JP4503013B2 - ディファレンシエーテッドサービス(DifferentiatedService)を提供するシステムと方法 - Google Patents

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Description

本発明は通信システムと方法とに関するもので、特に電気通信トラッフィックのフローにディファレンシエーテッドサービスを資源効率的に提供するシステムと方法とに関するものである。
インターネットは、種々のアプリケーションから生じる多くの異なる種類の電気通信トラッフィック(音声やデータやマルチメディア・トラッフィックなど)を移送するパケット・ベースのネットワークである。トラッフィックの種類が異なるとサービス品質(QoS)の要求も異なる。音声トラッフィックでは小さな一様のパケット遅れが特に重要であるが、データ・トラッフィックではパケット損失が小さいことが最も重要な要求である。またサービス・プロバイダは、顧客の種々のニーズを満足させると共にクラス別化された(differentiated)課金方式を保持することができる異なるQoSを持つサービスを提供することに関心がある。したがって、インターネットなどのパケット・ベースのネットワークでは種々のユーザやトラッフィック・フローに異なるQoSを提供する複数の機構が開発されている。
国際特許出願WO02/25867号は、ユーザ装置との種々のパケット・データ接続に種々の異なった優先度クラスを与える無線アクセス・ネットワークを記述している。データ接続の優先度クラスは、ユーザ装置が制御ノードに知らせるスループット判定基準に従って制御ノードが動的に調整する。
IETF(インターネット技術標準化委員会)は統合サービス(IntServ)アーキテクチャを開発した。これはIETF RFC1633に記述されている。IntServアーキテクチャは、明示的な機構を用いてホストやルータなどのネットワーク要素にフロー当たりのQoS要求の信号を送る。IntServには多数の欠点がある。IntServはフロー当たりの状態および分類を保全しまた制御する必要がある。ネットワーク資源はフロー当たり基準で確保されるが、これは処理されるフローの数が数百万に及ぶことが多いコア・ネットワークではスケーラビリティの問題が起こる。したがって、IntServアーキテクチャはフローの数が余り大きくない小さなアクセス・ネットワークで用いるのが実際的である。
IntServのスケーラビリティと複雑さの問題を克服するため、IETFはIETF RFC2475に記述されているディファレンシエーテッドサービス(DiffServ)アーキテクチャを導入した。DiffServを実現するネットワーク・コア・ルータを通るトラッフィックは集合体ベースで処理される。ネットワークに入るトラッフィックは分類されて種々のビヘイビア集合体に割り当てられる。各ビヘイビア集合体は1つのDS(ディファレンシエーテッドサービス)コードポイントにより識別される。トラッフィックが分類されると、パケットには或るDSコードポイントの印が付けられ、IP(インターネット・プロトコル)ヘッダ内のDSフィールド内に置かれる。ネットワークのコア内では、パケットはパケットのDSコードポイントに関連するパー・ホップ・ビヘイビア(per-hop behaviour、PHB)に従って転送される。PHBはノードの外部から観察可能な転送ビヘイビア(転送遅れやパケット損失など)を種々の負荷レベルで決定する。PHBは基礎をなす物理ネットワーク資源の使用を支配する論理ネットワーク資源である。したがって、PHBは全ネットワーク資源の部分集合を定義する部分ネットワーク資源と見ることができる。
国際特許出願WO02/11461号は、DiffServシステムを記述する文書の一例である。これは、DiffServアーキテクチャを含むIPネットワーク内の帯域幅ブローカにより動的なサービス品質を与える方法と構成とを開示している。帯域幅ブローカはDiffServ領域の境界ルータだけと通信することにより資源利用可能性情報を得てよい。
DiffServの実現について説明している文書の別の例は国際特許出願WO02/080013号で、衛星を含む広帯域通信ネットワークでディファレンシエーテッドサービスを提供する動的資源割当てについて記述している。
サービス・プロバイダがエンド・ユーザにベアラ・サービスを売るとき、通常はサービスが指定される。サービスは、サービスのQoS要求を含むサービス・レベル仕様(Service Level Specification:SLS)により指定してよい。したがって、SLSを用いてサービスの種々のクラス、又はレベルを定義してよい。SLSのQoS要求を満たすため、SLSに関連するトラッフィックに割り付けられる資源の割当ては厳しい。現在では、ネットワーク資源へのSLSのマッピングは、通常はネットワークの提供と構成の一部として半永久的に行われる。IETF RFC3086を参照のこと。マッピングは予想されるトラッフィック・ミックスに適合するように設定される。
従来のネットワークでは、トラッフィック特性はかなりよく分かっている。将来のマルチサービス・ネットワークおよびマルチアクセス・ネットワークでは、ユーザのビヘイビアの変化や新しいアプリケーションの導入などによりトラッフィック特性は絶えず変化するであろう。またかかる変化は、種々の異なるQoSクラスへの資源割当てに関してネットワークが柔軟でなければならないことを意味する。したがって、ネットワークを効率的に管理するための新しい方法が必要である。
上に述べたように、現在のネットワークの規模は或る予想されるトラッフィック・ミックスに従って決められる。したがって、ネットワーク要素と機構とは管理インターフェースを介して静的に構成される。トラッフィック・ミックスが変化すると、ネットワークを再構成するのにかなりの労力が必要である。これは、ネットワークを最適でない構成で運転するより費用がかかることが多い。高度に動的なトラッフィック・ミックスを持つネットワークでは、ネットワーク資源へのサービス・レベルのマッピングを容易に、また現状よりはるかに短い時間尺度で変更することができれば、ネットワーク資源の使用を大幅に改善することができるであろう。
したがって本発明の目的は、ネットワーク資源へのサービス・レベルの動的マッピングを可能にして、トラッフィック・ミックスが変化しても資源を効率的に使用することができる構成と方法とを提供することである。
上記の目的は、請求項1記載のシステムと、請求項11記載の方法と、請求項20記載の制御ユニットとにより達成される。
本発明に係る構成と方法とは、ネットワーク内で現在移送中の実際のトラッフィック・ミックスに関する情報に基づいて部分資源へのトラッフィックのマッピングを動的かつ自動的に変更することを可能にする。マッピングをトラッフィック・ミックスに適応させて、トラフィック・ミックスの転送中に全体的に資源をより効率的に使用すると共に設定されたサービス要求を満たすマッピングが得られる。最適なマッピングとは、無駄な資源(すなわち、トラッフィック・ミックスの転送には用いられないが、他のトラッフィックの移送には用いることができないようにして確保されている資源)の量を最小にするマッピングと通常は考える。
本発明の第1の態様では、サービス品質が可能な電気通信ネットワーク内で多数のマイクロフローの電気通信トラッフィックを転送するシステムを提供する。各マイクロフローは一組の所定のサービス・レベルから或る1つのサービス・レベルを割り当てられて一組のサービス・レベル集合体フローを作り、各サービス・レベルは一組のサービス要求に関連する。このシステムはネットワーク内でトラッフィックを転送するため一組の部分資源を備え、この資源にサービス・レベル集合体フローがマップされる。またこのシステムは制御ユニットを備えて、各サービス・レベル集合体フローのトラッフィック特性と資源性能とに関する情報を受け、受けた情報に基づいて前記組の部分資源へのサービス・レベル集合体フローのマッピングを更新して、無駄な資源の総量を減らすと共にサービス・レベルのサービス要求を満たす更新されたマッピングを得る。
本発明の第2の態様では、サービス品質が可能な電気通信ネットワーク内でトラッフィックを転送するための、一組の部分資源へのサービス・レベル集合体フローのマッピングを更新する方法を提供する。この方法は一組のサービス・レベル集合体フローを受けるステップを含む。各サービス・レベル集合体フローは一組の所定のサービス・レベルからの同じサービス・レベルを割り当てられたマイクロフローから成り、各サービス・レベルは一組のサービス要求に関連する。またこの方法は各サービス・レベル集合体フローのトラッフィック特性と資源性能とに関する情報を得るステップと、得た情報に基づいて前記組の部分資源へのサービス・レベル集合体フローのマッピングを更新して、無駄な資源の総量を減らすと共にサービス・レベルのサービス要求を満たす更新されたマッピングを得るステップとを含む。
本発明の第3の態様では、ネットワーク内でトラッフィックを転送するための、一組の部分資源への電気通信トラッフィックのサービス・レベル集合体フローのマッピングを制御する制御ユニットを提供する。各サービス・レベル集合体フローは一組のサービス要求に関連するサービス・レベルに対応する。制御ユニットは各サービス・レベル集合体フローのトラッフィック特性と前記組の部分資源に関する情報を受ける手段を備える。また制御ユニットは、受けた情報に基づいて前記組の部分資源へのサービス・レベル集合体フローのマッピングを動的に制御して、無駄な資源の総量を減らすと共にサービス・レベルのサービス要求を満たす更新されたマッピングを得る手段を備える。
本発明の好ましい実施の形態では、現在のトラッフィック・ミックスを考慮して部分資源の性能を支配する資源パラメータを更新して、部分資源を最も効率的に使用する資源パラメータとマッピング(無駄な資源の総量を減らすと共にサービス・レベルのサービス要求を満たすマッピング)との組合せを達成する。
複数のサービス・レベルを持つネットワークの資源の使用を最適化するには、利用可能なネットワーク資源への種々のサービス・レベルのマッピングを現在のトラッフィック・ミックスに動的に適応させなければならない。本発明では、従来の製品で行われているこのマッピングの半永久的な構成とは異なり、ネットワーク・オペレータは適応マッピングを動的に行うことができる。
従来の技術のようにマッピングを半永久的に行うと、トラッフィック・ミックスが変化した場合に非効率になる。マッピングが非効率であることは検出されないことがあり、検出された場合でも、半永久的に行われるマッピングを変えるのは厄介なことが多い。
対照的に、本発明の利点は、現在のトラッフィック・ミックスを絶えず監視して、対応してマッピングを適応させることが可能なことである。本発明では、トラッフィック・ミックスが変化したときにマッピングを迅速かつ自動的に適応させることができる。
本発明により、ネットワーク・オペレータは自分のネットワーク資源をより効率的に用いることができる。これにより、オペレータはより多くのトラッフィックを転送し、より良いサービス品質を提供し、またはネットワーク資源の量を減らすことができる。
本発明は現在のトラッフィック・ミックスを絶えず監視してネットワーク資源へのサービス・レベルのマッピングを動的に最適化することができるので、本発明によりネットワーク・オペレータは、種々のサービス・レベルのサービス要求が満たされていることと、ネットワーク資源を過剰に備えなくてもネットワーク資源がオーバーロードにならないこととを確かめることが容易になる。
本発明の実施の形態の更なる利点と目的とは、図面を参照して以下の詳細な説明を読めば明らかになる。
本発明について、本発明の好ましい実施の形態を示す添付の図面を参照して詳細に説明する。しかし本発明は多くの異なる形式で実現してよく、ここに示す実施の形態に制限されるものと解釈してはならない。かかる実施の形態は、この開示を詳細かつ完全にして、本発明の範囲を当業者に十分伝えるために提供するものである。図中、同じ番号は同じ要素を指す。
本発明では、ネットワーク内で現在移送中の実際のトラッフィック・ミックスに関する情報を与えるフィードバックまたは信号情報に基づいて、資源へのサービス・レベルのマッピングを動的かつ自動的に変える。本発明は、例えばUMTSベアラ・サービスをDiffServ PHBにマッピングするのに用いてよい。
本発明はマッピングの動的最適化に基づいており、図1の例を参照して一般的に説明する。図1は、同じ物理リンク31で多重送信中の多数のパケット・フローを示す。フローは、例えば、電話、ビデオ会議、ストリーミング、対話型アプリケーションにより生成される。したがって、フローは帯域幅や移送遅れやパケット損失率について種々の要求を有する。したがって、フローを種々のサービス・レベルに従って処理し、これに従ってトラッフィックを分類するのがよい。同一または同様のQoS要求を有するフローは同じサービス・レベルが割り当てられ、複雑さを減らすために1つの集合体トラッフィック・フローとして処理される。
各パケット・フローは帯域幅や遅れやパケット損失に関して明確な要求を有すると仮定する。図1では、電話アプリケーションをA1、ビデオ会議アプリケーションをA2などで示す。物理リンク31で移送されるトラッフィック・ミックスは、アプリケーションA1からのn1個のフローや、アプリケーションA2からのn2個のフローなどで構成する。アプリケーションA1からのフローはQoS要求R1を有する第1のサービス・レベルが割り当てられてサービス・レベル集合体フローS1を形成し、同様に、アプリケーションA2からのフローはQoS要求R2を有する第2のサービス・レベルが割り当てられてサービス・レベル集合体フローS2を形成する等の割り当てがされる。しかし、フローのQoS要求を考慮した上で適当であれば、異なるアプリケーションからのフローを結合して1つの集合体フローにしてよいことに注意していただきたい。
物理リンクへのトラッフィックの進入(admission)を管理するため、多数のバッファB1,B2,...,BNを設ける。各バッファには物理リンク上で利用可能な帯域幅の一部が割り当てられる。したがって、バッファはトラッフィックがその上で分散される一組の部分資源を表す。マッピング規則は集合体フローS1,S2,...SMと部分資源B1,B2,...,BNとの間のマッピングを決定する。また、所定の多重送信規則は各部分資源に属するパケットのリンク31での伝送のスケジューリングを決定する。スケジューリングはフロー毎の遅れおよび損失の目標が満たされていることを確かめる。
資源をできるだけ効率的に使用するには、部分資源のトラッフィック移送能力を極限まで用いるようにするのが望ましい。これは、部分資源ができるだけ多くのトラッフィックを移送することができるようトラッフィック・フローを部分資源に供給することを意味する。現在のトラッフィック・ミックスから考えて部分資源のトラッフィック移送能力が最大限に用いられていない場合は、トラッフィックの移送に用いられていない部分資源の部分は無駄な資源である。この明細書で「無駄な資源」という語は、所定のトラッフィック・ミックスの移送には用いられないが、他のトラッフィックの移送には用いることができないようにして確保されている資源と定義する。無駄な資源の意味については、添付の図面に関連して後で更に説明する。
最適マッピングとは次のように定義される。
集合体フローS1,...,SMから成る所定のトラッフィック・ミックスと部分資源B1,...,BNの所定の組について要求R1,...,RMを満たしながらトラッフィック・ミックスを移送するとき、最適マッピングは無駄な資源を最小にする。
ネットワーク・オペレータは最適マッピングについて別の定義を選んでよいが、オペレータにとって通常関心があるのは、所定の量のトラッフィックを移送すると共にそのトラッフィックに関連するQoS要求を満たすときに生じる無駄な資源の量を最小にすることである。これにより、オペレータは或る資源を追加のトラッフィックの移送に用いることができる。
部分資源に関連しまた部分資源の性能に影響を与えるパラメータを変えることができる場合は、無駄な資源を最小にすると共にサービス・レベルQoS要求を満たすマッピングと資源パラメータとの組合せを決定することにより、部分資源を更に良く使用することができるであろう。部分資源の性能を支配する資源パラメータは、例えばバッファ・サイズや種々の異なる部分資源に割り付けられる優先度などのパラメータである。かかるパラメータは、部分資源に割り当てられる基礎をなす物理資源の部分に影響を与えることができる。物理リンクへの部分資源のアクセスをスケジュールする機構の選択も部分資源の性能に影響を与える。資源パラメータは、異なる負荷レベルで部分資源のパケット遅れやパケット損失に影響するという形で部分資源の性能に影響を与えてよい。部分資源を適応させる能力により、所定の組の集合体トラッフィック・フローを移送するために割り当てられるネットワーク資源の総量を最小にすることができる。
上と同じ言い方をすると、マッピングおよびスケジューリング規則とトラッフィック・ミックスの移送コストとの間には直接の関係がある。したがって、最適マッピングは帯域幅コストを最小にするマッピングである。
異なるトラッフィック・ミックスは異なる最適マッピングおよびスケジューリング規則を有する。これは、所定のリンク上のトラッフィック・ミックスが変化するに従って動的にマッピングを変えることにより、またはマッピングとスケジューリング規則とを共に変えることにより、オペレータはコストを下げることができることを意味する。
明らかに、最適マッピングは帯域幅コストを最小にするマッピングであるという上の定義は、最適マッピングはオペレータの収入を最大にするマッピングであるという定義に対応する。
図2は、本発明に係るマッピングおよびスケジューリング規則の動的な最適化を行う機構の或る実施の形態を示すブロック図である。図2は、ネットワーク・ノードに到着して、リンクなどの物理ネットワーク要素21へのアクセスを要求するL個のマイクロフローf1,f2,...,fLを示す。マイクロフローとはアプリケーションからアプリケーションへのフローの1つのインスタンスである。マイクロフローは種々のアプリケーションから生じ、帯域幅や遅れやパケット損失などのQoSに関して種々の要求を有する。これらの要求はアドミッション制御機能22に送られて処理される。リンク資源が利用可能な場合は、アドミッション制御機能は或るマイクロフローに或るサービス・レベル仕様(SLS)を割り当てる。サービス・レベル仕様はトラッフィック調整仕様(TCS)を含む。これは、マイクロフローがネットワークに入るときに満たさなければならないトラッフィック特性(ピーク速度、平均速度、最大可能なバースト度(burstiness)など)を指定する。
SLSは種々のサービス・クラスすなわちレベルを定義し、マイクロフローはそれぞれのQoS要求に対応するSLSが割り当てられる。同一または同様のQoS要求を有するフローには同じSLSが割り当てられるので、多数の集合体トラッフィック・フローが形成される。図2はM個の集合体フローSLS1,...,SLSMを示す。平均帯域幅やバースト度などのトラッフィック・パラメータは測定機能26により集合体フロー毎に別々に測定される。本発明では、これらのパラメータはフィードバック情報としてマッピング制御ユニット23に報告される。フィードバック情報は実際のトラッフィック・ミックスの特性(各集合体フローのトラッフィックの量や種々の集合体フローのトラッフィックの量の間の比など)をマッピング制御ユニット23に知らせる。
マッピング制御ユニット23は受けたフィードバック情報に基づいてマッピング機能24をプログラムする。マッピング機能24は、それぞれが異なるQoSレベルを有するN個の部分資源B1,...,BNに集合体フローをマップする。部分資源のQoSレベルは、部分資源を物理資源に多重送信する方法を支配する多重送信規則またはスケジューリング規則により決まる。したがって、種々の部分資源は全ての基礎をなす物理資源の種々の部分を用いることができる。これは、例えばラウンド・ロビン(Round Robin)スケジューリング機構または当業者に周知の他の機構により支配される。
図2に示す実施の形態では、部分資源の多重送信はマッピング制御ユニット23の制御の下で再プログラムされ得る多重送信機能25により支配される。したがって部分資源の容量はマッピング制御ユニットが受けるトラッフィック・ミックスに関するフィードバック情報に応じて変えることができる。マッピング制御ユニットは測定機能27から部分資源毎のパケット遅れおよび損失データに関するフィードバック情報も受けてよい。これにより、マッピング制御ユニットは部分資源がオーバーロードであるかまたはオーバーロードになりそうかを検出することができ、これは更にマッピング制御ユニットが最適マッピングおよび多重送信規則を決定するのを助けることができる。測定機能27からのフィードバック情報は、マイクロフロー当たりのQoS要求が満たされているかどうかも示す。ネットワーク要素上のマイクロフローの遅れおよびパケット損失の性能も終端間で測定され、その結果と、マイクロフローについてSLSに述べられているフローの遅れおよび損失率の要求とを比較してもよい。
トラッフィック特性および資源負荷や、実際のQoSとQoS要求との比較に関する上に述べたフィードバック情報を用いて、マッピング制御ユニットは最適化アルゴリズムにより最適なマッピングおよびスケジューリング規則を決定する。最適なマッピングおよびスケジューリング規則は、上に述べたように、通常は無駄な資源の総量を最小にし、したがってまたネットワーク要素21の使用を最小にする、マッピングおよびスケジューリング規則と考えられる。測定機能26および27からマッピング制御ユニットへのフィードバック情報により、このシステムはトラッフィック・ミックス内の変化にリアルタイムで適応することができる。
図2に示す実施の形態では、部分資源B1,...,BNの特性はスケジューリング規則を変えることにより変更することができる。したがって、マッピング制御ユニットは、スケジューリング規則(すなわち、資源の特性)を制御することにより、また部分資源への集合体フローのマッピングを制御することにより、資源の使用に影響を与えることができる。スケジューリング規則が固定されていて部分資源の特性を変更することができない場合でも、マッピングは利用可能な部分資源を考慮して最適なマッピングに設定することができる。しかし、部分資源を適応させることが可能な一層柔軟なシステムでは、部分資源が固定されて柔軟性の低いシステムに比べて、全資源を一層効率的に使用することができる。
図3は、ディファレンシエーテッドサービスQoSアーキテクチャを用いるIP QoSネットワークにおける本発明の或る実施の形態を示す。このアーキテクチャでは、集合体フローがマップされる部分資源をパー・ホップ・ビヘイビア(PHB)と呼ぶ。図3では、集合体フローSLS1,...,SLSMがPHB1,...,PHBNにマップされる。PHBはノードの外部から観察可能な転送ビヘイビア(転送遅れまたはパケット損失など)を決定する割り当てられた緩衝およびリンク帯域幅資源である。図3に示す実施の形態では、マッピング制御ユニットは測定機能26および27から受けるフィードバック情報に応じてPHBへの集合体フローのマッピングを制御する。PHBはスケジューリング機能28によりリンク31上でスケジュールされる。スケジューリング機能28はマッピング制御ユニットによりプログラムされるので、PHBは現在受けたトラッフィック・ミックスに対して最適化される。
図2と図3とに示す本発明の実施の形態では、集合体フローSLS1,...,SLSMのトラッフィック・パラメータは測定機能により測定されてマッピング制御ユニットに報告される。このようにしてマッピング制御ユニットは集合体フローのトラッフィック特性に関する情報を与えられ、これを用いてトラッフィック・ミックスを考慮して最適マッピングを決定する。本発明の別の実施の形態では、マッピング制御ユニットに報告されるトラッフィック特性に関する情報は、測定ではなく計算に基づく。
マイクロフローのセットアップ中に、或るマイクロフローは或るトラッフィック制限(例えば、平均速度やピーク速度に関して)を超えてはならないと決めることができる。かかるトラッフィック制限はRSVPまたはATM信号によりアドミッション制御機能22に報告される。アドミッション制御機能22は、各集合体フロー内に含まれるマイクロフローのトラッフィック制限に基づいて集合体フロー当たりの対応するトラッフィック制限を計算することができる。集合体フロー当たりの計算されたトラッフィック制限は集合体フローのトラッフィック特性に関する情報としてアドミッション制御機能22からマッピング制御ユニット23に報告してよい。本発明のこの別の実施の形態では、測定機能26は図4に示すように省略してよい。または測定機能26は、アドミッション制御ユニットからトラッフィック制限計算を受けて、測定値または受けたトラッフィック制限計算値をマッピング制御ユニット23に報告できるように構成され得る。
マッピング制御ユニット23に報告される集合体フローのトラッフィック特性に関する情報が計算されたトラッフィック制限に基づく場合は、恐らくマッピングはいくぶん過大評価されたトラッフィック量に適応する。なぜなら、マイクロフローは設定されたトラッフィック制限より下であって上ではないからである。したがって通常は、トラッフィック・ミックスに関する測定された情報に基づくマッピングの方が計算された情報に基づくマッピングより資源効率が良い可能性がある。
部分資源の使用を制御するための本発明に係るシステムの機能を更に説明するため、マッピング制御ユニットが用い得る最適化アルゴリズムの具体的で単純化された例を、図5と図6とを参照して以下に説明する。
図5は、7つのサービス・レベル集合体フローSLS1,SLS2,...,SLS7を3つのPHBであるPHB1,PHB2,PHB3にマップする例についての最適化原理を示す。各PHBは2つのパラメータ(ピーク速度と平均速度)に関して割り当てられた基礎をなす物理資源を有する。同様に、各サービス・レベル集合体フローはピーク速度と平均速度についての要求に関連する。図5では、ピーク速度をx軸に示し、平均速度とピーク速度との比をy軸に示す。したがって、平均速度はPHBボックスまたは集合体フロー・ボックスの面積である。この例では、特定のPHBにマップされる全てのサービス・レベル集合体フローは同じ時間尺度のピーク速度バーストを有し、この時間尺度はPHBのバッファ・サイズに適合する。
平均速度とピーク速度との比が1の場合は、PHB資源はトラッフィックのピーク速度で移送するよう割り当てられる。この場合はパケット損失もキューイング遅延も起こらない。この比が1より小さい場合は、オペレータはネットワークが瞬時に処理できる能力を超えるピーク速度サービス・レベル仕様を売ったわけである。したがって、トラッフィックをバッファしなければならない。その結果、キューイング遅延やパケット損失さえも起こることがある。
図5の線図は、集合体フロー・ボックスSLS1,...,SLS7をPHBボックスPHB1,PHB2,PHB3に最も効率的に詰め込む問題としての最適化問題の例を与える。集合体フロー・ボックスSLS1,...,SLS7がPHBボックスの限界内に留まるときは、PHBの基礎をなす物理資源はピーク速度と平均速度に関する集合体フローの要求をサポートすることができる。集合体フロー・ボックスでカバーされないPHBボックスの面積は無駄な平均速度資源を示す。
本発明の或る実施の形態に係る最適化アルゴリズムは、PHBボックスの間の境界をx軸に沿って移動することにより、またPHBボックスの高さを調整してボックス内の最も高い集合体フローの高さに等しくすることにより、平均速度資源の無駄を最小にする。これを図6に示す。図6では、PHB1とPHB2との間の境界を左に移動して、これらの2つのボックスの高さを調整して各ボックス内の最も高い集合体フローになるようにした。調整されたPHBボックスを図6のPHB1+とPHB2+とで示す。
図に見られるように、PHB1+ボックス内ではPHB1に比べて資源の無駄が減少した。他方で、PHB2+ボックス内ではPHB2に比べて資源の無駄がいくぶん増加した。しかし無駄の減少の方が増加より大きいので、正味では資源の節約になる。
最適化アルゴリズムは図3のマッピング機能24とスケジューリング機能28とに以下のように関係する。PHBボックスの境界をx軸に沿って移動することは、PHBへの集合体フローのマッピングを変更しなければならないことを意味する。これはマッピング機能24を再プログラムすることにより行う。更に、PHBボックスの境界をx軸またはy軸に沿って移動するときPHBのバッファリングおよび帯域幅資源が適応する。これはスケジューリング機能28のプログラムを変更することにより行う。
2つのPHBボックスがあって、集合体フロー・ボックスは幅が等しく、その高さが幾何級数的に減少するシーケンス{a}を表す特殊な場合は、2つのPHBボックスへのサービス・レベル集合体フローのマッピングを反復的に更新するのに次の最適化アルゴリズムを用いてよい。
(a−aT+1)/(aT+1−aT+2) <(M−T−1) =>T:=T+1
(a−a)/(a−aT+1) >(M−T) =>T:=T−1
Mはサービス・レベル集合体フローの総数、Tは2つのPHBボックスの第1のボックス内のサービス・レベル集合体フローの数である。このアルゴリズムは、T番目のサービス・レベル集合体フロー(すなわち、SLST)を第1のPHBから第2のPHBに移動するための、またはT+1番目のサービス・レベル集合体フロー(すなわち、SLST+1)を第2のPHBから第1のPHBに移動するための条件を単に示す。
サービス・レベル集合体フローを移動した後で、PHBの資源をこれに従って適応させなければならない。この適応は、サービス・レベル集合体フローの資源要求の事前の知識に基づいて、または遅れおよびパケット損失に関してのPHB性能の測定値に基づいて、計算することができる。
ここに概要を述べた二次元の最適化アルゴリズムは、トラッフィックおよび資源を記述する追加のパラメータ(種々のリーキィ・バケット(leaky bucket)・パラメータなど)を含む多次元の場合に一般化することができる。しかし、一般的な場合には全体的な最適値を見つける優れた反復アルゴリズムは存在しないようである。
最も直接的な方法は、PHBへのサービス・レベル集合体フローの全ての可能なマッピングについて無駄な資源の量を計算して、最良のものを取り出すことである。組合せの数を減らすには、図5に示す場合と同様に、サービス・レベル集合体フローを資源要求に関してその類似性に従ってグループ化しなければならない。
上に述べたアルゴリズムでは、各サービス・レベル集合体フローは1つのPHBにマップされる。しかし本発明の別の実施の形態では、サービス・レベル集合体フローを2つ以上の資源(PHBなど)に分割してよい。サービス・レベル集合体フローを複数の資源の間に分割すると、場合によっては資源の使用が一層効率的になることがある。何らかの理由で資源の特性を適応させることが許されないかまたはできない場合には、これは特に優れている。
トラッフィック・ミックスがしばしば変わる場合は、上に述べたアルゴリズムではマッピングが非常に頻繁に変わることがある。サービス・レベル集合体フローを異なるPHBの間に短期間に何度も移したり戻したりすると、ネットワークの性能に悪影響を与えることがある。かかる悪影響を避けるため、或る種のヒステリシスを含むアルゴリズムを用いてよい。無駄な資源の減少が或る限界を超えるときだけサービス・レベル集合体フローを例えば1つのPHBから別のPHBに移動してよく、または資源へのサービス・レベル集合体フローの2つの連続的なマッピングの間に或る指定された最小時間を設けてよい。
トラッフィック・ミックスが変わるとサービス・レベル集合体フローの特性も変わる。図5と図6では、これはボックスSLS1,...,SLS7の面積が変わるという形で影響する。かかる変化の後、部分資源への集合体フローのマッピングを再調整して全資源をより効率的に使用するとよい。本発明に係るマッピング制御ユニットは現在受けているトラッフィック・ミックスに関する情報を受けるので、本発明によりトラッフィック・ミックスの変化を迅速に検出して適応させることができる。測定機能26またはアドミッション制御機能22からの情報は、サービス・レベル集合体フローのトラッフィック特性(平均速度やピーク速度やその他の特性など)に関する情報を含んでよい。
本発明で測定され、計算され、マッピング制御ユニットに報告される現在のトラッフィック・ミックスに関する情報は、資源の使用の最適化以外の目的に用いてよい。またこれを用いて、ルータで実現されるQoS機構の性能を最適化するためのパラメータを決定してよい。例えば、パケットの予想平均長を考えることが重要であるDiffServアーキテクチャの実現がある。測定機能26内でトラッフィックを測定するときに平均パケット長の大幅な変化が検出された場合は、もちろんこの情報を用いてDiffServ構成パラメータを変えてよい。
マッピング制御ユニットは本発明の中心ユニットである。これは、現在受けているトラッフィック・ミックスに従ってオーバーロードになることなく部分資源を効率的に用いることを確かめる。当業者に周知のように、複数の異なる形態のマッピング制御ユニットが可能である。例えば、ネットワークまたはQoSドメインの各ノードがマッピング制御ユニットを備えてよく、またはネットワーク・ノードと通信する集中制御ノード内にマッピング制御ユニットを備えてよい。周知のハードウエアおよびソフトウエア手段を用いて本発明のマッピング制御ユニットおよび他の機能を実現する方法は当業者に明らかであろう。マッピング機能24は、本発明ではマッピング制御ユニットの制御の下にプログラム可能である。プログラム可能なマッピング機能を実現する最も簡単な方法はソフトウエア手段を用いることであるが、プログラム可能なハードウエア構成やハードウエアとソフトウエアの組合せの構成も可能である。上に述べたように、多重送信機能25またはスケジューリング機能28もマッピング制御ユニットの制御の下にプログラム可能であることは本発明の好ましい特徴である。
図面と明細書において、本発明の代表的な好ましい実施の形態を開示した。特定の用語を用いたが、これらは一般的にかつ説明的に用いたものであって制限するためではない。本発明の範囲は特許請求の範囲内に規定されている。
本発明が適用可能なシステムを示す略ブロック図である。 本発明に係る、集合体フローと部分資源との間の動的マッピングのための機構の実施の形態を示す略ブロック図である。 ディファレンシエーテッドサービス(Differentiated Service)アーキテクチャを用いたネットワーク内の集合体フローとパー・ホップ・ビヘイビア(PHB)との間の動的マッピングのための、本発明に係る機構を示す略ブロック図である。 図3に示す機構の別の実施の形態を示す略ブロック図である。 PHBへのサービス・レベル集合体フローのマッピングを示す略ブロック図である。 図5に示すマッピングを本発明に従って変更して資源をより効率的に使用する方法を示す略図である。

Claims (25)

  1. サービス品質が可能な電気通信ネットワーク内で多数のマイクロフロー(f1,fL)の電気通信トラッフィックを転送するシステムであって、各マイクロフローは所定のサービス・レベルの或る集合から或るサービス・レベルを割り当てられてサービス・レベル集合体フロー(S1,S2,SM,SLS1,SLSM)の或る集合を作り、各サービス・レベルはサービス要求(R1,R2,RM)の或る集合に関連し、前記システムはネットワーク内でトラッフィックを転送する部分資源(B1,BN,PHB1,PHBN)の或る集合を備え、この部分資源に前記サービス・レベル集合体フローがマップされ、前記システムは、
    各サービス・レベル集合体フローのトラッフィック特性と資源性能とに関する情報を受け、
    無駄な資源の総量を減らすと共に前記サービス・レベルのサービス要求を満たす更新されたマッピングを得るために、前記受けた情報に基づいて部分資源の前記集合への前記サービス・レベル集合体フローのマッピングを更新し、
    更に、部分資源の前記集合の性能を支配する資源パラメータを更新して、無駄な資源の総量を最小にすると共に前記サービス・レベルのサービス要求(R1,R2,RM)を満たすマッピングと資源パラメータとの組合せを達成する、
    制御ユニット(23)を更に備えることを特徴とする、電気通信トラッフィックを転送するシステム。
  2. 前記資源パラメータは部分資源の前記集合を物理リンク(31)で多重送信する方法を支配するスケジューリング・パラメータである、請求項記載の電気通信トラッフィックを転送するシステム。
  3. 部分資源の前記集合はDiffServパー・ホップ・ビヘイビア(PHB1,PHBN)の或る集合である、請求項1又は2に記載の電気通信トラッフィックを転送するシステム。
  4. 資源性能を測定して測定結果を制御ユニット(23)に報告する資源性能測定機能(27)を更に備え、資源性能に関する前記情報は前記資源性能測定機能により測定される各部分資源(B1,BN,PHB1,PHBN)のパケット遅れおよびパケット損失に関する情報である、請求項1乃至のいずれかに記載の電気通信トラッフィックを転送するシステム。
  5. 少なくとも1つのサービス・レベル集合体フローのトラッフィック特性を測定して測定結果を制御ユニット(23)に報告するトラッフィック測定機能(26)を更に備え、各サービス・レベル集合体フローのトラッフィック特性に関する前記情報の少なくとも一部は前記トラッフィック測定機能により測定される平均速度とピーク速度とに関する情報である、請求項1乃至のいずれかに記載の電気通信トラッフィックを転送するシステム。
  6. 前記システムは、マイクロフロー(f1,fL)のために設定されるトラッフィック制限に関する信号情報を受ける手段(22)と、マイクロフロー当たりのトラッフィック制限に関する前記信号情報に基づいてサービス・レベル集合体フロー当たりの対応するトラッフィック制限を計算する手段と、サービス・レベル集合体フロー当たりの前記トラッフィック制限を各サービス・レベル集合体フロー(S1,S2,SM,SLS1,SLSM)のトラッフィック特性に関する前記情報の少なくとも一部として前記制御ユニット(23)に送る手段とを更に含む、請求項1乃至のいずれかに記載の電気通信トラッフィックを転送するシステム。
  7. 制御ユニット(23)は各サービス・レベル集合体フロー(S1,S2,SM,SLS1,SLSM)を部分資源の前記集合内の1つまたは複数の部分資源(B1,B2,BN,PHB1,PHBN)にマップする、請求項1乃至のいずれかに記載の電気通信トラッフィックを転送するシステム。
  8. 制御ユニット(23)は前記受けた情報とサービス要求(R1,R2,RM)の前記集合とを考慮して無駄な資源の総量を最小にする反復最適化アルゴリズムを用いる、請求項1乃至のいずれかに記載の電気通信トラッフィックを転送するシステム。
  9. 制御ユニット(23)は、前記マッピングを最後に更新した後で少なくとも1つのサービス・レベル集合体フロー(S1,S2,SM,SLS1,SLSM)の少なくとも1つのトラッフィック特性が所定の量だけ変化したことを前記受けた情報が示したとき前記マッピングを更新する、請求項1乃至のいずれかに記載の電気通信トラッフィックを転送するシステム。
  10. サービス品質が可能な電気通信ネットワーク内でトラッフィックを転送するための、部分資源(B1,B2,BN,PHB1,PHBN)の或る集合へのサービス・レベル集合体フローのマッピングを更新する方法であって、
    サービス・レベル集合体フロー(S1,S2,SM,SLS1,SLSM)の或る集合を受け、各サービス・レベル集合体フローは所定のサービス・レベルの或る集合からの同じサービス・レベルを割り当てられたマイクロフローから成り、各サービス・レベルはサービス要求(R1,R2,RM)の或る集合に関連する、
    ステップを含み、更に、
    各サービス・レベル集合体フローのトラッフィック特性と資源性能とに関する情報を得るステップと、そして
    無駄な資源の総量を減らすと共に前記サービス・レベルのサービス要求を満たす更新されたマッピングを得るために、前記得た情報に基づいて部分資源の前記集合への前記サービス・レベル集合体フローのマッピングを更新するステップであって、部分資源の前記集合の性能を支配する資源パラメータを更新して、無駄な資源の総量を最小にすると共に前記サービス・レベルのサービス要求(R1,R2,RM)を満たすマッピングと資源パラメータとの組合せを達成するステップと、を含むことを特徴とする、マッピングを更新する方法。
  11. 前記資源パラメータは部分資源の前記集合を物理リンク(31)で多重送信する方法を支配するスケジューリング・パラメータである、請求項10記載のマッピングを更新する方法。
  12. 情報を得る前記ステップは各部分資源(B1,B2,BN,PHB1,PHBN)のパケット遅れとパケット損失とを測定することを含む、請求項10又は11に記載のマッピングを更新する方法。
  13. 情報を得る前記ステップは少なくとも1つのサービス・レベル集合体フロー(S1,S2,SM,SLS1,SLSM)の平均速度とピーク速度とを測定することを含む、請求項10乃至12のいずれかに記載のマッピングを更新する方法。
  14. 各サービス・レベル集合体フロー(S1,S2,SM,SLS1,SLSM)のトラッフィック特性に関する前記情報を得る前記ステップはマイクロフロー(f1,fL)のために設定されるトラッフィック制限に関する信号情報を受けるステップと、マイクロフロー当たりのトラッフィック制限に関する前記信号情報に基づいてサービス・レベル集合体フロー当たりの対応するトラッフィック制限を計算して各サービス・レベル集合体フローのトラッフィック特性に関する前記情報の少なくとも一部を形成するステップとを含む、請求項10乃至13のいずれかに記載のマッピングを更新する方法。
  15. 前記マッピングは各サービス・レベル集合体フロー(S1,S2,SM,SLS1,SLSM)が部分資源の前記集合内の1つまたは複数の部分資源(B1,B2,BN,PHB1,PHBN)にマップされるように更新される、請求項10乃至14のいずれかに記載のマッピングを更新する方法。
  16. マッピングの前記更新は前記得た情報とサービス要求(R1,R2,RM)の前記集合とを考慮して無駄な資源の総量を最小にする反復最適化アルゴリズムを用いて行う、請求項10乃至15のいずれかに記載のマッピングを更新する方法。
  17. マッピングの前記更新は、前記マッピングを最後に更新した後で少なくとも1つのサービス・レベル集合体フロー(S1,S2,SM,SLS1,SLSM)の少なくとも1つのトラッフィック特性が所定の量だけ変化したことを前記得た情報が示すときに行われる、請求項10乃至16のいずれかに記載のマッピングを更新する方法。
  18. ネットワーク内でトラッフィックを転送するための、部分資源(B1,B2,BN,PHB1,PHBN)の或る集合への電気通信トラッフィックのサービス・レベル集合体フロー(S1,S2,SM,SLS1,SLSM)のマッピングを制御する制御ユニット(23)であって、各サービス・レベル集合体フローはサービス要求(R1,R2,RM)の或る集合に関連するサービス・レベルに対応し、前記制御ユニット(23)は、
    各サービス・レベル集合体フローのトラッフィック特性と部分資源の前記集合の性能とに関する情報を受ける手段と、
    前記受けた情報に基づいて部分資源の前記集合への前記サービス・レベル集合体フローのマッピングを動的に制御して、無駄な資源の総量を減らすと共に前記サービス・レベルのサービス要求を満たす更新されたマッピングを得る手段と、そして
    無駄な資源の総量を最小にすると共に前記サービス・レベルのサービス要求を満たすマッピングと資源パラメータとの組合せを達成するために、部分資源の前記集合の性能を支配する資源パラメータを動的に制御する手段と、
    を備えることを特徴とする制御ユニット。
  19. 前記資源パラメータは部分資源の前記集合を物理リンク(31)で多重送信する方法を支配するスケジューリング・パラメータである、請求項18記載の制御ユニット。
  20. 前記制御ユニットは、マイクロフロー(f1,fL)がサービス・レベル集合体フロー(S1,S2,SM,SLS1,SLSM)に進入するのを制御するアドミッション制御ユニット(22)への現在のマッピングに関する情報を送る手段を更に含む、請求項18又は19に記載の制御ユニット。
  21. 部分資源の前記集合の性能に関する前記情報は各部分資源のパケット遅れとパケット損失とに関する情報を含む、請求項18乃至20のいずれかに記載の制御ユニット。
  22. 各サービス・レベル集合体フローのトラッフィック特性に関する前記情報は平均速度とピーク速度とに関する情報を含む、請求項18乃至21のいずれかに記載の制御ユニット。
  23. マッピングを動的に制御する前記手段は、各サービス・レベル集合体フロー(S1,S2,SM,SLS1,SLSM)を部分資源の前記集合内の1つまたは複数の部分資源(B1,B2,BN,PHB1,PHBN)にマップするようにマッピングを制御する、請求項18乃至22のいずれかに記載の制御ユニット。
  24. マッピングを動的に制御する前記手段は、前記受けた情報とサービス要求の前記集合とを考慮して無駄な資源の総量を最小にする反復最適化アルゴリズムを用いる計算手段を含む、請求項18乃至23のいずれかに記載の制御ユニット。
  25. 前記制御ユニットは、前記マッピングを最後に更新した後で少なくとも1つのサービス・レベル集合体フロー(S1,S2,SM,SLS1,SLSM)の少なくとも1つのトラッフィック特性が所定の量だけ変化したことを前記受けた情報が示すと前記マッピングを更新する、請求項18乃至24のいずれかに記載の制御ユニット。
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