JP4510064B2 - 仮想計算機システム及び同システムにおける仮想マシン復元方法 - Google Patents

仮想計算機システム及び同システムにおける仮想マシン復元方法 Download PDF

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Description

本発明は、物理計算機上で動作する仮想マシンを備えた仮想計算機システムに係り、特に、仮想マシンが動作する物理計算機の障害時に当該仮想マシンを復元するのに好適な仮想計算機システム及び同システムにおける仮想マシン復元方法に関する。
近年、例えば特許文献1に記載されているような仮想マシンを備えた仮想計算機システムが開発されている。仮想マシンは、物理計算機(のオペレーティングシステム)上で動作する仮想化された計算機として知られている。仮想マシンは、仮想化されたディスク、メモリ、CPU(プロセッサ)及びネットワークインタフェース(ネットワークインタフェースカード:NIC)を含む。この仮想マシン上にオペレーティングシステム(OS)、アプリケーション(アプリケーションプログラム)をインストールすることにより、当該OS、アプリケーションを実行させることができる。ここでアプリケーションは、仮想マシンのOS上で動作する。仮想マシンは、外部(クライアントマシン)からアプリケーションへの何らかの入力(例えば命令の送出)が行われると、その入力内容に応じた処理を当該アプリケーションに従って実行し、実行結果(を含む応答)を外部(クライアントマシン)に出力する。
特開2006−202279号公報
上記したように、仮想マシンでは、アプリケーションに従う処理(アプリケーションの処理)によって、仮想マシンの状態が処理前の状態から処理後の状態に遷移する。つまり仮想マシンの状態遷移が当該仮想マシン上で動作するアプリケーションへの入力によって引き起こされる。そこで、例えば処理前の仮想マシンの状態が状態#1であり、処理後の仮想マシンの状態が状態2であるとすると、状態#1にある仮想マシンを状態#2にするために、次のような方法が考えられる。この方法とは、仮想マシンを状態#1に設定し、しかる後に当該仮想マシンが状態#1から状態#2に遷移した際と同じ入力を当該仮想マシン上で動作するアプリケーションに対して行うことである。この方法を応用することで、例えば物理計算機に障害が発生しても、当該物理計算機上で動作していた仮想マシンを障害発生直前の状態に復元することが可能となる。
さて、物理計算機上で動作する仮想マシンを当該物理計算機の障害が発生する直前の状態に復元するための方法として、例えば定期的に仮想マシンのスナップショット(ある時刻における仮想マシンの動作状態を保存した情報ファイル)を取得(採取)すると共に、当該仮想マシンの状態遷移のきっかけとなる入力データと出力データのログを取得することが考えられる。つまり、物理計算機の障害が発生した場合に、その障害の発生時点txに最も近い時点ty(ty<tx)で取得されたスナップショットにより時点tyにおける仮想マシンの状態を復元し、しかる後にログに従って時点tyから時間txまでの当該仮想マシン上で動作するアプリケーションへの入力を再現するならば、当該仮想マシンを物理計算機の障害が発生した時点txの直前の状態に戻すことが可能となる。
しかしながら、スナップショットを取得する時間間隔内に仮想マシン(上で動作するアプリケーション)への入力が多数が発生する場合、ログに従って時系列順に当該仮想マシンへの入力を再現すると、当該仮想マシンを復元するのに長時間を要することが予測される。
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、アプリケーションによっては、先行する処理に関係せず、どのような状態からでも同じ入力に対して同じ出力と同じ状態遷移が行われることに着目して、このような特別のアプリケーションが動作する仮想マシンを障害発生直前の状態に短時間で復元することができる仮想計算機システム及び同システムにおける仮想マシン復元方法を提供することにある。
本発明の1つの観点によれば、仮想マシンがそれぞれ動作可能な、第1及び第2の物理計算機を含む複数の物理計算機を備えた仮想計算機システムが提供される。この仮想計算機システムは、前記複数の物理計算機によって共有されるディスク装置であって、前記複数の物理計算機のうちの任意の物理計算機で動作する仮想マシンが仮想ディスクとして使用可能なデータ領域を提供するディスク装置と、前記仮想マシンと当該仮想マシン上で動作するアプリケーションとに対応付けられたログテーブルに、前記アプリケーションで処理される入力データ、当該入力データに応じて前記アプリケーションで実行される処理の結果としての出力データ及び当該入力データの入力時刻を示す情報の組を、前記アプリケーションを当該仮想マシンが実行することによって提供されるサービスを利用するクライアントマシンとの間の通信の履歴として時系列順に記録する通信記録装置とを具備する。また、前記第1の物理計算機は、当該第1の物理計算機で前記仮想マシンが動作する場合、当該仮想マシンの動作状態及び当該仮想マシンの使用する前記仮想ディスクの状態を定期的にスナップショットとして取得して当該仮想マシンに対応付けて前記ディスク装置に保存するスナップショット管理手段を含み、前記第2の物理計算機は、前記第1の物理計算機で前記仮想マシンが動作している状態で、当該第1の物理計算機に第1の時刻で障害が発生した場合、当該第1の時刻に最も近い第2の時刻で取得されて前記仮想マシンに対応付けて前記ディスク装置に保存された前記スナップショットに基づき、前記第2の時刻の状態の前記仮想マシンを前記第2の物理計算機上に復元する第1の復元手段と、前記第2の時刻の状態に復元された仮想マシン上で動作するアプリケーションが、先行する処理に関係せず、どのような状態からでも同じ入力に対して同じ出力と同じ状態遷移が行われる特定タイプのアプリケーションである場合、前記第2の時刻の状態に仮想マシンと前記アプリケーションとに対応付けられた前記ログテーブルに記録されている前記第2の時刻から前記第1の時刻までの入力データを、前記アプリケーションで処理されるべきデータとして、予め定められた並列度で前記第2の時刻の状態に復元された仮想マシンに投入することにより、当該仮想マシンを前記第1の時刻の直前の状態に復元する特定復元タイプの復元処理を行う第2の復元手段とを含む。
本発明によれば、復元されるべき仮想マシン上で動作するアプリケーションが、先行する処理に関係せず、どのような状態からでも同じ入力に対して同じ出力と同じ状態遷移が行われる特定タイプのアプリケーション(特別のアプリケーション)である場合、上記仮想マシンと当該アプリケーションとに対応付けられたログテーブルに時系列順に記録された入力データが、当該アプリケーションで処理されるべきデータとして、その時系列順に無関係に、予め定められた並列度で、スナップショットを用いて復元された仮想マシンに投入されるため、当該アプリケーションに関し、上記仮想マシンを障害発生直前の状態に短時間で復元することができる。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る仮想計算機システムの構成を示すブロック図である。図1の仮想計算機システムは、複数の物理計算機(物理サーバ計算機)、例えば2台の物理計算機10-1及び10-2から構成される。物理計算機10-1及び10-2は、通信路20によって相互接続されている。この通信路20は、例えばネットワークによって実現される。
物理計算機10-1及び10-2は、CPU、I/O装置及びメモリのような周知のハードウェア資源(図示せず)を備えている。物理計算機10-1及び10-2は、当該計算機10-1及び10-2によって共有されるディスク装置100と接続されている。つまりディスク装置100は、物理計算機10-1及び10-2が共通に有するハードウェア資源である。
物理計算機10-1及び10-2が有するハードウェア資源は、仮想化されることにより、仮想マシン(Virtual Machine:VM)が動作する環境(仮想マシン実行環境)を提供する。図1では、物理計算機10-1の仮想マシン実行環境で仮想マシン11-1が動作している状態が示されている。この仮想マシン実行環境は、当該実行環境がディスク装置100のうちの仮想マシン11-1に割り当てられる(仮想マシン11-1が利用可能な)仮想化されたディスク領域である仮想ディスク110を含む。仮想ディスク110の内容は、後述する仮想マシンマネージャ(VMM)13-1及び13-2からは、1つのファイルとして認識される。
仮想マシン11-1(のOS)上では、例えばアプリケーション(AP)12-1及び12-2が動作する。アプリケーション12-1及び12-2には、それぞれポート番号P1及びP2が割り当てられているものとする。クライアントマシン30は、このポート番号P1及びP2のポートを介して、アプリケーション12-1及び12-2にアクセスすることができる。
仮想マシン11-1が動作する物理計算機10-1に障害が発生した場合、当該仮想マシン11-1が提供するサービスを、例えば物理計算機10-2側に引き継がせるために、当該物理計算機10-2に仮想マシン11-1に相当する仮想マシン11-2が生成(再生成)される。図1では、仮想マシン11-2が破線のブロックで示されている。このことは、図1の状態では、未だ仮想マシン11-2が物理計算機10-2上に生成されていないことを示す。仮想マシン11-2が動作する場合、当該仮想マシン11-2(のOS)上では、仮想マシン11-1におけるのと同様に、アプリケーション(AP)12-1及び12-2が動作可能である。なお、例えば物理計算機10-1上で、仮想マシン11-1を含む複数の仮想マシンが動作する構成であっても構わない。
物理計算機10-1及び10-2上では、ハイパバイザである仮想マシンマネージャ(Virtual Machine Manager:VMM)13-1及び13-2がそれぞれ動作する。VMM13-1及び13-2は、仮想マシンモニタ(Virtual Machine Monitor:VMM)とも呼ばれ、それぞれ、物理計算機10-1及び10-2が有する上述のハードウェア資源の利用を管理することで、仮想マシンを管理する。例えばVMM13-1及び13-2は、物理計算機10-1及び10-2が有するハードウェア資源を仮想化することにより仮想マシンが動作する仮想マシン実行環境を提供する。つまりVMM13-1及び13-2は、仮想化されたハードウェア資源を有する仮想マシンを構築する。
物理計算機10-1及び10-2上では、それぞれクラスタマネージャ14-1及び14-2も動作する。クラスタマネージャ14-1及び14-2は、物理計算機10-1及び10-2上でそれぞれ動作する仮想マシン11-1及び11-2から構成されるクラスタシステムを制御する。クラスタマネージャ14-1及び14-2は、相互に通信(ハートビート通信)を行うことで、それぞれ、物理計算機10-2及び10-1上で動作する仮想マシン11-2及び11-1の障害を検出する周知の障害検出機能を有する。仮想マシン11-1及び11-2は、後述するクライアントマシン30からは同一の仮想マシンとして認識される。つまり仮想マシン11-1及び11-2は、クライアントマシン30からは単一のIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられた仮想マシンとして認識される。この単一のIPアドレスがIPAであるとする。
クラスタマネージャ14-1及び14-2は、それぞれ復元機構140-1及び140-2を含む。復元機構140-i(i=1,2)は、仮想マシン11-j(j=1,2、但しj≠i)の障害を検出した場合に、障害発生直前の仮想マシン11-jの状態を仮想マシン11-iに復元する機能、つまり仮想マシン11-iを用いて、物理計算機10-i上に障害発生直前の状態の仮想マシン11-jを復元する機能を有する。
物理計算機10-1及び10-2上では、それぞれスナップショットマネージャ15-1及び15-2も動作する。スナップショットマネージャ15-1及び15-2は、それぞれ、物理計算機10-1及び10-2上で仮想マシンが動作する場合に、定期的に当該仮想マシンの動作状態及び当該仮想マシンが利用する仮想ディスクの内容をスナップショットとして取得してディスク装置100に保存する。仮想マシンの動作状態は、当該仮想マシンに割り当てられているCPUの状態(プログラムカウンタ及びレジスタの状態)及びメモリの状態を含む。
物理計算機10-1及び10-2は通信路20を介してクライアントマシン30と接続されている。クライアントマシン30は、物理計算機10-1または10-2上で仮想マシンが動作する場合に、当該仮想マシンの提供するサービスを利用するために、通信路20を介して当該仮想マシンと通信を行う。図1の例では、クライアントマシン20は、物理計算機10-1上で動作する仮想マシン11-1と通信を行う。
通信路20上には、通信記録装置40が配置されている。通信記録装置40は、クライアントマシン30と物理計算機10-1または10-2上で動作する仮想マシン(上のアプリケーション)との間で通信路20を介して行われる通信(入出力)の履歴を、仮想マシン(上のアプリケーション)毎に時系列順に時刻情報(入力の時刻を表す時刻情報)と共に記録する。ここでは、クライアントマシン30から仮想マシン(上のアプリケーション)への通信を「入力」と呼び、その逆の仮想マシンからクライアントマシン30への通信を「出力」と呼ぶ。
本実施形態において通信記録装置40は、クライアントマシン30を物理計算機10-1または10-2上で動作する仮想マシンと接続するためのスイッチに設けられている。しかし通信記録装置40が、ルータ、或いはプロキシサーバ(クライアントマシン30から物理計算機10-1または10-2上で動作する仮想マシンへのアクセスを代理するプロキシサーバ)に設けられていても良い。
ディスク装置100には、スナップショット領域111が確保されている。このスナップショット領域111は、例えば仮想マシン11-1の動作状態及び仮想ディスク110の内容をスナップショット112として定期的に格納するのに用いられる。スナップショット領域111には、当該領域111に格納されたスナップショット112の列を管理するスナップショット管理情報113も格納される。
ディスク装置100にはまた、復元管理テーブル114が格納される。復元管理テーブル114は、仮想マシンを復元する際の復元方法を示す復元タイプを、仮想マシン上で動作するアプリケーション毎に、当該仮想マシンに割り当てられたIPアドレス、及び当該アプリケーションに割り当てられたポート番号と対応付けて予め保持する。
本実施形態で適用される復元タイプは復元タイプRT1と復元タイプRT2の2種である。復元タイプRT1及びRT2は、それぞれ、第1及び第2のタイプのアプリケーションが動作する仮想マシンの復元に適した復元方法を示す。
第1のタイプのアプリケーションとは、仮想マシン上で動作する場合に、先行する処理に関係せず、どのような状態からでも同じ入力に対して同じ出力と同じ状態遷移が行われる特定のアプリケーションを指す。第1のタイプのアプリケーションは、例えばデータベース参照専用のアプリケーションである。本実施形態において、アプリケーション12-1は第1のタイプのアプリケーションである。復元タイプRT1は、通信記録装置40によって記録された通信の履歴の示す入力順序とは無関係に、当該履歴に含まれている入力データ列を、復元されるべき仮想マシン上で動作するアプリケーションに予め定められた並列度で投入する復元方法を指す。
第2のタイプのアプリケーションとは、仮想マシン上で動作する場合に、同じ入力であっても、先行する状態の違いによって異なる出力と異なる状態遷移が行われる可能性のあるアプリケーション(つまり先行する処理に依存するアプリケーション)を指す。本実施形態において、アプリケーション12-2は第2のタイプのアプリケーションである。復元タイプRT2は、通信記録装置40によって記録された通信の履歴の示す入力順序と入力タイミングとを守って、当該履歴に含まれている入力データ列を、復元されるべき仮想マシン上で動作するアプリケーションに投入する復元方法を指す。
図2は通信記録装置40の構成を示すブロック図ある。通信記録装置40は、ログ取得部41、ログテーブル42-1及び42-2、ログ保存部43、ログ送信部44及びフィルタ部45を含む。
ログ取得部41は、クライアントマシン2と仮想マシン11-1上で動作するアプリケーション12-1及び12-2との間で通信路20を介して行われる通信の履歴(ログ)を取得する。ログテーブル42-1及び42-2は、ログ取得部41によって取得された、クライアントマシン2と仮想マシン11-1上で動作するアプリケーション12-1及び12-2との間の通信の履歴を保持するのに用いられる。ログ保存部43は、ログ取得部41によって取得された通信の履歴を、ログテーブル42-1及び42-2のうちの対応するテーブルに時系列順に保存(記録)する。
ログ送信部44は、復元機構140-i(i=1,2)からの要求に従い、ログテーブル42-1及び42-2に保存されている通信の履歴を当該復元機構140-iに送信する。フィルタ部45は、復元機構140-iによる復元処理の期間、クライアントマシン30から送られる復元処理の対象となっている仮想マシン上のアプリケーション宛ての通信データをフィルタリングする。
図3は、ログテーブル42-1の一例を示す。図3に示されるように、ログテーブル42-1には、入力データと当該入力データに対する出力データの対が入力時点の時刻の情報と共に時系列順に保存されている。
図4は復元機構140-2の構成を示すブロック図である。復元機構140-2は、第1の復元部141及び第2の復元部142から構成される。なお、復元機構140-1も復元機構140-2と同様の構成を有する。
第1の復元部141は、物理計算機(物理計算機10-1)に障害が発生した場合に、その障害発生時刻に最も近い時刻(最新のスナップショット取得時刻)で取得された、当該物理計算機上の仮想マシン(仮想マシン11-1)に関するスナップショットに基づき、当該最新のスナップショット取得時刻の当該仮想マシンの状態を、当該第1の復元部141が設けられている物理計算機(物理計算機10-2)上に復元する。第2の復元部142は、最新のスナップショット取得時刻の状態に復元された仮想マシンと当該仮想マシン上で動作するアプリケーション(アプリケーション12-1及び12-2)とに対応付けられたログテーブル(ログテーブル42-1及び42-2)に上記最新のスナップショット取得時刻から障害発生時刻までの間に記録されている入力データを、当該アプリケーションで処理されるべきデータとして当該仮想マシンに投入することにより、当該仮想マシンを障害発生時刻の直前の状態に復元する。
第2の復元部142は、ログ要求部143、ログ記憶部144、再投入部145、処理結果取得部146及び復元判定部147を含む。ログ要求部143は、仮想マシンを復元するに際し、当該仮想マシン上で動作するアプリケーションとクライアントマシンとの間の通信の履歴(ログ)を通信記録装置40に要求する。ログ記憶部144は、ログ要求部143からの要求に応じて通信記録装置40から送信された通信の履歴を格納する。再投入部145は、ログ記憶部144に格納された通信の履歴に含まれている入力データの列を、復元管理テーブル114によって示される復元タイプに固有の投入手順(復元方法)で、復元されるべき仮想マシン上で動作するアプリケーションに投入する。再投入部145は復元タイプ判定部145aを含む。復元タイプ判定部145aは、入力データの列をアプリケーションに投入する際に適用すべき投入手順(復元方法)を表す復元タイプを判定する。
処理結果取得部146は、再投入部145による入力データの投入に応じて、投入先から出力される処理の結果(処理結果)としての出力データを取得する。復元判定部147は、処理結果取得部146によって取得された処理結果(出力データ)を、当該処理結果に対応する入力データと通信の履歴中で対をなしている出力データと比較することにより、復元されるべき仮想マシンが正しく復元されているかを判定する。
図5は復元管理テーブル114の一例を示す。図5の例では、復元管理テーブル114には、仮想マシン11-1または11-2上で動作する2つのアプリケーション12-1及び12-2について、IPアドレス、ポート番号及び復元タイプが登録されている。即ち、アプリケーション12-1に関しては、IPアドレス、ポート番号及び復元タイプとして、それぞれ、IPA、P1及びRT1が登録され、アプリケーション12-2に関しては、IPアドレス、ポート番号及び復元タイプとして、それぞれ、IPA、P2及びRT2が登録されている。
次に、図1の仮想計算機システムにおける動作を説明する。
今、クライアントマシン20が、物理計算機10-1上で動作する仮想マシン11-1の提供するサービスを利用するために、通信路20を介して当該仮想マシン11-1上で動作するアプリケーション12-1及び12-2との間で通信を行っているものとする。この場合、通信記録装置40内のログ取得部41は、クライアントマシン20と仮想マシン11-1上で動作するアプリケーション12-1及び12-2との間の通信シーケンスで発生した全ての通信の履歴を取得する。通信記録装置40内のログ保存部43は、ログ取得部41によって取得された通信の履歴を、アプリケーション12-1及び12-2毎に、それぞれログテーブル42-1及び42-2に保存する。
仮想マシン11-1が動作する物理計算機10-1では、スナップショットマネージャ15-1が、当該仮想マシン11-1の動作状態と当該仮想マシン11-1が利用する仮想ディスク110の内容を、ディスク装置100に確保されている仮想マシン11-1用のスナップショット領域111にスナップショット112として定期的に(例えば時間Δt毎に)取得(格納)している。スナップショットマネージャ15-1は、スナップショット112を取得する都度、当該取得されたスナップショット112の世代管理のためにスナップショット管理情報113を更新する。
このようにして、例えば時刻t1にスナップショット112として“snap1”が取得され、時刻t1からΔt後の時刻t2(t2=t1+Δt)にスナップショット112として“snap2”が取得されたものとする。また、時刻t2から次にスナップショット112を取得すべき時刻t3(t3=t2+Δt)が到来するまでのある時刻tに物理計算機10-1の障害(例えばハードウェア障害)が発生したものとする。図6は、時刻t1及びt2のそれぞれで、スナップショット領域111にスナップショット112“snap1”及び112“snap2”が取得された様子を示す。スナップショット112“snap1”及び112“snap2”は、それぞれ時刻t1及びt2における仮想マシン11-1の正常な状態を示す状態情報であるといえる。この時刻t1及びt2のそれぞれにおけるスナップショット112“snap1”及び112“snap2”は、スナップショット管理情報113によって世代管理される。
また、時刻t1から時刻t2までの期間内の時刻t11,t12,t13,t14,t15及びt16のそれぞれに、入力データIN1,IN2,IN3,IN4,IN5及びIN6が、クライアントマシン30から仮想マシン11-1上で動作するアプリケーション12-1にポート番号P1のポートを介して与えられ、これらの入力データIN11,IN12,IN13,IN14,IN15及びIN16に対する当該アプリケーション12-1での処理の結果として、出力データOUT11,OUT12,OUT13,OUT14,OUT15及びOUT16が当該アプリケーション12-1からクライアントマシン30に返されたものとする。そして、時刻t2から時刻tまでの期間内の時刻t21,t22,t23及びt24のそれぞれに、入力データIN21,IN22,IN23及びIN24が、クライアントマシン30から仮想マシン11-1上で動作するアプリケーション12-1に与えられ、これらの入力データIN21,IN22,IN23及びIN24に対して当該アプリケーション12-1からクライアントマシン30に出力データOUT21,OUT22,OUT23及びOUT24が返されたものとする。
上述の時刻t1から時刻t(障害発生時刻t)までの期間内にアプリケーション12-1に投入された入力データと当該入力データに対応する出力データとの対は、ログテーブル42-1に時系列順に保存される。図3は、時刻tにおけるログテーブル42-1の状態を示したものである。
時刻t1から時刻tまでの期間に物理計算機10-1上で行われた上述の処理の手順を図7に示す。図7では、仮想マシン11-1上で動作するアプリケーション12-2における処理は省略されている。
さて、時刻tで上述のように物理計算機(第1の物理計算機)10-1に障害が発生した場合、物理計算機10-1上で動作していた仮想マシン11-1を復元するための処理(仮想マシン復元処理)が、例えば物理計算機(第2の物理計算機)10-2上で行われる。以下、この仮想マシン復元処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。
まず、時刻tで物理計算機10-1に障害が発生したことは、物理計算機10-2上で動作するクラスタマネージャ14-2によって検出される。するとクラスタマネージャ14-2内の復元機構140-2が起動される。復元機構140-2はVMM13-2に対して、障害が発生した物理計算機10-1上で動作していた仮想マシン11-1を物理計算機10-2のOS上に仮想マシン11-2として生成(構築)することを要求する。この要求を受けてVMM13-2は、物理計算機10-2のOS上に仮想マシン11-2を生成する(ステップS1)。
復元機構140-2内の第1の復元部141は、VMM13-2によって生成された仮想マシン11-2の状態を、スナップショット領域111に保存されているスナップショット112の列のうち、時刻t(つまり障害発生時刻t)に最も近いスナップショット取得時刻(つまり最新のスナップショット取得時刻)で取得されたスナップショット112を用いて、当該最新のスナップショット取得時刻おける仮想マシン11-1と同一の状態に復元する(ステップS2)。図6から明らかなように、時刻t(第1の時刻)に最も近いスナップショット取得時刻(第2の時刻)はt2であり、時刻t2で取得されたスナップショット112は“snap2”である。したがって本実施形態では、復元機構140-2は、スナップショット112“snap2”を用いて、時刻t2における仮想マシン11-1と同一状態の仮想マシンを仮想マシン11-2として復元する。つまり復元機構140-2は、スナップショット112“snap2”を用いて、時刻t2における仮想マシン11-1の状態を仮想マシン11-2上に復元する。なお、ステップS2が、VMM13-2によって行われても構わない。つまり、スナップショットに基づいて仮想マシンを復元するための復元機能をVMM13-2に持たせても良い。
さて、時刻t2における仮想マシン11-1と同一状態の仮想マシンが仮想マシン11-2として物理計算機10-2上に復元されると、当該仮想マシン11-2のOS上では、時刻t2における仮想マシン11-1と同一の状態で、当該仮想マシン11-1が実行していたのと同一のアプリケーション12-1及び12-2を実行することが可能となる。
そこで復元機構140-2内のログ要求部143は、通信記録装置40に対して、クライアントマシン(本実施形態ではクライアントマシン30)と仮想マシン11-1上で動作するアプリケーション12-1及び12-2との間の通信の履歴(ログ)を要求する(ステップS3)。この要求に応じて、通信記録装置40内のログ送信部44は、ログテーブル42-1及び42-2に保存されている通信の履歴を復元機構140-2に送信する。ここで、ログテーブル42-1及び42-2に保存されている通信の履歴、即ちクライアントマシン(クライアントマシン30)とアプリケーション12-1及び12-2との間の通信の履歴を、それぞれアプリケーション12-1及び12-2に対応する通信の履歴と呼ぶ。
ログ送信部44は、ログテーブル42-1及び42-2に保存されている通信の履歴を復元機構140-2に送信する際に、フィルタ部45に対してアプリケーション12-1及び12-2宛ての通信データのフィルタリングを要求する。これによりフィルタ部45は、復元機構140-2からフィルタリングの解除が要求されるまで、アプリケーション12-1及び12-2宛ての通信データを全てフィルタリング(ブロック)する。
ログ要求部143は、ログ送信部44から送信された通信の履歴をログ記憶部144に格納する(ステップS4)。復元機構140-2内の再投入部145は、ログ記憶部144に格納された通信の履歴、つまりアプリケーション12-1及び12-2に対応する通信の履歴に含まれている、時刻t2から時刻t(障害発生時刻t)までの入力データの列のみを、仮想マシン11-2上で動作するアプリケーション12-1及び12-2に、ポート番号P1及びP2で示されるポートを介して投入する。ここで、アプリケーション12-1及び12-2への入力データの投入の手順は、復元管理テーブル114に登録されている、当該アプリケーション12-1及び12-2に対応する復元タイプによって示される。但し以下の説明では、簡略化のために、アプリケーション12-1に対応する通信の履歴に含まれている入力データの列の投入についてのみ説明する。
本実施形態において、仮想マシン11-2のIPアドレスは仮想マシン11-1のIPアドレスと同一のIPAであり、アプリケーション12-1に割り当てられたポート番号はP1である。この場合、再投入部145内の復元タイプ判定部145aは、通信の履歴に含まれている入力データを投入(再投入)するのに先立ち、ディスク装置100に格納されている復元管理テーブル114を参照して、IPアドレスIPA及びポート番号P1の対と対応付けられている復元タイプがRT1であるかをチェックする(ステップS5)。
図5から明らかなように、復元管理テーブル114上でIPアドレスIPA及びポート番号P1の対と対応付けられている復元タイプはRT1である。この場合、再投入部145は、アプリケーション12-1に対応する通信の履歴に含まれている時刻t2から時刻tまでの入力データの列を、予め定められた並列度で、仮想マシン11-2上で動作している当該アプリケーション12-1に、ポート番号P1のポートを介して投入する。本実施形態では、並列度は4であるものとする。この場合、4つの入力データがアプリケーション12-1に同時に投入される。この4つの入力データを、IN#a,IN#b,IN#c及びIN#dで表す。
さて、アプリケーション12-1に対応する通信の履歴に含まれている時刻t2から時刻tまでの入力データの列は、図3から明らかなように、IN21,IN22,IN23及びIN24である。したがって並列度が4である本実施形態では、再投入部145は、入力データIN21,IN22,IN23及びIN24を上記入力データIN#a,IN#b,IN#c及びIN#dとして、仮想マシン11-2上で動作しているアプリケーション12-1に並行して投入する(ステップS6a,S6b,S6c,S6d)。
仮想マシン11-2は、この並行して投入される入力データIN21,IN22,IN23及びIN24の処理をアプリケーション12-1に従って実行する。つまり仮想マシン11-2上では、並行して投入される入力データIN21,IN22,IN23及びIN24に基づく処理がアプリケーション12-1によって行われる。
アプリケーション12-1は前述したように、仮想マシン上で動作する場合に、先行する処理に関係せず、どのような状態からでも同じ入力に対して同じ出力と同じ状態遷移が行われる第1のタイプのアプリケーションである。したがって、入力データIN21,IN22,IN23及びIN24を、時刻t2〜時刻tまでの間にクライアントマシン30によって投入されたのと同一の順序で投入しなくても、当該入力データIN21,IN22,IN23及びIN24に対するアプリケーション12-1での処理(仮想マシン11-2によるアプリケーション12-1に従う処理)により、アプリケーション12-1の実行に関して、仮想マシン11-2は時刻tの直前(障害発生直前)の仮想マシン11-1の状態に復元されることが期待される。
入力データIN21,IN22,IN23及びIN24の送信元IPアドレスはクライアントマシン30に割り当てられているIPアドレスに一致する。したがって、入力データIN21,IN22,IN23及びIN24に対するアプリケーション12-1での処理の結果(応答)の送信先IPアドレスには、クライアントマシン30に割り当てられているIPアドレスが用いられる。そこで復元機構140-2内の処理結果取得部146は、仮想マシン11-2から出力される、入力データIN21,IN22,IN23及びIN24に対するアプリケーション12-1での処理の結果(応答)をクライアントマシン30に代わって取得して、つまり横取りして(ステップS7a,S7b,S7c,S7d)、当該処理結果がクライアントマシン30に送信されるのを防止する。
復元機構140-2内の復元判定部147は、処理結果取得部146によって取得された、入力データIN21,IN22,IN23及びIN24に対する処理の結果(処理結果)O21,O22,O23及びO24を、アプリケーション12-1に対応する通信の履歴において当該入力データIN21,IN22,IN23及びIN24と対をなしている出力データOUT21,OUT22,OUT23及びOUT24と比較し(ステップS8a,S8b,S8c,S8d)、一致しているか否かにより、復元処理が正常に行われているか否かを判定する(ステップS9a,S9b,S9c,S9d)。
もし、O21,O22,O23及びO24が、それぞれOUT21,OUT22,OUT23及びOUT24に等しいならば、復元判定部147は、IN21,IN22,IN23及びIN24の投入による復元処理は成功したと判定する。アプリケーション12-1では、先行する処理に依存しないため、並列処理で入力を行っても通信の履歴と同一の順序で入力を行った場合と同じ結果になる。このため、IN21,IN22,IN23及びIN24の投入による復元処理に成功した場合、全体の復元処理も成功したといえる。これに対して、ステップS9a,S9b,S9c,S9dのいずれか1つでも不一致(復元失敗)が判定された場合、図8では省略されているが、上述の仮想マシン復元処理がリトライされる。
さて、復元判定部147によって復元処理の成功が判定されると、再投入部145は次に投入すべき入力データがアプリケーション12-1に対応する通信の履歴に残されているかを判定する(ステップS10)。もし、次に投入すべき入力データが残されているならば、再投入部145は、この入力データを並列度4で投入する。但し、残されている入力データの個数が4に満たない場合には、再投入部145は、その残されている入力データを全て投入する。
これに対し、次に投入すべき入力データが残されていないならば、復元機構140-2は仮想マシン復元処理(アプリケーション12-1に関する仮想マシン復元処理)を終了する。このとき仮想マシン11-2は、アプリケーション12-1の動作に関しては、障害障害発生時刻tの直前の仮想マシン11-1の状態に復元されている。したがって、仮想マシン11-2は、障害発生時刻tの直前の仮想マシン11-1と同一の状態でアプリケーション12-1によるクライアントマシン30に対するサービスを継続することができる。この場合、復元機構140-2は通信記録装置40内のフィルタ部45に対して、仮想マシン11-2上のアプリケーション12-1宛ての通信データのフィルタリングの解除を要求する。
このように本実施形態によれば、アプリケーション12-1に対応する通信の履歴に含まれている入力データの列を並列に投入することにより、当該アプリケーション12-1に関しては、仮想マシン11-2を障害発生直前の仮想マシン11-1の状態に高速に復元できる。なお、復元タイプRT1の仮想マシン復元処理で適用される並列度が、復元管理テーブル114に復元タイプRT1と対応付けて予め設定される構成であっても良い。
上記の説明では省略されているが、ログテーブル42-2に保存されている通信の履歴(即ちアプリケーション12-2に対応する通信の履歴)を利用した、復元タイプRT2の仮想マシン復元処理が、上述のログテーブル42-1に保存されている通信の履歴(即ちアプリケーション12-1に対応する通信の履歴)を利用した復元タイプRT1の仮想マシン復元処理と並行して実行される。但し、復元タイプRT2の仮想マシン復元処理では、アプリケーション12-2に対応する通信の履歴に含まれている入力データが時系列順で、且つ当該履歴と相対時刻が同一のタイミングで投入される。
つまり、アプリケーション12-2は、先行する処理に依存する第2のタイプのアプリケーションである。このため、アプリケーション12-2に関する仮想マシン復元処理では、当該アプリケーション12-2に対応する通信の履歴の示す入力順序と入力タイミングとを守って、当該履歴に含まれている入力列を、仮想マシン11-2上で動作する当該アプリケーション12-2に逐次投入する復元タイプRT2の復元方法が適用されている。
ところで、アプリケーション12-2に対して入力を行う場合、1回の入力が行われてその入力に対する処理が終了した後、次の入力が行われるまで多大な待ち時間が発生することがある。このため、上記実施形態のように、アプリケーション12-2に対応する通信の履歴の示す入力順序と入力タイミングとを守って、当該アプリケーション12-2に関する仮想マシン復元処理を行ったのでは、ある入力・出力と次の入力・出力との間に多大な待ち時間が存在する場合、復元タイプRT2での仮想マシン復元処理がより低速となる。
そこで、第2のタイプのアプリケーションに関する仮想マシン復元処理において、当該アプリケーションに対応する通信の履歴の示す入力順序は守るものの、入力タイミングについては履歴の示す入力タイミングよりも短縮しても構わない。具体的には、待ち時間が予め定められた一定時間を超える場合には、当該一定時間後に次の入力データを投入すれば良い。また、全ての入力データの列を、履歴の待ち時間とは無関係で、且つ状態遷移に影響を及ぼさない最低の待ち時間で投入しても良い。このような待ち時間は、第2のタイプのアプリケーション毎に、予め設定することができる。この復元手法を適用することにより、第2のタイプのアプリケーションに関する仮想マシン復元処理を高速化することができる。
上記実施形態では、復元機構140-2内のログ要求部143からの要求に応じて、ログテーブル42-1及び42-2に保存されている通信の履歴が全て通信記録装置40内のログ送信部44によって復元機構140-2に送信される。しかし、ログ要求部143からの要求に、必要とする履歴の開始時刻と終了時刻を示す時刻情報を含め、当該開始時刻と終了時刻とで示される期間の履歴のみをログ送信部44から復元機構140-2に送信する構成としても良い。
また上記実施形態では、仮想マシン11-1または11-2上で動作するアプリケーション12-1及び12-2を利用するクライアントマシンがクライアントマシン30のみである。しかし、クライアントマシン30を含む複数のクライアントマシンが仮想マシン11-1または11-2上で動作するアプリケーション12-1及び12-2を利用する構成であっても構わない。
また上記実施形態では、物理計算機10-1に障害が発生した場合に、その障害発生直前の仮想マシン11-1の状態を、物理計算機10-2上で仮想マシン11-2として復元している。しかし、物理計算機10-1の障害が回復した際に、当該物理計算機10-1上で、その障害発生直前の仮想マシン11-1の状態を復元するようにしても構わない。
なお、本発明は、上記実施形態またはその変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態またはその変形例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態またはその変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
本発明の一実施形態に係る仮想計算機システムの構成を示すブロック図。 図1に示される通信記録装置の構成を示すブロック図。 図2に示されるログテーブルの一例を示す図。 図1に示される復元機構の構成を示すブロック図。 図1に示される復元管理テーブルの一例を示す図。 定期的なスナップショット取得を説明するための図。 ある時刻から物理計算機障害発生時までの期間に物理計算機上で行われた処理の一例を示すフローチャート。 同実施形態における仮想マシン復元処理の手順を示すフローチャート。
符号の説明
10-1,10-2…物理計算機、11-1,11-2…仮想マシン、12-1,12-2…アプリケーション(AP)、13-1,13-2…仮想マシンマネージャ(VMM)、14-1,14-2…クラスタマネージャ、15-1,15-2…スナップショットマネージャ、20…通信路、30…クライアントマシン、40…通信記録装置、41…ログ取得部、42-1,42-2…ログテーブル、43…ログ保存部、44…ログ送信部、45…フィルタ部、100…ディスク装置、110…仮想ディスク、111…スナップショット領域、112…スナップショット、114…復元管理テーブル、140-1,140-2…復元機構、141…第1の復元部、142…第2の復元部、143…ログ要求部、144…ログ記憶部、145…再投入部、145a…復元タイプ判定部、146…処理結果取得部、147…復元判定部。

Claims (5)

  1. 仮想マシンがそれぞれ動作可能な、第1及び第2の物理計算機を含む複数の物理計算機を備えた仮想計算機システムにおいて、
    前記複数の物理計算機によって共有されるディスク装置であって、前記複数の物理計算機のうちの任意の物理計算機で動作する仮想マシンが仮想ディスクとして使用可能なデータ領域を提供するディスク装置と、
    前記仮想マシンと当該仮想マシン上で動作するアプリケーションとに対応付けられたログテーブルに、前記アプリケーションで処理される入力データ、当該入力データに応じて前記アプリケーションで実行される処理の結果としての出力データ及び当該入力データの入力時刻を示す情報の組を、前記アプリケーションを当該仮想マシンが実行することによって提供されるサービスを利用するクライアントマシンとの間の通信の履歴として時系列順に記録する通信記録装置と
    を具備し、
    前記第1の物理計算機は、当該第1の物理計算機で前記仮想マシンが動作する場合、当該仮想マシンの動作状態及び当該仮想マシンの使用する前記仮想ディスクの状態を定期的にスナップショットとして取得して当該仮想マシンに対応付けて前記ディスク装置に保存するスナップショット管理手段を含み、
    前記第2の物理計算機は、
    前記第1の物理計算機で前記仮想マシンが動作している状態で、当該第1の物理計算機に第1の時刻で障害が発生した場合、当該第1の時刻に最も近い第2の時刻で取得されて前記仮想マシンに対応付けて前記ディスク装置に保存された前記スナップショットに基づき、前記第2の時刻の状態の前記仮想マシンを前記第2の物理計算機上に復元する第1の復元手段と、
    前記第2の時刻の状態に復元された仮想マシン上で動作するアプリケーションが、先行する処理に関係せず、どのような状態からでも同じ入力に対して同じ出力と同じ状態遷移が行われる特定タイプのアプリケーションである場合、前記第2の時刻の状態に復元された仮想マシンと前記アプリケーションとに対応付けられた前記ログテーブルに記録されている前記第2の時刻から前記第1の時刻までの入力データを、前記アプリケーションで処理されるべきデータとして、予め定められた並列度で前記第2の時刻の状態に復元された仮想マシンに投入することにより、当該仮想マシンを前記第1の時刻の直前の状態に復元する特定復元タイプの復元処理を行う第2の復元手段とを含む
    ことを特徴とする仮想計算機システム。
  2. 前記ディスク装置に格納される復元管理テーブルであって、仮想マシン及び当該仮想マシン上で動作するアプリケーションに割り当てられたポートのポート番号の組み合わせ毎に、当該アプリケーションが前記特定タイプのアプリケーションであるかによって決定される復元方法を表す復元タイプの情報を登録した復元管理テーブルを更に具備し、
    前記第2の復元手段は、前記第2の時刻の状態に復元された仮想マシン及び当該仮想マシン上で動作するアプリケーションに割り当てられたポートのポート番号の組み合わせに対応付けて前記復元管理テーブルに登録されている復元タイプの情報が前記特定復元タイプを示している場合に、前記特定復元タイプの復元処理を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の仮想計算機システム。
  3. 前記第2の復元手段は、前記第2の時刻の状態に復元された仮想マシン及び当該仮想マシン上で動作するアプリケーションに割り当てられたポートのポート番号の組み合わせに対応付けて前記復元管理テーブルに登録されている復元タイプの情報が前記特定復元タイプを示していない場合に、当該仮想マシンと前記アプリケーションとに対応付けられた前記ログテーブルに記録されている前記第2の時刻から前記第1の時刻までの入力データを、前記アプリケーションで処理されるべきデータとして、時系列順に、且つ少なくとも予め定められた一定入力時間間隔を超えた入力データの対については、当該一定入力時間間隔で当該仮想マシンに投入することにより、当該仮想マシンを前記第1の時刻の直前の状態に復元する復元処理を行う
    ことを特徴とする請求項2記載の仮想計算機システム。
  4. 前記投入された入力データに対する前記仮想マシンの前記アプリケーションに従う処理の結果としての当該仮想マシンからの応答を、前記投入された入力データと組をなして前記ログテーブルに記録されている出力データと比較することにより、当該仮想マシンの状態が正しく復元されているかを判定する復元判定手段を更に具備することを特徴とする請求項2記載の仮想計算機システム。
  5. 仮想マシンがそれぞれ動作可能な、第1及び第2の物理計算機を含む複数の物理計算機であって、当該物理計算機で仮想マシンが動作する場合、当該仮想マシンの動作状態及び当該仮想マシンの使用する仮想ディスクの状態を定期的にスナップショットとして取得して当該仮想マシンに対応付けてディスク装置に保存するスナップショット管理手段を含む複数の物理計算機と、前記仮想マシンと当該仮想マシン上で動作するアプリケーションとに対応付けられたログテーブルに、前記アプリケーションで処理される入力データ、当該入力データに応じて前記アプリケーションで実行される処理の結果としての出力データ及び当該入力データの入力時刻を示す情報の組を、前記アプリケーションを当該仮想マシンが実行することによって提供されるサービスを利用するクライアントマシンとの間の通信の履歴として時系列順に記録する通信記録装置とから構成される仮想計算機システムに適用される仮想マシン復元方法であって、
    前記第1の物理計算機で前記仮想マシンが動作している状態で、当該第1の物理計算機に第1の時刻で障害が発生した場合、前記第2の物理計算機が、当該第1の時刻に最も近い第2の時刻で取得されて前記仮想マシンに対応付けて前記ディスク装置に保存された前記スナップショットに基づき、前記第2の時刻の状態の前記仮想マシンを前記第2の物理計算機上に復元するステップと、
    前記第2の時刻の状態に復元された仮想マシン上で動作するアプリケーションが、先行する処理に関係せず、どのような状態からでも同じ入力に対して同じ出力と同じ状態遷移が行われる特定タイプのアプリケーションである場合、前記第2の物理計算機が、前記第2の時刻の状態に復元された仮想マシンと前記アプリケーションとに対応付けられた前記ログテーブルに記録されている前記第2の時刻から前記第1の時刻までの入力データを、前記アプリケーションで処理されるべきデータとして、予め定められた並列度で前記第2の時刻の状態に復元された仮想マシンに投入することにより、当該仮想マシンを前記第1の時刻の直前の状態に復元する特定復元タイプの復元処理を行うステップと
    を具備することを特徴とする仮想マシン復元方法。
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