JP4489326B2 - City gas supply method and apparatus - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、都市ガス供給方法及び装置に関し、より詳しくは都市ガス導管網、すなわち都市ガス導管ネットワークの都市ガス中から一つの成分を取り出して消費し、他の成分を該導管網に戻すようにしてなる都市ガス供給方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
都市ガスは、メタンを主成分とし、プロパン、ブタンなどの重質炭化水素ガスにより熱量や燃焼性が調節され、また漏洩保安上の目的、すなわち漏洩時に使用者などに気づかせるために付臭剤が添加されている。例えば13Aといわれる都市ガスの組成は、一例としてメタン=87.8%(容量%、以下同じ)、エタン=5.9%、プロパン、ブタン等=6.3%であり、付臭剤として数ppmレベルのDMS(ジメチルサルファイド)やTBM(ターシャリーブチルメルカプタン)、あるいはTHT(テトラヒドロチオフェン)等の硫黄化合物が添加されている。
【0003】
都市ガスは、その製造工場からパイプライン(すなわち基幹パイプライン)を経て、都市ガス導管網の都市ガス供給ラインを通して供給され、工業用や家庭用の燃料として用いられるが、近年、その利用形態が多様化し、都市ガス中のある一成分、例えばメタンのみを利用したいという需要家も出現している。
【0004】
固体高分子型燃料電池(PEFC)やリン酸型燃料電池(PAFC)では燃料として水素が使用される。これらの燃料電池を設置し、稼働させている需要家においては、都市ガスを水素の製造用原料として使用する。水素の工業的製造方法の一つである水蒸気改質法では、その改質器中、Ni系、Ru系等の触媒の存在下で都市ガスに水蒸気を加えて改質し、水素リッチな改質ガスに変えられる。
【0005】
こうして得られる水素をそれらの燃料電池用の燃料として用いる場合は、改質器は燃料電池の上流側に配置される。このような、専ら都市ガスを燃料電池の燃料水素源として利用する需要家では、100%水素が既存の導管網から得られれば最も都合がよいが、その場合同じ導管網に接続する既存の都市ガス消費機器が利用できなくなる、という問題がある。
【0006】
そこで本出願人は、水素を所定割合で含む都市ガスを既存の導管網を通じて供給し、水素が必要な需要家において水素を分離して利用し、水素分離後の残りのガスを導管網に戻す方法を先に開発し、出願している(特願2001−12251)。この発明では、都市ガスの製造工場での製造過程で水素を都市ガスの燃焼性の範囲等に収まるように混入し、これを都市ガス導管網で輸送する。そして、例えば水素を燃料とする燃料電池を用いている需要家、すなわち、専ら水素を必要としている需要家において、都市ガス導管から水素を含む都市ガスを引き込み、分離装置で水素を選択的に分離して燃料電池に使用し、水素を分離した後の残りのガスを都市ガス導管網に戻入する。その際、戻入後の都市ガス導管網内の都市ガスが、都市ガスとして予め定められている燃焼性等の範囲内となるように水素の分離量を制御する。
【0007】
上記出願に係る発明によれば、現在の都市ガス導管網をそのまま利用して都市ガスを供給し、既存の都市ガス消費機器が問題なく使用でき、かつ、水素が必要な需要家には水素を供給できるが、都市ガス製造工場での都市ガス製造過程の中において水素の製造、混入のための設備を別途必要とするという問題がある。
【0008】
そこで、既存の都市ガス供給の形態を前提にした場合、都市ガスからメタンのみを得て改質して水素を製造し、都市ガス中の他の成分を改質器に導入することがなければ、改質用の触媒が都市ガスに混入されている付臭剤によって性能劣化をきたす、という問題も回避でき、燃料電池の需要家にとって便宜である。
【0009】
また、都市ガスを燃料として走行する自動車について考えてみると、燃料である都市ガスは自動車に積載する燃料タンクに圧縮して貯蔵され、その貯蔵量によって走行距離が決まってしまう。この走行距離を延ばすためには積載燃料の増量が求められるが、一方で燃料タンクの体積には限度がある。この限られた体積内に燃料を更に多く貯蔵する方法の一つとして、燃料タンク内に吸着剤を充填し、より多量の燃料用都市ガスを貯蔵するという技術が開発されている。
【0010】
例えば活性炭等の吸着剤の吸着作用は、主としてその中の細孔を利用することから、吸着される分子の大きさと細孔径との関係により定まるが、都市ガスを吸着させる場合、細孔径の均一性(バラツキ)その他の条件如何によっては都市ガスの主成分であるメタン以外の重質成分が吸着され、重質成分の吸着は都市ガスの吸着、脱着、つまり「燃料充填−走行による燃料消費−燃料充填」の繰り返しの中で燃料タンクへの貯蔵効率の低下を引き起こすことが知られている。
【0011】
そこで、既存の都市ガス供給の形態を前提にした場合、都市ガスからメタンのみを得て自動車用燃料として用い、他の重質成分を燃料タンクに導入することがなければ、吸着剤を充填した燃料タンクにおいて上記のような貯蔵効率の低下を引き起こすことがなくなり、都市ガスを燃料として走行する自動車の需要家において便宜である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、これまで、既存の都市ガス消費機器を使用する需要家と、都市ガス中の特定成分であるメタンのみを利用したい需要家が混在した場合に、それら双方の需要家に対応できる都市ガスの供給方法、供給装置はないのが現状である。
本発明は、以上のような要請に応えるとともに、以上のような問題を解決し、しかも都市ガスの利用形態をさらに多様化させることができる、都市ガス供給方法及び都市ガス供給装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、都市ガスを都市ガス導管網を介して需要家に供給するに際して、該導管網における一以上の需要家において、都市ガス中のメタンを分離して利用し、分離後の都市ガスの少なくとも一部を該導管網に戻入することを特徴とする都市ガス供給方法を提供する。
【0014】
また本発明は、都市ガスを都市ガス導管網を介して需要家に供給するための装置であって、該導管網における一以上の需要家に都市ガス中のメタンを分離するメタン分離装置を設け、メタン分離後の都市ガスの少なくとも一部を該導管網に戻入するようにしてなることを特徴とする都市ガス供給装置を提供するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明は、都市ガスを都市ガス導管網を介して需要家に供給することを前提とし、該導管網における一以上の需要家、すなわち一または複数の需要家において都市ガス中のメタンを分離して利用し、分離後の都市ガスの少なくとも一部を該導管網に戻入することを特徴とする。この場合、分離後の都市ガスが戻入された都市ガスの組成や熱量等は分離されるメタン量により変動する。そこで分離するメタン量は、分離後の都市ガスが戻入された都市ガスの組成や熱量等が所定の範囲内に収まるように制御する。
【0016】
本発明を実施する装置としては、都市ガスの供給を受ける需要家において、都市ガスからメタンのみ、あるいは実質上メタンのみを分離する分離装置を設ける。そして、当該メタンの需要家は、分離装置で分離したメタンのみ、あるいは実質上メタンのみを消費し、分離されないで残る都市ガスの少なくとも一部、すなわち分離装置で分離されないで残る都市ガスの一部ないし全部を都市ガス導管に戻すようにする。ここで実質上メタンのみとは、分離装置の性能に起因してメタンに近似するエタン等の分子が幾分含まれる場合があるからである。
【0017】
分離装置としては、都市ガスからメタンのみ、あるいは実質上メタンのみを分離できる装置であればいずれも用いられ、高分子膜法による分離装置、吸着剤を用いる分離装置など適宜の手段を用いることができる。一例として高分子膜法による場合、例えばポリイミド系、ポリオレフィン系、酢酸セルローズ等のセルロース系、あるいはシリコーン系などの高分子で構成された平膜や管状膜などの形の高分子膜を用い、都市ガスからメタンのみ、あるいは実質上メタンのみを透過させて分離する。この場合、メタンの透過率は都市ガス導入側とメタン導出側との圧力差に左右されるので、その圧力差をコントロールすることにより、メタンの分離量を制御することができる。
【0018】
次に、メタン分離後の都市ガスについては、その燃焼性、すなわちその組成、燃焼速度及び熱量が所定範囲内に収まるように制御する。すなわち、分離後の都市ガスの組成、燃焼速度及び熱量は分離されるメタン量により変動する。そこで、都市ガスから分離するメタン量は、分離後の都市ガスの組成、燃焼速度及び熱量が所定範囲内に収まるように制御する。
【0019】
都市ガスの燃焼性については、燃焼速度(MCP)、ウォッベ指数(WI)が規定されている。このうち燃焼速度(MCP)はガスの組成によって決まり、下記式(1)〜(2)によって算出される。またウォッベ指数(WI)はガスの熱量及び比重によって決まり、下記式(3)によって得られる指数である。
【0020】
【数 1】
【0021】
【数 2】
【0022】
都市ガスのうちガス種13Aでは、MCPについては35≦MCP≦47の範囲、WIについては52.7≦WI≦57.8の範囲と規定されている。そこで本発明においては、分離後の都市ガスが戻入された都市ガスのMCP及びWIが、それぞれ35≦MCP≦47及び52.7≦WI≦57.8の範囲となるようにメタン分離量を制御する。これにより分離後の都市ガスが戻入された都市ガスにおいても規定された燃焼性となり、メタンのみを利用する需要家の下流側に位置する需要家の都市ガスの利用について問題が生じることがない。
【0023】
【実施例】
以下、実施例に基づき本発明をさらに詳しく説明するが、本発明がこれら実施例により制限されないことはもちろんである。
【0024】
〈実施例1〉
図1は都市ガス製造工場における都市ガス製造過程、図2は都市ガスが製造工場から需要家に至るまでの供給系統の概略を示す図である。都市ガスは、通常LNGが主原料であり、これに熱量調整のためLPGが加えられる。LNGとLPGはそれぞれLNGタンクとLPGタンクから配管を経て混合部(混合装置)に送られる。混合部で混合された後、気化装置へ送られる。気化装置で気化された都市ガスは昇圧器で昇圧され、パイプラインから導管網の都市ガス供給ラインを経て各需要家へ供給される。
【0025】
図3は需要家導管網の一部、すなわち水素を燃料とする燃料電池(PEFC)を備えた需要家への配管系統を示す図である。需要家用配管は導管網の都市ガス供給ラインから分岐されている。都市ガスは該分岐配管から流量制御弁を経てメタン分離装置に供給される。メタン分離装置では高分子膜法等によりメタンが分離される。メタン分離装置で得られたメタンは改質器に供給され、ここで改質されて水素を主成分とする改質ガスとなり、燃料電池の燃料として利用される。
【0026】
一方、メタン分離装置でメタンが分離された後の都市ガスは、都市ガス供給ラインに戻入配管を通して戻される。メタンが分離された後の都市ガスはメタンが分離される前の都市ガスと比べてメタン量が減少し、相対的に重質の炭化水素ガスの量が増加しているので、燃焼速度等も変化している。このため、メタンが分離された後の都市ガスが都市ガス供給ラインに戻入された場合、戻入された地点より下流側の都市ガスにおいてガス種13Aとしての許容領域から逸脱する危険がある。そこで分離後の都市ガスが戻入された都市ガスにおいてもガス種13Aの範囲内に収まるようメタン分離量を制御する。
【0027】
図4はこの分離制御系を示す図である。この制御系は、メタン分離装置において分離後の都市ガスが戻入された都市ガスにおいて所定の燃焼性を保持し得る範囲内でメタンを分離するよう制御する機構であり、記憶装置、演算部、制御部等を備えたコンピュータを利用した制御コントローラを備え、メタン分離装置でのメタン分離量を、分離後の都市ガスを戻入した都市ガスがその燃焼性の範囲内に収まるよう制御するように構成されている。
【0028】
記憶装置には、予めメタン分離量とメタン分離後の都市ガスが戻入された都市ガスの燃焼性との関係、すなわちメタン分離量とメタン分離後の都市ガスが戻入された都市ガスの燃焼速度(MCP)、ウォッベ指数(WI)との関係を記憶させておく。具体的には、都市ガス:13AのMCPは35≦MCP≦47の範囲、WIは52.7≦WI≦57.8の範囲と規定されているので、分離後の都市ガスが戻入された都市ガスのMCP及びWIが、それぞれ、上記範囲に収まるようにメタンの分離量を制御する。
【0029】
メタン分離装置の使用時において、分岐配管からの都市ガス中のメタン量を分岐配管に設置したメタンセンサで検知し、その検知値を図4中点線で示すように導線等を介して逐次制御コントローラに入力する。ここで得られたメタン量は都市ガス供給ラインの分岐配管の上流側と等しいと考えられるが、別途都市ガス製造工場からメタン量等都市ガスの組成データについて適宜通信手段等を利用して提供を受けてもよく、また組成等が安定していれば定数として制御コントローラで保持してもよく、それらを検知値と併用してもよい。これにより都市ガス中のメタン量をより高精度で把握することができる。
【0030】
メタンの分離量を決定すると、メタン分離後の残りの都市ガスを戻入した下流における都市ガス供給ラインの組成が決定する。そこで、演算部ではその検知値とメタン分離量とメタン分離後の都市ガスが戻入された都市ガスの燃焼性との関係を基にメタン分離量を算出する。この算出値に対応して流量制御弁の開度を調整、制御し、またはメタン分離装置の下流にあるポンプの能力を調整、制御して、或いはこれを併用することで、メタン分離装置に導入する都市ガスの圧力を制御する。その際、メタンセンサでの検知に代えるか、またはその検知と併用して、都市ガス供給ラインを流れる組成データとして都市ガス製造工場等からの組成データを取り込んで利用するようにしてもよい。
【0031】
高分子膜法による分離装置でのメタン分離量は、入側都市ガスの圧力及び分離メタン側(メタンが透過した側)の圧力と相関関係があるので、分離メタン側の圧力を一定とすると、流量制御弁の開度を調整、制御することによりメタン分離装置でのメタン分離量が制御される。本例では、こうして、メタン分離後の都市ガスが戻入された都市ガスの燃焼速度(MCP)、ウォッベ指数(WI)を都市ガス:13Aとして許容される前記範囲内に収めることができる。
【0032】
〈実施例2〉
本例は、表1に示す組成の都市ガスが流れている都市ガス供給ラインにおいて、本発明を実施する例である。図5に示すように、都市ガス供給ラインにループなどがなく、複数の需要家が直列に都市ガス供給ラインに存在している。ここで都市ガス供給ライン内の流量は1,000Nm3/hである。需要家1において10Nm3/h分岐して、表2に示す性能をもつ分離膜(ポリイミド系分離膜)を使用してメタンを分離し、残りを都市ガス供給ラインに戻す。表2中、分離係数とは、物質が当該膜をどのくらい通過するかの割合を意味し、メタンは分離係数1、すなわちすべて膜を通過し、ブタンは膜を通過せず、エタンとプロパンはそれぞれ33%、3.3%膜を通過する。
【0033】
【表 1】
【0034】
【表 2】
【0035】
需要家1の上流(A)では表1に示す組成の都市ガスが流れている。需要家1においてメタンを使用し、残りのガスを都市ガスラインに戻すと、需要家1の下流(B)における組成は、メタン=88.41%、エタン=4.63%、プロパン=5.45%、ブタン=1.51%、流量=991Nm3/hとなる。都市ガスから需要家1において専らメタンを取り出して消費し、残りのガスを戻入させているためメタン濃度は減少し、消費されずに戻されるブタンの濃度は相対的に上昇する。戻入箇所の下流(B)において、WI=56.9、MCP=37.1であり、これは13Aガスの範囲内であることから、前述の条件で本発明を実施することができ、下流側の需要家がガスレンジなどの既存の都市ガス消費機器を専ら使用する需要家であっても問題が生じることはない。
【0036】
また、需要家1において分岐量を260Nm3/hとし、前述の条件でメタンを使用し、残りを戻入すると、下流(B)において、WI=57.8、MCP=37.3となる。これ以上分岐してしまうと、WIが13Aガスの範囲外となるため、下流側に専ら既存の都市ガス消費機器を使用する需要家が存在すると問題が生じるため、本条件では最も上流側の需要家における最大の分岐量が260Nm3/hとなる。
【0037】
〈実施例3〉
本例は、実施例2と同じく、表1に示す組成の都市ガスが流れている都市ガス供給ラインにおいて、本発明を実施する別の例である。ここで都市ガス供給ライン内の流量は1,000Nm3/hである。図5に示すように、需要家1〜nにおいて、順次、それぞれ10Nm3/h分岐し、表2に示す性能をもつ分離膜を使用してメタンを分離し、残りを都市ガス供給ラインに戻す。図6は、こうして各需要家の下流側におけるWIをプロットしていった図である。26番目の需要家の下流側におけるガス組成は、メタン=85.66%、エタン=5.43%、プロパン=6.96%、ブタン=1.95%、流量=768.4Nm3/h、WI=57.77(図6)、MCP=37.3となる。27番目の需要家の上流側におけるWI=57.77であるので、27番目の需要家が既存の都市ガス消費機器を専ら使用する需要家であれば問題はないが、27番目の需要家がメタンの需要家であれば、下流側でWI=57.8を超えるので、本実施例の条件においては26のメタンの需要家が直列に存在し得ることになる。
【0038】
〈実施例4〉
図7は導管網における天然ガス自動車スタンドを備える需要家への配管系統を示す図である。需要家用配管は導管網の都市ガス供給ラインから分岐され、都市ガスは該分岐配管から流量制御弁を経てメタン分離装置に供給される。メタン分離装置では高分子膜法等によりメタンが分離され、メタン分離装置で分離されたメタンはタンクに貯えられる。
【0039】
メタン分離装置の使用時において、(1)分岐配管からの都市ガス中のメタン量をメタンセンサで検知すること、(2)その検知値を基にして制御コントローラで流量制御弁の開度を調整、制御し、メタン分離装置に導入する都市ガスの圧力を制御すること、(3)流量制御弁の開度を調整、制御することにより(またはメタン分離装置の下流にあるポンプの能力を調整、制御して、或いはこれを併用して)メタン分離装置でのメタン分離量を制御すること、(4)こうして、メタン分離後の都市ガスが戻入された都市ガスの燃焼速度(MCP)、ウォッベ指数(WI)を都市ガス:13Aとして許容される範囲内に収めること、等については実施例1と同様である。
【0040】
メタン分離装置より得られ、タンクに一旦貯蔵されたメタンは、都市ガスを燃料として走行する自動車に搭載された燃料タンクに供給され、充填される。ここで、充填の速度や該タンクの貯蔵時の圧力等の関係から、適宜充填用の昇圧器を使用して充填することが望ましい。タンクにはメタンのみが貯えられていることから、自動車に搭載された燃料タンクが前述の吸着剤を充填した形式の場合、重質の炭化水素ガスの妨害なく充填できるので充填量を増やすことができる。
【0041】
本実施例の場合、都市ガスから一度にメタンを分離して前述のタンクに貯蔵してもよいが、常時都市ガスから少しずつメタンを分離して貯めておくか、あるいは他の需要家が使用していないか、他の需要家の使用量が少ない時間帯、例えば深夜から早朝にかけてメタンを分離してタンクに貯めておき、需要に応じてタンクから自動車に搭載された燃料タンクに充填するようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、メタンのみ、あるいは実質上メタンのみを必要とする需要家において、既設の都市ガス供給ラインをそのまま利用し、都市ガスからメタンのみ、あるいは実質上メタンのみを分離して利用し得るようにすることにより、都市ガスの利用態様を多様化させることができるなど各種効果が得られる。既設の都市ガス供給ラインをそのまま利用できることから実用上も非常に有用である。
【0043】
さらに、燃料電池の需要家においては、メタン分離装置の部分においてメタンのみを取り出し、都市ガス中の他成分を改質装置に導入することがなければ、改質用の触媒が都市ガスに混入されている付臭剤によって性能劣化を来す、という問題も回避できる点で有用である。
【0044】
また、現在都市ガスを燃料として走行する自動車においては、燃料が単一の成分となることで効率の向上や排気ガス中の有害成分の抑制のためのエンジン等の調整がしやすくなるという点でも有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】都市ガス製造工場における都市ガス製造過程を示す図
【図2】都市ガス製造工場から需要家に至るまでの供給系統の概略を示す図
【図3】導管網における水素を燃料とする燃料電池を備えた需要家サイドの配管系統を示す図(実施例1)
【図4】需要家でのメタン分離装置の制御系統を示す図(実施例1)
【図5】実施例2〜3を示す図
【図6】実施例3における需要家1〜nにおいて、各需要家の下流側におけるWIをプロットした図
【図7】導管網における天然ガス自動車スタンドを備える需要家への配管系統を示す図(実施例4)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a city gas supply method and apparatus, and more particularly, to extract and consume one component from a city gas conduit network, that is, city gas of a city gas conduit network, and return the other components to the conduit network. The present invention relates to a method and apparatus for supplying city gas.
[0002]
[Prior art]
City gas is mainly composed of methane, and its calorific value and flammability are controlled by heavy hydrocarbon gases such as propane and butane. It is also an odorant for leakage safety purposes, that is, to let users notice when leaking. Is added. For example, the composition of city gas called 13A is, for example, methane = 87.8% (volume%, the same applies hereinafter), ethane = 5.9%, propane, butane, etc. = 6.3%. Sulfur compounds such as DMS (dimethyl sulfide), TBM (tertiary butyl mercaptan), or THT (tetrahydrothiophene) at a ppm level are added.
[0003]
City gas is supplied from the manufacturing plant through a pipeline (that is, the main pipeline) through the city gas supply line of the city gas pipeline network and used as fuel for industrial and household use. Consumers who have diversified and want to use only one component of city gas, such as methane, have also appeared.
[0004]
Hydrogen is used as a fuel in polymer electrolyte fuel cells (PEFC) and phosphoric acid fuel cells (PAFC). For customers who install and operate these fuel cells, city gas is used as a raw material for hydrogen production. In the steam reforming method, which is one of the industrial production methods of hydrogen, steam is added to city gas in the reformer in the presence of a catalyst such as Ni-based or Ru-based reforming to improve the hydrogen-rich reforming. Can be changed to quality gas.
[0005]
When the hydrogen thus obtained is used as fuel for those fuel cells, the reformer is disposed upstream of the fuel cells. In such a consumer who uses city gas exclusively as a fuel hydrogen source for fuel cells, it is most convenient if 100% hydrogen can be obtained from the existing conduit network, in which case the existing city connected to the same conduit network There is a problem that the gas consuming device cannot be used.
[0006]
Therefore, the present applicant supplies city gas containing hydrogen in a predetermined ratio through an existing conduit network, and separates and uses hydrogen in a consumer who needs hydrogen, and returns the remaining gas after hydrogen separation to the conduit network. A method has been developed and filed (Japanese Patent Application No. 2001-12251). In the present invention, hydrogen is mixed so as to be within the combustible range of city gas during the manufacturing process at the city gas manufacturing plant, and this is transported through the city gas conduit network. For example, in a consumer who uses a fuel cell using hydrogen as a fuel, that is, a consumer who needs hydrogen exclusively, city gas containing hydrogen is drawn from a city gas conduit, and hydrogen is selectively separated by a separator. Then, the remaining gas after separating the hydrogen used in the fuel cell is returned to the city gas conduit network. At that time, the separation amount of hydrogen is controlled so that the city gas in the city gas conduit network after the return is within the range of flammability and the like predetermined as the city gas.
[0007]
According to the invention relating to the above application, city gas is supplied using the current city gas pipeline network as it is, existing city gas consuming equipment can be used without problems, and hydrogen is required for consumers who need hydrogen. Although it can be supplied, there is a problem in that a facility for producing and mixing hydrogen is separately required in the city gas production process in the city gas production plant.
[0008]
Therefore, assuming the existing form of city gas supply, if only methane is obtained from city gas and reformed to produce hydrogen and other components in city gas are not introduced into the reformer The problem that the reforming catalyst is deteriorated in performance by the odorant mixed in the city gas can be avoided, which is convenient for fuel cell customers.
[0009]
Considering an automobile that runs on city gas as fuel, city gas, which is fuel, is compressed and stored in a fuel tank loaded on the automobile, and the travel distance is determined by the amount of storage. In order to extend this travel distance, an increase in the amount of loaded fuel is required, but there is a limit to the volume of the fuel tank. As a method for storing a larger amount of fuel in this limited volume, a technique has been developed in which a fuel tank is filled with an adsorbent and a larger amount of city gas for fuel is stored.
[0010]
For example, the adsorption action of an adsorbent such as activated carbon is mainly determined by the relationship between the size of the molecule to be adsorbed and the pore diameter because it uses the pores in the adsorbent. Depending on the conditions and other conditions, heavy components other than methane, which is the main component of city gas, are adsorbed, and the adsorption of heavy components is the adsorption and desorption of city gas, that is, "fuel filling-fuel consumption by running- It is known that the storage efficiency in the fuel tank is reduced during the repetition of “fuel filling”.
[0011]
Therefore, assuming the existing city gas supply mode, if only methane is obtained from city gas and used as fuel for automobiles, and other heavy components are not introduced into the fuel tank, the adsorbent is filled. The fuel tank does not cause the above-described decrease in storage efficiency, which is convenient for automobile customers who run on city gas as fuel.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
However, until now, when there are both consumers who use existing city gas consuming equipment and customers who want to use only methane, which is a specific component in city gas, there is a city gas that can be used by both consumers. At present, there is no supply method or supply device.
The present invention provides a city gas supply method and a city gas supply apparatus that can meet the above demands, solve the above problems, and further diversify the use forms of city gas. With the goal.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, when city gas is supplied to a consumer via a city gas conduit network, the methane in the city gas is separated and used by one or more consumers in the conduit network, and the city gas after separation is used. A city gas supply method is provided, wherein at least a part of the city gas is returned to the conduit network.
[0014]
The present invention also provides an apparatus for supplying city gas to a consumer via a city gas conduit network, wherein the methane separation device for separating methane in the city gas is provided to one or more consumers in the conduit network. The present invention provides a city gas supply apparatus characterized in that at least a part of the city gas after methane separation is returned to the conduit network.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention is based on the assumption that city gas is supplied to consumers through a city gas pipeline network, and methane in the city gas is separated at one or more customers in the pipeline network, that is, at one or more customers. And at least a part of the separated city gas is returned to the conduit network. In this case, the composition and calorific value of the city gas from which the separated city gas is returned vary depending on the amount of methane to be separated. Therefore, the amount of methane to be separated is controlled so that the composition, amount of heat, and the like of the city gas into which the separated city gas is returned are within a predetermined range.
[0016]
As an apparatus for carrying out the present invention, a separator for separating only methane or substantially only methane from city gas is provided in a consumer who receives supply of city gas. The methane consumer consumes only methane separated by the separator, or substantially only methane, and remains at least part of the city gas that remains unseparated, that is, part of the city gas that remains unseparated by the separator. Or return everything to the city gas conduit. Here, “substantially only methane” is because some molecules such as ethane that approximate to methane may be included due to the performance of the separator.
[0017]
As the separation apparatus, any apparatus capable of separating only methane or substantially only methane from city gas can be used, and appropriate means such as a separation apparatus using a polymer membrane method or a separation apparatus using an adsorbent can be used. it can. For example, in the case of the polymer film method, for example, a polymer film in the form of a flat film or a tubular film made of a polymer such as a polyimide, a polyolefin, a cellulose such as cellulose acetate, or a silicone is used. The gas is separated by permeating only methane or substantially only methane. In this case, since the methane permeability depends on the pressure difference between the city gas inlet side and the methane outlet side, the amount of methane separated can be controlled by controlling the pressure difference.
[0018]
Next, the city gas after methane separation is controlled so that its combustibility, that is, its composition, combustion rate, and heat quantity are within a predetermined range. That is, the composition, burning rate, and heat amount of the city gas after separation vary depending on the amount of methane to be separated. Therefore, the amount of methane separated from the city gas is controlled so that the composition, combustion rate, and heat amount of the separated city gas are within a predetermined range.
[0019]
As for the combustibility of city gas, a combustion rate (MCP) and a Wobbe index (WI) are defined. Of these, the combustion rate (MCP) is determined by the gas composition and is calculated by the following equations (1) to (2). The Wobbe index (WI) is determined by the heat quantity and specific gravity of the gas, and is an index obtained by the following equation (3).
[0020]
[Equation 1]
[0021]
[Expression 2]
[0022]
In the city gas 13A among the city gases, MCP is defined as a range of 35 ≦ MCP ≦ 47, and WI is defined as a range of 52.7 ≦ WI ≦ 57.8. Therefore, in the present invention, the amount of methane separation is controlled so that the MCP and WI of the city gas into which the separated city gas is returned are in the ranges of 35 ≦ MCP ≦ 47 and 52.7 ≦ WI ≦ 57.8, respectively. To do. As a result, the city gas into which the separated city gas is returned is also flammable, and there is no problem with the use of the city gas of the consumer located downstream of the customer who uses only methane.
[0023]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although this invention is demonstrated in more detail based on an Example, of course, this invention is not restrict | limited by these Examples.
[0024]
<Example 1>
FIG. 1 is a diagram showing a city gas production process in a city gas production plant, and FIG. 2 is a diagram showing an outline of a supply system from the production plant to a consumer. As for city gas, LNG is usually the main raw material, and LPG is added to this for heat quantity adjustment. LNG and LPG are sent from the LNG tank and the LPG tank to the mixing unit (mixing device) via piping. After mixing in the mixing section, it is sent to the vaporizer. The city gas vaporized by the vaporizer is boosted by a booster, and supplied to each consumer from a pipeline through a city gas supply line of a conduit network.
[0025]
FIG. 3 is a diagram showing a part of a customer conduit network, that is, a piping system to a customer provided with a fuel cell (PEFC) using hydrogen as a fuel. The customer piping is branched off from the city gas supply line of the conduit network. The city gas is supplied from the branch pipe to the methane separation device via the flow control valve. In the methane separator, methane is separated by a polymer membrane method or the like. Methane obtained by the methane separator is supplied to the reformer, where it is reformed to become a reformed gas containing hydrogen as a main component and used as fuel for the fuel cell.
[0026]
On the other hand, the city gas after the methane is separated by the methane separation device is returned to the city gas supply line through the return pipe. Since the amount of methane in the city gas after the separation of methane has decreased compared to the city gas before the separation of methane, and the amount of relatively heavy hydrocarbon gas has increased, the combustion rate etc. It has changed. For this reason, when the city gas after separation of methane is returned to the city gas supply line, there is a risk of deviating from the allowable region as the gas type 13A in the city gas downstream from the returned point. Therefore, the amount of methane separation is controlled so that the city gas after the separation of the city gas is within the range of the gas species 13A.
[0027]
FIG. 4 is a diagram showing this separation control system. This control system is a mechanism for controlling methane to be separated within a range in which a predetermined flammability can be maintained in the city gas returned by the city gas after separation in the methane separation device. It is configured to control the amount of methane separation in the methane separation device so that the city gas that has returned the separated city gas is within the flammability range. ing.
[0028]
In the storage device, the relationship between the methane separation amount and the flammability of the city gas after the methane separation is returned, that is, the methane separation amount and the burning speed of the city gas after the methane separation is returned ( MCP) and Wobbe index (WI) are stored. Specifically, city gas: 13A MCP is defined as 35 ≦ MCP ≦ 47, and WI is defined as 52.7 ≦ WI ≦ 57.8. Therefore, the city gas after separation is returned. The separation amount of methane is controlled so that the MCP and WI of the gas are within the above ranges.
[0029]
When using a methane separator, the amount of methane in city gas from the branch pipe is detected by a methane sensor installed in the branch pipe, and the detected value is sequentially controlled via a conductor as shown by the dotted line in FIG. To enter. The amount of methane obtained here is considered to be equal to the upstream side of the branch pipe of the city gas supply line. However, the city gas production plant should separately provide the city gas composition data such as the amount of methane using appropriate communication means. If the composition or the like is stable, it may be held by the controller as a constant, or they may be used together with the detected value. Thereby, the amount of methane in city gas can be grasped with higher accuracy.
[0030]
When the amount of methane separation is determined, the composition of the city gas supply line in the downstream where the remaining city gas after the methane separation is returned is determined. Therefore, the calculation unit calculates the amount of methane separation based on the relationship between the detected value, the amount of methane separation, and the combustibility of the city gas to which the city gas after methane separation is returned. Introduce into the methane separation device by adjusting and controlling the opening of the flow control valve according to this calculated value, or adjusting or controlling the capacity of the pump downstream of the methane separation device, or by using this together. To control the pressure of city gas. In that case, it may replace with the detection by a methane sensor, or may use it together with the detection, taking in composition data from a city gas manufacturing factory etc. as composition data which flows through a city gas supply line.
[0031]
The amount of methane separated by the separator using the polymer membrane method is correlated with the pressure of the incoming city gas and the pressure of the separated methane side (the side through which methane has permeated), so if the pressure on the separated methane side is constant, The amount of methane separation in the methane separation device is controlled by adjusting and controlling the opening degree of the flow control valve. In this example, the city gas combustion rate (MCP) and the Wobbe index (WI) of the city gas with the city gas after the separation of methane separated can be kept within the allowable range as city gas: 13A.
[0032]
<Example 2>
This example is an example in which the present invention is implemented in a city gas supply line through which city gas having the composition shown in Table 1 flows. As shown in FIG. 5, the city gas supply line has no loop or the like, and a plurality of consumers exist in the city gas supply line in series. Here, the flow rate in the city gas supply line is 1,000 Nm 3 / h. The
[0033]
[Table 1]
[0034]
[Table 2]
[0035]
In the upstream (A) of the
[0036]
Further, when the branch amount is set to 260 Nm 3 / h in the
[0037]
<Example 3>
This example is another example in which the present invention is implemented in a city gas supply line in which city gas having the composition shown in Table 1 flows, as in Example 2. Here, the flow rate in the city gas supply line is 1,000 Nm 3 / h. As shown in FIG. 5, each of
[0038]
<Example 4>
FIG. 7 is a diagram showing a piping system to a customer having a natural gas automobile stand in a conduit network. The customer piping is branched from the city gas supply line of the conduit network, and the city gas is supplied from the branch piping to the methane separation device via the flow rate control valve. In the methane separator, methane is separated by a polymer membrane method or the like, and the methane separated by the methane separator is stored in a tank.
[0039]
When using the methane separator, (1) methane sensor in city gas from the branch pipe is detected by the methane sensor, (2) the opening of the flow control valve is adjusted by the controller based on the detected value. , Control and control the pressure of city gas introduced into the methane separator, (3) adjust the opening of the flow control valve (or adjust the capacity of the pump downstream of the methane separator, (4) Controlling the amount of methane separation in the methane separator (in combination with this), (4) Thus, the city gas combustion rate (MCP) after the methane separation is returned, and the Wobbe index (WI) is within the range allowed as city gas: 13A, etc., as in Example 1.
[0040]
Methane obtained from the methane separator and once stored in the tank is supplied to and filled in a fuel tank mounted on an automobile that runs on city gas as fuel. Here, it is desirable to perform filling using a booster for filling as appropriate in consideration of the filling speed and the pressure during storage of the tank. Since only methane is stored in the tank, if the fuel tank installed in the vehicle is of the type filled with the aforementioned adsorbent, it can be filled without obstruction by heavy hydrocarbon gas, so the filling amount can be increased. it can.
[0041]
In this embodiment, methane may be separated from city gas at a time and stored in the tank described above. However, methane is always separated and stored from city gas little by little or used by other customers. It is not, or the time when other customers use less, for example, from midnight to early morning, methane is separated and stored in the tank, and the fuel tank mounted on the car is filled from the tank according to demand It may be.
[0042]
【The invention's effect】
According to the present invention, in a consumer who needs only methane or substantially only methane, the existing city gas supply line is used as it is, and only methane or substantially only methane is separated from city gas and used. By obtaining it, various effects can be obtained, such as diversification of the use of city gas. Since the existing city gas supply line can be used as it is, it is very useful in practice.
[0043]
Further, in the case of a fuel cell customer, if only methane is taken out from the methane separation unit and other components in the city gas are not introduced into the reformer, the reforming catalyst is mixed into the city gas. This is useful in that it can avoid the problem of performance deterioration caused by the odorant.
[0044]
Also, in automobiles that currently run on city gas as fuel, the fuel becomes a single component, which makes it easier to adjust the engine etc. to improve efficiency and suppress harmful components in exhaust gas. Useful.
[Brief description of the drawings]
[Fig. 1] A diagram showing a city gas production process in a city gas production plant. [Fig. 2] A diagram showing an outline of a supply system from a city gas production plant to a customer. [Fig. 3] Hydrogen in a pipeline network as fuel. A diagram showing a piping system on the customer side provided with a fuel cell (Example 1)
FIG. 4 is a diagram showing a control system of a methane separation device at a consumer (Example 1).
FIG. 5 is a diagram showing Examples 2 to 3. FIG. 6 is a diagram plotting WI on the downstream side of each customer in
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