JP4469223B2 - 通信システム及び通信資源調整装置及び通信資源調整方法 - Google Patents

通信システム及び通信資源調整装置及び通信資源調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、特に、分散オブジェクトシステムの品質制御技術に関する。
IDL(Interface Definition Language) Callを用いた分散オブジェクト技術の従来例として、OMG(Object Request Broker Architecture)による国際標準仕様CORBA(Common Object Request Broker Architecture)を実現するミドルウェアORB(Object Request Broker)技術がある。
図20は、従来例における分散オブジェクトシステム構成、図21は、従来例によるClient計算機構成、図22は、従来例によるServer計算機構成である。図23はIDL Callを実現するために、クライアント/サーバ間で行われるオブジェクトメッセージ通信を一般化したモデルである。図24はクライアントがサーバを識別するために利用するオブジェクト識別子の構成である。
図20に示す分散オブジェクトシステムでは、Client計算機(1)に搭載されるClient(101)が、IDL呼び出しにより、Netork(3)を介して、Server計算機(2)に搭載されるServer(201)に実装されるメソッドを呼び出す。ここでClient(101)とServer(201)は、Network(3)の種別とは独立に開発可能な可搬性を実現するために、Client計算機(1)は、Client(101)と通信機器(103)を、ORB(Client Side Object Request Broker)(102)を介して分離し、またServer計算機(202)は、Server(201)と通信機器(103)を同じくORB(Server Side Object Request Broker)(202)を介して分離する構成を採用している。
次に図23を用いてクライアント(101)とサーバ(201)間の相互接続動作を以下の3段階(接続準備段階、Request段階、Reply段階)に分けて説明する。
接続準備段階では、クライアント(101)はサーバ(201)に対して期待するメソッドの存在確認と接続準備の完了を要求するために、Initial_Requestメッセージ(m1)を送信する。これに対してサーバ(201)は、Initial_Request_succeedメッセージ(m2)にて準備完了を通知する。
Request段階では、クライアント(101)はサーバ(201)に対して、呼び出すメソッド名とinputパラメータ情報をRequestメッセージ(m3)により送信する。これに対してサーバ(201)はメソッド呼び出しが成功した事をRequest_succeedメッセージ(m4)にてクライアント(101)へ通知する。
Reply段階では、サーバ(201)はメソッド処理が終了した時に、Replyメッセージ(m5)にて、メソッド実行の結果であるoutputパラメータとreturn情報をクライアント(101)へ通知する。
この動作においてクライアント(101)は、呼び出すサーバ(201)の識別子を図24に示すオブジェクト識別子を用いて管理する。オブジェクト識別子は、サーバ(201)を識別するサーバ識別子(t01)、このサーバ(201)が動作するプロセスを識別するプロセス識別子(t02)、サーバ(201)が搭載される計算機の通信ポートなどを識別するネットワーク識別子(t03)から構成されており、サーバ計算機(2)のORB(102)は、この識別子の情報を辿る事により計算機内のサーバ(201)へ接続できる。ORB(102)は、このオブジェクト識別子を用いてクライアント(101)とサーバ(201)間の相互接続を実現するため、アプリケーション開発者は、オブジェクト識別子の詳細な情報量を知らる必要が無く、この分析処理をORBに任す事ができるため、アプリケーションとなるクライアントロジック(1011)とサーバインプリメンテーション(2011)は、ネットワーク環境や接続手順に関係なく独立する可搬性のある開発が可能となる。
また、特開2001−34583号公報では、一元的かつリアルタイムにサーバオブジェクトの負荷情報を収集し、特定の負荷の偏りを防ぎ、個々のサーバオブジェクトに要求された処理の実行時間増大を防止する分散オブジェクト性能管理機構が開示されている。
特開2001−34583号公報 CORBA/IIOP Specification (http://www.omg.org/technology/documents/formal/corba_iiop.htm) 「CORBA完全解説」小野沢博文著、ソフト・リサーチ・センター
従来の分散オブジェクトシステムは、IDLを用いてクライアントが分散環境上のサーバを呼び出すために、クライアント計算機とサーバ計算機の通信デバイスやプロセスメモリなどの経路情報の組み合わせにて構成していたため、クライアントロジックが期待するサーバインプリメンテーションまでのエンドツーエンド間の通信品質を保証できないという問題があった。
また、クライアント計算機からサーバ計算機までのルーティングの順番に中継する通信機器の利用方法を設定するため、アプリケーションが期待するQoS−Policyに対する通信資源の割り当てを調整できないという問題点があった。
また、クライアント計算機は予め設定されたオブジェクト識別子を用いてサーバ計算機のサーバインプリメンテーションへIDL呼び出しを行うため、例えば一つの通信機器に同時に複数のIDL呼び出しが行われた場合に、クライアントロジックが期待するQoS品質に関係なく到着の順番に呼び出しが行われるため、優先度が高くても待ち時間が生じるという問題があった。
また、クライアントロジックが指定するQoS−Policy情報に基づいてクライアント計算機とサーバ計算機と、この間の通信機器がIDL通信路のために利用する資源を確保するため、必ずしもサーバインプリメンテーションのQoS設計値に基づくIDL呼び出しが行われないという問題点があった。
また、クライアントロジックが指定するQoS−Policy情報を満足する通信装置の資源を確保するために、通信機器が実現するルーティング情報に基づく通信路を辿りながら資源の割り当てが行われ、ネットワーク上のこの通信路を外れる通信機器の資源を考慮する事ができないという問題点があった。
この発明は上記の問題点を解決することを主な目的としており、クライアントとサーバが搭載される計算機とネットワークのQoS制御機構が連携する事により、クライアントロジックにて指定するQoS−Policyに応じてサーバのメソッド呼び出しが起動される時に、クライアントロジックとサーバインプリメンテーション間のend−to−endのネットワーク資源と計算機資源を予約する事によりメソッド呼び出し時の品質を保証する品質制御方式の実現を主な目的とする。
また、ネットワーク内に用意したQoS調整機能が、クライアント計算機、サーバ計算機、中継通信機器間で、要求されたQoS−Policyを最適に配置する品質制御方式の実現を主な目的とする。
また、予めQoS−Policyと同時に指定される優先度に基づいて、IDL通信時に各QoS−Policy処理部がオブジェクト識別子が指定する資源利用の優先度制御を行う品質制御方式の実現を主な目的とする。
また、クライアントロジックとサーバインプリメンテーションが指定するQoS−Policyを比較する事により、サーバインプリメンテーションが指定するQoS−Policyの条件を満たさないIDL呼び出しを拒絶する品質制御方式の実現を主な目的とする。
また、QoS−Policy処理部に期待するQoS−Policyの公募を行い、最適な応募を選択して利用する通信基盤のルーティングに依存しない品質制御方式の実現を主な目的とする。
本発明に係る通信システムは、
クライアント装置と、クライアント装置と通信を行ってクライアント装置に対してサービスを提供するサーバ装置とを有する通信システムであって、
クライアント装置は、
サーバ装置によるサービスの提供に先立ち、サービス提供時に要求される通信品質を要求通信品質として指定し、要求通信品質を実現するための通信資源を確保し、要求通信品質を通知するとともに要求通信品質を実現するための通信資源の確保を要求する要求通信品質通知を生成し、生成した要求通信品質通知をサーバ装置に対して送信し、
サーバ装置は、
クライアント装置より送信された要求通信品質通知を受信し、要求通信品質通知に示された要求通信品質を実現するための通信資源を確保し、要求通信品質を実現するために確保した通信資源を用いてクライント装置に対してサービスを提供することを特徴とする。
本発明によれば、サーバ装置によるサービスの提供に先立ち、クライアント装置及びサーバ装置のそれぞれが要求通信品質を実現するための通信資源を確保するため、クライアント装置は要求通信品質を実現した状態でサーバ装置からのサービスを受けることができる。
実施の形態1.
図1は本実施の形態に係る品質制御型分散オブジェクトシステム(通信システム)を示す構成図である。これは図20に示す従来例のシステム構成に対して、クライアントとサーバが搭載されるクライアント計算機(1)とサーバ計算機(2)上のORB(Object Request Broker)(102、 202)と、ネットワーク(3)を構成するProxy計算機(6a、 6b、 6c、・・)上のProxy−Broker(602a、 602b、 603c、・・)がIDL Call時に連携して品質制御を行うための機能を追加した構成である。なお、以降、クライアント計算機(1)についてはClient計算機(1)とも表記し、クライアント(101)についてもClient(101)とも表記する。更に、サーバ計算機(2)についてもSever計算機(2)とも表記し、サーバ(201)についてもServer(201)とも表記する。また、クライアント計算機(1)はクライアント装置の例に、サーバ計算機(2)はサーバ装置の例に、Proxy計算機(6)は中継装置の例に相当する。
次に、図1に示す構成における動作として、クライアント(101)からサーバ(201)へのIDL Callを実現するために、Client計算機(1)がInitial_Requestメッセージ(m1)を発行して、Server計算機(2)にてサーバ(201)が起動され、ここで生成されたオブジェクト識別子がInitial_Request_succeedメッセージ(m2)にてクライアント(101)へ返されるまでの処理の流れを、図17〜図19を用いて概説する。
図17は、本実施の形態に係るクライアント計算機(1)の動作例を示すフローチャート図であり、
図18は、本実施の形態に係るサーバ計算機(2)の動作例を示すフローチャート図であり、図19は、本実施の形態に係るProxy計算機(6)の動作例を示すフローチャート図である。
まず、図17に従ってクライアント計算機(1)の動作例を説明する。まず、ステップS1701において、クライアント(101)が、IDL Callを発行するためのIDL Call情報と、IDL Callによるメソッド呼出し時に要求する通信品質を示すQoS−Policy情報をクライアント側のORB(102)に伝達する。ここで、QoS−Policy情報はクライアント(101)が要求する要求通信品質が示された情報である。このため、ステップS1701では、クライント(101)が要求通信品質を指定するとともに、指定した要求通信品質が示されたQoS−Policy情報をクライアント側のORB(102)に伝達する処理が行われる(要求通信品質指定ステップ)。次に、ステップS1702において、クライアント側のORB(102)では、QoS−Policy情報に示された要求通信品質を実現するための通信資源(具体的には、通信ポート)を確保(予約)する(通信資源確保ステップ)。次に、ステップS1703において、クライアント側のORB(102)は、クライアント(101)からのQoS−Policy情報を含むInitial_Requestメッセージを生成する。このInitial_Requestメッセージは、QoS−Policy情報を含むため、サーバ計算機(2)及びProxy計算機(6)に対して要求通信品質を実現するための通信資源の確保を要求する要求通信品質通知に相当する。このため、ステップS1702は、要求通信品質通知生成ステップに相当する。なお、詳細は後述するが、Initial_Requestメッセージには、S1702で確保した通信ポートに対応するProxy識別子が付加される。クライアント側のORB(102)では、例えば、図8に示すQoS−Proxy管理テーブルを保有しており、S1702で確保した通信ポートに対応するProxy識別子をQoS−Proxy管理テーブルから抽出して、Initial_Requestメッセージに付加する。最後に、ステップS1704において、クライアント計算機(1)の通信機器(103)がInitial_Requestメッセージを送信する(送信ステップ)。
次に、図19に従ってProxy計算機(6)の動作例を説明する。まず、クライアント計算機(1)とサーバ計算機(2)との間の通信を中継するProxy計算機(6)では、ステップS1901において、クライアント計算機(1)から送信されたInitial_Requestメッセージを受信する(受信ステップ)。次に、ステップS1902において、Initial_RequestメッセージのQoS−Policy情報に示された要求通信品質を実現するための通信資源(具体的には、通信ポート)を確保(予約)する(通信資源確保ステップ)。次に、ステップS1903において、Initial_RequestメッセージにProxy識別子を付加する(情報付加ステップ)。Proxy計算機(6)においても、図8に示したようなQoS−Proxy管理テーブルを保有しており、S1902で確保した通信ポートに対応するProxy識別子をQoS−Proxy管理テーブルから抽出して、Initial_Requestメッセージに付加する。なお、クライアント計算機(1)及び各Proxy計算機(6)においてInitial_Requestメッセージに付加されたProxy識別子の集合をProxyリストと呼ぶ。最後に、ステップS1904において、Initial_Requestメッセージを次のProxy計算機(6)又はサーバ計算機(2)に対して送信する(送信ステップ)。
次に、図18に従ってサーバ計算機(2)の動作例を説明する。まず、ステップS1801において、サーバ計算機(2)の通信機器(103)がInitial_Requestメッセージを受信する(受信ステップ)。次に、ステップS1802において、サーバ側のORB(202)がInitial_RequestメッセージのQoS−Policy情報に示された要求通信品質を実現するための通信資源(具体的には、通信ポート)を確保(予約)する(通信資源確保ステップ)。次に、ステップS1803において、サーバ側のORB(202)がQoS−Policyに対応した計算機資源であるプロセスを確保する。次に、ステップS1804において、サーバ側のORB(202)がサーバ(201)を起動するためのオブジェクト識別子を作成し、更に、ステップS1805において、このオブジェクト識別子に該当するServer(201)を起動する。これにより、IDL Call呼出の準備が整ったので、ステップS1806において、Initial_Request_succeedメッセージを生成し、サーバ計算機(2)の通信機器(103)よりInitial_Request_succeedメッセージをクライアント計算機(1)に対して送信する。
次に、図2〜図9を参照しながら、Client計算機(1)がInitial_Requestメッセージ(m1)を発行して、Server計算機(2)にてサーバ(201)が起動され、ここで生成されたオブジェクト識別子がInitial_Request_succeedメッセージ(m2)にてクライアント(101)へ返されるまでの処理の流れを詳述する。
ここで、図2は、Client計算機(1)の構成例を示しており、この図2の構成における処理の流れを図5に示す。また、図3は、Server計算機(2)の構成例を示しており、この図3の構成における処理の流れを図6を示す。また、図4は、Proxy計算機(6a)の構成例を示しており、この図4の構成における処理の流れを図7に示す。また、Client計算機(1)、Server計算機(2)、Proxy計算機(6a)のそれぞれに搭載されるQoS−Proxy処理部(1028)におけるQoS−Policy、Proxyによる予約される通信ポートの管理方法を図8を用いて説明し、Server計算機(2)に搭載されるオブジェクト識別子管理部(2026)が生成するオブジェクト識別子の構造を図9を用いて説明する。
まず、Client計算機の動作例を説明する。図5ではClient計算機(1)上のClient(101)がIDL Callを発行する処理の流れを示している。Client(101)はIDLに規定された関数呼び出しを行うアプリケーションロジックであるClient Logic(1011)から、呼び出される関数の情報をORB(102)へ渡すためにStub(1012)を利用する点は従来例と同様である。しかし、IDL Callに規定されている関数呼び出しの前に、Client Logic(1011)がORB(102)に品質情報であるQoS−Policyを渡す動作が異なる。Client Logic(1011)はm101にてStub(1012)へIDL Call情報とともにQoS−Policy情報を伝え、さらにStub(1012)はm102にてORB(102)のIDL処理部(1021)へ、これらの情報を伝える。
IDL Call情報とQoS−Policy情報を取得したORB(102)では、IDL処理部(1021)がIDL Callによる関数呼び出しのための準備の情報をInitial_Requestメッセージ(m1)の形態へ変換して送信オブジェクトメッセージ通信管理部(1022)を介してServer計算機(2)へ送信する。ただし新たに、この間にQoS−Policyが指定する品質に対応したClient計算機(1)の通信機器(103)の通信ポートの予約処理を行う。
通信ポートの予約処理は、IDL処理部(1023)がQoS−Policyをm103によりQoS−Policy解釈部(1025)へ引き渡す事により開始される。QoS−Policy解釈部(1025)は、QoS−Policy情報を分析し、必要となる品質を持つ通信ポートを確保するために、m104にてQoS−Policy処理部(1026)に指示を行う。この指示を受けたQoS−Policy処理部(1026)は、通信機器(103)を管理するNetwork QoS管理部(1027)へm105により期待する品質を持つ通信ポートの予約を指示する。この要求を受けたNetwork QoS管理部(1027)では、通信機器(103)の該当する通信ポートを確保し、この通信ポート識別子をm106を用いてQoS−Policy処理部(1026)へ返す。QoS−Policy処理部(1026)は、通信ポート識別子の情報を保持するために、通信ポート識別子をm107によりQoS−Proxy処理部(1028)へ通知する。QoS−Proxy処理部(1028)では、この情報を管理したテーブルの識別子であるProxy識別子と通信ポート識別子を、m108にてQoS−Policy処理部(1026)へ返す。この情報はm109にてQoS−Policy解釈部(1025)、さらにm110によりIDL処理部(1021)へ返される。この結果、通信ポート予約を要求したIDL処理部(1021)は、予約を完了する。IDL処理部(1021)は、Proxy識別子とQoS−Policyを付加したInitial_Requestメッセージ(要求通信品質通知)(m1)を作成し、m111にて送信オブジェクトメッセージ通信管理部(1022)へServer計算機(2)への送信を依頼する。この時に通信ポート識別子も通知する事により、この依頼を受けた送信オブジェクトメッセージ通信管理部(1022)は、m112にてNetork QoS管理部(1027)へ通信ポート識別子に該当する通信ポートを利用した通信を、m113を用いて通信ドライバ部(1024)へ指示する。この結果、Initial_Requestメッセージ(m1)は、Client計算機(2)上の通信機器(103)をQoS−Polcyにて要求した品質による通信が実現される。
なお、クライアント計算機(1)において、クライアント(101)は要求通信品質指定部の例に相当し、クライアント側のORB(102)は通信資源確保部及び要求通信品質通知生成部の例に相当し、通信機器103は通信部の例に相当する。
次にInitial_Requestメッセージ(m1)による要求に対応して、Server計算機(3)からInitial_Request_succeedメッセージ(m2)が返された時のクライアント(101)の処理を説明する。
通信機器(103)を介してInitial_Request_succeedメッセージ(m2)を受信した通信ドライバ部(1024)は、この情報をm201を用いて受信オブジェクトメッセージ通信管理部(1023)へ通知する。受信オブジェクトメッセージ通信管理部(1023)は、この情報をm203を用いてIDL処理部(1023)へ通知する。IDL処理部(1023)では、この情報をm204を用いてClient(101)のStub(1012)へ伝える。Stub(1012)はInitial_Request_succeedメッセージ(m2)の形式をClinet Logic(1011)がIDL Callの応答の形式に変換し、Client Logic(1011)へ返す。ここではInitial_Request_succeedメッセージ(m2)に記録されているオブジェクト識別子を返すとともに、Server(201)が正常に起動され、IDL Callを受け付ける準備ができた事を伝える。
以上の動作により、Client(101)はオブジェクト識別子を用いて、QoS−Policyを用いて要求した品質でIDL Callを行う事ができる。
次に、Server計算機の動作例を説明する。図6ではServer計算機(2)上のServer(201)において、IDL Callにより要求された関数が呼び出される処理の流れを示している。Server(201)はServer Implementation(2011)に呼び出される関数が存在し、ORB(202)からの要求がSkeleton(2012)を介して通知される操作は従来例と同様である。ただし、Initial_Requestメッセージ(m1)によるIDL Call呼び出し準備状況を確認する前に、このメッセージに搭載されたQoS−Policyに基づきServer計算機(2)の計算機資源の確保と、この情報とInitial_Requestメッセージ(m1)により通知されたClient計算機(1)からネットワーク(3)上をルーティングされるProxy計算機の通信ポート情報であるProxyリストを用いてオブジェクト識別子を生成する処理が異なる。この処理は以下の3つの処理により構成される。
1) QoS−Policyに対応したServer計算機(2)の通信資源確保
2) QoS−Policyに対応したServer計算機(2)の計算機資源確保
3) オブジェクト識別子の生成とサーバの起動
1)〜3)の動作を以下に説明する。
まず、1) QoS−Policyに対応したServer計算機(2)の通信資源確保について説明する。Initial_Requestメッセージ(m1)を受信した通信ドライバ(1024)は、m121を用いて、この情報を受信オブジェクトメッセージ通信管理部(1023)へ伝える。受信オブジェクトメッセージ通信管理部(1023)は、この情報をm122によりオブジェクト管理部(2024)へ伝える。オブジェクト管理部は、Initial_Requestメッセージ(m1)に記録されているQoS−PolicyとProxyリスト情報を抽出し、この情報をm123を用いてQoS−Policy処理部(1026)へ伝える。QoS−Policy処理部(1026)は、QoS−Polcyに該当する通信ポートを予約するために、m124を用いてNetork QoS管理部(1027)へ通信ポートの予約を指示する。Netork QoS管理部(1027)は、要求に対応する通信ポートを確保し、これに対応する通信ポート識別子をm125を用いて、QoS−Policy処理部(1026)へ返す。QoS−Policy処理部(1026)は、確保した通信ポート識別子を保持するために、この情報をm126を用いてQoS−Proxy処理部(1028)へ伝える。QoS−Proxy処理部(1028)は、通信ポート識別子を格納し、これに対応するProxy識別子をm127を用いて、QoS−Policy処理部(1026)へ返す。QoS−Policy処理部(1026)は、m128を用いて確保したProxy識別子をオブジェクト管理部(2024)へ返す。この処理によりオブジェクト管理部(2024)によるServer計算機(2)におけるQoS−Policyに対応した通信資源の確保が終了する。
次に、2) QoS−Policyに対応したServer計算機(2)の計算機資源確保について説明する。オブジェクト管理部(2024)は、QoS−Policy情報をm129を用いて、並列処理制御部(2025)へ計算機資源の確保を要求する。この要求を受けた並列処理制御部(2025)は、QoS−Policyに対応した計算機資源であるプロセスを確保し、この識別子をm130を用いてオブジェクト管理部(2024)へ返す。この処理によりオブジェクト管理部(2024)によるServer計算機(2)におけるQoS−Policyに対応した計算機資源の確保が終了する。
次に、3) オブジェクト識別子の生成とサーバの起動について説明する。オブジェクト管理部(2024)は、取得したProxy識別子、通信ポート識別子、プロセスの識別子を用いてオブジェクト識別子の生成を、m131によりオブジェクト識別子管理部(1026)へ要求する。オブジェクト識別子管理部(1026)は、これら3種類の情報を用いて、図8に示す構成にてオブジェクト識別子を生成し、この情報をm132を用いてオブジェクト管理部(2024)ヘ返す。オブジェクト管理部では、このオブジェクト識別子に該当するServer(201)を起動する(m01)。以上の処理により、IDL Call対象となるServer(201)の起動を完了し、このオブジェクトを分散環境上で一意に識別できるようになる。
以降は従来例と同様であり、オブジェクト管理部(2024)は、m133を用いてInitial_Requestメッセージ(m1)の情報をSkeleton(2012)へ伝える。Skeleton(2012)は、このメッセージ形式の情報を関数呼び出しの形式に変換し、m134を用いてObject Implementation(2011)へ伝える。この処理によりIDL Callに対応したServer(201)の準備が完了する。この完了情報は、m221にてSkeleton(2012)からORB(202)のIDL処理部(1021)へ伝えられる。さらにIDL処理部(1021)は、m222を用いて、オブジェクト管理部(2024)へ完了情報を伝える。オブジェクト管理部(2024)は、Server(201)によるIDL Call呼び出しの準備が整った事と、オブジェクト識別子をInitial_Request_succeedメッセージ(m2)に記録して、m223により送信オブジェクトメッセージ通信管理部(1022)に送信を指示する。送信オブジェクトメッセージ通信管理部(1022)は、m224によりInitial_Request_succeedメッセージ送信を通信ドライバ(1024)に指示する事により、Server計算機(2)の処理は終了する。なお、Initial_Request_succeedメッセージは、クライアント計算機(1)から要求された通信品質を実現するためにサーバ計算機(2)が確保した通信資源(通信ポート)を通知することを目的の一つとする情報であり、確保通信資源通知に相当する。
また、サーバ計算機(2)において、サーバ側のORB(202)は、通信資源確保部及び確保通信資源通知生成部の例に相当し、通信機器(103)は通信部の例に相当する。
次に、Proxy計算機の動作例を説明する。図7ではProxy計算機(6a)上でInitial_Requestメッセージ(m1)とInitial_Request_succeedメッセージ(m2)を転送する動作を示している。従来例とは異なり本発明の動作では、Proxy計算機(6a)に搭載されている通信機器(103)に対して、Client(101)のClient Logic(1011)が指定したQoS−Policyに基づく通信資源の予約が行われる。
Initial_Requestメッセージ(m1)を受信した通信ドライバ部(1024)は、この情報をm141により受信オブジェクトメッセージ通信管理部(1022)に通知する。受信オブジェクトメッセージ通信管理部(1022)は、この情報をm142によりQoS−Polic伝達管理部(6021)へ通知する。QoS−Policy伝達管理部では、Initial_Requestメッセージ(m1)に記録されているQoS−Policy情報を抽出し、この情報に基づく通信資源を確保するために、m143を用いてQoS−Policy処理部(1026)へQoS−Polcyを伝える。QoS−Policy処理部(1026)は、m1044にてNetwork QoS管理部(1027)へQoS−Policyを伝える事により、これに対応した通信資源の確保を指示する。Network QoS管理部(1027)は、通信ドライバ部(1024)に対して該当する通信ポートの確保を指示し、予約された通信ポートを示す通信ポート識別子を得る。QoS−Policy処理部(1026)は、取得した通信ポート識別子を保持するために、m146にてQoS−Proxy処理部(1028)へ通信ポート識別子を通知する。QoS−Proxy処理部(1028)は、通信ポート識別子に対応したProxy識別子を生成し、この情報をm147にてQoS−Policy処理部(1026)へ通知する。QoS−Policy処理部(1026)は、取得したProxy識別子をm148にてQoS−Policy伝達管理部(6021)へ通知する。QoS−Policy伝達管理部(6021)は、転送するInitial_Requestメッセージ(m1)のProxyリストに取得したProxy識別子を追加し、m149により送信オブジェクトメッセージ通信管理部(1027)へ送信を指示する。送信オブジェクトメッセージ通信管理部(1027)は、Initial_Requestメッセージ(m1)の送信をm150にて通信ドライバ部(1024)へ指示する事により送信が行われる。
なお、Proxy計算機(6)において、Proxy Brokerは、通信資源確保部及び情報付加部の例に相当し、通信機器(103)は通信部に相当する。
次に、Initial_Request_succeedメッセージ(m2)の転送処理を説明する。Initial_Request_succeedメッセージ(m2)を受信した通信ドライバ部(1024)は、m241にて受信オブジェクトメッセージ通信管理部(1023)へ、この情報を通知する。受信オブジェクトメッセージ通信管理部は、m242にてInitial_Request_succeedメッセージ(m2)をQoS−Policy伝達管理部(6021)へ通知する。QoS−Policy伝達管理部(6021)は、m243にてInitial_Request_succeedメッセージ(m2)の送信を送信オブジェクトメッセージ通信管理部(1022)に指示する。この指示を受けた送信オブジェクトメッセージ通信管理部(1022)は、m244にて通信ドライバ部(1024)へ指示を行う事により送信が行われる。
次に、QoS−Proxy処理部(1028)におけるQoS−Policy管理方法を説明する。図8を用いてQoS−Proxy管理テーブルの役割と構成を説明する。QoS−Proxyはクライアント計算機(1)、サーバ計算機(2)、Proxy計算機(6a)が相互接続するために経由する各計算機の通信機器(103)のポート予約を行う単位である。1つの計算機における通信機器(103)において、クライアントロジック(1011)が指定するQoS−Proxyに応じて入側ポートをinポート識別子(t22)とし、出側ポートをoutポート識別子(t23)として予約し、実際のRequestメッセージ(m3)とRequest_succeedメッセージ(m4)、及びReplyメッセージ(m5)が通信する場合に指定する事により品質を保証できる。inポート識別子(t22)とoutポート識別子(t23)の組み合わせをProxy識別子(t21)として管理し、この分析をQoS−Proxy処理部(1028)が行う事により、通信機器(103)が実現するプロトコル種別などの違いをクライアントロジック(1011)やサーバインプリメンテーション(2011)から隠蔽する事ができる。この結果、クライアントロジック(1011)とサーバインプリメンテーション(2011)は通信種別に依存しない可搬性を実現できる。
次に、図9を用いてオブジェクト識別子の構造を説明する。オブジェクト識別子は従来のプロセス識別子(t02)とネットワーク識別子(t03)に対して、Proxyリスト(t31)を追加した構成である。Proxyリスト(t31)は、図8にて説明したProxy識別子(t21)のリストであり、クライアント計算機(1)からサーバ計算機(2)までの経路として存在するProxy計算機(6a)毎の使用ポートを指定する。この結果、クライアントロジック(1011)からサーバインプリメンテーション(2011)までの通信路の品質を指定した相互接続が可能となる。
本実施の形態に係る分散オブジェクトシステムは以上に説明したように、クライアントロジックからサーバインプリメンテーションへのIDL呼び出しの実現において、クライアントロジックが指定した要求品質に基づいてクライアント計算機、サーバ計算機、Proxy計算機の資源を確保したオブジェクト識別子を構成するため、要求品質を満たすIDL呼び出しを行う品質制御方式を実現できるという効果がある。
実施の形態2.
以上の実施の形態1では、クライアント計算機からサーバ計算機へルーティングする順番に従って、これらクライアント計算機とサーバ計算機と、これらの間に存在するProxy計算機の資源を確保するようにした品質制御方式を説明したが、次に要求される要求QoS値を実現するために、各計算機の資源を最適に配置するQoS調整機能を実現する場合の実施の形態を示す。
実施の形態1では、クライアント計算機とサーバ計算機の間で要求QoS値を満足する通信路を確保するために、Initial_Requestメッセージを用いて、「クライアント計算機→Proxy計算機A→Proxy計算機B→・・・・・・→Proxy計算機N→サーバ計算機」の順番で品質を確保していた。しかし、この方式だと要求QoS値を満足するための最適な資源の配置が困難である。このため、本実施の形態では、要求QoS値を配分する集中管理の機能を追加する。
図10は、このような場合の品質制御型分散オブジェクトシステム構成を示す。この構成は図1に示す実施の形態1による構成に対して、QoS調整機能(7)を追加した構成である。QoS調整機能(7)は、クライアント計算機(1)、サーバ計算機(2)、Proxy計算機(6a、 6b、 6c、・・・)に搭載されるQoS−Policy処理部(1026)が確保する資源間の調整を集中して管理するために、図11に示す構成を持つ。QoS調整部(701)はQoS管理テーブル(702)に格納される要求QoS値と各ノードが確保できるQoS値の関係を管理し、必要に応じて各計算機のQoS−Policy処理部(1026)に資源の再確保を要求する機能である。Qos調整機能(7)を実現する計算機は、通信資源調整装置の例に相当する。図10では、Qos調整機能(7)は、クライアント計算機、サーバ計算機、Proxy計算機以外の計算機上で実現されることになっているが、クライアント計算機、サーバ計算機、Proxy計算機のいずれかで実現されてもよい。
図12はQoS管理テーブル(702)にて実現されるQoS調整機能管理テーブルの構成を示している。ここでQoS−Policy識別子(T41)は、1つのIDL通信のリンクを区別する識別子である。ノードQoS値(T42)は、クライアント計算機(1)、サーバ計算機(2)、Proxy計算機(6a、 6b、 6c、・・)にて確保される品質の値である。要求QoS値(T43)は、クライアントロジック(1011)が要求するQoS値である。QoS調整は以下の手順(QoS要求登録処理、QoS処理部(1026)からの確保資源の通知処理、QoS処理部(1026)における確保資源の再調整処理)により実現する。図12では、要求QoS値は処理時間を想定している。このため、例えば最大1000msecの遅延を許容値として要求した場合に、各計算機は必要となる処理時間を確保する。これらの計算機の処理時間の合計が1000msecを超えると、要求QoS値を満足できない事になる。このため、QoS調整機能(7)は、合計値が1000msecになる資源を確保するために資源の調整を行う。
まず、QoS要求登録処理について説明する。クライアントロジック(1011)が要求する要求QoS値は、IDL変換部(1021)がIDL呼び出しを受けた時点で、送信オブジェクトメッセージ通信管理部(1022)を介してQoS調整機能(7)へ通知する。この通知はQoS調整機能(7)の通信ドライバ部(1024)を介してQoS調整部(701)が受け取り、QoS管理テーブル(702)に新たな要求QoS−Policy識別子(T41)を生成して、この要求QoS値(T43)に格納する。この結果として要求QoS−Policy識別子がIDL変換部(1021)に返される。以降では、この識別子がIDL 呼び出しを実現するメッセージであるInitial_Requestにて伝えられる。
次に、QoS処理部(1026)からの確保資源の通知処理について説明する。クライアント計算機(1)、サーバ計算機(2)、Proxy計算機(6a、 6b、 6c、・・・)の各QoS−Policy処理部(1026)は、それぞれの通信資源を確保した時点で、要求QoS−Policy識別子と確保したQoS値(確保した通信資源により実現されるQos値(通信品質))をQoS調整機能(7)へ通知する。これらの情報を受け取ったQoS調整部(701)は、QoS管理テーブル(702)の該当する要求QoS−Policy識別子(T41)の該当するノードのQoS値(T42)にQoS値を設定する。
次に、QoS処理部(1026)における確保資源の再調整処理について説明する。クライアント計算機(1)、サーバ計算機(2)、Proxy計算機(6a、 6b、 6c、・・・)の各QoS−Policy処理部(1026)が一度確保された資源の再構成を判断した場合は、上記のQoS処理部(1026)からの確保資源の通知処理にて説明した確保資源の通知処理と同様の手順にて、QoS調整機能(7)のQoS調整部(701)に資源の再構成の要求を行う。この要求を受けたQoS調整部は、QoS管理テーブル内の該当する要求QoS−Policy識別子の要求QoS値(T43)に対する各ノードのQoS値(T42)を比較して、適切な変更ノードを判断し、そのノードのQoS−Policy処理部(1026)に指定するQoS値を実現する資源の再確保を要求する。再確保が正常に終了した場合には、QoS調整部(701)は、新たなQoS値をQoS管理テーブル(702)の該当するノードQoS値を書き換える。ここで、再確保が必要な場合とは、QoS調整機能(7)が要求QoS値を実現するために、例えば各計算機に均一に資源を配置するようにスケジューリングしていた場合に、指定した資源の確保を実現できない計算機があった場合を想定している。この場合、一度資源を確保した計算機に対して、再度の資源確保を要求する。この結果、他の実施の形態では資源確保できない場合はClient Logicにエラーを返すが、この方式だと再度の確保を行う事ができる。つまり、QoS調整機能(7)は、Initial_Requestメッセージが順次、資源を確保してゆく過程で、例えばProxy計算機(6b)に期待するQoS値が100msecであるのに対して150msecしか確保できなかった場合は、他のProxy計算機(6a)や、次のProxy計算機(6c)に不足分の50msec分を加味して再確保を要求するというような、相互に資源確保の補完を実現することができる。サーバ識別子は全てIDの組み合わせで構成しているため、そのIDに対応する資源が100なのか、50なのかの違いは、クライアントとサーバからは透過であるため、この資源の再確保の手続きは、Client LogicとServer Implementationの処理には影響を与える事なく実現できる。
なお、オブジェクト識別子は図9に示すように具体的な資源情報ではなく、各ノードの資源をProxyリストに示す識別子にて管理しているため、確保されたQoS値が変更されても、クライアントロジック(1011)からサーバインプリメンテーション(2011)に対するオブジェクト識別子を利用したIDL呼び出しには影響を与えない。
本実施の形態に係る分散オブジェクトシステムでは、要求品質に対して確保されたクライアント計算機、サーバ計算機、Proxy計算機の資源情報を管理する品質調整機能をネットワーク上に持つ構成とするため、一部の資源の再構築が必要となった場合でも他の適切な計算機に対して資源の再確保を要求する最適な資源の再配置を行う品質制御方式を実現できるという効果がある。
実施の形態3.
以上の実施の形態1では、クライアント計算機、サーバ計算機、Proxy計算機にて確保される資源に対して、要求されるIDL呼び出しの順番に資源を利用する品質制御方式を説明したが、次に各資源の利用を予め設定された優先度に基づいてスケジューリングする実施の形態を示す。
図13は本実施の形態におけるQoS−Policy管理テーブル構成を示す。これは図8に示す実施の形態1におけるQoS−Policy管理テーブル構成に対して、優先度(T24)を追加した構成である。この優先度(T24)は、資源を確保する時に設定する。
クライアント計算機(1)、サーバ計算機(2)、Proxy計算機(6a、 6b、 6c、・・)において、IDL呼び出しを多重に実行された事をQoS−Policy処理部(1026)が検出した場合、この優先度に従って資源の利用を実行する。
本実施の形態では、複数のクライアント/サーバ間の接続要求が同時に行われ、例えばProxy計算機(6a)に対する資源の確保が同時に要求された場合の処理を想定している。Proxy計算機(6a)が確保できる資源が1000である場合、同時に複数の1000の要求が行われた場合は、最も高い優先度に対して資源を確保して、他の要求に対してはエラーを返す。これにより重要なクライアント/サーバ間接続に対して優先的に資源を割り当てる事ができる。
本実施の形態に係る分散オブジェクトシステムでは、クライアントロジックから要求品質と合わせて優先度を指定する機能と、クライアント計算機、サーバ計算機、Proxy計算機のQoS−Policy処理部に優先度に基づいてIDL呼び出し処理のスケジューリングを実施する構成とするため、複数のIDL呼び出しが同時に実施された場合の資源の利用を優先度に基づいて実施する品質制御方式を実現できるという効果がある。
実施の形態4.
以上の実施の形態1では、クライアントロジックが指定するQoS値からIDL呼び出しに利用する品質を計算する品質制御方式を説明したが、次にサーバインプリメンテーションが指定するQoS値での動作を保証する実施の形態を示す。
図14はInitial_Request受信によりサーバ計算機がオブジェクト識別子を生成し、クライアント計算機に応答を返す過程で、QoS妥当性分析を実施した結果からIDL接続を拒絶するInitial_Request_rejectを返す手順を説明している。
この構成は図6にて説明した実施の形態1によるServer計算機の動作に対して、オブジェクト管理部(2024)にQoS妥当性分析の処理を追加し、この処理以降にInitial_Request_rejectを反す手順を加えたものである。QoS妥当性分析はサーバインプリメンテーションが指定するQoS値に対して、Initial_Requestによりクライアントロジック(1011)が指定するProxyリストからクライアント計算機(1)とProxy計算機(6a、6b、6c、・・)にて確保された資源、及び自身のQoS−Policy処理部(1026)、並列処理制御部(2025)の資源から計算されるIDL呼び出しの品質が満足できるものであるかどうかを判断する。この結果、満足する場合は図6にて説明したInitial_Request_succeedを返送する処理が実行される。満足しない場合には、m301にて並列処理制御部(2025)へ計算機資源の解放を指示し、m302にてQoS−Policy処理部(1026)を介して、m303がNetwork QoS管理部(1027)へ通信資源の解放を指示する。続けてオブジェクト管理部(2024)は、m304にて送信オブジェクトメッセージ通信管理部(1022)に対してInitial_Request_rejectの返送を指示し、さらにm305にて通信ドライバ部(1024)に対して実際の送信を命令する。
本実施の形態に係る分散オブジェクトシステムでは、サーバ計算機において予めサーバインプリメンテーションから優先度を指定する機能と、IDL呼び出しの要求を受けた場合に、この呼び出しにて実現される品質がサーバにて指定された品質の条件を満足した場合に呼び出しを許可する構成とするため、サーバインプリメンテーションの品質に関する設計値を満足するIDL呼び出しを実施する品質制御方式を実現できるという効果がある。
実施の形態5.
以上の実施の形態1では、通信基盤が実現するルーティングの順番に、クライアント計算機からサーバ計算機までの間に介するProxy計算機の資源を確保する品質を計算する品質制御方式を説明したが、次にルーティングに関係なく公募形式によりルーティングを決定する実施の形態を示す。
図15はProxy計算機においてInitial_Requestを中継する場合に、次にメッセージを伝達するProxy計算機を決定するために、公募を行う手順を示している。また図16は、この公募に対応して、応募する側のProxy計算機の動作を示す。
図15を用いてProxy計算機の公募処理を説明する。この処理は図7に示すProxy計算機に示すInitial_Requestの中継処理において、m148によりQoS−Policy伝達管理部(6021)が自身となるProxy計算機の通信資源の確保を完了して、次にInitial_Requestを中継するProxy計算機を決定するためにQoS公募処理を実行する構成である。ここではm501にて通信ドライバ部(1024)に必要とするQoS値を利用できるProxy計算機を公募するために、広報通信にて通知を行う。これに対して応募があった場合には通信ドライバ部(1024)を介してQoS−Policy伝達管理部(6021)に対して通知される。この情報を受けたQoS−Policy伝達管理部(6021)は、図7に示すm149以降の処理を継続する。ここではInitial_Requestの中継先を応募のあった中から決定したProxy計算機に対して行う。
図16を用いてProxy計算機の応募処理を説明する。図15を用いて説明したProxy計算機からの応募を通信ドライバ部(1024)が受信した場合、m503にてQoS−Policy処理部(1026)に通知する。この通知を解析して必要とするQoS値が確保可能かどうかをm504にてNetwork QoS管理部(1027)へ問い合わせる。この結果をm505にて受け取ったQoS−Policy処理部(1026)は確保可能と判断した場合には、m506を用いて通信ドライバ部(1024)へ応募の通知を指示し、確保できないと判断すれば処理を終了する。
本実施の形態に係る分散オブジェクトシステムでは、IDL呼び出しの実行時にクライアント計算機とProxy計算機が、次に呼び出しをルーティングする先の計算機を公募するために必要とする品質の要求をマルチキャストなどを利用して広報する機能と、要求品質を満足できる場合に応募する機能を持つ構成とするため、各計算機の通信基盤が持つルーティングテーブルに関係なく、その時に要求品質を満足できる計算機を選択してIDL呼び出しを実施する品質制御方式を実現できるという効果がある。
前述した各実施の形態で、クライアント計算機(1)、サーバ計算機(2)、Proxy計算機(6)は、コンピュータであり、図示していないが、クライアント計算機(1)、サーバ計算機(2)、Proxy計算機(6)は、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)を備えている。
例えば、CPUは、バスを介して、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信ボード、表示装置、K/B(キーボード)、マウス、FDD(Flexible Disk Drive)、CDD(コンパクトディスクドライブ)、磁気ディスク装置、光ディスク装置、プリンタ装置、スキャナ装置等と接続されている。RAMは、揮発性メモリの一例である。ROM、FDD、CDD、磁気ディスク装置、光ディスク装置は、不揮発性メモリの一例である。前述した各実施の形態のクライアント計算機(1)、サーバ計算機(2)、Proxy計算機(6)が扱うデータや情報は、これら記憶装置に保存され、クライアント計算機(1)、サーバ計算機(2)、Proxy計算機(6)の各部により、記録され読み出されるものである。
また、通信ボードは、例えば、LAN、インターネット、或いはISDN等のWAN(ワイドエリアネットワーク)に接続されている。
磁気ディスク装置には、オペレーティングシステム(OS)、ウィンドウシステム、プログラム群、ファイル群(データベース)が記憶されている。プログラム群は、CPU、OS、ウィンドウシステムにより実行される。
上記クライアント計算機(1)、サーバ計算機(2)、Proxy計算機(6)の各部は、一部或いはすべてコンピュータで動作可能なプログラムにより構成しても構わない。或いは、ROMに記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェア或いは、ハードウェア或いは、ソフトウェアとハードウェアとファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
上記プログラム群には、実施の形態の説明において「〜部」として説明した処理をCPUに実行させるプログラムが記憶される。これらのプログラムは、例えば、C言語やHTMLやSGMLやXMLなどのコンピュータ言語により作成される。
また、上記プログラムは、磁気ディスク装置、FD(Flexible Disk)、光ディスク、CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、DVD(Digital Versatile Disk)等のその他の記録媒体に記憶され、CPUにより読み出され実行される。
ここで、実施の形態1〜5で説明した分散オブジェクトシステムの特徴を以下にて示す。
実施の形態1に示した分散オブジェクトシステムは、ネットワーク上でクライアントが、予め規定されたIDL(Interface Definition Language)仕様を用いてメソッド呼び出しのインタフェースを公開しているサーバへ相互接続する事によりサービスを提供する分散オブジェクトシステムであって、
オブジェクト識別子にクライアントとサーバ間のネットワーク上のパスを特定するためのProxyリストを備え、
クライアントとサーバのそれぞれが搭載される計算機間の接続パスを中継する通信機器上に、それぞれが実現する通信上の品質制御を管理するProxy Brokerを備え、
IDL Callを行うクライアントが動作する計算機上のORB(Object Request Broker)に、QoS−Policyを指定するQoS−Policy解釈部機能と、このQoS−Policyが指定する通信品質を持つ通信ポートを予約するネットワークQoS制御部と、ネットワークQoS制御部へ予約要求を行うQoS−Policy処理部と、予約された通信ポートとQoS−Policyの関係を管理するProxyを保持してProxy識別子を返すQoS−Proxy処理部と、IDL Callによるサーバ呼び出しを行うInitial_RequestメッセージにProxyの識別子とQoS−Policyを付加して送信する送信オブジェクトメッセージ処理部を備え、
このInitial_Requestメッセージを中継する通信機器上に、QoS−Policyを分析するQoS−Policy処理部と、このQoS−Policyが指定する通信品質を持つ通信ポートを予約するネットワークQoS制御部と、ネットワークQoS制御部へ予約要求を行うQoS−Policy処理部と、予約された通信ポートとQoS−Policyの関係を管理するProxyを保持してProxy識別子を返すQoS−Proxy処理部と、中継するInitial_RequestメッセージにProxyの識別子を付加して送信する送信オブジェクトメッセージ処理部を備え、
サーバが動作する計算機上のORBに、受信したQoS−Policyが指定する通信品質を持つ通信ポートを予約するネットワークQoS処理部と、ネットワークQoS制御部へ予約要求を行うQoS−Policy処理部と、予約された通信ポートとQoS−Policyの関係を管理するProxyを保持してProxy識別子を返すQoS−Proxy処理部と、QoS−Policyが指定する計算機品質に応じたプロセス資源を予約して対応するプロセス識別子を返す並列処理制御部と、Initial_Requestメッセージに記録されていたProxyリスト、予約した新たなProxy識別子、プロセス資源識別子からオブジェクト識別子を生成するオブジェクト識別子管理部と、生成されたオブジェクト識別子に対応したサーバを起動するオブジェクト管理部を備える事により、
クライアントが実行するIDL Callを用いた相互接続に対して、クライアントが指定するQoS−Policyに対応した通信品質を保証する事を特徴とする。
実施の形態2に示した分散オブジェクトシステムは、
ネットワーク上にQoS−Policyを最適に配置する調整手段を実現し、クライアント計算機とサーバ計算機と、この間に存在する通信機器の各QoS−Policy処理部との間でQoS交渉手段を持つ事を特徴とする。
実施の形態3に示した分散オブジェクトシステムは、
クライアント計算機のクライアントロジックにて指定するQoS−Policyに優先度を設定する機能を実現し、クライアント計算機とサーバ計算機と、この間に存在する通信機器の各QoS−Policy処理部に、優先度に基づいてIDL通信の処理の順番を変更する機能を備えた事を特徴とする。
実施の形態4に示した分散オブジェクトシステムは、
サーバインプリメンテーションがQoS−Policyを指定する機能と、このQoS−Policyとクライアントロジックが指定するQoS−Policyを比較する手段を実現し、クライアントロジックが指定するQoS−Policyがサーバインプリメンテーションが指定するQoS−Policyの条件を満たさない場合は接続を拒絶する事を特徴とする。
実施の形態5に示した分散オブジェクトシステムは、
クライアント計算機とサーバ計算機と、この間に存在する通信機器の各QoS−Policy処理部に必要とするQoS−Policyを広報する機能と、この広報に対して公募する機能を実現する事により、ネットワークのルーティングに関係なくIDL通信路を確保する事を特徴とする。
実施の形態1による品質制御型分散オブジェクトシステムを示す構成図。 実施の形態1によるClient計算機を示す構成図。 実施の形態1によるServer計算機を示す構成図。 実施の形態1によるProxy計算機を示す構成図。 実施の形態1によるClient計算機の動作を示す図。 実施の形態1によるSerer計算機の動作を示す図。 実施の形態1によるProxy計算機の動作を示す図。 実施の形態1によるオブジェクト識別子構成を示す図。 実施の形態1によるQoS−Proxy管理テーブル構成を示す図。 実施の形態2による品質制御型分散オブジェクトシステム構成を示す図。 実施の形態2によるQoS調整機能構成を示す図。 実施の形態2によるQoS調整機能管理テーブルを示す図。 実施の形態3によるQoS−Policy管理テーブル構成を示す図。 実施の形態4によるServer計算機の動作を示す図。 実施の形態5によるProxy計算機の動作(公募側)を示す図。 実施の形態5によるProxy計算の動作(応募側)を示す図。 実施の形態1によるClinet計算機の動作を示す図。 実施の形態1によるServer計算機の動作を示す図。 実施の形態1によるProxy計算機の動作を示す図。 従来例による分散オブジェクトシステムを示す構成図。 従来例によるClient計算機を示す構成図。 従来例によるServer計算機を示す構成図。 クライアント/サーバ間オブジェクトメッセージ通信の例を示す図。 従来例によるオブジェクト識別子構成を示す図。
符号の説明
1 Client計算機、2 Server計算機、3 Network、4 Name Server、5 通信路、6 Proxy計算機、7 QoS調整機能、101 Client、102 Client Side Object Request Broker、103 通信機器、201 Server、202 Server Side Object Request Broker、1011 Client Logic、1012 Stub、1021 IDL処理部、1022 送信オブジェクトメッセージ通信管理部、1023 受信オブジェクトメッセージ通信管理部
1024 通信ドライバ部、2011 Server Implementation、2012 Skeleton、2024 オブジェクト管理部、2025 並列処理制御部、2026 オブジェクト識別子管理部、601 Proxy、602 Proxy Broker、701 QoS調整部、702 QoS管理テーブル、1025 QoS−Policy解釈部、1026 QoS−Policy処理部、1027 ネットワークQoS管理部、1028 QoS−Proxy処理部、6021 QoS−Policy伝達管理部。

Claims (7)

  1. 通信資源を有するクライアント装置と、
    通信資源を有し、クライアント装置と通信を行ってクライアント装置に対してサービスを提供するサーバ装置と
    通信資源を有し、クライアント装置とサーバ装置との間の通信を中継する1つ以上の中継装置と、
    通信資源調整装置とを有し、
    クライアント装置は、
    サーバ装置によるサービスの提供に先立ち、サービス提供時に要求される通信品質を要求通信品質として指定し、要求通信品質基づいてサービス提供時の通信に用いられる自装置の通信資源を確保し、確保した通信資源により実現される通信品質を通信資源調整装置に通知し、
    サーバ装置は、
    サービスの提供に先立ち、クライアント装置より指定された要求通信品質に基づいてサービス提供時の通信に用いられる自装置の通信資源を確保し、確保した通信資源により実現される通信品質を通信資源調整装置に通知し、
    中継装置は、
    サーバ装置によるサービスの提供に先立ち、クライアント装置より指定された要求通信品質に基づいてサービス提供時の通信に用いられる自装置の通信資源を確保し、確保した通信資源により実現される通信品質を通信資源調整装置に通知し、
    通信資源調整装置は、
    クライアント装置、サーバ装置及び中継装置のそれぞれから、クライアント装置、サーバ装置及び中継装置のそれぞれにおいて確保された通信資源により実現される通信品質を通知され、クライアント装置、サーバ装置及び中継装置のそれぞれより通知された通信品質と要求通信品質とを比較し、所定の場合に、クライアント装置、サーバ装置及び中継装置の少なくともいずれかに対して、通信資源の再確保を要求することを特徴とする通信システム。
  2. 通信資源調整装置は、
    いずれかの装置における通信品質が十分でないため要求通信品質を実現できない場合に、通信品質が十分でない装置以外の他のいずれかの装置に対して、不足する通信品質の補完のために通信資源の再確保を要求することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. クライアント装置、サーバ装置及び中継装置のそれぞれは、
    複数のサービス提供に対して通信資源の確保が必要になった際に、それぞれのサービス提供に対する優先度を判断し、優先度の高いサービス提供に対して優先して通信資源を確保することを特徴とする請求項に記載の通信システム。
  4. 通信資源を有し、サービスの提供に先立ち、サービス提供時に要求される通信品質を要求通信品質として指定し、要求通信品質基づいてサービス提供時の通信に用いられる自装置の通信資源を確保するクライアント装置と、
    通信資源を有し、サービスの提供に先立ち、クライアント装置により指定された要求通信品質に基づいてサービス提供時の通信に用いられる自装置の通信資源を確保し、クライアント装置に対してサービスを提供するサーバ装置と
    通信資源を有し、サーバ装置によるサービスの提供に先立ち、クライアント装置により指定された要求通信品質に基づいてサービス提供時の通信に用いられる自装置の通信資源を確保し、クライアント装置とサーバ装置との間の通信を中継する1つ以上の中継装置とを有する通信システムに含まれ、
    クライアント装置、サーバ装置及び中継装置のそれぞれから、クライアント装置、サーバ装置及び中継装置のそれぞれにおいて確保された通信資源により実現される通信品質を通知され、クライアント装置、サーバ装置及び中継装置のそれぞれより通知された通信品質と要求通信品質とを比較し、所定の場合に、クライアント装置、サーバ装置及び中継装置の少なくともいずれかに対して、通信資源の再確保を要求することを特徴とする通信資源調整装置。
  5. 通信資源調整装置は、
    いずれかの装置における通信品質が十分でないため要求通信品質を実現できない場合に、通信品質が十分でない装置以外の他のいずれかの装置に対して、不足する通信品質の補完のために通信資源の再確保を要求することを特徴とする請求項4に記載の通信資源調整装置。
  6. 通信資源を有し、サービスの提供に先立ち、サービス提供時に要求される通信品質を要求通信品質として指定し、要求通信品質基づいてサービス提供時の通信に用いられる自装置の通信資源を確保するクライアント装置と、
    通信資源を有し、サービスの提供に先立ち、クライアント装置により指定された要求通信品質に基づいてサービス提供時の通信に用いられる自装置の通信資源を確保し、クライアント装置に対してサービスを提供するサーバ装置と
    通信資源を有し、サーバ装置によるサービスの提供に先立ち、クライアント装置により指定された要求通信品質に基づいてサービス提供時の通信に用いられる自装置の通信資源を確保し、クライアント装置とサーバ装置との間の通信を中継する1つ以上の中継装置
    のそれぞれから、クライアント装置、サーバ装置及び中継装置のそれぞれにおいて確保された通信資源により実現される通信品質の通知を受け、クライアント装置、サーバ装置及び中継装置のそれぞれより通知された通信品質と要求通信品質とを比較し、所定の場合に、クライアント装置、サーバ装置及び中継装置の少なくともいずれかに対して、通信資源の再確保を要求することを特徴とする通信資源調整方法。
  7. 通信資源調整方法は、
    いずれかの装置における通信品質が十分でないため要求通信品質を実現できない場合に、通信品質が十分でない装置以外の他のいずれかの装置に対して、不足する通信品質の補完のために通信資源の再確保を要求することを特徴とする請求項6に記載の通信資源調整方法。
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