JP4470729B2 - カラー画像処理装置およびプログラム - Google Patents

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本発明は、入力された画像信号を変換処理するカラー画像処理装置等に関する。
印刷機や電子写真方式等を利用した複写機等の画像形成装置(デバイス)では、4色以上のインクやトナー等の色材を利用して画像形成を行なっている。その際には、出力画像を形成する色材の量を制御するために、この色材の数と同数の次元から構成されるデバイス色空間(CMY色空間)が用いられている。そして、この色材量の制御やRGB色空間等のような他のデバイス色空間との整合を図る際には色信号変換処理が行われている。このような色信号変換処理においては、三刺激値CIEXYZやCIELABのようなデバイス非依存空間における測色過程を基に異なるデバイス色空間の間での色の整合を図っている。このような色の整合は、測色的一致の原理に基づき設計されている。
ところが、画像を測色器で測定した際に、測色値は同じ値である色票であっても、高光沢の色票と低光沢の色票とを比較すると、明度および彩度が異なって見える場合がある。このような現象が生じる原因の一つとしては、測色器がJIS規格に準じた0−45(または、45−0)光学系を用いた平行光で測定するのに対して、実際には拡散光を含んだ光によって色票が観察されるために、色票に照射される光がそれぞれの場合で異なっていることにある。すなわち、照射された光の違いによって、画像表面の光沢度が変わるとともに、光の反射の角度依存性の差が顕著となって、測定時と観察時とでは画像から反射される反射エネルギーの値や質が異なるものとなる。それによって、同じ測色値の色票でも明度および彩度が異なって見えることとなる。
この問題を解決するために、従来より、画像形成を行う際に、画像表面の光沢に応じた色変換を行なう方法が提案されている。例えば、読取装置によって画像が読み取られた際の測定値を他の情報に基づいて変更する方法として、所定の照明および受光の幾何学的条件を備えた測色光学系により試料の色彩値を測定するとともに、試料の光沢度を測定し、視覚基準の色彩値を規定する所定の式に、測定された色彩値と光沢度とを代入して、視覚基準の色彩値を求める色彩測定方法の発明が存在する(例えば、特許文献1参照)。
また、測色幾何条件Aに対応した色補正パラメータを予めプロファイルに格納しておき、測色幾何条件Bで測色された画像データを入力し、入力された測色幾何条件Bで測色された画像データを測色幾何条件Aに依存する画像データに変換し、変換された測色幾何条件Aに依存する画像データに対して、プロファイルに格納された測色幾何条件Aに対応した色補正パラメータに基づき色補正する画像処理方法に関する発明が存在する(例えば、特許文献2参照)。
さらには、例えば、様々な原稿を読取装置で読み取り、ディスプレイやプリンタで画像を再現する際の原稿の光沢度の影響を取り除く色補正装置としては、原稿を画像読取手段によって読み取り、読み取った画像信号を色の三属性の明度、彩度、色相に変換するとともに、原稿の光沢度を入力し、明度と彩度とを入力された光沢度により補正し、補正された明度と彩度と、さらには色相とを画像出力装置の出力用画像信号に変換する発明が存在する(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−228522号公報(第5−7頁) 特開平9−214786号公報(第3−4頁) 特開2000−201276号公報(第4−5頁)
ところで、原稿が有する光情報を画像信号のような電気信号に変換するスキャナ等の画像読取部と、読み取られた画像信号に基づいて画像を形成する画像形成部とを備えた、複写機能を有する画像形成装置では、読み取られた画像信号(例えば、RGB色信号)は、デバイス非依存色空間であるsRGB色空間、CIELAB色空間、またはCIEXYZ色空間を介して他の画像信号(例えば、CMYK色信号)に変換される。また、このような画像形成装置では、スキャナ等で読み取られた画像信号を、例えばPC等に出力する画像読取手段として利用することも可能であり、この場合にも、デバイス空間であるRGB色信号ではなく、デバイス非依存色空間が利用される。これは、信号そのものを変更するものではないが、変換係数を外部にもつICCプロファイルを用いる場合においても同じである。このように、原稿が有する光情報に基づいて画像を再現する画像形成装置等においては、デバイス色空間が測定可能なデバイス非依存空間との間で互換性を有することが利用されている。
しかしながら、スキャナ等によって読み込まれる画像が、上記した特許文献1〜3に記載された技術のような光沢度等の画像の表面性に応じた色信号変換処理が施されて出力された画像である場合には、出力画像を形成する際に使用された色信号は他の情報(例えば、光沢度)に基づいて既に変更されたものである。すなわち、このような出力画像は、スキャナ等によって読み込まれた原稿が有する本来の画像信号とは異なる画像信号によって形成された画像である。
そのため、スキャナ等が画像の表面性に応じた色信号変換処理が施された出力画像を原稿として読み込み、この読み取られた画像信号に基づいて画像の再現を行なう場合において、画像形成装置やディスプレイのような表示装置等では、画像の表面性に応じた色信号変換処理が再度実施されたり、またはこのような処理とは異なる様々の色信号変換処理が施されることから、出力画像の元となった本来の原稿とは近似しない色の画像が形成されるという不都合があった。
さらには、カラープルーフのように原稿見本だけが存在する場合にも、その見本を再現する際に、本来の原稿とは異なった色の画像が再現されるという問題もある。
そこで本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、画像の表面性に応じた色信号変換処理が施されて出力された画像を読取手段から読み込んだ場合に、かかる出力画像のオリジナルである本来の原稿から得られる画像信号に近似した画像信号を生成することにある。
かかる目的のもと、本発明のカラー画像処理装置は、画像の表面構造を規定する特徴量に基づき変更された色信号を入力する入力手段と、入力手段によって入力された色信号を、測色光学系によって計測された測光量または測色値を表現している色空間の色信号に変換する色補償手段とを備えたことを特徴としている。
ここで、色補償手段は、画像の表面構造を規定する特徴量に基づき、測光量または測色値を表現している色空間の色信号に変換することを特徴とすることができる。特に、特徴量を指定する特徴量指定手段をさらに備え、色補償手段は、特徴量指定手段により指定された特徴量に基づき、測光量または測色値を表現している色空間の色信号に変換することを特徴とすることもできる。また、色補償手段は、特徴量に関して形成された対応表であって、人の観察による主観的に知覚均等な色空間の色信号と、測光量または測色値を表現している色空間の色信号との間の対応関係を表す対応表により、測光量または測色値を表現している色空間の色信号に変換することを特徴とすることもできる。その場合には、特徴量を指定する特徴量指定手段をさらに備え、色補償手段は、複数の対応表から、特徴量指定手段により指定された特徴量に関して形成された対応表を選択し、選択された対応表により、測光量または測色値を表現している色空間の色信号に変換することを特徴とすることもできる。
また、色補償手段は、入力手段によって入力された色信号が変更される際に使用された特徴量に基づいて、測光量または測色値を表現している色空間の色信号に変換することを特徴とすることができる。
また、本発明をカラー画像処理方法として捉え、本発明のカラー画像処理方法は、画像の表面構造を規定する特徴量に基づき変更された色信号を入力する入力工程と、入力工程にて入力された色信号を、測色光学系によって計測された測光量または測色値を表現している色空間の色信号に変換する色補償工程とを有することを特徴としている。
ここで、色補償工程にて変換された測光量または測色値を表現している色空間の色信号をデバイス色空間の色信号に変換する変換工程をさらに有することを特徴とすることができる。さらに、色補償工程は、画像の表面構造を規定する特徴量に関して形成された対応表であって、人の観察による主観的に知覚均等な色空間の色信号と、測光量または測色値を表現している色空間の色信号との間の対応関係を表す対応表により、測光量または測色値を表現している色空間の色信号に変換することを特徴とすることができる。
さらに、本発明をプログラムとして捉え、本発明のプログラムは、コンピュータを制御して画像からの色信号を変換処理するプログラムであって、画像の表面構造を規定する特徴量に基づき変更された色信号を取得する処理と、取得された色信号を、測色光学系によって計測された測光量または測色値を表現している色空間の色信号に変換する処理とを有することを特徴としている。
本発明によれば、画像の表面性に応じた色信号変換処理が施されて出力された画像を再現するに際して、かかる画像のオリジナルである本来の原稿に近似した色彩を有する画像を再現することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用されるカラー画像処理装置の構成を説明するブロック図である。図1に示すカラー画像処理装置1は、例えばスキャナ等の画像読取装置から出力された画像信号(RGB信号)を入力する入力手段としてのRGB信号入力部11、RGB信号入力部11によって入力されたデバイス色空間のRGB信号をデバイス非依存色空間であるCIELAB色空間の色信号に変換するRGB信号変換部12、RGB信号変換部12によって変換されたCIELAB色空間の色信号を、測色光学系によって計測された測色値を表現しているCIELAB色空間の色信号に変換する色補償手段の一例としてのLAB→LAB変換部13、例えば光沢や色材のカバレッジ等のように画像の表面構造を表す特徴量が設定されており、操作者による選択等によって特徴量をLAB→LAB変換部13に対して指定する特徴量指定部14、特徴量指定部14に設定されている特徴量毎に、人の視覚で認識される色彩に近い知覚均等なCIELAB色空間と測色光学系によって計測された測色値を表現しているCIELAB色空間との対応関係を示した対応表が格納された対応表格納部15、LAB→LAB変換部13によって変換されたCIELAB色空間の色信号をRGB信号に変換するLAB信号変換部16、LAB信号変換部16によって変換されたRGB信号を出力するLAB信号出力部17を備えている。
そして、本実施の形態のカラー画像処理装置1においては、光沢や色材のカバレッジ等の画像の表面構造を表す特徴量に応じた色信号変換処理機能を有する画像形成装置によって出力された画像であって、かかる色信号変換処理が施されて出力された画像をスキャナ等が読み込み対象とした場合に、スキャナ等が読み込み対象から読み取って出力した色信号を、測色光学系によって計測された測色値を表現しているデバイス非依存色空間の色信号、またはかかるデバイス非依存色空間に対応したデバイス色空間における色信号に変換する色信号変換処理を実行することを特徴としている。
その際に実行される色信号変換処理は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)によって実行される。すなわち、上記したRGB信号入力部11、RGB信号変換部12、LAB→LAB変換部13、LAB信号変換部16、およびLAB信号出力部17はCPU内に構成され、CPUによって各部における処理工程が実行される。また、CPUで実行される色信号変換処理は、各種PCや画像形成装置等の各種コンピュータに実行されるプログラムとして提供される場合がある。このプログラムは、コンピュータが有するRAMやROM、ハードディスクドライブ(HDD)などの各種メモリに格納されている。このプログラムは、コンピュータに対して、CD−ROMやDVD−ROM、半導体メモリなどの各種リムーバブルメモリに格納された状態で提供される場合の他、インターネット等のネットワークを介してダウンロードされる場合がある。
次に、カラー画像処理装置1によって実行される色信号変換処理について説明する。図2は、カラー画像処理装置1によって実行される色信号変換処理の流れを示すフローチャートの一例である。以下、図2のフローチャートを参照して、カラー画像処理装置1が実行される色信号変換処理の流れを述べる。
[入力工程]
まず、RGB信号入力部11では、スキャナ等の画像読取装置によって読み取られ、画像読取装置から出力された画像信号(RGB信号)を受け取り、これを入力する(S101)。
[CIELAB色空間への変換工程]
そして、RGB信号変換部12は、RGB信号入力部11からデバイス色空間のRGB信号を取得し、デバイス非依存色空間であるCIELAB色空間の色信号に変換する(S102)。このRGB信号変換部12において実行されるRGB信号からCIELAB色空間の色信号への変換は、ニューラルネットワークによるモデルを使用する方法や回帰モデルを使用する方法、マトリックス変換による方法等の既存の手法を利用して変換することができる。
ここで使用されるデバイス非依存色空間としては、CIELAB色空間のほか、CIEXYZ色空間、CIECAM02色空間、LMS色空間、反対色色空間のように色覚と関係する色空間が好ましい。ただし、名目上はデバイス色空間であるsRGB(sYCC)色空間、Japan Color(EuroColor、SWOP)等であっても、CIE、ISO/JIS等の標準規格や、Adobe RGBのように規格化された色空間であれば、デバイス非依存色空間として扱うことができる。
また、デバイス色空間についても、任意のものが使用できるが、多く利用されている色空間はRGB色空間である。RGB色空間は、ディスプレイ表示に対応した色空間であるが、マルチ分光システムのように3種類以上の複数の色フィルタを利用することもあり、特に限定されるものではない。
[測色値CIELAB色空間への変換工程(色補償工程)]
次に、LAB→LAB変換部13において、読み取られた画像信号(RGB信号)から変換されたCIELAB色空間の色信号を、測色光学系によって計測された測色値を表現しているCIELAB色空間(測色値CIELAB色空間)の色信号に変換する(S103)。その際のLAB→LAB変換部13における色信号変換処理は次のように実行される。
まず、LAB→LAB変換部13は、特徴量指定部14から操作者が指定した特徴量を取得する。さらに、取得した特徴量に関する対応表を対応表格納部15から読み込む。そして、かかる特徴量に関する対応表に基づいて、読み取られたRGB信号から変換されたCIELAB色空間の色信号が測色光学系によって計測された測色値を表現しているCIELAB色空間(測色値CIELAB色空間)の色信号に変換される色信号変換処理が行われる。
ここで、特徴量指定部14により指定することができる特徴量としては、画像の表面構造を規定する要素であれば如何なるものを用いることもでき、例えば、光沢度、色材のカバレッジ、拡散光によって計測されたCIEXYZ値等を用いることができる。この場合、スキャナによって読み込まれる画像を作製した画像形成装置において利用された特徴量を用いることが好ましいが、他の特徴量を用いても問題はない。
また、特徴量指定部14における特徴量を指定する手段としては、UI(User Interface)から操作者が所望の特徴量を指示する形態や、デフォルトとして例えば光沢度を予め設定しておき、指示がない場合には特徴量として光沢度を指定し、他の特徴量が指示された場合にのみ、指示された特徴量を指定する形態、さらには、用紙や原稿種のような媒体の属性に対応させた特徴量が設定されたテーブルを備え、用紙や原稿種を指定することで自動的に特徴量が指定される形態とすることもできる。なお、対応表格納部15に格納された対応表が1の特定量に関するもののみである場合には、特徴量指定部14を設ける必要はない。
さらには、LAB→LAB変換部13は、特徴量指定部14により特徴量が指定されない場合、または特徴量を指定しない旨の入力がされた場合には、読み取られたRGB信号から変換されたCIELAB色空間の色信号を測色値CIELAB色空間の色信号に変換する処理を行わないように設定しておくこともできる。この場合には、画像形成装置において光沢や色材のカバレッジ等の画像構造を表す特徴量に応じた色信号変換処理が施されることなく出力された画像について、かかる出力画像をスキャナ等で読み取った際に出力された画像信号を、そのままの状態で出力することが可能である。
続いて、対応表格納部15に格納される対応表の作成方法について述べる。
図3は、対応表を作成する手順を示したフローチャートの一例である。図3に示したように、まず特定の特徴量(ここでは光沢度とする。)について、光沢度が異なる多数の色票からなる色票群を作成する(S201)。
次に、ステップS201で作成した色票群に含まれる各色票について、CIELAB空間での色値(L,a,b)を求める(S202)。
図4は、色票に関するCIELAB空間での色値(L,a,b)を求める際に使用する測定装置の一例を示した図である。図4(a)で示した測定装置は、0−45光学系(45−0光学系でもよい)を用いた刺激値直読方式の測定装置である。図4(a)の測定装置では、光源31は試料(色票)33の表面の法線n方向に配置され、光源31からの光をコリメータレンズ32によって平行光に変換して、試料33表面に照射する。そして、試料33の法線n方向から45°方向には分光感度補償用フィルタ34と受光センサ35とが配設され、試料33で反射された光は分光感度補償用フィルタ34を通過して受光センサ35によって受光される。そして、受光センサ35からの出力によって三刺激値X、Y、Zを検出する。
ここで、図4(b)は、分光感度補償用フィルタ34の構成を示したものである。分光感度補償用フィルタ34には、回転軸34aを中心として、分光分布の異なる3枚のガラスフィルタ34x、34y、34zが配置されている。そして、三刺激値X、Y、Zの検出ごとに分光感度補償用フィルタ34を回転させて、ガラスフィルタ34x、34y、34zがそれぞれ設定されるように構成されている。
そして、求められた三刺激値X、Y、Zに基づいて、CIELAB空間での色値(L,a,b)を算出する。色値(L,a,b)の算出に際して使用する、X/X、Y/Y、Z/Zがそれぞれ0.008856を超える場合の式を、次の(1)〜(3)式に示す。
=116(Y/Y1/3−16 ……(1)
=500[(X/X1/3−(Y/Y1/3] ……(2)
=200[(Y/Y1/3−(Z/Z1/3] ……(3)
ここで、X、Y、Zは、標準の光の三刺激値である。
かかる色値(L,a,b)は、測色光学系によって計測された測色値を表現している計測値CIELAB空間での色値(L ,a ,b )である。
次に、ステップS201で作成した色票群に含まれる各色票について、光沢度を求める(S203)。
図5は、色票に関する光沢度を求める際に使用する測定装置の一例を示した図である。図5で示した測定装置では、光源41は試料(色票)33の表面の法線n方向に対して−45°傾けた位置に配置され、光源41からの光をコリメータレンズ42によって平行光に変換して、試料33表面に照射する。そして、試料33の法線n方向から45°方向には受光センサ45が配設され、試料33で反射された光は受光センサ45によって受光される。そして、受光センサ45からの出力によって光沢度Gを検出する。なお、この受光センサ45では、光源41から照射された光の試料33からの正反射光を受光するように構成されている。
次に、ステップS202で求めた三刺激値X、Y、Zと、ステップS203で求めた光沢度Gとから、ステップS201で作成された色票群の各色票について、計測値CIELAB空間での色値(L ,a ,b )に対応させて、人が観察した際における主観的に知覚均等な配置に並べ替えられたCIELAB色空間である、新たな知覚均等CIELAB色空間での色値(L ,a ,b )を求める(S204)。
計測値CIELAB空間での色値(L ,a ,b )に対応した知覚均等CIELAB色空間での色値(L ,a ,b )を求めるに際しては、知覚均等の色値(刺激値)を規定する対応表を用いる。この対応表としては、3入力3出力での3次の重回帰を利用して求めたものを用いることができる。他の方法としては、ニューラルネットワークを用いた学習や局所的に重みをつけた重回帰などの既存の手法を利用して求めることもできる。
この対応表を用いて、ステップS202で求めた三刺激値X、Y、Zから知覚均等の刺激値X ´、Y ´、Z ´を求める。そして、求められた三刺激値X ´、Y ´、Z ´から、上述した(1)〜(3)式を用いて、知覚均等CIELAB色空間での色値(L ,a ,b )を算出する。そして、ステップS201で作成した色票群に含まれる色票のすべてについて、知覚均等CIELAB色空間での色値(L ,a ,b )を算出する。
続いて、ステップS201で作成した色票群に含まれる色票のすべてに関して、ステップS202で求めた計測値CIELAB空間での色値(L ,a ,b )と、ステップS204で求めた知覚均等CIELAB色空間での色値(L ,a ,b )との対応付けを行って対応表を作成する(S205)。
対応表は、画像の表面構造を規定する特徴量であれば如何なる要素に関しても作成することができ、例えば、光沢度、色材のカバレッジ、拡散光によって計測されたCIEXYZ値等の特徴量、転写材の表面粗さ等について、それぞれ対応表を作成する。
そして、ステップS205において作成された対応表は、対応表格納部15に格納される。
なお、対応表の作成方法は、上記した方法に限られず、計測値CIELAB空間での色値(L ,a ,b )と知覚均等CIELAB色空間での色値(L ,a ,b )との対応付けが可能である方法であれば、如何なる方法を用いることができる。
[RGB色空間への変換工程]
LAB→LAB変換部13において、スキャナ等の画像読取装置から出力された画像信号(RGB信号)が測色値CIELAB色空間での色信号に変換される色信号変換処理が施された後、LAB信号変換部16は、測色値CIELAB色空間での色信号をデバイス色空間であるRGB信号に変換する(S104)。
このLAB信号変換部16において実行される測色値CIELAB色空間での色信号からデバイス色空間であるRGB信号への変換は、ニューラルネットワークによるモデルを使用する方法や回帰モデルを使用する方法、マトリックス変換による方法等の既存の手法を利用して変換することができる。
[出力工程]
そして、変換されたRGB信号は、RGB信号出力部17から、例えば複写機の画像形成部やプリンタ等の画像形成装置、または、ディスプレイ等の表示装置等に出力される(S105)。
なお、RGB信号出力部17は、LAB信号変換部16によってRGB信号に変換されていない測色値CIELAB色空間での色信号(L,a,b)をそのまま出力するように構成することも可能である。
このように、本実施の形態のカラー画像処理装置では、LAB→LAB変換部13において、スキャナ等の画像読取装置から出力された画像信号(RGB信号)を、光沢や色材のカバレッジ等といった画像の表面構造を表す特徴量に対応させて、測色値CIELAB色空間での色信号に変換している。それによって、スキャナ等により読み込まれる対象となる画像が、画像の表面構造を表す特徴量に応じた色信号変換処理機能を有する画像形成装置により、かかる色信号変換処理が施されて出力された画像である場合においても、スキャナ等からの画像信号を受け取る画像形成装置や表示装置等は、測色光学系によって計測された測色値を表現しているデバイス非依存色空間の色信号、またはかかるデバイス非依存色空間に対応したデバイス色空間として画像信号を受け取ることができる。そのため、画像形成装置や表示装置等は、画像の表面構造を表す特徴量のファクターが殆ど除去されている画像信号を取得することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態のカラー画像処理装置は、スキャナ等の画像読取装置から出力された画像信号(RGB信号)をデバイス非依存色空間であるCIELAB色空間の色信号に変換し、変換されたCIELAB色空間の色信号を、光沢や色材のカバレッジ等といった画像の表面構造を表す特徴量に対応させて、測色光学系によって計測された測色値を表現しているCIELAB色空間(測色値CIELAB色空間)での色信号に変換された形態で出力する構成を有している。
このような構成により、スキャナ等により読み込まれる対象となる画像が、画像の表面構造を表す特徴量に応じた色信号変換処理機能を有する画像形成装置により、かかる色信号変換処理が施されて出力された画像である場合においても、スキャナ等からの画像信号を受け取る画像形成装置や表示装置等は、測色光学系によって計測された測色値を表現しているデバイス非依存色空間の色信号、またはかかるデバイス非依存色空間に対応したデバイス色空間として画像信号を受け取ることができる。そのため、画像形成装置や表示装置等が受け取った画像信号には、画像の表面構造を表す特徴量のファクターが殆ど除去されていることから、画像形成装置や表示装置等で再現される画像は、画像の表面構造により生じる光沢差に基づく色の見え方の違いが補償され、本来の原稿画像が有する色彩に近づけたオリジナルに忠実な画像として再現することが可能となる。
また、デバイス非依存色空間であるCIELAB色空間の色信号に変換された画像信号(RGB信号)を、測色光学系によって計測された測色値を表現しているCIELAB色空間(測色値CIELAB色空間)での色信号に変換するに際して、光沢や色材のカバレッジ等といった画像の表面構造を表す特徴量を指定することにより、指定された特徴量の特性に応じた測色値CIELAB色空間での色信号に変換することができる。そのため、スキャナ等により読み込まれた画像が画像形成装置により色信号変換処理を受けた際の処理対象となった特徴量と同一の特徴量を指定すれば、本来の原稿画像に基づいた再現画像を得ることができる。
さらに加えて、画像形成装置により色信号変換処理を受けた際の処理対象となった特徴量とは異なる特徴量を指定することも可能であり、その場合においては、本来の原稿画像が有する色彩をアレンジし、使用者の嗜好に合わせた色調の画像を形成することも可能となる。
本発明の活用例として、スキャナ等の画像読取装置や、画像読み込み機能を備えた複写機等の画像形成装置等への適用がある。
本発明のカラー画像処理装置の構成を説明するブロック図である。 カラー画像処理装置が実行する色信号変換処理の流れを示すフローチャートの一例を示した図である。 対応表を作成する手順を示したフローチャートの一例を示した図である。 色票に関する色値を求める際に使用する測定装置の一例を示した図である。 色票に関する光沢度を求める際に使用する測定装置の一例を示した図である。
符号の説明
1…カラー画像処理装置、11…RGB信号入力部、12…RGB信号変換部、13…LAB→LAB変換部、14…特徴量指定部、15…対応表格納部、16…LAB信号変換部、17…LAB信号出力部、31,41…光源、32,42…コリメータレンズ、33…試料(色票)、34…分光感度補償用フィルタ、34x,34y,34z…ガラスフィルタ、35,45…受光センサ

Claims (6)

  1. 画像の表面構造を規定する特徴量に基づき変更された色信号を入力する入力手段と、
    前記画像の表面構造を規定する特徴量を指定する特徴量指定手段と、
    画像の表面構造を規定する複数の特徴量に関して形成された、人の観察による主観的に知覚均等な色空間の色信号と測色光学系によって計測された測光量または測色値を表現している色空間の色信号との間の対応関係を表す対応表から、前記特徴量指定手段により指定された当該特徴量に関して形成された当該対応表を選択し、選択した当該対応表に基づいて、前記入力手段によって入力された色信号を、測色光学系によって計測された測光量または測色値を表現している当該色空間の色信号に変換する色補償手段と
    を備えたことを特徴とするカラー画像処理装置。
  2. 前記色補償手段にて変換された前記測色光学系によって計測された測光量または測色値を表現している前記色空間の色信号をデバイス色空間の色信号に変換する変換手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載のカラー画像処理装置。
  3. 画像の表面構造を規定する所定の特徴量に基づき変更された色信号を入力する入力手段と、
    前記画像の表面構造を規定する所定の特徴量に関して形成された、人の観察による主観的に知覚均等な色空間の色信号と測色光学系によって計測された測光量または測色値を表現している色空間の色信号との間の対応関係を表す対応表に基づいて、前記入力手段によって入力された色信号を、測色光学系によって計測された測光量または測色値を表現している当該色空間の色信号に変換する色補償手段と
    を備えたことを特徴とするカラー画像処理装置。
  4. 前記色補償手段にて変換された前記測色光学系によって計測された測光量または測色値を表現している前記色空間の色信号をデバイス色空間の色信号に変換する変換手段をさらに有することを特徴とする請求項3記載のカラー画像処理装置。
  5. コンピュータに、
    画像の表面構造を規定する特徴量に基づき変更された色信号を取得する機能と、
    前記画像の表面構造を規定する特徴量の指定を認識する機能と、
    画像の表面構造を規定する複数の特徴量に関して形成された、人の観察による主観的に知覚均等な色空間の色信号と測色光学系によって計測された測光量または測色値を表現している色空間の色信号との間の対応関係を表す対応表から、指定された当該特徴量に関して形成された当該対応表を選択し、選択した当該対応表に基づいて、取得した前記色信号を、当該測色光学系によって計測された当該測光量または測色値を表現している当該色空間の色信号に変換する機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  6. コンピュータに、
    画像の表面構造を規定する所定の特徴量に基づき変更された色信号を取得する機能と、
    前記画像の表面構造を規定する所定の特徴量に関して形成された、人の観察による主観的に知覚均等な色空間の色信号と測色光学系によって計測された測光量または測色値を表現している色空間の色信号との間の対応関係を表す対応表に基づいて、取得した前記色信号を、当該測色光学系によって計測された当該測光量または測色値を表現している当該色空間の色信号に変換する機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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