JP4477312B2 - 通信装置、基地局、移動端末及びデータ伝送システム - Google Patents
通信装置、基地局、移動端末及びデータ伝送システム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置、基地局、移動端末及びデータ伝送システムに係り、詳細には、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)変調方式に対応した空間分割多重信号送受信装置、HiSWANのような集中制御方式のデータ伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に無線システムでは、電波が複数の伝播経路(マルチパス)を通って受信機に到達した場合に、異なる伝播経路の信号同士が干渉し、受信信号レベルが変動するフェージングと呼ばれる現象が発生する。
【0003】
特に、マイクロ波帯を使用する無線LAN(Local Area Network)では、屋内等の多数のマルチパスが発生し易い場所で使用した場合に、受信信号帯域内の特定の周波数のみ受信レベルが低下する周波数選択性フェージングが発生し易い。
【0004】
このような環境下で、一般的なシングルキャリア方式の変調方式を、無線システムに採用した場合、周波数選択性フェージングにより、受信信号の品質が大きく劣化する。このため、特許文献1及び2には、周波数選択性フェージングの発生し易い環境下での使用を想定した無線LANでは、周波数選択性フェージングへの耐性の高い、マルチキャリア変調方式の1つであるOFDM変調方式が採用されている。
【0005】
OFDM変調は、一般には、周波数領域の複数のサブキャリアのそれぞれを比較的低レートで16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの一次変調を加え、二次変調にOFDMを使用して、一次変調を加えられた周波数領域情報をIFFT(Inverse Fast Fourier Transform:高速逆フーリエ変換)することにより得られる時間領域信号波形を伝送し、総合的に高レートの伝送容量を実現する。
【0006】
また、ARIB-STD T70として標準化されているプロトコルは、無線アクセス制御方式としてTDMA(Time Division Multiple Access)、無線変調方式としてOFDM変調を採用している。このプロトコルに基づいたシステムとしてHiSWANaシステムがある。
【0007】
近年の携帯型情報端末の普及にともない、HiSWANaを始めとする携帯型情報端末を対象とした半径100m程度のサービスエリアの小規模無線通信システムが、提案、検討されている。
【0008】
HiSWANaシステムは、基地局(Access Point:以後APと呼ぶ)と、前記APがカバーする無線セル内の複数の移動端末(Mobil Terminal:以後MTと呼ぶ)から構成され、前記MTに対する通信チャネル、通信時間等の割り当て等の通信制御を、APが制御する集中制御方式の通信システムの一つである。
【0009】
HiSWANaシステムは、無線アクセス制御方式としてTDMAを採用しており、フレームフォーマットの概略は図13のように示されるが、このフレームのことをMAC(Media Access Control)フレームと呼ぶ。図13は、フレームフォーマットの一例を示す図であり、1フレームは、報知チャネルであるBCH、フレームチャネルであるFCH、アクセスアクナリッジメントチャネルであるACH、ダウンリンクフェーズ、アップリンクフェーズ、ランダムアクセスチャネルであるRCHから構成される。図13に示す各チャネルのことを物理チャネルと呼ぶ。無線変調方式としてフェージングへの耐性の強いOFDM(Orthgonal Frequency Division Multiplexing)を採用し、APは無線アクセス制御方式のTDMAに則ってセル内に存在する各MTの要求に応じて通信時間スロットの割当を行う。
【0010】
図14は、OFDM変調のみに対応したAP及びMTから構成されるHiSWAN無線セル構成の一例を示す図である。
図14において、無線セル300の中にOFDM変調方式にのみ対応したAP301が配置され、前記無線セル内に位置するOFDM変調方式にのみ対応可能なMT302〜304が、前記APとの間で通信する。
【0011】
図14を例にして、HiSWANaシステムにおける通信手順について説明する。AP301は、物理チャネルBCHで論理チャネルBCCH(Broadcast Control CHannel:報知制御チャネル)を送信するが、BCCHは前記APの通信サービスをうける全MT(MT302〜304)に報知する共通情報であり、AP識別子やAP出力レベルなどの情報が含まれている。
【0012】
AP301が物理チャネルFCHで送信するFCCH(Frame Control CHannel:フレーム制御チャネル)は、このMACフレームの構成を示すもので、ダウンリンクフェーズやアップリンクフェーズにおいて、各MTに割り当てられているTDMAにおける通信時間スロットが始まる位置や区間の情報が含まれている。ダウンリンクフェーズはAPからMTの方向へのデータ伝送のための時間領域、アップリンクフェーズはMTからAPの方向へのデータ伝送のための時間領域を示す。
【0013】
MT302〜304のそれぞれは、AP301が送信する報知制御情報を受信可能であるので、AP301からMT毎に識別子(MAC-IDentifier)が割り当てられ、認証などの手順を経て、AP301と通信可能な状態になる。各MTがダウンリンクフェーズ、アップリンクフェーズにおいて通信時間スロットを確保したい場合、各MTは各々にAP301と交渉し、必要とする通信時間スロット長を確保するが、この確保された通信時間をコネクションと呼び、通信時間を確保するための一連の手続きをコネクションを確立するという。また、一度確保した通信時間スロットを、拡張したり縮小したりするためにAP301と各MTとの間で交渉する手続きをコネクション変更ということにする。
【0014】
前記コネクション確立を始めとする各種交渉手続きでは、APとMTの間で、ダウンリンクフェーズやアップリンクフェーズを使って、DCCH(Dedicated Control CHannel)やLCCH(Link Control CHannel)などの論理チャネルに含まれる論理メッセージがやりとりされる。また、無線リンクを構成する上での基本的な情報であるRLC(Radio Link Control)情報はダウンリンクフェーズで論理チャネルRBCH(Radio link control Broadcast CHannel)を使用して、APから全MTに報知される。
【0015】
しかし、HiSWANのような集中制御方式の通信システムには、サービスセル(無線セル)の小型化、細分化による面的展開の限界と、限られた使用チャネル数(HiSWANaは、現在のところ4チャネル)を考慮した場合、早晩、サービス利用者の増加にともない、「一つの無線セルのAP下に存在するMT数が増加し、一つのMTに割当可能な通信時間スロット長が減少し、1MTあたりの伝送容量が低下する」と言う問題点が発生することが予想された。
【0016】
図15は、OFDM技術によるフレームスケジューリングの一例を示す図であり、HiSWANaシステムのダウンリンクフェーズに新たにコネクションが確立された場合の、フレーム構成の変化のイメージ図を表現している。なお、簡易化のため、フレームはダウンリンクフェーズとアップリンクフェーズのみを図示している。また、各コネクションには、識別のためにDLCC-ID(Data Link Control Connection IDentification)が割り当てられる。
【0017】
通常のOFDM変調のフレーム構成で、ダウンリンクフェーズにおいて、2つのコネクションDLCC-ID1(例えば、MT302のためのコネクションとする)とDLCC-ID2(例えば、MT303のためのコネクションとする)がダウンリンクフェーズの通信時間スロットを占有している図15(a)から、図15(b)に示すように、3つ目のコネクションDLCC-ID3(例えば、MT304のためのコネクションとする)が通信時間スロットを獲得する場合、DLCC-ID1とDLCC-ID2が使用している時間スロットの一部を手放してDLCC-ID3に分け与えることが必要となり、結果的にDLCC-ID1とDLCC-ID2の伝送容量は落ちることになる。
【0018】
上述したHiSWANa等の集中制御方式の通信システムにおける問題点を解決する方法として、空間分割多重(Space Division Multiplexing:以後、SDMと呼ぶ)技術を通信システムに適用することが検討されている。
【0019】
SDMは、n(nは、n≧2の自然数)個の送信アンテナを備え、送信ktx(ktxは、n≧ktx≧1の自然数)個及び受信krx(krxは、n≧krx≧ktxの自然数)個のアンテナを使って、k1種類(k1は、ktx≧k1≧1の自然数)のデータを、同時に1つの周波数チャネルC1を用いて情報データの伝送を行う送信機と、送信機から送られてきた信号をktx個以上のアンテナで受信し、空間的に多重されたk1種類のデータを分離する受信機から構成されたシステムで、同一伝送チャネルを同時間に、空間分割して利用できることを特徴としている。
【0020】
以下にSDMの送信器が送信するパケットのフォーマットの一例と、受信器における復調方法の一例を用いて、SDMについて簡単に説明する。
送受信装置とも2つのアンテナを持つと仮定し(ktx=2, krx=2)、送受信されるデータ系列も2(k1=2)であるとする。また、データの変調方式はどのようなものでも可能であるが、ここでは5GHz帯で仕様化が決められているOFDM変調方式を仮定し、この変調技術をSDM-OFDMと呼ぶことにする。
【0021】
図16は、SDM-OFDMシステムのアンテナ構成の一例を示す図である。図16の送受信装置において、送信装置のアンテナTxAnt_Aから送信されたデータTx(A)は伝播路H11を通り、受信装置のアンテナRxAnt_Aで受信され、また、送信装置のアンテナTxAnt_Bから送信されたデータTx(B)は伝播路H21を通り、受信装置のアンテナRxAnt_Aで同じく受信される。これらの合成された受信されたデータをRx(A)とする。同様に、RxAnt_Bでも、伝播路H12、あるいはH22を通った送信データの合成波が受信される。これをRx(B)とする。これらを、行列式を用いて表わすと次式(1)のようになる。
【0022】
【数1】
【0023】
ここで、伝播路H11〜H22がなんらかの手段で受信装置において明確になれば、Rx(A)及びRx(B)から、送信データTx(A)並びにTx(B)が求められる。H11〜H22で示される行列式をH(以下、伝播路行列と呼ぶ)、その逆行列をH-1とすると、送信データTx(A)、Tx(B)は次式(2)のように求められる。
【0024】
【数2】
【0025】
また、この伝播路行列を求める方法は、データ伝送に先立ち送信装置から既知のデータを受信装置に伝送することで求めることが可能である。この既知のデータを伝播路測定用プリアンブルと定義する。例えば、送信装置からバーストの先頭で、伝播路測定用プリアンブルとして、TxAnt_Aからa、aというデータを送信し、TxAnt_Bからa、−aを送信する。
【0026】
図17は、SDM-OFDMのパケットフォーマットの一例を示す図であり、バースト送信時のフォーマットを示す。
上記送信装置からバーストの先頭で、伝播路測定用プリアンブルとして、TxAnt_Aからa、aというデータを送信し、TxAnt_Bからa、−aを送信した時、受信装置では、伝播路Hを通って送信装置の各アンテナから送信されたデータが重畳され受信される。この受信されたデータのうちRxAnt_Aで受信されたデータをr1、r2、RxAnt_Bで受信されたデータをr3、r4とすると、次の行列式(3)が成立する。
【0027】
【数3】
【0028】
r1からr4は受信装置での受信データであり、aはあらかじめ既知のパイロット信号であるので、上記式(3)より伝播路行列Hは次式(4)として求めることが可能となる。
【0029】
【数4】
【0030】
但し、最初の前提で変調方式をOFDMとしているとから、上記式(4)で示される伝播路行列Hは、OFDMの各サブキャリア毎に求められなければならない。
【0031】
無線セル構成のイメージ図を前記図14に示したように、無線セル300の中にOFDM変調方式にのみ対応したAP301が配置され、前記無線セル内に位置するOFDM変調方式にのみ対応可能なMT302〜304が、前記APとの間で通信する。
【0032】
図18は、SDM-OFDM技術によるフレームスケジューリングの一例を示す図であり、SDM-OFDM変調技術を組み込んだHiSWANaシステムにおいて、ダウンリンクフェーズに新たにコネクションが確立された場合の、フレーム構成の変化のイメージ図を示す。
【0033】
図18(a)は、変化前のSDM-OFDM変調のフレーム構成であり、DLCC-ID1とDLCC-ID2に相当する信号系列が、アンテナ1からのみ送信されている場合を示す。
図18(a)のフレーム構成に新たにDLCC-ID3に相当するコネクションが加わる場合、図18(b)に示すようにDLCC-ID1に相当するコネクションをSDM-OFDM変調すれば、各々のコネクションの伝送容量は落ちない。
また、図18(c)のように異なるDLCC-IDであるDLCC-ID1とDLCC-ID3の信号系列をSDM-OFDM変調しても、各々のコネクションの伝送容量は落ちない。
【0034】
以上述べたように、無線変調技術として空間分割多重技術を応用したSDM-OFDM技術によれば、送信アンテナ本数に比例して伝送容量を増大することが可能である。端末がSDM-OFDM変調技術に対応することで、1端末あたりの伝送容量の減少を食い止めることが可能である。
【0035】
【特許文献1】
特開2002−9735号
【特許文献2】
特開2002−374224号
【0036】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来のHiSWANaシステムにあっては、HiSWANaシステムにSDM-OFDM変調技術に対応した無線機器が加入した場合、従来のOFDM技術のみに対応した無線機器が混在することになり、互いが互いの無線変調技術を区別することができない問題点が生じる。以下、具体的に問題点について述べる。
【0037】
今後、HiSWANaシステムは、サービスの初期段階では、前記図14に示すようにまずOFDM変調方式のみに対応したAP及びMTでシステムが構成され、その後にOFDM及びSDM-OFDM両変調方式に対応するAP及びMTが市場に現れてHiSWANシステムの中に入り込んでくることが考えられる。その結果、後述する図3及び図4に示すようにHiSWANaシステムの中にOFDM変調方式にのみ対応可能なAP及びMTと、SDM-OFDM変調方式にも対応したAP及びMTが混在することが考えられ、1MACフレーム中にOFDM信号とSDM-OFDM信号が混在することになる。
【0038】
HiSWANaシステムのプロトコルは、電波産業会でARIB-STD−T70として標準化されている。しかし、ARIB-STD−T70は、OFDM変調方式のみに対応したAP及びMTを対象としたものであり、SDM-OFDMに対応したAP及びMTと、SDM-OFDMに対応していないAP及びMTを見分けることができない。
【0039】
また、HiSWANa無線セル内にSDM-OFDMに対応したAP及びMTと、対応していないAP及びMTが混在した場合に、個々のAP及びMTは受信したデータ系列がOFDM変調された信号であるか、SDM-OFDM変調された信号であるかが区別できないという問題点が生じる。
【0040】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、OFDM変調信号と、SDM-OFDM変調信号の識別を容易としたデータ構成を実現することができる通信装置、基地局、移動端末及びデータ伝送システムを提供することを目的とする。
【0041】
また、本発明は、ARIB-STD T70で規定されている物理メッセージフォーマット及び論理メッセージフォーマットを変更せずに、SDM-OFDM変調技術への対応の可否を表明することができ、コネクション確立時、コネクション変更時にSDM-OFDM変調を要求することができる通信装置、基地局、移動端末及びデータ伝送システムを提供することを目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】
本発明の通信装置は、n(nは、n≧2の自然数)個のアンテナを備え、ktx(ktxは、n≧ktx≧1の自然数)個のアンテナを使って、k1(k1は、ktx≧k1≧1の自然数)種類のデータを、同時に1つの周波数チャネルC1を用いてデータの伝送を行う空間分割多重信号通信装置であって、
前記チャネルC1で伝送するデータに、該チャネルC1で伝送する送信データの種類k1を、空間分割多重信号情報として載せて送信する送信手段を備えることを特徴としている。
【0043】
本発明の通信装置は、n(nは、n≧2の自然数)個のアンテナを備え、ktx(ktxは、n≧ktx≧1の自然数)個のアンテナを使って、k1(k1は、ktx≧k1≧1の自然数)種類のデータを、同時に1つの周波数チャネルC1を用いてデータの伝送を行う空間分割多重信号通信装置からの送信信号を受信する通信装置であって、受信した空間分割多重信号情報から、受信に使用するアンテナ数 krx(krxは、n≧krx≧ktxの自然数)を決定する決定手段と、受信したk1種類のデータを復調する復調手段とを備えることを特徴としている。
【0044】
本発明の通信装置は、データ送信に使用するアンテナ数がktx2(ktx2は、n≧ktx2≧1の自然数)である通信装置であって、送信データの種類k2(k2は、ktx2≧k2≧1の自然数)が、受信側にとって既知の条件であるデータ伝送を行う領域D1を設け、前記領域D1に、該領域D1以外の領域での空間分割多重信号情報を、載せて送信する手段を備えることを特徴としている。
【0045】
また、データの送受信が、基地局(AP)により集中制御されるフレーム構成で行われるものであってもよい。
より好ましい具体的な態様として、前記データ伝送には、OFDM変調方式を用いる。
前記種類k2は、k2=1であってもよい。
【0046】
また、HiSWANa、あるいはARIB STD−T70で規定される、報知制御チャネルであるBCCH(Broadcast Control CHannel)部分を、前記領域D1として使用するものであってもよい。
【0047】
また、HiSWANa、あるいはARIB STD−T70で規定される、報知情報の一つであるRLC(Radio Link Control)報知チャネルのRBCH(RLC Broadcast CHannel)部分を、前記D1として使用するものであってもよい。
【0048】
また、HiSWANa、あるいはARIB STD−T70で規定される、個別制御チャネルであるDCCH(Dedicated Control CHannel)部分を、前記領域D1として使用するものであってもよい。
【0049】
より好ましい具体的な態様として、通信のために帯域を確保することをコネクション確立するといい、確立されたコネクションの識別子をDLCC-ID(コネクションID)と定義し、コネクションの占有帯域などを定義する部分をコネクション品質要求フィールドと定義するとき、前記DCCHに含まれる論理メッセージ内に記述される確立するコネクション数(# of DUCs)に関し、その値が0である場合に、前記DCCHを受信する空間分割多重信号送受信装置は異なるDLCC-IDを持つコネクションを空間多重するとみなし、一方、前記DCCHを受信する非空間分割多重信号送受信装置はコネクションを確立しないとみなすものである。
【0050】
より好ましい具体的な態様として、前記DCCHに含まれる論理メッセージ内に記述される確立するコネクション数(# of DUCs)に関し、その値が1である場合に、前記DCCHを受信する空間分割多重信号送受信装置は同一のDLCC-IDを持つコネクションを空間多重するとみなし、一方、前記DCCHを受信する非空間分割多重信号送受信装置は非空間分割多重信号のコネクションとみなすものである。
【0051】
より好ましい具体的な態様として、前記DCCHに含まれる論理メッセージ内に記述される確立するコネクション数(# of DUCs)に関わらず、前記論理メッセージのコネクション品質要求フィールドの内容がヌル(Null)になるまで、読み出すものである。
【0052】
より好ましい具体的な態様として、前記DCCHに含まれる論理メッセージ内に記述されるコネクション品質要求の個数を、空間分割多重における空間多重数とみなすものである。
【0053】
より好ましい具体的な態様として、複数のアンテナからデータを送受信する場合、前記DCCHに含まれる論理メッセージに書き込まれた前記コネクション品質要求に対応する送受信データの順番と送受信アンテナを対応付けることを特徴とする請求項4乃至15のいずれか一項に記載のデータ伝送システム。ものであってもよい。
【0054】
より好ましい具体的な態様として、内部に前記DLCC-IDと前記空間多重数の対応を示すテーブルを保持し、DLCC-IDと空間多重数の関係が記述された前記DCCHなどに含まれる論理メッセージをやりとりをする都度にテーブルを更新するものである。
【0055】
より好ましい具体的な態様として、HiSWANa、あるいはARIB STD−T70で規定される、フレーム制御チャネルであるFCCH(Frame Control CHannel)部分を、前記領域D1として使用するものである。
【0056】
本発明の基地局は、n(nは、n≧2の自然数)個のアンテナを備え、ktx(ktxは、n≧ktx≧1の自然数)個のアンテナを使って、k1(k1は、ktx≧k1≧1の自然数)種類のデータを、同時に1つの周波数チャネルC1を用いてデータの伝送を行う空間分割多重信号送信装置と、前記送信装置からの送信信号を受信する受信装置とを含んで構成される基地局(AP)であって、前記送信装置及び/又は前記受信装置は、請求項1乃至16のいずれか一項に記載の通信装置であることを特徴としている。
【0057】
本発明の移動端末は、n(nは、n≧2の自然数)個のアンテナを備え、ktx(ktxは、n≧ktx≧1の自然数)個のアンテナを使って、k1(k1は、ktx≧k1≧1の自然数)種類のデータを、同時に1つの周波数チャネルC1を用いてデータの伝送を行う空間分割多重信号送信装置と、前記送信装置からの送信信号を受信する受信装置とから構成される移動端末(MT)であって、前記送信装置及び/又は前記受信装置は、請求項1乃至16のいずれか一項に記載の通信装置であることを特徴としている。
【0058】
本発明のデータ伝送システムは、n(nは、n≧2の自然数)個のアンテナを備え、ktx(ktxは、n≧ktx≧1の自然数)個のアンテナを使って、k1(k1は、ktx≧k1≧1の自然数)種類のデータを、同時に1つの周波数チャネルC1を用いてデータの伝送を行う空間分割多重信号通信装置を含んで構成される基地局(AP)と、前記通信装置から構成される移動端末(MT)とを備えるデータ伝送システムであって、前記チャネルC1で伝送するデータに、該チャネルC1で伝送する送信データの種類k1を、空間分割多重信号情報として載せて送信する送信手段を備えることを特徴としている。
【0059】
また、本発明のデータ伝送システムは、n(nは、n≧2の自然数)個のアンテナを備え、ktx(ktxは、n≧ktx≧1の自然数)個のアンテナを使って、k1(k1は、ktx≧k1≧1の自然数)種類のデータを、同時に1つの周波数チャネルC1を用いてデータの伝送を行う空間分割多重信号通信装置を含んで構成される基地局(AP)と、前記通信装置から構成される移動端末(MT)とを備えるデータ伝送システムであって、受信した空間分割多重信号情報から、受信に使用するアンテナ数 krx(krxは、n≧krx≧ktxの自然数)を決定する決定手段と、受信したk1種類のデータを復調する復調手段とを備えることを特徴としている。
【0060】
前記通信装置は、データ送信に使用するアンテナ数がktx2(ktx2は、n≧ktx2≧1の自然数)であり、送信データの種類k2(k2は、ktx2≧k2≧1の自然数)が、受信側(APであってもMTであってもよい)にとって既知の条件であるデータ伝送を行う領域D1を設け、前記領域D1に、該領域D1以外の領域での空間分割多重信号情報を、載せて送信する手段を備えることを特徴としている。
また、データの送受信が、前記基地局(AP)により集中制御されるフレーム構成で行われるものであってもよい。
【0061】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な通信装置、基地局、移動端末及びデータ伝送システムの実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明の基本的な考え方について説明する。
本発明は、HiSWANaシステムのような、集中制御型のシステムを前提としている。
【0062】
HiSWANaシステムにおいて、OFDMで変調された信号のみ受信可能なAP及びMTと、変調方式OFDMとSDM-OFDM双方に対応可能なAP及びMTが混在している場合に、各々のAP及びMTがSDM-OFDM変調への対応可否を識別できない問題点があった。
【0063】
そこで、第1の解決方法として、APからMTへの報知情報(論理チャネルBCCHやRBCH)を使用して、前記APと接続状態にある全MTに前記APがSDM-OFDM変調信号を処理可能であるか否かを示す識別情報やSDM-OFDMの空間多重数情報を組み込むことで解決できる。この詳細な例については第1の実施の形態で述べる。
【0064】
また、第2の解決方法として、APと個々のMTの間でのコネクション確立などの交渉時に、前記APと接続状態にある個々のMTとの間で相互にやり取りする個別情報(論理チャネルDCCHやLCCH)を使用して、前記APと前記MTが互いに、SDM-OFDM変調信号を処理可能であるか否かを示す識別情報やSDM-OFDMの空間多重数情報を組み込むことで解決できる。
【0065】
具体例としては、MT主導のコネクション確立の場合、前記MTがAPとの間に確立するコネクションの変調方式をOFDM変調信号にするかSDM-OFDM変調信号にするか、SDM-OFDM変調の場合は空間多重数をいくつにするか、同一のDLCC-IDを持つコネクションを空間多重するのか異なるDLCC-IDを持つコネクションを空間多重するのかを前記APに通知し、通知された前記APが前記MTの要求に対応可能であるか否かを表明する。この第2の解決方法において、同一のDLCC-IDの場合を第2の実施の形態で、また、異なるDLCC-IDの場合を第3の実施の形態でそれぞれ詳細に説明する。
【0066】
[第1の実施の形態]
図1は、上記基本的な考え方に基づく本発明の第1の実施の形態のAPの構成を示す図である。本実施の形態のデータ伝送システムは、HiSWANaシステムのAP及びMTに適用した例である。
【0067】
APとMTの間でやり取りされるフレーム構成の概略を前記図13に示すように、フレームの先頭では、APから前記APがサポートする全MTに報知する共通情報であるBCCH(報知制御情報)が送信され、その次に、該フレームの構成を示すFCCH(フレーム制御情報)が送信される。その次にダウンリンク専用の時間領域、続いてアップリンク専用の時間領域が設けられているとする。
【0068】
図1において、AP10(通信装置)及は、無線送受信用アンテナ11、無線処理装置12、フレーム処理装置13、スケジューラ15を有する中央処理装置14、及び上位層処理装置16を備えて構成される。
【0069】
AP10は、無線送受信用アンテナ11を有し、OFDMにのみ対応可能な場合はアンテナ本数は1本であるとし、SDM-OFDMに対応可能で最大空間多重数がM(Mは、M≧1の自然数)である場合はM本のアンテナを有するものを仮定する。
【0070】
送信手順について説明する。スケジューラ15は、中央制御装置14の中に含まれる機能であるが、各MTからの通信時間スロット数割当要求を整理して、MACフレーム内で各MTがアップリンク又はダウンリンクのために占有する通信時間スロット数の割当を計算し、FCCHとしてフレーム処理装置13に渡す。上位層処理装置16は、中央制御装置14からの指示に従い、スケジューラ15からのFCCHに基づいて送信データのフォーマットを整えてフレーム処理装置13に渡す。BCCHは、無線セル内でサービスを受ける各MTに必要最低限の共通情報であり、中央制御装置16からフレーム処理装置13に渡される。フレーム処理装置13は、受け取ったBCCH、FCCH、及び送信データで、MACフレームを構成し、無線処理部12によりデジタル信号からアナログ信号に変換され、アンテナ11から送信される。
【0071】
図2は、上記MTの構成を示す図である。
図2において、MT20(通信装置)及は、無線送受信用アンテナ21、無線処理装置22、フレーム処理装置23、及び上位層処理装置26を備えて構成され、基本的には、図1に示すAP構成から中央制御装置を省いた構成となっている。
【0072】
MT20は、無線送受信用アンテナ21を有し、OFDMにのみ対応可能な場合はアンテナ本数は1本であるとし、SDM-OFDMに対応可能で最大空間多重数がN(Nは、N≧1の自然数)である場合はN本のアンテナを有するものを仮定する。
【0073】
受信手順について説明すると、アンテナ21により受信された信号は無線処理装置22によりアナログ信号からデジタル信号形式のMACフレームに変換され、フレーム処理装置23でBCCHとFCCHを解析し、それに基づいてMACフレームのダウンリンク部分から必要な部分を抽出して、上位層処理装置26に渡す。
【0074】
また、送信手順は、解析されたFCCHの割当通信時間スロット数や送信タイミングに基づいて、上位層処理装置26は送信データのフォーマットを整えてフレーム処理装置23に渡し、無線処理装置22においてデジタル信号からアナログ信号に変換され、アンテナ21から送信される。
【0075】
以下、上述のように構成された通信装置、基地局、移動端末及びデータ伝送システムの動作を説明する。
図3は、OFDM技術のみに対応したAP及びMTと、OFDM及びSDM-OFDM技術双方に対応したMTが混在したHiSWAN無線セル構成の一例を示す図である。
また、図4は、OFDM技術のみに対応したMTと、OFDM及びSDM-OFDM技術双方に対応したAP及びMTが混在したHiSWAN無線セル構成の一例を示す図である。
【0076】
図3と図4に示すような、HiSWANaシステムに基づいてサービスが提供される無線セルを考える。ここでは簡単のために、無線セルが1つのAPと3つのMTから構成されるものとする。
【0077】
図3の場合、AP101とMT102はOFDM変調信号のみに対応可能であるが、MT103とMT104はOFDM変調信号及びSDM-OFDM変調信号の両方に対応可能である。AP101はSDM-OFDMに対応していないので、MT103とMT104に対してSDM-OFDM変調信号によるサービスを提供できない。
【0078】
図4の場合、MT202はOFDM変調信号のみに対応可能であるが、AP201、MT203とMT204はOFDM変調信号及びSDM-OFDM変調信号の両方に対応可能である。AP201はSDM-OFDMに対応しているので、MT203とMT204に対してSDM-OFDM変調信号によるサービスを提供できる。
【0079】
次に、AP101又はAP201がSDM-OFDM変調方式への対応可否と、SDM-OFDMにおける空間多重数を、報知情報を使用して無線セル内に存在する全てのMTに知らせる手法について記述する。報知情報としては、BCCHやRBCHなどがあるが、本実施の形態では、論理チャネルBCCHを使用した場合について例を挙げる。
【0080】
BCCHは、APが形成する無線セル内に位置し、前記APと通信状態にある全MTの全てが参照する情報であるため、前記APがSDM-OFDMに対応可であるか否かの識別情報や空間多重数を、一括して前記全MTに効率良く通知することが可能となる。ARIB STD−T70では、BCCHフォーマットは〔表1〕のように規定されているが、Future-use-bitsとして10ビットが予約されている。
【0081】
【表1】
【0082】
したがって、この10ビットの内の1ビットをSDM-OFDM対応可否ビットととして使用し、SDM-OFDMへの対応の有無を示すものとし、例えば前記可否ビットの値が“0”であればSDM-OFDM対応不可、“1”であればSDM-OFDM対応可であることを、APが全MTに対して報知するものとすると、有効であるといえる。この可否ビットの設定は、上記AP10の中央制御装置14で設定され、フレーム処理装置13、無線処理装置12、アンテナ11を経て各MTに報知される。各MTは、受信したMACフレームのBCCHを上記MT20のフレーム処理装置23で解析し、SDM-OFDM対応可否ビットの値を検査し、前記MTが所属する無線セルのAPがSDM-OFDMに対応しているか否かを識別できる。
【0083】
図3の場合は、AP101がSDM-OFDMに対応していないので、SDM-OFDM対応可否ビットを“0”に設定して送信し、各MTは自身が所属する無線セルのAPはSDM-OFDMに対応不可であることを知る。
【0084】
図4の場合は、AP201がSDM-OFDMに対応しているので、SDM-OFDM対応可否ビットを“1”に設定して送信し、各MTは自身が所属する無線セルのAPはSDM-OFDMに対応可能であることを知る。
【0085】
以上、BCCHにAPのSDM-OFDMへの対応可否識別情報を用意する方法について述べた。本実施の形態では、報知情報のfuture-use-bitsの10ビットのうちの1ビットを使用するとしたが、もちろん報知情報として報知することが重要なのであって、BCCH中のどのビットを使用してもよい。
【0086】
同様に、BCCH中にAPが対応可能であるSDM-OFDMにおける空間多重数を入れるフィールドを設けて、APから前記APがカバーする全てのMTに対して、APの対応可能な空間多重数を報知することができる。
【0087】
以上説明したように、第1の実施の形態に係る通信装置、基地局、移動端末及びデータ伝送システムは、OFDM変調信号と、SDM−OFDM変調信号への対応可否の識別情報を、論理チャネルBCCHやRBCHなどの報知情報に組み込むようにしたので、APのSDM−OFDM変調信号への対応可否の表明を容易としたデータ構成を実現することができ、ARIB−STD T70で規定されている物理メッセージフォーマット及び論理メッセージフォーマットを変更せずに、SDM−OFDM変調技術への対応の可否を表明することが可能になる。
【0088】
本実施の形態では、報知制御情報にSDM-OFDM変調信号への対応可否の識別情報と、対応可の場合はSDM-OFDMの空間多重数情報を組み込んで、APが前記APがカバーする全MTに対して報知することで、HiSWANシステム内にSDM-OFDM対応機器を組み込むことを可能にした。
【0089】
[第2の実施の形態]
図5は、本発明の第2の実施の形態のコネクション確立時及び変更時にやり取りされる論理メッセージの構成を示す図である。本実施の形態は、APと個々のMTの間でやり取りする個別情報を使用する方法について述べる。より詳細には、AP−MT間でコネクション確立するときやコネクション変更するときに、AP−MT間でやり取りされる論理チャネルDCCHに含まれる論理メッセージの中に識別情報を組み込み、AP、MTのそれぞれがSDM-OFDMに対応可能であるか否か、空間多重数をいくつに設定するかをお互いに知らせあう手法について記述する。
【0090】
コネクション確立及びコネクション変更に付随する論理メッセージには、RLC_SETUPメッセージ、RLC_CONNECTメッセージ、RLC_CONNECT_ACKメッセージ、RLC_MODIFY_REQメッセージ、RLC_MODIFYメッセージ、RLC_MODIFY_ACKメッセージなどがある。これらの論理メッセージの構成を概略的に図示すると、図5に示すように、まず始めに、要求するコネクションの数を示すフィールド(# of DUCs)が置かれる。その後ろに、コネクション毎に、各コネクションの性質を定義するコネクションのID(DLCC-ID)と、それぞれのコネクションのサブキャリア変調方式(PHY-MODE-SCH, PHY-MODE-LCH)要求と時間スロット数(REQUESTED-NUM-OF-SCH, REQUESTED-NUM-OF-LCH)要求が記述され、これらの組み合わせをコネクション品質要求と呼ぶことにする。従来の方法では、要求するコネクションの数が3つのときは、コネクション品質要求の数も3つであり、要求するコネクションの数とコネクション品質要求の数は一致していた。なお、サブキャリア変調方式とは、OFDMシンボルを構成する各サブキャリアに加える一次変調方式のことを指し、例えば、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAMがあり、この順番に伝送ビット数が大きくなる。
【0091】
まず、AP−MT間のコネクション確立時の論理メッセージのやり取りの手順を説明する。
図6及び図7は、AP−MT間のコネクション確立時の論理メッセージのやり取りの手順を示す図であり、図6はMT主導のコネクション確立の手順を、図7はAP主導のコネクション確立の手順をそれぞれ示す。
【0092】
HiSWANaシステムでは、MT主導でAPとの間にコネクションを確立する場合には、MTからAPに対してRLC_SETUPメッセージを送信し、前記RLC_SETUPメッセージの中で要求するコネクションの時間スロット数要求やサブキャリア変調方式要求を行う。これに対して、APはMTにRLC_CONNECTメッセージを返信するが、MTの提案を受け入れる場合はRLC_SETUPメッセージの時間スロット数とサブキャリア変調方式などの記述をそのままコピーして返信し、受け入れない場合は新たに提案する時間スロット数とサブキャリア変調方式をRLC_CONNECTメッセージの中に記述して返信する。MTは、受け取ったRLC_CONNECTメッセージの内容を承諾する場合にRLC_CONNECT_ACKメッセージを送り返して、その結果初めてAPとMTの間にコネクションが確立される。受け入れられない場合は、RLC_RELEASEを返信することで、コネクション確立拒否を通知する。
【0093】
AP主導でコネクションを確立する場合は、図7におけるAPとMTの立場を入れ替えた図7に図示する手順で、手続きを行う。
前述したように、RLC_SETUPメッセージ、RLC_CONNECTメッセージ、RLC_CONNECT_ACKメッセージがコネクション確立時にやり取りされる論理メッセージである。
【0094】
図8及び図9は、AP−MT間のコネクション変更の論理メッセージのやり取りの手順を示す図であり、図8はMT主導のコネクション変更の手順を、図9はAP主導のコネクション変更の手順をそれぞれ示す。
【0095】
コネクションの変調方式の変更時には、図8及び図9に示すようにRLC_MODIFY_REQメッセージ、RLC_MODIFYメッセージ、RLC_MODIFY_ACKメッセージが論理メッセージとしてやり取りされる。例として、RLC_CONNECTメッセージのビット割り当てフォーマットを〔表2〕に示す。
【0096】
【表2】
【0097】
以下、上述した従来のHiSWANaシステムの既存の論理メッセージフォーマットを利用した、SDM-OFDMの対応可否、空間多重数及びコネクションの品質を要求する、MT主導のコネクション確立の仕方についてまず述べる。但し、図18(b)に示すDLCC-ID1のコネクションに適用したように、同一のDLCC-IDのコネクションをSDM-OFDMにより空間多重する場合を対象とする。
【0098】
本実施の形態においては、SDM-OFDM変調のコネクションを確立したい場合、従来のOFDMのみに対応したHiSWANaシステムで使用される既存のRLC_SETUPメッセージ、RLC_CONNECTメッセージ、RLC_CONNECT_ACKメッセージのフォーマットを利用する。例えば、MT主導のコネクション確立要求の場合で、MTが空間多重数2のSDM-OFDM変調方式のコネクション確立のみを要求するときに、MTはRLC_SETUPメッセージ内で# of DUCsを1に設定し、コネクション品質要求を2つ書き込んで送信するというように、要求するコネクション数は1であるがコネクション品質要求はSDM-OFDMの空間多重数に相当するこの場合だと2個を送信する。このとき、2個のコネクション品質要求の内容は同一のものでなくても良い。但し、各々のコネクション品質要求のDLCC-ID(コネクションID)は同一にしておく。
空間多重数はここでは2としたが、もちろんそれ以上の数であってもよく、その場合は空間多重数に相当するコネクション品質要求をメッセージの中に記述する。
【0099】
このとき、SDM-OFDMに対応していないAPは、RLC_SETUPメッセージに記述されている# of DUCsが1であるから、RLC_SETUPメッセージからコネクション品質要求を一つしか読み出さない。そして、# of DUCsを1とし、読み出したコネクション品質要求を一つのみ書き込んで、RLC_CONNECTメッセージとしてMTに返信する。
【0100】
このように、APがSDM-OFDMに対応していない場合や、SDM-OFDM信号の送信を拒否したい場合は、RLC_CONNECTメッセージを従来のOFDM変調方式と同じ方法、つまりコネクション要求数とコネクション品質要求数を一致させてMTに送り返す。MTは、SDM-OFDM変調を要求したのに、APがOFDM変調を要求し返したと理解し、APがSDM-OFDMに対応していないか、もしくは、SDM-OFDMに対応しているAPであってもMTが要求するコネクションに対してSDM-OFDM変調を使用することを拒否しOFDM変調を使用することを促したとみなす。
【0101】
しかし、SDM-OFDMに対応可能なAPは# of DUCsに記述された数だけのコネクション品質要求を読み出すのではなく、RLC_SETUPメッセージが空になるまで、書き込まれているだけのコネクション品質要求を読み出す。# of DUCsが1であるにもかかわらず、コネクション品質要求数が複数記述されている場合に、前記APは前記MTがSDM-OFDM変調を希望していることを知ると共に、要求される空間多重数も知ることができる。MTの要求に対応可能な場合は、コネクション品質要求の内容をRLC_CONNECTメッセージにコピーして前記MTに送り返す。
【0102】
前記MTが要求する空間多重数に相当するアンテナの本数を前記APが保有していない場合などには、空間多重数を減らすためにコネクション品質要求数を削減してRLC_CONNECTメッセージに書き込み、前記MTに返信する。MTはコネクション品質要求数が削減されたことから、APが要求した空間多重数に相当するアンテナを保有していないか、もしくは、アンテナ数が対応しているAPであってもMTが要求するコネクションに対して要求されたアンテナ数を使用することを拒否したとみなす。
【0103】
また、APからMTに送られるRLC_CONNECTメッセージの中で、要求されたコネクションにDLCC-IDが割り当てられる。コネクションが確立された場合、以後、各コネクションはDLCC-IDで識別される。SDM-OFDMに対応したAPとMTは、各コネクションの空間多重数を記録する対応表(DLCC-ID−空間多重数対応表)を内部で保有するものとし、それぞれが保有するDLCC-ID−空間多重数の対応表を更新する。
【0104】
APがRLC_CONNECTメッセージ内で提示した、サブキャリア変調方式及び時間スロット数をMTが認める場合には、MTはAPに対してRLC_CONNECT_ACKメッセージを返信することにより前記APと前記MTの間でコネクションが確立される。
【0105】
コネクションが確立された場合、MACフレームの中で各DLCC-IDがどの時間領域を占有するかは、FCCHの中でDLCC-ID毎にMACフレームの中で占める時間領域の先頭が書き込まれることにより知らされる。従来のOFDM変調のみに対応したHiSWANシステムでは、FCCHでは空間多重数は通知されないが、DLCC-IDさえ分かればMTは自身が持つDLCC-ID−空間多重数対応表に照らし合わせて、空間多重数が分かるので、FCCHで通知された時間領域の先頭から空間多重数に対応した復調が可能である。したがってFCCHのフォーマットを拡張する必要はなく、既存のフォーマットでSDM-OFDM信号を復調できる。但し、FCCH内にはfuture-use-bitsとして予約されているビットが10ビットあるので、空間多重数を組み込んで、空間多重数をMTに対して明示することもできる。
AP主導のコネクション確立の場合には、上記で示した手順においてAPとMTとを入れ替えた手順とする。
【0106】
以上の説明は、AP−MT間で新しくコネクションを確立する場合に限定したが、同じ操作を、既に確立されているコネクションの変調方式を変更する場合に利用することも可能である。この場合は、図6〜図9に示したように、RLC_SETUPメッセージをRLC_MODIFY_REQメッセージに、RLC_CONNECTメッセージをRCL_MODIFYメッセージに、RLC_CONNECT_ACKメッセージをRLC_MODIFY_ACKメッセージに置き換えた手順となる。
【0107】
このように、本実施の形態では、コネクション確立や変更時などにやりとりする論理メッセージ(DCCH、LCCHなど)の部分に、SDM-OFDM変調信号への対応可否の識別情報と、対応可の場合はSDM-OFDMの空間多重数情報を組み込むとともに、同一のDLCC-IDを持つコネクションを空間多重することを前記APに通知し、通知された前記APが前記MTの要求に対応可能であるか否かを表明する。したがって、ARIB−STD T70で規定されている物理メッセージフォーマット及び論理メッセージフォーマットを変更せずに、コネクション確立時、コネクション変更時にSDM-OFDM変調を要求することが可能になる。
【0108】
[第3の実施の形態]
第2の実施の形態では、図18(b)におけるDLCC-ID1のコネクションに適用したように、同一のDLCC-IDをもつコネクションをSDM-OFDMにより空間多重する場合の実施例を説明した。しかし、図18(c)に示すDLCC-ID1とDLCC-ID3のコネクションを空間多重したように、異なるDLCC-IDのコネクションを空間多重する場合は、上記方式は適用できない。MT主導のコネクション確立でMTがSDM-OFDM変調を要求する場合を考えると、MTからAPに送られるRLC_SETUPメッセージ中のDLCC-IDの値はAPによって無視され、RLC_CONNECTメッセージ中でAPによってDLCC-IDが割り当てられる仕様になっているために、APは、RLC_SETUPメッセージ中のコネクション品質要求が異なるコネクションに対するものなのか、同一コネクションに対するものかを区別できない問題があるからである。
【0109】
この問題は、本実施の形態で述べるように、RLC_SETUPメッセージ、RLC_CONNECTメッセージ、RLC_CONNECT_ACKメッセージに含まれる項目、# of DUCsに、新しい解釈を付け加えることで解決することが可能である。つまり、# of DUCs=0に特別な意味を持たせ、# of DUCs=0であるときは、異なるDLCC-ID、つまり異なるコネクションを空間多重することとする(同一のDLCC-IDのコネクションをSDM-OFDM変調により空間多重する場合と同様に、# of DUCsは本来の意味がなくなることに注意すべきである)。
【0110】
# of DUCs=0というメッセージを受け取った、SDM-OFDMに対応していないAPは、MTがコネクションを確立しないとみなし、# of DUCs=0でコネクション品質要求数が0個のRLC_CONNECTメッセージを返信する(もしくはRLC_RELEASEメッセージを返信することもあるかもしれない)。MTは、RLC_SETUPメッセージ中で要求したコネクション品質要求が消去されたなどの理由により、APがSDM-OFDMに対応していないことを知ることができる。
【0111】
しかし、SDM-OFDMに対応しているAPは# of DUCs=0であれば、コネクション品質要求がRLC_SETUPメッセージの中に含まれているかを確認し、含まれている場合は可能な限りコネクション品質要求の内容を読み出す。メッセージの中に存在するコネクション要求内容の数が分からないので、可能な限りメッセージの内容を解析してコネクション品質要求の数を数える。これにより、APはMTが幾つの異なるDLCC-IDを持つコネクションを空間多重することを要求しているかが分かり、APのスケジューラは要求された複数のコネクションを空間多重して無線伝送できる。
【0112】
MTからAPへのRLC_SETUPメッセージに対する返信である、APからMTへのRLC_CONNECTメッセージでは、各コネクション品質要求に対応するコネクションに対して異なるDLCC-IDが割り当てられているが、# of DUCsの値は0であるとする。# of DUCsの値を0にするのは、SDM-OFDM対応機器にとって、異なるDLCC-IDのコネクションを空間多重することを暗示するためである。MTは、RLC_CONNECTメッセージを受けることで、異なるコネクションを空間多重することの可否を知り、その内容を受諾する場合はRLC_CONNECT_ACK、拒否する場合はRLC_RELEASEメッセージを送り返す。複数のコネクションに対するSDM-OFDM変調がAPから許可された場合、MTはもちろんどのDLCC-IDに相当するコネクションが空間多重されるかを知っているが、APからMTに渡されるフレーム制御情報においても明示される。フレーム制御情報は、DLCC-IDとそのDLCC-IDに相当するコネクションがMACフレーム内のどの位置から始まるかを示すスタートポインタの対応を表すものである。そこで、複数のコネクションに対して同値のスタートポインタを指定することで、MTは幾つの異なるコネクションが空間多重されているかを知り、SDM-OFDM信号の復調動作に入ることができる。
【0113】
図10は、送受信アンテナとコネクション品質要求の対応を示す図である。
DLCC-IDの異なるコネクションを空間多重する場合、あるDLCC-IDを持つコネクションに対するデータ系列をどのアンテナで送信し、どのアンテナで受信するかの取り決めが必要となる。DLCC-IDと送受信アンテナの対応は、論理メッセージの中で暗示することが可能である。図10に示すように、論理メッセージの中にSDM-OFDMのための複数のコネクション品質要求書き込まれている場合に、1番目に書き込まれているコネクション品質要求に応じて生成されるデータ系列は送信アンテナ1から送信し、受信アンテナ1系統における復調回路1で復調するものとし、2番目に書き込まれているコネクション品質要求に応じて生成されるデータ系列は送信アンテナ2から送信し、受信アンテナ系統2における復調回路2で復調するものとするようにする。
【0114】
以上、前記図18(c)に示すDLCC-ID1とDLCC-ID3のコネクションに適用したように、異なるDLCC-IDを持つコネクションのSDM-OFDMによる空間多重伝送の実施例を説明した。
【0115】
第2及び第3の実施の形態において、AP−MT間のコネクション確立時、コネクション変更時の、SDM-OFDMへの対応可否及び空間多重数を通知表明する方法のフローチャートを図11に示す。
【0116】
図11は、上述した復調手順を示すフローチャートである。また、図12は、本実施の形態と比較するための従来の復調手順を示すフローチャートである。図中、Sはフローの各ステップを示す。
【0117】
まず、従来の復調手順は、図12において、ステップS1で# of DUCsの値は0か否かを判別し、# of DUCsの値=0のときはステップS2でコネクション確立要求なしとしてそのまま処理を終え、# of DUCsの値≠0のときはステップS3でOFDM変調のコネクション確立要求を発行する。このように、従来は# of DUCsの値=0か否かに応じてコネクション確立要求の有無を決定していた。
【0118】
第2及び第3の実施の形態では、図11において、まず、ステップS11で# of DUCsの値は0か否かを判別する。# of DUCsの値=0のときは、ステップS12で異なるDLCC-ICを持つコネクションのSDM-OFDM変調であると決定し、ステップS13でコネクション品質要求読み出しを、メッセージが空になるまで繰り返し実行し、コネクション品質要求読み出しをメッセージが空になるまで実行すると、ステップS14で空間多重数を決定して処理を終える。
【0119】
上記ステップS11で# of DUCsの値≠0のときはステップS15で# of DUCsの値=1か否かを判別する。# of DUCsの値=1のときは、ステップS16でコネクション品質要求読み出しを、メッセージが空になるまで繰り返し実行し、コネクション品質要求読み出しをメッセージが空になるまで実行すると、ステップS17でコネクション品質要求数が1より大きいか(コネクション品質要求数>1か)否かを判別する。ネクション品質要求数>1のときは、ステップS18で同一のDLCC-IDを持つコネクションのSDM-OFDM変調であると決定し、ステップS19で空間多重数を決定して処理を終える。
一方、上記ステップS15で# of DUCsの値≠1のとき、あるいはステップS17でネクション品質要求数≦1のときは、ステップS20でOFDM変調を行って処理を終える。
【0120】
なお、上記各実施の形態に係る通信装置、基地局、移動端末及びデータ伝送システムでは、集中制御型のシステムとしてHiSWANシステムに適用した例であるが、もちろんHiSWANシステム以外の集中制御型のシステムにも上記各実施の形態と同様の手法が適用可能である。特に、OFDM方式を含むマルチキャリア変調方式全般に適用できるほか、CDMA等の同一時刻に広帯域の周波数帯城を使用して通信を行う無線通信装置に用いられる復調装置に適用して好適である。また、通信装置等の一部に組み込まれたものであってもよい。
さらに、上記通信装置、基地局、移動端末及びデータ伝送システムを構成する各種処回路等の種類、数などは上述した各実施の形態に限られない。
【0121】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明によれば、OFDM変調信号と、SDM-OFDM変調信号の識別を容易としたデータ構成を実現することができる。
また、ARIB-STD T70で規定されている物理メッセージフォーマット及び論理メッセージフォーマットを変更せずに、SDM-OFDM変調技術への対応の可否を表明することができ、コネクション確立時、コネクション変更時にSDM-OFDM変調を要求することができる。
これにより、例えばHiSWANシステム内にSDM−OFDM対応機器を組み込むことを容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のデータ伝送システムのAPの構成を示す図である。
【図2】本実施の形態のデータ伝送システムのMTの構成を示す図である。
【図3】本実施の形態のデータ伝送システムのOFDM技術のみに対応したAP及びMTと、OFDM及びSDM-OFDM技術双方に対応したMTが混在したHiSWAN無線セル構成の一例を示す図である。
【図4】本実施の形態のデータ伝送システムのOFDM技術のみに対応したMTと、OFDM及びSDM-OFDM技術双方に対応したAP及びMTが混在したHiSWAN無線セル構成の一例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態のデータ伝送システムのコネクション確立時及び変更時にやり取りされる論理メッセージの構成を示す図である。
【図6】本実施の形態のデータ伝送システムのMT主導のコネクション確立による、AP−MT間のコネクション確立時の論理メッセージのやり取りの手順を示す図である。
【図7】本実施の形態のデータ伝送システムのAP主導のコネクション確立による、AP−MT間のコネクション確立時の論理メッセージのやり取りの手順を示す図である。
【図8】本実施の形態のデータ伝送システムのMT主導のコネクション変更による、AP−MT間のコネクション変更の論理メッセージのやり取りの手順を示す図である。
【図9】本実施の形態のデータ伝送システムのAP主導のコネクション変更による、AP−MT間のコネクション変更の論理メッセージのやり取りの手順を示す図である。
【図10】本実施の形態のデータ伝送システムの送受信アンテナとコネクション品質要求の対応を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態のデータ伝送システムの復調手順を示すフローチャートである。
【図12】従来の無線アクセス制御方式の復調手順を示すフローチャートである。
【図13】従来の無線アクセス制御方式のフレームフォーマットの一例を示す図である。
【図14】従来の無線アクセス制御方式のOFDM変調のみに対応したAP及びMTから構成されるHiSWAN無線セル構成の一例を示す図である。
【図15】従来の無線アクセス制御方式のOFDM技術によるフレームスケジューリングの一例を示す図である。
【図16】従来の無線アクセス制御方式のSDM-OFDMシステムのアンテナ構成の一例を示す図である。
【図17】従来の無線アクセス制御方式のSDM-OFDMのパケットフォーマットの一例を示す図である。
【図18】従来の無線アクセス制御方式のSDM-OFDM技術によるフレームスケジューリングの一例を示す図である。
【符号の説明】
10 AP(通信装置)
11 無線送受信用アンテナ
12,22 無線処理装置
13,23 フレーム処理装置
14 中央処理装置
15 スケジューラ
16,26 上位層処理装置
20 MT(通信装置)
21 無線送受信用アンテナ
101,201 AP
102〜104,202〜204 MT
Claims (6)
- 複数のアンテナを用い1つの周波数チャネルで複数のデータを多重し同時に通信する空間分割多重信号通信システムと空間分割多重しないシステムの共有システムにおいて、
第1の通信装置は第2の通信装置と論理チャンネルにて複数のコネクションを同時に確立し、
前記第1の通信装置は前記第2の通信装置から通知される情報に基づき、異なるコネクションに属するデータを異なるアンテナに分割多重してデータを送信し、
前記空間分割多重しないシステムを用い、多重する前記コネクションに関する情報と前記データを送信するアンテナに関する情報を空間分割多重信号情報として送信すること、
を特徴とする通信システム。 - 空間多重数情報を、コネクションを設定する際に通知することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
- 同時に多重して送信するコネクション数と、前記送信データの多重数とを同じとすることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
- 複数のアンテナを用い1つの周波数チャネルで複数のデータを多重し同時に通信する空間分割多重信号通信システムと空間分割多重しないシステムの共有システムに使用する通信装置であって、
前記通信装置は論理チャンネルにて複数のコネクションを同時に確立して、異なるコネクションに属するデータを異なるアンテナに分割多重してデータを送信する送信手段と、
前記空間分割多重しないシステムを用い、多重する前記コネクションに関する情報と前記データを送信するアンテナに関する情報を空間分割多重信号情報として送信する送信手段とを
有することを特徴とする通信装置。 - 空間多重数情報を、コネクションを設定する際に通知することを特徴とする請求項4記載の通信装置。
- 同時に多重して送信するコネクション数と、前記送信データの多重数とを同じとすることを特徴とする請求項4記載の通信装置。
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