JP4461504B2 - 空芯コイル成形装置 - Google Patents

空芯コイル成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4461504B2
JP4461504B2 JP08460799A JP8460799A JP4461504B2 JP 4461504 B2 JP4461504 B2 JP 4461504B2 JP 08460799 A JP08460799 A JP 08460799A JP 8460799 A JP8460799 A JP 8460799A JP 4461504 B2 JP4461504 B2 JP 4461504B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
shaft
coating
coil forming
core coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08460799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000277365A (ja
Inventor
崇嗣 松留
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
Priority to JP08460799A priority Critical patent/JP4461504B2/ja
Publication of JP2000277365A publication Critical patent/JP2000277365A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4461504B2 publication Critical patent/JP4461504B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空芯コイル成形装置に係り、特にワイヤを螺旋状に巻回して空芯コイルを成形する空芯コイル成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は、1本の連続した絶縁被覆ワイヤから、多数の空芯コイルを自動的に形成する室芯コイル形成装置の全体の側面を示している。図中、1は線材としての連続した被覆ワイヤ、2はこの被覆ワイヤ1の被覆(例えば、ポリウレタン)を部分的に剥離する被覆剥離部、3は被覆ワイヤ1を所要長さ送り出すリード送り部、4は被覆ワイヤ1を巻き込んで室芯コイルを形成するコイル成形部、5は被覆ワイヤ1を空芯コイル形成に必要な長さに切断するリードカット部である。
【0003】
図12(A)は、被覆剥触部2によって被覆ワイヤ1の先端部の被覆11が剥離され、芯線12Aが被覆11から露出された状態が示されている。後端の芯線12Bはリード送り部3によって、被覆ワイヤ1全体が所要とする長さだけ送られた後、被覆11の剥離を行なうことにより露出した部分である。芯線12A,12Bの端部のカットは、リードカット部5によって行われる。図12(B)はコイル成形部4によって巻回されて完成した空芯コイル6を示している。
【0004】
ところで、上記のように空芯コイル成形装置を用いて空芯コイル6を成形するには、被覆剥離部2,リード送り部3,コイル形成部4,及びリードカット部5を駆動する必要がある。従来では、被覆剥離部2においては電動のモータ6Cとエアシリンダ7Aが駆動源として用いられており、またリード送り部3ではエアシリンダ7Bが駆動源として用いられており、コイル形成部4では電動のモータ6A,6Bが用いられており、更にリードカット部5ではエアシリンダ7Cが用いられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、空芯コイル成形装置を構成する各構成要素2,3,4,5を駆動する際、電気により駆動するモータ6A〜6Cと、圧縮空気により駆動するエアシリンダ7A〜7Cとが混在する構成では、空芯コイル成形装置を使用するのに電源設備と共にコンプレッサー等の圧縮空気生成設備が必要となり、空芯コイル成形装置の設置位置の選定が困難であると共に設備コストが上昇するという問題点があった。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、設置位置の選定の自由度を向上できると共に設備コストの低減を図りうる空芯コイル成形装置を提供する事を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明は、
線材としての連続した被覆ワイヤの被覆を部分的に剥離する被覆剥離部と、
前記被覆ワイヤを所要長さ送り出すリード送り部と、
前記被覆ワイヤをモータにより回転するシャフトに巻き込むことにより空芯コイルを形成するコイル成形部と、
前記被覆ワイヤを空芯コイル形成に必要な長さに切断するリードカット部とを具備する空芯コイル成形装置において、
前記被覆剥離部は、
中心部を通過する前記被覆ワイヤの被覆を回転時の遠心力によって剥離する刃を有したカッティングヘッドと、
中空とされた回転軸を有し、該回転軸内を通して前記被覆ワイヤを前記カッティングヘッドへ供給すると共に、前記回転軸に前記カッティングヘッドが直結され、該回転軸の回転により該カッティングヘッドに遠心力を発生させる電動モータと、
該電動モータ及び前記カッティングヘッドを一体的に移動させて前記被覆ワイヤを剥離に必要な長さだけ送り出す第1の電動ソレノイドとを有する空芯コイル成形装置。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、
請求項1記載の空芯コイル成形装置において、
前記被覆剥離部は、剥離された前記被覆ワイヤの被覆をエアーを導入することにより回収する被覆回収機構を設けており、
かつ、前記エアーを電動ファンにより生成する構成としたことを特徴とするものである。
また、請求項3記載の発明は、
請求項1又は2記載の空芯コイル成形装置において、
前記コイル成形部は、
前記被覆ワイヤの先端を前記シャフトの段差部との間で挟持するコイルストッパと、
該コイルストッパを支持し、前記シャフトの半径方向に移動可能なストッパホルダと、
該ストッパホルダを介し、前記コイルストッパを前記シャフトに圧接させる圧縮コイルバネと、
前記ストッパホルダを介し、前記コイルストッパを前記シャフトから遠ざける第4の電動シリンダとを有するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
図1は、本発明の一実施例である空芯コイル成形装置の全体構成図である。同図に示すように、空芯コイル成形装置は、大略すると基台100上に被覆剥離部20,リード送り部30,コイル成形部40,及びリードカット部50等を配設した構成とされており、先に図12(A)を用いて説明したと同様の被覆ワイヤ1に対し所定部分の被覆11(例えば、ポリウレタン)を剥離すると共に図12(B)に示す空芯コイル6を成形するものである。
【0012】
被覆剥離部20は、被覆ワイヤ1の被覆11を部分的に剥離する機能を奏し、リード送り部30は被覆ワイヤ1を所要長さ送り出す機能を奏し、コイル成形部40は被覆ワイヤ1を巻き込んで室芯コイルを形成する機能を奏し、更にリードカット部50は被覆ワイヤ1を空芯コイル形成に必要な長さに切断する機能を奏する。
【0013】
以下、上記構成の中でも、特に空芯コイル成形装置の主要構成要素である被覆剥離部20及びコイル成形部40の構成を中心に、詳細構成について説明する。
図2及び図3は、披覆剥離装置20の異なる動作状態を示す側面図である。各図において、21は中心部を通過する被覆ワイヤ1の被覆を、回転時の遠心力によって剥離する刃21Aを有したカッテイングヘッドである。22はこのカッテイングヘッド21を回転させて遠心力を発生させる電動モータである。
【0014】
本実施例では、このモータ22の回転軸22Aはカッテイングヘッド21に直結されている。このため、回転軸22Aは被覆ワイヤ1を貫通させてカッテイングヘッド21に供給できるように、中空の筒状に形成されている。
71はモータ22およびカッテイングヘッド21を一体的に軸方向に移動させて被覆ワイヤ1を剥離に必要な長さだけ送り出す第1の電動ソレノイドである。この第1の電動ソレノイド71は、本体71Aを固定板24に固定し、本体71A内で軸方向にスライドするシャフト71Bの先端をモータ22のフランジ22Bに結合している。固定板24にはモータ22を軸方向に移動させ得る透孔24Aが形成してある。
【0015】
カッテイングヘッド21は、図4(A)に側面図を示すように、中心部に中空の軸体21Bを有し、その胴部の軸方向に離れた位置に刃21Aの中間部を軸支する環状部21Cと、刃21Aの後端部を昇降させる環状部21Dとを固定した構成とされている。
被覆剥離用の刃21Aは、図4(C)に右端面図を示すように、回転方向に120°ずつ離れて3本配設されている。環状部21Dは、図4(B)に左端面図を示すように、3本の刃21Aの後端突起21Eを案内する弧状の溝21Fを形成してある。
【0016】
上記構造のカッティングヘッド21によれば、環状部21Dが回転した場合に遠心力が発生し、突起21Eは溝21Fに案内されて環状部21Dの半径方向外側に向かい移動する。このため、刃21Aの先端は被覆ワイヤ1に接近して被覆ワイヤ1の被覆11を剥離する。
モータ22の回転軸22Aは、カッティングヘッド21の軸体21Bにネジ止め等により固定され、従ってモータ22とヘッド21は直結されている。このため、モータ22を回転させるとカッティングヘッド21の全体が回転し、この時発生する遠心力で刃21Aが被覆ワイヤ1の被覆11を剥放する。
【0017】
本実施例の構成において、モータ22とカッティングヘッド21を直結しても連続した被覆ワイヤ1の供給に支障がないのは、モータ22の回転軸22Aを中空構造にし、かつその回転軸22A内を通して被覆ワイヤ1をカッティングヘッド21に供給するからである。披覆ワイヤ1の送りは、リード送り部30によって制御される。このリード送り部30は、第2の電動ソレノイド72を駆動源として駆動する構成とされている。
【0018】
一方、第1の電動ソレノイド71はそのシャフト71Bのストロークで、被覆ワイヤ1の被覆の剥離長さを決定する。図2のカッティングヘッド21の状態は、第1の電動ソレノイド71のシャフト71Bが突出した状態であるため、モータ22と共に前進位置にある。
これに対し、図2のカッティングヘッド21の状態は、第1の電動ソレノイド71のシャフト71Bが引き込まれた状態であるため、モータ22と共に後退位置にある。この間、モータ22は回転し続け、第1の電動ソレノイド71のストローク分、被覆ワイヤ1の被覆11が刃21Aによって剥放される。
【0019】
これにより、図12(A)に示されるように、先端部の被覆11が剥離され芯線12Aが露出される。尚、前記したように、同図に示す後端の芯線12Bはリード送り部30によって、被覆ワイヤ1全体が所要とする長さだけ送られた後の被覆剥離で剥離される。
ところで、前記した説明から明らかなように、被覆剥離部20では被覆11が剥離されることにより、この被覆11が廃棄物として発生する。そこで、この剥離された被覆11を効率よく回収するために、図5に示すような被覆回収ボックス25を被覆剥離部20に設けた構成としてもよい。
【0020】
同図に示されるように、被覆回収ボックス25はカッティングヘッド21を囲繞するよう配設されている。また、この被覆回収ボックス25には、カッティングヘッド21を通過した被覆ワイヤ1を導出するワイヤ導出穴25Aと、ボックス25内に加圧エアーAを導入するエアー導入部26と、被覆回収ボックス25内の被覆屑を前記加圧エアーAによって回収する回収パック27等が配設されている。この回収パック27は、被覆回収ボックス25に対して着脱自在に取り付けられる。
【0021】
また、エアー導入部26は、接続配管26Aを介して電動送風ファン28に接続されている。この電動送風ファン28は、図示しない電動モータによりファンを回転させることにより加圧エアーAを生成する構成とされている。
このように被覆回収ボックス25を設けることにより、カッティングヘッド21によって被覆ワイヤ1から剥離された被覆屑は密閉された被覆回収ボックス25から外へ離散することはない。しかも、この被覆回収ボックス25内には加圧エアーAが導入され、これにより被覆屑は回収パック27内に集められ、回収パック27ごと交換することで簡単に取り除くことが可能になる。このため、被覆剥離装置20の周囲を被覆屑で汚損することを防止することができる。
【0022】
続いて、コイル成形部40について説明する。コイル成形部40は、大略するとシャフト41,シャフトホルダ42,ストッパホルダ44,共用モータ60,ギヤボックス80,及びカム機構90等により構成されている。
図6乃至図8は、空芯コイル成形部40のシャフト41近傍を拡大して示す断面図である。各図において、41は被覆ワイヤ1を巻回する段部41Aを先端部に形成したシャフト、42はこのシャフト41の後端側を回転中心に支持するシャフトホルダ、43はシャフト41の段部41Aに被覆ワイヤ1の先端を圧接するコイルストッパ、44はこのコイルストッパ43を支持してシャフト41の半径方向に移動可能なストッパホルダである。
【0023】
シャフト41は後述するギヤボックス80を介して共用モータ60の回転軸61に接続されており、よって共用モータ60によりダイレクトに回転される構成とされている。
また、45はこのストッパホルダ44を介してコイルストッパ43に対しシャフト41に近接する向きの弾性力を与える圧縮コイルバネ、46はストッパホルダ44を介してコイルストッパ43に対しバネ45の弾性に抗してシャフト41から遠ざかる向きの力を与える第4の電動シリンダである。
【0024】
ストッパホルダ44には、シャフト41の半径方向への移動の支障にならないように長穴44Aが形成されている。前記バネ45は、この長穴44A内に収容され、長穴44Aの壁面とシャフトホルダ42から突出した凸部42Aとの間に介在している。シャフトホルダ42の底面中央には、共用モータ60(図1及び図9参照)の回転軸61を装着する円形穴42Bが形成されている。
【0025】
尚、上記構成において、シャフト41は後述するギヤボックス80を介して共用モータ60の回転軸61に接続されており、よって共用モータ60によりダイレクトに回転される構成とされている。
続いて、コイル成形部40の動作について説明する。図6は、第4の電動シリンダ46をオンにしてそのシャフト46Aを突出させ、ストッパホルダ44をバネ45の弾性に抗して囲中左側へ移動させたワーク投入/チャック開の状態図である。
【0026】
ストッパホルダ44が左側へスライドすると、コイルストッパ43はシャフト41から遠ざかり、シャフト41の小径の段部41Aとコイルストッパ43との間にはワイヤ1の端部を楽に装着できる隙間が生ずる。しかし、コイルストッパ43とシャフト41の大径の本体側との間には被覆ワイヤ1の径より大きな隙間は生じないので、被覆ワイヤ1の端部はこの段差部分で確実に保持され、軸方向(図中上下方向)へのズレが発生しない。
【0027】
図7は、図6の状態で第4の電動シリンダ46をオフにして、そのシャフト46Aを引き下げたワーク固定/チャック閉の状態図である。この状態では、ストッパホルダ44はバネ45の弾性によって図中右方向にスライドしている。このため、コイルストッパ43はシャフト41の段部41Aに接近し、被覆ワイヤ1の端部を段部41Aとコイルストッパ43との間で圧接して挟持する。
【0028】
図8は、図7の状態でシャフトホルダ42を反時計方向に回転し、シャフト41Aの回りに螺旋状に必要なターン数巻回された空芯コイル6を成形した状態図である。このコイル6は、第4の電動シリンダ46を再度オンにしてコイルストッパ43を後退させる(チャック開にする)ことで、シャフト41の段部41Aから離脱させることができる。本実施例に係る空芯コイル成形装置では、図1に示すようにシャフト41の段部41Aは下向きにセットされているので、チャック開にすればコイル6は自重で自然落下する。
【0029】
ところで、コイル6を図8に示すようにシャフト41に巻回するには、リード送り部30とコイル成形部40を上下方向(図1に矢印Z1,Z2で示す方向)に相対的に移動させる必要がある。本実施例では、コイル成形部40を固定し、リード送り部30を矢印Z1,Z2に移動させる構成としている。
リード送り部30は、基台100に立設された支柱33,34に上下動可能に支承されており、また各支柱33,34に挿通されたコイルバネ31,32により矢印Z1方向に常に付勢された構成とされている。また、リード送り部30の上端部には従動子92が配設されており、この従動子92を押圧することによりコイルバネ31,32の弾性力に抗して矢印Z2方向に移動する構成とされている。また、従動子92の上部には後述するカム機構90のカム板91が係合している。よって、従動子92がカム板91と係合することにより、リード送り部30の矢印Z1方向への移動は規制される構成とされている。
【0030】
続いて、上記したリード送り部30を駆動する送り部駆動機構として機能するギヤボックス80及びカム機構90について説明する。
図9は、ギヤボックス80の内部構造を示す図である。同図に示すように、ギヤボックス80は、ケース81,カバー82,ウオーム83,ウオームホイール84,及び駆動軸85等により構成されている。ケース81の内部には、ウオーム83及びウオームホイール84が回転自在にかつ直交するよう軸承されている。またウオーム83とウオームホイール84は、互いに噛合するよう組み合わされている。
【0031】
前記した共用モータ60は、カバー82をケース81にネジ止めした後に、カバー82にネジ止め固定される。この際、共用モータ60の回転軸61は、カバー82に形成された挿通孔82Aを介してギヤボックス80内に挿入され、ウオーム83に形成された連結孔83Aに連結される構成とされている。よって、ウオーム83は、共用モータ60が回転することによりダイレクトに回転される。
【0032】
また、ウオーム83の下部には、前記したシャフト41が接合されている。よって、シャフト41はウオーム83を介して共用モータ60の回転軸61に接合された構成となり、前記したようにシャフト41は共用モータ60によりダイレクトに回転駆動される。
一方、ウオームホイール84には駆動軸85が一体的に接合されており、この駆動軸85は後述するカム機構90に接続された構成とされている。前記のようにウオームホイール84には共用モータ60により回転駆動されるウオーム83が噛合している。このため、共用モータ60の回転駆動力は駆動軸85に分岐され、この駆動軸85の回転はカム機構90を駆動する駆動源となる。
【0033】
続いて、カム機構90について説明する。カム機構90は、駆動軸85に接合されたカム板91と、前記したリード送り部30に設けられた従動子92とにより構成されている。図10に示すように、カム板91は例えば円形状カムとされているが、駆動軸85との接合位置はカム板91の中心位置からずれた構成(即ち、偏心カム構造)とされている。
【0034】
従って、図10(A)に示す状態から駆動軸85が矢印B方向に回転し図10(B)に示す状態となると、カム板91に押圧されることにより従動子92は同図に矢印Lで示す量だけ移動する。従動子92はリード送り部30に設けられたものであるため、従動子92がカム板91に押圧付勢されることによりリード送り部30はコイルバネ31,32の弾性力に抗して矢印Z2方向に移動(下動)する。また、更にカム板91が回転することにより、リード送り部30はコイルバネ31,32の弾性力により矢印Z1方向に移動(上動)する。
【0035】
上記の構成により、リード送り部30はコイル成形部40のシャフト41に対して一定のストロークLで上下動を行なうことになり、先に図8で示したコイル6を成形することができる。
この際、本実施例では、リード送り部30をコイル成形部40のシャフト41に対して上下動可能な構成にすると共に、コイル成形部40に設けられた共用モータ60を駆動源として、ギヤボックス80及びカム機構90を介してリード送り部30を上下駆動する構成としている。また、共用モータ60は、シャフト41の駆動源としても機能している。
【0036】
また、本実施例では、共用モータ60の回転を2方向に分岐するのにウオーム83とウオームホイール84とからなるギヤ機構を用い、かつリード送り部30の上下動にはカム板91と従動子92とからなるカム機構90を用いてる。このギヤ機構及びカム機構90は簡単な構成であり、かつ確実な動作を確保できる。
よって、一つの共用モータ60でシャフト41の回転駆動と、リード送り部30の上下駆動を精度よく駆動させることが可能となり、また部品点数削減を図ることができるため空芯コイル成形装置の構成の簡単化,小型化,及び低コスト化を図ることができる。
【0037】
また、本実施例の構成では、ギヤボックス80におけるギヤ比、及びカム機構90におけるカム板91の形状等を適宜設定することにより、リード送り部30の駆動制御を容易に行なうことも可能であり、空芯コイル6の成形を精度良く行なうことができる。
また、ここで上記した空芯コイル成形装置を構成する被覆剥離部20,リード送り部30,コイル成形部40,及びリードカット部50を夫々駆動する駆動装置に注目すると、本実施例では上記の各構成要素20,30,40,50を全て電気により駆動する構成としている。
【0038】
具体的には、被覆剥離部20はモータ22及び第1の電動ソレノイド71で駆動している。また、図5に示した被覆回収ボックス25を用いた場合も、加圧エアーAを生成するのに電動送風ファン28を用いている。また、リード送り部30において被覆ワイヤ1を送るのに第2の電動ソレノイド72を用いている。また、コイル成形部40では、共用モータ60としてはステッピングモータを使用しており、またストッパホルダ44を移動させるのには第4の電動シリンダ46を用いてる。更に、リードカット部50では、第3の電動ソレノイド73を駆動源としてる。
【0039】
このように、空芯コイル成形装置を構成する各構成要素20,30,40,50を全て電気により駆動する構成とすることにより、従来のようにエアーを駆動源とした場合に必要であったコンプレッサー等の設備を不要とすることができ、設備コストの低減を図ることができる。また、コンプレッサー等の圧縮空気供給設備と異なり、空芯コイル成形装置が設置される工場内には電源の設置位置は多いため、空芯コイル成形装置の移動を容易に行なうことが可能となる。
【0040】
【発明の効果】
上述の如く本発明によれば、エアーを駆動源とした場合に必要であったコンプレッサー等の設備が不要となり、設備コストの低減を図ることができる。また、コンプレッサー等の圧縮空気供給設備と異なり工場内における電源の設置位置は多いため、空芯コイル成形装置の移動を容易に行なうことが可能となる。
【0041】
た、被覆を回収するためのエアーを電動ファンにより生成することにより、被覆回収機構のためにのみ圧縮空気供給設備を設ける必要がなくなり、設備コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である空芯コイル成形装置を示す全体構成図である。
【図2】被覆剥離部の構成及び動作を説明するための図である(その1)。
【図3】被覆剥離部の構成及び動作を説明するための図である(その2)。
【図4】被覆剥離部の構成及び動作を説明するための図である(その3)。
【図5】被覆回収ボックスを説明するための図である。
【図6】コイル成形部の構成及び動作を説明するための図である(その1)。
【図7】コイル成形部の構成及び動作を説明するための図である(その2)。
【図8】コイル成形部の構成及び動作を説明するための図である(その3)。
【図9】ギヤボックスの構成を説明するための図である。
【図10】カム機構を説明するための図である。
【図11】従来の一例である空芯コイル成形装置を示す全体構成図である。
【図12】空芯コイルの構成図である。
【符号の説明】
1 被覆ワイヤ
20 被覆剥離部
21 カッテイングヘッド
22 モータ
24 固定板
25 被覆回収ボックス
26 エアー導入部
27 回収パック
28 電動送風ファン
30 リード送り部
40コイル成形部
41 シャフト
42 シャフトホルダ
43 コイルストッパ
44 ストッパホルダ
45 圧縮コイルバネ
46 シリンダ
50 リードカット部
60 共用モータ
61 回転軸
71 第1の電動ソレノイド
72 第2の電動ソレノイド
73 第3の電動ソレノイド
80 ギヤボックス
83 ウオーム
84 ウオームホイール
85 駆動軸
90 カム機構
91 カム板
92 従動子

Claims (3)

  1. 線材としての連続した被覆ワイヤの被覆を部分的に剥離する被覆剥離部と、
    前記被覆ワイヤを所要長さ送り出すリード送り部と、
    前記被覆ワイヤをモータにより回転するシャフトに巻き込むことにより空芯コイルを形成するコイル成形部と、
    前記被覆ワイヤを空芯コイル形成に必要な長さに切断するリードカット部とを具備する空芯コイル成形装置において、
    前記被覆剥離部は、
    中心部を通過する前記被覆ワイヤの被覆を回転時の遠心力によって剥離する刃を有したカッティングヘッドと、
    中空とされた回転軸を有し、該回転軸内を通して前記被覆ワイヤを前記カッティングヘッドへ供給すると共に、前記回転軸に前記カッティングヘッドが直結され、該回転軸の回転により該カッティングヘッドに遠心力を発生させる電動モータと、
    該電動モータ及び前記カッティングヘッドを一体的に移動させて前記被覆ワイヤを剥離に必要な長さだけ送り出す第1の電動ソレノイドとを有する空芯コイル成形装置。
  2. 請求項1記載の空芯コイル成形装置において、
    前記被覆剥離部は、剥離された前記被覆ワイヤの被覆をエアーを導入することにより回収する被覆回収機構を設けており、
    かつ、前記エアーを電動ファンにより生成する構成としたことを特徴とする空芯コイル成形装置。
  3. 請求項1又は2記載の空芯コイル成形装置において、
    前記コイル成形部は、
    前記被覆ワイヤの先端を前記シャフトの段差部との間で挟持するコイルストッパと、
    該コイルストッパを支持し、前記シャフトの半径方向に移動可能なストッパホルダと、
    該ストッパホルダを介し、前記コイルストッパを前記シャフトに圧接させる圧縮コイルバネと、
    前記ストッパホルダを介し、前記コイルストッパを前記シャフトから遠ざける第4の電動シリンダとを有する空芯コイル成形装置。
JP08460799A 1999-03-26 1999-03-26 空芯コイル成形装置 Expired - Fee Related JP4461504B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08460799A JP4461504B2 (ja) 1999-03-26 1999-03-26 空芯コイル成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08460799A JP4461504B2 (ja) 1999-03-26 1999-03-26 空芯コイル成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000277365A JP2000277365A (ja) 2000-10-06
JP4461504B2 true JP4461504B2 (ja) 2010-05-12

Family

ID=13835390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08460799A Expired - Fee Related JP4461504B2 (ja) 1999-03-26 1999-03-26 空芯コイル成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4461504B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101180145A (zh) * 2005-03-31 2008-05-14 Tm4股份有限公司 矩形线材卷线机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000277365A (ja) 2000-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111181331B (zh) 一种电动机转子绕线机
JP4461504B2 (ja) 空芯コイル成形装置
JP4306003B2 (ja) 空芯コイル成形装置
CN113175060B (zh) 一种用于污水管道修复的修补装置及其操作方法
CN106920676B (zh) 一种立体卷铁芯绕线方法
US6047453A (en) Air-core coil forming system
CN218829266U (zh) 一种便于装配电机绕组的电机
US4476409A (en) Coils of coreless motor and method of manufacturing the same
CN203098120U (zh) 手持式园林发动机的易启动结构
KR20030071207A (ko) 케이블 테이핑 장치
CN107039171B (zh) 立体卷铁芯绕线装置
CN218071272U (zh) 一种马达转子铜线卷绕装置
EP0989659A2 (en) Apparatus and methods for holding a wire in an armature winding machine
JP2000094143A (ja) 溶接ガンの駆動装置
CN218595764U (zh) 一种电缆缠绕装置
CN212292306U (zh) 一种电线电缆自动绕线系统
CN215478965U (zh) 一种电气工程绕线装置
KR200229332Y1 (ko) 라디오
CN214478367U (zh) 一种便于端子安装的安装装置
CN219696250U (zh) 一种无骨架线圈绕线机构
CN212392757U (zh) 一种用于夹紧装置的直驱电机轴
CN2452984Y (zh) 一种电源线绕线装置
CN103133208A (zh) 手持式园林发动机的易启动结构
CN109546815A (zh) 一种电机定子绝缘槽楔的预插分度机构
RU201174U1 (ru) Катушка для намотки и размотки шнура эндоскопа

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090414

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees