JP4482818B2 - 二足歩行ロボット - Google Patents

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Description

本発明は二足歩行ロボットに関するものである。
従来、並進2軸及び回転1軸の3自由度マニピュレータとしては、例えば、特許文献1、2に開示された二足歩行ロボットの脚部や、特許文献3に開示された受動関節などがある。すなわち、これらの3自由度マニピュレータは、所定軸回りに回転駆動可能な3つの回転部と、それらの回転部を連結する2つのリンクとを備えた、いわゆるシリアルリンク構造をなしている。そして、回転部を回転駆動することにより、3自由度を有することができる。
特開2005−74528号公報 特開2005−7491号公報 特開2005−40919号公報
このようなシリアルリンク構造からなる3自由度マニピュレータに大きな負荷がかかる場合などには、全ての回転部に大きな負荷がかかることになる。そのため、従来の3自由度マニピュレータでは、大きな負荷に耐え得る回転部が必要となる。すなわち、回転部の大型化を招来すると共に、回転部を駆動するために大電力を必要としていた。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、回転部の小型化及び省電力化を図ることができるマニピュレータ備え二足歩行ロボット提供することを目的とする。
こで、本発明者はこの課題を解決すべく鋭意研究し、試行錯誤を重ねた結果、回転関節部と連結リンクとにより、多角枠状を形成することを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の二足歩行ロボットは、
上半身部と当該上半身部に連結される一対の脚部とを備える二足歩行ロボットであって、
前記一対の脚部は、
前記上半身部にそれぞれ連結され前記上半身部に対して上下軸回りに回転駆動可能な2つの進行方向変更部と、
2つの足部と、
それぞれの前記進行方向変更部とそれぞれの前記足部に連結され、それぞれの前記進行方向変更部に対してそれぞれの前記足部を相対移動可能にする2つのマニピュレータと、
を備え、
前記マニピュレータは、
所定軸回りに相対回転可能な第1回転部及び第2回転部を有する回転関節部であって、それぞれの前記所定軸が平行となる6個の回転関節部と、
それぞれ一端側が一の前記回転関節部の前記第1回転部又は前記第2回転部に連結され、他端側が他の前記回転関節部の前記第1回転部又は前記第2回転部に連結され、且つ、全ての前記回転関節部を連続的に連結して多角枠状を形成し、前記回転関節部の個数と同数の連結リンクと、
を備え、
前記回転関節部は、
前記第1回転部に対して前記第2回転部を相対回転自在な3個の回転ジョイントと、
前記第1回転部に対して前記第2回転部を相対回転駆動し、前記回転ジョイントの個数と同数の回転アクチュエータと、
からなり、
前記連結リンクは、2個の前記回転ジョイントの間に1個の前記回転アクチュエータを介在させて連結し、
第1の前記連結リンクは、前記進行方向変更部に連結され、
前記第1の前記連結リンクとの間に2個の隣り合う前記連結リンクを介在して連結された第2の前記連結リンクは、前記足部に連結されることを特徴とする。
例えば、回転関節部及び連結リンクがそれぞれ6個の場合、すなわち、回転関節部及び連結リンクにより6角形枠状を形成する場合は、以下のようになる。回転関節部は、3〜6個の回転アクチュエータと、3〜0個の回転ジョイントとからなる。なお、回転ジョイントとは、第1回転部に対して第2回転部を相対回転自在なジョイントである。そして、回転アクチュエータと回転ジョイントとの配置は、どのような配置の場合も含む。例えば、回転アクチュエータが連続的に配置され、且つ、回転ジョイントが連続的に配置される場合や、いくつかの回転アクチュエータ及び回転ジョイントが断続的に配置される場合などを含む。そして、第1部材が連結される第1の連結リンクの一端側と第2部材が連結される第2の連結リンクとの間には、2個の連結リンクが介在されている。また、第1部材が連結される第1の連結リンクの他端側と第2部材が連結される第2の連結リンクとの間にも、2個の連結リンクが介在されている。例えば、回転関節部及び連結リンクにより6角形枠状を形成する場合には、対辺である連結リンクがそれぞれ第1の連結リンクと第2の連結リンクとなる。
つまり、上述したように回転関節部及び連結リンクにより多角枠状を形成することで、第1部材と第2部材とを連結する経路を2経路とすることができる。従って、回転関節部の回転アクチュエータにかかる負荷を少なくとも2分の1に低減することができる。これにより、回転アクチュエータの小型化及び省電力化を図ることができる。
なお、上述したような構成とすることで、本発明の二足歩行ロボットは、進行方向変更部に対して足部が並進2軸及び回転1軸の3自由度を有する。ただし、他の手段により、例えば1自由度を規制するような場合には、全体として、マニピュレータは、2自由度を有することになる。例えば、他の手段により並進1軸の自由度を規制するような場合には、マニピュレータは、並進1軸及び回転1軸の2自由度を有することになる。
また、回転関節部は、第1回転部に対して第2回転部を相対回転自在な3個の回転ジョイントと、第1回転部に対して第2回転部を相対回転駆動し、回転ジョイントの個数と同数の回転アクチュエータと、からなり、連結リンクは、2個の回転ジョイントの間に1個の回転アクチュエータを介在させて連結している
例えば、回転関節部が6個の場合は、3個の回転アクチュエータと3個の回転ジョイントとからなり、回転アクチュエータと回転ジョイントとが交互に配置されることになる。つまり、回転ジョイントが連続的に配置されないように配置される。これにより、複数の回転アクチュエータをそれぞれ独立に回転駆動した場合であっても、他の回転アクチュエータに負荷がかからないようにすることができる。つまり、複数の回転アクチュエータを同期して制御することなく、複数の回転アクチュエータを独立に制御することができる。従って、制御性が非常に向上する。なお、回転アクチュエータは、連続的に配置されるようにしてもよい。
また、回転アクチュエータは、第1回転部に対する第2回転部の相対回転角を検出する回転角センサを有するようにしてもよい。つまり、回転角センサは、少なくとも3個存在することになる。このように少なくとも3個の回転角センサを有することで、これらの回転角センサにより検出される相対回転角に基づき、第1部材に対する第2部材の相対的な位置・角度を算出することができる。従って、本発明のマニピュレータは、回転角センサの検出値に基づき算出された位置・角度を利用して、回転アクチュエータを制御することで、第1部材に対する第2部材の位置・角度を制御することができる。
また、それぞれの連結リンクは、略同一長さからなるようにしてもよい。これにより、例えば、第1部材と第2部材とを平行移動させるような場合などに、各回転アクチュエータの角速度が略同一となるように制御すればよい。つまり、非常に容易な制御により、第1部材と第2部材とを平行移動させることができる。
また、本発明のマニピュレータは、粘弾性部材をさらに備えるようにしてもよい。粘弾性部材とは、粘性材料及び/又は弾性材料からなり、両端側を回転関節部及び/又は連結リンクに連結する部材である。すなわち、粘弾性部材は、回転関節部に連結されるようにしてもよいし、連結リンクに連結されるようにしてもよい。これにより、回転アクチュエータにかかる負荷を低減することができる。従って、回転アクチュエータの制御を容易にすることができる。
ここで、粘弾性部材の一端側は、第1の連結リンクの一端側と第2の連結リンクの一端側との間を連結する回転関節部又は連結リンクに連結され、粘弾性部材の他端側は、第1の連結リンクの他端側と第2の連結リンクの他端側との間を連結する回転関節部又は連結リンクに連結されるようにしてもよい。例えば、第1部材に連結される第1の連結リンクと第2部材に連結される第2の連結リンクが上下方向に対向して位置する場合には、粘弾性部材は、例えば、水平方向に延伸するように配置される。つまり、第1部材と第2部材とが近接する側に移動する場合に、粘弾性部材が第1部材と第2部材の移動の妨げにならないようにすることができる。このようにすることで、第1部材と第2部材との離間距離を非常に広い範囲に動作させるような場合に非常に有効となる。例えば、回転関節部及び連結リンクにより6角形枠状を形成する場合には、第1の連結リンク及び第2の連結リンクに連結されていない2個の回転関節部に粘弾性部材を連結するようにするとよい。
さらに、粘弾性部材は、該粘弾性部材の一端側と他端側との離間距離を検出する距離センサを有するようにしてもよい。これにより、例えば、第1部材に対して第2部材が平行移動するような場合に、距離センサにより検出される離間距離に基づき、第1部材に対する第2部材の位置を算出することができる。また、当該距離センサは、距離センサにより検出される離間距離が等しい状態を維持しつつ、第1部材に対して第2部材を移動するように用いることもできる。
また、本発明のマニピュレータは、さらに押圧部材を備えるようにしてもよい。押圧部材とは、少なくとも1個の回転関節部に配置され、該回転関節部の第1回転部に連結される連結リンクに対して所定軸回りの第1回転方向へ押圧し、且つ、該回転関節部の第2回転部に連結される連結リンクに対して所定軸回りの第2回転方向へ押圧する部材である。この押圧部材は、例えば、コイルバネなどを用いることができる。コイルバネを用いる場合には、コイル部と、コイル部の両端に延在する端部とを備えるような構成とする。そして、コイルバネのコイル部を回転関節部に配置し、それぞれの端部を該回転関節部に連結される2個の連結リンクを押圧するようにする。この場合、コイルバネのコイル部は、回転関節部の回転に伴って、所定軸回りに回転する。また、コイルバネの端部は、コイル部の回転により、連結リンクを押圧することになる。このような押圧部材を備えることにより、回転アクチュエータにかかる負荷を低減することができる。従って、回転アクチュエータの制御を容易にすることができる。なお、押圧部材は、回転アクチュエータに配置してもよいし、回転ジョイントに配置してもよい。
また、押圧部材は、回転関節部の第1回転部及び第2回転部に連結される連結リンクにより形成される内角が所定角度以上となる場合に、連結リンクを押圧する状態及び連結リンクを押圧しない状態の何れか一方となり、内角が所定角度より小さい場合に、連結リンクを押圧する状態及び連結リンクを押圧しない状態の他方となるようにしてもよい。つまり、内角が所定角度となる状態を境界として、押圧部材が連結リンクを押圧する状態と押圧しない状態とを切り替えるようにしている。そして、連結リンクにより形成される内角に基づき、回転アクチュエータにかかる負荷を低減する必要性が高い状態か否かを判定することができる。つまり、当該内角に基づき押圧部材が連結リンクを押圧する状態か否かを切り替えることにより、回転アクチュエータにかかる負荷を低減する必要性が高い場合のみに、押圧部材が機能するようにすることができる。さらに、回転アクチュエータにかかる負荷を低減する必要性が低い場合に、押圧部材が存在することにより、却って悪影響を及ぼすことを防止することができる。
特に、押圧部材は、第1の連結リンクと第2の連結リンクとが近接する側に移動する際に内角が大きくなる場合には、内角が所定角度以上となる場合に連結リンクを押圧する状態となり、第1の連結リンクと第2の連結リンクとが近接する側に移動する際に内角が小さくなる場合には、内角が所定角度より小さい場合に連結リンクを押圧する状態となるようにするとよい。つまり、第1の連結リンクと第2の連結リンクとの離間距離が所定距離よりも狭くなる場合に、前記離間距離が狭くならない方向に押圧部材が連結リンクを押圧するように機能するようにしている。これにより、例えば、第1の連結リンクと第2の連結リンクとに圧縮する方向への大きな荷重がかかる場合に、回転アクチュエータにかかる負荷を確実に低減することができる。
本発明の二足歩行ロボットによれば、回転部の小型化及び省電力化を図ることができる。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
(1)3自由度マニピュレータ
まず、本実施形態の3自由度マニピュレータについて、図1を参照して説明する。図1は、3自由度マニピュレータ1の全体構成を示す斜視図である。図1に示すように、3自由度マニピュレータ1は、第1部材2に対して第2部材3がx軸方向及びz軸方向の並進2軸、並びに、y軸回りの回転1軸の3自由度を有するように構成されている。ここで、第1部材2は、図1の下側に配置される基台とし、第2部材3は、例えば、工具などを備えるものとする。
そして、3自由度マニピュレータ1の概略構成は、内角を変更可能であり、同一辺長さからなる6角形枠状をなしている。そして、3自由度マニピュレータ1の図1の下側部分が第1部材2の基台に固定されており、3自由度マニピュレータ1の図1の上側部分が第2部材3に固定されている。
この3自由度マニピュレータ1は、具体的には、6個の回転関節部11〜16と、6個の連結リンク21〜26とから構成される。そして、6個の回転関節部11〜16は、y軸方向に延伸するように配置された筒状の第1回転部(図示せず)と、第1回転部と同軸上であり第1回転部に対してy軸回りに相対回転可能な筒状の第2回転部(図示せず)とを有している。
そして、回転関節部11〜16のうち3個の回転関節部11、13、15は、回転アクチュエータからなる。つまり、回転アクチュエータからなる回転関節部11、13、15(以下、「回転アクチュエータ11、13、15」という)は、第1回転部に対して第2回転部を相対的に回転駆動することができるアクチュエータである。例えば、回転アクチュエータ11、13、15は、サーボモータなどを備える。つまり、回転アクチュエータ11、13、15は、第1回転部に対する第2回転部の相対回転角度を自由に制御することができる。
また、回転関節部11〜16のうち他の3個の回転関節部12、14、16は、回転ジョイントからなる。つまり、回転ジョイントからなる回転関節部12、14、16(以下、「回転ジョイント12、14、16」という)は、第1回転部に対して第2回転部を相対的に回転自在とされており、駆動手段を有していないジョイントである。
連結リンク21〜26は、棒状からなる。そして、これらの連結リンク21〜26の両端側が、それぞれ回転関節部11〜16を連続的に連結している。すなわち、連結リンク21〜26は、6角形枠状の辺部分を形成している。そして、回転関節部11〜16は、6角形枠状の角部分を形成している。ここで、連結リンク21〜26は、それぞれ以下のように連結されている。連結リンク21(本発明における第2の連結リンク)は、回転アクチュエータ11の第1回転部と回転ジョイント12の第2回転部とに連結固定されている。連結リンク22は、回転ジョイント12の第1回転部と回転アクチュエータ13の第2回転部とに連結固定されている。連結リンク23は、回転アクチュエータ13の第1回転部と回転ジョイント14の第2回転部とに連結固定されている。連結リンク24(本発明における第1の連結リンク)は、回転ジョイント14の第1回転部と回転アクチュエータ15の第2回転部とに連結固定されている。連結リンク25は、回転アクチュエータ15の第1回転部と回転ジョイント16の第2回転部とに連結固定されている。連結リンク26は、回転ジョイント16の第1回転部と回転アクチュエータ11の第2回転部とに連結固定されている。
つまり、回転アクチュエータ11、13、15と回転ジョイント12、14、16とが交互に配置されるように、連結リンク21〜26が連結している。
さらに、連結リンク21のほぼ中央付近が、第2部材3に連結されている。また、連結リンク24のほぼ中央付近が、第1部材2に連結されている。すなわち、第2部材3が連結される連結リンク21の一端側と第1部材2が連結される連結リンク24の一端側との間には、2個の隣り合う連結リンク22、23が介在されている。また、第2部材3が連結される連結リンク21の他端側と第1部材2が連結される連結リンク24の他端側との間には、2個の隣り合う連結リンク25、26が介在されている。
以上のように構成される3自由度マニピュレータ1の動作は、次のようになる。回転アクチュエータ11、13、15を駆動することにより、第1部材2に対する第2部材3のx軸方向及びz軸方向の相対位置、並びに、y軸回りの相対角度を変更することができる。
具体的には、回転アクチュエータ11が駆動されて第1回転部と第2回転部との相対角度が位置決めされることにより、連結リンク21、26により形成される内角(以下、「回転アクチュエータ11の角部の内角」という)が決定される。また、回転アクチュエータ13が駆動されて第1回転部と第2回転部との相対角度が位置決めされることにより、連結リンク22、23により形成される内角(以下、「回転アクチュエータ13の角部の内角」という)が決定される。さらに、回転アクチュエータ15が駆動されて第1回転部と第2回転部との相対角度が位置決めされることにより、連結リンク24、25により形成される内角(以下、「回転アクチュエータ15の角部の内角」という)が決定される。このとき、連結リンク21、22により形成される内角(以下、「回転ジョイント12の角部の内角」という)、連結リンク23、24により形成される内角(以下、「回転ジョイント14の角部の内角」という)、及び、連結リンク25、26により形成される内角(以下、「回転ジョイント16の角部の内角」という)は、それぞれ自由に角度が変更される。
ここで、6角形の辺長と1つ置きの3箇所の内角が決定される場合には、余弦定理により、全ての内角が決定される。つまり、回転アクチュエータ11、13、15の角部の内角が決定されることで、回転ジョイント12、14、16の角部の内角が決定される。従って、回転アクチュエータ11、13、15の角部の内角を決定することで、第1部材2に対する第2部材3の相対位置及び相対角度を特定することができる。
さらに、上述した構成からなる3自由度マニピュレータ1は、それぞれの回転アクチュエータ11、13、15を独立して駆動することもできる。換言すると、それぞれの回転アクチュエータ11、13、15を同期制御することなく、駆動することができる。例えば、回転アクチュエータ11のみを駆動して、回転アクチュエータ11の角部の内角が小さくなるように動作した場合には、次のようになる。この場合、回転アクチュエータ13、15は駆動させないので、回転アクチュエータ13、15の角部の内角は変化しない。しかし、回転ジョイント12、14、16の角部の内角は自由に変化できるので、これらの内角が適宜変化することになる。例えば、回転ジョイント12、16の角部の内角が大きくなるように動作し、回転ジョイント14の角部の内角が小さくなるように動作する。つまり、回転アクチュエータ11、13、15の何れか1つが動作したとしても、他の回転アクチュエータには全く負荷がかからない。さらには、回転アクチュエータ11、13、15がそれぞれ独立に動作したとしても、回転ジョイント12、14、16が適宜動作することで、他の回転アクチュエータには全く負荷がかからない。
なお、回転アクチュエータ11、13、16の駆動により、それぞれの角部の内角が図1に示すような180°よりも小さな角度となるような動作に限られず、内角が180°以上の角度となるように動作することもできる。
さらに、連結リンク21〜26の辺長が等しいので、第1部材2に対して第2部材3を平行に移動させる場合には、回転アクチュエータ11、13、15の角速度が等しく駆動するようにすればよい。つまり、第1部材2に対して第2部材3を平行に移動させることが、非常に容易にできる。
なお、上述したように、3自由度マニピュレータ1は、第1部材2に対して第2部材3が並進2軸及び回転1軸の3自由度を有する。ただし、他の手段により、例えば1自由度を規制するような場合には、全体として、3自由度マニピュレータ1は、実質的には、2自由度を有することになる。例えば、他の手段により並進1軸の自由度を規制するような場合には、3自由度マニピュレータ1は、並進1軸及び回転1軸の2自由度を有することになる。
(2)3自由度マニピュレータの変形態様
次に、上述した3自由度マニピュレータ1の変形態様について説明する。まず、第1番目の変形態様の3自由度マニピュレータ1aは、図2を参照して説明する。図2は、第1番目の変形態様の3自由度マニピュレータ1aについて示す図である。具体的には、図2(a)は、ほぼ正6角形枠状をなしている状態を示し、図2(b)は、第1部材2に対して第2部材3が近接する側へ移動した場合の状態を示す。なお、図2に示す当該変形態様の3自由度マニピュレータ1aにおいて、上述した3自由度マニピュレータ1と同一構成については、同一符号を付して説明を省略する。
図2(a)(b)に示すように、当該変形態様の3自由度マニピュレータ1aは、上述した3自由度マニピュレータ1の構成に加えて、バネ・ダンパー部材31(本発明における粘弾性部材)を備える。このバネ・ダンパー31は、長手方向(図2の左右方向)に伸縮可能である。バネ・ダンパー部材31の一端側は、回転アクチュエータ13に取り付けられている。一方、バネ・ダンパー部材31の他端側は、回転ジョイント16に取り付けられている。すなわち、バネ・ダンパー部材31は、回転アクチュエータ13と回転ジョイント16との距離が遠ざかる場合に、粘性力及び弾性力を発揮する。つまり、図2(b)に示す状態の場合に、バネ・ダンパー部材31は、粘性力及び弾性力を発揮する。このようにバネ・ダンパー部材31を備えることにより、回転アクチュエータ11、13、15にかかる負荷を低減することができる。従って、回転アクチュエータの制御を容易にすることができる。
さらに、図2に示すように、バネ・ダンパー部材31は、連結リンク21及びその両端の回転関節部11、12、並びに、連結リンク24及びその両端の回転関節部14、15に連結されていない。これにより、第1部材2と第2部材3とが近接する側に移動する場合に、バネ・ダンパー部材31が、第1部材2と第2部材3の移動の妨げにならないようにできる。その結果、第1部材2と第2部材3との離間距離を非常に短くすることができる。つまり、第1部材2と第2部材3との離間距離を広い範囲に動作させるようにすることができる。
なお、バネ・ダンパー部材31の一端側は、回転アクチュエータ13に連結される場合に限られず、連結リンク22、23に連結される場合であっても、ほぼ上記効果と同一効果を奏することができる。また、バネ・ダンパー部材31の他端側は、回転ジョイント16に連結される場合に限られず、連結リンク25、26に連結される場合であっても、ほぼ上記効果と同一効果を奏することができる。もちろん、バネ・ダンパー部材31は、連結リンク21、24、又はそれらの両端の回転関節部11、12、14、15に連結してもよい。
ここで、上述したバネ・ダンパー部材31は、一端側と他端側との離間距離を検出する距離センサ(図示せず)を内蔵するようにしてもよい。この距離センサは、上記の場合には、回転アクチュエータ13と回転ジョイント16との離間距離を検出することになる。これにより、例えば、例えば、第1部材2に対して第2部材3が平行移動するような場合に、距離センサにより検出される離間距離に基づき、第1部材2に対する第2部材3の位置を容易に算出することができる。また、この距離センサにより検出される離間距離が等しい状態を維持しつつ、第1部材2に対して第2部材3を移動するように、回転アクチュエータ11、13、15を駆動させるようにすることもできる。
また、第2番目の変形態様の3自由度マニピュレータ1bについては、図3を参照して説明する。図3は、第2番目の変形態様の3自由度マニピュレータ1bについて示す図である。具体的には、図3(a)は、ほぼ正6角形枠状をなしている状態を示し、図3(b)は、第1部材2に対して第2部材3が近接する側へ移動した場合の状態を示す。なお、図3に示す当該変形態様の3自由度マニピュレータ1bにおいて、上述した3自由度マニピュレータ1と同一構成については、同一符号を付して説明を省略する。
図3(a)(b)に示すように、当該変形態様の3自由度マニピュレータ1bは、上述した3自由度マニピュレータ1の構成に加えて、コイルバネ41〜43(本発明における押圧部材)を備える。コイルバネ41〜43は、1回以上巻回されたコイル部と、コイル部の両端に延在する端部とから構成される。
具体的には、第1のコイルバネ41のコイル部は、回転ジョイント12とほぼ同軸上に配置されている。この第1のコイルバネ41の端部は、連結リンク21、22の枠外側から枠内側に向かって押圧することができるように配置されている。ただし、第1のコイルバネ41は、回転ジョイント12の角部の内角が第1所定角度以上となる場合に、連結リンク21、22の枠外側から枠内側に向かって押圧するようにされている。ここで、回転ジョイント12の角部の内角が第1所定角度となる状態とは、例えば、図3(b)に示すような状態である。
第2のコイルバネ42のコイル部は、回転ジョイント14とほぼ同軸上に配置されている。この第2のコイルバネ42の端部は、連結リンク23、24の枠外側から枠内側に向かって押圧することができるように配置されている。ただし、第2のコイルバネ42は、回転ジョイント14の角部の内角が第1所定角度以上となる場合に、連結リンク23、24の枠外側から枠内側に向かって押圧するようにされている。ここで、回転ジョイント14の角部の内角が第1所定角度となる状態とは、例えば、図3(b)に示すような状態である。
第3のコイルバネ43のコイル部は、回転ジョイント16とほぼ同軸上に配置されている。この第3のコイルバネ43の端部は、連結リンク25、26の枠内側から枠外側に向かって押圧することができるように配置されている。ただし、第3のコイルバネ43は、回転ジョイント16の角部の内角が第2所定角度以上となる場合に、連結リンク25、26の枠外側から枠内側に向かって押圧するようにされている。ここで、回転ジョイント16の角部の内角が第2所定角度となる状態とは、例えば、図3(b)に示すような状態である。
これらコイルバネ41〜43は、第1部材2と第2部材3とが近接する側に移動する際に、第1部材2と第2部材との離間距離が狭くならない方向にコイルバネ41〜43が連結リンク21〜26を押圧するように機能させている。従って、第2部材3が非常に大きな質量を有するような場合に、3自由度マニピュレータ1bには上下方向への圧縮力が作用する。特に、図3(b)のような状態においては、回転アクチュエータ11、13、15に大きな負荷がかかる場合がある。しかし、コイルバネ41〜43の押圧力により、回転アクチュエータ11、13、15にかかる負荷を低減することができる。従って、回転アクチュエータの制御を容易にすることができる。
なお、第2番目の変形態様において、連結リンク21と連結リンク24とが近接する側に移動する際に角部の内角が大きくなる場合には、当該角部の内角が所定角度以上となる場合にコイルバネ41〜43は連結リンク21〜26を押圧するようにすればよい。また、連結リンク21と連結リンク24とが近接する側に移動する際に角部の内角が小さくなる場合には、当該角部の内角が所定角度より小さい場合にコイルバネ41〜43は連結リンク21〜26を押圧するようにすればよい。
また、第2番目の変形態様において、コイルバネ41〜43は、回転ジョイント12、14、16に配置したが、回転アクチュエータ11、13、15に配置してもよい。
次に、第3番目の変形態様の3自由度マニピュレータ1cについて、図4を参照して説明する。図4は、第3番目の変形態様の3自由度マニピュレータ1cについて示す図である。図4に示すように、当該変形態様の3自由度マニピュレータ1cは、上述した3自由度マニピュレータ1の回転アクチュエータ11、13、15が、それぞれ回転角センサ11a、13a、15aを有している。
回転角センサ11aは、回転アクチュエータ11の第1回転部に対する第2回転部の相対回転角を検出するセンサである。回転角センサ13aは、回転アクチュエータ13の第1回転部に対する第2回転部の相対回転角を検出するセンサである。回転角センサ15aは、回転アクチュエータ15の第1回転部に対する第2回転部の相対回転角を検出するセンサである。
つまり、3個の回転角センサ11a、13a、15aにより検出されるそれぞれの相対回転角に基づき、第1部材2に対する第2部材3の相対的な位置・角度を算出することができる。さらに、このようにして算出された第1部材2に対する第2部材3の相対的な位置・角度に基づき、回転アクチュエータ11、13、15の駆動を制御することにより、第1部材2に対する第2部材3の位置・角度を確実に目的の位置・角度に制御することができる。
次に、第4番目の変形態様の3自由度マニピュレータ1dについては、図5を参照して説明する。図5は、第4番目の変形態様の3自由度マニピュレータ1dについて示す図である。図5に示すように、当該変形態様の3自由度マニピュレータ1dの概略構成は、内角を変更可能であり、同一辺長さからなる8角形枠状をなしている。そして、3自由度マニピュレータ1dの図5の下側部分が第1部材2の基台に固定されており、3自由度マニピュレータ1dの図5の上側部分が第2部材3に固定されている。
この3自由度マニピュレータ1dは、具体的には、8個の回転関節部51〜58と、8個の連結リンク61〜68とから構成される。そして、回転関節部51〜58のうち5個の回転関節部51、53、54、56、57は、上述した回転アクチュエータからなる。また、残りの3個の回転関節部52、55、58は、上述した回転ジョイントからなる。連結リンク61〜68は、回転関節部51〜58を順次、連続的に連結している。すなわち、連結リンク61〜68は、8角形枠状の辺部分を形成している。
つまり、当該変形態様の3自由度マニピュレータ1dは、2個の回転ジョイントの間に1個又は2個の回転アクチュエータを介在させて連結している。このように、2個の回転ジョイントの間に少なくとも1個の回転アクチュエータを介在させて連結することで、回転アクチュエータ51、53、54、56、57をそれぞれ独立して駆動することができる。もちろん、回転ジョイントの個数を3個としたが、4個以上としてもよい。
(3)多自由度マニピュレータ
次に、上述した3自由度マニピュレータ1を用いて構成された多自由度マニピュレータ70、80について、図6を参照して説明する。ここで、図6(a)は、第1番目の例の多自由度マニピュレータ70を示す図である。図6(b)は、第2番目の例の多自由度マニピュレータ80を示す図である。
図6(a)に示すように、多自由度マニピュレータ70は、3自由度マニピュレータ1を2個用いて、それらを連結した構成からなる。すなわち、第1の3自由度マニピュレータ1(図6(a)の下側の3自由度マニピュレータ)の連結リンク21が連結棒71の一端側に連結され、連結リンク24が第1部材2に連結される。そして、第1の3自由度マニピュレータ1は、第1部材2に対して連結棒71がx軸方向及びz軸方向の並進2軸、並びに、y軸回りの回転1軸の3自由度を有する。そして、第2の3自由度マニピュレータ1(図6(a)の上側の3自由度マニピュレータ)の連結リンク21が第2部材3に連結され、連結リンク24が連結棒71の他端側に連結される。この第2の3自由度マニピュレータ1は、連結棒71に対して第2部材3がy軸方向及びz軸方向の並進2軸、並びに、x軸回りの回転1軸の3自由度を有する。
つまり、第1の3自由度マニピュレータ1により形成される6角形枠状と、第2の3自由度マニピュレータ1により形成される6角形枠状とが、ほぼ直交するように連結されている。
ここで、第1の3自由度マニピュレータ1及び第2の3自由度マニピュレータ1は、それぞれ上述したような動作をする。従って、第1の3自由度マニピュレータ1及び第2の3自由度マニピュレータ1が動作することで、第1部材2に対して第2部材3は、x軸方向、y軸方向及びz軸方向の並進3軸、並びに、x軸回り及びy軸回りの回転2軸の5自由度を有する。
また、図6(b)に示すように、多自由度マニピュレータ80は、3自由度マニピュレータ1を2個用いて、それらをz軸回りに回転可能な連結用回転アクチュエータ5により連結した構成からなる。つまり、多自由度マニピュレータ80は、図6(a)に示す多自由度マニピュレータ70の連結棒71を連結用回転アクチュエータ81に置換した構成となる。
ここで、連結用回転アクチュエータ81は、上述した回転アクチュエータ11などとほぼ同様の構成からなる。具体的には、連結用回転アクチュエータ81は、z軸方向に延伸するように配置された筒状の第1連結用回転部(図示せず)と、第1連結用回転部と同軸上であり第1連結用回転部に対してz軸回りに相対回転可能な筒状の第2連結用回転部(図示せず)とを有している。さらに、連結用回転アクチュエータ81は、第1連結用回転部に対して第2連結用回転部を相対的に回転駆動することができる。
そして、第1の3自由度マニピュレータ1(図6(b)の下側の3自由度マニピュレータ)の連結リンク21が連結用回転アクチュエータ81の第1連結用回転部に連結され、連結リンク24が第1部材2に連結される。そして、第2の3自由度マニピュレータ1(図6(b)の上側の3自由度マニピュレータ)の連結リンク21が第2部材3に連結され、連結リンク24が連結用回転アクチュエータ81の第2連結用回転部に連結される。
従って、第1の3自由度マニピュレータ1、第2の3自由度マニピュレータ1及び連結用回転アクチュエータ81が動作することで、第1部材2に対して第2部材3は、x軸方向、y軸方向及びz軸方向の並進3軸、並びに、x軸回り、y軸回り及びz軸回りの回転3軸の6自由度を有する。
なお、3自由度マニピュレータ1を2個用いた構成を例に挙げて説明したが、3自由度マニピュレータ1は3個以上用いた構成としてもよい。
(4)6自由度マニピュレータ
次に、上述した3自由度マニピュレータ1を用いて構成された6自由度マニピュレータ90について、図7を参照して説明する。ここで、図7は、6自由度マニピュレータ90を示す図である。
6自由度マニピュレータ90は、図7に示すように、ベースプレート91と、エンドプレート92と、3個の3自由度マニピュレータ1、1、1と、ボールジョイント(又はユニバーサルジョイント)93、94とから構成される。
ベースプレート91は、ほぼ円盤状をなしている。そして、6自由度マニピュレータ90を例えば加工機に適用した場合には、このベースプレート91は、加工機のフレームなどに固定される。エンドプレート92は、ほぼ円盤状をなしている。そして、6自由度マニピュレータ90を例えば加工機に適用した場合には、このエンドプレート92は、工具などを装着する部分となる。
そして、3個の3自由度マニピュレータ1、1、1の連結リンク24は、ボールジョイント93を介してベースプレート91に連結されている。また、3個の3自由度マニピュレータ1、1、1の連結リンク21は、ボールジョイント94を介してエンドプレート92に連結されている。
このような構成とすることで、エンドプレート92がベースプレート91に対して、並進3軸及び回転3軸の6自由度を有するようにできる。
(5)二足歩行ロボット
次に、上述した第3番目の変形態様の3自由度マニピュレータ1cを用いて構成された二足歩行ロボット100について、図8を参照して説明する。ここで、図8は、二足歩行ロボット100を示す図である。
図8に示すように、二足歩行ロボット100は、上半身部101と、腰回転部102と、2個の脚部103とから構成される。腰回転部102は、図8の上下軸回りに回転駆動可能であって、回転角センサを有するな回転アクチュエータからなる。そして、上半身部101は、腰回転部102の上側に連結されている。また、2個の脚部103は、腰回転部102の下方側に連結されている。
そして、2個の脚部103は、それぞれ、進行方向変更部104と、3自由度マニピュレータ1cと、足部105とから構成される。進行方向変更部104は、図8の上下軸回りに回転駆動可能であって、回転角センサを有するな回転アクチュエータからなる。この進行方向変更部104の一方の回転部が、腰回転部102に連結されている。進行方向変更部104の他方の回転部が、3自由度マニピュレータ1cの連結リンク21に連結されている。
足部105は、略コの字型形状をなしている。そして、足部105のコの字の閉鎖側のほぼ中央付近には、3自由度マニピュレータ1cの連結リンク24が連結されている。そして、2個の脚部103のそれぞれの足部105は、開口側が向かい合うように配置されている。
このような構成からなる二足歩行ロボット100の前後方向への移動は、2個の脚部103のそれぞれの3自由度マニピュレータ1cを動作させることにより行う。さらに、進行方向の変更は、2個の脚部103のそれぞれの3自由度マニピュレータ1cを動作しながら、進行方向変更部104を動作させることにより行う。
(6)車両用電動シート装置
次に、上述した3自由度マニピュレータ1を用いて構成された車両用電動シート装置110について、図9を参照して説明する。ここで、図9は、車両用電動シート装置110を示す図である。
図9に示すように、車両用電動シート装置110は、シート部111と、3自由度マニピュレータ1とから構成される。そして、3自由度マニピュレータ1の連結リンク21は、シート部111の下部に固定される。また、3自由度マニピュレータ1の連結リンク24は、車両ボディ112に固定される。
このような構成からなる車両用電動シート装置110は、車両ボディ112に対して車両用シート111を車両前後方向、車両上下方向、及び車両左右軸回りへ移動させることができる。
(7)位置角度センサ
次に、上述した3自由度マニピュレータ1の回転アクチュエータ11、13、15を回転角センサに置き換えた構成とすることで、位置角度センサ1とすることができる。当該位置角度センサ1とは、第1部材2に対する第2部材3の相対的な位置角度を検出することができるセンサである。ここで、当該位置角度センサ1は、回転アクチュエータ11、13、15を回転角センサに置き換えるのみで、図1に示す3自由度マニピュレータ1のうち他の部分は、同一構成からなる。従って、図1を参照しながら、位置角度センサ1について説明する。
つまり、位置角度センサ1の概略構成は、内角を変更可能であり、同一辺長さからなる6角形枠状をなしている。そして、位置角度センサ1の図1の下側部分が第1部材2の基台に固定されており、位置角度センサ1の図1の上側部分が第2部材3に固定されている。
この位置角度センサ1は、具体的には、3個の回転角センサ11、13、15と、3個の回転ジョイント12、14、16と、6個の連結リンク21〜26とから構成される。そして、回転角センサ11、13、15及び回転ジョイント12、14、16は、y軸方向に延伸するように配置された筒状の第1回転部(図示せず)と、第1回転部と同軸上であり第1回転部に対してy軸回りに相対回転可能な筒状の第2回転部(図示せず)とを有している。
ここで、3個の回転角センサ11、13、15は、第1回転部に対して第2回転部を相対的な回転角を検出するセンサである。例えば、回転角センサ11、13、15は、ポテンションメータやロータリーエンコーダなどを備える。
そして、3個の回転角センサ11、13、15により検出されるそれぞれの相対回転角に基づき、第1部材2に対する第2部材3の相対的な位置・角度を算出することができる。
(8)その他
上記実施形態の他に、本発明の3自由度マニピュレータ1は、以下のものに適用することもできる。例えば、車両前方を撮影する車載のCCDカメラやCMOSカメラ、可動式ドアミラー、可動式ヘッドライトなどに適用することができる。
3自由度マニピュレータ1の全体構成を示す斜視図である。 第1番目の変形態様である3自由度マニピュレータ1aについて示す図である。 第2番目の変形態様である3自由度マニピュレータ1bについて示す図である。 第3番目の変形態様である3自由度マニピュレータ1cについて示す図である。 第4番目の変形態様である3自由度マニピュレータ1dについて示す図である。 多自由度マニピュレータ70、80を示す図である。 6自由度マニピュレータ90を示す図である。 二足歩行ロボット100を示す図である。 車両用電動シート装置110を示す図である。
符号の説明
1、1a、1b、1c、1d:3自由度マニピュレータ、位置角度センサ、
2:第1部材、 3:第2部材、
11、13、15、51、53、54、56、57:回転アクチュエータ、回転関節部、回転角センサ、
11a、13a、15a:回転角センサ、
12、14、16、52、55、58:回転ジョイント、回転関節部、
21〜26、61〜68:連結リンク、 31:バネ・ダンパー部材、
41〜43:コイルバネ、 70、80:多自由度マニピュレータ、 71:連結棒、
81:連結用回転アクチュエータ、
90:6自由度マニピュレータ、 91:ベースプレート、 92:エンドプレート、
93、94:ボールジョイント(又はユニバーサルジョイント)、
100:二足歩行ロボット、 101:上半身部、 102:腰回転部、
103:脚部、 104:進行方向変更部、 105:足部、
110:車両用電動シート装置、 111:車両用シート、 112:車両ボディ

Claims (9)

  1. 上半身部と当該上半身部に連結される一対の脚部とを備える二足歩行ロボットであって、
    前記一対の脚部は、
    前記上半身部にそれぞれ連結され前記上半身部に対して上下軸回りに回転駆動可能な2つの進行方向変更部と、
    2つの足部と、
    それぞれの前記進行方向変更部とそれぞれの前記足部に連結され、それぞれの前記進行方向変更部に対してそれぞれの前記足部を相対移動可能にする2つのマニピュレータと、
    を備え、
    前記マニピュレータは、
    所定軸回りに相対回転可能な第1回転部及び第2回転部を有する回転関節部であって、それぞれの前記所定軸が平行となる6個の回転関節部と、
    それぞれ一端側が一の前記回転関節部の前記第1回転部又は前記第2回転部に連結され、他端側が他の前記回転関節部の前記第1回転部又は前記第2回転部に連結され、且つ、全ての前記回転関節部を連続的に連結して多角枠状を形成し、前記回転関節部の個数と同数の連結リンクと、
    を備え、
    前記回転関節部は、
    前記第1回転部に対して前記第2回転部を相対回転自在な3個の回転ジョイントと、
    前記第1回転部に対して前記第2回転部を相対回転駆動し、前記回転ジョイントの個数と同数の回転アクチュエータと、
    からなり、
    前記連結リンクは、2個の前記回転ジョイントの間に1個の前記回転アクチュエータを介在させて連結し、
    第1の前記連結リンクは、前記進行方向変更部に連結され、
    前記第1の前記連結リンクとの間に2個の隣り合う前記連結リンクを介在して連結された第2の前記連結リンクは、前記足部に連結されることを特徴とする二足歩行ロボット
  2. 前記回転アクチュエータは、前記第1回転部に対する前記第2回転部の相対回転角を検出する回転角センサを有する請求項1に記載の二足歩行ロボット
  3. それぞれの前記連結リンクは、同一長さからなる請求項1又は2に記載の二足歩行ロボット
  4. 粘性材料及び/又は弾性材料からなり、両端側を前記回転関節部及び/又は前記連結リンクに連結する粘弾性部材をさらに備える請求項1〜3の何れか一項に記載の二足歩行ロボット
  5. 前記粘弾性部材の一端側は、前記第1の前記連結リンクの一端側と前記第2の前記連結リンクの一端側との間を連結する前記回転関節部又は前記連結リンクに連結され、
    前記粘弾性部材の他端側は、前記第1の前記連結リンクの他端側と前記第2の前記連結リンクの他端側との間を連結する前記回転関節部又は前記連結リンクに連結される請求項4記載の二足歩行ロボット
  6. 前記粘弾性部材は、該粘弾性部材の一端側と他端側との離間距離を検出する距離センサを有する請求項4又は5に記載の二足歩行ロボット
  7. 少なくとも1個の前記回転関節部に配置され、該回転関節部の前記第1回転部に連結される前記連結リンクに対して前記所定軸回りの第1回転方向へ押圧し、且つ、該回転関節部の前記第2回転部に連結される前記連結リンクに対して前記所定軸回りの第2回転方向へ押圧する押圧部材をさらに備える請求項1〜6の何れか一項に記載の二足歩行ロボット
  8. 前記押圧部材は、
    前記回転関節部の前記第1回転部及び前記第2回転部に連結される前記連結リンクにより形成される内角が所定角度以上となる場合に、前記連結リンクを押圧する状態及び前記連結リンクを押圧しない状態の何れか一方となり、
    前記内角が前記所定角度より小さい場合に、前記連結リンクを押圧する状態及び前記連結リンクを押圧しない状態の他方となる請求項7記載の二足歩行ロボット
  9. 前記押圧部材は、
    前記第1の前記連結リンクと前記第2の前記連結リンクとが近接する側に移動する際に前記内角が大きくなる場合には、前記内角が前記所定角度以上となる場合に前記連結リンクを押圧する状態となり、
    前記第1の前記連結リンクと前記第2の前記連結リンクとが近接する側に移動する際に前記内角が小さくなる場合には、前記内角が前記所定角度より小さい場合に前記連結リンクを押圧する状態となる請求項8記載の二足歩行ロボット
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