JP4518867B2 - 2’−デオキシリボース−1−リン酸2アンモニウム塩の製造方法 - Google Patents

2’−デオキシリボース−1−リン酸2アンモニウム塩の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4518867B2
JP4518867B2 JP2004237850A JP2004237850A JP4518867B2 JP 4518867 B2 JP4518867 B2 JP 4518867B2 JP 2004237850 A JP2004237850 A JP 2004237850A JP 2004237850 A JP2004237850 A JP 2004237850A JP 4518867 B2 JP4518867 B2 JP 4518867B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
general formula
reaction
phosphate
compound represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004237850A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006056791A (ja
Inventor
石橋  大樹
福入  靖
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP2004237850A priority Critical patent/JP4518867B2/ja
Publication of JP2006056791A publication Critical patent/JP2006056791A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4518867B2 publication Critical patent/JP4518867B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Saccharide Compounds (AREA)

Description

本発明は、2’−デオキシリボース−1−リン酸2アンモニウム塩の製造方法に関する。2’−デオキシリボース−1−リン酸2アンモニウム塩は、様々な酵素類の反応基質となって、医薬品や診断薬、栄養食品などの有用な物質である核酸化合物の製造原料としての利用されている。
2’−デオキシリボース−1−リン酸2アンモニウム塩は、医薬品や診断薬、栄養食品などの有用な物質である核酸化合物の原料としてその需要は高まっている。
従来、2’−デオキシリボース−1−リン酸2アンモニウム塩の製造方法としては次の様な製造法が知られていた。
1)3,5−O−ビス(4−クロロベンゾイル)−2−デオキシリボース−1−リン酸2
シクロヘキシルアンモニウム塩をメタノール中、アンモニア水で加水分解して製造す
る方法。(特許文献1)
2)3,5−O−ビス(4−クロロベンゾイル)−2−デオキシリボース−1−リン酸2
シクロヘキシルアンモニウム塩をアンモニア/メタノール溶液を用い、低濃度で加水
分解して製造する方法。(特許文献2)
WO0158920号公報 特開平15−300990号公報
しかしながら、1)の方法では特開平15−300990号公報にも記載の通り、1)の方法で製造される2’−デオキシリボース−1−リン酸2アンモニウム塩はろ過性が悪く、それに伴い、製品の品質も低下してしまう等、工業的な製造法としては改善の余地があった。
2)の方法では反応濃度を低くする事で、結晶の形成を促進し、ろ過性改善を成し遂げている。しかしながらこの方法においても、容積効率が低下する事、ろ過時間の再現性が十分とはいえず、生産性の面でまだ改善の余地があった。
本発明は、このような従来技術の課題を鑑み、2’−デオキシリボース−1−リン酸2アンモニウム塩を工業的に高効率で高品質に製造する方法を提供する事を目的とする。
本発明者らは、上記の課題を達成するべく鋭意検討を行ったところ、ろ過性低下の要因が、保護化2’−デオキシリボース−1−リン酸化糖誘導体の加水分解によって生成する2’−デオキシリボース−1−リン酸2アンモニウムが反応溶媒に不溶性である為、反応で生成した2’−デオキシリボース−1−リン酸2アンモニウムはすぐに反応系から析出する。その際、未反応の原料または中間体を取り込んで晶析する為に十分な結晶形を形成する事が出来ず、結晶のろ過性が低下する事を突き止めた。特開平15−300990号公報では、その解決策として反応濃度を低くする事で、結晶生成の促進を図っていた。しかしながら、この方法では攪拌や温度などの反応条件が変化するだけ、ろ過性が悪化する場合がある事を確認した。そこで我々は反応溶媒中では結晶化しにくい塩基を用いて保護化2’−デオキシリボース−1−リン酸化糖誘導体を加水分解し、原料を消失させた後にアンモニアにより塩交換する事で、高濃度の2’−デオキシリボース−1−リン酸から結晶を生成させる事で結晶形の形成し易さを改善する方法を考案し、ろ過性は飛躍的に改善、それに伴い製品の品質も大幅に向上し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、一般式(1)
〔式中、R1はアシル基を示し、R2はアルカリ金属イオンまたはR3R4R5NHで表されるアンモニウムカチオンを示す。(式中、R3、R4、およびR5は水素原子、または炭素数1から6の置換基を有しても良いアルキル基を示す。)〕で表される化合物をR6R7R8Nで示される一級アミン(式中、R6、R7、R8は水素原子、または炭素数1から6の置換基を有しても良いアルキル基を示す。)で加水分解し、次いで、アンモニアで塩交換反応を行う、一般式(2)

で表される化合物の製造方法に関するものである。
本発明によれば、従来の方法に比べ高濃度で反応しても、非常に早いろ過性を維持する事が出来、かつ高品質の2’−デオキシリボース−1−リン酸2アンモニウムを工業的に製造する方法を提供する事ができる。
本発明の製造方法は、一般式(1)で表される化合物をアミンで加水分解し、次いで、アンモニアで塩交換反応を行うことを特徴とする。
一般式(1)中のR1は、アシル基を示し、R2はアルカリ金属イオンまたはR3R4R5NH+で表されるアンモニウムカチオンを示す。
アシル基としては、水酸基を保護できるものであれば特に制限されないが、例えば、脂肪族アシル基および芳香族アシル基が挙げられる。
脂肪族アシル基としては、例えば、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ペンタノイル基、ピバロイル基、バレリル基、イソバレリル基、オクタノイル基、ノニルカルボニル基、デシルカルボニル基、3−メチルノニルカルボニル基、8−メチルノニルカルボニル基、3−エチルオクチルカルボニル基、3,7−ジメチルオクチルカルボニル基、ウンデシルカルボニル基、ドデシルカルボニル基、トリデシルカルボニル基、テトラデシルカルボニル基、ペンタデシルカルボニル基、ヘキサデシルカルボニル基、1−メチルペンタデシルカルボニル基、14−メチルペンタデシルカルボニル基、13,13−ジメチルテトラデシルカルボニル基、ヘプタデシルカルボニル基、15−メチルヘキサデシルカルボニル基、オクタデシルカルボニル基等が挙げられる。
芳香族アシル基としてはベンゾイル基、トルオイル基、α−ナフトイル基、β−ナフトイル基、2−フルオロベンゾイル基、3−フルオロベンゾイル基、4−フルオロベンゾイル基、2−クロロベンゾイル基、3−クロロベンゾイル基、4−クロロベンゾイル基、2−ブロモベンゾイル基、3−ブロモベンゾイル基、4−ブロモベンゾイル基、2,4−ジクロロベンゾイル基、2,6−ジクロロベンゾイル基、3,4−ジクロロベンゾイル基、3,5−ジクロロベンゾイル基、4−ニトロベンゾイル基等が挙げられる。
R2で示されるアルカリ金属イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン等のアルカリ金属イオンが挙げられる。
R3、R4、R5は水素原子、炭素数1から6の置換基を有しても良いアルキル基、またはアリール基を示す。
この炭素数1から6の置換基を有しても良いアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、イソプロピル基、イソブチル基、ベンジル基、メトキシエチル基、クロロエチル基などが挙げられる。
アリール基としては例えば、フェニル基、トシル基、クロロフェニル基などが挙げられる。
R3R4R5NH+で表されるアンモニウムカチオンを具体的に例示すると、例えば、アンモニウムカチオン、メチルアンモニウムカチオン、エチルアンモニウムカチオン、プロピルアンモニウムカチオン、ブチルアンモニウムカチオン、シクロヘキシルアンモニウムカチオン、ベンジルアンモニウムカチオン、ジメチルアンモニウムカチオン、ジエチルアンモニウムカチオン、ジブチルアンモニウムカチオン、ジシクロヘキシルアンモニウムカチオン、トリメチルアンモニウムカチオン、トリエチルアンモニウムカチオン、トリプロピルアンモニウムカチオン、トリブチルアンモニウムカチオン、ピペリジニウムカチオン、ピロリジニウムカチオン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
R6、R7、R8は水素原子、炭素数1から6の置換基を有しても良いアルキル基、またはアリール基を示す。但し、R6、R7、R8の全てが水素原子であることはない。
この炭素数1から6の置換基を有しても良いアルキル基としては例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、イソプロピル基、イソブチル基、ベンジル基、メトキシエチル基、クロロエチル基などが挙げられる。
アリール基としては例えば、フェニル基、トシル基、クロロフェニル基などが挙げられる。
アミンを具体的に例示すると、例えば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジブチルアミン、アミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ピペリジン、ピロリジン等が挙げられ、好適にはメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン等の一級アミンであり、更に好適にはメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、シクロヘキシルアミン等の脂肪族一級アミンであり、特にメチルアミンは好ましい。
一般式(1)で表される化合物のなかでも、3,5−O−ビス(4−クロロベンゾイル)−2−デオキシ−α―D―リボース−1−リン酸・2シクロヘキシルアンモニウム塩および3,5−O−ビス(4−クロロベンゾイル)−2−デオキシ−α―D―リボース−1−リン酸・2トリブチルアンモニウム塩は、本発明の製造方法を適用するのに好ましい化合物である。
一般式(1)で表される化合物は、WO0158920号公報記載の方法で容易に製造する事が出来る。すなわち3,5−ビス(p−クロロベンゾイル)−1−クロロ−2−デオキシリボースをリン酸によりアノマー位の置換反応をする事で合成する事が出来る。
一般式(1)で表される化合物をアミンで加水分解し、次いで、アンモニアで塩交換反応を行うことにより、一般式(2)で表される化合物を製造することができる。
一般式(1)で表される化合物のアミンでの加水分解は、通常、溶媒中で行われる。
溶媒は、一般式(1)で表される化合物の加水分解を行うことが出来れば特に制限は無いが、例えば、水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の飽和炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジイソプロピルエーテル等のエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルイミダゾリジノン、ジメチルスルホキサイド等の有機溶媒が挙げられる。
これらの溶媒は単独で用いることもできるが、二種以上を任意の割合で混合して用いることもできる。
これらの溶媒のなかでも、メタノール等のアルコール類は好ましい。
溶媒の使用量は、一般式(1)で表される化合物の濃度が15重量%以上となる量、好ましくは15〜60重量%となる量を使用する。
加水分解に用いられるアミン使用量は、加水分解反応が進行する量であれば特に限定されないが、通常、一般式(1)で表される化合物に対し2当量以上、好ましくは2から10当量の範囲である。
前記のアミンは水溶液やメタノールなどの有機溶媒に溶解して使用する事も可能である。
加水分解反応の反応温度は、加水分解反応が進行すれば特に限定は無いが、通常、0℃から使用する溶媒の沸点以下の温度範囲から選択される。反応温度として、室温から50℃以下の温度範囲から選択される温度は好ましい。
一般式(1)で表される化合物のアミンでの加水分解に続いて行う、アンモニアでの塩交換反応も、通常、溶媒中で行われる。
アンモニアでの塩交換反応に用いられる溶媒は、前記のアミンでの加水分解に用いられる溶媒と同一または異なる溶媒を使用することができるが、同一溶媒を使用するほうが溶媒交換を必要としない点で好ましい。
アンモニアはアンモニアガスを反応系に供給しても良いし、アンモニア水、アンモニアのメタノール溶液等として加える事も可能である。
塩交換反応に用いられるアンモニアの使用量は一般式(1)で表される化合物に対し、2当量以上用いれば良く、好ましくは6から15当量の範囲である。
塩交換反応の反応温度は、塩交換反応が行われれば特に限定されないが、通常、0℃から50℃である。
塩交換反応には、通常、一般式(2)で表される化合物の結晶が析出し易い溶媒を使用するのが、一般式(2)で表される化合物の回収が容易である点で好ましい。
一般式(2)で表される化合物の結晶が析出し易い溶媒として、メタノールは好ましい。
一般式(2)で表される化合物の結晶が析出し易い溶媒として、例えば、メタノールを使用した場合の一般式(2)で表される化合物の結晶のろ過速度は非常に良好であり、通常、ろ過ケーキ厚10cmでろ過する時のろ過速度は1000kg/m3以上である。
以下に実施例により、本発明を更に詳細に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
dRP含量測定のHPLC条件:
カラム:Shodex Asahipak NH2P−50 4E
流速:1mL/min.
カラム温度:40℃
検出:RI
移動相:30mM NaH2PO4水溶液
注入量:20μL
内標準物質:2−アミノピリミジン
濾過速度測定方法:
実施例、比較例の濾過は60φの桐山ロートを使用して濾過する。なお、濾過速度は以下の式で算出した。
濾過面積(m2)=0.03*3.14=0.00286
濾過速度(kg/m2・hr)=濾液量(kg)/0.00286/濾過時間(hr)
(参考例1)
3,5−O−ビス(4−クロロベンゾイル)−2−デオキシ−α―D―リボース−1−リン酸・2シクロヘキシルアンモニウム塩の製造
89%リン酸 92.9gとメチルイソブチルケトン 984.1gの混合物を共沸脱水により水分を300ppmまで脱水する。次にトリn−ブチルアミン 52.3g加え、−5℃で3,5−O−ビス(4−クロロベンゾイル)−2−デオキシ−α−D−リボシル クロリド(純度92%) 112.6gを加えて、18時間反応する。反応終了後、反応マスにトリn−ブチルアミン 156.4g加え、中和をした後、水 518gを加え、攪拌、分液し、更に5%食塩水 518gで洗浄する。得られた有機層にシクロヘキシルアミン 59.8gを加え、氷冷化、2時間晶析し、得られた結晶を濾取、洗浄して3,5−O−ビス(4−クロロベンゾイル)−2−デオキシ−α―D―リボース−1−リン酸・2シクロヘキシルアンモニウム塩 173.6gを得た。(純度92%)
(実施例1)
2−デオキシ−α―D―リボース−1−リン酸・2アンモニウム塩の製造
参考例1で得られた3,5−O−ビス(4−クロロベンゾイル)−2−デオキシ−α―D―リボース−1−リン酸・2シクロヘキシルアンモニウム塩 86.8gをメタノール 260.4gに懸濁し、40%メチルアミン水溶液 29.3gを加え、30℃で10時間反応する(仕込み濃度21.2%)。反応終了後、反応マスにアンモニアガス 21.4gを吹き込み、10℃で2時間晶析後、結晶をろ過、メタノールで洗浄して、純度97%の2−デオキシ−α―D―リボース−1−りん酸・2アンモニウム塩 25.9gを得た。この時のろ過速度は16895kg/m3であった。
(実施例2)
2−デオキシ−α―D―リボース−1−リン酸・2アンモニウム塩の製造
参考例1で得られた3,5−O−ビス(4−クロロベンゾイル)−2−デオキシ−α―D―リボース−1−リン酸・2シクロヘキシルアンモニウム塩 86.8gをメタノール 260.4gに懸濁し、n−ブチルアミン 29.6gを加え、40℃で20時間反応する(仕込み濃度21.2%)。反応終了後、反応マスにアンモニアガス 21.4gを吹き込み、10℃で2時間晶析後、結晶をろ過、メタノールで洗浄して、純度98%の2−デオキシ−α―D―リボース−1−りん酸・2アンモニウム塩 25.8gを得た。この時のろ過速度は15800kg/m3であった。
(実施例3)
2−デオキシ−α―D―リボース−1−リン酸・2アンモニウム塩の製造
89%リン酸 46.5gとメチルイソブチルケトン 494gの混合物を共沸脱水により水分を300ppmまで脱水する。次にトリn−ブチルアミン 26.2g加え、−5℃で3,5−O−ビス(4−クロロベンゾイル)−2−デオキシ−α−D−リボシル クロリド(純度92%) 56.3gを加えて、18時間反応する。反応終了後、反応マスにトリn−ブチルアミン 78.2g加え、中和をした後、水 259gを加え、攪拌、分液し、更に5%食塩水 259gで洗浄し、3,5−O−ビス(4−クロロベンゾイル)−2−デオキシ−α―D―リボース−1−リン酸・2トリブチルアンモニウム塩の溶液を得た。得られた有機層を減圧濃縮し、メチルイソブチルケトンを留去後、メタノール 260.4g及び40%メチルアミン水溶液 29.3gを加え、30℃で10時間反応する。反応終了後、反応マスにアンモニアガス 21.4gを吹き込み、10℃で2時間晶析後、結晶をろ過、メタノールで洗浄して、純度97%の2−デオキシ−α―D―リボース−1−りん酸・2アンモニウム塩 26.7gを得た。この時のろ過速度は17900kg/m3であった。
(比較例1)
2−デオキシ−α―D―リボース−1−リン酸・2アンモニウム塩の製造
参考例1で得られた3,5−O−ビス(4−クロロベンゾイル)−2−デオキシ−α―D―リボース−1−リン酸・2シクロヘキシルアンモニウム塩 86.8gをメタノール 260.4gに懸濁し、アンモニアガス 21.4gを吹き込み、室温で30時間反応後、10℃で晶析した。次いで得られた結晶をろ過、メタノールで洗浄して、純度86%2−デオキシ−α―D―リボース−1−りん酸・2アンモニウム塩 28.6gを得た。この時のろ過速度は354kg/m3であった。

Claims (3)

  1. 一般式(1)


    〔式中、R1はアシル基を示し、R2はアルカリ金属イオンまたはR3R4R5NHで表されるアンモニウムカチオンを示す。(式中、R3、R4、およびR5は水素原子、または炭素数1から6の置換基を有しても良いアルキル基を示す。)〕で表される化合物をR6R7R8Nで示される一級アミン(式中、R6、R7、およびR8は水素原子、または炭素数1から6の置換基を有しても良いアルキル基を示す。)で加水分解し、次いで、アンモニアで塩交換反応を行う、一般式(2)


    で表される化合物の製造方法。
  2. 一級アミンが、脂肪族一級アミンである、請求項1記載の製造方法。
  3. 加水分解反応における一般式(1)で表される化合物の濃度が15重量%以上である、請求項1又は請求項2に記載の製造方法。
JP2004237850A 2004-08-18 2004-08-18 2’−デオキシリボース−1−リン酸2アンモニウム塩の製造方法 Expired - Fee Related JP4518867B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004237850A JP4518867B2 (ja) 2004-08-18 2004-08-18 2’−デオキシリボース−1−リン酸2アンモニウム塩の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004237850A JP4518867B2 (ja) 2004-08-18 2004-08-18 2’−デオキシリボース−1−リン酸2アンモニウム塩の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006056791A JP2006056791A (ja) 2006-03-02
JP4518867B2 true JP4518867B2 (ja) 2010-08-04

Family

ID=36104568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004237850A Expired - Fee Related JP4518867B2 (ja) 2004-08-18 2004-08-18 2’−デオキシリボース−1−リン酸2アンモニウム塩の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4518867B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003300990A (ja) * 2002-04-09 2003-10-21 Mitsui Chemicals Inc 2−デオキシ−リボ−ス−1−リン酸塩の工業的な製造法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1178051B1 (en) * 2000-02-10 2008-05-28 Mitsui Chemicals, Inc. Process for selectively producing 1-phosphorylated sugar derivative anomer and process for producing nucleoside

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003300990A (ja) * 2002-04-09 2003-10-21 Mitsui Chemicals Inc 2−デオキシ−リボ−ス−1−リン酸塩の工業的な製造法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006056791A (ja) 2006-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2014103704A1 (ja) P1,p4-ジ(ウリジン5'-)テトラホスフェートの製造法
JP4518867B2 (ja) 2’−デオキシリボース−1−リン酸2アンモニウム塩の製造方法
US6197998B1 (en) Process for producing N-glycyltyrosine and its crystal structure
KR100814597B1 (ko) 메틸 4-포밀벤조에이트와 디메틸테레프탈레이트의 분리방법
US20080221312A1 (en) Method for crystallizing sucralose
EP0874804B1 (en) A process for the optical resolution of 3-(p-chlorophenyl)-glutaramide
JP2007031328A5 (ja)
CN1966504A (zh) 鸟嘌呤的一锅法合成方法
US8129536B2 (en) Method for the purification of lansoprazole
JP4863535B2 (ja) 包接化合物、その製造方法及び使用方法
WO2010049947A2 (en) Preparation of gemcitabine and intermediates thereof
JP3815064B2 (ja) 1−(4−クロロベンゾイル)−5−メトキシ−2−メチルインドール−3−酢酸の精製方法
DE69311453T2 (de) Verfahren zur Herstellung von Alpha-L-Aspartyl-L-Phenylalaninmethylesterhydrochlorid
JP4058960B2 (ja) インダゾール誘導体及びその製法
JP4543443B2 (ja) フェニルヒドラジン類の製造法
JP2000072786A (ja) 改良された、o,s―ジアルキルホスホロアミドチオエ―トのn―アシル誘導体の製造方法
KR20060102602A (ko) 클리토신의 신규한 제조방법
JP4475573B2 (ja) リシノプリル2水和物の製造方法
JP3694923B2 (ja) 光学活性 1−(2,4−ジクロロフェニル) エチルアミンの製造方法
JPH07258183A (ja) N,N−ジエチル−α,β−不飽和カルボン酸アミドの製造方法
EP0621260B1 (en) Process for producing N,N-disubstituted p-phenylenediamine derivative sulphate
CN113999270A (zh) 一种合成胞苷二磷酸的方法
HU181548B (en) Process for preparing 3-thienyl-malonic acid and alkali metal salt thereof
JP2003113153A (ja) β−オキソニトリル誘導体又はそのアルカリ金属塩の製法
JP2003300990A (ja) 2−デオキシ−リボ−ス−1−リン酸塩の工業的な製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060616

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20071018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100518

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees