JP4483211B2 - Multi-layer substrate for electronic parts and electronic parts using the same - Google Patents

Multi-layer substrate for electronic parts and electronic parts using the same Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子部品用複層基板およびそれを用いた電子部品に関するもので、特に、その上にPb系強誘電体膜を形成するのに適した電子部品用複層基板およびそれを用いた圧電マイクロポンプのような電子部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
所定の基板上に、Pbを含むPb系強誘電体膜、特に圧電体膜を成膜する場合、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電体膜を例にとると、基板としては、Si基板をベースにいくつかの層を形成した複層構造を有するSi系複層基板がしばしば用いられている。
【0003】
従来、上述のSi系複層基板としては、図10に示すような積層構造を有するものがある。
【0004】
図10を参照して、Si系複層基板1は、ベースとなるSi基板2を備え、その上に、SiO2 層3、Ti層4およびPt電極層5がこの順序で形成されている(たとえば、非特許文献1参照)。
【0005】
図11には、図10に示したSi系複層基板1を用いて構成された電子部品6が示されている。電子部品6は、たとえば圧電部品であり、Si系複層基板1におけるPt電極層5上にPb系強誘電体膜7が形成され、その上にPt上部電極層8が形成されている。
【0006】
他方、他の従来技術として、図10に示したSi系複層基板1において、Ti層4をIrO2 層によって置き換えたものも提案されている(たとえば、非特許文献2参照)。
【0007】
図10に示したTi層4および上述のIrO2 層は、Pt電極層5の接合性を良好にし、Pb系強誘電体膜7とSiO2 層3との間での相互拡散を抑制する目的で用いられているものである。
【0008】
【非特許文献1】
H. N. AL-SHAEEFH et al., "ELECTRODES FOR FERROELECTRIC THIN FILMS", Integrated Ferroelectrics, 1993, Vol. 3, pp. 321-332
【非特許文献2】
TAKAAKI TSURUMI et al., "Preparation of Pb(Zr0.53Ti0.47)O3 Thick Films by an Interfacial Polymerization Method on Silicon Substrates and Their Electric and Piezoelectric Properties", Jpn. J. Appl. Phys. Vol. 39 (2000), pp. 5604-5608
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
Pb系強誘電体膜7は、厚膜形成技術によって成膜されるもので、Pb系強誘電体膜7として、特に圧電体膜を成膜させる場合には、700℃以上の温度で熱処理が施される。そのため、この熱処理が原因となって、次のような問題を引き起こすことがある。
【0010】
すなわち、図10に示したように、Ti層4を備えるSi系複層基板1にあっては、Pt電極層5とTi層4との間で相互拡散が生じるという問題である。また、Ti層4におけるTiが選択的に酸化されることにより、Pt電極層5の膜質およびその密着性が劣化しやすくなるという問題もある。さらに、Pb系強誘電体膜7からSi系複層基板1側へPbが拡散したり、PbとSiO2 層3との反応を完全に防止しきれなかったりするという問題もある。
【0011】
特に、PbがSi系複層基板1側に拡散し、SiO2 層3と反応すると、Pb系強誘電体膜7とPt電極層5との界面付近に反応相(低誘電率相)が生じるため、強誘電特性、特に圧電特性が低下するという重大な問題を招く。
【0012】
他方、Ti層4がIrO2 層によって置き換えられたSi系複層基板にあっては、Ir材料が非常に高価であり、コスト面で実用化しにくいという問題がある。
【0013】
そこで、この発明の目的は、上述のような問題を解決し得る、電子部品用複層基板およびそれを用いた電子部品を提供しようとすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電子部品用複層基板は、Pb系強誘電体膜を形成するのに適したものであって、Si基板と、Si基板上に形成されたSiO2 層とを備えるとともに、PtまたはPt−Ni合金からなる電極層を備えるものであって、上述した技術的課題を解決するため、SiO2 層上に、NiOまたはMgOからなる第1のバッファ層が形成され、第1のバッファ層上に、Al2 3 からなる第2のバッファ層が形成され、第2のバッファ層上に、Pdを含むPd酸化物層が形成され、Pd酸化物層上に、上記PtまたはPt−Ni合金からなる電極層が形成されていることを特徴としている。
【0016】
この発明に係る電子部品用複層基板は、その上にPb系強誘電体膜を形成し、Pb系強誘電体膜上に上部電極層を形成することによって、電子部品を構成することができる。
【0017】
この発明に係る電子部品用複層基板が、上述のように、電子部品を構成するために用いられるとき、たとえば圧電マイクロポンプが実現される。この場合、Si基板には、SiO2 層側とは反対側に開口を有するポンプ室およびポンプ室に連通する流路が設けられる。そして、封止層が、ポンプ室の開口を封止するように設けられる。この封止層は、好ましくは、耐熱ガラスから構成される。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の第1の実施形態による電子部品用複層基板11の積層構造を示す断面図である。
【0019】
複層基板11は、Si基板12を備え、Si基板12上には、強制酸化層としてのSiO2 層13が形成されている。SiO2 層13上には、NiOからなる第1のバッファ層14が形成され、第1のバッファ層14上には、Al2 3 からなる第2のバッファ層15が形成され、第2のバッファ層15上には、Pdを含む酸化物PdOx からなるPd酸化物層16が形成されている。そして、Pd酸化物層16上には、Ptからなる電極層17が形成されている。
【0020】
図2は、図1に示した複層基板11を用いて構成された、たとえば圧電部品のような電子部品18の積層構造を示す断面図である。
【0021】
電子部品18は、複層基板11を備え、その電極層17上には、Pb系強誘電体膜19が厚膜形成技術によって形成され、Pb系強誘電体膜19上には、たとえばPtからなる上部電極層20が形成されている。
【0022】
上述したPb系強誘電体膜19は、好ましくは、本件出願人による特願2001−207385号(特開2003−20274号公報参照)において開示された圧電体ペーストを用いて形成される。この圧電体ペーストは、Pb(Zr,Ti)O3 −Pb(Zn,Nb)O3 系圧電性結晶粉末と、熱処理過程で強誘電体相を析出し、高温で液相化する、結晶化し得る能力を有する非晶質状態の結晶化ガラス粉末と、有機ビヒクルとを含んでいる。
【0023】
上記圧電性結晶粉末は、90〜70モル%のPb(Zrx Ti1-x )O3 (ただし、xは0.49〜0.56)と、10〜30モル%のPb(Zn1/3 Nb2/3 )O3 とを含む圧電性結晶粉末であることが好ましい。また、結晶化ガラス粉末は、昇温によりPb5 Ge3 11強誘電体相を析出するPbO−GeO2 系の組成を有することが好ましく、たとえば、yPbO−(100−y)GeO2 (ただし、yは50〜80モル%)からなることがより好ましい。
【0024】
図1に示すような積層構造を有する電子部品用複層基板11を用いて、図2に示すような積層構造を有する電子部品18を構成したとき、NiOからなる第1のバッファ層14は、SiO2 層13およびAl2 3 からなる第2のバッファ層15の各々との間で安定した接合性を与えることができる。また、第2のバッファ層15は、Pb酸化物層16との密着性が良好であり、Pd酸化物層16は、電極層17との密着性が良好である。
【0025】
また、NiOからなる第1のバッファ層14およびAl2 3 からなる第2のバッファ層15は、ともに、Pb系強誘電体膜19に含まれるPbと直接反応しにくい性質を有している。また、NiOからなる第1のバッファ層14は、SiO2 層13に対しても、Al2 3 からなる第2のバッファ層15に対しても、反応性が低い。
【0026】
したがって、Pb系強誘電体膜19の形成のための熱処理によっても、前述した良好な接合性が損なわれることがないとともに、上述した第1のバッファ層14および第2のバッファ層15の各々の反応性に関する性質が良好に維持され、そのため、Pb系強誘電体膜19の特性が損なわれることがない。
【0027】
次に、図1および図2を参照して説明した第1の実施形態による効果を確認するために実施した実験例について説明する。
【0028】
Si基板12上に、厚さ1μmの強制酸化層であるSiO2 層13を形成し、SiO2 層13上に、Ni有機金属化合物溶液を、500rpmで5秒間、次いで2000rpmで20秒間の条件でスピンコートし、乾燥後、900℃の温度で焼成を行なうことにより、厚さ約30nmのNiOからなる第1のバッファ層14を形成した。ここで、NiとSiとの間において、直接的な反応によるケイ化物が形成されないように、焼成雰囲気は酸化性雰囲気とした。
【0029】
次に、第1のバッファ層14上に、Al有機化合物溶液を、500rpmで5秒間、次いで2000rpmで20秒間の条件でスピンコートし、乾燥後、酸化性雰囲気中において900℃の温度で焼成を行なうことにより、厚さ約100nmのAl2 3 からなる第2のバッファ層15を形成した。
【0030】
次に、第2のバッファ層15上に、粒子成分を含まないPd有機金属ペーストをスクリーン印刷し、乾燥後、空気中において850℃の温度で焼成を行なうことにより、厚さ約50nmのPdOx からなるPd酸化物層16を形成した。
【0031】
次に、Pd酸化物層16上に、高周波スパッタリングを施し、次いで、空気中において850℃の温度で熱処理を施すことにより、厚さ0.5μmのPtからなる電極層17を形成した。
【0032】
次に、電極層17上に、Pb(Zr,Ti)O3 −Pb(Zn1/3 Nb2/3 )O3 系圧電体ペーストを塗布し、乾燥後、800℃の温度で焼成し、Pb系強誘電体膜19を形成した。
【0033】
そして、Pb系強誘電体膜19上に、Ptからなる上部電極層20を形成し、評価用試料とした。
【0034】
上記試料について、強誘電特性を評価したところ、明白なヒステリシスループが観察され、残留分極Pr が約13μC/cm2 、抗電界が約15kV/cmと良好な特性を示した。
【0035】
図3および図4は、この発明の第2の実施形態を説明するためのもので、それぞれ、図1および図2に対応する図である。図3および図4において、図1および図2に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0036】
第2の実施形態に係る電子部品用複層基板11aおよび電子部品18aでは、第1のバッファ層24がMgOからなることを特徴としている。その他の点については、第1の実施形態と実質的に同様である。
【0037】
この第2の実施形態による効果を確認するため、第1の実施形態において実施した実験例と同様の方法により、評価用試料を作製した。なお、第2の実施形態では、第1のバッファ層24の形成のために、第1の実施形態で用いたNi有機金属化合物溶液に代えて、Mg有機金属化合物溶液を用いた。
【0038】
次に、得られた試料について、第1の実施形態の場合と同様の方法により強誘電特性を評価したところ、明白なヒステリシスループが観察され、残留分極Pr が約13μC/cm2 、抗電界が約12kV/cmと良好な特性を示した。
【0039】
図5および図6は、この発明の第3の実施形態を説明するためのもので、上述した図1および図2または図3および図4に対応する図である。図5および図6において、図1ないし図4に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0040】
第3の実施形態に係る電子部品用複層基板11bおよび電子部品18bは、第2の実施形態と比較して、Pt−Ni合金からなる電極層27を備えることを特徴としている。その他の点については、第2の実施形態の場合と実質的に同様である。
【0041】
このように、第3の実施形態では、電極層27において、Pbとの反応性が小さく、Ptと固溶しやすい金属であるNiが合金元素として含有されている。したがって、Pb系強誘電体膜19に含まれるPbが、特に電極層27中に拡散することが効果的に抑制され、その結果、Pbが電子部品用複層基板11中に拡散することを防止する効果をより高めることができる。
【0042】
なお、上述のような効果を有するPt−Ni合金からなる電極層27は、第1の実施形態のように、NiOからなる第1のバッファ層14を備える電子部品用複層基板11において採用されても、同様の効果を発揮することができる。
【0043】
この第3の実施形態による効果を確認するため、第2の実施形態において実施した実験例と同様の方法により、評価用試料を作製した。なお、第3の実施形態では、電極層27の形成のために、PtおよびNiの2元ターゲットを用いたスパッタリングを実施した。
【0044】
次に、得られた試料について、第1および第2の実施形態の場合と同様の方法により強誘電特性を評価したところ、明白なヒステリシスループが観察され、残留分極Pr が約18μC/cm2 、抗電界が約13kV/cmと良好な特性を示した。
【0045】
以上説明した第1ないし第3の実施形態の各々に基づく実験例では、Al2 3 からなる第2のバッファ層15は、Al有機金属化合物溶液を塗布し、これを焼成することによって形成されたが、たとえばスパッタリングや蒸着のような他の方法によって形成されてもよい。
【0046】
図7ないし図9は、この発明の第4の実施形態を説明するためのものである。図7ないし図9には、この発明に係る電子部品用複層基板を用いて構成される電子部品の一例としての圧電マイクロポンプ31が示されている。ここで、図7は、圧電マイクロポンプ31を断面で示す正面図であり、図8は、図7の線A−Aに沿う断面図であり、図9は、図7の線B−Bに沿う断面図である。
【0047】
圧電マイクロポンプ31は、図1ないし図6を参照して説明した第1ないし第3の実施形態の場合と同様、Si基板32と、Si基板32上に形成されたSiO2 層33と、SiO2 層33上に形成されたNiOまたはMgOからなる第1のバッファ層34と、第1のバッファ層34上に形成されたAl2 3 からなる第2のバッファ層35と、第2のバッファ層35上に形成されたPdを含むPd酸化物層36と、Pd酸化物層36上に形成されたPtまたはPt−Ni合金からなる電極層37とをもって構成される、電子部品用複層基板38を備えている。
【0048】
また、電子部品用複層基板38における電極層37上には、Pb系強誘電体膜39が形成され、その上には、たとえばPtからなる上部電極層40が形成されている。
【0049】
Si基板32には、SiO2 層33側とは反対側に開口41を有するポンプ室42が設けられるとともに、このポンプ室42に連通するように、放出側流路を与えるテーパ弁43および供給側流路を与えるテーパ弁44が、ポンプ室42を介して互いに対向するように設けられている。特に、この実施形態では、放出側テーパ弁43には、昇圧部となる絞り部45が設けられている。
【0050】
また、ポンプ室42の開口41は、たとえば板状等の耐熱ガラスからなる封止層46によって封止される。封止層46を構成する耐熱ガラスは、Si基板32の熱膨張係数により近い熱膨張係数を有することが好ましい。
【0051】
以上説明した圧電マイクロポンプ31のように、ダイヤフラム部47(ポンプ室42の上部に位置する薄い壁の部分)の上方に位置する圧電体として、高圧電特性を有する圧電体厚膜からなるPb系強誘電体膜39を用いると、ダイヤフラム部47の薄層化が可能になるとともに、圧電体厚膜としてのPb系強誘電体膜39の厚みを数μmないし数10μmと薄くすることが可能となり、その結果、体積変位および駆動力の大きいポンプ用アクチュエータ構造を実現することができる。その結果、この圧電マイクロポンプ31によれば、低電圧駆動が可能となる。
【0052】
また、圧電マイクロポンプ31によれば、圧電体厚膜としてのPb系強誘電体膜39を用いているので、たとえば圧電体板を用い、これを接着剤によってダイヤフラム部に接合した構造において生じ得るダンピングを有利に回避することができる。
【0053】
したがって、上述したような圧電マイクロポンプ31は、たとえば、携帯機器用燃料電池またはマイクロ分析機器等に備える圧電マイクロポンプとして好適に用いられ得る。
【0054】
圧電マイクロポンプ31は、一例として、次のようにして製造される。
【0055】
まず、厚さ1μmの熱酸化膜として形成されたSiO2 層33を備える、(001)方位のSi基板32を用意する。次に、Si基板32に対して異方性エッチングを適用して、平面寸法が6mm×6mmのポンプ室42を形成するとともに、テーパ弁43および44を形成する。このとき、Si基板32におけるダイヤフラム部47の厚みを30μmに制御する。
【0056】
次に、反応性スパッタリングによって、SiO2 層33上に、MgOからなる厚さ600nmの第1のバッファ層34を形成し、次いで、Al2 3 からなる厚さ150nmの第2のバッファ層35を形成する。
【0057】
次に、第2のバッファ層35上に、PdOx からなる厚さ50nmのPd酸化物層36を形成し、さらに、高周波スパッタリングにより、Ptからなる厚さ500nmの電極層37を形成する。
【0058】
次に、ポンプ室42に、フッ素系の離型剤をスプレー塗布した後、常温硬化型のシリコーンラバーをモールドし、熱硬化させることによって、ダイヤフラム部47を仮補強する。
【0059】
次に、電極層37上に、Pb(Zr,Ti)O3 −Pb(Zn1/3 Nb2/3 )O3 系圧電体ペーストをスクリーン印刷にて塗布し、乾燥後、この塗膜を加圧処理する。
【0060】
次に、前述のシリコーンラバーを剥離した後、空気中において850℃の温度での焼成を行なうことにより、厚さ約15μmであって平面寸法が4mm×4mmの圧電体厚膜としてのPb系強誘電体膜39をダイヤフラム部47の上方に形成する。
【0061】
次に、Pb系強誘電体膜39上に、Ptからなる上部電極層40を厚さ200nmとなるように形成する。
【0062】
次に、Si基板32におけるポンプ室42の開口41が形成された面をフッ酸処理することにより、表面のSiO2 を除去した後、耐熱ガラスからなる封止層46をSi基板32に接触させ、その状態で、400℃の温度に加熱しながら、750Vの電圧を印加し、封止層46とSi基板32とを陽極接合により接合する。
【0063】
次に、Pb系強誘電体膜39に対して、50kV/cmの電界を80℃の温度下で30分間印加することによって、Pb系強誘電体膜39を分極処理する。
【0064】
以上のようにして、圧電マイクロポンプ31を得ることができる。
【0065】
次に、上述のような具体的製造方法によって圧電マイクロポンプ31を実際に製造し、その性能を確認するために実施した実験の結果について説明する。この実験では、次のような評価結果が得られた。
【0066】
圧電マイクロポンプ31を、印加電圧(正弦波パルス)5Vp-p および駆動周波数1kHzの条件で駆動したところ、5Vの低電圧において、ダイヤフラム部47の中央部で約0.8μmの変位が確認され、ポンプ室42内に充填された流体の移動が確認された。このとき、吐出圧力に相当するポンプ圧力は約2kPaであった。なお、放出側テーパ弁43において、絞り部45を設けなかった比較例としての圧電マイクロポンプについてポンプ圧力を測定したところ、約0.7kPaであり、この比較例に比べて、ポンプ圧力の向上を確認できた。
【0067】
また、圧電マイクロポンプ31によれば、圧電体厚膜としてのPb系強誘電体膜39を用いているので、ダンピングによる印加電圧波形と変位波形との間に位相のずれがほとんど見られず、即応性が良好であった。また、テーパ弁43における絞り部45の存在により、ポンプ運動中の整流性向上(逆流低減)の効果も得られた。
【0068】
なお、この発明に係る電子部品用複層基板は、上述のような圧電マイクロポンプの他、たとえば、メモリ、センサ等の他の電子部品のための基板としても適用することができる。
【0069】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係る電子部品用複層基板によれば、Si基板と、Si基板上に形成されたSiO2 層と、SiO2 層上に形成されたNiOまたはMgOからなる第1のバッファ層と、第1のバッファ層上に形成されたAl2 3 からなる第2のバッファ層と、第2のバッファ層上に形成されたPdを含むPd酸化物層と、Pd酸化物層上に形成されたPtまたはPt−Ni合金からなる電極層とを備えている。
【0070】
ここで、第1および第2のバッファ層は、ともに、Pbと直接反応しにくい性質を有している。また、第1のバッファ層は、SiO2 層に対しても、第2のバッファ層に対しても、反応性が低い。
【0071】
また、第1のバッファ層は、SiO2 層および第2のバッファ層の各々との間で安定した接合性を与えることができ、第2のバッファ層は、Pd酸化物層との密着性が良好であり、かつ、Pd酸化物層は、PtまたはPt−Ni合金からなる電極層との密着性が良好である。
【0072】
したがって、この発明に係る電子部品用複層基板を用いて、たとえば圧電部品のような電子部品を構成するため、上記電極層上にPb系強誘電体膜を形成するに際して、熱処理が施されても、上述した第1および第2のバッファ層の性質が良好に維持され、その結果、Pb系強誘電体膜の特性が損なわれることがなく、また、各層間での接合性を良好に維持することができる。
【0073】
このようなことから、たとえば強誘電特性のような電気的特性の良好な電子部品を、この発明に係る電子部品用複層基板を用いることにより構成することができる。たとえば、Si基板に、ポンプ室およびこれに連通する流路を設け、ポンプ室の開口を封止層で封止することによって、圧電マイクロポンプを構成するようにすれば、優れた特性を有する圧電マイクロポンプを得ることができる。
【0074】
この発明に係る電子部品用複層基板において、電極層をPt−Ni合金から構成すれば、Niは、Pbとの反応性が小さいため、電極層中にPbが拡散することを効果的に抑制でき、そのため、Pbが電子部品用複層基板中に拡散することを防止する効果がより高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による電子部品用複層基板11の積層構造を示す断面図である。
【図2】図1に示した電子部品用複層基板11を用いて構成された電子部品18の積層構造を示す断面図である。
【図3】この発明の第2の実施形態による電子部品用複層基板11aの積層構造を示す断面図である。
【図4】図3に示した電子部品用複層基板11aを用いて構成された電子部品18aの積層構造を示す断面図である。
【図5】この発明の第3の実施形態による電子部品用複層基板11bの積層構造を示す断面図である。
【図6】図5に示した電子部品用複層基板11bを用いて構成された電子部品18bの積層構造を示す断面図である。
【図7】この発明の第4の実施形態による圧電マイクロポンプ31を断面で示す正面図である。
【図8】図7の線A−Aに沿う断面図である。
【図9】図7の線B−Bに沿う断面図である。
【図10】この発明にとって興味ある従来のSi系複層基板1の積層構造を示す断面図である。
【図11】図10に示したSi系複層基板1を用いて構成された電子部品6の積層構造を示す断面図である。
【符号の説明】
11,11a,11b,38 電子部品用複層基板
12,32 Si基板
13,33 SiO2
14,24,34 第1のバッファ層
15,35 第2のバッファ層
16,36 Pd酸化物層
17,27,37 電極層
18,18a,18b 電子部品
19,39 Pb系強誘電体膜
20,40 上部電極層
31 圧電マイクロポンプ
41 開口
42 ポンプ室
43,44 テーパ弁
46 封止層
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a multilayer substrate for electronic components and an electronic component using the same, and more particularly to a multilayer substrate for electronic components suitable for forming a Pb-based ferroelectric film thereon and the same. The present invention relates to an electronic component such as a piezoelectric micropump.
[0002]
[Prior art]
When a Pb-based ferroelectric film containing Pb, particularly a piezoelectric film, is formed on a predetermined substrate, taking a lead zirconate titanate-based piezoelectric film as an example, the substrate is based on a Si substrate. A Si-based multilayer substrate having a multilayer structure in which several layers are formed is often used.
[0003]
Conventionally, as the above-mentioned Si-based multilayer substrate, there is one having a laminated structure as shown in FIG.
[0004]
Referring to FIG. 10, a Si-based multilayer substrate 1 includes a Si substrate 2 as a base, and an SiO 2 layer 3, a Ti layer 4 and a Pt electrode layer 5 are formed thereon in this order ( For example, refer nonpatent literature 1).
[0005]
FIG. 11 shows an electronic component 6 configured using the Si-based multilayer substrate 1 shown in FIG. The electronic component 6 is, for example, a piezoelectric component, and a Pb-based ferroelectric film 7 is formed on the Pt electrode layer 5 in the Si-based multilayer substrate 1, and a Pt upper electrode layer 8 is formed thereon.
[0006]
On the other hand, another conventional technique has been proposed in which the Ti layer 4 is replaced with an IrO 2 layer in the Si-based multilayer substrate 1 shown in FIG. 10 (see, for example, Non-Patent Document 2).
[0007]
The Ti layer 4 and the above-described IrO 2 layer shown in FIG. 10 are intended to improve the bondability of the Pt electrode layer 5 and suppress mutual diffusion between the Pb-based ferroelectric film 7 and the SiO 2 layer 3. It is used in.
[0008]
[Non-Patent Document 1]
HN AL-SHAEEFH et al., "ELECTRODES FOR FERROELECTRIC THIN FILMS", Integrated Ferroelectrics, 1993, Vol. 3, pp. 321-332
[Non-Patent Document 2]
TAKAAKI TSURUMI et al., "Preparation of Pb (Zr 0.53 Ti 0.47 ) O 3 Thick Films by an Interfacial Polymerization Method on Silicon Substrates and Their Electric and Piezoelectric Properties", Jpn. J. Appl. Phys. Vol. 39 (2000) , pp. 5604-5608
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The Pb-based ferroelectric film 7 is formed by a thick film forming technique, and when the piezoelectric film is formed as the Pb-based ferroelectric film 7, heat treatment is performed at a temperature of 700 ° C. or higher. Applied. Therefore, this heat treatment may cause the following problems.
[0010]
That is, as shown in FIG. 10, in the Si-based multilayer substrate 1 including the Ti layer 4, there is a problem that mutual diffusion occurs between the Pt electrode layer 5 and the Ti layer 4. Further, there is a problem that the film quality of the Pt electrode layer 5 and the adhesion thereof are easily deteriorated by selectively oxidizing Ti in the Ti layer 4. Further, there is a problem that Pb diffuses from the Pb-based ferroelectric film 7 to the Si-based multilayer substrate 1 side, or the reaction between Pb and the SiO 2 layer 3 cannot be completely prevented.
[0011]
In particular, when Pb diffuses to the Si-based multilayer substrate 1 side and reacts with the SiO 2 layer 3, a reaction phase (low dielectric constant phase) is generated in the vicinity of the interface between the Pb-based ferroelectric film 7 and the Pt electrode layer 5. This causes a serious problem that the ferroelectric characteristics, particularly the piezoelectric characteristics, deteriorate.
[0012]
On the other hand, in the Si-based multilayer substrate in which the Ti layer 4 is replaced with an IrO 2 layer, there is a problem that the Ir material is very expensive and difficult to put into practical use in terms of cost.
[0013]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a multilayer substrate for electronic parts and an electronic part using the same, which can solve the above-described problems.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
A multilayer substrate for electronic parts according to the present invention is suitable for forming a Pb-based ferroelectric film, and includes a Si substrate and a SiO 2 layer formed on the Si substrate, and Pt or be one that includes an electrode layer made of Pt-Ni alloy, in order to solve the technical problems described above, on the SiO 2 layer, a first buffer layer made of NiO or MgO is formed, the first buffer A second buffer layer made of Al 2 O 3 is formed on the layer, a Pd oxide layer containing Pd is formed on the second buffer layer, and the Pt or Pt− layer is formed on the Pd oxide layer. An electrode layer made of a Ni alloy is formed.
[0016]
The multilayer substrate for electronic components according to the present invention can constitute an electronic component by forming a Pb-based ferroelectric film thereon and forming an upper electrode layer on the Pb-based ferroelectric film. .
[0017]
When the multilayer substrate for electronic parts according to the present invention is used to constitute an electronic part as described above, for example, a piezoelectric micropump is realized. In this case, the Si substrate is provided with a pump chamber having an opening on the side opposite to the SiO 2 layer side and a flow path communicating with the pump chamber. A sealing layer is provided so as to seal the opening of the pump chamber. This sealing layer is preferably made of heat-resistant glass.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a multilayer structure of an electronic component multilayer substrate 11 according to a first embodiment of the present invention.
[0019]
The multilayer substrate 11 includes a Si substrate 12, and a SiO 2 layer 13 as a forced oxidation layer is formed on the Si substrate 12. A first buffer layer 14 made of NiO is formed on the SiO 2 layer 13, and a second buffer layer 15 made of Al 2 O 3 is formed on the first buffer layer 14. A Pd oxide layer 16 made of an oxide PdO x containing Pd is formed on the buffer layer 15. An electrode layer 17 made of Pt is formed on the Pd oxide layer 16.
[0020]
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a laminated structure of an electronic component 18 such as a piezoelectric component, which is configured using the multilayer substrate 11 shown in FIG.
[0021]
The electronic component 18 includes a multilayer substrate 11, and a Pb-based ferroelectric film 19 is formed on the electrode layer 17 by a thick film forming technique. On the Pb-based ferroelectric film 19, for example, Pt An upper electrode layer 20 is formed.
[0022]
The Pb-based ferroelectric film 19 described above is preferably formed using the piezoelectric paste disclosed in Japanese Patent Application No. 2001-207385 (see Japanese Patent Application Laid-Open No. 2003-20274) by the applicant of the present application. This piezoelectric paste is composed of a Pb (Zr, Ti) O 3 —Pb (Zn, Nb) O 3 piezoelectric crystal powder and a ferroelectric phase that precipitates in the heat treatment process and becomes a liquid phase at a high temperature. It includes crystallized glass powder in an amorphous state having an ability to obtain, and an organic vehicle.
[0023]
The piezoelectric crystal powder, 90 to 70 mol% of Pb (Zr x Ti 1-x ) O 3 ( here, x is 0.49 to 0.56) and 10 to 30 mol% of Pb (Zn 1 / A piezoelectric crystal powder containing 3 Nb 2/3 ) O 3 is preferable. In addition, the crystallized glass powder preferably has a PbO—GeO 2 -based composition in which a Pb 5 Ge 3 O 11 ferroelectric phase is precipitated by increasing the temperature. For example, yPbO— (100-y) GeO 2 (however, , Y is more preferably 50 to 80 mol%).
[0024]
When the electronic component 18 having the multilayer structure as shown in FIG. 2 is configured using the multilayer substrate 11 for electronic components having the multilayer structure as shown in FIG. 1, the first buffer layer 14 made of NiO Stable bondability can be provided between each of the SiO 2 layer 13 and the second buffer layer 15 made of Al 2 O 3 . The second buffer layer 15 has good adhesion to the Pb oxide layer 16, and the Pd oxide layer 16 has good adhesion to the electrode layer 17.
[0025]
Further, the first buffer layer 14 made of NiO and the second buffer layer 15 made of Al 2 O 3 both have the property of not easily reacting directly with Pb contained in the Pb-based ferroelectric film 19. . In addition, the first buffer layer 14 made of NiO has low reactivity with respect to both the SiO 2 layer 13 and the second buffer layer 15 made of Al 2 O 3 .
[0026]
Therefore, the heat treatment for forming the Pb-based ferroelectric film 19 does not impair the above-described good bondability, and each of the first buffer layer 14 and the second buffer layer 15 described above. The properties relating to the reactivity are well maintained, so that the characteristics of the Pb-based ferroelectric film 19 are not impaired.
[0027]
Next, an experimental example carried out to confirm the effect of the first embodiment described with reference to FIGS. 1 and 2 will be described.
[0028]
A SiO 2 layer 13, which is a 1 μm-thick forced oxidation layer, is formed on the Si substrate 12, and a Ni organometallic compound solution is formed on the SiO 2 layer 13 at 500 rpm for 5 seconds and then at 2000 rpm for 20 seconds. The first buffer layer 14 made of NiO having a thickness of about 30 nm was formed by spin coating, drying and firing at a temperature of 900 ° C. Here, the firing atmosphere was an oxidizing atmosphere so that silicide was not formed by direct reaction between Ni and Si.
[0029]
Next, an Al organic compound solution is spin-coated on the first buffer layer 14 at 500 rpm for 5 seconds and then at 2000 rpm for 20 seconds. After drying, baking is performed at a temperature of 900 ° C. in an oxidizing atmosphere. As a result, a second buffer layer 15 made of Al 2 O 3 having a thickness of about 100 nm was formed.
[0030]
Next, a Pd organometallic paste containing no particle component is screen-printed on the second buffer layer 15, dried, and then fired in air at a temperature of 850 ° C., so that PdO x having a thickness of about 50 nm is obtained. A Pd oxide layer 16 made of was formed.
[0031]
Next, high frequency sputtering was performed on the Pd oxide layer 16, and then heat treatment was performed in air at a temperature of 850 ° C., thereby forming an electrode layer 17 made of Pt having a thickness of 0.5 μm.
[0032]
Next, a Pb (Zr, Ti) O 3 —Pb (Zn 1/3 Nb 2/3 ) O 3 piezoelectric paste is applied on the electrode layer 17, dried, and fired at a temperature of 800 ° C. A Pb-based ferroelectric film 19 was formed.
[0033]
Then, an upper electrode layer 20 made of Pt was formed on the Pb-based ferroelectric film 19 and used as an evaluation sample.
[0034]
For the sample, it was evaluated ferroelectric properties, obvious hysteresis loop is observed, the residual polarization P r of about 13μC / cm 2, coercive electric field showed good characteristics and about 15kV / cm.
[0035]
3 and 4 are diagrams for explaining a second embodiment of the present invention, and correspond to FIGS. 1 and 2, respectively. 3 and 4, elements corresponding to those shown in FIGS. 1 and 2 are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[0036]
The electronic component multilayer substrate 11a and the electronic component 18a according to the second embodiment are characterized in that the first buffer layer 24 is made of MgO. Other points are substantially the same as those in the first embodiment.
[0037]
In order to confirm the effect of the second embodiment, an evaluation sample was prepared by the same method as the experimental example performed in the first embodiment. In the second embodiment, in order to form the first buffer layer 24, an Mg organometallic compound solution was used instead of the Ni organometallic compound solution used in the first embodiment.
[0038]
Next, the obtained sample was evaluated ferroelectric properties in the same manner as in the first embodiment, obvious hysteresis loop is observed, the residual polarization P r of about 13μC / cm 2, the coercive field Exhibited a good characteristic of about 12 kV / cm.
[0039]
FIGS. 5 and 6 are diagrams for explaining a third embodiment of the present invention, and correspond to FIGS. 1 and 2 or FIGS. 3 and 4 described above. 5 and 6, elements corresponding to those shown in FIGS. 1 to 4 are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[0040]
The electronic component multilayer substrate 11b and the electronic component 18b according to the third embodiment are characterized by including an electrode layer 27 made of a Pt—Ni alloy, as compared with the second embodiment. The other points are substantially the same as in the second embodiment.
[0041]
Thus, in the third embodiment, the electrode layer 27 contains Ni, which is a metal that has a low reactivity with Pb and is easily dissolved in Pt, as an alloy element. Therefore, Pb contained in the Pb-based ferroelectric film 19 is effectively prevented from diffusing into the electrode layer 27 in particular, and as a result, Pb is prevented from diffusing into the multilayer substrate 11 for electronic components. The effect to do can be further enhanced.
[0042]
Note that the electrode layer 27 made of a Pt—Ni alloy having the above-described effects is employed in the electronic component multilayer substrate 11 including the first buffer layer 14 made of NiO, as in the first embodiment. However, the same effect can be exhibited.
[0043]
In order to confirm the effect of the third embodiment, an evaluation sample was prepared by the same method as the experimental example performed in the second embodiment. In the third embodiment, in order to form the electrode layer 27, sputtering using a binary target of Pt and Ni was performed.
[0044]
Next, the obtained sample was evaluated ferroelectric properties in the same manner as in the first and second embodiments, obvious hysteresis loop is observed, the residual polarization P r of about 18μC / cm 2 The coercive electric field was as good as about 13 kV / cm.
[0045]
In the experimental examples based on each of the first to third embodiments described above, the second buffer layer 15 made of Al 2 O 3 is formed by applying an Al organometallic compound solution and firing it. However, it may be formed by other methods such as sputtering and vapor deposition.
[0046]
7 to 9 are for explaining a fourth embodiment of the present invention. 7 to 9 show a piezoelectric micropump 31 as an example of an electronic component configured using the multilayer substrate for electronic components according to the present invention. Here, FIG. 7 is a front view showing the piezoelectric micropump 31 in section, FIG. 8 is a sectional view taken along line AA in FIG. 7, and FIG. 9 is taken along line BB in FIG. It is sectional drawing which follows.
[0047]
The piezoelectric micropump 31 includes an Si substrate 32, an SiO 2 layer 33 formed on the Si substrate 32, an SiO 2 layer, as in the first to third embodiments described with reference to FIGS. A first buffer layer 34 made of NiO or MgO formed on the second layer 33; a second buffer layer 35 made of Al 2 O 3 formed on the first buffer layer 34; and a second buffer A multilayer substrate for an electronic component comprising a Pd oxide layer 36 containing Pd formed on the layer 35 and an electrode layer 37 made of Pt or a Pt—Ni alloy formed on the Pd oxide layer 36. 38.
[0048]
A Pb-based ferroelectric film 39 is formed on the electrode layer 37 in the multilayer substrate for electronic parts 38, and an upper electrode layer 40 made of, for example, Pt is formed thereon.
[0049]
The Si substrate 32 is provided with a pump chamber 42 having an opening 41 on the side opposite to the SiO 2 layer 33 side, and a taper valve 43 and a supply side for providing a discharge side flow path so as to communicate with the pump chamber 42. Tapered valves 44 that provide flow paths are provided to face each other with the pump chamber 42 interposed therebetween. In particular, in this embodiment, the discharge-side taper valve 43 is provided with a throttle portion 45 serving as a boosting portion.
[0050]
The opening 41 of the pump chamber 42 is sealed with a sealing layer 46 made of heat-resistant glass such as a plate. The heat resistant glass constituting the sealing layer 46 preferably has a thermal expansion coefficient closer to that of the Si substrate 32.
[0051]
As in the piezoelectric micropump 31 described above, a Pb system made of a piezoelectric thick film having high piezoelectric characteristics is used as the piezoelectric body located above the diaphragm portion 47 (the thin wall portion located above the pump chamber 42). When the ferroelectric film 39 is used, the diaphragm portion 47 can be made thin, and the thickness of the Pb-based ferroelectric film 39 as a piezoelectric thick film can be reduced to several μm to several tens μm. As a result, a pump actuator structure having a large volume displacement and a large driving force can be realized. As a result, the piezoelectric micro pump 31 can be driven at a low voltage.
[0052]
Further, according to the piezoelectric micropump 31, since the Pb-based ferroelectric film 39 is used as the piezoelectric thick film, for example, a piezoelectric plate may be used, and this may occur in a structure in which the piezoelectric plate is bonded to the diaphragm portion with an adhesive. Damping can be advantageously avoided.
[0053]
Therefore, the piezoelectric micropump 31 as described above can be suitably used as, for example, a piezoelectric micropump included in a fuel cell for a portable device or a microanalyzer.
[0054]
The piezoelectric micro pump 31 is manufactured as follows as an example.
[0055]
First, a (001) oriented Si substrate 32 is prepared, which includes a SiO 2 layer 33 formed as a thermal oxide film having a thickness of 1 μm. Next, anisotropic etching is applied to the Si substrate 32 to form a pump chamber 42 having a plane dimension of 6 mm × 6 mm, and taper valves 43 and 44 are formed. At this time, the thickness of the diaphragm portion 47 in the Si substrate 32 is controlled to 30 μm.
[0056]
Next, the first buffer layer 34 made of MgO and having a thickness of 600 nm is formed on the SiO 2 layer 33 by reactive sputtering, and then the second buffer layer 35 made of Al 2 O 3 and having a thickness of 150 nm. Form.
[0057]
Next, a Pd oxide layer 36 made of PdO x and having a thickness of 50 nm is formed on the second buffer layer 35, and an electrode layer 37 made of Pt and having a thickness of 500 nm is formed by high-frequency sputtering.
[0058]
Next, after spraying a fluorine release agent on the pump chamber 42, a room temperature curing type silicone rubber is molded and thermally cured, thereby temporarily reinforcing the diaphragm portion 47.
[0059]
Next, a Pb (Zr, Ti) O 3 —Pb (Zn 1/3 Nb 2/3 ) O 3 piezoelectric paste is applied on the electrode layer 37 by screen printing, and after drying, this coating film is applied. Pressurize.
[0060]
Next, after peeling the above-mentioned silicone rubber, firing at a temperature of 850 ° C. in air is performed to obtain a Pb-based strong film as a piezoelectric thick film having a thickness of about 15 μm and a plane dimension of 4 mm × 4 mm. A dielectric film 39 is formed above the diaphragm portion 47.
[0061]
Next, an upper electrode layer 40 made of Pt is formed on the Pb-based ferroelectric film 39 so as to have a thickness of 200 nm.
[0062]
Next, the surface of the Si substrate 32 where the opening 41 of the pump chamber 42 is formed is treated with hydrofluoric acid to remove SiO 2 on the surface, and then the sealing layer 46 made of heat-resistant glass is brought into contact with the Si substrate 32. In this state, a voltage of 750 V is applied while heating to a temperature of 400 ° C., and the sealing layer 46 and the Si substrate 32 are bonded by anodic bonding.
[0063]
Next, the Pb-based ferroelectric film 39 is polarized by applying an electric field of 50 kV / cm at a temperature of 80 ° C. for 30 minutes to the Pb-based ferroelectric film 39.
[0064]
As described above, the piezoelectric micro pump 31 can be obtained.
[0065]
Next, the result of an experiment conducted to actually manufacture the piezoelectric micropump 31 by the specific manufacturing method as described above and confirm the performance will be described. In this experiment, the following evaluation results were obtained.
[0066]
When the piezoelectric micropump 31 was driven under the conditions of an applied voltage (sine wave pulse) of 5 V pp and a driving frequency of 1 kHz, a displacement of about 0.8 μm was confirmed at the center of the diaphragm portion 47 at a low voltage of 5 V, and the pump The movement of the fluid filled in the chamber 42 was confirmed. At this time, the pump pressure corresponding to the discharge pressure was about 2 kPa. In the discharge side taper valve 43, when the pump pressure was measured for a piezoelectric micropump as a comparative example in which the throttle portion 45 was not provided, it was about 0.7 kPa, and the pump pressure was improved compared to this comparative example. It could be confirmed.
[0067]
Moreover, according to the piezoelectric micropump 31, since the Pb-based ferroelectric film 39 is used as the piezoelectric thick film, there is almost no phase shift between the applied voltage waveform and the displacement waveform due to the damping, The quick response was good. Further, the presence of the throttle portion 45 in the taper valve 43 also has the effect of improving the rectification property (reducing the reverse flow) during the pump motion.
[0068]
In addition, the multilayer substrate for electronic components according to the present invention can be applied as a substrate for other electronic components such as a memory and a sensor in addition to the piezoelectric micropump as described above.
[0069]
【The invention's effect】
As described above, according to the multilayer substrate for electronic components according to the present invention, the first substrate comprising the Si substrate, the SiO 2 layer formed on the Si substrate, and the NiO or MgO formed on the SiO 2 layer. A buffer layer, a second buffer layer made of Al 2 O 3 formed on the first buffer layer, a Pd oxide layer containing Pd formed on the second buffer layer, and a Pd oxide And an electrode layer made of Pt or a Pt—Ni alloy formed on the layer.
[0070]
Here, both the first and second buffer layers have the property of being difficult to react directly with Pb. The first buffer layer has low reactivity with respect to both the SiO 2 layer and the second buffer layer.
[0071]
Further, the first buffer layer can provide stable bonding between each of the SiO 2 layer and the second buffer layer, and the second buffer layer has adhesiveness with the Pd oxide layer. The Pd oxide layer has good adhesion to the electrode layer made of Pt or Pt—Ni alloy .
[0072]
Accordingly, in order to form an electronic component such as a piezoelectric component using the multilayer substrate for electronic components according to the present invention, a heat treatment is performed when forming the Pb-based ferroelectric film on the electrode layer. However, the properties of the first and second buffer layers described above are maintained satisfactorily. As a result, the characteristics of the Pb-based ferroelectric film are not impaired, and the bonding properties between the respective layers are maintained satisfactorily. can do.
[0073]
For this reason, an electronic component having good electrical characteristics such as ferroelectric characteristics can be configured by using the multilayer substrate for electronic components according to the present invention. For example, if a piezoelectric micropump is configured by providing a pump chamber and a flow passage communicating with the pump chamber on a Si substrate and sealing the opening of the pump chamber with a sealing layer, a piezoelectric having excellent characteristics can be obtained. A micropump can be obtained.
[0074]
In the multilayer substrate for electronic parts according to the present invention, if the electrode layer is made of a Pt—Ni alloy, Ni has a low reactivity with Pb, and thus effectively suppresses the diffusion of Pb into the electrode layer. Therefore, the effect of preventing Pb from diffusing into the multilayer substrate for electronic components is further enhanced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a laminated structure of a multilayer substrate 11 for an electronic component according to a first embodiment of the present invention.
2 is a cross-sectional view showing a laminated structure of an electronic component 18 configured using the electronic component multilayer substrate 11 shown in FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a multilayer structure of an electronic component multilayer substrate 11a according to a second embodiment of the present invention.
4 is a cross-sectional view showing a laminated structure of an electronic component 18a configured using the multilayer substrate for electronic components 11a shown in FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a multilayer structure of an electronic component multilayer substrate 11b according to a third embodiment of the present invention.
6 is a cross-sectional view showing a laminated structure of an electronic component 18b configured using the electronic component multilayer substrate 11b shown in FIG.
FIG. 7 is a front view showing a cross section of a piezoelectric micropump 31 according to a fourth embodiment of the present invention.
8 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 9 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing a laminated structure of a conventional Si-based multilayer substrate 1 that is of interest to the present invention.
11 is a cross-sectional view showing a laminated structure of an electronic component 6 configured using the Si-based multilayer substrate 1 shown in FIG.
[Explanation of symbols]
11, 11a, 11b, 38 Multi-layer substrate for electronic parts 12, 32 Si substrate 13, 33 SiO 2 layer 14, 24, 34 First buffer layer 15, 35 Second buffer layer 16, 36 Pd oxide layer 17 , 27, 37 Electrode layer 18, 18a, 18b Electronic component 19, 39 Pb-based ferroelectric film 20, 40 Upper electrode layer 31 Piezoelectric micropump 41 Opening 42 Pump chamber 43, 44 Taper valve 46 Sealing layer

Claims (3)

Si基板と、前記Si基板上に形成されたSiO2 層と、前記SiO2 層上に形成されたNiOまたはMgOからなる第1のバッファ層と、前記第1のバッファ層上に形成されたAl2 3 からなる第2のバッファ層と、前記第2のバッファ層上に形成されたPdを含むPd酸化物層と、前記Pd酸化物層上に形成されたPtまたはPt−Ni合金からなる電極層とを備える、Pb系強誘電体膜を形成するのに適した電子部品用複層基板。A Si substrate; a SiO 2 layer formed on the Si substrate; a first buffer layer made of NiO or MgO formed on the SiO 2 layer; and an Al formed on the first buffer layer. A second buffer layer made of 2 O 3 , a Pd oxide layer containing Pd formed on the second buffer layer, and a Pt or Pt—Ni alloy formed on the Pd oxide layer A multilayer substrate for electronic parts suitable for forming a Pb-based ferroelectric film , comprising an electrode layer. 請求項1に記載の電子部品用複層基板と、前記電極層上に形成されたPb系強誘電体膜と、前記Pb系強誘電体膜上に形成された上部電極層とを備える、電子部品。An electronic component comprising: the multilayer substrate for electronic parts according to claim 1 ; a Pb-based ferroelectric film formed on the electrode layer; and an upper electrode layer formed on the Pb-based ferroelectric film. parts. 圧電マイクロポンプを構成するものであって、前記Si基板には、前記SiO2 層側とは反対側に開口を有するポンプ室および前記ポンプ室に連通する流路が設けられ、前記ポンプ室の前記開口を封止するための封止層をさらに備える、請求項に記載の電子部品。A piezoelectric micropump, wherein the Si substrate is provided with a pump chamber having an opening on the side opposite to the SiO 2 layer side and a flow path communicating with the pump chamber; The electronic component according to claim 2 , further comprising a sealing layer for sealing the opening.
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