JP4476535B2 - カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラに関し、特に複数の焦点検出領域の切り換え方法を改善したものである。
【0002】
【従来の技術】
撮影画面内に複数のフォーカスエリア(焦点検出領域または測距領域)を備えたカメラでは、一般に十字キーを用いて複数のフォーカスエリアの中から任意のフォーカスエリアを選択している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、いわゆるコンパクトカメラなどの小形カメラでは十字キーを設置するスペースを確保するのが難しく、設置したとしてもカメラ自体が小形であるからファインダーを覗きながら操作するのは難しいという問題がある。
【0004】
そこで、小形カメラやコストを重視したカメラに対しては、フォーカスエリアを切り換えるための単一の操作部材、例えば押しボタンスイッチやコマンドダイヤルスイッチを設け、押しボタンスイッチが押されるたびに、あるいはコマンドダイヤルの1クリック回転ごとにフォーカスエリアを予め定めた順序で切り換える方法を採用することができる。
【0005】
しかしながら、このような方法でフォーカスエリアを切り換えた場合、カメラを正位置撮影姿勢に構えた場合と、正位置以外の位置、例えば縦位置撮影姿勢に構えた場合とで、被写界の地平面や床面を基準としたフォーカスエリアの切り換わり方向と順序が変わってしまい、撮影者がとまどうという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、カメラの撮影姿勢の変化に拘わらず被写界におけるフォーカスエリアの切り換わり順序および方向を一定にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1に記載の発明によるカメラは、撮影レンズの撮影画面内の中央部に設定された中央の焦点検出領域と、前記中央の焦点検出領域の周囲に設定された少なくとも4つの第1、第2、第3及び第4の周辺の焦点検出領域とにおいて撮影レンズの焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、前記焦点検出領域を択一的に選択して切り換えるための切換操作部材と、カメラの撮影姿勢を検出する姿勢検出手段と、カメラの正位置撮影姿勢時において、前記中央の焦点検出領域が選択されている際に前記切換操作部材が操作されると、前記中央の焦点検出領域から、被写界の地平面を基準とした所定の方向にある前記周辺の焦点検出領域が選択され、更なる前記切換操作部材の操作に応じて、前記切換操作部材の操作毎に前記中央の焦点検出領域のまわりの所定の周回方向に沿って前記周辺の焦点検出領域が順次選択されて前記4つの周辺の焦点検出領域の全ての選択後に前記中央の焦点検出領域が再度選択されるように、前記焦点検出領域の切換順序を制御する領域切換手段と、前記領域切換手段により切り換えられた焦点検出領域を表示する領域表示手段と、前記領域切換手段により切り換えられた焦点検出領域において前記焦点検出手段により撮影レンズの焦点調節状態を検出し、その検出結果に基づいて撮影レンズを駆動制御する焦点調節手段とを備え、前記第1、第2、第3、及び第4の周辺の焦点検出領域は、前記第1及び第3の周辺の焦点検出領域が前記中央の焦点検出領域を挟むように位置すると共に、前記第2及び第4の周辺の焦点検出領域が前記第1及び第3の周辺の焦点検出領域の並び方向にほぼ直角な方向で前記中央の焦点検出領域を挟むように位置するように、設定され、前記領域切換手段は、前記姿勢検出手段により正位置撮影姿勢からの姿勢変化が検出されると、前記撮影画面内の前記中央及び周辺の焦点検出領域に対応する被写界の中央及び複数の周辺の焦点検出領域において、前記切換操作部材の操作に応じて前記中央の焦点検出領域の選択から、前記被写界の地平面を基準とした前記所定の方向にある前記周辺の焦点検出領域の選択及び前記所定の周回方向にある前記周辺の焦点検出領域の選択に順次切り換わるように、前記撮影画面内の前記中央及び周辺の焦点検出領域の切換順序を変更することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本願発明をコンパクト・デジタルカメラに適用した一実施の形態を説明する。なお、本願発明はコンパクト・デジタルカメラに限定されず、コンパクトカメラや一眼レフカメラなどの撮影画面内に複数のフォーカスエリアを有するあらゆるカメラに適用することができる。
【0009】
図1(a)は一実施の形態のコンパクト・デジタルカメラの正面斜視図、図1(b)は背面斜視図である。なお、このカメラの外観図では本願発明に直接、関係のないカメラの機器および部品についての図示と説明を省略する。カメラボディ1には撮影レンズ鏡筒2が取り付けられている。カメラボディ1の上面にはシャッターボタン3、フォーカスエリア切換ボタン4、液晶表示器5などが取り付けられている。また、カメラボディ1の背面には液晶モニター6、ファインダー接眼窓7などが取り付けられている。
【0010】
図2は一実施の形態のコンパクト・デジタルカメラの構成を示す。なお、このカメラの構成図では本願発明に直接、関係のないカメラの機器および部品についての図示と説明を省略する。CCD11は撮影レンズ(不図示)により結像された被写体像を撮像する撮像素子であり、被写体像のアナログ画像信号を出力する。入力回路12は、CCD11からのアナログ画像信号に対して撮像感度の変更(ゲイン調整)などの処理を行った後、A/D変換し、設定された記録画素数(画像サイズ)への変更、階調補正(ガンマ補正)、エッジ強調、ホワイトバランス調整などの画像処理を行い、原画像データとして出力する。圧縮/伸長回路13は、設定された圧縮率(画質モード)にしたがって原画像データを圧縮するとともに、圧縮画像データをもとの原画像データに伸長する。
【0011】
焦点検出装置14は、撮影レンズの撮影画面内に設定されたカメラの複数のフォーカスエリア(焦点検出領域または測距領域)において、各フォーカスエリアごとに撮影レンズの焦点調節状態を検出する。図3に、撮影レンズの撮影画面内のフォーカスエリアの配置を示す。この実施の形態のカメラは、撮影画面31の中央にフォーカスエリア▲1▼を配置し、その中央エリア▲1▼を中心にして右側に右側エリア▲2▼、上側に上側エリア▲3▼、左側に左側エリア▲4▼、下側に下側エリア▲5▼をそれぞれ配置する。焦点検出装置14はこれら5個のエリア▲1▼〜▲5▼のそれぞれにおいて焦点検出を行う。
【0012】
姿勢センサー15はカメラの撮影姿勢を検出する。この実施の形態では、カメラを正位置に構えた撮影姿勢、カメラボディ1の右手側を上にした右上縦位置撮影姿勢、カメラボディ1の左手側を上にした左上縦位置撮影姿勢、およびカメラを逆さにした逆位置撮影姿勢を検出する。シャッターボタンスイッチ3aは、シャッターボタン3の押圧操作に応じた信号を出力する。フォーカスエリア切換スイッチ4aは、フォーカスエリア切換ボタン4が押圧されるとオンするスイッチである。
【0013】
コントローラー20はCPU20aとメモリ20bなどの周辺部品から構成され、デジタルカメラの各種演算とシーケンス制御を実行するとともに、後述するフォーカスエリア切換制御を行う。レンズ駆動装置21は、焦点検出装置14の焦点検出結果に応じて撮影レンズを合焦駆動する。バッファーメモリ22は撮影後の原画像データおよび圧縮後の圧縮画像データを一時的に記憶するメモリであり、SRAM、VRAM、SDRAMなどを用いることができる。
【0014】
モニター画像生成回路23は、撮影モード設定時には撮像素子1により撮像した原画像データから表示用画像データを生成して液晶モニター6に表示するとともに、再生モード設定時にはメモリカード25から読み出した圧縮画像データを圧縮/伸長回路13により伸長し、モニター画像生成回路23により表示用画像データを生成して表示する。モニター画像生成回路23はまた、液晶モニター6に撮像素子11で撮像した画像を表示しながら撮影を行う場合に、撮像画像に重畳して図3に示すカメラのフォーカスエリア▲1▼〜▲5▼を表示する。つまり、フォーカスエリア切換スイッチ4aにより選択されたフォーカスエリアに対応するフォーカスフレームを撮像画像に重畳して液晶モニター6に表示し、現在どのフォーカスエリアが選択されているかを撮影者に知らせる。
【0015】
表示駆動回路24は、液晶表示器5の各表示セグメントを駆動して各種情報を表示する。メモリカード25は取り外し可能な画像記録媒体であり、フラッシュメモリなどを用いることができる。
【0016】
ファインダー内液晶表示器27は、ファインダー接眼窓7から視認される被写体像に重畳して図3に示すカメラのフォーカスエリア▲1▼〜▲5▼を表示する表示器である。表示駆動回路26は、フォーカスエリア切換スイッチ4aにより選択されたフォーカスエリアに対応するファインダー液晶内表示器27のフォーカスフレームのセグメントを点灯状態にし、現在どのフォーカスエリアが選択されているかを撮影者に知らせる。
【0017】
次に、一実施の形態のカメラの撮影姿勢に応じたフォーカスエリアの切換制御を説明する。この一実施の形態では、上述したカメラ、すなわち撮影レンズの撮影画面内のフォーカスエリア▲1▼〜▲5▼に対して「被写界のフォーカスエリア」を定義する。被写界のフォーカスエリアは撮影画面内のフォーカスエリア▲1▼〜▲5▼に対応しており、被写界の地平面を基準とする中央、天側、地側、右側、左側の計5箇所に配置される。
【0018】
この一実施の形態では、カメラの撮影姿勢が上述した正位置撮影姿勢、右上縦位置撮影姿勢、左上縦位置撮影姿勢、逆位置撮影姿勢のどの撮影姿勢にあっても、被写界中央のフォーカスエリアを出発点とし、被写界の地平面を基準としたフォーカスエリアの切り換わり方向とその経路を一定とする。
【0019】
最初にフォーカスエリア切換ボタン4が押されたら、被写界中央のフォーカスエリアから被写界の右側のフォーカスエリアへ切り換える。引き続きフォーカスエリア切換ボタン4が押されるたびに、被写界右側のフォーカスエリアから被写界の天側のフォーカスエリアへ、次に被写界天側のフォーカスエリアから被写界の左側のフォーカスエリアへ、さらに被写界左側のフォーカスエリアから被写界の下側のフォーカスエリアへ、さらに被写界下側のフォーカスエリアから被写界中央のフォーカスエリアへ切り換える。
【0020】
カメラの撮影姿勢がどのように変わっても、被写界におけるフォーカスエリアの切り換わり順序または方向を上述した順序(中央→右側→天側→左側→地側→中央)または方向とするために、この一実施の形態ではカメラの撮影姿勢に応じてカメラのフォーカスエリア▲1▼〜▲5▼を次のように切り換える。
【0021】
カメラが正位置撮影姿勢にあるときは、図3に示すカメラの中央エリア▲1▼、右側エリア▲2▼、上側エリア▲3▼、左側エリア▲4▼、下側エリア▲5▼はそれぞれ、被写界の中央エリア、右側エリア、天側エリア、左側エリア、下側エリアに対応する。したがって、図4に示すように、フォーカスエリア切換ボタン4が押圧されるたびに中央エリア▲1▼→右側エリア▲2▼→上側エリア▲3▼→左側エリア▲4▼→下側エリア▲5▼→中央エリア▲1▼の順にカメラのフォーカスエリアを切り換える。
【0022】
カメラが右上縦位置撮影姿勢にあるときは、図3に示すカメラの中央エリア▲1▼、右側エリア▲2▼、上側エリア▲3▼、左側エリア▲4▼、下側エリア▲5▼はそれぞれ、被写界の中央エリア、天側エリア、左側エリア、下側エリア、右側エリアに対応する。したがって、図5に示すように、フォーカスエリア切換ボタン4が押圧されるたびに中央エリア▲1▼→下側エリア▲5▼→右側エリア▲2▼→上側エリア▲3▼→左側エリア▲4▼→中央エリア▲1▼の順にカメラのフォーカスエリアを切り換える。
【0023】
カメラが左上縦位置撮影姿勢にあるときは、図3に示すカメラの中央エリア▲1▼、右側エリア▲2▼、上側エリア▲3▼、左側エリア▲4▼、下側エリア▲5▼はそれぞれ、被写界の中央エリア、下側エリア、右側エリア、上側エリア、左側エリアに対応する。したがって、図6に示すように、フォーカスエリア切換ボタン4が押圧されるたびに中央エリア▲1▼→上側エリア▲3▼→左側エリア▲4▼→下側エリア▲5▼→右側エリア▲2▼→中央エリア▲1▼の順にカメラのフォーカスエリアを切り換える。
【0024】
カメラが逆位置撮影姿勢にあるときは、図3に示すカメラの中央エリア▲1▼、右側エリア▲2▼、上側エリア▲3▼、左側エリア▲4▼、下側エリア▲5▼はそれぞれ、被写界の中央エリア、左側エリア、下側エリア、右側エリア、上側エリアに対応する。したがって、図7に示すように、フォーカスエリア切換ボタン4が押圧されるたびに中央エリア▲1▼→左側エリア▲4▼→下側エリア▲5▼→右側エリア▲2▼→上側エリア▲3▼→中央エリア▲1▼の順にカメラのフォーカスエリアを切り換える。
【0025】
図8および図9は、フォーカスエリア切換制御プログラムを示すフローチャートである。これらのフローチャートにより、一実施の形態のフォーカスエリア切換動作を説明する。コントローラー20は、フォーカスエリア切換スイッチ4aがオンするとこのフォーカスエリア切換制御プログラムの実行を開始する。
【0026】
ステップ1において、ファインダー内表示器27により撮影画面中央のフォーカスフレームを点灯して中央エリア▲1▼を選択する。続くステップ2でフォーカスエリア切換スイッチ4aがオンするとステップ3へ進み、姿勢センサー15によりカメラの撮影姿勢を検出する。カメラの撮影姿勢が正位置姿勢のときはステップ4へ進み、撮影画面右側のフォーカスフレームを点灯して右側エリア▲2▼を選択する。次に、ステップ5でフォーカスエリア切換スイッチ4aがオンするとステップ6へ進み、撮影画面上側のフォーカスフレームを点灯して上側エリア▲3▼を選択する。また、ステップ7でフォーカスエリア切換スイッチ4aがオンするとステップ8へ進み、撮影画面左側のフォーカスフレームを点灯して左側エリア▲4▼を選択する。さらに、ステップ9でフォーカスエリア切換スイッチ4aがオンするとステップ10へ進み、撮影画面下側のフォーカスフレームを点灯して下側エリア▲5▼を選択する。そして、ステップ11でフォーカスエリア切換スイッチ4aがオンするとステップ12へ進み、撮影画面中央のフォーカスフレームを点灯して中央エリア▲1▼を選択する。
【0027】
ステップ3においてカメラの右上縦位置撮影姿勢が検出されるとステップ21へ進み、撮影画面下側のフォーカスフレームを点灯して下側エリア▲5▼を選択する。次に、ステップ22でフォーカスエリア切換スイッチ4aがオンするとステップ23へ進み、撮影画面右側のフォーカスフレームを点灯して右側エリア▲2▼を選択する。また、ステップ24でフォーカスエリア切換スイッチ4aがオンするとステップ25へ進み、撮影画面上側のフォーカスフレームを点灯して上側エリア▲3▼を選択する。さらに、ステップ26でフォーカスエリア切換スイッチ4aがオンするとステップ27へ進み、撮影画面左側のフォーカスフレームを点灯して左側エリア▲4▼を選択する。そして、ステップ11でフォーカスエリア切換スイッチ4aがオンするとステップ12へ進み、撮影画面中央のフォーカスフレームを点灯して中央エリア▲1▼を選択する。
【0028】
ステップ3においてカメラの左上縦位置撮影姿勢が検出されるとステップ31へ進み、撮影画面上側のフォーカスフレームを点灯して上側エリア▲3▼を選択する。次に、ステップ32でフォーカスエリア切換スイッチ4aがオンするとステップ33へ進み、撮影画面左側のフォーカスフレームを点灯して左側エリア▲4▼を選択する。また、ステップ34でフォーカスエリア切換スイッチ4aがオンするとステップ35へ進み、撮影画面下側のフォーカスフレームを点灯して下側エリア▲5▼を選択する。さらに、ステップ36でフォーカスエリア切換スイッチ4aがオンするとステップ37へ進み、撮影画面右側のフォーカスフレームを点灯して右側エリア▲2▼を選択する。そして、ステップ11でフォーカスエリア切換スイッチ4aがオンするとステップ12へ進み、撮影画面中央のフォーカスフレームを点灯して中央エリア▲1▼を選択する。
【0029】
ステップ3においてカメラの逆位置撮影姿勢が検出されるとステップ41へ進み、撮影画面左側のフォーカスフレームを点灯して左側エリア▲4▼を選択する。次に、ステップ42でフォーカスエリア切換スイッチ4aがオンするとステップ43へ進み、撮影画面下側のフォーカスフレームを点灯して下側エリア▲5▼を選択する。また、ステップ44でフォーカスエリア切換スイッチ4aがオンするとステップ45へ進み、撮影画面右側のフォーカスフレームを点灯して右側エリア▲2▼を選択する。さらに、ステップ46でフォーカスエリア切換スイッチ4aがオンするとステップ47へ進み、撮影画面上側のフォーカスフレームを点灯して上側エリア▲3▼を選択する。そして、ステップ11でフォーカスエリア切換スイッチ4aがオンするとステップ12へ進み、撮影画面中央のフォーカスフレームを点灯して中央エリア▲1▼を選択する。
【0030】
このように、正位置撮影姿勢からの姿勢変化が検出されると、撮影画面内の複数のフォーカスエリアに対応する被写界の複数のフォーカスエリアが所定の順序で切り換わるように、撮影画面内の複数のフォーカスエリアの切り換え順序を変更するようにしたので、どのような撮影姿勢でフォーカスエリア切換ボタンを操作しても被写界におけるフォーカスエリアの切り換わり順序が常に一定になり、撮影姿勢を変えるたびに被写界のフォーカスエリアの切り換わり順序が変わって撮影者が違和感を感じるようなことはない。
【0031】
また、正位置撮影姿勢からの姿勢変化が検出されると、撮影画面内の複数のフォーカスエリアに対応する被写界の複数のフォーカスエリアにおいて、フォーカスエリアが所定の方向のフォーカスエリア焦点検出領域に切り換わるように、撮影画面内の複数のフォーカスエリアの切り換え順序を変更するようにしたので、どのような撮影姿勢でフォーカスエリア切換ボタンを操作しても被写界におけるフォーカスエリアの切り換わり方向が常に一定になり、撮影姿勢を変えるたびに被写界のフォーカスエリアの切り換わり方向が変わって撮影者が違和感を感じるようなことはない。
【0032】
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、焦点検出手段として一実施の形態では焦点検出装置14によって構成される例を示したが、例えば主要被写体までの撮影距離を測定して撮影レンズの焦点調節状態を検出する測距装置によって構成してもよい。切換操作部材はフォーカスエリア切換ボタン4およびフォーカスエリア切換スイッチ4aによって構成される例を示したが、例えばコマンドダイヤルを用い、コマンドダイヤルの1クリックごとにフォーカスエリアを切り換えるようにしてもよい。
【0033】
姿勢検出手段としてカメラの正位置撮影姿勢、右上縦位置撮影姿勢、左上縦位置撮影姿勢および逆位置撮影姿勢を検出する姿勢センサー15を例に上げて説明したが、検出する撮影姿勢は上述した一実施の形態の撮影姿勢に限定されない。また、領域切換手段はコントローラー20のCPU20aによって構成される例を示した。領域表示手段として表示駆動回路26およびファインダー内表示器27を例に上げて説明したが、液晶モニター6に撮像素子11で撮像した画像を表示しながら撮影を行う場合には、モニター画像生成回路23によって選択フォーカスエリアに対応するフォーカスフレームを撮像画像に重畳して液晶モニター6に表示すればよい。さらに、焦点調節手段はコントローラー20およびレンズ駆動装置21によって構成される例を示した。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
【0034】
なお、上述した一実施の形態では、図3に示すような撮影画面31の中央と左右上下に計5個のフォーカスエリアを配置した場合を例に上げて説明したが、フォーカスエリアの個数と配置はこの一実施の形態の個数と配置に限定されるものではない。
【0035】
また、上述した一実施の形態では、姿勢センサー15によってカメラの正位置撮影姿勢、右上縦位置撮影姿勢、左上縦位置撮影姿勢および逆位置撮影姿勢を検出し、正位置撮影位置からの姿勢変化に応じてフォーカスエリアの切り換え順序を変更する例を示したが、上記以外の撮影姿勢も所定の角度ごとにあるいは連続的に検出し、正位置撮影位置からの姿勢変化に応じてフォーカスエリアの切り換え順序を変更するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、カメラの撮影姿勢の変化に拘わらず被写界におけるフォーカスエリアの切り換わり順序および方向を一定にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は一実施の形態のコンパクト・デジタルカメラの正面斜視図、(b)は背面斜視図である。
【図2】 一実施の形態のコンパクト・デジタルカメラの構成を示す図である。
【図3】 撮影レンズの撮影画面内のフォーカスエリアの配置を示す図である。
【図4】 カメラが正位置撮影姿勢にあるときの撮影画面内のフォーカスエリアの切り換わり順序を示す図である。
【図5】 カメラが右上縦位置撮影姿勢にあるときの撮影画面内のフォーカスエリアの切り換わり順序を示す図である。
【図6】 カメラが左縦位置撮影姿勢にあるときの撮影画面内のフォーカスエリアの切り換わり順序を示す図である。
【図7】 カメラが逆位置撮影姿勢にあるときの撮影画面内のフォーカスエリアの切り換わり順序を示す図である。
【図8】 一実施の形態のフォーカスエリアの切換制御を示すフローチャートである。
【図9】 図8に続く、一実施の形態のフォーカスエリアの切換制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 カメラボディ
2 撮影レンズ鏡筒
3 シャッターボタン
3a シャッターボタンスイッチ
4 フォーカスエリア切換ボタン
4a フォーカスエリア切換スイッチ
5 液晶表示器
6 液晶モニター
7 ファインダー接眼窓
11 撮影素子
12 入力回路
13 圧縮/伸張回路
14 焦点検出装置
15 姿勢センサー
21 レンズ駆動装置
22 バッファーメモリ
23 モニター画像生成回路
24 表示駆動回路
25 メモリーカード
26 表示駆動回路
27 ファインダー内表示器
31 撮影画面
Claims (3)
- 撮影レンズの撮影画面内の中央部に設定された中央の焦点検出領域と、前記中央の焦点検出領域の周囲に設定された少なくとも4つの第1、第2、第3及び第4の周辺の焦点検出領域とにおいて撮影レンズの焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、
前記焦点検出領域を択一的に選択して切り換えるための切換操作部材と、
カメラの撮影姿勢を検出する姿勢検出手段と、
カメラの正位置撮影姿勢時において、前記中央の焦点検出領域が選択されている際に前記切換操作部材が操作されると、前記中央の焦点検出領域から、被写界の地平面を基準とした所定の方向にある前記周辺の焦点検出領域が選択され、更なる前記切換操作部材の操作に応じて、前記切換操作部材の操作毎に前記中央の焦点検出領域のまわりの所定の周回方向に沿って前記周辺の焦点検出領域が順次選択されて前記4つの周辺の焦点検出領域の全ての選択後に前記中央の焦点検出領域が再度選択されるように、前記焦点検出領域の切換順序を制御する領域切換手段と、
前記領域切換手段により切り換えられた焦点検出領域を表示する領域表示手段と、
前記領域切換手段により切り換えられた焦点検出領域において前記焦点検出手段により撮影レンズの焦点調節状態を検出し、その検出結果に基づいて撮影レンズを駆動制御する焦点調節手段とを備え、
前記第1、第2、第3、及び第4の周辺の焦点検出領域は、前記第1及び第3の周辺の焦点検出領域が前記中央の焦点検出領域を挟むように位置すると共に、前記第2及び第4の周辺の焦点検出領域が前記第1及び第3の周辺の焦点検出領域の並び方向にほぼ直角な方向で前記中央の焦点検出領域を挟むように位置するように、設定され、
前記領域切換手段は、前記姿勢検出手段により正位置撮影姿勢からの姿勢変化が検出されると、前記撮影画面内の前記中央及び周辺の焦点検出領域に対応する被写界の中央及び複数の周辺の焦点検出領域において、前記切換操作部材の操作に応じて前記中央の焦点検出領域の選択から、前記被写界の地平面を基準とした前記所定の方向にある前記周辺の焦点検出領域の選択及び前記所定の周回方向にある前記周辺の焦点検出領域の選択に順次切り換わるように、前記撮影画面内の前記中央及び周辺の焦点検出領域の切換順序を変更することを特徴とするカメラ。 - 請求項1に記載のカメラにおいて、
前記切換操作部材は、前記所定の方向とは無関係な操作信号を出力する押しボタンスイッチであることを特徴とするカメラ。 - 請求項1に記載のカメラにおいて、
前記切換操作部材は、前記所定の方向とは無関係な操作信号を出力するダイヤルであることを特徴とするカメラ。
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