JP4510093B2 - 移動通信システムにおけるパケットデータシンボル送受信装置及び方法 - Google Patents

移動通信システムにおけるパケットデータシンボル送受信装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線パケット通信システムにおける放送サービスを提供するための方法及び装置に関し、特にOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)伝送方式を利用する放送システムにおいて、パイロットトーンの電力の割り当てを制御するための装置及び方法に関する。
現在まで放送プログラム、またはマルチキャストサービス(BCMCS:Broadcast and Multicast Services)のように、放送サービスを提供するための無線伝送方式は、固定された端末の受信または低いデータ率の移動端末での受信を目的として開発された。したがって、最近、このようなサービスを高速移動環境で小型の端末機で受信することができるようにするための研究が活発に進行している。前述した放送、またはBCMCSのための方式のうち、ディジタル多重放送(DMB:Digital Multimedia Broadcast)とディジタルビデオ放送(DVB−H:Digital Video Broadcast Handheld)などの放送技術は、携帯可能な大きさの小型端末でビデオ水準の放送を受信するために開発された技術である。また、DMB技術とDVB−H技術では、既存の単方向放送サービスを双方向に発展させようとする研究も並行して来た。このために、既存の有無線通信網をリターンチャネル(Return Channel)として活用する方案が摸索されている。しかしながら、このような接近は放送と通信が互いに異なる伝送方式を使用しているので、根本的な双方向放送の具現に限界がある。
一方、一般的に無線パケット通信システムが支援するサービスは、特定送信者と特定受信者との間に情報を交換する通信サービスである。通信サービスにおいて、互いに異なる受信者は互いに異なるチャネルを介して情報を受信する。ところが、無線パケット移動通信システムでは、チャネル間の隔離度が低いため、干渉により性能が劣る特徴を有する。現存する移動通信システムでは、チャネル間の隔離度を高めるためにCDMA(Code Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)のような多重接続方式とセルラーの概念を使用している。しかしながら、このような技術を通じて根本的に干渉を抑制する効果が得られないので、干渉が相変わらず性能を制限する要素として作用する。
一方、BCMCSは通信サービスとは異なり、多数の受信者に送信者が一方的に情報を送出する方式である。同一な情報を受信する使用者は同一なチャネルを共有するため、これら使用者の間には干渉が発生しない。ところが、移動放送サービスの場合には、高速移動環境で発生する多重経路フェーディング現象などが性能を低下させる主な原因となる。これを克服するために、移動受信可能に設計されたDVB−T(Digital Video Broadcast Terrestrial)、DVB−H、DAB(Digital Audio Broadcast)などのような多数の放送システムはOFDM伝送方式を使用している。
放送システムにおいて、OFDM伝送方式が有する長所はOFDM伝送方式を使用する場合、多重経路フェーディングが自己干渉を起こす現象を防止することができる。特に、放送サービスではSFN(Single Frequency Network)を通じて互いに異なる基地局が同一な放送信号を伝送する。更に、OFDM送信方式を通じて互いに異なる基地局が送出した信号が互いに干渉にならないで受信することができる長所を有する。したがって、OFDM伝送方式を放送に適用する場合、干渉が発生しない環境が具現できるので、伝送効率を極大化することができる。
高速パケット移動通信システム(HRPD:High Rate Packet Data)の順方向リンクは多重接続技術としてTDMA技法を、多重化方式としてTDM(Time Division Multiplexing)/CDM(Code Division Multiplexing)技法を使用している。
図1は、一般的な高速パケット移動通信システム(HRPD)の順方向リンクのスロット構造を示す図である。
図1に示すように、1つのスロットは半スロット構造が反復された形態を有する。半スロットの中央にはNpilotチップ長さのパイロット103、108が挿入されるが、これは受信端末で順方向リンクのチャネル推定に用いられる。パイロット(Pilot)の両側103、108には逆方向電力制御情報、資源割り当て情報などを含むNMACチップ(chip)長さの媒体接近制御(Medium Access Control;以下、MACという)情報102、104、107、109が伝送される。そして、MAC情報102、104、107、109の両側にはNDataチップ長さの実際伝送データ101、105、106、110が伝送される。このように、パイロット、MAC情報、実際データなどが互いに異なる時間に伝送されるTDM方式により多重化されている。
一方、MACとデータ情報はウォルシュ(Walsh)コードを用いたCDM方式により多重化する方法を利用しており、HRPD順方向リンクシステムでは、Pilotの長さ、MAC、データの小ブロック単位の大きさはNpilot=96チップ、NMAC=64チップ、NData=400チップに設定されている。
図2は、BCMCSサービス用にHRPD順方向スロットのデータ伝送区間にOFDMシンボルを挿入したスロット構造を示す図である。
HRPD順方向互換性を維持するために、図2に図示されたパイロットとMAC信号の位置と大きさは、図1に示すようなHRPDスロットでの位置と大きさが一致するように設定されている。即ち、半スロットの中央にNpilotチップ長さのパイロット103、108が位置し、パイロット信号の両側にNMACチップ長さのMAC信号102、104、107、109が位置する。したがって、OFDM基盤放送サービスを支援しない既存のHRPD端末機もパイロットを通じてチャネルを推定し、MAC信号を受信することができる。スロットの残りの領域、即ちデータ伝送区間101、105、106、110では、OFDMシンボル121、122、123、124を挿入する。このようなOFDMシンボルはBCMCS情報を変調したものである。
既存のHRPD順方向リンクシステムにおいて、NData=400チップに設定されていたので、OFDMシンボルの大きさもNData=400チップである。OFDM方式では、多重経路を通じて時間遅延された受信信号が自己干渉を起こすことを防止するために、サイクリックプリフィクス(Cyclic Prefix;以下、CPという)をOFDMシンボルの前部に置く。即ち、1つのOFDMシンボルはBCMCS情報を逆方向高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)したOFDMデータ126とCP125から構成される。CP125の大きさはNCPチップであって、OFDMデータの後部分でNCPチップだけの信号を複写してOFDMデータの直前に位置したものである。したがって、OFDMデータの大きさは(NData−NCP)チップとなる。ここで、NCPは自己干渉を起こす時間遅延をどれぐらい許容するかによって決定される。仮に、NCPが大きければより多くの遅延受信信号が干渉を起こさないで復調するが、OFDMデータの大きさが小さくなるので送ることができる情報量が減る。一方、NCPが小さければ、送ることができる情報量は大きくなるが、多重経路フェーディングがきびしい環境で自己干渉が発生する確率が高まって受信品質が悪くなる。
SFNでは、種々の送信機から同一な信号が伝送されるが、この信号が互いに異なる時間によって端末機に受信されるため、CPの大きさを大きくすることが一般的である。BCMCS用にOFDM信号を伝送するHRPD順方向リンクシステムでは、NCP=80チップに設定することが適当である。このような場合、OFDMデータの大きさは320チップとなる。これは320個の変調シンボルをIFFTしてOFDMデータ区間に伝送できるということを意味するので、OFDM方式を通じて総320個のトーン(Tone)を確保することができる。
しかしながら、320個のトーンが全てデータシンボル伝送に用いられることはできない。使用する周波数帯域の縁にある一部のトーンは帯域外信号が干渉で影響を及ぼすことを減らすためのガードトーンとして使用しなければならない。既存のHRPD順方向リンクで使用するパイロット103、108は、送信機毎に互いに異なるコードに拡散されて伝送されるために、SFNで提供されるBCMCSのチャネル推定用途に使用するに適合しない。したがって、OFDM信号のチャネル推定のための専用のパイロットが更に必要である。トーンの一部に送受信機が予め約束した信号を伝送してチャネル推定に利用することができ、このようなトーンをOFDM専用パイロットトーンという。SFNで運用されるOFDM方式は相対的に大きい時間遅延を許容するので、周波数選択的フェーディング(Frequency Selective Fading)が深化するようになっている。したがって、きびしい周波数選択的フェーディングでもチャネル推定ができるように充分なパイロットトーンを確保しなければならない。
図3は、高速パケットデータシステムにおける一般的なトーン配置方法を示す図である。
図3を参照すれば、帯域の縁部分には境界トーン(Guard Tone)201が配置され、16個の境界トーンのうち、半分である8個は帯域の低い周波数部分に配置され、残りの8個は帯域の高い周波数部分に配置される。上記の境界トーンには如何なる信号も伝送しない。したがって、境界トーンには電力も適用されない。そして、データトーン(data Tone)203は境界帯域の中の部分に配置される。最後に、パイロットトーン(Pilot Tone)202はチャネル推定の用途に利用されるため、5個のトーンに1回ずつ等間隔で配置される。最も低い周波数はパイロットトーンから始めて4個の境界トーンが配置され、次にまたパイロットトーンが挿入される構造である。
データトーン203が配置された領域でも同様にパイロットトーン202が挿入された後、4個のデータトーン203が位置し、次にパイロットトーン202が配置される。このような方法により各トーンを配置すれば、DC成分に該当する周波数にパイロットトーン202が配置される。このようなパイロットトーン202は、DCトーンであるので、伝送される前には電力を割り当てなかったり電力を少なく割り当てることになる。
一方、パイロットトーン202とデータトーン203に割り当てられる電力許容量は互いに異なる。チャネル状態によってパイロットトーン202とデータトーン203の電力比の最適解は相異するので、送受信機は予めその値を約束しなければならない。
図4は、高速パケットデータシステムにおける一般的な送信機の構造を示す図である。
図4を参照すれば、送信機は受信されたパケットデータをチャネル符号化するチャネル符号化器301と、符号化されたパケットデータをインターリービングするチャネルインターリーバ302と、インターリービングされたパケットデータを変調する変調器303と、境界トーンを挿入する境界トーン挿入機304及びパイロットトーンを挿入するパイロットトーン挿入機305を構成する。そして、上記送信機はトーン電力割り当て機306と、QPSK拡散器307と、IFFT308と、CP挿入機309と、HRPD互換(Compatible)プロセッサ310を更に構成する。
上位階層で作られた物理階層パケットデータはチャネル符号化器301に入力されてチャネル符号化され、チャネル符号化されたビット列はダイバシティー利得を得るためにチャネルインターリーバ302を通じて混じることになる。インターリービングされたビット列は変調器303に入力されて変調信号に変換される。ここで、変調信号はデータトーン(data Tone)203に配置される。
次に、変調器303から出力された信号は、境界トーン挿入機304に入力されて帯域境界付近に境界トーン201に配置され、パイロットトーン挿入機305を通じて等間隔でパイロットトーン202が配置される。以後、トーン電力割り当て機306でパイロットトーン対データトーンに電力比(R)によって電力を割り当てる。全てのトーンに伝送される信号が割り当てられれば、送信信号はQPSK拡散器307でQPSK拡散過程を経ることになる。このようなQPSK拡散過程を通じて互いに異なるBCMCSコンテンツを伝送する基地局の信号は互いに異なる複素PN(Pseudo Noise)列が乗算されることになる。ここで、複素PN列とは、実数成分と虚数成分が全てPNコードから構成された複素数列である。
希望しない基地局の信号は、雑音の形態で受信機に影響を及ぼすために希望しない基地局からのチャネルを分離してチャネル推定できることになる。QPSK拡散過程で使用される複素PN列はBCMCSコンテンツ識別子を入力されて生成される。
QPSK拡散過程を経た変調信号は、逆高速フーリエ変換器308で逆高速フーリエ変換過程を通じて希望する周波数トーンの位置に置かれることになる。以後、サイクリックプリフィクス挿入機309を通じて多重経路フェーディングによる自己干渉効果を防止するための目的でCPを挿入する過程を経た後、送信するOFDM信号が完成される。以後、HRPD互換過程は、パイロット103、108とMAC102、104、107、109などが挿入されるようにHRPDの送信過程をそのままに従う。最終的には、伝送される信号は図2に図示したようなスロット構造を備えることになる。
上記のような構造を有するOFDM BCMCSスロットをCDMスロットの間に伝送する構造に対して図5A及び図5Bを参照して説明する。図5Aは、CDMスロットの間にOFDM BCMCSスロットを伝送するための構造を示す図である。ここで、CDMスロットは前述した図1のようなスロット構造を有することになり、データ領域ではCDM方式で多重化した信号を含む。また、OFDM BCMCSスロットは前述した図2のようなスロット構造を有する。
図5Aのように、OFDM BCMCSスロット402がCDMスロット401、403の間で伝送される時にOFDM BCMCSスロット402を受信する端末機で上記の各OFDMシンボルのチャネル推定過程を説明する。
OFDM BCMCSスロット402内には4個のOFDMシンボル121、122、123、124が含まれる。ここで、参照符号121と参照符号124はスロットの境界に位置したOFDMシンボルであり、参照符号122と参照符号123はスロットの中央に位置したOFDMシンボルである。
一般に、OFDMシンボル内ではチャネルが変わらないようにOFDMシンボルの長さを定めるために、隣接したOFDMシンボル間にチャネルが変わる程度は大きくないということができる。したがって、スロットの中央に位置したOFDMシンボルは、チャネルを推定するために周囲のOFDMシンボルのパイロットトーンを利用することができる。例えば、OFDMシンボル122のチャネルを推定するために、OFDMシンボル122のパイロットトーンのみならず、OFDMシンボル121と123のパイロットトーンを利用すればチャネル推定性能を改善することができる。
しかしながら、スロット境界に位置したOFDMシンボルはチャネル推定過程で周囲のOFDMシンボルのパイロットトーンを利用することに制約が従う。具体的に説明すれば、OFDMシンボル121のチャネルを推定するために使用されるパイロットトーンは、OFDMシンボル121のパイロットトーンとOFDMシンボル122のパイロットトーンである。OFDMシンボル121が伝送される前にはBCMCS用スロットでないCDMスロットが伝送されたので、チャネル推定に利用するパイロットトーンがないためである。したがって、OFDM BCMCSスロットの中央に位置したOFDMシンボル122、123がスロット境界に位置したOFDMシンボル121、124に比べてチャネル推定性能が良い。このような理由は、個別パイロットトーンに割り当てられる電力と個別データトーンに割り当てられる電力の比(R)をOFDMシンボルの位置に関わらず、1つの値を利用しているためである。
したがって、上記のように構成されるOFDM BCMCSスロットの中央に位置したOFDMシンボルに比べてスロット境界に位置したOFDMシンボルでデータ伝送時に発生する受信誤りの確率が大きい。
このような現象は、図5Bのように、OFDM BCMCSスロットが連続して伝送される場合にも発生する。405、406、407は全てOFDM BCMCSスロットであるが、互いに異なる放送情報を伝送するスロットである。406OFDM BCMCSスロット406の放送情報を受信する端末は、OFDM BCMCS405とOFDM BCMCS407スロットの受信を必要としない。したがって、連続してOFDM BCMCSスロットが伝送される状況でもOFDMシンボルの位置によって受信誤り確率が異なることができる。
本発明の目的は、OFDM伝送方式を基盤とする高速パケット移動通信システムにおいて、受信性能を改善するための装置及び方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、OFDM伝送方式を基盤とする高速パケット移動通信システムにおいて、OFDMシンボルの位置によってパイロットトーンに割り当てられる電力を調節するための装置及び方法を提供することにある。
上記のような本発明の目的を達成するための本発明による装置は、放送サービスのための高速パケット移動通信システムにおけるパケットデータシンボルを送信するための装置であって、送信する物理階層パケットを符号化、インターリービング、及び変調し、変調されたシンボルをデータトーンに配置して出力する送信処理機と、前記データトーンに境界トーン及びパイロットトーンを挿入するトーン挿入機と、前記パケットデータシンボルがスロットに含まれる位置によって前記パイロットトーンとデータトーンの電力比を異なるように設定して電力を割り当てるトーン電力割り当て機と、前記パケットデータシンボルを伝送する送信機とを含むことを特徴とする移動通信システムにおけるパケットデータシンボル送信装置。
上記のような本発明の目的を達成するための本発明による方法は、放送サービスのための高速パケット移動通信システムにおけるパケットデータシンボルを送信するための方法であって、送信する物理階層パケットを符号化、インターリービング、及び変調し、変調されたシンボルをデータトーンに配置する過程と、前記データトーンに境界トーン及びパイロットトーンを挿入する過程と、前記パケットデータシンボルがスロットに含まれる位置によって前記パイロットトーンとデータトーンの電力比を異なるように適用して電力を割り当てるトーン電力割り当て過程と、前記パケットデータシンボルを伝送する過程とを含むことを特徴とする移動通信システムにおけるパケットデータシンボル送信方法。
上記のような本発明の目的を達成するための本発明による方法は、放送サービスのための高速パケット移動通信システムにおけるパケットデータシンボルを受信するための方法であって、前記パケットデータシンボル位置によって各々割り当てられたパイロットトーンとデータトーンの電力比の情報を受信すれば、前記シンボル位置によるパイロットトーンとデータトーンの電力比を格納する過程と、前記受信されたパケットがOFDMパケットである場合、OFDMパケットのデータシンボルを抽出し、逆拡散してデータトーンとパイロットトーンを抽出する過程と、前記OFDMパケットのパイロットトーンとデータトーンの電力比を利用してチャネルを推定する過程と、前記チャネル推定情報を利用して前記データトーンからデータを復元する過程とを含むことを特徴とする移動通信システムにおけるパケットデータシンボル受信方法。
上記のような本発明の目的を達成するための本発明による装置は、放送サービスのための高速パケット移動通信システムにおけるパケットデータシンボルを受信するための装置であって、制御メッセージを受信してパケットデータシンボル位置によってパイロットトーンとデータトーンの電力比を抽出し、チャネル推定重み付け値を決定し、トーンの電力比によってチャネルを推定するチャネル推定部と、受信されたOFDMシンボルをパイロットトーンとデータトーンとに仕分けて、前記パイロットトーンを前記チャネル推定部に提供し、データトーンを出力するOFDM処理部と、前記チャネル推定部から提供されたチャネル推定情報を使用したデータトーンから伝送された情報を復元するデータ復元部とを含むことを特徴とする移動通信システムにおけるパケットデータシンボル受信装置。
本発明は、HRPDと互換性を維持するOFDM方式基盤のBCMCS伝送技術において、OFDMシンボルの位置によってパイロットトーン電力とデータトーンの電力比を異なる値を設定することにより、スロット境界に位置したOFDMシンボルのチャネル推定性能を改善し、最終的に受信性能を改善できる効果がある。
以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明を説明するに当たり、関連のある公知の技術または構成についての具体的な説明が本発明の要旨を余計に曖昧にする恐れのあると認められる場合、その詳細な説明は省略する。
HRPDと互換性を維持し、OFDM伝送方式を利用するシステムにおいて、BCMCSスロットは連続して伝送されないことができる。したがって、OFDMシンボルがスロット境界に位置するか中央に位置するかによってチャネル推定の性能が変わることになるが、スロット境界に位置したOFDMシンボルはスロット中央に比べてチャネルが不正確に推定される。即ち、個別パイロットトーンに割り当てられる電力と個別データトーンに割り当てられる電力の比(R)をOFDMシンボルの位置に関わらず、同一な値を利用するため、スロット境界に位置したOFDMシンボルで誤りが発生する確率が大きくなる。
したがって、本発明の実施形態では、スロットの位置によってパイロットトーンに割り当てられる電力を調節し、それに関して受信能力を改善できるようにするための方法を提供するようにする。
一般に、パイロットトーンの電力を大きくするほどチャネル推定性能は改善される。しかしながら、パイロットトーン電力とデータトーンの電力に使用する総伝送電力は制限されているために、パイロットトーンの電力を増加させることになればデータトーンの電力を減少しなければならない。仮に、このようにデータトーンの電力を減少することになればデータを復号する過程で誤り発生確率が増加する。したがって、総伝送電力が与えられた時、パイロットトーンに割り当てる電力とデータトーンに割り当てる電力を適切に折衝する必要がある。
したがって、本発明の動作のためには送受信区間に予めスロット境界に位置したOFDMシンボルで使用する電力比R_Sideとスロットの中央に位置したOFDMシンボルで使用する電力比R_Centerの値が約束されていなければならない。このような電力比は初期値を利用することもでき、BCMCSスロットを受信する前に端末が基地局から通報されたものを利用することもできる。即ち、最適のR_SideとR_Center値はチャネル状態によって異なるために、送受信区間にこの値を予め約束する。この際、R_SideとR_Center値の設定時に速いフェーディング環境では他のシンボルのパイロットトーンをチャネル推定に利用することはあまり助けにならないので、R_SideとR_Centerを相対的に大きく設定することが好ましい。
図6は、本発明の実施形態に係る放送サービスのための高速パケットデータシステムにおける送信機の構造を示すブロック構成図である。
送信機は、受信されたパケットデータをチャネル符号化するチャネル符号化器301と、符号化されたパケットデータをインターリービングするチャネルインターリーバ302と、インターリービングされたパケットデータを変調する変調器303と、変調器303から出力された信号に境界トーンを挿入する境界トーン挿入機304と、境界トーン挿入機304から出力された信号にパイロットトーンを挿入するパイロットトーン挿入機305とを含む。更に、送信機はトーン電力割り当て機606と、QPSK拡散器307と、逆高速フーリエ変換器308と、サイクリックプリフィクス挿入機309と、互換(Compatible)プロセッサ310とを含む。
このように構成された送信機の動作に関して図6を参照して具体的に説明する。
上位階層で作られた物理階層パケットデータは、チャネル符号化器301に入力されてチャネル符号化され、チャネル符号化されたビット列はダイバシティー利得を得るためにチャネルインターリーバ302を通じて混じることになる。インターリービングされたビット列は、変調器303に入力されて変調信号に変換される。ここで、変調信号はデータトーン(data Tone)203に配置される。
次に、変調器303から出力された信号は、境界トーン挿入機304に入力されて帯域境界付近の境界トーン201に配置され、パイロットトーン挿入機305を通じて等間隔でパイロットトーン202に配置される。
以後、トーン電力割り当て機606で該当OFDMシンボルがスロット境界に位置するか、中央に位置するかによって、即ち、該当シンボルの位置によってパイロットトーンに割り当てられる電力を調節する。これに対し、図5Aを参照してより具体的に説明すれば、スロットの境界に位置したOFDMシンボル121、124であれば、電力比R_Sideを適用してパイロットトーンとデータトーンの電力を割り当てる。また、スロットの中央に位置したOFDMシンボル122、123であれば、電力比R_Centerを適用してパイロットトーンとデータトーンの電力を割り当てる。前述したように、R_Side及びR_Center値は予め設定された値である。
以後、全てのトーンに伝送される信号が割り当てられれば、QPSK拡散器307にてQPSK拡散過程を経る。QPSK拡散過程を経た変調信号は、逆高速フーリエ変換器308で逆高速フーリエ変換過程を通じて希望する周波数トーンの位置に置かれた後、サイクリックプリフィクス挿入機309を通じてCPを挿入する過程を経た後、送信するOFDM信号が完成される。
本発明の実施形態において、パイロットトーン電力とデータトーンの電力の比をOFDMシンボルの位置によって異なる値を設定できるようにするが、OFDMシンボルの特定位置のための固定された値の電力の比を使用することができる。しかしながら、高速パケットデータシステムにおいて、全てのスロットでOFDMシンボルを伝送しないこともあるので、固定された電力比を使用しないで、電力比の値を場合によって変更可能にすることができる。
このように、固定された電力比を使用しないで、電力比の値を場合によって変更するために、基地局はHRPDシステムにおいて、BCMCSサービスを支援するために使用する信号メッセージ(e. g. Broadcast Overhead Message)にOFDMシンボルの位置に基づいた電力比に関する情報を含めて端末機に現在使用中のパイロットトーン電力とデータトーンの電力比を知らせてくれることができるようにする。
上記のように、パイロットトーン電力とデータトーン電力の比を流動的に設定するために、次のような2つの実施形態を考えることができる。
まず、第1実施形態で、基地局がOFDMシンボルが伝送されるスロットで共通に適用されるパイロットトーン電力とデータトーン電力の比を表す情報を端末機に知らせてくれるようにする。前述した第1実施形態のように、基地局が共通的に適用される電力比を端末機に知らせてくれるための信号メッセージの構造は、下記の表1のように表す。
Figure 0004510093
前述した表1は、本発明の実施形態のために使用するフィールドのみを表示したものであって、BCMCS支援のために使われる他のフィールドは図示を省略する。表1において、信号メッセージは2種類のシンボルに対するパイロットトーン電力とデータトーン電力の比を知らせてくれるようになっている。HRPDシステムでは、1つのスロットで4個のOFDMシンボルを伝送することを仮定して各々のシンボルに対するパイロットトーン電力とデータトーン電力の比を知らせてくれることができる。しかしながら、スロットの中に位置する2つのシンボルと境界に位置する2つのシンボルの特性が類似するので、信号メッセージの負荷を減らす方向に2つのシンボルに対するパイロットトーン電力とデータトーン電力の比を知らせてくれるようにする。表1の各フィールドに対する説明は、次の通りである。
まず、‘DualPDREnabled’フィールドは、上記の2種類のシンボルに対するパイロットトーン電力とデータトーン電力の比(Dual Pilot to Data tone power Ratio:Dual PDR)を使用するか否を表すフィールドである。上記のフィールド値が‘1’の場合、上記のDual PDRを使用することを表す。しかしながら、フィールド値が‘0’の場合、1種類のパイロットトーン電力とデータトーン電力の比のみを使用することを表す。
‘EBCMCSTransmissionFormat’フィールドは、伝送フォーマットを表すためのものである。上記フィールドのMSB(Most Significant Bit)が‘0’であれば、可変型式(Variable Format)を支援しない伝送フォーマットを使用するものであり、上記フィールドのMSBが‘1’であれば、可変型式を支援する伝送フォーマットを使用するものである。可変型式は多重スロット伝送を行う場合、スロット別に異なるフォーマットのOFDMシンボルを伝送することを許容するものである。本発明の実施形態によれば、ここで、可変型式のためのOFDMシンボルのフォーマットは、Cyclic Prefixの大きさ、Pilot Toneの個数、及びGuard Toneの個数に定義される。即ち、可変型式を支援する場合、スロット別に互いに異なる大きさのCyclic Prefix、Pilot Tone、及びGuard Toneを適用したOFDMシンボルを伝送できることになり、したがってスロット別に適したPDRの値が異なることができる。このような理由により可変型式を支援する場合、型式の変化の以前と以後のDPR値を異なるように設定する必要がある。
‘DCPilotToDataGain’フィールドは、直流パイロットトーン電力とデータトーン電力の比を表す値である。本発明の第1実施形態では、Dual PDRを交流パイロットトーンのみに適用することを仮定するため、DCPilotToDataGainは1つの値のみ定義される。
‘DualPDREnabledForThisLogicalChannel’フィールドは、該当論理チャネルでDual PDRを含むか否かを表すフィールドである。上記のフィールド値が‘1’の場合は、該当論理チャネルでDual PDRを使用する。したがって、上記フィールドを通じてDual PDRと関連したフィールドを定義することを表す。一方、フィールド値が‘0’の場合は、該当論理チャネルでDual PDRを使用しないことを表す。
‘ACPilotToDataGainRecord’フィールドは、交流パイロットトーン電力とデータトーン電力の比を表すための値である。上記‘DualPDREnabledForThisLogicalChannel’フィールドが‘0’の場合にはDual PDRを使用しないため、‘ACPilotToDataGainRecord’フィールドは、下記の表2A、または表2Bの形態で表現される。
Figure 0004510093
Figure 0004510093
上記の表2Aは、可変型式を使用しない場合に対する交流パイロットトーン電力とデータトーン電力の比を表し、表2Bは可変型式を使用する場合に対する交流パイロットトーン電力とデータトーン電力の比を表す。
上記の表2Aは、‘DualPDREnabledForThisLogicalChannel’フィールドが‘0’であり、‘EBCMCSTransmissionFormat’フィールドのMSBが‘0’の場合、即ちDual PDRと可変型式を使用しない場合に‘ACPilotToDataGainRecord’フィールドが表現される方式である。‘ACPilotToDataGain’フィールドは交流パイロットトーン電力とデータトーン電力の比を表すものであって、該当シンボルの位置に関らず、同一な値に定義される。
上記の表2Bは、‘DualPDREnabledForThisLogicalChannel’フィールドが‘0’であり、EBCMCSTransmissionFormat’フィールドのMSBが‘1’の場合、即ちDual PDRは使用しないで、可変型式を使用する場合に‘ACPilotToDataGainRecord’フィールドが表現される方式である。‘ACPilotToDataGain 1’フィールドは、伝送フォーマットが変わる前、交流パイロットトーン電力とデータトーン電力の比を表し‘ACPilotToDataGain 2’フィールドは伝送フォーマットが変わった後、交流パイロットトーン電力とデータトーン電力の比を表すものであって、該当シンボルの位置に関わらず、同一な値に定義される。
一方、‘DualPDREnabledForThisLogicalChannel’フィールドが‘1’の場合は、Dual PDRを使用するために、‘ACPilotToDataGainRecord’フィールドは、下記の表2C、または、表2Dの形態で表現される。
Figure 0004510093
Figure 0004510093
上記の表2Cは、可変型式を使用しない場合に対する交流パイロットトーン電力とデータトーン電力の比を表し、表2Dは、可変型式を使用する場合に対する交流パイロットトーン電力とデータトーン電力の比を表す。
上記の表2Cは、‘DualPDREnabledForThisLogicalChannel’フィールドが‘1’であり、‘EBCMCSTransmissionFormat’フィールドのMSBが‘0’の場合、即ちDual PDRを使用し、可変型式は使用しない場合に‘ACPilotToDataGainRecord’フィールドが表現される方式である。‘ACInternalPilotToDataGain’フィールドは、1つのスロットで伝送されるOFDMシンボルのうち、中のシンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含むフィールドであり、‘ACBoundaryPilotToDataGain’フィールドは、1つのスロットで伝送されるOFDMシンボルのうち、縁のシンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含むフィールドである。
上記の表2Dは、‘DualPDREnabledForThisLogicalChannel’フィールドが‘1’であり‘EBCMCSTransmissionFormat’フィールドのMSBが‘1’の場合、即ちDual PDRと可変型式を全て使用する場合に、‘ACPilotToDataGainRecord’フィールドが表現される方式である。‘ACInternalPilotToDataGain 1’フィールドと‘ACBoundaryPilotToDataGain 1’フィールドは、伝送フォーマットが変わる前に使用する値であって、各々1つのスロットで伝送されるOFDMシンボルのうち、中のシンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値と、1つのスロットで伝送されるOFDMシンボルのうち、縁のシンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含むフィールドである。
一方、‘ACInternalPilotToDataGain 2’フィールドと、‘ACBoundaryPilotToDataGain 2’フィールドは、伝送フォーマットが変わった後に使用する値であって、各々1つのスロットで伝送されるOFDMシンボルのうち、中のシンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値と、1つのスロットで伝送されるOFDMシンボルのうち、縁のシンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含むフィールドである。
一方、第2実施形態において、基地局が各インターレース別にOFDMシンボルが伝送されるスロットで適用されるパイロットトーン電力とデータトーン電力の比を端末機に知らせてくれるようにする。HRPDシステムは、4−スロットインターレース(4-slot interlace)伝送方式で動作して、1つまたは1つ以上のインターレースをOFDMシンボル伝送に使用可能である。したがって、OFDMシンボル伝送時、各インターレース別にパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を異なるように設定することができる。
前述した第2実施形態のように、基地局がOFDMシンボル伝送時、各インターレース別にパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を異なるように設定し、これを端末機に知らせてくれるための信号メッセージの構造は、下記の表3のように表す。
Figure 0004510093
上記の表3は、本発明のために使用するフィールドのみを表示したものであって、BCMCS支援のために使われる他のフィールドに対する図示は省略する。表3から見れば、信号メッセージは2種類のシンボルに対するパイロットトーン電力とデータトーン電力の比を知らせてくれることができるフィールドを含む。
信号メッセージに各々のシンボルに対するパイロットトーン電力とデータトーン電力の比を知らせてくれるためのフィールドを含むことができる。しかしながら、信号メッセージの負荷を減らすために、上記の表3のように、信号メッセージは2種類のシンボルに対するパイロットトーン電力とデータトーン電力の比を知らせるためのフィールドを含むようにする。
次に、上記の表3の各フィールドに関して説明する。
‘PilotToneToDataTonePowerRatioIncluded’フィールドは、パイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含むか否かを表す。仮に、このフィールドの値が‘0’であればパイロットトーン電力とデータトーン電力の比を含まないで、デフォルト値を使用することを意味する。また、このフィールドの値が‘1’であれば、全てのOFDMシンボル伝送時に使われるパイロットトーン電力とデータトーン電力の比を含むことを意味する。
また、‘InterlaceXIncluded’は、インターレース‘X’スロットを利用して伝送するための情報を含むか否かを表すフィールドである。ここで、‘X’は0、1、2、または3である。このフィールドの値が‘0’であれば、伝送情報が含まれていないことを表し、‘1’であれば伝送情報が含まれていることを表す。
そして、‘CenterSymbolsPTDTPRX(Pilot Tone To Data Tone Power Ratio for Center Symbols transmitted in interlace X slots、X=0, 1, 2, or 3)’フィールドは、インターレースXに含まれる1つのスロットで伝送されるOFDMシンボルのうち、中のシンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含む。この際、‘CenterSymbolsPTDTPRX’フィールドは、‘PilotToneToDataTonePowerRatioIncluded’フィールドが‘1’であり、‘InterlaceXIncluded’フィールドが‘1’の場合のみ含まれる。
また、‘SideSymbolsPTDTPRX(Pilot Tone To Data Tone Power Ratio for Side Symbols transmitted in interlace X slots、X=0, 1, 2, or 3)’フィールドは、インターレースXに含まれる1つのスロットで伝送されるOFDMシンボルのうち、縁のシンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を表すフィールドである。‘SideSymbolsPTDTPRX’フィールドは、‘PilotToneToDataTonePowerRatioIncluded’フィールドが‘1’であり、‘InterlaceXIncluded’フィールドが‘1’の場合のみ含まれる。
上記の表1乃至表3で使われるNは、パイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を表すために使われる値であって、dB値を明示したり、または伝送される前にコード化(coded)されて使われることができ、Nの大きさによって解像度(resolution)が変わることができる。
次に、本発明の実施形態により伝送しようとするスロットのパイロットトーン電力とデータトーン電力の比をOFDMシンボルの位置によって異なる値を設定するようにして、特定OFDMシンボルの位置毎に固定された値の電力の比を常に使用することができるようにするための送信機に関して図7を参照しつつ説明する。
図7は、本発明の実施形態により放送サービスのための高速パケットデータシステムにおける送信機の動作を示す順序図である。本発明において、放送サービスのための高速パケットシステムでの送信機は基地局である。
ステップ701で、送信機は伝送しようとする放送データをチャネル符号化器301、チャネルインターリーバ302、及び変調器303を経てデータトーンを発生する。以後、ステップ702で、境界トーンを挿入した後、ステップ703で、パイロットトーンを挿入する。そして、ステップ704で、送信機は該当OFDMシンボルがスロットの中央に位置するか境界に位置かに対して検査する。検査結果、境界に位置したものであれば、ステップ705で、送信機は電力比R_Sideを適用してパイロットトーンとデータトーンの電力を割り当てて、OFDMシンボルがスロットの中央に位置したものであれば、ステップ706で、送信機は電力比R_Centerを適用してパイロットトーンとデータトーンの電力を割り当てる。
以後、ステップ707で、送信機はQPSK拡散器307を通じてBCMCSコンテンツ識別子毎に互いに異なるQPSK拡散を遂行した後、ステップ708で、逆高速フーリエ変換器308を通じて逆高速フーリエ変換を遂行する。以後、フーリエ変換されたシンボルにサイクリックプリフィクス挿入機309を通じてCPを挿入してOFDM信号を完成する。以後、ステップ709で、送信機はHRPD互換プロセッサ310を通じてHRPDと互換性を有するようにする後続作業を遂行し、ステップ710で、完成されたOFDM信号を伝送する。
前述した送信機において、図7のような動作を経て生成されたOFDM信号の出力時、これを受信する受信機で放送信号を復旧する過程に関して図8を参照しつつ説明する。
図8は、本発明の実施形態により放送サービスのための高速パケットデータシステムにおける受信機の動作を示す順序図である。本発明の実施形態において、放送サービスのための高速パケットデータシステムでの受信機は端末機である。
受信機は、ステップ801で、送信機である基地局からR_SideとR_Centerの値を受信する。仮に、通報されなかったら初期 R_Side、R_Center値を使用する。受信機は、ステップ802で、BCMCSスロットが受信されればOFDMシンボルを抽出し、ステップ803に進行してQPSK逆拡散過程を遂行する。
以後、ステップ804に進行して、受信機はチャネル推定を遂行するが、スロット境界に位置したOFDMシンボルであるかを検査する。仮に、受信したOFDMシンボルがスロットの境界に位置するものである場合には、ステップ805に進行してパイロットトーンとデータトーンの電力比R_Sideを適用してチャネルを推定する。
一方、受信したOFDMシンボルがスロットの中央に位置するものである場合には、ステップ806に進行してパイロットトーンとデータトーンの電力比R_Centerを適用してチャネルを推定する。このようにステップ805とステップ806でのチャネル推定過程では、OFDMシンボルに近接したパイロットトーンを利用する。このように推定されたチャネルを利用して、受信機はステップ807で、データトーンを抽出して復調する。以後、受信機は復調したデータを利用してステップ808で、最終的に復号を通じて送信機から伝送された放送信号を復元する。
図7及び図8では、1つのスロットに4個のOFDMシンボルが存在すると仮定した。しかしながら、4個のOFDMだけでなく、多数個のOFDMシンボルが存在しても上記のような方法により適用可能である。即ち、スロットの境界に位置したOFDMシンボルのパイロットトーンとデータトーンの電力比をR_Sideに、スロットの境界に位置しない残りのOFDMシンボルのパイロットをR_Centerに適用することができる。
下記では本発明の他の実施形態を簡略に説明する。上記の図5から図8までの実施形態では、1つのOFDM BCMCSスロットに隣接した位置に少なくとも1つのCDMスロットが存在している場合を含んでいる。しかしながら、OFDMスロットに隣接して1つのCDMスロットから構成されている場合、CDMスロットと直接隣接したOFDMスロット内のOFDMシンボルのパイロットトーンとデータトーンの電力比をR_Sideのみでも設定することができる。
図9は、OFDM BCMCSスロットが連続して伝送される場合を示す図である。412と413は同一な放送情報を伝送するOFDM BCMCSスロットであって、受信機は412と413を全て受信する。しかしながら、BCMCS受信機は411と414を受信しない。このような状況では、OFDMシンボル124を復調するためのチャネル推定でOFDM BCMCSスロット413のOFDMシンボルを利用することができる。したがって、本発明の実施形態では、121と124は全てスロットの境界に位置したOFDMシンボルであるが、パイロットトーン対データトーンの電力比は異なるように設定する必要がある。
このような状況での問題を解決するために、本発明の実施形態では、スロット内OFDMシンボルの位置別に互いに異なるパイロットトーン対データトーンの電力比を異なるように設定する方法に拡張されることができる。
このような電力比を知らせてくれるための信号メッセージの構造は、下記の表4のように表す。
Figure 0004510093
上記の表4は、本発明の実施形態のために使用するフィールドのみを表示したもので、BCMCS支援のために使われる他のフィールドは図示を省略する。表4の各フィールドに対する説明は、次の通りである。
‘PilotToneToDataTonePowerRatioIncluded’フィールドは、パイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含むか否かを表すフィールドである。このフィールド値が‘0’の場合には、パイロットトーン電力とデータトーン電力の比を含まないで、初期に設定されたデフォルト(default)値を使用するようにすることを表す。また、このフィールド値が‘1’の場合には、全てのOFDMシンボルの伝送時に使われるパイロットトーン電力とデータトーン電力の比を含むことを表す。
また、‘InterlaceXIncluded’フィールドは、インターレース‘X’スロットを利用して伝送するための情報を含むか否かを表すフィールドである。この際、‘X’は0、1、2、または3である。このフィールドの値が‘0’であれば、伝送情報が含まれていないことを表し、‘1’であれば、伝送情報が含まれていることを表す。
‘FirstSymbolsPTDTPRX(Pilot Tone to Data Tone Power Ratio for the First Symbols transmitted in interlace X slots、X=0, 1, 2, or 3)’フィールドは、1つのスロットで伝送されるOFDMシンボルのうち、図9の121OFDMシンボルのように該当スロットで最初に伝送されるシンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含む。この際、‘FirstSymbolsPTDTPRX’フィールドは、‘PilotToneToDataTonePowerRatioIncluded’が‘1’であり、‘InterlaceXIncluded’が‘1’の場合のみ含まれる。
‘SecondSymbolsPTDTPRX(Pilot Tone to Data Tone Power Ratio for the Second Symbols transmitted in interlace X slots、X=0, 1, 2, or 3)’フィールドは、1つのスロットで伝送されるOFDMシンボルのうち、図9の122OFDMシンボルのように該当スロットで2番目に伝送されるシンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含む。この際、‘SecondSymbolsPTDTPRX’フィールドは‘PilotToneToDataTonePowerRatioIncluded’が‘1’であり、‘InterlaceXIncluded’が‘1’の場合のみ含まれる。
‘ThirdSymbolsPTDTPRX(Pilot Tone to Data Tone Power Ratio for the Third Symbols transmitted in interlace X slots、X=0, 1, 2, or 3)’フィールドは、1つのスロットで伝送されるOFDMシンボルのうち、図9の123OFDMシンボルのように該当スロットで3番目に伝送されるシンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含む。この際、‘ThirdSymbolsPTDTPRX’フィールドは、‘PilotToneToDataTonePowerRatioIncluded’が‘1’であり、‘InterlaceXIncluded’が‘1’の場合のみ含まれる。
‘FourthSymbolsPTDTPRX(Pilot Tone to Data Tone Power Ratio for the Fourth Symbols transmitted in interlace X slots、X=0, 1, 2, or 3)’フィールドは、1つのスロットで伝送されるOFDMシンボルのうち、図9の124OFDMシンボルのように該当スロットで最後に伝送されるシンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含む。この際、‘FourthSymbolsPTDTPRX’フィールドは、‘PilotToneToDataTonePowerRatioIncluded’が‘1’であり、‘InterlaceXIncluded’が‘1’の場合のみ含まれる。
図10は、OFDMシンボルの位置別に互いに異なるパイロットトーン対データトーン電力の比を使用する本発明の実施形態に係る放送サービスのための高速パケットデータシステムにおける送信機の動作を示す順序図である。本発明において、放送サービスのための高速パケットシステムでの送信機は基地局である。
ステップ10で、送信機は伝送しようとする放送データをチャネル符号化器301、チャネルインターリーバ302、変調器303を経てデータトーンを発生する。以後、ステップ11で、境界トーンを挿入した後、ステップ12で、パイロットトーンを挿入する。
ステップ13で、送信機は該当OFDMシンボルがスロットの最初に位置するか否かを判断する。仮に、スロットの最初のOFDMシンボルであれば、ステップ14で、電力比R_1を適用してパイロットトーンとデータトーンの電力を割り当てる。そうでない場合、ステップ15で、OFDMシンボルがスロットの2番目に位置するか否かを判断する。仮に、スロットの2番目のOFDMシンボルであれば、ステップ16で、R_2を適用してパイロットトーンとデータトーンの電力を割り当てる。そうでない場合、 ステップ17で、OFDMシンボルがスロットの3番目に位置するか否かを判断する。仮に、スロットの3番目のOFDMシンボルであれば、ステップ18で、R_3を適用してパイロットトーンとデータトーンの電力を割り当てる。そうでない場合、OFDMシンボルはスロットの最後に位置することを意味するので、ステップ19で、R_4を適用してパイロットトーンとデータトーンの電力を割り当てる。
以後、ステップ20で、送信機はQPSK拡散器307を通じてBCMCSコンテンツ識別子別に互いに異なるQPSK拡散を遂行した後、ステップ21で、逆高速フーリエ変換器308を通じて逆高速フーリエ変換を遂行する。以後、フーリエ変換されたシンボルにサイクリックプリフィクス挿入機309を通じてCPを挿入してOFDM信号を完成する。以後、ステップ22で、送信機はHRPD互換プロセッサ310を通じてHRPDと互換性を有するようにする後続作業を遂行し、ステップ23で、完成されたOFDM信号を伝送する。
前述した送信機において、図10のような動作を経て生成されたOFDM信号の出力時、これを受信する受信機にて放送信号を復旧する過程に関して、図11を参照しつつ説明する。
図11は、他の実施形態によりOFDMシンボルの位置別に互いに異なるパイロットトーン対データトーンの電力比を使用する本発明の更に他の実施形態による放送サービスのための高速パケットデータシステムにおける受信機の動作を示す順序図である。本発明において、放送サービスのための高速パケットデータシステムでの受信機は端末機である。
受信機は、ステップ30で、送信機、または基地局からR_1、R_2、R_3、R_4の値を受信する。仮に、通報されなかったら、 R_1、R_2、R_3、R_4の初期値を使用する。受信機は、ステップ31で、BCMCSスロットが受信されればOFDMシンボルを抽出し、ステップ32に進行してQPSK拡散過程を遂行する。
ステップ33で、受信機はOFDMシンボルがスロットの最初に位置するか否かを判断する。仮に、スロットの最初のOFDMシンボルであれば、受信機は、ステップ34で、パイロットトーンとデータトーンの電力比R_1を適用してチャネルを推定する。そうでない場合、ステップ35で、OFDMシンボルがスロットの2番目に位置するか否かを判断する。仮に、スロットの2番目のOFDMシンボルであれば、ステップ36で、パイロットトーンとデータトーンの電力比R_2を適用してチャネルを推定する。そうでない場合、ステップ37で、OFDMシンボルがスロットの3番目に位置する否かを判断する。仮に、スロットの3番目のOFDMシンボルであれば、ステップ38で、パイロットトーンとデータトーンの電力比R_3を適用してチャネルを推定する。そうでない場合、OFDMシンボルはスロットの最後に位置することを意味するので、ステップ29で、パイロットトーンとデータトーンの電力比R_4を適用してチャネルを推定する。ステップ34、36、38及び39でのチャネル推定過程では、周囲のOFDMシンボルにあるパイロットトーンを利用する。
このように推定されたチャネルを利用して、受信機は、ステップ40で、データトーンを抽出して復調する。以後、受信機は復調したデータを利用してステップ41で、最終的に復号を通じて送信機から伝送された放送信号を復元する。
前述したように、本発明において、送信機はOFDM信号を送信するスロット内にOFDMシンボルの位置によって各々異なる電力比を設定し、OFDM信号を受信した受信機は、該当電力比によってOFDM信号のチャネルを推定することができるので、OFDMAシンボルのチャネル推定性能を改善させる。
図12は、本発明の実施形態によりOFDMシンボルの位置によって電力比を異なるように設定して送信したOFDM信号を受信する受信機の構造のブロック構成図である。以下、図12を参照して本発明の実施形態によりOFDMシンボルの位置によって電力比を異なるように設定して、送信機か送信したOFDM信号を受信する受信機の構成及び動作に対して説明する。
受信機はHRPD技術と互換する。したがって、HRPD互換受信プロセス71は、HRPD方式の信号を受信し、その中で、データに該当する部分の信号を抽出して出力し、受信される方式がOFDM方式のデータであるか、またはCDM方式のデータであるかを区別する。このように区別する方法は、前述したように、放送サービスの場合であれば、MSBが放送サービスを指示する“1”の値を有するか否かによって決定することができる。
前述したように、HRPDシステムでは、各スロット毎にOFDMで送信された放送信号が受信された場合もあり、CDMで送信されたユニキャスト(unicast)信号または制御信号が受信された場合もある。ここではまず、受信機にてパイロットトーン電力とデータトーン電力の比を検出するために、CDMで送信された制御信号を受信する場合を説明する。HRPDシステムから制御メッセージ、または所定のメッセージ形態で電力比メッセージが受信されれば、HRPD互換受信プロセス71は、これを電力比メッセージ受信機72に出力する。そうすると、電力比メッセージ受信機72は、CDM制御信号の中で、電力比メッセージを抽出し、抽出されたメッセージの中から選択された電力比の値をチャネル推定重み付け値決定器73に出力する。ここで、電力比とは、パイロット対比データの電力比を意味する。
そうすると、チャネル推定重み付け値決定器73は、電力比の値を利用してチャネル推定に必要なチャネル別重み付け値を決定する。そして、このように決定されたチャネル重み付け値はチャネル推定器78に出力される。
次に、OFDM方式で送信された信号に対して説明する。OFDM方式で送信された信号はOFDM処理部1200に入力される。そうすると、OFDM処理部1200でデータが処理される過程に対して説明する。
OFDM処理部1200は、受信された信号でサイクリックプリフィクス(cyclic prefix)を除去するためにCP除去器74に入力される。CP除去器74は、受信された信号で伝播遅延及び多重経路などにより汚染されたCPを除去し、FFT処理部75に出力する。そして、FFT処理部75は、入力された時間領域の信号を周波数領域の信号に変換した後、これを出力する。そうすると、QPSK逆拡散器76は、周波数領域の信号をQPSK逆拡散してパイロットトーン抽出器77に出力する。このように、QPSK逆拡散を遂行する理由は、送信機からQPSK拡散信号が伝送されたためである。図3に示すように、境界トーンとパイロットトーン及びデータトーンなどが混在している形態で出力される。そうすると、パイロットトーン抽出器77では、QPSK逆拡散した信号からパイロットトーンを抽出してチャネル推定器78に出力し、残りのトーンはデータトーン抽出器79に出力する。データトーン抽出器79は、パイロットトーン抽出器77から出力されたトーンのうち、データに該当するトーンのみを抽出して復調器80に出力する。
このように、パイロットトーン抽出器77で抽出されたパイロットトーンは、チャネル推定器78に入力される。そうすると、チャネル推定器78は、チャネル推定重み付け値決定器73で決定された重み付け値を利用してチャネルを推定する。
このようにチャネルが推定されれば、チャネル推定値は復調器80に入力される。復調器80はチャネル推定値を利用してデータトーンの復調を遂行して出力する。そうすると、復調した信号はディインターリーバ81でディインターリービングされて復号器82に入力される。復号器82は、ディインターリービングされた信号で復号して伝送された信号を復元する。即ち、放送サービスが伝送された場合であれば、放送信号を復元するものである。
図13は、本発明の実施形態に係る受信機でHRPD方式により伝送されたOFDM信号の受信のための順序図である。以下、図13を参照して本発明の実施形態に係るHRPDシステムの受信機にてOFDM信号を受信するための過程に対して詳細に説明する。
図13を参照すれば、まず受信機は、ステップ51で、電力比メッセージを受信する。このような電力比メッセージの受信は、送信方法によって変わる。このように、電力比メッセージを受信すれば、前述したように、電力比メッセージ受信機72、チャネル推定重み付け値決定器73、及びチャネル推定器78を通じてチャネル推定値が決定される。受信機は、ステップ52で、前述したようなメッセージを通じて受信されたDCPilotToDataRatioを読取って、直流パイロットトーン電力とデータトーンの電力比を格納する。この際、OFDMシンボルを送信する外部に位置するパイロットトーンの電力情報と内部に位置するパイロットトーン電力情報とデータトーンの電力に対する情報を各々格納する。その後、受信機はステップ53で、受信された信号のEBCMCSTransmissionFormatのうち、MSBが“1”であるか否かを検査する。仮に、MSBが1の場合、ステップ54に進行し、そうでない場合、ステップ55に進行する。
ステップ55に進行する場合、受信機はDualPDREnabledForThisLogicalCHの値が1であるか否かを検査する。検査結果、DualPDREnabledForThisLogicalCHの値が1の場合、ステップ62に進行する。そうでなければ、ステップ61に進行する。ステップ62に進行すれば、受信機はスロットの順序に関らず、ACPilotToDataRatioOuterSymbolsと、ACPilotToDataRatioInnerSymbolsを読取って、各々の中のOFDMシンボルと縁のOFDMシンボルで、交流パイロットトーン電力とデータトーン電力の比を格納する。一方、ステップ56からステップ61に進行すれば、スロットの順序とOFDMシンボルのスロット内の順序や位置に関らず、ACPilotToDataRatioを読取って、交流パイロットトーン電力とデータトーン電力の比を格納する。
一方、ステップ53からステップ54に進行すれば、受信機は、DualPDREnabledForThisLogicalCHの値が1であるか否かを検査する。ステップ54の検査結果、DualPDREnabledForThisLogicalCHの値が1の場合、ステップ64に進行し、1でない場合、ステップ63に進行する。
ステップ64に進行すれば、受信機は伝送フォーマットが変わる前のスロットに対してACPilotDataRatioOuterSymbol 1と、ACPilotDataRatioInnerSymbol 1を読取って、各々の内部のOFDMシンボルと外部OFDMシンボルでの交流パイロットトーン電力とデータトーン電力の比を格納する。そして、受信機は伝送フォーマットが変わった以後に、スロットに対してACPilotDataRatioOuterSymbol 2と、ACPilotDataRatioInnerSymbol 2を読取って、各々の中のOFDMシンボルと外部のOFDMシンボルでの交流パイロットトーン電力とデータトーン電力の比を個別的に格納する。
一方、ステップ63に進行する場合、受信機はOFDMシンボルのスロット内の位置に関らず、ACPilotToDataRatio 1と、ACPilotToDataRatio 2を読取って、各々伝送フォーマットが変わる前のスロットと伝送フォーマットが変わった後のスロットでの交流パイロットトーン電力とデータトーン電力の比を格納する。
前述したように、ステップ61、またはステップ62、またはステップ63、またはステップ64を遂行した以後に、受信機はステップ65に進行してパイロットトーンの受信シンボルを格納する。その後、受信機はステップ66に進行して格納された直流パイロットトーン電力とデータトーン電力の比と交流パイロットトーン電力とデータトーン電力の比を考慮してチャネル推定重み付け値を決定する。以後、ステップ67で、チャネル推定器の重み付け値を使用してパイロットトーンの受信シンボルを結合し挿入することにより、データトーンが経験したチャネルを推定し、チャネル推定値を格納する。そして、受信機は、ステップ68で、データトーンをチャネル推定値を利用して復調及び復号過程を遂行して放送信号を復旧する。
一方、本発明の詳細な説明では具体的な実施形態に関して説明したが、本発明の範囲を逸脱しない限り、各種の実施形態が提供可能である。例えば、本発明の実施形態では、放送サービス(BCMCS)伝送がHRPD技術と互換性を有しながら直交周波数分割多重化(OFDM)伝送方式に基づいたシステムに適用される。しかしながら、OFDM基盤の他の放送システムにも前述した本発明が適用可能である。よって、本発明の真の技術的な範囲は上述の実施形態によって定まるものではなく、特許請求の範囲とその均等物によって定まるべきである。
一般的な高速パケットデータ(HRPD)移動通信システム順方向リンクのスロット構造を示す図である。 BCMCSサービス用にHRPD順方向リンクスロットのデータ伝送区間にOFDMシンボルを挿入したスロット構造を示す図である。 高速パケットデータシステムにおける一般的なトーン配置方法を示す図である。 高速パケットデータシステムにおける一般的な送信機の構造を示す図である。 CDMスロットの間にOFDM BCMCSスロットを伝送するための構造を示す図である。 OFDM BCMCSスロットの間にOFDM BCMCSスロットを伝送するための構造を示す図である。 本発明の実施形態に係る放送サービスのための高速パケットデータシステムにおける送信機の構造を示す図である。 本発明の実施形態に係る放送サービスのための高速パケットデータシステムにおける送信機の動作を示す図である。 本発明の実施形態に係る放送サービスのための高速パケットデータシステムにおける受信機の動作を示す図である。 CDMスロットの間にOFDM BCMCSスロットを連続して伝送するための構造を示す図である。 本発明の更に他の実施形態に係る放送サービスのための高速パケットデータシステムにおける送信機の動作を示す図である。 本発明の実施形態に係る放送サービスのための高速パケットデータシステムにおける受信機の動作を示す順序図である。 本発明の実施形態によりOFDMシンボルの位置によって電力比を異なるように設定して送信機が送信したOFDM信号を受信する受信機の構造のブロック構成図である。 本発明の実施形態に係る受信機でHRPD方式によりOFDM信号の受信のための制御フローチャートである。 本発明の実施形態に係る受信機でHRPD方式によりOFDM信号の受信のための制御フローチャートである。
符号の説明
301 チャネル符号化器
302 チャネルインターリーバ
303 変調器
304 境界トーン挿入機
305 パイロットトーン挿入機
606 トーン電力割り当て機
307 QPSK拡散器
308 逆高速フーリエ変換器
309 サイクリックプリフィクス挿入機
310 互換(Compatible)プロセッサ
71 HRPD互換受信プロセッサ
72 電力比メッセージ受信機
73 チャネル推定重み付け値決定器
74 CP除去器
75 FFT処理部
76 QPSK逆拡散器
77 パイロットトーン抽出器
78 チャネル推定器
79 データトーン抽出器
80 復調器
81 ディインターリーバ
82 復号器
1200 OFDM処理部

Claims (20)

  1. 放送サービスのための高速パケットデータ移動通信システムにおけるパケットデータシンボルを送信するための装置であって、
    送信する物理階層パケットを符号化、インターリービング及び変調し、変調されたシンボルをデータトーンに配置して出力する送信処理機と、
    前記データトーンに境界トーン及びパイロットトーンを挿入するトーン挿入機と、
    前記パケットデータシンボルがスロットに含まれる位置によって前記パイロットトーンとデータトーンの電力比を異なるように設定して電力を割り当てるトーン電力割り当て機と、
    前記パケットデータシンボルを伝送する送信機と
    を含み、
    前記トーン電力割り当て機において、パケットデータシンボルがスロットに含まれる位置によって異なるように適用した前記パイロットトーンとデータトーンの電力比を信号メッセージに含めて伝送することを特徴とする移動通信システムにおけるパケットデータシンボル送信装置。
  2. 前記トーン電力割り当て機が、
    前記パケットデータシンボルが前記スロットの外部に位置すれば第1電力比を適用してパイロットトーンとデータトーンの電力を割り当てて、前記パケットデータシンボルが前記スロットの内部に位置すれば第2電力比を適用してパイロットトーンとデータトーンの電力を割り当てることを特徴とする請求項1記載の移動通信システムにおけるパケットデータシンボル送信装置。
  3. 前記信号メッセージは、直流パイロットトーン電力とデータトーンの電力比に対する情報を含むことを特徴とする請求項記載の移動通信システムにおけるパケットデータシンボル送信装置。
  4. 前記信号メッセージは、
    前記パイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含むか否かを表すフィールド、1つのスロットで伝送されるシンボルのうち、内部シンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含むフィールド、1つのスロットで伝送されるシンボルのうち、外部シンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含むフィールドのうち、1つ以上を含むことを特徴とする請求項記載の移動通信システムにおけるパケットデータシンボル送信装置。
  5. 前記信号メッセージは、
    前記パケットデータシンボル伝送時、各インターレース別に各々異なるパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を適用するためのパイロットトーン電力とデータトーン電力の比に対する情報を含むことを特徴とする請求項記載の移動通信システムにおけるパケットデータシンボル送信装置。
  6. 前記信号メッセージは、
    前記パイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含むか否かを表すフィールドと、各インターレーススロットを利用して伝送するための情報を含むか否かを表すフィールドと、各インターレースに含まれる1つのスロットで伝送されるシンボルのうち、内部シンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含むフィールドと、各インターレースに含まれる1つのスロットで伝送されるOFDMシンボルのうち、外部シンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を表すフィールドのうち、1つ以上を含むことを特徴とする請求項記載の移動通信システムにおけるパケットデータシンボル送信装置。
  7. 前記トーン電力割り当て機は、
    前記パケットデータシンボル伝送時、各インターレース別に各々異なるパイロットトーン電力とデータトーンの電力比を適用することを特徴とする請求項1記載の移動通信システムにおけるパケットデータシンボル送信装置。
  8. 放送サービスのための高速パケットデータ移動通信システムにおけるパケットデータシンボルを送信するための方法であって、
    送信する物理階層パケットを符号化、インターリービング及び変調し、変調されたシンボルを生成し、データトーンに配置する過程と、
    前記データトーンに境界トーン及びパイロットトーンを挿入する過程と、
    前記パケットデータシンボルがスロットに含まれる位置によって前記パイロットトーンとデータトーンの電力比を異なるように適用して電力を割り当てるトーン電力割り当て過程と、
    前記パケットデータシンボルを伝送する過程と
    前記パケットデータシンボルがスロットに含まれる位置によって異なるように適用した前記パイロットトーンとデータトーンの電力比を信号メッセージに含めて伝送する過程と、
    を含むことを特徴とする移動通信システムにおけるパケットデータシンボル送信方法。
  9. 前記トーン電力割り当て過程は、
    前記パケットデータシンボルが前記スロットの外部に位置すれば第1電力比を適用してパイロットトーンとデータトーンの電力を割り当てて、前記パケットデータシンボルが前記スロットの内部に位置すれば第2電力比を適用してパイロットトーンとデータトーンの電力を割り当てることを特徴とする請求項記載の移動通信システムにおけるパケットデータシンボル送信方法。
  10. 前記信号メッセージは、直流パイロットトーン電力とデータトーンの電力の比に対する情報を含むことを特徴とする請求項記載の移動通信システムにおけるパケットデータシンボル送信方法。
  11. 前記信号メッセージは、
    前記パイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含むか否かを表すフィールド、1つのスロットで伝送されるシンボルのうち、内部シンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含むフィールド、1つのスロットで伝送されるシンボルのうち、外部シンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含むフィールドのうち、1つ以上を含むことを特徴とする請求項記載の移動通信システムにおけるパケットデータシンボル送信方法。
  12. 前記信号メッセージは、
    前記パケットデータシンボル伝送時、各インターレース別に各々異なるパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を適用するためのパイロットトーン電力とデータトーン電力の比に対する情報を含むことを特徴とする請求項記載の移動通信システムにおけるパケットデータシンボル送信方法。
  13. 前記信号メッセージは、
    前記パイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含むか否かを表すフィールドと、各インターレーススロットを利用して伝送するための情報を含むか否かを表すフィールドと、各インターレースに含まれる1つのスロットで伝送されるシンボルのうち、内部シンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を含むフィールドと、各インターレースに含まれる1つのスロットで伝送されるOFDMシンボルのうち、外部シンボルの伝送のために使用するパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を表すフィールドのうち、1つ以上を含むことを特徴とする請求項記載の移動通信システムにおけるパケットデータシンボル送信方法。
  14. 前記パケットデータシンボル伝送時、各インターレース別に各々異なるパイロットトーン電力とデータトーンの電力比の値を適用することを特徴とする請求項記載の移動通信システムにおけるパケットデータシンボル送信方法。
  15. 放送サービスのための高速パケットデータ移動通信システムにおけるパケットデータシンボルを受信するための方法であって、
    前記パケットデータシンボル位置によって各々割り当てられたパイロットトーンとデータトーンの電力比の情報を受信すれば、前記シンボル位置によるパイロットトーンとデータトーンの電力比を格納する過程と、
    前記受信されたパケットがOFDMパケットである場合、OFDMパケットのデータシンボルを抽出し、逆拡散してデータトーンとパイロットトーンを抽出する過程と、
    前記OFDMパケットのパイロットトーンとデータトーンの電力比を利用してチャネルを推定する過程と、
    前記チャネル推定情報を利用して前記データトーンからデータを復元する過程と
    を含むことを特徴とする移動通信システムにおけるパケットデータシンボル受信方法。
  16. 前記チャネルを推定する過程は、
    前記パケットデータシンボルが前記スロットの外部に位置すれば前記電力比の値のうち、第1電力比を適用してチャネルを推定し、前記パケットデータシンボルが前記スロットの内部に位置すれば前記電力比の値のうち、第2電力比を適用してチャネルを推定することを特徴とする請求項15記載の移動通信システムにおけるパケットデータシンボル受信方法。
  17. 前記データを復元する過程は、
    前記チャネル推定された情報を利用して前記データトーンを復調する過程と、
    前記復調した信号をディインターリービングする過程と、
    前記ディインターリービングされた信号を復号する過程と
    を含むことを特徴とする請求項15記載の移動通信システムにおけるパケットデータシンボル受信方法。
  18. 放送サービスのための高速パケットデータ移動通信システムにおけるパケットデータシンボルを受信するための装置であって、
    制御メッセージを受信してパケットデータシンボル位置によって各々割り当てられたパイロットトーンとデータトーンの電力比を抽出し、チャネル推定重み付け値を決定し、パイロットトーンとデータトーンの電力比によってチャネルを推定するチャネル推定部と、
    受信されたOFDMシンボルをパイロットトーンとデータトーンとに仕分けて、前記パイロットトーンを前記チャネル推定部に提供し、データトーンを出力するOFDM処理部と、
    前記チャネル推定部から提供されたチャネル推定情報を適用したデータトーンを受信して伝送された情報を復元するデータ復元部と
    を含むことを特徴とする移動通信システムにおけるパケットデータシンボル受信装置。
  19. 前記チャネル推定部は、
    制御メッセージを受信する電力比メッセージ受信機と、
    前記電力比メッセージ受信機の出力からチャネル推定重み付け値を決定するためのチャネル推定重み付け値決定器と、
    前記チャネル推定重み付け値とパイロットトーンを受信してパイロットトーンの位置及び電力によるチャネル推定値を決定するチャネル推定器と
    を含むことを特徴とする請求項18記載の移動通信システムにおけるパケットデータシンボル受信装置。
  20. 前記データ復元部は、
    チャネル推定部から提供されたチャネル推定値を利用して前記データトーンを復調する復調器と、
    前記復調した信号をディインターリービングするディインターリーバと、
    前記ディインターリービングされた信号を復号する復号器と
    を含むことを特徴とする請求項18記載の移動通信システムにおけるパケットデータシンボル受信装置。
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