JP4465777B2 - 記憶装置用アダプタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記憶装置をホストコンピュータで用いるための記憶装置用アダプタの技術に関するものであり、詳細にはPCカードよりも小型の記憶装置をホストコンピュータのPCカードATA規格インタフェースに接続するための着脱可能なPCカードアダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、様々な携帯機器が急速に浸透しており、それらの携帯機器には一般に他の機器とのデータのやりとりを可能にするために、何らかの着脱可能な外部記憶装置が用いられている場合が大多数である。その代表的なものがPCカードであり、PCカードはパーソナルコンピュータやデジタルカメラ、PDA、ハンディーターミナルなどに利用されている。また、デジタルカメラでは、ATA規格インタフェースに準拠しないスマートメディアカードなどの小型の記憶装置が画像データを保存するためによく利用されており、小型の記憶装置に保存された画像データをパソコンで読み書きできるようにPCカードATA規格インタフェースに接続するためのPCカードアダプタも良く利用されている。以下、記憶装置用アダプタの代表例としてPCカードアダプタについて説明する。
【0003】
PCカードのインタフェースとしては、前述のPCカードATA規格インタフェースが用いられ、メモリ領域の先頭からセクタ番号を割り当ててアクセスを行うLBA(論理ブロックアドレス)モードと、シリンダ、ヘッド、セクタの位置を指定してデータの読み書きを行うCHS(シリンダ・ヘッド・セクタ)モードの2つでメモリ領域のデータにアクセス可能である。CHSモードでデータの読み書きを行うためには、更にヘッド数(指定できるヘッド番号の最大値)及びトラック当たりのセクタ数(指定するセクタ番号の最大値)の値が必要となる。
【0004】
従来のPCカードアダプタでは、記憶装置のメモリ領域にCHSモードでデータを読み書きするために必要なヘッド数及びトラック当たりのセクタ数と、PCカードアダプタが保有するヘッド数及びトラック当たりのセクタ数が同一になるように、特定のメモリ容量についてのみ事前に取り決めがされているため、ホストコンピュータは、PCカードアダプタが保有するヘッド数及びトラック当たりのセクタ数を使用するか、記憶装置のメモリ領域にあるヘッド数及びトラック当たりのセクタ数を使用するかは自由に選択でき、どちらを選択しても同一のヘッド数及びトラック当たりのセクタ数となるためCHSモードで読み書きができていた。また、ヘッド数及びトラック当たりのセクタ数に対する事前の取り決めを実現するために従来のPCカードアダプタでは、メモリ容量に応じたヘッド数及びトラック当たりのセクタ数をテーブルとしてROMに格納して保持していた。
【0005】
しかしながら、上記従来のPCカードアダプタを含む記憶装置用アダプタでは、記憶装置との間で事前にヘッド数及びトラック当たりのセクタ数の取り決めがない場合、記憶装置のメモリ領域にあるヘッド数及びトラック当たりのセクタ数は、PCカードアダプタが保有するヘッド数及びトラック当たりのセクタ数と異なる場合がある。そして、この異なった場合には、正常にCHSモードで記憶装置にアクセスができなくなるという課題を有していた。
【0006】
本発明者らは、特願平11−282748号に示すように、ヘッド数及びトラック当たりのセクタ数の値を変更し、総セクタ数をヘッド数及びトラック当たりのセクタ数の値で割り、余りが0になるまでヘッド数及びトラック当たりのセクタ数を変更して、ヘッド数及びトラック当たりのセクタ数を算出することで、この課題を解決し、記憶装置用アダプタと記憶装置との間で事前にヘッド数及びトラック当たりのセクタ数の取り決めがなくとも、CHSモードでアクセスできるようにする技術を示していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特願平11−282748号に示すように、PCカードアダプタを含む記憶装置用アダプタの機能であるヘッド数及びトラック当たりのセクタ数の算出をASIC等の回路で算出させようとすると、除算、余り算、乗算回路などが必要となり、回路規模が非常に大きくなり記憶装置用アダプタのASICのコストが高くなるという課題を有していた。
【0008】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、乗算や除算及び余り算を用いず、簡単な回路でヘッド数及びトラックあたりのセクタ数を算出することにより、ASICのコストを下げ、CHSモードでアクセスできるようにする記憶装置用アダプタを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の記憶装置用アダプタは、記憶装置を接続する第1の接続手段と、ホストコンピュータのATA規格インタフェースに接続する第2の接続手段と、記憶装置のメモリ領域に記憶されているデータを読み書きする記憶装置アクセス手段と、ホストコンピュータのATA規格インタフェースを通して、ホストコンピュータへデータの受け渡しを行うATA規格インタフェース制御手段と、記憶装置のメモリ領域に記憶されているデータに、ファイルフォーマット情報が存在しているか否かを判断するファイルフォーマット検出手段とを備え、ファイルフォーマット検出手段は、記憶装置のメモリ領域に記憶されているデータに、認識可能なファイルフォーマット情報が存在せず、ヘッド数情報及びトラック当たりのセクタ数情報を記憶装置から取り出すことができない際に、ヘッド数及びトラック当たりのセクタ数を計算して保持しておく機能を備えたものである。
【0010】
本願発明は、ヘッド数及びトラック当たりのセクタ数を計算するアルゴリズムに関するものであり、記憶装置の固有情報からC_SIZE、C_SIZE_MULT、READ_BL_LENを読み取り総セクタ数を算出し、CHSモードの総セクタ数とするステップS20と、前記C_SIZEから新しいnCylinderを算出し、前記READ_BL_LENと前記C_Size_Multとから変数Aを算出するステップS21と、前記変数Aの値によって分岐するステップS22と、前記ステップS22の分岐により、CurrentHead、SectorPerTrack、nCylinderの値を決定するステップと、ステップS52により前記CurrentHeadと前記SectorPerTrack、前記nCylinderの値を各々ヘッド数、トラック当たりのセクタ数、シリンダ数を決定するものである。
【0011】
これにより、記憶装置用アダプタは、記憶装置のメモリ領域内のヘッド数及びトラック当たりのセクタ数を検索し、ヘッド数及びトラック当たりのセクタ数が存在しない場合に、ヘッド数及びトラック当たりのセクタ数を適切な値となるように計算して保持するので、記憶装置のメモリ領域内にヘッド数及びトラック当たりのセクタ数が存在しない場合でもCHSモードで正常にアクセスができ、尚且つ、回路規模が大きくなるのを防ぎ、ASICのコストを下げることができる。
【0012】
また本発明を、ATA規格はPCカードATA規格であり、サイズはPCカードサイズであるいわゆるPCカードアダプタに用いると、PCカードATA規格インタフェースに接続することができるので好適である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態においては、記憶装置用アダプタとして、PCカードよりも小型のマルチメディアカードなどを記憶装置として用い、PCカードATA規格インタフェースに接続・着脱可能で、ノートパソコン等のホストコンピュータと情報のやりとりをするPCカードアダプタを用いて説明する。
【0014】
図1は、実施の形態1におけるPCカードアダプタを示すものである。図1において、PCカードアダプタ12は、主に10、11、13、14、15の部品で構成される。11はホストコンピュータと接続するための第2の接続手段であるATA規格インタフェース用のコネクタ、13は第1の接続手段であるPCカードアダプタと記憶装置とを接続するためのコネクタ、15はPCカードアダプタと記憶装置との接続をスムーズに行うためのガイド、10はコントローラICで、コネクタ13に接続された記憶装置とコネクタ11に接続されたホストコンピュータとATA規格インタフェースを制御するためのものである。14はコントローラICを動作させるための周辺回路部品である。
【0015】
図2は、第1の実施の形態における記憶装置Aを示すものである。21は、記憶装置Aの固有情報領域で、CHSモードでアクセスするためのヘッド数及びトラック当たりのセクタ数の情報はないが、固有情報の中にREAD_BL_LEN、C_SIZE、C_SIZE_MULTと呼ばれる情報があり、その3つの値を用いて、図13で示される算出式からメモリ容量と総セクタ数を求めることができるようになっている。22は、記憶装置Aのメモリ領域で、ホストコンピュータが自由に書き換えができる領域で、そのメモリ領域が特定のフォーマット(例えばDOSのフォーマット)がされておりヘッド数及びトラック当たりのセクタ数の情報を含んでいる。
【0016】
図3は、本発明の第2の実施の形態における記憶装置Bを示すものである。31は、記憶装置Bの固有情報領域で、CHSモードでアクセスするためのヘッド数及びトラック当たりのセクタ数の情報はないが、固有情報の中にREAD_BL_LEN、C_SIZE、C_SIZE_MULTと呼ばれる情報があり、その3つの値を用いて、図13で示される算出式からメモリ容量と総セクタ数を求めることができるようになっている。32は、記憶装置Bのメモリ領域でホストコンピュータが自由に書き換えができる領域で、そのメモリ領域には特定のフォーマット(例えばDOSのフォーマット)がなく、ヘッド数及びトラック当たりのセクタ数の情報もない。
【0017】
図2と図3の記憶装置A、Bの違いは、メモリ領域のフォーマットがされているかされていないかの違いだけで、同一種類の記憶装置である。
【0018】
図4は、記憶装置が挿入される前の状態のPCカードアダプタを示すものである。図5は、記憶装置が挿入された状態のPCカードアダプタを示すものである。図7は、ホストコンピュータからのアクセスに対して、CHSモードでアクセスがきた場合とLBAモードでアクセスがきた場合のPCカードアダプタの処理の違いを示すフローチャートである。
【0019】
図8は、本発明のPCカードアダプタがCHSモードの論理アドレスからLBA(論理ブロックアドレス)モードの論理アドレスでアクセスするための変換式である。
【0020】
図9は、記憶装置にDOSフォーマットがされている場合のメモリ領域のデータ配置図である。パーティションテーブル91にブートセクタの格納位置を示す情報等が含まれており、それを参考にブートセクタ92の内容を確認できる。93はFAT(FileAlocationTable)、94はルートディレクトリ(階層構造)、95は、ファイルを格納する領域である。
【0021】
ブートセクタ92は、メモリ領域にアクセスするために必要な種々の係数などを含み、具体的には図10に示す情報が含まれている。オフセット値18hにトラックあたりのセクタ数が、オフセット値1Ahにヘッド数の情報が存在する。つまり、DOSのフォーマットであれば、ヘッド数及びトラックあたりのセクタ数の情報が存在する。
【0022】
図11は、ホストコンピュータがPCカードにIdentifyDriveコマンドを発行した時に読み出される512バイトのデータである。オフセット値6と56にトラックあたりのセクタ数が、オフセット値3と55にヘッド数の情報が存在する。更に、オフセット値57に総セクタ数が格納されている。
【0023】
(実施の形態1)
次に、図6に示すPCカードアダプタのコントローラIC10のプログラムを表すフローチャートに基づいて説明する。
【0024】
まず、図2に示す記憶装置AがPCカードアダプタに挿入された場合の処理ステップについて説明する。
【0025】
ステップS1で本発明のPCカードアダプタに記憶装置Aが挿入される。挿入後は、上記図5の形態となる。次にステップS2で本発明のPCカードアダプタをATA規格インタフェースを持つホストコンピュータに挿入する。
【0026】
次にステップS3でファイルフォーマット認識手段が記憶装置アクセス手段を通じて記憶装置Aのメモリ容量を読み取る。
【0027】
次にステップS4でファイルフォーマット認識手段が記憶装置Aのメモリ領域22を読み込み特定のフォーマットが存在するか調査を行う。記憶装置Aのメモリ領域22には特定のフォーマット(例えばDOSのフォーマット図9、図10参照)が存在するのでステップS5に進む。
【0028】
次にステップS5で記憶装置Aのメモリ領域22の特定のフォーマット(例えばDOSのフォーマット)の中にヘッド数及びトラック当たりのセクタ数が存在するか調べる。記憶装置Aのメモリ領域22には特定のフォーマット(例えばDOSのフォーマット)がされており、ヘッド数及びトラック当たりのセクタ数が存在するのでステップS7に進む。
【0029】
次にステップS7で、PCカードアダプタは、記憶装置Aのメモリ領域22のヘッド数及びトラック当たりのセクタ数を保持してATA規格インタフェース制御手段を通じてホストコンピュータに情報の伝達を行い、これ以後のホストコンピュータからのCHSモードでのアクセスに対し、このヘッド数及びトラック当たりのセクタ数の値を用いて、図7のフロー及び図8の計算式にてLBAモードへのアドレス変換を行い、更にLBAモードの論理アドレスから記憶装置Aの論理アドレスに変換して記憶装置Aにアクセスをする。
【0030】
以上のようにすることで、PCカードアダプタ自体が保持するヘッド数及びトラック当たりのセクタ数と、記憶装置Aのメモリ領域にあるヘッド数及びトラック当たりのセクタ数が同一となり、CHSモードで正常にアクセスできない問題を解決でき、また将来全く新しいヘッド数及びトラック当たりのセクタ数を持つ記憶装置Aが開発されたとしても、本実施の形態のPCカードアダプタに挿入すれば正常に使用することができる。
【0031】
(実施の形態2)
次に、記憶装置Bが本発明のPCカードアダプタに挿入された場合の処理ステップについて説明する。
【0032】
ステップS1で本発明のPCカードアダプタに記憶装置Bが挿入される。挿入後は、上記図5の形態となる。次にステップS2で本発明のPCカードアダプタをATA規格インタフェースを持つホストコンピュータに挿入する。
【0033】
次にステップS3でファイルフォーマット検出手段が記憶装置アクセス手段を通じて記憶装置Bのメモリ容量を読み取る。
【0034】
次にステップS4でファイルフォーマット検出手段が記憶装置Bのメモリ領域32を読み込み特定のフォーマットが存在するか調査を行う。記憶装置Bのメモリ領域32には特定のフォーマット(例えばDOSのフォーマット)が存在しないのでステップS6に進む。
【0035】
次にステップS6でヘッド数及びトラック当たりのセクタ数を、ステップS3で読み取ったメモリ容量に対して最適になるように、ヘッド数及びトラック当たりのセクタ数を算出する。ステップS6の算出方法としては、図12の方法で算出することが可能である。
【0036】
図12で算出する方法は、ステップS20にて、記憶装置の固有情報からC_SIZE、C_SIZE_MULT、READ_BL_LENを読み取り、総セクタ数を図13の算出式に基づき算出し、CHSモードの総セクタ数とする。次にステップS21に進み、C_SIZEに1を加えたものを新しいnCylinderとする。また、READ_BL_LENにC_SIZE_MULTを加算し、7減算した値を変数Aに代入する。ここで、C_SIZEに1を加えてnCylinderとしたり、変数Aを求める課程で7減算しているのは、プログラム作成のうえで効率が良いと思われる数値を用いているだけであり、他の数値を用いたり、全く加減算をしないフローも成り立つことは言うまでもない。
【0037】
次にステップS22に進み、変数Aの値によって、ステップS23、S27、S31、S35、S39、S41、S43、S45、S47、S49に分岐する。
【0038】
変数Aが2の場合は、ステップS24に進み、ステップS24においてnCylinderの下位4ビットが0の場合はステップS26に進む。ステップS26において、CurrentHeadを2、SectorPerTrackを32、nCylinderを右に4ビットシフトした値を新たなnCylinderとしてステップS52に進む。
【0039】
ステップS24にて、nCylinderの下位4ビットが0でない場合は、ステップS25に進み、CurrentHeadを2、SectorPerTrackを2とし、ステップS52に進む。
【0040】
変数Aが3の場合は、ステップS28に進み、ステップS28においてnCylinderの下位3ビットが0の場合はステップS30に進む。ステップS30において、CurrentHeadを2、SectorPerTrackを32、nCylinderを右に3ビットシフトした値を新たなnCylinderとしステップS52に進む。
【0041】
ステップS28にて、nCylinderの下位3ビットが0でない場合は、ステップS29に進み、CurrentHeadを2、SectorPerTrackを4とし、ステップS52に進む。
【0042】
変数Aが4の場合は、ステップS32に進み、ステップS32においてnCylinderの下位3ビットが0の場合はステップS34に進む。ステップS34において、CurrentHeadを4、SectorPerTrackを32、nCylinderを右に3ビットシフトした値を新たなnCylinderとしステップS52に進む。
【0043】
ステップS32にて、nCylinderの下位3ビットが0でない場合は、ステップS33に進み、CurrentHeadを2、SectorPerTrackを8とし、ステップS52に進む。
【0044】
変数Aが5の場合は、ステップS36に進み、ステップS36においてnCylinderの下位2ビットが0の場合はステップS38に進む。ステップS38において、CurrentHeadを4、SectorPerTrackを32、nCylinderを右に2ビットシフトした値を新たなnCylinderとしステップS52に進む。
【0045】
ステップS36にて、nCylinderの下位2ビットが0でない場合は、ステップS37に進み、CurrentHeadを4、SectorPerTrackを8とし、ステップS52に進む。
【0046】
変数Aが6の場合は、ステップS40に進み、CurrentHeadを2、SectorPerTrackを32としステップS52に進む。変数Aが7の場合は、ステップS42に進み、CurrentHeadを4、SectorPerTrackを32としステップS52に進む。変数Aが8の場合は、ステップS44に進み、CurrentHeadを8、SectorPerTrackを32としステップS52に進む。変数Aが9の場合は、ステップS46に進み、CurrentHeadを16、SectorPerTrackを32としステップS52に進む。
【0047】
変数Aが10の場合は、ステップS48に進み、CurrentHeadを16、SectorPerTrackを32、nCylinderを左に1ビットシフトし、下位1ビットを0にしたものを新たなnCylinderとしステップS52に進む。
【0048】
変数Aが11の場合は、ステップS50に進み、CurrentHeadを16、SectorPerTrackを32、nCylinderを左に2ビットシフトし、下位2ビットを0にしたものを新たなnCylinderとしステップS52に進む。
【0049】
ステップS52でCurrentHeadの値をヘッド数、nCylinderの値をシリンダ数、SectorPerTrackの値をトラック当たりのセクタ数とし終了する。
【0050】
ステップS25、ステップS26、ステップS29、ステップS30、ステップS33、ステップS34、ステップS37、ステップS38、ステップS40、ステップS42、ステップS44、ステップS46、ステップS48、ステップS50においてSectorPerTrack、CurrentHead、nCylinderを特定の値に決めているが、これらの値は、SectorPerTrackとCurrentHeadとnCylinderを掛け合わせた値がステップS20で算出したCHSモードの総セクタ数と同じで、尚且つATAインターフェースの規格で定められている制限以下(トラック当たりのセクタ数は63、ヘッド数は16、シリンダ数は65535)となる値であれば、どんな値でも良い。
【0051】
尚、ステップS28においては、nCylinderの下位3ビットを0と比較して、下位3ビットが0の場合にステップS30に進んでいるが、これはメモリ容量4MB、8MB、16MBのSandisk社製マルチメディアカードが初期出荷時にDOSフォーマットがされており、そのメモリ領域にトラック当たりのセクタ数が32、ヘッド数が2と書かれていることに対応するため、このステップS28とステップS30を追加している。
【0052】
同様に、ステップS32においてもnCylinderの下位3ビットを0と比較して、下位3ビットが0の場合にステップS34に進んでいるが、これはメモリ容量が32MBのSandisk社製マルチメディアカードが初期出荷時にDOSフォーマットがされており、そのメモリ領域に書かれているトラック当たりのセクタ数が32、ヘッド数が4であることに対応するため、このステップS32とステップS34を追加している。
【0053】
ステップS24、ステップS36においても、下位ビットと比較するステップがあるが、これに関しては実例となる記憶装置はないが、このようにステップを追加しても回路規模の大きさは微々たるものしか増えず、CHSモードでアクセスできることには変わりはなく、この ステップを追加する追加しないは、特に厳密に規定するものではなく、今後出荷されるマルチメディアカードなどに適宜対応させれば良い。
【0054】
図12で算出したトラック当たりのセクタ数、ヘッド数、シリンダ数、CHSモードの総セクタ数の値は、図11で示すIdentifyDriveDataの所定の位置にも格納され、ホストコンピュータからのIdentifyDriveコマンドによってホストコンピュータにトラック当たりのセクタ数、ヘッド数、シリンダ数、CHSモードの総セクタ数の値を含んだIdentifyDriveDataが転送されるようになる。
【0055】
上述のように図6のステップS6でヘッド数及びトラック当たりのセクタ数が算出できたら、次にステップS7に進み、ステップS7で算出したヘッド数及びトラック当たりのセクタ数を本発明のPCカードアダプタ内部で保持してATA規格インタフェース制御手段を通じてホストコンピュータに情報の伝達を行い、これ以後のホストコンピュータからのCHSモードでのアクセスに対し、このヘッド数及びトラック当たりのセクタ数の値を用いて、図7のフロー及び図8の計算式にてLBAモードへのアドレス変換を行い、更にLBAモードの論理アドレスから記憶装置Bの論理アドレスに変換して記憶装置Bにアクセスをする。
【0056】
以上のようにすることで、記憶装置Bのメモリ領域内にヘッド数及びトラック当たりのセクタ数が存在しない場合でもCHSモードで正常にアクセスができる。
【0057】
本実施の形態において、記憶装置アクセス手段・ATA規格インタフェース制御手段・ファイルフォーマット認識手段・ファイルフォーマット検出手段はそれぞれコントローラIC10の一機能であり、どの動作をどの手段により行うかと言うことを厳密に定めることには何ら意味を有しない。
【0058】
また本実施の形態においては、記憶装置としてマルチメディアカードなどをイメージして記載しているが、記憶装置として磁気ディスクを用いた場合においても、ホストコンピュータと磁気ディスクとの仲立ちとしての役割を担う記憶装置用アダプタに本発明の技術を用いても同様の効果が得られることは言うまでもないので、本発明の効力はPCカードアダプタのみに限定されるものではなく、記憶装置用アダプタ全般に及ぶものである。
【0059】
さらに、本実施の形態においては、S1でPCカードアダプタに記憶装置を挿入し、次にステップS2でATA規格インタフェースを持つホストコンピュータに挿入するようにしているが、記憶装置用アダプタの機能・形状によっては、先にホストコンピュータと接続して、次に記憶装置を接続しても良いことは言うまでもない。
【0060】
さらに、本発明においては、図示したステップ順にヘッド数及びトラック当たりのセクタ数を算出し、CHSモードで正常にアクセスできるようにする説明を行っているが、本発明の技術的範囲はこれに拘束されるものではなく、ただ単に順序を変更したもの等も含まれることは言うまでもない。
【0061】
【発明の効果】
上記発明の実施の形態で詳細に説明したように、本発明によると、記憶装置のメモリ領域に記憶されているデータにファイルフォーマット情報が存在せず、ヘッド数情報及びトラック当たりのセクタ数情報を取り出すことができない場合に、ヘッド数及びトラック当たりのセクタ数を計算して保持しておく機能を備えたことにより、記憶装置のメモリ領域内にヘッド数及び該トラック当たりのセクタ数が存在しない場合でもCHSモードで正常にアクセスができ、ヘッド数及びトラック当たりのセクタ数を算出する回路規模を小さくすることができるのでASICのコストを下げることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】PCカードアダプタ主要部品構成を示す図
【図2】メモリ領域にフォーマットが存在する記憶装置Aを示す図
【図3】メモリ領域にフォーマットが存在しない記憶装置Bを示す図
【図4】記憶装置が挿入される前の状態のPCカードアダプタを示す図
【図5】記憶装置が挿入された状態のPCカードアダプタを示す図
【図6】挿入時の動作を説明するフローチャート
【図7】PCカードアダプタと記憶装置間のアドレス変換を説明するフローチャート
【図8】LBA⇔CHS変換の公式を示す図
【図9】記憶装置にDOSフォーマットがされている場合のメモリのデータ配置図
【図10】ブートセクタの構造図
【図11】PCカードのIdentifyDriveDataの内容を示す図
【図12】ヘッド数及びトラック当たりのセクタ数を算出するフローチャート
【図13】メモリ容量と総セクタ数の算出式を示す図
【符号の説明】
10 コントローラIC
11 ATA規格インタフェース用のコネクタ(第2の接続手段)
12 PCカードアダプタ
13 PCカードアダプタと記憶装置とを接続するコネクタ(第1の接続手段)
14 周辺回路部品
15 ガイド
21、31 記憶装置固有情報
22、32 メモリ領域
Claims (1)
- メモリ領域を有する記憶装置をホストコンピュータのATA規格インタフェースに接続する記憶装置用アダプタにおいて、
前記記憶装置がCHSモードに対応していない場合、前記記憶装置から前記記憶装置の固有情報であるデバイスサイズ(C_SIZE)、デバイスサイズ乗数(C_SIZE_MULT)、最大読出データブロック長(READ_BL_LEN)とを読み取り、前記デバイスサイズ(C_SIZE)と前記最大読出データブロック長(READ_BL_LEN)と前記デバイスサイズ乗数(C_SIZE_MULT)とに基づいてCHSモードの総セクタ数とシリンダ数を決定し、前記最大読出データブロック長(READ_BL_LEN)と前記デバイスサイズ乗数(C_SIZE_MULT)とに基づいてトラック当たりのセクタ数とシリンダ数を決定して保持し、CHSモードでのアクセスを可能にすることを特徴とする記憶装置用アダプタ。
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