JP4487573B2 - インクカートリッジ - Google Patents

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Description

この発明は、インク滴を被記録媒体へ吐出して画像の記録を行う記録装置において、インク滴を吐出するノズルが設けられた記録ヘッドに供給するためのインクを収容するインクカートリッジに関する。
従来、この種のインクカートリッジを備えた記録装置として、インクに吐出のためのエネルギーを与えることにより、ノズルからインク滴を吐出させるインクジェット方式のプリンタなどが知られている。上記エネルギーを与える手段としては、電気機械変換素子または電気熱変換素子などのアクチュエータを駆動する手段などが用いられている。
図9は、従来の記録装置に用いられているインクカートリッジの縦断面説明図である。インクカートリッジ50に備えられたケース2の内部は仕切壁51により、多孔質部材室9と、インク室10と、大気連通路11とに区画されている。多孔質部材室9には、インクを吸収したポリウレタンフォームなどの多孔質部材8が収容されており、インク室10にはインクが収容されている。多孔質部材室9の底部にはインク室10に連通する連通孔15が形成されており、インク室10の底部にはインク供給孔17が形成されており、大気連通路11の底部には大気連通孔18が形成されている。ケース2の底部が記録ヘッドに取り付けられ、インク室10のインクはインク供給孔17を通じて記録ヘッドに供給される。
多孔質部材にインクを含浸させることにより、インク供給孔17から記録ヘッドへ供給するインク圧を負圧に保持している。インク室10のインクは、インク供給孔17を通じて記録ヘッドに供給され、記録ヘッドによって吐出されたインクの消費分は、大気連通孔18から大気を吸入することにより補償される。
特許第3158022号公報
しかし、上記従来のインクカートリッジ50は、連通孔15が多孔質部材室9の底部に存在するため、多孔質部材9に含まれている気泡が連通孔15の出口付近に蓄積しやすい。
つまり、その気泡がインクの流れに乗ってインク供給孔17から記録ヘッドへ侵入し、インクの吐出を正常に行うことができなくなり、記録品質が低下してしまうという問題がある。特に、気泡や不純物を含んだインクをノズルから外部へ吸引するパージングというメンテナンス動作を行うときは、記録時よりもインクの消費量が多いため、インクの流れが速いので、気泡を記録ヘッドに引き込む可能性がある。
そこで、この発明は、インクカートリッジ内部のインクに含まれている気泡が記録ヘッドに供給されるおそれが少なく、記録装置の記録品質を高めることができるインクカートリッジを実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、インクを被記録媒体へ吐出して記録を行う記録装置に備えられた記録ヘッドへインクを供給するインクカートリッジであって、前記インクを含浸させた多孔質部材を収容した多孔質部材室と、前記インクを収容したインク室とを隣接させて備えており、前記インク室に収容されているインクを前記記録ヘッドへ供給するためのインク供給孔が前記インク室に形成されたインクカートリッジにおいて、前記多孔質部材室と前記インク室とを連通する連通孔が、前記多孔質部材室と前記インク室との境界を構成する壁のうち、前記多孔質部材室と前記インク室とを左右に仕切る側壁に形成されており、且つ、前記多孔質部材には、前記多孔質部材室から突出して前記連通孔内に入り込む突出部が備えられており、前記側壁は、少なくとも前記連通孔の上縁側において、前記連通孔の開口端部の厚みが前記連通孔の開口端部より離れた部位の厚みより薄く形成されているという技術的手段を用いる。
インクとは、染料インクまたは顔料インクなどのインクのことであり、被記録媒体とは、紙、合成樹脂など、インクにより記録可能なものをいう。多孔質部材とは、ポリウレタンフォームなど、インクの吸収性に優れた多孔質の部材のことである。壁は、たとえば加熱により溶融する樹脂材料などにより形成される。記録ヘッドとは、電気機械変換素子(たとえば、圧電逆効果を利用した圧電素子)または電気熱変換素子などのアクチュエータを駆動させて、インクに吐出のためのエネルギーを与えることにより、ノズルからインク滴を吐出させる方式のものであり、記録装置とは、そのような記録ヘッドを備えた、いわゆるインクジェット式プリンタ、ファクシミリ装置などのことである。
連通孔の開口端部とは、たとえば連通孔が断面四角形の場合に、連通孔を構成する上縁、下縁、右側縁および左側縁の近傍という意味である。
「前記側壁は、少なくとも前記連通孔の上縁側において、前記連通孔の開口端部の厚みが前記連通孔の開口端部より離れた部位の厚みより薄く形成されている」とは、連通孔が形成された側壁のうち、連通孔の上縁における厚みが、上縁以外における厚みより薄く形成されているという意味である。たとえば連通孔が縦断面四角形の場合に、連通孔を構成する上縁、下縁、右側縁および左側縁のうち、上縁における厚みが、下縁、右側縁および左側縁における厚みより薄く形成されているという意味である。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のインクカートリッジにおいて、前記突出部の先端部は、前記側壁のうち、少なくとも前記連通孔の上縁側において、前記側壁のインク室側側壁面より前記インク室側に位置するという技術的手段を用いる。
連通孔の上縁側とは、たとえば連通孔が断面四角形の場合に、連通孔を構成する上縁、下縁、右側縁および左側縁のうち、上縁の側ということである。多孔質部材室とインク室とを左右に仕切る側壁は、多孔質部材室側に面する側壁面と、インク室側に面する側壁面とを有することになり、インク室側側壁面とは、インク室側に面する側壁面のことである。
「前記突出部の先端部は、前記側壁のうち、少なくとも前記連通孔の上縁側において、前記側壁のインク室側側壁面より前記インク室側に位置する」とは、上記側壁を上記連通孔を通るように切断した面を見た場合に、連通孔の上縁を基準にすると、多孔質部材室に収容された多孔質部材の先端が連通孔から上縁の位置よりもインク室側へ突出しているという意味である。
請求項に記載の発明では、請求項1または2に記載のインクカートリッジにおいて、前記インク室側側壁面は、前記連通孔から上方に離れるにしたがい、前記突出部の基端部から前記インク室側に突出する斜面であるという技術的手段を用いる。
突出部の基端部とは、連通孔内に入り込む突出部のうち、インク室側寄りの部分を先端部とした場合の多孔質部材室側寄りの部分をいう。
「前記インク室側側壁面は、前記連通孔から上方に離れるにしたがい、前記突出部の基端部から前記インク室側に突出する斜面」とは、たとえばインクカートリッジを連通孔を通るように縦方向に切断した断面を見たとき、側壁の右側に多孔質部材室が、左側にインク室がそれぞれ形成されている場合に、側壁が突出部の基端から左斜め上方に傾斜していることを意味する。
請求項に記載の発明では、請求項に記載のインクカートリッジにおいて、前記連通孔の上縁側において、前記側壁は、前記連通孔の開口端部の厚みが、当該開口端部から離れた部位の厚みに比べて薄く、前記インク室側側壁面は、前記斜面と、当該斜面と連続して繋がる一対の対向する壁面とを備えるという技術的手段を用いる。
「当該斜面と連続して繋がる一対の対向する壁面」とは、たとえば、図3(A)、(B)に示す一対の切欠き部側面5fのことである。図示の例では、内側側壁5のうち、連通孔15のインク室10側の開口端部周囲が切欠き形成されており、突出部8aの基端部8cからインク室10側に突出するように形成された斜面5bと連続して繋がった一対の対向する切欠き部側面5fが、斜面5bとインク室側側壁面5aとが上方で交差する位置まで延在している。
請求項に記載の発明では、請求項1ないし請求項のいずれか1つに記載のインクカートリッジにおいて、前記インク供給孔は、前記連通孔より下方に位置する前記インク室の床部壁に形成され、前記インク供給孔の前記インク室側の開口端は、前記連通孔の下縁を画定する前記インク室側側壁面より前記多孔質部材室側に位置するという技術的手段を用いる。
「前記インク供給孔は、前記連通孔より下方に位置する前記インク室の床部壁に形成され、」とは、インク供給孔を構成するインク室内側の開口端およびインク室外側(記録ヘッド側)の開口端のうち、インク室外側の開口端が下向きになった状態でインクカートリッジを連通孔を通るように縦方向に切断した断面を見たとき、インク供給孔が、連通孔より下方に位置するインク室の床部(底部)の壁に形成されているという意味である。
また、連通孔の下縁を画定するインク室側側壁面とは、たとえば、連通孔が上縁、下縁、右側縁および左側縁からなる断面四角形の場合に、インク室側側壁面のうち、下縁を他の縁と区別している部分の面という意味である。
つまり、「前記インク供給孔の前記インク室側の開口端は、前記連通孔の下縁を画定する前記インク室側側壁面より前記多孔質部材室側に位置する」とは、上記と同様の断面を見たとき、連通孔の下縁から垂線を下ろした場合に、インク室内側の開口端が垂線よりも多孔質部材室に寄っているという意味である。たとえば、側壁の右側に多孔質部材室が左側にインク室がそれぞれ形成されている場合に、上記と同様の断面を見たとき、インク室内側の開口端の左端が上記垂線よりも右方向に存在する状態を意味する。換言すると、連通孔からインク室へ流出したインクが、直線的な流路に沿ってインク供給孔に到達しないような位置に、連通孔およびインク供給孔が配置されているという意味である。
(請求項1に記載の発明の効果)
多孔質部材室とインク室とを連通する連通孔が、多孔質部材室とインク室との境界を構成する壁のうち、多孔質部材室とインク室とを左右に仕切る側壁に形成されており、且つ、多孔質部材には、多孔質部材室から突出して連通孔内に入り込む突出部が備えられているため、多孔質部材内から発生した気泡は、連通孔内の突出部を通じてインク室へ導かれると、その上昇を妨げられることなく、インク室の上方へ到達する。
したがって、連通孔から出た気泡が連通孔周囲に蓄積するという現象が発生しないため、気泡を含んだインクが記録ヘッドに供給されるおそれが少なく、記録装置の記録品質を高めることができるインクカートリッジを実現することができる。
また、連通孔の上縁側における開口端部の側壁の厚みが厚い場合は、突出部の先端部から発生した気泡が、連通孔の上縁内側部分に停留するおそれがあるが、少なくとも連通孔の上縁側において、連通孔の開口端部の厚みを連通孔の開口端部より離れた部位の厚みより薄く形成すれば、気泡が連通孔の上縁内側部分に停留するおそれを少なくすることができる。
したがって、気泡を含んだインクが記録ヘッドに供給されるおそれをより一層少なくすることができるため、記録装置の記録品質をより一層高めることができるインクカートリッジを実現することができる。
(請求項2に記載の発明の効果)
特に、多孔質部材の突出部の先端部が、側壁のうち、少なくとも連通孔の上縁側において、側壁のインク室側側壁面よりインク室側に位置するように構成すれば、突出部の先端部から発生した気泡が連通孔内に停留することもないし、側壁から離れた位置から気泡が発生するため、気泡が側壁に付着するおそれを少なくすることができる。
したがって、気泡を含んだインクが記録ヘッドに供給されるおそれをより一層少なくすることができるため、記録装置の記録品質をより一層高めることができるインクカートリッジを実現することができる。
(請求項に記載の発明の効果)
さらに、インク室側側壁面は、連通孔から上方に離れるにしたがい、突出部の基端部からインク室側に突出する斜面であるという構成を用いると、斜面でない場合よりも、連通孔内に入り込んだ多孔質部材の先端部から発生した気泡を上記斜面に沿ってインク室の上方へどこにも停留することなく導くことができる。
したがって、連通孔から出た気泡が連通孔周囲に蓄積するという現象が発生し難いため、気泡を含んだインクが記録ヘッドに供給されるおそれがより一層少なく、記録装置の記録品質をより一層高めることができるインクカートリッジを実現することができる。
(請求項に記載の発明の効果)
特に、上記の斜面とこれに連続的に繋がる一対の壁面とが、側壁内部において、多孔質部材の有する突出部から放出された気泡を、インク室の上方まで誘導する側壁内部の一種の気泡誘導路として働く。これにより、確実に、放出される気泡をインク供給孔からより上方に離れた位置でインク室内に解放することができるので、記録ヘッド側に気泡を供給してしまうことがなくなる。
(請求項に記載の発明の効果)
インク供給孔が、連通孔より下方に位置するインク室の床部壁に形成され、インク供給孔のインク室側の開口端が、連通孔の下縁を画定するインク室側側壁面より多孔質部材室側に位置する構成を用いれば、連通孔とインク供給孔とが直線で結ばれる配置関係ではなくなるため、連通孔からインク室へ流出した気泡がインクの流れに乗ってインク供給孔へ到達するおそれが少ない。
したがって、気泡が含まれたインクがインク供給孔を通じて記録ヘッドに供給されるおそれがより一層少なく、記録装置の記録品質をより一層高めることができるインクカートリッジを実現することができる。
特に、パージングにより大量のインクが消費される場合は、多孔質部材室から連通孔を通じて大量のインクが記録時よりも速い速度で流出するが、その流出したインクが直線的な流路に沿ってインク供給孔に到達しないため、パージングにより気泡を含んだインクが記録ヘッドに供給されるおそれを少なくすることができる。
したがって、パージングの実行により記録品質が低下するおそれも少ない。
<第1実施形態>
次に、この発明の第1実施形態について図を参照して説明する。
[主要構成]
この実施形態に係るインクカートリッジの主要構成について図1および図2を参照して説明する。図1は連通孔およびインク供給孔を通るようにインクカートリッジを縦方向に切断した場合の切断面を示す縦断面図である。図2(A)は図1に示すインクカートリッジの連通孔の周囲を拡大して示す縦断面一部拡大説明図、図2(B)は図1に示すインクカートリッジにおいて多孔質部材の突出部から気泡が発生する様子を示す説明図、図2(C)は図2(A)を正面図とした場合の一部を省略して示す左側面図、図2(D)は連通孔の変更例を示す説明図である。
図1に示すように、本実施形態のインクカートリッジ1は、ケース2を備えている。このケース2は、対向する一対の外部側壁2a,2bと、その一対の外部側壁間を連結する一対の外部側壁(図示せず)とを備えており、上下両端面を開放した横断面四角形の筒状をなしている。ケース2の上端の開放面には上側蓋部材3が、下端の開放面には下側蓋部材4がそれぞれ被せられている。ケース2は、たとえば透明もしくは半透明な樹脂材料により形成されており、上側蓋部材3および下側蓋部材4は、それぞれケース2に対して水密に熱溶着されている。
ケース2の内部は、外部側壁(図1において左右の壁)2a,2bとほぼ平行に延びる内部側壁5,6と、この内部側壁5,6の下端間を連結する内部底壁7と、この内部底壁7の下面と下側蓋部材4の上面とを連結する仕切壁7aとにより区画されている。
内部側壁5,6、前記図示しない一対の外部側壁、上側蓋部材3および内部底壁7により区画された空間には、インクが含浸された多孔質部材8を収容した多孔質部材室9が形成されている。多孔質部材8は、たとえばポリウレタンフォームなど、インクの吸収性に優れており、かつ、圧縮可能な多孔質の部材により形成されている。
また、外部側壁2a、内部側壁5、前記図示しない一対の外部側壁、上側蓋部材3、内部底壁7、仕切壁7aおよび下側蓋部材4により区画された空間には、インクが収容されたインク室10が形成されている。さらに、内部側壁6、外部側壁2b、内部底壁7、仕切壁7a、上側蓋部材3および下側蓋部材4により区画された空間には、大気連通路11が形成されている。大気連通路11において内部側壁6と外部側壁2bとを連結する部分には、大気連通路11を上下に区画する仕切壁28が形成されており、その仕切壁28には貫通孔28aが上下方向に貫通して形成されている。
側壁5の最下端には、多孔質部材室9とインク室10とを連通させる連通孔15が横方向に貫通形成されており、インク室10の底部における下側蓋部材4には、インク供給孔17が上下方向に貫通形成されている。また、大気連通路11を区画する下側蓋部材4には、インクカートリッジ1の外部の大気と連通する大気連通孔18が上下方向に貫通形成されている。上側蓋部材3と内部側壁6の上端とが交差する部分には、大気連通路11と多孔質部材室9とを跨いで両者に連通する通路16が形成されており、その通路16は、減圧口14を通じて多孔質部材室9と連通している。また、インク室10の上方における上側蓋部材3には、インクを充填するためのインク充填口13が上下方向に貫通形成されている。
多孔質部材8にインクを含浸させることにより、インク供給孔17から記録ヘッドへ供給するインク圧に大きな変動が生じないようにインクの圧力を保持している。また、多孔質部材8は、圧縮した状態で多孔質部材室9に収容されており、これにより、記録ヘッドへ供給するインク圧を、インクがインク吐出に適したメニスカスをノズルで形成できるように制御している。
連通孔15は、図2(C)に示すように、縦断面が四角形に形成されており、上縁15aと、この上縁に対向する下縁15bと、上縁15aおよび下縁15bの各端部を連結する右側縁15cと、左側縁15dとを有する。
また、多孔質部材8は、図2(A)に示すように、多孔質部材室9から突出して連通孔15の内部に入り込む突出部8aを備えている。突出部8aの先端部は、内部側壁5のうち、少なくとも連通孔15の上縁15a側において、内部側壁5のインク室10側側壁面5aよりインク室10側に位置している。つまり、突出部8aの先端部は、連通孔15のインク室10側の開口端からインク室10へ突出している。
記録装置には、被記録媒体に沿って走査移動されるキャリッジと、そのキャリッジに取付けられたヘッドホルダとが備えられており、そのヘッドホルダに記録ヘッドが支持される。下側蓋部材4の底面におけるインク供給孔17の周囲には、凹部29が形成されており、その凹部にヘッドホルダのジョイント部がOリンクを挟んで着脱可能に嵌合される。そして、インク室10に収容されたインクは、インク供給孔17からヘッドホルダのマニホールド部材を通じて記録ヘッドに供給され、ノズルに連通した圧力室に導かれる。アクチュエータの駆動により圧力室内のインクに吐出エネルギーが与えられ、圧力室内のインクがノズルから被記録媒体へ吐出され、画像の記録が行われる。
そして、インクの吐出により、圧力室内のインクが消費され、負圧が生じると、多孔質部材室9に収容されたインクが連通孔15を通じてインク室10に供給され、さらにインク室10からインク供給孔17を通じて記録ヘッドに導かれる。また、多孔質部材室9内部の減圧により、大気連通孔18を通じて大気連通路11に大気が供給され、多孔質部材室9から記録ヘッドへ供給されるインク圧が、再びインクがインク吐出に適したメニスカスをノズルに形成できる圧力に保持される。
ところで、上記のように、多孔質部材室9に収容されているインクが記録ヘッドに供給されるとき、図2(B)に示すように、多孔質部材8に含まれていた気泡19が、インクの流れに乗って、多孔質部材8の突出部8aの先端部から発生する場合がある。
しかし、突出部8aの先端部がインク室10の内部に突出しているため、気泡19はどこにも停留することなくインク室10の内部を上昇し、インク室10の上部に形成された空間中で消滅する。
したがって、気泡を含んだインクが記録ヘッドへ供給されることにより、正常にインクを吐出することができず、記録品質が低下してしまうおそれが少ない。
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように、上記第1実施形態のインクカートリッジ1を使用すれば、多孔質部材室9とインク室10とを連通する連通孔15が、多孔質部材室9とインク室10との境界を構成する壁のうち、多孔質部材室9とインク室10とを左右に仕切る内部側壁5に形成されている。多孔質部材8には、多孔質部材室9から突出して連通孔15内に入り込む突出部8aが備えられている。そのため、多孔質部材室9中に保持されているインクをほとんど使い切るまでインク室10への気泡19の放出は起こらないので、インクの利用効率が高い。さらに、放出された気泡19は連通孔15内に停留しにくく、連通孔15内の突出部8aを通じてインク室10へ滑らかに導かれるとともに、その上昇を妨げられることなくインク室10の上方へ到達し、インク室10の上部に形成された空間で消滅する。
したがって、連通孔15から出た気泡19が連通孔15の周囲に蓄積するという現象が発生し難いため、気泡19を含んだインクが記録ヘッドに供給されるおそれが少なく、記録装置の記録品質を高めることができるインクカートリッジを実現することができる。
(2)特に、多孔質部材8の突出部8aの先端部が、内部側壁5のうち、少なくとも連通孔15の上縁15a側において、内部側壁5のインク室側側壁面5aよりインク室10側に位置するように構成されているため、突出部8aの先端部から発生した気泡19が直接インク室10内に放出されることになり、連通孔15内に停留することもない。さらに、内部側壁5から離れた位置から気泡19が発生するため、気泡19が内部側壁5に付着するおそれを少なくすることができる。
したがって、気泡19を含んだインクが記録ヘッドに供給されるおそれをより一層少なくすることができるため、記録装置の記録品質をより一層高めることができるインクカートリッジを実現することができる。
(変更例)
図2(D)に示すように、連通孔15を縦断面円形に形成してもよい。また、多孔質部材室9に収容されたインクを最大限消費するために、連通孔15は内部側壁5の最下端に形成することが望ましいが、最下端から少し上方の位置に形成してもよい。このように連通孔15の形成位置が上方に移動すると、連通孔15とインク供給孔17との距離が離れるため、その分、多孔質部材8の突出部8aから発生した気泡が、インクの流れに乗ってインク供給孔17へ導かれ難くすることができる。
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態について図3を参照して説明する。図3(A)はインクカートリッジの連通孔の周囲を拡大して示す縦断面一部拡大説明図、図3(B)は図3(A)を正面図とした場合の一部省略して示す左側面図、図3(C)は図3(A)において多孔質部材の突出部から気泡が発生する様子を示す説明図である。
この実施形態のインクカートリッジでは、連通孔15の上縁15aの下面に気泡が蓄積されないようにしている。図3(A)に示すように、内部側壁5のインク室側側壁面5aには、連通孔15から上方に離れるにしたがい、突出部8aの基端部8cからインク室10側に突出する斜面5bが形成されている。さらに、本実施の形態では、図3(A)に示すように、斜面5bが内部側壁5の厚み内部に切欠かれるようにして形成されており、これに対応して斜面5bに交差する一対の切欠き部側面5fが対向して形成されているので、その斜面5bが形成された部分であって、連通孔15の上縁15a側における開口端部の内部側壁5の厚みを、他の下縁15b、右側縁15cおよび左側縁15dにおける厚みよりも薄くすることもできる。
また、多孔質部材室9に収容された多孔質部材8の突出部8aが連通孔15の内部に突出している。突出部8aの先端部8bは、連通孔15の上縁15aからインク室10内に突出しているが、連通孔15の下縁15bからは突出していない状態になっている。
この実施形態のインクカートリッジは上述した構成であるため、図3(C)に示すように、多孔質部材8の突出部8aの先端部8bから発生した気泡19は、連通孔15の上縁15a付近に停留することなく、斜面5bに沿って上昇し、その斜面5bの上端を越えると、インク室10の内部を上昇し、インク室10の上方に形成された空間で消滅する。
[第2実施形態の効果]
(1)以上のように、上記第2実施形態のインクカートリッジを使用すれば、少なくとも連通孔15の上縁15a側において、連通孔15の開口端部の厚みが、連通孔15の開口端部より離れた部位の厚みより薄く形成されている。これにより、突出部8aの先端部8bが容易に内部側壁5のインク室10側側壁面5aよりインク室10側に位置し易くなるので、気泡19が連通孔15の上縁15aの壁面に蓄積するおそれを少なくすることができる。
したがって、気泡19を含んだインクが記録ヘッドに供給されるおそれをより一層少なくすることができるため、記録装置の記録品質をより一層高めることができるインクカートリッジを実現することができる。
(2)特に、内部側壁5のインク室10側の側壁面は、連通孔15から上方に離れるにしたがい、突出部8aの基端部8cからインク室10側に突出する斜面5bであるため、連通孔15内に入り込んだ多孔質部材8の先端部8aから発生した気泡19を斜面5bに沿ってインク室10の上方へどこにも停留することなく導くことができる。
したがって、連通孔15から出た気泡19が連通孔15の周囲に蓄積されるという現象が発生しないため、気泡19を含んだインクが記録ヘッドに供給されるおそれがより一層少なく、記録装置の記録品質をより一層高めることができるインクカートリッジを実現することができる。
(3)さらに、インク室10側に突出するように形成された斜面5bに対し、一対の切欠き部側面5fが、斜面5bとインク室側側壁面5aとが上方で交差する位置まで延在しており、斜面5bとともに、先端部8bからインク室10に放出される気泡19がインク室10のさらに上方でインク室10内に解放されるように誘導している。
したがって、突出部8aから放出された気泡19は、誘導されてインク供給孔17から上方のより離れた位置でインク室10内に解放されることになるので、より確実に気泡19が記録ヘッドに供給されてしまうことを抑制することができ、記録品質のより一層の向上に寄与することができる。
(変更例)
図4(A),(B)は、上記第2実施形態のインクカートリッジの変更例を示す縦断面一部拡大説明図である。図4(A)に示すように、連通孔15の上縁15a近傍の内部側壁5の厚みは薄い板状に形成されており、その板状部分のうち、インク室10側の側壁面5cの上端からは、上方に離れるにしたがい、その上端からインク室10側に突出する斜面5dが形成されている。また、多孔質部材8の突出部8aの先端部8bは、連通孔15の上縁15aからは突出しているが、連通孔15の下縁15bからは突出していない状態になっている。
このため、多孔質部材8の突出部8aの先端部8bから発生した気泡は、連通孔15の上縁15a付近に停留することなく、斜面5dに沿って上昇し、その斜面5dの上端を越えると、インク室10の内部を上昇し、インク室10の上方に形成された空間で消滅する。
また、図4(B)に示す変更例では、連通孔15の上縁15aから上方に離れるにしたがい、インク室10側へ突出した円弧状の斜面5eが形成されている。また、内部側壁5の厚みは、斜面5eの上端から連通孔15の上縁15aに近づくにしたがい薄くなるように形成されている。また、多孔質部材8の突出部8aの先端部8bは、連通孔15の上縁15aからは突出しているが、連通孔15の下縁15bからは突出していない状態になっている。
このため、多孔質部材8の突出部8aの先端部8bから発生した気泡は、連通孔15の上縁15a付近に停留することなく、斜面5eに沿って上昇し、その斜面5eの上端を越えると、インク室10の内部を上昇し、インク室10の上方に形成された空間で消滅する。
本実施の形態及び上述の各変形例では、連通孔15の上縁部において、インク室10側に突出するように形成された斜面5b、5d、5eに対して、一対の切欠き部側面5fが、斜面5b、5d、5eとインク室側側壁面5aとが上方で交差する位置まで延在しているとともに、斜面5b、5d、5e自体に対しても交差して形成されている。
これに対して、さらに別の変形例として、図示はしないが、斜面5b、5d、5eとインク室側側壁面5aとが上方で交差する位置まで延在する切欠き部側面5fが、斜面5b、5d、5eに対しては滑らかに繋がるように形成されていてもよい。
これにより、切欠き部側面5fと斜面5b、5d、5eとが交差することにより形成されてしまう角部が無くなるので、突出部8aから放出された気泡19は、より滑らかにインク室10の上方に誘導されることになる。すなわち、放出された気泡19は、側壁5のいずれの部位にも留まることなくインク室10内を上昇することができる。
<第3実施形態>
次に、この発明の第3実施形態について図5および図6を参照して説明する。図5は連通孔およびインク供給孔を通るようにインクカートリッジを縦方向に切断した場合の切断面を示す縦断面図であり、図6は図5に示すインクカートリッジの連通孔およびインク供給孔の周囲を拡大して示す縦断面一部拡大説明図である。
この実施形態のインクカートリッジは、連通孔から発生した気泡が、インク供給孔へ向かうインクの流れに乗り難いことを特徴とする。
図1および図2(B)に示したように、インク供給孔17のインク室10側の開口端が、連通孔15の下縁を画定するインク室10側側壁面5aよりもインク室10側(図面左方)に位置していると、連通孔15とインク供給孔17とが直線で結ばれる配置関係にあるため、連通孔15から突出した多孔質部材8aから発生した気泡が、インク室10からインク供給孔17へ向かうインクの流れに乗ってしまうことがある。特に、パージングにより大量のインクが消費される場合は、インクの流れは記録時よりも速くなるため、気泡がインク供給孔17へ導出されてしまうおそれがある。
そこで、この実施形態のインクカートリッジでは、連通孔15から発生した気泡が、インクの流れに乗り難いようにしている。
図5および図6に示すように、インク供給孔17のインク室10側の開口端17aは、連通孔15の下縁15bを画定するインク室10側側壁面5aよりも多孔質部材室9側に位置している。連通孔15の下縁15bのインク室10側の開口端から下ろした垂線と、インク供給孔17のインク室10側の開口端17aのインク室10側の端部から下ろした垂線との水平間隔はL1になっている。つまり、インク供給孔17のインク室10側の開口端17aのインク室10側の端部は、連通孔15の下縁15bのインク室10側の開口端から多孔質部材室9の方向へ水平距離L1ずれている。
このように構成することにより、連通孔15とインク供給孔17とは直線で結ばれる配置関係ではなくなる。また、多孔質部材8の突出部8aの先端部は、連通孔15からインク室10へ突出している。
したがって、連通孔15からインク室10へ突出した多孔質部材8の突出部8aから発生した気泡が、インクの流れに乗ってインク供給孔から導出され難くなる。特に、パージングが行われたときのように、インクの流れが速い場合であっても、気泡がインクの流れに乗ってインク供給孔から導出され難くなる。
[第3実施形態の効果]
以上のように、上記第3実施形態のインクカートリッジを使用すれば、インク供給孔17が、連通孔15より下方に位置するインク室10の下側蓋部材4に形成され、インク供給孔17のインク室10側の開口端17aが、連通孔15の下縁15bを画定するインク室10側側壁面5aより多孔質部材室9側に位置している。これにより、連通孔15とインク供給孔17とが直線で結ばれる配置関係ではなくなるため、連通孔15からインク室10へ流出した気泡19がインクの流れに乗ってインク供給孔17へ到達するおそれが少ない。
したがって、気泡19が含まれたインクがインク供給孔17を通じて記録ヘッドに供給されるおそれがより一層少なく、記録装置の記録品質をより一層高めることができるインクカートリッジを実現することができる。
特に、パージングにより大量のインクが消費される場合は、多孔質部材室9から連通孔15を通じて大量のインクが記録時よりも速い速度で流出する。その流出するインクが直線的な流路に沿ってインク供給孔17に到達しないため、パージング時でも気泡19が記録ヘッドに供給されるおそれを少なくすることができる。
したがって、パージングの実行により記録品質が低下するおそれも少ない。
<第4実施形態>
次に、この発明の第4実施形態について図7および図8を参照して説明する。図7は連通孔およびインク供給孔を通るようにインクカートリッジを縦方向に切断した場合の切断面を示す縦断面図であり、図8(A)は図7に示すインクカートリッジの連通孔およびインク供給孔の周囲を拡大して示す縦断面一部拡大説明図であり、図8(B)は図7(A)を左側面から透視した説明図である。
図7および図8に示すように、連通孔15が、内部側壁5の下端に形成されている。また、多孔質部材室9から連通孔15を介してインク室10へ流出する気泡をインク室10の上方へ案内する案内部材30が、多孔質部材室9からインク室10を介してインクがインク供給孔17から流出するときに、インクが連通孔15とインク供給孔17とを結ぶ流路を遮る位置に備えられている。つまり、案内部材30が、連通孔15とインク供給孔17とを直線的に結ぶ仮想線K1を遮る位置に備えられている。
案内部材30の下端は、インク室10の底部に取付けられており、かつ、案内部材30の上端31は、図8(B)に示すように、連通孔15の上縁15aよりも高い位置まで延びている。案内部材30は、板状に形成されており、その一方の板面を連通孔15に対向させ、他方の板面を外部側壁2aの内壁面に対向させている。また、多孔質部材8の突出部8aの先端部が連通孔15からインク室10へ突出している。
したがって、図8(A)に示すように、インク室10に収容されたインクがインク供給孔17へ供給される場合に、連通孔15から流出するインクは、その流路が案内部材30に衝突して遮られ、一旦流れを上方に向けることになる。その流れに乗ってインク室10に流出した気泡19も案内部材30に衝突し、その後、インク室10を上昇するが、気泡19の有する浮力により移動の方向を下方に変えることなく、インクの流れから離れて、インク室10の上方に形成された空間で消滅する。つまり、気泡19は、案内部材30によってインク室10の上方へ案内される。
[第4実施形態の効果]
以上のように、上記第4実施形態のインクカートリッジを使用すれば、多孔質部材室9から連通孔15を介してインク室10へ流出する気泡をインク室10の上方へ案内する案内部材30が、多孔質部材室9からインク室10を介してインクがインク供給孔17から流出するときに、インクが連通孔15とインク供給孔17とを結ぶ流路を遮る位置に備えられているため、連通孔15から流出した気泡がインクの流れに乗ってインク供給孔を通じて記録ヘッドに供給されるおそれが少ない。
したがって、気泡19が含まれたインクがインク供給孔17を通じて記録ヘッドに供給されるおそれがより一層少なく、記録装置の記録品質をより一層高めることができるインクカートリッジを実現することができる。
特に、パージングを実行したときのように、連通孔15からインク室10を通じてインク供給孔17へ流出するインクの流速が速い場合であっても、連通孔15からインク室10へ流出するインクの流れは案内部材30によって遮られるため、気泡19がインクの流れに乗ってインク供給孔17を通じて記録ヘッドに供給されるおそれが少ない。
したがって、パージングの実行により記録品質が低下するおそれも少ない。
[各請求項と実施形態との対応関係]
内部側壁5が、請求項1に記載の「前記多孔質部材室と前記インク室とを左右に仕切る側壁」に対応し、下側蓋部材4が、請求項に記載のインク室の床部壁に対応する。
連通孔およびインク供給孔を通るようにインクカートリッジを縦方向に切断した場合の切断面を示す縦断面図である。 図2(A)は図1に示すインクカートリッジの連通孔の周囲を拡大して示す縦断面一部拡大説明図、図2(B)は図1に示すインクカートリッジにおいて多孔質部材の突出部から気泡が発生する様子を示す説明図、図2(C)は図2(A)を正面図とした場合の一部を省略して示す左側面図、図2(D)は連通孔の変更例を示す説明図である。この発明の実施形態に係る記録装置の主な内部構造を示す説明図である。 図3(A)は第2実施形態のインクカートリッジの連通孔の周囲を拡大して示す縦断面一部拡大説明図、図3(B)は図3(A)を正面図とした場合の一部省略して示す左側面図、図3(C)は図3(A)において多孔質部材の突出部から気泡が発生する様子を示す説明図である。 図4(A),(B)は、第2実施形態のインクカートリッジの変更例を示す縦断面一部拡大説明図である。 第3実施形態のインクカートリッジを連通孔およびインク供給孔を通るように縦方向に切断した場合の切断面を示す縦断面図である。 図5に示すインクカートリッジの連通孔およびインク供給孔の周囲を拡大して示す縦断面一部拡大説明図である。 第4実施形態のインクカートリッジを連通孔およびインク供給孔を通るように縦方向に切断した場合の切断面を示す縦断面図である。 図7に示すインクカートリッジの連通孔およびインク供給孔の周囲を拡大して示す縦断面一部拡大説明図である。 従来の記録装置に用いられているインクカートリッジの縦断面説明図である。
符号の説明
1 インクカートリッジ
4 下側蓋部材(インク室の床部壁)
5 内部側壁(多孔質部材室とインク室とを左右に仕切る壁)
5a インク室10側側壁面
8 多孔質部材
8a 突出部
8b 先端部
8c 基端部
9 多孔質部材室
10 インク室
15 連通孔
15a 上縁
15b 下縁
17 インク供給孔
19 気泡

Claims (5)

  1. インクを被記録媒体へ吐出して記録を行う記録装置に備えられた記録ヘッドへインクを供給するインクカートリッジであって、前記インクを含浸させた多孔質部材を収容した多孔質部材室と、前記インクを収容したインク室とを隣接させて備えており、前記インク室に収容されているインクを前記記録ヘッドへ供給するためのインク供給孔が前記インク室に形成されたインクカートリッジにおいて、
    前記多孔質部材室と前記インク室とを連通する連通孔が、前記多孔質部材室と前記インク室との境界を構成する壁のうち、前記多孔質部材室と前記インク室とを左右に仕切る側壁に形成されており、且つ、前記多孔質部材には、前記多孔質部材室から突出して前記連通孔内に入り込む突出部が備えられており、前記側壁は、少なくとも前記連通孔の上縁側において、前記連通孔の開口端部の厚みが前記連通孔の開口端部より離れた部位の厚みより薄く形成されていることを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 前記突出部の先端部は、前記側壁のうち、少なくとも前記連通孔の上縁側において、前記側壁のインク室側側壁面より前記インク室側に位置することを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 前記インク室側側壁面は、前記連通孔から上方に離れるにしたがい、前記突出部の基端部から前記インク室側に突出する斜面であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクカートリッジ。
  4. 前記連通孔の上縁側において、
    前記側壁は、前記連通孔の開口端部の厚みが、当該開口端部から離れた部位の厚みに比べて薄く、
    前記インク室側側壁面は、前記斜面と、当該斜面と連続して繋がる一対の対向する壁面とを備えることを特徴とする請求項に記載のインクカートリッジ。
  5. 前記インク供給孔は、前記連通孔より下方に位置する前記インク室の床部壁に形成され、
    前記インク供給孔の前記インク室側の開口端は、前記連通孔の下縁を画定する前記インク室側側壁面より前記多孔質部材室側に位置することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1つに記載のインクカートリッジ。
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