JP4516705B2 - 回転翼航空機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転翼航空機に関し、特に、メインブレードにカナードまたはフラップをピッチ角可変に取り付けることによって、飛行時に発生する騒音や機体振動を抑制することができる回転翼航空機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、物資の輸送、人命救助、国防などの種々の分野において、回転翼航空機が利用されている。この回転翼航空機が飛行する際には、その構造上、メインロータ騒音、テールロータ騒音、BVI(Blade Vortex Interaction)騒音などの種々の騒音が発生する。特に、図6に示すように、先行するメインブレード100aの翼端から発生する翼端渦200を後続するメインブレード100bが横切ることによってBVI騒音が発生する際には、回転翼航空機の機体自体も大きく振動し、乗り心地の悪化、計器の誤認、金属疲労などを引き起こす要因となっていた。
【0003】
前記したような各種騒音や機体振動を低減させる手法としては、(1)図7に示すように、メインブレード100の後縁の切り欠き部にフラップ110をピッチ角可変に取り付け、このフラップ110を機械的または電気的に駆動制御してピッチ角を変化させてメインブレード100表面の局所的揚力分布を制御する高調波制御や、(2)図8に示すように、メインブレード100の翼端にカナード(小翼)120をピッチ角可変に取り付け、このカナード120を機械的または電気的に駆動制御してピッチ角を変化させてメインブレード100の翼端から発生する翼端渦を発散させる手法が提案されている。
【0004】
前記した(1)の手法では、フラップ110のピッチ角を変化させるための各種フラップ可変機構が採用される。このフラップ可変機構としては、例えば、図9に示すように、メインブレード100に内蔵したピエゾ式アクチュエータ111にフラップ110を接続することで、メインブレード100に取り付けたフラップ110のピッチ角を電気的駆動力によって変化させるピエゾ式フラップ可変機構が提案されている(I.Chopra.etc."Design fabrication testing of a mach scaled rotor model with trailing-edge flaps".第55回米国ヘリコプタ協会フォーラム、1999)。
【0005】
また、図10に示すように、フラップ110にリンク機構112を取り付け、このリンク機構112をフラップ用スワッシュプレート113に連結し、このフラップ用スワッシュプレート113を電気アクチュエータ114によって駆動制御することにより、フラップ110のピッチ角をメインブレード100とは独立に変化させる独立スワッシュプレート式フラップ可変機構が提案されている(特開平9−240594号公報)。
【0006】
また、図11に示すように、フラップ110にケーブルを接続し、このケーブルをカム115とリンクさせることで、メインブレード100の回転角(以下、「アジマス角」という)に応じてフラップ110のピッチ角を変化させるカム式フラップ可変機構が提案されている(F.K.Straub."Active flap control for vibration reduction and performance improvement".第51回米国ヘリコプタ協会フォーラム、1995)。
【0007】
一方、前記した(2)の手法では、カナード120のピッチ角を変化させるための各種カナード可変機構が採用される。ここで、カナード120は、前記したフラップ110と同様に、メインブレード100の翼端近傍に取り付けられるものであるため、前記したようなピエゾ式、独立スワッシュプレート式およびカム式の機構を、カナード可変機構にそのまま適用可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、回転翼航空機が前進飛行する場合には、前記したBVI騒音は、メインブレードが特定のアジマス角(例えば、約135°〜約225°)の範囲内にあるときに発生する翼端渦と後続するメインブレードとが干渉した場合に、最も発生し易いことがわかっている。このため、メインブレードの回転に応じてカナードのピッチ角を周期的に変化させて、メインブレードが特定のアジマス角の範囲内にあるときにのみ、カナードのピッチ角をBVI騒音低減に最も効果のある特定の値に設定するように制御すれば、きわめて効率的にBVI騒音を低減することができ、かつ、これに伴う機体振動をも低減させることができる。
【0009】
また、前記した高調波制御のように局所的揚力分布を制御する際には、メインブレードの単位時間あたりの回転数に比例させてフラップを振動させる場合が多いため、メインブレードの回転に応じてフラップのピッチ角を周期的に変化させることができれば好都合である。
【0010】
しかし、前記したピエゾ式フラップ(カナード)可変機構は、現在研究段階にあるため信頼性が比較的低い上に、前記したようにフラップ110(カナード120)のピッチ角をメインブレード100の回転に応じて変化させるように制御するには、メインブレード100の回転とフラップ110(カナード120)の振動を同期させるための複雑なチューニング制御が必要であり、未だ実施には至っていなかった。
【0011】
また、前記した独立スワッシュプレート式フラップ(カナード)可変機構は、これを構成するフラップ110(カナード120)用のスワッシュプレートと、メインブレード100のコレクティブピッチまたはサイクリックピッチを制御するためのブレード用のスワッシュプレートとが独立して制御される機構であるため、前記したようにフラップ110(カナード120)のピッチ角をメインブレード100の回転に応じて変化させるように制御するには、やはり、メインブレード100の回転とフラップ110(カナード120)の振動を同期させるための複雑なチューニング制御が必要となっていた。
【0012】
また、前記したカム式フラップ(カナード)可変機構は、メインブレード100の回転に応じてフラップ110(カナード120)のピッチ角を変化させるように制御するには好適な機構であるが、所定形状のカム115が回転翼航空機のロータ軸に取り付けられている構造上、一定のパターンでしかフラップ110(カナード120)のピッチ角を変化させることができない。このため、飛行条件に応じてピッチ角制御パターンを自在に変更することができないという問題があった。
【0013】
本発明の課題は、回転翼航空機において、カナードまたはフラップのピッチ角をメインブレードの回転に応じて変化させるように制御可能とし、かつ、カナードまたはフラップのピッチ角制御パターンを飛行条件に応じて種々変更可能として、飛行時に発生する騒音や機体振動を効率的に低減させることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、例えば図1に示すように、ロータ軸に対してピッチ角可変に取り付けられたメインブレードと、前記メインブレードのピッチ角を制御するためのブレード制御機構と、前記メインブレードの翼端にピッチ角可変に取り付けられたカナードと、前記カナードのピッチ角を制御するためのカナード制御機構とを備えた回転翼航空機において、前記ブレード制御機構は、ロータ軸に軸着されたブレード用スワッシュプレート非回転部と、前記ブレード用スワッシュプレート非回転部に固定されその外方に延在する架台と、前記ブレード用スワッシュプレート非回転部にベアリングを介して取り付けられて前記ロータ軸とともに回転するブレード用スワッシュプレート回転部と、前記ブレード用スワッシュプレート回転部とメインブレードとを連結するブレードリンク機構と、前記ブレード用スワッシュプレート非回転部を操縦量に応じて変位させるための操縦系統とを備え、前記カナード制御機構は、前記架台に固定されたカナード用スワッシュプレート非回転部と、前記カナード用スワッシュプレート非回転部にベアリングを介して取り付けられて前記ロータ軸とともに回転するカナード用スワッシュプレート回転部と、前記カナード用スワッシュプレート回転部とカナードとを連結するカナードリンク機構とを備えることを特徴とする。
【0015】
請求項1記載の発明によれば、カナード制御機構のカナード用スワッシュプレート非回転部が、架台を介して、ブレード制御機構のブレード用スワッシュプレート非回転部と連結されているため、これらカナード制御機構のカナード用スワッシュプレート非回転部およびブレード制御機構のブレード用スワッシュプレート非回転部を一体的に連動させることができる。
【0016】
従って、メインブレードの回転角(アジマス角)に応じて、カナードのピッチ角(以下、「カナードピッチ角」という)を容易に変化させることができる。すなわち、アジマス角とカナードピッチ角との間に特定の相関関係をもたせることができ、カナードピッチ角を特定アジマス角で特定の値に設定するように制御することができる。この結果、メインブレードの翼端から発生する翼端渦を効率的に発散させることができ、BVI騒音の発生やこれに伴う機体振動を、きわめて効果的に低減させることができる。
【0017】
請求項2記載の回転翼航空機は、例えば図1に示したように、ロータ軸に対してピッチ角可変に取り付けられたメインブレードと、前記メインブレードのピッチ角を制御するためのブレード制御機構と、前記メインブレードの後縁の一部の切り欠き部分にピッチ角可変に取り付けられたフラップと、前記フラップのピッチ角を制御するためのフラップ制御機構とを備えた回転翼航空機において、前記ブレード制御機構は、ロータ軸に軸着されたブレード用スワッシュプレート非回転部と、前記ブレード用スワッシュプレート非回転部に固定されその外方に延在する架台と、前記ブレード用スワッシュプレート非回転部にベアリングを介して取り付けられて前記ロータ軸とともに回転するブレード用スワッシュプレート回転部と、前記ブレード用スワッシュプレート回転部とメインブレードとを連結するブレードリンク機構と、前記ブレード用スワッシュプレート非回転部を操縦量に応じて変位させるための操縦系統とを備え、前記フラップ制御機構は、前記架台に固定されたフラップ用スワッシュプレート非回転部と、前記フラップ用スワッシュプレート非回転部にベアリングを介して取り付けられて前記ロータ軸とともに回転するフラップ用スワッシュプレート回転部と、前記フラップ用スワッシュプレート回転部とフラップとを連結するフラップリンク機構とを備えることを特徴とする。
【0018】
請求項2記載の発明によれば、フラップ制御機構のフラップ用スワッシュプレート非回転部が、架台を介して、ブレード制御機構のブレード用スワッシュプレート非回転部に連結されているため、これらフラップ制御機構のフラップ用スワッシュプレート非回転部およびブレード制御機構のブレード用スワッシュプレート非回転部を一体的に連動させることができる。
【0019】
従って、メインブレードの回転角(アジマス角)に応じて、フラップのピッチ角(以下、「フラップピッチ角」という)を容易に変化させることができる。すなわち、アジマス角とフラップピッチ角との間に特定の相関関係をもたせることができ、フラップピッチ角を特定アジマス角で特定の値に設定するように制御することができる。この結果、メインブレード表面の局所的揚力分布の制御を効率的に行うことができ、回転翼航空機の飛行時に発生する騒音や機体振動を、効率的に低減させることができる
【0020】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の回転翼航空機において、例えば図1に示したように、前記カナード用またはフラップ用スワッシュプレート非回転部は、前記架台に対する傾斜角度を変更するための取り外し可能な傾斜角度変更用ブロック、および/または、前記架台に対する周方向の相対位置を変更させるための取り外し可能な位置変更用ブロックを介して前記架台に固定されることを特徴とする。
【0021】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の奏する作用効果に加え、傾斜角度変更用ブロックおよび/または位置変更用ブロックによって、フラップまたはカナードのピッチ角振幅および/またはピッチ角位相を容易かつ確実に変更することができる。従って、種々の飛行条件に応じて、メインブレードの翼端から発生する翼端渦の発散、または、メインブレード表面の局所的揚力分布の制御を、効率的に行うことができ、回転翼航空機の飛行時に発生する騒音や機体振動を、きわめて効率的に低減させることができる。
【0022】
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の回転翼航空機において、例えば図5に示したように、前記カナード用またはフラップ用スワッシュプレート非回転部は、前記架台に対する傾斜角度を変更するための傾斜角度変更用アクチュエータ、および/または、前記架台に対する周方向の相対位置を変更させるための位置変更用アクチュエータを介して前記架台に固定されることを特徴とする。
【0023】
請求項4記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の奏する作用効果に加え、傾斜角度変更用アクチュエータおよび/または位置変更用アクチュエータによって、回転翼航空機の飛行中においても、フラップまたはカナードのピッチ角振幅および/またはピッチ角位相を迅速に変更することができる。従って、飛行条件を急激に変更した場合においても、メインブレードの翼端から発生する翼端渦の発散、または、メインブレード表面の局所的揚力分布の制御を、その飛行条件に応じて効率的に行うことができる。この結果、種々の飛行条件において、飛行時に発生する騒音や機体振動をきわめて効率的に低減させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。各実施の形態に係る回転翼航空機は、2枚のメインブレード10を備え、操縦席に装備したサイクリックスティックおよびコレクティブレバーによって、メインブレード10のサイクリックピッチおよびコレクティブピッチを制御する構造を有するものである。なお、各実施例を説明するための図1および図5においては、スワッシュプレート近傍について、ロータ軸中心で切断した際の断面図を示した。
【0025】
[第1の実施の形態]
図1に示すように、本実施の形態に係る回転翼航空機のメインブレード10(1枚のみ図示)は、エンジン30によってトランスミッション40を介して回転駆動されるロータ軸50に取り付けられており、ロータ軸50とともに高速回転するものである。メインブレード10は、そのスパン方向に延在するフェザリング軸を中心に回動自在とされ、そのピッチ角は、後述するブレード制御機構によって制御される。また、メインブレード10の翼端には、カナード20がピッチ角可変に取り付けられており、このカナード20のピッチ角は、後述するカナード制御機構によって制御される。
【0026】
メインブレード10の前縁側の翼根近傍部分には、ブレードピッチロッド11の上端がピン結合されている。このブレードピッチロッド11は下方に延在し、その下端が後述するブレード用スワッシュプレート回転部15にピン結合されている。すなわち、ブレードピッチロッド11は、ブレード用スワッシュプレート回転部15とメインブレード10とを連結するためのブレードリンク機構である。
【0027】
ロータ軸50には、ボールジョイント式のスライダ60を介して、ブレード用スワッシュプレート非回転部13が取り付けられている。このブレード用スワッシュプレート非回転部13には、コントロールリンクを介してサイクリックスティックおよびコレクティブレバーに連結されている。これらコントロールリンク、サイクリックスティックおよびコレクティブレバーは、操縦系統である。
【0028】
ブレード用スワッシュプレート非回転部13は、定常状態では、水平(すなわちロータ軸50に対して直角)に配置され、後述するブレードスワッシュプレート回転部15はこのブレード用スワッシュプレート非回転部13に平行な水平面内で回転することとなるが、回転翼航空機の操縦者がサイクリックスティックを操作することによって、ブレード用スワッシュプレート非回転部13のロータ軸50に対する角度を傾斜させ、これに伴ってブレード用スワッシュプレート回転部15の回転面を傾斜させ、メインブレード10によって発生する揚力のベクトルを変化させることができる。これによって、回転翼航空機の機体姿勢や、前進飛行速度を制御することができる。
【0029】
また、回転翼航空機の操縦者がコレクティブレバーを操作することによって、メインブレード10全ての迎え角を変化させ、メインブレード10によって発生する揚力の大きさを変化させることができる。これによって、回転翼航空機の上昇率や、前進飛行速度を制御することができる。
【0030】
ブレード用スワッシュプレート非回転部13の下部外周面には、半径方向外側に延在する架台70が固定されている。この架台70は、後述するカナード用スワッシュプレート非回転部23を取り付けるためのものである。この架台70を介して、ブレード用スワッシュプレート非回転部13およびカナード用スワッシュプレート非回転部23が一体的に連結され、両者が連動することとなる。
【0031】
ブレード用スワッシュプレート非回転部13の外周には、ベアリング14を介してブレード用スワッシュプレート回転部15が回転自在に取り付けられている。このブレード用スワッシュプレート回転部15は、前記したようにブレードピッチロッド11を介してメインブレード10と連結され、前記したブレード用スワッシュプレート非回転部13に従って、ロータ軸50を中心にメインブレード10とともに回転するものである。
【0032】
メインブレード10のピッチ角を制御するためのブレード制御機構は、以上説明したブレードリンク機構(ブレードピッチロッド11)、ブレード用スワッシュプレート非回転部13、ベアリング14、ブレード用スワッシュプレート回転部15、および、ブレード用スワッシュプレート非回転部13をロータ軸に沿って移動させたりその傾きを変化させるリンク機構を含む操縦系統から構成される。このブレード制御機構により、回転翼航空機の操縦者のサイクリックスティックおよび/またはコレクティブレバーの操作によって、メインブレード10のサイクリックピッチ角および/またはコレクティブピッチ角を自在に変化させて、メインブレード10によって発生する揚力のベクトルおよび/または大きさを制御することができる。
【0033】
次に、カナード制御機構について説明する。カナード20には、そのピッチ角を変化させるためのカナードピッチシャフト21の翼端側の端部が連接されており、このカナードピッチシャフト21はメインブレード10の内部にスパン方向に延在させた状態で収納されている。カナードピッチシャフト21の翼根側の端部は、(図示していない)レバーを介して、カナードピッチロッド22に連結されており、カナードピッチロッド22は、後述するカナード用スワッシュプレート回転部25にピン結合される。すなわち、カナードピッチシャフト21、レバー、およびカナードピッチロッド22はカナードリンク機構であり、カナードピッチロッド22を上下運動させると、レバーによってカナードピッチシャフト21が回動して、カナード20のピッチ角を変化させることができる。
【0034】
前記したブレード制御機構を構成するブレード用スワッシュプレート非回転部13に設けられた架台70には、前記したとおり、カナード用スワッシュプレート非回転部23が、(後に詳説する)変更手段を介して固定されている。このカナード用スワッシュプレート非回転部23は、前記したブレード用スワッシュプレート回転部15の回転運動を妨げないように、ブレード用スワッシュプレート回転部15の外側に離隔させて配置されている。
【0035】
架台70に固定されたカナード用スワッシュプレート非回転部23の外周には、ベアリング24を介して、カナード用スワッシュプレート回転部25が回転自在に取り付けられている。このカナード用スワッシュプレート回転部25は、前記したようにカナードリンク機構(カナードピッチシャフト21、レバーおよびカナードピッチロッド22)を介してカナード20と連結され、前記したカナード用スワッシュプレート非回転部23に従って、ロータ軸50を中心にメインブレード10とともに回転するものである。
【0036】
架台70とカナード用スワッシュプレート非回転部23との間には、カナード用スワッシュプレート非回転部23の架台70に対する傾斜角度および/または架台70に対する周方向の相対位置を変更するためのブロック80が介設されている。このブロック80は、カナード用スワッシュプレート非回転部23の傾斜角度や相対位置を変更できるように、着脱自在に取り付けられている。ブロック80の配置場所や個数は、前記した機能を果たすことができるように適宜決めることができる。
【0037】
本実施の形態では、図1に示すように、ブロック80をロータ軸50を挟んで対称の位置に1個ずつ配置し、一方を高く、他方を低く設定している。このように高低差を設けることにより、架台70に対して、カナード用スワッシュプレート非回転部23を傾斜させ、これに伴って、カナード用スワッシュプレート回転部25の回転面を傾斜させることができる。従って、カナード用スワッシュプレート回転部25にカナードリンク機構を介して連結されたカナード20のピッチ角を、カナード用スワッシュプレート回転部25の回転に応じて変化させることができる。
【0038】
ここで、カナード用スワッシュプレート回転部25は、架台70を介してブレード用スワッシュプレート回転部15と連結されているため、メインブレード10、ブレード用スワッシュプレート回転部15およびカナード用スワッシュプレート回転部25は一体的にロータ軸50を中心に回転する。以上の機構により、メインブレード10の回転に応じてカナード20のピッチ角を変化させることができることとなる。そして、ブレード制御機構によってメインブレード10のピッチ角を変化させた場合でも、メインブレード10に対するカナード20の相対的なピッチ角は変化することがない。
【0039】
カナード20のピッチ角を制御するためのカナード制御機構は、以上説明したカナードリンク機構(カナードピッチロッド21、レバーおよびカナードピッチシャフト22)、カナード用スワッシュプレート非回転部23、ベアリング24、カナード用スワッシュプレート回転部25、および、ブロック80から構成される。このカナード制御機構により、メインブレード10の回転運動に応じて、カナード20のピッチ角を変化させることができる。
【0040】
図2は、メインブレード10の回転角(アジマス角)と、カナード20のピッチ角(カナードピッチ角)との相関関係を示すグラフである。この図2に示す3種類の曲線は、メインブレード10に対する相対的なカナードピッチ角の振幅を3通りに設定した例を示している。カナードピッチ角の振幅は、ロータ軸50を挟んで対称の位置に配置したブロック80の高さの差(以下、「ブロック高低差」という)を変更して、カナード用回転系スワッシュプレート25の回転面の傾斜角度を変更することにより、種々の値に設定することができる。
【0041】
図2から明らかなように、いずれの曲線も、カナードピッチ角は、アジマス角0°および180°で0°に、アジマス角90°で最大に、アジマス角270°で最少になるように(すなわち位相同一に)設定されている。1点鎖線で示した曲線は、ブロック高低差を最大に設定したブロックAを用いて、カナードピッチ角の振幅を5.0°に設定した例を示している。また、実線で示した曲線は、ブロック高低差を中程度に設定したブロックBを用いて、カナードピッチ角の振幅を2.5°に設定した例を示している。また、点線で示した曲線は、ブロック高低差を最少に設定したブロックCを用いて、カナードピッチ角の振幅を1.25°に設定した例を示している。
【0042】
この例で示したように、ブロック80の高さの差(ブロック高低差)を適宜変更して、カナード用スワッシュプレート回転部25の回転面の傾斜角度を変更することにより、カナードピッチ角の振幅を種々の飛行条件に応じて最適な値に設定することができる。この結果、メインブレード10の翼端から発生する翼端渦を、種々の飛行条件に応じて効率的に発散させてBVI騒音を効果的に低減させることができ、かつ、BVI騒音の発生に伴う機体振動を効果的に抑制することができる。
【0043】
図3は、ロータ軸50を挟んで対称の位置に配置した(高低一組の)ブロック80の架台70に対する相対位置を変更した例を示している。この図3では、ブロック80を、位置▲2▼(実線で示す)を基準にして、架台70の中央部71を中心に架台70の円周に沿ってメインブレード回転方向に45°回転させた位置▲1▼(1点鎖線で示す)、および、逆方向に45°回転させた位置▲3▼(点線で示す)に配置した例を示している。ブロック80を前記3通りの位置(▲1▼、▲2▼、▲3▼)に配置した場合におけるアジマス角とカナードピッチ角との相関関係を示すグラフを、図4に示す。
【0044】
図4に示した曲線は、いずれも、カナードピッチ角の最大値が5.0°、最小値が−5.0°(すなわち振幅5.0°)になるように設定されている。ブロック80を位置▲2▼に配置した場合の曲線(制御パターン▲2▼)においては、カナードピッチ角は、アジマス角0°(360°)で最小値に、アジマス角180°で最大値になるように設定される。
【0045】
これに対し、ブロック80を位置▲1▼に配置した場合の曲線(制御パターン▲1▼)においては、カナードピッチ角が、アジマス角45°で最小値に、アジマス角225°で最大値になるように設定される。また、ブロック80を位置▲3▼に配置した場合の曲線(制御パターン▲3▼)においては、カナードピッチ角が、アジマス角315°で最小値に、アジマス角135°で最大値になるように設定されることとなる。
【0046】
この例で示したように、ブロック80の架台70に対する相対位置を適宜変更することにより、種々の飛行条件に応じて最適なカナードピッチ角の位相を設定することができる。この結果、メインブレード10の翼端から発生する翼端渦を、種々の飛行条件に応じて効率的に発散させてBVI騒音を効果的に低減させることができ、かつ、BVI騒音の発生に伴う機体振動を効果的に抑制することができる。
【0047】
なお、本実施の形態で採用したブロック80は、架台70にネジ止めなどによって簡単に固定することができる。架台70に対する相対位置を変更する際には、架台70に複数箇所のネジ孔を設けておき、固定されていたブロック80のネジ止めを外して変更位置に移動させ、あらためてネジ止めすることによって、簡単に位置変更および固定を行うことができる。
【0048】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態に係る回転翼航空機において、カナード制御機構のブロック80を他の形態に代えたものであるので、その他の重複する構成については説明を省略する。
【0049】
本実施の形態に係る回転翼航空機のカナード制御機構の変更手段は、図5に示すように、架台70とカナード用スワッシュプレート非回転部23との間に設けられる取付台81と、この取付台81の上方に取り付けられるカナード用スワッシュプレート非回転部23の架台70に対する傾斜角度を変更する傾斜角度変更用アクチュエータ82と、取付台81を架台70の中央部71を中心に周方向に回転移動させる位置変更用アクチュエータ83と、傾斜角度変更用アクチュエータ82および位置変更用アクチュエータ83を駆動制御する(図示していない)制御手段とから構成したものである。
【0050】
取付台81は、図5に示すように、架台70の上方に位置変更用アクチュエータ83を介して設けられている。位置変更用アクチュエータ83を制御手段によって駆動制御することによって、取付台81を架台70の中央部71を中心に周方向に回転移動させることができる。この取付台81の上部にはカナード用スワッシュプレート非回転部23が取り付けられているため、取付台81の移動に連動させてカナード用スワッシュプレート非回転部23を回転移動させることができる。
【0051】
従って、位置変更用アクチュエータ83を制御手段によって駆動制御することによって、第1の実施の形態の図3および図4で示したように、種々の飛行条件に応じて最適なカナードピッチ角の位相を設定することができる。この結果、メインブレード10の翼端から発生する翼端渦を、種々の飛行条件に応じて効率的に発散させてBVI騒音を効果的に低減させることができ、かつ、BVI騒音の発生に伴う機体振動を効果的に抑制することができる。
【0052】
また、取付台81の上方に取り付けられたカナード用スワッシュプレート非回転部23は、図5に示すように、傾斜角度変更用アクチュエータ82を制御手段で駆動制御することにより、架台70に対する傾斜角度が変更可能となる。本実施の形態では、カナード用スワッシュプレート非回転部23が支持軸90で回動可能に支持されているため、この支持軸90を中心にカナード用スワッシュプレート非回転部23を傾斜させて、架台70に対する傾斜角度を自在に変更することができる。
【0053】
従って、傾斜角度変更用アクチュエータ82を駆動制御することによって、第1の実施の形態の図2で示したように、種々の飛行条件に応じて最適なカナードピッチ角の振幅を設定することができる。この結果、メインブレード10の翼端から発生する翼端渦を、種々の飛行条件に応じて効率的に発散させてBVI騒音を効果的に低減させることができ、かつ、BVI騒音の発生に伴う機体振動を効果的に抑制することができる。
【0054】
なお、本実施の形態で採用した傾斜角度変更用アクチュエータ82および位置変更用アクチュエータ83は、回転翼航空機の機体姿勢や、飛行速度の変更、外部環境などに応じて、回転翼航空機の操縦者が操作ボタンなどによって制御可能な手動制御システムや、前記したような種々の飛行状態を自動的に検知し、検知した各種情報に応じてリアルタイムに傾斜角度変更用アクチュエータ82および位置変更用アクチュエータ83を制御する自動制御システムなどによって制御することができる。
【0055】
なお、以上の実施の形態においては、回転翼航空機に、カナードおよびカナード制御機構を備えた例を示したが、カナードに代えてフラップを、カナード制御機構に代えてフラップ制御機構を備えた回転翼航空機においても、前記した実施の形態と同様の構成および制御方法を適用することができる。
【0056】
すなわち、傾斜角度変更用のブロックや傾斜角度変更用のアクチュエータを使用することによって、種々の飛行条件に応じてフラップピッチ角の振幅を最適な値に設定することができる。この結果、メインブレード表面の局所的揚力分布の制御を種々の飛行条件に応じて効率的に行って、回転翼航空機の飛行時に発生する騒音や機体振動を効率的に低減させることができる。
【0057】
また、位置変更用のブロックや位置変更用のアクチュエータを使用することによって、種々の飛行条件に応じてフラップピッチ角の位相を最適な位相に設定することができる。この結果、メインブレード表面の局所的揚力分布の制御を種々の飛行条件に応じて効率的に行って、回転翼航空機の飛行時に発生する騒音や機体振動を効率的に低減させることができる。
【0058】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、カナード制御機構のカナード用スワッシュプレート非回転部が、架台を介して、ブレード制御機構のブレード用スワッシュプレート非回転部に連結されているため、これらカナード制御機構のカナード用スワッシュプレート非回転部およびブレード制御機構のブレード用スワッシュプレート非回転部を一体的に連動させることができ、アジマス角に応じてカナードピッチ角を容易に変化させることができる。
【0059】
従って、アジマス角とカナードピッチ角との間に特定の相関関係をもたせることができ、特定アジマス角に対応させてカナードピッチ角を特定の値に設定するように制御することができる。この結果、メインブレードの翼端から発生する翼端渦を効率的に発散させることができ、BVI騒音の発生やこれに伴う機体振動を、きわめて効果的に低減させることができる。
【0060】
請求項2記載の発明によれば、フラップ制御機構のフラップ用スワッシュプレート非回転部が、架台を介して、ブレード制御機構のブレード用スワッシュプレート非回転部に連結されているため、これらフラップ制御機構のフラップ用スワッシュプレート非回転部およびブレード制御機構のブレード用スワッシュプレート非回転部を一体的に連動させることができ、アジマス角に応じてフラップピッチ角を容易に変化させることができる。
【0061】
従って、アジマス角とフラップピッチ角との間に特定の相関関係をもたせることができ、フラップピッチ角を特定アジマス角で特定の値に設定するように制御することができる。この結果、メインブレード表面の局所的揚力分布の制御を効率的に行うことができ、飛行時に発生する騒音や機体振動を、効率的に低減させることができる。
【0062】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の効果を奏するのは勿論のこと、傾斜角度変更用ブロックおよび/または位置変更用ブロックによって、フラップまたはカナードのピッチ角振幅および/またはピッチ角位相を容易かつ確実に変更することができる。この結果、種々の飛行条件に応じて、メインブレードの翼端から発生する翼端渦の発散、または、メインブレード表面の局所的揚力分布の制御を、きわめて効率的に行うことができ、飛行時に発生する騒音や機体振動を、きわめて効率的に低減させることができる。
【0063】
請求項4記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の効果を奏するのは勿論のこと、傾斜角度変更用アクチュエータおよび/または位置変更用アクチュエータによって、回転翼航空機の飛行中においても、フラップまたはカナードのピッチ角振幅および/またはピッチ角位相を迅速に変更することができる。この結果、飛行条件を急激に変更した場合においても、メインブレードの翼端から発生する翼端渦の発散、または、メインブレード表面の局所的揚力分布の制御を、現場の状況に応じてきわめて効率的に行うことができ、飛行時に発生する騒音や機体振動を、きわめて効率的に低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る回転翼航空機のカナード制御機構を説明するための説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る回転翼航空機のカナード制御機構のブロックを使用してカナードピッチ角の振幅を3通りに設定した場合における、アジマス角とカナードピッチ角との相関関係を示すグラフである。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る回転翼航空機のカナード制御機構のブロックの位置を変更した状態を説明するための説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る回転翼航空機のカナード制御機構のブロックの位置を図3に示すように変更してカナードピッチ角の位相を3通りに設定した場合における、アジマス角とカナードピッチ角との相関関係を示すグラフである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る回転翼航空機のカナード制御機構を説明するための説明図である。
【図6】BVI騒音の発生状況を説明するための説明図である。
【図7】回転翼航空機のメインブレードのフラップを示す斜視図である。
【図8】回転翼航空機のメインブレードのカナードを示す斜視図である。
【図9】ピエゾ式アクチュエータを備えたフラップ制御機構を説明するための説明図である。
【図10】ブレード制御機構と独立に制御可能なフラップ制御機構を説明するための説明図である。
【図11】カム式フラップ制御機構を説明ずるための説明図である。
【符号の説明】
10 メインブレード
11 ブレードピッチロッド
13 ブレード用スワッシュプレート非回転部
14 ベアリング
15 ブレード用スワッシュプレート回転部
20 カナード
21 カナードピッチシャフト
22 カナードピッチロッド
23 カナード用スワッシュプレート非回転部
24 ベアリング
25 カナード用スワッシュプレート回転部
30 エンジン
40 トランスミッション
50 ロータ軸
60 ボールジョイント式スライダ
70 架台
71 (架台の)中央部
80 ブロック
81 取付台
82 傾斜角度変更用アクチュエータ
83 位置変更用アクチュエータ
90 支持軸
100 メインブレード
110 フラップ
111 ピエゾ式アクチュエータ
112 リンク機構
113 フラップ用スワッシュプレート
114 電気アクチュエータ
115 カム
120 カナード

Claims (4)

  1. ロータ軸に対してピッチ角可変に取り付けられたメインブレードと、前記メインブレードのピッチ角を制御するためのブレード制御機構と、前記メインブレードの翼端にピッチ角可変に取り付けられたカナードと、前記カナードのピッチ角を制御するためのカナード制御機構とを備えた回転翼航空機において、
    前記ブレード制御機構は、
    ロータ軸に軸着されたブレード用スワッシュプレート非回転部と、
    前記ブレード用スワッシュプレート非回転部に固定されその外方に延在する架台と、
    前記ブレード用スワッシュプレート非回転部にベアリングを介して取り付けられて前記ロータ軸とともに回転するブレード用スワッシュプレート回転部と、
    前記ブレード用スワッシュプレート回転部とメインブレードとを連結するブレードリンク機構と、
    前記ブレード用スワッシュプレート非回転部を操縦量に応じて変位させるための操縦系統と
    を備え、
    前記カナード制御機構は、
    前記架台に固定されたカナード用スワッシュプレート非回転部と、
    前記カナード用スワッシュプレート非回転部にベアリングを介して取り付けられて前記ロータ軸とともに回転するカナード用スワッシュプレート回転部と、
    前記カナード用スワッシュプレート回転部とカナードとを連結するカナードリンク機構と
    を備えることを特徴とする回転翼航空機。
  2. ロータ軸に対してピッチ角可変に取り付けられたメインブレードと、前記メインブレードのピッチ角を制御するためのブレード制御機構と、前記メインブレードの後縁の一部の切り欠き部分にピッチ角可変に取り付けられたフラップと、前記フラップのピッチ角を制御するためのフラップ制御機構とを備えた回転翼航空機において、
    前記ブレード制御機構は、
    ロータ軸に軸着されたブレード用スワッシュプレート非回転部と、
    前記ブレード用スワッシュプレート非回転部に固定されその外方に延在する架台と、
    前記ブレード用スワッシュプレート非回転部にベアリングを介して取り付けられて前記ロータ軸とともに回転するブレード用スワッシュプレート回転部と、
    前記ブレード用スワッシュプレート回転部とメインブレードとを連結するブレードリンク機構と、
    前記ブレード用スワッシュプレート非回転部を操縦量に応じて変位させるための操縦系統と
    を備え、
    前記フラップ制御機構は、
    前記架台に固定されたフラップ用スワッシュプレート非回転部と、
    前記フラップ用スワッシュプレート非回転部にベアリングを介して取り付けられて前記ロータ軸とともに回転するフラップ用スワッシュプレート回転部と、
    前記フラップ用スワッシュプレート回転部とフラップとを連結するフラップリンク機構と
    を備えることを特徴とする回転翼航空機。
  3. 前記カナード用またはフラップ用スワッシュプレート非回転部は、
    前記架台に対する傾斜角度を変更するための取り外し可能な傾斜角度変更用ブロック、
    および/または、
    前記架台に対する周方向の相対位置を変更させるための取り外し可能な位置変更用ブロック
    を介して前記架台に固定されることを特徴とする請求項1または2記載の回転翼航空機。
  4. 前記カナード用またはフラップ用スワッシュプレート非回転部は、
    前記架台に対する傾斜角度を変更するための傾斜角度変更用アクチュエータ、
    および/または、
    前記架台に対する周方向の相対位置を変更させるための位置変更用アクチュエータ
    を介して前記架台に固定されることを特徴とする請求項1または2記載の回転翼航空機。
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