JP2828621B2 - ロータ制御システム - Google Patents

ロータ制御システム

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JP2828621B2
JP2828621B2 JP8053503A JP5350396A JP2828621B2 JP 2828621 B2 JP2828621 B2 JP 2828621B2 JP 8053503 A JP8053503 A JP 8053503A JP 5350396 A JP5350396 A JP 5350396A JP 2828621 B2 JP2828621 B2 JP 2828621B2
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control
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龍彦 五井
浩司 川上
栄一 山川
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株式会社コミュータヘリコプタ先進技術研究所
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラップ付ブレー
ドから成るヘリコプタロータの制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ヘリコプタは種々の騒音や機体振動を発
生するため、特に市街地を飛行する定期航路として使用
する場合、騒音や機体振動の低減が大きな課題となる。
騒音には、主ロータ騒音、テイルロータ騒音、BVI(b
lade vortex interaction)騒音などがある。中でもBV
I騒音は、ロータ回転中に先行するブレードが作る空気
の渦を次のブレードが横切ることによって発生し、ヘリ
コプタが前進降下するときに最も大きくなる。また、ロ
ータと空気との相互作用によってヘリコプタ自体にも大
きな機体振動が発生して、乗り心地の悪化、計器の誤
認、金属疲労などの要因となる。
【0003】こうした対策として、ロータ回転周波数の
整数倍の周波数でロータ回転面の局所的揚力分布を制御
する高調波制御(HHC; Higher Harmonic Control)という
手法が有効であり、一般にはブレード自体のピッチ角を
細かい周期で振動させることによって実現している。
【0004】一方、通常のヘリコプタの操縦は、アクチ
ュエータ、スワッシュプレート、リンク機構等を介し
て、主ロータのブレード翼根においてピッチ角を制御す
ることによって実現している。
【0005】ヘリコプタロータは高速の回転物体であ
り、しかも振動レベルも相当高いため、ブレードのピッ
チ角を高調波制御する機構は高精度のものが要求され
る。また、ブレード全体に渡ってフェザリング軸回りに
発生する空力モーメントおよび慣性モーメントも大き
く、ロータ駆動機構の質量にも打ち勝ってブレードピッ
チ角を変化させるには、高出力のアクチュエータおよび
油圧機構が必要となる。そのため機体重量の軽減化が困
難になる一因となっている。
【0006】その対策として、動圧が十分高いブレード
翼端付近に比較的小さいフラップを取付け、この部分に
発生する大きな空気力を利用してブレードピッチ角を制
御する方法が提案されている(特開平6−107293
号、米国特許第3077934、米国特許第31297
69号、米国特許第3589831号、米国特許第44
61611号など)。フラップをブレード翼端付近に設
けることによって、小さな操舵力で制御可能になり、全
体の制御機構は軽量かつコンパクトになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
らフラップの駆動機構として有力なものが存在せず、そ
のためフラップ付ブレードを持つヘリコプタは未だ実用
化されていない。
【0008】本発明の目的は、フラップ性能を有効に引
き出すことができるフラップ駆動機構を実現し、ヘリコ
プタの騒音や振動の低減化が可能なロータ制御システム
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロータ軸に対
してピッチ角可変に取付けられたブレードと、ブレード
後縁の一部を切欠くように、ブレード後縁にピッチ角可
変に取付けられたフラップと、ブレードのピッチ角を制
御するためのブレードピッチ角制御機構と、フラップの
ピッチ角を制御するためのフラップピッチ角制御機構と
を備え、前記ブレードピッチ角制御機構は、ロータ軸と
ともに回転する回転部および回転しない非回転部から成
るブレード用スワッシュプレートと、該回転部とブレー
ドとを連結するためのブレードリンク機構と、該非回転
部を操縦量に応じて変位させるための操縦系統とを含
み、前記フラップピッチ角制御機構は、ロータ軸ととも
に回転する回転部および回転しない非回転部から成るフ
ラップ用スワッシュプレートと、該回転部とフラップと
を連結し、ロータ軸およびブレードの内部に設けられた
フラップリンク機構と、該非回転部を変位させるための
フラップ用アクチュエータと、ロータの回転周波数の整
数倍でフラップ用アクチュエータを駆動して、フラップ
による高調波制御を行なうための高調波制御装置とを含
み、前記ブレードピッチ角制御機構および前記フラップ
ピッチ角制御機構は、互いに独立した伝達系統で構成さ
れることを特徴とするロータ制御システムである。本発
明に従えば、フラップピッチ角制御機構をブレードピッ
チ角制御機構とは独立した伝達系統で構成することによ
って、ブレード制御からの影響を受けずにフラップのピ
ッチ角を任意に制御できる。したがって、こうしたフラ
ップ制御によって、騒音や振動の低減化のための高調波
制御などを効率的に実施できる。また、フラップのピッ
チ角制御用にブレード用とは別のスワッシュプレートを
設けることによって、フラップ駆動をブレード制御とは
独立して行うことができ、高い自由度でのピッチ角制御
が可能になる。また、フラップ駆動用のアクチュエータ
を非回転部に設置できるため、アクチュエータが簡単な
機構のもので済み、機体の小型軽量化に資する。また、
フラップ駆動で高調波制御する場合、フラップをブレー
ド先端側に設けるほどロータ回転面の揚力分布を効率的
に制御できるため、騒音や振動の低減効果が高い。さら
に、質量の大きいブレードを高速駆動するよりも質量の
小さいフラップを高速駆動するほうが小型の駆動機構で
済むため、機体の軽量化にとって有利である。また、フ
ラップ駆動用のスワッシュプレートおよびリンク機構
は、従来からブレード駆動用として多数使用され実績が
あるものを使用することができ、高信頼性のフラップ機
構を実現できる。
【0010】また本発明は、フラップ用スワッシュプレ
ートは、フラップ用アクチュエータの駆動によって傾斜
する制御軸、および制御軸を傾斜自在に支持する球面ベ
アリングから成る非回転部と、前記フラップリンク機構
と連結されるリング状の回転部と、非回転部と回転部と
の間に介在して、非回転部の傾斜角を回転部に伝達する
ためのベアリングとを含むことを特徴とする。本発明に
従えば、ロータ軸とともに回転するフラップリンク機構
と固定されたフラップ用アクチュエータとの間の力の伝
達が円滑に行なわれる。
【0011】また本発明は、ロータ軸に対してピッチ角
可変に取付けられたブレードと、ブレード後縁の一部を
切欠くように、ブレード後縁にピッチ角可変に取付けら
れたフラップと、ブレードのピッチ角を制御するための
ブレードピッチ角制御機構と、フラップのピッチ角を制
御するためのフラップピッチ角制御機構とを備え、前記
ブレードピッチ角制御機構は、ロータ軸とともに回転す
る回転部および回転しない非回転部から成るブレード用
スワッシュプレートと、該回転部とブレードとを連結す
るためのブレードリンク機構と、該非回転部を操縦量に
応じて変位させるための操縦系統とを含み、前記フラッ
プピッチ角制御機構は、ロータ軸の内部に設けられ、各
フラップを個別に駆動するためのフラップ用アクチュエ
ータと、ロータ軸の内部にロータ軸と平行に設けられた
アクチュエータロッドおよびブレードの内部に設けられ
たフラップロッドから成り、フラップ用アクチュエータ
とフラップとを連結するためのフラップリンク機構と、
フラップ用アクチュエータを個別に駆動するためのフラ
ップ制御装置とを含み、前記ブレードピッチ角制御機構
および前記フラップピッチ角制御機構は、互いに独立し
た伝達系統で構成されることを特徴とするロータ制御シ
ステムである。本発明に従えば、フラップピッチ角制御
機構をブレードピッチ角制御機構とは独立した伝達系統
で構成することによって、ブレード制御からの影響を受
けずにフラップのピッチ角を任意に制御できる。したが
って、こうしたフラップ制御によって、騒音や振動の低
減化のための高調波制御などを効率的に実施できる。ま
た、フラップのピッチ角制御用にロータ軸と共に回転す
るアクチュエータを設け、各アクチュエータを個別に駆
動することによって、フラップ駆動をブレードとは独立
して行うことができ、個々のフラップのピッチ角を任意
に制御することが可能になる。また、フラップ駆動で高
調波制御する場合、フラップをブレード先端側に設ける
ほどロータ回転面の揚力分布を効率的に制御できるた
め、騒音や振動の低減効果が高い。さらに、質量の大き
いブレードを高速駆動するよりも質量の小さいフラップ
を高速駆動するほうが小型の駆動機構で済むため、機体
の軽量化にとって有利である。また、フラップ駆動用の
アクチュエータおよびリンク機構は、従来からブレード
駆動用として多数使用され実績があるものを使用するこ
とができ、高信頼性のフラップ機構を実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態を
示す部分斜視図である。なお、図1において、理解容易
のためにブレード10と主ロータ軸1との連結機構の図
示を省略している。
【0013】ヘリコプタロータは2枚のブレード10を
有し(図1では1枚のみ図示)、ブレード10はエンジ
ンによって回転駆動される主ロータ軸1(図1では中空
形状で一部省略)に取付けられ、上方から見て反時計回
りに高速回転する。ブレード10は、そのスパン方向の
軸回りに角変位自在に支持され、ブレード10のピッチ
角が制御される。ブレード10の根元付近において、ロ
ッド11の上端とブレード前縁側とがピン結合してお
り、ロッド11の下端はスワッシュプレート14の回転
部12とピン結合している。
【0014】スワッシュプレート14は、ロータと共に
回転する回転部12と、回転しない制御部13とで構成
され、制御部13は回転部12の上下位置および傾斜角
を制御する。さらに、制御部13には、ロッド15、レ
バー16、ロッド17等のリンク機構が連結しており、
操縦ステック等の操縦系統にリンクしている。こうして
コレクティブピッチやサイクリックピッチ等の操縦量に
応じて、スワッシュプレート14が直線変位または角変
位することによって、ブレード10のピッチ角が制御さ
れる。
【0015】一方、ブレード10の翼端付近には、後縁
の一部を切欠くように、翼断面形状のフラップ20がヒ
ンジ(不図示)によって角変位自在に支持され、フラッ
プ20のピッチ角が制御される。フラップ20を駆動す
るリンク機構は、ブレード10の内部に収納され、フラ
ップ軸21、レバー22、ロッド23、24、レバー2
5、ロッド26の順で連結している。さらに、ロッド2
6の根元部は、レバー27を介して、主ロータ軸1の内
部に収納されたロッド28に連結しており、ロッド28
の上下方向の変位に応じて、フラップ20のピッチ角が
変化する。
【0016】ロッド28の下端は、スワッシュプレート
31の回転部29と連結している。スワッシュプレート
31は、ロータと共に回転する回転部29と、回転しな
い制御部30とで構成され、制御部30は回転部29の
上下位置および傾斜角を制御する。さらに、制御部30
には、直交2方向に延びる2本のロッド32a、32b
が結合しており、ロッド32aはロッド33a、レバー
34a、ロッド35a等から成るリンク機構を介して、
アクチュエータ36aによって駆動される。同様に、ロ
ッド32bはロッド33b、レバー34b、ロッド35
b等から成るリンク機構を介して、アクチュエータ36
bによって駆動される。こうして2つのアクチュエータ
36a、36bによって、スワッシュプレート31の回
転部29の傾斜角が制御され、さらにフラップ20のピ
ッチ角が制御される。
【0017】アクチュエータ36a、36bは、高調波
制御(HHC)装置37によって駆動され、たとえばロ
ータの回転周波数の整数倍でアクチュエータを駆動する
ことによって、フラップ駆動によるロータの高調波制御
を実現することができ、ヘリコプタの騒音や振動の低減
化が図られる。
【0018】図2は、スワッシュプレート31付近の伝
達機構2を示す図1のA−A線に沿った部分断面図であ
る。ここでは、符号32b〜36bのリンク機構につい
て説明するが、符号32a〜36aのリンク機構につい
ても同様である。中空状の主ロータ軸1にはエンジン出
力軸と連結されるコレクタギア1aが形成され、ベアリ
ング1bを介して伝達機構2のハウジング3に対して支
持されている。ハウジング3の底部には、スワッシュプ
レート31を支持するためのハウジング4が取付けられ
る。
【0019】ハウジング4の中央には、リング状の球面
ベアリング41が装着され、制御軸42と共に角変位中
心RCの回りに角変位する。これらの球面ベアリング4
1および制御軸42がスワッシュプレート31の制御部
30を構成しており、制御軸42の上部にはベアリング
を介してリング状の回転部29が取付けられる。回転部
29の上面にはロッドエンドベアリング28aを介し
て、フラップ制御用のロッド28が連結している。な
お、各部材の回転部分と非回転部分との間には、油漏れ
防止用のシール40が装着されている。
【0020】一方、制御軸42の下端にはロッド32b
が固定され、ロッド32bの先端とロッド33bとがロ
ッドエンドベアリング43によって連結しており、さら
にロッド33bはレバー34b、ロッド35bから成る
リンク機構を介してアクチュエータ36bに結合してい
る。
【0021】図3(a)は図2のB−B線に沿った部分
断面図で、図3(c)は図2のC−C線から見た矢視図
である。ロッド32bの先端は二股に別れ、その間にボ
ール状のロッドエンドベアリング43がピン結合してお
り、ロッド32bの角変位とロッド33bの直線変位と
の変換を円滑化している。
【0022】次に動作を説明する。アクチュエータ36
bの可動部であるロッド35bが、たとえば上方に変位
すると、レバー34bによってロッド33bが下方に変
位し、さらにロッド32bの先端が角変位中心RC回り
に下方に角変位して、制御軸42が同様に角変位する。
すると、スワッシュプレート31の回転部29も角変位
中心RC回りに角変位し、ロッド28が下方に変位し、
図1に戻ってロッド26がブレード根元側に変位し、ロ
ッド23がブレード前縁側に変位して、フラップ20の
後縁が上方に角変位する。また、図1のアクチュエータ
36aについても同様に、スワッシュプレート31の回
転部29を直交軸回りに角変位させる。こうしてロータ
回転面において直交2方向の軸回りでフラップ20のピ
ッチ角を任意に制御することができる。
【0023】図4は、本発明の実施の他の形態を示す部
分斜視図である。なお、図4において、理解容易のため
にブレード10と主ロータ軸1との連結機構の図示を省
略している。また、ブレード10の駆動機構については
図1のものと同様であるため、重複説明を省く。
【0024】ブレード10の翼端付近には、後縁の一部
を切欠くように、翼断面形状のフラップ20がヒンジ
(不図示)によって角変位自在に支持され、フラップ2
0のピッチ角が制御される。フラップ20を駆動するリ
ンク機構は、ブレード10の内部に収納され、フラップ
軸21、レバー22、ロッド23、24、レバー25、
ロッド26の順で連結している。さらに、ロッド26の
根元部は、レバー27を介して、主ロータ軸1の内部に
収納されたロッド28に連結しており、ロッド28の上
下方向の変位に応じて、フラップ20のピッチ角が変化
する。
【0025】ロッド28の下端は、主ロータ軸1の内部
に取付けられたアクチュエータ38の可動部と連結して
おり、個々のフラップ20に対応してアクチュエータ3
8が用意され、図4では2本ブレードタイプのロータで
あるため、2つのアクチュエータ38が設けられる。ア
クチュエータ38は主ロータ軸と共に回転するため、ス
リップリング機構39を介してフラップ制御装置50に
接続され、各フラップ20のピッチ角は個別に制御され
る。
【0026】たとえばロータの回転周波数の整数倍でア
クチュエータ38を駆動することによって、フラップ駆
動によるロータの高調波制御を実現することができ、ヘ
リコプタの騒音や振動の低減化が図られる。
【0027】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、フ
ラップのピッチ角を任意に制御できるため、騒音や振動
の低減化のための高調波制御などを効率的に実施でき
る。
【0028】また、フラップのピッチ角制御用にブレー
ド用とは別のスワッシュプレートを設けることによっ
て、フラップ駆動をブレードとは独立して行うことがで
き、ロータの回転角に依存せずに高い自由度でのピッチ
角制御が可能になる。また、フラップ駆動用のアクチュ
エータを非回転部に設置できるため、アクチュエータが
簡単な機構のもので済み、機体の小型軽量化に資する。
【0029】さらに、フラップのピッチ角制御用にロー
タ軸と共に回転するアクチュエータを設け、各アクチュ
エータを個別に駆動することによって、フラップ駆動を
ブレードとは独立して行うことができ、ロータの回転角
に依存せずに高い自由度でのピッチ角制御が可能にな
る。
【0030】また、フラップ駆動で高調波制御する場
合、フラップをブレード先端側に設けるほどロータ回転
面の揚力分布を効率的に制御できるため、騒音や振動の
低減効果が高い。さらに、質量の大きいブレードを高速
駆動するよりも質量の小さいフラップを高速駆動するほ
うが小型の駆動機構で済むため、機体の軽量化にとって
有利となる。
【0031】こうしてフラップ性能を有効に引き出すこ
とができるフラップ駆動機構を実現でき、ヘリコプタの
騒音や振動を大幅に低減化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す部分斜視図であ
る。
【図2】スワッシュプレート31付近の伝達機構2を示
す図1のA−A線に沿った部分断面図である。
【図3】図3(a)は図2のB−B線に沿った部分断面
図で、図3(c)は図2のC−C線から見た矢視図であ
る。
【図4】本発明の実施の他の形態を示す部分斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 主ロータ軸 10 ブレード 11、15、17、23、24、26、28、32a、
32b、33a、33b、35a、35b ロッド 12、29 回転部 13、30 制御部 14、31 スワッシュプレート 16、22、25、27、34a、34b レバー 20 フラップ 36a、36b、38 アクチュエータ 50 フラップ制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−270894(JP,A) 特開 平7−2187(JP,A) 米国特許3589831(US,A) 米国特許5409183(US,A) 米国特許4514143(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B64C 27/51,27/59,27/605,27/615,27 /72

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータ軸に対してピッチ角可変に取付け
    られたブレードと、 ブレード後縁の一部を切欠くように、ブレード後縁にピ
    ッチ角可変に取付けられたフラップと、 ブレードのピッチ角を制御するためのブレードピッチ角
    制御機構と、 フラップのピッチ角を制御するためのフラップピッチ角
    制御機構とを備え、 前記ブレードピッチ角制御機構は、ロータ軸とともに回
    転する回転部および回転しない非回転部から成るブレー
    ド用スワッシュプレートと、該回転部とブレードとを連
    結するためのブレードリンク機構と、該非回転部を操縦
    量に応じて変位させるための操縦系統とを含み、 前記フラップピッチ角制御機構は、ロータ軸とともに回
    転する回転部および回転しない非回転部から成るフラッ
    プ用スワッシュプレートと、該回転部とフラップとを連
    結し、ロータ軸およびブレードの内部に設けられたフラ
    ップリンク機構と、該非回転部を変位させるためのフラ
    ップ用アクチュエータと、ロータの回転周波数の整数倍
    でフラップ用アクチュエータを駆動して、フラップによ
    る高調波制御を行なうための高調波制御装置とを含み、 前記ブレードピッチ角制御機構および前記フラップピッ
    チ角制御機構は、互いに独立した伝達系統で構成される
    ことを特徴とするロータ制御システム。
  2. 【請求項2】 フラップ用スワッシュプレートは、フラ
    ップ用アクチュエータの駆動によって傾斜する制御軸、
    および制御軸を傾斜自在に支持する球面ベアリングから
    成る非回転部と、 前記フラップリンク機構と連結されるリング状の回転部
    と、 非回転部と回転部との間に介在して、非回転部の傾斜角
    を回転部に伝達するためのベアリングとを含むことを特
    徴とする請求項1記載のロータ制御システム。
  3. 【請求項3】 ロータ軸に対してピッチ角可変に取付け
    られたブレードと、 ブレード後縁の一部を切欠くように、ブレード後縁にピ
    ッチ角可変に取付けられたフラップと、 ブレードのピッチ角を制御するためのブレードピッチ角
    制御機構と、 フラップのピッチ角を制御するためのフラップピッチ角
    制御機構とを備え、 前記ブレードピッチ角制御機構は、ロータ軸とともに回
    転する回転部および回転しない非回転部から成るブレー
    ド用スワッシュプレートと、該回転部とブレードとを連
    結するためのブレードリンク機構と、該非回転部を操縦
    量に応じて変位させるための操縦系統とを含み、 前記フラップピッチ角制御機構は、ロータ軸の内部に設
    けられ、各フラップを個別に駆動するためのフラップ用
    アクチュエータと、ロータ軸の内部にロータ軸と平行に
    設けられたアクチュエータロッドおよびブレードの内部
    に設けられたフラップロッドから成り、フラップ用アク
    チュエータとフラップとを連結するためのフラップリン
    ク機構と、フラップ用アクチュエータを個別に駆動する
    ためのフラップ制御装置とを含み、 前記ブレードピッチ角制御機構および前記フラップピッ
    チ角制御機構は、互いに独立した伝達系統で構成される
    ことを特徴とするロータ制御システム。
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