JP4486296B2 - 流動接触分解装置用供給原料分散システム及び流動接触分解法 - Google Patents
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Description
(発明の分野)
本発明は、接触分解装置(catalytic cracking units)(FCC)のための供給原料としての炭化水素原料油を最も効果的に分散させるための、供給原料分散システム(feed−dispersion system)に関し;一層具体的に言えば、炭化水素の供給原料の完全な噴霧化を促進することのできる供給原料分散システムであって、該分散装置が独特な幾何学的配置を有して、噴霧用流体から炭化水素供給原料に移動するエネルギーが、供給原料の噴霧化のために完全に使用される該分散装置に関する。本発明は更に、本発明の供給原料分散システムを使用するFCC法に関する。
【0002】
(背景技術)
流動接触分解(FCC)は、利用可能な軽質留分を含有する重質供給原料(heavy feeds)から高品位の石油関連製品[例えば、ガソリン、ディーゼル油(DO)、及び液化石油ガス(LPG)]を得るための主要プロセスである。FCC法に最もよく適用されるそれら供給原料は一般に、真空塔のサイドカット(side cuts)にその源(origin)を有する供給原料の精製流れ(これらは、重質減圧軽油(heavy vacuum gasoil)と呼ばれる)、又は、常圧塔の底部に源が見出される重質流れ(これらは、常圧残渣(atmospheric residue)と呼ばれる)であり、或いは、これら流れの混合物である場合もある。
【0003】
そのような流れは、FCC法に適用されるとき、水素が存在しない転化帯域において、微粒子物質から成る触媒と接触し、次いで、転化されて一層軽く更に価値の高い炭化水素流れになり、供給原料よりも更に重い流れから分離される。
FCC法が50年以上経っているにもかかわらず、FCC法を改善するかも知れない諸技術が絶え間なく追求され、本質価値(intrinsic value)の一層高い生成物の収量が増大している。FCC法の主要目的が本質価値の一層高い生成物の製造を最大化することであることは、一般に認められている。
【0004】
FCC法の問題とされる1つの面は、触媒と供給原料との初期接触である;即ち、分散系によって促進される相互作用は、価値の高い生成物への転化及び選択性に著しい影響を及ぼすことである。
【0005】
上昇管内部で利用できる短時間の間に触媒と十分接触させることの他に、供給原料の迅速な蒸発を促進する概念に常に基づいて、触媒と供給原料との間の接触を改善することを目的とする2、3の試みが行われてきた。接触分解反応を処理するためには、蒸発した炭化水素の分子が触媒粒子と接触し、触媒のマクロ細孔を通って浸透し、次いで、接触分解を促進する酸サイト(acid sites)の影響を受けるように、触媒との混合物の領域で供給原料の蒸発が2、3ミリ秒以内で生じる必要がある。もし迅速な蒸発が生じないとき、静止している液体留分の熱分解が生じる結果となる。
【0006】
主として残油含有の装填原料の場合、熱分解によって、副生物(例えば、コークス及び燃料ガス)が形成されることは周知である。従って、上昇管の底部での熱分解は、FCC法の目的である接触分解と競合し望ましくない。
【0007】
供給原料を噴霧するための1つの重要なパラメータは、噴霧装置内における供給原料の温度である。供給原料の物理特性の幾つか(例えば、粘性及び表面張力)は、温度の関数として修正され、噴霧工程の間、一層小さい直径の大量の油滴が生じることになる。従って、噴霧中に存在する油滴の表面積によって接触面積が実質的に増大し、これによって、蒸発の容易化は著しい影響を受ける。FCC法及び推奨される温度範囲で使用される残油供給原料に関し、一層高い供給温度を使用することによる接触面積の増加は30%になることがある。しかし、供給原料の温度は無制限に上昇させることはできない。なぜなら、供給原料の炉内部にコークスが生成する危険性と非選択的熱分解とが存在するからである。
【0008】
一方、供給原料が適切に噴霧化されて、触媒相の上に薄い噴霧が形成されるなら、供給原料の迅速な蒸発は一層容易に達成されるだろう。その噴霧を得るために、上昇管中に幾つかの型の供給原料噴射機が開発されてきた。
【0009】
そのような開発の最初のものによると、供給原料及び蒸気は、「Y」ジェットとして知られている装置の中のY管の助けを借りて、再生装置からの触媒に添加された。しかし、これでは、現実問題として供給原料を適切に分散させず、供給原料に移動し続いて蒸発させる熱が熱触媒に置き去りにされる。このモデルは、軽質供給原料であって、その中で、触媒から移動する熱によって生じるその供給原料の蒸発が実質的に瞬時である該供給原料に受け入れられた。
【0010】
1980年代以来、FCC装置に重質油からの重質供給原料が出現し、供給原料噴射装置に幾つかの改変が導入された。そのような改変の一つは、いわゆる単一供給原料分散装置を多供給原料分散装置で置き換えて、1つ以上のレベル、30°〜70°の間の仰角で配置し、触媒との一層良好な接触の他に、一層良好な供給原料の分散を提供することであった。この標準フラット噴霧は、この目的のために、最初広く使用された。
他の種類の供給原料分散装置は、分解すべき供給原料の過酷さの増加に付随して開発されてきた。
【0011】
米国特許第4,434,049号明細書は、供給原料分散装置による水/油エマルジョンの噴霧化であって、その特徴が、円筒形のフラットな表面に乳化済み供給原料を衝突させることによって油粒子のサイズを改変することである上記噴霧化を教示する。その著者等によると、供給原料分散装置は、約500μmの直径の油粒子を含有する噴霧を生成する。それら油粒子は、次いで、供給原料入口に垂直な地点から入る蒸気によって加速される。蒸気の入口速度によって、油粒子は剪断力を受け、これによって、そのような粒子は一層小さくなり;次いで、蒸気と乳化済み供給原料の混合物は、微細な噴霧として分散された供給原料が得られるように、特別な幾何学的構造を有する出口ノズルまで加速される。しかし、記述されている装置は、供給原料の表面張力が減少し、次いで、水/油ミセルが円筒状のフラット表面に衝突することによって破壊されるように、水を含有するエマルジョンとして該供給原料を導入する必要がある。
【0012】
欧州特許EP第0,546,739号明細書はまた、フラット表面との衝突によって油粒子を破壊する原理を使用する、供給原料噴射装置に関するが、油と水の予備乳化を必要としない。
【0013】
ブラジルPI BR第8404755号明細書は、効率的なやり方で、供給原料の分散を促進するために、供給原料及び噴霧用流体(蒸気)が室内で混合される供給原料噴射装置を教示する。混合室は、中央ピンであってその直径によって、環状間隙中の流量が制御される上記ピンを備えている。噴霧用流体は、幾つかの孔を通過して分配されて、供給原料に対して垂直に入る。次いで、上昇管の内部に導かれる噴霧が形成される。
【0014】
米国特許第5,037,616号明細書(EP第0,312,428号明細書に対応)は、供給原料と蒸気との良好な分散がベンチュリ管を用いた供給原料噴射機の補助によって得られうることが開示されている。この装置のジオメトリーは、供給原料と蒸気との混合物の速度がベンチュリ管において音波状態に到達するような寸法によって特徴づけられる。ここで、ベンチュリ管は、円筒型の内部部分を有しており、集束部と発散部との間に位置している。集束部、円筒部及び発散部の連続性は、曲線部分により滑らかになっている。この装置とベンチュリ管との上角は約5〜15°であり、射出口の径は多くてもベンチュリ管の径の2〜5倍である。平均して、10〜50ミクロンオーダーの径を有する油滴が生成され、毎秒60〜150メートルの速度で上昇管に噴射される。
【0015】
米国特許第5,173,175号明細書は、供給原料を流動接触分解反応領域に噴射する装置を開示する。その装置は、供給原料と蒸気とが予め混合されるストレート部分と、油が噴霧化され扇状の分散機により分散されるターミナル部分とを含んでいる。供給原料噴射機は、分解部での触媒と油との間の接触部において触媒流動方向と垂直である水平の蒸発基準を与える。生成物の収率が良好であり、コーク及びガスは少量しか生成されないことが記載されている。この米国特許明細書に記載されるシステムは、供給原料の噴霧化を促進し、扇状の噴出を形成させる前に、流体が混合されるよう機能する。これに対し、本発明は、噴霧化を促進し、扇状の噴出を形成させる装置の底部において流体を混合することを提案している。噴霧化は、噴霧流体ノズルからの蒸気(流体は一般的に蒸気である)及び噴霧ノズルを取り囲む充填ノズルとの間の効率的な接触により促進される。
【0016】
更に、米国特許第5,173,175号明細書及び上記全ての文献において記載される操作条件では、供給原料が予め混合され、噴霧流体は充填損失(すなわち、広く認められた専門用語に準拠させるためのΔP)に関連した以下の特性を引き起こす。この予混合は上昇管の内部で充填損失を生じさせ、ここで、充填噴出物及び噴霧流体は触媒と混合され、充填損失は充填物及び噴霧流体の両方によって分けられる。共通の充填損失は、噴霧流体のエネルギーの多くは噴霧化を促進するために用いられていないということを示している。
【0017】
米国特許第5,673,859号明細書は、流動接触分解のための蒸発ノズルを開示している。この蒸発ノズルは、液体炭化水素充填物のノズルによる蒸発によって、この充填物を細かく噴霧させるため横方向に伸びた2つの吐出オリフィスを有している。オリフィスは、集束噴霧を生じさせるよう傾いていることが好ましいが、発散噴霧又は実質的に平坦な噴霧を生じさせるように傾いていてもよい。このシステムの基本的原理は、金属棒での非弾性衝撃による充填物の運動エネルギー消費を利用して噴霧化を促進している点にある。このように、良好な噴霧化を得るためには、装置の上流を高圧にする必要がある。供給原料流動速度の2乗に伴って運動エネルギーが減少するため、減少した供給原料流動速度により、噴霧性能が著しく悪化する。これに対し、本発明では、噴霧エネルギーは充填流動速度と独立であるため、上記のような作用は生じない。
【0018】
米国特許第5,794,857号(PI BR 9607665−8Aに対応する)明細書には、2つの同軸管路が取り付けられた供給原料噴射装置を開示している。この装置の内部管路は蒸気の管路であり、外部管路は供給原料の管路であり、その結果、両方の管路は供給原料のための環状の液体の管路を特定する。この内部管路の末端は半球状であり、蒸気の通過させるためそこに一列になった複数の穴を有する。また、外部管路の半球状の末端は、蒸気とスプレー状の供給原料を通過させるために内部管路の半球状末端のオリフィスと平行の細長いスリットを有している。ここには、この装置では、低い蒸気圧、又は精製蒸気供給原料によって何らかの問題が引き起こされる場合には蒸気の不存在下で、操作可能であることが記載されている。かかる米国特許明細書に開示された技術に対し、本願発明においては、噴霧流体圧力の効率的変換を運動エネルギーにし、供給原料の噴霧化を促進するために、可変の合流角度を有する合流部分を有することで、噴霧流体のエネルギーが非常に効率的に変換される。供給原料と噴霧流体との接触はノズルによって行われ、ここで、発生した運動エネルギーが供給原料に伝えられ、瞬時且つ激しい噴霧化が促進されるように、供給原料と蒸気とが接触する。
【0019】
すなわち、本発明の目的は教示も示唆もされていない。供給原料分散システムであって、その幾何学的構造により、噴霧流体のエネルギーの供給原料への移動の改善された使用方法によって、油粒子(oil particle)の平均直径が約100μmとなるように、供給原料の噴霧化を促進する上記供給原料分散システムが、本発明において提供される。このようにして、非常に良好な性能を有する流動接触分解装置及び方法が可能となる。
【0020】
(発明の概要)
本発明は、FCC装置の液体炭化水素供給原料のための供給原料分散システムを包含する。
すなわち、液体炭化水素供給原料を流動接触分解用反応器に導入するための、流動接触分解装置(FCC)用供給原料分散システムであって、
炭化水素供給原料を第1のノズル装置に供給し、また、噴霧流体を第2のノズル装置に供給するための供給原料噴射装置と;
前記炭化水素供給原料を噴霧流体で噴霧化するための噴霧装置であって、混合室の中に排出するように幾何学的に配置されていて、該噴霧流体のエネルギーを該炭化水素供給原料へ移動させる第1ノズル装置及び第2ノズル装置を備えた該噴霧装置と;
を含む、上記供給原料分散システムが提供される。
【0021】
更に、炭化水素供給原料を噴霧化する方法であって、
炭化水素供給原料を第1ノズル装置に供給し;
噴霧流体を第2ノズル装置に供給し;
第2ノズル装置を使用して噴霧流体の流れを加速し、混合室の中に入れ;
第1ノズル装置を使用して炭化水素供給原料の流れを加速し、混合室の中に入れ;
前記の加速済み流れを混合して、前記噴霧流体から前記炭化水素供給原料へエネルギーを移動させ、そうすることによって、該炭化水素供給原料を噴霧化する、上記噴霧化方法が提供される。
【0022】
本発明は、好ましい態様において、次の諸特徴:
・実質的に環状断面の、2つの同心管路で構成される供給原料噴射装置であって、噴霧流体が、内部管路を通過して流れ、他方、液体供給原料が、内部管路の外面と外部管路の内面とによって形成されている環状間隙を通過して流れる上記供給原料噴射装置と;
・一列の複数個のノズルと、外部供給原料管路に連結された2個以上の側方ノズルとを備えた噴霧装置であって、1つの列が、噴霧流体のための内部管路に連結された複数の中央ノズルを有し;該一列の複数個のノズルの対称軸が内部管路/外部管路の対称軸に平行であるか又は平行でなく;また、該側方ノズルの対称軸がそれら管路の対称軸に平行であるか又は平行でなく;しかも、この噴霧装置において、
・噴霧流体のエネルギーが、接触によって任意に供給原料の流れに移動して、該供給原料が完全に噴霧化するように、前記中央ノズル及び前記側方ノズルは幾何学的に配置されており;
・混合室は、前記中央ノズルの排出帯域を組み合わせることによって形成されており;該混合室は、噴霧流体と液体供給原料とが互いに接触する地点の下流における自由表面の配列によって形成された幾何学的構造の場(locus)であり;該混合室は、形成された油滴の結合(coalescence;合体)を防ぐことのできる大きさである
上記噴霧装置と;を備えた、FCCのための供給原料分散システムを包含する。
【0023】
本発明の供給原料噴射装置は、従来の流動接触分解装置の上昇管に、2基、4基、6基、又はそれ以上の基を放射状に連結するように設計されている。
本発明の供給原料分散システムは、流動接触分解法の要求に応じて、30〜70°の間の仰角で、1、2、又はそれ以上の上昇管レベルに連結される場合がある。
【0024】
本発明においては、噴霧流体のエネルギーを効率的に使用することによって、供給原料を噴霧化することのできる供給原料分散システムが提供される。更に、この供給原料分散システムは、広範囲に渡る可動条件に対し、その優れた性能を保持する。
本発明においては、触媒粒子との相互作用を改善するのに十分小さい平均液滴直径を有する噴霧済み供給原料の噴霧(mist)を生成する供給原料分散システムも提供される。
【0025】
本発明によって、1以上の[供給原料ノズル]対[噴霧流体ノズル]比で稼動するのを可能にするように出口ノズルが配置された噴霧装置が提供される。
本発明によって更に、供給原料の、価値の高い生成物(例えば、ガソリン、ナフサ)への一層良好な転化を可能にする供給原料分散システムが提供される。
【0026】
本発明においては、供給原料分散システムであって、その構造によって、供給原料の損失が低下し、その結果、炭化水素供給原料の流れのポンプ能力を低下させる該供給原料分散システムが提供される。
本発明においては、更に、本発明の供給原料分散システムを使用した結果として、価値の高い生成物の収量が改善され、また、コークス及びガスの収量が低下する高転化率FCC法が提供される。
【0027】
(好ましい態様の詳細な説明)
本発明は、接触分解装置(FCC)における供給原料のための供給原料分散システムに関し、供給原料と再生触媒との間の一層良好な接触を達成するために、微細に噴霧化された供給原料を得ることを目的としている。このようにすることで、コークス及び燃料ガスの形成が最小限に抑えられる他、熱分解反応も最小限に抑えられる。結果的に、価値の高い生成物の収量が最大となる。
本発明は、いかなる供給原料にも向けられているが、一層好ましくは、重質供給原料(例えば、諸重質軽油、諸軽油の混合物、及び常圧残渣等)に向けられている。
【0028】
噴霧用流体は、窒素等のあらゆる不活性ガス、燃料ガス、又は蒸気(例えば、精製所で通常生成される低圧蒸気若しくは媒体蒸気)であり、コストが低く入手可能性の点で蒸気が好ましい。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明について一層詳細に説明する。
【0029】
図1は、「ブラジル標準ABNT NBR 10647」による製図によって描いた、本発明の目的である供給原料分散システムの縦軸に沿った断面図を示している。この分散装置は、噴霧装置100であってその一部がFCC装置の上昇管(図示せず)の内部に入り込んでいる該噴霧装置に加えて、外部管路300、内部管路200、環状間隙210、噴霧流体入口400、及び炭化水素液体供給原料入口500を備えている。噴霧装置100は、噴霧流体のための中央ノズル110と、液体供給原料のための側方ノズル120とを備えている。
【0030】
同軸管路装置によって、噴霧流体と液体供給原料とが噴霧装置100まで運ばれる。噴霧装置100で、噴霧流体の流れと液体供給原料の流れとが互いに衝突する。中央ノズル及び側方ノズルを相対的に適切に配置することによって、供給原料の完全な噴霧化が行われ、同時に、上昇管中に存在する触媒との最適化された相互作用が促進される。最終的に噴霧化される供給原料と熱再生された触媒とが接触することによって、液体供給原料の気化が促進される。このことが、FCC装置の性能の改善に大きく寄与する。
【0031】
FCC装置のための予熱供給原料は、外部管路300の内壁と内部管路200の外壁の間に創られた環状間隙210を経由して運搬され、また、内部管路200は噴霧流体(通常は蒸気)を運搬する。使用する噴霧流体の量は、重質で粘性の供給原料、又は炭素残渣を高含量で含有する供給原料の場合でさえ、供給原料に基づき1〜5重量%(一層好ましくは2〜4重量%)で変動する。
液体供給原料と噴霧流体の間の混合は、噴霧装置100内で生じ、本発明に関し説明され、請求されているように、噴霧装置100の幾何学的構造(geometry)が、供給原料の完全な噴霧化に対して主要な役割を果たす。
【0032】
図1に示すように、予熱済み液体供給原料が、フランジ500を通って分散装置の中に導入され、次いで、管路(200及び300)によって形成されている環状間隙210を経由して運搬される。供給原料の流れは、側方ノズル120に到達し;該側方ノズルの排出オリフィス(discharge orifice;放出孔)を通過して、中央ノズル110からの噴霧流体の噴流(jet)を含む衝突通路(collision path)の中に配列される。このように、本発明の装置において、側方ノズル120は、環状間隙210を経由して運搬される液体供給原料の流れのための唯一の出口を意味する。
【0033】
図2A及び図2Bは、本発明の好ましい態様の1つの噴霧装置100を説明する。図2Aは縦断面図であり、図2Bは、3個の噴霧流体ノズル110のオリフィスを示す上面図である。そのようなノズル110は、噴霧流体の流れを加速することを目的とする。ノズルの数は、この場合、単なる例として3個のノズルを採用したが、もっと多いか又は少ない場合もあり、1個の単一ノズルの場合もある。この点において、本発明を制限する意図はない。
【0034】
噴霧流体は、フランジ400を通って、噴射供給材料装置(injection feedsystem)の中に導入され;内部管路200を通って運搬され;内部管路200の先端部と噴霧流体の中央ノズル110の入口111との間の空間によって形成される予熱室103に、最終的に到達する。前記ノズル110は、噴射供給材料装置の縦軸に平行である場合もあるし、平行でない場合もある。従って、前記装置の中央ノズル110は、噴霧流体のための、内部管路200からの唯一の出口である。
【0035】
中央ノズル110は、上述した混合室101の方向に噴霧流体の流れを加速し、配列させる。
予熱室103の形状は重要ではなく、噴射供給材料装置の性能に悪影響を及ぼさない範囲で広範囲に変更可能である。
【0036】
図3においては、図2Aの図から90°回転させた縦断面図によって噴霧装置100が詳しく示されている。
噴霧流体の中央ノズル110は、集束形、集束形/発散形、又は円筒形の縦断面形状であればいかなる形状を示してもよい。図3においては、(111)、(112)及び(113)として、円筒形部分112で介在された、集束形ノズル111、発散形ノズル113が例示されている。この図3で示される配置は、本発明を制限するものではない。
供給原料の側方ノズル120の数は、各中央ノズル110に対して1個、2個又はそれ以上である場合がある。図2Aには、噴霧流体の各中央ノズル110に対して、供給原料の2個の側方ノズル120を、一例として示す。
【0037】
図4Aは、集束形オリフィスの幾何学的構造を有する、液体供給原料の側方ノズル120(それぞれ、入口121、内部面取り(inner bevel)122及び排出オリフィス123)を示している。そのような幾何学的構造は、装填損失を最小限に抑えるが、供給原料の噴射を制限するものではなく、また、発散形又は円筒形等の種々の形状となる場合もある。
【0038】
ここで、噴霧流体及び液体供給原料が上昇管中で独立して流れ、次いで、それらが混合室101の底部で混合される場合、噴霧流体の圧力は、噴霧化を促進するのに必要な度合で最適化される。従って、液体供給原料回路の装填量損失、又は静圧降下は、その用途の局部条件に適合させられるために、無制限に変化することがある。静圧降下は、大体において1〜10バール、好ましくは1.5〜5バール、更に一層好ましくは2〜3.5バールで変化する場合がある。一方、噴霧流体の静圧降下は、2〜20バール、好ましくは3〜15バール、更に好ましくは5〜10バールで変化する場合がある。それら2種の流体の前記装填量損失のいかなる組合せも、本発明の範囲から逸脱することなく採用できると思われる。
【0039】
図3における噴霧流体ノズル110の細部は、面取り仕上げ(beveled finishing)されている。集束形/発散形ノズル、又は集束形ノズルのみが使用される場合、集束部分111の端部は、30°〜120°、好ましくは40°〜90°、一層好ましくは50°〜80°の傾斜角を持つ場合がある。発散部分113も、0〜90°、好ましくは5°〜30°、一層好ましくは6°〜14°の角度になる場合がある。水平直線仕上げ(leveled straight finishing)は、本発明の特徴を制限するものではなく、コンコーダンス・レイ(concordance rays)又は、当業者に知られているようなスイートニング・レイ(sweetening rays)であることさえある。
【0040】
前述の、中央噴霧ノズル110の数は、噴霧流体の流量の関数として変化する場合がある。本発明の好ましい態様では、1〜12個(好ましくは4〜9個、また、更に好ましくは3〜7個)のノズル110で変化することもあるノズル110数が考慮される。
上述の供給原料出口としての、図2に示す液体供給原料のための側方ノズル120の数は、噴霧流体のための中央ノズル110の数と同一であるか又はそれより大きい。図に示す態様によると、液体供給原料の側方ノズル120の数は6個であり、各々の噴霧流体ノズル110に対して供給原料ノズル120(2個)の割合で分配されている。前述の通り、その数は1つの例に過ぎず、また、変更される場合もあり、本発明を制限するものではない。
【0041】
図3において、また、当該技術で通常見られる通り、噴霧装置100の本体102と、外部管路300との間は、当業者に「ラビリンス(rabyrinth;迷路)」として知られている溝によって密封され、数字(104)によって示されている。そのような溝は、通常のやり方で特定の寸法に合わせ、外部管路300であってそれを通って液体供給原料が流れる該外部管路300で噴霧装置100を確実に密封する。
【0042】
図2Aによって、供給原料の流れと噴霧流体の流れとを結合することによって、液体流れが迅速に噴霧化され;次いで、噴霧流体により新たに分散される供給原料の液滴が凝集(coalescence;合体)するのを回避するように設計された混合室101の中に、噴霧、大量の液滴が発生する。
【0043】
混合室101は、既に噴霧化されている噴霧流体の高速噴流によって既に噴霧化されている、供給原料の側方ノズル120から液体噴流が混合されて、扇様形状(fan−like shape)を持つ均質な噴霧が形成される開放空間(open space)である。図2Bは、矩形スリット(slit)を有する混合室101を上面図で説明する。混合室101の排出開口は、幾つかの形状(円形を含む)を持つ場合があるので、この種のスリットはほんの一例であり、これによって、本発明が制限される訳ではない。
【0044】
混合室101に関連する重要なパラメータは、寸法比L1/L2(それぞれ、混合室の底部の長さ及び幅である)である。本発明の供給原料分散システムの好ましい諸態様によると、寸法比L1/L2は、0.5〜20、一層好ましくは1〜10、更に一層好ましくは2〜7の範囲である。
【0045】
混合室101は、2つの特徴的な開口角度(それぞれ、図2に示すβ、及び図3に示すα)が必要である。
角度αは、噴霧流体ノズル110の平面で測定される、混合室の開口角度である。
角度βは、噴霧ノズルの平面に垂直に測定される、混合室101の開口の特徴的な角度である。
【0046】
α及びβが変化すれば、混合室101の幾つかの開口が創られる可能性が生じることになる。好ましい態様によると、角度αは、5°〜90°、好ましくは10°〜60°の範囲で変化する場合があり、αは、ノズル110の数の関数である。従って、角度βは、0°〜20°、好ましくは1°〜12°の範囲で変化する場合がある。
混合室101のとる形状に関しては、図4A及び図4Bに示す通り、その形状は、曲面形状(図4A)から角柱形状(図4B)まで変えることができる。しかし、好ましい形態は、2つの特徴的な角度α及びβが互いに垂直になっている角錐台である。
【0047】
当業者には周知であるが、噴霧用流体の流れによって、高率の運動量とエネルギーとが供給原料の流れによって移動する。従って、急速な加速によって、液体供給原料は不安定となり、これによって、不安定なリガメント(ligaments)が生じる。これらリガメントは滴(drops)を生じさせ、最終的に噴霧化された噴霧(スプレー)の液滴(droplets)を生じさせる。リガメントは、噴霧流体によって運搬される、高い移動速度の運動量によって不安定になる。リガメントは、噴霧化された炭化水素液滴の前駆体である。とりわけ、本発明によって提案される供給原料分散システムは、損失を最小限に抑え且つ噴霧液滴の平均直径を小さくするために、非常に効率的な形態で運動量及びエネルギーを移動させる幾何学的構造を備えている。
【0048】
本発明による供給原料分散システムによって達成される噴霧化によって、供給原料液滴の噴流(jet)を形成することが可能となる。この構成概念は、流動接触分解法が適用される炭化水素供給原料の転化プロフィルに優れた結果を与える。そのような結果は、触媒との完全な相互作用に適した流量大量分配(flow rate massdistribution)と、統計的平均直径とを有する大量の液滴が生成することによって生じる。
【0049】
この分散装置によって、噴霧用流体と液体供給原料との流れに起因する供給損失(feed losses)の低下による利点が提供され、それにより、ポンプ力を低くし、また、噴霧用流体の熱力学的性質に関して求められる条件が低くなる。
この分散装置の改善は、以下の例に基づいて評価することができる。以下の例では、従来技術の分散システム及び本発明の供給原料分散システムを用いて分解された同一の供給原料の主な転化パラメータが比較されている。
【0050】
(例)
以下の表1によって、2種の供給原料分散システム、即ち、従来技術として採用する従来の分散装置(対照)と、本発明の試作品(本出願で目的とするもの)との性能が比較される。試験は、ブラジルの巨大精油所で実施し、供給原料の特徴及び操作条件は一定に保持した。試験結果から、価値の高い留分の転化が増大し、とりわけ、分解ナフサは3.08%増大したことが分かる。更に、コークス生成の減少(9.46%)、及び燃料ガスの減少(15.65%)があり、それらは質量と転化の収支が一致している。それらの数字は、本発明の装置から得られた、装填噴射の質と、流動接触分解装置(FCC)の収量との間の依存関係を示している。
【0051】
【0052】
表中、
D20/4は、4°Cの水の密度に基づく20°Cの生成物の密度であり;
RCRは、ラムスボトム炭素残渣(Ramsbottom Carbon Residue)であり;
RTXは、上昇管の頂部で測定した反応温度であり;
CFTは、混合済み供給原料の温度であり;
DPTは、密相(dense phase)での発電機温度であり;
C/Oは、触媒/油比であり;
LCOは、軽質循環油であり;
App.転化率は、見掛けの転化率であり;
MONは、モータ法オクタン価であり;
RONは、リサーチ法オクタン価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 入口フランジ、流体運搬管路、及び噴霧装置を備えた、本発明の供給原料分散システムの縦断面図を示す。
【図2A】 噴霧装置の縦断面図を示す。
【図2B】 噴霧装置の上面図を示す。
【図3】 図2Aの図に対して90°の縦断面図を示す。
【図4A】 本発明による噴霧装置の曲面の混合室の縦断面図を示す。
【図4B】 本発明による噴霧装置の垂直面の混合室の縦断面図を示す。
Claims (17)
- 噴霧流体によって噴霧化される液体炭化水素供給原料を流動接触分解用反応器に導入するための、流動接触分解(FCC)装置用供給原料分散システムであって、
(a)炭化水素供給原料を第1のノズル装置120に供給し、噴霧流体を第2のノズル装置110に供給するための供給原料噴射装置であって、内部管路200と、内部管路200と同軸の外部管路300とを備えており、内部管路200は噴霧流体を第2ノズル装置110に供給するために設けられており、また、外部管路300は炭化水素供給原料を第1ノズル装置120に供給するために設けられている供給原料噴射装置と;
(b)前記炭化水素供給原料を噴霧流体で噴霧化するための噴霧装置であって、第1ノズル装置120及び第2ノズル装置110を備えた該噴霧装置と;
を含み、
噴霧流体のエネルギーが、混合室101の開放空間に排出する炭化水素供給原料に移動され、炭化水素供給原料及び噴霧流体の加速された流れが混合されて、扇様形状を持つ均質な噴霧が形成され、
i)第1ノズル装置120が炭化水素供給原料を径方向に排出し、混合室101の周辺側壁に形成されている一列のノズルを有し、
ii)第2ノズル装置110が噴霧流体を縦方向に排出し、混合室101の底部壁に縦方向に形成されている一列のノズルを有する、上記供給原料分散システム。 - 内部管路及び外部管路は環状の横断面を有し;環状間隙210は、内部管路200の外面と外部管路300の内面とによって形成され、炭化水素供給原料が、この環状間隙210を通過して流れる、請求項1に記載の供給原料分散システム。
- 第2ノズル装置110の各ノズルに対して、第1ノズル装置120のノズルが少なくとも1個存在する、請求項1に記載の供給原料分散システム。
- 第2ノズル装置110のノズル数は、1〜12個の間で変動する、請求項1に記載の供給原料分散システム。
- 第2ノズル装置110のノズルの対称軸は、内部管路200及び外部管路300の対称軸に平行である、請求項1に記載の供給原料分散システム。
- 第2ノズル装置110のノズルの対称軸は、内部管路200及び外部管路300の対称軸に平行でない、請求項1に記載の供給原料分散システム。
- 第1ノズル装置120のノズルの対称軸は、内部管路200及び外部管路300の対称軸に垂直である、請求項1に記載の供給原料分散システム。
- 混合室101は、周辺側壁の長さL1と、縦方向底部壁の幅L2を有し、寸法比L1/L2が0.5〜20である、請求項1に記載の供給原料分散システム。
- 混合室101は、第2ノズル装置110の平面で測定される開口角度αとして5 o 〜90 o を有し、この開口角度αは、第2ノズル装置110のノズル数と共に増大する、請求項1に記載の供給原料分散システム。
- 混合室101は、第2ノズル装置110の平面に垂直に測定される開口角度βとして0〜20 o を有する、請求項1に記載の供給原料分散システム。
- 第2ノズル装置110のノズルの少なくとも1個が円筒形である、請求項1に記載の供給原料分散システム。
- 第2ノズル装置110のノズルの少なくとも1個が集束形である、請求項1に記載の供給原料分散システム。
- 第2ノズル装置110のノズルの少なくとも1個が集束形/発散形である、請求項1に記載の供給原料分散システム。
- 第2ノズル装置110の少なくとも1個のノズルの集束形部分111の端部は、30o〜120 o の間の傾斜角度を有し、他方、発散形部分113は、0o〜90 o の間の角度を有する、請求項13に記載の供給原料分散システム。
- 第1ノズル装置110のノズルの少なくとも1個が円筒形である、請求項1に記載の供給原料分散システム。
- 第1ノズル装置110のノズルの少なくとも1個が集束形である、請求項1に記載の供給原料分散システム。
- 第1ノズル装置110のノズルの少なくとも1個が、入口121、内部面取り122及び排出オリフィス123を有する、請求項1に記載の供給原料分散システム。
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