JP4477765B2 - Photovoltaic power generation unit array and manufacturing method thereof, solar power generation device, and roof device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽光発電に用いられる太陽光発電ユニットアレイとその製法、及び前記アレイを備えて構成される太陽光発電装置、並びにこの発電装置と非発電屋根材とを備えて構成される屋根装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽光発電に使用される太陽電池モジュールは、光透過性基板の裏面に設けられた太陽電池をその裏面側から封止材で封止した構成を基本としている。一般には、周囲にフレームが装着されたフレーム付きの太陽電池モジュールが多用されているが、フレームレスの太陽電池モジュールも提供されている。
【0003】
いずれの場合にも、封止材は基板と略同じ大きさに形成されている。そのため、前記太陽電池モジュールを屋根材として野地板上に敷設した場合、隣接した太陽電池モジュール間を、モジュール自体で防水することはできない。そのため、隣接した太陽電池モジュール間に何らかの防水措置を施す場合には、屋根への施工性が低下する。又、前記防水措置を施さない場合には、屋根の防水は野地板上のルーフングだけに頼る結果となるので、ルーフングの敷設処理に不良があった場合には屋根に雨漏りを生じることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、防水性を有する太陽光発電ユニットアレイとその製法、及びこのアレイを備える太陽光発電装置、並びにこの発電装置を備える屋根装置を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明の太陽光発電ユニットアレイは、裏面に太陽電池が設けられた1以上の光透過性基板をその裏面側から防水性裏面カバーで封止してなる太陽光発電ユニットを複数備え、これら各太陽光発電ユニットの裏面カバーはその周部が前記基板よりはみ出す大きさに形成されているとともに、各裏面カバーはそれらのはみ出し部を互いに連続させて一枚のシートを作っていることを特徴としている。
【0006】
この発明及び以下の各発明において、太陽光発電ユニットの太陽電池には、その光電変換をなす光起電力素子(セル)が、単結晶系、多結晶系、微結晶系、非晶質(アモルファス)系で作られるもの、又は化合物半導体で作られるもの、或は有機半導体で作られるもの等を使用することができ、更にハイブリット型であっても、タンデム型であっても用いることができる。この発明及び以下の各発明において、光透過性基板は、ガラス又はプラスチックで作ることができ、又、裏面カバーは、太陽電池を封止できて、かつ、防水性を有するものであれば、いかなるものでも使用可能であり、これらの機能及び必要に応じて付加される機能を得るために多層構造とすることが望ましい。又、この発明は、シート上に並べられる光透過性基板が複数列であることも含んでいる。
【0007】
請求項1に係る発明の太陽光発電ユニットアレイは、複数の太陽光発電ユニットを連結して形成され、その連結を、光透過性基板よりも大きく形成されて前記各ユニットに備えられる防水性の裏面カバーのはみ出し部同士を互いに連続させて、これらカバーを一枚のシートとすることによって実現している。そのため、隣接している基板間に位置されているシート部分によって、基板相互間を防水できる。
【0008】
請求項2に係る発明の太陽光発電ユニットアレイは、請求項1の発明に記載のシート上に、前記各基板が一列に並べて配置されていて、前記シートの両側縁部が、前記列が延びる方向と直交する方向に前記各基板よりはみ出したはみ出し側縁部を形成しており、これらはみ出し側縁部を被敷設部への固定部として用いることを特徴としている。
【0009】
この発明においては、シートの両側のはみ出し側縁部を太陽光発電ユニットアレイの被敷設部への固定部として用いるため、これら両側縁部間の間隔を、前記列が延びる方向と直交する方向の前記基板の長さと同程度に短くできる。そのため、風などで太陽光発電ユニットアレイが動きづらいように被敷設部に固定できる。しかも、隣接している基板間に位置されたシート部分を、他の固定手段で被敷設部に固定する必要がないから、前記シート部分に孔が開くことなく、シートの防水性を損なうことがない。
【0010】
請求項3に係る発明の太陽光発電ユニットアレイは、請求項1又は2の発明に記載のシートが、耐候性及び防湿性を有していることを特徴としている。この発明において、シートが有する耐候性及び防湿性は、耐候層及び防湿層の2層によって得てもよく、又、単層によって得てもよい。そして、前者の場合には、耐候候性を担う耐候層を防湿層よりも基板側で風雨に晒されるように設けて実施するとよい。
【0011】
この発明においては、太陽光発電ユニットアレイの受光面側から高温度、降雨、太陽光等に晒されるシートの耐久性を、その耐候性によって確保できるとともに、前記アレイの裏側から作用する湿気が太陽電池に至って悪影響を及ぼすことを、シートの防湿性によって確保できる。
【0012】
請求項4に係る発明の太陽光発電ユニットアレイは、請求項1〜3の内のいずれか一項に記載のシートが、導電体層を有していることを特徴としている。この発明において、導電体層はシートの厚み範囲であれば、外部に露出する面に設けても内部に設けてもよい。しかし、導電体層が金属である場合にはそれをシートの内部に設ける方が導電体層の防錆上好ましい。
【0013】
この発明においては、太陽光発電ユニットアレイのアースを簡便にとることができる。
【0014】
請求項5に係る発明の太陽光発電ユニットアレイは、請求項1〜4の内のいずれか一項に記載のシートが、補強層を有していることを特徴としている。この発明において、補強層はシートの厚み範囲であれば、外部に露出する面に設けても内部に設けてもよい。しかし、補強層が金属である場合にはそれをシートの内部に設ける方が補強層の防錆上好ましい。
【0015】
太陽光発電ユニットアレイはそのシートのはみ出し側縁部を被敷設部に固定して敷設されるが、請求項5の発明においては、前記固定に必要な強度を、補強層によってシートに与えることができる。
【0016】
請求項6に係る発明の太陽光発電ユニットアレイは、請求項1〜5の内のいずれか一項に記載のシートが、不燃層を有していることを特徴としている。この発明において、不燃層はシートの厚み範囲であれば、外部に露出する面に設けても内部に設けてもよい。しかし、不燃層が金属である場合にはそれをシートの内部に設ける方が不燃層の防錆上好ましい。
【0017】
この発明においては、シート全体にわたる不燃層によって太陽光発電ユニットアレイに防火性を与えることができる。
【0018】
請求項7に係る発明の太陽光発電ユニットアレイは、請求項1〜6の内のいずれか一項に記載の裏面カバーが、熱可塑性樹脂層を有していることを特徴としている。この発明において、熱可塑性樹脂層は裏面カバーの厚み範囲であれば、外部に露出する面に設けても内部に設けてもよい。熱可塑性樹脂層を前記外部に露出する面に設ける場合には、この樹脂層の大きさは裏面カバーの他の層と同じ大きさ以上であることが好ましく、又、熱可塑性樹脂層を前記内部に設ける場合には、この樹脂層の太陽光発電ユニットが連続する方向についての大きさは、裏面カバーの他の層より大きくすることが好ましい。
【0019】
この発明においては、隣接する太陽光発電ユニットの裏面カバー同士を連続させる際に、その熱可塑性樹脂層同士を熱融着して、簡便にシートを形成できる。
【0020】
請求項8に係る発明の太陽光発電ユニットアレイは、請求項6又は7に記載の導電体層、補強層、及び不燃層が、同じ層で兼用されていて、金属材料で作られていることを特徴としている。
【0021】
この発明においては、金属材料からなる単層で導電体層、補強層、及び不燃層を兼用したから、シートの層の数を少なくできて、コストダウンを図れる。
【0022】
請求項9に係る発明の太陽光発電ユニットアレイの製法は、裏面に太陽電池が設けられた1以上の光透過性基板を、その裏面側から、1以上の前記基板より大きく形成されている防水性の裏面カバーで封止してなる複数の太陽光発電ユニットを、前記基板の周辺からはみ出した前記裏面カバーのはみ出し部を同士を重ね合わせ、この重なり部分を接合して各太陽光発電ユニットの裏面カバーを一枚のシートとなるように互いに連続させることを特徴としている。
【0023】
この発明における接合の定義は、単に重なり合って接していることではなく、互いに固定されていることを指す。又、この発明は、請求項10に係る発明のように、前記接合を、接着剤を用いる接着、熱融着、溶剤溶着の中から選ばれる一種の接合方法により行うことを含んでいる。
【0024】
請求項9、10の発明においては、隣接する複数の太陽光発電ユニットの裏面カバーのはみ出し部同士を、重ね合わせて接合することにより、各ユニットの裏面カバーを一枚のシートとなるように連続させて、太陽光発電ユニットアレイを作ることができる。それにより、裏面カバーが一枚のシートとなるから、隣接している基板間に位置されているシート部分によって、前記基板相互間を防水できる。
【0025】
請求項11に係る発明の太陽光発電ユニットアレイの製法は、請求項9又は10に記載の接合を、重なり合わされる前記はみ出し部間にテープ状シール材を挟んで行うことを特徴としている。同様に、請求項12に係る発明の太陽光発電ユニットアレイの製法は、請求項9〜11の内のいずれか一項に記載の接合において、前記はみ出し部の上側接合端縁を覆ってシール材を被着することを特徴としている。
【0026】
これら請求項11、12の発明においては、接合されるはみ出し部間に介装されるテープ状シール材、又は接合されたはみ出し部の上側接合端縁に被着されたシール材によって、接合部分のシール性を確保できる。
【0027】
請求項13に係る発明の太陽光発電装置は、前記請求項1〜8の内のいずれか一項に記載された太陽光発電ユニットアレイと、上向きに開いた開口部、及びこの開口部側に挟み部を有して形成されており、前記太陽光発電ユニットアレイの側縁に沿って被敷設部に固定され、かつ、前記側縁にはみ出している前記シートのはみ出し側縁部が前記挟み部を覆って収容される桟本体、及び前記挟み部との間に前記はみ出し側縁部を挟持するとともに前記開口部を塞いで前記桟本体に装着される桟カバーを備える複数の敷設桟と、を具備したことを特徴としている。この発明は、請求項14に係る発明のように、桟カバーが前記挟み部に引っ掛る挟み部を有し、これらの挟み部で前記はみ出し側縁部を挟持したことを含んでいる。
【0028】
これらの発明及び以下の各発明において、敷設桟をなす桟本体及び桟カバーは、耐候性材料、例えば金属、合成樹脂等により作ることができ、特に軽金属例えばアルミニューム合金製とすることは、太陽光発電装置の重量を軽くできる点で好ましい。又、これらの発明及び以下の各発明において、太陽光発電装置を勾配屋根に敷設する場合に、敷設桟は、勾配屋根の傾斜方向(縦方向又は軒棟方向)に延びるように設置することも、又、勾配屋根の桁が延びる方向(横方向)に延びるように設置することもできる。
【0029】
請求項13、14の発明においては、請求項1〜8の内のいずれか一項に記載の太陽光発電ユニットアレイのシートのはみ出し側縁部を、被敷設部に固定されて隣接する桟本体内に入れた後に、桟本体にその開口部を塞ぐ桟カバーを装着して敷設桟を組立てることにより、前記側縁部を桟本体の挟み部と桟カバーとで挟持して、前記太陽光発電ユニットアレイを被敷設部に敷設できる。こうして敷設された太陽光発電装置においては、請求項1〜8の内のいずれか一項に記載の太陽光発電ユニットアレイを備えるから、既述のように前記アレイにおいて互いに隣接している基板間に位置されているシート部分によって、前記基板相互間を防水できる。更に、前記アレイを固定する敷設桟の内部で前記アレイのはみ出し側縁部を挟持したことによって、この挟持箇所でも防水ができる。
【0030】
請求項15に係る発明の太陽光発電装置は、請求項13又は14に記載の桟本体の内底部に、溝条を形成する凸部を設け、この凸部を上方から貫通して前記被敷設部に挿入される固定部品により、前記桟本体を前記被敷設部に固定したことを特徴としている。この発明において、凸部は、その両側に溝条を形成するように桟本体の内底部の幅方向中央に設けることができ、又、桟本体内の幅方向片側に溝条を形成するように桟本体の一側壁に寄せて内底部に設けてもよい。
【0031】
この発明においては、溝条を敷設桟内に雨水が浸入した場合の水道として利用でき、この溝条よりも高い位置で凸部に固定部品を通したから、溝条を通る雨水に固定部品が晒されないようにできる。
【0032】
請求項16に係る発明の太陽光発電装置は、請求項15に記載の桟本体と前記被敷設部との間に防水シートを敷設したことを特徴としている。前記発電装置が屋根に敷設される場合、ルーフングの一部を防水シートとして用いることができる。
【0033】
この発明においては、被敷設部に桟本体を固定した固定部品に沿って雨水が流下することがあっても、その水が被敷設部に浸入することを防水シートにより防止できる。
【0034】
請求項17に係る発明の太陽光発電装置は、請求項13〜16の内のいずれか一項に記載の桟カバーに、前記太陽光発電ユニットアレイが備える複数の基板の側縁を上方から動き止めする基板カバー部を設けたことを特徴としている。この発明において、基板カバー部は、基板の側縁上面に接触して設けても、或は基板の側縁上面に近接させてもよい。
【0035】
この発明においては、基部カバー部を介して各基板を支持したから、風圧や地震等により太陽光発電ユニットアレイが上方に動揺しないようにできる。
【0036】
請求項18に係る発明の太陽光発電装置は、請求項17に記載の基板カバー部と前記基板の側縁上面との間に、緩衝材を設けたことを特徴としている。この発明において緩衝材には基板及び基板カバー部よりも軟質な材料を用いることができ、取分け、シール性を有する軟質材料を用いるとよい。又、この発明において、緩衝材は、基板の縁部上面又は基板カバー部に固定できる。
【0037】
この発明においては、硬質な基板と基板カバー部とが互いに当って傷付くことを緩衝材により防止できる。緩衝材が基板と基板カバー部とで挟まれる場合には、太陽光発電ユニットアレイの上方への動揺を一層抑制できる。又、シール性の緩衝材が基板と基板カバー部とで挟まれる場合には、前記動揺抑制に加えて基板と基板カバー部の間でも防水できるので、雨水が前記はみ出し側縁部を伝って敷設桟内に浸入する恐れをより少なくできる。
【0038】
請求項19に係る発明の太陽光発電装置は、請求項13〜18の内のいずれか一項に記載の桟本体に、前記基板の側縁を裏面側から支持する台座部を設けたことを特徴としている。
【0039】
この発明においては、太陽光発電ユニットアレイが有する各基板の両側縁を、一対の敷設桟の桟本体に設けた台座部に夫々載せて、前記アレイを両端支持できるので、風圧等により前記アレイに上方から掛かる荷重を裏面側から支持できる。
【0040】
請求項20に係る発明の太陽光発電装置は、請求項19に記載の台座部に両端部が載置される補強体を、太陽光発電ユニットアレイの裏側に設けたことを特徴としている。この発明において、補強体は隣接する基板間にわたって設けてもよく、又、個々の基板に対応して設けてもよい。
【0041】
この発明によれば、太陽光発電ユニットアレイに上方から掛かる荷重を補強体を介して台座部で支持して、前記荷重作用時における基板の変形を抑制できる。
【0042】
請求項21に係る発明の太陽光発電装置は、請求項13〜20の内のいずれか一項に記載の太陽光発電ユニットアレイの裏側に、不燃材を設けた特徴としている。
【0043】
この発明によれば、太陽光発電ユニットアレイの裏面を覆った不燃材によって前記アレイに防火性を与えることができる。
【0044】
請求項22に係る発明の太陽光発電装置は、請求項21に記載の補強体と前記不燃材とが兼用されていることを特徴としている。
【0045】
この発明においては、補強体及び不燃材を兼用したから、部品数を少なくできて、コストダウンを図れる。
【0046】
請求項23に係る発明の太陽光発電装置は、請求項13〜22の内のいずれか一項に記載のシートのはみ出し側縁部を、前記桟本体の開口縁と前記桟カバーの内面とで挟持したことを特徴としている。
【0047】
この発明においては、桟本体の挟み部と桟カバーとがはみ出し側縁部を挟持した箇所よりも基板側で、はみ出し側縁部を桟本体の開口縁と桟カバーの内面とで挟持したので、敷設桟での防水を二重にできる。
【0048】
請求項24に係る発明の太陽光発電装置は、請求項13〜23の内のいずれか一項に記載において、前記桟本体と前記桟カバーとが前記シートのはみ出し側縁部を挟んだ部分を、前記基板の裏面より上側に設けて、前記基板から前記桟本体内に至る前記はみ出し側縁部を上向きにしたことを特徴としている。
【0049】
この発明においては、上向きのはみ出し側縁部が、基板の周面の内ではみ出し側縁部がわの面と対向する。そのため、シートのはみ出し側縁部を敷設桟に固定する際に、この側縁部が引張られるにも拘らず、基板の裏面からシートが剥がされる恐れがない。
【0050】
請求項25に係る発明の屋根装置は、非発電屋根材、及び記請求項13〜24の内のいずれか一項に記載された太陽光発電装置が屋根材として前記非発電屋根材と隣接して夫々敷設された屋根装置であって、前記非発電屋根材が敷設されない発電屋根材設置領域が、前記太陽光発電装置のシート及び敷設桟で防水されていることを特徴としている。この発明は、請求項26の発明のように、太陽光発電装置のシート及び敷設桟による防水面積が、前記発電屋根材設置領域の面積以上であることを含んでいる。
【0051】
これらの発明においては、自らが防水性を有する請求項13〜24の内のいずれか一項に記載の太陽光発電装置を屋根材の一部として用いるので、太陽光発電装置が敷設される発電屋根材設置領域を、この装置自身で防水できる屋根装置を提供できる。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図7を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
【0053】
図1(A)は屋根装置例えば勾配屋根1に対する屋根材配置領域を示す平面図であって、同図中2は方形の発電屋根材設置領域、3は前記領域2の回りの非発電屋根材設置領域を示している。
【0054】
図1(B)に示されるように発電屋根材設置領域2には発電する屋根材として太陽光発電装置(以下発電装置と略称する。)4が敷設され、それに隣接して非発電屋根材設置領域3には非発電屋根材5が敷設される。非発電屋根材5には各種の瓦、例えば焼き物瓦、厚型スレート瓦、薄型スレート瓦、和瓦、洋瓦等を使用できる。発電装置4及び非発電屋根材5は、勾配屋根1が備える被敷設部としての野地板6(図3参照)にねじや釘等の固定部品を用いて装着される。野地板6には好ましい例として全面にわたりルーフィング7が敷き詰められている。
【0055】
図2及び図3に示されるように発電装置4は、1以上例えば複数の太陽光発電ユニットアレイ(以下アレイと略称する。)11と、これらアレイ11を野地板6上に固定するために使用される複数の敷設桟12とを備えて形成されている。
【0056】
図4(A)(B)に示されるようにアレイ11は、複数の太陽光発電ユニット(これは太陽電池モジュールと称することもできるが、各実施形態ではユニットと略称する。)15を連続させて形成され、これらのユニット15は、フレームレス構造であって、1枚以上例えば3枚の光透過性基板21と、この裏面の太陽電池22(図6参照)を基板21の裏面側から封止して設けられた防水性裏面カバー23とを備えている。
【0057】
詳しくは、四角形例えば長方形の透明ガラス基板21の裏面に設けられる薄膜太陽電池22は、基板21の裏面に透明電極層を設け、これを複数の領域に分離した後、透明電極層上にアモルファスシリコン等の光起電力半導体層を設けて、この半導体層を複数の領域に分割してなる光起電力素子(セル)を、これら素子上に形成される裏面電極層により直列に接続し、この接続の終端として電力を集めるための一対のバス領域を設けて形成されている。更に、基板21の裏面には、前記両バス領域に個別に半田付けされた電極が取付けられているとともに、これら電極に一端部が半田付けされた出力取出し線が取付けられている。出力取出し線の他端部は基板21の裏側に取付けられる端子箱24(図3参照)に接続されている。端子箱24には図示しない出力ケーブルが接続され、これらケーブルを介して電力が屋内に導かれる。
【0058】
図4(A)に示されるように展開したときには3枚の基板21を所定間隔で並べることができる大きさの四角形の裏面カバー23は、自在に変形可能なフィルム状である。この裏面カバー23の周部は基板21の周辺よりはみ出している。図4〜図6中23aは裏面カバー23のはみ出し部を示している。
【0059】
このように裏面カバー23はその上に設けられている基板21よりも大きいので、このカバー23を所定の大きさとする切除作業が基板21の周辺に制限されることがない。これに対して従来のように裏面カバーとしての封止材が基板と略同じ大きさである構成では、予め基板よりも大きく形成された封止材の周部を、基板と略同じ大きさに除去するための切除作業を、基板の周辺に沿って行わなければならないという制約があるので、手間が掛かり易い。しかも、裏面カバー23の周縁部は後述のように互いに重ね合わされて接合されたり、敷設桟12内に収められたり、棟部、軒部、及びけらば部等への納まりに使用されるので、ある程度以上の寸法さえあれば充分であるので、前記切除によって得る裏面カバー23の大きさにもさほどの精度を要求されることがない。これに対して従来の構成では、封止材の周部を基板と略同じ大きさに除去する精度が要求される。
【0060】
このようなことから前記ユニット15では、その裏面カバーを所定の大きさとする切除作業が容易であり、そのためのコストを低減できる。よって、複数のユニット15からなるアレイ11及び1以上のアレイ11を備えて形成される発電装置4のコストも低減できる点で優れている。
【0061】
図6に示されるように裏面カバー23は、複層例えば耐候層25、防湿層26、及び接着層27から3層に形成されている。耐候層25には、弗素樹脂フィルム、PET樹脂フィルム、シリコン樹脂フィルム、ポリイソブチレン樹脂フィルム等の耐候性材料が用いられる。この耐候層25と同じ大きさの防湿層26には、アルミニューム箔等の金属箔、アルミニューム薄板等の金属薄板、塩化ビニリデン樹脂フィルム等の防湿性材料が用いられる。接着層27は、耐候層25と防湿層26とを接合して設けられ、シリコーン系又はエポキシ系等の接着剤が用いられる。
【0062】
3層構造の裏面カバー23が有する耐候層25は、基板21の裏面(受光面とは反対側の面)に接着層28により接合されていて、この接着層28と裏面カバー23とで太陽電池22を封止している。接着層28にはエポキシ系等の接着剤が用いられる。そのため、耐候層25は、防湿層26より基板21側に配置されているとともに、そのはみ出し部23aが風雨に晒されるように設けられている。
【0063】
前記構成の各ユニット15の裏面カバー23は、その上に並べられている複数の基板21の並び方向にはみ出しているはみ出し部23a同士を接合することによって、連続されて一枚のシート23Aを形成している。図4(B)中矢印P部分ははみ出し部23a同士の接合箇所を示している。この接合で連続した所定数の各ユニット15により、シート23A上に複数の基板21が一列に並べて配置されたアレイ11が形成されている。このアレイ11の幅方向にはみ出して互いに連続しているはみ出し部23aにより、各基板21からはみ出したはみ出し側縁部23AEが形成されている。これら一対のはみ出し側縁部23AEはアレイ11の長手方向に延びている。
【0064】
隣接したユニット15が有したシート23Aのはみ出し部23a同士の接合は図5に例示するように行われる。接合すべきはみ出し部23a同士は重ね合わされて、その重なり部分23abが接着剤を用いる接着、又は熱融着、或は溶剤溶着等の接合方法により接合される。
【0065】
接着剤による接着は、接合すべきはみ出し部23aの一方が金属製で、他方が合成樹脂製である場合、又は接合すべきはみ出し部23aがいずれも金属製或は樹脂製である場合に採用される。接着剤にはシリコーン系又はエポキシ系等の接着剤が使用される。この接着は、はみ出し部23aの重なり部分23abの少なくとも一方の接着剤を塗布した後に、重ね合わせを行い、その上からローラ転圧を行なって貼り合わせることにより、実施される。
【0066】
熱融着は、接合すべきはみ出し部23aの双方が熱溶融性樹脂製である場合に採用される。この熱融着は、重ね合わされたはみ出し部23aの重なり部分23abにその上から熱風を吹付けて加熱して、互いの重なり部分23abを融着し、その上からローラ転圧を行なうことにより、実施される。
【0067】
溶剤溶着は、接合すべきはみ出し部23aの双方が溶剤により溶けることができる合成樹脂製である場合に採用される。この溶剤溶着は、はみ出し部23aの重なり部分23abの少なくとも一方に溶着剤を付着させた後に、両重なり部分23abを重ね合わせて溶着し、その上からローラ転圧を行なうことにより、実施される。
【0068】
これらの接合において、図4(C)及び図5に示されるように重なり部分23ab間にテープ状シール材29を挟むことができる。加えて、上側接合端縁23au、つまり、重ね合わされたはみ出し部23aの内の表側に配置されたはみ出し部23の接合端縁を覆ってシール材30を被着することもできる。これらのシール材29、30の使用は任意であるが、その使用は、前記接合部分での防水性をより高めることができる点で好ましい。テープ状シール材29には、ブチルテープ又はEPDMテープ等を用いることができる。シール材30には、シリコーン系シール材、変性シリコーン系シール材、ポリイソブチレン系シール材等を用いることができる。
【0069】
図3に示されるように前記敷設桟12は、いずれもアルミニューム合金の押出し型材からなる桟本体41と、これに装着される桟カバー42とを備えている。
【0070】
棒状の桟本体41は、いずれも本体41の長手方向全長にわたって延びる上向きに開いた開口部41a、一対の挟み部43、凸部44、及び一対の台座部45を有している。
【0071】
一対の挟み部43は、開口部41aの開口縁41bから桟本体41内に斜め下向きに突出して設けられている。凸部44は、桟本体41の平坦な底壁の幅方向中央部上向きに突設され、その両側に溝条46を形成している。この凸部44には適当間隔毎に固定孔44aが開けられている。溝条46は水道として用いられる。一対の台座部45は、桟本体41の両側壁の底部外面から側方に突設されていて、その底壁は桟本体41の底壁に連続している。これら台座部45の高さは前記端子箱24の厚みより大きい。
【0072】
桟本体41と略同じ長さの桟カバー42は、その裏面に一対の挟み部47を設けるとともに、両側部に基板カバー部48を夫々設けて形成されている。前記開口部41aを通して桟本体41内に挿入される挟み部47は、その断面がフック状であって、前記挟み部43に引掛けられるように下向きに突設されている。基板カバー部48は台座部45と対応して下向きに設けられている。
【0073】
基板カバー部48の下面には、その長手方向全長にわたって緩衝材49が固定されている。緩衝材49には、シリコーン系緩衝材、変性シリコーン系緩衝材、ポリイソブチレン系緩衝材等のようにシール性を有しかつ前記基板21及び桟カバー42より軟質な緩衝材が使用される。
【0074】
各敷設桟12の桟本体41は、前記ルーフング7を挟んで野地板6上に載せられた状態で、凸部44の上方から各固定孔44aに夫々通って野地板6に挿入されるねじや釘等の固定部品50により、野地板6上に固定される。この固定により、固定部品50を伝って浸入ようとする雨水に対する防水を行えるように、防水シート、つまり、ルーフング7が桟本体41の底壁と野地板6との間に敷設される。緩衝材49が取付けられた桟カバー42は、桟本体41にその上方から被せて押し込むことにより、その挟み部47を桟本体41の挟み部43に引掛けて、桟本体41の開口部41aを塞いで桟本体41に被着される。
【0075】
又、図2に示されるように発電装置4は、アレイ11の裏側に配置される補強体例えば板状の補強体、つまり、補強板51を備えている。補強板51は、その両端部を、隣接する敷設桟12の対応する台座部45に載置して、これら台座部45にわたって設けられ、アレイ11を裏側から支持している。補強板51には、木材、又は不燃材としてのアルミニューム合金、鋼、ステンレス等の金属及び珪酸カルシューム等を用いることができるとともに、これらに塗装や耐候フィルムをラミネートしたものも使用できる。特に、不燃材の使用が好ましい。補強板51の配置態様が図7(A)(B)に例示されている。
【0076】
図7(A)は、アレイ11及び補強板51を裏側から見た場合に、隣接する基板21にわたって跨るように補強板51が設けられた配置態様を例示している。この配置とすることにより、基板21と同様に間隔的に配置される補強板51相互間に、アレイ11の端子箱24を補強板51と干渉することなく位置させることができるので、補強板51に端子箱24を逃げるための加工を要しない。
【0077】
図7(B)はアレイ11及び補強板51を裏側から見た場合に、一枚一枚の補強板51が基板21に対して個別に設けられた配置態様を例示している。この場合、補強板51は端子箱24を逃げるための逃げ孔51aを有している。
【0078】
前記いずれの配置態様においても、補強板51は、その両端部を台座部45に接着剤等により拘束して、桟本体41に対して不用意に動くことがないように位置決めされる。なお、図7(B)の場合には、補強板51を予めアレイ11の裏面に接着止めして置くこともできる。
【0079】
又、端子箱24を逃げる逃げ部を有して各ユニット15の棟軒方向の長さと略同じ長さで、既述のように台座部45に両端支持される大きさの不燃材製の補強板(図示しない)を複数用いて、これらを隣接する敷設桟12間に敷き詰めるように配置してもよい。この場合には、連続した複数の補強板により、それらの上に配置される各ユニット15をその裏側から支持できるとともに、各補強板の不燃性によりアレイ11全体に防火性を与えることができる。しかも、各補強板が不燃材を兼ねるので、これらを個別に設ける場合に比較して、コストダウンを図ることができる。
【0080】
次に、屋根1への発電装置4の敷設手順を説明する。
【0081】
まず、ルーフング7が敷き詰められた野地板6上に、各敷設桟12の桟本体41を、棟軒方向に延びるように既述の手順で固定する。この固定により各桟本体41が、屋根1の発電屋根材設置領域2において、屋根1の桁方向に所定間隔毎に互いに平行に配置される。この後、隣接した桟本体41の対応する台座部45にわたって複数の補強板51を夫々架設する。
【0082】
次に、屋根1上にアレイ11を搬入して、隣接した桟本体41の対応する台座部45にわたって配置する。それにより、アレイ11は棟軒方向に延びるように補強板51上に仮置きされる。この場合、アレイ11が備えるシート24の長手方向に延びるはみ出し側縁部23AEは、夫々対応する桟本体41の一側壁外面に沿うように上方に曲げられてから、桟本体41の挟み部43を覆い隠すように桟本体41内にその開口部41aを通して収容される。この収容状態を図3の右側部分に示す。又、以上説明したアレイ11の仮置きにおいて、前記接合部の上側接合端縁23auが軒側を向く状態に配置すると、この接合端縁23auで雨水の流下を妨げないようにできる点で好ましい。
【0083】
前記アレイ11の屋根1上への搬入は、既に組立てられた状態で搬入してもよいが、アレイ11を構成する複数のユニット15を個々に屋根1上に搬入して、これらユニット15の裏面カバー23を屋根1上で接合してアレイ11を組立てながら、アレイ11を既述のように仮置きすることができる。
【0084】
この場合は、以下の点で好ましい。すなわち、組立て済のアレイ11は、多くの基板21を備えるために総重量が重く、その屋根1への搬入及び屋根1上で取扱いにはクレーン等の使用が必要となる場合がある。しかし、重量も大きさもアレイ11より格段に小さく、それ故に取扱いが容易なユニット15を個々に屋根1上に搬入して、屋根1上で既述の接合によりアレイ11とする場合には、大重量のアレイ11を取扱わなくで済む。よって、クレーン等の特殊な機器を使用することなく、アレイ11を容易に仮置きできる。
【0085】
この後、隣接して仮置きされたアレイ11のはみ出し側縁部23AEが両側から既述のように収容されている桟本体41に対して、その上方から桟カバー42を押付けて敷設桟12を組立てる。この組立てに伴い、桟カバー42の挟み部47が、はみ出し側縁部23AEを引き摺りながら桟本体41の挟み部43を下方に乗り越えて、この挟み部43に引っ掛る。そのため、両挟み部43、47がはみ出し側縁部23AEが挟持するとともに、桟本体41の外側に位置しているはみ出し側縁部23AEが張設される。しかも、この場合、桟カバー42の内面は桟本体41の開口縁41bに被っているはみ出し側縁部23AEに当接して、これらの間にはみ出し側縁部23AEが挟持される。又、桟カバー42の既述の装着と同時に、このカバー42の基板カバー部48が、緩衝材49を弾性変形させつつ、アレイ11の各基板21の側縁を台座部45との間に挟む。
【0086】
以上のアレイ11の敷設作業においては、桟本体41と桟カバー42とがシート23Aのはみ出し側縁部23AEを挟んだ部分が、基板21の裏面より上側に位置しているから、基板21から桟本体41の内側に至るはみ出し側縁部23AEを上向きにできる。この状態を図3中左側部分に示す。それにより、前記上向きのはみ出し側縁部23AEは、基板21の周面の内ではみ出し側縁部23AEがわの面21aと対向する。そのため、はみ出し側縁部23Aが、敷設桟12に固定されるに伴って既述のように引張られるにも拘らず、基板21の裏面からシート23Aが剥がされて、太陽電池22に対する封止性能が低下する恐れがない。
【0087】
そして、以上の作業を屋根1の桁が延びる方向に次々に繰返すことにより、発電屋根材設置領域2に発電装置4全体が敷設される。又、この敷設作業においては、各端子箱24から引出された出力ケーブル同士を直列に接続してなる発電グループが形成され、このグループの出力を屋内に引込む作業が行われる。前記発電グループを作る際に、一つのアレイ11で発電グループを担うことが、出力ケーブルをアレイ11の長手方向に配線できるので、これらケーブルの接続作業を敷設桟12に邪魔されることなく容易に行える点で優れている。
【0088】
以上の発電装置4の敷設後に、その周囲の非発電屋根材設置領域3に対して非発電屋根材5が敷設される。以上により葺かれた屋根1の状況は図1(B)に概略的に示される。
【0089】
図2に示されるように発電装置4のシート23Aは、棟側はみ出し側縁部23AU及び軒側はみ出し側縁部23ADを有しており、これらは自由に変形させることができる。そのため、これら側縁部23AU、23ADの棟部、軒部、けらば部等への納まりを、ルーフング7と同様に取り扱って実施できる。
【0090】
又、図2中二点鎖線は防水用のダミーシート55を示している。このシート55はシート23Aと同様な厚みで自在に変形可能であり、敷設桟12の組立てに伴ってシート23Aのはみ出し側縁部23AEと同様に敷設桟12に取付けられて、ルーフング7上に重ねて発電屋根材設置領域2の回りに敷き込まれて、発電屋根材設置領域2の周部での防水を二重に行うのに使用される。なお、このダミーシート55は省略してもよい。
【0091】
以上のように構成された屋根1の屋根材をなす発電装置4のアレイ11は、既述のように複数のユニット15を連結して形成され、その連結を、基板21より大きく形成されている各ユニット15の防水性の裏面カバー23を互いに連続させることによって、これらカバー23で一枚のシート23Aを形成して行っている。そのため、アレイ11において軒棟方向に隣接している基板21間に位置されているシート部分によって、基板21相互間が防水される。更に、各アレイ11のシート23Aのはみ出し側縁部23AEは、アレイ11を敷設するための敷設桟12の組立により、桟本体41の挟み部43と桟カバー42の挟み部47とで挟持されるから、敷設桟12の内部においてこの桟12とはみ出し側縁部23AEとの間が防水される。それだけではなく、両挟み部43、47よりも基板21側において、はみ出し側縁部23AEは桟本体41の開口縁41bと桟カバー42の内面とで挟持されているから、この挟持部分でも敷設桟12の内部に対する防水ができる。
【0092】
このように屋根1の発電屋根材設置領域2に屋根材として敷設される発電装置4は、それが備える防水性のシート23A及び敷設桟12により、発電屋根材設置領域2を防水できる。しかも、前記はみ出し側縁部23AU、23AD並びにダミーシート55を有することにより、発電装置4による防水面積は前記領域2の面積以上に大きい。
【0093】
したがって、前記領域2は、発電装置4による一次防水と、ルーフング7による二次防水とによって防水されるから、防水性能を向上できる。又、以上のように発電装置4が一次防水をするので、場合によっては前記領域2についてのルーフングを省略して、発電装置4が敷設されない非発電屋根材設置領域3にルーフング7を敷き詰めた屋根1とすることも可能である。この場合には、屋根葺き作業がより容易になるとともに、ルーフング7の使用量を少なくできるので、低コストで屋根1を葺くことができる。
【0094】
又、既述の敷設において、桟本体41の内底部に設けられた凸部45に、その上方から固定部品50を通して桟本体41を野地板6に固定するので、桟本体41の奥まった部分で固定部品50を通す作業を行わなくて済む。そのため、野地板6への桟本体41の固定作業を容易にできる。それだけではなく、凸部45によって桟本体41内には棟軒方向に延びる溝条46が形成されているため、万が一、敷設桟12内に雨水が浸入した場合に、溝条46を水道として利用できる。そのため、溝条46よりも高い位置で凸部45を通っている固定部品50が溝条46を通る雨水に晒されないようにできる。よって、固定部品50を伝って野地板6に雨水が導かれることを防止できる。特に、凸部45の両側に溝条46を設けたことにより、敷設桟12の両側壁内面でを伝い落ちる水が凸部45に伝い上がることがなくなるので、野地板6への浸水をより確実に防止できる。
【0095】
前記アレイ11は、シート23A上に複数の基板21が一列に並べて配置されていて、シート23Aの幅方向両側にはみ出しているはみ出し側縁部23AEが、敷設桟12への固定部としてを用いられる。そのため、両側縁部23AE間の間隔が基板21の横幅方向の長さと同程度に短い。それに伴って隣接した敷設桟12の相互間隔が短くなるから、風などでアレイ11が動きづらいように、このアレイ11を発電屋根材設置領域2に敷設できる。したがって、隣接している基板21間に位置された前記シート部分を、他の固定手段で野地板6に固定する必要がないから、前記シート部分に孔が開けられることがない。そのため、シート23Aの防水性能が損なわれることがない。
【0096】
又、本実施形態では、アレイ11を屋根1の棟軒方向に延びて敷設したから、このアレイ11上を流下する雨水が敷設桟12によって塞き止められることがない。よって、軒方向への雨水の流下が円滑になされる。
【0097】
前記発電装置4のアレイ11が備える各基板21の両側縁21b(図3参照)は、桟カバー42の基板カバー部48により緩衝材49を介して上方から押さえられているから、風圧や地震等によるアレイ11の上方への動揺を抑制できる。しかも、基板21の側縁21bと基板カバー部48との間に挟まれている軟質な緩衝材49は弾性変形しているので、アレイ11の動揺を一層抑制できる。又、緩衝材49によって、硬質な基板21と基板カバー部48とが互いに当って傷付くことを防止できる。更に、既述のように弾性変形して挟まれた緩衝材49のシール性によって、基板21と基板カバー部48の間の防水ができる。そのため、雨水がはみ出し側縁部23AEを伝って敷設桟12内に水が浸入する恐れをより少なくできる。
【0098】
発電装置4のアレイ11が有する各基板21は、桟本体41の台座部45の両端支持されている補強板51によって裏面側から両端されているから、風圧等によりアレイ11に上方から掛かる荷重を下側から支持できる。そのため、前記荷重作用時におけるはみ出し側縁部23AEの負荷が少なくなり、その耐久性を向上できるとともに、前記荷重の作用に伴う基板21の変形が抑制されて基板21の耐久性を向上できる。しかも、このような補強によって、基板21をそれ自体で大きな風圧に耐えるだけの強度を有しない設計とすることができるので、基板設計の自由度が向上し、基板21を薄型にして発電装置4の軽量化及び低コスト化を図ることも可能である。
【0099】
発電装置4が備えるシート23Aは、既述のように表側に耐候層25を有しているとともに裏側に防湿層26を有している。屋根面は日射に伴い85℃の高温度に達し、かつ、降雨、太陽光等にも晒される。それにも拘らず、耐候性を担う耐候層25が防湿層26よりも基板21側で風雨に晒されるように設けられているから、この耐候層25によってシート23Aの耐久性を確保できる。また、アレイ11にはその裏側から湿気が波及するので、それが基板21の裏面の太陽電池22に至ると悪影響を及ぼす恐れがある。しかし、前記湿気を防湿層26の防湿性によって遮ることができるので、太陽電池22を湿気から保護してアレイ11の寿命低下を防止できる。
【0100】
図8及び図9は本発明の第2実施形態を示している。この実施形態は、基本的には第1実施形態と同様であるから、第1実施形態と同一構成については、第1実施形態の対応構成と同一符号を付してその説明を省略し、以下異なる構成について説明する。本実施形態が第1実施形態と異なる点は、シートをなす裏面カバーの構成とそれに伴う裏面カバー同士の接合の仕方である。
【0101】
図8に示されるように各ユニット15の裏面カバー23は、耐候層25、防湿層26、接着層27、接着層31、及び熱可塑性樹脂層32とから形成されている。接着層31には接着層27と同じ接着剤が使用され、この接着層31により熱可塑性樹脂層32が防湿層26の裏面に接着されている。熱可塑性樹脂層32には塩化ビニル樹脂等を好適に使用できる。
【0102】
隣接したユニット15の裏面カバー23同士は、図9(A)又は同図(B)に示されるように接合される。図9(A)は、一方の裏面カバー23のはみ出し部23aの先端側を上側に折返して二重とし、その上に他方の裏面カバー23のはみ出し部23aの先端側部分を重ね合わせて、この合わせ部分を熱風で加熱することにより、両者を接合した例を示している。図9(B)は、一方の裏面カバー23のはみ出し部23aの上面に他方の裏面カバー23のはみ出し部23aを重ね合わせて、この合わせ部分を熱風で加熱することにより、両者を接合した例を示している。裏面カバー23同士を以上のように簡便に熱融着して連続させることによりシート23Aを形成できる。
【0103】
以上説明した点以外の構成は第1実施形態と同じであり、従って、第2実施形態においても第1実施形態と同じ作用を得て、本発明の課題を解決できる。
【0104】
図10〜図12は本発明の第3実施形態を示している。この実施形態は、基本的には第1実施形態と同様であるから、第1実施形態と同一構成については、第1実施形態の対応構成と同一符号を付してその説明を省略し、以下異なる構成について説明する。本実施形態が第1実施形態と異なる点は、シートをなす裏面カバーの構成である。
【0105】
図11に示されるように各ユニット15の裏面カバー23は、耐候層25、防湿層26、接着層27、接着層31、及び機能付加層としての導電体層33とから形成されている。耐候層25の裏面に接着層27を介して導電体層33が接着されている。この導電体層33の幅は、耐候層25及び防湿層26の幅より大きく、よって、導電体層33の両側縁33a(一方のみ図示)は夫々はみ出している。導電体層33には、任意の金属を使用でき、アルミニュームの箔又は極薄板を好適に使用できる。この金属製導電体層33は、不燃性を有しているので、不燃層としても機能でき、又、他の層に比較して強度を有しているので、補強層としても機能できる。接着層31には接着層27と同じ接着剤が使用され、この接着層31を介して導電体層33の裏面に防湿層26が接着されている。
【0106】
以上説明した点以外の構成は第1実施形態と同じであり、従って、第3実施形態においても第1実施形態と同じ作用を得て、本発明の課題を解決できることに加えて以下の点で優れている。
【0107】
隣接した裏面カバー23は図12に示されるように接合される。つまり、一方の裏面カバー23のはみ出し部23aはその先端側部分を下側に折返して二重とし、この二重部分を他方の裏面カバー23のはみ出し部23a上に重ね合わせて接合する。この時、導電体層33のはみ出し縁部23aから突出されている側縁33aは、互いに重ね合わせて、金属粉末入りの導電性接着剤34を介して接着することにより、電気的に導通させる。それにより、隣接したユニット15同士が電気的に導通しているアレイ11を構成でき、このアレイ11を直接又は敷設桟41を等を介して接地することによって、発電装置4のアースを簡便にとることができる。
【0108】
しかも、シート23A全体にわたる金属製の導電体層33は補強層としても機能できるから、図10に示されるようにアレイ11がそのシート23Aのはみ出し側縁部23AEを敷設桟12を介して固定するのに必要な強度を、シート23Aに与えることができる。その上、シート23A全体にわたる金属製の導電体層33は不燃層としても機能できるので、シート23Aに防火性を与えることもできる。
【0109】
更に、以上のように単層の導電体層33で補強層及び不燃層を兼ねているので、これらを各層を別々に設ける場合に比較して、シート23Aの層の数が少なくなり、構成が簡単でコストダウンを図ることができる。又、本実施形態では、以上の導電体層33の殆どが、シート23Aの内部に設けられていてシート23Aの外部に露出していないから、金属製導電体層33の防錆上好ましいとともに、防錆処理を省略でき、ないしは殆ど要しないので、敷設作業の工程を少なくできる点で優れている。
【0110】
なお、本発明において機能付加層が導電体としての機能を要しない場合には、この機能付加層で補強性を担う場合には、金属材料に代えて珪酸カルシュームや木材などで機能付加層を形成すればよい。同様に、機能付加層が導電体としての機能を要しない場合には、この機能付加層で不燃性を担う場合には、金属材料に代えて珪酸カルシュームなどで機能付加層を形成すればよい。
【0111】
図13は本発明の第4実施形態を示している。この実施形態は、基本的には第1実施形態と同様であるから、第1実施形態と同一構成については、第1実施形態の対応構成と同一符号を付してその説明を省略し、以下異なる構成について説明する。本実施形態が第1実施形態と異なる点は、シートのはみ出し側縁部と桟カバーの内面との関係、及び桟本体の挟み部等の構成である。
【0112】
図13に示されるように桟本体41の挟み部47は、桟本体41の開口縁41bから少し下がった位置から略水平に突出して形成されている。又、桟カバー42の基板カバー部48の高さ又は緩衝材49の厚みは、第1実施形態のものよりも大きくなっている。それにより、桟本体41の開口縁41aと桟カバー42の内面との間には隙間Gが設けられて、この隙間Gにはシート23Aのはみ出し側縁部23AEが通されている。
【0113】
以上説明した点以外の構成は第1実施形態と同じであり、従って、第4実施形態においても第1実施形態と同様な作用を得て、本発明の課題を解決できる。
【0114】
図14は本発明の第5実施形態を示している。この実施形態は、基本的には第1実施形態と同様であるから、第1実施形態と同一構成については、第1実施形態の対応構成と同一符号を付してその説明を省略し、以下異なる構成について説明する。本実施形態が第1実施形態と異なる点は、桟本体、及び桟カバーの桟本体への取付け等の構成である。
【0115】
図14に示されるように桟本体41の挟み部47は、桟本体41の開口縁をなして略水平に突出されていて、その適当箇所には図示しないがねじ孔が複数開けられている。桟本体41は台座部を有していない。その代わり、本実施形態では桟本体41の少なくとも片側に台座部をなす補助桟37が配置されており、この桟37は野地板6に固定部品36を介して固定される補助桟37はその上面(アレイ載置面)から固定部品36の頭部が突出しないように、この頭部を収容する溝条37aが設けられている。又、桟本体41はその内底部に凸部を有しておらず、桟本体41はその底壁を貫通する固定部品50により野地板6に固定されている。
【0116】
桟カバー42には前記第1実施形態で採用した挟み部47は用いられておらず、その代り、桟カバー42はその内面を前記挟み部43に載せて配置されるとともに、前記ねじ孔に螺合されるねじ38を介して桟本体41にその開口部41aを塞いで固定される。こうした桟カバー42の取付けに伴って、シート23Aのはみ出し側縁部23AEが挟み部43と桟カバー42の内面とで挟持されるようになっている。又桟カバー42の基板カバー部48は基板21側に折り曲げて形成されている。
【0117】
以上説明した点以外の構成は第1実施形態と同じであり、従って、第5実施形態においても第1実施形態と同様な作用を得て、本発明の課題を解決できる。
【0118】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下の効果を奏する。
【0119】
請求項1に係る発明によれば、隣接する太陽光発電ユニットが備えた封止用の防水性裏面カバーを互いに連続させて作られた一枚のシートを備えているから、このシートによって隣接している基板相互間を防水できる。したがって、防水性を有する太陽光発電ユニットアレイを提供できる。
【0120】
請求項2に係る発明の太陽光発電ユニットアレイによれば、隣接している基板間に位置されたシート部分を被敷設部に固定して防水性を損なうことなく、又、太陽光発電ユニットアレイを風などで動揺しないように被敷設部に固定できる。
【0121】
請求項3に係る発明の太陽光発電ユニットアレイによれば、そのシートの耐候性及び防湿性により、耐久性を確保できる。
【0122】
請求項4に係る発明の太陽光発電ユニットアレイによれば、シートの導電体層によりアースを簡便にとることができる。
【0123】
請求項5に係る発明の太陽光発電ユニットアレイによれば、シートの補強層によって、前記アレイを固定するのに必要なシート強度を確保できる。
【0124】
請求項6に係る発明の太陽光発電ユニットアレイによれば、シートの不燃層によって防火性を確保できる。
【0125】
請求項7に係る発明の太陽光発電ユニットアレイによれば、隣接する太陽光発電ユニットの裏面カバーの熱可塑性樹脂層同士を熱融着により連続させて、簡便にシートを形成できる。
【0126】
請求項8に係る発明の太陽光発電ユニットアレイによれば、シートの導電体層、補強層、及び不燃層を単層で兼用したから、シートの構成が簡単でコストダウンを図れる。
【0127】
請求項9、10に係る発明によれば、隣接する太陽光発電ユニットが備える封止用の裏面カバーのはみ出し部同士を重ね合わせて接合することにより、隣接する基板相互間の防水をなす一枚のシートを備えた太陽光発電ユニットアレイを作るので、防水性を有する太陽光発電ユニットアレイの製法を提供できる。
【0128】
請求項11、12に係る発明によれば、接合されるはみ出し部間に介装されるテープ状シール材、又は接合されたはみ出し部の上側接合端縁に被着されたシール材によって、防水性を向上できる太陽光発電ユニットアレイの製法を提供できる。
【0129】
請求項13、14に係る発明の太陽光発電装置によれば、一枚のシートとなるように接合された裏面カバーを有する太陽光発電ユニットアレイの基板相互間を、前記シートによって防水できるとともに、シートのはみ出し側縁部を前記アレイを固定する敷設桟の内部で挟持し、その挟持箇所でも防水ができる。したがって、防水性を有する太陽光発電装置を提供できる。
【0130】
請求項15に係る発明の太陽光発電装置によれば、被敷設部に桟本体を固定する固定部品が、敷設桟内に浸入して溝条を流れる水に晒されないようにできるので、固定部品に沿って被敷設部に水が導かれないようにできる。
【0131】
請求項16に係る発明の太陽光発電装置によれば、被敷設部と桟本体との間に設けた防水シートにより、水が被敷設部に浸入することを防止できる。
【0132】
請求項17に係る発明の太陽光発電装置によれば、桟カバーの基板カバー部により、はみ出し側縁部への負荷を伴う太陽光発電ユニットアレイの動揺を抑制できる。
【0133】
請求項18に係る発明の太陽光発電装置によれば、基板と基板カバー部との間に設けた緩衝材によって、基板と基板カバー部とが互いに当って傷付くことを防止できる。
【0134】
請求項19に係る発明の太陽光発電装置によれば、桟本体に設けた台座部で太陽光発電ユニットアレイに上方から掛かる荷重を支持したから、前記荷重の作用時における前記アレイのはみ出し側縁部への負荷を少なくできる。
【0135】
請求項20に係る発明の太陽光発電装置によれば、太陽光発電ユニットアレイに上方から荷重が掛かった時の基板の変形を抑制して、耐久性を向上できる。
【0136】
請求項21に係る発明の太陽光発電装置によれば、太陽光発電ユニットアレイの裏面を覆った不燃材によって、防火性を与えることができる。
【0137】
請求項22に係る発明の太陽光発電装置によれば、補強体及び不燃材を兼用したから、部品数を少なくできて、コストダウンを図れる。
【0138】
請求項23に係る発明の太陽光発電装置によれば、敷設桟での防水が二重であるので、発電装置全体の防水性をより向上できる。
【0139】
請求項24に係る発明の太陽光発電装置によれば、はみ出し側縁部を敷設桟に固定するに伴って、基板の裏面からシートが剥がされて、封止性が低下する恐れがない。
【0140】
請求項25、26に係る発明の屋根装置によれば、防水性を有する請求項13〜24の内のいずれか一項に記載の太陽光発電装置を屋根材の一部として用いるので、太陽光発電装置の敷設領域をこの装置自身で防水できる屋根装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は勾配屋根に対する本発明の第1実施形態に係る太陽光発電装置と非発電屋根材との配置領域の相互関係を示す平面図。
(B)は勾配屋根に対する第1実施形態に係る太陽光発電装置と非発電屋根材との配置例を示す平面図。
【図2】図1(B)の太陽光発電装置の一部を拡大して示す平面図。
【図3】図1(B)中Z−Z線に沿うとともに一部を分解して示す断面図。
【図4】(A)は第1実施形態に係る太陽光発電装置が備える太陽光発電ユニットアレイを示す平面図。
(B)は図4(A)の太陽光発電ユニットアレイを示す略側面図。
(C)は図4(A)のY部を拡大して示す図。
【図5】第1実施形態の太陽光発電ユニットアレイをなす太陽光発電ユニット同士の接合例を示す斜視図。
【図6】図4(A)のX−X線に沿う断面図。
【図7】(A)(B)は第1実施形態の太陽光発電ユニットアレイの基板と補強板との夫々異なる対応関係を例示した図。
【図8】本発明の第2実施形態に係る太陽光発電装置が備える太陽光発電ユニットアレイを示す図6相当の断面図。
【図9】(A)(B)は第2実施形態に係る太陽光発電装置が備える太陽光発電ユニット同士の夫々異なる接合例を示す略側面図。
【図10】本発明の第3実施形態に係る太陽光発電装置を示す図3相当の断面図。
【図11】第3実施形態係る太陽光発電装置が備える太陽光発電ユニットアレイを示す図6相当の断面図。
【図12】第3実施形態係る太陽光発電装置が備える太陽光発電ユニット同士の接合例を示す断面図。
【図13】本発明の第4実施形態に係る太陽光発電装置を示す断面図。
【図14】本発明の第5実施形態に係る太陽光発電装置を示す断面図。
【符号の説明】
1…屋根(屋根装置)
2…発電屋根材設置領域
3…非発電屋根材設置領域
4…太陽光発電装置
5…非発電屋根材
6…野地板(被敷設部)
7…ルーフング(防水シート)
11…太陽光発電ユニットアレイ
12…敷設桟
15…太陽光発電ユニット
21…基板
21a…はみ出し側縁部と対向する基板の側面
21b…基板の側縁
22…太陽電池
23…裏面カバー
23a…裏面カバーのはみ出し部
23ab…はみ出し部の重なり部分
23au…はみ出し部の上側接合端縁
23A…シート
23AE…シートのはみ出し側縁部
24…端子箱
25…耐候層
26…防湿層
27、28、31…接着層
29…テープ状シール材
30…シール材
32…熱可塑性樹脂層
33…補強層及び不燃層を兼ねる導電体層
41…桟本体
41a…桟本体の開口部
41b…桟本体の開口縁
42…桟カバー
43…桟本体の挟み部
44…凸部
45…台座部
46…溝条
47…桟カバーの挟み部
48…基板カバー部
49…緩衝材
50…固定部品
51…不燃層を兼ねる補強板(補強体)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a photovoltaic power generation unit array used for photovoltaic power generation, a method for producing the photovoltaic power generation unit array, a photovoltaic power generation apparatus configured to include the array, and a roof configured to include the power generation apparatus and a non-power generation roof material. Relates to the device.
[0002]
[Prior art]
A solar cell module used for photovoltaic power generation is basically configured such that a solar cell provided on the back surface of a light-transmitting substrate is sealed with a sealing material from the back surface side. In general, a solar cell module with a frame around which a frame is attached is often used, but a frameless solar cell module is also provided.
[0003]
In any case, the sealing material is formed to be approximately the same size as the substrate. Therefore, when the said solar cell module is laid on a field board as a roofing material, between adjacent solar cell modules cannot be waterproofed by module itself. Therefore, when some waterproofing measures are taken between adjacent solar cell modules, workability on the roof is reduced. If the waterproofing is not applied, the waterproofing of the roof depends only on the roofing on the base plate, and if the roofing laying process is defective, the roof leaks.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The problem to be solved by the present invention is to obtain a photovoltaic power generation unit array having a waterproof property and a method for manufacturing the same, a photovoltaic power generation apparatus including the array, and a roof apparatus including the power generation apparatus.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the photovoltaic power generation unit array according to the first aspect of the present invention seals one or more light-transmitting substrates each provided with a solar cell on the back surface from the back surface side with a waterproof back cover. A plurality of photovoltaic power generation units are provided, and the back cover of each of these photovoltaic power generation units is formed in such a size that the peripheral portion thereof protrudes from the substrate, and each of the back cover includes the protruding portions connected to each other. It is characterized by making one sheet.
[0006]
In this invention and each of the following inventions, photovoltaic elements (cells) that perform photoelectric conversion in a solar cell of a photovoltaic power generation unit are monocrystalline, polycrystalline, microcrystalline, and amorphous (amorphous). ) Can be used, those made of compound semiconductors, those made of compound semiconductors, or those made of organic semiconductors, and can also be used regardless of whether they are hybrid type or tandem type. In this invention and each of the following inventions, the light-transmitting substrate can be made of glass or plastic, and the back cover can be any type as long as it can seal the solar cell and has waterproofness. In order to obtain these functions and functions added as necessary, it is desirable to have a multilayer structure. The present invention also includes a plurality of light transmissive substrates arranged on the sheet.
[0007]
The solar power generation unit array of the invention according to
[0008]
In the photovoltaic power generation unit array of the invention according to
[0009]
In this invention, since the protruding side edge portions on both sides of the sheet are used as a fixing portion to the laying portion of the photovoltaic power generation unit array, the interval between the both side edge portions is set in a direction orthogonal to the direction in which the row extends. It can be as short as the length of the substrate. Therefore, the solar power generation unit array can be fixed to the laying portion so that it is difficult to move due to wind or the like. Moreover, since it is not necessary to fix the sheet portion positioned between the adjacent substrates to the laying portion with other fixing means, the waterproofness of the sheet may be impaired without opening a hole in the sheet portion. Absent.
[0010]
The photovoltaic power generation unit array of the invention according to claim 3 is characterized in that the sheet according to the invention of
[0011]
In this invention, the durability of the sheet exposed to high temperature, rainfall, sunlight, etc. from the light receiving surface side of the photovoltaic power generation unit array can be ensured by its weather resistance, and the moisture acting from the back side of the array is the sun. It can be ensured by the moisture resistance of the sheet that the battery is adversely affected.
[0012]
A photovoltaic power generation unit array according to a fourth aspect of the invention is characterized in that the sheet according to any one of the first to third aspects has a conductor layer. In the present invention, the conductor layer may be provided on the surface exposed to the outside or on the inside as long as it is within the thickness range of the sheet. However, when the conductor layer is a metal, it is preferable to provide it inside the sheet in terms of rust prevention of the conductor layer.
[0013]
In the present invention, the photovoltaic power generation unit array can be easily grounded.
[0014]
The photovoltaic power generation unit array of the invention according to
[0015]
The photovoltaic power generation unit array is laid with the protruding side edge of the sheet fixed to the laid portion. In the invention of
[0016]
The photovoltaic power generation unit array of the invention according to
[0017]
In the present invention, fire resistance can be imparted to the photovoltaic unit array by the non-combustible layer over the entire sheet.
[0018]
A photovoltaic power generation unit array according to a seventh aspect of the invention is characterized in that the back cover according to any one of the first to sixth aspects has a thermoplastic resin layer. In the present invention, the thermoplastic resin layer may be provided on the surface exposed to the outside or inside as long as it is in the thickness range of the back cover. When the thermoplastic resin layer is provided on the surface exposed to the outside, the size of the resin layer is preferably equal to or larger than the other layers of the back cover, and the thermoplastic resin layer is disposed on the inner surface. In the case where it is provided, the size of the resin layer in the direction in which the photovoltaic power generation units are continuous is preferably larger than the other layers of the back cover.
[0019]
In the present invention, when the back covers of the adjacent photovoltaic power generation units are made continuous, the thermoplastic resin layers are heat-sealed to easily form a sheet.
[0020]
The photovoltaic power generation unit array of the invention according to claim 8 is made of a metal material in which the conductor layer, the reinforcing layer, and the incombustible layer according to
[0021]
In the present invention, since the conductor layer, the reinforcing layer, and the incombustible layer are used as a single layer made of a metal material, the number of sheet layers can be reduced and the cost can be reduced.
[0022]
According to a ninth aspect of the present invention, there is provided a method for manufacturing a photovoltaic power generation unit array, wherein one or more light-transmitting substrates each having a solar cell on the back surface are formed to be larger than the one or more substrates from the back surface side. A plurality of photovoltaic power generation units sealed with a conductive back cover, the protruding portions of the back cover protruding from the periphery of the substrate are overlapped with each other, and the overlapping portions are joined to each other. The back cover is continuous with each other so as to form a single sheet.
[0023]
The definition of joining in the present invention refers to being fixed to each other, not merely overlapping and touching. Moreover, this invention includes performing the said joining by the kind of joining method chosen from the adhesion | attachment using an adhesive agent, thermal fusion, and solvent welding like the invention which concerns on Claim 10.
[0024]
According to the ninth and tenth aspects of the present invention, the back cover of each of the plurality of adjacent photovoltaic power generation units is overlapped and joined together so that the back cover of each unit is continuously formed as one sheet. And a photovoltaic unit array can be made. Thereby, since the back cover is a single sheet, the substrates can be waterproofed by the sheet portion positioned between the adjacent substrates.
[0025]
According to an eleventh aspect of the present invention, there is provided a method for producing a photovoltaic power generation unit array, wherein the joining according to the ninth or tenth aspect is performed by sandwiching a tape-shaped sealing material between the protruding portions to be overlapped. Similarly, the solar power generation unit array manufacturing method according to the twelfth aspect of the present invention is the bonding according to any one of the ninth to eleventh aspects, wherein the sealing material covers the upper joint edge of the protruding portion. It is characterized by adhering.
[0026]
In the inventions according to the eleventh and twelfth aspects of the present invention, a tape-shaped sealing material interposed between the protruding portions to be bonded, or a sealing material deposited on the upper bonding edge of the protruding protruding portion is used. Sealability can be secured.
[0027]
A photovoltaic power generation apparatus according to a thirteenth aspect of the present invention includes a photovoltaic power generation unit array according to any one of the first to eighth aspects, an opening that opens upward, and a side of the opening. A protruding side edge portion of the sheet that is formed to have a pinching portion, is fixed to the laying portion along the side edge of the photovoltaic power generation unit array, and protrudes from the side edge is the pinching portion. And a plurality of laying bars provided with a crosspiece cover that is attached to the crosspiece body while sandwiching the protruding side edge portion between the crosspiece body and the crosspiece portion, and closing the opening. It is characterized by having. According to the present invention, as in the invention according to the fourteenth aspect, the crosspiece cover includes a pinching portion that is hooked on the pinching portion, and the protruding side edge portion is pinched by the pinching portion.
[0028]
In these inventions and each of the following inventions, the crosspiece main body and the crosspiece cover forming the laying crosspiece can be made of a weather-resistant material such as metal, synthetic resin, etc. This is preferable in that the weight of the photovoltaic device can be reduced. In these inventions and each of the following inventions, when the photovoltaic power generation apparatus is laid on a sloped roof, the laying bar may be installed so as to extend in the inclination direction (vertical direction or eaves ridge direction) of the sloped roof. Moreover, it can also be installed so that it may extend in the direction (lateral direction) in which the girder of the sloped roof extends.
[0029]
In invention of Claim 13 and 14, the crosspiece main body which adjoins the protrusion side edge part of the sheet | seat of the photovoltaic power generation unit array as described in any one of Claims 1-8 to a to-be-laid part, and adjoins. After being put in, the frame body is fitted with a frame cover that closes the opening, and the laying frame is assembled, whereby the side edge is sandwiched between the frame body sandwiching portion and the frame cover, and the solar power generation The unit array can be laid on the laying part. Since the photovoltaic power generation apparatus laid in this way includes the photovoltaic power generation unit array according to any one of
[0030]
A solar power generation device according to a fifteenth aspect of the present invention is provided with a convex portion that forms a groove on the inner bottom portion of the crosspiece main body according to the thirteenth or fourteenth aspect, and the covering is laid through the convex portion from above. The crosspiece main body is fixed to the laying portion by a fixing part inserted into the portion. In this invention, the convex portion can be provided in the center in the width direction of the inner bottom portion of the crosspiece body so as to form grooves on both sides thereof, and the groove is formed on one side in the width direction in the crosspiece body. You may approach to one side wall of a crosspiece main body, and you may provide in an inner bottom part.
[0031]
In this invention, the groove can be used as a water supply when rainwater enters the laying pier, and since the fixing part is passed through the convex portion at a position higher than the groove, the fixing part is attached to the rainwater passing through the groove. It can be prevented from being exposed.
[0032]
A photovoltaic power generation apparatus according to a sixteenth aspect is characterized in that a waterproof sheet is laid between the crosspiece main body according to the fifteenth aspect and the laid portion. When the power generator is laid on a roof, a part of the roofing can be used as a waterproof sheet.
[0033]
In this invention, even if rainwater flows down along the fixed part with the crosspiece body fixed to the laying portion, the waterproof sheet can prevent the water from entering the laying portion.
[0034]
A photovoltaic power generation apparatus according to a seventeenth aspect of the present invention is directed to the crosspiece cover according to any one of the thirteenth to sixteenth aspects, wherein the side edges of the plurality of substrates included in the photovoltaic power generation unit array are moved from above. It is characterized in that a substrate cover portion for stopping is provided. In the present invention, the substrate cover portion may be provided in contact with the upper surface of the side edge of the substrate or may be provided close to the upper surface of the side edge of the substrate.
[0035]
In this invention, since each board | substrate was supported via the base cover part, it can prevent a photovoltaic power generation unit array from shaking upwards by a wind pressure, an earthquake, etc.
[0036]
According to an eighteenth aspect of the present invention, a photovoltaic power generation apparatus is characterized in that a cushioning material is provided between the substrate cover portion according to the seventeenth aspect and the upper surface of the side edge of the substrate. In the present invention, a softer material than the substrate and the substrate cover portion can be used for the cushioning material, and it is preferable to use a soft material having sealing properties. In the present invention, the cushioning material can be fixed to the upper surface of the edge of the substrate or the substrate cover.
[0037]
In the present invention, the shock-absorbing material can prevent the hard substrate and the substrate cover portion from hitting each other and being damaged. When the buffer material is sandwiched between the substrate and the substrate cover portion, the upward swing of the photovoltaic power generation unit array can be further suppressed. In addition, in the case where a sealing cushioning material is sandwiched between the substrate and the substrate cover portion, in addition to suppressing the shaking, it can be waterproofed between the substrate and the substrate cover portion, so that rainwater is laid along the protruding side edge portion. The risk of entering the pier can be reduced.
[0038]
According to a nineteenth aspect of the present invention, there is provided a solar power generation apparatus comprising a base body according to any one of the thirteenth to eighteenth aspects, and a pedestal portion that supports a side edge of the substrate from the back side. It is a feature.
[0039]
In this invention, since both sides of each substrate of the photovoltaic power generation unit array can be placed on the pedestal portions provided on the crosspiece body of the pair of laying bars, the array can be supported at both ends. The load applied from above can be supported from the back side.
[0040]
According to a twentieth aspect of the present invention, there is provided a photovoltaic power generation apparatus, wherein a reinforcing body having both ends mounted on the pedestal according to the nineteenth aspect is provided on the back side of the photovoltaic power generation unit array. In the present invention, the reinforcing body may be provided between adjacent substrates, or may be provided corresponding to each substrate.
[0041]
According to this invention, the load applied to the photovoltaic power generation unit array from above is supported by the pedestal portion via the reinforcing body, and the deformation of the substrate during the load action can be suppressed.
[0042]
The solar power generation device of the invention according to
[0043]
According to this invention, the fireproof property can be imparted to the array by the noncombustible material covering the back surface of the photovoltaic power generation unit array.
[0044]
A solar power generation device according to a twenty-second aspect is characterized in that the reinforcing body according to the twenty-first aspect and the incombustible material are combined.
[0045]
In the present invention, since the reinforcing body and the incombustible material are also used, the number of parts can be reduced and the cost can be reduced.
[0046]
According to a twenty-third aspect of the present invention, there is provided a photovoltaic power generation apparatus, wherein the protruding side edge of the sheet according to any one of the thirteenth to twenty-second aspects is formed by an opening edge of the crosspiece body and an inner surface of the crosspiece cover. It is characterized by pinching.
[0047]
In this invention, since the sandwiching portion of the crosspiece body and the crosspiece cover are on the substrate side than the place where the protruding side edge portion is sandwiched, the protruding side edge portion is sandwiched between the opening edge of the crosspiece body and the inner surface of the crosspiece cover. Waterproofing at the laying pier can be doubled.
[0048]
A photovoltaic power generation apparatus according to a twenty-fourth aspect of the present invention is the solar power generation device according to any one of the thirteenth to twenty-third aspects, wherein the crosspiece main body and the crosspiece cover sandwich a protruding edge portion of the sheet. The protrusion is provided above the back surface of the substrate, and the protruding side edge portion extending from the substrate into the crosspiece body is directed upward.
[0049]
In the present invention, the upward protruding edge is opposed to the flange surface in the peripheral surface of the substrate. For this reason, when the protruding side edge of the sheet is fixed to the laying bar, the sheet is not likely to be peeled off from the back surface of the substrate although the side edge is pulled.
[0050]
The roof apparatus of the invention which concerns on
[0051]
In these inventions, since the solar power generation device according to any one of claims 13 to 24, which is waterproof, is used as a part of the roofing material, the power generation in which the solar power generation device is laid It is possible to provide a roof apparatus that can waterproof the roof material installation area with the apparatus itself.
[0052]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The first embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS.
[0053]
FIG. 1A is a plan view showing a roof material arrangement region for a roof apparatus such as a
[0054]
As shown in FIG. 1 (B), a photovoltaic power generation device (hereinafter abbreviated as a power generation device) 4 is laid as a roofing material for generating power in the power generation roofing
[0055]
As shown in FIGS. 2 and 3, the
[0056]
As shown in FIGS. 4A and 4B, the
[0057]
Specifically, the thin film
[0058]
When deployed as shown in FIG. 4 (A), the
[0059]
Thus, since the
[0060]
For this reason, in the
[0061]
As shown in FIG. 6, the
[0062]
The
[0063]
The
[0064]
The joining of the protruding
[0065]
Adhesion with an adhesive is employed when one of the protruding
[0066]
Thermal fusion is employed when both of the protruding
[0067]
Solvent welding is employed when both protruding
[0068]
In these joining operations, the tape-shaped
[0069]
As shown in FIG. 3, the laying
[0070]
Each of the rod-shaped crosspiece
[0071]
The pair of sandwiching
[0072]
The crosspiece cover 42 having substantially the same length as the
[0073]
A
[0074]
The crosspiece
[0075]
Further, as shown in FIG. 2, the
[0076]
FIG. 7A illustrates an arrangement mode in which the reinforcing
[0077]
FIG. 7B illustrates an arrangement mode in which each reinforcing
[0078]
In any of the above arrangement modes, the reinforcing
[0079]
In addition, a reinforcement made of a non-combustible material having an escape portion for escaping the
[0080]
Next, a procedure for laying the
[0081]
First, the crosspiece
[0082]
Next, the
[0083]
The
[0084]
In this case, it is preferable in the following points. That is, the assembled
[0085]
Thereafter, the
[0086]
In the laying operation of the
[0087]
Then, by repeating the above operations one after another in the direction in which the girder of the
[0088]
After laying the
[0089]
As shown in FIG. 2, the
[0090]
Further, a two-dot chain line in FIG. 2 indicates a waterproof dummy sheet 55. The sheet 55 can be freely deformed with the same thickness as the
[0091]
The
[0092]
In this way, the
[0093]
Therefore, the
[0094]
Further, in the laying described above, since the crosspiece
[0095]
In the
[0096]
In the present embodiment, since the
[0097]
Since both
[0098]
Since each
[0099]
The sheet |
[0100]
8 and 9 show a second embodiment of the present invention. Since this embodiment is basically the same as the first embodiment, the same components as those of the first embodiment are denoted by the same reference numerals as the corresponding components of the first embodiment, and the description thereof is omitted. A different configuration will be described. This embodiment is different from the first embodiment in the configuration of the back cover that forms the sheet and the way of joining the back covers together.
[0101]
As shown in FIG. 8, the
[0102]
The back covers 23 of the
[0103]
The configuration other than the points described above is the same as that of the first embodiment. Therefore, the second embodiment can obtain the same action as the first embodiment and can solve the problems of the present invention.
[0104]
10 to 12 show a third embodiment of the present invention. Since this embodiment is basically the same as the first embodiment, the same components as those of the first embodiment are denoted by the same reference numerals as the corresponding components of the first embodiment, and the description thereof is omitted. A different configuration will be described. This embodiment is different from the first embodiment in the configuration of the back cover that forms a sheet.
[0105]
As shown in FIG. 11, the
[0106]
The configuration other than the above-described points is the same as that of the first embodiment. Therefore, the third embodiment can obtain the same action as the first embodiment and can solve the problems of the present invention. Are better.
[0107]
Adjacent back covers 23 are joined as shown in FIG. In other words, the protruding
[0108]
Moreover, since the
[0109]
Further, as described above, the
[0110]
In the present invention, when the function-added layer does not require a function as a conductor, the function-added layer is formed of silicate calcium or wood instead of the metal material in the case where the function-added layer is to be reinforced. do it. Similarly, when the function-added layer does not require a function as a conductor, when the function-added layer assumes nonflammability, the function-added layer may be formed of silicate calcium instead of the metal material.
[0111]
FIG. 13 shows a fourth embodiment of the present invention. Since this embodiment is basically the same as the first embodiment, the same components as those of the first embodiment are denoted by the same reference numerals as the corresponding components of the first embodiment, and the description thereof is omitted. A different configuration will be described. This embodiment is different from the first embodiment in the relationship between the protruding side edge portion of the sheet and the inner surface of the crosspiece cover, and the configuration of the pinching portion of the crosspiece body.
[0112]
As shown in FIG. 13, the sandwiching
[0113]
The configuration other than the points described above is the same as that of the first embodiment. Therefore, the fourth embodiment can obtain the same operation as that of the first embodiment and can solve the problems of the present invention.
[0114]
FIG. 14 shows a fifth embodiment of the present invention. Since this embodiment is basically the same as the first embodiment, the same components as those of the first embodiment are denoted by the same reference numerals as the corresponding components of the first embodiment, and the description thereof is omitted. A different configuration will be described. This embodiment is different from the first embodiment in the configuration of the crosspiece body and the attachment of the crosspiece cover to the crosspiece body.
[0115]
As shown in FIG. 14, the pinching
[0116]
The crosspiece cover 42 used in the first embodiment is not used in the
[0117]
The configuration other than the points described above is the same as that of the first embodiment. Therefore, the fifth embodiment can obtain the same operation as that of the first embodiment and can solve the problems of the present invention.
[0118]
【The invention's effect】
The present invention is implemented in the form as described above, and has the following effects.
[0119]
According to the invention according to
[0120]
According to the photovoltaic unit array of the invention according to
[0121]
According to the solar power generation unit array of the invention according to claim 3, durability can be ensured by the weather resistance and moisture resistance of the sheet.
[0122]
According to the photovoltaic power generation unit array of the invention according to
[0123]
According to the photovoltaic power generation unit array of the invention according to
[0124]
According to the photovoltaic power generation unit array of the invention according to
[0125]
According to the solar power generation unit array of the invention according to
[0126]
According to the solar power generation unit array of the invention according to claim 8, since the conductor layer, the reinforcing layer, and the incombustible layer of the sheet are used as a single layer, the structure of the sheet is simple and the cost can be reduced.
[0127]
According to the invention which concerns on Claim 9, 10, the sheet | seat which makes waterproof between adjacent board | substrates by overlapping and joining the protrusion parts of the back surface cover for sealing with which an adjacent photovoltaic power generation unit is equipped. Since the photovoltaic power generation unit array provided with the sheet is made, a method for producing a waterproof photovoltaic power generation unit array can be provided.
[0128]
According to the inventions according to
[0129]
According to the solar power generation device of the invention according to claims 13 and 14, the solar power generation unit array having a back cover joined so as to be a single sheet can be waterproofed between the substrates by the sheet, The protruding side edge of the sheet is held inside the laying bar for fixing the array, and waterproofing can be performed at the holding position. Therefore, a waterproof solar power generation device can be provided.
[0130]
According to the solar power generation device of the invention according to
[0131]
According to the solar power generation device of the invention according to claim 16, water can be prevented from entering the laid portion by the waterproof sheet provided between the laid portion and the crosspiece body.
[0132]
According to the solar power generation device of the invention according to claim 17, the substrate cover portion of the crosspiece cover can suppress the shaking of the solar power generation unit array accompanied with the load on the protruding side edge portion.
[0133]
According to the solar power generation device of the eighteenth aspect of the present invention, it is possible to prevent the substrate and the substrate cover portion from hitting each other and being damaged by the cushioning material provided between the substrate and the substrate cover portion.
[0134]
According to the photovoltaic power generation apparatus of the invention according to claim 19, since the load applied from above to the photovoltaic power generation unit array is supported by the pedestal portion provided on the crosspiece body, the protruding side edge of the array when the load is applied The load on the part can be reduced.
[0135]
According to the photovoltaic power generation apparatus of the twentieth aspect of the present invention, it is possible to improve durability by suppressing deformation of the substrate when a load is applied to the photovoltaic power generation unit array from above.
[0136]
According to the solar power generation device of the invention according to
[0137]
According to the solar power generation device of the invention according to
[0138]
According to the solar power generation device of the invention according to
[0139]
According to the solar power generation device of the invention of
[0140]
According to the roof apparatus of the invention which concerns on
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a plan view showing the interrelationship of arrangement areas of a photovoltaic power generation apparatus and a non-power generation roof material according to a first embodiment of the present invention for a sloped roof.
(B) is a top view which shows the example of arrangement | positioning with the solar power generation device which concerns on 1st Embodiment with respect to a gradient roof, and a non-electric power generation roof material.
2 is an enlarged plan view showing a part of the photovoltaic power generation apparatus of FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view taken along the line ZZ in FIG.
FIG. 4A is a plan view showing a photovoltaic power generation unit array included in the photovoltaic power generation apparatus according to the first embodiment.
(B) is a schematic side view showing the photovoltaic power generation unit array of FIG.
FIG. 5C is an enlarged view showing a Y portion in FIG.
FIG. 5 is a perspective view showing a joining example of the photovoltaic power generation units forming the photovoltaic power generation unit array of the first embodiment.
6 is a cross-sectional view taken along line XX in FIG.
7A and 7B are diagrams illustrating different correspondence relationships between the substrate and the reinforcing plate of the photovoltaic power generation unit array of the first embodiment.
FIG. 8 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 6 showing a solar power generation unit array provided in a solar power generation apparatus according to a second embodiment of the present invention.
FIGS. 9A and 9B are schematic side views showing different joining examples of photovoltaic power generation units provided in the photovoltaic power generation apparatus according to the second embodiment.
10 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 3, showing a solar power generation apparatus according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 6 showing a solar power generation unit array provided in the solar power generation apparatus according to the third embodiment.
FIG. 12 is a cross-sectional view showing an example of joining solar power generation units included in the solar power generation apparatus according to the third embodiment.
FIG. 13 is a cross-sectional view showing a photovoltaic power generator according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a cross-sectional view showing a photovoltaic power generator according to a fifth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 ... Roof (roof equipment)
2 ... Power generation roofing area
3 ... Non-power generation roof material installation area
4 ... Solar power generator
5 ... Non-power generation roofing material
6 ... Field plate (laying part)
7 ... Roofing (waterproof sheet)
11 ... Photovoltaic unit array
12 ... laying pier
15 ... Solar power generation unit
21 ... Board
21a: Side surface of the substrate facing the protruding side edge
21b: side edge of substrate
22 ... Solar cell
23 ... Back cover
23a ... protruding part of the back cover
23ab: Overlapping part of the protruding part
23au ... Upper joint edge of the protruding part
23A ... Sheet
23AE: sheet side edge
24 ... Terminal box
25 ... Weatherproof layer
26 ... moisture barrier
27, 28, 31 ... adhesive layer
29 ... Tape-like sealing material
30 ... Sealing material
32 ... thermoplastic resin layer
33 ... Conductor layer serving as reinforcing layer and non-combustible layer
41 ... Body body
41a ... opening of the crosspiece body
41b ... Open edge of the crosspiece body
42 ... Cover cover
43 ... Clamping part of the main body
44 ... convex
45 ... pedestal
46 ... Groove
47 ... Clip cover clip
48 ... Board cover part
49 ... cushioning material
50. Fixed parts
51 ... Reinforcing plate (reinforcing body) that also serves as a non-combustible layer
Claims (26)
上向きに開いた開口部、及びこの開口部側に挟み部を有して形成されており、前記太陽光発電ユニットアレイの側縁に沿って被敷設部に固定され、かつ、前記側縁にはみ出している前記シートのはみ出し側縁部が前記挟み部を覆って収容される桟本体、及び前記挟み部との間に前記はみ出し側縁部を挟持するとともに前記開口部を塞いで前記桟本体に装着される桟カバーを備える複数の敷設桟と、
を具備したことを特徴とする太陽光発電装置。A photovoltaic unit array according to any one of claims 1 to 8,
It is formed to have an opening that opens upward, and a sandwiching portion on the opening side, and is fixed to the laying portion along the side edge of the photovoltaic power generation unit array, and protrudes to the side edge The protruding body side edge portion of the sheet covers and accommodates the sandwiching portion, and the protruding edge portion is sandwiched between the sandwiching portion and the opening portion is closed to be mounted on the shoulder body. A plurality of laying piers provided with a pier cover,
A solar power generation apparatus comprising:
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