JP4510628B2 - 末端リン酸ブロックヌクレオシドポリリン酸 - Google Patents

末端リン酸ブロックヌクレオシドポリリン酸 Download PDF

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    • C12Q1/686Polymerase chain reaction [PCR]

Description

本発明は、高温で安定な末端リン酸ブロックヌクレオシドポリリン酸、並びに核酸増幅及び解析におけるその使用に関する。本発明は、さらに、改善された取込み用の荷電修飾末端リン酸ブロックヌクレオシドポリリン酸及び核酸シークエンシング反応物の分離媒体への直接ローディングについて記載する。
多くの増幅法ではDNA増幅は高温で実施される。例えばPCRでは、95℃での変性、約60℃でのアニーリング及び約70℃での伸長の繰返しサイクルによって、dNTPのかなりの分解が起こる。そのため、後期サイクルでの産物の収率に大きな影響を与えかねない。RCAやNASBAのような他の増幅法は等温的ではあるが、高温で実施される。NASBAの場合、41℃で実施され、ヌクレオチドの安定性はさほど重要でないかもしれない。しかし、RCAは、用いるポリメラーゼ及び増幅すべき配列の複雑さに応じて高温で実施されることがある。こうした条件下ではヌクレオチドの安定性が問題となる。そのため、こうした繰返し温度サイクル又は定温ではあるが高温での長期加熱に耐えるヌクレオチドであって、増幅の後期サイクルでも高い収率を与え続け、所望の増幅率の達成に要するサイクル数/時間を低減できるものが望まれる。
DNA分子のヌクレオチド塩基配列は様々な方法で決定できる。チェーンターミネーション法では、一般に、鋳型鎖の一部にハイブリダイズし得るプライマーをDNAポリメラーゼを用いて伸長させ、配列決定すべき鋳型鎖に相補的なDNAを合成する。合成反応では、ジデオキシヌクレオシド三リン酸(ddNTP)のような鎖終結剤が取込まれるまでデオキシヌクレオシド三リン酸(dNTP)が取込まれてDNAフラグメントが形成される。ddNTPの取込みによってそれ以上のDNA合成が阻害される(チェーンターミネーションと呼ばれるプロセス)。この方法で合成された各DNAフラグメントのサイズをゲル電気泳動で決定し、その情報を用いて元の鋳型DNAのヌクレオチド配列を求める。例えば、Tabor及びRichardsonの米国特許第4795699号(その開示内容は援用によって本明細書の内容の一部をなす。)には、二段階配列決定法が記載されており、標識段階で未標識プライマーを標識し、次いでチェーンターミネーション段階で過剰のdNTP及びddNTPの存在下で伸長させる。標識段階では、低濃度のdNTP(標識されたもの)が得られ、少量のプライマー伸長が可能になる。
ジデオキシ配列決定法では、ポリヌクレオチドキナーゼを用いたプロセスによってプライマーを例えば32Pで標識してもよい。かかる標識によって、ゲル電気泳動後の伸長プライマーのゲルのオートラジオグラフィーによる検出が可能となる。別法として、標識dNTPを、DNA合成プロセスに取込んでもよく、かかる標識dNTPの存在はオートラジオグラフィーその他の手段で検出し得る。こうした目的のため、dNTPを32P又は35Sのいずれかで放射性標識してもよい。別の方法では、蛍光による検出のためプライマーを1以上の蛍光部分で標識することもできる。さらに別の方法では、ddNTPを例えば蛍光マーカーで標識してもよい。
シークエンシング反応では、標識dNTP又はddNTPが部分的に分解して(多分サーマルサイクリング条件に起因する)標識副生成物を生じ、かかる標識副生生物が分離媒体を移動して、正しいシークエンシングフラグメントの解釈が妨げられる。例えば、標識dNTP又はddNTPの分解産物及び未反応ターミネーターが、シークエンシングゲル又は電気泳動図にピーク又は斑点として現れることがある(図1、レーン3及び4、従来のターミネーターを含むシークエンシング生成物を電気泳動ゲルに直接ロードしたときに得られた斑点)。現在、この問題は、シークエンシング生成物の沈殿、例えばローディング前のエタノール沈殿などによって対処されている(図1、レーン1及び2)。これによって汚染は幾分低減するが、この方法は時間がかかり、ハイスループットシークエンシング用途の障害となる。
そこで、シークエンシングデータの明確さを改善するプロセスが必要とされている。理想的には、かかるプロセスは、サンプル調製時間を短縮して、シークエンシングスループットを向上させることが望ましい。さらに、かかる方法は経済的に使用できることが望ましい。上記その他の課題について以下で詳細に取り組む。
最近、シークエンシングゲルでの分離の際に、シークエンシングフラグメントよりも先に移動するように高度に負に荷電しているか、或いはシークエンシングフラグメントとは逆方向に移動するように高度に正に荷電した荷電修飾ヌクレオシド三リン酸が記載されている(国際公開第01/19841号)。これらのヌクレオチドでは、一連の負電荷又は正電荷部分が塩基に結合している。これらのヌクレオチドが組込まれると、塩基に一連の電荷が存在しているため、シークエンシングフラグメントの移動度にかなりの影響が生じる。高度に負に荷電又は正味の正に荷電した修飾ヌクレオシド三リン酸で、取込み後は天然ヌクレオチドと同じ荷電を有するものが望ましい。そうすると、シークエンシング生成物の移動度は影響されない。移動度が問題とならない場合でも、分解生成物による問題が起こらないように、安定性の向上したヌクレオシド三リン酸があれば望ましい。
米国特許第4795699号明細書 国際公開第01/19841号パンフレット
本発明は一つの態様では、増幅産物の収率を高めるためPCRのような高温増幅法における末端リン酸ブロックヌクレオシドポリリン酸(構造1)の使用に関する。別の態様は、末端リン酸基にブロック基を有する標識ヌクレオシドポリリン酸、並びに高温又は温度サイクリングを要する配列決定及び他の遺伝子型解析法における使用について開示する。
本発明には、核酸増幅及び/又は検出キットも包含されるが、当該キットは次式の1種以上の熱安定性末端リン酸ブロックヌクレオシドを備える。
Z−X−S−B−L(構造1)
式中、Zは有機部分からなる末端ブロックである。末端ブロックは、線状又は枝分れ環式又は非環式アルキル、アルケニル、アルキニル、芳香族、複素環式部分或いはリンカーを有する又は有さない検出可能な標識であり、C、H、N、O、P、S及びハロゲンのような原子を含んでいてもよい。Zは適宜追加の負電荷又は正電荷部分を含むように修飾されていてもよい。後者の場合、添加される正電荷の量は分子上の他の正電荷と併せて全体として正味の正電荷を与えるのに十分である。Xは3個以上のリン酸又は修飾リン酸基を有するポリリン酸鎖であるが、このヌクレオシドポリリン酸のDNA又はRNAポリマーへの取込みをかかる修飾が妨げないことを条件とする。
Sは天然又は修飾糖、炭素環式又は非環式リンカーである。
Bは天然又は修飾複素環式である。適当な塩基アナログとしては、特に限定されないが、国際公開第99/06422号及び同第97/28177号(その開示内容は援用によって本明細書の内容の一部をなす。)に開示されているものが挙げられ。
LはH又はリンカー部分である。リンカーはH、線状もしくは枝分れ環式もしくは非環式アルキル、アルケニル又はアルキニル、芳香族、複素環式とすることができ、C、H、N、O、S及びハロゲンのような原子を含んでいてもよい。
L、B、S、X又はZは、生理的又は核酸配列決定条件下で構造1に追加の負電荷又は正味の正電荷を与える部分で置換されてもよい。
リンカーは、標識(「レポーター又はシグナル部分」とも呼ばれる。)で適宜置換されていてもよい。標識は、蛍光タグ、エネルギー移動(ET)標識、放射性同位体、電気化学的タグ、質量分析タグ、ラマンタグ、ハプテン、化学発光基、酵素、発色団及び2種以上の標識のような部分であってもよい。標識は荷電していてもよく、例えばCy3.5、Cy5.5、カルボキシフルオレセインでもよいし、或いは荷電部分に結合した色素、例えば、システイン酸に結合したカルボキシフルオレセインその他同様の荷電種であってもよい。上記その他同様の化合物の製造方法は当技術分野で公知であり、Alexandrova,LA et. al., Nucleic Acids Research, 1998, 26, 778−786、Arzumanov,AA et. al., J. Biological Chemistry, 1996, 271, 24389−24394、米国特許出願番号90/018695号及びPCT/GB98/00978に開示されており、それらの開示内容は援用によって本明細書の内容の一部をなす。
この分子は、生理的条件又は核酸シークエンシングもしくは増幅条件下で構造1に追加の負電荷又は正味の正電荷を与える部分で置換されていてもよい。この部分は、構造の電気泳動移動度を変える荷電種、例えば、α−スルホ−β−アラニン、システイン酸、スルホン酸、カルボキシレート、リン酸、ホスホジエステル、ホスホン酸、アミン、四級アミン及びホスホニウム部分であってもよい。この部分(「移動度調節基」という。)は、リンカーと標識の間、塩基とリンカーの間に結合していてもよいし、糖だけ又はリンカーだけに結合していてもよい。また、末端リン酸との間に結合していてもよく、実際に末端ブロックであってもよい。また、標識と末端ブロックの間に結合していても、末端ブロックだけ又は末端ブロックの標識だけに結合していてもよい。分子は互いに間隔をおいて複数のリンカー又は部分を含んでいてもよい。
「ヌクレオシド」という用語は、本明細書では、プリン、デアザプリン又はピリミジン塩基が糖又は炭素環式もしくは非環式リンカーのような糖置換体に1′位又は等価な部位で結合した化合物であり、2′−デオキシ及び2′−ヒドロキシ、2′,3′−ジデオキシ型その他の置換体を包含する。
「ヌクレオチド」という用語は、本明細書では、ヌクレオシドのリン酸エステルをいい、エステル化部位は典型的には五炭糖のC5位についた水酸基に相当する。
「オリゴヌクレオチド」という用語には、デオキシリボヌクレオシド、リボヌクレオシドなどを始めとするヌクレオチド又はその誘導体の線状オリゴマーが包含される。本明細書全体を通して、オリゴヌクレオチドを文字の配列で示すときは、特記しない限り、ヌクレオチドは左から右に5′→3′方向の順序で示し、Aはデオキシアデノシン、Cはデオキシシチジン、Gはデオキシグアノシン、Tはチミジンを表す。
「プライマー」という用語は、ユニークな鋳型核酸配列に特異的にアニールしてそのユニーク配列の増幅を可能にする線状オリゴヌクレオチドをいう。
本発明の方法に有用な炭素環式部分は、Ferraro,M.及びGotor,V., Chem Rev. 2000, vol.100, 4319−48に記載されている。適当な糖部分は、Joeng,L.S. et al., J Med. Chem. 1993, vol.356, 2627−38、Kim,H.O. et al., J Med. Chem. 193, vol.36, 30−7並びにEschenmosser,A., Science 1999, vol.284,2118−2124に記載されている。また、有用な非環式部分は、Martinez,C.I., et al., Nucleic Acids Research 1999, vol.27, 1271−1274、Martinez,C.I., et al., Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 1997, vol.7, 3013−3016並びにTrainer,G.L.の米国特許第555891号に記載されている。これらの部分の構造を、以下に示すが、すべての部分についてRはH、OH、NHR、低級アルキル及びアリールであり、糖部分についてはX及びYは独立にO、S又はNHであり、非環式部分についてはX=O、S、NH、NRである。
ある実施形態では、糖部分は、リボシル、2′−デオキシリボシル、3′−デオキシリボシル、2′,3′−ジデオキシリボシル、2′,3′−ジデヒドロジデオキシリボシル、2′−アルコキシリボシル、2′−アジドリボシル、2′−アミノリボシル、2′−フルオロリボシル、2′−メルカプトリボキシル、2′−アルキルチオリボシル、3′−アルコキシリボシル、3′−アジドリボシル、3′−アミノリボシル、3′−フルオロリボシル、3′−メルカプトリボキシル、3′−アルキルチオリボシル、炭素環式、非環式及び他の修飾糖から選択し得る。他の実施形態では、3′位は鎖伸長に必要な水酸基を有する。
また、上記の構造1において、塩基としては、ウラシル、チミン、シトシン、5−メチルシトシン、グアニン、7−デアザグアニン、ヒポキサンチン、7−デアザヒポキサンチン、アデニン、7−デアザアデニン、2,6−ジアミノプリン又はそのアナログが挙げられる。
本発明は、ブロックされていない対応核酸ポリリン酸よりも高温での安定性が向上した末端リン酸ブロック核酸ポリリン酸の使用に関する。これには、末端位がブロックされたデオキシヌクレオシドポリリン酸及びリボヌクレオシドポリリン酸が挙げられる。また、シークエンシング反応の際に顕著な分解を起こさず、シークエンシング反応産物とは異なる速度で分離媒体を移動する末端リン酸ブロックジデオキシヌクレオシドポリリン酸又はヌクレオシドターミネーターが挙げられる。その結果、配列データが改善される。かかる核酸ターミネーターは、分離媒体への核酸シークエンシング反応の直接ローディングを可能にする。この目的を達成するため、ターミネーターリン酸部分を修飾してターミネーター分子を安定化する。未反応ターミネーターは移動度が速い(負電荷)。さらに、修飾によってターミネーターに追加の負電荷を加えるか或いは構造に多数の正電荷を加えてターミネーターを全体として正に荷電させることによって、移動度を変えることができる。後者も望ましい。正に荷電したヌクレオシド三リン酸は、親化合物よりもポリメラーゼの基質として優れていることが判明しているからである(Finn et. al., Nucleic Acids Research (2003)31, 4769−4778)。
本発明において有用な末端リン酸ブロックヌクレオシドポリリン酸の一実施形態は、以下の構造2で表される。
上記構造において、nは1以上であり、R及びRは独立にH、Cl、Br、F、I、SH、SR、N、NH、NHR、OR又はOHであり、「塩基」は天然又は修飾ヌクレオシド塩基であり、XはCH、O、S又はNHであり、YはO、S又はBHであり、「ブロック」は1個以上の炭素原子を含む有機部分であり、ヘテロ原子及び検出可能な部分を含んでいてもよい。「ブロック」はXがCHのときはHであってもよい。リンカーはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、芳香族又は複素環式であり、C、H、N、O、S、P及びハロゲンのような原子を含んでいてもよい。ZはH又は検出可能な部分、例えば放射性同位体、電気化学的タグ、蛍光タグ、エネルギー移動(ET)標識、質量分析タグ、ラマンタグ、ハプテン、化学発光基、酵素、発色団及び2以上の標識であってもよい。標識は荷電していてもよく、例えばCy3.5、Cy5.5、カルボキシフルオレセインであってもよいし、又は荷電部分に結合した色素、例えばシステイン酸に結合したカルボキシフルオレセインもしくは同様の荷電種であってもよい。
nが2以上の場合、ヌクレオチドは、nが1のときよりもポリメラーゼの基質として格段に優れていることが判明した。従って、本発明の好ましい実施形態では、nは2、3又は4である。本発明のさらに好ましい実施形態では、X及びYはOであり、R及びRは独立にH又はOHであり、ZはH又は蛍光標識のいずれかである。
この分子は、生理的条件又は核酸シークエンシング条件下で構造2に追加の負電荷又は正味の正電荷を与える部分で修飾されていてもよい。この部分は、構造の電気泳動移動度を変える荷電種、例えばα−スルホ−β−アラニン、システイン酸、スルホン酸、カルボキシレート、リン酸、ホスホジエステル、ホスホン酸、アミン、四級アミン及びホスホニウム部分であってもよい。この部分(「移動度調節基」という。)は、リンカーとZの間、塩基とリンカーの間に結合していてもよいし、糖だけ又はリンカーだけに結合していてもよい。また、末端リン酸とブロックの間に結合していてもよく、実際に末端ブロックであってもよい。また、末端ブロックを標識する場合、末端ブロックに結合していてもよく、標識と末端ブロックの間に結合していても、末端ブロックの標識だけに結合していてもよい。分子は互いに間隔をおいて複数のリンカー及び部分を含んでいてもよい。
末端リン酸ブロック核酸ポリリン酸がターミネーターのときは、分離媒体上をシークエンシング反応産物とは異なる速度で移動して、改善された配列データが得られ(すなわち、真のデータを不明瞭にする斑点がない)、分離媒体での核酸シークエンシング反応の直接ローディングが可能となる。
本発明の別の実施形態は、高温でのDNA又はRNA増幅法における末端リン酸ブロックヌクレオシドポリリン酸の使用である。かかる方法の例としては、PCR(polymerase chain reaction)、RCA(rolling circle amplification)及びNASBA(nucleic acid sequence based amplification)が挙げられる。例えば、標的分子がDNAのような核酸ポリマーである場合、末端リン酸基がブロックされたヌクレオチド塩基(アデニン、チミン、シトシン、グアニンその他の窒素複素環式塩基など)のPCR方法によるDNAへの取込みによって増幅し得る。PCR法は、Saiki et al, Science Vol.239, p.487, 1988、Mullis他の米国特許第4683195号、Sambrook,J. et al.(Eds.), Molecular Cloning, second edition, Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, NY (1980)、Ausubel,F.M. et al.(Eds.), Current Protocols in Molecular Biology, John Wiley & Sons, Inc., NY(1999)並びにWu,R.(Ed.), Recombinant DNA Methodology II, Methods in Enzymology, Academic Press, Inc., NY, (1995)に記載されている。PCRを用いて、検出すべきDNAのような標的核酸を、PCR試薬と適当なプライマーを含んだ反応容器に直接入れて増幅する。通例、標的核酸の少なくとも一部に相補的な配列のプライマーが選択される。
核酸の増幅に適した核酸ポリメラーゼ反応としては、核酸配列を増幅するための各種RCA法が挙げられる。例えば、Lizardi,Paul Mの米国特許第5854033号に開示されているものが有用であり、その開示内容は援用によって本明細書の内容の一部をなす。ポリメラーゼ反応としては、NASBAも挙げられるが、系は、DNAではなくRNAを増幅し、増幅は等温的であって、単一の温度(41℃)で起こる。NASBAによる標的RNAの増幅は、標的RNA試料に対するオリゴヌクレオチドプライマーと共に、逆転写酵素とrRnase HとT7 RNAポリメラーゼの3種類の酵素の協調した活性が関与する。これらの酵素は、伸長、分解、DNA合成及び環状RNA増幅の4段階で標的一本鎖RNAの指数関数的な増幅を触媒する。
増幅用のDNA配列としては、細胞から単離したDNA、化学的処理を施したDNA、例えば亜硫酸水素処理したメチル化DNA、又は当技術分野で公知の方法で化学合成もしは酵素合成したDNAが挙げられる。かかる方法としては、DNA Structure Part A: Synthesis and Physical analysis of DNA, Lilley,D.M.J.及びDahlberg,J.E.(Eds.), Methods Enzymol., 211, Academic Press, Inc., New York(1992)に記載された方法があり、その開示内容は援用によって本明細書の内容の一部をなす。DNA配列としては、染色体DNA及び天然又は合成オリゴヌクレオチドも挙げられる。DNAは二本鎖でも一本鎖でもよい。
本発明で有用な熱安定性末端リン酸ブロックヌクレオシドポリリン酸の別の実施形態は構造3で表される。
上記構造において、nは1以上であり、RはH、Cl、Br、F、I、SH、SR、N、NH、NHR、OR又はOHであり、「塩基」は、天然又は修飾ヌクレオシド塩基であり、XはCH、O、S又はNHであり、Yは、O、S又はBHであり、「ブロック」は1個以上の炭素原子を含む有機部分であり、ヘテロ原子及び検出可能な部分を含んでいてもよい。「ブロック」はXがCHである場合にはHであってもよい。リンカーはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、芳香族又は複素環式であり、C、H、N、O、S、P及びハロゲンのような原子を含んでいてもよい。ZはH又は検出可能な部分、例えば放射性同位体、電気化学的タグ、蛍光タグ、エネルギー移動(ET)標識、質量分析タグ、ラマンタグ、ハプテン、化学発光基、酵素、発色団及び2以上の標識であってもよい。標識は荷電していてもよく、例えば、Cy3.5、Cy5.5、カルボキシフルオレセインであってもよいし、或いは荷電部分に結合した色素、例えばシステイン酸に結合したカルボキシフルオレセインもしくは同様の荷電種であってもよい。
nが2以上の場合、ヌクレオチドは、nが1のときよりもポリメラーゼの基質として格段に優れていることが判明した。従って、本発明の好ましい実施形態では、nは2、3又は4である。本発明のさらに好ましい実施形態では、X及びYはOであり、RはH又はOHであり、ZはH又は蛍光標識のいずれかである。
本発明で有用な構造3の末端リン酸ブロックヌクレオチドの別の好ましい実施形態では、nは2、3又は4であり、X及びYはOであり、ブロックは低分子C1−C10アルキル、アリールであって置換基を有していても有していなくてもよく、塩基は天然に存在する塩基であり、リンカーはHであって、それに結合した標識を有しておらず、RはH又はOHである。
この分子は、生理的条件又は核酸シークエンシング条件下で構造3に追加の負電荷又は正味の正電荷を与える部分で修飾されていてもよい。この部分は、構造の電気泳動移動度を変える荷電種、例えばα−スルホ−β−アラニン、システイン酸、スルホン酸、カルボキシレート、リン酸、ホスホジエステル、ホスホン酸、アミン、四級アミン及びホスホニウム部分であってもよい。この部分(「移動度調節基」という。)は、リンカーとZの間、塩基とリンカーの間に結合していてもよく、糖だけ又はリンカーだけに結合していてもよい。また、末端リン酸とブロックの間に結合していてもよく、実際には末端ブロックであってもよい。また、末端ブロックを標識する場合、末端ブロックに結合していてもよいし、標識と末端ブロックの間又は末端ブロックの標識だけに結合していてもよい。分子は互いに間隔をおいて複数のリンカー及び部分を含んでいてもよい。
以上説明してきた本発明の方法は、1種以上のDNA又はRNAポリメラーゼの存在下でポリメラーゼ反応を行なうことを含んでいてもよい。ポリメラーゼ反応の基質として添加される適当なヌクレオチドには、ヌクレオシドポリリン酸、デオキシヌクレオシドポリリン酸及びジデオキシヌクレオシドポリリン酸、炭素環式ヌクレオシドポリリン酸及び非環式ヌクレオシドポリリン酸及びそのアナログが挙げられる。特に望ましいのは、末端リン酸がブロックされ、ポリリン酸鎖に3、4又は5個のホスホリル基を含むヌクレオチドである。
以下の実施例で幾つかの好ましい実施形態を例示するが、あらゆる実施形態を例示するものではない。
実施例1
メチル−ブロック,色素標識−2′,3′−ジデオキシヌクレオシド−5′−四リン酸の合成:フルオレセイン−18−ddA4P−メチルの合成
A.FAM−18−ddATPの調製
18−ddATPの溶液(60μmol、5mlの0.1M NaHCO/NaCO(pH8.5)中)を氷/水浴で冷却した。この溶液に、DMF(5ml)中の5−カルボキシ−フルオレセイン−NHSエステル(35mg、1当量)を添加した。反応フラスコを冷却浴から取り出し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。生成物を陰イオン交換クロマトグラフィー及びHPLCで精製した。生成物含有画分を濃縮し、凍結乾燥して黄色固体を得た。
B.メチル−ホスホイミダゾリデートの調製
メチル一リン酸(50μmol)を無水DMF(2×2ml)及びトリブチルアミン(50μmol)と共蒸発させた。これを無水DMF(0.5ml)に再溶解し、カルボニルジイミダゾール(200μmol、5当量)で一晩処理した。メタノール(50μl)の添加によって反応混合物を奪活した。1時間後、混合物を減圧下で蒸発乾固し、無水DMF(500μl)に再溶解した。
C.フルオレセイン−18−ddA4P−メチルの合成
FAM−18−ddATP(3μmol)を無水DMF及びトリブチルアミンと共蒸発し、無水DMF(400μl)に再溶解した。この溶液に、100μlのメチルホスホイミダゾリデートを添加して、反応混合物を一晩撹拌した。そのマススペクトル分析で、三リン酸から所要のメチル四リン酸に完全に変換したことを確認した。反応混合物を濃縮して、最初に陰イオン交換カラム、次いでX−terra C18 RP HPLCカラムで精製した。所要画分を回収して、減圧下で濃縮し、水に再溶解した。収量は、分光法でモニターして2.5μmolであった。UV最大は501nm、ESMS:1204(M−1)。
実施例2
エネルギー移動色素をベースにしたブロック−ジデオキシヌクレオシド−5′−四リン酸:FAM−TAMRA−ddA4P−メチルの合成
FAM−TAMRA−18−ddA4Pを、上記のFAM−18−ddA4P−メチルの合成について記載した方法と基本的に同じ方法でメチル四リン酸に変換した。出発物質10μmolからの収量は8.5μmolであった。UV495及び556nm。ESMS:1644(M−1)。
実施例3
通常及びメチルブロックエネルギー移動ターミネーターの安定性
25mM HEPES 8.0、3mM MgCl、1mM MnSO、200マイクロモル dNTP、0.01% Tween−20、20単位のThermo Sequenase I、0.8ミリ単位ピロホスファターゼ、100ng M13mp18、5pmolユニバーサル−40プライマー及び3.5マイクロモル FAM−TAM−18ddATPを含む配列反応を、95℃15秒から60℃2分まで25回繰返す。次いで反応物をエタノール沈殿し、MegaBACE 1000シークエンシング装置で電気泳動した(図2、パネル1)。エタノール沈殿しなかったときは、分解生成物は電気泳動図の斑点として現われ、50〜100ヌクレオチド長のフラグメントに干渉する。
同じMegaBACEの泳動で、10マイクロモルのFAM−TAM−18−ddATP又は10マイクロモルのFAM−TAM−18−ddA4P−メチルを含有する25mM HEPES 8.0,3mM MgCl2、1mM MnSO4、0.01% Tween−20を、95℃20分間の加熱の有無とともに直接(沈殿を行わずに)電気泳動した(パネル2〜5)。図2のパネル2及び3から、通常のターミネーターは加熱時に分解するが、同じターミネーターの末端リン酸をメチルブロックすると大半はインタクトなまま残ることが分かる(パネル4及び5)。
実施例4
通常及び末端リン酸ブロックターミネーターを用いたDNA配列決定
配列反応は、25mM HEPES 8.0、3mM MgCl、1mM MnSO、200マイクロモル dNTP、0.01% Tween−20、20単位のThermo Sequenase I、0.8ミリ単位 ピロホスファターゼ、100ng M13 mp18、5pmol ユニバーサル−40プライマー、及び3.5マイクロモルのFAM−TAM−18ddATP又は50マイクロモルのFAM−TAM−18−ddA4P−メチルのいずれかを含んでいた。反応を、95℃15秒から60℃2分まで25回繰返す。次いで反応物をエタノール沈殿して、ABI377 DNAシークエンシング装置で電気泳動した。図3から、メチルブロックターミネーターが、通常のターミネーターと対比して同様の配列ラダーを与えることが分かる。
実施例5
γブロックヌクレオシド三リン酸の安定性
dATP及びγ−メチル−dATPを別々に、100μlの緩衝液(25mM Tris,pH8、5mM MgCl、2mM DTT及び10%グリセロール)に50μM濃度に溶解して、95℃で2時間加熱した。反応混合物を、分解生成物については逆相HPLCで、生成物の同定についてはLCMSで分析した。HPLC及びLCMSいずれもγ−メチル−dATPの分解はみられなかったが、dATPは約75%が分解されてdADP(69%)及びdAMP(5.7%)となった(図4)。
実施例6
γ−DDAO−ddTTPの安定性
Tris緩衝液(25mM Tris,pH8、5mM MgCl、2mM DTT及び10%グリセロール)にγ−DDAO−ddTTPを50μM濃度に溶解して3組の2サンプル(各100μl)を調製した。各組を37℃、60℃又は95℃で10分間加熱した。各組の1サンプルに、1単位のウシ小腸由来アルカリホスファターゼ(CIAP)を添加して、混合物を37℃で5分間インキュベートした。1単位のCIAPは、毎分1μmolのp−ニトロフェニル−リン酸を加水分解する。CIAPなしのサンプルも37℃で5分間インキュベートした。次いで、全サンプルをHPLCで解析した。温度もCIAPもγ−DDAO−ddTTPの安定性には有意の影響がなかった。非CIAP処理サンプルに比べて、CIAP存在下での遊離色素形成のわずかな増大はおそらく出発物質中の不純物の分解に起因する(図5)。
以上、本発明の特定の望ましい実施形態について記載してきたが、本発明の技術的範囲から逸脱せずに変更を加えることができる。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載される。
シークエンシングゲルにエタノール沈殿後(レーン1及び2)又は直接ローディング(レーン3及び4)したETターミネーターDNAシークエンシング反応のゲル画像である。 95℃で20分間加熱したときの通常のターミネーター及び末端リン酸ブロックターミネーターの安定性を示す。 通常のエネルギー移動ターミネーター又は末端リン酸ブロックターミネーターのいずれかを用いて得られたシークエンシングラダーを示す。 95℃で2時間加熱したときの通常のヌクレオシド三リン酸及びγブロックヌクレオシド三リン酸の安定性を示す。 γ−DDAO−ddTTPの安定性を示す。

Claims (8)

  1. 鋳型核酸プライマー核酸ポリメラーゼ1種以上のヌクレオシドポリリン酸60℃〜95℃の温度でのポリメラーゼ反応を含む核酸のための方法であって、ポリメラーゼ反応を、次の式で表される1種以上の熱安定性の末端ブロックヌクレオシドポリリン酸の存在下で実施することを特徴とする方法。
    CH 3 −X−S−B−L
    式中、Xは3個以上のリン酸又は修飾リン酸基を有するポリリン酸であり、
    Sは天然もしくは修飾糖、炭素環式基、又は非環式リンカーであり、
    Bは天然又は修飾複素環式塩基であり、
    LはH、或いは置換もしくは非置換、線状もしくは枝分れ環式もしくは非環式アルキル、アルケニル、アルキニル、芳香族又は複素環式からなる群から選択されるリンカー部分である。
  2. 前記核酸解析がDNA配列決定又は核酸増幅である、請求項1記載の方法。
  3. 前記末端ブロックヌクレオシドポリリン酸が標識ターミネーターである、請求項2記載の方法。
  4. L、B、S又は少なくとも1つが検出可能な部分置換されている、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の方法。
  5. Xが3、4又は5個のリン酸基からなるポリリン酸鎖である、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の方法。
  6. Sが、2′−デオキシリボシル、3′−デオキシリボシル、2′,3′−ジデオキシリボシル、2′,3′−ジデオキシ−2′,3′−ジデヒドロリボシル、3′−アルコキシリボシル、3′−アジドリボシル、3′−アミノリボシル、3′−フルオロリボシル、3′−メルカプトリボキシル、3′−アルキルチオリボシル、2′−アルコキシリボシル、2′−アジドリボシル、2′−アミノリボシル、2′−フルオロリボシル、2′−メルカプトリボシル、2′−アルキルチオリボシル、炭素環式、非環式及び他の修飾糖からなる群から選択される、請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の方法。
  7. Sが、リボシル、2′−デオキシリボシル、2′−アルコキシリボシル、2′−アジドリボシル、2′−アミノリボシル、2′−フルオロリボシル、2′−メルカプトリボシル、2′−アルキルチオリボシルからなる群から選択される、核酸増幅のための請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の方法。
  8. 前記末端ブロックヌクレオシドポリリン酸が次の式で表される、請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の方法。
    式中、nは1、2又は3であり、
    ブロックはであり、
    XはCH2 あり、
    RはH又はOHであり、
    塩基は天然又は修飾ヌクレオシド塩基であり、
    リンカーはH、アルキル、アリール、アルキルアリール、アルケニル、アルキニル、芳香族又は複素環式であって、適宜荷電していてもよく、
    Zは、蛍光色素、エネルギー移動色素、化学発光化合物、着色化合物、質量タグであるか又は標識が全くない。
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