JP4487274B2 - 高周波回路部品およびマルチバンド通信装置 - Google Patents
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Description
WLANの規格として、IEEE規格802.11aは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiples:直交周波数多重分割)変調方式を用いて、最大54Mbpsの高速データ通信をサ端子するものであり、その周波数帯域は5GHz帯が利用される。
またIEEE規格802.11bは、DSSS(Direct Sequence Spread Spectrum:ダイレクト・シーケンス・スペクトル拡散)方式で、5.5Mbps、11Mbpsの高速通信をサ端子するものであり、無線免許なしに自由に利用可能な、2.4GHzのISM(Industrial, Scientific and Medical:産業、科学及び医療)帯域が利用される。
更にIEEE規格802.11gは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiples:直交周波数多重分割)変調方式を用いて、最大54Mbpsの高速データ通信をサ端子するものであり、IEEE802.11bと同様に2.4GHz帯域が利用される。
次に、デュアルバンドアンテナANT1で受信した受信信号とデュアルバンドアンテナANT2で受信した受信信号とを比較して、2つの通信システムのうちの望ましい方の信号が受信される方の通信システムを、アクティブにする通信システムとして選択する。
このスキャン動作後に、選択されたアクティブな送受信装置に接続するアンテナを他方のアンテナに変更して、受信チャンネルを変更せずに受信し、2つのアンテナでの受信信号を比較して、より良好な受信ができる方のアンテナを、アクティブにするアンテナとして選択して、ダイバーシティ受信を行う。
従来から知られているように、このような場合に分波回路を用いるとインダクタンス素子とキャパシタンス素子を誘電体の積層体に内蔵することができ、制御回路の複雑化も回避できる。
従来の積層型分波回路として、特許文献2に記載のものが知られている。図7は従来の分波回路の等価回路図、図8は従来の積層型の分波回路の各層の電極パターン図を示す。
特許文献2に記載の積層型分波回路は、複数の誘電体シート6a〜6jを積層した誘電体ブロック6と、この誘電体ブロック6の外周面に設けられたアンテナ側端子7及び第1、第2の入出力端子8,9と、前記誘電体ブロック6の内層部分に設けられ前記アンテナ側端子7及び第1の入出力端子8間に接続されたローパスフィルタ回路部3と、前記誘電体ブロック6の内層部分に設けられ前記アンテナ側端子7及び第2の入出力端子間9に接続されたハイパスフィルタ回路部5を具備したものである。
また、スイッチ手段にはある程度の伝送損失が不可避であるから、アンテナから送受信回路部に至る経路において、多数のスイッチ手段が存在することは、それに応じて伝送損失が増加することとなる。特に受信時においては、アンテナから入射する高周波信号の品質が劣化するといった問題もあった。また、スイッチ手段の切り替えに消費される電力も、ノートPCや携帯電話などのバッテリーを駆動電源とする機器では無視できない。すなわち、損失が大きいという問題があった。
しかし、特許文献2に記載の積層型分波回路を、特許文献1に記載のマルチバンド通信装置に用いる場合、インピーダンスマッチングの為の付加回路とその設計・調整が必要であった。
本発明の手段1は、少なくとも2つの互いに周波数の異なる通信システムに共用可能な高周波回路を積層体で一体化して形成した高周波回路部品であって、
前記高周波回路は、
アンテナに接続されるアンテナ側端子と第1及び第2の送信側端子および第1及び第2の受信側端子との接続を切り替える高周波スイッチと、
前記高周波スイッチの一つの端子と前記第1及び第2の受信側端子との間に接続される、第1の分波回路と第1のフィルタ回路を備えた積層体内に配置される分波・フィルタ複合回路と、
前記高周波スイッチの他の端子と前記第1及び第2の送信側端子との間に接続された第2の分波回路とを備え、
前記第1の分波回路は低周波側フィルタと高周波側フィルタにより構成され、
前記低周波側フィルタは、一端が前記高周波スイッチの端子に、他端が前記第1のフィルタ回路に接続された第1のインダクタンス素子のみで構成され、
前記高周波側フィルタは、キャパシタンス素子とインダクタンス素子で構成され、
かつ、前記第1のフィルタ回路は前記第1のインダクタンス素子と前記第1または第2の受信側端子のうちの低周波側の端子との間に接続されたことを特徴とする高周波回路部品である。
本発明の手段2は、前記第1のインダクタンス素子は、積層体内の複数の層に亘って形成されていることを特徴とする(手段1)に記載の高周波回路部品である。
本発明の手段3は、前記第1のインダクタンス素子が形成された層は、積層体内のグランド電極が形成された層との間に他の層を介して積層されていることを特徴とする(手段1)又は(手段2)に記載の高周波回路部品である。
本発明の手段4は、前記第1のインダクタンス素子と前記第1のフィルタ回路を構成するインダクタンス素子、キャパシタンス素子が前記積層体の内部で積層方向に重ならないように配置されている(手段1)乃至(手段3)に記載の高周波回路部品である。
本発明の手段5は、前記第1のフィルタ回路は、インダクタンス素子、キャパシタンス素子を主構成とし、前記インダクタンス素子、キャパシタンス素子を、電極パターンを有する積層体により構成したバンドパスフィルタであることを特徴とする(手段1)乃至手段4)に記載の高周波回路部品である。
本発明の手段6は、前記高周波側フィルタは第1のキャパシタンス素子と第2のキャパシタンス素子、及び前記第1のキャパシタンス素子と前記第2のキャパシタンス素子との接続点とグランドとの間に接続された第2のインダクタンス素子を有することを特徴とする(手段1)乃至(手段5)に記載の高周波回路部品である。
本発明の手段7は、前記分波・フィルタ複合回路の高周波側端子と前記第2の受信側端子との間に接続された第2のフィルタ回路とを備えたことを特徴とする(手段1)乃至(手段6)記載の高周波回路部品である。
また、前記第2の分波回路、及び前記第2のフィルタ回路は、インダクタンス素子、キャパシタンス素子を主構成とし、前記インダクタンス素子、前記キャパシタンス素子の少なくとも一部を、電極パターンを有する積層体により構成することもできる。
また、前記第1の平衡−不平衡変換回路、および前記第2の平衡−不平衡変換回路は、インダクタンス素子、キャパシタンス素子を主構成とし、前記インダクタンス素子、キャパシタンス素子の少なくとも一部を、電極パターンを有する積層体により構成することもできる。
本発明の手段8は、(手段1)乃至(手段7)のいずれかに記載の高周波回路部品を用いたマルチバンド通信装置であって、
各通信システムでの送信データを変調し受信データを復調する送受信回路部と、
前記高周波スイッチの切り替えを制御するスイッチ回路制御部とを備えたことを特徴とするマルチバンド通信装置である。
また、高周波スイッチは互いに周波数が異なる通信システムで送受信が可能な複数のアンテナに接続される複数のアンテナ側端子と第1及び第2の送信側端子および第1及び第2の受信側端子との接続を切り替える少なくとも4つの端子を備えたものを用いることができる。
平衡‐不平衡変換回路BAL1,BAL2は、平衡入力型の電力増幅器を用いる場合に必要となる。不平衡型の高周波回路と平衡入力型の電力増幅器を接続する場合に平衡‐不平衡変換する必要がある。
第1のアンテナANT1は第1のアンテナ側端子Ant1に、第2のアンテナANT2は第2のアンテナ側端子Ant2に接続される。
第1のアンテナ側端子Ant1と第2のアンテナ側端子Ant2は、DPDT(双極双投)のスイッチである高周波スイッチSW1の各端子pa、pbに接続される。高周波スイッチSW1は4つの端子pa〜pdを備え、一つの端子pcは受信回路側の分波・フィルタ複合回路70と、他の端子pdは送信回路側で第2の分波回路Dip2と接続される。
そのため、高周波スイッチSW1の端子paから入力した高周波信号はON状態の電界効果型トランジスタFET1を通過し、端子pcに伝送される。このとき電界効果型トランジスタFET3はOFF状態なので端子pb側への高周波信号の漏洩は殆ど無く、かつ電界効果型トランジスタFET2もOFF状態なので端子pd側への高周波信号の漏洩も殆ど無い。
一方、高周波スイッチSW1の端子pbから入力した高周波信号は、ON状態の電界効果型トランジスタFET4を通過し、端子pdに伝送される。このとき、電界効果型トランジスタFET2はOFF状態なので、端子pa側への高周波信号の漏洩は殆ど無く、かつ電界効果型トランジスタFET3もOFF状態なので、端子pc側への高周波信号の漏洩も殆ど無い。
従って、第1のアンテナANT1、或いは第2のアンテナANT2に入射し高周波スイッチSW1の一つの端子pcに現れる高周波信号のうち、2.4GHz帯の高周波信号が、分波・フィルタ複合回路70の低周波側端子p2bに現れるが、高周波側端子p2cには現れない。他方、5GHz帯の高周波信号は、分波・フィルタ複合回路70の高周波側端子p2cに現れるが、低周波側端子p2bには現れない。
それにより、2.4GHz帯(IEEE802.11b)の送信回路から第2の分波回路Dip2の低周波側端子p1bに入力する2.4GHz帯の高周波信号は、第2の分波回路Dip2の共通端子p1aに現れるが、高周波側端子p1cには現れない。
他方、5GHz帯(IEEE802.11a)の送信回路から第2の分波回路Dip2の高周波側端子p1cに入力する5GHz帯の高周波信号は、第2の分波回路Dip2の共通端子p1aに現れるが、低周波側端子p1bには現れない。
そして、第2の分波回路Dip2の共通端子p1aに現れた高周波信号は、高周波スイッチSW1を経て、第2のアンテナ側端子Ant2から放射される。
本発明に係る高周波回路における分波・フィルタ複合回路70では、第1の分波回路Dip1と第1のフィルタ回路FIL1とを1つの回路として組み合わせて設計できるため、特許文献2記載の分波回路におけるインダクタンス素子3bとキャパシタンス素子3cとを省略することが出来る。特許文献2記載の分波回路のインダクタンス素子3bとキャパシタンス素子3cの直列回路によって得られる減衰特性は、第1のフィルタ回路FIL1にて得られる減衰特性にて代替できるためである。
従って、本発明に係る高周波回路における分波・フィルタ複合回路70では、特許文献2記載の分波回路に必須のインダクタンス素子3bとキャパシタンス素子3cを形成する誘電体層6hを省略することが出来、回路を簡略化することができる。
更に、特許文献2記載の分波回路をマルチバンド通信装置に用いる場合に、後段のフィルタとの間に必要とされるインピーダンス整合用の伝送線路も省略でき、インピーダンス調整も不要である。
また、分波・フィルタ複合回路70の高周波側端子p2cに現れた高周波信号は、第2のフィルタ回路FIL2、第2の平衡‐不平衡変換回路BAL2を介して5GHz帯(IEEE802.11a)の受信回路に入力する。
高周波スイッチSW1は、スイッチ回路制御部50により制御された制御電圧がコントロール端子V1,V2に印加されることにより、表1に示すように各端子間が接続される。 ここで、コントロール端子V1,V2に印加する制御電圧がHighとは、+1〜+5V,Lowとは−0.5〜+0.5Vが望ましい。
このとき、第1のアンテナANT1と受信回路側の分波・フィルタ複合回路70とが接続され、1つのアンテナに2つの通信システムの受信回路が接続することとなる。次いで、IEEE802.11a受信回路部では5GHz帯でスキャンし、これと並行し802.11b送受信回路部では2.4GHz帯でスキャンして、受信可能な全てのチャンネルを検出する。
従って、本発明に係るマルチバンド通信装置によれば、フェージング等の外乱が生じても、最も好ましい通信システムを選択してダイバーシティ受信を行うことが出来る。
本発明に係るマルチバンド通信装置においては、従来から使われてきたRFIC、例えば本願発明者らによる特開2003−18039号公報記載のRFICを使用できる。これは、PLL回路で制御されたVCO回路によって、受信系のパワーアンプ、ミキサー、フィルタ、復調器、及び閾値検出・データ回復回路が制御され、送信系のDAC(デジタル・アナログ変換回路)、ローパスフィルタ、変調器、及びパワーアンプが制御される。
低周波側のローパスフィルタは2.4GHz帯の信号を、高周波側のハイパスフィルタは5GHz帯の信号を、相互の回り込みを防止しつつ、各々高周波スイッチSW1側に伝送する。低周波側のローパスフィルタは、高調波の除去機能も有している。
高周波側のハイパスフィルタは5GHz帯の信号を、低周波側のバンドパスフィルタは2.4GHz帯の信号を、相互の回り込みを防止しつつ、各々の周波数に対応する受信回路へ高周波信号を分波する。
近接するインダクタンス素子Lpg1とLpg2とは、相互誘導係数Mによって結合される。入力端子側には、キャパシタンス素子Cpg21とインダクタンス素子Lpg1によって第1の共振回路が構成され、出力端子側には、キャパシタンス素子Cpg45とインダクタンス素子Lpg2によって第2の共振回路が構成される。
キャパシタンス素子Cpg1、Cpg5は、バンドパスフィルタの入出力と第1の共振回路、第2の共振回路を結合する。キャパシタンス素子Cpg3は、バンドパスフィルタの入出力を結合する。また、キャパシタンス素子Cpg6およびCpg7は、インダクタンス素子Lpg1とLpg2との結合を補助する結合コンデンサである。
第1及び第2の共振回路は、相互誘導係数Mによって、いわばトランスのように結合する。このため、入力端子の高周波信号は、第1及び第2の共振回路による共振作用を受けつつ出力端子に導かれる。つまり、全体が2つの共振周波数を有する複同調回路として作用し、急峻な特性のバンドパスフィルタが得られる。
2.4GHz帯受信信号の同相成分を出力する伝送線路Lbg2の一端の2.4G_Rx+端子とグランドとの間は、キャパシタンス素子Cbg2で接続される。同様に、2.4GHz帯受信信号の逆相成分を出力する伝送線路Lbg3の一端の2.4G_Rx−端子とグランドとの間は、キャパシタンス素子Cbg3で接続される。
インダクタンス素子Lbg2の他端とインダクタンス素子Lbg3の他端とが接続されて、キャパシタンス素子Cbg1を介するか、或いは直接にグランドに接続される。
5GHz帯受信信号の同相成分を出力するインダクタンス素子Lba2の一端と5GHz帯受信信号の逆相成分を出力するインダクタンス素子Lba3の一端とが接続されて、キャパシタンス素子Cba1を介してグランドと接続される。
積層体は、例えば1000℃以下で低温焼結が可能なセラミック誘電体材料からなり、厚さが10μm〜200μmのグリーンシートに、低抵抗率のAgやCu等の導電ペーストを印刷して所定の電極パターンを形成し、複数のグリーンシート(図4の例示では、GS1〜GS17の17層)を適宜一体的に積層し、焼結することにより製造することが出来る。
キャパシタンス素子Cft1は、グリーンシートGS16とGNDパターンとの間で形成される。キャパシタンス素子Cft2は、グリーンシートGS4とGS5上の電極パターンとの間で形成される。キャパシタンス素子Cft3は、グリーンシートGS5とGS6の電極パターンとの間で形成される。キャパシタンス素子Cft4は、グリーンシートGS16上の電極パターンとGNDパターンとの間で形成される。
キャパシタンス素子Cpg1は、グリーンシートGS3〜GS6上の電極パターンとの間で形成される。キャパシタンス素子Cpg2は、グリーンシートGS14,GS16上の電極パターンとGNDパターンとの間で形成される。キャパシタンス素子Cpg3は、グリーンシートGS12とGS13上の電極パターンとの間で形成される。
キャパシタンス素子Cpg4は、グリーンシートGS14,GS16上の電極パターンとGNDパターンとの間で形成される。キャパシタンス素子Cpg5は、グリーンシートGS3〜GS6上の電極パターンとの間で形成される。キャパシタンス素子Cpg6は、グリーンシートGS13とGS14上の電極パターンの間で形成される。キャパシタンス素子Cpg7は、グリーンシートGS13とGS14上の電極パターンの間で形成される。
キャパシタンス素子Cfr1とキャパシタンス素子Cfr2、キャパシタンス素子Cft2とキャパシタンス素子Cft3、キャパシタンス素子Cpg2とキャパシタンス素子Cpg6、キャパシタンス素子Cpg4とキャパシタンス素子Cpg7、キャパシタンス素子Cpg6とキャパシタンス素子Cpg3、キャパシタンス素子Cpg7とキャパシタンス素子Cpg3は、電極パターンを共用している点である。
このように電極パターンを共有化することにより、電極パターン数を減らすことができるため、小型化に有利となる。
キャパシタンス素子Cft3は、キャパシタンス素子Cft2を構成する複数の電極パターンのうちの一部であるグリーンシートGS5上の電極パターンを利用する。
キャパシタンス素子Cpg6は、キャパシタンス素子Cpg2を構成する複数の電極パターンのうちの一部であるグリーンシートGS14上の電極パターンを利用する。
キャパシタンス素子Cpg7は、キャパシタンス素子Cpg4を構成する複数の電極パターンのうちの一部であるグリーンシートGS14上の電極パターンを利用する。
キャパシタンス素子Cpg3は、キャパシタンス素子Cpg6を構成する複数の電極パターンのうちの一部であるグリーンシートGS13上の電極パターンとキャパシタンス素子Cpg7を構成する複数の電極パターンのうちの一部であるグリーンシートGS13上の電極パターンを利用する。
キャパシタンス素子Cft1は、グリーンシートGS16とGNDパターンとの間で形成される。キャパシタンス素子Cft2は、グリーンシートGS4とGS5上の電極パターンとの間で形成される。キャパシタンス素子Cft3は、グリーンシートGS5とGS6の電極パターンとの間で形成される。キャパシタンス素子Cft4は、グリーンシートGS16上の電極パターンとGNDパターンとの間で形成される。
キャパシタンス素子Cbg1は、グリーンシートGS14,GS16上の電極パターンとGNDパターンとの間で形成される。キャパシタンス素子Cbg2,Cbg3は、グリーンシートGS15上の電極パターンとGNDパターンとの間で形成される
キャパシタンス素子Cba1は、グリーンシートGS14とGS15上の電極パターンとGNDパターンとの間で形成される。
図5(A)に示すように、高周波スイッチSW1であるDPDTスイッチ(GaAs FET)が積層体10の上表面に実装される。DPDTスイッチは、ベア状態で積層体10に実装し、樹脂封止や缶封止することも出来る。
また、積層体10内蔵されないコンデンサC1〜C6をチップ部品として搭載している。
図5(B)は底面の電極配置を示し、積層体10の左部にはグランド電極GNDを中心としてグランド電極GNDに挟まれてアンテナ側端子Ant1、Ant2が夫々位置される。積層体10の上部にはグランド電極GNDに挟まれて、コントロール端子V1,第2の受信側端子5G_Rx+,5G_Rx−が配置される。積層体10の右部にはグランド電極GNDを中心としてグランド電極GNDに挟まれて第2の送信側端子5G_Tx、第2の送信側端子2.4G_Txが夫々位置される。積層体10の下部にはグランド電極GNDに挟まれて、コントロール端子V2,第1の受信側端子2.4G_Rx+,2.4G_Rx−が配置される。
また、少ないスイッチ手段で電力消費を抑えながら前記複数のマルチバンドアンテナと送信側回路、受信側回路との接続を切り替え、さらにフィルタ回路や平衡―不平衡変換回路、さらにインピーダンス変換回路を備えた高周波回路を提供することができる。
そして前記高周波回路を3次元的な積層構造により小型に構成した高周波回路部品とし、さらに各通信システムでの送信データを変調し、受信データを復調する送受信部と、前記高周波スイッチの切り替えを制御するスイッチ回路制御部を備えたマルチバンド通信装置を提供することが出来、パーソナルコンピュータ(PC)、プリンタやハードディスク、ブロードバンドルーターなどのPCの周辺機器、FAX、冷蔵庫、標準テレビ(SDTV)、高品位テレビ(HDTV)、カメラ、ビデオ、携帯電話等々の電子機器、自動車内や航空機内でのワイヤに変わる信号伝達手段として有用なものである。
5G_Rx+ ,5G_Rx− 第2の受信側端子、
2.4G_Tx 第1の送信側端子、
5G_Tx 第2の送信側端子、
Ant1,Ant2 アンテナ側端子、
ANT1,ANT2 アンテナ、
10 積層体、
30 送受信回路部、
50 スイッチ回路制御部、
70 分波・フィルタ複合回路、
BAL1 第1の平衡‐不平衡変換回路、
BAL2 第2の平衡‐不平衡変換回路、
C1〜C6 キャパシタンス素子、
Cba1 キャパシタンス素子、
Cft1〜Cft4 キャパシタンス素子、
Cfr1〜Cfr3 キャパシタンス素子、
Cpa1〜Cpa4 キャパシタンス素子、
Cpg1〜Cpg7 キャパシタンス素子、
Dip1 第1の分波回路、
Dip2 第2の分波回路、
FIL1 第1のフィルタ回路、
FIL2 第2のフィルタ回路、
FIL3 第3のフィルタ回路、
GND グランド端子、
GS1〜GS17 グリーンシート、
Lba1〜Lba3 インダクタンス素子、
bg1〜Lbg3 インダクタンス素子、
Lft1〜Lft3 インダクタンス素子、
Lfr1,Lfr2 インダクタンス素子、
Lpa1 インダクタンス素子、
Lpba,Lpbb インダクタンス素子、
pa〜pd 端子、
p1a,p2a 共通端子、
p1b,p2b 低周波側端子、
p1c,p2c 高周波側端子、
SW1 高周波スイッチ、
V1,V2 コントロール端子、
Claims (8)
- 少なくとも2つの互いに周波数の異なる通信システムに共用可能な高周波回路を積層体で一体化して形成した高周波回路部品であって、
前記高周波回路は、
アンテナに接続されるアンテナ側端子と第1及び第2の送信側端子および第1及び第2の受信側端子との接続を切り替える高周波スイッチと、
前記高周波スイッチの一つの端子と前記第1及び第2の受信側端子との間に接続される、第1の分波回路と第1のフィルタ回路を備えた積層体内に配置される分波・フィルタ複合回路と、
前記高周波スイッチの他の端子と前記第1及び第2の送信側端子との間に接続された第2の分波回路とを備え、
前記第1の分波回路は低周波側フィルタと高周波側フィルタにより構成され、
前記低周波側フィルタは、一端が前記高周波スイッチの端子に、他端が前記第1のフィルタ回路に接続された第1のインダクタンス素子のみで構成され、
前記高周波側フィルタは、キャパシタンス素子とインダクタンス素子で構成され、
かつ、前記第1のフィルタ回路は前記第1のインダクタンス素子と前記第1または第2の受信側端子のうちの低周波側の端子との間に接続されたことを特徴とする高周波回路部品。 - 前記第1のインダクタンス素子は、積層体内の複数の層に亘って形成されていることを特徴とする請求項1に記載の高周波回路部品。
- 前記第1のインダクタンス素子が形成された層は、積層体内のグランド電極が形成された層との間に他の層を介して積層されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の高周波回路部品。
- 前記第1のインダクタンス素子と前記第1のフィルタ回路を構成するインダクタンス素子、キャパシタンス素子が前記積層体の内部で積層方向に重ならないように配置されている請求項1乃至請求項3に記載の高周波回路部品。
- 前記第1のフィルタ回路は、インダクタンス素子、キャパシタンス素子を主構成とし、前記インダクタンス素子、キャパシタンス素子を、電極パターンを有する積層体により構成したバンドパスフィルタであることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の高周波回路部品。
- 前記高周波側フィルタは第1のキャパシタンス素子と第2のキャパシタンス素子、及び前記第1のキャパシタンス素子と前記第2のキャパシタンス素子との接続点とグランドとの間に接続された第2のインダクタンス素子を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の高周波回路部品。
- 前記分波・フィルタ複合回路の高周波側端子と前記第2の受信側端子との間に接続された第2のフィルタ回路とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6記載の高周波回路部品。
- 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の高周波回路部品を用いたマルチバンド通信装置であって、
各通信システムでの送信データを変調し受信データを復調する送受信回路部と、
前記高周波スイッチの切り替えを制御するスイッチ回路制御部とを備えたことを特徴とするマルチバンド通信装置。
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