JP4495692B2 - 生体固定装置 - Google Patents

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本発明は生体固定装置に関し、特に、上肢、下肢などの生体(体肢)を位置決め固定する装置に関する。
超音波を利用して、骨の強度や弾性及び粘弾性等の力学的特性について測定あるいは診断を行うことが研究されている。この研究は、体外から骨に対して押圧力を加えた時に生じる骨の微小な変位量を超音波によって定量的に測定するものである。骨の変位量に基づいて骨の強度及び弾性、粘弾性、塑性等を測定するためには、対象となる骨を正しく位置決めすることが重要になる。特に、三点曲げ荷重下において骨の性状や骨折部位における癒合度を超音波診断する場合には、対象骨を含む対象組織を正しく位置決めし、また、対象組織を確実に固定する必要がある。手術その他の場合においても、対象組織の的確な位置決め固定が要請される。三点曲げ荷重下において骨の性状や骨折部位における癒合度を超音波診断する手法は、例えば、未公開の特願2004−362455号に示されている。診断や治療等のために生体の体肢を固定するための装置については、例えば、未公開の特願2005−379978号、特願2005−379979号、特願2005−379980号に示されている。
ちなみに、以下の特許文献1,2には超音波を用いて骨の癒合診断を行う方法が記載されている。
特開2004−298205号公報 特開2005−152079号公報
生体組織の位置決め固定に関し、骨に対する外力の付与を人為的に行う場合に、精度測定上、問題が生じやすい。つまり、体内の骨は筋組織や皮膚に覆われているので、骨を精度よく位置決めすること自体が困難であった。そのため、位置決めの再現性も低い精度でしか行えないので、ある検査対象の骨について数日から数ヶ月にわたって継続的に骨の強度及び弾性、粘弾性、塑性等骨の診断を行おうする場合には、位置決め手法を確立することなしには、測定の再現性を確保することが難しいという問題があった。
本発明の目的は、生体、特に体肢の位置決めを行う場合に、位置決めの精度がよく、かつ再現性があり、生体形状の多様な個体差に広く対応できる適応性を備えた生体固定装置を提供することにある。
本発明は、体表から特定可能な特徴骨部分を基準としつつ、生体を固定する生体固定装置であって、前記生体の近位部を保持する近位保持機構と、前記生体の遠位部を保持する遠位保持機構と、を有し、前記近位保持機構は、前記近位部に存在する少なくとも1つの近位特徴骨部分を体表を介して載置する近位当接部と、前記近位部を全体的に支持する近位支持部と、を含み、前記遠位保持機構は、前記遠位部に存在する少なくとも1つの遠位特徴骨部分を体表を介して載置する遠位当接部と、前記遠位部を全体的に支持する遠位支持部と、を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、生体は、近位保持機構と遠位保持機構との双方の機構の組み合わせによって精度よく保持される。例えば近位保持機構は、近位当接部と近位支持部を有しているので、近位当接部によって近位の特徴骨部分を位置決めの基準とした正確な位置決めを行いつつ、近位支持部によって近位部の体肢の自重を支持することができる。位置決め基準のための近位当接部と、体肢の支持のための近位支持部との機能を有することにより、被検者の姿勢の維持の負担を軽減することができるようになる。遠位保持機構においても、遠位当接部と遠位支持部とを備えており、近位保持機構と同様に、遠位当接部によって遠位の特徴骨部分を位置決めの基準とした正確な位置決めを行いつつ、遠位支持部によって遠位部の体肢の自重を支持させることができる。ここで、近位と遠位の用語は、体幹から見た遠近関係を示しており、指先やつま先に近い部位を遠位といい、体幹に近い部位を近位という。固定の対象となる生体は望ましくは足や腕などの体肢である。特徴骨部分は、望ましくは突起または隆起している骨の局所部位である。例えば、生体に存在する骨面の形状を皮膚の上から触ってあるいは観察して認識可能な、突出または隆起している骨の部分である。その場合に、特徴骨部分の皮膚層は薄い方が望ましい。
望ましくは、前記近位保持機構及び前記遠位保持機構が設置されるベース部材と、前記近位保持機構と前記遠位保持機構との少なくとも一方と、前記ベース部材との相対的な位置を調整する位置調整機構と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、近位保持機構と遠位保持機構の間の相対的な位置関係がベース部材を介して規定されるので、例えば、ベース部材を基準とした1つの座標系を定義することができる。この構成によると、先に近位固定機構をベース部材に固定した上で遠位固定機構の位置を調整するようにしてもよいし、あるいは逆に、先に遠位固定機構をベース部材に固定した上で近位固定機構の位置を調整するようにしてもよい。
望ましくは、前記近位当接部は、前記近位部に存在する特定の近位特徴骨部分と皮膚層を介して接する近位基準面を含み、前記近位基準面は、前記近位支持部との相対的な水平位置を調整する水平位置調整機構を有することを特徴とする。
上記構成によれば、近位部において、位置決めの基準としての近位基準面と、近位部の自重を支える支持台とを有し、近位基準面の位置を水平方向において調整することが可能となる。生体の近位部が、近位支持台によって位置決めされた場合においても、近位支持台の設置場所に制約されることなく、近位基準面を独立して水平移動させることができる。よって、生体の近位の位置決めのために最もふさわしく、あるいは骨に押圧する荷重を的確に支持することが可能であり、あるいは皮膚を押圧される生体の負担の少ない部位に対して、近位基準面を接することができる。
望ましくは、前記遠位当接部は、前記遠位部に存在する特定の遠位特徴骨部分と皮膚層を介して接する遠位基準面を含み、前記遠位基準面は、前記遠位支持部との相対的な水平位置を調整する水平位置調整機構を有することを特徴とする。
上記構成によれば、例えば遠位部においても近位部と同様に、生体の遠位の位置決めのために最もふさわしく、あるいは骨に押圧する荷重を的確に支持することが可能であり、あるいは皮膚を押圧される生体の負担の少ない部位に対して、遠位基準面を接することができる。
望ましくは、前記近位基準面および前記遠位基準面の各々の高さを調整する機構を含むことを特徴とする。上記構成によれば、水平位置調整機構と併せて、近位基準面あるいは遠位基準面の高さを最適化することができる。検査対象の骨を水平に調整するためにも高さ調整機構を使用できる。
望ましくは、前記遠位支持部は、前記生体の踵を載せる踵載せ台を備えることを特徴とする。検査の対象骨が膝下部位である場合には、人体の中でも強固な踵を位置決めに利用することが望ましい。
望ましくは、前記踵載せ台は、前記生体の踵を載せた状態で回転することにより、前記生体の足をその伸張方向を回転軸として回転させることを特徴とする。
望ましくは、前記踵載せ台によって前記生体の足を回転させることにより、生体内の脛骨の平坦面の方向を調整することを特徴とする。
望ましくは、前記近位当接部は、前記近位特徴骨部分である腓骨頭を支持し、前記遠位当接部は、前記遠位特徴骨部分である外果を支持することを特徴とする。足、特に膝下から足首の下腿の固定にあたっては、腓骨の近位に位置する特徴骨部分としての腓骨頭、あるいは腓骨の遠位に位置する特徴骨部分としての外果、のいずれかを位置決め基準として用いるのが望ましい。あるいは、脛骨の遠位に位置する特徴骨部分としての内果を用いることも可能である。
このように、本発明の生体固定装置によれば、生体の位置決めを行う場合に、位置決めの精度がよく、かつ再現性があり、生体形状の多様な個体差に広く対応できる適応性を備えることができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る生体固定装置100を用いて、被検者の左足を検査している状態を模式的に示した全体図である。図1には、被検者10、チェアベッド12、生体固定装置100などが示されている。まず、被検者10とチェアベッド12との関係から記す。
被検者10は骨診断のためにチェアベッド12の上で仰向けに横たえられている。チェアベッド12はベッド部と台座部とから成っている。ベッド部は、ヘッドレスト16、背もたれ14等から構成されている。台座部は、キャスタ18と図示されていない四輪キャスタロック機構とチェアベッド高さ調整機構17等から構成されている。
ここで、骨診断を行う場合のチェアベッド12の使用手順の例を記す。まず、背もたれ14を立てた状態で、チェアベット12の上に被検者10に座ってもらう。被検者を診断する検査者がチェアベッド12を生体固定装置100に近づけた後に、検査者は、四輪キャスタロック機構を操作し、床面の適当な位置で全数のキャスタ18をロックさせる。被検者10が検査対象の足を生体固定装置100の上に仮置きした後、検査者は図示されていない油圧機構を用いて、背もたれ14が少し傾斜するように角度調整し、被検者10にとって楽な傾斜角を設定する。なお、被検者の足を仮置きする動作を検査者が全面的に支援することは勿論可能である。更に検査者はチェアベッド高さ調整機構17を用いて、被検者10と生体固定装置100の高さを調整する。このような手順によって、被検者10の左足10Aは生体固定装置100の上に仮置きされる。
次に生体固定装置100についての説明を記す。生体固定装置100は、金属柱材を組み合わせて堅牢に作られた装置台24の上に固定されている。装置台24の下部には、四隅にレベルアジャスタ26が備えられており、生体固定装置100を水平に設置するために用いられる。装置台24の上面には、生体固定装置100と仮置き台28が置かれている。仮置き台28は、例えば発砲部材で作られた直方体形状の軽量な部品であり、被検者10の便宜のために検査対象でない足の置き台として付加的に使用される。図1では、検査対象でない右足10Bが置かれている。
図1には、被検者の左足10Aが、生体固定装置100に固定されている状態が示されている。左膝10Cは、近位保持部30で固定されており、左足首10Dは遠位保持部40で固定されている。より詳細には、左膝10Cは近位支持台34の上に置かれて、その膝の上はベルト32に巻かれて固定されている。左足首10Dは踵載せ台44の上に置かれて、足首の上にもベルトが巻かれている。左膝10Cの近くには腓骨頭当接台36が配置され、左足首10Dの近くには外果当接台82が配置されているが、これらの部品の説明は図4を用いて後述する。被検者の左足10Aの脛の部分には、骨診断のための骨検査用加圧装置200がベース42の上に固定して搭載されている。骨検査用加圧装置200は、検査対象の骨を押圧するための装置であり、図1には、被検者の左足の脛の内側部分10Eが、骨検査用加圧装置200の加圧機構によって押圧されようとしている様子が示してある。
図2は、本実施形態にかかる生体固定装置の好適な実施形態を示す斜視図である。装置台24の上に生体固定装置100が備えられている。生体固定装置100の構成機構として、近位保持部30と遠位保持部40が示されている。図2には、図1に示されている骨検査用加圧装置200は示されていない。奥側にはチェアベッド12が配置されているが、背もたれが起こされてリクライニングチェアの形態を成している。
図3は、本発明の実施形態にかかる生体固定装置100の全体を示す斜視図である。X−Y−Z座標系が基準座標系として定義されている。生体固定装置100は、機能的に大別すると、ベース42、近位保持部30、遠位保持部40に分けられる。以下、列挙した順番に沿って説明する。
ベース42は、装置全体を支える平たい台座として底面部に配置されている。ベース42は、剛性を確保するための金属フレームを内蔵し、樹脂製の外装で被われている。ベース42には、ベース上に搭載される構成部品の全重量と生体の重量とが加わり、図示されていない別体の骨検査用加圧装置200も搭載されるので、十分な剛性が確保されている。骨検査用加圧装置200は、近位保持部30と遠位保持部40の間に置かれるため、ベース42の上面のほぼ中央部には、別体の骨検査用加圧装置200を搭載するために、鉄製の基板33が敷いてある。骨検査用加圧装置200の底面部には平面マグネットベースを有しているので、基板33は、骨検査用加圧装置200を吸着させて固定するのに使用される。
近位保持部30は、近位支持ベース43、近位支持台34、近位用パッド38、ベルト32、そして、近位用パッド38の裏側に置かれているため図示されていない腓骨頭当接台(図1参照)等で構成されている。腓骨頭当接台は、鉄製の基板35の上に配置されている。近位支持ベース43は、ベース42の上に搭載される。位置調整機構として機能する近位支持ベース43は、X軸方向への移動を可能にするスライド調整機構を介して、ベース42と結合されている。よって、近位支持ベース43はX軸方向に移動可能であり、また図示されていない近位用X軸ロックレバーを用いて位置を固定することもできる。骨診断は、通常、位置調整をロックした状態で行われる。近位支持ベース43の上には、近位支持台34が固着されている。近位支持台34は、全体として凹型の形状の部品であり、その中央の窪んだ部分は内面が円筒面状に形成されている。その円筒面に窪んだ部分には、近位用パッド38が嵌め込まれている。全体として凹型を成す近位支持台34の凹型の両肩の部分には、ベルト32が取り付けられている。近位保持部30は、足の膝部分を保持するための機構であり、近位用パット38には、膝の裏側または太ももの裏側が押し当てられる。近位用パッド38は低反発ウレタン材で形成されている。あるいは、ウレタン以外の衝撃吸収材あるいはスポンジのような発泡性樹脂を用いてもよい。体肢は、近位用パッド38によって、全体的に柔らかく支持される。なお、ベルトには面ファスナーを用いてもよい。
腓骨頭当接台36(図1参照)は、円筒形状の部品であり、近位支持ベース43の上面に配置されている。腓骨頭当接台36の説明は、図4を用いて後述する。
遠位保持部40は、遠位支持ベース48、遠位支持台45、踵載せ台44、ベルト56、そして外果当接台82等で構成されている。外果当接台82は、鉄製の基板37の上に配置されている。遠位支持ベース48は、ベース42の上に搭載される。更に、遠位支持ベース48の上には、遠位支持台45が搭載される。遠位支持ベース48は、Y軸方向への移動を可能にするスライド調整機構を介して、ベース42と結合されている。また、遠位支持台45は、X軸方向への移動を可能にする位置調整機構を介して、遠位支持ベース48と結合されている。よって、遠位支持台45は、ベース42に対してX軸方向とY軸方向に移動可能である。特に、Y軸方向の位置調整機構は、膝下の足の長さが被検者によって異なることに対応して、遠位保持台45の位置を調整する際に有効に機能する。
遠位支持台45の上には、踵載せ台44が結合されている。更に、踵載せ台44は、Z軸方向への移動を可能にする位置調整機構を介して、遠位支持台45と結合されている。よって、踵載せ台44は、ベース42に対して、Z軸方向に移動できる。なお、各々の位置調整機構には、図示されていないX軸、Y軸、Z軸の各方向への各々の遠位用のロックレバーが設けられており、各方向への位置調整をロックした状態で骨診断が行われる。
踵載せ台44には、足の踵を取り囲む形状の樹脂製部品が用いられており、ベルト56を足首に巻いて足首を固定する。踵載せ台44は、足の裏が当てられる面が、Z軸の鉛直方向からおよそ30度傾斜するように傾けて設けられている。つま先が体幹から遠ざかるように足首を傾ける姿勢が、足を無理なく保持するために適しており被検者にとって楽な姿勢であることが多いためである。なお、足の裏と踵載せ台44との間にスペーサ部品を挿入して、被検者に応じて足首の傾く角度を調整してもよい。頸骨の伸張方向に仮想的な骨軸を定義した場合、その骨軸周りにおいて自在に踵載せ台44が回転するように回転機構が設けられている。近位支持ベース脛骨の内側面(むこう脛の内側の位置し、皮膚層の直下に位置するほぼ平らな骨面)を垂直に押圧するためには、脛骨全体をおよそ45度傾けられるのが好ましい。踵載せ台の回転機構は、検査する足を一方の足から他方の足に切替えて検査をする場合にも有効に作用する。つま先の開く方向は、右足と左足とでは当然に異なるので、真っ直ぐな姿勢で寝ている被検者の目から、自らの足先を見る方向を想定したときに、踵載せ台44の回転範囲は、左足を載せる場合は、骨軸に対して左回りに少なくとも45度程度、右足を載せる場合には、骨軸に対して右回りに少なくとも45度程度の回転可動範囲を有している。なお、踵載せ台の回転機構にも回転ロック用のレバーが設けられており、通常は回転をロックした状態で骨診断が行われる。
図4は、腓骨頭当接台36を示す斜視図である。腓骨頭当接台36は、円筒形状の部品であり、近位支持ベース43上の鉄製の基板35の上に置かれる(図3参照)。底面部にはマグネット台座70を有しており、レバー72を操作することで磁力を入切できる。ローレット加工が施された円筒部78は内面に雌ネジ部が形成されており、その雌ネジ部は、雄ネジ部74と螺合されている。
円筒部78を回転させることによって、円筒部78の上端面である基準面76の高さが調整される。皮膚を介して特徴骨部分が突き当てられる基準面76の高さは、雄ネジ部74と雌ネジ部とを螺合させた高さ調整機構によって上下に調整される。高さ調整機構を用いることにより、腓骨頭を支持する高さを調整することができる。足の自重を支え易くするために、基準面76は上方を向いていることが好ましい。基準面76は平面とは限らず、ザグリあるいは窪みがあってもよい。あるいは、基準面76は、データ測定の精度と再現性に影響が生じない範囲において柔らかいゴム等で覆われていてもよい。本実施形態においては、外果当接台82(図3参照)は、腓骨頭当接台36(図4参照)と同一の構造を有する。但し、外果当接台82の方だけ円筒形状の直径や高さを適宜変更してもよいし、基準面の形状を材質を変更してもよい。
骨に対して三点曲げ荷重を行おうとする場合には、骨の両端部にはそれぞれに位置決めの基準となる面が必要となる。骨の両端部を支える2つの基準面が存在し、その基準面が不動という条件のもとにおいて、骨を中央付近を押圧することにより、骨のたわみ量を測定することができるからである。本実施形態においては、三点曲げ荷重に不可欠な基準面が、腓骨頭当接台36と外果当接台82の2つの基準面によって形成されている。腓骨頭当接台36の上の基準面には腓骨の特徴骨部分である腓骨頭が皮膚層を介して当接される。外果当接台82の上の基準面には、腓骨の特徴骨部分である外果が皮膚層を介して当接される。2つの基準面は、それぞれ独立に高さ調整が可能であるので、検査対象の骨を水平になるように調整できる。2つの基準面によって水平に位置決めがなされた骨は骨検査用加圧装置200などを用いることによって、その骨の中央付近にある脛骨の内側面を押圧される。
図5は、他の実施形態にかかる生体固定装置150を示す。生体固定装置150の構成部品について、前述した生体固定装置100と機能的に同一の部品には同じ符号を付してその説明を省略する。生体固定装置150の特徴の1つとして、ベース42のほぼ中央部に骨検査用加圧装置を固定するための台座60を備えている点があげられる。この台座60は、ベース42とは別体に構成されており、取り外すことができる。台座60は、図示されているようにアーチ型(門型)の形状であるので、ベース42の上に台座60を置いた場合に、位置決めされた足を取り囲むように空間ができる。そのために、台座60は、位置決めした足に干渉することなくベース42の上に置くことができる。
また、腓骨頭当接台36と外果当接台82は、いずれも水平な鉄製の基板の上に配置されている。磁力による着脱で、ベース42、あるいは遠位支持台45の上で水平方向への位置調整ができる。図5には、腓骨頭当接台36と外果当接台82がX軸方向あるいはY軸方向にそれぞれ独立に水平移動可能であることが示してある。
以上説明したように、本実施形態によれば、被検者が姿勢を維持するという負担を少なくして、再現性のよい位置決めが可能となる。足を置くという容易な行為により、被検者は違和感を感じることなく位置決め固定を行える。
本発明に係る生体固定装置の好適な実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る生体固定装置を設置した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態にかかる生体固定装置の全体外観を示す斜視図である。 腓骨頭当接台の斜視図である。 本発明の他の実施形態にかかる生体固定装置の全体外観を示す斜視図である。
符号の説明
30 近位保持部、32 ベルト、33 基板、35 基板、36 腓骨頭当接台、37 基板、38 近位用パッド、40 遠位保持部、42 ベース、43 近位支持ベース、44 踵載せ台、45 遠位支持台、48 遠位支持ベース、56 ベルト、82 外果当接台、100 生体固定装置。

Claims (9)

  1. 生体中の骨における体表から特定可能な近位特徴骨部分及び遠位特徴骨部分の間の押圧点を押圧して骨を診断する場合に用いられ、近位特徴骨部分及び遠位特徴骨部分を位置決め基準としつつ、生体を固定する生体固定装置であって、
    前記生体の近位部を保持する近位保持機構と、
    前記生体の遠位部を保持する遠位保持機構と、
    を有し、
    前記近位保持機構は、
    前記近位部に存在する特定の近位特徴骨部分に対して皮膚層を介して接する近位基準面を有し、前記近位特徴骨部分を体表を介して載置する近位当接部と、
    前記近位特徴骨部分が前記近位基準面に載置された状態において前記近位部を全体的に支持する近位支持部と、
    を含み、
    前記遠位保持機構は、
    前記遠位部に存在する特定の遠位特徴骨部分に対して皮膚層を介して接する遠位基準面を有し、前記遠位特徴骨部分を体表を介して載置する遠位当接部と、
    前記遠位特徴骨部分が前記遠位基準面に載置された状態において前記遠位部を全体的に支持する遠位支持部と、
    を含み、
    更に、位置決め基準かつ生体固定用載置面としての前記近位基準面及び前記遠位基準面の各々の高さを調整する高さ調整機構が設けられた、ことを特徴とする生体固定装置。
  2. 請求項1記載の生体固定装置において、
    前記近位保持機構及び前記遠位保持機構が設置されるベース部材と、
    前記近位保持機構と前記遠位保持機構との少なくとも一方と、前記ベース部材との相対的な位置を調整する位置調整機構と、
    を有することを特徴とする生体固定装置。
  3. 請求項1記載の生体固定装置において、
    前記近位基準面及び前記遠位基準面は上方を向いた面である、ことを特徴とする生体固定装置。
  4. 請求項記載の生体固定装置において、
    前記高さ調整機構は骨を水平にするための機構である、ことを特徴とする生体固定装置。
  5. 請求項記載の生体固定装置において、
    前記水平にされた骨に対して垂直に押圧力が与えられる、ことを特徴とする生体固定装置。
  6. 請求項1記載の生体固定装置において、
    前記遠位支持部は、前記生体の踵を載せる踵載せ台を備えることを特徴とする生体固定装置。
  7. 請求項6記載の生体固定装置において、
    前記踵載せ台は、前記生体の踵を載せた状態で回転することにより、前記生体の足をその伸張方向を回転軸として回転させることを特徴とする生体固定装置。
  8. 請求項7記載の生体固定装置において、
    前記踵載せ台によって前記生体の足を回転させることにより、生体内の脛骨の平坦面の方向を調整することを特徴とする生体固定装置。
  9. 請求項8記載の生体固定装置において、
    前記近位当接部は、前記近位特徴骨部分である腓骨頭を支持し、
    前記遠位当接部は、前記遠位特徴骨部分である外果を支持することを特徴とする生体固定装置。
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