストアドレスに対する映像データを優先的にトランスコードする制御を行う。
指定タイマ動作とは、指定された時間が経過すると映像データのトランスコードを強制的に打ち切るというものである。上述のとおり、トランスコード部130は有限個であり、1人でもある映像を見続けると映像データをトランスコードし続けることになるため、一定時間を過ぎると強制的に再接続させることにより、不要なトランスコードを抑制することが可能となり、よりシステムを有効に活用できる。これらの制御を規定する優先識別情報は、トランスコード部130のチャネルごとに指定できる。また、優先識別情報は自由に書き換えることが可能である。
図11は、優先識別部の処理を示すシーケンス図である。優先識別部140は、ストリームデータを受け取ると、優先情報記憶部141に記憶されている優先情報141aを読み出し、受け取ったストリームデータと比較を行い、受け取ったストリームデータがトランスコードの対象か否かを識別する。具体的には、優先識別部140は、優先情報141aとして優先情報記憶部141に記憶されている優先識別情報と、使用状態を見ることによって、トランスコード部130の使用状況および設定を確認する。そして、優先識別部140は、受け取ったストリームデータのマルチキャストアドレスなどと比較することにより、ストリームデータのアクセス制御を行う。
たとえば、優先識別部140は、優先識別情報に指定マルチキャストアドレス優先の制限がかかっている場合、その指定マルチキャストアドレス以外のストリームデータを受け付けてもトランスコード部130へ送信しない。また、優先識別部140は、優先識別情報に指定タイマ動作の制限がかかっている場合、タイマに規定されている一定時間を過ぎた後にストリームデータを受け付けてもトランスコード部130へ送信しない。
図12は、パケット変換装置のパケット処理を示す図である。図12に示すように、端末装置500は、ユニキャストネットワーク30に接続されており、カメラ300aは、マルチキャストネットワーク20に接続されている。そして、マルチキャストネットワーク20と、ユニキャストネットワーク30は、パケット変換装置200を介して接続されている。また、共通ドメインサーバ600は、パケット変換装置200と接続されており、アドレス情報記憶部610は、共通ドメインサーバ600に接続されている。
カメラ300aには、マルチキャストアドレスMC1とポート番号P−No1が付されている。また、カメラ300aが撮影している映像コンテンツはコンテンツ識別子C−ID1で表される。パケット変換装置200には、ユニキャストネットワーク30側にIPアドレスIA2と、ポート番号P−No2が設定されている。端末装置500のデコード部510には、IPアドレスIA3と、ポート番号P−No3が設定されている。
以下、端末装置500からカメラ300aが撮影している映像コンテンツであり、コンテンツ識別子C−ID1で表されるコンテンツを見る場合における、各装置間でやりとりされるパケットの動きを説明する。
管理者などは、カメラ300aに付されているマルチキャストアドレスMC1、ポート番号P−No1、およびコンテンツ識別子C−ID1をマルチキャストネットワーク20とパケット変換装置200と共通ドメインサーバ600を介してアドレス情報記憶部610に記憶させる。管理者などは、カメラが複数台ある場合には、それぞれのカメラのマルチキャストアドレスとコンテンツ識別子をアドレス情報記憶部610に記憶させる。
端末装置500は、ユーザからの映像閲覧要求があると、パケット変換装置200を介して共通ドメインサーバ600を介してアドレス情報記憶部610からアドレス情報610aを受信する。端末装置500は、ユーザからコンテンツ識別子C−ID1を配信しているカメラ300aの閲覧要求があると、対応するマルチキャストアドレスMC1、ポート番号P−No1、およびあらかじめ端末装置500に記憶されているパケット変換装置200のユニキャストネットワーク30側のIPアドレスIA2とポート番号P−No2を読み込む。
端末装置500のデコード部510は、映像要求パケット800のディスティネーションアドレス(DA)をパケット変換装置200のユニキャストネットワーク30側のIPアドレスIA2に設定し、ディスティネーションポートのポート番号(P)をP−No2設定する。ソースアドレス(SA)は、デコード部510のIPアドレスであるIA3となる。また、デコード部510は、映像要求パケット800のペイロード部にカメラ300aのマルチキャストアドレスMC1、ポート番号P−No1、およびデコード部510が指定したポート番号P−No3を書き込んで送信する。
パケット変換装置200は、映像要求パケット800を受け取ると、ペイロード部からマルチキャストアドレスMC1を読み出し、マルチキャストネットワーク20のルータに対してJoinメッセージを送信する。また、パケット変換装置200は、Joinメッセージを送信するとき、映像要求した端末装置500のIPアドレスIA3とポート番号P−No3を、マルチキャストアドレスMC1とポート番号P−No1に対応づけて記憶する。
カメラ300aは、マルチキャストストリーミングデータ810をマルチキャストアドレスMC1に対して送信している。このマルチキャストストリーミングデータ810の映像はコンテンツ識別子C−ID1と表される。また、カメラ300aには、IPアドレスIA1と、マルチキャストストリーミングデータ送信用ポートのポート番号をP−No1とが設定されている。カメラ300aは、配信しているマルチキャストストリーミングデータ810に対してDAをマルチキャストアドレスMC1と設定し、SAをカメラ300aのIPアドレスIA1と設定する。
パケット変換装置200は、カメラ300aからのマルチキャストストリーミングデータ810を受け取ると、要求元である端末装置500のIPアドレスIA3と、ポート番号P−No3を読み出す。パケット変換装置200は、ユニキャストストリーミングデータ801のDAとPを、IPアドレスIA3とポート番号P−No3にそれぞれ設定する。SAはパケット変換装置200のIPアドレスIA2となる。
また、パケット変換装置200は、カメラ300aから受け取ったマルチキャスト対応のパケットであるマルチキャストストリーミングデータ810から、ユニキャスト対応のパケットであるユニキャストストリーミングデータ801に変換する。このときユニキャストネットワーク30内にファイヤーウォール(FW)700を設置している場合、ユニキャストストリーミングデータ801のパケットを通すように設定しておく。デコード部510は、受け取ったユニキャストストリーミングデータ801のパケットをデコードすることによって、コンテンツ識別子C−ID1で表されるカメラ300aが撮影した映像を出力する。
以上のような処理によって、たとえば、普段はデータのやりとりがないマルチキャストネットワーク20とユニキャストネットワーク30を接続する場合、各ネットワーク間にパケット変換装置200を接続し、FW700にパケット変換装置200のIPアドレスがソースアドレスに設定されているパケットを通過させるようにする。そうすると、端末装置500からユニキャスト対応かマルチキャスト対応かを気にすることなくカメラ300aのストリーミングデータを受け取り、映像を見ることが可能となる。
図13は、カメラによって撮影されて配信されるストリームデータのデータ構造を示す図である。図13に示すように、ストリームデータは、MPEG2形式でエンコードされている。MPEG2形式でエンコードされたストリームデータは、パックと呼ばれる一塊りのデータが集合してできる。
それぞれのパックにはパックヘッダが設けられており、パックヘッダの中はさらにいくつかに分けることができる。パックヘッダは、パック開始コード、“01”、SCR、多重化レート、スタフィング長、スタフィング・バイトの順に構成されている。
パケット監視部120は、ストリームデータ中のパックヘッダにある多重化レートの項目を監視することで、ビットレートがいくつかを知ることにより、ストリームデータがトランスコードが必要か否かを判断する。
なお、カメラ300a、300b、300c、・・・に一意にマルチキャストアドレスが付されている場合、マルチキャストアドレスのみでカメラを識別できるので、共通ドメインサーバ600にアドレス情報としてマルチキャストアドレスに対応させてポート番号を記憶させなくてもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、トランスコーダおよびパケット変換装置が有すべき機能の処理内容を記述したトランスコードプログラムおよびパケット変換プログラムが提供される。そのトランスコードプログラムおよびパケット変換プログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したトランスコードプログラムおよびパケット変換プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、HDD、FD、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録装置には、MO(Magneto Optical disk)などがある。
トランスコードプログラムおよびパケット変換プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのトランスコードプログラムおよびパケット変換プログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのトランスコードプログラムおよびパケット変換プログラムを転送することもできる。
トランスコードプログラムおよびパケット変換プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたトランスコードプログラムおよびパケット変換プログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたトランスコードプログラムおよびパケット変換プログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からトランスコードプログラムおよびパケット変換プログラムを読み取り、トランスコードプログラムおよびパケット変換プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接トランスコードプログラムおよびパケット変換プログラムを読み取り、そのトランスコードプログラムおよびパケット変換プログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからトランスコードプログラムおよびパケット変換プログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったトランスコードプログラムおよびパケット変換プログラムに従った処理を実行することもできる。
なお、本発明は、上述の実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
(付記1) ストリームデータのデータ変換を行うトランスコーダにおいて、
前記ストリームデータを受信すると、前記ストリームデータのビットレートを判断するビットレート判断手段と、
前記ビットレート判断手段で判断した前記ビットレートが予め設定された閾値を超えている場合、前記ストリームデータを、単位時間当たりのデータ量が前記閾値以下となるビットレートで再符号化し、低ビットレートデータを生成する再符号化手段と、
前記再符号化手段によって再符号化された前記低ビットレートデータに基づいて、前記ストリームデータと同じ宛先情報および送信元情報を有するパケットを生成し、生成した前記パケットをストリーミングで送信するストリーミング送信手段と、
を有することを特徴とするトランスコーダ。
(付記2) 前記再符号化手段は、前記ストリームデータを復号するデコード手段と、前記デコード手段で復号されたデータを符号化して前記低ビットレートデータを生成するエンコード手段とを有することを特徴とする付記1記載のトランスコーダ。
(付記3) 前記ストリーミング送信手段は、前記ストリームデータから前記宛先情報と前記送信元情報とを抽出してアドレス情報記憶手段に記憶し、前記再符号化手段で生成された前記低ビットレートデータから生成した前記パケットのヘッダ情報に、前記アドレス情報記憶手段に格納された前記宛先情報と前記送信元情報を設定することを特徴とする付記1記載のトランスコーダ。
(付記4) 前記ビットレート判断手段で判断した前記ビットレートが予め設定された閾値以下の場合、前記ストリームデータが入力された第1のインタフェースとは別の第2のインタフェースから前記ストリームデータを出力するストリームデータ転送手段をさらに有し、
前記ストリーミング送信手段は、生成したパケットを前記第2のインタフェースからストリーミングで送信することを特徴とする付記1記載のトランスコーダ。
(付記5) 前記再符号化手段は、再符号化対象を示すマルチキャストアドレスが予め設定されており、前記ストリームデータが再符号化条件で示されるマルチキャストアドレスに対応する装置から出力されたマルチキャストデータの場合にのみ、前記ストリームデータの再符号化を行うことを特徴とする付記1記載のトランスコーダ。
(付記6) 前記再符号化手段は、前記ビットレートが予め設定された閾値を超えた前記ストリームデータが複数あった場合、先に受信した前記ストリームデータを優先的に再符号化することを特徴とする付記1記載のトランスコーダ。
(付記7) 前記再符号化手段は、前記ストリームデータの再符号化処理が所定時間以上継続して行われた場合、前記ストリームデータに対する再符号化処理を終了し、前記ビットレートが予め設定された閾値を超えた次のストリームデータを受信したとき、前記次のストリームデータの再符号化を行うことを特徴とする付記6記載のトランスコーダ。
(付記8) マルチキャストネットワークとユニキャストネットワークとの間でパケットの変換を行うパケット変換装置において、
マルチキャストアドレスをデータ内に含むパケットを、前記ユニキャストネットワークを介して接続されたクライアント装置から受信すると、前記マルチキャストアドレスを宛先とするマルチキャスト配信要求パケットを、前記マルチキャストネットワークを介して接続されたマルチキャストデータ送信装置へ送信するマルチキャスト要求変換手段と、
前記マルチキャストデータ送信装置が配信するマルチキャストパケットを前記マルチキャストネットワーク経由で受信すると、前記マルチキャストパケットの宛先を前記クライアント装置のアドレスに変更してユニキャストパケットを生成し、生成した前記ユニキャストパケットを前記ユニキャストネットワークを介して前記クライアント装置に送信する配信データ変換手段と、
を有することを特徴とするパケット変換装置。
(付記9) 前記配信データ変換手段は、ユニキャストで送信可能なクライアント装置の数を示すセッション上限値が予め定義されており、前記セッション上限値以下のクライアント装置に対して前記ユニキャストパケットを送信することを特徴とする付記8記載のパケット変換装置。
(付記10) ストリームデータのデータ変換を行うストリームデータ変換方法において、
ビットレート判断手段が、前記ストリームデータを受信すると、前記ストリームデータのビットレートを判断し、
再符号化手段が、前記ビットレート判断手段で判断した前記ビットレートが予め設定された閾値を超えている場合、前記ストリームデータを、単位時間当たりのデータ量が前記閾値以下となるビットレートで再符号化し、低ビットレートデータを生成し、
ストリーミング送信手段が、前記再符号化手段によって再符号化された前記低ビットレートデータに基づいて、前記ストリームデータと同じ宛先情報および送信元情報を有するパケットを生成し、生成した前記パケットをストリーミングで送信する、
ことを特徴とするストリームデータ変換方法。
本実施の形態に適用される発明の概念図である。 本実施の形態に係るシステム構成例を示す図である。 トランスコーダおよびパケット変換装置の処理機能を示す図である。 トランスコーダの処理機能を詳細に示す図である。 パケット変換装置の処理機能を示す図である。 アドレス情報記憶部に記憶されているアドレス情報のデータ構造を示す図である。 アドレス情報記憶部に記憶されているマルチキャストネットワーク側からアドレス情報を更新する機能を示すシーケンス図である。 端末装置から共通ドメインサーバにアドレス情報を要求する機能を示すシーケンス図である。 ルーティング情報記憶部に記憶されているルーティング情報のデータ構造を示す図である。 優先情報記憶部に記憶されている優先情報のデータ構造を示す図である。 優先識別部の処理を示すシーケンス図である。 パケット変換装置のパケット処理を示す図である。 カメラによって撮影されて配信されるストリームデータのデータ構造を示す図である。
符号の説明
1 トランスコーダ
1a ビットレート判断手段
1b 再符号化手段
1c ストリーミング送信手段
2 パケット変換装置
2a マルチキャスト要求変換手段
2b 配信データ変換手段
3 クライアント装置
4 マルチキャストデータ送信装置
5a,5b マルチキャストネットワーク
5c ユニキャストネットワーク
6a パケット
6b マルチキャスト配信要求パケット
7a,7b マルチキャストストリームデータ
7c ユニキャストストリームデータ

Claims (5)

  1. ストリームデータのデータ変換を行うトランスコーダにおいて、
    前記ストリームデータを受信すると、前記ストリームデータのビットレートを判断するビットレート判断手段と、
    前記ビットレート判断手段で判断した前記ビットレートが予め設定された閾値を超えている場合、前記ストリームデータを、単位時間当たりのデータ量が前記閾値以下となるビットレートで再符号化し、前記ビットレートが前記閾値を超えた前記ストリームデータが複数あった場合、先に受信した前記ストリームデータを優先的に再符号化し、前記ビットレートが前記閾値を超えた前記ストリームデータが複数あった場合であって、かつ、前記ストリームデータの再符号化処理が所定時間以上継続して行われた場合、前記ストリームデータに対する再符号化処理を終了し、前記ビットレートが前記閾値を超えた次のストリームデータを受信したとき、前記次のストリームデータを再符号化し、低ビットレートデータを生成する再符号化手段と、
    前記再符号化手段によって再符号化された前記低ビットレートデータに基づいて、前記ストリームデータと同じ宛先情報および送信元情報を有するパケットを生成し、生成した前記パケットをストリーミングで送信するストリーミング送信手段と、
    を有することを特徴とするトランスコーダ。
  2. 前記ストリーミング送信手段は、前記ストリームデータから前記宛先情報と前記送信元情報とを抽出してアドレス情報記憶手段に記憶し、前記再符号化手段で生成された前記低ビットレートデータから生成した前記パケットのヘッダ情報に、前記アドレス情報記憶手段に格納された前記宛先情報と前記送信元情報を設定することを特徴とする請求項1記載のトランスコーダ。
  3. 前記再符号化手段は、再符号化対象を示すマルチキャストアドレスが予め設定されており、前記ストリームデータが再符号化条件で示されるマルチキャストアドレスに対応する装置から出力されたマルチキャストデータの場合にのみ、前記ストリームデータの再符号化を行うことを特徴とする請求項1記載のトランスコーダ。
  4. マルチキャストデータ送信装置がマルチキャストパケットによりストリームデータを配信するストリームデータ配信システムにおいて、
    マルチキャストアドレスをデータ内に含むパケットを、ユニキャストネットワークを介して接続されたクライアント装置から受信すると、前記マルチキャストアドレスを宛先とするマルチキャスト配信要求パケットを、マルチキャストネットワークを介して接続されたマルチキャストデータ送信装置へ送信するマルチキャスト要求変換手段と、
    前記マルチキャストデータ送信装置が配信するマルチキャストパケットを、トランスコーダを経由して前記マルチキャストネットワーク経由で受信すると、前記マルチキャストパケットの宛先を前記クライアント装置のアドレスに変更してユニキャストパケットを生成し、生成した前記ユニキャストパケットを前記ユニキャストネットワークを介して前記クライアント装置に送信する配信データ変換手段と、
    を有するパケット変換装置と、
    前記マルチキャストデータ送信装置が配信する前記マルチキャストパケットを受信すると、前記マルチキャストパケットの前記ストリームデータのビットレートを判断するビットレート判断手段と、
    前記ビットレート判断手段で判断した前記ビットレートが予め設定された閾値を超えている場合、前記ストリームデータを、単位時間当たりのデータ量が前記閾値以下となるビットレートで再符号化し、前記ビットレートが前記閾値を超えた前記ストリームデータが複数あった場合、先に受信した前記ストリームデータを優先的に再符号化し、前記ビットレートが前記閾値を超えた前記ストリームデータが複数あった場合であって、かつ、前記ストリームデータの再符号化処理が所定時間以上継続して行われた場合、前記ストリームデータに対する再符号化処理を終了し、前記ビットレートが前記閾値を超えた次のストリームデータを受信したとき、前記次のストリームデータを再符号化し、低ビットレートデータを生成する再符号化手段と、
    前記再符号化手段によって再符号化された前記低ビットレートデータに基づいて、前記ストリームデータと同じ宛先情報および送信元情報を有する前記マルチキャストパケットを生成し、生成した前記マルチキャストパケットをストリーミングで送信するストリーミング送信手段と、
    を有する前記トランスコーダと、
    を有することを特徴とするストリームデータ配信システム。
  5. ストリームデータのデータ変換を行うストリームデータ変換方法において、
    ビットレート判断手段が、前記ストリームデータを受信すると、前記ストリームデータのビットレートを判断し、
    再符号化手段が、前記ビットレート判断手段で判断した前記ビットレートが予め設定された閾値を超えている場合、前記ストリームデータを、単位時間当たりのデータ量が前記閾値以下となるビットレートで再符号化し、前記ビットレートが前記閾値を超えた前記ストリームデータが複数あった場合、先に受信した前記ストリームデータを優先的に再符号化し、前記ビットレートが前記閾値を超えた前記ストリームデータが複数あった場合であって、かつ、前記ストリームデータの再符号化処理が所定時間以上継続して行われた場合、前記ストリームデータに対する再符号化処理を終了し、前記ビットレートが前記閾値を超えた次のストリームデータを受信したとき、前記次のストリームデータを再符号化し、低ビットレートデータを生成し、
    ストリーミング送信手段が、前記再符号化手段によって再符号化された前記低ビットレートデータに基づいて、前記ストリームデータと同じ宛先情報および送信元情報を有するパケットを生成し、生成した前記パケットをストリーミングで送信する、
    ことを特徴とするストリームデータ変換方法。
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