JP4481494B2 - 磁気角運動easマーカーを非活化するための装置 - Google Patents
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Description
関連出願との相互参照
この出願は、1998年1月30日に出願された同時係属先行出願第09/016,175号の一部継続出願である。それは、本出願と共通の発明者を持ち、1997年2月3日に出願された第08/794,012号の一部継続出願である。
【0002】
発明の技術分野
この発明は、一般的に、電子商品監視(EAS)に関し、より詳しくは、EASマーカーを非活化するいわゆる「ディアクティベイター」に関する。
【0003】
発明の背景技術
EASマーカーを商品の監視に利用することは、電子商品監視産業では慣習的であった。検出装置は、商店出口に配置され、商店構内から賦活化マーカーを盗む試みを検知し、そのような場合にはアラームを発生する。消費者がレジで商品の代金を渡すとき、レジ係員は、商品からそのマーカーを取り除くか、あるいは、マーカーを非活化するために提供される非活化装置を用いることによってマーカーを非活化する。
【0004】
既知の非活化装置は、マーカーを非活化するのに十分な大きさの磁界を発生するために電圧を加えられ得る1以上のコイルを含む。マーカーの一つの周知のタイプ(米国特許第4,510,489号に開示されている)は、「磁気角運動の」マーカーとして知られる。磁気角運動マーカーは、賦活素子とバイアス素子を含む。バイアス素子がある方法で磁化されるとき、賦活素子に適用される結果として生じるバイアス磁界のために、賦活素子は、予め決められた周波数で交番する呼びかけ信号に曝すことによって、予め決められた周波数で機械的に共鳴される。このタイプのマーカーで用いられる検出装置は、呼びかけ信号を生成し、呼びかけ信号によって誘導されたマーカーの共鳴を検出する。磁気角運動マーカーを非活化する1つの既知の技術によれば、バイアス素子は、バイアス素子の保磁力より大きい初期量を持ち、零に減衰する交番磁界にバイアス素子を曝すことによって磁場を中和される。バイアス素子が磁場を中和される後、マーカーの共鳴周波数は、予め決められた呼びかけ信号周波数から実質的にシフトされ、呼びかけ信号に対するマーカーの応答は、検出装置による検出のためのあまりに小さい振幅である。
【0005】
マーカー非活化装置の設計において直面した一つの挑戦は、マーカーが非活化のために差し出されるときにマーカーの方向に拘わらず、マーカーの信頼できる非活化を提供する必要性である。1998年1月30日に出願された同時係属特許出願第09/016,175号は、2以上のコイルが磁芯(マグネティックコア)の周りに巻回される非活化装置を開示する。その装置は、2つの作動モード間ですばやく切り換えられる。作動モードは、コイルの一つが交番励磁信号で駆動され、第2のコイルが駆動されない第1のモードと、第2のコイルが励磁信号で駆動され、第1のコイルが駆動されない第2のモードを含む。第1と第2のコイルは、両モードを考慮すると、非活化装置に差し出されるマーカーがマーカーの方向に拘わらず実質的な交番磁界を受けるように、相互に直交する方向に配置される。実際には、マーカーは、非活化装置を過ぎることで一掃され、それゆえ、マーカーのバイアス素子の磁場を中和するために要求される減衰交番磁界に曝される。
【0006】
上記’175号特許出願は、本出願と共通の譲受人と発明者を持つ。’175号出願の開示は、参照によりここに組み込まれる。
【0007】
’175号出願に開示されるように、コアに巻かれるコイルを持つ非活化装置を設計することにおいて、上述され、一方、効率的に作動する2つの作動モード間のすばやい切換を提供するために、電圧を加える回路を供給することが切望された。効率的な作動の重要な要素は、高いスループットである。すなわち、非活化装置が続けざまに多くのマーカーを非活化可能にするべきである。スループットに関する制限要因は、確かな非活化を提供する間マーカーが非活化装置を介して一掃され得る最大スピードである。マーカーがその装置を介して非常にすばやく一掃されるときでさえ、非活化装置が確実に実行することが望ましい。
【0008】
従来のマーカー非活化装置で遭遇したもう一つの問題は、マーカーを検出し、非活化信号磁界の生成を誘発(トリガ:trigger)するために非活化装置に含まれる検出回路に関する。もし、非活化のために差し出されるマーカーが通常のマーカー信号周波数から外れるマーカー信号周波数を持つならば、検出装置は、非活化装置の作動が誘発されず、非活化が起こらないように、マーカーを検出するのをしくじるかもしれない。結果として、マーカーは、商店出口で検出装置により検出され、それにより、誤アラームを引き起こす。
【0009】
マーカー信号が通常周波数であるときでさえ、検出回路のタイミングは、重大である。もし、検出があまりにも長く、あるいは、誘発が遅れ、若しくは、マーカーがあまりにもすばやく単に一掃されるならば、検出磁界が放射される領域をマーカーが通り過ぎた後に、検出信号磁界は生成されるかも知れない。再び、そのような場合における結果は、マーカー非活化の失敗であり、商店出口で誤アラームの可能性がある。
【0010】
発明の目的及び概要
本発明の最初の目的は、マルチモードEASマーカー非活化装置のための効率的な電圧を加える回路を提供することである。
【0011】
本発明のさらなる目的は、使いやすい非活化装置を作るための電圧を加える回路を提供することである。
【0012】
本発明のまだもう一つの目的は、確実に高いスループットで作動するEASマーカー非活化装置を提供することである。
【0013】
本発明の一面によれば、第1のコイルと、第2のコイルと、マーカーを非活化するためのそれぞれの交番磁界を生成するために、交番駆動信号で第1及び第2のコイルに電圧を加える回路とを含む磁気角運動EASマーカーを非活化するための装置を提供する。その回路は、第1のコイルが電圧を加えられ、第2のコイルが電圧を加えられない第1の作動モードと、第2のコイルが電圧を加えられ、第1のコイルが電圧を加えられない第2の作動モードとの間で装置を切り換える切換(スイッチング)回路を含む。その切換回路は、交番磁界の零交差ポイントに対応する時間で作動モード間において装置を切り換える作動をする。好ましくは、第1のモードは、タイムインターバルの第1のシーケンスで実行され、第2モードは、タイムインターバルの第1のシーケンスでインターリーブされたタイムインターバルの第2のシーケンスで実行され、各タイムインターバルは、交番駆動信号の1サイクルよりも長くない所要時間を持つ。電圧を加える回路は、第2のコイルに連続して接続され、第1の作動モードで充電状態に維持される第2のコンデンサーと同様に、第1のコイルに連続して接続され、第2の作動モードの間充電状態に維持される第1のコンデンサーを含む。その代わりに、その切換回路は、交番駆動信号源と、駆動信号源に連続して接続されるコンデンサーとを含んでもよい。そして、その回路は、第1のコイルへの直列接続と第2のコイルへの直列接続の間のコンデンサーを切り換えて作動してもよい。(明細書と添付の特許請求の範囲で用いられるように、用語「交番駆動信号(alternating drive signal)」がマーカーを非活化するために磁気角運動EASマーカーに適用される交番磁界を生成するために用いられる1のコイル又は複数のコイルに存在する駆動信号を指すことを理解されたい。)
【0014】
本発明のさらなる面によれば、少なくとも一つのコイルと、少なくとも一つの光学センサーを含むトリガ回路と、少なくとも一つのコイルに選択的に電圧を加えるためのトリガ回路に対応するもう一つの回路とを含む磁気角運動EASマーカーを非活化するための装置が提供される。そこでは、トリガ回路は、少なくとも一つの光学センサーによって信号レベル出力をしきい値と比較するための回路と、少なくとも一つの光学センサーによって信号レベル出力内の変動に従ってしきい値を調整するための回路とを含む。本発明によって提供される非活化装置は、消費電力と利便性の両方の点から効率的に作動する。実質的に一様な非活化磁界は、作動モード間を切り換えることによって、EASマーカーのあらゆる可能な方向のために提供される。モード切替は、動作電力を節約し、レジにおけるスループットを最大限にする方法で実行される。
【0015】
本発明の前述の、そして、他の目的、特徴、及び利点は、好ましい実施の形態の次の詳細な記述、及び図面からさらに理解されるだろう。そこでは、同様な参照数字は、終始、同様な構成要素とパーツを結び付ける。
【0016】
好ましい実施の形態の詳細な記述
本発明の好ましい実施の形態は、最初に図1〜3を参照して記述される。
【0017】
図1は、本発明に従って提供される非活化装置10の外観を示す。その装置10は、ハウジング12を含み、それは、プラスチックモデルで形成されてもよい。ハウジング12は、EASマーカー(図示せず)が非活化のために一掃され得る実質的に正方形の上部表面14を持つ。光学センサー16は、その上部表面14上に設置される。図1に示されるように、光学センサーの数は2つであり、各センサーは、上部表面14の対向する両端(辺)のそれぞれ一つの中心部に隣接して設置される。
【0018】
ハウジング12は、以下に記述されるように、非活化装置10の電気素子を含む。示されるように、光学センサー16は、非活化装置10のトリガ作動を提供される。
【0019】
図2は、ブロック図の形態で、非活化装置10の電気素子を示す。好ましい一実施の形態では、4つのコイル24、26、28、及び30は、ハウジング12内に収容され、EASマーカーを非活化する交番磁界を供給するために、電圧を加えられる。図2に示される実施の形態では、コイルは、互いに連続して接続されるコイル24と28から作られる第1のコイル対、及び、互いに連続して接続されるコイル26と30から作られる第2のコイル対として配置される。4つコイルすべては、上記’175号特許出願の図6に示される十字磁芯のように、一つの磁芯上に巻回されてもよい。この配置によれば、コイル24と28はそれぞれ、磁芯の同軸アーム上に配置され、コイル26と30は、コイル24と28が配置されるアームと垂直な各アームに配置される。
【0020】
図2への言及を続けると、参照数字31は、コイルに適用される交流電源信号源を示す。図2の回路は、また、マイクロプロセッサ32とそのマイクロプロセッサ32によって制御されるスイッチ34及び36を含む。切換制御とインターフェース回路38は、マイクロプロセッサ32をスイッチ34及び36に接続するために供給される。スイッチ34は、電圧を加える信号がスイッチ34を介してコイル24及び28に選択的に供給されるように、電源信号源31とコイル24及び28から作られるコイル対との間に接続される。スイッチ36は、電圧を加える信号がスイッチ36を介してコイル26及び30に選択的に供給されるように、スイッチ34に平行して電源信号源31に接続される。共振コンデンサー40は、コイル24、28と共振LC回路を形成するために、スイッチ34とコイル24、28との間に接続される。共振コンデンサー42は、コイル26及び30と共振LC回路を形成するために、スイッチ36とコイル26及び30との間に接続される。
【0021】
本発明の好ましい実施の形態では、電源信号源31は、60Hzの信号を供給し、それは、1以上の逓降変圧器によって交流ライン電源から得られてもよい。スイッチ34及び36は、スイッチングトランジスタ(MOSFET又はBJTsのような)によって実行されてもよく、あるいは、トライアックやシリコン制御整流器のような他の適した装置によってもよい。スイッチ34及び36がまたスナッバーネットワークのような適切な支援回路を含むことを理解されたい。
【0022】
図2に示される回路は、また、交番電源信号を受信するために接続された零交差検出器回路44を含む。零交差検出器44は、電源信号内の零交差ポイントを検出し、タイミング信号として対応検出信号をマイクロプロセッサ32に供給する。非活化装置の回路は、また、(図2に示されていないけれども)、マイクロプロセッサ、並びに、コイル24、26、28、及び30を除いた他の素子の作動のために要求される電源レベルに交流入力電源を変換するための適当な直流電源を含む。上述される光学センサー16は、そのセンサー16から出力される信号のための調節を提供するインターフェース回路48を介して、マイクロプロセッサ32に接続される。そのインターフェース装置は、以下でより詳細に記述される。
【0023】
入力信号をマイクロプロセッサ32に供給するために接続されるユーザーインターフェース回路50もまた、図2に示される。ユーザーインターフェース回路50は、ユーザーが非活化装置10のための作動パラメーターを設定することを可能にする。ユーザーにより設定可能な作動パラメーターは、(a)コイルに提供される駆動信号の衝撃係数、(b)コイルに適用される駆動信号のピーク振幅(電源レベル)、及び/又は、(c)動作トリガ作動と持続波作動の選択を含んでもよい。ユーザーインターフェース50は、非活化装置の電子素子の永久部分であってもよく、データポート(図示せず)を通してマイクロプロセッサ32に選択的に接続され得る別の装置であってもよい。
【0024】
作動では、非活化装置10の好ましい実施の形態は、通常、スイッチ34及び36の両方を開放して、休止状態に維持され、非活化領域が供給されないように、コイル24、28、26、及び30を通して電流が流れず、消費電力が低い。動作が1以上の光学センサー16を通して検知されるとき、動作検出信号は、センサーインターフェース回路48を通してマイクロプロセッサ32に供給される。動作検出信号に応答して、マイクロプロセッサ32は、予め決められた制限時間、非活化装置10をアクティブ状態に置く。予め決められた時間は、例えば、0.5〜2.0秒のオーダーであってもよい。アクティブ状態である間、非活化装置10は、2つの作動モードを交互に繰り返す。第1の作動モードでは、スイッチ34は閉じられ、スイッチ36は開けられ、そして、コイル24及び28の対は、電圧を加えられる。
【0025】
2つの作動モード間で交番する方法における非活化装置の作動は、図3に示される。図3によると、各コイル対が電源信号の1サイクル間駆動され、それから、他のコイル対が1サイクル間駆動され、この順序で繰り返される。各コイル対とそのそれぞれのコンデンサーによって形成された共振回路において、コンデンサー電流及び電圧が90°の位相オフセット(phase offset)であることを理解されるだろう。図3は、それぞれのコイル対が電圧を加えられる信号の電流波形を示す。1のコイル対が駆動信号の単サイクル間駆動された後、作動モードが切り換えられ、他方のコイル対が1サイクル間駆動される。モード切替は、先のコイル対に対応するスイッチを開放し、後のコイル対に対応するスイッチを実質上同時に閉じることによって達成される。モード切替は、サイクル内のピーク電圧で零電流ポイントに対応するタイミングで起こる。結果として、サイクルの終わりで、先のコイル対の電流は零ポイントであり、コンデンサー電圧は最大である。スイッチが零電流ポイントで開放されるので、対応コンデンサーの電圧は維持され、対応スイッチが開放される間アラームが鳴らない。駆動信号の各サイクルに対応する時間が1/60秒であるように、入力電源信号が60Hzであり、駆動信号が各コイル対で繰り返すインターバルが30Hzであることは、図3の目的のために想定される。
【0026】
光学センサーインターフェース
光学センサーインターフェース回路48が従来の実施に従って供給されることが考慮される。しかしながら、本発明の好ましい実施の形態は、環境光レベル、センサーの妨害等の変化に適合する改良センサーインターフェース回路を含む。
【0027】
図4A及び4Bは、共に、本発明の好ましい実施の形態において提供されるような、センサーインターフェース回路48の回路図を形成する。図4Aにおいて60で示されるように、2つの光学センサー16からの入力は、インターフェース回路48に並列に接続される。結果として、センサーの一つがカバーされるとき、約10〜20MΩの範囲であるその暗抵抗は、入力を左右しない。環境室内光に曝されるとき、カバーされないセンサーは、そのセンサーが支配的なままであるように、約300〜1,000Ωの範囲の抵抗値を持つ。前述の抵抗値は、センサー16が周知の硫化カドミウム光学センサーであるという仮定に基づく。
【0028】
バイパスコンデンサー62は、センサー16上の蛍光灯の効果によって入力信号に導入される60Hzの信号の効果を減少するために、入力60で提供される。同じく、直流バイアスレベルは、抵抗器64を通してその入力で提供される。コンデンサー66は、増幅器68への自動調整のあるいは適応する入力として役に立つ入力で連続して接続される。増幅器68は、センサー16がインターフェース回路48から適切な距離に配置されることを可能にするために、10倍の利得率を提供するように配置される。増幅器68の出力は、コンデンサー70を通してウィンドウ比較器72に交流接続される。ウィンドウ比較器72は、抵抗器78及び80を形成する分圧器によって決定される直流電圧によって横線間の中途に設置される平均レベルで、高しきい値と低しきい値をそれぞれ調整するための比較器ユニット74及び76を含む。比較器ユニットへの入力で確立されるバイアスレベルがインターフェース回路のフロントエンドからその上に課された交流信号を持つことを理解されるだろう。
【0029】
高しきい値は、入力で平均値よりも数ミリボルト大きいレベルに設定され、より低いしきい値は、センサー16で光レベルへの変更に感度の合理的ウィンドウを確立するように、数ミリボルト低く設定される。しきい値レベル間の違いは、商品の品物が非活化装置の表面を介して一掃されるように、光レベルの変化がその回路によって感知される距離を確立する。入力におけるコンデンサー66の存在のために、比較器72で提供されるしきい値ウィンドウは、センサーによって受信される照明レベルの変動のために調整される。
【0030】
共有コンデンサーを持つマーカー非活化装置
図5は、図2の回路の変形を示し、そこでは、図2に示されるコンデンサー40と42は、コンデンサー41がコイル24、28と26、30の両コイル対によって共有されるように、電源31とスイッチ34及び36の間に接続される一つのコンデンサーに取って代わられる。図5の回路がコイル対24、28に電圧を加えるために第1のモードで作動されるとき、コンデンサー41とコイル24、28が共振回路を形成するように、スイッチ34は閉じられ、スイッチ36は開かれる。図5の回路が第2のモードで作動されるとき、コイル26、30とコンデンサー41が共振回路を形成するように、スイッチ34は開かれ、スイッチ36は閉じられる。好ましくは、切換は、(非活化装置がアクティブ状態である限り)コンデンサー41が電圧を加える信号の各サイクルを通して駆動され、モード間の切換が1サイクルインターバルで電源信号の零電流交差ポイントで起こるように、図3に示されるように実行される。前の通り、切換時に、コンデンサー電圧は最大である。
【0031】
非活化領域レベル調整
ユーザーインターフェース50が非活化装置によって提供される非活化領域のレベルを設定するために用いられてもよいことは、上記で言及された。このようにして、適切なトレードオフは、非活化装置によって消費される電力に対する装置の範囲の間(すなわち、確かな非活化が起こる上部表面14上のゾーンの高さ)に作られてもよい。装置が商品にダメージを与えることなく予め録音されたカセットテープのような商品の品物で用いられ得ることを確実にするために、非活化領域のレベルを制限することもまた望ましい。
【0032】
領域レベル設定が達成される一つの方法は、マイクロプロセッサ32を通して制御可能な可変変圧器(図示せず)を電源31内に含むことによる。非活化装置によって消費される電力量を減らすもう一つの方法は、装置の衝撃係数を減らすことである。図3に示される作動上のモードでは、非活化装置は全体として、100%の衝撃係数を持ち、各コイル対は、50%の衝撃係数を持つ。一例として、図3の作動上のモードは、各コイル対のための衝撃係数が25%に減らされるように変更され得る。その場合、非活化装置の総合的衝撃係数は50%になる。これは、電源信号のその他すべてのサイクルの間、スイッチ34と36を開状態に保持することによってなされ得る。
【0033】
電力消費と非活化装置の効率的な衝撃係数を減らすもう一つの方法は、図6に示されるように、コイル対に適用される信号の各サイクルを切り詰めることである。非活化装置を作動するこのモードによれば、スイッチ34と36の両方とも、電源信号の各サイクルの始めと終わりである期間の間開放される。消費される全体的な電力と供給される領域レベルは、その結果として図3に示される作動モードから減らされる。図6の2つの作動上モードのそれぞれが、もはや電源信号内の零電流ポイントで終わらないことが認識されるだろう。駆動信号サイクルが端を切り取られる量は、ユーザーインターフェース50を介して入力される信号に応えて価値ある範囲を超えて調整可能であり得る。
【0034】
コイル駆動信号の周波数を増加するための技術
再び図3において、そこに図示される駆動信号が入力交流電源信号と同一の周波数(60Hzであると想定される)を持ち、それゆえ、図3に示される2つの作動モードのそれぞれのための繰返し数が30Hzであることが想起されるだろう。しかしながら、本発明の一面によれば、確実な非活化をまだ保証する間マーカーが非活化装置を介して一掃されるスピードを上げることによって非活化装置のスループットが増加されるように、コイル駆動信号の周波数、2つの作動モードの繰返し数を増加することが望ましい。
【0035】
図7は、周波数2倍回路31’を概略的に示す。それは、コイル駆動信号の周波数を効率的に2倍にする目的のために、図2又は図5の切換及びコイル駆動回路から上流に配列されてもよい。図7から分かるように、102で示される(ステップダウン(降圧)変圧器から出力された信号でもよい)入力交流電源信号は、ブリッジ整流器104に適用される。ブリッジ整流器104から出力された整流信号は、フィルター106を介して切換/駆動回路に供給される。
【0036】
図8は、図7の回路内のあるポイントに存在する信号の波形を示す。図7のポイント108での交流入力信号は、図8の(a)に示される。この信号は、60Hzであると想定される基準電源ライン周波数におけるシヌソイドである。したがって、図8に示される時間周期Tは、1/60秒に対応する。
【0037】
図7のポイント110に存在する、ブリッジ104からの整流された出力波形は、図8の(b)に示される。図8(b)の波形は、周波数f’(=1/2T、120Hzであると想定される)である。それは、交流入力信号の周波数の2倍であるが、ポイント110における信号は、直流オフセットを持ち、また、高周波成分を含む。
【0038】
好ましくは、フィルター106は、ブリッジ出力信号の直流成分を遮断するために配置され、同じく、周波数f’よりわずかに上のカットオフ周波数でローパスフィルターとして機能する。フィルター106は、高周波成分を十分に減衰する間、ブリッジ出力信号から直流オフセットを取り除くために機能する。(フィルター回路106の設計は、十分に当業者の能力内にあり、そのため、詳細に記述される必要はない。)フィルター106から出力される結果として生じる信号は、図7のポイント112に存在し、図8の(c)で示されるような波形を持つ。この信号は、周波数f’におけるシヌソイドであり、実質的に直流オフセットがない。フィルター出力信号は、図3に示される方法でコイル対に交番モードであるが、30Hzから60Hzに増加された各モードのための繰返し数を持って適用される。
【0039】
図2及び5のEASマーカー非活化装置内への周波数2倍回路の挿入は、追加の回路素子に関して比較的低コストで、装置のスループットの増加を促進する。
【0040】
図9は、入力交流電源信号より高い周波数でコイル駆動信号を供給するために用いられるもう一つの配列を概略的に図示する。
【0041】
図9から分かるように、入力交流電源信号(前と同様に、参照数字102によって示される)は、スイッチSW1を介して補助蓄電コンデンサー120に選択的に接続可能である。122で示される電源感知接続は、制御回路124が交流入力信号の零交差を検出するのを可能にする。制御回路124は、図2の参照数字32、38、及び44によって示される回路素子に実質的に対応してもよい。制御回路124は、スイッチSW1を制御するために、図9のC1で示される制御信号を生成する。制御回路124は、交流入力信号が選択された時間に蓄電コンデンサー120を充電するスイッチSW1を制御する。好ましくは、スイッチSW1は、交流入力信号の正コースのみあるいは負コースのみがコンデンサー120に適用されるように、作動される。
【0042】
たまにコンデンサー120が十分に充電されるとき、スイッチSW1が開かれ、そして、コンデンサー120とインダクタンス126を含む第1の共振回路を形成するために、スイッチSW2が閉じられるか又は、コンデンサー120とインダクタンス128を含む第2の共振回路を形成するために、スイッチSW3が閉じられる。インダクタンス126は、図2に関連して上記で論じられたコイル24と28のように、コイル対に対応してもよく、あるいは、一つのコイルに対応してもよい。インダクタンス128は、上記で論じられたコイル対26と30に対応してもよく、あるいは、インダクタンス126に対応するコイルの方向と異なる方向を持つ一つのコイルに対応してもよい。例えば、上記参照出願第09/016,175号の図8に示されるコアを巻回されたコイル配置が使用されてもよい。
【0043】
C2とC3でそれぞれ示されるように、スイッチSW2とSW3の開閉は、制御回路124によって制御される。コンデンサー120とインダクタンス126及び128の値は、第1及び第2の共振回路が交流入力電源信号の周波数より実質的に高い普通の共振周波数を持つように選択される。(共振回路は、示されない追加の同調素子を含んでもよい。)2つの共振回路は、実質的に同一の共振周波数を持ち、それは、本発明の好ましい実施の形態において約300Hzである。
【0044】
図2及び5の実施の形態におけるように、図9の実施の形態は、インダクタンス126が駆動される第1の作動モードと、インダクタンス128が駆動される第2の作動モードとの間で前後に切換作動される。インダクタンス126及び128の駆動の各発生が、図3に関して上述されたように、発信駆動信号の1又は2、3の全サイクルに対応することが好ましい。上と同様に、それぞれのインダクタンスを通して流れる電流が零レベルであり、コンデンサー電圧が最大であるとき、2つの作動モード間の切換が駆動信号サイクルのポイントに同期させられることが好ましい。
【0045】
図9に示されていないトリガ回路は、非活化装置に差し出されたマーカーの存在を検出し、非活化装置の作動を始めるための入力信号を制御回路124に供給するために、提供されてもよい。トリガ回路は、図2及び5の上述の実施の形態におけるように、光学的感知によって作動してもよい。その代わりに、トリガ回路は、マーカー非活化装置の先行技術で用いられたタイプの従来のマーカー検出回路によって構成されてもよい。当業者に知られるように、先行の非活化装置で用いられる従来のマーカー検出構成要素は、呼びかけ素子と検出素子を含む。呼びかけ素子は、非活化装置に差し出されたマーカーからの応答を刺激するために、規則的な短いインターバルで呼びかけ信号を生成する。検出素子は、差し出されるようなマーカーからの応答を検出し、それから、そのマーカーを非活化するために非活化装置の作動を誘発する。
【0046】
誘発の後、図9に示される非活化装置は、インダクタンス126及び128に交替的に電圧を加えるために、一定時間作動する。トリガに応答した作動期間後、スイッチSW2及びSW3の両方は、開状態に保持され、スイッチSW1は、コンデンサー120に蓄電された電荷を増加するのに適切な時間閉じられる。
【0047】
インダクタンス126及び128が幾分抵抗性で、インダクタンスが電圧を加えられるとき電力損失を導くことが理解されるだろう。追加の損失は、回路素子を接続する導体において起こることが想定され得る。同じく、もし、インダクタンスが磁芯の周りに巻回されるコイルを含むならば、本発明の好ましい実施の形態におけるように、鉄損もまた起こるだろう。非活化装置の作動中浪費されるエネルギー量を最小にするために、高Qを持つ共振回路を設計することが望ましい。
【0048】
図9の配列が時分割多重方式図による両共振回路によって分割される一つの蓄電コンデンサーを示すけれども、共振回路の個々に別々の蓄電コンデンサーを供給するように、配列を変更することが考慮される。
【0049】
図9に示される分割回路は、コイル駆動信号の周波数を実質的に増加し、それは、代わりの作動モードの繰返し数を実質的に増加可能にする。これは、順番に、マーカーが装置を介して一掃され得るスピードが確実な非活化をまだ達成する間増加され得るので、非活化装置の潜在的スループットを増加する。それに加えて、あるいはその代わりに、非活化装置の「フットプリント(footprint)」が減らされ得るように、非活化信号磁界が放射されるスペースを減らすことが可能である。このことは、レジのスペースを節約するのを助ける。
【0050】
本発明におけるマーカー非活化装置の特に好ましい実施の形態は、各共振回路のための別々の蓄電コンデンサーと共同して、トリガ装置として機能する従来のマーカー検出回路と、正方形又は方形の平らな磁芯(上記参照’175特許出願の図8に示される配置におけるように)上に直交して異なる方向に巻回される2つのコイルと、コアに巻かれた各コイルを分割するためのそれぞれの共振回路を含む、本出願の図9の周波数ブースト回路の変更バージョンとを含む。この好ましい実施の形態では、各共振回路は、約300Hzの普通の共振周波数を持つ。非活化装置は、コアに巻回されたコイルが電圧を加えられるそれぞれのモード間の前後で切り換えられる。作動モードの一つの発生のそれぞれは、コイル駆動信号の1又は2、3の全サイクルから成る。
【0051】
この実施の形態で可能な高モード繰返し数で、磁芯は、非活化装置が全体として小売店のレジに設置のために特に魅力的にする小さいフットプリントを持つように、大きさがむしろ小さいものが作られてもよい。
【0052】
高スループットに加えて、図9に示される実施の形態は、また、エネルギー効率を提供する。なぜならば、零電流ポイントでの切換は、コイルが駆動されることで発生するエネルギー消失以外に、コンデンサーに入れられるコイル126及び128に交互に適用される発信信号のエネルギーを結果として生じるからである。前に言及されたように、エネルギー浪費を最小にする高Qを提供するために、コンデンサー120とコイル126及び128を選択することが望ましい。
【0053】
コイルに電圧を加える信号の零電流ポイントで駆動するコイルから離れて切り換えるエネルギー貯蔵の特徴は、また、ただ一つの磁化発生コイルが非活化装置に含まれるべきとき適用されてもよい。換言すれば、図9の実施の形態は、コイル128とスイッチSW3を省略することによって変更され得る。
【0054】
また、電源102によって供給される交流信号が直流に変換され得ることが考慮され、同じく、コンデンサー120に充電するために用いられる前にバッテリーに貯蔵されることも可能である。
【0055】
さらに、回路は、コンデンサーが充電されるピーク電圧を増加する目的のために、交流電源102とコンデンサー120の間に供給されてもよい。例えば、昇圧(セットアップ)変圧器が用いられてもよい。
【0056】
コイル126、128がまたエネルギー貯蔵装置を構成することに言及して、図9の回路が少なくとも一つのコイルのエネルギー貯蔵能力を利用するために再配列され得ることが認められる。すなわち、図9に示されるように、コンデンサー120とコイル126(あるいは同等に、コイル128)の位置は、置き換えられてもよい。その場合には、コイル126は、スイッチSW1を通して充電されてもよく、コイル125とコンデンサー120から形成される共振回路を設置するために、それから、スイッチSW1を開ける直前にスイッチSW2は閉じられる。前のポイントから、コンデンサーは、交流電源からのさらなる充電が必要とされるまで、零電流ポイントでコイル126と128との間で切り換えられる。
【0057】
光学式トリガと非活化チェックを組み合わせるマーカー非活化装置
図9Aは、本発明の代わりの実施の形態を概略的に示す。図9Aでは、参照数字10’は、一般的に、図1の非活化装置の変更バージョンを示す。非活化装置10’は、矢印130によって示されるパスに沿って左から右に装置を介して一掃されるマーカーを非活化するのに適応される。非活化装置10’は、ハウジング12’を含む。ハウジング12’の左方端では、光学センサー16が据え付けられる。光学センサー16の右には、非活化回路132は、ハウジング12’内に挿入される。非活化回路132は、図2、5、及び9に示される回路のいずれか一つのようであってもよい。
【0058】
確認回路134は、非活化回路132の右でハウジング12’内に供給される。確認回路134の目的は、マーカーの非活化が実際に起こったことを確認することである。確認回路134は、先行技術の非活化装置で同一の目的のために供給される回路のようであってもよい。
【0059】
光学センサー16と非活化回路132及び確認回路134を接続するための信号パスは、図9Aに示されない。
【0060】
図1及び9Aの実施の形態に関連して提案される光学感知が先行技術の非活化装置を誘発するために用いられた従来のマーカー検出回路と比較して特定の利点を提供することが示される。従来の検出回路と異なり、光学センサー16は、非活化のために差し出されたマーカーが通常のマーカー信号周波数から外れているときでさえ、作動するだろう。したがって、光学センサーは、従来の検出回路が非活化装置の誘発に失敗する場合に作動するために、非活化装置を誘発する。さらに、光学センサーは、スループットが増加され、確実な作動に遅れずに非活化装置を誘発するのに失敗する機会がほとんどないように、従来の検出回路よりもすばやく作動する。
【0061】
非活化装置を作動する好ましいモードは、駆動信号の1サイクルに対応するインターバルで、一つのモード(第1のコイル対が駆動する)ともう一つのモード(第2のコイル対が駆動する)との間で切り換えることを要求する。しかしながら、駆動信号サイクルの2、3、又は他のより小さい整数の倍数に対応するインターバルを越えて連続的に各コイル対を駆動することも考慮される。
【0062】
ユーザーインターフェース50が本発明の好ましい実施の形態で含まれるけれども、ユーザーインターフェースは、本発明の本質的なものではなく、省略されてもよい。
【0063】
非活化装置が持続波モードでひたすら作動するように、光学センサー16を省略し、あるいは、ユーザー始動トリガ回路のような他の手段によって、又は、ある従来の非活化装置のように、呼びかけてマーカーの存在を自動的に検出するための回路を供給することによって、間欠作動のためのトリガを供給することも考慮される。さらに、一つだけの光学センサー、又は、3、4、それ以上の光学センサーを用いることが考慮される。例えば、もし、4つの光学センサーが用いられるならば、センサーは、装置ハウジング12(図1)の上部表面14の4つの端(辺)のそれぞれの中央位置に近接して設置され得る。
【0064】
4つのコイルは、ここに図示される好ましい実施の形態で示されるが、コイルのトータル数を2又は3個に減らすこと、あるいは、コイルの数を増やすことが考慮される。本発明が一つの作動モードの間だけ少なくとも一つのコイルを駆動し、もう一つの作動モードの間だけ少なくとも他のもう一つのコイルを駆動し、2つの作動モード間ですばやく切り換えることに関することが理解される。
【0065】
前述の装置と実施において様々な他の変更が本発明から逸脱することなく導入され得る。従って、本発明の特に好ましい実施の形態は、一実施例であり、限定する意思はないことが意図される。本発明の真の精神と範囲は、上記特許請求の範囲に示される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に従って提供されるマーカー非活化装置の外観の幾分概略的な等角図である。
【図2】 図2は、図1の非活化装置の電気素子のブロック図を示す。
【図3】 図3は、図2に示されるコイル対に適用される駆動信号の電流レベルを示す波形図である。
【図4】 図4A及び4Bは、共に、図2に示されるセンサーインターフェース回路ブロックの概略図を形成する。
【図5】 図5は、図2の回路の代わりの実施の形態を示すブロック図である。
【図6】 図6は、本発明の代わりの実施の形態における、図2に示されるコイル対に適用される駆動信号の電流レベルを示す波形図である。
【図7】 図7は、本発明における非活化装置に用いられ得る交流電源回路を概略的に図示する。その電源回路は、入力交流電源信号の周波数を増加(2倍に)するための配列を含む。
【図8】 図8は、図7の回路内のそれぞれのポイントに存在する信号の波形を示す。
【図9】 図9は、本発明における非活化装置内のコイルに電圧を加えるために用いられる信号の周波数を増加するための代わりの回路配置を示す。
図9Aは、本発明のもう一つの実施の形態における概略的等角図である。
Claims (9)
- 磁気角運動EASマーカーを非活化するための装置であって、
第1のコイルと、
第2のコイルと、
前記マーカーを非活化するそれぞれの交番磁界を生成するために、交番駆動信号で前記第1及び第2のコイルに電圧を加えるための手段であって、前記第1のコイルが電圧を加えられ、前記第2のコイルが電圧を加えられない第1の作動モードと、前記第2のコイルが電圧を加えられ、前記第1のコイルが電圧を加えられない第2の作動モードとの間で前記装置を切り換えるための手段を含む、前記電圧を加えるための手段とを備え、
該切換手段は、前記交番磁界の零交差点に対応する時間において前記作動モード間で前記装置を切り換えて作動させ、
前記第1のコイルと前記第2のコイルを切り換える前記手段を通して選択的に接続される単一のコンデンサーをさらに備え、コンデンサーは両コイルにより共通に使用されることを特徴とする装置。 - 前記装置は、タイムインターバルの第1のシーケンスで前記第1のモードで作動され、該タイムインターバルの第1のシーケンスでインターリーブされるタイムインターバルの第2のシーケンスで前記第2のモードで作動されることを特徴とする請求項1記載の装置。
- 前記第1及び第2のシーケンスの前記タイムインターバルのそれぞれは、前記交番駆動信号の1サイクルの所要時間と実質的に等しいことを特徴とする請求項2記載の装置。
- 前記第1及び第2のシーケンスの前記タイムインターバルのすべては、所要時間において実質的に等しく、前記タイムインターバルのそれぞれは、前記交番駆動信号の2サイクルに対応する時間より短くない所要時間を持つことを特徴とする請求項2記載の装置。
- 前記第1の作動モードの間だけ電圧を加えるための前記手段によって電圧を加えられる第3のコイルと、
前記第2の作動モードの間だけ電圧を加えるための前記手段によって電圧を加えられる第4のコイルと、
をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の装置。 - 磁気角運動EASマーカーを非活化するための装置であって、
第1のコイルと、
第2のコイルと、
前記マーカーを非活化するそれぞれの交番磁界を生成するために、交番駆動信号で前記第1及び第2のコイルに電圧を加えるための手段であって、前記第1のコイルが電圧を加えられ、前記第2のコイルが電圧を加えられない第1の作動モードと、前記第2のコイルが電圧を加えられ、前記第1のコイルが電圧を加えられない第2の作動モードとの間で前記装置を切り換えるための手段を含む、前記電圧を加えるための手段とを備え、
前記第1のコイルと前記第2のコイルを切り換える前記手段を通して選択的に接続される単一のコンデンサーをさらに備え、コンデンサーは両コイルにより共通に使用され、
前記装置は、タイムインターバルの第1のシーケンスで前記第1のモードで作動し、タイムインターバルの該第1のシーケンスでインターリーブされるタイムインターバルの第2のシーケンスで前記第2のモードで作動し、
前記第1及び第2のシーケンスの前記タイムインターバルのそれぞれは、前記交番駆動信号の1サイクルよりも長くない所要時間を持つことを特徴とする装置。 - 前記第1の作動モードの間だけ電圧を加えるための前記手段によって電圧を加えられる第3のコイルと、
前記第2の作動モードの間だけ電圧を加えるための前記手段によって電圧を加えられる第4のコイルと、
をさらに備えることを特徴とする請求項6記載の装置。 - 前記電圧を加える手段を制御するための制御手段と、
ユーザーが前記制御手段に制御信号を入力可能にするためのユーザー入力手段とを備え、
前記制御手段は、前記ユーザーによって入力される前記制御信号に従って前記タイムインターバルの所要時間を調整するように、前記電圧を加える手段を制御することを特徴とする請求項6記載の装置。 - 前記タイムインターバルのそれぞれは、前記交番駆動信号の1サイクルよりも短いことを特徴とする請求項6記載の装置。
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