JP4510971B2

JP4510971B2 - Plastic cap

Info

Publication number: JP4510971B2
Application number: JP2000005341A
Authority: JP
Inventors: 剛國本; 洋一辻口
Original assignee: Nippon Closures Co Ltd
Current assignee: Nippon Closures Co Ltd
Priority date: 2000-01-14
Filing date: 2000-01-14
Publication date: 2010-07-28
Anticipated expiration: 2020-01-14
Also published as: JP2001199458A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャップ本体に橋絡部を介して周状バンドが接続され、開封に際して周状バンドが切り離されることにより開封明示機能（タンパーエビデント性）が達成されるキャップに関するもので、より詳細には周状バンドの容器口部への係止が両者のラチェットを介して行われるキャップにおいて、開栓トルクの異常な上昇を抑制し、易開栓性を向上させるための改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】
周状バンドの切り離しによる開封明示機能（タンパーエビデント性）を利用するプラスチックキャップは今日では一般的であり、このキャップにおける周状バンドの係止乃至固定には、前述したラチェット方式の他に、周状バンドに設けられたフラップ片を上方に折り返した状態で容器首部のあごの下に係合させる方式、周状バンドに設けられたフィンを径内方且つ斜め方向に突出した状態で容器首部のあごの下に係合させる方式などが知られている。
【０００３】
これらの方式の内でも、ラチェット方式では、容器首部のラチェット爪と周状バンドの内側のラチェット片との周方向の係合によって周状バンドの容器口部に対する固定が行われるので、橋絡部を破断するのに必要な垂直方向へのストロークが比較的短くて済むという利点を有する。
【０００４】
特開平９−１５０８４６号公報には、頂板部とその周縁部から垂下したスカート状側壁とから成るキャップ本体と、スカート状側壁の下端に破断可能な橋絡部を介して連結されているタンパーエビデントバンドとから構成され、該タンパーエビデントバンドの内面には、容器首部のラチェット爪と係合し得るラチェット片が周方向に間隔をおいて複数形成されているラチェット式タンパーエビデントキャップにおいて、前記タンパーエビデントバンドの内面上方部分には、前記ラチェット爪よりも上方の容器首部外周に形成されている突起と係合し得る係止突起が径方向に突出しており、該係止突起は、前記ラチェット片の周方向先端部を基準としてキャップ開栓方向上流側であって且つ前記ラチェット爪とは重ならない位置に配置されていることを特徴とするタンパーエビデントキャップが記載されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
一般にキャップの締結（閉栓）においては、キャップの閉栓角度が大きくなるにつれて、容器口部とキャップ頂板部内面の密封部との係合の程度が大きくなり、従って一定の締まり角度以上では角度が大きくなるにつれて閉栓トルクが大きくなる。
また、密封に必要な閉栓トルクの制御は、マグネットクラッチ方式或いはサーボモーター方式等により行っている。
【０００６】
ところが、ラチェット方式のキャップでは、密封保持に必要な一定トルクでの閉栓が行われている場合、開栓に際してキャップの締結状態が固く、いわゆる開けにくいという事態をしばしば発生することがある。
この現象は、ラチェット式キャップに認められる特有の現象であるが、これを防止するための対策は特に講じられていなかった。
【０００７】
従って、本発明の目的は、ラチェット方式のタンパーエビデントキャップにおいて、開栓初期における開栓トルクを低減させ、易開栓性を向上させたキャップを提供するにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、頂板部とその周縁部から垂下したスカート状側壁とから成るキャップ本体と、スカート状側壁の下端に破断可能な橋絡部を介して連結されている周状バンドとから構成され、該周状バンドの内面には、容器首部のラチェット爪と係合し得るラチェット片が周方向に間隔をおいて複数形成されているプラスチックキャップにおいて、前記ラチェット片は閉栓時に容器首部のラチェット爪を乗り越えるときの抵抗力が異なる複数種のラチェット片から成り、該複数種のラチェット片が周方向に分散して形成されていることを特徴とするプラスチックキャップが提供される。
本発明のプラスチックキャップにおいては、
１．前記ラチェット片が周状バンドの内面に接続する付け根部と付け根部から内方且つ開栓方向に延びる片状係止部とから成り、前記ラチェット片の内抵抗力の小さいラチェット片は、片状係止部側の付け根の径方向厚みが他のラチェット片に比して小さくなるように形成されていること、
２．前記抵抗力の小さいラチェット片は、抵抗力の大きいラチェット片を基準にして、前記付け根の部分において６０乃至９０％の厚みを有すること、
３．前記周状バンドはラチェット片直上に径内方への環状突起部を有し、ラチェット片の上部は前記環状突起部と一体化されていること、
が好ましい。
【０００９】
【発明の実施形態】
本発明のキャップは、頂板部とその周縁部から垂下したスカート状側壁とから成るキャップ本体と、スカート状側壁の下端に破断可能な橋絡部を介して連結されている周状バンドとから構成され、該周状バンドの内面には、容器首部のラチェット爪と係合し得るラチェット片が周方向に間隔をおいて複数形成されているが、前記ラチェット片として、閉栓時に容器首部のラチェット爪を乗り越えるときの抵抗力が異なる複数種のラチェット片を周方向に分散して設けたことが特徴である。
このように、閉栓時に容器首部のラチェット爪を乗り越えるときの抵抗力が異なる複数種のラチェット片を周方向に分散して形成することにより、開栓初期における開栓トルクを低減させ、易開栓性を向上させることができる。
【００１０】
本発明におけるラチェット片の周状バンドへの配置の一例を説明するための図７において、周状バンド２の内面には、周方向に一定の間隔をおいて、ラチェット片１０が配置されている。このラチェット片１０は、周状バンド２の内面に接続する付け根部１１と、この付け根部から内方且つ開栓方向に延びる片状係止部１２とから成る。片状係止部１２の外面と周状バンド２の内面とは、片状係止部１２の先端側から付け根部１１まで閉栓方向に延びる溝１３により分離されている。
【００１１】
本発明では、容器首部のラチェット爪を乗り越えるときの抵抗力（以下単に抵抗力と呼ぶことがある）の小さいラチェット片１０ａと、この抵抗力の大きいラチェット片１０ｂとを、周状バンド２の内面に周方向に分散して設ける。
図７に示す具体例では、抵抗力の小さいラチェット片１０ａは、片状係止部側の付け根１２ａの径方向厚みｔ_１が他のラチェット片１０ｂの径方向厚みｔ_０に比して小さくなるように形成されている
また、抵抗力の小さいラチェット片１０ａと、抵抗力の大きいラチェット片１０ｂとは交互に設けれている。
【００１２】
ラチェット片の抵抗力を小さくするための手段は、特に限定されないが、一般的にいって、
ｉ．抵抗力の大きいラチェット片１０ｂに比して、片状係止部１２の厚みを小さくすると共に、片状係止部１２と周状バンド内面との間の溝１３を開栓方向と反対方向、つまり閉栓方向に深く形成する、
ii. 抵抗力の大きいラチェット片１０ｂに比して、片状係止部１２と周状バンド２の内面との間の溝１３を閉栓方向に深く形成すると共に、周状バンド２の内面側に外方に凹んだ溝１５を形成する、
iii.上記ｉ及びiiの組合せで溝１３を形成する、
等の手段で行われる。
【００１３】
本発明によれば、以上のように、抵抗力の小さいラチェット片１０ａと、抵抗力の大きいラチェット片１０ｂとを、周状バンド２の内面に周方向に分散して設けることにより、十分な密封性を保持しつつ、開栓初期における開栓トルクを低減させ、易開栓性を顕著に向上させることができ、この事実は後述する実施例及び比較例の記載から明らかとなる。
【００１４】
既に指摘したとおり、キャップの締結（閉栓）においては、キャップの閉栓角度が大きくなるにつれて、容器口部とキャップ頂板部内面の密封部との係合の程度が大きくなり、従って一定の締まり角度以上では角度が大きくなるにつれて閉栓トルクが大きくなるものであり、この傾向はラチェット式キャップにおいても同様に当てはまる。
しかしながら、ラチェット式キャップでは、閉栓に際して容器口部のラチェット爪とキャップのラチェット片とが係合するため、この係合の度ごとにトルクが段階的に大きくなるという現象がある。
【００１５】
添付図面の図１の曲線（イ）は、従来のラチェット方式のキャップについて、締まり角度とトルクとの関係を示したものであり、一定間隔の締まり角度ごとにトルクの山及び裾が現れており、このトルクの山の値及び裾の値は締まり角度が増大するにつれて増大していることがわかる。
尚、図１の曲線（ロ）はラチェット片を設けていない通常のキャップにおける締まり角度とトルクとの関係を示したものである。
【００１６】
図１の曲線（イ）と曲線（ロ）とから、次のことが理解される。
即ち、曲線（イ）における裾のトルク値は、通常のキャップ（曲線（ロ））と同様に、容器口部とキャップ頂板部内面の密封部との係合に伴うトルク値を表しており、締まり角度の増大に伴って大きな値となっている。
また、曲線（イ）におけるピーク値（山の高さ−裾の高さ）は、容器口部のラチェット爪とキャップのラチェット片とが係合に伴うトルク値を表しており、やはり締まり角度の増大に伴って大きな値となっている。これは、締まり角度の増大に伴って、両者の係合幅（係合高さ）が増大するためである。
以上のように、ラチェット方式のキャップにおける閉栓トルクは、密封部でのトルクと、ラチェット片でのトルクとが重畳したものである。
【００１７】
実際に閉栓操作が終了した時点での容器口部のラチェット爪とキャップのラチェット片との係合状態を考察すると、トルクによる閉栓レリーズ方式を採用しているため、キャップのラチェット片が容器口部のラチェット爪を乗り越えた非係合状態で閉栓しているとは考えられず、キャップのラチェット片が容器口部のラチェット爪を乗り越える手前の係合状態で閉栓が終了していると信じられる。
【００１８】
この状態を説明するための図３において、容器首部のラチェット爪５３は径外方向にほぼ直立している係止面５５と、閉栓方向に向けて次第に径が増大するように傾斜したスライド面５６と、両者の接続部に形成された曲率先端部５７とから形成されているが、キャップのラチェット片１０は、容器口部のラチェット爪５３を乗り越える手前の両者の係合トルクの大きい状態、即ちラチェット爪の曲率先端部５７がラチェット片の肉厚の大きい内面部位１４と係合した状態で停止している。
即ち、容器首部のラチェット爪５３とキャップのラチェット片内面との係合トルク値は、両者の回転角度によって変化し、図１の曲線（イ）に示すとおり、両者の係合が開始された位置（谷の部分）からキャップの回転が進むにつれて閉栓トルク値が次第に増大してピークに達し、ピークを通り過ぎた後では閉栓トルク値も次第に低下していることが分かる。
【００１９】
本発明によれば、開栓トルク値を減少させ、更には開栓に必要なエネルギーをも減少させることを目的とするものであり、この目的は、抵抗力の小さい（付け根部における径方向厚みの小さい）ラチェット片１０ａと、抵抗力の大きい（付け根部における径方向厚みの大きい）ラチェット片１０ｂとを、周状バンド２の内面に周方向に分散して設けることにより達成されるものである。
図１３は、抵抗力の小さい（付け根部における径方向厚みの小さい）ラチェット片１０ａと、抵抗力の大きい（付け根部における径方向厚みの大きい）ラチェット片１０ｂとを、周状バンド２の内面に周方向に分散して設けた本発明によるキャップと、このような分散構造を有しない通常のラチェット方式のキャップとについて、締まり角度と閉栓トルクとの関係を示したものであり、図１３において、本発明のキャップは実線で、従来のキャップは破線で示されている。
図１３から、本発明のキャップでは、閉栓トルクの最大値を示す山（III）の一つ手前に閉栓トルクのピーク値の低い山（II）が存在することが分かる。この点については、後に説明する。
【００２０】
実際に図１３の実線に示した締まり角度−閉栓トルク特性を有するラチェット方式キャップの開栓角度−開栓トルクの関係を示す図２において、開栓角度が比較的小さい範囲に認められる第一のピークＡと、開栓角度がそれよりも大きい範囲に認められる第二のピークＢとが認められる。
第二のピークＢは、キャップのラチェット片の係止部１２が容器首部５０の直立係止面５５と係合して、周状バンド２の回転が阻止され、キャップ本体１と周状バンド２との間の橋絡部が破断されるトルクに相当するものである。
一方、第一のピークＡは、図３に示すラチェット爪とラチェット片との係合状態から、開栓方向に両者の係合状態を解除するのに必要なトルク（ピーク高さ）やエネルギー（ピーク面積）を示すものである。
この第一のピークＡのトルク値が大きく、またこのピークの面積が大きいほど、開栓に際してキャップが固く、また粘り強くて開けにくいということになるが、本発明のキャップではピーク値であるトルク値もまたまたその面積も低く抑制されていることが明らかである。
【００２１】
今、閉栓に際して、容器首部のラチェット爪５３が確実にキャップのラチェット片１０を乗り越えるような第一のラチェット片Ｉと、容器首部のラチェット爪５３がキャップのラチェット片１０との間で回転角度の比較的浅い状態で確実に係止する第三のラチェット片IIIとの間に、第２のラチェット片IIが存在すると考える。
図１３の破線の閉栓トルク特性を有するキャップでは、第二のラチェット片IIの閉栓トルクのピーク値は第一のラチェット片Ｉの閉栓トルクピーク値と、第三のラチェット片IIIの閉栓トルク値とのほぼ中間にあるので、閉栓に際して容器首部のラチェット爪５３が第二のラチェット片IIを乗り越えて、第三のラチェット片IIIの閉栓トルクの大きい部分（図１３の破線の山（III）のピーク値に近い位置）と係合して、初期開栓トルクが大きい状態で停止する可能性がある。
これに対して、第二のラチェット片IIが抵抗力の小さいラチェット片１０ａであれば、容器口部のラチェット爪５３と第二のラチェット片IIとの係合時のトルクが第一のラチェット片Ｉの閉栓トルクとほぼ同じか或いはそれ以下のレベルに抑制できるので、容器首部のラチェット爪５３は、この第二のラチェット片IIを容易に乗り越えて、次ぎに来る第三のラチェット片IIIの閉栓トルクの比較的小さい部分（図１３の実線の山（III）のピーク値よりもかなり下の位置）と確実に係合して停止させることができる。
このため、本発明によれば、第一の開栓トルクＡのピーク高さも、ピーク面積も小さくすることが可能となり、開栓のし易さが顕著に向上するものである。
【００２２】
本発明においては、ラチェット片１０ａにおける閉栓時における抵抗力の低減は、既に指摘したとおり、抵抗力の大きいラチェット片１０ｂに比して、片状係止部側の付け根の径方向厚みをラチェット片１０ｂに比して小さくなるように形成することにより達成される。
このラチェット片の構成では、抵抗力の小さいラチェット片１０ａでも、また抵抗力の大きいラチェット片１０ｂでも、ラチェット片内面１４の寸法及び形状が一定となり、容器首部のラチェット爪５３に対する当接精度が高く、しかも成形も容易であるという利点が奏されるものである。
【００２３】
また、抵抗力の小さいラチェット片１０ａでは、図８に示すように、付け根部１１に対して開栓方向側に、付け根部１１に隣接して、周状バンド２の内面よりも外方に凹んだ溝１５を有していることが好ましい。
このような溝１５を設けると、既に指摘したとおり、付け根におけるラチェット片の径方向厚みを小さくできると共に、ラチェット片１０ａが容器首部のラチェット爪５３と係合したとき、ラチェット片１０ａの外面１６が周状バンド２の内面に当たるのが防止され、閉栓時のトルクを下げるのに有効に作用する。
【００２４】
本発明において、抵抗力の小さいラチェット片１０ａは、抵抗力の大きいラチェット片１０ｂを基準にして、片状係止部側の付け根部における径方向厚みが６０乃至９０％、特に７０乃至８５％の厚みを有することが好ましい。
即ち、ラチェット片１０ａの厚みが上記範囲を上回ると、キャップの閉栓途中において閉栓トルクを下げるという効果が十分でなく、一方、上記範囲を下回ると開栓時において、このラチェット片の強度が十分でなく、容器首部のラチェット爪との係合の際座屈を生じやすくなりやすい。
【００２５】
本発明は、周状バンド２がラチェット片直上に径内方への水平段差部（環状突起部）を有し、ラチェット片の上部が前記水平段差部と一体化されているキャップに特に有利に適用することができる。
周状バンド２がキャップの開栓に際して、キャップ本体から切り離され、容器首部に残留するものであることは既に指摘したが、この切り離された周状バンド２は容器から内容物を注ぎ出す際、容器首部から離脱して注ぎ出した内容物中に落下するおそれがある。
前記水平段差部の径方向内側に設けられた係止用突起は、容器首部に設けられた径外方への突起部と係合して、容器首部からの離脱を防止するものである。
一方、このタイプのキャップでは、ラチェット片１０の上部が前記環状突起部と一体化されていることが、ラチェット片の強度の点でも、またラチェット片の成形性の点でも好ましいが、このようなラチェット片の構造では、ラチェット片の動きがどうしても固くなるのを避け得ない。本発明によれば、抵抗力の小さいラチェット片を周状バンドに分散して設けることにより、ラチェット片の動きをより円滑に行わせることができる。
【００２６】
【実施例】
本発明を添付図面に示す実施例に基づいて更に説明するが、本発明はこの例に限定されるものでは決してない。
添付図面において、
図４は本発明のプラスチックキャップの一例の側断面図であり、
図５は図４のキャップの底面図であり、
図６は図４のキャップの側面図であり、
図７は図４のキャップにおけるラチェット片を拡大して示す拡大一部底面図であり、
図８は図４のキャップに設けるラチェット片の変形を拡大して示す拡大一部底面図であり、
図９は図４のキャップが容器首部に締結されている状態を示す拡大側断面図であり、
図１０はキャップを開栓した時の周状バンドと容器首部との位置関係を示す部分断面を示す図であり、
図１１はキャップ本体から切り離された周状バンドの落下位置を示す図であり、
図１２は周状バンドの上端面に形成されている突起を拡大して示す図である。
図１３は実施例及び比較例のキャップの締まり角度と閉栓トルクとの関係を示すグラフである。
【００２７】
本発明のこの実施例のキャップは、キャップ本体１と、タンパーエビデントバンド（周状バンド）２とから成る。
キャップ本体１は、頂板部５と、頂板部５の周縁部から垂下したスカート状側壁６とから構成されている。頂板部５の内面には、環状の密封部７が設けられており、環状の密封部７内に容器首部の上端が嵌合し、シール性が確保されるようになっている。また環状の密封部７を設ける代わりに、ライナー材乃至パッキンを頂板部５の内面に設けることにより、シール性を確保することもできる。
またスカート状側壁６の内面には、ネジ山８が設けられており、ネジ係合により、キャップが容器首部に締結されるようになっている。
【００２８】
周状バンド２は、スカート状側壁６の下側に配置され、周状バンド２の上端面とスカート状側壁６の下端面とは、周方向に適当な間隔をおいて複数設けられている破断可能な橋絡部９を介して連結されている。
図４によく示されている様に、周状バンド２は、上記橋絡部９が連結されている上端部では、スカート状側壁６の下端部のほぼ延長線上にあるが、この上端部より若干下がった位置で内周面及び外周面に水平段差部２ａ，２ｂが形成され、外側に広がった状態で垂下している。
図５から明らかな通り、周状バンド２の内周面には、適当な間隔をおいて複数のラチェット片１０が形成されており、これらのラチェット片１０は、キャップを開栓するときの旋回方向（図５中、矢線Ａで示す）を指向している。このラチェット片１０は、上端部が上記水平段差部２ａに固定されており（図４参照）、また図５に示されている如く、その付け根は、周状バンド２の内周面に固定されている。
尚、周状バンド２に適当な強度とラチェット片１０が形成される内側空間が確保される限り、周状バンド２の外周面に水平段差部２ｂを形成する必要はなく、例えば周状バンド２の外周面は、上端部からほぼストレートな形状で下方に垂下していてもよい。
【００２９】
ラチェット片１０の周状バンド２への配置を説明するための図７において、周状バンド２の内面には、周方向に一定の間隔をおいて、ラチェット片１０が配置されている。このラチェット片１０は、周状バンド２の内面に接続する付け根部１１と、この付け根部から内方且つ開栓方向に延びる片状係止部１２とから成る。片状係止部１２の外面と周状バンド２の内面とは、片状係止部１２の先端側から付け根部１１まで閉栓方向に延びる溝１３により分離されている。
【００３０】
本発明では、閉栓時に容器首部のラチェット爪を乗り越えるときの抵抗力が小さいラチェット片１０ａと、この抵抗力の大きいラチェット片１０ｂとを、周状バンド２の内面に周方向に分散して設ける。
ラチェット片の内、抵抗力の小さいラチェット片１０ａは、片状係止部側の付け根の径方向厚みが他のラチェット片１０ｂに比して小さくなるように形成されている必要があり、このため図７に示すラチェット片１０ａの具体例では、ラチェット片１０ｂに比して、片状係止部１２の厚みを小さくすると共に、溝１３をも閉栓方向に深く形成している。
図７に示す具体例では、抵抗力の小さいラチェット片１０ａと、抵抗力の大きいラチェット片１０ｂとが交互に設けれている。
一例として、周状バンド２の内面に設けるラチェット片１０の数が等間隔に１６であり、この内、抵抗力の小さいラチェット片１０ａの個数が８個、抵抗力の大きいラチェット片１０ｂの個数が８個であって、これらは交互に設けられている。一方、容器首部に設けるラチェット爪５３（図１０参照）の数は６個及び周状バンドの撓み防止用突起部５８（これについては後述する）は２個であって、合計で等間隔に８個であり、３６０／１６＝２２．５度回転する度に、全てのラチェット爪５３がラチェット片１０と係合するタイミングとなっている。
【００３１】
勿論、容器口部に設けるラチェット爪５３の個数や、周状バンド２に設けるラチェット片１０の個数は上述した例に限定されるものではなく、ラチェット爪５３の個数は一般に２乃至１６個、周状バンド２に設けるラチェット片１０の個数は一般にラチェット爪の個数の１乃至３倍であってもよく、一定の回転角度毎に全てのラチェット爪５３がラチェット片１０と係合するタイミングとなっているものであればよい。
抵抗力の小さいラチェット片１０ａと抵抗力の大きいラチェット片１０ｂとの分散配置は、
小抵抗力ラチェット片−大抵抗力ラチェット片
の交互配置であることが好ましいが、この他に
小抵抗力ラチェット片−小抵抗力ラチェット片−大抵抗力ラチェット片
のように、小抵抗力ラチェット片１０ａが２個以上並んだ配置となっていてもよい。
【００３２】
尚、以下の説明では、単にラチェット片１０として説明する場合もあるが、本発明におけるラチェット片１０は、小抵抗力ラチェット片１０ａと大抵抗力ラチェット片１０ｂとの分散配置となっていることが理解されるべきである。
【００３３】
抵抗力の小さいラチェット片１０ａの変形を示す図８において、図７に示すラチェット片１０ａと同様に、ラチェット片１０ｂに比して、片状係止部１２と周状バンド２の内面との間の溝１３をも閉栓方向に深く形成しているが、この具体例では、片状係止部１２は薄肉に形成されていず、その代わりに、周状バンド２の内面側に外方に凹んだ溝１５が形成されている。
このような溝１５を設けると、既に指摘したとおり、ラチェット片１０ａが容器首部のラチェット爪５３と係合したとき、ラチェット片１０ａの外面１６が周状バンド２の内面に当たるのが防止され、閉栓時のトルクを下げるのに有効に作用する。
【００３４】
上記キャップが容器首部と共に示されている図９において、容器首部５０は、その外周面上方にネジ山５１を有しており、さらに下方にはサポートリング５２が形成されている。即ち、ネジ山５１と、スカート状側壁６の内面に形成されているネジ山８とのネジ係合により、容器首部にキャップが締結される。
【００３５】
また、この容器首部５０には、サポートリング５２の付け根部上面に、適当な間隔をおいて、複数個のラチェット爪５３が設けられている。
ラチェット爪５３の配置の一例を示す図１０において、容器首部５０には、等間隔に配置された３個のラチェット爪５３からなる群が軸対称に２群設けられており、それらの２群の間に周状バンドの撓み防止用突起５８が設けられている。
この撓み防止用突起５８はキャップのラチェット片が乗り越えられるような山形状を有するものであり、容器を成形する割型からの型抜きを容易にする目的と、このような突起が存在しない場合に生じるキャップの周状バンドの開栓時の撓み変形を防止する目的とを有するものである。
さらに、サポートリング５２の上方には、周状バンド２を係止し、首部５０からの脱落を防止するための周状突起５４が形成されている。この突起５４は、容器の内容液を注出する際に、切り離された周状バンド２の容器首部５０からの脱落を有効に防止し得る限りにおいて、必ずしも周状に連続したものである必要はなく、例えば周方向に一定間隔で形成されているようなものであってもよい。
【００３６】
キャップを開栓した時の周状バンド２と容器首部との位置関係を図１０の部分断面に示す。即ち、このキャップを開栓すると、周状バンド２の内周面に形成されているラチェット片１０の周方向先端が、容器首部のラチェット爪５３に当接係合し、これにより、周状バンド２はそれ以上旋回することがない。一方、キャップ本体１は、そのまま開栓方向へ旋回し上昇するため、周状バンド２とキャップ本体１との橋絡部９が破断する。従って、周状バンド２は、キャップ本体１から切り離されて容器首部５０に残存し、キャップ本体１は容器首部５０から取り除かれることになる。
【００３７】
図４及び図５に戻って、この実施例では、周状バンド２の内周面側水平段差部２ａに径方向内側に突出した係止用突起２０が設けられる。この係止用突起２０は、図１１を併せて参照すれば理解されるように、容器首部５０に形成されている周状突起５４と係合するものである。即ち、キャップの開栓を行うと、上記で説明した通り、キャップ本体１は容器首部５０から取り除かれるが、周状バンド２は、キャップ本体１から切り離されて容器首部５０上に残存する。この状態で容器を傾けると、残存している周状バンド２も容易に脱落してしまうが、係止用突起２０が周状突起５４と係合するため、その脱落が有効に防止されるのである
。
【００３８】
図５から明らかな通り、上記係止用突起２０を、ラチェット片１０の周方向先端を基準として開栓方向上流側に偏った位置であって、開栓時にラチェット爪５３とは重ならないような位置に配置する。
即ち、図１１（Ａ）に示されている様に、キャップの開栓が行われ、周状バンド２がキャップ本体１から切り離された状態では、ラチェット片１０の周方向先端が容器首部のラチェット爪５３に当接係合している。従って、このラチェット片１０の周方向先端位置を基準として、ラチェット爪５３とは重ならないような位置を容易に設定することができる。
例えば、図５に示されているように、この例のキャップでは、ラチェット片１０の付け根部乃至その近傍に係止用突起２０が設けられており、このような位置では、ラチェット爪５３とは重ならないことになる。この結果として、キャップ本体１から切り離された周状バンド２は、係止用突起２０が設けられていない場合と同様に落下することになる。
【００３９】
図１１（Ａ）及び（Ｂ）に、キャップ本体１から切り離されたＰＰバンド２の落下位置を示す。
図１１（Ａ）に示されている様に、係止用突起２０がラチェット爪５３上に乗らないで落下すれば、周状バンド２は、その内周面水平段差部２ａがラチェット爪５３に当接するまで落下する。従って、この場合、一度開封されたキャップ本体１を再び装着すると、周状バンド２の上端面とスカート状側壁６の下端面との間隔は、図中ｐで示される。
一方、図１１（Ｂ）に示されている様に、係止用突起２０がラチェット爪５３上に乗ってしまうと、係止用突起２０の高さをｑとして、再び装着されたスカート状側壁６の下端面と周状バンド２の上端面との間隔は、ｐ−ｑとなってしまう。
【００４０】
従って、切り離された周状バンド２の落下に際して、係止用突起２０がラチェット爪５３上に乗ってしまった場合には、再度装着されたキャップ本体１と切り離されて残存している周状バンド２との間隔が狭くなってしまう。先にも説明した通り、この間隔が狭いと、キャップが開封されたものであるか否かを直ちに判別することができず、タンパーエビデント性の低下を免れない。
しかるに、切り離された周状バンド２は常に図１１（Ａ）の状態になるため、再度装着されたキャップ本体１と切り離された周状バンド２との間隔が十分に確保され、タンパーエビデント性が損なわれることがないという利点がある。
【００４１】
尚、上述した係止用突起２０は、容器を傾けた時に、切り離された周状バンド２が容器首部５０から簡単に脱落しないようにするために設けられるものであるから、一般的には、適当な間隔をおいて複数設けることが望ましい。これにより、どのような方向に容器首部５０を傾けた場合にも、切り離された周状バンド２の脱落を防止することができる。
【００４２】
また、この例のキャップでは、図４或いは図６に示されている様に、周状バンド２の上端面上に小間隔をおいて２個の上方突起３０，３０を周方向対象位置の２箇所に設け、且つこれら上方突起３０が形成されている部分に対応するスカート状側壁６の下端面に、該突起３０の外形にほぼ沿った形状の凹部３１を形成しておくことが望ましい。
このような上方突起３０及び凹部３１を形成しておくことにより、バージンのキャップを容器首部５０に装着する場合における橋絡部９の破断を有効に防止することができ、またキャップの開栓をスムーズに行うことができる。
【００４３】
これらの突起３０及び凹部３１が形成されている部分を拡大して示す図１２において、周状バンド２の上端面４０に形成されている上方突起３０は、その開栓方向側の立ち上がり面３０ａを直立面とし、閉栓方向側の立ち上がり面３０ｂを傾斜面とし、突起先端部３０ｃは水平面とするのがよく、従って、スカート状側壁６の下端面４１に形成される凹部３１の形状も、このような突起３０の形状に対応するように設定される。
【００４４】
即ち、バージンのキャップを容器首部５０に装着する（キャッピング）ために、閉栓方向に旋回してキャップを容器首部５０上に押し込んでいくと、先ず周状バンド２の内周面が容器首部５０に設けられているラチェット爪５３上を乗り越えていく。このために、周状バンド２には抵抗力が作用するが、キャップ本体１には抵抗力は作用せず、この抵抗力は橋絡部９に集中し、その破断が生じ易くなる。
しかるに、上方突起３０と凹部３１を形成しておけば、上方突起３０の直立面３０ａに、キャップ本体１の凹部３１の対応面が当接し、これにより、周状バンド２を閉栓方向に強制的に旋回させることができる。即ち、橋絡部９に集中する上記抵抗力を緩和することができ、橋絡部９の破断を防止することが可能となる。
【００４５】
またキャッピングに際しては、キャップに軸方向の荷重が加わり、この軸方向荷重によっても橋絡部９の破断を生じ易くなる。しかるに、上方突起先端部３０ｃがスカート状側壁６の下端面に当接することにより、このような軸方向荷重を緩和することができ、やはり橋絡部９の破断を有効に防止することができる。
【００４６】
またキャップの開栓に際しては、上方突起傾斜面３０ｂが、凹部３１の対応面との当接によって下方に押し下げられる。従って、キャップの開栓、即ち橋絡部９の破断をスムーズに行い、キャップの開栓を容易に行うことが可能となる。
【００４７】
尚、上記の一対の上方突起３０，３０の中間部分において、周状バンド２の上端面４０とスカート状側壁６の下端面４１とは、容易に破断される程度に連結されていることが好ましい。これにより、例えばキャップの閉栓、或いは開栓に際して上方突起３０が外側に拡がることなどによる上方突起３０と凹部３１との位置ズレが有効に防止され、上述した突起３０と凹部３１との組み合わせによる作用が安定して発現する。
【００４８】
本発明によれば、薄肉化ラチェット片１０ａと非薄肉化ラチェット片１０ｂとを、周状バンド２の内周面に分散配置した構造をとることにより、開栓初期における開栓トルクを低減させ、易開栓性を顕著に向上させることができる。
図１３は、下記の寸法を有する上記実施例のキャップ（曲線１）及び薄肉化ラチェット片１０ａを配置せず、非薄肉化ラチェット片１０ｂのみから形成されている以外は実施例と同様の比較例のキャップ（曲線２）について、締まり角度と閉栓トルクとの関係をプロットしたものである。

図１３から、薄肉化ラチェット片の部分では閉栓トルク値が、前段の非薄肉化ラチェット片の部分での閉栓トルク値とほぼ同等か或いはそれより低い値に抑えられており、薄肉化ラチェット片の乗り越えが容易に行われることを示している。
一方、一次開栓トルクの測定でも、比較例の開栓トルクは１６Kgfcmであるのに対して、実施例の開栓トルクは１１Kgfcm（図２の第一のピークＡ）であり、実際に開栓トルクが減少していることが分かった。
【００４９】
【発明の効果】
本発明によれば、薄肉化ラチェット片と非薄肉化ラチェット片とを、周状バンド２の内周面に分散配置した構造をとることにより、開栓初期における開栓トルクを低減させ、易開栓性を顕著に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】キャップの締まり角度と閉栓トルクとの関係を示すグラフである。
【図２】図１のキャップについて開栓角度と開栓トルクとの関係を示すグラフである。
【図３】容器首部のラチェット爪とラチェット片との係合状態を示す説明図である。
【図４】本発明のプラスチックキャップの一例の側断面図である。
【図５】図４のキャップの底面図である。
【図６】図４のキャップの側面図である。
【図７】図４のキャップにおけるラチェット片を拡大して示す拡大一部底面図である。
【図８】図４のキャップに設けるラチェット片の変形を拡大して示す拡大一部底面図である。
【図９】図４のキャップが容器首部に締結されている状態を示す拡大側断面図である。
【図１０】キャップを開栓した時の周状バンドと容器首部との位置関係を示す部分断面を示す図である。
【図１１】キャップ本体から切り離された周状バンドの落下位置を示す図である。
【図１２】周状バンドの上端面に形成されている突起を拡大して示す図である。
【図１３】実施例及び比較例のキャップの締まり角度と閉栓トルクとの関係を示すグラフである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cap in which a circumferential band is connected to the cap body via a bridging portion, and the circumferential band is cut off at the time of opening to achieve a tamper evident function (tamper evidence). The present invention relates to an improvement for suppressing an abnormal increase in opening torque and improving easy opening in a cap in which a circumferential band is locked to a container mouth portion through both ratchets.
[0002]
[Prior art]
A plastic cap that utilizes a tamper-evident function (tamper evidence) by separating the circumferential band is common today, and in addition to the ratchet method described above, the circumferential band can be locked or fixed. A method of engaging the flap piece provided on the circumferential band under the chin of the container neck with the flap piece folded upward, and a container neck with the fin provided on the circumferential band protruding radially inward and obliquely A method of engaging under the chin is known.
[0003]
Among these methods, in the ratchet method, the circumferential band is fixed to the container mouth portion by the circumferential engagement between the ratchet claw of the container neck and the ratchet piece inside the circumferential band. This has the advantage that the vertical stroke required to break the wire is relatively short.
[0004]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-150846 discloses a tamper shrimp connected to a cap body composed of a top plate portion and a skirt-like side wall hanging from its peripheral edge portion via a breakable bridging portion at the lower end of the skirt-like side wall. In the ratchet type tamper evident cap, the inner surface of the tamper evidence band is formed with a plurality of ratchet pieces that can be engaged with the ratchet pawl of the container neck at intervals in the circumferential direction. A locking protrusion that can engage with a protrusion formed on the outer periphery of the container neck above the ratchet claw protrudes in a radial direction on the inner surface upper portion of the tamper evidence band, and the locking protrusion is The ratchet piece is disposed at a position upstream from the circumferential tip of the ratchet piece in the cap opening direction and not overlapping the ratchet pawl. A tamper evident cap is described.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In general, in cap fastening (capping), as the cap closing angle increases, the degree of engagement between the container mouth and the sealing portion on the inner surface of the cap top plate increases, and therefore the angle increases beyond a certain tightening angle. As it becomes, the closing torque increases.
Further, the closing torque required for sealing is controlled by a magnet clutch system or a servo motor system.
[0006]
However, in the case of a ratchet type cap, when the cap is closed with a constant torque required for hermetic holding, the cap is often fastened at the time of opening, so that a situation where it is difficult to open the cap often occurs.
This phenomenon is a peculiar phenomenon observed in the ratchet type cap, but no measures have been taken to prevent this phenomenon.
[0007]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a ratchet-type tamper-evident cap that reduces the opening torque in the initial stage of opening and improves the ease of opening.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, the cap body is composed of a top plate portion and a skirt-like side wall hanging from the peripheral edge portion thereof, and a circumferential band connected to the lower end of the skirt-like side wall via a breakable bridging portion. In the plastic cap, a plurality of ratchet pieces that can engage with ratchet claws of the container neck are formed on the inner surface of the circumferential band at intervals in the circumferential direction. The ratchet piece is a ratchet of the container neck when the container is closed. There is provided a plastic cap comprising a plurality of types of ratchet pieces having different resistances when climbing over the claws, wherein the plurality of types of ratchet pieces are formed dispersed in the circumferential direction.
In the plastic cap of the present invention,
1. The ratchet piece is composed of a root portion connected to the inner surface of the circumferential band and a piece-like locking portion extending inward from the root portion and in the opening direction, and the ratchet piece having a small internal resistance force is a piece-like shape. The radial thickness of the base on the locking portion side is formed to be smaller than other ratchet pieces,
2. The ratchet piece having a low resistance has a thickness of 60 to 90% at the base portion based on the ratchet piece having a high resistance;
3. The circumferential band has an annular protrusion radially inward immediately above the ratchet piece, and the upper portion of the ratchet piece is integrated with the annular protrusion;
Is preferred.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The cap of the present invention comprises a cap body composed of a top plate portion and a skirt-like side wall hanging from the peripheral edge thereof, and a circumferential band connected to the lower end of the skirt-like side wall via a breakable bridging portion. A plurality of ratchet pieces that can be engaged with the ratchet pawls of the container neck are formed on the inner surface of the circumferential band at intervals in the circumferential direction. As the ratchet pieces, the ratchet pawls of the container neck at the time of closing are used. It is characterized in that a plurality of types of ratchet pieces having different resistances when getting over are distributed in the circumferential direction.
In this way, by forming a plurality of types of ratchet pieces with different resistances when climbing over the ratchet pawl at the neck of the container at the time of closing, the opening torque in the initial stage of opening is reduced, and easy opening Can be improved.
[0010]
In FIG. 7 for explaining an example of the arrangement of the ratchet pieces on the circumferential band in the present invention, the ratchet pieces 10 are arranged on the inner surface of the circumferential band 2 at a constant interval in the circumferential direction. . The ratchet piece 10 includes a root portion 11 connected to the inner surface of the circumferential band 2 and a piece-like locking portion 12 extending inward from the root portion and in the opening direction. The outer surface of the piece-like locking portion 12 and the inner surface of the circumferential band 2 are separated by a groove 13 extending in the closing direction from the distal end side of the piece-like locking portion 12 to the root portion 11.
[0011]
In the present invention, the ratchet piece 10a having a small resistance force (hereinafter simply referred to as a resistance force) when climbing over the ratchet claw of the container neck and the ratchet piece 10b having a large resistance force are connected to the inner surface of the circumferential band 2. Are distributed in the circumferential direction.
In the specific example shown in FIG. 7, the ratchet piece 10 a having a small resistance force has a radial thickness t of the base 12 a on the piece-like engagement portion side. ₁ Is the radial thickness t of the other ratchet piece 10b. ₀ It is formed to be smaller than
Further, the ratchet pieces 10a having a small resistance force and the ratchet pieces 10b having a high resistance force are alternately provided.
[0012]
The means for reducing the resistance of the ratchet piece is not particularly limited, but generally speaking,
i. Compared with the ratchet piece 10b having a large resistance force, the thickness of the piece-like locking portion 12 is reduced, and the groove 13 between the piece-like locking portion 12 and the inner surface of the circumferential band is opposite to the opening direction. In other words, forming deep in the direction of plugging,
ii. Compared with the ratchet piece 10b having a large resistance, the groove 13 between the piece-like locking portion 12 and the inner surface of the circumferential band 2 is formed deeper in the closing direction, and on the inner surface side of the circumferential band 2 Forming an outwardly recessed groove 15;
iii. forming a groove 13 by a combination of i and ii above;
Etc. are performed.
[0013]
According to the present invention, as described above, the ratchet piece 10a having a low resistance force and the ratchet piece 10b having a high resistance force are provided on the inner surface of the circumferential band 2 in a circumferentially distributed manner. It is possible to reduce the opening torque in the initial stage of opening the plug and to easily improve the easy opening, while this fact becomes clear from the description of Examples and Comparative Examples described later.
[0014]
As already pointed out, in cap tightening (capping), as the cap closing angle increases, the degree of engagement between the container mouth and the sealing portion of the inner surface of the cap top plate increases, and thus more than a certain tightening angle. Then, as the angle increases, the closing torque increases, and this tendency also applies to the ratchet cap.
However, in the ratchet type cap, the ratchet pawl of the container mouth portion and the ratchet piece of the cap engage with each other at the time of closing, so that there is a phenomenon that the torque increases stepwise for each engagement.
[0015]
The curve (A) in FIG. 1 of the accompanying drawings shows the relationship between the tightening angle and the torque for the conventional ratchet type cap, and peaks and hems of the torque appear at every fixed angle of tightening. It can be seen that the torque peak value and the skirt value increase as the tightening angle increases.
The curve (b) in FIG. 1 shows the relationship between the tightening angle and the torque in a normal cap not provided with a ratchet piece.
[0016]
The following can be understood from the curve (A) and the curve (B) in FIG.
That is, the torque value of the skirt in the curve (A) represents the torque value associated with the engagement between the container mouth portion and the sealing portion of the inner surface of the cap top plate portion, similarly to the normal cap (curve (B)). The value increases as the tightening angle increases.
Moreover, the peak value (the height of the peak-the height of the hem) in the curve (A) represents the torque value associated with the engagement of the ratchet pawl of the container mouth and the ratchet piece of the cap. The value increases with the increase. This is because the engagement width (engagement height) of both increases as the tightening angle increases.
As described above, the closing torque of the ratchet type cap is obtained by superimposing the torque at the sealing portion and the torque at the ratchet piece.
[0017]
Considering the state of engagement between the ratchet pawl of the container mouth and the ratchet piece of the cap when the closing operation is actually completed, the cap ratchet piece is used as the container mouth It is not considered that the cap is closed in the disengaged state over the ratchet pawl, and it is believed that the cap is closed in the engaged state before the ratchet piece of the cap gets over the ratchet pawl of the container mouth.
[0018]
In FIG. 3 for explaining this state, the ratchet pawl 53 of the container neck has a locking surface 55 that is substantially upright in the radially outward direction, and a sliding surface 56 that is inclined so that the diameter gradually increases in the closing direction. And the curvature tip portion 57 formed at the connecting portion between them, the ratchet piece 10 of the cap is in a state in which the engagement torque between the two in front of the ratchet pawl 53 over the container mouth portion is large, that is, The ratchet claw curvature tip 57 is stopped in a state where it is engaged with the inner surface portion 14 of the ratchet piece having a large thickness.
That is, the engagement torque value between the ratchet pawl 53 of the container neck and the inner surface of the ratchet piece of the cap changes depending on the rotation angle between the two, and as shown in the curve (A) of FIG. It can be seen that the closing torque value gradually increases and reaches a peak as the rotation of the cap progresses from the (valley part), and after passing the peak, the closing torque value gradually decreases.
[0019]
According to the present invention, the opening torque value is reduced, and further, the energy required for opening is also reduced, and this purpose is low in resistance (the radial thickness at the base portion). The ratchet piece 10a and the ratchet piece 10b having a large resistance (a large radial thickness at the base portion) are distributed in the circumferential direction on the inner surface of the circumferential band 2. .
FIG. 13 shows a ratchet piece 10a having a small resistance (small radial thickness at the root) and a ratchet piece 10b having a large resistance (large radial thickness at the root) on the inner surface of the circumferential band 2. FIG. 13 shows the relationship between the tightening angle and the closing torque for a cap according to the present invention distributed in the circumferential direction and a normal ratchet type cap not having such a dispersion structure. The cap of the present invention is shown by a solid line, and the conventional cap is shown by a broken line.
From FIG. 13, it can be seen that in the cap of the present invention, there is a peak (II) having a low peak value of the closing torque just before the peak (III) indicating the maximum value of the closing torque. This point will be described later.
[0020]
In FIG. 2, which shows the relationship between the opening angle and the opening torque of the ratchet type cap having the tightening angle-closing torque characteristic shown by the solid line in FIG. 13, the first one in which the opening angle is recognized within a relatively small range. A peak A and a second peak B observed in a range where the opening angle is larger than that are recognized.
In the second peak B, the locking portion 12 of the ratchet piece of the cap engages with the upright locking surface 55 of the container neck 50, so that the rotation of the circumferential band 2 is prevented, and the cap body 1 and the circumferential band 2 This corresponds to the torque at which the bridge between the two is broken.
On the other hand, the first peak A is the torque (peak height) and energy (peak height) and energy (necessary for releasing the engagement state between the ratchet pawl and the ratchet piece shown in FIG. Peak area).
As the torque value of the first peak A is larger and the area of the peak is larger, the cap is harder and more tenacious when opening the cap, but the torque value which is the peak value in the cap of the present invention. It is clear that the area is also kept low.
[0021]
Now, at the time of closing, the ratchet pawl 53 of the container neck surely gets over the ratchet piece 10 of the cap, and the ratchet pawl 53 of the container neck has a rotational angle between the ratchet pawl 10 of the cap. It is considered that the second ratchet piece II exists between the third ratchet piece III that securely locks in a relatively shallow state.
In the cap having the broken-line closing torque characteristic of FIG. 13, the peak value of the closing torque of the second ratchet piece II is the closing torque peak value of the first ratchet piece I, and the closing torque value of the third ratchet piece III. Therefore, when the container is closed, the ratchet pawl 53 at the neck of the container gets over the second ratchet piece II, and the portion of the third ratchet piece III where the closing torque is large (the peak of the peak (III) shown by the broken line in FIG. 13). (Position close to the value), there is a possibility that the initial opening torque is stopped in a large state.
On the other hand, if the second ratchet piece II is a ratchet piece 10a having a small resistance, the torque at the time of engagement between the ratchet pawl 53 of the container mouth portion and the second ratchet piece II is the first ratchet piece II. Therefore, the ratchet pawl 53 of the container neck easily gets over the second ratchet piece II, and the next ratchet piece III is closed. It can be stopped by reliably engaging with a relatively small portion of torque (a position considerably below the peak value of the solid line peak (III) in FIG. 13).
For this reason, according to the present invention, the peak height and the peak area of the first opening torque A can be reduced, and the ease of opening is remarkably improved.
[0022]
In the present invention, the reduction in the resistance force when the ratchet piece 10a is closed is, as already pointed out, compared with the ratchet piece 10b having a large resistance force, the radial thickness of the root on the piece-like locking portion side is set to the ratchet piece. This is achieved by forming it to be smaller than 10b.
In this structure of the ratchet piece, the size and shape of the inner surface 14 of the ratchet piece is constant regardless of whether the ratchet piece 10a has a low resistance or the ratchet piece 10b has a high resistance, and the contact accuracy of the container neck with the ratchet pawl 53 is high. And the advantage that shaping | molding is also easy is show | played.
[0023]
Further, in the ratchet piece 10a having a small resistance, as shown in FIG. 8, the ratchet piece 10a is recessed outward from the inner surface of the circumferential band 2 on the side of the opening direction with respect to the root portion 11, adjacent to the root portion 11. It is preferable to have a groove 15.
When such a groove 15 is provided, as already pointed out, the radial thickness of the ratchet piece at the base can be reduced, and when the ratchet piece 10a is engaged with the ratchet pawl 53 of the container neck, the outer surface 16 of the ratchet piece 10a is It is prevented from hitting the inner surface of the circumferential band 2 and effectively acts to reduce the torque at the time of closing.
[0024]
In the present invention, the ratchet piece 10a having a small resistance force has a radial thickness of 60 to 90%, particularly 70 to 85% at the base portion on the side of the piece-like locking portion, based on the ratchet piece 10b having a high resistance force. It is preferable to have a thickness.
That is, if the thickness of the ratchet piece 10a exceeds the above range, the effect of lowering the closing torque during the closing of the cap is not sufficient. On the other hand, if the thickness is below the above range, the ratchet piece 10a has sufficient strength at the time of opening. However, buckling tends to occur when the container neck is engaged with the ratchet pawl.
[0025]
The present invention is particularly advantageous for a cap in which the circumferential band 2 has a horizontal step portion (annular protrusion) directly inward on the ratchet piece, and the upper portion of the ratchet piece is integrated with the horizontal step portion. Can be applied.
It has already been pointed out that the circumferential band 2 is cut off from the cap body and remains on the neck of the container when the cap is opened, but when the separated circumferential band 2 is poured out of the container, There is a risk of falling into the contents poured out from the container neck.
The locking protrusion provided on the radially inner side of the horizontal stepped portion engages with a radially outward protruding portion provided on the container neck to prevent detachment from the container neck.
On the other hand, in this type of cap, it is preferable that the upper portion of the ratchet piece 10 is integrated with the annular protrusion in terms of the strength of the ratchet piece and the moldability of the ratchet piece. In the structure of the ratchet piece, it is inevitable that the movement of the ratchet piece becomes hard. According to the present invention, by providing the ratchet pieces having a small resistance force dispersed in the circumferential band, the ratchet pieces can be moved more smoothly.
[0026]
【Example】
The present invention will be further described based on examples shown in the accompanying drawings, but the present invention is in no way limited to these examples.
In the accompanying drawings,
FIG. 4 is a side sectional view of an example of the plastic cap of the present invention.
FIG. 5 is a bottom view of the cap of FIG.
6 is a side view of the cap of FIG.
FIG. 7 is an enlarged partial bottom view showing the ratchet piece in the cap of FIG. 4 in an enlarged manner,
FIG. 8 is an enlarged partial bottom view showing the deformation of the ratchet piece provided on the cap of FIG.
FIG. 9 is an enlarged side sectional view showing a state in which the cap of FIG. 4 is fastened to the container neck.
FIG. 10 is a diagram showing a partial cross section showing the positional relationship between the circumferential band and the container neck when the cap is opened,
FIG. 11 is a diagram showing the fall position of the circumferential band cut off from the cap body,
FIG. 12 is an enlarged view of the protrusion formed on the upper end surface of the circumferential band.
FIG. 13 is a graph showing the relationship between the cap tightening angle and the closing torque of the example and the comparative example.
[0027]
The cap of this embodiment of the present invention comprises a cap body 1 and a tamper evidence band (circumferential band) 2.
The cap body 1 is composed of a top plate portion 5 and a skirt-like side wall 6 that hangs down from the peripheral portion of the top plate portion 5. An annular sealing portion 7 is provided on the inner surface of the top plate portion 5, and the upper end of the container neck portion is fitted into the annular sealing portion 7 so as to ensure sealing performance. Further, instead of providing the annular sealing portion 7, a sealing property can be secured by providing a liner material or packing on the inner surface of the top plate portion 5.
Further, a thread 8 is provided on the inner surface of the skirt-shaped side wall 6 so that the cap is fastened to the container neck by screw engagement.
[0028]
The circumferential band 2 is disposed below the skirt-like side wall 6, and the upper end surface of the circumferential band 2 and the lower end surface of the skirt-like side wall 6 are plurally provided at appropriate intervals in the circumferential direction. They are connected via a possible bridge 9.
As is well shown in FIG. 4, the circumferential band 2 is substantially on the extension line of the lower end of the skirt-like side wall 6 at the upper end where the bridging portion 9 is connected.

Horizontal steps

2a and 2b are formed on the inner and outer peripheral surfaces at a slightly lowered position, and hang down in a state of spreading outward.
As is apparent from FIG. 5, a plurality of ratchet pieces 10 are formed at appropriate intervals on the inner peripheral surface of the circumferential band 2, and these ratchet pieces 10 rotate when the cap is opened. The direction is indicated (indicated by arrow A in FIG. 5). The ratchet piece 10 has an upper end fixed to the horizontal stepped portion 2a (see FIG. 4), and its root is fixed to the inner peripheral surface of the circumferential band 2 as shown in FIG. ing.
It is not necessary to form the horizontal step portion 2b on the outer peripheral surface of the circumferential band 2 as long as an appropriate space and an inner space in which the ratchet piece 10 is formed are secured to the circumferential band 2, for example, the circumferential band 2 The outer peripheral surface may be suspended downward in a substantially straight shape from the upper end.
[0029]
In FIG. 7 for explaining the arrangement of the ratchet piece 10 on the circumferential band 2, the ratchet piece 10 is arranged on the inner surface of the circumferential band 2 at a constant interval in the circumferential direction. The ratchet piece 10 includes a root portion 11 connected to the inner surface of the circumferential band 2 and a piece-like locking portion 12 extending inward from the root portion and in the opening direction. The outer surface of the piece-like locking portion 12 and the inner surface of the circumferential band 2 are separated by a groove 13 extending in the closing direction from the distal end side of the piece-like locking portion 12 to the root portion 11.
[0030]
In the present invention, the ratchet piece 10a having a small resistance when climbing over the ratchet claw of the container neck at the time of closing and the ratchet piece 10b having a large resistance are provided on the inner surface of the circumferential band 2 in the circumferential direction.
Among the ratchet pieces, the ratchet piece 10a having a small resistance force needs to be formed so that the radial thickness of the root on the piece-like engagement portion side is smaller than the other ratchet pieces 10b. In the specific example of the ratchet piece 10a shown in FIG. 7, compared with the ratchet piece 10b, the thickness of the piece-like locking portion 12 is reduced, and the groove 13 is also formed deep in the closing direction.
In the specific example shown in FIG. 7, the ratchet pieces 10a having a small resistance force and the ratchet pieces 10b having a high resistance force are alternately provided.
As an example, the number of ratchet pieces 10 provided on the inner surface of the circumferential band 2 is 16 at regular intervals. Of these, the number of ratchet pieces 10a having a small resistance force is eight and the number of ratchet pieces 10b having a high resistance force is eight. Eight are provided alternately. On the other hand, the number of ratchet claws 53 (see FIG. 10) provided on the container neck is six, and the number of protrusions 58 for preventing bending of the circumferential band (which will be described later) is two. Each time 360/16 = 22.5 degrees, all ratchet claws 53 are engaged with the ratchet pieces 10 each time.
[0031]
Of course, the number of ratchet claws 53 provided on the container mouth and the number of ratchet pieces 10 provided on the circumferential band 2 are not limited to the above-described example, and the number of ratchet claws 53 is generally 2 to 16, In general, the number of ratchet pieces 10 provided on the band 2 may be 1 to 3 times the number of ratchet claws, and the timing at which all ratchet claws 53 are engaged with the ratchet pieces 10 at a certain rotation angle. If it is,
The distributed arrangement of the ratchet piece 10a having a small resistance and the ratchet piece 10b having a high resistance is as follows.
Small resistance ratchet piece-Large resistance ratchet piece
It is preferable that this is an alternate arrangement.
Small resistance ratchet piece-Small resistance ratchet piece-Large resistance ratchet piece
As described above, two or more small resistance ratchet pieces 10a may be arranged side by side.
[0032]
In the following description, the ratchet piece 10 may be simply described as a ratchet piece 10, but the ratchet piece 10 according to the present invention has a distributed arrangement of a small resistance ratchet piece 10 a and a large resistance force ratchet piece 10 b. Should be understood.
[0033]
In FIG. 8 showing the deformation of the ratchet piece 10a having a small resistance force, it is similar to the ratchet piece 10a shown in FIG. 7 as compared with the ratchet piece 10b. The groove 13 is also deeply formed in the closing direction, but in this specific example, the piece-like locking portion 12 is not formed thin, but instead is recessed outward on the inner surface side of the circumferential band 2. A groove 15 is formed.
Providing such a groove 15 prevents the outer surface 16 of the ratchet piece 10a from hitting the inner surface of the circumferential band 2 when the ratchet piece 10a is engaged with the ratchet pawl 53 of the container neck, as already pointed out. It works effectively to reduce the torque of the hour.
[0034]
In FIG. 9 in which the cap is shown together with the container neck, the container neck 50 has a screw thread 51 above the outer peripheral surface thereof, and a support ring 52 formed further below. That is, the cap is fastened to the container neck by screw engagement between the thread 51 and the thread 8 formed on the inner surface of the skirt-like side wall 6.
[0035]
The container neck 50 is provided with a plurality of ratchet claws 53 on the upper surface of the base portion of the support ring 52 at an appropriate interval.
In FIG. 10 showing an example of the arrangement of the ratchet claws 53, the container neck portion 50 is provided with two groups of three ratchet claws 53 that are arranged at equal intervals in an axially symmetrical manner. A protrusion 58 for preventing bending of the circumferential band is provided therebetween.
This bend prevention protrusion 58 has a mountain shape so that the ratchet piece of the cap can get over, and for the purpose of facilitating the mold release from the split mold for forming the container, and when such a protrusion does not exist. The purpose of this is to prevent the deformation of the circumferential band of the cap that occurs when the cap is opened.
Furthermore, a circumferential protrusion 54 is formed above the support ring 52 to lock the circumferential band 2 and prevent it from falling off the neck portion 50. As long as the protrusion 54 can effectively prevent the separated circumferential band 2 from dropping from the container neck 50 when the liquid in the container is poured out, the protrusion 54 is not necessarily continuous in the circumferential shape. For example, it may be formed at regular intervals in the circumferential direction.
[0036]
The positional relationship between the circumferential band 2 and the container neck when the cap is opened is shown in the partial cross section of FIG. That is, when the cap is opened, the circumferential tip of the ratchet piece 10 formed on the inner circumferential surface of the circumferential band 2 comes into contact with and engages with the ratchet pawl 53 of the container neck, thereby the circumferential band. 2 does not turn any further. On the other hand, since the cap main body 1 is swung in the direction of opening as it is and rises, the bridging portion 9 between the circumferential band 2 and the cap main body 1 is broken. Therefore, the circumferential band 2 is separated from the cap body 1 and remains on the container neck 50, and the cap body 1 is removed from the container neck 50.
[0037]
Returning to FIG. 4 and FIG. 5, in this embodiment, a locking projection 20 protruding radially inward is provided on the inner circumferential surface side horizontal step portion 2 a of the circumferential band 2. The locking protrusion 20 engages with a circumferential protrusion 54 formed on the container neck 50, as will be understood with reference to FIG. That is, when the cap is opened, the cap body 1 is removed from the container neck 50 as described above, but the circumferential band 2 is separated from the cap body 1 and remains on the container neck 50. If the container is tilted in this state, the remaining circumferential band 2 easily falls off, but the locking projection 20 engages with the circumferential projection 54, so that the fall off is effectively prevented. is there
.
[0038]
As is clear from FIG. 5, the locking protrusion 20 is a position that is biased upstream in the opening direction with respect to the circumferential tip of the ratchet piece 10 and does not overlap the ratchet pawl 53 when opening. Place in position.
That is, as shown in FIG. 11A, when the cap is opened and the circumferential band 2 is separated from the cap body 1, the circumferential tip of the ratchet piece 10 is the ratchet of the container neck. Abuts and engages with the claw 53. Therefore, a position that does not overlap with the ratchet pawl 53 can be easily set on the basis of the circumferential tip position of the ratchet piece 10.
For example, as shown in FIG. 5, in the cap of this example, a locking projection 20 is provided at or near the base of the ratchet piece 10. It will not overlap. As a result, the circumferential band 2 separated from the cap body 1 falls in the same manner as when the locking projection 20 is not provided.
[0039]
FIGS. 11A and 11B show the dropping position of the PP band 2 separated from the cap body 1.
As shown in FIG. 11A, if the locking projection 20 falls without riding on the ratchet claw 53, the circumferential band 2 has its inner peripheral surface horizontal stepped portion 2a on the ratchet claw 53. It falls until it touches. Therefore, in this case, when the cap main body 1 once opened is attached again, the distance between the upper end surface of the circumferential band 2 and the lower end surface of the skirt-like side wall 6 is indicated by p in the figure.
On the other hand, as shown in FIG. 11 (B), when the locking projection 20 gets on the ratchet claw 53, the height of the locking projection 20 is set to q, and the skirt-shaped side wall mounted again. The distance between the lower end surface of 6 and the upper end surface of the circumferential band 2 is p-q.
[0040]
Therefore, when the locking projection 20 gets on the ratchet claw 53 when the separated circumferential band 2 is dropped, the circumferential band remaining separated from the cap body 1 that has been mounted again. The interval with 2 becomes narrow. As described above, if this interval is narrow, it cannot be immediately determined whether or not the cap has been opened, and a decrease in tamper evidence is inevitable.
However, since the separated circumferential band 2 is always in the state shown in FIG. 11 (A), a sufficient distance is ensured between the cap body 1 that has been reattached and the separated circumferential band 2, and tamper evidence is provided. There is an advantage that is not impaired.
[0041]
The above-described locking projection 20 is provided to prevent the separated circumferential band 2 from easily falling off the container neck 50 when the container is tilted. It is desirable to provide a plurality at appropriate intervals. Thereby, even if the container neck 50 is tilted in any direction, it is possible to prevent the separated circumferential band 2 from falling off.
[0042]
Moreover, in the cap of this example, as shown in FIG. 4 or FIG. 6, the two

upper protrusions

30, 30 are set at the circumferential target position 2 at a small interval on the upper end surface of the circumferential band 2. It is desirable to form a concave portion 31 having a shape substantially along the outer shape of the protrusion 30 on the lower end surface of the skirt-like side wall 6 corresponding to the portion where the upper protrusion 30 is formed.
By forming the upper protrusion 30 and the recess 31 in this manner, it is possible to effectively prevent the bridging portion 9 from being broken when the virgin cap is attached to the container neck 50, and the cap can be opened. It can be done smoothly.
[0043]
In FIG. 12, which shows an enlarged portion where these protrusions 30 and recesses 31 are formed, the upper protrusion 30 formed on the upper end surface 40 of the circumferential band 2 has a rising surface 30a on the opening direction side. The upright surface, the rising surface 30b on the plugging direction side should be inclined, and the protrusion tip 30c should be a horizontal surface. Therefore, the shape of the recess 31 formed on the lower end surface 41 of the skirt-like side wall 6 is also like this. It is set so as to correspond to the shape of the projection 30.
[0044]
That is, in order to mount the virgin cap on the container neck 50 (capping), when the cap is pushed onto the container neck 50 by turning in the closing direction, first, the inner peripheral surface of the circumferential band 2 is brought into contact with the container neck 50. Get over the ratchet pawl 53 provided. For this reason, a resistance force acts on the circumferential band 2, but no resistance force acts on the cap body 1, and this resistance force concentrates on the bridging portion 9, and the breakage tends to occur.
However, if the upper protrusion 30 and the concave portion 31 are formed, the corresponding surface of the concave portion 31 of the cap body 1 comes into contact with the upright surface 30a of the upper protrusion 30, thereby forcing the circumferential band 2 in the plugging direction. Can be swiveled. That is, the resistance force concentrated on the bridge portion 9 can be relaxed, and the breakage of the bridge portion 9 can be prevented.
[0045]
Further, when capping, an axial load is applied to the cap, and the bridging portion 9 is easily broken by this axial load. However, when the upper protrusion tip 30c abuts against the lower end surface of the skirt-like side wall 6, such an axial load can be relieved and the breakage of the bridging portion 9 can be effectively prevented.
[0046]
Further, when the cap is opened, the upper protrusion inclined surface 30 b is pushed downward by contact with the corresponding surface of the recess 31. Therefore, the cap can be easily opened, that is, the bridge portion 9 can be smoothly broken, and the cap can be easily opened.
[0047]
In addition, it is preferable that the upper end surface 40 of the circumferential band 2 and the lower end surface 41 of the skirt-like side wall 6 are connected to such an extent that they can be easily broken at an intermediate portion between the pair of

upper protrusions

30, 30. . Thereby, for example, when the cap is closed or opened, the upper protrusion 30 and the recess 31 are effectively prevented from being displaced due to the outward expansion of the upper protrusion 30, and the action of the combination of the protrusion 30 and the recess 31 described above is prevented. Is stably expressed.
[0048]
According to the present invention, by adopting a structure in which the thinned ratchet piece 10a and the non-thinned ratchet piece 10b are distributed on the inner peripheral surface of the circumferential band 2, the opening torque at the initial stage of opening is reduced, Easy-openability can be remarkably improved.
FIG. 13 is a comparative example similar to the example except that the cap (curve 1) and the thinned ratchet piece 10a of the above example having the following dimensions are not arranged and only the non-thinned ratchet piece 10b is formed. The relationship between the tightening angle and the closing torque is plotted for the cap (curve 2).

From FIG. 13, the plugging torque value in the thinned ratchet piece portion is suppressed to a value that is substantially equal to or lower than the closing torque value in the non-thinned ratchet piece portion in the previous stage. It shows that getting over is easy.
On the other hand, in the measurement of the primary opening torque, the opening torque in the comparative example is 16 kgfcm, whereas the opening torque in the example is 11 kgfcm (first peak A in FIG. 2). It turns out that the torque is decreasing.
[0049]
【The invention's effect】
According to the present invention, by adopting a structure in which thin-walled ratchet pieces and non-thin-walled ratchet pieces are distributed on the inner peripheral surface of the circumferential band 2, the opening torque at the initial stage of opening is reduced, and easy opening is achieved. The plug property can be remarkably improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing a relationship between a tightening angle of a cap and a closing torque.
FIG. 2 is a graph showing a relationship between an opening angle and an opening torque for the cap of FIG.
FIG. 3 is an explanatory view showing an engagement state between a ratchet pawl and a ratchet piece of a container neck.
FIG. 4 is a side sectional view of an example of the plastic cap of the present invention.
FIG. 5 is a bottom view of the cap of FIG. 4;
6 is a side view of the cap of FIG. 4. FIG.
7 is an enlarged partial bottom view showing an enlarged ratchet piece in the cap of FIG. 4; FIG.
FIG. 8 is an enlarged partial bottom view showing the deformation of the ratchet piece provided on the cap of FIG. 4 in an enlarged manner.
FIG. 9 is an enlarged side cross-sectional view showing a state in which the cap of FIG. 4 is fastened to the container neck.
FIG. 10 is a partial cross-sectional view showing the positional relationship between the circumferential band and the container neck when the cap is opened.
FIG. 11 is a diagram showing a fall position of a circumferential band cut off from the cap body.
FIG. 12 is an enlarged view showing a protrusion formed on the upper end surface of the circumferential band.
FIG. 13 is a graph showing the relationship between the cap tightening angle and the closing torque in Examples and Comparative Examples.

Claims

A cap body composed of a top plate portion and a skirt-like side wall depending from the peripheral portion thereof, and a circumferential band connected to the lower end of the skirt-like side wall via a breakable bridging portion. In the plastic cap, a plurality of ratchet pieces that can be engaged with the ratchet pawls of the container neck are formed at intervals in the circumferential direction, and the ratchet pieces are resistant to climbing over the ratchet claws of the container neck when closed A plastic cap comprising a plurality of types of ratchet pieces having different forces, wherein the plurality of types of ratchet pieces are dispersed in the circumferential direction.

The ratchet piece is composed of a root portion connected to the inner surface of the circumferential band and a piece-like locking portion extending inward and in the opening direction from the root portion, and the ratchet piece having a small internal resistance force is a piece-like shape. 2. The plastic cap according to claim 1, wherein a radial thickness of a base on the side of the locking portion is formed so as to be smaller than other ratchet pieces.

3. The plastic cap according to claim 2, wherein the ratchet piece having a small resistance force has a thickness of 60 to 90% at the base portion based on the ratchet piece having a high resistance force.

4. The circumferential band according to claim 1, wherein the circumferential band has an annular projecting portion directly inwardly on the ratchet piece, and an upper portion of the ratchet piece is integrated with the annular projecting portion. The stated plastic cap.