JP4463643B2 - 情報閲覧装置、情報閲覧プログラム、情報閲覧プログラム記録媒体及び情報閲覧システム - Google Patents

情報閲覧装置、情報閲覧プログラム、情報閲覧プログラム記録媒体及び情報閲覧システム Download PDF

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Description

本発明は、例えば閲覧していた電子書籍のデータ位置を保存することが可能な、情報閲覧装置、情報閲覧プログラム、情報閲覧プログラム記録媒体及び情報閲覧システムに関する。
近年、様々な情報が電子データの形態にて提供されている。そのような電子データの例として、紙によって供給されていた書籍を電子化した電子書籍がある。通常、一冊の電子書籍を一気に読むことはなく、何度か中断しながら一冊の電子書籍を読み終える。そこで、前回に読んだ位置から読書を再開する機能(しおり機能)があれば読者の使い勝手を良くすることができる。
しおり機能を提供する発明として、特開平2−89176(以下第1従来技術と称する)及び特開2001−184354(以下第2従来技術と称する)がある。
第1従来技術では、電子読書機の電源がOFFになった際などに、その直前に表示していた電子書籍のページの位置(あるいはカーソルの位置)をしおりデータとして保存する。そして、その電子書籍を再度読む際に、前に保存したしおりデータを選択し、選択したしおりデータにて示される位置から電子書籍を表示している。
また、第2従来技術では、表示している電子書籍の開始位置及び終了位置を指定して、それら指定範囲をしおりデータとして保存することができる。そして、しおりデータを選択した時に、その選択したしおりデータにて示される範囲と他の範囲とを視覚的に区別して表示している。尚、第2従来技術では、しおりデータにキーワードあるいはアイコンなどのしおり識別情報を設定する発明も開示している。
特開平2−89176号公報(平成2年3月29日公開) 特開2001−184354号公報(平成13年7月6日公開)
しかしながら、第1及び第2従来技術では、画面サイズあるいは画面解像度が異なる機器間にて、同じ電子書籍を読むということを想定していなかった。それ故に、画面サイズあるいは画面解像度が異なる機器間にて、ある電子書籍を途中から再読した場合に、「どこまで読んだのか?」が分かりにくかった。
例えば、図37のように、通勤中に携帯電話などの、表示できるデータサイズが小さな画面(小画面)1000の機器(以下、第1の機器と称する)にて電子書籍を読み、読書を中断した時の電子書籍のデータ位置を保存して、自宅でPCなどの、表示できるデータサイズが大きな画面(大画面)の機器(以下、第2の機器と称する)にて保存したデータ位置から続きを読む場合を考える。この場合には第1の機器における小画面1000上の最後の行「いた。予想通り、」と記述されている場所が、第2の機器における大画面1001上において「どこの行に存在するのか?」が非常に分かりづらい。
また、上記と逆の状況、つまり、大画面1001の第2の機器にて書籍を読み、読書を中断した場所のデータ位置を保存して、小画面1000の第1の機器にて続きを読む場合を考える。その場合において、読者が第2の機器における大画面1001上に表示されている全文字を完全に読み終えた後に、読書を一時中断するとは限らない。画面に表示されている一部を読み、読書を一時中断することもある。従来技術は、そのような場合において後に第1の機器で続きから読む時に合理的な位置(読者がまだ読んでいない範囲)から表示しないので、読者にとって「どこまで読んでいたか?」が非常に分かりにくい。
第2従来技術を用いて、表示している電子書籍の始端位置及び終端位置を読者が手動操作にて指定し、それらの範囲をしおりデータとして保存しても良いが、その始端位置及び終端位置をいちいち指定して保存するという手間がかかる。読書は突発的に中断せざるを得ない場合が多いので、読書を中断するたびにいちいち範囲を指定するという作業は読者にとって特にわずらわしい。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、例えば画面サイズあるいは画面解像度が異なる機器間にて、同じ電子データを続きから閲覧する場合においても、読者にとって使い勝手が良い情報閲覧装置、情報閲覧プログラム、情報閲覧プログラム記録媒体及び情報閲覧システムの提供を目的としている。
(発明のポイント)
上記課題を解決する発明の要点は、以下の2点のようにまとめることができる。
1.テキストデータもしくは画像データを含む電子データを記憶し、記憶された電子データを表示するための表示用データを作成し、その表示用データを表示し、表示されている電子データにおける終端位置をしおりデータとし、表示されている電子データとそのしおりデータを関連付けて記憶する。
しおりデータ選択時にしおりデータの終端位置を利用することによって、前回どこまで表示したかを識別できるような表示が可能になるので、異なる画面サイズの機器にて電子データを閲覧しても「どこまで読んだのか」が分かりやすい表示が実現可能となる。
2.テキストデータもしくは画像データを含む電子データを記憶し、記憶された電子データを表示するための表示用データを作成し、その表示用データを表示し、表示されている電子データにおける始端位置及び終端位置もしくはそれらの位置にて示される領域をしおりデータとし、表示されている電子データとそのしおりデータを関連付けて記憶する。しおりデータ選択時にしおりデータにより指示される始端位置から終端位置に至る電子データを表示するのに必要な表示領域の大きさと、電子データの現在表示手段にて表示されている表示領域の大きさとを比較することによって、小さい画面サイズの機器にて読んでいた電子データを大きな画面サイズの機器にて続きから読む場合の処理と、大きい画面サイズの機器にて読んでいた電子データを小さな画面サイズの機器にて続きから読む場合の処理とを変えることができる。
また、しおりデータの始端位置及び終端位置を利用することによって、前回の表示範囲を識別できるような表示が可能になるので、異なる画面サイズの機器にて電子データを閲覧しても「どこまで読んだのか」が分かりやすい表示が実現可能となる。
本発明と作用・効果の対応について、以下で詳細な説明を述べる。
本発明の第1の情報閲覧装置は、データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された、テキストデータもしくは画像データを含む電子データを表示するための表示用データを作成する表示用データ作成手段と、前記表示用データを表示する表示手段と、前記電子データの前記表示手段にて表示されている領域における終端部分を検出し、その終端部分を示すデータをしおりデータとし、このしおりデータを前記電子データに関連付けて前記記憶手段に記憶させるしおりデータ保存手段と、前記電子データの前記しおりデータによる指示部分を含む領域が前記表示手段にて表示され、かつ前記しおりデータによる指示部分が目視により他の部分と識別可能となるように表示用データ作成手段を制御する表示制御手段とを備えたことを特徴としている。
本発明の情報閲覧システムは、ネットワークサーバとしてのサーバ装置と、このネットワークサーバとネットワークを介して接続されたネットワーククライアントしての少なくとも1台の情報閲覧端末装置とを備え、この情報閲覧端末装置は、前記情報閲覧装置からなり、前記情報閲覧端末装置は、さらに、前記サーバ装置とデータの送受信を行う送受信手段を備え、前記しおりデータ保存手段は、作成したしおりデータを前記送受信手段により前記サーバ装置へ送信させ、前記記憶手段は前記送受信手段が受信した電子データおよびしおりデータを記憶し、前記サーバ装置は、前記情報閲覧端末装置とデータの送受信を行う送受信手段と、データを記憶する記憶手段と、前記送受信手段が受信した前記しおりデータを前記記憶手段に記憶させるとともに、前記情報閲覧端末装置からの要求に基づいて、前記記憶手段に記憶されているテキストデータもしくは画像データを含む電子データ及び前記しおりデータを前記送受信手段により前記情報閲覧端末装置へ送信させる制御手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、表示用データ作成手段は、前記記憶手段に記憶された、テキストデータもしくは画像データを含む電子データを表示するための表示用データを作成する。しおりデータ保存手段は、前記電子データの表示手段にて表示されている領域における終端部分を検出し、その終端部分を示すデータをしおりデータとし、このしおりデータを前記電子データに関連付けて前記記憶手段に記憶させる。表示制御手段は、前記電子データの前記しおりデータによる指示部分を含む領域が前記表示手段にて表示され、かつ前記しおりデータによる指示部分が目視により他の部分と識別可能となるように表示用データ作成手段を制御する。
従って、前回どこまで表示したかを識別できるような表示が可能になり、異なる画面サイズあるいは画面解像度の機器にて電子データを閲覧しても「どこまで読んだのか」が分かりやすい表示が実現可能となる。
さらに、本発明の情報閲覧システムによれば、上記の情報閲覧装置の効果に加え、電子データ及びそのしおりデータをサーバ側にて一元的に管理できる。
本発明の第2の情報閲覧装置は、データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された、テキストデータもしくは画像データを含む電子データを表示するための表示用データを作成する表示用データ作成手段と、前記表示用データを表示する表示手段と、前記電子データの前記表示手段にて表示されている領域における始端部分及び終端部分を検出し、これら始端部分及び終端部分を示すデータもしくはこれら始端部分から終端部分に至る領域を示すデータをしおりデータとし、このしおりデータを前記電子データに関連付けて前記記憶手段に記憶させるしおりデータ保存手段と、前記電子データの前記しおりデータにより指示される始端部分から終端部分に至る領域が前記表示手段にて表示され、かつ前記しおりデータによる指示部分が目視により他の部分と識別可能となるように表示データ作成手段を制御する表示制御手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記しおりデータ保存手段と上記表示制御手段を備えるので、前回の表示範囲を識別できるような表示が可能になるので、異なる画面サイズあるいは画面解像度の機器にて電子データを閲覧しても「どこまで読んだのか」が分かりやすい表示が実現可能となる。
本発明の第3の情報閲覧装置は、データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された、テキストデータもしくは画像データを含む電子データを表示するための表示用データを作成する表示用データ作成手段と、前記表示用データを表示する表示手段と、前記電子データの前記表示手段にて表示されている領域内における、閲覧者が既に閲覧したデータ範囲をその領域が前記表示手段に表示されている時間に基づいて推測する推測手段と、前記推測手段によって推測されたデータ範囲の終端位置である推測位置をしおりデータとし、このしおりデータを前記電子データに関連付けて前記記憶手段に記憶させるしおりデータ保存手段と、前記電子データの前記しおりデータによる指示部分を含む領域が前記表示手段にて表示され、かつ前記しおりデータによる指示部分が目視により他の部分と識別可能となるように表示用データ作成手段を制御する表示制御手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記推測手段、上記しおりデータ保存手段と上記表示制御手段を備えるので、前記しおりデータの推測位置(読者がまだ読んでいないと推測される範囲)が分かりやすいので、読者は「今回どこから読むべきか?」を調べやすい。
上記第1または第3の発明の情報閲覧装置において、前記表示制御手段は、前記しおりデータによる指示部分が前記表示手段における電子データを表示する場合の始端部分に表示されるように前記表示用データ作成手段を制御する構成としても良い。
上記構成によれば、上記表示制御手段を備えるので、読者は「前回にどこまで読んだか?」を調べるために何度もスクロールする必要がない。さらに、上記構成にて、上記推測手段と上記表示制御手段を備えた場合には、読者がまだ読んでいないと推測される位置から電子データを表示できる。従って、読者はより所望する位置から電子データを再読することできる。
上記何れかの情報閲覧装置において、前記記憶手段は前記しおりデータとして他の情報閲覧装置から取り込んだ取込しおりデータを記憶し、前記表示制御手段は、記憶手段に他の情報閲覧装置から取り込まれた前記しおりデータに基づいて、このしおりデータに対応した電子データを処理する表示用データ作成手段に対しての前記制御を行う構成としても良い。
上記の構成によれば、上記記憶手段と上記表示制御手段を備えるので、異なる画面サイズあるいは画面解像度の機器にて電子データを閲覧しても「どこまで読んだのか」が分かりやすい表示が実現可能となる。
上記第3の情報閲覧装置において、前記しおりデータは、前記推測位置を示すデータに加えて、電子データの前記表示手段にて表示された領域における始端部分及び終端部分を示すデータもしくはこれら始端部分から終端部分に至る領域を示すデータを含んでおり、前記表示制御手段は、前記しおりデータにより指示される、前記始端部分から終端部分に至るデータを表示するのに必要な第1の表示領域の大きさと、前記しおりデータの設定後に前記電子データを表示する場合の表示手段での表示領域である第2の表示領域の大きさとを比較する判定手段を備え、前記判定手段にて第1の表示領域の大きさが第2の表示領域の大きさよりも大きいと判定された場合に、前記取込しおりデータの前記推測位置により指示されるデータが、第2の表示領域において第1の表示領域における位置よりも相対的に電子データを表示する場合の始端側位置に表示されるように、表示用データ作成手段を制御する構成としても良い。
上記の構成によれば、上記しおりデータ保存手段と前記表示制御手段を備えるので、前回の表示範囲を識別できるような表示が可能になり、異なる画面サイズあるいは画面解像度の機器にて電子データを閲覧しても「どこまで読んだのか」が分かりやすい表示が実現可能となる。また、読者は「前回にどこまで読んだか?」を調べるために何度もスクロールする必要がない。
上記の情報閲覧装置において、前記表示制御手段は、前記判定手段にて第1の表示領域の大きさが第2の表示領域の大きさよりも大きいと判定された場合に、前記しおりデータの前記推測位置により指示されるデータが、第2の表示領域において電子データを表示する場合の始端部分に表示されるように、表示用データ作成手段を制御する構成としても良い。
上記の構成によれば、前記判定手段にて第1の表示領域の大きさが第2の表示領域の大きさよりも大きいと判定された場合に、前記しおりデータの前記推測位置により指示されるデータが、第2の表示領域において電子データを表示する場合の始端部分に表示されるように、表示用データ作成手段を制御する。従って、第1の表示領域の大きさが第2の表示領域の大きさよりも大きい場合には、読者がまだ読んでいないと推測される位置から電子データを表示できる。従って、読者はより所望する位置から電子データを再読することできる。つまり、読者は「前回にどこまで読んだか?」を調べるために何度もスクロールする必要がない。
上記第3の情報閲覧装置において、前記しおりデータは、前記推測位置を示すデータに加えて、電子データの前記表示手段にて表示された領域における始端部分及び終端部分を示すデータもしくはこれら始端部分から終端部分に至る領域を示すデータを含んでおり、前記表示制御手段は、前記取込しおりデータにより指示される、前記始端部分から終端部分に至るデータを表示するのに必要な第1の表示領域の大きさと、前記しおりデータの設定後に前記電子データを表示する場合の表示手段での表示領域である第2の表示領域の大きさとを比較する判定手段を備え、前記判定手段にて第1の表示領域の大きさが第2の表示領域の大きさよりも大きいと判定された場合に、電子データの前記しおりデータにて指示される前記始端部分から前記推測位置に至る範囲のデータと前記推測位置から前記終端部分に至る範囲のデータとの少なくとも一方をそれ以外のデータと目視により識別可能となるように前記表示用データ作成手段を制御する構成としても良い。
上記構成によれば、上記推測手段、上記しおりデータ保存手段、上記判定手段と上記表示制御手段を備えるので、例えば、読者が大きな画面に表示されている電子書籍の一部を読み、読書を一時中断した場合に、読者は「前回にどこまで読んだか?」を調べるために何度もスクロールする必要がない。さらに、前記しおりデータの推測位置から終端位置までのデータ範囲(読者がまだ読んでいないと推測される範囲)が分かりやすいので、読者は「今回どこから読むべきか?」を調べやすい。
本発明の第4の情報閲覧装置は、データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された、テキストデータもしくは画像データを含む電子データを表示するための表示用データを作成する表示用データ作成手段と、前記表示用データを表示する表示手段と、前記表示データ作成手段を制御する表示制御手段とを備えている情報閲覧装置において、前記電子データの前記表示手段にて表示されている領域の近傍における、目次、章番号、段落位置、句点、画像データ、アニメーションあるいは通常の書式と異なった強調表示されている文字列を含む目印となるオブジェクトを検出するオブジェクト検出手段と、前記電子データの前記表示手段にて表示されている領域における前記始端部分及び前記終端部分を検出し、これら始端部分及び終端部分を示すデータもしくはこれら始端部分から終端部分に至る領域を示すデータに加えて、前記オブジェクト検出手段が検出したオブジェクトの位置をしおりデータとし、このしおりデータを前記電子データに関連付けて前記記憶手段に記憶させるしおり保存手段とを備え、前記表示制御手段は、前記しおりデータにより指示される、前記始端部分から終端部分に至るデータを表示するのに必要な第1の表示領域の大きさと、前記しおりデータの設定後に前記電子データを表示する場合の表示手段での表示領域である第2の表示領域の大きさとを比較する判定手段を備え、前記判定手段にて第1の表示領域の大きさが第2の表示領域の大きさよりも小さいと判定された場合に、前記しおりデータにより指示される前記オブジェクト位置から前記終端部分に至るデータを第2の表示領域に表示可能か否かを判定し、表示可能である場合に、前記オブジェクト位置から前記終端部分に至る表示用データを前記表示手段に表示させるように表示用データ作成手段を制御することを特徴としている。
上記の構成によれば、上記オブジェクト検出手段、上記しおりデータ保存手段と上記表示制御手段を備えるので、読者はこのオブジェクトを見ることによって、「ああ、そういえばここまで読んだな」と言ったようなことを思い出すことができる。つまり、「どこまで読んだか?」あるいは「どこから続きを読めば良いか?」を容易に探すことができる。
また、表示不可能であるなら始端位置から電子データを表示するように指示するので、すくなくとも前回表示していた範囲を読者に提示できる。
上記第1の情報閲覧装置において、前記表示制御手段は、前記しおりデータにより指示される前記終端部分までのデータ範囲とそれ以外のデータ範囲とを目視により互いに識別できるように表示用データ作成手段を制御する構成としても良い。
上記の構成によれば、上記の表示制御手段を備えるので、読者は、異なる画面サイズの機器にて電子データを閲覧しても「どこまで読んだのか」が分かりやすい。
上記第2の情報閲覧装置において、前記表示制御手段は、前記しおりデータにより指示される、前記始端部分から終端部分に至るデータを表示するのに必要な第1の表示領域の大きさと、前記しおりデータの設定後に前記電子データを表示する場合の表示手段での表示領域である第2の表示領域の大きさとを比較する判定手段を備え、前記判定手段にて第1の表示領域の大きさが第2の表示領域の大きさよりも大きいと判定された場合に、前記電子データに含まれる分割点を示す所定の記号毎に前記しおりデータの終端位置より前に位置する電子データを複数領域に分割し、それら複数領域のデータのリストを作成し、このリストが前記表示手段に表示されるように、前記表示用データ作成手段を制御する構成としても良い。
上記の構成によれば、前記判定手段が、前記電子データの前記しおりデータにより指示される始端位置から終端位置までに至る領域を表示するのに必要な表示領域の大きさが、前記電子データの前記表示手段にて表示されている表示領域の大きさより大きいと判定した場合には、上記のように分割点を示す所定の記号毎に前記しおりデータの終端位置より前に位置する電子データを分割し、その分割した電子データのリストを作成する。従って、読者は「前回どこまで読んだか?」が分かりやすい表示が得られる。また、上記のように分割した電子データのリストを作成するので、読者は電子データの概要を把握しやすく、電子データの内容を把握するために何度もスクロールする必要がない。
なお、以上の記載において、目視により他の部分と識別可能となるようにするとは、例えば、各データ領域間の境界線の提示、各データ領域間のフォント色の変更、各データ領域間のフォント書体の変更、各データ領域間のフォントサイズ変更あるいはそれらフォントが表示されている背景色を変更することであり、この処理には目視により他の部分と識別可能とする部分を他の部分と異なる形態にて表示する場合も含まれる。
上記構成において、前記記憶手段は他の情報閲覧装置から取り込んだしおりデータを記憶し、前記表示制御手段は、前記取込しおりデータに基づいて表示用データ作成手段に対する前記制御動作を行う構成としても良い。
上記構成によれば、異なる画面サイズあるいは画面解像度の機器にて電子データを閲覧しても「どこまで読んだのか」が分かりやすい表示が実現可能となる。
本発明の情報閲覧装置は、記憶手段、表示用データ作成手段と、表示手段と、電子データの前記表示手段にて表示されている領域における終端部分を検出し、その終端部分を示すデータをしおりデータとし、このしおりデータを前記電子データに関連付けて前記記憶手段に記憶させるしおりデータ保存手段と、前記電子データの前記しおりデータによる指示部分を含む領域が前記表示手段にて表示され、かつ前記しおりデータによる指示部分が目視により他の部分と識別可能となるように表示用データ作成手段を制御する表示制御手段とを備えた構成である。
これにより、前回どこまで表示したかを識別できるような表示が可能になり、異なる画面サイズあるいは画面解像度の機器にて電子データを閲覧しても「どこまで読んだのか」が分かりやすい表示が実現可能となる。
以下添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
〔ハードウェアの構成〕
図2を用いて、本発明の実施形態におけるハードウェア構成について説明する。図2の情報閲覧装置は、制御装置1、入力装置2、記憶装置3、外部記憶媒体読書き装置4、表示装置5及び通信装置6によって構成され、各部はバス7によって接続される。
制御装置1は、プリプロセッサやメモリなどにより構成され、例えば記憶装置3が記憶している制御プログラムに従って動作する。さらに具体的には、後述する機能部による処理結果を記憶装置3に保存するとともに、記憶装置3が記憶しているデータ(以下記憶装置3のデータと略記する)を表示装置5及び通信装置6に出力する。
入力装置2は、カーソルキーなどの各種キーを備えたキーボード、ジョグダイヤル、手書きOCR、あるいはポインティングデバイス(例えばマウス)などによって構成され、入力装置2によって入力された信号(例えばキーボードで押下されたキーの信号)を制御装置1へ出力する。また、マイク、A/Dコンバータ及び音声認識エンジンを別途備え、音声入力を用いても良い。さらに、表示している電子データの単語の音声を認識し、認識した単語に相当する電子データ位置をしおりデータとして保存させても良い。
記憶装置3は、RAMあるいはROMなどによって構成され、入力指示、入力データ、一時データ及び処理データを保存するためのワークエリアを有する。また、記憶装置3は、テキスト、画像データあるいは音声データなどから構成される電子データ及びそれに関連付けられたしおりデータを記憶している。電子データは、例えば、XML(eXtensible Markup Language)フォーマットなどで記述しておけば良い。勿論、これらの電子データは複数記憶することが可能であり、それら電子データの各々に対して複数のしおりデータを関連付けることも可能である。しおりデータについては後述する。
外部記憶媒体読書き装置4は、SDメモリカード用リーダーライターなどによって構成され、記憶装置3に記憶されているデータの外部記憶媒体への書込み、及び、外部記憶媒体のデータの記憶装置3への読込みを行う。
表示装置5は、CRTや液晶モニタなどにより構成され、記憶装置3のデータを表示する。
通信装置6は、ネットワークインタフェースカードなどにより構成され、ネットワークケーブルなどを介して接続されたサーバ装置からデータの送受信を行う。
〔ブロック図による機能構成〕
ここで、図1のブロック図を用いて、本実施の形態における情報閲覧装置の機能構成を説明する。この情報閲覧装置は、入力部としての入力装置2、記憶部としての記憶装置3(電子データ記憶手段)、表示部としての表示装置5(表示手段)、制御装置1及び制御装置1が実行するプログラムによって構成される電子データ選択部F1、スクロール制御部F2、しおりデータ保存部F3(しおりデータ保存手段)、しおりデータ選択部F4、識別用データ指示部F5(表示制御手段)及び表示用データ作成部F6(表示用データ作成手段)を備える。
電子データ選択部F1は、記憶装置3に記憶されている電子データの一覧(例えば電子データの題名などの一覧)を表示するための表示用データを作成し、それを表示装置5に出力する。また、電子データ選択部F1は、利用者が前記電子データの一覧から入力装置2を用いて選択した電子データを記憶装置3のワークエリアに展開する。
スクロール制御部F2は、入力装置2からの表示データのスクロールについての指示に応じて、表示装置5に表示されている電子データを現在の表示位置から、どれだけ移動させれば良いかを計算する。
しおりデータ保存部F3は、入力装置2からの指示に応じて、例えば電子データの表示装置5に表示されている領域(表示中電子データ領域)の終端位置をしおりデータとして記憶装置3に保存する。その際に、表示中の電子データとしおりデータとを関連付ける。しおりデータについては後に詳しく説明する。
しおりデータ選択部F4は、現在表示されている電子データに関連するしおりデータが記憶装置3に記憶されている場合に、それらしおりデータの一覧(例えば、個々のしおりデータを識別できるような、行番号の一覧)を表示するための表示用データを作成し、それを表示装置5に表示する。また、しおりデータ選択部F4は、利用者が入力装置2を用いて選択したしおりデータの内容を記憶装置3のワークエリアへ展開する。また、現在表示されている電子データに関連するしおりデータが無い場合には、その旨を利用者に通知するために「しおりデータがありません」といった文字列を表示装置5に出力する。
識別用データ指示部F5は、しおりデータ選択部F4にて記憶装置3のワークエリアへ展開されたしおりデータに基づいて、例えば表示装置5に前回表示されていた電子データ領域の終端位置以降のデータ範囲、即ち読者にて既に読まれたと判断できるデータ範囲を読者が識別しやすいように表示するためのレイアウト指示を行う。識別用データ指示部F5は後に詳しく説明する。
表示用データ作成部F6は、スクロール制御部F2あるいは識別用データ指示部F5の指示に従って、電子データを表示装置5に出力するための表示用データを作成あるいは更新する。勿論、表示用データ作成部F6は、電子データのフォーマットを解釈し、それらを表示用データに変換する機能も持っている。
〔フローチャートによる動作例〕
(しおりデータ保存時の処理概要)
ここで、図3のフローチャートを用いて、しおりデータを保存する場合の処理の概要を説明する。
S101では、電子データ選択部F1が、利用者が入力装置2を用いて選択した電子データを記憶装置3のワークエリアに展開する。この電子データは、上記に説明したように、例えば、XMLによって記述され、テキスト、画像データあるいは音声データなどから構成される、電子ドキュメントである。
S102では、表示用データ作成部F6が、S101にて選択された電子データを先頭位置から表示するための表示用データを作成する。尚、電子データにしおりデータが関連付けられていた場合には、関連付けられたしおりデータの中で最新のものを自動的に選択し、電子データの途中位置から表示用データを作成しても良い。
S103では、記憶装置3にある、S102にて作成された表示用データを表示装置5に出力する。
S104では、スクロール制御部F2が、利用者が操作する入力装置2から電子データをスクロールさせる指示があったか否かを判定する。もし、指示があった場合には、S106の処理に移る。指示が無い場合には、S105の処理に移る。
S106では、スクロール制御部F2が、S104でのスクロールの指示に対して、表示されている電子データを現在の表示位置からどれだけ移動すればよいかを計算する。例えば、ジョグダイヤルを1クリックした際に1行スクロールさせるなどといったルールを予め決めておけば良い。そして、表示用データ作成部F6が、上記計算した位置から表示用データを作成する。
S105では、しおりデータ保存部F3が、利用者からしおりデータ保存の指示があったか否かを判定する。しおりデータ保存部F3の指示があった場合には、S107の処理に移る。
S107では、しおりデータ保存部F3が、しおりデータの保存を行う。S107の処理については、以下に5通りの実施例(A〜E)を述べる。
S108では、S107にて保存したしおりデータと現在表示している電子データとを関連付ける。例えば、しおりデータに電子データの題名などを付与して両者を関連付け、電子データとしおりデータを独立したデータとして記憶すれば良い。そうすれば、図4のように、情報閲覧装置XとYにおいて、同じ内容の電子データ、例えば「ピクニック」(山田太郎作)の電子データに対応するしおりデータのみを例えば外部記憶媒体8を経由して一方の情報閲覧装置から他方の情報閲覧装置に与えれば、そのしおりデータを異なる情報閲覧装置XとYの間で共用できる。
(しおりデータ保存時の処理−実施例A)
ここで、図5の(A)のフローチャートを用いて、S107のしおりデータ保存の処理の1実施例について詳細な説明を行う。
S1000では、表示中電子データ領域の終端(電子データの表示装置5に表示されている部分の終端)に対応する電子データ位置(終端位置)をしおりデータとして保存する。ただし、電子データの位置は、例えばファイルポジションなどのように、表示されていない部分も含んだ、「ピクニック」という電子データ全体の先頭位置からの距離を示すものである。
図6は、700にて示される電子データが横書きで表示されており、「立」に対応する電子データ位置(終端位置)をしおりデータとして保存している例が示されている。
また、図7は、701にて示される電子データが縦書きで表示されており、「立」に対応する電子データ位置(終端位置)をしおりデータとして保存している例が示されている。
勿論、表示されているデータが写真などの画像データである場合にも、表示されている画像データの右下端の座標位置(縦書きなら左下端の座標位置)をしおりデータとして保存すれば良い。
ここで説明した図5の(A)の処理は、後述する(B)〜(E)の実施例においても、しおりデータ保存の基本となるものであり、前回どこまで表示したかを識別できる。
(しおりデータ保存時の処理−実施例B)
次に、図5の(B)のフローチャートを用いて、S107のしおりデータ保存の処理の他の実施例について詳細な説明を行う。
S1001では、表示中電子データ領域の始端(電子データの表示装置5に表示されている部分の始端)に対応する電子データ位置(始端位置)及び、表示中電子データ領域の終端(電子データの表示装置5に表示されている部分の終端)に対応する電子データ位置(終端位置)をしおりデータとして保存する。ただし、電子データの位置は、例えばファイルポジションなどのように、表示されていない部分も含んだ、「ピクニック」という電子データ全体の先頭位置からの距離を示すものである。
図6では、700にて示される電子データが表示されており、「仕」に対応する電子データ位置(始端位置)及び「立」に対応する電子データ位置(終端位置)をしおりデータとして保存している。勿論、図8のように始端位置と表示範囲をしおりデータとして保存しても良いし、表示しているデータ、そのものをしおりデータとして保存しても良い。ただし、本明細書では、しおりデータの記憶に必要とされる記憶容量が最も小さくてよい、始端位置及び終端位置をしおりデータとした実施形態について説明する。
ここで説明した図5の(B)の処理は、後述する(C)〜(E)の実施例においても、しおりデータ保存の基本となるものであり、後述するしおりデータの選択時における図13のS202の処理を実現できる。つまり、小さい画面サイズの機器にて読んでいた電子データを大きな画面サイズの機器にて続きから読む場合の表示用データを作成する場合と、大きい画面サイズの機器にて読んでいた電子データを小さな画面サイズの機器にて続きから読む場合の表示用データを作成する場合とにおいて、各々独立した処理を行うことができる(各々の、具体的な表示用データの作成については後述する)。そして、前回の表示範囲を識別できるような表示(しおりデータ選択時の変形実施形態)が可能になるので、異なる画面サイズの機器にて電子データを閲覧しても「どこまで読んだのか」が分かりやすい表示が実現可能となる。
(しおりデータ保存時の処理−実施例C)
次に、図5の(C)のフローチャートを用いて、S107のしおりデータ保存の処理のさらに他の実施例について詳細な説明を行う。
S1001では、表示中電子データ領域の始端(表示されている部分の始端)に対応する電子データ位置(始端位置)及び、表示中電子データ領域の終端(表示されている部分の終端)に対応する電子データ位置(終端位置)をしおりデータとして保存する。ただし、電子データの位置は、例えばファイルポジションなどのように、表示されていない部分も含んだ、「ピクニック」という電子データ全体の先頭位置からの距離を示すものである。
S1002では、読者が現在表示中のデータをどこまで読んだかを推測する。そしてその推測した範囲の終端に対応する電子データ位置(推測位置)を保存する。
推測位置を求めるには、例えば、読者が、1行スクロールする毎にそれに要する時間(1行を読むのに必要な時間)を計測し、「1行に表示されている文字数÷1行スクロールするのに要する時間」から単位時間に読んだ文字数を計算していく。そして、それらの計算結果の平均値を求め、「単位時間に読んだ文字数の平均値×データを表示している時間」から表示しているデータの何文字分読み終えたかを求めれば良い。また、1行スクロール単位でなく、1画面スクロールする毎にそれに要する時間(1画面を読むのに必要な時間)を計測し、「1画面に表示されている文字数÷1画面スクロールするのに要する時間」から単位時間に読んだ文字数を計算しても良い。また、上記のように動的に「単位時間に読んだ文字数」を計算するのではなく、一般的な人が1秒間に読む文字数(以下、標準読文字数と称する)を予め装置設計者が設定しておいても良い(例えば、2文字/秒)。さらに、1秒間に読む文字数の値を複数用意しておき、読者がそれらの値をマニュアルで選択できるようにしても良い(例えば、遅読、普読、早読などのモードを加える)。
予め装置設計者が上記標準読文字数を設定した場合には、スクロールする毎に、「単位時間に読んだ文字数」を計測する必要がないので、S1002の処理量が最も小さい。さらに、上記の方法によって求められた推測位置が、文の途中など中途半端な位置になる場合には、次の句点がある位置を推測位置としても良い。
上記のように推測位置を保存することによって、例えば、読者が大きな画面に表示されている電子書籍の一部を読み、読書を一時中断した場合に、その続きを小さな画面にて読んだ時にも、読者が「どこまで読んだか?」をより正確に表示することが可能になり、スムーズに続きを読むことができる。
図5の(C)の実施例をまとめると、電子データの表示装置5に表示されている領域の始端位置及び終端位置、読者が既読したと思われる範囲である推測位置を一つのしおりデータとして保存するということになる。
なお、ここでは、上記のように始端位置、終端位置及び推測位置をしおりデータとして保存しているが、推測位置のみをしおりデータとして保存してもよい。
(しおりデータ保存時の処理−実施例D)
次に、図5の(D)のフローチャートを用いて、S107のしおりデータ保存の処理のさらに他の実施例について詳細な説明を行う。
S1001では、表示中電子データ領域のデータの始端(表示されている部分の始端)に対応する電子データ位置(始端位置)及び、表示中電子データ領域の終端(表示されている部分の終端)に対応する電子データ位置(終端位置)をしおりデータとして保存する。ただし、電子データの位置は、例えばファイルポジションなどのように、表示されていない部分も含んだ、「ピクニック」という電子データ全体の先頭位置からの距離を示すものである。
S1003では、表示中電子データ領域およびその近傍(表示されている部分およびその部分の近傍を含む範囲)に目印となるオブジェクトがあるか否かを判定する。目印となるオブジェクトとは、例えば、目次、章番号、段落位置、句点、画像データ、アニメーションあるいは通常の書式と異なった強調表示されている文字列などである。これらの、目立つオブジェクトは、たいていの読者が覚えているので、読者はこのオブジェクトを見ることによって、「ああ、そういえばここまで読んだな」と言ったようなことを思い出すことができる。
S1003にて表示中電子データ領域およびその近傍に目印となるオブジェクトがあると判定された場合には、S1004にてそのオブジェクトの存在する電子データ位置(オブジェクト位置)をしおりデータとして保存する。
図5の(D)の実施例をまとめると、電子データの表示装置5に表示されている領域の始端位置及び終端位置、並びにその表示されているデータ領域およびその近傍を含む範囲のオブジェクト位置を一つのしおりデータとして保存するということになる。
(しおりデータ保存時の処理−実施例E)
図9のフローチャートは、図5における、(B)のS1001、(C)のS1002、並びに、(D)の1003及びS1004の処理を全て行ったものである。
図9の実施例Eをまとめると、電子データの表示装置5に表示されている領域の始端位置及び終端位置、読者が既読したと思われる範囲である推測位置、並びに電子データの表示装置5に表示されている領域近傍のオブジェクト位置を一つのしおりデータとして保存するということになる。
(しおりデータ選択時の処理−実施例A)
ここで、図10のフローチャートを用いて、上記の実施例Aのしおりデータ保存処理に対応する、しおりデータ選択時の処理について説明をする。また、図4のような、第1の情報閲覧装置にてある電子データ閲覧時にしおりデータを保存し、その後、第2の情報閲覧装置にてそのしおりデータを用いて同じ内容の電子データを閲覧した場合の例を述べる。ただし、この処理は、二つの情報閲覧装置がなくても、一つの情報閲覧装置で勿論実現可能である。
なお、第1の情報閲覧装置にて作成したしおりデータを第2の情報閲覧装置にて利用する場合には、第1の情報閲覧装置の外部記憶媒体読書き装置4により外部記憶媒体8にしおりデータを書き込む。第2の情報閲覧装置では、前記外部記憶媒体8のしおりデータを第2の情報閲覧装置の外部記憶媒体読書き装置4により読み込む。読み込まれたしおりデータは、記憶装置3に記憶される。
ここで説明するしおりデータ選択時の処理は、図5の(A)の処理によってしおりデータを保存する場合に対応するものであり、図5の(B)〜(D)、並びに図9の処理には関係ない。
S2001では、しおりデータ選択部F4がしおりデータにより示される電子データの前回表示していた領域の終端位置(以下、しおり指示終端位置と称する)に基づいて電子データをワークエリアに読込む。そして、識別用データ指示部F5が閲覧用電子データにおけるしおり指示終端位置の近傍位置から表示するようにレイアウト指示を行う。勿論、閲覧用電子データをちょうどしおり指示終端位置から読込んだり、表示したりする必要は無いが、表示する電子データは最低読み込んでおく必要がある。
S2002において、識別用データ指示部F5は、閲覧用電子データにおけるしおり指示終端位置より前の範囲と後ろの範囲とを利用者が目視によって識別できるようにレイアウト指示を行う。
図11は、表示できるデータサイズが小さな画面(小画面)801の情報閲覧装置にてしおりデータを保存し、表示できるデータサイズが大きな画面(大画面)802の情報閲覧装置にてそのしおりデータを選択した際の表示例を示している。図11の大画面802の情報閲覧装置では、閲覧用電子データにおけるしおり指示終端位置から1行分前の部分を表示し、閲覧用電子データにおけるしおり指示終端位置より前の範囲と後ろの範囲とを識別できるように、境界線803が引かれている。また、各範囲を識別するために、その境界線の近傍箇所のフォント色、フォント書体、フォントサイズあるいはそれらフォントが表示されている背景の色などを変えても良い。また、図11のような境界線でなく、図12のようにしおりの終端位置に相当する文字を記号“」”804によって区切るだけでも良い。その場合、描画にかかる処理量が最も小さい。
S2003では、表示用データ作成部F6が、レイアウト指示に基づいて、読込んだ電子データを表示するための表示用データを作成する。
S2004では、S2003にて作成された表示用データを表示装置5に出力する。
図37のような場合と違って、図11の場合では、小画面801の情報閲覧装置にてしおりデータを保存し、大画面802の情報閲覧装置にてそのしおりデータを選択した場合にも、しおりデータ保存時に表示していた電子データ領域の終端に対応する電子データ位置(終端位置)をしおりデータとして保存することによって、小画面801の情報閲覧装置にてどこまで表示していたかが分かりやすいので、「どこまで読んだか」あるいは「どこを読んでいたか」ということが読者に分かりやすい。
図13は、表示できるデータサイズが大きな画面(大画面)810の情報閲覧装置にてしおりデータを保存し、表示できるデータサイズが小さな画面(小画面)811の情報閲覧装置にてそのしおりデータを選択した際の表示例を示している。また、図13では、画面を上スクロールさせると、しおり指示終端位置より前の範囲812が表示される。
図13では、閲覧用電子データにおけるしおり指示終端位置より前の範囲と後ろの範囲とを目視にて識別できるように、境界線が引かれている。尚、各範囲のフォント色、フォント書体あるいはフォントサイズなどを変えて、識別できるようにしても良い。また、しおりの終端位置に相当する文字を記号“」”によって区切るだけでも良い。その場合、描画にかかる処理量が最も小さい。
図13のような表示を行うことによって、前回に大画面810の情報閲覧装置にて見ていた場合にも、「どこまで読んだか」ということが読者に分かりやすい。
(しおりデータ選択時の処理−実施例B〜Eの処理概要)
ここで、図14のフローチャートを用いて、上記の実施例B〜Eのしおりデータ保存処理に対応する、しおりデータ選択時の処理の概要を説明する。また、図4のような、ある情報閲覧装置にてある電子データ閲覧時にしおりデータを保存し、その後、他の情報閲覧装置にてそのしおりデータを用いて同じ内容の電子データを閲覧した場合の例を述べる。ただし、この処理は、二つの情報閲覧装置がなくても、勿論、一つの情報閲覧装置で実現可能である。例えば、表示可能な電子データのサイズを変更できる情報閲覧装置にも適用可能である。
S201では、しおりデータ選択部F4が、読者が入力装置2を用いて選択したしおりデータの内容を記憶装置3のワークエリアへ展開する。
S202では、識別用データ指示部F5が、電子データのしおりデータの始端位置から終端位置までの範囲を表示するのに必要な表示領域の大きさ(しおりデータにて示される表示データのサイズ)が現在表示している電子データの表示領域の大きさ(現在表示中の表示データのサイズ)よりも小さいか否かを判定する。この判定は、デバイスに依存しない座標単位である論理単位における、しおりデータの始端位置から終端位置までの電子データを表示するのに必要な表示領域の面積を比較することにより行う。小さいと判定された場合には、S203の処理に移る。また、そうでないと判定された場合には、S204の処理に移る。尚、電子データを表示するのに必要な表示領域の大きさを比較する代わりに、単に表示に必要な電子データ量の大きさを比較しても良い。
S203では、前回に表示していた表示データのサイズよりも現在表示している表示データのサイズが大きい場合における、前回どこまで閲覧したかが分かりやすい識別用データを作成する。S203の具体的な処理は後述する。
S204の状況は、S203と逆の状況における処理である。つまり、前回に表示していた表示データのサイズよりも現在表示している表示データのサイズが小さい場合における処理である。S204の具体的な処理は後述する。
実施例BからEにおけるしおりデータ保存の処理の各々に対応させて、以下にS203及びS204の処理を説明する。
尚、実施例Cのしおりデータの保存処理において推測位置のみをしおりデータとして保存していた場合には、S202の分岐はできない。その場合には、S201とS204の処理のみをするようにすれば良い。
(しおりデータ選択時の処理−実施例B)
ここで、図15と図18のフローチャートを用いて、S203及びS204の実施形態についてそれぞれ説明をする。尚、ここで説明するしおりデータ選択時の処理は、図5の(B)の処理によってしおりデータを保存する場合に対応するものであり、図5の(A)、(C)及び(D)、並びに図9の処理には関係ない。
まず、図15を用いて、図5の(B)に対応するS203の処理について詳細に説明する。
S2051では、しおりデータによって示される電子データの前記始端位置(以下しおり指示始端位置と称する)に基づいて電子データをワークエリアに読込む。勿論、しおり指示始端位置からきっちりと読込む必要は無く、しおり指示始端位置の前後の位置から電子データを読込んでも良い。ただし、しおり指示始端位置あるいはしおり指示終端位置の近傍の電子データから表示するようにレイアウト指示を行っておく。
S2052において、識別用データ指示部F5は、閲覧用電子データにおけるしおりデータにて示される電子データの範囲、すなわち、しおり指示始端位置からしおり指示終端位置までのデータ範囲(以下しおり指示範囲と称する)と他のデータ範囲とを利用者が目視によって識別できるようにレイアウト指示を行う。
S2053では、表示用データ作成部F6が、読込んだ電子データをレイアウト指示に基づいて表示するための表示用データを作成する。
S2054では、S2053にて作成された表示用データを表示装置5に出力する。
図16は、表示できるデータサイズが小さな画面(小画面)901の情報閲覧装置にてしおりデータを保存し、表示できるデータサイズが大きな画面(大画面)902の情報閲覧装置にてそのしおりデータを選択した際の表示例を示している。図16の大画面902の情報閲覧装置では、閲覧用電子データにおけるしおり指示始端位置の部分を表示し、さらに、小画面901の情報閲覧装置にて表示されていた箇所のフォントが太字になっており、しおり指示範囲とその他の範囲とが利用者にとって目視で識別できるようになっている。また、大画面902の情報閲覧装置において、小画面901の情報閲覧装置にて表示されていた箇所のフォント色、フォント書体、フォントサイズあるいはそれらフォントが表示されている背景の色を変えても良い。さらには、しおり指示範囲とそうでない範囲の境界線を表示するだけでも良い。
図37のような場合と違って、図16の場合では、小画面901の情報閲覧装置にてしおりデータを保存し、大画面902の情報閲覧装置にてそのしおりデータを選択した場合にも、しおりデータ保存時の表示中電子データ領域の始端位置及び表示中電子データ領域の終端位置をしおりデータとして保存することによって、小画面901の情報閲覧装置にて表示していた箇所を分かりやすく表示できるので、「どこまで読んだか」あるいは「どこを読んでいたか」ということが明らかに読者に分かる。
また、図17は、表示できるデータサイズが小さな画面(小画面)901の情報閲覧装置にてしおりデータを保存し、表示できるデータサイズが大きな画面(大画面)903の情報閲覧装置にてしおり指示終端位置の1行前の電子データから表示した際の表示例である。そして読者が上スクロールすることによって、図16と同じようにしおり指示範囲とその他の範囲とが利用者によって目視で識別できる。図17の場合では、図16と違い、前回表示していた範囲をほとんど表示しないので(一部のみしか表示しないので)、読者はその前回の表示範囲を飛ばすためにスクロールする必要がなく、使い勝手が良い。
次に、図18のフローチャートを用いて、図5の(B)に対応するS204の処理について詳細に説明する。
S2101では、しおり指示始端位置に基づいて電子データをワークエリアに読込む。勿論、しおり指示始端位置からきっちりと読込む必要は無く、しおり指示始端位置の前後の位置から電子データを読込んでも良い。ただし、しおり指示始端位置あるいはしおり指示終端位置の近傍の電子データから表示するようにレイアウト指示を行っておく。
S2102では、しおり指示終端位置までの電子データを句点毎に分割し、その分割したデータを示すリストを作成する。尚、電子データの分割を始める分割開始位置はどこでも良いが、例えば電子データの先頭から始めると良い。
S2103では、識別用データ指示部F5が、閲覧用電子データにおけるしおり指示範囲とその他の範囲とが利用者にとって目視で識別しやすいような表示用データ、例えば各範囲の背景色を変えたような表示用データを作成するためのレイアウト指示を行う。
S2104では、表示用データ作成部F6が、レイアウト指示に基づいて、分割データのリスト及び電子データを表示するための表示用データを作成する。
S2105では、S2104にて作成された表示用データを表示装置5に出力する。
図19は、表示できるデータサイズが大きな画面(大画面)910の情報閲覧装置にてしおりデータを保存し、表示できるデータサイズが小さな画面(小画面)911の情報閲覧装置にてそのしおりデータを選択した際の表示例を示している。しおり指示終端位置より前の電子データが句点毎に分割されて、それらのリストが小画面911上に表示されているのが分かる。そして、読者が、入力装置2を使い、リストのある要素を選択する(図19の小さな画面911の情報閲覧装置では「今日はAM5時…」のリスト要素が選択されている)と、そのリスト要素に相当する電子データ位置から詳細に表示する。尚、句点毎に分割する必要はなく、改行コードなどの記号毎に分割してもよい。さらに、あらかじめ電子データにXMLのように分割点を表すタグを埋め込んでおき、それらタグ毎に電子データを分割しても良い。
また、図19では、図示していないが、画面をスクロールさせると、しおり指示範囲とそれ以外の範囲との背景色が変わっており、各範囲が利用者にとって目視で識別しやすいようになっている。尚、各範囲のフォント色、フォント書体あるいはフォントサイズなどを変えて、識別できるようにしても良い。また、しおりデータにて示される電子データの範囲とそうでない範囲の境界線を表示するだけでも良い。
しおり指示範囲とその範囲外とが利用者にとって目視で識別しやすいような表示を行うことによって、前回に大画面910の情報閲覧装置にて見ていた場合にも、「どこまで読んだか」あるいは「どこを読んでいたか」ということが明らかに利用者に分かる。また、通常では、大画面910の情報閲覧装置に表示していた電子データ範囲は小画面911の情報閲覧装置では1画面内には表示できないので、読者は電子データの内容を把握するために何度もスクロールする手間がかかるが、電子データを分割してリスト表示することによって読者は容易に内容を把握することができる。
図20は、表示できるデータサイズが大きな画面(大画面)910の情報閲覧装置にてしおりデータを保存し、表示できるデータサイズが小さな画面(小画面)912の情報閲覧装置にてしおり指示終端位置の1行前の電子データから表示した際の表示例である。そして読者が上スクロールすることによって、図19と同じようにしおり指示範囲が識別できる。図20の場合では、図19と違い、前回表示していた範囲をほとんど表示しないので、読者はその前回の表示範囲を飛ばすためにスクロールする必要がなく、使い勝手が良い。
(しおりデータ選択時の処理−実施例C)
図21、図23と図26のフローチャートを用いて、S204の実施例について説明をする。尚、ここで説明するしおりデータ選択時の処理は、図5の(C)の処理によってしおりデータを保存する場合に対応するものであり、図5の(A)、(B)及び(D)、並びに図9の処理には関係ない。また、図5の(C)に対応するS203の処理は、上記にて説明した図15の処理と同じであるので、説明を省略する。
まず、図21を用いて、図5の(C)に対応するS204の処理の一つ目の実施例を説明する。
S2110では、しおり指示始端位置に基づいて電子データをワークエリアに読込む。勿論、しおり指示始端位置からきっちりと読込む必要は無く、しおり指示始端位置の前後の位置から電子データを読込んでも良い。尚、しおりデータの保存処理において推測位置のみをしおりデータとして保存していた場合には、推測位置から読込めば良い。
S2111では、識別用データ指示部F5が、しおりデータにて示される前記推測位置(以下しおり指示推測位置と称する)から表示用データを表示するようにレイアウト指示を行う。また、しおり指示推測位置と読者が実際に読んだ位置とは必ずしも一致しないので、しおり指示推測位置からきっちりと表示する必要は無く、例えば、しおり指示推測位置の数バイト分前後から表示してもよい。
S2112では、表示用データ作成部F6が、読込んだ電子データをレイアウト指示に基づいて表示するための表示用データを作成する。
S2113では、S2112にて作成された表示用データを表示装置5に出力する。
図22では、表示できるデータサイズが大きな画面(大画面)920の情報閲覧装置にてしおりデータを保存し、表示できるデータサイズが小さな画面(小画面)921の情報閲覧装置にてそのしおりデータを選択した際の表示例を示している。図22では、読者が922の破線にて示される範囲を既読したと推測して、その推測位置をしおりデータとして保存し、小画面921にてしおりデータ選択した際にその推測位置から表示されているのが分かる。
このように、読者が既読したと推測される位置に基づいて表示するので、読者の所望の位置の近くから続きを閲覧することができ、しおりデータを選択した後に既読した文章と既読していない文章との境界を探すのに何度もスクロールする必要がない。尚、図示しないが、図11と同じように推測位置より前の範囲と後ろの範囲とが識別できるように境界線を引いても良い。そうすることによって、読者はよりはっきりと既読した文章と既読していない文章との境界を把握できる。
次に、図23用いて、図5の(C)に対応するS204の処理の第2の実施例を説明する。
S2120では、しおり指示始端位置に基づいて電子データをワークエリアに読込む。勿論、しおり指示始端位置からきっちりと読込む必要は無く、しおり指示始端位置の前後の位置から電子データを読込んでも良い。
そして、しおり指示始端位置、しおり指示終端位置あるいはしおり指示推測位置の何れかの位置に基づいて電子データを表示するようにレイアウト指示を行えば良いが、後述するようにしおり指示推測位置の少し前から電子データを表示すると良い。そのようにすることによって、利用者は入力装置2を用いて画面スクロールをしなくても、既読したと推測される範囲と前回表示していたが未読であると推測される範囲の境界がはっきりと分かる。
S2121では、識別用データ指示部F5が、しおり指示始端位置からしおり指示推測位置までの範囲(既読したと推測される範囲)、しおり指示推測位置からしおり指示終端位置までの範囲(前回表示していたが未読であると推測される範囲)と前記以外の範囲とがそれぞれ識別できるようにレイアウト指示を行う。
S2122では、表示用データ作成部F6が、電子データをレイアウト指示に基づいて表示するための表示用データを作成する。
S2123では、S2122にて作成された表示用データを表示装置5に出力する。
図24は、表示できるデータサイズが大きな画面(大画面)920の情報閲覧装置にてしおりデータを保存し、表示できるデータサイズが小さな画面(小画面)921の情報閲覧装置にてそのしおりデータを選択した際の例である。また、図24では、読者が922の破線にて示される範囲を既読したと推測して、その推測位置をしおりデータとして保存している。そして、小画面921の情報閲覧装置にてそのしおりデータを選択した場合に、925にて示される範囲(既読したと推測される範囲)、926にて示される範囲(前回表示していたが未読であると推測される範囲)と924にて示される範囲(925と926以外の範囲)とに異なった背景色(色は図示しない)を用いることによって、各々が識別できるようにしている。ただし、924及び925の範囲はスクロール時に画面921に実際に表示される。尚、各々の範囲のフォント色、フォント書体あるいはフォントサイズを変えることによって、各々を識別できるようにしても良い。また、しおり指示範囲とそうでない範囲の境界線を表示するだけでも良い。
上記のように、既読したと推測される範囲、前回表示していたが未読であると推測される範囲とそれ以外の範囲とが識別できるように表示するので、読者は「どこまで読んだのかあるいはどこから読むべきか」が分かりやすくなる。
図25は、図24と同じ状況において、しおりデータの推測位置の少し前から電子データを表示した場合の表示例である。図25は、図24と違って、スクロールしなくても、既読したと推測される範囲と前回表示していたが未読であると推測される範囲の境界がはっきりと分かる。
最後に、図26用いて、図5の(C)に対応するS204の処理の三つ目の実施例を説明する。
S2130では、しおり指示始端位置に基づいて電子データをワークエリアに読込む。勿論、しおり指示始端位置からきっちりと読込む必要は無く、しおり指示始端位置の前後の位置から電子データを読込んでも良い。
そして、しおり指示始端位置、しおり指示終端位置あるいはしおり指示推測位置の何れかの位置に基づいて電子データを表示するようにレイアウト指示を行えば良いが、前述のようにしおり指示推測位置の少し前から電子データを表示するとスクロールしなくても、既読したと推測される範囲と前回表示していたが未読であると推測される範囲の境界がはっきりと分かる。
S2131では、しおり指示終端位置までの電子データを句点毎に分割し、その分割したデータを示すリストを作成する。尚、電子データの分割を始める分割開始位置はどこでも良いが、例えば電子データの先頭から始めると良い。また、句点毎に分割する必要はなく、例えば改行コードなどの記号毎に分割してもよい。さらに、あらかじめ電子データにXMLのように分割点を表すタグを埋め込んでおき、それらタグ毎に電子データを分割しても良い。
S2132では、識別用データ指示部F5が、閲覧用電子データにおけるしおり指示始端位置からしおり指示推測位置までの範囲(既読したと推測される範囲)、しおり指示推測位置からしおり指示終端位置まで範囲(前回表示していたが未読であると推測される範囲)と前記以外の範囲とがそれぞれ利用者にとって目視で識別できるようにレイアウト指示を行う。ただし、図23の実施例と違い、図26では、推測位置より前は分割データのリストになっている。
S2133では、表示用データ作成部F6が、レイアウト指示に基づいて、分割データのリスト及び電子データを表示するための表示用データを作成する。
S2134では、S2133にて作成された表示用データを表示装置5に出力する。
図27では、読者が表示できるデータサイズが大きな画面(大画面)920の情報閲覧装置にて922の範囲(破線で囲まれる範囲)を既読したと推測して、その推測位置をしおりデータとして保存し、表示できるデータサイズが小さな画面(小画面)921の情報閲覧装置にてそのしおりデータを選択した際の例である。小画面921の情報閲覧装置にてそのしおりデータを選択した際に、928にて示される範囲(既読したと推測される範囲)、929にて示される範囲(前回表示していたが未読であると推測される範囲)と927にて示される範囲(928と929以外の範囲)とに異なった背景色(色は図示しない)を用いることによって、各々が識別できるようにしている。ただし、927、928と930の範囲はスクロール時に画面921に実際に表示される。ここでは、しおり指示推測位置までのデータ範囲(927と928の範囲)は、分割データのリストが表示される。そして、読者が入力装置2を使い、リストのある要素を選択すると、そのリスト要素に相当する電子データ位置から詳細の表示を行う。尚、各々の範囲のフォント色、フォント書体あるいはフォントサイズを変えることによって、各々を識別できるようにしても良い。また、しおりデータ指示範囲とそうでない範囲の境界線を表示するだけでも良い。
既読したと推測される範囲、前回表示していたが未読であると推測される範囲とそれ以外の範囲とが識別できるように表示するので、読者は「どこまで読んだのかあるいはどこから読むべきか」が分かりやすくなる。
さらに、しおりデータ保存部F3が推測した推測位置が誤っていた場合(読者が既読した場所と推測位置が異なる)に、推測位置より上の電子データを分割してリスト表示することによって、何度もスクロールする必要なく読者は容易に内容を把握することができるので、「どこから読むべきか」が分かりやすくなる。
(しおりデータ選択時の処理−実施例D)
ここで、図28と図30のフローチャートを用いて、S203及びS204の実施形態についてそれぞれ説明をする。尚、ここで説明するしおりデータ選択時の処理は、図5の(D)の処理によってしおりデータを保存する場合に対応するものであり、図5の(A)から(C)、並びに図9の処理には関係ない。
まず、図28を用いて、図5の(D)に対応するS203の処理について詳細に説明する。
S2140では、しおりデータが目印となるオブジェクト(オブジェクト位置)を含むか否かを判定する。もし、目印となるオブジェクトを含むのであれば、S2141にて、そのオブジェクト位置としおり指示範囲(しおり指示始端位置からしおり指示終端位置までの範囲)を最低含むように電子データをワークエリアに読込む。目印となるオブジェクトを含まない場合には、S2142にてしおり指示始端位置から電子データをワークエリアに読込む。勿論、しおり指示始端位置からきっちりと読込む必要は無く、キャッシュデータとしてしおり指示始端位置よりも前にある位置から電子データを読込んでも良い。
S2143において、識別用データ指示部F5は、閲覧用電子データにおけるしおり指示範囲、すなわち、しおり指示始端位置からしおり指示終端位置までのデータ範囲と他のデータ範囲とが利用者に目視で識別できるようにレイアウト指示を行う。
S2144では、オブジェクト位置から電子データを表示した場合にしおり指示範囲のデータを画面内に表示可能であるか否かを判定する。これは、しおり指示範囲を少なくとも表示させるための判定である。しおり指示範囲の電子データを画面内に表示可能であると判定した場合には、S2145にてしおりデータのオブジェクト位置から表示用データを表示するレイアウト指示を行う。そうでないと判定した場合には、S2146にてしおり指示始端位置から表示用データを表示するレイアウト指示を行う。
S2147では、表示用データ作成部F6が、レイアウト指示に基づいて、電子データを表示するための表示用データを作成する。
S2148では、S2147にて作成された表示用データを表示装置5に出力する。
図29は、表示できるデータサイズが小さな画面(小画面)941の情報閲覧装置にてしおりデータを保存し、表示できるデータサイズが大きな画面(大画面)942の情報閲覧装置にてそのしおりデータを選択した際の表示例を示している。図29では、小画面941の情報閲覧装置にて表示されている電子データの近傍940に目印となるオブジェクトである章番号があるので、その章番号の位置(オブジェクト位置)がしおりデータとして保存され、大画面に942の情報閲覧装置にてそのしおりデータを選択した際に章番号が見えるように表示されている。このように、章番号などの目立つオブジェクトは、たいていの読者が覚えているので、読者はこのオブジェクトを見ることによって、「ああ、そういえばここまで読んだな」といったようなことを思い出すことができる。さらに、しおり指示範囲とその範囲外とが識別しやすいような表示を行うことによって、「どこまで読んだか」あるいは「どこを読んでいたか」ということが明らかに読者に分かる。
次に、図30を用いて、図5の(D)に対応するS204の処理について詳細に説明する。
S2160では、しおり指示範囲(しおり指示始端位置からしおり指示終端位置までの範囲)内に電子データに目印となるオブジェクト(オブジェクト位置)があるか否かを判定する。
S2160にてしおり指示範囲内に目印となるオブジェクトがあると判定した場合には、S2161にて、そのオブジェクト位置から電子データをワークエリアに読込み、S2163の処理に移る。勿論、オブジェクト位置からきっちりと読込む必要は無く、キャッシュデータとしてオブジェクト位置よりも前にある位置から電子データを読込んでも良い。
S2163では、オブジェクト位置から電子データを表示させるようにレイアウト指示を行う。
S2160にてしおり指示範囲内に目印となるオブジェクトが無いと判定した場合には、S2162にてしおり指示始端位置から電子データをワークエリアに読込み、S2164の処理に移る。勿論、しおり指示始端位置からきっちりと読込む必要は無く、キャッシュデータとしてしおり指示始端位置よりも前にある位置から電子データを読込んでも良い。
S2164では、しおり指示始端位置から電子データを表示させるようにレイアウト指示を行う。
S2165では、しおり指示終端位置までの電子データを句点毎に分割し、その分割したデータを示すリストを作成する。尚、句点毎に分割する必要はなく、例えば改行コードなどの記号毎に分割してもよい。さらに、あらかじめ電子データにXMLのように分割点を表すタグを埋め込んでおき、それらタグ毎に電子データを分割しても良い。
S2166において、識別用データ指示部F5は、閲覧用電子データにおけるしおりデータにて示される電子データの範囲、すなわち、しおりデータの始端位置から終端位置までのデータ範囲と他のデータ範囲とを利用者が目視で識別できるようにレイアウト指示を行う。
S2167では、表示用データ作成部F6が、前記のレイアウト指示に基づいて、分割データのリスト及び電子データを表示するための表示用データを作成する。
S2168では、S2167にて作成された表示用データを表示装置5に出力する。
大画面の情報閲覧装置にて閲覧していた電子データを小画面の情報閲覧装置にて続きから読む場合に、大画面の情報閲覧装置で表示されていた目印となるオブジェクトから表示するので、読者はこのオブジェクトを見ることによって、「ああ、そういえばここまで読んだな」といったようなことを思い出すことができる。
(しおりデータ選択時の処理−実施例E)
ここでは、図9の(E)処理によってしおりデータを保存した場合におけるしおりデータ選択時の処理を説明する。尚、図5の(A)から(D)の処理には関係ない。
S203の処理は、上記にて説明した図28の処理を用いることができる。また、S204の処理に、上記に説明した図21、図23あるいは図26の何れかの処理を用いることができる。S203及びS204の各々の処理は、前述したものと同じであるので省略する。
例えば、表示できるデータサイズが小さな画面(小画面)の情報閲覧装置にて図9の処理によってしおりデータを保存し、表示できるデータサイズが大きな画面(大画面)の情報閲覧装置にてそのしおりデータを選択した場合には、図28の処理の処理を行うことができる。また、大画面の情報閲覧装置にて図9の処理によってしおりデータを保存し、小画面の情報閲覧装置にてそのしおりデータを選択した場合には、図21、図23あるいは図26の何れかの処理を行うことができる。従って、実施例Cと実施例Dの各々において、より良い処理を選択して用いることができる。言い換えれば、実施例DのS204の処理よりも良い効果が得られる実施例CのS204の処理を採用し、実施例CのS203の処理よりも良い効果が得られる実施例DのS203の処理を採用することができる。
(しおりデータ選択時の処理−実施例B〜Eの変形例)
以上に説明した実施形態では、図14のS202にて、電子データのしおりデータにて示される範囲を表示するのに必要な表示領域の大きさ(しおりデータにて示される表示データのサイズ)が現在表示している電子データの表示領域の大きさ(現在表示中の表示データのサイズ)よりも小さいか否かを判定し、各場合において異なる処理をしている。しかしながら、図31のようにS202の判定を行わずに、S2051からS2054の処理(図15と同じ)を行い、しおりデータにて示される電子データの範囲、すなわち、電子データのしおりデータの始端位置から終端位置までのデータ範囲と他のデータ範囲と識別できるように表示しても良い。その場合に、前回の表示範囲を識別できるような表示が可能になるので、異なる画面サイズの情報閲覧装置にて電子データを閲覧しても「どこまで読んだのか」が分かりやすい表示が実現可能となる。
〔ソフトウェアでの実施例〕
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、他のシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータCPUが記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、等を用いることができる。
また、上記プログラムコードは、通信ネットワークのような伝送媒体を介して、他のコンピュータシステムから記録装置等へダウンロードされるものであってもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードを格納することになる。
〔サーバ・クライアントシステムでの実施例〕
ここでは、図32を用いて、クライアントとしての複数の端末装置とサーバ装置から構成されるサーバ・クライアントシステムの実施形態について説明する。
図32のサーバ・クライアントシステムでは、通信回線99を介して、端末装置T1とサーバ装置100によって構成される。
まず、端末装置T1について説明を行う。端末装置T1は、図2によるハードウェア構成にて実現される。そして、端末装置T1は、入力部としての入力装置2、表示部としての表示装置5(表示手段)、データ送受信手段としての通信装置6、制御装置1及び制御装置1が実行するプログラムによって構成されるログイン部F10(ログイン手段)、電子データ選択部F11、スクロール制御部F2、しおりデータ保存指示部F13A(しおりデータ保存指示手段)、しおりデータ選択部F14(しおりデータ選択手段)、識別用データ指示部F5及び表示用データ作成部F6(表示用データ作成手段)を備える。
ログイン部F10は、サーバ装置100の記憶装置103に記憶されている電子データ及びしおりデータにアクセスする権限を得るためのユーザ認証を受付け、サーバ装置100のユーザ認証部F101に問い合わせる。具体的には、ユーザID及びパスワードの受付を行い、それらをサーバ装置100に送信する。後述するユーザ認証部F101にて認証された(アクセス権限を得た)ユーザのみがサーバ装置100の記憶装置103の電子データの閲覧及びそのしおりデータ保存が可能となる。
ログイン部F10にてアクセス権限を得た後に、電子データ選択部F11は、通信回線99を介して、(サーバ装置100の記憶装置103に記憶されている)電子データの一覧(例えば電子データの題名など)を受信し、それを表示装置5に表示すると共に、入力装置2を用いて選択された電子データを自端末装置T1の記憶装置3のワークエリアに展開する。
スクロール制御部F2は、入力装置2からの表示データのスクロールについての指示に応じて、表示装置5に表示されている電子データを現在の表示位置から、どれだけ移動させれば良いかを計算する。
しおりデータ保存指示部F13Aは、入力装置2からの入力に応じて、例えば電子データの表示装置5に表示されている領域(表示中電子データ領域)の終端位置をしおりデータとしてサーバ装置100の記憶装置103に保存するように指示をする。このとき、しおりデータとユーザIDを関連付け、それらデータが記憶装置103に保存される。また、サーバ装置100のユーザ認証部F101が、保存したしおりデータと関連付けられたユーザIDを持つ者のみをそのしおりデータへのアクセス権限をもつように制限する。しおりデータの保存処理は、保存する場所がサーバ装置100の記憶装置103である以外は、上記に説明した実施例と同じ処理である。
しおりデータ選択部F14は、現在表示されている電子データに関連し、かつ、現在ログインしているユーザIDに関連付けられている、しおりデータが存在する(サーバ装置100の記憶装置103に記憶されている)場合に、それらしおりデータの一覧(例えば、個々のしおりデータが識別できるような、行番号の一覧)を表示装置5に表示する。また、しおりデータ選択部F14は、入力装置2から選択されたしおりデータの内容を記憶装置3のワークエリアへ展開する。また、対応するしおりデータが無い場合には、しおりデータが無いことを利用者に通知する。
識別用データ指示部F5は、しおりデータ選択部F14にて記憶装置3のワークエリアへ展開されたしおりデータに基づいて、例えば表示装置5に前回表示されていた電子データ領域の終端位置以降のデータ範囲、即ち読者が既に読んだデータ範囲が分かりやすいような識別用データを作成する。識別用データ指示部F5は、上記に説明した実施例と同じである。
表示用データ作成部F6は、スクロール制御部F2あるいは識別用データ指示部F5の指示に従って、電子データを表示装置5に出力するための表示用データを作成あるいは更新する。勿論、表示用データ作成部F6は、電子データのフォーマットを解釈し、それらを表示用データに変換する機能を持っている。
次に、サーバ装置100について説明する。サーバ装置のハードウェアは、記憶装置103(電子データ記憶手段、ユーザ管理データ記憶手段、データ記憶手段)、通信装置106及び制御装置101によって構成される。
制御装置101は、プリプロセッサやメモリなどにより構成され、例えば記憶装置103が記憶している制御プログラムに従って動作する。さらに具体的には、後述するユーザ認証部F101(ユーザ認証手段)及び電子データ送信部F102(電子データ送信手段)を構成し、それらによる処理結果を記憶装置103に保存するとともに、記憶装置103が記憶しているデータを通信装置106に出力する。
記憶装置103は、RAMあるいはROMなどによって構成され、一時データ及び処理データを保存するためのワークエリア、テキスト、画像データあるいは音声データなどから構成される電子データ及びそれに関連付けられたしおりデータを記憶している。また、記憶装置103は、ユーザIDとそのユーザIDに対応したパスワードを記述したユーザ管理データを記憶している。
通信装置106は、ネットワークインタフェースカードなどにより構成され、ネットワークケーブルなどを介して接続された端末装置からデータの送受信を行う。
ユーザ認証部F101は、制御装置101及び制御装置101が実行するプログラムによって構成され、端末装置T1から送信されたユーザID及びパスワードが(記憶装置103の)ユーザ管理データに登録されているか否かを判定する。そして、その送信されたユーザID及びパスワードがユーザ管理データに登録されていると判定した場合には、そのユーザ(ユーザIDを送信した端末装置を使用しているユーザ)に、記憶装置103の電子データ及びそのユーザの(送信されたユーザIDと関連付けられた)しおりデータへのアクセス権限を与える。登録されていない場合には、「登録されていない」ことをユーザに通知する。
電子データ送信部F102は、端末装置T1の電子データの閲覧操作指示に従って、ユーザ認証部F101にて認証したユーザのみに対して電子データあるいはしおりデータなどを送信する。尚、ユーザ認証部F101にて認証されていないユーザに対しては何も送信しない。
また、サーバ装置100の記憶装置103にしおりデータを記憶するのではなく、しおりデータと電子データを関連付けておけば、図33のように端末装置T1の記憶装置3にしおりデータを記憶しても良い。
また、上記の説明では端末装置T1とサーバ装置100が一対一対応の場合について説明したが、勿論、図34のように複数の端末装置T1〜Tnに対してサーバ装置100が対応する構成も可能である。
以上のサーバ・クライアントシステムの実施形態によれば、電子データ及びそのしおりデータをサーバ側にて一元的に管理できる。つまり、電子データの不正な複製などを制限することができる。また、所定の料金を支払ったユーザに対して一定期間有効なユーザID及びパスワードを発行するといったような、レンタルサービスを実現することも可能である。
〔まとめ〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記の実施例では実際に画面サイズが異なる場合について説明したが、勿論、図35及び図36のような画面解像度の違いが原因で表示できる電子データサイズが異なる端末間にも同じことが言える。
本発明は、以上の実施の形態において説明したような電子書籍の閲覧に加えて、例えばHTMLファイルの閲覧などテキストを含む情報を閲覧する装置及びシステムに適用可能である。
本発明の実施の一形態における情報閲覧装置の機能的な構成を示すブロック図である。 図1に示した情報閲覧装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図1に示したしおりデータ保存部によるしおりデータ保存時の動作の概要を示すフローチャートである。 同じしおりデータを用いて、図1に示した情報閲覧装置の、異なる情報閲覧装置間にて同じ内容の電子データを閲覧した場合の例である。 図5(A)は図3におけるS107の処理の一例を示すフローチャート、図5(B)は図3におけるS107の処理の他の例を示すフローチャート、図5(C)は図3におけるS107の処理のさらに他の例を示すフローチャート、図5(D)は図3におけるS107の処理のさらに他の例を示すフローチャートである。 図5(A)および図5(B)に示したしおりデータ保存時における動作の説明図である。 図5(A)および図5(B)に示したしおりデータ保存時における他の動作の説明図である。 図5(A)および図5(B)に示したしおりデータ保存時におけるさらに他の動作の説明図である。 図5(B)のS1001、図5(C)のS1002、並びに図5(D)の1003及びS1004の処理を全て行った場合のしおりデータ保存部の動作を示すフローチャートである。 図5(A)の実施例に対応する、S203の処理内容を詳細に示すフローチャートである。 図10の処理による表示装置での表示動作の一例を示す説明図である。 図10の処理による表示装置での表示動作の他の例を示す説明図である。 図10の処理による表示装置での表示動作のさらに他の例を示す説明図である。 実施例B〜Eのしおりデータ保存処理に対応する、しおりデータ選択時の動作の一例の概要を示すフローチャートである。 図5(B)と図5(C)の実施例に対応する、S203の処理内容を詳細に示すフローチャートである。 図15の処理による表示装置での表示動作の一例を示す説明図である。 図15の処理による表示装置での表示動作の他の例を示す説明図である。 図5(B)の実施例に対応する、S204の処理内容を詳細に示すフローチャートである。 図18の処理による表示装置での表示動作の一例を示す説明図である。 図18の処理による表示装置での表示動作の他の例を示す説明図である。 図5(C)の実施例に対応する、S204の処理内容の一例を詳細に示すフローチャートである。 図21の処理による表示装置での表示動作の一例を示す説明図である。 図5の(C)の実施例に対応する、S204の処理内容の他の例を詳細に示すフローチャートである。 図23の処理による表示装置での表示動作の一例を示す説明図である。 図23の処理による表示装置での表示動作の他の例を示す説明図である。 図5(C)の実施例に対応する、S204の処理内容のさらに他の例を詳細に示すフローチャートである。 図26の処理による表示装置での表示動作の一例を示す説明図である。 図5(D)の実施例に対応する、S203の処理内容を詳細に示すフローチャートである。 図28の処理による表示装置での表示動作の一例を示す説明図である。 図5(D)の実施例に対応する、S204の処理内容を詳細に示すフローチャートである。 図1に示したしおりデータ選択部によるしおりデータ選択時の動作の他の例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における情報閲覧システムの機能的な構成を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態における情報閲覧システム(しおりデータを端末装置にて記憶)の機能的な構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の情報閲覧システムを示すものであって、サーバ装置に複数の端末装置(情報閲覧装置)が接続されている構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態の情報閲覧装置における、画面サイズではなく画面解像度が異なった場合における適用例を示す説明図である。 本発明の実施の形態の情報閲覧装置における、画面サイズではなく画面解像度が異なった場合における他の適用例を示す説明図である。 従来の技術の問題点を説明するものであって、画面サイズあるいは画面解像度が異なる機器間にて、同じ電子データを閲覧した場合の例を示す説明図である。
符号の説明
1 制御装置
2 入力装置
3 記憶装置
4 外部記憶媒体読書き装置
5 表示装置
6 通信装置
7 バス
F1 電子データ選択部
F2 スクロール制御部
F3 しおりデータ保存部(しおりデータ保存手段)
F4 しおりデータ選択部
F5 表示用データ作成部(表示用データ作成手段)
F6 識別用データ指示部(表示制御手段)

Claims (8)

  1. データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された、テキストデータもしくは画像データを含む電子データを表示するための表示用データを作成する表示用データ作成手段と、
    前記表示用データを表示する表示手段と、
    前記電子データの前記表示手段にて表示されている領域における始端部分及び終端部分を検出し、これら始端部分及び終端部分を示すデータもしくはこれら始端部分から終端部分に至る領域を示すデータをしおりデータとし、このしおりデータを前記電子データに関連付けて前記記憶手段に記憶させるしおりデータ保存手段と、
    前記電子データの前記しおりデータにより指示される始端部分から終端部分に至る領域が前記表示手段にて表示され、かつ前記しおりデータによる指示部分が目視により他の部分と識別可能となるように表示データ作成手段を制御する表示制御手段とを備え、
    前記表示制御手段は、前記しおりデータにより指示される、前記始端部分から終端部分に至るデータを表示するのに必要な第1の表示領域の大きさと、前記しおりデータの設定後に前記電子データを表示する場合の表示手段での表示領域である第2の表示領域の大きさとを比較する判定手段を備え、前記判定手段にて第1の表示領域の大きさが第2の表示領域の大きさよりも大きいと判定された場合に、前記電子データに含まれる分割点を示す所定の記号毎に前記しおりデータの終端位置より前に位置する電子データを複数領域に分割し、それら複数領域のデータのリストを作成し、このリストが前記表示手段に表示されるように、前記表示用データ作成手段を制御することを特徴とする情報閲覧装置。
  2. データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された、テキストデータもしくは画像データを含む電子データを表示するための表示用データを作成する表示用データ作成手段と、
    前記表示用データを表示する表示手段と、
    前記電子データの前記表示手段にて表示されている領域内における、閲覧者が既に閲覧したデータ範囲をその領域が前記表示手段に表示されている時間に基づいて推測する推測手段と、
    前記推測手段によって推測されたデータ範囲の終端位置である推測位置をしおりデータとし、このしおりデータを前記電子データに関連付けて前記記憶手段に記憶させるしおりデータ保存手段と、
    前記電子データの前記しおりデータによる指示部分を含む領域が前記表示手段にて表示され、かつ前記しおりデータによる指示部分が目視により他の部分と識別可能となるように表示用データ作成手段を制御する表示制御手段とを備え、
    前記しおりデータは、前記推測位置を示すデータに加えて、電子データの前記表示手段にて表示された領域における始端部分及び終端部分を示すデータもしくはこれら始端部分から終端部分に至る領域を示すデータを含んでおり、
    前記表示制御手段は、前記しおりデータにより指示される、前記始端部分から終端部分に至るデータを表示するのに必要な第1の表示領域の大きさと、前記しおりデータの設定後に前記電子データを表示する場合の前記表示手段の表示画面の大きさに相当する第2の表示領域の大きさとを比較する判定手段を備え、前記判定手段にて第1の表示領域の大きさが第2の表示領域の大きさよりも大きいと判定された場合に、前記しおりデータの前記推測位置により指示されるデータが、第2の表示領域において電子データを表示する場合の始端位置から表示されるように、表示用データ作成手段を制御することを特徴とする情報閲覧装置。
  3. 前記判定手段にて第1の表示領域の大きさが第2の表示領域の大きさよりも大きいと判定された場合に、電子データの前記しおりデータにて指示される前記始端部分から前記推測位置に至る範囲のデータと前記推測位置から前記終端部分に至る範囲のデータとの少なくとも一方をそれ以外のデータと目視により識別可能となるように前記表示用データ作成手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の情報閲覧装置。
  4. データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された、テキストデータもしくは画像データを含む電子データを表示するための表示用データを作成する表示用データ作成手段と、
    前記表示用データを表示する表示手段と、
    前記表示用データ作成手段を制御する表示制御手段とを備えている情報閲覧装置において、
    前記電子データの前記表示手段にて表示されている領域の近傍における、目次、章番号、段落位置、句点、画像データ、アニメーションあるいは通常の書式と異なった強調表示されている文字列を含む目印となるオブジェクトを検出するオブジェクト検出手段と、
    前記電子データの前記表示手段にて表示されている領域における始端部分及び終端部分を検出し、これら始端部分及び終端部分を示すデータもしくはこれら始端部分から終端部分に至る領域を示すデータに加えて、前記オブジェクト検出手段が検出したオブジェクトの位置をしおりデータとし、このしおりデータを前記電子データに関連付けて前記記憶手段に記憶させるしおり保存手段とを備え、
    前記表示制御手段は、前記しおりデータにより指示される、前記始端部分から終端部分に至るデータを表示するのに必要な第1の表示領域の大きさと、前記しおりデータの設定後に前記電子データを表示する場合の表示手段での表示領域である第2の表示領域の大きさとを比較する判定手段を備え、前記判定手段にて第1の表示領域の大きさが第2の表示領域の大きさよりも小さいと判定された場合に、前記しおりデータにより指示される前記オブジェクト位置から前記終端部分に至るデータを第2の表示領域に表示可能か否かを判定し、表示可能である場合に、前記オブジェクト位置から前記終端部分に至る表示用データを前記表示手段に表示させるように表示用データ作成手段を制御することを特徴とする情報閲覧装置。
  5. 前記記憶手段は前記しおりデータとして他の情報閲覧装置から取り込んだ取込しおりデータを記憶し、
    前記表示制御手段は、記憶手段に記憶されている他の情報閲覧装置から取り込まれた前記しおりデータに基づいて、このしおりデータに対応した電子データを処理する表示用データ作成手段に対しての前記制御を行うことを特徴とする請求項1、2または4に記載の情報閲覧装置。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載の情報閲覧装置を動作させる情報閲覧装置プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための情報閲覧装置プログラム。
  7. 請求項6に記載の情報閲覧装置プログラムが記録されたことを特徴とするコンピュータ読取り可能なプログラム記録媒体。
  8. ネットワークサーバとしてのサーバ装置と、このネットワークサーバとネットワークを介して接続されたネットワーククライアントしての少なくとも1台の情報閲覧端末装置とを備え、この情報閲覧端末装置は、請求項1、2または4に記載の情報閲覧装置からなり、
    前記情報閲覧端末装置は、さらに、前記サーバ装置とデータの送受信を行う送受信手段を備え、前記しおりデータ保存手段は、作成したしおりデータを前記送受信手段により前記サーバ装置へ送信させ、前記記憶手段は前記送受信手段が受信した電子データおよびしおりデータを記憶し、
    前記サーバ装置は、前記情報閲覧端末装置とデータの送受信を行う送受信手段と、データを記憶する記憶手段と、前記送受信手段が受信した前記しおりデータを前記記憶手段に記憶させるとともに、前記情報閲覧端末装置からの要求に基づいて、前記記憶手段に記憶されているテキストデータもしくは画像データを含む電子データ及び前記しおりデータを前記送受信手段により前記情報閲覧端末装置へ送信させる制御手段とを備えていることを特徴とする情報閲覧システム。
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