JP4516486B2 - 無線通信装置,無線信号処理方法,およびコンピュータプログラム - Google Patents

無線通信装置,無線信号処理方法,およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は外部と無線通信可能な無線通信装置に関する。
情報技術の発達に伴い,現在では無線通信可能な非接触型ICカードを利用して,例えば,駅の改札口に設けられた自動改札機を開閉させて利用者は改札口を出入りしたり,携帯電話機に非接触型ICチップを内蔵させて,その携帯電話機でショッピングしたりすることが可能となっている。
非接触型ICカードの技術開発は著しく,セキュリティ上,データ処理時間が短時間である等の点で優れ,非接触型ICカードは,現在では交通機関の入場システムや,出退勤システムなど広範囲に,無線通信可能な無線通信装置として,または,無線通信装置に組み込み可能なモジュール等として使用されている。
上記のように,非接触型ICカード内の情報を読み書きするためには,非接触型ICカードと無線通信可能なリーダ/ライタ等に対して,利用者が非接触型ICカードをかざす必要があった。
一方で,非接触型ICカードとリーダ/ライタの間では,無線通信によって情報がやりとりされるため,正常に通信が行われているか否かを確認するために,非接触型ICカードがモジュールとして組み込まれた携帯電話機側からユーザに対し非接触型ICカードによる通信が正常に行われたことを伝達するシステムが存在する(例えば,特許文献1,参照)。
特開2003−60748号公報
しかしながら,ユーザが非接触型ICカードと外部リーダ/ライタとの間で通信が正常に行われたことを確認することができるのは,外部リーダ/ライタが,非接触型ICカードにポーリングした後に限られていた。
また,非接触型ICカードはリーダ/ライタにかざす場合のみならず,非接触型ICカードと無線通信可能な通信装置から無線信号が送出された場合,非接触型ICカードが上記通信装置と通信可能な範囲内に存在すれば,その無線信号を送出した通信装置と非接触型ICカードは無線通信できる。
したがって,利用者の意図しない状況で,非接触型ICカードと外部の通信装置のお互いが無線通信を行い,接続認証しなくとも非接触型ICカードに格納されたノンセキュアな情報が利用者の無意識のうちに外部の通信装置によって取得される可能性があった。
さらに,非接触型ICカードに記憶された情報をアクセスし得る無線信号(コマンド)が外部の通信装置によって送出され,その無線信号を非接触型ICカードが受信していることを,利用者は確認する手段がなかった。
本発明は,上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,外部の通信装置から送出される無線信号を検出し,無線信号を受信していることを利用者に報知することが可能な,新規かつ改良された無線通信装置,無線信号処理方法,およびコンピュータプログラムを提供することである。
上記課題を解決するため,本発明の第1の観点によれば,外部の通信装置から送出される無線信号の強度について検知し,該無線信号の強度が所定の強度を超えたことを示す検知信号を生成する検知部と;上記検知部により検知信号が生成されると,上記無線信号を検出したことを報知する報知部と;上記無線信号を解析し,その無線信号のビット列が表すコマンドを解釈する制御部と;少なくとも上記無線信号の強度と,該無線信号のビット列が表すコマンドとを基に,少なくとも前記無線信号の強度の情報および前記無線信号のビット列が表すコマンドの情報を含むログを出力するログ出力部とを備える無線通信装置が提供される。かかる構成によれば,検出された外部の無線信号を,その無線信号の強度とともにログ出力するとともに,利用者に報知することが出来る。
上記報知部は,上記無線信号が解析された結果,その無線信号のビット列が表すコマンドに応じた報知を行うように構成しても良い。かかる構成により,利用者は報知部からの報知により検知された無線信号の内容を把握することができ,その対応策などをとることができる。
上記制御部は,上記無線信号を解析した結果,その無線信号のビット列が表すコマンドに応じて,上記報知部により報知させるか否かを決定するようにしてもよい。かかる構成により,より的確に,確実に利用者に伝達することができ,また不要な報知を未然に排除することができる。
上記制御部は,上記解析した無線信号が所定の情報に対してアクセスする信号である場合,上記報知部に報知させるようにしてもよい。
上記無線通信装置は,位置を測定する測位部をさらに備え,上記ログ出力部は,上記測位部により測定された位置を示す測位情報と,上記無線信号の強度と,該無線信号のビット列が表すコマンドとを基にして,少なくとも前記測位情報,前記無線信号の強度の情報および前記無線信号のビット列が表すコマンドの情報を含むログを出力するようにしてもよい。
上記制御部は,上記検知部により生成された検知信号と,上記無線信号を解析し該無線信号のビット列が表すコマンドと,上記測位情報とを基にして,上記報知部により報知させるか否かを決定するようにしてもよい。
上記無線通信装置は,上記制御部からの指示に従い,上記外部の通信装置により送出された無線信号のうち全部又は一部を無効化する無効化部をさらに備えるようにしてもよい。
上記制御部は,上記無効化部に対し指示する度に又は予めに,利用者から上記無線信号を無効化することについて許可を受付けた場合,上記無効化部に対し無線信号を無効化するように指示してもよい。かかる構成により,利用者の要求に柔軟に対応することができる。なお,所定時間内に上記無効化することについて許可を受付けなかった場合,例えば,上記制御部は,無線信号の内容に応じて,または,強制的に,無線信号を無効化するように無効化部に指示してもよい。
上記制御部は,上記外部の通信装置から送出された無線信号を解析した結果,該無線信号が所定の情報に対してアクセスするコマンド信号である場合,上記無線信号を無効化することを決定するように構成しても良い。なお,上記所定の情報は,ノンセキュア情報や,セキュア情報等を例示することができる。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,外部の通信装置から送出される無線信号(又は,電波)の強度について検知する検知工程と;上記無線信号の強度が所定の強度を超えたことを示す検知信号を生成する検知信号生成工程と;上記検知信号が生成されると,上記無線信号を検出したことを報知する報知工程とを含む無線信号処理方法が提供される。
上記無線信号処理方法は,少なくとも上記無線信号の強度と該無線信号のビット列が表すコマンドとを基にして,少なくとも前記無線信号の強度の情報および前記無線信号のビット列が表すコマンドの情報を含むログを出力するログ出力工程とをさらに含むようにしてもよい。
上記報知工程と上記ログ出力工程とは並列的に実行されるようにしてもよい。なお,上記報知工程とログ出力工程の実行開始タイミングは,例えば略同時に開始しても良い。
上記報知工程は,上記検知信号が生成されると,上記無線信号が解析された結果,その無線信号のビット列が表すコマンドを報知するようにしてもよい。
上記報知工程では,上記無線信号を解析した結果,その無線信号が示す内容に応じて,その無線信号の内容を報知する可否を決定するようにしてもよい。
上記外部の通信装置から送出された無線信号が所定の情報に対してアクセスする信号である場合,報知することを決定してもよい。
上記無線信号処理方法は,位置を測定する測位工程をさらに含み,上記ログ出力工程では,上記測位工程により測定された位置を示す測位情報も基にしてログを出力してもよい。
上記無線信号処理方法は,上記外部の通信装置からの無線信号のうち全部又は一部を無効化する無効化工程をさらに含むようにしてもよい。
上記無効化工程では,上記無効化工程が行われる度に又は予めに,利用者から該無効化工程を実行することについて許可を受付けた場合,上記無線信号を無効化するようにしてもよい。
上記無効化工程では,上記外部の通信装置から送出された無線信号を解析した結果,該無線信号が所定の情報に対してアクセスするコマンド信号である場合,上記無線信号を無効化するように構成しても良い。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,外部の通信装置から送出される無線信号の強度について検知する検知工程と;上記無線信号の強度が所定の強度を超えたことを示す検知信号を生成する検知信号生成工程と;上記検知信号と,上記無線信号を解析し該無線信号のビット列が表すコマンドとを基にして,該無線信号のビット列が表すコマンドを報知するか否かを判断する判断工程と;上記無線信号を検出したことを報知する報知工程とを含む無線信号処理方法が提供される。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,コンピュータをして,外部の通信装置から送出される無線信号の強度について検知し,該無線信号の強度が所定の強度を超えたことを示す検知信号を生成する検知手段と;上記検知信号が生成されると,無線信号を検出したことを報知する報知手段と;無線信号を解析し,その無線信号のビット列が表すコマンドを解釈する制御手段と;少なくとも無線信号の強度と,該無線信号のビット列が表すコマンドとを基に,少なくとも前記無線信号の強度の情報および前記無線信号のビット列が表すコマンドの情報を含むログを出力するログ出力手段とを含んで,無線通信装置として機能させるコンピュータプログラムが提供される。

以上説明したように,本発明によれば,無線信号の電波強度を検知することで,無線信号が自装置に送信されていることを利用者に的確に報知することができる。また,自装置に送信された無線信号を拒否することができる。
以下,本発明の好適な実施の形態について,添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお,以下の説明及び添付図面において,略同一の機能及び構成を有する構成要素については,同一符号を付することにより,重複説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1〜図3を参照しながら,第1の実施の形態にかかる非接触型ICカード101について説明する。なお,図1は,第1の実施の形態にかかる非接触型ICカード101の概略的な構成を示すブロック図であり,図2は,第1の実施の形態にかかるIC制御ユニット307の概略的な構成を示すブロック図であり,図3は,第1の実施の形態にかかる小ログデータの概略的な構成を示す説明図である。
まず,図1に示すように,非接触型ICカード101は,例えば非接触型ICカード101から0〜10cmの近距離の範囲内(通信範囲)であれば外部の通信装置105と無線通信することができる無線通信装置である。
さらに,第1の実施の形態にかかる非接触型ICカード101は,当該非接触型ICカード101と同等の機能を具備するチップにモジュール化し,非接触型ICカードモジュールとして携帯電話機などに組み込むことが可能である。詳細については,後述する。
図1に示すように,第1の実施形態にかかる非接触型ICカード101には,アンテナ301と,同調部303と,変復調部305と,IC制御ユニット307と,検知部309と,報知部311と,EEPROM313とが備わっている。
上記アンテナ301は,例えば,閉ループのコイル等を構成し,上記コイルに流れる電流が変化することで,電磁波を出力する。また,アンテナ301としてのコイルを通る磁束が変化することで,アンテナ301に電流が流れる。
同調部303は,アンテナ301に流れる電流を受信し,例えば,同調又は検波等を行い,変復調部305に出力する。
同調部303が同調又はフィルタリングする周波数帯域は,EEPROM313内の製造ID等のデータにアクセスする可能性がある周波数であれば,如何なる周波数の場合でもよく,13.56MHz等を例示することができる。
変復調部305は,同調部303から供給される信号を復調し,IC制御ユニット307に供給する。また,変復調部305は,IC制御ユニット307から送られてくるデータを,アンテナ301を介して送出するために変調する。
なお,変復調部305は,アンテナ301から無線信号として送出される搬送波とIC制御ユニット307から送られてくるデータとを基にして変調する。また,復調の際も変復調部305は,同調部303から伝送される無線信号のうち搬送波を取り除いたデータに復調する。
IC制御ユニット307は,変復調部305から供給される信号として,例えばマンチェスタ符号などをデコードし,その無線信号からデコードされた符号情報を基に解析し,受信コマンド等を認識する。
なお,上記受信コマンドは,ポーリングコマンド,EEPROM313に記憶された製造ID等のデータを読み出すコマンド,EEPROM313の記憶領域にデータを書き込むコマンド等を例示することができる。上記製造IDは,非接触型ICカード101が工場などで製造時に割当てられる識別番号等である。
また一方で,IC制御ユニット307は,外部の通信装置105に無線信号として送信するデータを,例えば,マンチェスタ符号などにエンコードし,変復調部305に伝送する。
ここで,変復調部305における変調方式としては,例えば,振幅変調(ASK(Amplitude Shift Keying))を採用することができる。但し,変復調部305における変調方式は,ASKに限定されるものではなく,PSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)その他を採用することが可能である。また,振幅の変調度についても8%から30%,50%,100%等数値に限定されることはなく,好適なものを選択すれば良い。
上記検知部309は,電波の強度を検知する。検知部309では,同調部303で周波数帯が選択され,出力されてくる無線信号の電波の強度を検知し,その検知した結果,電波の強度が所定の電波強度を超えていた場合は,所定の強度を超える電波を検知したことを示す検知信号を生成し,報知部311に送信する。
なお,第1の実施の形態に係る周波数帯は,一つの周波数帯(13.56MHz)である場合を例に挙げて説明するが,かかる例に限定されず,例えば,周波数帯は,複数の周波数帯の場合で,それらの周波数帯を検知する仕組みを備えてもよい。また,第1の実施の形態に係る無線信号の電波の強度は,例えば,電波のスペクトラム成分等で求められる磁界強度を例に挙げて説明するが,かかる例に限定されない。
また,第1の実施の形態にかかる所定の強度とは,例えば,磁界強度が1.5A/mよりも大きい場合等を例に挙げて説明するが,かかる例に限定されず,任意の強度に変更することができる。
また,検知部309は,上記検知信号を生成する判断基準として,無線信号の電波強度を判断基準とする他にも,IC制御ユニット307によって解析された受信コマンドの内容に応じて,書き込みコマンドなど所定コマンドを受信したことを示すコマンド信号を受信すると,上記検知信号を生成する場合等でも実施可能である。
報知部311は,上記検知部309から検知信号を受信すると,非接触型ICカードを所持する利用者などが視認できるように,外部の通信装置105から送出された無線信号を非接触型ICカード101が受信していることを伝達する。
より具体的には,上記報知部311が利用者などに伝達する手段として,例えば,非接触型ICカード101に備わる出力部(図示せず。)の画面上に電波を受信していることを示すメッセージを表示することを例示できる。なお,上記メッセージを画面上に表示する場合,報知部311はディスプレイである出力部を含み,さらに画面上に表示するための画面表示情報を送出する手段も兼ね備えている。
また,上記報知部311が利用者などに伝達する手段として,例えば,外部から電波を受信していることを示す光を点灯する,または,光を点滅することを例示できる。上記の場合,報知部311は,例えばLEDに相当するが,光を放出することが可能であれば,かかる例に限定されない。
また,上記報知部311が伝達する手段として,例えば,外部から電波を受信していることを示す振動(バイブレーション)を発生することを例示できる。上記の場合,報知部311は,例えば汎用モーターの回転によって発生する振動ユニット装置に相当する。
その他にも,さらに上記報知部311が伝達する手段として,例えば,外部から電波を受信していることを示す音(BGM,効果音,警告音などを含む。)を例示することができるが,かかる例に限定されず,如何なる伝達手段の場合でもよい。
また,上記報知部311は,自装置内にバッテリーのない場合でも,通信装置105により送出された電波から得た電源を基に動作してもよい。
IC制御ユニット307は,IC制御部等の回路を複数備えた回路群である。図2に示すように,上記IC制御ユニット307には,IC制御部401と,RAM(Random Access Memory)403と,ROM(Read Only Memory)405とが備わっている。
上記IC制御部401は,上記説明したように,変復調部305により復調された無線信号について,エンコード/デコードを実行するブロックである。
また,上記IC制御部401は,非接触型ICカード101に備わる各部(同調部301〜EEPROM313)の処理を制御する。
IC制御部401は,変復調部305にて復調された無線信号が書き込みコマンドなどの所定コマンドであると解釈した場合,その所定コマンドであることを示すコマンド信号を生成し,解釈したコマンド単位に,検知部309にコマンド信号を送信してもよい。
さらに,ROM405には,小ログ出力部411が格納されている。上記小ログ出力部411は,プログラムモジュールであって,IC制御部401が解釈した受信コマンド等を含んだ小さなログを生成し,EEPROM313等に出力する機能を有する。
したがって,IC制御部401によって上記小ログ出力部411が呼び出され,実行するよう命令されると,小ログ出力部411は,小ログを生成し,出力する。出力された小ログは,例えば,ディスプレイなどの出力部(図示せず。)の画面上に履歴として表示されてもよい。
ここで,小ログについてより具体的に説明すると,図3に示すように,EEPROM313には,小ログ501a,小ログ501b,…などの1又は2以上の小ログ501が,小ログ出力部411によって生成され,記憶されている。
上記小ログ501は,外部からの電波の強度を示す「電波強度」と,外部から受信した受信コマンド等を示す「コマンド」と,実際に外部から送出された無線信号のビット列を示す実データを含んでいるが,かかる例に限定されず,例えば小ログ501は,コマンドのみを含む場合等でも実施可能である。
上記受信コマンドには,ポーリングコマンドの他にも,セキュアな情報を書き込む際に用いられるセキュア情報書き込みコマンドが存在するが,かかる例に限定されず,例えば,受信コマンドは,セキュアな情報でないノンセキュア情報を書き込む際に用いられるノンセキュア情報書き込みコマンドや,セキュア情報を読み込むためのセキュア情報読み込みコマンド,ノンセキュア情報読み込みコマンド等を例示することができる。
なお,第1の実施の形態にかかるIC制御部401では,マンチェスタ符号を用いてデコード/エンコード処理する場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,IC制御部401では,モディファイドミラーや,NRZなどの複数種類の符号から1つを選択してデコード/エンコード処理するようにすることが可能である。
再び図1に戻り,図1に示す非接触型ICカード101には,自装置101内に備わる各部(同調部303〜EEPROM313)が動作するために必要な電源を供給する電源部(図示せず。)が備わっている。
上記電源部は,非接触型ICカード101を構成する各部に,必要な電源を供給するが,例えば,非接触型ICカード101が受動的なパッシブモードしか動作しない場合は,アンテナ301から受信する外部の電波から電源を得て,蓄積する。
なお,第1の実施の形態にかかる非接触型ICカード101による通信プロトコルは,NFC(Near Field Communication)通信,ISO/IEC14443や,RFタグ(Radio Frequency Tag)の通信について規定するISO/IEC15693,Bluetooth,さらには,UWB(Ultra Wide Band),IEEE802.11bなどの通信プロトコルを例示することができる。
また,図1に示すように,第1の実施の形態にかかる非接触型ICカード101には,EEPROM313を備える場合を例に挙げて説明したが,データを記憶し,必要に応じて消去可能な記憶手段であれば,かかる例に限定されない。
以上から,図1に示すように,非接触型ICカード101は,例えば,EEPROM313に記憶された情報を読み出すためのコマンドが記載された無線信号をリーダ/ライタなど外部の通信装置105から受信し,検知部309がその無線信号を検知することで,報知部311がユーザに無線信号が非接触型ICカード101に送出されていることを伝達することができる。
なお,図1に示す外部の通信装置105は,アンテナ301A,同調部303A,変復調部305A,制御部308,および記憶部(図示せず。)を備えた場合を例に挙げて説明するが,上記通信装置105が非接触型ICカード101と無線通信可能な機能を具備すれば,かかる例に限定されない。
(第2の実施形態)
次に,図4を参照しながら,第2の実施の形態にかかる非接触型ICカードについて説明する。図4は,第2の実施の形態にかかる非接触型ICカードの概略的な構成を示すブロック図である。
なお,第2の実施の形態に係る非接触型ICカード101aでは,第2の実施の形態にかかる非接触型ICカード101aと,第1の実施の形態にかかる非接触型ICカード101とを比較し,特に相違する点について説明する。その他については,特段の記載が無い場合実質的に同一であるため詳細な説明は省略する。
図4に示すように,第2の実施の形態にかかる非接触型ICカード101aは,上記説明の第1の実施の形態にかかる非接触型ICカード101と比べて,報知部311が複数個備わる点と,報知部311がIC制御ユニット307に接続している点で特に大きく相違する。
第2の実施の形態にかかる検知部309は,変復調部305から伝送される無線信号が所定の電波強度を超えた場合,検知信号を生成する。生成された検知信号は,IC制御ユニット307に送信される。
IC制御ユニット307に備わるIC制御部401は,変復調部305から伝送されてくる復調された無線信号を解析し,受信コマンドを認識し,かつ,検知部309から検知信号を受信した場合,その認識した受信コマンドに応じて,IC制御部401は報知部311a及び/又は報知部311bに印加し,報知部311から利用者に無線信号を受信したことを伝達する。
かかるIC制御部401の処理によって,検知信号を受信し,確実に非接触型ICカード101aが受信した無線信号のコマンドの内容に応じて,ユーザは,どのような無線信号が送出されているのか確実に把握することができ,無線信号の受信を遮断(無効化)するなど,即座に無線信号の受信に対する対応をとることができる。なお,上記外部からの無線信号の遮断については,後程説明する。
上記報知部311による伝達処理について,より具体的に説明する。なお,説明の便宜上,報知部311がLEDである場合を例に挙げて説明するが,かかる例に限定されず,上記第1の実施の形態にかかる報知部311と同様に,振動,音,画面上のメッセージ表示などによる手段でも実施可能である。
図4に示す報知部311aが赤色LED,報知部311bが青色LEDの場合,外部の通信装置105から無線信号が送出されると,検知部309は,無線信号の電波の強さを検知するとともに,IC制御ユニット307のIC制御部401は,デコードし,無線信号のコマンドを解釈する。
上記IC制御部401が,検知部309から検知信号を受信し,かつ,例えば,上記無線信号の受信コマンドがポーリングコマンドであると解釈すると,赤色LEDである報知部311aが点灯するように,報知部311aを印加する。
報知部311aは,IC制御部401によって印加されると,利用者に対してポーリングコマンドである無線信号を自装置(非接触型ICカード101a)が受信していることを示す赤色の光を放出することで,利用者にその旨を伝達する。
また一方で,上記IC制御部401が解釈した受信コマンドがセキュア情報書き込みコマンドであって,かつ,検知部309から検知信号を受信した場合,IC制御部401は,青色LEDである報知部311bが点灯するように,報知部311bを印加する。
報知部311bは,IC制御部401によって印加されると,利用者に対してセキュア情報書き込みコマンドである無線信号を自装置が受信していることを示す青色の光を放出することで,利用者にその旨を伝達する。
以上,第2の実施の形態にかかる記検知部309による電波強度を検知する処理と,IC制御部401による無線信号のコマンドを解釈する処理とによって,電波強度が微弱な無線信号等に対してもIC制御部401が反応し報知部311に誤動作させてしまうのを防ぎ,さらに非接触型ICカード101aが確実に無線信号を受信したことを利用者に伝達できるとともに,受信した無線信号が示すコマンドが何かを利用者に伝達することができる,という優れた効果が存在する。
(第3の実施形態)
次に,図5〜図7を参照しながら,第2の実施の形態にかかる非接触型ICカードについて説明する。図5は,第3の実施の形態にかかる非接触型ICカードの概略的な構成を示すブロック図であり,図6は,第3の実施の形態にかかるIC制御ユニット307aの概略的な構成を示すブロック図であり,図7は,第3の実施の形態にかかる非接触型ICカードにおける無線信号処理の概略を示すフローチャートである。
なお,第3の実施の形態に係る非接触型ICカード101bでは,第3の実施の形態にかかる非接触型ICカード101bと,第1の実施の形態にかかる非接触型ICカード101とを比較し,特に相違する点について説明する。その他については,特段の記載が無い場合実質的に同一であるため詳細な説明は省略する。
図5に示すように,第3の実施の形態にかかる非接触型ICカード101bは,上記説明の第1の実施の形態にかかる非接触型ICカード101と比べて,さらに変復調部305とIC制御ユニット307の間に設けられたスイッチ(SW)319と,そのスイッチ319を制御するSW制御部317とを備えている点で,まず大きく相違する。
上記スイッチ319は,変復調部305から送信される復調された無線信号をIC制御ユニット307に対する伝送,EEPROM313に記憶されたデータをIC制御ユニット307を介して変復調部305に対する伝送,またはIC制御部401で生成された送信コマンドを含むパケットを変復調部305に対する伝送を当該スイッチ319のON/OFFによって制御することができる。
また,SW制御部317とスイッチ319によって,外部からの無線信号を遮断(無効化)することが可能になることから,上記SW制御部317及びスイッチ319を外部からの無線信号を無効化する無効化部等に該当するともいえる。
なお,第3の実施の形態にかかるスイッチ319は,例えば,アナログスイッチまたはバススイッチなど,ON/OFFなどの切替可能なものであれば,いかなるスイッチでもよい。
上記スイッチ319のON/OFFのように,ステータスを切替えることによって,スイッチ319を制御するのは,SW制御部317である。SW制御部317は,後述のIC制御ユニット307からON又はOFFの指示信号を受信すると,その指示信号に従って,スイッチ319のステータスを切替える。
かかる構成により,スイッチ319をOFFのステータスにすれば,外部の通信装置105から無線信号をIC制御ユニット307に伝送することが不可能となり,EEPROM313に記憶されたデータがアクセスされる危険も未然に防ぐことができる。
なお,本明細書におけるアクセスとは,例えば,外部の通信装置105から非接触型ICカード101(以下,この段落につき後述の携帯通信装置103を含む。)への接続,非接触型ICカード101から外部の通信装置105への接続,外部の通信装置105から非接触型ICカード101が保有するデータの参照(又は,データの読み込み),データの保存(又は,データの書き込み),データの削除,もしくはデータの更新(又は,データの書き込み)などの情報処理を総称していう。
次に,図6に示すように,第3の実施の形態にかかるROM405aは,上記説明の第1の実施の形態にかかるROM405と比べて,さらに遮断部413を記憶している点で相違する。
上記遮断部413は,プログラムモジュールであって,IC制御部401が解釈した受信コマンドを基にして,上記スイッチ319のON/OFFの切替を行うか否かを判断し,スイッチ319のステータスを切替える場合,切替指示信号を生成する。上記切替指示信号は,IC制御部401を介して,SW制御部317に送信される。
また詳細は後述するが,IC制御部401が解釈した受信コマンドの他に,外部の無線信号を無効化(外部の通信装置105からの無線信号を遮断)することの許可/不許可を基にして,スイッチ319のステータスの切替を判断しても良い。
なお,第3の実施の形態にかかるSW制御部317は,IC制御ユニット307とは別体である場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,SW制御部317は,IC制御ユニット307内のIC制御部401に一体的に備わる場合でも実施可能である。
次に,図7を参照しながら,第3の実施の形態にかかる非接触型ICカード101bにおける信号検知や外部信号遮断など一連の無線信号処理について説明する。
図7に示すように,まず,外部の通信装置105が非接触型ICカード101bに近づくことによって,外部の通信装置105から非接触型ICカード101bのアンテナ301が無線信号を受信している場合(S600),同調部303は,その所定周波数の電波を同調し(S601),変復調部305が無線信号を復調する(S603)。
次に,検知部309は,変復調部305により復調された無線信号の電波の強度を検知して(S605),その電波の強度が所定の電波強度以上である場合(S607),報知部311は,利用者に対して外部の通信装置105から無線信号を受信したことを伝達する(S609)。
一方,変復調部305により復調された無線信号は,IC制御部ユニット307に送信されて,IC制御部401がその復調された無線信号をデコードし,デコード後の符号情報を解析することで,受信コマンドを把握する。
小ログ出力部411は,IC制御部401が把握した受信コマンドを基にして小ログを生成し,EEPROM313等の記憶手段に小ログを格納する(S611)。
次に,IC制御部401が受信コマンドを把握すると,遮断部411は切替指示信号を生成し,IC制御部401は,その切替指示信号をSW制御部317に送信する。
上記切替指示信号を受信したSW制御部317は,スイッチ319をOFFのステータスに切替える(S613)。かかるスイッチ319の切替によって,外部の通信装置105からのアクセスを一切受付けないようにすることができる,一切拒否することができる。
なお,第3の実施の形態にかかる利用者に報知する処理(S609)と小ログを出力する処理(S611)は順に実行される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,利用者に報知する処理(S609)の実行開始と略同時に又は前後に小ログを出力する処理(S611)が並列的に実行されてもよい。
(第4の実施形態)
次に,図8〜図9を参照しながら,第4の実施の形態にかかる非接触型ICカードについて説明する。図8は,第4の実施の形態にかかる非接触型ICカードの概略的な構成を示すブロック図であり,図9は,第4の実施の形態にかかる非接触型ICカードにおける無線信号処理の概略を示すフローチャートである。
なお,第4の実施の形態に係る非接触型ICカード101cでは,第4の実施の形態にかかる非接触型ICカード101cと,第2又は第3の実施の形態にかかる非接触型ICカード101とを比較し,特に相違する点について説明する。その他については,特段の記載が無い場合実質的に同一であるため詳細な説明は省略する。
図8に示すように,第4の実施の形態にかかる非接触型ICカード101cは,上記説明の第2又は第3の実施の形態にかかる非接触型ICカード101と比べて,さらに入力部315を備えている点で,大きく相違する。
上記入力部315は,利用者によって外部の通信装置105からの無線信号を遮断してしまうことについて許可/不許可を受付ける機能を有し,その利用者から受付けた上記許可/不許可の内容をIC制御部401に伝える機能を有する。
より具体的には,上記入力部315は,例えば,利用者から操作指示を受けることが可能なボタン,スイッチ,レバー等の操作手段と,利用者から受付けた指示内容に対応する信号を生成してIC制御部401に指示信号を出力する信号生成回路等とから構成されている。
なお,第4の実施の形態にかかる入力部315は,かかる例に限定されず,例えば,ボタン,スイッチ,レバー以外にもマウス,トラックボール,トラックパッド,スタイラスペン,ジョイスティックなどのポインティングデバイス,もしくはキーボードのうち少なくとも一つ又はこれらの組合せから構成されてもよい
次に,図9を参照しながら,第4の実施の形態にかかる非接触型ICカード101cにおける信号検知や外部信号遮断など一連の無線信号処理について説明する。
図9に示すように,まず,外部の通信装置105から非接触型ICカード101cのアンテナ301が無線信号を受信している場合(S600),同調部303は,その所定周波数の電波を同調し(S601),変復調部305が無線信号を復調する(S603)。
次に,検知部309は,変復調部305により復調された無線信号の電波の強度を検知して(S605),その電波の強度が所定の電波強度以上である場合(S607),検知部309は,検知信号を生成し,IC制御ユニット307に伝送する。
次に,IC制御部401が変復調部305により復調された無線信号を受信し,さらにIC制御部401は,その無線信号をデコードし,デコード後の符号情報を解析することで,受信コマンドを把握する。
IC制御部401が認識した受信コマンドと,検知部309から受信した検知信号とに応じて,IC制御部401は,報知部311を介して利用者に伝達するか否かをまず判断する。
例えば,IC制御部401が認識した受信コマンドが,EEPROM313に記憶されたデータにアクセスする可能性が全くない何ら関係のないコマンドである場合,IC制御部401は,検知部309から検知信号を受信したとしても,報知部311を介して利用者に伝達しないことを決定する。
また,IC制御部401が認識した受信コマンドが,ポーリングコマンドやセキュア情報書き込みコマンド等の受信コマンドの場合で,かつ,検知部309から検知信号を受信した場合,IC制御部401は,報知部311を介して利用者に伝達することを決定し,さらに,IC制御部401は,その受信コマンドに応じて,どの報知部311を介して利用者に伝達するかを決定する。
例えば,IC制御部401が認識した受信コマンドがポーリングコマンドである場合,IC制御部401は,報知部311aを介して利用者に伝達することを決定する。また,IC制御部401が認識した受信コマンドがセキュア情報読み込みコマンドの場合,IC制御部401は,報知部311bを介して利用者に伝達することを決定する。
報知部311は,上記IC制御部401の決定に従って,IC制御部401により印加されると,利用者に対して外部の通信装置105から無線信号を受信したことを伝達する(S609)。
小ログ出力部411は,IC制御部401が把握した受信コマンド,検知部309により検知された無線信号の電波の強さ(電波強度)を基にして小ログを生成し,EEPROM313等の記憶手段に小ログ501を格納する(S611)。
次に,IC制御部401により解釈された受信コマンドの種類と,検知部309により送信される検知信号の有無と,入力部315により送信されるロックすることを許可する許可指示信号の有無(S612)とを基にして,遮断部411は切替指示信号を生成するか否かを判断する。
例えば,上記IC制御部401が解釈したコマンドがポーリングコマンドで,検知部309による検知信号が生成され,報知部311aを介して利用者に無線信号を受信した旨が伝達された場合,遮断部411は,その報知部311aによる報知によって,入力部315から許可指示信号を受信すると(S612),切替指示信号を生成する。
なお,入力部315は,報知部311による伝達した後,利用者から許可/不許可を受付ける場合のみならず,予め利用者から許可/不許可を受付ける場合でも実施可能である。したがって,予め利用者から許可することを受付けた場合,許可指示信号をIC制御ユニット307に送信し続ける。
また例えば,上記IC制御部401が解釈したコマンドがセキュア情報読み込みコマンドで,検知部309による検知信号が生成され,報知部311bを介して利用者に無線信号を受信した旨が伝達された場合,遮断部411は,入力部315から信号遮断を許可する指示信号を受信するか否かによらず(S612),スイッチ319をOFFにする切替指示信号を生成してもよい。かかる受信コマンドの内容に応じて自動的にロックすることを判断しても良い。
上記遮断部411により切替指示信号が生成されると,IC制御部401を介してSW制御部317に送信され,スイッチ319がOFFのステータスに切換わり,外部の通信装置105からのアクセスは受付けない(S613)。
なお,上記外部からの無線信号が一切受付けず(S613),再び非接触型ICカード101cが外部の通信装置105と無線通信する場合,利用者が入力部315を介して無線信号を受信することを許可する指示信号を,携帯制御部801からSW制御部317に送信することで,再び無線通信することができる。
(第5の実施形態)
次に,図10〜図13を参照しながら,第5の実施の形態にかかる非接触型ICモジュールを備える携帯通信装置について説明する。図10は,第5の実施の形態にかかる携帯通信装置の概略的な構成を示すブロック図であり,図11は,第5の実施の形態にかかる携帯制御ユニット707の概略的な構成を示すブロック図であり,図12は,第5の実施の形態にかかる大ログデータの概略的な構成を示す説明図であり,図13は,第5の実施の形態にかかる携帯通信装置における無線信号処理の概略を示すフローチャートである。
図10に示す携帯通信装置103は,外部の通信装置105と無線通信可能であって,利用者が持ち運び可能な装置である。なお,かかる例に限定されず,無線通信以外にも光ファイバーケーブル等の有線で通信する機能を携帯通信装置103が具備しても良い。
携帯通信装置103は,具体的には,携帯電話機,PDA(Personal Digital Assistant),ノート型パソコン(ノート型パーソナルコンピュータ)などを例示することができる。なお,以下では,便宜上,携帯通信装置103は携帯電話機である場合を例に挙げて説明する。
図10に示すように,携帯通信装置103は,非接触型ICカード101と,通話又はパケット通信などに用いられるアンテナ701と,携帯電話回路703と,携帯制御ユニット707と,報知部311(311a,311b)と,GPS709とを備えている。
図10に示す非接触型ICカード101は,携帯通信装置103内に組み込み可能なようにチップ化されて,携帯通信装置103の携帯電話回路703が配置される基板と同じ基板に備え付けられるが,かかる例に限定されず,非接触型ICカード101は,非接触型ICカード101自体を一つのモジュールとしてチップ化せずに,そのまま携帯通信装置103に設けられたスロットに挿入される等の場合でも実施可能である。
なお,第5の実施の形態にかかる非接触型ICカード101は,上記説明した通り,第1〜第4の実施の形態にかかる非接触型ICカード101と実質的に同一であるため,詳細な説明は省略する。
上記携帯電話回路703は,記憶部(図示せず。),表示部(図示せず。)や,ボタン等の入力部(図示せず。)等を備えることで,通話機能を具備し,さらに記憶部にインストールされたブラウザ等のプログラムによって,アンテナ701を介した無線通信を行い,WWWサーバやメールサーバ等にアクセスすることができる。さらに,携帯電話回路703には,携帯通信装置103内の各部に電源を供給するバッテリーも備わっている。
上記GPS(Global Positioning System)709は,GPS衛星からの電波を利用して,緯度,経度,高度などを測位する機能を具備している。GPS709は,測位すると測位した結果を示す測位情報を生成する。なお,測位情報は,測位した日付,緯度,経度,高度などから構成される場合でも良いし,地図データを記憶部等に格納しておくことで,上記測位した緯度,経度とマッチングする地名等が測位情報に含む場合でも良い。
なお,第6の実施の形態にかかるGPS709は,GPS衛星からの電波を利用して測位する場合を例に挙げて説明するが,かかる例に限定されず,例えば,GPS709は,場所は,携帯電話の基地局の位置を示す基地局情報などを基地局から取得することによって測位する場合等でも実施可能である。
上記携帯制御ユニット707は,携帯制御部等の回路を複数備えた回路群である。図11に示すように,上記携帯制御ユニット707には,携帯制御部801と,RAM803と,ROM805とが備わっている。
上記携帯制御部801は,携帯通信装置103に備わる各部(携帯電話回路703〜GPS709など)の処理を制御する。例えば,携帯制御部801は,検知部309から検知信号を受信すると,GPS709に測位情報を生成するよう指示する。
また,携帯制御部801は,検知部309から検知信号を受信し,報知部311を印加する。なお,上記報知部311が印加されると利用者にアンテナ301を介して外部から無線信号を受信したことが伝達される。
なお,どの報知部311によって利用者に伝達するかは,例えば,GPS709から受信する測位情報や,検知信号に含まれる電波強度などを基にして,携帯制御部801が判断する。
例えば,測位情報から利用者の自宅周辺の場合,検知信号を受信した携帯制御部801は報知部311aを選択し,その報知部311aを印加し,利用者に無線信号を受信したことを伝達する。なお,報知部311による利用者に対する伝達は,上記第1〜第4の実施の形態にかかる報知部311と同様であるため,詳細な説明は省略する。
さらに,ROM805には,大ログ出力部811が格納されている。上記大ログ出力部811は,プログラムモジュールであって,GPS709からの測位情報(日付など含む。),検知部309からの検知信号(電波強度を含む。),またはIC制御部401が解釈した受信コマンドのうち少なくとも一つを含んだ小ログよりも情報量が多い大ログを生成し,RAM803又は携帯電話回路703に備わる記憶部に出力する機能を有する。
したがって,携帯制御部801によって上記大ログ出力部811が呼び出され,実行するよう命令されると,大ログ出力部811は,大ログを生成し,出力する。出力された大ログは,例えば,携帯電話回路部703に備わる表示部(図示せず。)の画面上に履歴として表示されてもよい。
ここで,大ログについてより具体的に説明すると,図12に示すように,携帯電話回路部703に備わる記憶部又はRAM803には,大ログ503a,大ログ503b,…などの1又は2以上の大ログ503が,大ログ出力部811によって生成され,記憶されている。
上記大ログ503は,GPS709が測位した時間(又は,検知部309が検知信号を生成した時間に同じ。)と,GPS709が測位した場所と,外部からの電波の強度を示す電波強度と,外部からの受信コマンド等を示すコマンドと,実際に外部から送出された無線信号のビット列を示す実データのうち少なくとも一つを含んでいるが,かかる例に限定されず,例えば大ログ501は,上記時間と,コマンドのみを含む場合等でも実施可能である。
また,上記大ログ503に含む受信コマンドには,ポーリングコマンドや,セキュア情報書き込みコマンドが存在するが,かかる例に限定されず,例えば,受信コマンドは,ノンセキュア情報書き込みコマンドや,セキュア情報読み込みコマンド,ノンセキュア情報読み込みコマンド等が存在する。
次に,図13を参照しながら,第5の実施の形態にかかる携帯通信装置103における信号検知や利用者に対する報知など一連の無線信号処理について説明する。
図13に示すように,まず,外部の通信装置105が携帯通信装置103に近づくことによって,外部の通信装置105から携帯通信装置103に備わる非接触型ICカード101のアンテナ301が無線信号を受信している場合(S900),同調部303は,その所定周波数の電波を同調し(S901),変復調部305が無線信号を復調する(S903)。
次に,検知部309は,変復調部305により復調された無線信号の電波の強度を検知して(S905),その電波の強度が所定の電波強度以上である場合(S907),検知部309は,検知信号を生成し,携帯制御ユニット707に送信する。
携帯制御部801は,検知信号を受信すると,報知部311a又は報知部311bを印加し,報知部311は,利用者に対して無線信号を受信したことを報知する(S909)。例えば,検知信号に含まれる電波強度が所定強度よりも非常に高い場合,携帯制御部801は,報知部311aを印加する。つまり,報知部311aは利用者に対して,無線信号を受信したことを示すとともに,携帯通信装置103と非常に近い場所に外部の通信装置105が存在するため電波強度が非常に強いことも伝達している。なお,電波強度が非常に強い以外は,報知部311bが利用者に報知する。
また,携帯制御部801は,検知信号を受信すると,GPS709に対し測位するように指示する。
GPS709は,携帯制御部801から指示があると,測位し,上記説明したように,測位情報を生成し,携帯制御部801に送信する。
携帯制御部801は,上記測位情報を受信すると,大ログ出力部811を起動する。大ログ出力部811は,上記測位情報と,検知部309からの検知信号とを基にして,大ログを生成し,RAM803等に格納する。なお,上記大ログには,測位した時間(日付を含む。),電波の強度,および場所が含まれたデータである。
なお,第5の実施の形態にかかる利用者に報知する処理(S909)と大ログを出力する処理(S911)は順にシーケンス通り実行される場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,利用者に報知する処理(S909)の実行開始と略同時に又は前後に大ログを出力する処理(S911)が並列的に実行されてもよい。
(第6の実施形態)
次に,図14〜図16を参照しながら,第6の実施の形態にかかる非接触型ICカードについて説明する。図14は,第6の実施の形態にかかる携帯通信装置の概略的な構成を示すブロック図であり,図15は,第6の実施の形態にかかる携帯制御ユニットの概略的な構成を示すブロック図であり,図16は,第6の実施の形態にかかる携帯通信装置における無線信号処理の概略を示すフローチャートである。
なお,第6の実施の形態に係る携帯通信装置103aでは,第6の実施の形態にかかる携帯通信装置103aと,第5の実施の形態にかかる携帯通信装置103とを比較し,特に相違する点について説明する。その他については,特段の記載が無い場合実質的に同一であるため詳細な説明は省略する。
図14に示すように,第6の実施の形態にかかる携帯通信装置103aは,上記説明の第5の実施の形態にかかる携帯通信装置103と比べて,さらにさらに変復調部305とIC制御ユニット307の間に設けられたスイッチ(SW)319と,そのスイッチ319を制御するSW制御部317と,入力部715を備えている点で,大きく相違する。
上記入力部715は,利用者から受付けた外部からの無線信号を拒否することの許可/不許可の内容を携帯制御ユニット707の携帯制御部801に伝える機能を有する。なお,上記以外については,入力部315と実質的に同一であるため,詳細な説明は省略する。
次に,図15に示すように,第6の実施の形態にかかるROM805aは,上記説明の第5の実施の形態にかかるROM805と比べて,さらに遮断部813を記憶している点で相違する。
上記遮断部813は,プログラムモジュールであって,IC制御部401が解釈した受信コマンドと,入力部715からの指示信号と,検知部309からの検知信号とを基にして,上記スイッチ319のON/OFFの切替を行うか否かを判断し,スイッチ319のステータスを切替える場合,切替指示信号を生成する。なお,IC制御部401が解釈した受信コマンドは,コマンド信号として検知部309を介してそのまま携帯制御部801に送信される。
上記切替指示信号は,携帯制御部801から検知部309を介して,IC制御ユニット307に送信される。さらに,切替指示信号は,IC制御ユニット307のIC制御部401からSW制御部317に送信される。
次に,図16を参照しながら,第6の実施の形態にかかる携帯通信装置103aにおける信号検知や外部信号遮断など一連の無線信号処理について説明する。
図16に示すように,まず,外部の通信装置105から携帯通信装置103aのアンテナ301が無線信号を受信している場合(S900),同調部303は,その所定周波数の電波を同調し(S901),変復調部305が無線信号を復調する(S903)。
次に,検知部309は,変復調部305により復調された無線信号の電波の強度を検知して(S905),その電波の強度が所定の電波強度以上である場合(S907),検知部309は,検知信号を生成し,携帯制御ユニット707に伝送する。
さらに,携帯制御部801は,IC制御部401により解釈された受信コマンドを示すコマンド信号を受信する。
携帯制御部801は,検知信号を受信すると,GPS709に対して測位するよう指示し,GPS709から測位情報を受信する。
次に,上記IC制御部401からのコマンド信号と,検知部309から受信した検知信号と,GPS709からの測位情報とに応じて,携帯制御部801は,報知部311を介して利用者に伝達するか否かをまず判断する。
なお,上記携帯制御部801による報知部311を介して利用者に伝達するか否かの判断は,第4の実施の形態に係るIC制御部401による判断,又は,第5の実施の形態に係る携帯制御部401による判断と実質的に同じであるため詳細な説明は省略する。
報知部311は,上記携帯制御部801の決定に従い携帯制御部801により印加されると,利用者に対して外部の通信装置105から無線信号を受信したことを伝達する(S909)。
次に,大ログ出力部411は,携帯制御部801が取得したコマンド信号,GPS709からの測位情報,または検知部309により検知された無線信号の電波の強さ(電波強度)を基にして大ログを生成し,RAM803等の記憶手段に大ログ503を格納する(S911)。
次に,IC制御部401により解釈された受信コマンドの種類と,GPS709からの測位情報と,検知部309により送信される検知信号の有無と,入力部715により送信される指示信号の有無(S912)とを基にして,遮断部811は切替指示信号を生成するか否かを判断する。
例えば,上記IC制御部401が解釈した受信コマンドがポーリングコマンドで,検知部309による検知信号が生成され,入力部715により外部からの信号を遮断することを許可する指示信号が送信され,GPS709から測位情報が自宅内以外の場所を示す場合,遮断部411は,スイッチ319をOFFにする切替指示信号を生成する。
なお,入力部715は,報知部311による伝達した後,利用者から許可/不許可を受付ける場合のみならず,予め利用者から許可/不許可を受付ける場合でも実施可能である。したがって,予め利用者から外部からの信号を遮断することを許可する指示信号を受付けた場合,許可指示信号を携帯制御ユニット707に送信し続ける。
また例えば,上記IC制御部401が解釈したコマンドがセキュア情報読み込みコマンドで,検知部309による検知信号が生成され,GPS709からの測位情報が自宅以外を示す場合,遮断部811は,入力部715から許可する指示信号を受信するか否かによらず(S912),スイッチ319をOFFにする切替指示信号を生成してもよい。つまり,かかる受信コマンドの内容に応じて装置自ら自動的にロックすることを判断しても良い。
上記遮断部811により切替指示信号が生成されると,当該切替指示信号は,携帯制御ユニット707からIC制御部401を介してSW制御部317に送信され,スイッチ319がOFFのステータスに切換わり,外部の通信装置105からのアクセスが一切拒否される(S913)。
なお,上記外部からの無線信号が一切拒否された(S913)上で,再び携帯通信装置103aが外部の通信装置105と無線通信する場合,利用者が入力部715を介して無線信号を受信することを許可する指示信号を携帯制御部801からSW制御部317に送信することで,再び無線通信することができる。
なお,上述した一連の処理は,専用のハードウェアにより行うこともできるし,ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には,そのソフトウェアを構成するプログラムが,汎用のコンピュータやマイクロコンピュータ等の情報処理装置にインストールされ,上記情報処理装置を非接触型ICカード101及び/又は携帯通信装置103として機能させる。
プログラムは,コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク105やROM103に予め記録しておくことができる。
あるいはまた,プログラムは,ハードディスクドライブに限らず,フレキシブルディスク,CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc),磁気ディスク,半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に,一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は,いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお,プログラムは,上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他,ダウンロードサイトから,ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して,コンピュータに無線で転送したり,LAN(Local Area Network),インターネットといったネットワークを介して,コンピュータに有線で転送し,コンピュータでは,そのようにして転送されてくるプログラムを受信し,内蔵するハードディスクにインストールすることができる。
ここで,本明細書において,コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは,必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく,並列的あるいは個別に実行される処理(例えば,並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また,プログラムは,1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし,複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。
以上で,第1〜第6の実施の形態にかかる非接触型ICカード101又は携帯通信装置103について説明したが,かかる非接触型ICカード101又は携帯通信装置103によって以下に示すような優れた効果が存在する。
(1)非接触型ICカード101又は携帯通信装置103は外部からの無線信号を検知し,その無線信号が示すコマンド等の内容を利用者に対し即座に伝達することができ,利用者は,例えば,自ら所有している非接触型ICカード101又は携帯通信装置103内のEEPROM313内に記憶されたデータに対して外部からアクセスを試みる無線信号が存在していることを瞬時に認識することができる。
(2)利用者は,EEPROM313内に記憶されたデータに対する外部からのアクセスする無線信号の存在を把握することで,上記データが読み込まれる又はEEPROM313内に新たなデータが書き込まれるのを防止する対策をすることができる。
(3)利用者が入力部315又は入力部715を介して外部からの無線信号を無効化することを許可する,または,非接触型ICカード101又は携帯通信装置103が無線信号の内容などを基に自ら自動的に上記無効化を実行することで,外部からの無線信号を拒絶することができる。なお,その外部からの無線信号は,EEPROM313内のデータがアクセス開始する通信の前に無効化される。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例を想定し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記実施形態においては,非接触型ICカード101には,EEPROM313が備わる場合を例に挙げて説明したが,データを記憶し,必要に応じて消去可能な記憶手段であれば,本発明はかかる例に限定されない。
また,上記実施形態においては,SW制御部317は,IC制御ユニット307とは別体である場合を例に挙げて説明したが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,SW制御部317は,IC制御ユニット307内のIC制御部401に一体的に備わる場合でも実施可能である。
また,上記実施形態においては,携帯通信装置103においてIC制御部401が無線信号のコマンドを解釈する場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,携帯制御部801は,検知部309から検知信号を受信する他にも,復調された無線信号を解析して,その無線信号が示すコマンド等の内容を解釈する場合であっても実施可能である。
また,上記実施形態においては,GPS709は,GPS衛星からの電波を利用して測位する場合を例に挙げて説明するが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,GPS709は,場所は,携帯電話の基地局の位置を示す基地局情報などを基地局から取得することによって測位する場合等でも実施可能である。
上記実施形態においては,小ログ出力部411,遮断部413,大ログ出力部811,および遮断部813は,ソフトウェアである場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されない。例えば,小ログ出力部411,遮断部413,大ログ出力部811,または遮断部813のうち少なくとも一つは,1又は2以上の回路素子から構成されるハードウェアの場合であってもよい。
また,上記実施形態では,非接触型ICカード101又は携帯通信装置103に報知部311が1又は2個備わる場合を例に挙げて説明したが,かかる例に限定されず,例えば,非接触型ICカード101又は携帯通信装置103に3個以上の報知部311が備わる場合でも実施可能である。
また,上記実施形態では,SW制御部317とスイッチ319のハードウェアが非接触型ICカード101又は携帯通信装置103に備わることで,外部からの無線信号を遮断(無効化)する場合を例に挙げて説明したが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,SW制御部317とスイッチ319が1又は2以上のモジュールからなるソフトウェアであって非接触型ICカード101又は携帯通信装置103に記憶される場合であっても実施可能である。かかる場合,例えば,IC制御部401又は携帯制御部801が無線信号をデコード等した後に,SW制御部317及びスイッチ319が無線信号を無効化し,破棄(削除)することができ,その他にも無線信号が示すコマンドに従って,IC制御部401又は携帯制御部801が処理を実行しようとすると,その実行する処理自体をSW制御部317及びスイッチ319が無効化することもできる。
第1の実施の形態にかかる非接触型ICカードの概略的な構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかるIC制御ユニットの概略的な構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかる小ログデータの概略的な構成を示す説明図である。 第2の実施の形態にかかる非接触型ICカードの概略的な構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態にかかる非接触型ICカードの概略的な構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態にかかるIC制御ユニット307aの概略的な構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態にかかる非接触型ICカードにおける無線信号処理の概略を示すフローチャートである。 第4の実施の形態にかかる非接触型ICカードの概略的な構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態にかかる非接触型ICカードにおける無線信号処理の概略を示すフローチャートである。 第5の実施の形態にかかる携帯通信装置の概略的な構成を示すブロック図である。 第5の実施の形態にかかる携帯制御ユニット707の概略的な構成を示すブロック図である。 第5の実施の形態にかかる大ログデータの概略的な構成を示す説明図である。 第5の実施の形態にかかる携帯通信装置における無線信号処理の概略を示すフローチャートである。 第6の実施の形態にかかる携帯通信装置の概略的な構成を示すブロック図である。 第6の実施の形態にかかる携帯制御ユニットの概略的な構成を示すブロック図である。 第6の実施の形態にかかる携帯通信装置における無線信号処理の概略を示すフローチャートである。
符号の説明
101 非接触型ICカード
103 携帯通信装置
301 アンテナ
303 同調部
305 変復調部
307 IC携帯ユニット
309 検知部
311 報知部
313 EEPROM
401 IC制御部
411 小ログ出力部
413 遮断部
801 携帯制御部
811 大ログ出力部
813 遮断部

Claims (18)

  1. 外部の通信装置から送出される無線信号の強度について検知し,該無線信号の強度が所定の強度を超えたことを示す検知信号を生成する検知部と;
    前記検知部により検知信号が生成されると,前記無線信号を検出したことを報知する報知部と;
    前記無線信号を解析し,その無線信号のビット列が表すコマンドを解釈する制御部と;
    少なくとも前記無線信号の強度と,該無線信号のビット列が表すコマンドとを基に,少なくとも前記無線信号の強度の情報および前記無線信号のビット列が表すコマンドの情報を含むログを出力するログ出力部とを備える,無線通信装置。
  2. 前記報知部は,前記無線信号が解析された結果,その無線信号のビット列が表すコマンドに応じた報知を行う,請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記制御部は,前記無線信号を解析した結果,その無線信号のビット列が表すコマンドに応じて,前記報知部により報知させるか否かを決定する,請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記制御部は,前記解析した無線信号が所定の情報に対してアクセスする信号である場合,前記報知部に報知させる,請求項1に記載の無線通信装置。
  5. 前記無線通信装置は,位置を測定する測位部をさらに備え,
    前記ログ出力部は,前記測位部により測定された位置を示す測位情報と,前記無線信号の強度と,該無線信号のビット列が表すコマンドとを基にして,少なくとも前記測位情報,前記無線信号の強度の情報および前記無線信号のビット列が表すコマンドの情報を含むログを出力する,請求項1に記載の無線通信装置。
  6. 前記制御部は,前記検知部により生成された検知信号と,前記無線信号を解析し該無線信号のビット列が表すコマンドと,前記測位情報とを基にして,前記報知部により報知させるか否かを決定する,請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記無線通信装置は,前記制御部からの指示に従い,前記外部の通信装置により送出された無線信号のうち全部又は一部を無効化する無効化部をさらに備える,請求項1に記載の無線通信装置。
  8. 前記制御部は,前記無効化部に対し指示する度に又は予めに,利用者から前記無線信号を無効化することについて許可を受付けた場合,前記無効化部に対し無線信号を無効化するように指示する,請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 前記制御部は,前記外部の通信装置から送出された無線信号を解析した結果,該無線信号が所定の情報に対してアクセスするコマンド信号である場合,前記無線信号を無効化することを決定する,請求項7に記載の無線通信装置。
  10. 外部の通信装置から送出される無線信号の強度について検知する検知工程と;
    前記無線信号の強度が所定の強度を超えたことを示す検知信号を生成する検知信号生成工程と;
    前記検知信号が生成されると,前記無線信号を検出したことを報知する報知工程と;
    少なくとも前記無線信号の強度と該無線信号のビット列が表すコマンドとを基にして,少なくとも前記無線信号の強度の情報および前記無線信号のビット列が表すコマンドの情報を含むログを出力するログ出力工程とを含む,無線信号処理方法。
  11. 前記報知工程と前記ログ出力工程とは並列的に実行される,請求項10に記載の無線信号処理方法。
  12. 前記報知工程では,前記無線信号を解析した結果,その無線信号のビット列が表すコマンドに応じて,その無線信号の内容を報知するか否かが決定される,請求項10に記載の無線信号処理方法。
  13. 前記外部の通信装置から送出された無線信号が所定の情報に対してアクセスする信号である場合,報知することが決定される,請求項10に記載の無線信号処理方法。
  14. 前記無線信号処理方法は,前記外部の通信装置からの無線信号のうち全部又は一部を無効化する無効化工程をさらに含む,請求項10に記載の無線信号処理方法。
  15. 前記無効化工程では,前記無効化工程が行われる度に又は予めに,利用者から該無効化工程を実行することについて許可を受付けた場合,前記無線信号を無効化する,請求項14に記載の無線信号処理方法。
  16. 前記無効化工程では,前記外部の通信装置から送出された無線信号を解析した結果,該無線信号が所定の情報に対してアクセスするコマンド信号である場合,前記無線信号を無効化することを決定する,請求項14に記載の無線信号処理方法。
  17. 外部の通信装置から送出される無線信号の強度について検知する検知工程と;
    前記無線信号の強度が所定の強度を超えたことを示す検知信号を生成する検知信号生成工程と;
    前記検知信号と,前記無線信号を解析し該無線信号のビット列が表すコマンドとを基にして,該無線信号のビット列が表すコマンドを報知するか否かを判断する判断工程と;
    前記無線信号を検出したことを報知する報知工程と;
    少なくとも前記無線信号の強度と該無線信号のビット列が表すコマンドとを基にして、少なくとも前記無線信号の強度の情報および前記無線信号のビット列が表すコマンドの情報を含むログを出力するログ出力工程とを含む,無線信号処理方法。
  18. コンピュータをして,外部の通信装置から送出される無線信号の強度について検知し,該無線信号の強度が所定の強度を超えたことを示す検知信号を生成する検知手段と;
    前記検知信号が生成されると,前記無線信号を検出したことを報知する報知手段と;
    前記無線信号を解析し,その無線信号のビット列が表すコマンドを解釈する制御手段と;
    少なくとも前記無線信号の強度と,該無線信号のビット列が表すコマンドとを基に,少なくとも前記無線信号の強度の情報および前記無線信号のビット列が表すコマンドの情報を含むログを出力するログ出力手段とを含んで,無線通信装置として機能させる,コンピュータプログラム。
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