JP4491885B2 - Method and apparatus for removing film layer of glass plate, and glass plate processing apparatus equipped with the device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の窓の合わせガラス等や、一般建造物の窓の複層ガラス等に用いられるガラス板の一方の面に形成された皮膜層を除去する方法及びその装置並びにその装置を具備したガラス板加工装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
熱線、紫外線等を遮断する機能を有した合わせガラスは、二枚のガラス板のそれぞれの一方の面にスパッタリング(金属蒸着)が施されて形成された熱線、紫外線等を遮断する皮膜層を、互いに内向させて、その間に、ポリビニルブチラールシートを挟みながら二枚のガラス板に圧力、熱等を加えて、皮膜層とポリビニルブチラールシートとを接着させて、形成されている。しかし、皮膜層とポリビニルブチラールシートとは互いに接着しにくいため、これらの接着状態が不完全となりやすく、これらの周囲の接着状態の不完全なところから湿気、空気等が浸入してポリビニルブチラールシートが酸化し、発色、変化してしまう。そこで、前記周囲における皮膜層を除去して、互いに接着しやすい、ガラス板とポリビニルブチラールシートとを接着させている。また、熱線、紫外線等を遮断する機能を有した複層ガラスは、二枚のガラス板のそれぞれの一方の面に形成された皮膜層を互いに内向させて、その間を密閉状態とするように、その間の周囲に、ブチル及びチオコールからなる粘着弾性体(以下ブチルゴムという)によりスペーサーを接着させて、形成されている。しかし、皮膜層とブチルゴムとは、互いに接着しにくいため、これらの接着状態が不完全となりやすく、これらの接着状態の不完全なところから湿気等が浸入して密閉状態が保てなくなり、複層ガラスの断熱効果が著しく減退し、皮膜層に水滴等が生じる。そこで、前記周囲における皮膜層を除去して、互いに接着しやすい、ガラス板とブチルゴムとを接着させている。
【0003】
ところで、従来は、ガラス板の周囲の皮膜層に、環状の砥石の外表面を接触させて、この砥石を回転させると共に、砥石自体を移動させて皮膜層を除去している。
【0004】
しかし、従来の皮膜層を除去する方法では、砥石を回転させることによって、外表面と皮膜層とが接触している当接部位における外表面が移動する方向と、砥石自体を移動させることによって、当接部位における外表面が移動する方向とが、同一線上の方向となるようにしているため、外表面に傷等が生じた場合には、皮膜層が条(筋)となってガラス板に残りやすく、皮膜層の取り残しがあると、ガラス板とポリビニルブチラールシートと、又は、ガラス板とブチルゴムとの接着を完全にできない。
【0005】
本発明は前記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、皮膜層を除去する除去面に傷等が生じた場合に、皮膜層が条(筋)となってガラス板に残らないガラス板の皮膜層を除去する方法及びその装置並びにその装置を具備したガラス板加工装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の皮膜層を除去面により除去する方法は、ガラス板の一方の面に形成された皮膜層に、この皮膜層を除去する除去面を接触させ、この除去面をガラス板に対して相対的にガラス板の一方の面に平行な一の方向に移動させると共に、この除去面をガラス板に対して相対的に一の方向に交差する他の一の方向に移動させて、当該皮膜層を除去面により除去する。
【0007】
本発明の皮膜層を除去面により除去する方法に依れば、この除去面をガラス板に対して相対的にガラス板の一方の面に平行な一の方向に移動させると共に、この除去面をガラス板に対して相対的に一の方向に交差する他の一の方向に移動させるため、除去面に傷等が生じた場合に、皮膜層が条(筋)となってガラス板に残りにくくなる。
【0008】
本発明の皮膜層を除去面により除去する方法では、好ましくは、除去面を、ガラス板の一方の面と直交する方向に対して一の方向に向かって傾斜させる。除去面を傾斜させることにより、除去面と皮膜層とが接触する面積が広くなるため、皮膜層を効率的に除去することができる。
【0009】
本発明の皮膜層を除去面により除去する方法では、好ましくは、他の一の方向は、一の方向に直交している。
【0010】
本発明の皮膜層除去装置は、ガラス板の一方の面に形成された皮膜層に接触し、この皮膜層を除去する除去面と、この除去面をガラス板に対して相対的にガラス板の一方の面に平行な一の方向に移動させる第一の移動手段と、この除去面をガラス板に対して相対的に一の方向に交差する他の一の方向に移動させる第二の移動手段とを具備している。
【0011】
本発明の皮膜層除去装置に依れば、第一の移動手段により除去面をガラス板に対して相対的にガラス板の一方の面に平行な一の方向に移動させると共に、第二の移動手段によりこの除去面をガラス板に対して相対的に一の方向に交差する他の一の方向に移動させることができるため、除去面に傷等が生じた場合に、皮膜層が条(筋)となってガラス板に残りにくくなる。
【0012】
本発明の皮膜層除去装置では、好ましくは、除去面が、ガラス板の一方の面と直交する方向に対して一の方向に向かって傾斜するように配されており、除去面が傾斜して配されることにより除去面と皮膜層とが接触する面積が広くなるため、皮膜層を効率的に除去することができる。
【0013】
本発明の皮膜層除去装置では、好ましくは、他の一の方向は、一の方向に直交している。
【0014】
本発明の皮膜層除去装置は、好ましくは、除去面としての環状の外表面を有した砥石と、第二の移動手段としての回転手段とを具備した除去ヘッドを有しており、この回転手段は、外表面を他の一の方向に移動させるべく環状の外表面の中心を回転軸心として砥石を回転させるようになっている。
【0015】
本発明の皮膜層除去装置は、好ましくは、除去ヘッドを、ガラス板に対して相対的に、ガラス板の一方の面と直交する方向に伸びると共に除去面の皮膜層への当接部位を通る回動軸心を中心として回動させる回動手段を具備している。
【0016】
本発明の皮膜層除去装置の回動手段は、好ましくは、他の一の方向が、一の方向に対して定角度を保つように、除去ヘッドを回動させるようになっている。
【0017】
本発明の皮膜層除去装置の第一の移動手段は、除去面をガラス板に対して相対的に、ガラス板の一方の面に平行なX方向に移動させるX方向移動装置と、除去面をガラス板に対して相対的に、X方向に直交するガラス板の一方の面に平行なY方向に移動させるY方向移動装置とを具備している。
【0018】
本発明の皮膜層除去装置を具備したガラス板加工装置は、上記皮膜層除去装置と、皮膜層が除去されたガラス板を、皮膜層が除去された領域内で当該領域に沿って折り割りする折割手段と、折割手段により折り割りされたガラス板の周縁を研磨する研磨手段と、ガラス板を皮膜層除去装置、折割手段及び研磨手段に順次搬送する搬送手段とを具備している。
【0019】
本発明の皮膜層除去装置を具備したガラス板加工装置に依れば、皮膜層除去装置により皮膜層を除去する皮膜層除去加工と、皮膜層が除去された領域内で当該領域に沿ってガラス板を折割手段により折り割りする折り割り加工と、折り割りされたガラス板の周縁を研磨手段により研磨する研磨加工とを併行して行うことができ、かつ、一台の装置により皮膜層除去加工、折り割り加工及び研磨加工を一貫して、流れ作業で行うことができる。
【0020】
本発明のガラス板加工装置の折割手段は、皮膜層が除去されたガラス板を切断するための主切り線を形成する切断手段と、主切り線が形成されたガラス板を主切り線に沿って押し割りする押し割り手段とを具備している。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
【0022】
図1から図9において、本例のガラス板加工装置1は、ガラス板2の一方の面2aに形成された皮膜層3を除去する皮膜層除去装置4と、皮膜層3が除去されたガラス板2を、皮膜層3が除去された領域3a内で当該領域3aに沿って折り割りする折割手段8と、折割手段8により折り割りされたガラス板2の周縁9を研磨する研磨手段10と、ガラス板2を皮膜層除去装置4、折割手段8及び研磨手段10に順次搬送する搬送手段12とを具備している。
【0023】
皮膜層除去装置4は、除去ヘッド24と、ガラス板2が保持されるテーブル25と、除去ヘッド24をガラス板2の一方の面2aに平行なX方向に移動させるX方向移動装置120と、テーブル25をガラス板2の一方の面2aに平行であると共にX方向に直交するY方向に移動させるY方向移動装置121と、除去ヘッド24をガラス板2に対して相対的に、ガラス板2の一方の面2aと直交する方向であるZ方向に伸びると共に後述の外表面29の皮膜層3への当接部位Bを通る回動軸心36を中心として回動させる回動手段122とを具備している。
【0024】
除去ヘッド24は、回転手段としての電動モータ21と、電動モータ21の出力回転軸を回転軸心26として回転するように、当該出力回転軸の一端に取り付けられた環状の砥石20と、砥石20をZ方向に上下動させる上下動手段32と、電動モータ21の位置を微少に調整して、これにより砥石20の位置を微少に調整する位置微調整機構23と、後述のシャフト143の下端に取り付けられた掴み体37とを具備している。
【0025】
環状の砥石20は、環状の外表面29を有しており、環状の外表面29の中心が回転軸心26となるように配されている。
【0026】
上下動手段32は、外表面29がZ方向に対して、X方行移動装置120及びY方向移動装置121の同時的な作動により決められるA方向に向かって角度θ1をもって傾斜するように、電動モータ21が配されたZ方向スライド32aと、Z方向スライド32aに軸受け32bを介して回転自在に支持されているZ方向に伸びたねじ軸35bと、ねじ軸35bにプーリー、ベルト等35aを介して連結した電動モータ35とを具備しており、Z方向スライド32aは、後述のY方向スライド31にZ方向に滑動自在に嵌合されており、ねじ軸35bは、Y方向スライド31に螺合している。上下動手段32は、電動モータ35の作動により、プーリー、ベルト等35aを介してねじ軸35bを回転させ、この回転により、ねじ軸35bに螺合したY方向スライド31に対して、Z方向スライド32a及び電動モータ21を介して、砥石20をZ方向に移動させる。
【0027】
尚、上下動手段32は、Y方向スライド31に取り付けられたピストンロッド(図示せず)と、Z方向スライド32aに取り付けられたシリンダ(図示せず)とからなるエアーシリンダ装置(図示せず)の作動によってY方向スライド31に対して、砥石20をZ方向に移動させるようにしてもよい。
【0028】
位置微調整機構23は、掴み体37にX方向に滑動自在に嵌合したX方向スライド30と、X方向スライド30にY方向に滑動自在に嵌合したY方向スライド31とを具備しており、Y方向スライド31は、Z方向スライド32aにZ方向に滑動自在に嵌合している。X方向スライド30は、調節ねじ33を回すことにより、掴み体37に対して、X方向に移動調節され、Y方向スライド31は、調節ねじ34を回すことにより、X方向スライド30に対して、Y方向に移動調節される。
【0029】
位置微調整機構23は、夫々の調節ねじ33及び34を回してX方向スライド30及びY方向スライド31を移動調節することにより、外表面29と皮膜層3とが接触する当接部位Bを、除去ヘッド24が回動する際の回動軸心36に合わすことができ、また、砥石20の当接部位Bを回動軸心36からずらすことができ、これにより移動軌跡の微調整が可能になる。つまり、移動軌跡は拡大、または、縮小できる。皮膜層3を除去する場合には、当接部位Bが回動軸心36を通るように、砥石20を移動調節する。
【0030】
テーブル25は、ガラス板2の他方の面2b全体を平面支持する広さを有し、この平面支持するテーブル25の上面は平坦に形成され、かつ、上面にはシート(図示せず)が張着されてガラス板2に傷を付けないように構成されている。
【0031】
また、テーブル25は、ガラス板2を真空吸着するように配管弁を経て真空ポンプに接続されている吸盤装置(図示せず)であってもよい。
【0032】
X方向移動装置120は、上フレーム125に取り付けられた電動モータ126と、両端で軸受127及び128を介して上フレーム125に回転自在に支持されており、一端が電動モータ126の出力回転軸にプーリー129、ベルト130及びプーリー131を介して連結されているX方向に伸びたねじ軸132と、上フレーム125の側面133に取り付けられたX方向に伸びた一対の平行なレール134と、X方向に滑動自在となるように、レール134に嵌合し、且つねじ軸132に螺合したナット(図示せず)を固着したスライダ135と、スライダ135に固定された取付台136とを具備しており、取付台136には、後述のベアリング140を介してシャフト143が回転自在に取り付けられている。電動モータ126の作動により、その出力回転軸の回転が、プーリー129、ベルト130及びプーリー131を介してねじ軸132を回転させ、ねじ軸132の回転が、ねじ軸132と螺合したナットを固着したスライダ135と共に、スライダ135に固定された取付台136をX方向に移動させる。これにより、取付台136に、回転自在に支持されたシャフト143に取り付けられた除去ヘッド24をX方向に移動させる。
【0033】
尚、後述の切断手段6及び研磨手段10は、皮膜層除去装置4のX方向移動装置120が具備している電動モータ126と、軸受127及び128と、プーリー129、ベルト130及びプーリー131と、ねじ軸132と、レール134と、スライダ135とを共用している。
【0034】
Y方向移動装置121は、基台90に取り付けられた電動モータ160と、一端が電動モータ160の出力回転軸にプーリー、ベルト等166を介して連結されたX方向に伸びて配されたラインシャフト168と、両端に軸受161及び162を介して基台90に回転自在に支持されており、ラインシャフト168にギヤボックス169を介して連結されているY方向に伸びたねじ軸170と、基台90にY方向に伸びて取り付けられた一対の平行なレール174と、Y方向に滑動自在となるように、レール174に嵌合し、且つ、ねじ軸170に螺合したナット(図示せず)を固着したスライダ177と、スライダ177に取り付けられた支持台180とを具備しており、支持台180には、除去ヘッド24に対応するテーブル25が配置されている。電動モータ160の作動により、その出力回転軸の回転がプーリー、ベルト166等を介してラインシャフト168を回転させ、ラインシャフト168の回転がギヤボックス169を介してねじ軸170を回転させ、ねじ軸170の回転が、ねじ軸170と螺合したナットを固着したスライダ177と共にスライダ177に取り付けられた支持台180をY方向に移動させる。これにより、支持台180に配置されたテーブル25をY方向に移動させる。
【0035】
以上のX方向移動装置120と、Y方向移動装置121とは、その作動により、ガラス板2に対して相対的に除去ヘッド24をA方向に移動させる。
【0036】
尚、後述の切断手段6及び研磨手段10は、皮膜層除去装置4のY方向移動装置121が具備している電動モータ160と、プーリー、ベルト等166と、ラインシャフト168とを共用している。
【0037】
回動手段122は、X方向移動装置120の取付台136に固定されたベアリング140と、ベアリング140に保持されたZ方向に伸びたシャフト143と、シャフト143の上端に取り付けられたベベルギヤ146と、ベベルギヤ146と歯合するベベルギヤ149と、ベベルギヤ149が取り付けられたX方向に伸びたラインシャフト152と、ラインシャフト152にプーリー153、ベルト154及びプーリー155を介して連結する電動モーター156とを具備しており、シャフト143の下端には、除去ヘッド24の掴み体37が取り付けられているため、除去ヘッド24が懸吊的に保持されている。電動モーター156の作動により、その出力回転軸の回転が、プーリー153、ベルト154及びプーリー155を介してラインシャフト152を回転させ、ラインシャフト152の回転が、ベベルギヤ146とベベルギヤ149とを介してシャフト143を回動させる。これにより、シャフト143に取り付けられた除去ヘッド24を、好ましくは、外表面29の皮膜層3への当接部位Bを通る回動軸心36を中心として回動させる。
【0038】
回動手段122は、砥石20による皮膜層3の除去中、当接部位Bでの砥石20の外表面29の接線方向Dと、A方向とが定角度θ2、好ましくは、90度の定角度をなすように除去ヘッド24を回動させるようになっている。
【0039】
尚、後述の切断手段6及び研磨手段10は、皮膜層除去装置4の回動手段122が具備している電動モータ156と、プーリー153、ベルト154及びプーリー155と、ラインシャフト152とを共用している。
【0040】
以上のように、皮膜層除去装置4は、ガラス板2の一方の面2aに形成された皮膜層3に接触し、この皮膜層3を除去する除去面としての外表面29と、外表面29をガラス板2に対して相対的にガラス板2の一方の面2aに平行な一の方向であるA方向に移動させる第一の移動手段としてのX方向移動装置120及びY方向移動装置121と、外表面29をガラス板2に対して相対的にA方向に交差する、本例ではA方向に直交する他の一の方向であるD方向に移動させる第二の移動手段としての電動モータ21とを具備している。
【0041】
折割手段8は、皮膜層3が除去されたガラス板2を折り割りするための主切り線5を形成する切断手段6と、主切り線5が形成されたガラス板2を主切り線5に沿って押し割りする押し割り手段6aとを具備している。
【0042】
切断手段6は、切断ヘッド43と、ガラス板2が保持されるテーブル44と、切断ヘッド43をX方向に移動させるX方向移動装置120aと、テーブル44をY方向に移動させるY方向移動装置121aと、切断ヘッド43をZ方向に伸びた回動軸心55を中心として回動させる回動手段122aとを具備している。
【0043】
切断ヘッド43は、カッタホイール41と、カッタホイール41を上昇、下降させるべく、カッタホイール41が取り付けられたピストンロッド42b及びシリンダ42aからなるエアーシリンダ装置42と、シリンダ42aの位置を微少に調整することにより、カッタホイール41の位置を微少に調整する位置微調整機構40と、後述のシャフト144の下端に取り付けられた掴み体38とを具備している。
【0044】
エアーシリンダ装置42は、ピストンロッド42bをZ方向に移動させることによりカッタホイール41を上昇、下降させ、主切り線5形成時には、カッタホイール41を下降させてガラス板2に切断圧を加える。
【0045】
位置微調整機構40は、X方向スライド50と、Y方向スライド51とからなり、X方向スライド50はX方向に滑動自在となるように掴み体38に嵌合しており、Y方向スライド51はY方向に滑動自在となるようにX方向スライド50に嵌合しており、Y方向スライド51には、シリンダ42aが固定されている。X方向スライド50は、調節ねじ52を回すことにより、掴み体38に対して、X方向に移動調節される。Y方向スライド51は、調節ねじ53を回すことにより、X方向スライド50に対して、Y方向に移動調節される。
【0046】
位置調整機構40は、夫々の調節ねじ52、53を回してX方向スライド50及びY方向スライド51を移動調節することにより、カッタホイール41の位置を、切断ヘッド43が回動する回動軸心55に合わすことができ、また、回動軸心55の位置からずらすことができ、これにより切断軌跡の微調整が可能になる。つまり、切断軌跡は拡大、または、縮小できる。ガラス板2に主切り線5を形成する場合には、カッタホイール41が回動軸心55を通るように、カッタホイール41の位置を移動調節する。
【0047】
テーブル44は、ガラス板2の他方の面2b全体を平面支持する広さを有し、この平面支持する上面は平坦に形成され、かつ、上面にはシート(図示せず)が張着されてガラス板2に傷を付けないように構成されている。
【0048】
X方向移動装置120aは、X方向移動装置120の電動モータ126、ねじ軸132及びスライダ135を共有しており、更に、スライダ135に固定された取付台136aを具備しており、取付台136aには、後述のベアリング141を介してシャフト144が回転自在に取り付けられている。電動モータ126の作動により、その出力回転軸の回転が、プーリー129、ベルト130及びプーリー131を介してねじ軸132を回転させ、ねじ軸132の回転が、ねじ軸132と螺合したナットを固着したスライダ135と共に、スライダ135に固定された取付台136aをX方向に移動させる。これにより、取付台136aに、回転自在に支持されたシャフト144に取り付けられた切断ヘッド43をX方向に移動させる。
【0049】
Y方向移動装置121aは、Y方向移動装置121の電動モータ160及びラインシャフト168を共有しており、更に、両端に軸受161a及び162aを介して基台90に回転自在に支持されており、ラインシャフト168にギヤボックス169aを介して連結されているY方向に伸びたねじ軸171と、基台90にY方向に伸びて取り付けられた一対の平行なレール175と、Y方向に滑動自在となるように、レール175に嵌合し、且つ、ねじ軸171に螺合したナット(図示せず)を固着したスライダ178と、スライダ177に取り付けられた支持台181とを具備しており、支持台181には、切断ヘッド43に対応するテーブル44が配置されている。電動モータ160の作動により、その出力回転軸の回転がプーリー、ベルト166等を介してラインシャフト168を回転させ、ラインシャフト168の回転がギヤボックス169aを介してねじ軸171を回転させ、ねじ軸171の回転が、ねじ軸171と螺合したナットを固着したスライダ178と共にスライダ178に取り付けられた支持台181をY方向に移動させる。これにより、支持台181に配置されたテーブル44をY方向に移動させる。
【0050】
以上のX方向移動装置120aと、Y方向移動装置121aとは、その作動により、ガラス板2に対して相対的に切断ヘッド43をA方向に移動させる。
【0051】
回動手段122aは、回動手段122の電動モータ156及びラインシャフト152を共有しており、更に、ラインシャフト152に取り付けられたベベルギヤ150と、ベベルギヤ150と歯合するベベルギヤ147と、ベベルギヤ147が上端に取り付けられたZ方向に伸びるシャフト144と、シャフト144を回転自在に保持するベアリング141とを具備している。シャフト144の下端には、切断ヘッド43の掴み体38が取り付けられているため、切断ヘッド43が懸吊的に保持されている。ベアリング141は、X方向移動装置120aの取付台136aに固定されている。電動モーター156の作動により、その出力回転軸の回転が、プーリー153、ベルト154及びプーリー155を介してラインシャフト152を回転させ、ラインシャフト152の回転が、ベベルギヤ147及びベベルギヤ150を介してシャフト144を回動させる。これにより、シャフト144に取り付けられた切断ヘッド43を、好ましくは、カッタホイール41の刃先が常に主切り線5(切りすじ)に対して接線方向を保つように切断ヘッド43を回動させる。
【0052】
押し割り手段6aは、切断手段6によって主切り線5が形成されたガラス板2に端切り線7を形成する端切り線形成手段60及び60aと、端切り線形成手段60及び60aによって端切り線7が形成されたガラス板2を押圧して主切り線5に沿って押し割る押し割り装置61及び61aと、ガラス板支持装置兼カレット排出装置62(以下支持装置62という)とを具備している。
【0053】
本例の端切り線形成手段60及び60aは、それぞれ同様に形成されており、押し割り装置61及び61aもまた、それぞれ同様に形成されており、端切り線形成手段60及び押し割り装置61はそれぞれガラス板2に対して半分の領域において端切り線形成及び押し割りを実行する一方、端切り線形成手段60a及び押し割り装置61aはそれぞれガラス板2に対して残りの半分の領域において同じく端切り線形成及び押し割りを実行する。したがって以下端切り線形成手段60及び押し割り装置61について説明し、端切り線形成手段60a及び押し割り装置61aについては、必要に応じて図に符号aを付して説明を省略する。
【0054】
端切り線形成手段60は、端切り線形成用のカッタホイール63と、カッタホイール63を上昇、下降させるべく、カッタホイール63が取り付けられたピストンロッド64b及びシリンダ64cからなるエアーシリンダ装置64と、カッタホイール63の刃先が常に端切り線7に対して接線方向を保つようにカッタホイール63を回動させる電動モータ65とを具備しており、カッタホイール63と電動モータ65の出力回転軸とは、ベルト、歯付きプーリ等66を介して連結されている。
【0055】
押し割り装置61は、押し棒67と、押し棒67を上昇、下降させるエアーシリンダ装置68とを具備しており、エアーシリンダ装置68は、一端で押し棒67が取り付けられているピストンロッド68b及びシリンダ68cからなる。
【0056】
端切り線形成手段60及び押し割り装置61において、カッタホイール63、エアーシリンダ装置64及び電動モータ65をX、Y方向に移動させる移動機構と、押し棒67及びエアーシリンダ装置68をX、Y方向に移動させる移動機構とは、共通のX方向移動機構69及び共通のY方向移動機構70からなる。
【0057】
Y方向移動機構70は、電動モータ71と、電動モータ71の出力回転軸に一端が連結されており、フレーム72に回転自在に支持されているY方向に伸びたねじ軸73と、フレーム72に取り付けられたY方向に伸びる一対の平行なレール74と、一対のレール74に嵌合したY方向に滑動自在なスライダ75とを具備しており、スライダ75には、ねじ軸73に螺合したナット(図示せず)が固着されており、スライダ75にシリンダ64c、電動モータ65及びシリンダ68cが取り付けられており、電動モータ71の作動により、電動モータ71の出力回転軸に一端が連結されているねじ軸73が回転し、ねじ軸に螺合したナットが固着されたスライダ75がY方向に移動することにより、スライダ75に取り付けられたエアーシリンダ装置64、電動モータ65及びエアーシリンダ装置68がY方向に移動する。
【0058】
X方向移動機構69は、電動モータ81と、電動モータ81の出力回転軸に一端が連結されており、フレーム82に回転自在に支持されたX方向に伸びたねじ軸83と、フレーム82に取り付けられたX方向に伸びる一対の平行なレール84と、一対のレール84に嵌合したX方向に滑動自在なスライダ85とを具備しており、スライダ85には、ねじ軸83に螺合したナット(図示せず)が固着されており、スライダ85にフレーム72が取り付けられており、電動モータ81の作動により、電動モータ81の出力回転軸に一端が連結されているねじ軸83が回転し、ねじ軸83に螺合したナットが固着されたスライダ85がX方向に移動することにより、スライダ85に取り付けられたフレーム72がX方向に移動する。
【0059】
端切り線形成手段60は、エアーシリンダ装置64の作動によりカッタホイール63を下降させてガラス板2に切断圧を加えて、電動モータ65の作動によりベルト、歯付きプーリー等66を介してカッタホイール63を回動させながらX方向移動機構69及びY方向移動機構70によりカッタホイール63、エアーシリンダ装置64及び電動モータ65を移動させて端切り線7を形成する。
【0060】
押し割り装置61は、X方向移動機構69及びY方向移動機構70によりエアーシリンダ装置68及び押し棒67を移動させて、エアーシリンダ装置68の作動により押し棒67を下降させてガラス板2に押圧力を加えて主切り線5に沿ってガラス板2を押し割る。
【0061】
支持装置62は、基台90に取り付けられた電動モータ91と、支柱92を介して基台90に回転自在に支持されており、一端が電動モータ91の出力回転軸にプーリ93、ベルト94及びプーリ95を介して連結された駆動側のドラム96と、支柱97を介して基台に回転自在に支持された従動側のドラム98と、ドラム96、98間に掛け渡された可撓性の無端ベルト99と、基台90に支柱92、97及び100を介して支持されており、上方を走行する無端ベルト99の部分の下面に配されて当該上方を走行する無端ベルト99の部分を支持する支持板101とを具備しており、支持装置62の下流端には、カレット収容部102が配されている。支持装置62は、押し割り装置61によって押し割られたカレットをカレット収容部102に排出すべく、電動モータ91の作動により、一端が電動モータ91の出力回転軸にプーリー93、ベルト94及びプーリー95を介して連結された駆動側のドラム96を回転させ、このドラム96の回転で無端ベルト99を走行させ、無端ベルト99の走行により、支持装置62の下流端にカレットを移動させて、当該カレットをカレット収容部102に排出する。
【0062】
研磨手段10は、研磨ヘッド110と、ガラス板2を真空吸引してこれを保持する吸盤装置111と、研磨ヘッド110をX方向に移動させるX方向移動装置120bと、吸盤装置111をY方向に移動させるY方向移動装置121bと、研磨ヘッド110をZ方向に伸びた回動軸心118を中心として回動させる回動手段122bとを具備している。
【0063】
研磨ヘッド110は、電動モータ106と、電動モータ106の出力回転軸を回転軸心27として回転するように、当該出力回転軸の一端に取り付けられた環状の砥石105と、砥石105を上下動させる上下動手段114と、電動モータ106の位置を微少に調整することにより、砥石105の位置を微少に調整する位置微調整機構108と、後述のシャフト145の下端に取り付けられている掴み体39とを具備している。
【0064】
砥石105は、その円周面119により、ガラス板2の周縁9を研磨するように配されている。
【0065】
上下動手段114は、電動モータ106の出力回転軸がZ方向に伸びるように、電動モータ106が配されたZ方向スライド114aと、Z方向スライド114aに軸受114bを介して回転自在に支持されているZ方向に伸びたねじ軸117bと、ねじ軸117bにプーリー、ベルト等117aを介して連結した電動モータ117とを具備しており、Z方向スライド114aは、後述のY方向スライド113にZ方向に滑動自在に嵌合されており、ねじ軸117bは、Y方向スライド113に螺合している。上下動手段114は、電動モータ117の作動により、プーリー、ベルト等117aを介してねじ軸117bを回転させ、この回転により、ねじ軸117bに螺合したY方向スライド113に対して、Z方向スライド114a及び電動モータ106を介して、砥石105をZ方向に移動させる。
【0066】
尚、上下動手段114は、Y方向スライド113に取り付けられたピストンロッド(図示せず)と、Z方向スライド114aに取り付けられたシリンダ(図示せず)とからなるエアーシリンダ装置(図示せず)の作動によってY方向スライド113に対して、砥石105をZ方向に移動させるようにしてもよい。
【0067】
位置微調整機構108は、X方向スライド112と、Y方向スライド113とからなり、X方向スライド112はX方向に滑動自在となるように掴み体39に嵌合しており、Y方向スライド113はY方向に滑動自在となるようにX方向スライド112に嵌合しており、Y方向スライド113は、Z方向スライド114aにZ方向に滑動自在に嵌合している。X方向スライド112は、調節ねじ115を回すことにより、掴み体39に対して、X方向に移動調節される。Y方向スライド113は、調節ねじ116を回すことにより、X方向スライド112に対して、Y方向に移動調節される。
【0068】
位置微調整機構108は、夫々の調節ねじ115、116を回してX方向スライド112及びY方向スライド113を移動調節することにより、砥石105の円周面119がガラス板2の周縁9を研磨する研磨部Cを、研磨ヘッド110が回動する回動軸心118に合わすことができ、また、研磨部Cを回動軸心118からずらすことができ、これにより移動軌跡の微調整が可能になる。つまり、移動軌跡は拡大、または、縮小できる。ガラス板2の周縁9を研磨する場合には、研磨部Cが回動軸心118を通るように、砥石105を移動調節する。
【0069】
吸盤装置111は、ガラス板2を真空吸着するように配管弁を経て真空ポンプ(図示せず)に接続されている。
【0070】
X方向移動装置120bは、X方向移動装置120の電動モータ126、ねじ軸132及びスライダ135を共有しており、更に、スライダ135に固定された取付台136bを具備しており、取付台136bには、後述のベアリング142を介してシャフト145が回転自在に取り付けられている。電動モータ126の作動により、その出力回転軸の回転が、プーリー129、ベルト130及びプーリー131を介してねじ軸132を回転させ、ねじ軸132の回転が、ねじ軸132と螺合したナットを固着したスライダ135と共に、スライダ135に固定された取付台136bをX方向に移動させる。これにより、取付台136bに、回転自在に支持されたシャフト145に取り付けられた研磨ヘッド110をX方向に移動させる。
【0071】
Y方向移動装置121bは、Y方向移動装置121の電動モータ160及びラインシャフト168を共有しており、更に、両端に軸受161b及び162bを介して基台90に回転自在に支持されており、ラインシャフト168にギヤボックス169bを介して連結されているY方向に伸びたねじ軸172と、基台90にY方向に伸びて取り付けられた一対の平行なレール176と、Y方向に滑動自在となるように、レール176に嵌合し、且つ、ねじ軸172に螺合したナット(図示せず)を固着したスライダ179と、スライダ179に取り付けられた支持台182とを具備しており、支持台182には、研磨ヘッド110に対応する吸盤装置111が配置されている。電動モータ160の作動により、その出力回転軸の回転がプーリー、ベルト166等を介してラインシャフト168を回転させ、ラインシャフト168の回転がギヤボックス169bを介してねじ軸172を回転させ、ねじ軸172の回転が、ねじ軸172と螺合したナットを固着したスライダ179と共にスライダ179に取り付けられた支持台182をY方向に移動させる。これにより、支持台182に配置された吸盤装置111をY方向に移動させる。
【0072】
以上のX方向移動装置120bと、Y方向移動装置121bとは、その作動により、ガラス板2に対して相対的に研磨ヘッド110をA方向に移動させる。
【0073】
回動手段122bは、回動手段122の電動モータ156及びラインシャフト152を共有しており、更に、ラインシャフト152に取り付けられたベベルギヤ151と、ベベルギヤ151と歯合するベベルギヤ148と、ベベルギヤ148が上端に取り付けられたZ方向に伸びるシャフト145と、シャフト145を回転自在に保持するベアリング142とを具備している。シャフト145の下端には、研磨ヘッド110の掴み体39が取り付けられているため、研磨ヘッド110が懸吊的に保持されている。ベアリング142は、X方向移動装置120bの取付台136bに固定されている。電動モーター156の作動により、その出力回転軸の回転が、プーリー153、ベルト154及びプーリー155を介してラインシャフト152を回転させ、ラインシャフト152の回転が、ベベルギヤ148及びベベルギヤ151を介してシャフト145を回動させる。これにより、シャフト145に取り付けられた研磨ヘッド110を回動させる。
【0074】
搬送手段12は、上フレーム125に取り付けられた電動モータ186と、両端で軸受187及び188を介して上フレーム125に回転自在に支持されており、一端が電動モータ186の出力回転軸にプーリ187a、ベルト188a及びプーリー189を介して連結されているX方向に伸びたねじ軸190と、上フレーム125の下面191に取り付けられたX方向に伸びた一対の平行なレール192に、X方向に滑動自在に嵌合したスライダ193と、スライダ193の一端に、ブラケット194、195を介して取り付けられた支持フレーム196と、スライダ193の他端に、ブラケット197を介して取り付けられた支持フレーム198と、スライダ193、支持フレーム196、198のそれぞれに取り付けられた持ち上げ装置201、202、203、204及び205とを具備しており、スライダ193には、ねじ軸190に螺合したナット(図示せず)が固着されており、X方向移動機構69のフレーム82はスライダ193に取り付けられている。持ち上げ装置201、202、203、204及び205は、X方向であって、夫々互いに等しい間隔を有して配されている。持ち上げ装置201、202、203、204及び205は、それぞれ吸盤装置206、207、208、209及び210並びに吸盤装置206、207、208、209及び210を上昇、下降させるエアーシリンダ装置211、212、213、214及び215を具備している。
【0075】
吸盤装置206、207、208、209及び210は、ガラス板2を真空吸着するようにそれぞれ配管弁を経て真空ポンプ(図示せず)に接続されており、エアーシリンダ装置211、212、213、214及び215は、それぞれシリンダ211a、212a、213a、214a及び215aとピストンロッド211b、212b、213b、214b及び215bからなり、ピストンロッド211bの一端には吸盤装置206が取り付けられており、ピストンロッド212bの一端には吸盤装置207が取り付けられており、ピストンロッド213bの一端には吸盤装置208が取り付けられており、ピストンロッド214bの一端には吸盤装置209が取り付けられており、ピストンロッド215bの一端には吸盤装置210が取り付けられている。
【0076】
搬送手段12は、上記構成のほか、更に、入り側に、ガラス板2が載置される載置台220、出側に、ガラス板2を搬出する搬出装置221を具備しており、加工されるべきガラス板2が載置される載置台220の上面222には、ガラス板2の位置を決めるローラ223、224及び225が設けられており、搬出装置221は、フレーム226に支持された電動モータ227と、フレーム226に回転自在に支持された駆動側のドラム228及び従動側のドラム229と、駆動側のドラム228及び従動側のドラム229間に張設された複数の無端ベルト230とを具備しており、電動モータ227の出力回転軸(図示せず)はプーリー、ベルト等233を介して駆動側のドラム228に連結されている。
【0077】
ガラス板2を載置台220からテーブル25まで搬送する第一の搬送工程における搬送手段12は、ガラス板2の皮膜層3を、皮膜層除去装置4によって除去する皮膜層除去加工を行うべく、持ち上げ装置201の吸盤装置206により載置台220に載置されたガラス板2を吸着し、エアーシリンダ装置211により吸着されたガラス板2を持ち上げ、持ち上げたガラス板2を、電動モータ186の作動によりプーリー187a、ベルト188a、プーリー189を介してねじ軸190を回転させて、ねじ軸190に螺合したナット及びナットが固着されたスライダ193をX方向に移動させると共にブラケット194、195を介して支持フレーム196及び持ち上げ装置201をX方向に移動させてテーブル25に載置する。
【0078】
ガラス板2をテーブル25からテーブル44まで搬送する第二の搬送工程における搬送手段12は、皮膜層除去加工が行われたガラス板2に、切断手段6によって主切り線5を形成する切断加工を行うべく、持ち上げ装置202の吸盤装置207によりテーブル25に載置されたガラス板2を吸着し、エアーシリンダ装置212により吸着されたガラス板2を持ち上げ、持ち上げたガラス板2を、電動モータ186の作動によりプーリー187a、ベルト188a、プーリー189を介してねじ軸190を回転させて、ねじ軸190に螺合したナット及びナットが固着されたスライダ193をX方向に移動させると共にブラケット194、195を介して支持フレーム196及び持ち上げ装置202をX方向に移動させてテーブル44に載置する。
【0079】
ガラス板2をテーブル44から無端ベルト99まで搬送する第三の搬送工程における搬送手段12は、切断加工が行われたガラス板2に、押し割り手段6aによって主切り線5に沿って押し割る押し割り加工を行うべく、持ち上げ装置203の吸盤装置208によりテーブル44に載置されたガラス板2を吸着し、エアーシリンダ装置213により吸着されたガラス板2を持ち上げ、持ち上げたガラス板2を、電動モータ186の作動によりプーリー187a、ベルト188a、プーリー189を介してねじ軸190を回転させて、ねじ軸190に螺合したナット及びナットが固着されたスライダ193をX方向に移動させると共にブラケット194、195を介して支持フレーム196及び持ち上げ装置203をX方向に移動させて無端ベルト99に載置する。
【0080】
ガラス板2を無端ベルト99から吸盤装置111まで搬送する第四の搬送工程における搬送手段12は、押し割り加工が行われたガラス板2に、研磨手段10により当該ガラス板2の周縁9を研磨する研磨加工を行うべく、持ち上げ装置204の吸盤装置209により無端ベルト99に載置されたガラス板2を吸着し、エアーシリンダ装置214により吸着されたガラス板2を持ち上げ、持ち上げたガラス板2を、電動モータ186の作動によりプーリー187a、ベルト188a、プーリー189を介してねじ軸190を回転させて、ねじ軸190に螺合したナット、ナットが固着されたスライダ193及びスライダ193に取り付けられた持ち上げ装置204をX方向に移動させて吸盤装置111に載置する。
【0081】
ガラス板2を吸盤装置111から複数の無端ベルト230まで搬送する第五の搬送工程における搬送手段12は、研磨加工が施されたガラス板2を搬出すべく、持ち上げ装置205の吸盤装置210によりガラス板2を吸着し、エアーシリンダ装置215により吸着されたガラス板2を持ち上げ、持ち上げたガラス板2を、電動モータ186の作動によりプーリー187a、ベルト188a、プーリー189を介してねじ軸190を回転させて、ねじ軸190に螺合したナット及びナットが固着されたスライダ193をX方向に移動させると共にブラケット197を介して支持フレーム198及び持ち上げ装置205をX方向に移動させて複数の無端ベルト230に載置する。
【0082】
研磨加工が施されたガラス板2を搬出する搬出装置221は、電動モータ227の作動によりプーリー、ベルト等233及びプーリー234を介して駆動側のドラム228を回転させると共に従動側のドラム229を回転させ、駆動側の228及び従動側のドラム229間に張設された複数の無端ベルト230を走行させることにより、複数の無端ベルト230に載置されたガラス板2を搬出する。
【0083】
搬送手段12は、第一、第二、第三、第四及び第五の搬送工程を同時的に行う。
【0084】
本例のガラス板加工装置1は、更に、数値制御装置(図示せず)を具備しており、この数値制御装置は、電動モータ21、35、65、65a、71、71a、81、81a、91、106、117、126、156、160、186及び227と連結しており、電動モータ21、35、65、65a、71、71a、81、81a、91、106、117、126、156、160、186及び227の出力回転軸の回転を制御することにより、上述及び後述の動作を制御する。
【0085】
また、電動モータ21、106の回転出力軸の回転制御は、数値制御装置により行わせてもよいが、本発明はこれに限定されず、常に一定の回転速度で回転させるようにしてもよい。
【0086】
自動車のフロントガラスに用いる皮膜層3が形成されたガラス板2を、本例のガラス板加工装置1により加工する場合は、目的形状の周囲領域3aの皮膜層3を、皮膜層除去装置4を用いて除去する皮膜層除去加工を行うべく、搬送手段12により載置台220に載置されているガラス板2を搬送してテーブル25に載置し、電動モータ21の作動により砥石20を回転させ、回動手段122によりA方向とD方向とが直交するように、除去ヘッド24を回動させながら、上下動手段32によりZ方向スライド32aに固定された電動モータ21を介して砥石20を下降させ、外表面29を皮膜層3に接触させ、X方向移動装置120及びY方向移動装置121により除去ヘッド24及びテーブル25を移動させることで外表面29をガラス板2に対して相対的にA方向に移動させて領域3aの皮膜層3を除去する。次に、ガラス板2の皮膜層3が除去された領域3a内で当該領域3aに沿って、折割手段8の切断手段6を用いて当該ガラス板2に主切り線5を形成する切断加工を行うべく、搬送手段12によりテーブル25に載置されているガラス板2を搬送してテーブル44に載置し、回動手段122によりカッタホイール41の刃先が常に主切り線5に対して接線方向を保つように切断ヘッド43を回動させながら、エアーシリンダ装置42によりカッタホイール41を皮膜層3が除去された領域3a内に下降させて当該ガラス板2に切断圧を加えて、X方向移動装置120a及びY方向移動装置121aにより切断ヘッド43及びテーブル44を移動させて皮膜層3が除去された領域3a内で当該領域3aに沿って主切り線5を形成する。次に、切断加工が行われたガラス板2の主切り線5に沿って、折割手段8の押し割り手段6aを用いて当該ガラス板2を押し割る押し割り加工を行うべく、搬送手段12によりテーブル44に載置されているガラス板2を搬送して無端ベルト99に載置し、電動モータ65の作動によりベルト、歯付きプーリ等66を介してカッタホイール63の刃先が常に端切り線7に対して接線方向を保つようにカッタホイール63を回動させながら、エアーシリンダ装置64によりカッタホイール63を下降させてガラス板2に切断圧を加えて、X方向移動機構69及びY方向移動機構70によりカッタホイール63を移動させてガラス板2の主切り線5より外側の部分に端切り線7を形成する。そして、端切り線7が形成されたガラス板2を押し割るべく、X方向移動機構69及びY方向移動機構70により押し棒67を移動させて、エアーシリンダ装置68により押し棒67を下降させることで押圧して、ガラス板2を主切り線5に沿って押し割る。押し割り装置61によって押し割られたカレットをカレット収容部102に排出すべく、押し割られたガラス板2が持ち上げ装置204により持ち上げられている間に、電動モータ91の作動によりドラム96及び98を介して無端ベルト99を走行させることで支持装置62の下流端にカレットを移動させて、当該カレットをカレット収容部102に排出する。次に、押し割り加工が行われたガラス板2の周縁9を、研磨手段10を用いて研磨する研磨加工を行うべく、搬送手段12により無端ベルト99に載置されたガラス板2を搬送して吸盤装置111に載置し、電動モータ106の作動により砥石105を回転させ、回動手段122bにより砥石105が研磨部Cでガラス板2の周縁9に対して常に定角度を保つように研磨ヘッド110を回動させながら、X方向移動装置120b及びY方向移動装置121bにより研磨ヘッド110及び吸盤装置111を移動させて、ガラス板2の周縁9を研磨する。次に、研磨加工が行われたガラス板2を搬出すべく、搬送手段12により吸盤装置111に載置されているガラス板2を搬送して複数の無端ベルト230に載置し、搬出装置221の電動モータ227の作動により複数の無端ベルト230を走行させて無端ベルト230に載置されているガラス板2を搬出する。
【0087】
本例のガラス板加工装置1は、皮膜層除去装置4による皮膜層除去加工と、切断手段6による切断加工及び押し割り手段6aによる押し割り加工からなる折割手段8による折り割り加工と、研磨手段10による研磨加工とは、夫々別々のガラス板2に併行して行われる。換言すれば、ガラス板加工装置1は、皮膜層除去装置4により皮膜層3を除去する皮膜層除去加工と、皮膜層3が除去された領域3a内で当該領域3aに沿ってガラス板2を折割手段8により折り割りする折り割り加工と、折り割りされたガラス板2の周縁9を研磨手段10により研磨する研磨加工とを併行して行う。
【0088】
【発明の効果】
本発明に依れば、ガラス板の一方の面に形成された皮膜層に、この皮膜層を除去する除去面を接触させ、この除去面をガラス板に対して相対的にガラス板の一方の面に平行な一の方向に移動させると共に、この除去面をガラス板に対して相対的に一の方向に交差する他の一の方向に移動させて、当該皮膜層を除去面により除去するため、一の方向と他の一の方向とが同一線上の方向とならず、除去面に傷等が生じた場合に、皮膜層が条(筋)となってガラス板に残らないガラス板の皮膜層を除去する方法及びその装置並びにその装置を具備したガラス板加工装置を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス板加工装置の例の右半分正面図である。
【図2】本発明の例の右半分正面図である。
【図3】図1に示す例の一部省略平面図である。
【図4】図1に示す例の除去ヘッドの一部断面拡大側面図である。
【図5】図1に示す例の除去ヘッドの一部断面拡大正面図である。
【図6】図1に示す例の切断ヘッドの拡大正面図である。
【図7】図1に示す例の押し割り手段の拡大平面図である。
【図8】図1に示す例の端切り線形成手段及び押し割り装置の一部断面拡大側面図である。
【図9】図1に示す例の研磨ヘッドの一部断面拡大正面図である。
【符号の説明】
2 ガラス板
2a 一方の面
3 皮膜層
4 皮膜層除去装置
21 電動モータ
29 外表面
120 X方向移動装置
121 Y方向移動装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention includes a method and apparatus for removing a coating layer formed on one surface of a glass plate used for laminated glass or the like of a window of an automobile or a multi-layer glass of a window of a general building. Relates to the processed glass plate processing apparatus.
[0002]
[Problems to be solved by the invention]
Laminated glass having the function of blocking heat rays, ultraviolet rays, etc. is a film layer that blocks heat rays, ultraviolet rays, etc. formed by sputtering (metal deposition) on one surface of each of the two glass plates. It is formed by inwardly facing each other and applying pressure, heat or the like to the two glass plates while sandwiching the polyvinyl butyral sheet between them to adhere the coating layer and the polyvinyl butyral sheet. However, since the coating layer and the polyvinyl butyral sheet are difficult to adhere to each other, their adhesion state tends to be incomplete, and moisture, air, etc. infiltrate from the imperfect part of the surrounding adhesion state, and the polyvinyl butyral sheet becomes Oxidizes, develops color and changes. Therefore, the coating layer around the periphery is removed, and a glass plate and a polyvinyl butyral sheet that are easy to adhere to each other are adhered. In addition, the double-glazed glass having a function of blocking heat rays, ultraviolet rays, and the like is such that the coating layers formed on one side of each of the two glass plates face each other inward, and the space between them is in a sealed state, A spacer is adhered to the periphery between them with an adhesive elastic body (hereinafter referred to as butyl rubber) made of butyl and thiocol. However, since the coating layer and butyl rubber are difficult to adhere to each other, their adhesion state is likely to be incomplete, and moisture or the like enters from the incomplete part of the adhesion state, so that the sealed state cannot be maintained. The heat insulation effect of glass is remarkably reduced, and water droplets and the like are generated in the coating layer. Therefore, the coating layer around the periphery is removed, and a glass plate and butyl rubber, which are easy to adhere to each other, are adhered.
[0003]
By the way, conventionally, the outer surface of the annular grindstone is brought into contact with the film layer around the glass plate, the grindstone is rotated, and the grindstone itself is moved to remove the film layer.
[0004]
However, in the conventional method of removing the film layer, by rotating the grindstone, by moving the grindstone itself, the direction in which the outer surface moves at the contact portion where the outer surface and the film layer are in contact, Since the direction of movement of the outer surface at the contact portion is the same direction, if the outer surface is scratched, the coating layer becomes a streak (stripe) on the glass plate. If the coating layer is left behind easily, the glass plate and the polyvinyl butyral sheet or the glass plate and butyl rubber cannot be completely bonded.
[0005]
The present invention has been made in view of the above-mentioned points, and the object of the present invention is to form a strip (streaks) on the glass plate when a scratch or the like is generated on the removal surface from which the coating layer is removed. An object of the present invention is to provide a method and apparatus for removing a coating layer of a glass sheet that does not remain, and a glass plate processing apparatus including the apparatus.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In the method of removing the coating layer of the present invention by the removal surface, the removal surface for removing the coating layer is brought into contact with the coating layer formed on one surface of the glass plate, and the removal surface is relative to the glass plate. The film layer is moved in one direction parallel to one surface of the glass plate and the removal surface is moved in another direction crossing one direction relative to the glass plate. Is removed by the removal surface.
[0007]
According to the method for removing the coating layer of the present invention with the removal surface, the removal surface is moved in one direction parallel to one surface of the glass plate relative to the glass plate, and the removal surface is moved. Since it is moved in one direction that intersects one direction relative to the glass plate, when the removal surface is scratched, the coating layer becomes a streak and does not remain on the glass plate. Become.
[0008]
In the method of removing the coating layer of the present invention with the removal surface, the removal surface is preferably inclined in one direction with respect to a direction orthogonal to one surface of the glass plate. By inclining the removal surface, the area where the removal surface and the coating layer come into contact with each other increases, so that the coating layer can be efficiently removed.
[0009]
In the method for removing the coating layer of the present invention by the removal surface, preferably, the other direction is orthogonal to the one direction.
[0010]
The apparatus for removing a coating layer of the present invention is in contact with a coating layer formed on one surface of a glass plate, and a removal surface for removing the coating layer and the removal surface relative to the glass plate. First moving means for moving in one direction parallel to one surface and second moving means for moving this removal surface in another direction that intersects one direction relative to the glass plate It is equipped with.
[0011]
According to the coating layer removing apparatus of the present invention, the first moving means moves the removal surface relative to the glass plate in one direction parallel to one surface of the glass plate, and the second movement. The removal surface can be moved in another direction that intersects in one direction relative to the glass plate by means, so that when the removal surface is scratched, the coating layer is striped. ) And hardly remains on the glass plate.
[0012]
In the film layer removing apparatus of the present invention, preferably, the removal surface is arranged so as to be inclined toward one direction with respect to a direction orthogonal to one surface of the glass plate, and the removal surface is inclined. Since the area where the removal surface and the coating layer come into contact with each other increases, the coating layer can be efficiently removed.
[0013]
In the film layer removing apparatus of the present invention, preferably, the other direction is orthogonal to the one direction.
[0014]
The film layer removing apparatus of the present invention preferably has a removal head including a grindstone having an annular outer surface as a removal surface and a rotating means as a second moving means. Is configured to rotate the grindstone with the center of the annular outer surface as the rotation axis in order to move the outer surface in the other direction.
[0015]
In the film layer removal apparatus of the present invention, preferably, the removal head extends in a direction perpendicular to one surface of the glass plate relative to the glass plate and passes through a contact portion of the removal surface with the film layer. Rotating means for rotating about the rotation axis is provided.
[0016]
The rotation means of the film layer removing apparatus of the present invention is preferably configured to rotate the removal head so that the other direction maintains a constant angle with respect to the one direction.
[0017]
The first moving means of the film layer removing apparatus of the present invention includes an X-direction moving device that moves the removal surface relative to the glass plate in the X direction parallel to one surface of the glass plate, and the removal surface. A Y-direction moving device that moves relative to the glass plate in the Y direction parallel to one surface of the glass plate orthogonal to the X direction.
[0018]
The glass plate processing apparatus equipped with the coating layer removing device of the present invention folds the coating layer removing device and the glass plate from which the coating layer has been removed along the region within the region from which the coating layer has been removed. It comprises a folding means, a polishing means for polishing the periphery of the glass plate that has been split by the splitting means, and a transport means for sequentially transporting the glass plate to the coating layer removing device, the folding means and the polishing means. .
[0019]
According to the glass plate processing apparatus equipped with the coating layer removing apparatus of the present invention, the coating layer removing process for removing the coating layer by the coating layer removing apparatus, and the glass along the region within the region from which the coating layer has been removed. It is possible to perform both the splitting process of splitting the plate with the splitting means and the polishing process of polishing the peripheral edge of the split glass plate with the polishing means, and removing the coating layer with a single device. Processing, folding and polishing can be performed consistently in a flow process.
[0020]
The folding means of the glass plate processing apparatus of the present invention includes a cutting means for forming a main cutting line for cutting the glass plate from which the coating layer has been removed, and a glass plate on which the main cutting line is formed as a main cutting line. And a splitting means for splitting along.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described in more detail based on preferred examples shown in the drawings. The present invention is not limited to these examples.
[0022]
1 to 9, the glass plate processing apparatus 1 of the present example includes a film
[0023]
The film
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
The vertical movement means 32 is electrically driven so that the
[0027]
The vertical movement means 32 is an air cylinder device (not shown) comprising a piston rod (not shown) attached to the Y-
[0028]
The position
[0029]
The position
[0030]
The table 25 has a width for planarly supporting the
[0031]
The table 25 may be a suction cup device (not shown) connected to a vacuum pump through a piping valve so as to vacuum-suck the
[0032]
The
[0033]
The cutting means 6 and the polishing means 10 described later include an
[0034]
The Y-
[0035]
The
[0036]
Note that the cutting means 6 and the polishing means 10 described later share the
[0037]
The rotating means 122 includes a
[0038]
During the removal of the
[0039]
The cutting means 6 and the polishing means 10 described later share the
[0040]
As described above, the coating
[0041]
The folding means 8 includes a cutting means 6 for forming a main cutting line 5 for breaking the
[0042]
The cutting means 6 includes a cutting
[0043]
The cutting
[0044]
The
[0045]
The position
[0046]
The
[0047]
The table 44 has a width for planarly supporting the entire
[0048]
The
[0049]
The Y-
[0050]
The X
[0051]
The rotating means 122a shares the
[0052]
The splitting means 6a includes end cut
[0053]
The end cut
[0054]
The end cut
[0055]
The
[0056]
In the end cutting
[0057]
The Y-
[0058]
The
[0059]
The end cutting
[0060]
The
[0061]
The
[0062]
The polishing means 10 includes a polishing
[0063]
The polishing
[0064]
The
[0065]
The vertical movement means 114 is rotatably supported by a Z-
[0066]
The vertical movement means 114 is an air cylinder device (not shown) comprising a piston rod (not shown) attached to the Y-
[0067]
The fine
[0068]
The fine
[0069]
The
[0070]
The
[0071]
The Y-
[0072]
The
[0073]
The rotating means 122b shares the
[0074]
The conveying means 12 is rotatably supported by the
[0075]
The
[0076]
In addition to the above configuration, the transport means 12 further includes a mounting table 220 on which the
[0077]
The transport means 12 in the first transporting process for transporting the
[0078]
The transporting means 12 in the second transporting process for transporting the
[0079]
The transporting means 12 in the third transporting process for transporting the
[0080]
The conveying means 12 in the fourth conveying step for conveying the
[0081]
The conveying means 12 in the fifth conveying step for conveying the
[0082]
The
[0083]
The conveying means 12 performs the first, second, third, fourth and fifth conveying steps simultaneously.
[0084]
The glass plate processing apparatus 1 of this example further includes a numerical control device (not shown), which includes the
[0085]
Further, the rotation control of the rotation output shafts of the
[0086]
When processing the
[0087]
The glass plate processing apparatus 1 of this example includes a film layer removing process by the film
[0088]
【The invention's effect】
According to the present invention, a removal surface for removing the coating layer is brought into contact with the coating layer formed on one surface of the glass plate, and the removal surface is relatively positioned relative to the glass plate on one side of the glass plate. In order to remove the coating layer by the removal surface by moving the removal surface in one direction parallel to the surface and moving the removal surface in another direction that intersects one direction relative to the glass plate. The coating of the glass plate that does not remain on the glass plate when the removal surface is scratched, etc., when the direction of one and the other are not on the same line, A method and apparatus for removing a layer, and a glass plate processing apparatus including the apparatus can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a right half front view of an example of a glass plate processing apparatus of the present invention.
FIG. 2 is a right half front view of an example of the present invention.
3 is a partially omitted plan view of the example shown in FIG. 1. FIG.
4 is a partially sectional enlarged side view of the removing head of the example shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is a partially sectional enlarged front view of the removing head of the example shown in FIG. 1;
6 is an enlarged front view of the cutting head of the example shown in FIG. 1. FIG.
7 is an enlarged plan view of the push splitting means of the example shown in FIG.
8 is a partially sectional enlarged side view of the end cut line forming means and the splitting device of the example shown in FIG. 1. FIG.
9 is an enlarged front view of a partial cross section of the polishing head of the example shown in FIG. 1. FIG.
[Explanation of symbols]
2 Glass plate
2a One side
3 Film layer
4 Film layer removal device
21 Electric motor
29 Outer surface
120 X-direction moving device
121 Y-direction moving device
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