JP4497826B2 - Bag forming substrate for forming an outer bag for an infusion bag - Google Patents

Bag forming substrate for forming an outer bag for an infusion bag Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、輸液バッグを密封包装するための輸液バッグ用外装袋及びその輸液バッグ用外装袋を形成するための袋形成基材に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、点滴等に使用される輸液バッグは、ポリプロピレンやポリエチレン等の柔軟性シートからなる袋状容器や扁平なブロー容器によって形成されているが、こういった輸液バッグには、法律的側面からガスバリア層を有する多層容器は使用されていないので、現在は、図8に示すように、ガスバリア層を有する複層シートによって形成された外装袋60に脱酸素剤と共に密封包装した状態で、輸液バッグ50を保管したり、輸送したりしている。
【0003】
ところで、上述したような輸液バッグ50には、その使用に先立って、例えば、ビタミン剤等を注入するといった具合に、輸液に応じた所定の調剤処理が施されることになるが、こういった調剤処理は、医師や看護士等の有資格者が病院内で行わなければならないので、こういった輸液バッグ50を在宅医療等に供する場合は、図9に示すように、医師や看護士等が、病院内で外装袋60を一旦開封し、注射器等を用いて輸液バッグ50に調剤処理を施した後、外装袋60を再封した状態で、輸液バッグ50が患者に手渡され、投与するまでの間は患者が自宅で保管することになる。
【0004】
【特許文献1】
実開平6−77737号公報
【特許文献2】
実開平7−11568号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一旦開封した外装袋60を再封するには、例えば、開封された外装袋60の口部を、溶着治具を用いて溶着封止したり、止め具等によって挟み付けることで封止したりする方法が採用されているが、図9に示すように、開封された外装袋60の切り口は、通常、蛇行湾曲しているので、十分な溶着代や挟み付け代を確保することができるとは限らず、開封された外装袋60の口部を、その全幅に渡って、確実に再封することが難しいといった問題がある。
【0006】
こういった再封代の問題は、開封された外装袋60の切り口が蛇行湾曲することを考慮して、外装袋60の袋長を予め長くしておくことによって解決されるが、袋長が長くなると、自動装填機による外装袋60への輸液バッグ50の収納作業性が悪くなると共に、輸送中に外装袋60内の輸液バッグ50が揺れ動き易くなるので、これに伴って、外装袋60にピンホールが発生する等の損傷を受けやすくなるといった新たな問題が発生する。
【0007】
そこで、この発明の課題は、袋長を長くしなくても、開封することによって形成された口部に十分な再封代を確実に確保することができる輸液バッグ用外装袋を形成するための袋形成基材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、ガスバリア層を有する長尺帯状の複層シートによって形成された、輸液バッグを密封包装するための輸液バッグ用外装袋が連続的に繋がった袋形成基材であって、前記複層シートは、原反ロールからの繰出方向に直交する方向に引裂性が付与された引裂層を有していると共に、前記引裂層と前記ガスバリア層とが接着層とは異なり、かつ、前記引裂層より耐屈曲性がよい他の層を介して積層されており、相互に繋がったそれぞれの前記輸液バッグ用外装袋は、それぞれの開封方向が、前記複層シートにおける前記引裂層の引裂方向に一致するように、隣接する一方の輸液バッグ用外装袋の底部側と他方の輸液バッグ用外装袋の口部側とが相互に繋がった状態で、製袋されていることを特徴とする袋形成基材を提供するものである。
【0009】
以上のように構成された袋形成基材は、相互に繋がったそれぞれの輸液バッグ用外装袋の開封方向が、複層シートにおける引裂層の引裂方向に一致するように、製袋されているので、この袋形成基材から形成された輸液バッグ用外装袋は、開封の際の切り口が略直線状となり、従来の輸液バッグ用外装袋のように、切り口が蛇行湾曲することがない。従って、この輸液バッグ用外装袋では、袋長を必要以上に長くすることなく、再封する際に必要な十分な再封代を確実に確保することができる。
【0010】
また、この袋形成基材は、隣接する一方の輸液バッグ用外装袋の底部側と他方の輸液バッグ用外装袋の口部側とが相互に繋がった状態で、製袋されているので、輸液バッグを包装する際に、この袋形成基材から輸液バッグ用外装袋を順次切り離すようにすれば、輸液バッグを密封包装するまでの間は、袋内への異物やほこりの進入を防止することができる。
【0011】
原反ロールからの繰出方向に引裂性が付与された引裂層を有している複層シートによって形成された袋形成基材の場合、即ち、輸液バッグ用外装袋の開封方向と複層シートにおける引裂層の引裂方向とを一致させるために、隣接する輸液バッグ用外装袋の側部同士が相互に繋がることになる袋形成基材の場合は、その繋がっている双方の輸液バッグ用外装袋の境界部分(側部)を順次切断することによって、袋形成基材から輸液バッグ用外装袋を切り離す工程と、輸液バッグ用外装袋の口部を封止しているシール部分(袋形成基材の一方の側縁部分)を切除することによって口部を形成する工程とが必要となるが、この袋形成基材では、隣接する一方の輸液バッグ用外装袋の底部側と他方の輸液バッグ用外装袋の口部側とが相互に繋がることになるので、その繋がっている双方の輸液バッグ用外装袋の境界部分を順次切断することによって、袋形成基材からの輸液バッグ用外装袋の切り離しと、輸液バッグ用外装袋に対する口部の形成とを同時に行うことができる。
【0012】
また、引裂層は耐屈曲性が悪く、折り曲げによるピンホールが発生しやすいので、ガスバリア層に引裂層を積層しておくと、引裂層にピンホールが発生した場合、隣接するガスバリア層に対してピンホールの発生を誘発することになる。従って、この袋形成基材のように、引裂層とガスバリア層とを接着層とは異なり、かつ、引裂層より耐屈曲性がよい他の層を介して積層しておくことが望ましい。特に、請求項2に係る発明の袋形成基材のように、複層シートが、無延伸フィルムからなるシーラント層を有し、引裂層とシーラント層とが隣接しているものにあっては、引裂層が備えている直線引裂性を最大限に発揮させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1(a)に示すように、この輸液バッグ用外装袋1は、2枚の複層シート10、10を重ね合わせて、その底部及び両側部を所定幅でヒートシールしたものであり、同図(b)に示すように、輸液バッグBを収納して口部をヒートシールしたときに、そのヒートシール部分にかからないように、ヒートシールされた上部両側縁には、破断する際のきっかけとなる一対の切込1a、1aが形成されていると共に、輸液バッグBに調剤処理を施すために一旦開封した後に、その口部を再封した輸液バッグ用外装袋1を、再度開封(破断)する際のきっかけとなる一対の切込1b、1bが形成されている。なお、図1(a)、(b)における網掛け表示部分がヒートシール部分を示している。
【0014】
前記複層シート10は、図2に示すように、耐熱性や耐衝撃性に優れた厚さ25μmの基材層11、酸素の通過を遮断する厚さ30μmのガスバリア層12、切込1a、1b同士を結ぶ破断方向に引裂性を有する厚さ25μmの引裂層13及び熱接着性を有する厚さ50μmのシーラント層14を備えており、基材層11の内面側に、ガスバリア層12、引裂層13、シーラント層14が、接着剤を介して順次積層されている。なお、積層方法としては、ドライラミネート法や溶融押出ししてポリエチレン等を介して積層するサンドラミネート法等が用いられる。
【0015】
前記基材層11は、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ポリアミドフィルム、二軸延伸ポリエステルフィルム等の単層フィルム(厚さ10〜30μm)によって形成されており、前記シーラント層14は、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(厚さ40〜100μm)によって形成されている。
【0016】
前記ガスバリア層12は、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)とポリアミドとを共押出しした2層構造または3層構造のラミネートフィルムによって形成されているが、EVOHからなる単層フィルム、酸化アルミニウムや酸化けい素を蒸着した蒸着フィルムまたはポリビニルアルコールフィルムによって形成することも可能である。
【0017】
前記引裂層13は、良好な直線引裂性を確保することができるフィルムによって形成されている。このようなフィルムとしては、一方向に延伸したフィルムや一方向に大きく、他方向に小さく延伸したフィルムまたは二軸延伸フィルム(層)に一軸延伸フィルム(層)を積層したフィルムを使用することができる。一軸延伸フィルムとしては、高密度ポリエチレンを横方向に5〜15倍に延伸したフィルム(例えば、「カラリアンYC」、「カラリアンY」:東洋化学製)が直線カット性に優れているので好ましい。また、二軸延伸フィルムに一軸延伸フィルムを積層してなるフィルムとしては、まず、溶融押出ししたシートを長手方向に一軸延伸したフィルムを作成し、その後、一軸延伸フィルムの表面(片面または両面)に樹脂を押し出して横方向に延伸したフィルム(例えば、「ポリプロピレンフィルムYT42」、「ポリプロピレンフィルムYT25」:東レ株式会社製)が用いられる。
【0018】
以上のように構成された輸液バッグ用外装袋1は、図3に示すような輸液バッグ用外装袋1が連続的に繋がった長尺帯状の袋形成基材2がロール状に巻回された基材ロールの状態で供給され、輸液バッグBを密封包装する際、基材ロールから袋形成基材2を繰り出して、同図に二点鎖線で示す所定の切断位置で切断することにより、順次切り離しながら使用するようになっている。
【0019】
この袋形成基材2は、図4に矢印で示すように、原反ロールRからの繰出方向に直交する方向(横方向)に引裂性が付与された引裂層13を有している長尺帯状の複層シート10を使用して、以下のように製造される。
【0020】
まず、原反ロールRから繰り出された長尺帯状の複層シート10は、図5(a)、(b)に示すように、内面側のシーラント層14同士が相互に接触するように、原反ロールRからの繰出方向に直交する方向(横方向)に二つ折りされながら送出される。
【0021】
このように、横方向に二つ折りされた複層シート10は、図6(a)に示すように、縦シールローラSRによって、その両側縁が所定幅で連続的にヒートシールされ、続いて、同図(b)に示すように、横シールバーSBによって、所定間隔毎に横方向に所定幅でヒートシールされた後、打抜刃Cによって、ヒートシールされた両側縁の所定位置に切込1a、1bが形成されると、袋形成基材2が出来上がる。なお、図6(a)、(b)における網掛け表示部分がヒートシール部分を示している。また、切込1a、1bは、袋形成基材から切り離された輸液バッグ用外装袋に輸液バッグを密封包装する際に形成するようにしてもよい。
【0022】
以上のように、この輸液バッグ用外装袋1は、それ自体を形成している複層シート10が、原反ロールRからの繰出方向に直交する方向(横方向)に引裂性が付与された引裂層13を有しており、その引裂層13の引裂方向が開封方向に一致するように、複層シート10が使用されているので、図7(a)に示すように、開封の際に切込1aから破断することによって形成された切り口が略直線状となる。従って、この輸液バッグ用外装袋1では、同図(b)に示すように、袋長を必要以上に長くすることなく、再封する際に必要な十分な再封代Lを確実に確保することができる。
【0023】
また、原反ロールからの繰出方向(縦方向)に引裂性が付与された引裂層を有する複層シートを使用して袋形成基材を製造すると、隣接する輸液バッグ用外装袋の側部同士が相互に繋がることになり、輸液バッグを密封包装するまでの間における袋内への異物やほこりの進入を防止しようとすると、相互に繋がった状態の各輸液バッグ用外装袋の口部を封止するために、袋形成基材における、底部となる一方の側縁部分だけでなく、口部となる他方の側縁部分を併せてヒートシールすることになる。従って、その繋がっている双方の輸液バッグ用外装袋の境界部分(側部)を順次切断することによって、袋形成基材から切り離された輸液バッグ用外装袋は、その口部が封止された状態となっているので、輸液バッグを密封包装するためには、切り離された輸液バッグ用外装袋の口部を封止しているシール部分(袋形成基材の他方の側縁部分)を別途切除することによって口部を形成しなければならない。
【0024】
これに対して、上述したように、原反ロールRからの繰出方向に直交する方向(横方向)に引裂性が付与された引裂層13を有している長尺帯状の複層シート10を使用して製造される袋形成基材2は、隣接する一方の輸液バッグ用外装袋1の底部側と他方の輸液バッグ用外装袋1の口部側とが相互に繋がった状態となっているので、その繋がっている双方の輸液バッグ用外装袋1の境界部分(図3に二点鎖線で示す)を順次切断することによって、袋形成基材2からの輸液バッグ用外装袋1の切り離しと、輸液バッグ用外装袋1に対する口部の形成とを同時に行うことができる。
【0025】
なお、上述した実施形態では、袋形成基材の製造工程において、原反ロールRから繰り出された長尺帯状の複層シート10を、横方向に二つ折りするようにしているが、これに限定されるものではなく、二つの原反ロールからそれぞれ繰り出される2枚の複層シートを相互に重ね合わせるようにしてもよい。ただし、その場合でも、それぞれの複層シートの引裂層は、原反ロールからの繰出方向に直交する方向(横方向)に引裂性が付与されていなければならないことはいうまでもない。
【0026】
また、上述した実施形態では、複層シート10の外面側から三層目に引裂層13を形成しているが、これに限定されるものではなく、任意の位置に引裂層を設けることができる。ただし、引裂層が備えている直線引裂性を最大限発揮させるためには、上述したように、シーラント層14を形成している直鎖状低密度ポリエチレンフィルム等のような無延伸フィルムに隣接した位置に引裂層13を形成しておくことが望ましい。
【0027】
また、上述した実施形態では、一重袋の輸液バッグ用外装袋1について説明したが、これに限定されるものではなく、内袋及び外袋を備えた二重袋によって輸液バッグ用外装袋を形成することも可能である。例えば、内袋を形成する、内面側及び外面側にシーラント層を有する内装シートと、外袋を形成する、内面側にシーラント層を有する外装シートとを順次重ね合わせた状態で、その周縁部分をヒートシールすることによって袋状に形成し、そのヒートシール部分で内袋と外袋とが接合された二重袋を採用したり、表1及び表2に示す実施例1〜12のように、相互に接着される周縁部分を除いて、内面側にシーラント層を有する内装シートと外装シートとを、剥離層を介してドライラミネートすることによって複合シートを形成し、この複合シートを重ね合わせてその周縁部分をヒートシールすることによって袋状に形成し、輸液バッグを密封包装する等、輸液バッグ用外装袋を取り扱う際に、内袋を形成している内装シートと外袋を形成している外装シートとが自然に分離されるような二重袋を採用することも可能である。
【0028】
【表1】

Figure 0004497826
【0029】
【表2】
Figure 0004497826
【0030】
輸液バッグ用外装袋をこういった二重袋によって形成する場合、ガスバリア層は、少なくとも、内装シート側に設けておく必要があるが、引裂層は、内装シートまたは外装シートのいずれか一方側に設けておけばよく、内装シート及び外装シートの双方が引裂層を備えていてもよい。特に、実施例7〜12のように、内装シート及び外装シートの双方に引裂層を設けておくと、内装シートまたは外装シートのいずれか一方側にだけ引裂層が設けられている場合に比べて、破断時の負荷が小さくなり、容易に破断することができると共に、直線引裂性も向上するという効果が得られる。
【0031】
また、輸液バッグ用外装袋を二重袋によって形成する場合も、一重袋の場合と同様に、引裂層が備えている直線引裂性を最大限発揮させるためには、実施例6、8、10、12のように、シーラント層等を形成している無延伸フィルムに隣接した位置に引裂層を形成しておくことが望ましい。
【0032】
また、引裂層は耐屈曲性が悪く、折り曲げによるピンホールが発生しやすいので、ガスバリア層に引裂層を積層しておくと、引裂層にピンホールが発生した場合、隣接するガスバリア層に対してピンホールの発生を誘発することになる。従って、内容物の保護という観点からは、実施例1〜3のように、引裂層をガスバリア層に直接積層しないようにしておくことが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明にかかる輸液バッグ用外装袋の一実施形態を示す平面図、(b)は同上の輸液バッグ用外装袋に輸液バッグを密封包装した状態を示す平面図である。
【図2】同上の輸液バッグ用外装袋を形成している複層シートを示す断面図である。
【図3】この発明にかかる袋形成基材を示す平面図である。
【図4】同上の袋形成基材を製造するために使用される長尺帯状の複層シートを示す斜視図である。
【図5】(a)は同上の複層シートの折畳工程を示す平面図、(b)は同上の折畳工程を示す側面図である。
【図6】(a)、(b)は同上の複層シートのヒートシール工程を示す平面図である。
【図7】(a)は輸液バッグが密封包装された同上の輸液バッグ用外装袋を開封した状態を示す平面図、(b)は一旦開封した同上の輸液バッグ用外装袋を再封した状態を示す平面図である。
【図8】従来の輸液バッグ用外装袋に輸液バッグを密封包装した状態を示す平面図である。
【図9】同上の輸液バッグ用外装袋を開封した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 輸液バッグ用外装袋
1a、1b 切込
10 複層シート
11 基材層
12 ガスバリア層
13 引裂層
14 シーラント層
B 輸液バッグ
C 打抜刃
SR 縦シールローラ
SB 横シールバー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an outer bag for an infusion bag for hermetically packaging an infusion bag and a bag forming substrate for forming the outer bag for the infusion bag.
[0002]
[Prior art]
For example, infusion bags used for infusions and the like are formed by a bag-like container made of a flexible sheet such as polypropylene or polyethylene or a flat blow container, and such an infusion bag has a gas barrier from a legal aspect. Since a multilayer container having a layer is not used, at present, as shown in FIG. 8, the infusion bag 50 is sealed and packaged together with an oxygen scavenger in an outer bag 60 formed of a multilayer sheet having a gas barrier layer. Are stored and transported.
[0003]
By the way, the infusion bag 50 as described above is subjected to a predetermined dispensing process according to the infusion, for example, injecting a vitamin preparation or the like before use. Dispensing processing must be performed in the hospital by qualified personnel such as doctors and nurses. When such an infusion bag 50 is used for home medical care, as shown in FIG. However, once the outer bag 60 is opened in the hospital, the infusion bag 50 is dispensed using a syringe or the like, and then the outer bag 60 is resealed, the infusion bag 50 is handed to the patient for administration. Until then, patients will be kept at home.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 6-77737 [Patent Document 2]
Japanese Utility Model Publication No. 7-11568 [0005]
[Problems to be solved by the invention]
In order to reseal the once opened outer bag 60, for example, the mouth portion of the opened outer bag 60 is sealed by welding using a welding jig or by being clamped with a stopper or the like. As shown in FIG. 9, the cut end of the opened outer bag 60 is usually meanderingly curved, so that a sufficient welding allowance and clamping allowance can be secured. However, there is a problem in that it is difficult to reliably reseal the mouth portion of the opened outer bag 60 over its entire width.
[0006]
Such a problem of re-sealing allowance is solved by preliminarily increasing the bag length of the outer bag 60 in consideration of the meandering curve of the opened outer bag 60. If the length is longer, the workability of storing the infusion bag 50 in the outer bag 60 by the automatic loading machine is deteriorated, and the infusion bag 50 in the outer bag 60 is easily shaken during transportation. There arises a new problem that it is easy to receive damage such as pinholes.
[0007]
Accordingly, an object of the present invention is to form an outer bag for an infusion bag that can ensure a sufficient re-sealing allowance in the mouth formed by opening without increasing the bag length. The object is to provide a bag-forming substrate.
[0008]
[Means for solving the problems and effects thereof]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to claim 1 is such that an outer bag for an infusion bag for sealing and packaging an infusion bag formed by a long strip-like multilayer sheet having a gas barrier layer is continuously connected. The multilayer sheet has a tear layer imparted with tearing properties in a direction perpendicular to the feeding direction from the raw roll, and the tear layer and the gas barrier layer However , unlike the adhesive layer , and laminated through another layer having better bending resistance than the tear layer , each of the outer bag for infusion bag connected to each other, each opening direction is, In a state where the bottom side of one of the adjacent infusion bag outer bags and the mouth side of the other infusion bag outer bag are connected to each other so as to coincide with the tearing direction of the tear layer in the multilayer sheet, Specially made in bags There is provided a bag forming substrate to.
[0009]
Since the bag-forming base material configured as described above is manufactured in such a manner that the opening direction of the outer bag for each infusion bag connected to each other matches the tearing direction of the tear layer in the multilayer sheet. , infusion bag Yogaiso bag this formed from the bag forming substrate is cut upon opening sealed becomes substantially straight, as in the conventional infusion bag Yogaiso bag, there is no possibility to meandering curved incision. Therefore, in this outer bag for an infusion bag, sufficient re-sealing allowance necessary for resealing can be ensured without making the bag length longer than necessary.
[0010]
Further, since this bag forming base material is made in a state where the bottom side of one adjacent infusion bag exterior bag and the mouth side of the other infusion bag exterior bag are connected to each other, When packaging the bag, if the outer bag for the infusion bag is sequentially separated from the bag-forming base material, foreign matter and dust can be prevented from entering the bag until the infusion bag is hermetically packaged. Can do.
[0011]
In the case of a bag-forming substrate formed by a multilayer sheet having a tear layer imparted with tearability in the feeding direction from the raw roll, that is, in the opening direction of the outer bag for infusion bags and the multilayer sheet In order to match the tearing direction of the tear layer, in the case of a bag-forming base material in which the side portions of adjacent outer bag for infusion bag are connected to each other, both of the connected outer bag for infusion bag are connected. The step of separating the outer bag for the infusion bag from the bag forming base material by sequentially cutting the boundary portion (side portion), and the seal portion (for the bag forming base material of the bag forming base material) that seals the mouth of the outer bag for the infusion bag A step of forming a mouth portion by cutting off one side edge portion), but in this bag forming base material, the bottom side of one adjacent infusion bag exterior bag and the other infusion bag exterior The mouth side of the bag is connected to each other Therefore, by sequentially cutting the boundary portion between the two infusion bag outer bags connected to each other, the separation of the outer bag for the infusion bag from the bag forming base material and the formation of the mouth with respect to the outer bag for the infusion bag Can be performed simultaneously.
[0012]
In addition, since the tear layer has poor bending resistance and pinholes are likely to be generated by bending, if a tear layer is laminated on the gas barrier layer, if a pin hole occurs in the tear layer, the adjacent gas barrier layer It will trigger the generation of pinholes. Therefore, it is desirable to laminate the tear layer and the gas barrier layer through another layer that is different from the adhesive layer and has better bending resistance than the tear layer , as in this bag forming substrate. In particular, as in the bag-forming base material of the invention according to claim 2, the multilayer sheet has a sealant layer made of an unstretched film, and the tear layer and the sealant layer are adjacent to each other. The linear tearing property of the tear layer can be maximized.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments will be described with reference to the drawings. As shown in FIG. 1 (a), the outer bag 1 for an infusion bag is obtained by stacking two multilayer sheets 10 and 10 and heat-sealing the bottom and both sides with a predetermined width. As shown in Fig. (B), when the infusion bag B is stored and the mouth is heat sealed, the heat sealed upper side edges are not triggered by breakage at the upper side edges. A pair of cuts 1a, 1a are formed, and the infusion bag outer bag 1 whose mouth is resealed after being once opened for dispensing treatment to the infusion bag B is opened again (breaking). A pair of cuts 1b and 1b are formed as a trigger for the operation. Note that the shaded display portions in FIGS. 1A and 1B indicate the heat seal portions.
[0014]
As shown in FIG. 2, the multilayer sheet 10 includes a base material layer 11 having a thickness of 25 μm excellent in heat resistance and impact resistance, a gas barrier layer 12 having a thickness of 30 μm that blocks the passage of oxygen, a cut 1 a, A tear layer 13 having a thickness of 25 μm having tearability in a breaking direction connecting 1b and a sealant layer 14 having a thickness of 50 μm having thermal adhesiveness, and a gas barrier layer 12 on the inner surface side of the base material layer 11; A layer 13 and a sealant layer 14 are sequentially laminated via an adhesive. As a laminating method, a dry laminating method or a sand laminating method in which melt extrusion is performed and polyethylene is laminated is used.
[0015]
The base material layer 11 is formed of a single layer film (thickness 10 to 30 μm) such as a biaxially stretched polypropylene film, a biaxially stretched polyamide film, or a biaxially stretched polyester film, and the sealant layer 14 is a straight chain It is formed by a low-density polyethylene film (thickness 40-100 μm).
[0016]
The gas barrier layer 12 is formed of a laminate film having a two-layer structure or a three-layer structure in which an ethylene-vinyl alcohol copolymer (EVOH) and polyamide are coextruded. It is also possible to form by a vapor deposition film or a polyvinyl alcohol film on which silicon oxide is vapor-deposited.
[0017]
The tear layer 13 is formed of a film that can ensure good linear tearability. As such a film, it is possible to use a film stretched in one direction, a film stretched in one direction and stretched small in the other direction, or a film in which a uniaxially stretched film (layer) is laminated on a biaxially stretched film (layer). it can. As the uniaxially stretched film, a film obtained by stretching high-density polyethylene 5 to 15 times in the transverse direction (for example, “Kalalian YC”, “Kalalian Y”: manufactured by Toyo Kagaku) is preferable because it has excellent linear cut properties. Moreover, as a film formed by laminating a uniaxially stretched film on a biaxially stretched film, first, a film obtained by uniaxially stretching a melt-extruded sheet in the longitudinal direction is prepared, and then on the surface (one side or both sides) of the uniaxially stretched film. A film (for example, “polypropylene film YT42”, “polypropylene film YT25” manufactured by Toray Industries, Inc.) obtained by extruding a resin and stretching in the lateral direction is used.
[0018]
The infusion bag outer bag 1 configured as described above has a long belt-shaped bag forming base material 2 continuously connected to the infusion bag outer bag 1 as shown in FIG. 3 wound in a roll shape. When the infusion bag B is supplied in the state of the base roll and hermetically wraps the infusion bag B, the bag forming base 2 is unwound from the base roll and cut at a predetermined cutting position indicated by a two-dot chain line in FIG. It is designed to be used while being disconnected.
[0019]
This bag forming base material 2 has a long tear layer 13 provided with tearing properties in a direction (lateral direction) orthogonal to the feeding direction from the raw roll R, as indicated by arrows in FIG. Using the strip-shaped multilayer sheet 10, it is manufactured as follows.
[0020]
First, as shown in FIGS. 5 (a) and 5 (b), the long strip-shaped multilayer sheet 10 fed out from the raw roll R is so that the inner surface side sealant layers 14 are in contact with each other. The sheet is fed while being folded in two in the direction (lateral direction) perpendicular to the feeding direction from the anti-roll R.
[0021]
Thus, as shown in FIG. 6A, the multilayer sheet 10 folded in two in the lateral direction is continuously heat-sealed at both side edges with a predetermined width by the vertical sealing roller SR. As shown in FIG. 2B, after heat sealing with a predetermined width in the horizontal direction at predetermined intervals by the horizontal seal bar SB, the punched blade C cuts into predetermined positions on both sides of the heat-sealed side. When 1a and 1b are formed, the bag forming substrate 2 is completed. Note that the shaded display portions in FIGS. 6A and 6B indicate the heat seal portions. The cuts 1a and 1b may be formed when the infusion bag is hermetically packaged in the infusion bag outer bag separated from the bag forming base material.
[0022]
As described above, in the outer bag 1 for infusion bags, the multilayer sheet 10 forming itself is given tearing properties in a direction (lateral direction) perpendicular to the feeding direction from the raw roll R. Since the multilayer sheet 10 is used so that it has a tear layer 13 and the tear direction of the tear layer 13 coincides with the opening direction, as shown in FIG. The cut formed by breaking from the cut 1a is substantially linear. Therefore, in this outer bag 1 for infusion bags, as shown in FIG. 2B, a sufficient re-sealing allowance L necessary for resealing is ensured without making the bag length longer than necessary. be able to.
[0023]
Moreover, when manufacturing a bag formation base material using the multilayer sheet | seat which has a tear layer provided with tearability in the delivery direction (longitudinal direction) from a raw fabric roll, the side parts of the exterior bag for adjacent infusion bags In order to prevent foreign matter and dust from entering the bag until the infusion bag is hermetically sealed, the mouths of the outer bag for each infusion bag that are connected to each other are sealed. In order to stop, not only one side edge part which becomes a bottom part but also the other side edge part which becomes a mouth part in the bag forming base material is heat-sealed together. Therefore, the mouth part of the outer bag for the infusion bag separated from the bag forming base material is sealed by sequentially cutting the boundary portion (side part) of the outer bag for both infusion bags connected thereto. Since it is in a state, in order to hermetically wrap the infusion bag, a seal part (the other side edge part of the bag forming base material) sealing the mouth part of the separated outer bag for infusion bag is separately provided. The mouth must be formed by excision.
[0024]
On the other hand, as described above, the long strip-shaped multilayer sheet 10 having the tear layer 13 to which tearability is imparted in the direction (lateral direction) perpendicular to the feeding direction from the raw fabric roll R. The bag forming base material 2 manufactured by use is in a state in which the bottom side of one adjacent infusion bag exterior bag 1 and the mouth side of the other infusion bag exterior bag 1 are connected to each other. Therefore, by sequentially cutting the boundary portion (indicated by a two-dot chain line in FIG. 3) between the two infusion bag exterior bags 1 connected to each other, the infusion bag exterior bag 1 can be separated from the bag forming base material 2. The formation of the mouth portion with respect to the outer bag 1 for infusion bags can be performed simultaneously.
[0025]
In the above-described embodiment, in the manufacturing process of the bag forming base material, the long strip-shaped multilayer sheet 10 fed out from the raw roll R is folded in two in the lateral direction, but this is not limitative. However, two multilayer sheets fed out from the two original rolls may be superposed on each other. However, even in that case, it goes without saying that the tear layer of each multilayer sheet must be provided with tearability in a direction (lateral direction) perpendicular to the feeding direction from the raw fabric roll.
[0026]
Moreover, in embodiment mentioned above, although the tear layer 13 is formed in the 3rd layer from the outer surface side of the multilayer sheet 10, it is not limited to this, A tear layer can be provided in arbitrary positions. . However, in order to maximize the linear tearability of the tear layer, as described above, it is adjacent to an unstretched film such as a linear low density polyethylene film forming the sealant layer 14. It is desirable to form the tear layer 13 at the position.
[0027]
In the embodiment described above, the single bag infusion bag outer bag 1 has been described. However, the present invention is not limited to this, and the infusion bag outer bag is formed by a double bag having an inner bag and an outer bag. It is also possible to do. For example, in the state where the inner sheet having the sealant layer on the inner surface side and the outer surface side, which forms the inner bag, and the outer sheet having the sealant layer on the inner surface side, which form the outer bag, are sequentially overlapped, It is formed into a bag shape by heat sealing, and a double bag in which the inner bag and the outer bag are joined at the heat sealing portion, or as in Examples 1 to 12 shown in Table 1 and Table 2, A composite sheet is formed by dry laminating an interior sheet and an exterior sheet having a sealant layer on the inner surface side through a release layer, excluding the peripheral edge portions that are bonded to each other. When handling outer packaging bags for infusion bags, such as forming a bag by heat-sealing the peripheral edge and sealing the infusion bag, the inner sheet and outer bag forming the inner bag are formed. It is also possible and outer sheet there are adopted a double bag as separated spontaneously.
[0028]
[Table 1]
Figure 0004497826
[0029]
[Table 2]
Figure 0004497826
[0030]
When the outer bag for an infusion bag is formed of such a double bag, the gas barrier layer must be provided at least on the interior sheet side, but the tear layer is on either the interior sheet or the exterior sheet. What is necessary is just to provide, and both the interior sheet and the exterior sheet | seat may be equipped with the tearing layer. In particular, as in Examples 7 to 12, when the tear layer is provided on both the interior sheet and the exterior sheet, compared to the case where the tear layer is provided only on either the interior sheet or the exterior sheet. The load at the time of breakage is reduced, and it is possible to easily break and to improve the linear tearability.
[0031]
Also, in the case where the outer bag for infusion bags is formed of a double bag, as in the case of a single bag, in order to maximize the linear tearability of the tear layer, Examples 6, 8, and 10 are used. , 12, it is desirable to form a tear layer at a position adjacent to the unstretched film forming the sealant layer or the like.
[0032]
In addition, the tear layer has poor bending resistance, and pinholes are likely to be generated by bending. Therefore, if a tear layer is laminated on the gas barrier layer, if a pin hole occurs in the tear layer, the tear gas layer is It will trigger the generation of pinholes. Therefore, from the viewpoint of protecting the contents, it is desirable not to laminate the tear layer directly on the gas barrier layer as in Examples 1 to 3.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a plan view showing an embodiment of an outer bag for an infusion bag according to the present invention, and FIG. 1B is a plan view showing a state in which the infusion bag is sealed and packaged in the outer bag for an infusion bag according to the present invention. is there.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a multilayer sheet forming the outer bag for an infusion bag same as above.
FIG. 3 is a plan view showing a bag forming substrate according to the present invention.
FIG. 4 is a perspective view showing an elongated belt-like multilayer sheet used for producing the bag-forming base material.
FIG. 5A is a plan view showing a folding process of the same multilayer sheet, and FIG. 5B is a side view showing the folding process of the same.
FIGS. 6A and 6B are plan views showing a heat sealing process of the multilayer sheet of the same.
FIG. 7A is a plan view showing a state in which the above-mentioned outer bag for infusion bags in which the infusion bag is hermetically sealed is opened, and FIG. 7B is a state in which the outer bag for infusion bags once opened is resealed. FIG.
FIG. 8 is a plan view showing a state in which an infusion bag is hermetically packaged in a conventional outer bag for an infusion bag.
FIG. 9 is a plan view showing a state in which the outer bag for an infusion bag is opened.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Outer bag for infusion bags 1a, 1b Cut 10 Multi-layer sheet 11 Base material layer 12 Gas barrier layer 13 Tear layer 14 Sealant layer B Infusion bag C Stamping blade SR Vertical seal roller SB Horizontal seal bar

Claims (2)

ガスバリア層を有する長尺帯状の複層シートによって形成された、輸液バッグを密封包装するための輸液バッグ用外装袋が連続的に繋がった袋形成基材であって、
前記複層シートは、原反ロールからの繰出方向に直交する方向に引裂性が付与された引裂層を有していると共に、前記引裂層と前記ガスバリア層とが接着層とは異なり、かつ、前記引裂層より耐屈曲性がよい他の層を介して積層されており、
相互に繋がったそれぞれの前記輸液バッグ用外装袋は、それぞれの開封方向が、前記複層シートにおける前記引裂層の引裂方向に一致するように、隣接する一方の輸液バッグ用外装袋の底部側と他方の輸液バッグ用外装袋の口部側とが相互に繋がった状態で、製袋されていることを特徴とする袋形成基材。
A bag-forming substrate formed by a long strip-shaped multilayer sheet having a gas barrier layer, continuously connected to an outer bag for an infusion bag for hermetically packaging an infusion bag,
The multilayer sheet, as well has a tear layer tearability direction is imparted perpendicular to the feeding direction of the sheet roll, and the tear layer and the gas barrier layer is different from the adhesive layer, and , Laminated through another layer having better bending resistance than the tear layer ,
Each of the outer bags for infusion bags connected to each other has a bottom side of one of the outer bags for infusion bags adjacent to each other so that the opening direction thereof coincides with the tearing direction of the tear layer in the multilayer sheet. A bag-forming base material, wherein the other side of the outer bag for an infusion bag is connected to the mouth side.
前記複層シートは、無延伸フィルムからなるシーラント層を有し、
前記引裂層と前記シーラント層とが隣接していることを特徴とする請求項1に記載の袋形成基材。
The multilayer sheet has a sealant layer made of an unstretched film,
The bag forming substrate according to claim 1, wherein the tear layer and the sealant layer are adjacent to each other.
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