JP4507522B2

JP4507522B2 - Tube pump and liquid injection device

Info

Publication number: JP4507522B2
Application number: JP2003207872A
Authority: JP
Inventors: 優高橋; 秀平原田; 寛之井藤; 誠司東上
Original assignee: Seiko Epson Corp
Current assignee: Seiko Epson Corp
Priority date: 2003-08-19
Filing date: 2003-08-19
Publication date: 2010-07-21
Anticipated expiration: 2023-08-19
Also published as: JP2005061245A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チューブポンプ及び同チューブポンプを使用した液体噴射装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
液体噴射ヘッドに形成されたノズル開口から、液滴をターゲットに対して吐出する液体噴射装置の一つとして、インクジェット式記録装置（以下、プリンタという。）がある。プリンタは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドのノズルを介して、液体としてのインク滴を吐出することにより印刷を行う。
【０００３】
このノズルは記録ヘッドの一側面において開口していることから、ノズル内のインク溶媒の蒸発によりインク粘度が上昇したり、気泡が混入したりすることがあった。この問題を解消するために、プリンタには、これらを回復させるためのヘッドメンテナンス機構が設けられていた。
【０００４】
このヘッドメンテナンス機構としては、記録ヘッドのノズル開口面を覆うキャップと、キャップに連通したインク排出路中に設けられたポンプとを備えるものが知られている。このヘッドメンテナンス機構は、前記ポンプによりキャップ内を負圧にすることで、ノズルからインクを吸引する。
【０００５】
このようなポンプとしては、図１２に示すような、チューブポンプ１０１が知られている。このチューブポンプ１０１は、ケーシング１０２と、ケーシング１０２に収容された回転体１０３と、同回転体１０３とケーシング１０２との間に設けられた可撓性チューブ１０４とを備える。回転体１０３は、可撓性チューブ１０４を加圧するローラ１０５を備えている。可撓性チューブ１０４は、ケーシング１０２に形成されたチューブ支持面１０６に沿って、例えば半周、又は図１２のようにほぼ全周に亘って円弧状を描くように配設されている。
【０００６】
そして、回転体１０３が図中矢印方向に回転すると、ローラ１０５が可撓性チューブ１０４を順次押し潰しながら移動する。その結果、ケーシング１０２内に収容された部分よりも上流側の可撓性チューブ１０４内が減圧され、キャップ内が負圧状態となる。
【０００７】
この可撓性チューブ１０４を構成する材料としては、ローラ１０５によって押し潰された後の復元力、成形加工上の理由等から、シリコーンゴムが多用されていた（例えば、特許文献１参照。）。この可撓性チューブ１０４をケーシング１０２に配設する際は、チューブ支持面１０６の一端から可撓性チューブ１０４をケーシング１０２内に順次配設していく。
【０００８】
【特許文献１】
特開２００１−２３４８７５号公報
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ケーシング１０２に配設された可撓性チューブ１０４は、取付時に弛緩又は伸張されて取り付けられる場合があった。その結果、各チューブポンプによって、ケーシング１０２に配設された可撓性チューブ１０４の円弧状の部分の長さにばらつきが生じることがあった。円弧状部分の長さにばらつきがあると、ローラ１０５が可撓性チューブ１０４を十分に押し潰すことができなかったり、可撓性チューブ１０４に無理な力が加えられて亀裂等が生じたりする等により、各チューブポンプによって吸引能力に差が生じる可能性があった。
【００１０】
また、可撓性チューブ１０４をケーシング１０２に組み付ける際に、可撓性チューブ１０４に弛緩又は伸張等が生じないように、調整しながら組み付けると、手間がかかることがあった。
【００１１】
本発明の目的は、ポンプの能力のばらつきを防止することができるチューブポンプ及び同チューブポンプを使用した液体噴射装置を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、組み付けにおける手間を軽減させることができるチューブポンプ及び同チューブポンプを使用した液体噴射装置を提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
本発明のチューブポンプは、チューブと、前記チューブを支持するハウジングと、前記チューブを加圧変形させる押圧手段とを備え、該押圧手段によって前記チューブ内に圧力変化を発生させるチューブポンプにおいて、前記チューブの少なくとも長手方向の異なる２箇所に凹部又は凸部を該チューブに一体に設け、第１結束部及び第２結束部を有して前記チューブを結束する結束部材を備え、前記第１結束部及び前記第２結束部には互いに組み合わさることで前記チューブを挿通する挿通孔を構成する挿通溝がそれぞれ形成されるとともに、前記各挿通溝には前記チューブの前記凹部又は前記凸部と係合する被係合部が形成され、前記結束部材は、前記チューブの前記凹部又は前記凸部が前記被係合部に係合した状態で前記第１結束部と前記第２結束部とが係合されることにより、前記チューブを前記挿通孔に挿通させた状態に結束して環状部分を形成した上で、前記ハウジングに設けられた溝部に嵌合される。
【００１３】
これによれば、チューブポンプを構成するチューブには、少なくとも長手方向の異なる２箇所に凹部又は凸部が一体に設けられ、結束部材の第１結束部及び第２結束部には互いに組み合わさることでチューブを挿通する挿通孔を構成する挿通溝がそれぞれ形成されるとともに、各挿通溝にはチューブの凹部又は凸部と係合する被係合部が形成される。そして、結束部材は、チューブの凹部又は凸部が被係合部に係合した状態で第１結束部と第２結束部とが係合されることにより、チューブを挿通孔に挿通させた状態に結束して環状部分を形成した上で、ハウジングに設けられた溝部に嵌合される。従って、凹部又は凸部と結束部材の被係合部とを係合させることで、容易にチューブの位置決めをすることができる。また、チューブの環状部分の長さのばらつきが防止されるため、チューブポンプの能力のばらつきの発生が防止される。また、チューブを取り付ける際に、環状部分の長さを調整しつつ挿通孔に挿通させる必要がないため、取り付けにおける手間が軽減される。
【００１４】
このチューブポンプにおいて、前記溝部の内側には嵌合凹部が形成され、前記結束部材には前記嵌合凹部に勘合されるための嵌合凸部が形成されている。
【００１８】
このチューブポンプにおいて、前記溝部の内側には一対の嵌合凹部が形成され、前記結束部材は、前記第１結束部及び前記第２結束部を係合させた状態で固定する締結部を有し、前記第２結束部には前記嵌合凹部の一方に嵌合されるための第１嵌合凸部が形成され、前記締結部には、前記嵌合凹部の他方に嵌合されるための第２嵌合凸部が形成されている。
【００２２】
本発明の液体噴射装置は、チューブと、前記チューブを支持するハウジングと、前記チューブを加圧変形させる押圧手段とを備え、該押圧手段によって前記チューブ内に圧力変化を発生させるチューブポンプを備えるとともに、ターゲットに対して液体を噴射するノズルを備え、前記チューブポンプにより前記ノズル内の流体を吸引する液体噴射装置において、前記チューブの少なくとも長手方向の異なる２箇所に凹部又は凸部を該チューブに一体に設け、第１結束部及び第２結束部を有して前記チューブを結束する結束部材を備え、前記第１結束部及び前記第２結束部には互いに組み合わさることで前記チューブを挿通する挿通孔を構成する挿通溝がそれぞれ形成されるとともに、前記各挿通溝には前記チューブの前記凹部又は前記凸部と係合する被係合部が形成され、前記結束部材は、前記チューブの前記凹部又は前記凸部が前記被係合部に係合した状態で前記第１結束部と前記第２結束部とが係合されることにより、前記チューブを前記挿通孔に挿通させた状態に結束して環状部分を形成した上で、前記ハウジングに設けられた溝部に嵌合される。
【００２３】
これによれば、液体噴射装置に備えられるチューブポンプに、長手方向の異なる２箇所に凹部又は凸部が一体に設けられたチューブが配設され、結束部材の第１結束部及び第２結束部には互いに組み合わさることでチューブを挿通する挿通孔を構成する挿通溝がそれぞれ形成されるとともに、各挿通溝にはチューブの凹部又は凸部と係合する被係合部が形成される。そして、結束部材は、チューブの凹部又は凸部が被係合部に係合した状態で第１結束部と第２結束部とが係合されることにより、チューブを挿通孔に挿通させた状態に結束して環状部分を形成した上で、ハウジングに設けられた溝部に嵌合される。従って、凹部又は凸部と結束部材の被係合部とを係合させることで、容易にチューブの位置決めをすることができる。また、チューブの環状部分の長さのばらつきが防止されるため、チューブポンプの能力のばらつきの発生が防止される。また、チューブを取り付ける際に、環状部分の長さを調整しつつ挿通孔に挿通させる必要がないため、取り付けにおける手間が軽減される。また、チューブの取着状態が一定となり、チューブポンプの性能の低下を防止できるため、ノズルから流体を効率よく吸引することができる。
【００２４】
【発明の実施の形態】
（第１の実施形態）
以下、本発明を具体化した一実施形態を図１〜図５に従って説明する。
【００２５】
図１に示すように、液体噴射装置としてのプリンタ本体１１は、フレーム１２が備えられており、このフレーム１２にはプラテン１３が架設されている。プラテン１３上には、図示しない紙送り機構によりターゲットとしての紙Ｐが搬送される。また、フレーム１２には、プラテン１３の長手方向と平行にガイド部材１５が架設され、このガイド部材１５にはキャリッジ１６が摺動可能に支持されている。このキャリッジ１６は、キャリッジモータ１８によりタイミングベルト１７を介して図中Ｘ方向に往復移動可能となっている。
【００２６】
このキャリッジ１６の下面には、記録ヘッド２０が搭載されている。図２に示すように、記録ヘッド２０は、その下面で開口した複数のノズルＮを有しており、ノズル開口面２０ａが紙Ｐに対向するように配設されている。そして、圧電素子２０ｂが駆動されることで、ノズル開口から紙Ｐに向かってインク滴が吐出される。
【００２７】
また、図１に示すように、キャリッジ１６上には、内部にインクを収容したインクカートリッジ２１が着脱可能に取着されている。インクカートリッジ２１は、記録ヘッド２０にインクを供給する。従って、キャリッジ１６がガイド部材１５に沿って移動しながら、印刷データに基づいて前記圧電素子２０ｂが駆動して、記録ヘッド２０から紙Ｐにインクが吐出されることで印刷が行われる。
【００２８】
フレーム１２の一側部の非印刷領域（ホームポジション）には、ヘッドメンテナンスユニット２２が設けられている。このホームポジションは、プリンタの保管時等、印刷休止状態にあるときにキャリッジ１６が配置される領域である。ヘッドメンテナンスユニット２２は、キャップホルダ２３と負圧を生成するチューブポンプ３０（図２参照）とを備えている。このヘッドメンテナンスユニット２２は、ノズルＮの目詰まりを防止するためのクリーニング機能を備えており、チューブポンプ３０の駆動により、キャップホルダ２３を介して記録ヘッド２０のノズルＮ内の流体としてのインク、気泡等を吸引する。
【００２９】
キャップ手段を構成するキャップホルダ２３は、一側面が開口しており、この開口面が記録ヘッド２０のノズル開口面２０ａを向くように配設されている。そして、ヘッドメンテナンスユニット２２の一部を構成する図示しない駆動モータ及び駆動モータの動力を伝達する動力伝達機構により、上下動可能となっている。
【００３０】
図２に示すように、キャップホルダ２３の内部には、キャップ手段を構成する、エラストマ等の可撓性材質からなるキャップ部材２４が、キャップホルダ２３の内壁面に当接させて設けられている。このキャップ部材２４は、その上端縁がキャップホルダ２３の上端縁よりも上方に突出している。そして、キャリッジ１６がホームポジションまで移動したとき、キャップホルダ２３の上下動により、キャップ部材２４の上端縁が記録ヘッド２０に当接することで、ノズル開口面２０ａを封止するようになっている。
【００３１】
キャップホルダ２３（キャップ部材２４）の底面には、スポンジ材等からなる、シート状のインク吸収材Ｓが収容されている。このインク吸収材Ｓは、記録ヘッド２０から吐出されるインクを受け止めて吸収するようになっている。そして、キャップ部材２４が記録ヘッド２０に当接することによりノズル開口面２０ａを封止した際に、ノズル開口面２０ａとキャップホルダ２３とにより形成された空間（以下、キャップ内空間という。）に、吸収したインクの溶媒を揮発させる。このため、キャップ内空間は湿潤状態に保たれ、ノズルＮ内の乾燥が防止される。
【００３２】
また、キャップホルダ２３及びキャップ部材２４の底面には、インク排出口２８が貫通形成され、キャップホルダ２３内のインクを外部に排出するようになっている。このインク排出口２８には、キャップ側チューブ２９が接続されている。キャップ側チューブ２９は、継手２９ａを介して、チューブポンプ３０に組み付けられたチューブ３２の一端に連通されている。従って、ノズル開口面２０ａをキャップ部材２４及びキャップホルダ２３によって封止した状態で、チューブポンプ３０を駆動させると、キャップ側チューブ２９内及びキャップ内空間の空気が排出される。このため、キャップ内空間が減圧される。キャップ内空間に負圧が蓄積されると、その負圧でノズルＮ内のインクが吸引されてキャップホルダ２３内に吐出され、インク吸収材Ｓに吸収される。吸引されたインクは、チューブポンプ３０を介して、フレーム１２内に配設された廃インクタンクＴに収容される。
【００３３】
さらに、キャップホルダ２３の底面には、大気連通孔２３ａが貫通形成されており、この大気連通孔２３ａには大気連通チューブ２３ｂが接続されている。この大気連通チューブ２３ｂの端部には、大気開放バルブ２３ｃが設けられている。大気開放バルブ２３ｃを開状態にすると、キャップ内空間は大気連通孔２３ａを介して大気に連通される。
【００３４】
従って、ヘッドクリーニングの際は、キャップホルダ２３でノズル開口面２０ａを封止した状態で、大気開放バルブ２３ｃを閉状態にし、チューブポンプ３０により負圧を蓄積する。ヘッドクリーニングを行った後は、ノズル開口面２０ａとキャップホルダ２３とで形成されるキャップ内空間が負圧になって、キャップ部材２４がノズル開口面２０ａから離間しにくくなる。このとき、大気開放バルブ２３ｃを開状態にすると、キャップ内空間が大気に連通されることにより、キャップ部材２４がノズル開口面２０ａから容易に離間することができる。
【００３５】
次に、チューブポンプ３０について、図３〜図５に従って説明する。図３は、ローラがチューブから退避したレリース状態を示し、図４はローラがチューブを押し潰しながら回転するポンピング状態を示す。図５は、チューブポンプ３０の分解斜視図である。チューブポンプ３０は、ヘッドメンテナンスユニット２２に挿入されたハウジングとしてのケーシング３１、チューブ３２、及びケーシング３１内に回転自在に収容された押圧手段としての回転体３３を備えている。チューブ３２は、ケーシング３１と回転体３３との間に配設され、回転体３３はこのチューブ３２を押し潰しつつ回転することで負圧を生成する。
【００３６】
図５に示すように、ケーシング３１は、樹脂で構成されており、有底状であって略円筒形状に形成されている。ケーシング３１の底面には、回転体３３を支持するための支持孔３１ｈが貫通形成されている。また、ケーシング３１の中央には、円状凹部３１ａが形成されている。この円状凹部３１ａには、回転体３３が収容される。回転体３３と、ケーシング３１の内壁面との間には、チューブ３２の両端を交差させることによって円弧状となった部分、すなわちチューブ３２の環状部３２ａが収容される。
【００３７】
また、ケーシング３１の外周面には、径方向外方へそれぞれ異なる方向（本実施形態では、相対角度が略９０°である。）に突設された支持部３１ｂ，３１ｃが設けられている。支持部３１ｂ，３１ｃには、チューブ３２の一部をそれぞれ収容する第１支持溝３１ｄ及び第２支持溝３１ｅが形成されている。第１支持溝３１ｄには、チューブ３２の環状部３２ａよりも上流側（キャップホルダ２３側）の端部である、上流側部分３２ｂが収容される。また、第２支持溝３１ｅには、チューブ３２の環状部３２ａよりも下流側（廃インクタンクＴ側）の端部である下流側部分３２ｃが収容される。すなわち、第１支持溝３１ｄに収容されたチューブ３２の端部は、キャップ側チューブ２９に接続した継手２９ａに接続され、第２支持溝３１ｅに収容されたチューブ３２の端部は廃インクタンクＴに連通している。
【００３８】
また、図３〜図５に示すように、第１支持溝３１ｄ及び第２支持溝３１ｅの内壁面には、一対の係合凹部３１ｆ，３１ｇがそれぞれ形成されている。係合凹部３１ｆは、第１支持溝３１ｄの内壁面の対向した２箇所に、壁面に対して略直交する方向に延びるように凹設されている。同様に、係合凹部３１ｇも、第２支持溝３１ｅの内壁面の対向した２箇所に、略水平方向に形成されている。これらの係合凹部３１ｆ，３１ｇは、ケーシング３１上面において開口している。
【００３９】
図５に示すように、回転体３３は、回転軸３３ａと、回転軸３３ａの下端に設けられた下側板３４及び上側板３５を備えている。また、上側板３５の上面側には回転軸３３ａの途中に設けられたローラ駆動円盤３６が取付られている。下側板３４と上側板３５との間には、ローラ３７が回転自在の状態に取着されている。このローラ３７とケーシング３１の内周面との間には、図３に示すようにチューブ３２の環状部３２ａが配設される。
【００４０】
また、ローラ駆動円盤３６は、ヘッドメンテナンスユニット２２に設けられた前記動力伝達機構の一部と係合し、駆動モータを駆動源として回転するようになっている。ローラ駆動円盤３６とローラ３７との間に配設された上側板３５には、図３及び図４に示すように、ローラ３７の中心軸３７ａをガイドする円弧状ガイド溝３５ａが形成されている。この円弧状ガイド溝３５ａは、円盤の中心からの径方向の距離が次第に大きくなるような勾配をもって形成されている。
【００４１】
従って、ローラ駆動円盤３６が図３中矢印方向（正方向）に回転すると、ローラ３７は、図３に示す状態から径方向の外側に移動して、図４に示すように、チューブ３２を押し潰しながら回転軸３３ａを中心に公転する。その結果、チューブ３２上流側（キャップホルダ２３側）に体積変化が生じ、その上流側のチューブ３２内の圧力が低下する。従って、チューブ３２に連通されたキャップ側チューブ２９及びキャップ内空間が減圧され、記録ヘッド２０のノズルＮからインクが吸引されるようになっている。
【００４２】
ローラ駆動円盤３６が図４中の矢印方向（逆方向）に回転すると、ローラ３７は半径方向内側に退避する。その結果、チューブ３２が押し潰されていないレリース状態が保持される。
【００４３】
回転体３３と、ケーシング３１との間に配設されるチューブ３２は、内部に流路を有しており、ＥＰＤＭ（エチレン・プロピレンゴム）が混合されたブチル系ゴムからなり、射出成形により形成される。チューブ３２の長手方向の異なる２箇所には、凸部としての一対の係合部３８がチューブ３２と一体に形成されている。この係合部３８は、チューブ３２の環状部３２ａよりも各端部寄りにそれぞれ２個ずつ形成されている。この係合部３８は、チューブ３２がケーシング３１に収容された際に、ケーシング３１に形成された係合凹部３１ｆ，３１ｇにそれぞれ嵌合するものである。
【００４４】
ケーシング３１に取り付けられたチューブ３２は、係合部３８と係合凹部３１ｆ，３１ｇとの係合により、環状部３２ａの長さが決定される。従って、チューブ３２を弛ませて配設したり、伸張した状態で配設したりする等、チューブ３２の取着状態にばらつきが生じ難くなる。このため、チューブ３２をローラ３７により十分に押し潰すことができない等が防止される。
【００４５】
また、チューブ３２をケーシング３１に取着する際は、チューブ３２の係合部３８と係合凹部３１ｆ，３１ｇとを係合させるのみで、チューブ３２の位置決めをすることができる。従って、チューブ３２の環状部３２ａの長さを調整しつつ取り付ける必要がなく、容易にチューブ３２の位置決めができるため、組み付けにおける手間が軽減される。
【００４６】
また、チューブ３２は、射出成形により形成されるため、係合部３８を容易に形成することができる。射出成形方法では、射出成形装置に備えられる金型内に、溶融した樹脂を注入させた後、冷却固化させて成形品を得る方法である。従って、金型の形状を適宜変更することで所望の成形品を得ることができる。このため、樹脂を金型から押し出すことで成形品を得る押出成形方法よりも複雑な形状の成形品を得ることができ、チューブ３２の側面に係合部３８を容易に形成できる。また、射出成形品は、成形工程において金型内で冷却固定されるため、押出成形方法等よりも成形品の精度が高い。
【００４７】
このチューブ３２は、チューブ３２を介したインク溶媒の透過を防止するために、ブチル系ゴムとＥＰＤＭとからなるが、ブチル系ゴムとしては、ＩＩＲ（ブチルゴム）、ＮＢＲ（アクリロニトリル−ブタジエンゴム）等が例示される。これらのブチル系ゴム及びＥＰＤＭはガス透過率が低いことが知られている。特にブチル系ゴムは、ＥＰＤＭよりもさらにガス透過率が低い一方、ＥＰＤＭよりも材料のコストが高い。このため、ブチル系ゴムにＥＰＤＭを混合させることによって、比較的低いガス透過率を保持するとともに、材料コストが低減されている。
【００４８】
また、チューブ３２を構成するゴム組成物の硬度は、５０〜６０度（ＪＩＳ−Ａ硬度）になっている。チューブ３２を、この硬度範囲のゴム組成物から構成すると、チューブポンプに備えられるチューブとして適度な可撓性及び復元性を備えることができる。チューブ３２が柔らかすぎると、チューブ３２が押し潰された後の復帰力が小さく、チューブポンプ３０のインクの吸引速度が低下することがある。インクの吸引速度が充分な速度に達しないと、ノズルＮ内に加わる負圧が小さすぎて、粘性の高くなったインク、塵埃、気泡等を充分に吸引することができない。また、チューブ３２が押し潰されたとき、チューブ３２の内壁面どうしが張り付いて、復帰しない可能性がある。
【００４９】
図６は、チューブポンプにおけるインク吸引速度を説明するグラフであり、曲線ａはチューブポンプに、硬度が５０〜６０度の範囲にあるゴム組成物からなるチューブを使用した場合、曲線ｂは前記範囲よりも低い硬度のゴム組成物からなるチューブを使用した場合を示す。図中点線は、クリーニング機能を発揮するために必要となるインク吸引速度を示す。ノズルＮの目詰まりを防止するには、チューブポンプ３０によるインクの吸引速度が所定の値以上である必要がある。インクの吸引速度が所定の値より小さいと、キャップホルダ２３内に蓄積される負圧の大きさが不十分となり、ノズルの目詰まり防止の作用を発揮しない。
【００５０】
硬度が５０〜６０度の範囲にあるゴム組成物を使用したチューブでは、チューブポンプの駆動を開始してからの時間経過に従って、吸引速度が大きくなり、しかも短時間で必要吸引速度に到達することができる。一方、硬度の低いゴム組成物を使用したチューブでは、押し潰された後の復元力が小さく、チューブポンプ上流側の空気を排出する効率が低下する。このため、図６に示すように、駆動を開始してから時間が経過しても、必要となる吸引速度まで減圧することができない。
【００５１】
一方、６０度以上の硬度を有するゴム組成物からなるチューブを使用した場合、チューブを押し潰す力として比較的大きな押圧力が必要となる。このため、回転体３３に備えられた、ローラ３７を径方向外方に付勢するバネ（図示せず）の付勢力によって、チューブを十分に押し潰すことが困難となる。また、チューブを押し潰す力が大きくなることにより、チューブポンプ３０を駆動するモータの負荷が大きくなる問題も生じる。
【００５２】
第１の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
（１）第１の実施形態では、チューブポンプ３０を構成するチューブ３２の２箇所に、係合部３８を一体に設けた。そして、チューブポンプ３０のケーシング３１に前記係合部３８と係合する係合凹部３１ｆ，３１ｇを設けた。このため、チューブ３２をケーシング３１に取り付ける際に、係合部３８と係合凹部３１ｆ，３１ｇとをそれぞれ係合させることで、チューブ３２の位置決めを行うことができる。その結果、ケーシング３１内に略円環状に引き回された環状部３２ａの長さが一定となる。このため、チューブ３２の取着状態にばらつきが生じにくくなり、いずれのポンプでもチューブ３２を十分に押圧することができる。従って、ポンプの能力におけるばらつきの発生を防止することができる。
【００５３】
さらに、チューブ３２が安定して押圧されると、ポンプ能力が低いポンプが生じにくくなり、ノズルＮの目詰まりを解消できないポンプの発生が防止される。
また、ポンプ能力のばらつきが生じ難くなることで、ヘッドクリーニングの際にチューブポンプ３０によってノズルＮから吸引されるインク量が安定し、インクカートリッジ２１に残るインク量に大きなばらつきが生じるのが防止される。
【００５４】
また、チューブ３２を取り付ける際には、係合部３８と係合凹部３１ｆ，３１ｇとを係合させるのみで位置決めされるため、環状部３２ａの長さを調節しつつ取着する等の手間がなくなり、容易に取り付けることができる。
【００５５】
（２）第１の実施形態では、チューブ３２は射出成形により形成した。従って、押出成形方法等よりもチューブ３２の肉厚、内径、外径等の精度を向上させることができる。また、チューブ３２に、係合部３８を容易に凸設することができる。
【００５６】
（３）第１の実施形態では、チューブ３２を、ＥＰＤＭを混合したブチル系ゴムを含む材料で形成した。従って、チューブ３２のガス透過率を低下させることができる。このため、プリンタが非印刷状態にあるときに、チューブ３２からインク溶媒が透過して、キャップ内空間が乾燥することが防止される。
【００５７】
また、ＥＰＤＭを混合したため、比較的低いガス透過率を保持しつつ、チューブ３２にかかるコストを低減化することができる。
（４）第１の実施形態では、チューブ３２を、硬度が５０〜６０度のゴム組成物から構成した。このため、チューブポンプ３０に配設されるチューブとして、適度な可撓性及び復元性を備えることができる。
【００５８】
（第２の実施形態）
次に、本発明を具体化した第２の実施形態を図７に従って説明する。尚、第２の実施形態は、第１の実施形態のチューブの構成を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
【００５９】
図７に示すように、本実施形態のチューブポンプ４０は、ケーシング４１、回転体４２及びチューブ４３を備える。ケーシング４１には、円状凹部４１ａと、その円状凹部４１ａよりも径方向外方に延設された上流側支持溝４１ｂ、下流側支持溝４１ｃが形成されている。円状凹部４１ａには、チューブ４３の端部を交差させることで略円環状となった環状部４３ｃが収容されている。上流側支持溝４１ｂには、環状部４３ｃよりも上流側（キャップホルダ２３側）のチューブ４３が収容され、下流側支持溝４１ｃには環状部４３ｃよりも下流側（廃インクタンクＴ側）のチューブ４３が収容されている。
【００６０】
ケーシング４１に収容されたチューブ４３の長手方向の異なる２箇所には、一対の凸部４３ａがそれぞれ一体に形成されている。一方の凸部４３ａは、環状部４３ｃよりも上流側の２箇所に一体に形成されており、他方の凸部４３ａは、環状部４３ｃよりも下流側の２箇所に一体に形成されている。この凸部４３ａは、チューブ４３をケーシング４１に収容した際に、上流側支持溝４１ｂ及び下流側支持溝４１ｃの端部４１ｄ，４１ｅにそれぞれ係合可能な位置に設けられている。従って、チューブ４３をケーシング４１に収容する際は、凸部４３ａの側面をそれぞれ端部４１ｄ，４１ｅに係合させてチューブ４３の位置決めを行うことができ、容易にチューブ４３の組み付けを行うことができる。
【００６１】
また、凸部４３ａと端部４１ｄ，４１ｅとの係合によるチューブ４３の位置決めが行われることで、チューブ４３の環状部４３ｃの長さが決定される。その結果、環状部４３ｃの長さにおけるばらつきの発生が防止されるため、チューブポンプの能力が安定し、ポンプによって能力のばらつきが生じにくい。
【００６２】
従って、第２の実施形態によれば、第１の実施形態の（２）〜（４）に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
（５）第２の実施形態では、チューブ４３に二対の凸部４３ａを一体に形成した。そして、前記凸部４３ａは、チューブ４３をケーシング４１に収容したときに、上流側支持溝４１ｂの端部４１ｄ及び下流側支持溝４１ｃの端部４１ｅにそれぞれ係合するようにした。
【００６３】
このため、チューブ３２をケーシング３１に取り付ける際は、凸部４３ａを、端部４１ｄ，４１ｅに係合させることにより、チューブ４３の位置決めが行われ、環状部４３ｃの長さが決定される。このため、環状部４３ｃの長さが一定となり、ポンプの能力のばらつきの発生を防止することができる。また、チューブ４３は、凸部４３ａと、端部４１ｄ，４１ｅとを係合させて位置決めされるため、環状部４３ｃの長さを調整しつつ取り付ける必要がなく、容易にチューブ４３の組み付けを行うことができる。
【００６４】
（第３の実施形態）
以下、本発明を具体化した第３の実施形態を図８に従って説明する。尚、第３の実施形態は、第１の実施形態のチューブの構成を変更したのみの構成であるため、同様の部分においてはその詳細な説明を省略する。
【００６５】
図８に示すように、本実施形態のチューブポンプ４５は、ケーシング４６、回転体４７、及びチューブ４８を備える。ケーシング４６には、円状凹部４６ａ、上流側支持溝４６ｂ、及び下流側支持溝４６ｃが形成されている。円状凹部４６ａにはチューブ４８の環状部４８ｃが収容されている。上流側支持溝４６ｂには、キャップホルダ２３側に連通されたチューブ４８の端部が収容され、下流側支持溝４６ｃには廃インクタンクＴ側に連通されたチューブ４８の端部が収容されている。
【００６６】
ケーシング４６に収容されたチューブ４８の両端部には、チューブの長手方向の異なる２箇所に溝状の凹部４８ａが設けられている。これらの凹部４８ａは、チューブ４８の外周面に環状に形成されている。これらの凹部４８ａは、チューブ４８をケーシング４６に収容した際に、上流側支持溝４６ｂ及び下流側支持溝４６ｃの端部４６ｄ，４６ｅの位置に配置可能な箇所に設けられている。このため、チューブ４８をケーシング４６に収容する際は、凹部４８ａをそれぞれ端部４６ｄ，４６ｅの位置に合わせて位置決めすることで、環状部４８ｃの長さが決定される。このため、容易にチューブ４８の組み付けを行うことができる。また、チューブ４８の取着状態をほぼ一定とすることで、チューブポンプ４５の能力におけるばらつきの発生が防止される。
【００６７】
従って、第３の実施形態によれば、第１の実施形態の（２）〜（４）に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
（６）第３の実施形態では、チューブ４８の２箇所に凹部４８ａを設けた。そして、チューブ４８をケーシング４６に収容するときに、これらの凹部４８ａが基準とされるようにした。すなわち、凹部４８ａの位置を上流側支持溝４６ｂの端部４６ｄ及び下流側支持溝４６ｃの端部４６ｅの位置に合わせて取り付けることが可能なようにした。
【００６８】
このため、チューブ４８をケーシング４６に取り付ける際は、凹部４８ａの位置を、端部４６ｄ，４６ｅの位置に合わせて、環状部４８ｃの位置決めをすればよく、容易にチューブ４８の組み付けを行うことができる。
【００６９】
また、チューブ４８は、凹部４８ａの位置と、端部４６ｄ，４６ｅの位置とを合わせることで、環状部４８ｃの長さが一定となる。このため、ポンプの能力のばらつきの発生を防止することができる。
【００７０】
（第４の実施形態）
次に、本発明を具体化した第４の実施形態を図９及び図１０に従って説明する。尚、第４の実施形態は、第１の実施形態のチューブの構成を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
【００７１】
図９に示すように、本実施形態のチューブポンプ５０は、ケーシング５１、チューブ５２、及び回転体５３を備える。ケーシング５１は、有底状の円筒形状に形成されており、その底面の中央には支持孔５１ａが貫通形成されている。また、ケーシング５１の側面の一部分には、上方から下方に向かって底面の手前まで切り欠くようにして切り欠き部５１ｂが形成されている。そして、ケーシング５１には、この切り欠き部５１ｂから、ケーシング５１の径方向の外方に向かって延びるようにして、上面が開口した溝部５１ｃが突設されている。また、溝部５１ｃの内側には、上下方向（即ち、切り欠き部５１ｂと平行な方向）に延びる一対の嵌合凹部５１ｄが設けられている。
【００７２】
本実施形態のチューブ５２は、上側チューブ５２ａ及び下側チューブ５２ｂが一体化されたチューブによって構成されている。チューブ５２の長手方向の異なる２箇所には、チューブ成形時に形成された凸部５４が形成されており、１本のチューブにそれぞれ２個設けられている。
【００７３】
このチューブ５２は、上側チューブ５２ａ及び下側チューブ５２ｂが上下方向に並べられて、結束部５８により束ねられた状態でケーシング３１に取り付けられる。その結果、チューブ５２の途中には円弧を描く環状部５２ｃが形成される。結束部材としての結束部５８は、樹脂製であって、略直方体形状に形成されている。結束部５８は、第１結束部５９と第２結束部６０とが係合されることによりチューブ５２を束ねるようになっており、それらの一側面にはチューブ５２を挿通する孔を構成する挿通溝６１〜６４が形成されている。すなわち、第１結束部５９には、挿通溝６１，６２が形成され、第２結束部６０には挿通溝６３，６４が形成されており、これらが組み合わせられることにより、チューブの挿通孔（図示せず）が形成される。
【００７４】
挿通溝６１〜６４の側面には、チューブ５２の凸部５４を嵌合するための凹部６１ａ〜６４ａが形成されている。これらの凹部６１ａ〜６４ａは、結束部５８でチューブ５２を結束した際に、チューブ５２の凸部５４と対応する位置に設けられている。
【００７５】
また、第１結束部５９及び第２結束部６０の上面と下面には、第１結束部５９及び第２結束部６０を固定する締結部５５（図１０参照）の一側を係止する、係止凸部５９ａ，６０ａが形成されている。さらに、第２結束部６０の一側には、ケーシング５１の嵌合凹部５１ｄの一方に嵌合されるための第１嵌合凸部６０ｂが形成されている。
【００７６】
締結部５５は、チューブ５２を挿通した結束部５８の一端からスライドさせて結束部５８に嵌合されることで、第１結束部５９及び第２結束部６０を係合させた状態で固定する。この締結部５５の一側面には、ケーシング５１の嵌合凹部５１ｄの一方に嵌合されるための第２嵌合凸部５５ａが形成されている。
【００７７】
この結束部５８によってチューブ５２を束ねる際は、例えばチューブ５２の下流側端部５２ｅに設けられた凸部５４を第１結束部５９の凹部６１ａ，６２ａに嵌合し、チューブ５２の位置決めを行う。さらに、下流側端部５２ｅを挿通溝６１，６２に係合させた状態で、上流側端部５２ｄに設けられた凸部５４を第２結束部６０の凹部６３ａ，６４ａに嵌合させ、第２結束部６０を第１結束部５９に重ねる。このとき、凸部５４と凹部６１ａ〜６４ａとの係合により、環状部５２ｃの長さが一定となる。
【００７８】
このとき、チューブ５２は、その側部に設けられた凸部５４を結束部５８の凹部６１ａ〜６４ａにそれぞれ嵌合させるのみで位置決めがされるため、チューブ５２の環状部５２ｃの長さを調節しつつ取り付ける等の手間がなくなる。このため、容易にチューブ５２を取り付けることができる。
【００７９】
そして、チューブ５２を挿通した結束部５８を締結部５５によって固定する。
さらに、第２結束部６０の第１嵌合凸部６０ｂと、締結部５５の第２嵌合凸部５５ａとをケーシング５１の２箇所に形成された嵌合凹部５１ｄにそれぞれ嵌合するように、ケーシング５１の上面から下方にスライドさせて、取り付ける。
【００８０】
従って、第４の実施形態によれば、第１の実施形態の（２）〜（４）に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
（７）第４の実施形態では、チューブ５２の長手方向に、凸部５４を設けた。
そして、凸部５４が、結束部５８に形成された凹部６１ａ〜６４ａにそれぞれ嵌合させて、結束部５８によりチューブ５２を束ねるようにした。このため、凸部５４と凹部６１ａ〜６４ａとを係合させることで、容易にチューブ５２の位置決めをすることができる。従って、チューブ５２の環状部５２ｃの長さのばらつきが防止されるため、チューブポンプ５０の能力のばらつきの発生が防止される。また、取り付けの際に、環状部５２ｃの長さを調整しつつ結束部５８に挿通させる必要がないため、取り付けにおける手間が軽減される。
【００８１】
尚、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、プリンタは、キャリッジ１６にインクカートリッジ２１を搭載した、いわゆるオンキャリッジタイプのプリンタとした。これを、キャリッジ１６以外の場所に配設されたインクカートリッジ２１から、チューブ等の流路を介して記録ヘッド２０にインクを供給する、いわゆるオフキャリッジタイプのプリンタ等にしてもよい。即ち、本発明は、液体噴射ヘッドのメンテナンスを行うユニットを備えたプリンタ（液体噴射装置）であれば、他の構成のものにも適用可能である。
【００８２】
・上記各実施形態では、チューブポンプ３０，４０，４５，５０は、一対のローラを備え、そのチューブが略円環状になるように配設されたものとしたが、この構成に限定されるものではない。チューブポンプは、例えば、二対のローラを備えたチューブポンプや、チューブが半周等に亘って設けられたもの、チューブが複数本設けられたもの等でもよく、ローラの数やチューブの引き回し角度等の構成は他の構成であってもよい。即ち、チューブポンプに備えられるケーシング、又は結束部材等に対して、凸部又は凹部が形成されたチューブの位置決めができればよい。
【００８３】
・上記各実施形態では、チューブポンプ３０，４０，４５，５０に備えられるチューブには、円弧状となる部分よりも端部寄りに凸部又は凹部を形成したが、これ以外の箇所に設けてもよい。例えば、チューブの円弧状に配設された部分の途中に凸部又は凹部を設けてもよい。そして、ケーシングの円状凹部にこれらの凸部又は凹部と係合する凹部又は凸部を設けてもよい。
【００８４】
・第１の実施形態では、チューブ３２の両端部に一対の係合部３８をそれぞれ形成し、合計４個の係合部３８を設けた。これを、チューブ３２に１個の係合部を設けたり、４個以外の複数個の係合部を設けたりしてもよい。また、係合部は部分的に設けるのではなく、チューブ３２の外周面に環状に凸設するようにしてもよい。このとき、ケーシング３１には、その係合部の形状に合わせた係合凹部が形成される。
【００８５】
・第２の実施形態では、チューブ４３の両端部に、二対の凸部４３ａを設け、合計４個の凸部４３ａを一体に形成した。これを、チューブ４３の両端部に、チューブ４３の外周面に沿った環状の凸部を一つずつ（又は複数）形成してもよい。
【００８６】
・第３の実施形態では、チューブ４８の両端に環状の凹部４８ａを形成したが、この凹部を、チューブ４８に環状ではなく部分的に形成してもよい。また、この凹部と係合する凸部をケーシング４６に形成してもよい。そして、ケーシング４６の凸部と、チューブ４８の凹部とを嵌合させて、チューブ４８を取り付けるようにしてもよい。
【００８７】
・第４の実施形態では、チューブ５２に凸部５４を設けたが、これを凹部としてもよい。このとき、結束部５８には、これらの凹部に嵌合する嵌合用の凸部が形成される。
【００８８】
・第４の実施形態では、チューブ５２に、結束部５８の凹部６１ａ〜６４ａと係合する凸部５４を一体に形成したが、これ以外に位置決めのための目印となる凸部又は凹部を形成してもよい。このとき、例えば、チューブ５２に、結束部５８に挿通された際に結束部５８の一側面と係合する位置に凸部を設ける。そして、この凸部と結束部５８の一側面とを係合させて組み付けるようにしてもよい。又は、チューブ５２において、結束部５８の一端部付近に配置可能な位置に凹部を設け、この凹部を位置決めの基準としてもよい。
【００８９】
・第４の実施形態では、チューブ５２に二対の凸部５４を形成したが、チューブ５２の両端部に、チューブ５２の外周面に沿った環状の凸部を形成してもよい。このとき、結束部５８の挿通溝６１〜６４には、その凸部の形状に沿った凹部が形成される。
【００９０】
・第４実施形態では、チューブ５２に凸部５４を設け、上側チューブ５２ａ及び下側チューブ５２ｂに２個ずつ一体に形成した。これ以外に、上側チューブ５２ａ及び下側チューブ５２ｂに凸部を１個ずつ設けてもよい。このとき、第１結束部５９又は第２結束部６０には、その凸部と対応する位置に嵌合用の凹部が設けられる。
【００９１】
・上記各実施形態では、チューブに形成した凹部又は凸部が、チューブポンプのケーシングに形成した凸部又は凹部に係合することで、チューブの位置決めがされるようにした。又は、前記チューブの凹部又は凸部が、ケーシングの端部や外周縁付近に配置されることで、チューブの位置決めがされるようにした。これ以外に、チューブの２箇所以上に互いに係合する係合手段を設け、これらの係合手段を係合させることによってチューブの環状部分又は円弧状部分が形成されるようにしてもよい。例えば、図１１に示すように、チューブ６５に突設された、凸部としての係合部６６〜６９を、対応する係合部にそれぞれ係合させることによって、チューブの端部を束ねるようにしてもよい。このようにすると、チューブ６５をケーシングに取り付ける際、予め束ねたチューブ６５をケーシングに収容するだけでよく、しかも円弧状部分の長さを一定にすることができる。また、ケーシングに凹部や凸部を設ける必要がない。又は、結束部５８を設ける必要がないため、部品点数を減らすことができる。
【００９２】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
（ａ）請求項１に記載のチューブポンプにおいて、前記チューブの凹部又は凸部は互いに係合することを特徴とするチューブポンプ。
【００９３】
従って、この（ａ）に記載の発明によれば、凹部又は凸部は互いに係合する。このため、凹部又は凸部を互いに係合させることで、チューブが束ねられ、位置決めされる。従って、組み付けの際には予め束ねられたチューブを前記ハウジングに収容するだけでよく、ハウジングに凹部又は凸部を設けたり、結束部材を別途設ける必要がない。このため、部品点数を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１の実施形態のプリンタ本体の斜視図。
【図２】第１の実施形態のヘッドメンテナンスユニットの説明図。
【図３】第１の実施形態のチューブポンプの平面図。
【図４】同チューブポンプの平面図。
【図５】同チューブポンプの分解斜視図。
【図６】チューブの硬さと吸引速度との関係を説明するための説明図。
【図７】第２の実施形態のチューブポンプの平面図。
【図８】第３の実施形態のチューブポンプの平面図。
【図９】第４の実施形態のチューブポンプの分解斜視図。
【図１０】同チューブポンプの平面図。
【図１１】別例のチューブポンプのチューブの説明図。
【図１２】従来のチューブポンプの説明図。
【符号の説明】
１１…液体噴射装置としてのプリンタ本体、２０…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、２０ａ…ノズル開口面、２３…キャップを構成するキャップホルダ、２４…キャップを構成するキャップ部材、３０，４０，４５，５０…チューブポンプ、３１…ハウジングとしてのケーシング、３２，４２，４８，５２，６５…チューブ、３３,４２，４７，５３…押圧手段としての回転体、３８…凸部としての係合部、４３ａ，５４…凸部、４８ａ…凹部、５８…結束部材としての結束部、６６〜６９…凸部としての係合部、Ｎ…ノズル、Ｐ…ターゲットとしての紙。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tube pump and a liquid ejecting apparatus using the tube pump.
[0002]
[Prior art]
As one of liquid ejecting apparatuses that eject droplets from a nozzle opening formed in a liquid ejecting head, there is an ink jet recording apparatus (hereinafter referred to as a printer). The printer performs printing by ejecting ink droplets as a liquid through nozzles of a recording head as a liquid ejecting head.
[0003]
Since this nozzle is open on one side of the recording head, the ink viscosity may increase or air bubbles may be mixed in due to the evaporation of the ink solvent in the nozzle. In order to solve this problem, the printer is provided with a head maintenance mechanism for recovering these problems.
[0004]
As this head maintenance mechanism, a mechanism including a cap that covers the nozzle opening surface of the recording head and a pump provided in an ink discharge path that communicates with the cap is known. The head maintenance mechanism sucks ink from the nozzles by applying a negative pressure inside the cap by the pump.
[0005]
As such a pump, a tube pump 101 as shown in FIG. 12 is known. The tube pump 101 includes a casing 102, a rotating body 103 accommodated in the casing 102, and a flexible tube 104 provided between the rotating body 103 and the casing 102. The rotating body 103 includes a roller 105 that presses the flexible tube 104. The flexible tube 104 is arranged so as to draw an arc shape along the tube support surface 106 formed in the casing 102, for example, a half circumference or almost the whole circumference as shown in FIG.
[0006]
When the rotating body 103 rotates in the direction of the arrow in the figure, the roller 105 moves while sequentially crushing the flexible tube 104. As a result, the inside of the flexible tube 104 on the upstream side of the portion accommodated in the casing 102 is decompressed, and the inside of the cap is in a negative pressure state.
[0007]
As a material constituting the flexible tube 104, silicone rubber has been frequently used due to a restoring force after being crushed by the roller 105, a reason for molding, and the like (for example, see Patent Document 1). When the flexible tube 104 is disposed in the casing 102, the flexible tube 104 is sequentially disposed in the casing 102 from one end of the tube support surface 106.
[0008]
[Patent Document 1]
JP 2001-234875 A
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, the flexible tube 104 disposed in the casing 102 may be loosened or stretched when attached. As a result, the length of the arc-shaped portion of the flexible tube 104 disposed in the casing 102 may vary depending on each tube pump. If the length of the arc-shaped portion varies, the roller 105 cannot sufficiently crush the flexible tube 104, or an excessive force is applied to the flexible tube 104 to cause a crack or the like. Due to the above, there is a possibility that a difference in suction ability is caused by each tube pump.
[0010]
Further, when the flexible tube 104 is assembled to the casing 102, it may be time-consuming if the flexible tube 104 is assembled while being adjusted so that the flexible tube 104 is not loosened or stretched.
[0011]
An object of the present invention is to provide a tube pump capable of preventing variations in pump performance and a liquid ejecting apparatus using the tube pump.
Another object of the present invention is to provide a tube pump and a liquid ejecting apparatus using the tube pump that can reduce the time and effort required for assembly.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
  The tube pump of the present invention comprises a tube, a housing that supports the tube, and a pressing means that pressurizes and deforms the tube.TheIn the tube pump that generates a pressure change in the tube by the pressing means, the tube is provided with a concave portion or a convex portion at least at two different locations in the longitudinal direction,A first bundling portion and a second bundling portion are provided for bundling the tube, and the first bundling portion and the second bundling portion are combined with each other to form an insertion hole through which the tube is inserted. Each of the insertion grooves is formed with an engaged portion that engages with the concave portion or the convex portion of the tube, and the binding member includes the concave portion or the convex portion of the tube. When the first and second binding portions are engaged with each other in a state where the portion is engaged with the engaged portion, the tube is bound in a state where the tube is inserted through the insertion hole, and the annular portion And is fitted into a groove provided in the housing..
[0013]
  According to this, the tube constituting the tube pump is integrally provided with a concave portion or a convex portion at least in two places different in the longitudinal direction,The first bundling portion and the second bundling portion of the bundling member are respectively formed with insertion grooves constituting insertion holes through which the tube is inserted by being combined with each other, and each insertion groove is associated with a concave portion or a convex portion of the tube. A mating engaged portion is formed. The binding member is a state in which the tube is inserted into the insertion hole by engaging the first binding portion and the second binding portion with the concave portion or the convex portion of the tube engaged with the engaged portion. Are formed into an annular portion and then fitted into a groove provided in the housing. Therefore, the tube can be easily positioned by engaging the concave portion or the convex portion with the engaged portion of the binding member. Moreover, since variation in the length of the annular portion of the tube is prevented, occurrence of variation in the capacity of the tube pump is prevented. Further, when attaching the tube, it is not necessary to adjust the length of the annular portion and to insert the tube into the insertion hole, so that the labor and time for attachment are reduced.
[0014]
  In this tube pump,A fitting concave portion is formed inside the groove portion, and a fitting convex portion for fitting into the fitting concave portion is formed on the binding member..
[0018]
  In this tube pump,A pair of fitting recesses are formed inside the groove, and the binding member has a fastening portion that fixes the first binding portion and the second binding portion in an engaged state, and the second binding A first fitting convex portion for fitting into one of the fitting concave portions is formed in the portion, and a second fitting convex portion for fitting into the other of the fitting concave portions is formed in the fastening portion. Part is formed.
[0022]
  The liquid ejecting apparatus of the present invention includes a tube, a housing that supports the tube, and a pressing unit that pressurizes and deforms the tube,TheIn a liquid ejecting apparatus that includes a tube pump that generates a pressure change in the tube by a pressing unit, a nozzle that ejects liquid to a target, and that sucks fluid in the nozzle by the tube pump. A concave portion or a convex portion is provided integrally with the tube at least at two places different in the longitudinal direction,A first bundling portion and a second bundling portion are provided for bundling the tube, and the first bundling portion and the second bundling portion are combined with each other to form an insertion hole through which the tube is inserted. Each of the insertion grooves is formed with an engaged portion that engages with the concave portion or the convex portion of the tube, and the binding member includes the concave portion or the convex portion of the tube. When the first and second binding portions are engaged with each other in a state where the portion is engaged with the engaged portion, the tube is bound in a state where the tube is inserted through the insertion hole, and the annular portion And is fitted into a groove provided in the housing..
[0023]
  According to this, the tube pump provided in the liquid ejecting apparatus is provided with a tube in which concave portions or convex portions are integrally provided at two places having different longitudinal directions.The first bundling portion and the second bundling portion of the bundling member are each formed with an insertion groove that forms an insertion hole through which the tube is inserted by being combined with each other, and each insertion groove has a concave portion or a convex portion of the tube. An engaged portion to be engaged is formed. The binding member is a state in which the tube is inserted into the insertion hole by engaging the first binding portion and the second binding portion with the concave portion or the convex portion of the tube engaged with the engaged portion. Are formed into an annular portion and then fitted into a groove provided in the housing. Therefore, the tube can be easily positioned by engaging the concave portion or the convex portion with the engaged portion of the binding member. Moreover, since variation in the length of the annular portion of the tube is prevented, occurrence of variation in the capacity of the tube pump is prevented. Further, when attaching the tube, it is not necessary to adjust the length of the annular portion and to insert the tube into the insertion hole, so that the labor and time for attachment are reduced. AlsoSince the tube attachment state is constant and the deterioration of the tube pump performance can be prevented, the fluid can be efficiently sucked from the nozzle.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
Hereinafter, an embodiment embodying the present invention will be described with reference to FIGS.
[0025]
As shown in FIG. 1, a printer main body 11 as a liquid ejecting apparatus includes a frame 12, and a platen 13 is installed on the frame 12. On the platen 13, the paper P as a target is conveyed by a paper feeding mechanism (not shown). A guide member 15 is installed on the frame 12 in parallel with the longitudinal direction of the platen 13, and a carriage 16 is slidably supported on the guide member 15. The carriage 16 can be reciprocated in the X direction in the figure via a timing belt 17 by a carriage motor 18.
[0026]
A recording head 20 is mounted on the lower surface of the carriage 16. As shown in FIG. 2, the recording head 20 has a plurality of nozzles N opened at the lower surface thereof, and is disposed so that the nozzle opening surface 20 a faces the paper P. Then, the ink droplets are ejected from the nozzle opening toward the paper P by driving the piezoelectric element 20b.
[0027]
Further, as shown in FIG. 1, an ink cartridge 21 containing ink therein is detachably mounted on the carriage 16. The ink cartridge 21 supplies ink to the recording head 20. Therefore, the carriage 16 moves along the guide member 15, the piezoelectric element 20 b is driven based on the print data, and printing is performed by ejecting ink from the recording head 20 onto the paper P.
[0028]
A head maintenance unit 22 is provided in a non-printing area (home position) on one side of the frame 12. This home position is an area in which the carriage 16 is arranged when the printer is in a print pause state such as when the printer is stored. The head maintenance unit 22 includes a cap holder 23 and a tube pump 30 (see FIG. 2) that generates negative pressure. The head maintenance unit 22 has a cleaning function for preventing clogging of the nozzles N. When the tube pump 30 is driven, ink as a fluid in the nozzles N of the recording head 20 via the cap holder 23, Aspirate air bubbles.
[0029]
The cap holder 23 constituting the cap means has an opening on one side surface, and this opening surface is disposed so as to face the nozzle opening surface 20 a of the recording head 20. And it can be moved up and down by a drive motor (not shown) constituting a part of the head maintenance unit 22 and a power transmission mechanism for transmitting the power of the drive motor.
[0030]
As shown in FIG. 2, a cap member 24 made of a flexible material such as an elastomer constituting a cap unit is provided inside the cap holder 23 so as to abut on the inner wall surface of the cap holder 23. . The upper end edge of the cap member 24 protrudes above the upper end edge of the cap holder 23. When the carriage 16 moves to the home position, the upper end edge of the cap member 24 comes into contact with the recording head 20 by the vertical movement of the cap holder 23, thereby sealing the nozzle opening surface 20a.
[0031]
A sheet-like ink absorbing material S made of a sponge material or the like is accommodated on the bottom surface of the cap holder 23 (cap member 24). The ink absorbing material S receives and absorbs ink ejected from the recording head 20. Then, when the nozzle opening surface 20 a is sealed by the cap member 24 coming into contact with the recording head 20, a space formed by the nozzle opening surface 20 a and the cap holder 23 (hereinafter referred to as a cap internal space) is formed. Volatilizes the solvent of the absorbed ink. For this reason, the space in the cap is kept in a wet state, and drying in the nozzle N is prevented.
[0032]
Further, an ink discharge port 28 is formed through the bottom surface of the cap holder 23 and the cap member 24 so as to discharge the ink in the cap holder 23 to the outside. A cap side tube 29 is connected to the ink discharge port 28. The cap side tube 29 is communicated with one end of a tube 32 assembled to the tube pump 30 via a joint 29a. Accordingly, when the tube pump 30 is driven in a state where the nozzle opening surface 20a is sealed by the cap member 24 and the cap holder 23, the air in the cap-side tube 29 and the space in the cap is discharged. For this reason, the space in the cap is decompressed. When a negative pressure is accumulated in the cap inner space, the ink in the nozzle N is sucked by the negative pressure and discharged into the cap holder 23 and absorbed by the ink absorbing material S. The sucked ink is stored in a waste ink tank T disposed in the frame 12 via the tube pump 30.
[0033]
Furthermore, an atmospheric communication hole 23a is formed through the bottom surface of the cap holder 23, and an atmospheric communication tube 23b is connected to the atmospheric communication hole 23a. At the end of the atmosphere communication tube 23b, an atmosphere release valve 23c is provided. When the atmosphere release valve 23c is opened, the space in the cap communicates with the atmosphere via the atmosphere communication hole 23a.
[0034]
Therefore, at the time of head cleaning, with the nozzle opening surface 20 a sealed with the cap holder 23, the atmosphere release valve 23 c is closed and the negative pressure is accumulated by the tube pump 30. After the head cleaning is performed, the cap internal space formed by the nozzle opening surface 20a and the cap holder 23 becomes negative pressure, and the cap member 24 is difficult to be separated from the nozzle opening surface 20a. At this time, when the atmosphere release valve 23c is opened, the cap inner space communicates with the atmosphere, so that the cap member 24 can be easily separated from the nozzle opening surface 20a.
[0035]
Next, the tube pump 30 will be described with reference to FIGS. FIG. 3 shows a release state in which the roller is retracted from the tube, and FIG. 4 shows a pumping state in which the roller rotates while crushing the tube. FIG. 5 is an exploded perspective view of the tube pump 30. The tube pump 30 includes a casing 31 as a housing inserted into the head maintenance unit 22, a tube 32, and a rotating body 33 as a pressing unit that is rotatably accommodated in the casing 31. The tube 32 is disposed between the casing 31 and the rotating body 33, and the rotating body 33 generates a negative pressure by rotating while crushing the tube 32.
[0036]
As shown in FIG. 5, the casing 31 is made of resin, has a bottomed shape, and is formed in a substantially cylindrical shape. A support hole 31 h for supporting the rotating body 33 is formed through the bottom surface of the casing 31. A circular recess 31 a is formed at the center of the casing 31. The rotating body 33 is accommodated in the circular recess 31a. Between the rotating body 33 and the inner wall surface of the casing 31, an arcuate portion by intersecting both ends of the tube 32, that is, the annular portion 32 a of the tube 32 is accommodated.
[0037]
Further, support portions 31b and 31c are provided on the outer peripheral surface of the casing 31 so as to project outward in different radial directions (in this embodiment, the relative angle is approximately 90 °). The support portions 31b and 31c are formed with a first support groove 31d and a second support groove 31e that respectively accommodate a part of the tube 32. The first support groove 31 d accommodates an upstream portion 32 b that is an end portion on the upstream side (cap holder 23 side) of the annular portion 32 a of the tube 32. The second support groove 31e accommodates a downstream portion 32c that is an end portion on the downstream side (waste ink tank T side) of the annular portion 32a of the tube 32. That is, the end of the tube 32 accommodated in the first support groove 31d is connected to the joint 29a connected to the cap side tube 29, and the end of the tube 32 accommodated in the second support groove 31e is the waste ink tank T. Communicating with
[0038]
As shown in FIGS. 3 to 5, a pair of engaging recesses 31 f and 31 g are formed on the inner wall surfaces of the first support groove 31 d and the second support groove 31 e, respectively. The engaging recesses 31f are recessed so as to extend in a direction substantially orthogonal to the wall surface at two opposing positions on the inner wall surface of the first support groove 31d. Similarly, the engagement recess 31g is also formed in a substantially horizontal direction at two opposing positions on the inner wall surface of the second support groove 31e. These engaging recesses 31 f and 31 g are open on the upper surface of the casing 31.
[0039]
As shown in FIG. 5, the rotating body 33 includes a rotating shaft 33a and a lower plate 34 and an upper plate 35 provided at the lower end of the rotating shaft 33a. A roller driving disk 36 provided in the middle of the rotation shaft 33 a is attached to the upper surface side of the upper plate 35. A roller 37 is attached between the lower plate 34 and the upper plate 35 in a rotatable state. An annular portion 32a of the tube 32 is disposed between the roller 37 and the inner peripheral surface of the casing 31, as shown in FIG.
[0040]
Further, the roller drive disk 36 is engaged with a part of the power transmission mechanism provided in the head maintenance unit 22 and rotates with a drive motor as a drive source. As shown in FIGS. 3 and 4, an arcuate guide groove 35 a that guides the central shaft 37 a of the roller 37 is formed in the upper plate 35 disposed between the roller driving disk 36 and the roller 37. . The arcuate guide groove 35a is formed with a gradient such that the radial distance from the center of the disk gradually increases.
[0041]
Accordingly, when the roller drive disk 36 rotates in the direction of the arrow (positive direction) in FIG. 3, the roller 37 moves outward from the state shown in FIG. 3 and pushes the tube 32 as shown in FIG. Revolving around the rotating shaft 33a while crushing. As a result, a volume change occurs on the upstream side of the tube 32 (cap holder 23 side), and the pressure in the tube 32 on the upstream side decreases. Therefore, the cap side tube 29 and the cap inner space communicating with the tube 32 are decompressed, and ink is sucked from the nozzles N of the recording head 20.
[0042]
When the roller drive disk 36 rotates in the direction of the arrow in FIG. 4 (reverse direction), the roller 37 retracts radially inward. As a result, the release state in which the tube 32 is not crushed is maintained.
[0043]
The tube 32 disposed between the rotating body 33 and the casing 31 has a flow path inside and is made of butyl rubber mixed with EPDM (ethylene / propylene rubber) and formed by injection molding. Is done. A pair of engaging portions 38 as convex portions are formed integrally with the tube 32 at two different locations in the longitudinal direction of the tube 32. Two engaging portions 38 are formed closer to each end than the annular portion 32 a of the tube 32. When the tube 32 is accommodated in the casing 31, the engaging portion 38 is fitted into engaging recesses 31 f and 31 g formed in the casing 31.
[0044]
In the tube 32 attached to the casing 31, the length of the annular portion 32a is determined by the engagement between the engagement portion 38 and the engagement recesses 31f and 31g. Therefore, it is difficult for the tube 32 to be attached to the tube 32 in a loose state or in an expanded state. For this reason, it is possible to prevent the tube 32 from being sufficiently crushed by the roller 37.
[0045]
Further, when the tube 32 is attached to the casing 31, the tube 32 can be positioned only by engaging the engaging portion 38 of the tube 32 with the engaging recesses 31f and 31g. Therefore, it is not necessary to attach the tube 32 while adjusting the length of the annular portion 32a, and the tube 32 can be easily positioned.
[0046]
Further, since the tube 32 is formed by injection molding, the engaging portion 38 can be easily formed. In the injection molding method, a molten resin is injected into a mold provided in an injection molding apparatus, and then cooled and solidified to obtain a molded product. Therefore, a desired molded product can be obtained by appropriately changing the shape of the mold. For this reason, it is possible to obtain a molded product having a more complicated shape than the extrusion molding method of obtaining a molded product by extruding the resin from the mold, and the engaging portion 38 can be easily formed on the side surface of the tube 32. Moreover, since the injection molded product is cooled and fixed in the mold in the molding process, the accuracy of the molded product is higher than that of the extrusion molding method or the like.
[0047]
The tube 32 is made of butyl rubber and EPDM in order to prevent permeation of the ink solvent through the tube 32. Examples of the butyl rubber include IIR (butyl rubber), NBR (acrylonitrile-butadiene rubber) and the like. Illustrated. These butyl rubbers and EPDM are known to have low gas permeability. In particular, butyl rubber has a lower gas permeability than EPDM, but has a higher material cost than EPDM. For this reason, by mixing EPDM with butyl rubber, a relatively low gas permeability is maintained, and the material cost is reduced.
[0048]
Further, the hardness of the rubber composition constituting the tube 32 is 50 to 60 degrees (JIS-A hardness). When the tube 32 is made of a rubber composition in this hardness range, it can have appropriate flexibility and resilience as a tube provided in the tube pump. If the tube 32 is too soft, the restoring force after the tube 32 is crushed is small, and the ink suction speed of the tube pump 30 may decrease. If the ink suction speed does not reach a sufficient speed, the negative pressure applied to the nozzle N is too small to sufficiently suck ink, dust, bubbles, etc. having increased viscosity. Moreover, when the tube 32 is crushed, the inner wall surfaces of the tube 32 may stick together and may not return.
[0049]
FIG. 6 is a graph for explaining the ink suction speed in the tube pump, where the curve a indicates the tube pump, and when the tube made of a rubber composition having a hardness in the range of 50 to 60 degrees is used, the curve b indicates the above range. The case where the tube which consists of a rubber composition of lower hardness is used is shown. The dotted line in the figure indicates the ink suction speed required to exhibit the cleaning function. In order to prevent clogging of the nozzles N, the ink suction speed by the tube pump 30 needs to be equal to or higher than a predetermined value. When the ink suction speed is smaller than a predetermined value, the negative pressure accumulated in the cap holder 23 becomes insufficient, and the action of preventing nozzle clogging is not exhibited.
[0050]
For tubes using a rubber composition with a hardness in the range of 50 to 60 degrees, the suction speed increases with the passage of time since the start of the tube pump drive, and the required suction speed is reached in a short time. Can do. On the other hand, in a tube using a rubber composition with low hardness, the restoring force after being crushed is small, and the efficiency of exhausting the air upstream of the tube pump is reduced. For this reason, as shown in FIG. 6, even if time passes after starting a drive, it cannot decompress to the required suction speed.
[0051]
On the other hand, when a tube made of a rubber composition having a hardness of 60 degrees or more is used, a relatively large pressing force is required as a force for crushing the tube. For this reason, it becomes difficult to sufficiently crush the tube by a biasing force of a spring (not shown) that biases the roller 37 radially outwardly provided in the rotating body 33. Moreover, the problem that the load of the motor which drives the tube pump 30 becomes large also arises because the force which crushes a tube becomes large.
[0052]
According to the first embodiment, the following effects can be obtained.
(1) In 1st Embodiment, the engaging part 38 was integrally provided in two places of the tube 32 which comprises the tube pump 30. FIG. And the engagement recessed parts 31f and 31g engaged with the said engaging part 38 were provided in the casing 31 of the tube pump 30. As shown in FIG. For this reason, when the tube 32 is attached to the casing 31, the tube 32 can be positioned by engaging the engagement portion 38 and the engagement recesses 31f and 31g, respectively. As a result, the length of the annular portion 32a drawn in a substantially annular shape in the casing 31 is constant. For this reason, it becomes difficult to produce dispersion | variation in the attachment state of the tube 32, and the tube 32 can fully be pressed with any pump. Therefore, it is possible to prevent the occurrence of variations in pump performance.
[0053]
Further, when the tube 32 is stably pressed, a pump having a low pumping capacity is less likely to be generated, and generation of a pump that cannot eliminate clogging of the nozzle N is prevented.
In addition, since it becomes difficult for variations in pumping capacity to occur, the amount of ink sucked from the nozzles N by the tube pump 30 during head cleaning is stabilized, and a large variation in the amount of ink remaining in the ink cartridge 21 is prevented. The
[0054]
Further, when the tube 32 is attached, the tube 32 is positioned only by engaging the engaging portion 38 and the engaging recesses 31f and 31g. Therefore, it is troublesome to attach the tube 32 while adjusting the length of the annular portion 32a. It can be easily installed.
[0055]
(2) In the first embodiment, the tube 32 is formed by injection molding. Therefore, the accuracy of the thickness, inner diameter, outer diameter, etc. of the tube 32 can be improved as compared with the extrusion molding method. Further, the engaging portion 38 can be easily protruded from the tube 32.
[0056]
(3) In the first embodiment, the tube 32 is formed of a material containing butyl rubber mixed with EPDM. Therefore, the gas permeability of the tube 32 can be reduced. For this reason, when the printer is in a non-printing state, it is possible to prevent the ink solvent from passing through the tube 32 and drying the cap inner space.
[0057]
Moreover, since EPDM is mixed, the cost for the tube 32 can be reduced while maintaining a relatively low gas permeability.
(4) In the first embodiment, the tube 32 is made of a rubber composition having a hardness of 50 to 60 degrees. For this reason, as a tube arrange | positioned at the tube pump 30, moderate flexibility and restoring property can be provided.
[0058]
(Second Embodiment)
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. In addition, since 2nd Embodiment is a structure which changed only the structure of the tube of 1st Embodiment, the detailed description is abbreviate | omitted about the same part.
[0059]
As shown in FIG. 7, the tube pump 40 of this embodiment includes a casing 41, a rotating body 42, and a tube 43. The casing 41 is formed with a circular recess 41a, and an upstream support groove 41b and a downstream support groove 41c extending radially outward from the circular recess 41a. The circular recess 41a accommodates an annular portion 43c that is substantially annular by intersecting the ends of the tube 43. The upstream support groove 41b accommodates the tube 43 on the upstream side (cap holder 23 side) of the annular portion 43c, and the downstream support groove 41c is on the downstream side (waste ink tank T side) of the annular portion 43c. A tube 43 is accommodated.
[0060]
A pair of convex portions 43 a are integrally formed at two different locations in the longitudinal direction of the tube 43 accommodated in the casing 41. One convex portion 43a is integrally formed at two locations upstream of the annular portion 43c, and the other convex portion 43a is integrally formed at two locations downstream of the annular portion 43c. When the tube 43 is accommodated in the casing 41, the convex portion 43a is provided at a position where it can engage with the end portions 41d and 41e of the upstream side support groove 41b and the downstream side support groove 41c. Therefore, when the tube 43 is accommodated in the casing 41, the side of the convex portion 43a can be engaged with the end portions 41d and 41e, respectively, so that the tube 43 can be positioned, and the tube 43 can be easily assembled. it can.
[0061]
The length of the annular portion 43c of the tube 43 is determined by positioning the tube 43 by engaging the convex portion 43a with the end portions 41d and 41e. As a result, since the occurrence of variations in the length of the annular portion 43c is prevented, the capacity of the tube pump is stabilized, and variations in performance are hardly caused by the pump.
[0062]
Therefore, according to the second embodiment, in addition to the effects described in (2) to (4) of the first embodiment, the following effects can be obtained.
(5) In the second embodiment, two pairs of convex portions 43 a are integrally formed on the tube 43. And when the tube 43 was accommodated in the casing 41, the said convex part 43a was made to engage with the edge part 41d of the upstream side support groove 41b, and the edge part 41e of the downstream side support groove 41c, respectively.
[0063]
For this reason, when attaching the tube 32 to the casing 31, the tube 43 is positioned by engaging the convex portion 43a with the end portions 41d and 41e, and the length of the annular portion 43c is determined. For this reason, the length of the annular portion 43c is constant, and the occurrence of variations in pump performance can be prevented. Further, since the tube 43 is positioned by engaging the convex portion 43a and the end portions 41d and 41e, it is not necessary to attach the tube 43 while adjusting the length of the annular portion 43c, and the tube 43 is easily assembled. be able to.
[0064]
(Third embodiment)
Hereinafter, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. In addition, since 3rd Embodiment is a structure which changed only the structure of the tube of 1st Embodiment, the detailed description is abbreviate | omitted in the same part.
[0065]
As shown in FIG. 8, the tube pump 45 of this embodiment includes a casing 46, a rotating body 47, and a tube 48. The casing 46 is formed with a circular recess 46a, an upstream support groove 46b, and a downstream support groove 46c. An annular portion 48c of the tube 48 is accommodated in the circular recess 46a. The upstream support groove 46b accommodates the end of the tube 48 communicated with the cap holder 23, and the downstream support groove 46c accommodates the end of the tube 48 communicated with the waste ink tank T side. Yes.
[0066]
At both ends of the tube 48 accommodated in the casing 46, groove-shaped recesses 48a are provided at two different locations in the longitudinal direction of the tube. These concave portions 48 a are formed in an annular shape on the outer peripheral surface of the tube 48. These recesses 48 a are provided at locations where the tubes 48 can be placed at the positions of the end portions 46 d and 46 e of the upstream support groove 46 b and the downstream support groove 46 c when the tube 48 is accommodated in the casing 46. For this reason, when the tube 48 is accommodated in the casing 46, the length of the annular portion 48c is determined by positioning the concave portions 48a in accordance with the positions of the end portions 46d and 46e, respectively. For this reason, the tube 48 can be easily assembled. Further, by making the attachment state of the tube 48 substantially constant, occurrence of variations in the ability of the tube pump 45 is prevented.
[0067]
Therefore, according to the third embodiment, the following effects can be obtained in addition to the effects described in (2) to (4) of the first embodiment.
(6) In the third embodiment, the recesses 48 a are provided at two locations of the tube 48. And when accommodating the tube 48 in the casing 46, these recessed parts 48a were made into the reference | standard. That is, the concave portion 48a can be attached in accordance with the positions of the end portion 46d of the upstream side support groove 46b and the end portion 46e of the downstream side support groove 46c.
[0068]
For this reason, when the tube 48 is attached to the casing 46, the annular portion 48c may be positioned by matching the position of the concave portion 48a with the positions of the end portions 46d and 46e, and the tube 48 can be easily assembled. it can.
[0069]
Further, the tube 48 has a constant length of the annular portion 48c by matching the position of the recess 48a with the positions of the end portions 46d and 46e. For this reason, it is possible to prevent the occurrence of variations in pump performance.
[0070]
(Fourth embodiment)
Next, a fourth embodiment embodying the present invention will be described with reference to FIGS. In addition, since 4th Embodiment is a structure which changed only the structure of the tube of 1st Embodiment, the detailed description is abbreviate | omitted about the same part.
[0071]
As shown in FIG. 9, the tube pump 50 of this embodiment includes a casing 51, a tube 52, and a rotating body 53. The casing 51 is formed in a bottomed cylindrical shape, and a support hole 51a is formed through the center of the bottom surface. Further, a cutout portion 51b is formed in a part of the side surface of the casing 51 so as to cut out from the upper side to the lower side before the bottom surface. The casing 51 has a groove 51c projecting from the notch 51b so as to extend outward in the radial direction of the casing 51. In addition, a pair of fitting recesses 51d extending in the vertical direction (that is, a direction parallel to the notch 51b) are provided inside the groove 51c.
[0072]
The tube 52 of this embodiment is configured by a tube in which an upper tube 52a and a lower tube 52b are integrated. Convex portions 54 formed at the time of tube forming are formed at two different locations in the longitudinal direction of the tube 52, and two are provided on each tube.
[0073]
The tube 52 is attached to the casing 31 in a state in which the upper tube 52a and the lower tube 52b are arranged in the vertical direction and are bundled by the bundling portion 58. As a result, an annular portion 52 c that draws an arc is formed in the middle of the tube 52. The bundling portion 58 as a bundling member is made of resin and has a substantially rectangular parallelepiped shape. The bundling portion 58 is configured to bundle the tube 52 by engaging the first bundling portion 59 and the second bundling portion 60, and an insertion that constitutes a hole through which the tube 52 is inserted on one side surface thereof. Grooves 61 to 64 are formed. That is, insertion grooves 61 and 62 are formed in the first bundling portion 59, and insertion grooves 63 and 64 are formed in the second bundling portion 60. By combining these, the tube insertion holes (see FIG. Not shown).
[0074]
Concave portions 61 a to 64 a for fitting the convex portions 54 of the tube 52 are formed on the side surfaces of the insertion grooves 61 to 64. These concave portions 61 a to 64 a are provided at positions corresponding to the convex portions 54 of the tube 52 when the tube 52 is bound by the binding portion 58.
[0075]
Moreover, one side of the fastening part 55 (refer FIG. 10) which fixes the 1st binding part 59 and the 2nd binding part 60 is latched to the upper surface and lower surface of the 1st binding part 59 and the 2nd binding part 60, Locking convex portions 59a and 60a are formed. Furthermore, the 1st fitting convex part 60b for fitting in one side of the fitting recessed part 51d of the casing 51 is formed in the one side of the 2nd binding part 60. As shown in FIG.
[0076]
The fastening portion 55 is fixed in a state where the first binding portion 59 and the second binding portion 60 are engaged by sliding from one end of the binding portion 58 through which the tube 52 is inserted and being fitted to the binding portion 58. . On one side surface of the fastening portion 55, a second fitting convex portion 55a for fitting into one of the fitting concave portions 51d of the casing 51 is formed.
[0077]
When the tube 52 is bundled by the bundling portion 58, for example, the convex portion 54 provided at the downstream end portion 52e of the tube 52 is fitted into the concave portions 61a and 62a of the first bundling portion 59 to position the tube 52. . Further, in a state where the downstream end 52e is engaged with the insertion grooves 61 and 62, the convex portion 54 provided on the upstream end 52d is fitted into the concave portions 63a and 64a of the second bundling portion 60. The two binding portions 60 are overlapped with the first binding portion 59. At this time, the length of the annular portion 52c is constant due to the engagement between the convex portion 54 and the concave portions 61a to 64a.
[0078]
At this time, the tube 52 is positioned only by fitting the convex portions 54 provided on the side portions thereof into the concave portions 61a to 64a of the bundling portion 58, so the length of the annular portion 52c of the tube 52 is adjusted. However, there is no need to install it. For this reason, the tube 52 can be easily attached.
[0079]
Then, the binding portion 58 through which the tube 52 is inserted is fixed by the fastening portion 55.
Further, the first fitting convex part 60 b of the second binding part 60 and the second fitting convex part 55 a of the fastening part 55 are respectively fitted to the fitting concave parts 51 d formed at two locations of the casing 51. Then, slide down from the upper surface of the casing 51 to attach.
[0080]
Therefore, according to the fourth embodiment, the following effects can be obtained in addition to the effects described in (2) to (4) of the first embodiment.
(7) In the fourth embodiment, the convex portion 54 is provided in the longitudinal direction of the tube 52.
And the convex part 54 was fitted to the recessed parts 61a-64a formed in the binding part 58, respectively, and the tube 52 was bundled by the binding part 58. FIG. For this reason, the tube 52 can be easily positioned by engaging the convex portion 54 and the concave portions 61a to 64a. Therefore, since the variation in the length of the annular portion 52c of the tube 52 is prevented, the variation in the capacity of the tube pump 50 is prevented. Further, since it is not necessary to insert the bundling portion 58 while adjusting the length of the annular portion 52c at the time of attachment, labor and time for attachment are reduced.
[0081]
In addition, you may change each said embodiment as follows.
In each of the above embodiments, the printer is a so-called on-carriage type printer in which the ink cartridge 21 is mounted on the carriage 16. This may be a so-called off-carriage type printer that supplies ink from the ink cartridge 21 disposed at a place other than the carriage 16 to the recording head 20 through a flow path such as a tube. That is, the present invention can be applied to other configurations as long as the printer (liquid ejecting apparatus) includes a unit that performs maintenance of the liquid ejecting head.
[0082]
In each of the above embodiments, the tube pumps 30, 40, 45, 50 are provided with a pair of rollers, and the tubes are arranged so as to be substantially annular, but are limited to this configuration. is not. The tube pump may be, for example, a tube pump provided with two pairs of rollers, a tube provided over a half circumference, a tube provided with a plurality of tubes, etc. The number of rollers, the angle of drawing the tube, etc. The configuration may be other configurations. That is, it is only necessary that the tube in which the convex portion or the concave portion is formed can be positioned with respect to the casing provided in the tube pump, the binding member, or the like.
[0083]
In each of the above embodiments, the tube provided in the tube pumps 30, 40, 45, 50 has a convex portion or a concave portion closer to the end than the arc-shaped portion. Also good. For example, you may provide a convex part or a recessed part in the middle of the part arrange | positioned by the circular arc shape of a tube. And you may provide the recessed part or convex part engaged with these convex parts or a recessed part in the circular recessed part of a casing.
[0084]
In the first embodiment, a pair of engaging portions 38 are formed at both ends of the tube 32, and a total of four engaging portions 38 are provided. Alternatively, one engaging portion may be provided on the tube 32, or a plurality of engaging portions other than four may be provided. Further, the engaging portion may not be provided partially, but may be provided annularly on the outer peripheral surface of the tube 32. At this time, the casing 31 is formed with an engaging recess that matches the shape of the engaging portion.
[0085]
-In 2nd Embodiment, the two pairs of convex parts 43a were provided in the both ends of the tube 43, and the total four convex parts 43a were integrally formed. One (or a plurality) of annular convex portions along the outer peripheral surface of the tube 43 may be formed at both ends of the tube 43.
[0086]
-In 3rd Embodiment, although the cyclic | annular recessed part 48a was formed in the both ends of the tube 48, you may form this recessed part in the tube 48 partially instead of cyclic | annular. A convex portion that engages with the concave portion may be formed in the casing 46. And the convex part of the casing 46 and the concave part of the tube 48 may be fitted, and the tube 48 may be attached.
[0087]
-In 4th Embodiment, although the convex part 54 was provided in the tube 52, this is good also as a recessed part. At this time, the binding portion 58 is formed with a fitting convex portion that fits into these concave portions.
[0088]
-In 4th Embodiment, although the convex part 54 engaged with the recessed parts 61a-64a of the binding part 58 was integrally formed in the tube 52, the convex part or recessed part used as the mark for positioning other than this is formed. May be. At this time, for example, the tube 52 is provided with a convex portion at a position that engages with one side surface of the binding portion 58 when the tube 52 is inserted into the binding portion 58. Then, the convex portion and one side surface of the binding portion 58 may be engaged and assembled. Alternatively, in the tube 52, a recess may be provided at a position where the tube 52 can be arranged near one end of the binding portion 58, and this recess may be used as a positioning reference.
[0089]
In the fourth embodiment, the two pairs of convex portions 54 are formed on the tube 52, but annular convex portions along the outer peripheral surface of the tube 52 may be formed on both ends of the tube 52. At this time, in the insertion grooves 61 to 64 of the bundling portion 58, concave portions are formed along the shape of the convex portions.
[0090]
-In 4th Embodiment, the convex part 54 was provided in the tube 52, and it formed integrally in the upper tube 52a and the lower tube 52b 2 each. In addition to this, one convex portion may be provided on each of the upper tube 52a and the lower tube 52b. At this time, the first binding part 59 or the second binding part 60 is provided with a recess for fitting at a position corresponding to the convex part.
[0091]
In each of the above embodiments, the concave portion or the convex portion formed in the tube is engaged with the convex portion or the concave portion formed in the casing of the tube pump so that the tube is positioned. Or the recessed part or the convex part of the said tube was arrange | positioned in the edge part and outer periphery vicinity of a casing, and it was made to position a tube. In addition to this, engaging means that engage with each other may be provided at two or more locations of the tube, and the annular portion or arcuate portion of the tube may be formed by engaging these engaging means. For example, as shown in FIG. 11, the end portions of the tube are bundled by engaging the engaging portions 66 to 69 as projecting portions protruding from the tube 65 with the corresponding engaging portions. May be. If it does in this way, when attaching the tube 65 to a casing, it is only necessary to accommodate the tube 65 bundled beforehand in a casing, and also the length of an arc-shaped part can be made constant. Moreover, it is not necessary to provide a recessed part and a convex part in a casing. Or since it is not necessary to provide the binding part 58, the number of parts can be reduced.
[0092]
Next, technical ideas that can be grasped from the above-described embodiment and other examples will be described below together with their effects.
(A) The tube pump according to claim 1, wherein the concave portion or the convex portion of the tube are engaged with each other.
[0093]
Therefore, according to the invention described in (a), the concave portions or the convex portions are engaged with each other. For this reason, a tube is bundled and positioned by engaging a recessed part or a convex part mutually. Therefore, when assembling, it is only necessary to accommodate the previously bundled tube in the housing, and there is no need to provide a concave or convex portion or a separate bundling member in the housing. For this reason, the number of parts can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a printer main body according to a first embodiment.
FIG. 2 is an explanatory diagram of a head maintenance unit according to the first embodiment.
FIG. 3 is a plan view of the tube pump according to the first embodiment.
FIG. 4 is a plan view of the tube pump.
FIG. 5 is an exploded perspective view of the tube pump.
FIG. 6 is an explanatory diagram for explaining the relationship between tube hardness and suction speed.
FIG. 7 is a plan view of a tube pump according to a second embodiment.
FIG. 8 is a plan view of a tube pump according to a third embodiment.
FIG. 9 is an exploded perspective view of a tube pump according to a fourth embodiment.
FIG. 10 is a plan view of the tube pump.
FIG. 11 is an explanatory view of a tube of another example tube pump.
FIG. 12 is an explanatory diagram of a conventional tube pump.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 11 ... Printer main body as liquid ejecting apparatus, 20 ... Recording head as liquid ejecting head, 20a ... Nozzle opening surface, 23 ... Cap holder constituting cap, 24 ... Cap member constituting cap, 30, 40, 45, DESCRIPTION OF SYMBOLS 50 ... Tube pump, 31 ... Casing as housing, 32, 42, 48, 52, 65 ... Tube, 33, 42, 47, 53 ... Rotating body as pressing means, 38 ... Engaging part as convex part, 43a , 54 ... convex part, 48a ... concave part, 58 ... binding part as a binding member, 66 to 69 ... engagement part as convex part, N ... nozzle, P ... paper as a target.

Claims

A tube, a housing for supporting the tube, the tube and a pressing means for pressing deformation, the tube pump for generating a pressure change in the tube by the pressing means,
A concave portion or a convex portion is provided integrally with the tube at least at two locations in the longitudinal direction of the tube,
A bundling member having a first bundling portion and a second bundling portion for bundling the tube;
The first bundling portion and the second bundling portion are formed with insertion grooves that form insertion holes through which the tube is inserted by being combined with each other, and each insertion groove has the recess or the An engaged portion that engages with the convex portion is formed,
The binding member is configured such that the first binding portion and the second binding portion are engaged with each other while the concave portion or the convex portion of the tube is engaged with the engaged portion. A tube pump characterized in that it is bundled in a state of being inserted into an insertion hole to form an annular portion, and then fitted into a groove provided in the housing .

The tube pump according to claim 1, wherein
A fitting recess is formed inside the groove,
The tube pump according to claim 1, wherein the binding member is formed with a fitting convex portion to be fitted into the fitting concave portion.

The tube pump according to claim 1, wherein
A pair of fitting recesses are formed inside the groove,
The binding member has a fastening portion that fixes the first binding portion and the second binding portion in an engaged state;
The second binding part is formed with a first fitting convex part for fitting into one of the fitting concave parts, and the fastening part is provided with a first fitting part for fitting into the other of the fitting concave parts. A tube pump characterized in that two fitting convex portions are formed.

A tube, a housing that supports the tube, and a pressing unit that pressurizes and deforms the tube; a tube pump that generates a pressure change in the tube by the pressing unit; A liquid ejecting apparatus that sucks fluid in the nozzle by the tube pump,
  A concave portion or a convex portion is provided integrally with the tube at least at two locations in the longitudinal direction of the tube,
A bundling member having a first bundling portion and a second bundling portion for bundling the tube;
  The first bundling portion and the second bundling portion are formed with insertion grooves that form insertion holes through which the tube is inserted by being combined with each other, and each insertion groove has the recess or the An engaged portion that engages with the convex portion is formed,
  The binding member is configured such that the first binding portion and the second binding portion are engaged with each other while the concave portion or the convex portion of the tube is engaged with the engaged portion. A liquid ejecting apparatus, wherein the liquid ejecting apparatus is fitted into a groove provided in the housing after forming an annular portion by being bundled in a state of being inserted into the insertion hole.