JP4477469B2 - フラッシュシーン検出方法、装置およびプログラム - Google Patents

フラッシュシーン検出方法、装置およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、デジタル動画像データの圧縮符号化処理のためのフラッシュシーン検出方法および装置に関する。
例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)標準に代表されるデジタル動画像や音声などマルチメディアデータの圧縮符号化方式においては、Pピクチャ、Bピクチャなど、キーとなるフレーム画像データをもとに予測したフレーム画像データを生成することによって圧縮効率を高めていることが知られている。一般的に、キーフレームデータにおいて参照する箇所を決定する際に、ピクチャを数画素ごとのブロックに分割し、ブロック間の輝度成分の相関性が最も高いブロックを参照ブロックとする。
しかし、シーンの変わり目では、キーフレームから適切な参照ブロックを決定することができず、生成する画像データの画質の劣化が生じてしまう。そのため、シーンの変わり目を検出して、参照するフレームを適切に割り振ることが必要である。シーンの変わり目を検出する手法として、輝度成分のフレーム間の相関性をチェックし、双方の相関性が低い場合にシーンの変わり目があったと判定する方法が一般的である。
ここで、シーンの変わり目を検出するために輝度成分のフレーム間の相関性を用いる場合に、フラッシュフレームの存在が問題となる。すなわち、同じシーンにおいて、フラッシュ光によって撮影されたシーンのフレーム(フラッシュフレーム)は、輝度が大きく変化するため、シーンの変わり目と誤検出されてしまう。そして、フラッシュフレームを参照フレームとして生成するピクチャフレームは、参照するブロックを正しく決定できないために、画質が大幅に劣化する。
このため、フラッシュフレームを検出する従来方法として、例えば特許文献1に示されるような動画像カット点検出方法がある。
特許文献1の方法では、図6に示すように、ある対象フレーム#n、対象フレームの前フレーム#n−1および後フレーム#n+1との間のそれぞれの輝度の相関性をみて、フレーム#nとフレーム#n−1およびフレーム#nとフレーム#n+1の各相関性、並びにフレーム#n−1とフレーム#n+1の相関性をチェックし、フレーム#nとフレーム#n−1およびフレーム#nとフレーム#n+1の相関性が低く、かつフレーム#n−1とフレーム#n+1の相関性が高い場合に、フレーム#nをフラッシュシーンとして検出して切り出している。
特開平10−224741号公報
従来の手法では、図6に示すように、フラッシュシーンのフレームnを特定するために、フレームnの前のフレームn−1と後のフレームn+1との相関性をみる必要があり、フレームを符号化する際の遅延が大きくなる。
特に、フラッシュシーンのフレームが数フレーム連続する場合には、その間のフレームをフラッシュシーンであると特定することを保証することは難しくなる。また、フラッシュシーンを正確に検出しようとすると符号化処理を遅延させることになる。
本発明の目的は、低遅延でフラッシュフレームを検出できる方法および装置およびプログラムを提供することである。また、連続するフラッシュフレームであっても正確かつ低遅延で検出できる方法および装置およびプログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は、フレーム間予測符号化を行う圧縮符号化処理における動画像のフレームからフラッシュ光によって撮影されたシーンのフレームを検出するために、対象フレームがその直前のフレームと所定の相関性を備えていない場合に、対象フレームと直前フレームとの輝度情報を比較し、対象フレームの輝度差分が増加する(明るくなる)場合にだけ、フラッシュシーンの可能性があると判定して、さらに色差情報を比較して、両フレームが所定の色差の相関性を有するか否かを判定する。そして、相関性を有する場合に、両フレームは同一シーンにおいて輝度のみが増加したものであり、対象フレームをフラッシュシーンとして検出するものである。
本発明の一実施態様と開示するフラッシュシーン検出方法は、フレーム間予測符号化を行う圧縮符号化処理における動画像のフレームからフラッシュ光によって撮影されたシーンのフレームを検出するフラッシュシーン検出方法であって、対象フレームの直前フレームに、フラッシュフレームを示すフラッシュフラグが付与されている場合に、前記直前フレームをフラッシュフレームと判定するフラグ判定過程と、前記直前フレームがフラッシュフレームではない場合に、前記対象フレームと前記直前フレームのフレーム間の所定の相関性判定値を算出する相関性判定値演算過程と、前記フレーム間の輝度差分を加算して輝度差分単純和とする輝度情報演算過程と、前記相関性判定値が所定の相関性閾値を超過するか否かを判定するフレーム相関性判定過程と、前記相関性判定値が前記相関性閾値を超過する場合に、前記輝度差分単純和の絶対値と所定の輝度相関判定閾値とを比較し、前記輝度差分単純和の絶対値が前記輝度相関判定閾値以上に増加しているか否かを判定する輝度情報比較過程と、前記輝度差分単純和の絶対値が前記輝度相関判定閾値以上に増加している場合に、前記対象フレームと前記直前フレームとの色差差分を取得し、前記色差差分の絶対値を加算して色差差分絶対値和とする色差情報演算過程と、前色差情報演算過程で算出された色差差分絶対値和と所定の色差相関判定閾値とを比較し、前記色差差分絶対値和が前記色差相関判定閾値以内であるか否かを判定する色差情報比較過程と、前記色差差分絶対値和が前記色差相関判定閾値以内である場合に、前記対象フレームをフラッシュフレームであると判定し、前記判定した対象フレームにフラッシュフラグを付与するシーン判定仮定と、前記直前フレームがフラッシュフレームである場合に、前記輝度差分単純和の絶対値と所定のフラッシュシーン終了判定閾値とを比較し、前記輝度差分単純和の絶対値が前記フラッシュシーン終了判定閾値以上であるか否かを判定する第2の輝度情報比較過程と、前記輝度差分単純和の絶対値が前記フラッシュシーン終了判定閾値以上であるときは、前記対象フレームと前記直前フレームとの色差差分を取得し、前記色差差分の絶対値を加算して第2の色差差分絶対値和とする第2の色差情報演算過程と、前記第2の色差差分絶対値和と所定のシーン変更検出閾値とを比較し、前記第2の色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内であるか否かを判定する第2の色差情報比較過程と、前記第2の色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内ではない場合に、前記対象フレームをフラッシュシーンと判定してフラッシュフラグを付与する処理を行い、前記第2の色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内である場合に、前記対象フレームをフラッシュシーンから戻ったシーンと判定する処理を行うシーン判定過程とを備える。
本発明の一実施態様と開示する方法は、例えば、MPEG方式のようなフレーム間予測符号化を行う圧縮符号化処理において処理される画像データの各フレームに対する処理である。開示する方法では、以下のように処理が実行される。まず、フラッシュフラグの有無により対象フレームの直前フレームがフラッシュフレームであるかを判定する。そして、直前フレームがフラッシュフレームでなければ、対象フレームとその直前フレームのフレーム間の所定の相関性判定値を算出し、また、前記フレーム間の輝度差分を加算して輝度差分単純和とする。そして、前記相関性判定値が所定の相関性閾値を超過するか否かを判定し、前記相関性判定値が前記相関性閾値を超過する場合に、前記輝度差分単純和の絶対値と所定の輝度相関判定閾値とを比較し、前記輝度差分単純和の絶対値が前記輝度相関判定閾値以上に増加しているか否かを判定する。
そして、前記輝度差分単純和の絶対値が前記輝度相関判定閾値以上に増加している場合に、対象フレームと直前フレームとの色差差分を取得し、前記色差差分の絶対値を加算して色差差分絶対値和とする。さらに、前記色差差分絶対値和と所定の色差相関判定閾値とを比較し、前記色差差分絶対値和が前記色差相関判定閾値以内であるか否かを判定し、前記色差差分絶対値和が前記色差相関判定閾値以内である場合に、前記対象フレームをフラッシュフレームであると判定して、対象フレームにフラッシュフラグを付与する。
また、上記に開示する方法では、画像データの対象フレームの直前フレームがフラッシュフレームであるか否かを判定する。そして、前記直前フレームがフラッシュフレームである場合に、前記輝度差分単純和の絶対値と所定のフラッシュシーン終了判定閾値とを比較し、前記輝度差分単純和の絶対値が前記フラッシュシーン終了判定閾値以上であるか否かを判定する。
そして、前記輝度差分単純和の絶対値が前記フラッシュシーン終了判定閾値所定以上である場合に、前記対象フレームと前記直前フレームとの色差差分を取得し、前記色差差分の絶対値を加算して第2の色差差分絶対値和とする。さらに、前記第2の色差差分絶対値和と所定のシーン変更検出閾値とを比較し、前記第2の色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内であるか否かを判定する。前記色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内である場合に、前記対象フレームをフラッシュシーンから戻ったシーンと判定する
このように、本発明では、処理対象フレームについて、その直前フレームに関する情報のみを用いてフラッシュシーンの検出およびフラッシュシーンの終了検出を行うことができる。
また、本発明は、上記の各処理過程を行うものである場合に、前記相関性判定値をもとに前記輝度相関判定閾値、または前記輝度相関判定閾値および色差相関判定閾値を設定する閾値設定過程を備えることがある。
これにより、対象フレームと直前フレームとのフレーム間の相関性の程度に関連させて輝度相関判定または色差相関判定の閾値を決定できるため、フラッシュ光の強弱などを考慮した対象フレームの輝度増加の判定を行うことができる。
さらに、本発明は、前記輝度情報演算過程では、前記輝度差分を加算する場合に、前記対象フレームでの輝度差分が、前記直前フレームでの同一位置にある輝度成分から増加している画素についての輝度差分のみを加算することがある。
これにより、フラッシュ光により生じた影部分が大きいために輝度差分が増加しないようなフラッシュフレームについても、より正確にフラッシュシーンを検出することができる。
また、本発明の別の実施態様として開示するフラッシュシーン検出装置は、フレーム間予測符号化を行う圧縮符号化処理における動画像のフレームからフラッシュ光によって撮影されたシーンのフレームを検出するフラッシュシーン検出装置であって、対象フレームの直前フレームに、フラッシュフレームを示すフラッシュフラグが付与されている場合に、前記直前フレームをフラッシュフレームと判定するフラグ判定手段と、前記フレーム間の輝度差分を加算して輝度差分単純和とする輝度情報演算手段と、前記直前フレームがフラッシュフレームではない場合に、前記対象フレームと該対象フレームの直前フレームのフレーム間の所定の相関性判定値を算出して、前記算出した相関性判定値が所定の相関性閾値を超過するか否かを判定するフレーム相関性判定手段と、前記直前フレームがフラッシュフレームではなく、かつ前記相関性判定値が前記相関性閾値を超過する場合に、前記輝度差分単純和の絶対値と所定の輝度相関判定閾値とを比較し、前記輝度差分単純和の絶対値が前記輝度相関判定閾値以上に増加しているか否かを判定する処理と、前記直前フレームがフラッシュフレームである場合に、前記輝度差分単純和の絶対値と所定のフラッシュシーン終了判定閾値とを比較し、前記輝度差分単純和の絶対値が前記フラッシュシーン終了判定閾値以上であるか否かを判定する処理とを行う輝度情報比較手段と、前記直前フレームがフラッシュフレームではなく、かつ前記輝度差分単純和の絶対値が前記輝度相関判定閾値以上に増加している場合に前記対象フレームと前記直前フレームとの色差差分を取得し、前記色差差分の絶対値を加算して第1の色差差分絶対値和とする処理と、前記直前フレームがフラッシュフレームであり、前記輝度差分単純和の絶対値が前記フラッシュシーン終了判定閾値以上である場合に、前記対象フレームと前記直前フレームとの色差差分を取得し、前記色差差分の絶対値を加算して第2の色差差分絶対値和とする色差情報演算手段と、前記第1の色差差分絶対値和と所定の色差相関判定閾値とを比較し、前記第1の色差差分絶対値和が前記色差相関判定閾値以内であるか否かを判定する処理と、前記第2の色差差分絶対値和と所定のシーン変更検出閾値とを比較し、前記第2の色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内であるか否かを判定する処理とを行う色差情報比較手段と、前記第1の色差差分絶対値和が前記色差相関判定閾値以内である場合に、前記対象フレームをフラッシュフレームであると判定し、前記判定した対象フレームにフラッシュフラグを付与する処理と、前記第2の色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内ではない場合に、前記対象フレームをフラッシュシーンと判定してフラッシュフラグを付与する処理と、前記第2の色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内である場合に、前記対象フレームをフラッシュシーンから戻ったシーンと判定する処理とを行うシーン判定手段とを備える。
本発明によれば、対象フレームの直前フレームとの相関性だけを用いて対象フレームがフラッシュシーンであるか否かを検出することができる。特に、フラッシュシーンを特定する際に、フラッシュシーンと特定したフレームを一時的に保持してフラッシュ終了シーンを検出する必要がないため、符号化処理における遅延を回避することができる。
また、対象フレームの直前フレームとの相関性だけを用いて対象フレームがフラッシュシーンの終了を検出することができ、フラッシュシーンのフレームが連続するような場合でも、フラッシュシーンの特定を容易に行うことができる。
さらに、判定対象となるフレームとその前のフレームとの間で、まず輝度情報の相関性を判定し、所定の閾値を満たす場合にのみ色差情報の相関性を判定するようにする。また、輝度の相関性の判定において、輝度のフレーム間差分が一方的に明るくなった場合にのみ色差情報の相関性を判定してフラッシュシーンを特定するため、処理負担をあまり増大させずに正確なフラッシュフレームの検出が可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1に、本発明を実現するフラッシュシーン検出装置の構成例を示す。
フラッシュシーン検出装置1は、フラッシュフラグ判定部11、輝度情報演算部12、フレーム相関性判定部13、閾値設定部14、輝度情報比較部15、色差情報演算部16、色差情報比較部17、シーン判定部18、閾値記憶部19、および輝度情報記憶部110を備える。
フラッシュフラグ判定部11は、対象フレーム(フレーム#2)22の直前フレーム(フレーム#1)21に、フラッシュシーンを示すフラッシュフラグが設定されているか否かを判定する処理手段である。
輝度情報演算部12は、フレーム#2とフレーム#1のフレーム間の輝度差分を計算する処理手段である。
輝度情報演算部12は、フレーム#2とフレーム#1のフレーム間の輝度差分を算出し、フレーム間の相関性をみるために、相関性判定値としてフレーム間の輝度差分の絶対値和を計算する。また、フレーム#2が、フレーム#1に比べてどの程度明るくなっているかをみるために、フレーム#2とフレーム#1の同一位置にある輝度成分の差分を取得し、この輝度差分を加算して輝度差分の単純和(輝度差分単純和)を計算する。ここで、輝度差分を加算する場合に、フレーム#2の輝度成分がフレーム#1の輝度成分に比べて増加している画素(すなわち明るくなっていた画素)についての輝度差分だけを加算するようにしてもよい。フラッシュ光によりシーンに生じる陰影部分の影響を考慮するためである。
フレーム相関性判定部13は、輝度情報演算部12で計算された相関性判定値である輝度差分の絶対値和と所定の相関性判定閾値とを比較し、フレーム間の相関性の程度を判定する処理手段である。フレーム相関性判定部13は、輝度差分の絶対値和が相関性判定閾値を超過して相関性が低い場合に、フレーム#2がフレーム#1とは別のシーンであるかまたはフラッシュシーンであると疑い、閾値設定部14に通知する。一方、輝度差分の絶対値和が相関性判定閾値以下であって相関性が高い場合に、フレーム#2がフレーム#1と連続するシーンであると判断し、シーン判定部18に通知する。
閾値設定部14は、フレーム#1にフラッシュフラグが設定されていない場合に、輝度情報演算部12で計算された輝度差分の絶対値和の大きさにもとづいて、輝度相関判定閾値または色差相関判定閾値をそれぞれ設定し、フレーム#1にフラッシュフラグが設定されている場合に、輝度情報記憶部110に保持されていた輝度差分単純和情報にもとづいて、フラッシュシーン終了判定閾値を設定する処理手段である。
フレーム#2とフレーム#1の相関性の程度によって閾値を変えることにより、フラッシュシーンの判定感度が適切に調整されるようにするためである。
閾値設定部14は、フレーム相関性判定部13による相関性が比較的高い場合は輝度相関判定閾値が低くなるように設定する。例えば、閾値記憶部19に予め記憶しておいた複数の定数comstから輝度差分の絶対値和の大きさにもとづいて選択したものを用いて、以下のように決定する。
輝度相関判定閾値 = comst × 差分絶対値和
色差相関判定閾値 = comst × 差分絶対値和
輝度情報比較部15は、フレーム#1にフラッシュフラグが設定されていない場合に、輝度情報演算部12で計算されたフレーム間の輝度差分単純和の絶対値と輝度相関判定閾値とを比較し、フレーム#2がフラッシュシーンである可能性を判定し、またはフレーム#1にフラッシュフラグが設定されている場合に、輝度差分単純和の絶対値とフラッシュシーン終了判定閾値とを比較し、フレーム#2がフラッシュシーンから戻ったシーンである可能性を判定する処理手段である。
具体的には、輝度情報比較部15は、フレーム#1がフラッシュシーンでなければ、輝度差分単純和の絶対値と輝度相関判定閾値とを比較し、輝度差分単純和の絶対値が輝度相関判定閾値を超過した場合(すなわち一方的に明るくなっている場合)に、フレーム#2がフラッシュシーンである可能性が高いと判定し、色差情報演算部16に通知する。一方、輝度差分単純和の絶対値が輝度相関判定閾値以下である場合に、シーンの変わり目と特定し、シーン判定部18に通知する。
また、フレーム#1がフラッシュシーンであれば、輝度差分単純和の絶対値をフラッシュシーン終了判定閾値と比較し、輝度差分単純和の絶対値がフラッシュシーン終了判定閾値以上である場合(すなわち明るさがフラッシュシーン前に戻っている場合)に、フレーム#2はフラッシュシーンから戻ったシーンであると判定し、一方輝度差分単純和の絶対値がフラッシュシーン終了判定閾値未満である場合に、フラッシュシーンが連続していると判定し、シーン判定部18に通知する。
色差情報演算部16は、フレーム#2とフレーム#1の色差成分を取得し、フレーム間の色差差分絶対値和を計算する処理手段である。
色差情報比較部17は、色差差分絶対値和と色差相関判定閾値とを比較し、フレーム#2がフラッシュシーンであるか否かを判定する処理手段である。色差情報比較部17は、色差差分絶対値和が色差相関判定閾値以下である場合にフレーム#2がフラッシュシーンであると判定し、色差差分絶対値和が色差相関判定閾値を超過している場合にシーンの変わり目であると判定し、シーン判定部18に通知する。
シーン判定部18は、フレーム#2に対する判定結果を出力する処理手段である。シーン判定部18は、フレーム#2がフラッシュシーンであると通知された場合に、フラッシュフレームである旨を出力し、フレーム#2に対しフラッシュフラグを設定し、輝度差分単純和を、輝度情報記憶部110に記憶されている輝度差分単純和情報に加算して輝度差分単純和情報を更新する。また、シーン判定部18は、フレーム#2がフラッシュシーンから戻ったシーンであると通知された場合に、フラッシュフラグの設定を解除する。なお、シーンの変わり目であると通知された場合に、フラッシュフレームでない旨を出力してもよい。
閾値記憶部19は、輝度相関判定閾値、色差相関判定閾値、フラッシュシーン終了判定閾値、またはこれらの閾値を決定する所定の定数値を記憶する記憶部である。
輝度情報記憶部110は、以前の処理においてフラッシュシーンと特定されたフレームの輝度差分単純和の累計である輝度差分単純和情報を記憶する記憶手段である。
図2および図3に、本発明の処理の流れを示す。
フラッシュシーン検出装置1のフラッシュフラグ判定部11は、フラッシュフラグの設定をもとに、判定対象のフレーム#2の直前のフレーム#1がフラッシュシーンであるかどうかを判定する(ステップS10)。
直前のフレーム#1がフラッシュシーンでなければ、フレーム#2とフレーム#1とのフレーム間の相関性、フレーム間の輝度差分単純和、輝度差分絶対値和、色差差分絶対値和などを初期化し、所定のパラメータを設定するなどの更新を行う(ステップS11)。なお、ここで、所定のパラメータは、フレームのシーケンスごとに設定される任意の値であるが、以下の処理に直接関連しないので説明を省略する。
輝度情報演算部12は、フレーム間の相関性をチェックし、同時にフレーム間輝度差分を算出する(ステップS12)。具体的には、相関性判定値として、フレーム間(フレーム#2とフレーム#1)で同一位置にある輝度差分の絶対値和を計算し、相関性判定閾値と比較して相関性をチェックし、さらに、フレーム間(フレーム#2とフレーム#1)で同一位置にある輝度差分を加算して輝度差分単純和を計算する。
そして、輝度差分の絶対値和が相関性判定閾値を超過して相関性が低い場合(ステップS13でYESの場合)には、フレーム#2はフレーム#1との間にシーンの変わり目が存在するか、またはフレーム#2がフラッシュシーンである可能性が高いと判定し、ステップS14以降の処理を行う。一方、輝度差分の絶対値和が相関性判定閾値以下であって相関性が高い場合(ステップS13でNOの場合)に、フレーム#2はフレーム#1と連続し、フラッシュシーンである可能性はないので、連続シーンであると判定し(ステップS20)、シーン判定部18に通知して処理を終了する。
閾値設定部14は、ステップS12の処理で計算した輝度差分の絶対値和の大きさにもとづいて輝度相関判定閾値aまたは色差相関判定閾値bをそれぞれ設定する(ステップS14)。
輝度情報比較部15は、フレーム間の輝度差分単純和の絶対値と輝度相関判定閾値aとを比較し(ステップS15)、フレーム間の輝度差分単純和の絶対値が輝度相関判定閾値aを超過した場合に、フレーム#2がフラッシュシーンである可能性が高いと判定してステップS17の処理へ進み、輝度差分単純和の絶対値が輝度相関判定閾値a以下である場合に、シーンの変わり目と特定して、シーン判定部18に通知する(ステップS16)。
そして、色差情報演算部16は、フレーム#2とフレーム#1の色差成分を取得し、フレーム間の色差差分絶対値和を計算する(ステップS17)。
色差情報比較部17は、色差差分絶対値和が色差相関判定閾値b以下である場合(輝度が上がり、色差の変化が少ない場合)に(ステップS18)、フレーム#2がフラッシュシーンであると特定し、シーン判定部18は、通知を受けて、フラッシュフラグを設定する(ステップS19)。また、色差差分絶対値和が色差相関判定閾値bを超過している場合(輝度が上がり、色差の変化が大きい場合)に、シーンの変わり目であると特定し、シーン判定部18に通知する(ステップS16)。
一方、ステップS10の処理において、フラッシュフラグ判定部11が、直前のフレーム#1がフラッシュシーンであると判定すれば、フレーム#2とフレーム#1とのフレーム間の相関性、フレーム間の輝度差分単純和、輝度差分絶対値和、色差差分絶対値和などを初期化し、パラメータの更新として、シーン判定部18は、輝度差分単純和を輝度情報記憶部110の輝度差分単純和情報に加算して更新する(ステップS110)。
閾値設定部14は、フラッシュシーン終了閾値cとシーンチェンジ検出閾値dを設定し(ステップS111)、輝度情報演算部12は、フレーム間の輝度差分を加算して輝度差分単純和を計算する(ステップS112)。輝度情報比較部15は、輝度差分単純和の絶対値とフラッシュシーン終了閾値cとを比較し(ステップS113)、輝度差分単純和の絶対値がフラッシュシーン終了判定閾値c以上である場合に、色差情報演算部16は、フレーム#2とフレーム#1の色差成分を取得し、フレーム間の色差差分絶対値和を計算する(ステップS114)。色差情報比較部17は、色差差分絶対値和がシーンチェンジ検出閾値d以下である場合(輝度が下がり、色差の変化は少ない場合)に(ステップS115)、フレーム#2はフラッシュシーンから戻ったシーンであると特定し、シーン判定部18は、通知を受けて、フラッシュフラグを解除する(ステップS116)。また、色差差分絶対値和がシーンチェンジ検出閾値dを超過している場合(輝度が下がり、色差の変化が大きい場合)に、シーンの変わり目であると特定し、シーン判定部18に通知する(ステップS117)。
一方、輝度差分単純和の絶対値がフラッシュシーン終了判定閾値c未満である場合に(ステップS113)、色差情報演算部16は、フレーム#2とフレーム#1の色差成分を取得し、フレーム間の色差差分絶対値和を計算する(ステップS118)。色差情報比較部17は、色差差分絶対値和がシーンチェンジ検出閾値d以下である場合(輝度はフラッシュ前と比べて依然明るく、色差の変化は少ない場合)に(ステップS119)、フラッシュシーンが連続していると判定し、シーン判定部18に通知する(ステップS120)。また、色差差分絶対値和がシーンチェンジ検出閾値dを超過している場合に、シーンの変わり目であると特定し、シーン判定部18に通知する(ステップS117)。
フラッシュシーン検出装置1は、取得したフレームデータのシーケンスに従って、上記の処理ステップを繰り返し、シーン判定部18によって判定結果を出力する。
本発明の処理を、図4に示すように、映像ストリームの入力順に、フレーム#1、フレーム#2、フレーム#3、フレーム#4、…であり、フレーム#2がフラッシュシーンである場合を例として説明する。
(a)対象がフレーム#2である場合に、フラッシュフラグ判定部11は、フレーム#1のフラッシュフラグ設定の有無を調べて、フレーム#1がフラッシュシーンを示すフレーム(フラッシュフレーム)であるか否かを判定する。
輝度情報演算部12は、フレーム間(フレーム#2とフレーム#1)で同一位置にある輝度成分の差分絶対値和をとる。また、フレーム間で同一位置にある輝度成分の差分をとり、フレーム#2で輝度成分が増加している画素について差分を加算し、輝度差分単純和とする。
フレーム相関性判定部13は、差分絶対値和と相関性判定閾値とを比較する。フレーム#2とフレーム#1では、輝度成分が大きく異なるため、差分絶対値和が相関性判定閾値を超え、相関性が低いと判定される。
輝度情報比較部15は、輝度差分単純和の絶対値と閾値設定部14によって設定された輝度相関判定閾値とを比較する。フレーム#2は、輝度成分が高く、輝度差分単純和の絶対値が輝度相関判定閾値を超え、フラッシュシーンの可能性があると判定される。
そして、色差情報演算部16は、フレーム間の色差成分の差分の絶対値和を計算する。色差情報比較部17は、色差差分の絶対値和と閾値設定部14によって設定された色差相関判定閾値と比較する。フレーム#2とフレーム#1は、フラッシュ光の有無を除き同じシーンであり、色差差分の絶対値和は色差相関判定閾値以下であるため、フレーム#2は、フラッシュシーンであると判定される。シーン判定部18は、フレーム#2にフラッシュフラグを設定し、輝度差分単純和を、輝度情報記憶部110の輝度差分単純和情報に加算して更新する。
(b)対象がフレーム#3である場合に、フラッシュフラグ判定部11は、フレーム#2のフラッシュフラグ設定の有無を調べる。フレーム#2がフラッシュフレームであるか否かを判定する。また、輝度差分単純和情報を取得する。
輝度情報演算部12は、フレーム間(フレーム#3とフレーム#2)で同一位置にある輝度成分の差分をとり、フレーム#3で輝度成分が増加している画素について差分を加算し、輝度差分単純和とする。
輝度情報比較部15は、輝度差分単純和の絶対値と閾値設定部14によって設定されたフラッシュシーン終了判定閾値とを比較する。フレーム#3の輝度成分は通常のシーンであって、輝度差分単純和の絶対値がフレーム#2より低いため、輝度差分単純和の絶対値はフラッシュシーン終了閾値以上となり、フレーム#3は、フラッシュシーンから戻ったシーンの可能性ありと判定される。
色差情報演算部16は、フレーム#3とフレーム#2の色差成分を取得し、フレーム間の色差差分絶対値和を計算する。色差情報比較部17では、フレーム#3の色差差分は通常のシーンであってフレーム#2と相関性が高いため色差差分絶対値和がシーンチェンジ検出閾値d以下となりフラッシュシーンから戻ったシーンと判定される。シーン判定部18は、フレーム#2にフラッシュフラグの設定を解除する。
(c)対象がフレーム#4である場合に、フラッシュフラグ判定部11は、フレーム#3のフラッシュフラグ設定の有無を調べて、フレーム#3がフラッシュフレームではないと判定する。
輝度情報演算部12は、フレーム間(フレーム#4とフレーム#3)で同一位置にある輝度成分の差分絶対値和をとる。また、フレーム間で同一位置にある輝度成分の差分をとり、フレーム#4で輝度成分が増加している画素について差分を加算し、輝度差分単純和とする。
フレーム相関性判定部13は、差分絶対値和と相関性判定閾値とを比較する。フレーム#4とフレーム#3は、輝度成分がほぼ同じであるため、差分絶対値和が相関性判定閾値以下となって、相関性が高いと判定される。
本発明は、映像データのストリーム中のフレームがフラッシュシーンであるか否かを、その処理対象となるフレームの前のフレームとの関係を用いるだけで判定することができる。すなわち、図5に示すように、対象フレーム#nと直前フレーム#n−1との輝度相関性が低く、かつ色差相関性が高い場合に、対象フレーム#nをフラッシュシーンまたはフラッシュシーンからの戻りシーンと判定することができ、後フレーム#n+1との関係を用いないために、符号化処理を遅延させずに、精度のよい判定結果を得ることができるフラッシュシーン判定処理を実現することができる。
以上、本発明をその実施の形態により説明したが、本発明はその主旨の範囲において種々の変形が可能であることは当然である。また、本発明のフラッシュシーン検出装置1は半導体集積回路(IC)として実装することができる。
本発明の形態および実施例の特徴を列記すると以下のとおりである。
(付記1) フレーム間予測符号化を行う圧縮符号化処理における動画像のフレームからフラッシュ光によって撮影されたシーンのフレームを検出するフラッシュシーン検出方法であって、
対象フレームと該対象フレームの直前フレームのフレーム間の所定の相関性判定値を算出する相関性判定値演算過程と、
前記フレーム間の輝度差分を加算して輝度差分単純和とする輝度情報演算過程と、
前記相関性判定値が所定の相関性閾値を超過するか否かを判定するフレーム相関性判定過程と、
前記相関性判定値が前記相関性閾値を超過する場合に、前記輝度差分単純和の絶対値と所定の輝度相関判定閾値とを比較し、前記輝度差分単純和の絶対値が前記輝度相関判定閾値以上に増加しているか否かを判定する輝度情報比較過程と、
前記輝度差分単純和の絶対値が前記輝度相関判定閾値以上に増加している場合に、前記対象フレームと前記直前フレームとの色差差分を取得し、前記色差差分の絶対値を加算して色差差分絶対値和とする色差情報演算過程と、
前記色差差分絶対値和と所定の色差相関判定閾値とを比較し、前記色差差分絶対値和が前記色差相関判定閾値以内であるか否かを判定する色差情報比較過程と、
前記色差差分絶対値和が前記色差相関判定閾値以内である場合に、前記対象フレームをフラッシュフレームであると判定するシーン判定過程と
を備えることを特徴とするフラッシュシーン検出方法。
(付記2) 前記付記1記載のフラッシュシーン検出方法において、
前記直前フレームがフラッシュフレームであるか否かを判定するフラグ判定過程と、
前記直前フレームがフラッシュフレームである場合に、前記輝度差分単純和の絶対値と所定のフラッシュシーン終了判定閾値とを比較し、前記輝度差分単純和の絶対値が前記フラッシュシーン終了判定閾値以上であるか否かを判定する第2の輝度情報比較過程と、
前記輝度差分単純和の絶対値が前記フラッシュシーン終了判定閾値所定以上である場合に、前記対象フレームと前記直前フレームとの色差差分を取得し、前記色差差分の絶対値を加算して色差差分絶対値和とする第2の色差情報演算過程と、
前記色差差分絶対値和と所定のシーン変更検出閾値とを比較し、前記色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内であるか否かを判定する第2の色差情報比較過程とを備え、
前記シーン判定過程では、前記色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内である場合に、前記対象フレームをフラッシュシーンから戻ったシーンと判定する
ことを特徴とするフラッシュシーン検出方法。
(付記3) 前記付記1記載のフラッシュシーン検出方法において、
前記相関性判定値をもとに前記輝度相関判定閾値、または前記輝度相関判定閾値および色差相関判定閾値を設定する閾値設定過程を備える
ことを特徴とするフラッシュシーン検出方法。
(付記4) 前記付記1記載のフラッシュシーン検出方法において、
前記シーン判定過程では、前記フラッシュフラグが設定された対象フレームの輝度差分和を、前記輝度差分和情報に加算して更新し、
前記輝度情報比較過程では、前記輝度差分単純和情報を前記フラッシュシーン終了判定閾値として用いる
ことを特徴とするフラッシュシーン検出方法。
(付記5) 前記付記1記載のフラッシュシーン検出方法において、
前記輝度情報演算過程では、前記フレーム間の相関性判定値として、前記フレーム間の輝度差分の絶対値和を算出し、
前記フレーム相関性判定過程では、前記直前フレームがフラッシュフレームである場合に、前記輝度差分の絶対値和が所定の相関性閾値を超過するか否かを判定する
ことを特徴とするフラッシュシーン検出方法。
(付記6) 前記付記1記載のフラッシュシーン検出方法において、
前記輝度情報演算過程では、前記輝度差分を加算する場合に、前記対象フレームでの輝度差分が前記直前フレームでの同一位置にある輝度成分から増加している画素についての輝度差分のみを加算する
ことを特徴とするフラッシュシーン検出方法。
(付記7) フレーム間予測符号化を行う圧縮符号化処理における動画像のフレームからフラッシュ光によって撮影されたシーンのフレームを検出するフラッシュシーン検出装置であって、
対象フレームと該対象フレームの直前フレームのフレーム間の所定の相関性判定値を算出する相関性判定値演算手段と、
前記フレーム間の輝度差分を加算して輝度差分単純和とする輝度情報演算手段と、
前記相関性判定値が所定の相関性閾値を超過するか否かを判定するフレーム相関性判定手段と、
前記相関性判定値が前記相関性閾値を超過する場合に、前記輝度差分単純和の絶対値と所定の輝度相関判定閾値とを比較し、前記輝度差分単純和の絶対値が前記輝度相関判定閾値以上に増加しているか否かを判定する輝度情報比較手段と、
前記輝度差分単純和の絶対値が前記輝度相関判定閾値以上に増加している場合に、前記対象フレームと前記直前フレームとの色差差分を取得し、前記色差差分の絶対値を加算して色差差分絶対値和とする色差情報演算手段と、
前記色差差分絶対値和と所定の色差相関判定閾値とを比較し、前記色差差分絶対値和が前記色差相関判定閾値以内であるか否かを判定する色差情報比較手段と、
前記色差差分絶対値和が前記色差相関判定閾値以内である場合に、前記対象フレームをフラッシュフレームであると判定するシーン判定手段とを備える
ことを特徴とするフラッシュシーン検出装置。
(付記8) コンピュータを、フレーム間予測符号化を行う圧縮符号化処理における動画像のフレームからフラッシュ光によって撮影されたシーンのフレームを検出するフラッシュシーン検出装置として機能させるためのプログラムであって、
対象フレームと該対象フレームの直前フレームのフレーム間の所定の相関性判定値を算出する相関性判定値演算手段と、
前記フレーム間の輝度差分を加算して輝度差分単純和とする輝度情報演算手段と、
前記相関性判定値が所定の相関性閾値を超過するか否かを判定するフレーム相関性判定手段と、
前記相関性判定値が前記相関性閾値を超過する場合に、前記輝度差分単純和の絶対値と所定の輝度相関判定閾値とを比較し、前記輝度差分単純和の絶対値が前記輝度相関判定閾値以上に増加しているか否かを判定する輝度情報比較手段と、
前記輝度差分単純和の絶対値が前記輝度相関判定閾値以上に増加している場合に、前記対象フレームと前記直前フレームとの色差差分を取得し、前記色差差分の絶対値を加算して色差差分絶対値和とする色差情報演算手段と、
前記色差差分絶対値和と所定の色差相関判定閾値とを比較し、前記色差差分絶対値和が前記色差相関判定閾値以内であるか否かを判定する色差情報比較手段と、
前記色差差分絶対値和が前記色差相関判定閾値以内である場合に、前記対象フレームをフラッシュフレームであると判定するシーン判定手段と
を備える処理装置として機能させるためのフラッシュシーン検出プログラム。
本発明の実施の形態における構成例を示す図である。 本発明の処理の流れを示す図である。 本発明の処理の流れを示す図である。 本発明の処理をフレーム#1〜#4を用いて説明するための図である。 本発明における対象フレームと直前フレームとの関係を説明するための図である。 従来技術を説明するための図である。
符号の説明
1 フラッシュシーン検出装置
11 フラッシュフラグ判定部
12 輝度情報演算部
13 フレーム相関性判定部
14 閾値設定部
15 輝度情報比較部
16 色差情報演算部
17 色差情報比較部
18 シーン判定部
21 直前のフレームデータ(フレーム#1)
22 対象のフレームデータ(フレーム#2)

Claims (5)

  1. フレーム間予測符号化を行う圧縮符号化処理における動画像のフレームからフラッシュ光によって撮影されたシーンのフレームを検出するフラッシュシーン検出方法であって、
    対象フレームの直前フレームに、フラッシュフレームを示すフラッシュフラグが付与されている場合に、前記直前フレームをフラッシュフレームと判定するフラグ判定過程と、
    前記直前フレームがフラッシュフレームではない場合に、前記対象フレームと前記直前フレームのフレーム間の所定の相関性判定値を算出する相関性判定値演算過程と、
    前記フレーム間の輝度差分を加算して輝度差分単純和とする輝度情報演算過程と、
    前記相関性判定値が所定の相関性閾値を超過するか否かを判定するフレーム相関性判定過程と、
    前記相関性判定値が前記相関性閾値を超過する場合に、前記輝度差分単純和の絶対値と所定の輝度相関判定閾値とを比較し、前記輝度差分単純和の絶対値が前記輝度相関判定閾値以上に増加しているか否かを判定する輝度情報比較過程と、
    前記輝度差分単純和の絶対値が前記輝度相関判定閾値以上に増加している場合に、前記対象フレームと前記直前フレームとの色差差分を取得し、前記色差差分の絶対値を加算して色差差分絶対値和とする色差情報演算過程と、
    前記色差情報演算過程で算出された色差差分絶対値和と所定の色差相関判定閾値とを比較し、前記色差差分絶対値和が前記色差相関判定閾値以内であるか否かを判定する色差情報比較過程と、
    前記色差差分絶対値和が前記色差相関判定閾値以内である場合に、前記対象フレームをフラッシュフレームであると判定し、前記判定した対象フレームにフラッシュフラグを付与するシーン判定過程と、
    前記直前フレームがフラッシュフレームである場合に、前記輝度差分単純和の絶対値と所定のフラッシュシーン終了判定閾値とを比較し、前記輝度差分単純和の絶対値が前記フラッシュシーン終了判定閾値以上であるか否かを判定する第2の輝度情報比較過程と、
    前記輝度差分単純和の絶対値が前記フラッシュシーン終了判定閾値以上であるときは、前記対象フレームと前記直前フレームとの色差差分を取得し、前記色差差分の絶対値を加算して第2の色差差分絶対値和とする第2の色差情報演算過程と、
    前記第2の色差差分絶対値和と所定のシーン変更検出閾値とを比較し、前記第2の色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内であるか否かを判定する第2の色差情報比較過程と、
    前記第2の色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内ではない場合に、前記対象フレームをフラッシュシーンと判定してフラッシュフラグを付与する処理を行い、前記第2の色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内である場合に、前記対象フレームをフラッシュシーンから戻ったシーンと判定する処理を行う第2のシーン判定過程とを
    備えることを特徴とするフラッシュシーン検出方法。
  2. 請求項1記載のフラッシュシーン検出方法において、
    前記相関性判定値をもとに前記輝度相関判定閾値、または前記輝度相関判定閾値および色差相関判定閾値を設定する閾値設定過程を備える
    ことを特徴とするフラッシュシーン検出方法。
  3. 請求項1記載のフラッシュシーン検出方法において、
    前記輝度情報演算過程では、前記輝度差分を加算する場合に、前記対象フレームでの輝度差分が前記直前フレームでの同一位置にある輝度成分から増加している画素についての輝度差分のみを加算する
    ことを特徴とするフラッシュシーン検出方法。
  4. フレーム間予測符号化を行う圧縮符号化処理における動画像のフレームからフラッシュ光によって撮影されたシーンのフレームを検出するフラッシュシーン検出装置であって、
    対象フレームの直前フレームに、フラッシュフレームを示すフラッシュフラグが付与されている場合に、前記直前フレームをフラッシュフレームと判定するフラグ判定手段と、
    記フレーム間の輝度差分を加算して輝度差分単純和とする輝度情報演算手段と、
    前記直前フレームがフラッシュフレームではない場合に、前記対象フレームと該対象フレームの直前フレームのフレーム間の所定の相関性判定値を算出して、前記算出した相関性判定値が所定の相関性閾値を超過するか否かを判定するフレーム相関性判定手段と、
    前記直前フレームがフラッシュフレームではなく、かつ前記相関性判定値が前記相関性閾値を超過する場合に、前記輝度差分単純和の絶対値と所定の輝度相関判定閾値とを比較し、前記輝度差分単純和の絶対値が前記輝度相関判定閾値以上に増加しているか否かを判定する処理と、前記直前フレームがフラッシュフレームである場合に、前記輝度差分単純和の絶対値と所定のフラッシュシーン終了判定閾値とを比較し、前記輝度差分単純和の絶対値が前記フラッシュシーン終了判定閾値以上であるか否かを判定する処理とを行う輝度情報比較手段と、
    前記直前フレームがフラッシュフレームではなく、かつ前記輝度差分単純和の絶対値が前記輝度相関判定閾値以上に増加している場合に前記対象フレームと前記直前フレームとの色差差分を取得し、前記色差差分の絶対値を加算して第1の色差差分絶対値和とする処理と、前記直前フレームがフラッシュフレームであり、前記輝度差分単純和の絶対値が前記フラッシュシーン終了判定閾値以上である場合に、前記対象フレームと前記直前フレームとの色差差分を取得し、前記色差差分の絶対値を加算して第2の色差差分絶対値和とする色差情報演算手段と、
    前記第1の色差差分絶対値和と所定の色差相関判定閾値とを比較し、前記第1の色差差分絶対値和が前記色差相関判定閾値以内であるか否かを判定する処理と、前記第2の色差差分絶対値和と所定のシーン変更検出閾値とを比較し、前記第2の色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内であるか否かを判定する処理とを行う色差情報比較手段と、
    前記第1の色差差分絶対値和が前記色差相関判定閾値以内である場合に、前記対象フレームをフラッシュフレームであると判定し、前記判定した対象フレームにフラッシュフラグを付与する処理と、前記第2の色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内ではない場合に、前記対象フレームをフラッシュシーンと判定してフラッシュフラグを付与する処理と、前記第2の色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内である場合に、前記対象フレームをフラッシュシーンから戻ったシーンと判定する処理とを行うシーン判定手段とを
    備えることを特徴とするフラッシュシーン検出装置。
  5. フレーム間予測符号化を行う圧縮符号化処理における動画像のフレームからフラッシュ光によって撮影されたシーンのフレームを検出するために、コンピュータを、
    対象フレームの直前フレームに、フラッシュフレームを示すフラッシュフラグが付与されている場合に、前記直前フレームをフラッシュフレームと判定するフラグ判定手段と、
    前記フレーム間の輝度差分を加算して輝度差分単純和とする輝度情報演算手段と、
    前記直前フレームがフラッシュフレームではない場合に、前記対象フレームと該対象フレームの直前フレームのフレーム間の所定の相関性判定値を算出して、前記算出した相関性判定値が所定の相関性閾値を超過するか否かを判定するフレーム相関性判定手段と、
    前記直前フレームがフラッシュフレームではなく、かつ前記相関性判定値が前記相関性閾値を超過する場合に、前記輝度差分単純和の絶対値と所定の輝度相関判定閾値とを比較し、前記輝度差分単純和の絶対値が前記輝度相関判定閾値以上に増加しているか否かを判定する処理と、前記直前フレームがフラッシュフレームである場合に、前記輝度差分単純和の絶対値と所定のフラッシュシーン終了判定閾値とを比較し、前記輝度差分単純和の絶対値が前記フラッシュシーン終了判定閾値以上であるか否かを判定する処理とを行う輝度情報比較手段と、
    前記直前フレームがフラッシュフレームではなく、かつ前記輝度差分単純和の絶対値が前記輝度相関判定閾値以上に増加している場合に、前記対象フレームと前記直前フレームとの色差差分を取得し、前記色差差分の絶対値を加算して第1の色差差分絶対値和とする処理と、前記直前フレームがフラッシュフレームであり、前記輝度差分単純和の絶対値が前記フラッシュシーン終了判定閾値以上である場合に、前記対象フレームと前記直前フレームとの色差差分を取得し、前記色差差分の絶対値を加算して第2の色差差分絶対値和とする色差情報演算手段と、
    前記第1の色差差分絶対値和と所定の色差相関判定閾値とを比較し、前記第1の色差差分絶対値和が前記色差相関判定閾値以内であるか否かを判定する処理と、前記第2の色差差分絶対値和と所定のシーン変更検出閾値とを比較し、前記第2の色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内であるか否かを判定する処理とを行う色差情報比較手段と、
    前記第1の色差差分絶対値和が前記色差相関判定閾値以内である場合に、前記対象フレームをフラッシュフレームであると判定し、前記判定した対象フレームにフラッシュフラグを付与する処理と、前記第2の色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内ではない場合に、前記対象フレームをフラッシュシーンと判定してフラッシュフラグを付与する処理と、前記第2の色差差分絶対値和が前記シーン変更検出閾値以内である場合に、前記対象フレームをフラッシュシーンから戻ったシーンと判定する処理とを行うシーン判定手段として機能させる
    ことを特徴とするフラッシュシーン検出プログラム。
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