JP4472654B2 - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば携帯電話移動通信装置端末、パケット通信装置、DVDレコーダなどのポータブル端末装置に好適な無線通信装置および無線通信方法に関する。
無線通信技術を使用した携帯電話機等の移動通信装置が普及し、これらの装置のユーザ数および呼の数が増加している。これに伴って、周波数の有効活用が大きな問題となっている。そこで、DS−CDMA(Direct Spread Code Division Multiple Access)と呼ばれる通信方式では、マルチキャリアの特徴を生かして、本来のメッセージの送信に先立って、それぞれの移動通信装置が基地局に複数個のキャリアを用いてプリアンブルを送出し、基地局側に選択させることが提案されている(たとえば特許文献1参照)。
ここで、プリアンブルとは、移動通信装置が基地局に対して送信する送信時間が短い制御信号をいう。基地局はそれぞれの移動通信装置が送出したプリアンブルが衝突を発生させることなく受信されたことを確認すると、その旨の信号を該当する移動通信装置に送って、パケットの送信を許可するようになっている。
この提案では、1つの移動通信装置が複数のキャリアを用いてプリアンブルを送信できる。複数のキャリアを使用してプリアンブルを送信することで、基地局側では1つのキャリアを用いてプリアンブルが送られてくる場合よりも、その移動通信装置から送られてくるプリアンブルを検出する確率が高くなる。また、基地局側は複数のキャリアの中から伝送路の状況がよいキャリアを選択することができる。したがって、これ以後に移動通信装置から基地局へ送信されるメッセージについてのパケット送信の伝送品質を良好に維持することができるようになる。
WO2003/041438(第8ページ第42行目〜第9ページ第9行目、図4A、図4B)
しかしながら、この提案では移動通信装置が複数のキャリアを用いてプリアンブルを基地局に送信するものの、これは後続のメッセージの送信のために1つのキャリアを選択するものでしかない。したがって、キャリアの有効利用は送信時間が短い制御信号としてのプリアンブルに留まっている。また、移動通信装置と基地局の間の通信環境がよい場合には、そもそも複数のキャリアの中からその1つを選択する必要性もない。したがって、この提案は周波数資源の有効活用という点からは問題があった。
そこで本発明の目的は、基地局への上りリンクで、周波数資源を有効に活用することのできる無線通信装置および無線通信方法を提供することにある。
本発明では、(イ)1つの送信装置が複数のユーザのデータの通信に共通して使用する互いに同一周波数帯の複数の共通物理チャネルのうちのそれぞれ該当する1つの共通物理チャネルに対してプリアンブルをまず送信し、受信側からこれを基にその共通物理チャネルに送信の許可があったとき、この送信したプリアンブルと対になるメッセージを予め定められたタイミングで前記したプリアンブルを送信した共通物理チャネルに対して送信すると共に前記したプリアンブルおよびメッセージの送信のタイミングを前記した共通物理チャネルごとに異ならせた、共通物理チャネルの数と同一数のデータ送信手段と、(ロ)これらデータ送信手段の送信する前記したプリアンブルあるいは前記したメッセージが異なった共通物理チャネル間で時間的に重複するとき、これらを多重して送信する時の送信電力の総和を計算する送信電力総和計算手段と、(ハ)この送信電力総和計算手段の計算によって得られた送信電力の総和が単位時間当たりの送信可能な最大送信電力の範囲内で、これらの共通物理チャネルの前記したプリアンブルあるいは前記したメッセージを多重させて前記したデータ送信手段で送信させる送信制御手段とを無線通信装置に具備させる。
また、本発明では、(イ)1つの送信装置が複数のユーザのデータの通信に共通して使用する互いに同一周波数帯の複数の共通物理チャネルのうちのそれぞれ該当する1つの共通物理チャネルに対してプリアンブルをまず送信し、受信側からこれを基にその共通物理チャネルに送信の許可があったとき、この送信したプリアンブルと対になるメッセージを予め定められたタイミングで前記したプリアンブルを送信した共通物理チャネルに対して送信すると共に前記したプリアンブルおよびメッセージの送信のタイミングを前記した共通物理チャネルごとに異ならせた、共通物理チャネルの数と同一数のデータ送信手段と、(ロ)これらデータ送信手段の送信する前記したプリアンブルあるいは前記したメッセージが異なった共通物理チャネル間で時間的に重複するとき、これらを互いに異なった送信機から送信する送信源分離手段と、(ハ)これらの共通物理チャネルの前記したプリアンブルあるいは前記したメッセージを前記したデータ送信手段でそれぞれ独立して送信させる送信制御手段とを無線通信装置に具備させる。
更に、本発明では、(イ)1つの送信装置が複数のユーザのデータの通信に共通して使用する互いに同一周波数帯の複数の共通物理チャネルのいずれに対しても送信を行っていない状態でそのうちの1つの共通物理チャネルとしての第1の共通物理チャネルで第1のプリアンブルを基地局に対して送信する初期送信ステップと、(ロ)この初期送信で送信した第1のプリアンブルに対して基地局から後続する第1のメッセージの送信を許可する信号が送られてきたとき前記した第1の共通物理チャネルに対して第1のメッセージの送信を開始させる第1のメッセージ送信ステップと、(ハ)この第1のメッセージ送信ステップで第1のメッセージの送信を行っているときにその他のメッセージとしての第2のメッセージの送信要求があるとき、第1のメッセージの送信時の余剰の送信電力から他のプリアンブルとしての第2のプリアンブルを、前記した第1の共通物理チャネルと異なる1つの共通物理チャネルとしての第2の共通物理チャネルに対して送信が可能であるかどうかを判別する第2のプリアンブル送信可否判別ステップと、(ニ)この第2のプリアンブル送信可否判別ステップが送信を可能とするとき前記した第2のプリアンブルを前記した第1のメッセージに多重して送信する第2のプリアンブル多重送信ステップと、(ホ)この第2のプリアンブル多重送信ステップで送信した第2のプリアンブルに対して前記した基地局から後続する第2のメッセージの送信を許可する信号が送られてきたとき前記した第1のメッセージに多重して第2のメッセージの送信を開始させる第2のメッセージ送信ステップとを無線通信方法に具備させる。
また、本発明では、(イ)1つの送信装置が複数のユーザのデータの通信に共通して使用する互いに同一周波数帯の複数の共通物理チャネルのいずれに対しても送信を行っていない状態でそのうちの1つの共通物理チャネルとしての第1の共通物理チャネルで第1のプリアンブルを基地局に対して第1の送信機から送信する初期送信ステップと、(ロ)この初期送信で送信した第1のプリアンブルに対して基地局から後続する第1のメッセージの送信を許可する信号が送られてきたとき前記した第1の共通物理チャネルに対して前記した第1の送信機から第1のメッセージの送信を開始させる第1のメッセージ送信ステップと、(ハ)この第1のメッセージ送信ステップで第1のメッセージの送信を行っているときにその他のメッセージとしての第2のメッセージの送信要求があるとき、第1のメッセージの送信時の余剰の送信電力から他のプリアンブルとしての第2のプリアンブルを、前記した第1の共通物理チャネルと異なる1つの共通物理チャネルとしての第2の共通物理チャネルに対して送信が可能であるかどうかを判別する第2のプリアンブル送信可否判別ステップと、(ニ)この第2のプリアンブル送信可否判別ステップが送信を可能とするとき前記した第2のプリアンブルを前記した第1の送信機と異なる第2の送信機から送信する第2のプリアンブル送信ステップと、(ホ)この第2のプリアンブル送信ステップで送信した第2のプリアンブルに対して前記した基地局から後続する第2のメッセージの送信を許可する信号が送られてきたとき前記した第2の送信機から第2のメッセージの送信を開始させる第2のメッセージ送信ステップとを無線通信方法に具備させる。
以上説明したように本発明によれば、1つの送信装置が複数のユーザのデータの通信に共通して使用する互いに同一周波数帯の共通物理チャネルを複数使用して送信を並行して行う際に送信全体に使用する電力を計算し、余剰電力で更にプリアンブルあるいはメッセージの送信が可能なときにこれを行うようにしている。したがって、新たに送信されたプリアンブルあるいはメッセージが電力不足で受信側で認識できないといった事態を防止することができる。しかも、複数のデータを分割して送信する際には特に1つのデータごとに送信完了の応答を行わず、複数のデータを一括送信した後に複数のデータを1セットとして完了応答をするようにすれば、これにより更に効率的なデータ伝送が可能になる。
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例における移動通信装置の要部を表わしたものである。この移動通信装置200は、送信部201と受信部202およびこれら全体の制御を行う制御部203によって構成されている。送信部201は、送信アンテナ211を備えた無線送信部212を有している。また、送信部201には、プリアンブル213を入力してその送出するパタンを生成するパタン生成部214と、送信データ215を入力して、拡散符号と呼ばれる符号系列をこれに掛け合わせることで、周波数帯域幅を広げる拡散部216が備えられている。パタン生成部214から出力されるプリアンブル信号217は変調重み付け部218に入力されて、変調の際の重み付けが行われる。この重み付けが行われたプリアンブル信号219は変調部220に入力されて変調され、変調後のプリアンブル信号221は多重加算部222に入力される。
一方、拡散部216で拡散された送信データ224は、変調重み付け部225に入力されて、同様に変調の際の重み付けが行われる。この重み付けが行われた送信データ226は変調部227に入力されて変調され、送信データ228として多重加算部222に入力される。多重加算部222は、プリアンブル信号221および送信データ228が時間的に重なり合って入力された場合には、これらをその部分で重畳させ、無線送信部212から送信信号229として図示しない基地局に向けて送出することになる。
多重加算部222は、事前に多重時の送信電力の総和を計算しており、これが移動通信装置200の送信電力の最大値を超えないことを条件としてプリアンブル信号221および送信データ228を多重する。送信電力の最大値を超える場合には、送信データ228の送信期間にプリアンブル信号221の送出は行われない。すなわち、多重加算部222による多重は禁止される。このような制御は制御部203内の図示しないCPU(Central Processing Unit)が、同じく図示しない磁気ディスク等の記憶媒体に格納した制御プログラムを実行することによって行われる。
一方、受信部202では、アンテナ231を用いて無線受信部233で受信信号232を受信する。受信信号233はマルチパス検出部234に入力されて、マルチパス現象により生じる複数の受信信号としてのマルチパス波の検出を行う。検出されたマルチパス波235は逆拡散部236に入力される。逆拡散部236では、受信信号237のそれぞれを、送信側で使用した拡散符号を受信信号に掛け合わせることで、逆拡散する。このようにして復元された受信信号238はマルチパスレイク(RAKE)合成部239で直接波、反射波あるいは回折波を1つにまとめて合成する。合成によって復調された受信信号240は、AI(Acquisition Indicator)信号検出部241に入力される。AI信号検出部241では、この移動通信装置200の送信部201が送出した変調後のプリアンブル信号221が基地局側で取得できたことを示すAI信号の検出を行う。
AI信号が検出された場合には、これに対応した送信データとしてのメッセージの送出が可能になる。これに対して、プリアンブル信号221の信号レベルが弱すぎて基地局がこれを検出できなかった場合や、プリアンブル信号221が図示しない他の移動通信装置から送出されたプリアンブル信号と競合してメッセージの送出が許可されなかった場合には、AI信号が検出されない。AI信号が検出されない場合、移動通信装置200は基地局に対してプリアンブル信号221の再送を行うことができるようになっている。
図2は、本実施例における基地局の要部を表わしたものである。基地局300は、受信部301と送信部302を備えている。受信部301は、アンテナ311を接続した無線受信部312を有している。無線受信部312から出力される受信信号313は、マルチパス検出部314に入力されてマルチパス波の検出が行われる。検出されたマルチパス波315は逆拡散部316に入力されて、受信信号317のそれぞれを、拡散符号を受信信号に掛け合わせることで、逆拡散する。このようにして復元された受信信号318はマルチパスレイク(RAKE)合成部319に入力され、直接波、反射波あるいは回折波を1つにまとめて合成する。このような合成によって復調された受信信号320は、データあるいは制御信号によって構成されている。データ復号部321は、図1に示した移動通信装置200から送られてきた送信データを復号して受信データ322として出力する。シグニチャ検出部323は移動通信装置200から送られてきたプリアンブルのシグニチャ324を検出し、これが成功した場合にはこれを送信部302に送出する。
送信部302では、パタン生成部331がAI信号332を入力して、シグニチャ検出部323からシグニチャ324が入力されたときには、メッセージの送信を許可するAI信号のパタンを生成する。生成されたAI信号333は変調部334に入力されて変調され、無線送信部335に入力されて、アンテナ336から電波として送出されることになる。
ところで、携帯電話機等の通信端末に使用されるCDMA(Code Division Multiple Access)システムでは、ユーザチャンネル特有の符号としてのPN(Pseudo Noise)符号を用いて、送信データを周波数帯全体に拡散させることで、複数のユーザが同一周波数帯を共用するようにしている。このCDMA方式は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で策定が検討されている。
このうち、既存のCDMAシステムより比較的広い周波数帯域を使用するW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)システムでは、周波数資源を有効活用するために、ユーザごとに個別に割り当てられる固有チャネルを使用するよりも、すべてのユーザが共通に使用できる共通物理チャネルを使用することで、データの通信を行っていない区間の固有チャネルの使用を抑えている。
このW−CDMAシステムでは、前記した3GPPで、送信側の共通物理チャネルで使用するプリアンブルおよびメッセージの送信方式を策定している。この送信方式では、図1に示した移動通信装置200は、図2に示した基地局300にプリアンブルを送信し、基地局300から送信許可を得た後に送信データをメッセージ送信フォーマットに乗せて送信する制御方式となっている。
ところで、従来の移動通信装置で複数のデータを基地局に送信する場合、プリアンブルの送信と基地局からのAI信号の受信およびこれによって許可されたメッセージの送信を1つのセットとして、これらの送信処理をデータの数だけシーケンシャルに繰り返すようになっていた。本実施例の移動通信装置200の場合には、図1に示す無線送信部212が2つのRF(Radio Frequency)モジュールを備えている。これにより、第1の上り共通物理チャネルと第2の上り共通物理チャネルの2つのチャネルを使用して2つのデータを並列して送信が可能である。
図3は、本実施例で移動通信装置が第1および第2の共通物理チャネルを使用して2つのデータを送信する場合を示したものである。図1および図2と共に説明する。同図(a)は第1の上り共通物理チャネルにおける無線送信部212から送出されるデータのタイミングを表わし、同図(b)は第1の下り共通物理チャネルにおける無線送信部212から送出されるデータのタイミングを表わしている。また、同図(c)は第2の上り共通物理チャネルにおける無線送信部212から送出されるデータのタイミングを表わし、同図(d)は第2の下り共通物理チャネルにおける無線送信部212から送出されるデータのタイミングを表わしている。
時刻t1に無線送信部212から送出された第1のプリアンブル4011(同図(a))に対して時刻t2に基地局300が第1のAI信号4021(同図(b))を送信してきたものとする。これにより、メッセージの送信が許可されたので、その後の時刻t3に第1のメッセージ4031(同図(a))が第1の上り共通物理チャネルを用いて送信される。
ところで、この例では基地局300が異なったメッセージを時間的に重複して受信できないことを前提としている。複数のユーザが使用できる共通物理チャネルについて、基地局300は1つの移動通信装置200からメッセージを受信中は他のユーザの図示しない移動通信装置のメッセージを受け付けられない構成として、その回路規模を削減していることが考えられるからである。
このように基地局300が複数のメッセージを時間的に重複して受信できないという前提の下では、第1のメッセージ4031の送信が終了する時刻t6が第2の上り共通物理チャネルによる第2のメッセージ4032(同図(c))の送信開始の最も早い時刻となる。第2のメッセージ4032を時刻t6から送信開始させるためには、それよりも前でデータの取得可能な区間の開始時点である時刻t4に第2のプリアンブル4012(同図(c))を第2の上り共通物理チャネルに送り出し、これに対する第2のAI信号4022(同図(d))を、時刻t6よりも時間的に早い時刻、たとえば時刻t5に受信する必要がある。
これを可能にするために、本実施例の移動通信装置200では第1のメッセージ4031の送信中に第2のプリアンブル4012を時間的に重複して送信できるようにしている。第2のプリアンブル4012をどのタイミングで送出するかは、基地局300が第2のプリアンブル4012を受信してから第2のAI信号4022を送出するまでの時間的な整合関係(遅延時間)によって定まるが、本実施例の移動通信装置200では1つの制約条件がある。それは、第1のメッセージ4031と第2のプリアンブル4012を多重して送信する時間帯で、これらの送信に要する電力の和が移動通信装置200の最大電力以下となることである。
図4は、メッセージおよびプリアンブルを電力の制限なしにそれぞれ独立して送信する場合を表わしたものである。同図(a)は第1のメッセージ4031が単独で電力制御されて送信される状態を表わしており、同図(b)は第2のプリアンブル4012がこれと重複した時間帯に、単独で電力制御されて送信される状態を表わしている。
図5は、これに対して、メッセージおよびプリアンブルが多重して送信される場合を表わしている。1つの移動通信装置200で、このような多重送信を行うことによって、複数のデータの送信間隔を短くすることができ、周波数資源の有効活用および、通信速度の向上が可能になる。
第1のメッセージ4031が電力EM1で送信されているものとする。移動通信装置200の最大電力を電力EMAXとする。第1のメッセージ4031と第2のプリアンブル4012が多重されるという状況で、第2のプリアンブル4012の電力EP2の最大値は、最大電力EMAXから第1のメッセージ4031の電力EM1を差し引いた余剰電力ESよりも小さい必要がある。すなわち、次の(1)式および(2)式が成立する。
MAX−EM1=ES ……(1)

S≧EP2 ……(2)
更に、第1のメッセージ4031の電力EM1から第2のプリアンブル4012の電力EP2を差し引いた値(EM1−EP2)は、次の(3)式で表わすことができる。
値(EM1−EP2)=10*log[{第1のメッセージ4031の電力比}2/{第2のプリアンブル4012の電力比}2] ……(3)
ここで、第1のメッセージ4031の電力比を“1”として第2のプリアンブル4012の電力比を算出すると、次の(4)式で表わすことができる。
第2のプリアンブル4012の電力量
=10*log[1+{第2のプリアンブル4012の電力比}2/{第1のメッセージ4031の電力比}2] ……(4)
図6は、図5に対応するもので第1のメッセージと第2のプリアンブを多重できない場合を表わしたものである。同図(a)に示す第1のメッセージ4031の送信される時間帯に、同図(b)に示す第2のプリアンブル4012を多重しようとするものとする。ところが、同図(c)に示すように第1のメッセージ4031の送信に必要とする電力EM1を最大電力EMAXから差し引いた余剰電力ESよりも、第2のプリアンブル4012の送信に必要な電力EP2の方が大きいと、移動通信装置200は多重を行うことができない。
ここで第1のメッセージ4031の送信に必要とする電力EM1は、この第1のメッセージ4031に先行する第1のプリアンブル4011の送信時に基地局300との間で電波状態によって定まっている。すなわち、第1のプリアンブル4011を何回か基地局300に送信することで第1のメッセージ4031の送信の電力EM1が決定されている。これについて次に説明する。
図7は、W−CDMAでのランダム・アクセスの様子を説明するためのものである。ネットワークにアクセスしようとする移動通信装置200(図1)は基地局300(図2)に対して、たとえば1m秒の長さの第1のプリアンブル4011Aを、予め設定された最低の送信電力で第1の上り共通物理チャネルに送出する(図7(a))。そして、所定の時間内に第1の下り共通物理チャネルに第1のAI信号4021が受信されなかったときには(図7(b))、予め定めた時間の経過後に1段階だけ送信電力を上げて第1のプリアンブル4011Bを第1の上り共通物理チャネルに送出する(図7(a))。これは、送信電力のパワーが低すぎて基地局300が第1のプリアンブル4011Aを検出できなかったことが原因の1つとして考えられるからである。
第1のプリアンブル4011Bに対しても第1のAI信号4021が受信されなかったときには(図7(b))、予め定めた時間の経過後に更に1段階だけ送信電力を上げて第1のプリアンブル4011Cを第1の上り共通物理チャネルに送出する(図7(a))。これに対して第1のAI信号4021の応答があった場合、第1のプリアンブル4011Cを起点とした所定時間経過後に移動通信装置200は第1のプリアンブル4011Cの送出電力と同一の電力で第1のメッセージ4031の送信を開始することになる。
図8および図9は、このようにして決定された電力で送信されている第1のメッセージの送信中に第2のメッセージの送信が開始される場合の送信電力の関係を説明するためのものである。このうち図8は、第1のメッセージと第2のメッセージが多重されることなく、それぞれ単独で送信される場合をイメージしたものであり、図9は第1のメッセージと第2のメッセージが多重されて伝送される実際を表わしたものである。これらの図で共に時間軸と直交する方向は送信電力の大きさを表わしている。
まず、図8について説明する。同図(a)は第1のメッセージ4031が、図7で説明したような原理で決定された電力で時刻t11から時刻t12まで送信される状態を示している。
同図(b)は、第2のメッセージ4032の送信のために第1のメッセージ4031が送信されている区間で、順次送信電力のパワーを上げながら、第2のプリアンブル4012A、4012B、4012Cが送信された状態を示している。この例でも3つ目のプリアンブル4012Cが送信された時点で図示しないが基地局300から第2のAI信号4022が返ってきたとする。これにより、第2のメッセージ4032がたとえば時刻t13から送信が開始されることになる。
図9は、第1のメッセージに第2のプリアンブルおよび第2のメッセージが多重される様子を表わしたものである。この例では、第2のプリアンブル4012A、4012B、4012Cが第2のメッセージ4032と共に余剰電力ESの範囲内の電力となっており、この結果として第1のメッセージ4031と多重されている。ここで第1のメッセージ4031と第2のメッセージ4032の多重されたときの移動通信装置200(図1)の送信電力の推移について見てみると、時刻t13から時刻t12まではこれらの合計の電力となる。時刻t12以後は、第1のメッセージ4031の送出が行われないので、第2のメッセージ4032の送信に要する電力量だけとなる。
なお、図8および図9では第2のAI信号4022を受信できた第2のプリアンブル4012の単位時間当たりの送信電力を第2のメッセージ4032の単位時間当たりの送信電力と等しいものとしたが、両者の間に所定の電力差分cを設けてもよい。この場合、第2のAI信号4022を受信するまでの第2のプリアンブル4012の送信回数をaとし、1回当たりの送信電力の増量をbとすると、次の(5)式が成立する。
第2のメッセージ4032の送信電力=第2のプリアンブル4012の初期送信電力+a×b+c ……(5)
そして、図9に示した例では、余剰電力ESが3つ目のプリアンブル4012Cと第2のメッセージ4032の送信電力の大きい方と等しいかこれよりも大きいとき、第2のプリアンブル4012A、4012B、4012Cおよび第2のメッセージ4032の多重送信が可能になる。
図10は、図1に示した本実施例の移動通信装置の要部の機能的な構成を表わしたものである。移動通信装置200内の制御部203(図1)によって構成される送信タイミング生成部501は、送信データ部502に対してそのタイミング制御を行う第1のタイミング制御信号503を出力するようになっている。また、送信タイミング生成部501は、合計2つの共通物理チャネルの通信許可を要求する第1および第2のプリアンブル4011、4012を出力するプリアンブル部504に対して、第2のタイミング制御信号505を出力するようになっている。ここでは、図9に示したように、第1のメッセージ4031に第2のプリアンブル4012が多重される場合を取り上げて説明する。
送信データ用掛け算器507は、メッセージ重み付け部508から第1のメッセージ4031用の重み情報509の供給を受けて、プリアンブル重み付け部511との電力成分比に応じて第1のメッセージ4031の重み付けを行う。多重チャネルが1つしかない場合は必然と1となる。プリアンブル用掛け算器512については、プリアンブル重み付け部511から第2のプリアンブル4012用の重み情報513の供給を受けて、メッセージ重み付け部508との電力成分比に応じて第2のプリアンブル4012の重み付けを行う。
送信データ用掛け算器507から出力される重み付けの行われた第1のメッセージ4031は第1の変調部515に入力される。第1の変調部515は、シグニチャ拡散コード部516からシグニチャ拡散コード517を、また第1のセクタ特定拡散コード部518から無線を分割するセクタに応じたセクタ特定拡散コード519を入力して、第1のメッセージ4031をこれらのコードによって拡散する。これらの拡散コードはあらかじめ基地局から報知されるようになっている。拡散後の第1のメッセージ4031は多重加算部222に入力される。
一方、プリアンブル用掛け算器512から出力される重み付けの行われた第2のプリアンブル4012は第2の変調部522に入力される。第2の変調部522は、第2のセクタ特定拡散コード部523から無線を分割するセクタに応じたセクタ特定拡散コード524を入力して、第2のプリアンブル4012をこれらのコードによって拡散する。拡散後の第2のプリアンブル4012は多重加算部222に入力される。多重加算部222は、入力された第1のメッセージ4031および第2のプリアンブル4012を多重し、無線送信部212から送信信号229を送信アンテナ211に供給することになる。
なお、ここでは第1のメッセージ4031に第2のプリアンブル4012が多重される場合を説明したが、第2のプリアンブル4012の多重の後、これに対して第2のAI信号4022(図3(d))が基地局300から送られてきた場合の第1のメッセージ4031に第2のメッセージ4032が多重される場合も同様である。更に、この例では第1のメッセージ4031に第2のプリアンブル4012および第2のメッセージ4032が多重される場合を説明したが、この逆に第2のメッセージ4032に第1のプリアンブル4011および第1のメッセージ4031が多重される場合も同様である。
図11は、図2に示した本実施例の基地局の要部の機能的な構成を表わしたものである。なお、図10に示した移動通信装置200と同様に基地局300は図示しないがCPUを備えており、同じく図示しない磁気ディスク等の記憶媒体に格納した制御プログラムを実行することによって、これらの各回路部の少なくとも一部をソフトウェアによって実現させることができる。
図11に示す基地局300は、セクタ特定UL(upload)拡散コード部601を備えている。セクタ特定UL拡散コード部601は、CDMAで使用するセクタ特定用に移動通信装置200が使用する送信用復調用拡散コードの発生部であり、生成された復調用拡散コード602はプリアンブルピーク検出器603に供給されるようになっている。プリアンブルピーク検出器603は、アンテナ311によって受信されたプリアンブル401の復調とその電力ピークの検出を行うことで、上り共通物理チャネルの要求のためのプリアンブル信号の有無を確認するようになっている。
プリアンブルピーク検出器603の検出出力604はシグニチャ検出器605に入力され、ここでプリアンブルの応答用シグニチャパタンを検出する。検出された応答用シグニチャパタン606は、シグニチャ拡散コード部607に入力されるようになっている。
ところで、データ取得可能区間タイミング制御部608は、複数の移動通信装置200からプリアンブルを重複して受け取ったか等の判別により基地局300がメッセージの送出を指示可能であるかの判別を行う。そして、指示可能であると判別した時には、該当する基地局300の受信したプリアンブルに対してAI信号による応答を行わせるための応答タイミング信号609を所定のタイミングでプリアンブル応答AI信号部611に供給するようになっている。プリアンブル応答AI信号部611は、応答タイミング信号609を入力すると、変調部612に対してAI信号613を出力する。変調部612は、供給されたAI信号613をセクタ特定DL(download)拡散コード部614から供給されるセクタ特定DL拡散コード615によって拡散するようになっている。このようにして変調されたAI信号402は、アンテナ336から電波として送出される。
データ取得可能区間タイミング制御部608は、また、このAI信号402の送出によるプリアンブルに対する応答許可を基準として、これから固定タイミングの後に、復調タイミング信号616をメッセージ部データ復調部617に送出し、これによるメッセージ403の復調のタイミングを指示するようになっている。メッセージ部データ復調部616は、これを基にして、セクタ特定UL拡散コード部601から供給されるセクタ特定UL拡散コード618と、シグニチャ拡散コード部607から供給されるシグニチャ拡散コード619を使用して、メッセージ403の復調を行う。復調されたメッセージ621は誤り訂正データ復号部622に入力されて、誤り訂正が行われるようになっている。
以上説明したように本実施例によれば、3GPPで策定されている上り共通物理チャネルのフォーマットを変更せずに、上り共通物理チャネルを多重できる。従来の共通物理チャネル送信構成では、移動通信装置側で共通物理チャネルを多重することを考慮していない。また、移動通信装置が多重して送信するための電力計算が行われておらず、多重回路構成を実現できなかった。本実施例では図1に示すような多重回路を実現することで、基地局での応答性能に従って、多重送信が可能となる。
また、本実施例ではデータを多重送信することにより、プリアンブルとメッセージを1つのセットとするデータの送信完了までの時間を短縮することができる。3GPPでは、複数のデータを分割して送信する際には特に1つのデータごとに送信完了の応答を必要とせず、複数のデータを一括送信した後に複数のデータを1セットとして完了応答ができるからである。
<発明の第1の変形例>
図12は、本発明の第1の変形例における移動通信装置の要部の機能的な構成を表わしたものである。図12で図10と同一部分には同一の符号付しており、これらの説明を適宜省略する。この第1の変形例の移動通信装置200Aでは、図10における多重加算部222の代わりに、第1のマルチプレクサ701と第2のマルチプレクサ702を並列接続している。第1のマルチプレクサ701の出力703は第1の上り共通物理チャネル用送信部704に入力され、ここで第1の上り共通物理チャネル用に増幅されたデータは第1のアンテナ705から基地局(図2参照)に送出される。また、第2のマルチプレクサ702の出力706は第2の上り共通物理チャネル用送信部708に入力され、ここで第2の上り共通物理チャネル用に増幅されたデータは第2のアンテナ709から基地局(図2参照)に送出される。
すなわち、この変形例の移動通信装置200Aでは、第1および第2のプリアンブル4011、4012が第1および第2の上り共通物理チャネル用送信部704、708で選択可能な構成であり、第1および第2のメッセージ4031、4032も第1および第2の上り共通物理チャネル用送信部704、708で選択可能な構成と成っている。これにより、第1の上り共通物理チャネルを第1の上り共通物理チャネル用送信部704側で送信し、第2の上り共通物理チャネルを第2の上り共通物理チャネル用送信部708側で送信することで、多重送信を可能としている。
<発明の第2の変形例>
図13は、本発明の第2の変形例における上りの共通物理チャネルで3つのデータを送信する場合の移動通信装置の送受信タイミングを表わしたものである。この第2の変形例では、同図(a)に示す第1の上り共通物理チャネルで図示しない移動通信装置は時刻t21から第1のプリアンブル4011を送信する。これを基にして、図示しない基地局から同図(b)に示す第1の下り共通物理チャネルで第1のAI信号4021を時刻t22に受信し、その後の時刻t23から第1の上り共通物理チャネルで第1のメッセージ4031の送信が開始される。
3GPPで策定された送信タイミングに従うと、第2の上り共通物理チャネルにおける第2のプリアンブル4012の送信開始時刻は、同図(c)に示すように時刻t23が最も早い時刻となり、この時刻t23からデータの取得が可能になる。そこで、この時刻t23に第2のプリアンブル4012の送信が開始され、同図(d)に示す第2の下り共通物理チャネルで第2のAI信号4022が時刻t24に受信される。この結果、その後の時刻t25から第2の上り共通物理チャネルで第2のメッセージ4032の送信が開始される。
同様に、3GPPで策定された送信タイミングを基にして、第3の上り共通物理チャネルにおける第3のプリアンブル4013の送信開始時刻は、同図(e)に示すように時刻t25が最も早い時刻となり、この時刻t25からデータの取得が可能になる。そこで、この時刻t25に第3のプリアンブル4013の送信が開始され、同図(f)に示す第3の下り共通物理チャネルで第3のAI信号4023が時刻t26に受信される。この結果、その後の時刻t27から第3の上り共通物理チャネルで第3のメッセージ4033の送信が開始される。
第1のメッセージ4031の送信される長さおよび送信電力の余裕度にもよるが、この図に示すように第1〜第3の上り共通物理チャネルで第1のメッセージ4031の送信と、第2および第3のプリアンブル4012、4013ならびに第2および第3のメッセージ4032、4033の多重が可能になる。この結果、データの送信完了までの時間を短縮することができ、効率的な通信が可能になる。
このように本発明の多重通信は、上り共通物理チャネルの数が2つに限定されるものではなく、3つ以上であってもよい。また、3GPPで策定された送信タイミングに捉われる必要がなければ、更に効率的な通信が可能であることはいうまでもない。
また、本発明は単に移動通信装置に適用されるだけでなく、パケット通信装置、その他、たとえばDVD(Digital Versatile Disc)レコーダなどのポータブル端末装置にも適用することができる。
本発明の一実施例における移動通信装置の要部を表わしたブロック図である。 本実施例における基地局の要部を表わしたブロック図である。 移動通信装置が第1および第2の共通物理チャネルを使用して2つのデータを多重することなく送信する場合を示したタイミング図である。 メッセージおよびプリアンブルを電力の制限なしにそれぞれ独立して送信する場合を示した説明図である。 メッセージおよびプリアンブルが多重して送信される場合を示した説明図である。 第1のメッセージと第2のプリアンブを多重できない場合を示した説明図である。 W−CDMAでのランダム・アクセスの様子を示したタイミング図である。 第1のメッセージと第2のメッセージがそれぞれ単独で送信される場合の送信電力と時間の関係を表わした説明図である。 第1のメッセージの送信中に第2のメッセージが多重してその送信が開始される場合の送信電力と時間の関係を表わした説明図である。 本実施例の移動通信装置の要部の機能的な構成を表わしたブロック図である。 実施例の基地局の要部の機能的な構成を表わしたブロック図である。 本発明の第1の変形例における移動通信装置の要部の機能的な構成を表わしたブロック図である。 本発明の第2の変形例における上りの共通物理チャネルでの移動通信装置の送受信の様子を示すタイミング図である。
符号の説明
200、200A 移動通信装置
203 制御部
212 無線送信部
214、331 パタン生成部
216 拡散部
218、225 変調重み付け部
220、227 変調部
222 多重加算部
241 AI信号検出部
300 基地局
312 無線受信部
335 無線送信部
4011 第1のプリアンブル
4012 第2のプリアンブル
4013 第3のプリアンブル
4021 第1のAI信号
4022 第2のAI信号
4023 第3のAI信号
4031 第1のメッセージ
4032 第2のメッセージ
4033 第3のメッセージ
501 送信タイミング生成部
502 送信データ部
504 プリアンブル部
511 プリアンブル重み付け部
603 プリアンブルピーク検出器
608 データ取得可能区間タイミング制御部
611 プリアンブル応答AI信号部
617 メッセージ部データ復調部
704 第1の上り共通物理チャネル用送信部
708 第2の上り共通物理チャネル用送信部
MAX 最大電力
S 余剰電力

Claims (9)

  1. 1つの送信装置が複数のユーザのデータの通信に共通して使用する互いに同一周波数帯の複数の共通物理チャネルのうちのそれぞれ該当する1つの共通物理チャネルに対してプリアンブルをまず送信し、受信側からこれを基にその共通物理チャネルに送信の許可があったとき、この送信したプリアンブルと対になるメッセージを予め定められたタイミングで前記プリアンブルを送信した共通物理チャネルに対して送信すると共に前記プリアンブルおよびメッセージの送信のタイミングを前記共通物理チャネルごとに異ならせた、共通物理チャネルの数と同一数のデータ送信手段と、
    これらデータ送信手段の送信する前記プリアンブルあるいは前記メッセージが異なった共通物理チャネル間で時間的に重複するとき、これらを多重して送信する時の送信電力の総和を計算する送信電力総和計算手段と、
    この送信電力総和計算手段の計算によって得られた送信電力の総和が単位時間当たりの送信可能な最大送信電力の範囲内で、これらの共通物理チャネルの前記プリアンブルあるいは前記メッセージを多重させて前記データ送信手段で送信させる送信制御手段
    とを具備することを特徴とする無線通信装置。
  2. 1つの送信装置が複数のユーザのデータの通信に共通して使用する互いに同一周波数帯の複数の共通物理チャネルのうちのそれぞれ該当する1つの共通物理チャネルに対してプリアンブルをまず送信し、受信側からこれを基にその共通物理チャネルに送信の許可があったとき、この送信したプリアンブルと対になるメッセージを予め定められたタイミングで前記プリアンブルを送信した共通物理チャネルに対して送信すると共に前記プリアンブルおよびメッセージの送信のタイミングを前記共通物理チャネルごとに異ならせた、共通物理チャネルの数と同一数のデータ送信手段と、
    これらデータ送信手段の送信する前記プリアンブルあるいは前記メッセージが異なった共通物理チャネル間で時間的に重複するとき、これらを互いに異なった送信機から送信する送信源分離手段と、
    これらの共通物理チャネルの前記プリアンブルあるいは前記メッセージを前記データ送信手段でそれぞれ独立して送信させる送信制御手段
    とを具備することを特徴とする無線通信装置。
  3. 前記データ送信手段は、スペクトラム拡散技術を用いて同一周波数帯を共用して前記プリアンブルあるいは前記メッセージを送信することを特徴とする請求項1または請求項2記載の無線通信装置。
  4. 前記メッセージ同士が複数のデータ送信手段間で時間的に重複しないように調整するメッセージ送信タイミング調整手段を備え、前記送信制御手段はこのメッセージ送信タイミング調整手段の調整による前記プリアンブルあるいは前記メッセージの送信を行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載の無線通信装置。
  5. 1つの共通物理チャネルによる前記メッセージの送信開始タイミングと他の共通物理チャネルによる前記プリアンブルの送信開始タイミングを一致させるように調整するプリアンブル送信タイミング調整手段を備え、前記送信制御手段はこのプリアンブル送信タイミング調整手段の調整による前記プリアンブルあるいは前記メッセージの送信を行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載の無線通信装置。
  6. 前記送信制御手段は、時間的に重複して送信される前記プリアンブルと前記メッセージに電力の重み付けをそれぞれ付加する付加手段と、これらプリアンブルおよびメッセージを多重した際の電力比を算出する電力比算出手段を備え、算出した電力比に対応した比のプリアンブルおよびメッセージを送信させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の無線通信装置。
  7. 1つの送信装置が複数のユーザのデータの通信に共通して使用する互いに同一周波数帯の複数の共通物理チャネルのいずれに対しても送信を行っていない状態でそのうちの1つの共通物理チャネルとしての第1の共通物理チャネルで第1のプリアンブルを基地局に対して送信する初期送信ステップと、
    この初期送信で送信した第1のプリアンブルに対して基地局から後続する第1のメッセージの送信を許可する信号が送られてきたとき前記第1の共通物理チャネルに対して第1のメッセージの送信を開始させる第1のメッセージ送信ステップと、
    この第1のメッセージ送信ステップで第1のメッセージの送信を行っているときにその他のメッセージとしての第2のメッセージの送信要求があるとき、第1のメッセージの送信時の余剰の送信電力から他のプリアンブルとしての第2のプリアンブルを、前記第1の共通物理チャネルと異なる1つの共通物理チャネルとしての第2の共通物理チャネルに対して送信が可能であるかどうかを判別する第2のプリアンブル送信可否判別ステップと、
    この第2のプリアンブル送信可否判別ステップが送信を可能とするとき前記第2のプリアンブルを前記第1のメッセージに多重して送信する第2のプリアンブル多重送信ステップと、
    この第2のプリアンブル多重送信ステップで送信した第2のプリアンブルに対して前記基地局から後続する第2のメッセージの送信を許可する信号が送られてきたとき前記第1のメッセージに多重して第2のメッセージの送信を開始させる第2のメッセージ送信ステップ
    とを具備することを特徴とする無線通信方法。
  8. 1つの送信装置が複数のユーザのデータの通信に共通して使用する互いに同一周波数帯の複数の共通物理チャネルのいずれに対しても送信を行っていない状態でそのうちの1つの共通物理チャネルとしての第1の共通物理チャネルで第1のプリアンブルを基地局に対して第1の送信機から送信する初期送信ステップと、
    この初期送信で送信した第1のプリアンブルに対して基地局から後続する第1のメッセージの送信を許可する信号が送られてきたとき前記第1の共通物理チャネルに対して前記第1の送信機から第1のメッセージの送信を開始させる第1のメッセージ送信ステップと、
    この第1のメッセージ送信ステップで第1のメッセージの送信を行っているときにその他のメッセージとしての第2のメッセージの送信要求があるとき、第1のメッセージの送信時の余剰の送信電力から他のプリアンブルとしての第2のプリアンブルを、前記第1の共通物理チャネルと異なる1つの共通物理チャネルとしての第2の共通物理チャネルに対して送信が可能であるかどうかを判別する第2のプリアンブル送信可否判別ステップと、
    この第2のプリアンブル送信可否判別ステップが送信を可能とするとき前記第2のプリアンブルを前記第1の送信機と異なる第2の送信機から送信する第2のプリアンブル送信ステップと、
    この第2のプリアンブル送信ステップで送信した第2のプリアンブルに対して前記基地局から後続する第2のメッセージの送信を許可する信号が送られてきたとき前記第2の送信機から第2のメッセージの送信を開始させる第2のメッセージ送信ステップ
    とを具備することを特徴とする無線通信方法。
  9. 前記第2のプリアンブル送信可否判別ステップは、前記第2のプリアンブルの送信に対して前記第2のメッセージの送信を許可する信号が送られてこなかったとき、そのたびに送信電力を1段階ずつ増加させて前記第2のプリアンブルの再送を行うことが前記第1のメッセージの送信時の余剰の送信電力から可能であるかを判別するステップであることを特徴とする請求項7または請求項8記載の無線通信方法。
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