JP4510977B2 - 音声符号化方法および音声復号化方法とその装置 - Google Patents

音声符号化方法および音声復号化方法とその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、音声信号をディジタル信号に圧縮符号化する音声符号化方法および音声復号化方法とその装置に関し、特に低ビットレートで品質の高い音声を再生するための音声符号化方法および音声復号化方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、符号または符号化結果を用いて該符号化、復号化区間における音声の雑音性の度合を評価し、その評価結果に応じて異なる駆動符号帳を用いる符号駆動線形予測(Code Excited Linear Prediction,以下、CELPという)音声符号化復号化方法としては、図11に示すようなものがある。
【0003】
図11は従来の音声符号化方法および音声復号化方法を実現するための音声符号化復号化装置の全体構成の一例を示すブロック図であり、図において1は音声のパラメータを符号化する符号化部、2は前記パラメータをもとに音声を復号化する復号化部、3は符号化部1において符号化した線形予測パラメータの符号、入力音声と符号化音声との歪みを最小にする適応符号、駆動符号、ゲインの符号を多重化し符号化結果S2として出力する多重化手段、4は符号化結果S2から前記線形予測パラメータの符号、入力音声と符号化音声との歪みを最小にする適応符号、駆動符号、ゲインの符号を分離する分離手段である。
【0004】
符号化部1は、線形予測パラメータ分析手段5、線形予測パラメータ符号化手段6、合成フィルタ7、雑音度評価手段8、適応符号帳9、駆動符号帳切替手段10、第1の駆動符号帳11、第2の駆動符号帳12、ゲイン符号化手段13、重み付け加算手段14、距離計算手段15などから構成されている。
【0005】
線形予測パラメータ分析手段5は、入力音声S1を分析し、音声のスペクトル情報である線形予測パラメータを抽出するものである。
【0006】
線形予測パラメータ符号化手段6は、前記線形予測パラメータを符号化し、その符号化した線形予測パラメータを合成フィルタ7の係数として設定するものである。
【0007】
合成フィルタ7は、入力された駆動音源信号から符号化音声を生成するものである。
【0008】
雑音度評価手段8は、入力された符号化した線形予測パラメータからスペクトルの傾斜と短期予測利得を、適応符号からピッチ変動を求めてその符号化区間の雑音性の度合を評価し、その評価結果を出力するものである。
【0009】
適応符号帳9は、過去の駆動音源信号を記憶しており、適応符号に対応して過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力するものである。
【0010】
駆動符号帳切替手段10は、雑音性の度合の評価結果に応じて符号化に用いる駆動符号帳を切り替えるものである。
【0011】
第1の駆動符号帳11は、非雑音的な複数の時系列ベクトルを記憶したものであり、駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力するものである。
【0012】
第2の駆動符号帳12は、雑音的な複数の時系列ベクトルを記憶したものであり、駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力するものである。
【0013】
ゲイン符号化手段13は、適応符号帳9と、第1の駆動符号帳11または第2の駆動符号帳12からの各時系列ベクトルに対し重み付けするためのゲインを与えるものである。
【0014】
重み付け加算手段14は、適応符号帳9と、第1の駆動符号帳11または第2の駆動符号帳12からの各時系列ベクトルに対し、前記ゲインにより重み付けするものである。
【0015】
距離計算手段15は、符号化音声と入力音声S1との距離を求め、該距離が最小となる適応符号、駆動符号、ゲインを探索するものである。
【0016】
また、復号化部2は、線形予測パラメータ復号化手段16、合成フィルタ17、雑音度評価手段18、適応符号帳19、駆動符号帳切替手段20、第1の駆動符号帳21、第2の駆動符号帳22、ゲイン復号化手段23、重み付け加算手段24などから構成されている。
【0017】
線形予測パラメータ復号化手段16は、線形予測パラメータの符号から線形予測パラメータを復号化し、合成フィルタ17の係数として設定するものである。
【0018】
合成フィルタ17は出力音声S3を生成するものである。
雑音度評価手段18は、入力された復号化された線形予測パラメータと適応符号とから雑音性の度合を評価し、その評価結果を出力するものである。
【0019】
適応符号帳19は、適応符号に対応して過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力するものである。
【0020】
駆動符号帳切替手段20は、雑音度評価手段18による雑音性の度合の評価結果に応じて第1の駆動符号帳21と第2の駆動符号帳22とを切り替えるものである。
【0021】
第1の駆動符号帳21は、非雑音的な複数の時系列ベクトルを記憶しており、駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力するものである。
【0022】
第2の駆動符号帳22は、雑音的な複数の時系列ベクトルを記憶しており、駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力するものである。
【0023】
ゲイン復号化手段23は、ゲインの符号からゲインを復号化するものである。重み付け加算手段24は、適応符号帳19と、第1の駆動符号帳21または第2の駆動符号帳22からの各時系列ベクトルを、前記ゲインの符号から復号化したそれぞれのゲインに応じて重み付けして加算し出力するものである。
【0024】
次に動作について説明する。
CELP音声符号化では、5〜50msec程度の期間を1フレームとして、そのフレームの音声をスペクトル情報と音源情報に分けて符号化する。まず、符号化部1において、線形予測パラメータ分析手段5は入力音声S1を分析し、音声のスペクトル情報である線形予測パラメータを抽出する。線形予測パラメータ符号化手段6は前記線形予測パラメータを符号化し、その符号化した線形予測パラメータを合成フィルタ7の係数として設定するとともに、雑音度評価手段8へ出力する。
【0025】
次に、音源情報の符号化について説明する。
適応符号帳9には過去の駆動音源信号が記憶されており、適応符号に対応して過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する。雑音度評価手段8は、例えば図12に示すように、前記線形予測パラメータ符号化手段6から入力された符号化した線形予測パラメータからスペクトルの傾斜と短期予測利得を、適応符号からピッチ変動を求めてその符号化区間の雑音性の度合を評価し、その評価結果を駆動符号帳切替手段10に出力する。駆動符号帳切替手段10は前記雑音性の度合の評価結果に応じて、例えば雑音性の度合が小さけれは第1の駆動符号帳11を、雑音性の度合が大きければ第2の駆動符号帳12を用いるとして、符号化に用いる駆動符号帳を切り替える。
【0026】
第1の駆動符号帳11には、非雑音的な複数の時系列ベクトル、例えば学習用音声とその符号化音声との歪みが小さくなるように学習して構成された複数の時系列ベクトルが記憶されている。また、第2の駆動符号帳12には、雑音的な複数の時系列ベクトル、例えばランダム雑音から生成した複数の時系列ベクトルが記憶されており、それぞれ駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する。適応符号帳9と、第1の駆動符号帳11または第2の駆動符号帳12からの各時系列ベクトルは、ゲイン符号化手段13から与えられるそれぞれのゲインに応じて重み付け加算手段14で重み付けされて加算され、その加算結果は駆動音源信号として合成フィルタ7へ供給され符号化音声を生成する。
【0027】
距離計算手段15は符号化音声と入力音声S1との距離を求め、距離が最小となる適応符号、駆動符号、ゲインを探索する。
以上の符号化が終了した後、線形予測パラメータの符号、入力音声と符号化音声との歪みを最小にする適応符号、駆動符号、ゲインの符号を多重化手段3により多重化し、符号化結果S2として出力する。
【0028】
一方、復号化部2側においては、前記多重化されて送られてきた線形予測パラメータの符号、適応符号、駆動符号、ゲインの符号が分離手段4において分離される。そして、復号化部2の線形予測パラメータ復号化手段16が線形予測パラメータの符号から線形予測パラメータを復号化し、合成フィルタ17の係数として設定するとともに雑音度評価手段18へ出力する。次に、適応符号帳19は、適応符号に対応して過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する。雑音度評価手段18は、前記線形予測パラメータ復号化手段16から入力された復号化した線形予測パラメータと適応符号とから、符号化部1の雑音度評価手段8と同様の方法で雑音性の度合を評価し、その評価結果を駆動符号帳切替手段20に出力する。
【0029】
駆動符号帳切替手段20は、雑音度評価手段18による前記雑音性の度合の評価結果に応じて、符号化部1の駆動符号帳切替手段10と同様に第1の駆動符号帳21と第2の駆動符号帳22とを切り替える。
【0030】
第1の駆動符号帳21には非雑音的な複数の時系列ベクトル、例えば学習用音声とその符号化音声との歪みが小さくなるように学習して構成された複数の時系列ベクトルが記憶されており、また、第2の駆動符号帳22には雑音的な複数の時系列ベクトル、例えばランダム雑音から生成した複数の時系列ベクトルが記憶されており、それぞれ駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する。
【0031】
適応符号帳19と、第1の駆動符号帳21または第2の駆動符号帳22からの各時系列ベクトルは、ゲイン復号化手段23でゲインの符号から復号化したそれぞれのゲインに応じて重み付け加算手段24で重み付けして加算され、その加算結果は駆動音源信号として合成フィルタ17へ供給され出力音声S3を生成する。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
従来の音声符号化方法および音声復号化方法とその装置は以上のように構成されているので、スペクトル特性や信号周期の変動などにのみ基づいて雑音性の度合を評価しているため、例えば自動車のエンジンノイズなどのように、ある短い時間区間、スペクトル特性や信号周期の変動などについて音声信号に酷似する雑音信号が入力された場合、実際には雑音性の度合が大きい区間であるにもかかわらず雑音性の度合が小さいと誤った評価をしてしまう課題があった。
【0033】
また、この音声符号化方法および音声復号化方法とその装置では、性質の異なる駆動符号帳を切り替えて用いているので、その切替判定に用いる雑音性の度合の評価を誤り、その符号化、復号化区間に不適当な駆動符号帳が使用された場合には、それが局所的な短い区間であっても、符号化、復号化音声の品質が大きく劣化するという課題があった。
【0034】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、音声の雑音性の度合の評価精度を向上させ、品質の高い音声を再生できる音声符号化方法および音声復号化方法とその装置を得ることを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る音声符号化方法は、雑音性の度合の評価に用いるパラメータの1つとして、適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲインの符号または符号化結果を用いるようにしたものである。
【0036】
この発明に係る音声符号化方法は、駆動音源信号または駆動音源信号を線形予測合成して得られる符号化音声を分析し、該分析の結果得られる長周期予測利得をパラメータの1つとして用いて雑音性の度合の評価に用いるようにしたものである。
【0037】
この発明に係る音声符号化方法は、雑音性の度合を評価するためのパラメータの1つとして過去の雑音性の度合の評価結果を用いるようにしたものである。
【0038】
この発明に係る音声符号化方法は、格納している時系列ベクトルの雑音性の度合が異なる複数の駆動符号帳を、音声の雑音性の度合の評価結果に応じて切り替えて用いるようにしたものである。
【0039】
この発明に係る音声符号化方法は、音声の雑音性の度合の評価結果に応じて、駆動符号帳に格納している時系列ベクトルの雑音性の度合を変化させるようにしたものである。
【0040】
この発明に係る音声符号化方法は、音声の雑音性の度合の評価結果に応じて、ゲインの符号帳を切り替えるようにしたものである。
【0041】
この発明に係る音声復号化方法は、雑音性の度合を評価するためのパラメータの1つとして適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲインの符号または復号化結果を用いるようにしたものである。
【0042】
この発明に係る音声復号化方法は、駆動音源信号あるいは駆動音源信号を線形予測合成して得られる復号化音声を分析し、この結果得られる長周期予測利得を、雑音性の度合を評価するためのパラメータの1つとして用いるようにしたものである。
【0043】
この発明に係る音声復号化方法は、雑音性の度合を評価するためのパラメータの1つとして過去の雑音性の度合の評価結果を用いるようにしたものである。
【0044】
この発明に係る音声復号化方法は、格納している時系列ベクトルの雑音性の度合が異なる複数の駆動符号帳を、音声の雑音性の度合の評価結果に応じて切り替えて用いるようにしたものである。
【0045】
この発明に係る音声復号化方法は、音声の雑音性の度合の評価結果に応じて、駆動符号帳に格納している時系列ベクトルの雑音性の度合を変化させるようにしたものである。
【0046】
この発明に係る音声復号化方法は、音声の雑音性の度合の評価結果に応じて、ゲインの符号帳を切り替えるようにしたものである。
【0047】
この発明に係る音声符号化・音声復号化装置は、過去の駆動音源信号が記憶され、適応符号に対応して前記過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する適応符号帳と、非雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶され、駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する第1の駆動符号帳と、雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶され、前記駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する第2の駆動符号帳と、前記適応符号ベクトルおよび前記駆動符号ベクトルに対するゲインの符号または符号化、復号化結果を雑音性の度合の評価値を求めるための要素の1つとして用いて雑音性の度合を評価する雑音度評価手段とを備えるようにしたものである。
【0048】
この発明に係る音声符号化・音声復号化装置は、過去の駆動音源信号が記憶され、適応符号に対応して前記過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する適応符号帳と、非雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶され、駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する第1の駆動符号帳と、雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶され、前記駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する第2の駆動符号帳と、前記過去の駆動音源信号または該駆動音源信号を線形予測合成して得られる符号化音声を分析し、その長周期予測利得を求める長周期予測利得算出手段と、該長周期予測利得算出手段が求めた前記長周期予測利得を雑音性の度合の評価値を求めるための要素の1つとして用いて雑音性の度合を評価する雑音度評価手段とを備えるようにしたものである。
【0049】
この発明に係る音声符号化・音声復号化装置は、過去の駆動音源信号が記憶され、適応符号に対応して前記過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する適応符号帳と、非雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶され、駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する第1の駆動符号帳と、雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶され、前記駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する第2の駆動符号帳と、過去の雑音性の度合の評価結果を雑音性の度合の評価値を求めるための要素の1つとして用いて雑音性の度合を評価する雑音度評価手段とを備えるようにしたものである。
【0050】
この発明に係る音声符号化・音声復号化装置は、雑音度評価手段が評価した雑音性の度合により駆動符号帳を切り替える駆動符号帳切替手段を備えるようにしたものである。
【0051】
この発明に係る音声符号化・音声復号化装置は、雑音度評価手段が評価した雑音性の度合に応じて、駆動符号帳に格納している時系列ベクトルの雑音性の度合を変化させる雑音性変化付与手段を備えるようにしたものである。
【0052】
この発明に係る音声符号化・音声復号化装置は、過去の駆動音源信号が記憶され、適応符号に対応して前記過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する適応符号帳と、雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶され、前記駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する駆動符号帳と、前記適応符号ベクトルおよび前記駆動符号ベクトルに対するゲインの符号または符号化、復号化結果を雑音性の度合の評価値を求めるための要素の1つとして用いて雑音性の度合を評価する雑音度評価手段と、該雑音度評価手段が評価した雑音性の度合に応じて、前記駆動符号帳に格納している時系列ベクトルの低振幅なサンプルの振幅値を零にすることで雑音性の度合を変化させる雑音性変化付与手段とを備えるようにしたものである。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態について説明する。
実施の形態1.
図1はこの実施の形態1による音声符号化方法および音声復号化方法を実現する音声符号化・音声復号化装置の全体構成を示すブロック図である。図において、1は音声のパラメータを符号化する符号化部、2は前記パラメータをもとに音声を復号化する復号化部、3は前記符号化した線形予測パラメータの符号、入力音声と符号化音声との歪みを最小にする適応符号、駆動符号、ゲインの符号を多重化し符号化結果S2として出力する多重化手段、4は前記符号化結果S2から前記線形予測パラメータの符号、入力音声と符号化音声との歪みを最小にする適応符号、駆動符号、ゲインの符号を分離する分離手段である。
【0054】
また、5は線形予測パラメータ分析手段、6は線形予測パラメータ符号化手段、7は合成フィルタである。
線形予測パラメータ分析手段5は、入力音声S1を分析し、音声のスペクトル情報である線形予測パラメータを抽出するものである。
線形予測パラメータ符号化手段6は、線形予測パラメータを符号化し、該符号化した線形予測パラメータを合成フィルタ7の係数として設定するものである。
合成フィルタ7は符号化音声を生成するものである。
【0055】
9および19は過去の駆動音源信号が記憶された適応符号帳、11および21は非雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶された第1の駆動符号帳、12および22は雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶された第2の駆動符号帳、25および26は適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲインを用いて雑音性の度合を評価する雑音度評価手段、10および20は雑音性の度合により駆動符号帳を切り替える駆動符号帳切替手段である。
【0056】
また、13はゲイン符号化手段、14は重み付け加算手段、15は距離計算手段である。16は線形予測パラメータ復号化手段、17は合成フィルタ、23はゲイン復号化手段、24は重み付け加算手段である。
【0057】
ゲイン符号化手段13は、適応符号帳9と、第1の駆動符号帳11または第2の駆動符号帳12からの各時系列ベクトルに対し重み付けするためのゲインを与えるものである。この場合、図2に示すように符号化する区間の雑音性が大であると、そのときの前記ゲインは不安定になり、また雑音性が小、すなわち音声であれば前記ゲインは安定したものとなる。
【0058】
重み付け加算手段14は、適応符号帳9と、第1の駆動符号帳11または第2の駆動符号帳12からの各時系列ベクトルに対し、前記ゲインにより重み付けするものである。
【0059】
距離計算手段15は、合成フィルタ7が生成した符号化音声と入力音声S1との距離を求め、距離が最小となる適応符号、駆動符号、ゲインを探索するものである。
【0060】
線形予測パラメータ復号化手段16は、線形予測パラメータの符号から線形予測パラメータを復号化し、合成フィルタ17の係数として設定するものである。
【0061】
ゲイン復号化手段23は、ゲインの符号からゲインを復号化するものである。
重み付け加算手段24は、適応符号帳19と、第1の駆動符号帳21または第2の駆動符号帳22からの各時系列ベクトルを、前記ゲインの符号から復号化したそれぞれのゲインに応じて重み付けして加算し出力するものである。
合成フィルタ17は、出力音声S3を生成するものである。
【0062】
次に動作について説明する。
まず、符号化部1において、線形予測パラメータ分析手段5は入力音声S1を分析し、音声のスペクトル情報である線形予測パラメータを抽出する。線形予測パラメータ符号化手段6はその線形予測パラメータを符号化し、符号化した線形予測パラメータを合成フィルタ7の係数として設定するとともに、雑音度評価手段25へ出力する。
【0063】
次に、音源情報の符号化について説明する。
適応符号帳9には、過去の駆動音源信号が記憶されており、適応符号に対応して過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する。
【0064】
雑音度評価手段25は、例えば図2に示すように、前記線形予測パラメータ符号化手段6より入力した符号化した線形予測パラメータからスペクトルの傾斜と短期予測利得を、適応符号からピッチ変動を、適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲインの符号または符号化結果から適応符号ベクトルのゲインの符号化結果の変動と、適応符号ベクトルと駆動符号ベクトルのゲインの符号化結果の比およびその変動を求めて、前記求めた各パラメータ毎に雑音性の度合の評価値を求め、その全パラメータの評価値を重み付け平均して得られる値を最終的な雑音性の度合の評価結果とするなどとして、その符号化区間の雑音性の度合を評価し、その評価結果を駆動符号帳切替手段10に出力する。
【0065】
この場合、前述したように前記ゲイン符号化手段13から与えられるゲインは、符号化する区間が音声であれば安定し、雑音性が大であれば不安定であるため、前記適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対する前記ゲインの符号または符号化結果などを、雑音性の度合の評価を求めるためのパラメータの1つとすることで、雑音性の度合の評価精度が向上する。
【0066】
駆動符号帳切替手段10は前記雑音性の度合の評価結果に応じて、例えば雑音性の度合が小さければ第1の駆動符号帳11を、雑音の度合が大きければ第2の駆動符号帳12を用いるとして符号化に用いる駆動符号帳を切り替える。
【0067】
第1の駆動符号帳11には、非雑音的な複数の時系列ベクトル、例えば学習用音声とその符号化音声との歪みが小さくなるように学習して構成された複数の時系列ベクトルが記憶されている。
【0068】
また、第2の駆動符号帳12には、雑音的な複数の時系列ベクトル、例えばランダム雑音から生成した複数の時系列べクトルが記憶されており、それぞれ駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する。
【0069】
適応符号帳9と、第1の駆動符号帳11または第2の駆動符号帳12からの各時系列ベクトルは、ゲイン符号化手段13から与えられるそれぞれのゲインに応じて重み付け加算手段14で重み付けされ加算され、その加算結果は駆動音源信号として合成フィルタ7へ供給され符号化音声を生成する。距離計算手段15は前記符号化音声と入力音声S1との距離を求め、距離が最小となる適応符号、駆動符号、ゲインを探索する。
【0070】
以上の符号化が終了した後、線形予測パラメータの符号、入力音声S1と前記符号化音声との歪みを最小にする適応符号、駆動符号、ゲインの符号を符号化結果S2として出力する。
【0071】
次に、復号化部2について説明する。
復号化部2では、線形予測パラメータ復号化手段16は線形予測パラメータの符号から線形予測パラメータを復号化し、合成フィルタ17の係数として設定するとともに雑音度評価手段26へ出力する。
【0072】
次に、適応符号帳19は、適応符号に対応して過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する。
【0073】
雑音度評価手段26は、前記線形予測パラメータ復号化手段16から入力した復号化した線形予測パラメータと適応符号と、ゲイン復号化手段23から入力される過去に復号化された適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲインの符号または復号化結果から、符号化部1の雑音度評価手段25と同様の方法で雑音性の度合を評価し、評価結果を駆動符号帳切替手段20に出力する。
この場合においても、前記雑音度評価手段25と同様に復号化する区間の雑音性の度合の評価精度が向上する。
【0074】
駆動符号帳切替手段20は前記雑音性の度合の評価結果に応じて、符号化部1の駆動符号帳切替手段10と同様に第1の駆動符号帳21と第2の駆動符号帳22とを切り替える。
【0075】
第1の駆動符号帳21には非雑音的な複数の時系列ベクトル、例えば学習用音声とその符号化音声との歪みが小さくなるように学習して構成された複数の時系列ベクトルが、第2の駆動符号帳22には雑音的な複数の時系列ベクトル、例えばランダム雑音から生成した複数の時系列ベクトルが記憶されており、それぞれ駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する。
適応符号帳19と、第1の駆動符号帳21または第2の駆動符号帳22からの各時系列ベクトルは、ゲイン復号化手段23でゲインの符号から復号化したそれぞれのゲインに応じて重み付け加算手段24で重み付けして加算され、その加算結果は駆動音源信号として合成フィルタ17へ供給され出力音声S3を生成する。
【0076】
以上のように、この実施の形態1によれば、入力音声の雑音性の度合の評価に適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲインの情報を用いることにより、簡易に該符号化、復号化区間の入力信号の周期性の強弱およびその安定性の情報を求め、これを雑音性の度合の評価に用いることができるため、雑音性の度合の評価精度が向上する効果がある。
また、この評価に基づき入力音声の態様に適合した駆動符号帳を切り替えて用いるので、品質の高い音声を再生できる音声符号化方法および音声復号化方法とその装置が得られる効果がある。
【0077】
実施の形態2.
図3はこの実施の形態2の音声符号化方法および音声復号化方法を実現する音声符号化・音声復号化装置の全体構成を示すブロック図である。図3において図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。図において、27および29は駆動音源信号を分析してその長周期予測利得を求める長周期予測利得算出手段、28および30は駆動音源信号の長周期予測利得を用いて雑音性の度合を評価する雑音度評価手段である。
【0078】
次に動作について説明する。
まず符号化部1において、線形予測パラメータ分析手段5は入力音声S1を分析し、音声のスペクトル情報である線形予測パラメータを抽出する。線形予測パラメータ符号化手段6は前記線形予測パラメータ分析手段5が抽出した線形予測パラメータを符号化し、その符号化した線形予測パラメータを合成フィルタ7の係数として設定するとともに雑音度評価手段28へ出力する。
【0079】
次に、音源情報の符号化について説明する。
長周期予測利得算出手段27は過去の駆動音源信号(例えば、1つ前の符号化区間の信号)を分析し、信号の周期性の強弱を表す長周期予測利得(この長周期予測利得は、符号化する区間が音声である場合には前記信号の周期性は強くなることから図4に示すように安定し、また前記区間の雑音性の度合が大きいときには前記信号の周期性は弱くなることから不安定となる)を求め、雑音度評価手段28へ出力する。適応符号帳9には前記過去の駆動音源信号が記憶されており、適応符号に対応して過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する。
【0080】
雑音度評価手段28は、例えば図4に示すように、前記線形予測パラメータ符号化手段6から入力した符号化した線形予測パラメータからスペクトルの傾斜と短期予測利得を、適応符号からピッチ変動を、前記長周期予測利得算出手段27から入力した過去の駆動音源信号の長周期予測利得からその変動を求めて、前記求めた各パラメータ毎に雑音性の度合の評価値を求め、その全パラメータの評価値を重み付け平均して得られる値を最終的な雑音性の度合の評価結果とするなどとして、該符号化区間の雑音性の度合を評価し、評価結果を駆動符号帳切替手段10に出力する。
【0081】
この場合、符号化する区間の雑音性の度合に応じた前記長周期予測利得の安定度から、その長周期予測利得を雑音性の度合の評価のためのパラメータの1つとして用いることで、その評価制度が向上する。
【0082】
駆動符号帳切替手段10は前記雑音性の度合の評価結果に応じて、例えば雑音性の度合が小さければ第1の駆動符号帳11を、雑音性の度合が大きければ第2の駆動符号帳12を用いるとして符号化に用いる駆動符号帳を切り替える。
【0083】
第1の駆動符号帳11には、非雑音的な複数の時系列ベクトル、例えば学習用音声とその符号化音声との歪みが小さくなるように学習して構成された複数の時系列ベクトルが記憶されている。
【0084】
また、第2の駆動符号帳12には、雑音的な複数の時系列ベクトル、例えばランダム雑音から生成した複数の時系列べクトルが記憶されており、それぞれ駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する。
【0085】
適応符号帳9と、第1の駆動符号帳11または第2の駆動符号帳12からの各時系列ベクトルは、ゲイン符号化手段13から与えられるそれぞれのゲインに応じて重み付け加算手段14で重み付けされて加算され、その加算結果は駆動音源信号として合成フィルタ7へ供給され符号化音声を生成する。
【0086】
距離計算手段15は符号化音声と入力音声S1との距離を求め、距離が最小となる適応符号、駆動符号、ゲインを探索する。
【0087】
以上の符号化が終了した後、線形予測パラメータの符号、入力音声と符号化音声との歪みを最小にする適応符号、駆動符号、ゲインの符号を符号化結果S2として出力する。
【0088】
次に、復号化部2について説明する。
復号化部2では、線形予測パラメータ復号化手段16は線形予測パラメータの符号から線形予測パラメータを復号化し、合成フィルタ17の係数として設定するとともに、雑音度評価手段30へ出力する。
【0089】
長周期予測利得算出手段29は過去の駆動音源信号を分析し、信号の周期性の強弱を表す長周期予測利得を求め、雑音度評価手段30へ出力する。次に、適応符号帳19は、適応符号に対応して過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する。
【0090】
雑音度評価手段30は、前記線形予測パラメータ復号化手段16から入力された復号化した線形予測パラメータと適応符号と、前記長周期予測利得算出手段29から入力された過去の駆動音源信号の長周期予測利得から、符号化部1の雑音度評価手段28と同様の方法で雑音性の度合を評価し、その評価結果を駆動符号帳切替手段20に出力する。
この場合、雑音度評価手段28と同様に復号化区間についての雑音性の度合の評価精度が向上する。
【0091】
駆動符号帳切替手段20は前記雑音性の度合の評価結果に応じて、符号化部1の駆動符号帳切替手段10と同様に第1の駆動符号帳21と第2の駆動符号帳22とを切り替える。
【0092】
第1の駆動符号帳21には非雑音的な複数の時系列ベクトル、例えば学習用音声とその符号化音声との歪みが小さくなるように学習して構成された複数の時系列ベクトルが記憶され、第2の駆動符号帳22には雑音的な複数の時系列ベクトル、例えばランダム雑音から生成した複数の時系列ベクトルが記憶されており、それぞれ駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する。
【0093】
適応符号帳19と第1の駆動符号帳21または第2の駆動符号帳22からの各時系列ベクトルは、ゲイン復号化手段23でゲインの符号から復号化したそれぞれのゲインに応じて重み付け加算手段24で重み付けされて加算され、その加算結果は駆動音源信号として合成フィルタ17へ供給され出力音声S3が生成される。
【0094】
以上のように、この実施の形態2によれば、入力音声の雑音性の度合の評価に駆動音源信号を直接分析して得られる長周期予測利得を用いることにより、駆動音源信号を生成するパラメータの一部である適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲインのみの情報を用いる場合よりも、より正確にその符号化、復号化区間の入力信号の周期性の強弱およびその安定性の情報を求めることができ、これを雑音性の度合の評価に用いることにより雑音性の度合の評価精度が向上する効果がある。
また、この評価に基づき入力音声の態様に適合した駆動符号帳を用いるので、品質の高い音声を再生できる音声符号化方法および音声復号化方法とその装置が得られる効果がある。
【0095】
実施の形態3.
前記実施の形態2では、長周期予測利得算出手段27,29で駆動音源信号を分析して長周期予測利得を求めているが、これに代え、図5に示すように駆動音源信号を線形予測合成して得られる合成フィルタ7,17の出力する符号化音声、復号化音声を分析して求めるとしても同様の効果が得られる。
【0096】
実施の形態4.
図6はこの実施の形態4の音声符号化方法および音声復号化方法を実現する音声符号化・音声復号化装置の全体構成を示すブロック図である。図6において図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。図において、31および32は過去の雑音性の度合の評価結果を用いて雑音性の度合を評価する雑音度評価手段である。
【0097】
次に動作について説明する。
まず、符号化部1においては、線形予測パラメータ分析手段5は入力音声S1を分析し、音声のスペクトル情報である線形予測パラメータを抽出する。線形予測パラメータ符号化手段6はその線形予測パラメータを符号化し、符号化した線形予測パラメータを合成フィルタ7の係数として設定するとともに雑音度評価手段31へ出力する。
【0098】
次に、音源情報の符号化について説明する。
適応符号帳9には、過去の駆動音源信号が記憶されており、適応符号に対応して過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する。
【0099】
雑音度評価手段31は、例えば図7に示すように、前記線形予測パラメータ符号化手段6から入力された符号化した線形予測パラメータからスペクトルの傾斜と短期予測利得を、適応符号からピッチ変動を、雑音度評価手段31から入力される過去の雑音性の度合の評価結果から過去の雑音の度合を求め、前記求めた各パラメータ毎に雑音性の度合の評価値(過去の雑音の度合についてのパラメータに関しては、例えば、直前の所定回数のフレームについての雑音の度合が大であれば、今回の符号化区間のフレームの雑音性の度合も大であるとの評価を行う)を求め、その全パラメータの評価値を重み付け平均して得られる値を最終的な雑音性の度合の評価結果とするなどとして、その符号化区間の雑音性の度合を評価し、その評価結果を駆動符号帳切替手段10に出力する。
【0100】
駆動音源切替手段10は前記雑音性の度合の評価結果に応じて、例えば雑音性の度合が小さければ第1の駆動符号帳11を、雑音性の度合が大きければ第2の駆動符号帳12を用いるとして符号化に用いる駆動符号帳を切り替える。
【0101】
第1の駆動符号帳11には、非雑音的な複数の時系列ベクトル、例えば学習用音声とその符号化音声との歪みが小さくなるように学習して構成された複数の時系列ベクトルが記憶されている。また、第2の駆動符号帳12には、雑音的な複数の時系列ベクトル、例えばランダム雑音から生成した複数の時系列べクトルが記憶されており、それぞれ駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する。
【0102】
適応符号帳9と、第1の駆動符号帳11または第2の駆動符号帳12からの各時系列ベクトルは、ゲイン符号化手段13から与えられるそれぞれのゲインに応じて重み付け加算手段14で重み付けして加算され、その加算結果は駆動音源信号として合成フィルタ7へ供給され符号化音声を生成する。
【0103】
距離計算手段15は符号化音声と入力音声S1との距離を求め、距離が最小となる適応符号、駆動符号、ゲインを探索する。
【0104】
以上の符号化が終了した後、線形予測パラメータの符号、入力音声と符号化音声との歪みを最小にする適応符号、駆動符号、ゲインの符号を符号化結果S2として出力する。
【0105】
次に、復号化部2について説明する。
復号化部2では、線形予測パラメータ復号化手段16は線形予測パラメータの符号から線形予測パラメータを復号化し合成フィルタ17の係数として設定するとともに雑音度評価手段32へ出力する。
【0106】
次に、適応符号帳19は、適応符号に対応して過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する。
【0107】
雑音度評価手段32は、前記線形予測パラメータ復号化手段16から入力された復号化した線形予測パラメータと適応符号と、その雑音度評価手段32自身から入力される過去の雑音性の度合の評価結果から、符号化部1の雑音度評価手段31と同様の方法で雑音性の度合を評価し、その評価結果を駆動符号帳切替手段20に出力する。
【0108】
駆動符号帳切替手段20は前記雑音性の度合の評価結果に応じて、符号化部1の駆動符号帳切替手段10と同様に第1の駆動符号帳21と第2の駆動符号帳22とを切り替える。
【0109】
第1の駆動符号帳21には非雑音的な複数の時系列ベクトル、例えば学習用音声とその符号化音声との歪みが小さくなるように学習して構成された複数の時系列ベクトルが記憶され、第2の駆動符号帳22には雑音的な複数の時系列ベクトル、例えばランダム雑音から生成した複数の時系列ベクトルか記憶されており、それぞれ駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する。
【0110】
適応符号帳19と、第1の駆動符号帳21または第2の駆動符号帳22からの各時系列ベクトルは、ゲイン復号化手段23でゲインの符号から復号化したそれぞれのゲインに応じて重み付け加算手段24で重み付けされて加算され、その加算結果は駆動音源信号として合成フィルタ17へ供給され出力音声S3を生成する。
【0111】
以上のように、この実施の形態4によれば、入力音声の雑音性の度合の評価に過去の雑音性の度合の評価結果を用いることにより、雑音性の度合の連続性に基づき局所的な雑音性の度合の評価誤りを解消でき、すなわち、連続する符号化、復号化対象フレームごとに、その雑音性の度合の評価結果が、雑音性大から雑音性小へ変わり、さらに雑音性大へ再度変わるなど、短時間の間に何度も評価結果が急変する様な状態を回避できるようになるため、雑音性の度合の評価精度が向上する効果がある。
また、この評価に基づき入力音声の態様に適合した駆動符号帳を用いるので、品質の高い音声を再生できる音声符号化方法および音声復号化方法とその装置が得られる効果がある。
【0112】
実施の形態5.
前記実施の形態1から実施の形態4では、2つの駆動符号帳を切り替えて用いているが、これに代え、この実施の形態5では3つ以上の駆動符号帳を備え、雑音性の度合に応じて切り替えて用いる。
【0113】
従って、この実施の形態5によれば、音声を雑音/非雑音の2通りだけでなく、やや雑音的であるなどの中間的な音声に対してもそれに適した駆動符号帳を用いることができるので品質の高い音声を再生できる音声符号化方法および音声復号化方法とその装置が得られる効果がある。
【0114】
実施の形態6.
図8はこの実施の形態6の音声符号化方法および音声復号化方法を実現するこの実施の形態6の音声符号化・音声復号化装置の全体構成を示すブロック図である。図8において図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。図において33および35は雑音的な時系列ベクトルを格納した駆動符号帳、34および36は前記時系列ベクトルの低振幅なサンプルの振幅値を零にするサンプル間引き手段(雑音性変化付与手段)である。
【0115】
次に動作について説明する。
まず、符号化部1において、線形予測パラメータ分析手段5は入力音声S1を分析し、音声のスペクトル情報である線形予測パラメータを抽出する。
線形予測パラメータ符号化手段6は線形予測パラメータ分析手段5が抽出した線形予測パラメータを符号化し、その符号化した線形予測パラメータを合成フィルタ7の係数として設定するとともに、雑音度評価手段25へ出力する。
【0116】
次に、音源情報の符号化について説明する。
適応符号帳9には過去の駆動音源信号が記憶されており、適応符号に対応して過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する。
【0117】
雑音度評価手段25は、例えば、前記線形予測パラメータ符号化手段6から入力された符号化した線形予測パラメータからスペクトルの傾斜と短期予測利得を、適応符号からピッチ変動を、ゲイン符号化手段13から入力される過去に決定された適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲインの符号または符号化結果から適応符号ベクトルのゲインの符号化結果の変動、適応符号ベクトルと駆動符号ベクトルのゲインの符号化結果の比およびその変動を求めて、前記求めた各パラメータ毎に雑音性の度合の評価値を求め、その全パラメータの評価値を重み付け平均して得られる値を最終的な雑音性の度合の評価結果とするなどとして、該符号化区間の雑音性の度合を評価し、その評価結果をサンプル間引き手段34に出力する。
【0118】
駆動符号帳33には、例えばランダム雑音から生成した複数の時系列ベクトルが記憶されており、駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する。
【0119】
サンプル間引き手段34は、前記雑音性の度合の評価結果に応じて雑音性の度合が小さければ前記駆動符号帳33から入力された時系列ベクトルに対して、例えば所定の振幅値に満たないサンプルの振幅値を零にした時系列ベクトルを出力し、また、雑音性の度合が大きければ前記駆動符号帳33から入力された時系列ベクトルをそのまま出力する。
【0120】
適応符号帳9とサンプル間引き手段34からの各時系列ベクトルは、ゲイン符号化手段13から与えられるそれぞれのゲインに応じて重み付け加算手段14で重み付けされ加算され、その加算結果は駆動音源信号として合成フィルタ7へ供給され符号化音声を生成する。
【0121】
距離計算手段15は符号化音声と入力音声S1との距離を求め、距離が最小となる適応符号、駆動符号、ゲインを探索する。
【0122】
以上の符号化が終了した後、線形予測パラメータの符号、入力音声と符号化音声との歪みを最小にする適応符号、駆動符号、ゲインの符号を符号化結果S2として出力する。
【0123】
次に、復号化部2について説明する。
復号化部2では、線形予測パラメータ復号化手段16は線形予測パラメータの符号から線形予測パラメータを復号化し、合成フィルタ17の係数として設定するとともに雑音度評価手段26へ出力する。
【0124】
次に、音源情報の復号化について説明する。
適応符号帳19は、適応符号に対応して、過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する。雑音度評価手段26は、線形予測パラメータ復号化手段16から入力した復号化された線形予測パラメータと適応符号と、ゲイン復号化手段23から入力される過去に復号化された適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲインの符号または復号化結果から、符号化部1の雑音度評価手段25と同様の方法で雑音性の度合を評価し、その評価結果をサンプル間引き手段36に出力する。
【0125】
駆動符号帳35は、駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する。サンプル間引き手段36は、前記雑音性の度合の評価結果に応じて、前記符号化部1のサンプル間引き手段34と同様の処理により時系列べクトルを出力する。適応符号帳19とサンプル間引き手段36からの各時系列ベクトルは、ゲイン復号化手段23から与えられるそれぞれのゲインに応じて重み付け加算手段24で重み付けされて加算され、その加算結果は駆動音源信号として合成フィルタ17へ供給され出力音声S3が生成される。
【0126】
以上のように、この実施の形態6によれは、符号化、復号化区間の雑音性の度合の評価に適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲインの情報も用いることにより、雑音性の度合の評価精度が向上する効果がある。
また、雑音的な時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして格納している駆動符号帳を備え、符号化、復号化区間の音声の雑音性の度合の評価結果に応じて、この評価に基づき入力音声の態様に適合するように、前記雑音的な駆動符号ベクトルの信号サンプルを間引くことにより雑音性の度合が小さい駆動符号ベクトルを生成するので、少ない情報量で、品質の高い音声を再生できる音声符号化方法および音声復号化方法とその装置が得られる効果がある。
また、複数の駆動符号帳を備える必要がないので、駆動符号帳の記憶に要するメモリ容量を少なくできる効果もある。
【0127】
実施の形態7.
前記実施の形態6では、時系列ベクトルのサンプルを間引く/間引かないの2通りとしているか、この実施の形態7では、これに代え、例えば雑音性の度合に応じてサンプルを間引く際の振幅閾値を変更するなど、サンプル間引き率を複数段階に変更しても良い。
【0128】
従って、この実施の形態7によれば、音声を雑音/非雑音の2通りだけでなく、やや雑音的であるなどの中間的な音声に対してもそれに適した時系列べクトルを生成し用いることができるので、品質の高い音声を再生できる音声符号化方法および音声復号化方法とその装置が得られる効果がある。
【0129】
実施の形態8.
図9はこの実施の形態8の音声符号化方法および音声復号化方法を実現する音声符号化・音声復号化装置の全体構成を示すブロック図である。図において、37および40は雑音的な時系列ベクトルを記憶している第1の駆動符号帳、38および41は非雑音的な時系列ベクトルを記憶している第2の駆動符号帳、39および42は重み決定手段(雑音性変化付与手段)である。
【0130】
次に動作について説明する。
まず、符号化部1において、線形予測パラメータ分析手段5は入力音声S1を分析し、音声のスペクトル情報である線形予測パラメータを抽出する。線形予測パラメータ符号化手段6は、線形予測パラメータ分析手段5が抽出した線形予測パラメータを符号化し、その符号化した線形予測パラメータを合成フィルタ7の係数として設定するとともに雑音度評価手段25へ出力する。
【0131】
次に、音源情報の符号化について説明する。
適応符号帳9には過去の駆動音源信号が記憶されており、適応符号に対応して過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する。
【0132】
雑音度評価手段25は、例えば前記線形予測パラメータ符号化手段6より入力された符号化した線形予測パラメータからスペクトルの傾斜と短期予測利得を、適応符号からピッチ変動を、ゲイン符号化手段13から入力される過去に決定された適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲインの符号または符号化結果から適応符号ベクトルのゲインの符号化結果の変動、適応符号ベクトルと駆動符号ベクトルのゲインの符号化結果の比およびその変動を求め、前記求めた各パラメータ毎に雑音性の度合の評価値を求め、その全パラメータの評価値を重み付け平均して得られる値を最終的な雑音性の度合の評価結果とするなどとして、その符号化区間の雑音性の度合を評価し、その評価結果を重み決定手段39に出力する。
【0133】
第1の駆動符号帳37には、例えばランダム雑音から生成した複数の雑音的な時系列ベクトルが記憶されており、駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する。第2の駆動符号帳38には、例えば学習用音声とその符号化音声との歪みが小さくなるように学習して構成された複数の時系列ベクトルが記憶されており、駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する。
【0134】
重み決定手段39は、前記雑音度評価手段25から入力された雑音性の度合の評価結果に応じて、例えば図10に従って、第1の駆動符号帳37からの時系列ベクトルと第2の駆動符号帳38からの時系列べクトルに与える重みを決定する。第1の駆動符号帳37および第2の駆動符号帳38からの各時系列ベクトルは、前記重み決定手段39から与えられる重みに応じて重み付けして加算される。
【0135】
適応符号帳9から出力された時系列ベクトルと、重み決定手段39により前記重み付け加算して生成された時系列ベクトルは、ゲイン符号化手段13から与えられるそれぞれのゲインに応じて重み付け加算手段14で重み付けされ加算され、その加算結果は駆動音源信号として合成フィルタ7へ供給され符号化音声を生成する。
【0136】
距離計算手段15は符号化音声と入力音声S1との距離を求め、距離が最小となる適応符号、駆動符号、ゲインを探索する。この符号化が終了した後、線形予測パラメータの符号、入力音声と符号化音声との歪みを最小にする適応符号、駆動符号、ゲインの符号を符号化結果S2として出力する。
【0137】
次に、復号化部2について説明する。
復号化部2では、線形予測パラメータ復号化手段16は線形予測パラメータの符号から線形予測パラメータを復号化し、合成フィルタ17の係数として設定するとともに雑音度評価手段26へ出力する。
【0138】
次に、音源情報の復号化について説明する。
適応符号帳19は、適応符号に対応して過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する。
雑音度評価手段26は、前記線形予測パラメータ復号化手段16から入力した復号化した線形予測パラメータと適応符号と、ゲイン復号化手段23から入力される過去に復号化された適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲインの符号または復号化結果から、符号化部1の雑音度評価手段25と同様の方法で復号化区間の雑音性の度合を評価し、評価結果を重み決定手段42に出力する。
【0139】
第1の駆動符号帳40および第2の駆動符号帳41は、駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する。重み決定手段42は前記雑音度評価手段26から入力された雑音性の度合の評価結果に応じて、符号化部1の重み決定手段39と同様に重みを与えるとする。
【0140】
第1の駆動符号帳40および第2の駆動符号帳41からの各時系列ベクトルは、前記重み決定手段42から与えられるそれぞれの重みに応じて重み付けされて加算される。
【0141】
適応符号帳19から出力された時系列ベクトルと、重み決定手段42により前記重み付け加算して生成された時系列ベクトルは、ゲイン復号化手段23でゲインの符号から復号化したそれぞれのゲインに応じて重み付け加算手段24で重み付けされて加算され、その加算結果は駆動音源信号として合成フィルタ17へ供給され出力音声S3を生成する。
【0142】
以上のように、この実施の形態8によれば、符号化、復号化区間の音声の雑音性の度合の評価に適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲインの情報も用いることにより、雑音性の度合の評価精度が向上する効果がある。
また、この評価に基づき入力音声の態様に適合するように雑音的な時系列ベクトルと非雑音的な時系列ベクトルを重み付き加算して用いるので、少ない情報量で、品質の高い音声を再生できる音声符号化方法および音声復号化方法とその装置が得られる効果がある。
【0143】
実施の形態9.
前記実施の形態6から前記実施の形態8では、音声の雑音性の度合の評価に適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲインを用いているが、この実施の形態9では、これに代えて駆動音源信号の長周期予測利得、あるいは駆動音源信号を線形予測合成して得られる符号化音声の長周期予測利得、あるいは過去の雑音性の度合の評価結果を用いるものであり、同様の効果が得られる。
【0144】
実施の形態10.
前記実施の形態1から前記実施の形態9では、雑音性の度合の評価に適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲイン、あるいは駆動音源信号の長周期予測利得、あるいは駆動音源信号を線形予測合成して得られる符号化音声の長周期予測利得、あるいは過去の雑音性の度合の評価結果をそれぞれ個別に用いているが、この実施の形態10では、これに代え、これらの2つ以上を組み合わせて用いる。
【0145】
この実施の形態10によれば、雑音性の度合の評価精度がさらに向上するので、品質の高い音声を再生できる音声符号化方法および音声復号化方法とその装置が得られる効果がある。
【0146】
実施の形態11.
前記実施の形態1から前記実施の形態10に対し、さらに雑音性の度合の評価結果に応じてゲイン符号化手段13およびゲイン復号化手段23におけるゲインの符号帳を変更するとしても良い。
【0147】
この実施の形態11によれば、駆動符号帳に応じて最適なゲインの符号帳を用いることができるので、品質の高い音声を再生できる音声符号化方法および音声復号化方法とその装置が得られる効果がある。
【0148】
実施の形態12.
前記実施の形態1から実施の形態11では、音声の雑音性の度合を評価し、その評価結果に応じて駆動符号帳またはゲインの符号帳を切り替えているが、有声の立ち上がりや破裂性の子音などをそれぞれ判定、評価し、その評価結果に応じて駆動符号帳またはゲインの符号帳を切り替えても良い。
【0149】
この実施の形態12によれば、音声の雑音的な状態だけでなく、有声の立ち上がりや破裂性子音などさらに細かく分類し、それぞれに適した駆動符号帳またはゲインの符号帳を用いることができるので、品質の高い音声を再生できる音声符号化方法および音声復号化方法とその装置が得られる効果がある。
【0150】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、音声符号化において、雑音性の度合を評価するためのパラメータの1つとして、適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲインの符号または符号化結果を用いるように構成したので、簡易にその符号化区間の入力信号の周期性の強弱およびその安定性の情報を求め、これを雑音性の度合の評価に用いることができ、雑音性の度合の評価精度が向上し、また、この評価に応じた駆動符号帳を用いるので、品質の高い音声の再生を可能にする符号化が実現できる効果がある。
【0151】
この発明によれば、音声符号化において、駆動音源信号または駆動音源信号を線形予測合成して得られる符号化音声を分析し、該分析の結果得られる長周期予測利得を雑音性の度合を評価するためのパラメータの1つとして用いるように構成したので、より正確にその符号化区間の入力信号の周期性の強弱およびその安定性の情報を求めることができ、これを雑音性の度合の評価に用いることにより雑音性の度合の評価精度が向上し、また、この評価に応じた駆動符号帳を用いるので、品質の高い音声の再生を可能にする符号化を実現できる効果がある。
【0152】
この発明によれば、音声符号化において、雑音性の度合を評価するためのパラメータの1つとして過去の雑音性の度合の評価結果を用いるように構成したので、雑音性の度合の連続性に基づき局所的な雑音性の度合の評価誤りを解消でき、雑音性の度合の評価精度が向上し、また、この評価に基づき入力音声の態様に適合した駆動符号帳を用いるので、品質の高い音声の再生を可能にする符号化を実現できる効果がある。
【0153】
この発明によれば、音声符号化において、格納している時系列ベクトルの雑音性の度合が異なる複数の駆動符号帳を、音声の雑音性の度合の評価結果に応じて切り替えて用いるように構成したので、やや雑音的であるなどの中間的な音声に対してもそれに適した駆動符号帳を用いることができるので品質の高い音声の再生を可能にする符号化を実現できる効果がある。
【0154】
この発明によれば、音声符号化において、音声の雑音性の度合の評価結果に応じて、駆動符号帳に格納している時系列ベクトルの雑音性の度合を変化させるように構成したので、少ない情報量で、品質の高い音声の再生を可能にする符号化を実現できる効果がある。
【0155】
この発明によれば、音声符号化において、音声の雑音性の度合の評価結果に応じて、ゲインの符号帳を切り替えるように構成したので、品質の高い音声の再生を可能にする符号化を実現できる効果がある。
【0156】
この発明によれば、音声復号化において、雑音性の度合を評価するためのパラメータの1つとして適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲインの符号または復号化結果を用いるように構成したので、簡易にその復号化区間の入力信号の周期性の強弱およびその安定性の情報を求め、これを雑音性の度合の評価に用いることができ、雑音性の度合の評価精度が向上し、また、この評価に基づき復号化する入力音声の態様に適合した駆動符号帳を用いるので、品質の高い音声を再生できる効果がある。
【0157】
この発明によれば、音声復号化において、雑音性の度合を評価するためのパラメータの1つとして、駆動音源信号あるいは駆動音源信号を線形予測合成して得られる復号化音声を分析し、この結果得られる長周期予測利得を用いるように構成したので、より正確にその復号化区間の入力信号の周期性の強弱およびその安定性の情報を求めることができ、これを雑音性の度合の評価に用いることにより雑音性の度合の評価精度が向上し、また、この評価に基づき復号化する入力音声の態様に適合した駆動符号帳を用いるので、品質の高い音声を再生できる効果がある。
【0158】
この発明によれば、音声復号化において、雑音性の度合を評価するためのパラメータの1つとして過去の雑音性の度合の評価結果を用いるように構成したので、雑音性の度合の連続性に基づき復号化の際の局所的な雑音性の度合の評価誤りを解消でき、雑音性の度合の評価精度が向上し、また、この評価に基づき復号化する入力音声の態様に適合した駆動符号帳を用いるので、品質の高い音声を再生できる効果がある。
【0159】
この発明によれば、音声復号化において、格納している時系列ベクトルの雑音性の度合が異なる複数の駆動符号帳を、音声の雑音性の度合の評価結果に応じて切り替えて用いるように構成したので、復号化するやや雑音的であるなどの中間的な音声に対してもそれに適した駆動符号帳を用いることができるので品質の高い音声を再生できる効果がある。
【0160】
この発明によれば、音声復号化において、音声の雑音性の度合の評価結果に応じて、駆動符号帳に格納している時系列ベクトルの雑音性の度合を変化させるように構成したので、少ない情報量で、品質の高い音声を再生できる効果がある。
【0161】
この発明によれば、音声復号化において、音声の雑音性の度合の評価結果に応じて、ゲインの符号帳を切り替えるように構成したので、品質の高い音声を再生できる効果がある。
【0162】
この発明によれば、過去の駆動音源信号が記憶され、適応符号に対応して前記過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する適応符号帳と、非雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶され、駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する第1の駆動符号帳と、雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶され、前記駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する第2の駆動符号帳と、前記適応符号ベクトルおよび前記駆動符号ベクトルに対するゲインの符号または符号化、復号化結果を雑音性の度合の評価値を求めるための要素の1つとして用いて雑音性の度合を評価する雑音度評価手段とを備えるように構成したので、簡易にその符号化区間または復号化区間の入力信号の周期性の強弱およびその安定性の情報を求め、これを雑音性の度合の評価に用いることができ、雑音性の度合の評価精度が向上し、また、この評価に基づき入力音声の態様に適合した駆動符号帳を用いるので、品質の高い音声の再生を可能にする符号化および復号化が実現できる効果がある。
【0163】
この発明によれば、過去の駆動音源信号が記憶され、適応符号に対応して前記過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する適応符号帳と、非雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶され、駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する第1の駆動符号帳と、雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶され、前記駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する第2の駆動符号帳と、前記過去の駆動音源信号または該駆動音源信号を線形予測合成して得られる符号化音声を分析し、その長周期予測利得を求める長周期予測利得算出手段と、該長周期予測利得算出手段が求めた前記長周期予測利得を雑音性の度合の評価値を求めるための要素の1つとして用いて雑音性の度合を評価する雑音度評価手段とを備えるように構成したので、より正確にその符号化区間または復号化区間の入力信号の周期性の強弱およびその安定性の情報を求めることができ、これを雑音性の度合の評価に用いることにより雑音性の度合の評価精度が向上し、また、この評価に基づき入力音声の態様に適合した駆動符号帳を用いるので、品質の高い音声の再生を可能にする符号化および復号化が実現できる効果がある。
【0164】
この発明によれば、過去の雑音性の度合の評価結果を雑音性の度合の評価値を求めるための要素の1つとして用いて雑音性の度合を評価する雑音度評価手段とを備えるように構成したので、雑音性の度合の連続性に基づき局所的な雑音性の度合の評価誤りを解消でき、雑音性の度合の評価精度が向上し、また、この評価に基づき入力音声の態様に適合した駆動符号帳を用いるので、品質の高い音声の再生を可能にする符号化および復号化が実現できる効果がある。
【0165】
この発明によれば、雑音度評価手段が評価した雑音性の度合により駆動符号帳を切り替える駆動符号帳切替手段を備えるように構成したので、品質の高い音声の再生を可能にする符号化および復号化が実現できる効果がある。
【0166】
この発明によれば、雑音度評価手段が評価した雑音性の度合に応じて、駆動符号帳に格納している時系列ベクトルの雑音性の度合を変化させる雑音性変化付与手段を備えるように構成したので、少ない情報量で品質の高い音声の再生を可能にする符号化および復号化を実現できる効果がある。
【0167】
この発明によれば、雑音度評価手段が評価した雑音性の度合に応じて、駆動符号帳に格納している時系列ベクトルの低振幅なサンプルの振幅値を零にすることで雑音性の度合を変化させる雑音性変化付与手段を備えるように構成したので、少ない情報量で品質の高い音声の再生を可能にする符号化および復号化を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による音声符号化方法および音声復号化方法を実現する音声符号化・音声復号化装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による音声符号化・音声復号化装置の雑音度評価手段が求める各パラメータ毎の雑音性の度合を示す説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による音声符号化方法および音声復号化方法を実現する音声符号化・音声復号化装置の全体構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による音声符号化・音声復号化装置の雑音度評価手段が求める各パラメータ毎の雑音性の度合を示す説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による音声符号化方法および音声復号化方法を実現する音声符号化・音声復号化装置の全体構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態4による音声符号化方法および音声復号化方法を実現する音声符号化・音声復号化装置の全体構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態4による音声符号化・音声復号化装置の雑音度評価手段が求める各パラメータ毎の雑音性の度合を示す説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態6による音声符号化方法および音声復号化方法を実現する音声符号化・音声復号化装置の全体構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態8による音声符号化方法および音声復号化方法を実現する音声符号化・音声復号化装置の全体構成を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態8による音声符号化・音声復号化装置の重み決定手段による時系列べクトルに与える重みについての説明図である。
【図11】 従来の音声符号化方法および音声復号化方法を実現する音声符号化・音声復号化装置の全体構成を示すブロック図である。
【図12】 従来の音声符号化・音声復号化装置の雑音度評価手段が求める各パラメータ毎の雑音性の度合を示す説明図である。
【符号の説明】
1 符号化部、2 復号化部、9 適応符号帳、10,20 駆動符号帳切替手段、11,37,40 第1の駆動符号帳、12,38,41 第2の駆動符号帳、13 ゲイン符号化手段、23 ゲイン復号化手段、25,26,28,30,31,32 雑音度評価手段、27,29 長周期予測利得算出手段、33,35 駆動符号帳、34,36 サンプル間引き手段(雑音性変化付与手段)、39,42 重み決定手段(雑音性変化付与手段)。

Claims (18)

  1. 符号化した線形予測パラメータからスペクトルの傾斜短期予測利得を、適応符号からピッチ変動を求め、その符号化区間における音声の雑音性の度合を評価し、その評価結果に応じた駆動符号帳を使用する、符号駆動線形予測方式を適用した音声符号化方法において、
    前記雑音性の度合の評価を求めるパラメータの1つとして応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲインの符号または符号化結果を用いることを特徴とする音声符号化方法。
  2. 符号化した線形予測パラメータからスペクトルの傾斜短期予測利得を、適応符号からピッチ変動を求め、その符号化区間における音声の雑音性の度合を評価し、その評価結果に応じた駆動符号帳を使用する、符号駆動線形予測方式を適用した音声符号化方法において、
    前記雑音性の度合の評価を求めるパラメータの1つとして、駆動音源信号または駆動音源信号を線形予測合成して得られる符号化音声を分析し、該分析の結果得られる長周期予測利得を用いることを特徴とする音声符号化方法。
  3. 符号化した線形予測パラメータからスペクトルの傾斜短期予測利得を、適応符号からピッチ変動を求めてその符号化区間における音声の雑音性の度合を評価し、その評価結果に応じた駆動符号帳を使用する、符号駆動線形予測方式を適用した音声符号化方法において、
    前記雑音性の度合の評価を求めるパラメータの1つとして、過去の雑音性の度合の評価結果を用いることを特徴とする音声符号化方法。
  4. 格納している時系列ベクトルの雑音性の度合が異なる複数の駆動符号帳を、音声の雑音性の度合の評価結果に応じて切り替えて用いることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の音声符号化方法。
  5. 音声の雑音性の度合の評価結果に応じて、駆動符号帳に格納している時系列ベクトルの雑音性の度合を変化させることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の音声符号化方法。
  6. 音声の雑音性の度合の評価結果に応じて、ゲインの符号帳を切り替えることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の音声符号化方法。
  7. 符号化した線形予測パラメータからスペクトルの傾斜短期予測利得を、適応符号からピッチ変動を求めてその符号化区間における音声の雑音性の度合を評価し、その評価結果に応じた駆動符号帳を使用する、符号駆動線形予測方式を適用した音声復号化方法において、
    前記雑音性の度合の評価を求めるパラメータの1つとして、適応符号ベクトルおよび駆動符号ベクトルに対するゲインの符号または復号化結果を用いることを特徴とする音声復号化方法。
  8. 符号化した線形予測パラメータからスペクトルの傾斜短期予測利得を、適応符号からピッチ変動を求めてその復号化区間における音声の雑音性の度合を評価し、その評価結果に応じた駆動符号帳を使用する、符号駆動線形予測方式を適用した音声復号化方法において、
    前記雑音性の度合の評価を求めるパラメータの1つとして、駆動音源信号あるいは駆動音源信号を線形予測合成して得られる復号化音声を分析し、この結果得られる長周期予測利得を用いることを特徴とする音声復号化方法。
  9. 符号化した線形予測パラメータからスペクトルの傾斜短期予測利得を、適応符号からピッチ変動を求めてその復号化区間における音声の雑音性の度合を評価し、その評価結果に応じた駆動符号帳を使用する、符号駆動線形予測方式を適用した音声復号化方法において、
    前記雑音性の度合の評価を求めるパラメータの1つとして、過去の雑音性の度合の評価結果を用いることを特徴とする音声復号化方法。
  10. 格納している時系列ベクトルの雑音性の度合が異なる複数の駆動符号帳を、音声の雑音性の度合の評価結果に応じて切り替えて用いることを特徴とする請求項7から請求項9のうちのいずれか1項記載の音声復号化方法。
  11. 音声の雑音性の度合の評価結果に応じて、駆動符号帳に格納している時系列ベクトルの雑音性の度合を変化させることを持徴とする請求項7から請求項9のうちのいずれか1項記載の音声復号化方法。
  12. 音声の雑音性の度合の評価結果に応じて、ゲインの符号帳を切り替えることを特徴とする請求項7から請求項11のうちのいずれか1項記載の音声復号化方法。
  13. 符号駆動線形予測方式が適用される音声符号化・音声復号化装置において、
    過去の駆動音源信号が記憶され、適応符号に対応して前記過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する適応符号帳と、
    非雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶され、駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する第1の駆動符号帳と、
    雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶され、前記駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する第2の駆動符号帳と、
    前記適応符号ベクトルおよび前記駆動符号ベクトルに対するゲインの符号または符号化、復号化結果を雑音性の度合の評価値を求めるための要素の1つとして用いて雑音性の度合を評価する雑音度評価手段と、
    を備えていることを特徴とする音声符号化・音声復号化装置。
  14. 符号駆動線形予測方式が適用される音声符号化・音声復号化装置において、
    過去の駆動音源信号が記憶され、適応符号に対応して前記過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する適応符号帳と、
    非雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶され、駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する第1の駆動符号帳と、
    雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶され、前記駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する第2の駆動符号帳と、
    前記過去の駆動音源信号または該駆動音源信号を線形予測合成して得られる符号化音声を分析し、その長周期予測利得を求める長周期予測利得算出手段と、
    該長周期予測利得算出手段が求めた前記長周期予測利得を雑音性の度合の評価値を求めるための要素の1つとして用いて雑音性の度合を評価する雑音度評価手段と、
    を備えていることを特徴とする音声符号化・音声復号化装置。
  15. 符号駆動線形予測方式が適用される音声符号化・音声復号化装置において、
    過去の駆動音源信号が記憶され、適応符号に対応して前記過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する適応符号帳と、
    非雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶され、駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する第1の駆動符号帳と、
    雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶され、前記駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する第2の駆動符号帳と、
    過去の雑音性の度合の評価結果を雑音性の度合の評価値を求めるための要素の1つとして用いて雑音性の度合を評価する雑音度評価手段と、
    を備えていることを特徴とする音声符号化・音声復号化装置。
  16. 雑音度評価手段が評価した雑音性の度合により駆動符号帳を切り替える駆動符号帳切替手段を備えていることを特徴とする請求項13から請求項15のうちのいずれか1項記載の音声符号化・音声復号化装置。
  17. 雑音度評価手段が評価した雑音性の度合に応じて、駆動符号帳に格納している時系列ベクトルの雑音性の度合を変化させる雑音性変化付与手段を備えていることを特徴とする請求項13から請求項15のうちのいずれか1項記載の音声符号化・音声復号化装置。
  18. 符号駆動線形予測方式が適用される音声符号化・音声復号化装置において、
    過去の駆動音源信号が記憶され、適応符号に対応して前記過去の駆動音源信号を周期的に繰り返した時系列ベクトルを適応符号ベクトルとして出力する適応符号帳と、
    雑音的な複数の時系列ベクトルが記憶され、駆動符号に対応した時系列ベクトルを駆動符号ベクトルとして出力する駆動符号帳と、
    前記適応符号ベクトルおよび前記駆動符号ベクトルに対するゲインの符号または符号化、復号化結果を雑音性の度合の評価値を求めるための要素の1つとして用いて雑音性の度合を評価する雑音度評価手段と、
    該雑音度評価手段が評価した雑音性の度合に応じて、前記駆動符号帳に格納している時系列ベクトルの低振幅なサンプルの振幅値を零にすることで雑音性の度合を変化させる雑音性変化付与手段を備えていることを特徴とする音声符号化・音声復号化装置。
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