JP4494071B2 - 油圧を利用した破砕装置 - Google Patents
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Description
このため、防振ゴムや防音ゴムなどによる対策を講じているが、その効果は少ないのが現状である。
油圧によってシリンダーの長手方向にピストンを往復動させ、前記ピストンと一体の鑿部により被破砕物を破砕する油圧を利用した破砕装置において、
前記シリンダーに油を供給する供給用配管と前記シリンダーから油を排出する排出用配管とを通じて前記シリンダーへの油の供給及び排出を行うポンプと、
前記供給用配管から前記シリンダー内に油を供給する経路と、前記シリンダー内の油を前記排出用配管に排出する経路とを、前記シリンダー内での前記ピストンの移動に応じて切り換える流体経路切換弁と、
前記シリンダー内の長手方向の各端部にそれぞれ設けられた凹状部と、該凹状部と制御用配管とを連結する連結孔とを有し、該凹状部の油圧が前記制御用配管を通じて前記流体経路切換弁に伝達される二つの圧力検出部と、
前記シリンダー内の長手方向の各端部に向かう前記ピストンの移動が終端に達するときに、当該端部に設けられた前記圧力検出部の凹状部に嵌合して該凹状部の油圧を上昇させる、前記ピストンと一体的に設けられた二つの切換ピストンと、を備え、
前記ピストンが前記シリンダー内を移動して、一方の前記圧力検出部の凹状部に前記切換ピストンの一方が嵌合したときの当該凹状部の油圧と、前記切換ピストンが嵌合していない他方の前記凹状部の油圧との圧力差により前記流体経路切換弁が切り換わることを特徴とする油圧を利用した破砕装置。
従って、ピストンの一端に鑿部を設けて被破砕物に当て付け、ピストンを往復動により被破砕物を破砕することができる。鑿部を打撃する必要がないので、破砕に伴って発生する騒音や振動を大幅に低減することができる。また、打撃による鑿部の磨耗等を低減することができる。
図1及び図2は本発明の第1実施形態である破砕装置の構成と作用を示す説明図、図3及び図4は圧力検出部の構成と作用を示すシリンダーの端部の断面図、図5は鑿部の他の構成例を示す断面図、図6はストローク調整部材の構成と作用を示す断面図である。
点線で示した配管13、14は、言わば制御用であり、これらの作用については油圧ピストン4の往復動とともに順次説明する。
なお、切換ピストン21の外径をd、ケーシング3の内径をDとすると、d<Dの関係に設定されている。第1及び第2の圧力検出部5、6の内径は、切換ピストン21、22が隙間なく円滑に嵌入できるように設定されている。
図1に示すように、油圧ピストン4がケーシング3の略中央に位置し、流体経路切換弁7が図示のように切換られているとする。この状態で、オペレーターが操作部8の操作レバーAを運転側に倒すと、主ポンプ8aが動作して油を配管11に供給する。なお、操作部8は、戻り油を貯留するタンク8bを備え、主ポンプ8aによって油を循環させるようになっている。
ケーシング3内のT側の油圧が高くなると、油圧ピストン4はケーシング3内を矢印X方向に移動する。油圧ピストン4には、オイルシール4aが設けられているのでT側からP側への油の漏れはなく、油圧ピストン4は滑るようにして矢印X方向に移動する。この結果、ケーシング3内のP側に充填されていた油が、配管12a、流体経路切換弁7、配管12を介して排出されタンク8bに戻る。
ここで、図3、4を参照すると、圧力検出部6は円板状の部材の中心部に直径dの凹部を形成したものであり、この凹部が圧力検出部6として作用する。なお、圧力検出部6には、配管14に連結する連結孔25と、配管12aに連結する連結孔26とが形成されている。また、図3に示したように切換ピストン22の先端部の外側は、微小なテーパ面に形成されている。
なお、切換ピストン21、22の直径d、ケーシング2の内径Dとは、前記のようにd<Dに設定されている。この設定により、例えば切換ピストン21がT側の終端にあるとき、圧力検出部5内の油圧とP側の油圧との間に+5kg/cm2の油圧差が生じる。また、切換ピストン21がP側の終端にあるとき、圧力検出部6内の油圧とT側の油圧との間に+5kg/cm2の油圧差が生じる。
そして、流体経路切換弁7は、5kg/cm2の油圧により十分に切換えられるので、前記油圧ピストン4の往復動を円滑に行うことができる。
そして、鑿部23を被破砕物に100kg以上の荷重で押し当てると、P側の油圧が100kg/cm2程度になると、油圧ピストン4がP側に移動し、100〜330kg/cm2の間で、油圧ピストン4が往復動を自動的に繰り返した。この際、200〜250回/分の繰り返し、即ち油圧ピストン4の往復動が行われた。
また、ストローク調整部材31の外周囲には、オイルシール34が設けられている。
例えば、図6に示すように、ストローク調整部材31をケーシング3内の終端に位置決めした場合、油圧ピストン4のストロークは、ストローク調整部材31の厚み分だけ短くなる。 また、ストローク調整部材31をケーシング3内のより内側に位置決めした場合は、ピストン3のストロークが更に短くなる。凹状部32は、前記同様に圧力検出を行うので、圧力検出と油圧ピストン4のストローク調整とを同時に行うことができる。
本実施形態における破砕装置1においては、油圧ピストン4と一体に往復動、即ち上下運動するロッド41の上端にウエイト42が固定されている。従って、油圧ピストン4及びロッド41の先端に設けられた鑿部23は、ウエイト42の荷重によって常に下方に、即ち被破砕物43に当て付けられるようになる。
また、流体経路切換弁6を切換制御するシーケンスバルブ45a、45bは設けられているが、前記圧力検出部5、6は設けられておらず、ケーシング3内のP側及びT側の油圧に対応して流体経路切換弁7を切り換え制御するように構成されている。
また、油圧ユニット46の圧力は140kg/cm2に設定し、シーケンスバルブ45の圧力は、70kg/cm2に設定した。
2 シリンダー
3 ケーシング
4 油圧ピストン
5 第1の圧力検出部
6 第2の圧力検出部
7 流体経路切換弁
8 操作部
11、12 配管
21 第1の切換ピストン
22 第2の切換ピストン
23 鑿部
25、26 連結孔
28 ボルト・ナット
31 ストローク調整部材
32 凹状部
33 連結孔
34 オイルシール
35 位置調整ネジ
41 ロッド
42 ウエイト
45a、45b シーケンスバルブ
46 油圧ユニット
47、48 ゲージ
Claims (2)
- 油圧によってシリンダーの長手方向にピストンを往復動させ、前記ピストンと一体の鑿部により被破砕物を破砕する油圧を利用した破砕装置において、
前記シリンダーに油を供給する供給用配管と前記シリンダーから油を排出する排出用配管とを通じて前記シリンダーへの油の供給及び排出を行うポンプと、
前記供給用配管から前記シリンダー内に油を供給する経路と、前記シリンダー内の油を前記排出用配管に排出する経路とを、前記シリンダー内での前記ピストンの移動に応じて切り換える流体経路切換弁と、
前記シリンダー内の長手方向の各端部にそれぞれ設けられた凹状部と、該凹状部と制御用配管とを連結する連結孔とを有し、該凹状部の油圧が前記制御用配管を通じて前記流体経路切換弁に伝達される二つの圧力検出部と、
前記シリンダー内の長手方向の各端部に向かう前記ピストンの移動が終端に達するときに、当該端部に設けられた前記圧力検出部の凹状部に嵌合して該凹状部の油圧を上昇させる、前記ピストンと一体的に設けられた二つの切換ピストンと、を備え、
前記ピストンが前記シリンダー内を移動して、一方の前記圧力検出部の凹状部に前記切換ピストンの一方が嵌合したときの当該凹状部の油圧と、前記切換ピストンが嵌合していない他方の前記凹状部の油圧との圧力差により前記流体経路切換弁が切り換わることを特徴とする油圧を利用した破砕装置。 - 前記シリンダー内に、前記ピストンが往復動する際のストローク長を調整するストローク調整部材が嵌合され、前記ストローク調整部材に前記圧力検出部の凹状部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の油圧を利用した破砕装置。
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