JP4524938B2 - Hydraulic control device for automatic transmission - Google Patents
Hydraulic control device for automatic transmission Download PDFInfo
- Publication number
- JP4524938B2 JP4524938B2 JP2001060496A JP2001060496A JP4524938B2 JP 4524938 B2 JP4524938 B2 JP 4524938B2 JP 2001060496 A JP2001060496 A JP 2001060496A JP 2001060496 A JP2001060496 A JP 2001060496A JP 4524938 B2 JP4524938 B2 JP 4524938B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- pressure
- solenoid
- clutch
- hydraulic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載される自動変速機の油圧制御装置に関し、特に、その油圧回路の作動を保証する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時の車両用自動変速機では、各変速段を達成するためのクラッチ及びブレーキ(本明細書において、これらを総称して摩擦係合要素という)を制御する油圧回路中に、各摩擦係合要素を操作する油圧サーボごとに、油圧供給制御のためのそれぞれ専用の制御弁と、それら制御弁に制御作動のための信号圧を個々に印加する各ソレノイド弁(リニアソレノイドバルブ又はデューティソレノイドバルブ)を設けて、それぞれ独立して制御することで、制御性を向上させる構成が採られている。
【0003】
こうした油圧回路における前記各ソレノイド弁は、電気信号の印加で全開状態から出力信号圧を低減する制御動作に入る常開形の弁とされ、それらの制御作動のために印加される電気信号のフェール時でも信号圧の制御弁への出力を維持し、それによる制御弁の作動で油圧サーボへの油圧供給を行なって、車両の一応の走行能力を確保するものとされている。しかしながら、このように常開型の弁とされるソレノイド弁でも、それへの基圧の供給が絶たれた場合には、当然ながら信号圧の出力は不能となる。そして、このようにソレノイド弁が出力不能となると、各ソレノイド弁からの信号圧の印加で作動する制御弁がバネ復帰式の常閉形の弁の場合、基圧の供給を絶たれたソレノイド弁に関わる油圧サーボへの油圧供給が行なえなくなるため、対応する摩擦係合要素の制御不能により、車両の走行能力が確保ができなくなる懸念がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように、ソレノイド弁への基圧の供給が絶たれる原因としては、基圧供給のために油圧回路のライン圧油路とソレノイド弁との間にソレノイド弁のゲイン調整のために介挿される調圧弁としてのモジュレータ弁のスティック等によるフェールがある。一般に、モジュレータ弁は、バネ復帰式の常開形の減圧弁とされるため、閉鎖状態でのスティックを起こし難い構造ではあるが、ごく希ではあっても、閉鎖状態でのスティックが生じると、前記のような車両の走行能力が確保ができない状況になる。
【0005】
そこで、本発明は、変速段を達成する摩擦係合要素の油圧サーボへの油圧の供給に関わるソレノイド弁への基圧の供給を保証することで、車両の走行能力を安定して確保することを可能とした自動変速機の油圧制御装置を提供することを概括的な目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、少なくとも1つの前進走行段を達成可能な摩擦係合要素を操作する第1の系統の油圧サーボ及びその供給油路と、他の前進走行段を達成可能な摩擦係合要素を操作する第2の系統の油圧サーボ及びその供給油路とを並列して備え、それぞれの前記供給油路に、各油圧サーボへの油圧の供給を個々に制御する制御弁が介挿され、それぞれの該制御弁に、それらの制御作動のための信号圧を印加する専用のソレノイド弁が配置された自動変速機の油圧制御装置において、ライン圧油路と前記第1の系統の供給油路の制御弁に信号圧を印加するソレノイド弁との間に、第1の調圧弁が介挿され、ライン圧油路と前記第2の系統の供給油路の制御弁に信号圧を印加するソレノイド弁との間に、第2の調圧弁が介挿されたことを特徴とする。
【0010】
【発明の作用及び効果】
上記請求項1記載の構成では、第1及び第2のいずれの調圧弁がフェールしたときでも、いずれかの前進走行段の達成による車両走行が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿い、本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の適用に係る前進6速・後進1速の自動変速機のギヤトレインの1例をスケルトンで示す。図に示すように、この自動変速機は、フロントエンジンリヤドライブ(FR)車用とされ、ロックアップクラッチ付のトルクコンバータ2と、遊星歯車変速装置1と、その制御のためのクラッチC−1〜C−3及びブレーキB−1,B−3並びにワンウェイクラッチF−2とから構成されている。
【0015】
遊星歯車変速装置1は、ラビニヨ型のプラネタリギヤセットGと、プラネタリギヤセットGに減速回転を入力する減速用のプラネタリギヤG1とで構成されている。プラネタリギヤセットGは、小径のサンギヤS3と、大径のサンギヤS2と、互いに噛合して且つ大径のサンギヤS2に噛合するロングピニオンP2と、小径のサンギヤS3に噛合するショートピニオンP3と、それら一対のピニオンを支持するキャリアC3と、ロングピニオンP2に噛合するリングギヤR3から構成されている。また、減速用のプラネタリギヤG1は、サンギヤS1と、それに噛合するピニオンP1とそれを支持するキャリアC1と、ピニオンP1に噛合するリングギヤR1の3要素からなるシンプルプラネタリギヤから構成されている。
【0016】
プラネタリギヤセットGの小径のサンギヤS3は、クラッチC−1(以下、C1クラッチという)により減速プラネタリギヤG1のキャリアC1に連結され、大径のサンギヤS2がクラッチC−3(以下、C3クラッチという)により減速プラネタリギヤG1の同じくキャリアC1に連結されるとともにブレーキB−1(以下、B1ブレーキという)によりケース10に係止可能とされ、キャリアC3がクラッチC−2(以下、C2クラッチという)により入力軸11に連結されるとともにブレーキB−2(以下、B2ブレーキという)によりケース10に係止可能とされ、リングギヤR3が出力軸19に連結されている。また、B3ブレーキに並列させてワンウェイクラッチF−2が配置されている。減速プラネタリギヤG1は、そのサンギヤS1を変速機ケース10に固定され、リングギヤR1を入力軸11に連結され、キャリアC1をC1クラッチを介してプラネタリギヤセットGの小径のサンギヤS3に連結され、かつC3クラッチを介してプラネタリギヤセットGの大径のサンギヤS2に連結されている。
【0017】
このように構成された遊星歯車変速装置1の上記各クラッチ及びブレーキは、周知のように、それぞれ多板の摩擦部材とそれらを係合・解放操作するピストン・シリンダ機構からなる油圧サーボを備えており、図示しない電子制御装置と後記する油圧制御装置とによる制御で、運転者により選択されたレンジに応じた変速段の範囲で車両負荷に基づき、変速機ケース10に付設した油圧制御装置による各油圧サーボに対する油圧の給排で摩擦係合部材が係合・解放されて変速が行われる。
【0018】
図2は図1に例示のギヤトレインの各クラッチ、ブレーキ及びワンウェイクラッチの係合と、それにより達成される変速段の関係を図表化して示す。図の○印は、各クラッチ及びブレーキについては係合、ワンウェイクラッチについてはロックを表す。
【0019】
このギヤトレインでの第1速(1st)は、C1クラッチとB2ブレーキの係合に相当するワンウェイクラッチF−2の自動係合により達成される。この場合、図1を参照して、入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がC1クラッチ経由で小径サンギヤS3に入力され、ワンウェイクラッチF−2の係合により係止されたキャリアC3に反力を取って、リングギヤR3の最大ギヤ比の減速回転が出力軸19に出力される。
【0020】
次に、第2速(2nd)は、C1クラッチとB1ブレーキの係合により達成される。この場合、入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がC1クラッチ経由で小径サンギヤS3に入力され、B1ブレーキの係合により係止された大径サンギヤS2に反力を取って、リングギヤR3の減速回転が出力軸19に出力される。このときの減速比は、第1速(1st)より小さくなる。
【0021】
また、第3速(3rd)は、C1クラッチとC3クラッチの同時係合により達成される。この場合、入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がC1クラッチとC3クラッチ経由で同時に大径サンギヤS3と小径サンギヤS3に入力され、プラネタリギヤセットGが直結状態となるため、両サンギヤへの入力回転と同速のリングギヤR3の回転が、入力軸11の回転に対しては減速された回転として、出力軸19に出力される。
【0022】
更に、第4速(4th)は、C1クラッチとC2クラッチの同時係合により達成される。この場合、一方で入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がC1クラッチ経由でサンギヤS3に入力され、他方で入力軸11からC2クラッチ経由で入力された非減速回転がキャリアC3に入力され、2つの入力回転の中間速度の回転が、入力軸11の回転に対しては僅かに減速されたリングギヤR3の回転として出力軸19に出力される。
【0023】
次に、第5速(5th)は、C2クラッチとC3クラッチの同時係合により達成される。この場合、一方で入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がC3クラッチ経由でサンギヤS2に入力され、他方で入力軸11からC2クラッチ経由で入力された非減速回転がキャリアC3に入力され、リングギヤR3の入力軸11の回転より僅かに増速された回転が出力軸19に出力される。
【0024】
そして、第6速(6th)は、C2クラッチとB1ブレーキの係合により達成される。この場合、入力軸11からC2クラッチ経由で非減速回転がキャリアC3にのみ入力され、B1ブレーキの係合により係止されたサンギヤS2に反力を取るリングギヤR3の更に増速された回転が出力軸19に出力される。
【0025】
なお、後進(R)は、C3クラッチとB3ブレーキの係合により達成される。この場合、入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速された回転がC3クラッチ経由でサンギヤS2に入力され、B3ブレーキの係合により係止されたキャリアC3に反力を取るリングギヤR3のギヤ比の大きな逆回転が出力軸19に出力される。
【0026】
次に、図1に示すギヤトレインにおいて,図2の作動図表に示す各変速段を達成するための油圧制御装置の構成について説明する。図3は油圧制御装置の回路構成を半截して一方を示し、図4は他方を示す。この油圧回路は、油圧源としてのオイルポンプ51により吸い上げられ、ライン圧油路L1に吐出される油圧をプライマリレギュレータバルブ52によりセカンダリ圧油路とドレーン油路(共に図示省略)に排出しながら調圧して、車両の走行負荷に応じた適性なライン圧を作りだし、該ライン圧を制御の基圧として回路内の各弁により圧力及び方向制御して各摩擦係合要素の油圧サーボ81〜84に給排する回路を構成している。
【0027】
以下、この回路を構成する各弁と油路接続の関係を説明する。まず、プライマリレギュレータバルブ52は、スプリング負荷されたスプールと、スプリング負荷側スプール端に当接するプランジャを備える調圧弁で構成されている。このプライマリレギュレータバルブ52は、ライン圧油路L1に接続した入力ポートと、セカンダリ圧油路に通じる出力ポートと、オイルポンプの吸込み側にドレーン油路を介して通じるドレーンポートとを備える。これらのポートの連通度合いを制御するスプールには、スプリング力に対向させてライン圧の直接のフィードバック圧がオリフィス経由で印加され、更に、スプリング力に重畳する方向にスロットルソレノイドバルブ53が出力するスロットル圧が信号圧として印加される。適性ライン圧時は、プライマリレギュレターバルブ52は、ドレーンポートへの連通度合いを小さくして余剰圧を主としてセカンダリ圧油路に供給し、印加される信号圧が高くなると、ドレーンポートへの連通度合いを増してドレーン量を増やし、ライン圧油路L1のライン圧を所定の値に保つ作用をする。
【0028】
このライン圧油路L1は、一方で、各ソレノイドバルブ71〜74にソレノイド信号圧生成のための基圧としてのソレノイドモジュレータ圧を供給する第1及び第2のソレノイドモジュレータバルブ54,55にそれぞれストレーナを介して接続され、他方で、C3クラッチとB1ブレーキの制御弁としてのソレノイドバルブ(SLC3)とソレノイドバルブ(SLB1)の入力ポートに接続されている。
【0029】
ここで、第1及び第2のソレノイドモジュレータバルブ54,55と各ソレノイドバルブ71〜74の関係について説明する。この油圧制御装置では、少なくとも1つの前進走行段を達成可能な摩擦係合要素としてのC1クラッチ単独又はC1クラッチとC3クラッチを操作する第1の系統の油圧サーボ81,83及びその供給油路L4,L8と、他の前進走行段を達成可能な摩擦係合要素としてのC2クラッチとB1ブレーキを操作する第2の系統の油圧サーボ82,84及びその供給油路L7,L9とを並列して備え、それぞれの供給油路に、各油圧サーボへの油圧の供給を個々に制御する制御弁としてソレノイドバルブのスプールバルブ部71A〜74A(後に詳記する)が介挿され、それぞれのスプールバルブ部に、それらの制御作動のための信号圧を印加する専用のソレノイドバルブ部71B〜74B(後に詳記する)が配置された構成を採ることから、ライン圧油路L1と前記第1の系統の供給油路のスプールバルブ部に信号圧を印加するソレノイドバルブ部との間に、第1の調圧弁として第1のソレノイドモジュレータバルブ54が介挿され、ライン圧油路L1と前記第2の系統の供給油路のスプールバルブ部に信号圧を印加するソレノイドバルブ部との間に、第2の調圧弁として第2のソレノイドモジュレータバルブ55が介挿されている。
【0030】
次に、マニュアルバルブ56は、周知のように車両運転者によるシフトレバー操作で切換えられる7ポジションを持つスプール弁とされている。すなわち、スプールの作動でライン圧油路L1に接続した入力ポートを閉鎖する“P”ポジションと、入力ポートをRレンジ出力ポートに連通させ、他の出力ポートをドレーンさせる“R”ポジションと、入力ポートを全ての出力ポートに対して閉鎖する“N”ポジション(図はこの“N”ポジションを示す)と、入力ポートをDレンジ出力ポートに連通させ、Rレンジ出力ポートをドレーンさせ、第2のDレンジ出力ポートを閉鎖する“D”,“4”,“3”ポジションと、入力ポートをDレンジ出力ポートと第2のDレンジ出力ポートに共に連通させ、Rレンジ出力ポートをドレーンさせる“2”ポジションを持っている。このバルブのDレンジ出力ポートは、Dレンジ油路L2を経て、C1クラッチとC2クラッチのソレノイドバルブSLC1,SLC2の入力ポートに接続されている。また、Rレンジ出力ポートは、Rレンジ油路L3を経てプライマリレギュレータバルブ52のプランジャ端側受圧部に通じるリバース信号圧ポートに接続されている。
【0031】
C1クラッチ油圧サーボ81に対する供給油路L4は、Dレンジ油路L2に接続され、その供給油路上に、電子制御装置からの信号に基づき調圧作動するC1ソレノイドバルブ(SLC1)71を備える構成とされている。C1ソレノイドバルブ71は、スプリング負荷されたスプールで入・出力ポートとドレーンポートの連通度合いを制御する3ポート型の制御弁としてのスプールバルブ部71Aと、スプールの反スプリング負荷側端にソレノイド圧を印加する同じくソレノイド負荷とスプリング負荷を対向印加された3ポート型のソレノイド弁としてのリニアソレノイドバルブ部71Bの組合せで構成されている。そして、リニアソレノイドバルブ部71Bは、その入力ポートをモジュレータ圧油路L5を介して第1のソレノイドモジュレータバルブ54の出力ポートに接続され、出力ポートをスプールバルブ部71Aの信号圧ポートに接続されている。スプールバルブ部71Aは、入力ポートをDレンジ油路L2に接続され、出力ポートをC1クラッチ油圧サーボ81に接続され、スプリング負荷側のスプール端に通じるフィードバックポートをオリフィスを介して出力ポートの下流側油路に接続されている。
【0032】
C2クラッチ油圧サーボ82に対する供給油路L7は、Dレンジ油路L2に接続され、その供給油路L7上に、電子制御装置からの信号に基づき調圧作動するC2ソレノイドバルブ(SLC2)72を備える構成とされている。C2ソレノイドバルブ72も、スプリング負荷されたスプールで入・出力ポートとドレーンポートの連通度合いを制御する制御弁としての3ポート型のスプールバルブ部72Aと、スプールの反スプリング負荷側端にソレノイド圧を印加する同じくソレノイド負荷とスプリング負荷を対向印加されたソレノイド弁としての3ポート型のリニアソレノイドバルブ部72Bの組合せで構成されている。そして、リニアソレノイドバルブ部72Bは、その入力ポートを第2のモジュレータ圧油路L6を介して第2のソレノイドモジュレータバルブ55の出力ポートに接続され、出力ポートをスプールバルブ部72Aの信号圧ポートに接続されている。スプールバルブ部72Aは、入力ポートをDレンジ油路L2に接続され、出力ポートをC2クラッチ油圧サーボ82に接続され、スプリング負荷側のスプール端に通じるフィードバックポートをオリフィスを介して出力ポートの下流側油路に接続されている。
【0033】
C3クラッチ油圧サーボ83に対する供給油路L8は、ライン圧油路L1に接続され、その供給油路L8上に、電子制御装置からの信号に基づき調圧作動するC3ソレノイドバルブ(SLC3)73を備える構成とされている。この場合のC3ソレノイドバルブ73も、スプリング負荷されたスプールで入・出力ポートとドレーンポートの連通度合いを制御する制御弁としての3ポート型のスプールバルブ部73Aと、スプールの反スプリング負荷側端にソレノイド圧を印加する同じくソレノイド負荷とスプリング負荷を対向印加されたソレノイド弁としての3ポート型のリニアソレノイドバルブ部73Bの組合せで構成されている。そして、リニアソレノイドバルブ部73Bは、その入力ポートを第1のモジュレータ圧油路L5を介して第1のソレノイドモジュレータバルブ54の出力ポートに接続され、出力ポートをスプールバルブ部73Aの信号圧ポートに接続されている。スプールバルブ部73Aは、入力ポートをライン圧油路L1に接続され、出力ポートをC3クラッチ油圧サーボ83に接続され、スプリング負荷側のスプール端に通じるフィードバックポートをオリフィスを介して出力ポートの下流側油路に接続されている。
【0034】
B1ブレーキ油圧サーボ84に対する供給油路L9は、ライン圧油路L1に接続され、その供給油路L9上に、電子制御装置からの信号に基づき調圧作動するB1ソレノイドバルブ(SLB1)74を備える構成とされている。この場合のB1ソレノイドバルブ74も、スプリング負荷されたスプールで入・出力ポートとドレーンポートの連通度合いを制御する制御弁としての3ポート型のスプールバルブ部74Aと、スプールの反スプリング負荷側端にソレノイド圧を印加する同じくソレノイド負荷とスプリング負荷を対向印加されたソレノイド弁としての3ポート型のリニアソレノイドバルブ部74Bの組合せで構成されている。そして、リニアソレノイドバルブ部74Bは、その入力ポートを第2のモジュレータ圧油路L6を介して第2のソレノイドモジュレータバルブ54の出力ポートに接続され、出力ポートをスプールバルブ部の信号圧ポートに接続されている。スプールバルブ部74Aは、入力ポートをライン圧油路L1に接続され、出力ポートをB1ブレーキ油圧サーボ84に接続され、スプリング負荷側のスプール端に通じるフィードバックポートをオリフィスを介して出力ポートの下流側油路に接続されている。
【0035】
なお、図においてB2ブレーキ油圧サーボと、それに対する供給油路は、本発明に係るソレノイドモジュレータバルブを経由しない別系統の油圧供給とされているので、図示を省略する。
【0036】
上記の構成からなる油圧回路では、マニュアルバルブ56の“N”ポジションでは、ライン圧油路L1につながる入力ポートはランドで閉じられ、全ての出力ポートがドレーンされているので、直接ライン圧油路L1につながる両ソレノイドモジュレータバルブ54,55で調圧されたモジュレータ圧が、第1及び第2のモジュレータ圧油路L5,L6に出力されるが、各ソレノイドバルブ71〜74は信号オンとされ、閉じているため、これらソレノイドバルブ71〜74からのアプライ圧の供給は成されない。この連通関係は、マニュアルバルブ56の“P”ポジションについてもスプール位置は異なるものの同様である。なお、これらのポジションでは、ライン圧油路L1につながるソレノイドバルブ73,74のスプールバルブ部73A,74Aの入力ポートまでは油圧供給状態となっている。
【0037】
マニュアルバルブ56が“D”ポジションに切り換えられると、Dレンジ油路L2にもライン圧が出力されるため、全てのソレノイドバルブ71〜74のスプールバルブ部71A〜74Aの各入力ポートにはライン圧が供給されるようになる。すなわち、C1ソレノドバルブ71とC2ソレノドバルブ72の入力ポートには、Dレンジ油路L2の油圧が、C3ソレノイドバルブ73とB1ソレノイドバルブ74の入力ポートには、ライン圧油路L1の油圧が供給されるようになる。
【0038】
次に、通常時のバルブ作動について説明する。第1速達成のためにC1ソレノイドバルブ71への信号をオフとすると、C1ソレノイドバルブ71まで供給されていたDレンジ油路L2のライン圧が、該バルブ71により調圧されてアプライ圧とされ、C1クラッチ油圧サーボ81に供給される。これによりC1クラッチが係合され、ワンウェイクラッチF−2との協働で第1速が達成される。
【0039】
第2速時は、C1ソレノイドバルブ71への信号オフと、B1ソレノイドバルブ74への信号オフにより達成される。この状態では、上記C1クラッチ油圧サーボ81へのアプライ圧供給状態に加えて、B1ソレノイドバルブ74が調圧状態に入り、調圧されたアプライ圧がB1ブレーキ油圧サーボ84へ供給される。こうしてC1クラッチ係合、B1ブレーキ反力支持による第2速が達成される。
【0040】
第3速は、C1ソレノイドバルブ71への信号オフと、C3ソレノイドバルブ73への信号オフとにより達成される。この場合、上記C1クラッチ油圧サーボ81へのアプライ圧供給状態はそのままで、C3ソレノイドバルブ73が調圧状態に入り、そのアプライ圧がC3クラッチ油圧サーボ83へ供給される。こうしてC1クラッチ、C3クラッチ同時係合による第3速が達成される。
【0041】
第4速は、C1ソレノイドバルブ71への信号オフと、C2ソレノイドバルブ72への信号オフとにより達成される。この状態では、上記C1クラッチ油圧サーボ81へのアプライ圧供給状態はそのままで、C2ソレノイドバルブ72がアプライ圧調圧状態となり、C2クラッチ油圧サーボ82にアプライ圧が供給される。こうしてC1クラッチ、C2クラッチ同時係合による第4速が達成される。
【0042】
第5速は、C2ソレノイドバルブ72への信号オフと、C3ソレノイドバルブ73への信号オフとにより達成される。この状態では、上記第4速と同様にC2クラッチ油圧サーボ82へのアプライ圧が同様のバルブに同様に印加され、C3クラッチ油圧サーボ83へのアプライ圧が第3速時と同様に同様のバルブに同様に印加される。これにより、C2クラッチ、C3クラッチ同時係合による第5速が達成される。
【0043】
第6速は、C2ソレノイドバルブ72への信号オフと、B1ソレノイドバルブ74への信号オフとにより達成される。この状態でも、B1ブレーキ油圧サーボ84へのアプライ圧が第2速時と同様に、同様のバルブに同様に印加される。かくしてC2クラッチ係合、B1ブレーキ反力支持による第6速が達成される。
【0044】
次に、通常時上記のような油圧供給状態となる油圧制御装置のソレノイドモジュレータバルブフェール時の作動について説明する。先ず、第1のソレノイドモジュレータバルブ54が閉状態でスティックした場合、第1のモジュレータ圧油路L5の油圧供給がなくなるため、C1ソレノイドバルブ71とC3ソレノイドバルブ73の電気信号をオフとしても、それらからの信号圧が出力されなくなる。これにより両ソレノイドバルブ71,73のスプールバルブ部71A,73Aのスプールは、共にスプリング負荷により入出力ポート間を閉じる。この結果、C1クラッチ油圧サーボ81とC3クラッチ油圧サーボ83への油圧供給は不能となる。この状態では、図2の係合図表を参照して分かるように、C1クラッチの係合が関与する第1〜第4速の達成は不可能となり、また、C3クラッチの係合が関与する第5速の達成も不可能となる。しかしながら、このときはC2クラッチとB1ブレーキの係合による第6速の達成可能状態は維持される。この場合のC2クラッチとB1ブレーキの油圧サーボ82,84へのアプライ圧の供給は、第2のソレノイドモジュレータバルブ55によるソレノイドモジュレータ圧の供給によるC2ソレノイドバルブ72とB1ソレノイドバルブ74の調圧作動により成される。
【0045】
他方、第2のソレノイドモジュレータバルブ55が閉状態でスティックした場合、第2のモジュレータ圧油路L6の油圧供給がなくなるため、C2ソレノイドバルブ72とB1ソレノイドバルブ74の電気信号をオフとしても、それらからの信号圧が出力されなくなる。これにより両ソレノイドバルブ72,74のスプールバルブ部72A,74Aのスプールは、共にスプリング負荷により入出力ポート間を閉じる。この結果、C2クラッチ油圧サーボ82とB1ブレーキ油圧サーボ84への油圧供給は不能となる。この状態では、図2の係合図表を参照して分かるように、C2クラッチの係合が関与する第4〜6速の達成は不可能となり、また、B1ブレーキの係合が関与する第2速の達成も不可能となる。しかしながら、このときはC1クラッチの単独係合(B3ブレーキの係合は、ソレノイドモジュレータバルブのフェールと関係なく可能)による第1速、又はC1クラッチとC3クラッチの係合による第3速の達成可能状態は維持される。この場合のC1クラッチとC3クラッチの油圧サーボ81,83へのアプライ圧の供給は、第1のソレノイドモジュレータバルブ54によるソレノイドモジュレータ圧の供給によるC1ソレノイドバルブ71とC3ソレノイドバルブ73の調圧作動により成される。
【0046】
かくして、この第1実施形態の回路構成によれば、第1のソレノイドモジュレータバルブ54に対して並列する調圧回路の第2のソレノイドモジュレータバルブ55による他のソレノイドバルブ72,74への基圧の供給が第1のソレノイドモジュレータバルブ54のフェール時にも保証される。逆に、第2のソレノイドモジュレータバルブ55のフェール時にも、第1のソレノイドモジュレータバルブ54による他のソレノイドバルブ71,73への基圧の供給が保証される。したがって、並列する2系統の調圧回路からの基圧供給によるいずれかの前進変速段達成に関わるソレノイドバルブの信号圧出力の維持で、各スプールバルブ部の作動による油圧サーボの操作が可能となり、それに対応する摩擦係合要素の係合による車両の走行が確保される。そして、特にこの回路構成によると、ソレノイドバルブ71〜74の信号圧出力特性に全く影響を与えることなく、一方のソレノイドモジュレータバルブフェール時のソレノイドバルブへの基圧供給を保証することができる利点が得られる。
【0047】
この形態における第1及び第2のソレノイドモジュレータバルブ54,55と各ソレノイドバルブ71〜74との接続関係のバリエーション図5に図表化して示す。この図表における横見出しは、各ソレノイド弁に対応する油圧サーボの略号を表し、各欄中の○印は第1のソレノイドモジュレータバルブ54との接続、×印は第2のソレノイドモジュレータバルブ55との接続を表す。縦見出しのパターン1は、本実施形態の接続に該当し、この場合の接続関係と、それによるフェール時の保証は前述のとおりである。
【0048】
次のパターン2は、第1のソレノイドモジュレータバルブ54をC1ソレノイドバルブ71のみに接続し、他の全てのソレノイドバルブを第2のソレノイドモジュレータバルブ55に接続する例である。こうした接続としても、第1のソレノイドモジュレータバルブ54のフェール時は、先の図2の係合図表を参照して、C1クラッチの係合が関与しない第5及び6速の達成可能状態が維持され、逆に第2のソレノイドモジュレータバルブ55のフェール時は、他のクラッチとブレーキの係合が関与しない第1速の達成可能状態が維持されることが分かる。
【0049】
次のパターン3は、第1のソレノイドモジュレータバルブ54をC1ソレノイドバルブ71とB1ソレノイドバルブ74に接続し、他のソレノイドバルブを第2のソレノイドモジュレータバルブ55に接続する例である。この接続の場合、同様に図2の係合図表を参照して、第1のソレノイドモジュレータバルブ54のフェール時は、C2クラッチ及びC3クラッチ係合による第5速の達成可能状態が維持され、逆に第2のソレノイドモジュレータバルブ55のフェール時は、C1クラッチとB1ブレーキの係合による第2速の達成可能状態が維持されることになる。
【0050】
次に、図6は、本発明の第2実施形態を示す。図6に部分回路構成を示すように、この形態では、調圧弁としてのソレノイドモジュレータバルブ54Aと並列してライン圧油路L1とソレノイド弁としての各リニアソレノイドバルブ部71B〜74Bとを連絡する調圧回路は、ソレノイドモジュレータバルブ54Aをバイパスしてライン圧を減圧して供給するオリフィスを備える構成とされている。すなわち、この回路では、ソレノイドモジュレータ圧を、第1実施形態の第1及び第2のソレノイドモジュレータバルブ54,55と同様のソレノイドモジュレータバルブ54Aのスプール端にフィードバックする油路のオリフィス54aと同径のオリフィス6が、ソレノイドモジュレータバルブ54Aの入力側と出力側とを短絡する油路の途中に介挿された回路構成とされている。
【0051】
そしてこの形態では、モジュレータ圧油路への油圧供給がソレノイドモジュレータバルブ54Aのフェールに関わりなく成されるため、回路の下流側は、1系統の油路として全てのソレノイドバルブ71〜74のソレノイドバルブ部71B〜74Bの入力ポートに接続されている。
【0052】
こうした形態を採る場合、並列回路側からのオリフィス6経由の常時の油圧供給により、通常時のソレノイドバルブ部71B〜74Bのソレノイド信号圧出力特性に影響が生じる可能性があることは否めないが、極めて単純な可動部のない回路構成によりソレノイドモジュレータバルブ54Aのスティックフェール時の各リニアソレノイドバルブ71〜74の信号出力作動と、それによるスプールバルブ部71A〜74Aの作動で、各油圧サーボ81〜84へのアプライ圧の供給を保証することができる。したがって、この構成によれば、ギヤトレインにより本来達成可能な全ての変速段による車両走行を確保することができる利点が得られる。
【0053】
以上、本発明を2つの実施形態を挙げて詳説したが、本発明の思想は例示の油圧回路に限定されるものではなく、広く一般的な油圧制御回路に適用可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る油圧制御装置により制御される6速自動変速機のギヤトレインを示すスケルトン図である。
【図2】第1実施形態の油圧制御装置によるギヤトレインの作動を示す図表である。
【図3】第1実施形態の油圧制御装置の回路を半截して一方を示す回路図である。
【図4】第1実施形態の油圧制御装置の回路を半截して他方を示す回路図である。
【図5】第1実施形態の油圧制御装置の調圧弁と制御弁の接続パターンを示す図表である。
【図6】第2実施形態の油圧制御装置の部分回路図である。
【符号の説明】
C−1 C1クラッチ(摩擦係合要素)
C−2 C2クラッチ(摩擦係合要素)
C−3 C3クラッチ(摩擦係合要素)
B−1 B1ブレーキ(摩擦係合要素)
54 第1のソレノイドモジュレータバルブ(第1の調圧弁)
55 第2のソレノイドモジュレータバルブ(第2の調圧弁)
6 オリフイス
71 C1ソレノイドバルブ
71A スプールバルブ部(制御弁)
71B ソレノイドバルブ部(ソレノイド弁)
72 C2ソレノイドバルブ
72A スプールバルブ部(制御弁)
72B ソレノイドバルブ部(ソレノイド弁)
73 C3ソレノイドバルブ(ソレノイド弁及び制御弁)
73A スプールバルブ部(制御弁)
73B ソレノイドバルブ部(ソレノイド弁)
74 B1ソレノイドバルブ(ソレノイド弁及び制御弁)
74A スプールバルブ部(制御弁)
74B ソレノイドバルブ部(ソレノイド弁)
81 C1油圧サーボ
82 C2油圧サーボ
83 C3油圧サーボ
84 B1油圧サーボ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hydraulic control device for an automatic transmission mounted on a vehicle, and more particularly to a technique for guaranteeing the operation of the hydraulic circuit.
[0002]
[Prior art]
In recent automatic transmissions for vehicles, each friction engagement is included in a hydraulic circuit that controls clutches and brakes (in the present specification, these are collectively referred to as friction engagement elements) for achieving each shift speed. For each hydraulic servo that operates the element, a dedicated control valve for hydraulic supply control, and each solenoid valve (linear solenoid valve or duty solenoid valve) that individually applies signal pressure for control operation to these control valves Is provided, and the controllability is improved by controlling each independently.
[0003]
Each of the solenoid valves in such a hydraulic circuit is a normally open valve that enters a control operation for reducing the output signal pressure from the fully opened state by applying an electric signal, and fails in the electric signal applied for the control operation. Even at times, the output of the signal pressure to the control valve is maintained, and the hydraulic pressure is supplied to the hydraulic servo by the operation of the control valve, thereby ensuring a certain running ability of the vehicle. However, even with a solenoid valve that is a normally open valve in this manner, if the supply of the base pressure to the solenoid valve is cut off, it is naturally impossible to output a signal pressure. When the solenoid valve becomes incapable of output in this way, when the control valve that operates by applying the signal pressure from each solenoid valve is a spring return type normally closed type valve, the supply of the base pressure is changed to the solenoid valve that has been cut off. Since the hydraulic pressure supply to the associated hydraulic servo cannot be performed, there is a concern that the running ability of the vehicle cannot be secured due to the inability to control the corresponding friction engagement element.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, the reason why the supply of the base pressure to the solenoid valve is interrupted is that the base pressure supply is inserted between the line pressure oil passage of the hydraulic circuit and the solenoid valve to adjust the gain of the solenoid valve. There is a failure due to a modulator valve stick or the like as a pressure regulating valve. Generally, the modulator valve is a spring-returned normally-open pressure reducing valve, so that it is difficult to cause a stick in a closed state, but even if it is rare, when a stick in a closed state occurs, It becomes a situation where the running ability of the vehicle as described above cannot be secured.
[0005]
Accordingly, the present invention ensures the vehicle running ability stably by guaranteeing the supply of the base pressure to the solenoid valve related to the supply of the hydraulic pressure to the hydraulic servo of the friction engagement element that achieves the shift speed. It is a general object to provide a hydraulic control device for an automatic transmission that makes it possible.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above objectives,The present invention operates a first-system hydraulic servo that operates a friction engagement element that can achieve at least one forward travel stage and its supply oil path, and a friction engagement element that can achieve another forward travel stage. And a control valve for individually controlling the supply of hydraulic pressure to each of the hydraulic servos is inserted in each of the supply oil passages. In a hydraulic control device for an automatic transmission in which a dedicated solenoid valve for applying a signal pressure for the control operation is disposed on the control valve, control of a line pressure oil path and a supply oil path of the first system A solenoid valve for applying a signal pressure to the control valve of the line pressure oil passage and the supply oil passage of the second system, and a first pressure regulating valve interposed between the solenoid valve for applying the signal pressure to the valve; A second pressure regulating valve is interposed between the two.
[0010]
[Action and effect of the invention]
In the configuration according to
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 is a skeleton diagram showing an example of a gear train of an automatic transmission of 6 forward speeds and 1 reverse speed according to the present invention. As shown in the figure, this automatic transmission is used for a front engine rear drive (FR) vehicle, and includes a
[0015]
The
[0016]
The small-diameter sun gear S3 of the planetary gear set G is connected to the carrier C1 of the reduction planetary gear G1 by a clutch C-1 (hereinafter referred to as C1 clutch), and the large-diameter sun gear S2 is connected to a clutch C-3 (hereinafter referred to as C3 clutch). The speed reduction planetary gear G1 is also connected to the carrier C1 and can be locked to the
[0017]
As is well known, each of the clutches and brakes of the
[0018]
FIG. 2 is a graph showing the relationship between the clutches, brakes and one-way clutches of the gear train illustrated in FIG. 1 and the shift speeds achieved thereby. Circles in the figure represent engagement for each clutch and brake, and lock for a one-way clutch.
[0019]
The first speed (1st) in the gear train is achieved by automatic engagement of the one-way clutch F-2 corresponding to the engagement of the C1 clutch and the B2 brake. In this case, referring to FIG. 1, rotation decelerated from the
[0020]
Next, the second speed (2nd) is achieved by engagement of the C1 clutch and the B1 brake. In this case, the rotation decelerated from the
[0021]
The third speed (3rd) is achieved by simultaneous engagement of the C1 clutch and the C3 clutch. In this case, the rotation decelerated from the
[0022]
Further, the fourth speed (4th) is achieved by simultaneous engagement of the C1 clutch and the C2 clutch. In this case, the rotation decelerated from the
[0023]
Next, the fifth speed (5th) is achieved by simultaneous engagement of the C2 clutch and the C3 clutch. In this case, the rotation decelerated from the
[0024]
The sixth speed (6th) is achieved by engagement of the C2 clutch and the B1 brake. In this case, non-decelerated rotation is input from the
[0025]
The reverse (R) is achieved by engaging the C3 clutch and the B3 brake. In this case, the rotation decelerated from the
[0026]
Next, in the gear train shown in FIG. 1, the configuration of the hydraulic control device for achieving each gear stage shown in the operation chart of FIG. 2 will be described. FIG. 3 shows one of the circuit configurations of the hydraulic control apparatus, and FIG. 4 shows the other. This hydraulic circuit adjusts the oil pressure drawn up by an oil pump 51 as a hydraulic pressure source and discharged to a secondary pressure oil passage and a drain oil passage (both not shown) by a primary regulator valve 52 by a primary regulator valve 52. Pressure to produce a suitable line pressure according to the running load of the vehicle, and control the pressure and direction by each valve in the circuit using the line pressure as a control base pressure to the
[0027]
Hereinafter, the relationship between each valve constituting the circuit and the oil passage connection will be described. First, the primary regulator valve 52 is composed of a spring-loaded spool and a pressure regulating valve including a plunger that abuts against the spring load side spool end. The primary regulator valve 52 includes an input port connected to the line pressure oil passage L1, an output port communicating with the secondary pressure oil passage, and a drain port communicating via the drain oil passage to the suction side of the oil pump. The spool for controlling the degree of communication between these ports is applied with a direct feedback pressure of the line pressure through the orifice so as to oppose the spring force, and further, a throttle solenoid valve 53 outputs in a direction superposed on the spring force. Pressure is applied as signal pressure. At the appropriate line pressure, the primary regulator valve 52 reduces the degree of communication to the drain port and supplies the surplus pressure mainly to the secondary pressure oil passage. When the applied signal pressure increases, the degree of communication to the drain port increases. The drain amount is increased and the line pressure of the line pressure oil passage L1 is maintained at a predetermined value.
[0028]
On the other hand, the line pressure oil passage L1 is provided with strainers for the first and second solenoid modulator valves 54 and 55 for supplying solenoid modulator pressure as a base pressure for generating solenoid signal pressure to the
[0029]
Here, the relationship between the first and second solenoid modulator valves 54 and 55 and the
[0030]
Next, as is well known, the manual valve 56 is a spool valve having seven positions that can be switched by a shift lever operation by a vehicle driver. That is, the "P" position that closes the input port connected to the line pressure oil passage L1 by the operation of the spool, the "R" position that communicates the input port with the R range output port, and drains the other output port, and the input When the port is closed to all output ports, the “N” position (the figure shows this “N” position), the input port communicates with the D-range output port, the R-range output port drains, and the second “D”, “4”, “3” positions that close the D-range output port, the input port communicates with both the D-range output port and the second D-range output port, and the R-range output port is drained “2” “I have a position. The D range output port of this valve is connected to the input ports of the solenoid valves SLC1 and SLC2 of the C1 clutch and the C2 clutch via the D range oil passage L2. The R range output port is connected to a reverse signal pressure port that communicates with the plunger end side pressure receiving portion of the primary regulator valve 52 via the R range oil passage L3.
[0031]
The supply oil path L4 for the C1 clutch
[0032]
A supply oil passage L7 for the C2 clutch
[0033]
A supply oil passage L8 for the C3 clutch
[0034]
A supply oil passage L9 for the B1 brake
[0035]
In the figure, the B2 brake hydraulic servo and the supply oil passage for the B2 brake hydraulic servo are not shown because they are a separate hydraulic supply that does not go through the solenoid modulator valve according to the present invention.
[0036]
In the hydraulic circuit having the above configuration, at the “N” position of the manual valve 56, the input port connected to the line pressure oil passage L1 is closed by the land and all the output ports are drained. The modulator pressure regulated by the two solenoid modulator valves 54 and 55 connected to L1 is output to the first and second modulator pressure oil passages L5 and L6, but the
[0037]
When the manual valve 56 is switched to the “D” position, the line pressure is also output to the D range oil passage L2, so that the line pressure is applied to the input ports of the
[0038]
Next, normal valve operation will be described. When the signal to the
[0039]
The second speed is achieved by turning off the signal to the
[0040]
The third speed is achieved by turning off the signal to the
[0041]
The fourth speed is achieved by turning off the signal to the
[0042]
The fifth speed is achieved by turning off the signal to the
[0043]
The sixth speed is achieved by turning off the signal to the
[0044]
Next, the operation at the time of the solenoid modulator valve failure of the hydraulic control device that normally enters the hydraulic pressure supply state as described above will be described. First, when the first solenoid modulator valve 54 is stuck in the closed state, the hydraulic pressure supply to the first modulator pressure oil passage L5 is lost, so that even if the electrical signals of the
[0045]
On the other hand, when the second solenoid modulator valve 55 is stuck in the closed state, the hydraulic pressure supply to the second modulator pressure oil passage L6 is lost, so even if the electrical signals of the
[0046]
Thus, according to the circuit configuration of the first embodiment, the basic pressure applied to the
[0047]
Variations of the connection relationship between the first and second solenoid modulator valves 54 and 55 and the
[0048]
The
[0049]
The
[0050]
Next, FIG. 6 shows a second embodiment of the present invention. As shown in the partial circuit configuration of FIG. 6, in this embodiment, the line pressure oil passage L1 and the linear
[0051]
In this embodiment, since the hydraulic pressure is supplied to the modulator pressure oil passage regardless of the failure of the
[0052]
When adopting such a form, it cannot be denied that the normal hydraulic pressure supply from the parallel circuit via the
[0053]
The present invention has been described in detail with reference to two embodiments. However, the idea of the present invention is not limited to the illustrated hydraulic circuit, but can be applied to a wide general hydraulic control circuit.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a skeleton diagram showing a gear train of a 6-speed automatic transmission controlled by a hydraulic control apparatus according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a chart showing the operation of the gear train by the hydraulic control device of the first embodiment.
FIG. 3 is a circuit diagram illustrating one of the circuits of the hydraulic control apparatus according to the first embodiment.
FIG. 4 is a circuit diagram illustrating the other half of the circuit of the hydraulic control device according to the first embodiment.
FIG. 5 is a chart showing a connection pattern between a pressure regulating valve and a control valve of the hydraulic control apparatus according to the first embodiment.
FIG. 6 is a partial circuit diagram of a hydraulic control device according to a second embodiment.
[Explanation of symbols]
C-1 C1 clutch (friction engagement element)
C-2 C2 clutch (friction engagement element)
C-3 C3 clutch (friction engagement element)
B-1 B1 brake (friction engagement element)
54 1st solenoid modulator valve (1st pressure regulation valve)
55 Second solenoid modulator valve (second pressure regulating valve)
6 Orifice
71 C1 solenoid valve
71A Spool valve (control valve)
71B Solenoid valve (solenoid valve)
72 C2 solenoid valve
72A Spool valve (control valve)
72B Solenoid valve (solenoid valve)
73 C3 solenoid valve (solenoid valve and control valve)
73A Spool valve (control valve)
73B Solenoid valve (solenoid valve)
74 B1 solenoid valve (solenoid valve and control valve)
74A Spool valve (control valve)
74B Solenoid valve (solenoid valve)
81 C1 hydraulic servo
82 C2 hydraulic servo
83 C3 hydraulic servo
84 B1 hydraulic servo
Claims (1)
それぞれの前記供給油路に、各油圧サーボへの油圧の供給を個々に制御する制御弁が介挿され、
それぞれの該制御弁に、それらの制御作動のための信号圧を印加する専用のソレノイド弁が配置された自動変速機の油圧制御装置において、
ライン圧油路と前記第1の系統の供給油路の制御弁に信号圧を印加するソレノイド弁との間に、第1の調圧弁が介挿され、
ライン圧油路と前記第2の系統の供給油路の制御弁に信号圧を印加するソレノイド弁との間に、第2の調圧弁が介挿されたことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。A hydraulic servo of a first system that operates a friction engagement element that can achieve at least one forward travel stage and its supply oil path, and a second that operates a friction engagement element that can achieve another forward travel stage. In parallel with the system hydraulic servo and its supply oil path,
A control valve for individually controlling the supply of hydraulic pressure to each hydraulic servo is inserted in each of the supply oil passages,
In a hydraulic control device for an automatic transmission in which a dedicated solenoid valve for applying a signal pressure for the control operation is arranged on each control valve,
A first pressure regulating valve is interposed between a line pressure oil passage and a solenoid valve that applies a signal pressure to the control valve of the first system supply oil passage,
The hydraulic pressure of an automatic transmission, wherein a second pressure regulating valve is interposed between a line pressure oil passage and a solenoid valve that applies a signal pressure to a control valve of a supply oil passage of the second system. Control device.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001060496A JP4524938B2 (en) | 2001-03-05 | 2001-03-05 | Hydraulic control device for automatic transmission |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001060496A JP4524938B2 (en) | 2001-03-05 | 2001-03-05 | Hydraulic control device for automatic transmission |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002267007A JP2002267007A (en) | 2002-09-18 |
JP4524938B2 true JP4524938B2 (en) | 2010-08-18 |
Family
ID=18919903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001060496A Expired - Fee Related JP4524938B2 (en) | 2001-03-05 | 2001-03-05 | Hydraulic control device for automatic transmission |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4524938B2 (en) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4534652B2 (en) | 2004-08-03 | 2010-09-01 | 株式会社デンソー | Hydraulic control device for automatic transmission |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01121751U (en) * | 1988-02-10 | 1989-08-17 | ||
JPH01229147A (en) * | 1988-03-07 | 1989-09-12 | Toyota Motor Corp | Oil pressure control device for automatic transmission |
JPH05240339A (en) * | 1992-02-28 | 1993-09-17 | Toyota Motor Corp | Hydraulic controller of automatic transmission for vehicle |
JPH0674328A (en) * | 1992-08-27 | 1994-03-15 | Mazda Motor Corp | Control device for automatic transmission |
JPH07113466A (en) * | 1993-10-14 | 1995-05-02 | Aisin Aw Co Ltd | Controller for automatic transmission |
JP2000104811A (en) * | 1998-09-30 | 2000-04-11 | Honda Motor Co Ltd | Control device for vehicular automatic transmission |
JP2001012589A (en) * | 1999-06-29 | 2001-01-16 | Jatco Transtechnology Ltd | Hydraulic control device for automatic transmission |
-
2001
- 2001-03-05 JP JP2001060496A patent/JP4524938B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01121751U (en) * | 1988-02-10 | 1989-08-17 | ||
JPH01229147A (en) * | 1988-03-07 | 1989-09-12 | Toyota Motor Corp | Oil pressure control device for automatic transmission |
JPH05240339A (en) * | 1992-02-28 | 1993-09-17 | Toyota Motor Corp | Hydraulic controller of automatic transmission for vehicle |
JPH0674328A (en) * | 1992-08-27 | 1994-03-15 | Mazda Motor Corp | Control device for automatic transmission |
JPH07113466A (en) * | 1993-10-14 | 1995-05-02 | Aisin Aw Co Ltd | Controller for automatic transmission |
JP2000104811A (en) * | 1998-09-30 | 2000-04-11 | Honda Motor Co Ltd | Control device for vehicular automatic transmission |
JP2001012589A (en) * | 1999-06-29 | 2001-01-16 | Jatco Transtechnology Ltd | Hydraulic control device for automatic transmission |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002267007A (en) | 2002-09-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4253899B2 (en) | Hydraulic control device for automatic transmission | |
JP3839368B2 (en) | Hydraulic control device for automatic transmission | |
JP4269399B2 (en) | Hydraulic control device for automatic transmission | |
US6929584B2 (en) | Hydraulic pressure control apparatus and method for vehicular automatic transmission | |
JP4660917B2 (en) | Hydraulic control device for automatic transmission | |
JP4325105B2 (en) | Hydraulic control device for automatic transmission | |
JP3834270B2 (en) | Hydraulic control device for automatic transmission | |
JP4514020B2 (en) | Hydraulic control device for automatic transmission | |
JP2003049937A (en) | Hydraulic pressure control device of automatic transmission | |
JPH0266369A (en) | Hydraulic control device in automatic transmission | |
JP4480384B2 (en) | Hydraulic control device for automatic transmission | |
JP4524938B2 (en) | Hydraulic control device for automatic transmission | |
JP2004028277A (en) | Hydraulic control device for automatic transmission | |
KR100604173B1 (en) | Hydraulic control system of automatic trasmission | |
JP3568051B2 (en) | Hydraulic control device for automatic transmission | |
KR100714815B1 (en) | Hydraulic pressure control apparatus for automatic transmission | |
JP3839367B2 (en) | Hydraulic control device | |
JP2003287114A (en) | Hydraulic control device for automatic transmission | |
JP3127062B2 (en) | Engine brake control device for automatic transmission | |
JP3568050B2 (en) | Hydraulic control device for automatic transmission | |
JP2003097690A (en) | Hydraulic controller of automatic transmission | |
JP2003336731A (en) | Hydraulic control device | |
JPH0979367A (en) | Speed change control device for automatic transmission | |
JPH08105535A (en) | Hydraulic control device for automatic transmission | |
JP2000035123A (en) | Automatic transmission control device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20041227 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071018 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090828 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090908 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091105 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100511 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100524 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |