JP4485727B2 - Gsm/umtsのためのコア・ネットワークの割振り - Google Patents
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Description
【発明の分野】
本発明は、移動端末が少なくとも2つの機能モード・オペレーションを有することが可能であり、この機能モードが異なる機能を有する少なくとも2つのコア・ネットワークによって提供される、配置構成のための改良型ネットワーク・アーキテクチャに関する。本発明は、具体的には3Gシリーズを2Gネットワーク・アーキテクチャに導入することに関するが、これに限るものではない。
【0002】
【発明の背景】
GSM(Global System for Mobile Communications)無線通信可能範囲は、第2世代(2G)無線通信可能範囲とも呼ばれ、現在ではかなり広範囲にわたっている。第3世代(3G)無線通信可能範囲とも呼ばれることのあるUMTS(Universal System for Mobile Telecommunications)を導入する際、UMTSの無線通信可能範囲を都市部に限定することが予測された。したがってUMTSの無線通信可能範囲は、より広範囲にわたるGSM無線通信可能区域の一部にしか過ぎないことになる。UMTSの通信可能区域内であっても、UMTS無線通信可能範囲が連続しているとは考えられない。たとえば、UMTSに使用される周波数がGSMのそれよりも高いとすると、建物内部への透過はGSMよりも悪くなる。その結果、UMTS通信可能領域全体の中に、UMTS通信可能でないわずかなポケット(建物内部など)が生じる。したがって、これらのポケットでは、GSM無線通信可能範囲だけしか使用できないことになる。
【0003】
デュアル・モードGSMおよびUMTS移動端末(UMTSでは移動端末をユーザ機器(UE)とも呼ぶ)は、この2つの無線アクセス・システムのうちのいずれか1つを使用して通信することができる。UMTS無線リンクを介して通信するデュアル・モード移動端末が、UMTS通信可能範囲を外れてGSM通信可能範囲専用区域に移動した場合、GSM無線リンクを介した通信は続行されるが、サービスはかなり低下することが予測される。
【0004】
同様に、GSM無線通信可能範囲専用区域にあるデュアル・モード移動端末がUMTS通信可能範囲の区域に移動すると、サービスを向上させるためにUMTS無線リンクに切り換わることが予測できる。
【0005】
したがって、デュアル・モード移動端末が無線アクセス区域内を動き回ると、使用可能な無線アクセス・システムが変更されるので、無線アクセスの種類が変わることが予測できる。移動端末が無線アクセス区域間を移動すると、特定の無線アクセス・タイプに関連付けられた宛先指定区域内にある移動端末に、新しい位置に必要なサポート・ネットワークを知らせるために、宛先指定区域の更新が発生する。2つの無線アクセス・システム間での変更には追加の信号発信が含まれ、2つのシステム間を移行する際に機能停止が発生する可能性もある。追加の信号発信および機能停止の影響は、選択されるネットワーク・アーキテクチャおよびプロトコルによって異なる。
【0006】
さらに、3Gモード・オペレーションで動作している移動端末が3Gの通信可能範囲の外へ移動した場合、2Gコア・ネットワークでの通信が確立されるとサービスはかなり低下する。
【0007】
本発明の目的は、少なくとも2つの機能モード・オペレーションが存在するアーキテクチャに好適な、改良型のネットワーク・アーキテクチャを提供することである。
【0008】
【発明の概要】
本発明によれば、無線アクセス・ネットワークによって、異なる機能を備えた少なくとも2つのコア・ネットワークに接続されたロケーション区域を含む、パケット交換ネットワーク・アーキテクチャを提供することが可能であり、この無線アクセス・ネットワークは、パケット伝送をロケーション区域内の各端末から少なくとも2つのコア・ネットワークのうちの1つに切り換えるものである。
【0009】
無線アクセス・ネットワークは、各端末からのパケット伝送を、端末の機能に応じて、少なくとも2つのコア・ネットワークのうちの1つに切り換えることができる。
【0010】
無線アクセス・ネットワークは、各端末からのパケット伝送を、端末の種類に応じて、少なくとも2つのコア・ネットワークのうちの1つに切り換えることができる。
【0011】
無線アクセス・ネットワークは、各端末からのパケット伝送を、端末が接続されているセルの識別に応じて、少なくとも2つのコア・ネットワークのうちの1つに切り換えることができる。
【0012】
本発明によれば、パケット交換移動ネットワーク内で資源を割り振る方法も提供することが可能であり、この方法は、少なくとも2つのコア・ネットワーク資源をロケーション区域に割り振ること、ロケーション区域内の各移動体ユーザをコア・ネットワーク資源のうちの1つに関連付けること、およびロケーション区域内の移動体ユーザからのパケット伝送を、関連付けられたコア・ネットワーク資源のうちの1つに切り換えることが含まれる。
次に、本発明について、添付の図面を参照しながら例を挙げて説明する。
【0013】
【好ましい実施形態の説明】
次に、本発明について、第2世代(2G)移動体システムと並んで第3世代(3G)移動体システムを展開する、特定の非限定的な例を参照しながら説明する。この特定例では、2GシステムはGSM/GPRSシステムであり、3GシステムはUMTSシステムである。ただし、本発明はこうした特有の環境に限定されるものではない。
【0014】
図1は、GSM無線アクセス区域内で、UMTSによって提供されることが予測される通信可能範囲を示す図である。影が付けられた部分は、GSMだけが通信可能な区域を表す。影の付いていない部分は、GSMとUMTSの両方が通信可能な区域を表す。したがって、GSMは区域2全体で通信可能である。区域2内の小規模区域4は、GSM通信可能範囲に加えてUMTS通信可能範囲が提供されることが意図されている。ただし、UMTS通信可能区域4内には、参照番号6で指定されたポケットが存在しており、その結果、ポケット6内にはGSM通信可能範囲だけが提供される。
【0015】
図1に示されたような無線通信可能範囲をサポートするために、現在提案されているネットワーク・アーキテクチャが、図2に示される。GSM無線アクセス区域およびUMTS無線アクセス区域は、別個のロケーション区域を有する独立したシステムとみなされ、それぞれ、異なるサービス提供GPRSサポート・ノード(SGSN)および異なる移動体交換局(MSC)によって処理されている。SGSNは、パケット交換通信をサポートするために、それぞれの無線システムにサポート・ノードを提供する。
【0016】
次に図2を参照すると、GSM無線アクセス区域がLA1と指定された第1のロケーション区域200によって定義され、UMTS無線アクセス区域がLA2と指定された第2のロケーション区域202によって定義されている。第2のロケーション区域は、図1に示されるように、実際には第1のロケーション区域に一致する。
【0017】
第1のロケーション区域LA1は、GSM/GPRS BSS 204に関連付けられ、GSM/GPRS無線アクセス・システムに無線アクセス・ネットワークを提供するものである。BSS 204は、Aインターフェース206およびGbインターフェース208を介して、2Gコア・ネットワーク214に接続される。第2のロケーション区域LA2はUTRAN 210に関連付けられ、UMTS無線アクセス・システムに無線アクセス・ネットワークを提供するものである。UTRAN 210は、luインターフェース216およびインターフェース218を介して、3Gコア・ネットワーク212に接続される。
【0018】
2Gコア・ネットワークには、2G MSC 220、一体型2Gビジタ・ロケーション・レジスタ(VLR)222、および2G SGSN 224が含まれる。2G MSCは、Aインターフェース206を介してBSS 204に接続される。2G SGSNは、Gbインターフェース208を介してBSS 204に接続される。MSC 220は、Map Bインターフェース234を介してその一体型2G VLRに接続される。
【0019】
3Gコア・ネットワークには、3G MSC 226、一体型3G VLR 228、および3G SGSN 230が含まれる。3G MSC 226 は、luインターフェース216を介してUTRAN 210に接続される。3G SGSN 230は、インターフェース218を介してUTRAN 210に接続される。3G MSC 226は、Map Bインターフェース232を介してその一体型3G VLR 228に接続される。
【0020】
2Gおよび3Gのコア・ネットワーク214および212それぞれには、もちろん、他の機能ブロックも含まれる。ただし、これらは本発明の実施には関係なく、当分野の技術者であれば周知であるため、図2には示されていない。
【0021】
図1から明らかなように、ロケーション区域LA2は、実際にはロケーション区域LA1と同じ地理的区域の一部であり、移動端末がロケーション区域LA2内にある場合はロケーション区域LA1内にもあることになる。ただし、ネットワーク・アーキテクチャの観点からすれば、ロケーション区域2はロケーション区域1とは別個の区域として扱われる。
【0022】
移動体がロケーション区域LA2内を動き回ると、図1のポケットで示されたような3Gの通信可能範囲を出入りして移動することになる。図2のネットワーク・アーキテクチャでは、移動体端末がLA2区域内で3G通信可能範囲を出入りして移動すると、必ず宛先指定区域の更新が実行され、3G通信可能範囲が失われたときには、デュアル・モード移動端末は2Gモードで続行されるが、サービスはかなり低下する。
【0023】
上記における欠点の1つは、2G MSCが64kビット/秒技術を使用して実施されているのに対し、3G MSCはこれよりもかなり高速のビット・レートをサポートしていることである。3G機能を備えた移動端末は、3G無線アクセス・ネットワークから2G無線アクセス・ネットワークに切り換えなければならない場合、その後はサービスがかなり低下する。もちろん、既存のMSCをより高度な仕様バージョンに置き換えるために、2Gコア・ネットワークのインフラストラクチャをアップグレードすることは実行不可能である。
【0024】
したがって、移動端末の3G機能をサポートするために、3Gコア・ネットワーク内に新しいMSCおよび一体型VLRを提供することが必要である。
【0025】
以上のことをまとめてみると、図2のネットワーク・アーキテクチャでは、3G機能を備えた移動端末をサポートするために、無線アクセス・ネットワークの能力を最大限に活用することができない。
【0026】
既存の2Gインフラストラクチャを使用する3G移動端末の高度な機能の改良型使用法を提供するために提案された新しいネットワーク・アーキテクチャが、図3に示されている。図3では、図2に示された要素に対応する要素を識別するために、同じ参照番号が使用されている。
【0027】
図3のネットワーク・アーキテクチャでは、図2の2つの別個のロケーション区域が、共通ロケーション区域を形成するように「重ね合わせ」られている。図3を参照すると、共通ロケーション区域はLA3と表示され、参照番号300で指定されている。3G通信可能区域に対応するロケーション区域LA2は、別個に定義されたままである。共通ロケーション区域LA3は2Gセルからなるものであるが、このネットワーク・アーキテクチャでは、3G機能を備えたセル内の移動端末を、3G機能を備えたコア・ネットワークに接続させることが可能であり、これについては以下で詳細に説明する。
【0028】
ロケーション区域LA2は、図2に示されたように3Gセルからなるものであって、前述のように、3G機能を備えたロケーション区域LA2内の移動端末を、UTRAN 210無線アクセス・ネットワークを介して3Gコア・ネットワーク212に接続させることができる。
【0029】
図2の2G BSS 204は図3での実施用に修正されているため、図3の2G BSSには参照番号302が指定されている。2G BSS 302には、A’と表示され参照番号306が指定された、追加のAインターフェースが提供され、これが2G BSS 302を3Gコア・ネットワーク内の3G MSCに接続する。2G BSS 302には、Gb’と表示され参照番号304が指定された、追加のGbインターフェースも提供され、これが2G BSS 302を3Gコア・ネットワーク内の3G SGSNに接続する。
【0030】
図3の新しいネットワーク・アーキテクチャによれば、BSS 302は、結合ロケーション区域LA3 300内にある移動体からのパケット伝送を、2Gコア・ネットワークまたは3Gコア・ネットワークのいずれかへ向けて送るものである。同様に、反対方向では、BSS 302は、2Gまたは3Gのコア・ネットワークからのパケット伝送を、結合ロケーション区域LA3内にある移動端末に向けて送る。
【0031】
図3に示されたネットワーク・アーキテクチャの実施によれば、BSS 302を含む無線アクセス・ネットワークは、組み合わされたロケーション区域からのパケット伝送を、2Gコア・ネットワークまたは3Gコア・ネットワークのいずれか1つへスイッチする(選択的に接続する)。
【0032】
BSS 302を含む無線アクセス・ネットワークは、移動端末からのパケット伝送を、いくつかの要素に応じて、2つのコア・ネットワークのそれぞれ1つにスイッチすることができる。たとえば、パケット伝送は、パケットの発信元である移動端末の種類、パケットの発信元である移動体の能力、またはロケーション区域LA3内で移動端末が接続された2Gセルに応じて、スイッチすることができる。
【0033】
交換機能を備えた無線アクセス・ネットワークは、結合ロケーション区域を実施するための改良型ネットワーク・アーキテクチャの好ましい実施形態であるが、他の実施形態も可能である。たとえば、図2の標準BSS 204を、3G機能を含むように修正した2Gコア・ネットワーク、ならびに2Gコア・ネットワーク内に追加された2Gまたは3Gの機能を選択するための何らかの制御機構と共に、使用することができる。この実施態様は、2Gコア・ネットワークに修正を加える必要があるため、図3に示された実施態様ほどは好ましくない。
【0034】
ロケーション区域LA1とLA2の「重ね合わせ」を実施可能にする技術的な特徴は、2つのロケーション区域にあるユーザ端末を、コア・ネットワーク内の2Gおよび3G双方の機能に接続する、単一の無線アクセス・ネットワーク(BSS 302)を提供することである。
【0035】
さらに、図3のネットワーク・アーキテクチャは、ロケーション区域が部分的に重なっているだけのネットワーク・アーキテクチャにも拡大することができる。すなわち、前述の2G/3Gシナリオでは、3Gロケーション区域は完全に2Gロケーション区域内に収まっており、2Gロケーション区域は3Gロケーション区域よりも広い。すなわち、3Gロケーション区域は2Gロケーション区域と完全に一致している。しかし、「重ね合わせ」ロケーション区域の原理は、この特徴を示さないロケーション区域にまで拡大することができる。
【0036】
さらに、「重ね合わせ」ロケーション区域の原理は、3つ以上のロケーション区域、および3つ以上のコア・ネットワークにまで拡大することができる。たとえば、将来、BSS 302が提供する無線アクセス・ネットワークに、第4世代(4G)コア・ネットワークへの付加交換機能を備えることができる。
【0037】
さらに、このネットワーク・アーキテクチャの提供は、BSSを無線アクセス・ネットワークとして使用することに限定されるものではない。この技法は、UTRAN 210などの他の無線アクセス・ネットワークにも容易に適用することができる。BSS 302に加えてUTRAN 210にも、たとえば、3Gコア・ネットワークに加えて4Gコア・ネットワークへの交換機能を提供することが可能である。UTRANは、3Gコア・ネットワーク212と2Gコア・ネットワーク214との間で切り換えるための、交換機能を提供することも可能である。
【0038】
図3のネットワーク・アーキテクチャでは、BSS 302が2Gコア・ネットワーク214と、ロケーション区域LA2に提供された3Gコア・ネットワーク212との間で切り換わるが、このために別の3Gコア・ネットワークを提供することができる。
【0039】
ロケーション区域LA3から2つの異なるコア・ネットワークのうちの1つにパケット伝送をスイッチするために無線アクセス・ネットワークを使用する原理を、さらに一般的に適用させることができる。3Gを導入すると、移動端末は二重機能、すなわち3G無線サービスが使用できない場合には3G端末ではなく2G端末として動作する能力を備えている可能性が高い。交換可能無線アクセス・ネットワークを使用することにより、2Gロケーション区域内にある3G機能を備えた移動端末は、3Gコア・ネットワークにスイッチすることができる。したがって、3G機能を備えた移動端末は、たとえ2Gロケーション区域内で接続されていても、何らかの3G機能を使用することができる。
【0040】
したがって、パケット伝送を異なる機能を有するコア・ネットワークにスイッチすることができる無線アクセス・ネットワークの原理は、複数のロケーション区域を重ね合わせることに依存せず、より一般には単一のロケーション区域にある複数のオペレーション・モードを有する移動端末に適用される。
【0041】
図3を再度参照すると、ロケーション区域LA1およびLA2を含むロケーション区域LA3 300は、2つのロケーション区域を重ね合わせることによって、単一の地理的区域とみなすことができることがわかる。したがって、単一のロケーション区域識別子を使用して、共通ロケーション区域LA3を識別することができる。ただし、共通ロケーション区域識別子が使用された場合、共通ロケーション区域300内にある移動端末は、通信が確立されたコア・ネットワークのものと区別できなくなる。
【0042】
他の修正によれば、共通ロケーション区域300のロケーション区域識別子には、2Gと3Gのコア・ネットワークを区別するためのコア・ネットワーク識別子フィールドが提供される。
【0043】
図4(a)および4(b)を参照すると、2Gおよび3Gのコア・ネットワークによってそれぞれ伝送される、ロケーション区域識別子の実施が示されている。ロケーション区域識別子は、16ビット・シーケンスであることが好ましい。この改良によれば、2Gと3Gのコア・ネットワークを区別するためのコア・ネットワーク識別子フィールドは、16ビットのロケーション区域識別子のうちの第1のビットである。シーケンスの第1のビットは、2Gまたは3Gを示すように、0または1のいずれかに設定される。すなわち、ロケーション区域識別子が発生するコア・ネットワークがこのビットを設定する。ロケーション区域識別子(LAI)の値を含むロケーション識別子の残りの15ビットは、同一である。したがって、ロケーション区域識別子のコア・ネットワーク識別子フィールドは、コア・ネットワークを指すポインタである。
【0044】
図4(a)を参照すると、2Gコア・ネットワークによって生成されるロケーション区域識別子402は、0に設定された第1のビット404と、ロケーション区域識別LAI 406を有する。図4(b)を参照すると、3Gコア・ネットワークによって生成されるロケーション区域識別子403には、1に設定された第1のビットと、ロケーション区域識別子の値LAI 410が含まれる。
【0045】
ロケーションLA3内の移動端末は、2Gまたは3Gの機能を備えている場合がある。3G機能を備える移動端末は、第1ビット位置にあるビット0を無視することができる。これらの移動体は、デュアル・モード機能を有することが好ましいので、これらの端末は、2Gまたは3Gのいずれのコア・ネットワークからであっても、すべての同報通信メッセージを受信するときに、適切なロケーション区域識別子を有する無線アクセス・ネットワークからのすべての同報通信メッセージを受信する。2G機能のみを備えた移動体は、ロケーション区域識別子の第1のビットを読み取り、2Gコア・ネットワークから発生したことを示すように設定されたビットを有する同報通信メッセージだけを読み取る。
【0046】
もちろん、共通ロケーション区域内にある任意の3G端末が2G機能を備えていない場合、それらはロケーション区域識別子の第1のビットを読み取って、そのビットが3Gコア・ネットワークから発生した同報通信メッセージであることを示すように設定されているかどうかを確認する必要がある。
【0047】
この好ましい例では、ロケーション区域識別子は16ビット・シーケンスであり、コア・ネットワーク識別子フィールドは1ビットであるが、これは、実施態様によって変わってもよい。ロケーション区域識別子は任意数のビットであってよく、コア・ネットワーク識別子フィールドは、任意数のビットであってよい。代替実施態様では、コア・ネットワーク識別子を、ロケーション区域識別子の値が一定範囲内になるように決定することができる。
【0048】
もちろん、ロケーション区域から3つ以上のコア・ネットワークにアクセス可能な場合、コア・ネットワーク識別子によって、適切な値範囲が提供されなければならない。
【0049】
コア・ネットワーク識別子を使用することは、機能が異なるいくつかのコア・ネットワークが単一のロケーション区域にアクセス可能な、前述の配置構成でも有利である。
【0050】
図3の好ましい実施を参照しながら上記で述べたような、交換機能を備えた無線アクセス・ネットワークの他の有用な実施について、図5を参照しながら以下で説明する。図5では、図2に示された要素に対応する要素を識別する際には、同じ参照番号を使用している。
【0051】
図5を参照すると、図2の2Gネットワーク・アーキテクチャが、第2の2Gコア・ネットワーク514を導入するように修正されている。図2ではBSS 302によって表された無線アクセス・ネットワークが、図5のネットワーク・アーキテクチャでは、BSS 302のそれと同様の交換機能を有するBSS 500を含む無線アクセス・ネットワークに置き換えられており、これについて、以下でより詳細に説明する。
【0052】
第2の2Gコア・ネットワーク514には、2G MSC 520、一体型2G VLR 522、および2G SGSN 524が含まれる。2G MSC 520は、A’と表示された第2のAインターフェース506を介してBSS 500に接続される。2G SGSN 524は、Gb’と表示された第2のGbインターフェース508を介してBSS 500に接続される。MSC 520は、Map Bインターフェース534を介して、その一体型2G VLR 522に接続される。
【0053】
この実施では、2つの2Gコア・ネットワーク214と514との間で負荷を分散させるために、BSS 500の交換機能が使用される。これは、BSS 500のアーラン容量が単一のコア・ネットワークよりも多い場合に、特に有利である。コア・ネットワークを2倍にすることによって、BSS 500はその容量に近い働きをすることができる。
【0054】
図3のネットワーク・アーキテクチャにおいて2Gと3Gの機能を区別するために、コア・ネットワーク識別子フィールドをロケーション区域識別子の中に含めるための前述の技法を、図5のネットワーク・アーキテクチャでそれぞれの2Gコア・ネットワークを区別するために使用することができる。したがって、ロケーション区域LA1内にある移動端末は、ロケーション区域識別子の第1のビットを使用して、2つのコア・ネットワーク、214と514を区別し、登録時に使用されるコア・ネットワークに関連付けられた同報通信メッセージを読み取ることができる。
【0055】
より一般的には、移動端末が、BSS 500を介してコア・ネットワークにランダム・アクセス要求を行うことによって、ロケーション区域LA1内での自らの存在を登録する場合、BSS 500は、この要求を2つのコア・ネットワーク214および514のうちの1つに転送することになる。
【0056】
このランダム・アクセス要求を確認すると、適切なコア・ネットワークが移動端末に、将来のすべてのパケット伝送に使用される識別子を提供する。次いでこの識別子は、移動端末によってすべてのパケット伝送に含められ、BSS 500がパケット伝送を適切なコア・ネットワークに向けて送る際に使用される。
【0057】
図5のネットワーク・アーキテクチャは、図3のネットワーク・アーキテクチャと組み合わせることも可能であり、その結果、負荷を分散させるために、2Gおよび3Gの各コア・ネットワークに並列二重ネットワークを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 GSM通信可能区域内にあるUMTS無線通信可能範囲の断片的な性質を示す図である。
【図2】 既存の2G環境に、提案された3Gサービスを導入するためのネットワーク・アーキテクチャを示す図である。
【図3】 既存の2G環境に、提案された3Gサービスを導入するための、修正されたネットワーク・アーキテクチャを示す図である。
【図4】 (a)および(b)は、共通のロケーション区域をサービスの対象としているコア・ネットワークを区別するための、ロケーション区域識別子を示す図である。
【図5】 単一のロケーション区域をサポートするために、同じ機能の並列コア・ネットワーク資源が使用されたネットワーク・アーキテクチャを示す図である。
Claims (5)
- 旧世代コア・ネットワーク、新世代コア・ネットワーク、ロケーション区域に関連付けられる旧世代無線アクセス・ネットワーク、該旧世代無線アクセス・ネットワークと該旧世代コア・ネットワークの間の第1のインターフェイス、及び該旧世代無線アクセス・ネットワークと該新世代コア・ネットワークの間の追加のインターフェイスからなるパケット交換ネットワーク・アーキテクチャであって、
前記旧世代無線アクセス・ネットワークが、新世代無線アクセス・ネットワークに接続できるタイプの端末を前記第1のインターフェイスによって前記旧世代コア・ネットワークに接続し、前記旧世代無線アクセス・ネットワーク及び前記新世代無線アクセス・ネットワークのいずれにも接続することができるタイプの端末を前記追加のインターフェイスによって前記新世代コア・ネットワークに接続するように、前記ロケーション区域内の各端末からのパケット伝送を前記第1のインターフェイス及び前記追加のインターフェイスのうちの一方にスイッチするよう構成されたパケット交換ネットワーク・アーキテクチャ。 - 請求項1のパケット交換ネットワーク・アーキテクチャにおいて、前記旧世代無線アクセス・ネットワークが、各端末からのパケット伝送を、端末が接続されているセルの識別に応じて、前記第1のインターフェイス及び追加のインターフェイスのうちの1つにスイッチする、パケット交換ネットワーク・アーキテクチャ。
- 請求項1のパケット交換ネットワーク・アーキテクチャにおいて、前記旧世代が2Gであり、前記新世代が3Gである、パケット交換ネットワーク・アーキテクチャ。
- パケット交換ネットワークにおいて旧世代無線アクセス・ネットワークによって接続されるロケーション区域内の各端末からのパケット伝送を第1のインターフェイスによって旧世代コア・ネットワークに、追加のインターフェイスによって新世代コア・ネットワークに交換する方法であって、該方法が、
前記旧世代無線アクセス・ネットワークが、新世代無線アクセス・ネットワークに接続できるタイプの端末を前記第1のインターフェイスによって前記旧世代コア・ネットワークに接続し、前記旧世代無線アクセス・ネットワーク及び前記新世代無線アクセス・ネットワークのいずれにも接続することができるタイプの端末を前記追加のインターフェイスによって前記新世代コア・ネットワークに接続するように、前記ロケーション区域内の各端末からのパケット伝送のために前記第1のインターフェイス及び前記追加のインターフェイスのうちの一方を選択するステップ、及び
前記旧世代無線アクセス・ネットワークが各端末についての前記パケット伝送を、選択された対応の前記インターフェイスにスイッチするステップ
からなる方法。 - 請求項4の方法において、前記旧世代が2Gであり、前記新世代が3Gである、方法。
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