JP4499631B2 - 画像受信装置及びプログラム - Google Patents
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図1において、映像配信システムは、ネットワークカメラ1と、ネットワーク2と、クライアント端末(画像受信装置)3と、悪意のある第三者の端末14から構成されている。ここで、悪意のある第三者は、端末14を用いてネットワークから改ざんされる前の映像ストリーム11を受信し、改ざん後、改ざんされた映像ストリーム12をネットワーク2へ送信する。
図3において、クライアント端末3は、通常時は、鍵1で暗号化した映像ストリーム17を受信している。しかし、クライアント端末3が、サーバ(図3ではネットワークカメラ1)に鍵を鍵1から鍵2に変更するよう指示した場合(図3参照)、クライアント端末3は、鍵を鍵1から鍵2に変更する前に、鍵2で暗号化された映像ストリーム18を受信して、鍵1で復号してしまう。そのため、デコーダは正しくない映像ストリームを伸長することになるため、上記と同じく、再生画像が画質劣化するだけでなく、デコーダによってはハングアップする。
まず、MPEG−4のストリーム構成について説明する。図4には、MPEG−4の映像ストリーム構成の概略を示してある。MPEG−4の映像ストリーム構成の実際については、ISO/IEC 14496−2に規定されている通りであるが、概略を模式的に示すと、図4に示すように、MPEG−4の符号化画像データは、video object start codeから始まるVO(Video Object)ヘッダ、アプリケーションに合わせてユーザが使用可能な領域でありuser data start codeから始まるユーザデータ領域、vop start codeから始まるVOPヘッダ、フレームに相当する画像本体の符号化情報であるVOPデータから構成される。なお、図4に示すように、ユーザデータ領域の後にはVOPヘッダ、VOPデータが繰り返し続く構成となっている。
図5において、ネットワークカメラ1は、入力映像を圧縮して映像ストリームを作り、各VOPデータに対するMAC(Message Authentication Code)値を付加した後に、ネットワーク2に出力する。なお、MACとは、例えば、2003年にナツメ社より発行された伊藤正史氏による『暗号理論』と題する書籍のP195で解説されているように、任意長のメッセージと、送受信者が共有する鍵との2つの入力を元にして、固定ビット長の計算する関数で、鍵に依存した一方向ハッシュ関数と考えられるものである。クライアント端末3のデコーダは、映像ストリームに付加されたMAC値と、デコーダで計算したMAC値が一致する場合は、VOPデータを伸長することで、映像を再生することができる。一方、両者が一致しない場合は、次のVOヘッダを検出するまで、VOPデータを伸長しない。
図9において、デコーダは、ヘッダ検出処理部4と、MAC値抽出処理部5と、MAC値計算処理部6と、MAC値比較処理部7と、スイッチ8と、暗号復号処理部9と映像復号処理部10から構成されている。
次に、本発明の他の実施例について説明する。この実施例では、JPEG(Joint Photographic Experts Group)の映像ストリームを前提とする。
図16には、デコーダの動作手順の3つ目の例を示してある。まず、ヘッダ検出処理部4は、受信した映像ストリームのユーザデータの中に格納された動作モードフラグ(暗号・非暗号の区別)から、映像ストリームが暗号又は非暗号のどちらかであるか調べる(不図示)。次に、MAC値抽出処理部5は、受信した映像ストリームのユーザデータ領域の所定の位置に格納されているMAC値を抽出する(不図示)。次に、MAC値計算処理部6は、MAC値を除いたデータに対するMAC値を計算する。次にMAC値比較処理部7は、映像ストリームに格納されていたMAC値と、MAC値計算処理部6が計算したMAC値を比較する(ステップS16a)。
なお、本実施例の画像受信装置では、MAC値計算処理部6の機能によりハッシュ値計算手段が構成されており、MAC値比較処理部7の機能によりハッシュ値比較手段が構成されており、スイッチ8等の機能により復号化制御手段が構成されている。
また、本発明に係る画像受信装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
Claims (4)
- フレーム内符号化とフレーム間符号化とを用いた符号化方式により処理した動画像データであって、各フレーム毎に該フレームに対応するハッシュ値が付加された前記動画像データを受信する画像受信装置であって、
受信した前記動画像の各フレーム毎にハッシュ値を計算するハッシュ値計算手段と、
前記動画像に付加されたハッシュ値と、前記ハッシュ値計算手段により計算されたハッシュ値とを比較するハッシュ値比較手段と、
該ハッシュ値比較手段による比較の結果、ハッシュ値が一致しなかった場合に、以降の前記フレーム間符号化によるフレームの復号化を行わず、次のフレーム内符号化によるフレームから再びハッシュ値の比較を行う復号化制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像受信装置。 - フレーム内符号化とフレーム間符号化とを用いた符号化方式により処理した動画像データであって、各フレーム毎に該フレームに対応するハッシュ値が付加された前記動画像データを受信する画像受信装置であって、
受信した前記動画像の各フレーム毎にハッシュ値を計算するハッシュ値計算手段と、
前記動画像に付加されたハッシュ値と、前記ハッシュ値計算手段により計算されたハッシュ値とを比較するハッシュ値比較手段と、
該ハッシュ値比較手段による比較の結果、ハッシュ値が一致しなかった場合に、以降の前記フレーム間符号化によるフレームの復号化を行わず、ダミーの画像の再生を行い、次のフレーム内符号化によるフレームから再びハッシュ値の比較を行う復号化制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像受信装置。 - フレーム内符号化とフレーム間符号化とを用いた符号化方式により処理した動画像データであって、各フレーム毎に該フレームに対応するハッシュ値が付加された前記動画像データを受信する画像受信装置を構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、
受信した前記動画像の各フレーム毎にハッシュ値を計算するハッシュ値計算機能と、
前記動画像に付加されたハッシュ値と、前記ハッシュ値計算機能により計算されたハッシュ値とを比較するハッシュ値比較機能と、
該ハッシュ値比較機能による比較の結果、ハッシュ値が一致しなかった場合に、以降の前記フレーム間符号化によるフレームの復号化を行わず、次のフレーム内符号化によるフレームから再びハッシュ値の比較を行う復号化制御機能を、当該コンピュータにより実現する、
ことを特徴とするプログラム。 - フレーム内符号化とフレーム間符号化とを用いた符号化方式により処理した動画像データであって、各フレーム毎に該フレームに対応するハッシュ値が付加された前記動画像データを受信する画像受信装置を構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、
受信した前記動画像の各フレーム毎にハッシュ値を計算するハッシュ値計算機能と、
前記動画像に付加されたハッシュ値と、前記ハッシュ値計算機能により計算されたハッシュ値とを比較するハッシュ値比較機能と、
該ハッシュ値比較機能による比較の結果、ハッシュ値が一致しなかった場合に、以降の前記フレーム間符号化によるフレームの復号化を行わず、ダミーの画像の再生を行い、次のフレーム内符号化によるフレームから再びハッシュ値の比較を行う復号化制御機能を、当該コンピュータにより実現する、
ことを特徴とするプログラム。
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