JP4459477B2 - Wiper arm arm head, wiper arm and vehicle wiper - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピボット軸との連結部分の剛性を向上すべく金属製のインサート部材をインサートして樹脂成形されるワイパアームのアームヘッド、該アームヘッドを用いたワイパアーム及び車両用ワイパに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の例えばリアガラス表面を払拭するワイパアームには、樹脂にて構成されたものが種々提案されている。このようなワイパアームは、図6、図8及び図9に示すように、ピボット軸21に対して一体回転可能に組み付けられるアームヘッド22と、該アームヘッド22に対して基端部が所定角度傾動可能に連結されるアーム(図示略)とを備え、ともに樹脂成形により所定形状に形成されている。アームの先端部には、ガラス表面を払拭するワイパブレード(図示略)が連結される。そして、ピボット軸21はワイパモータ(図示略)の駆動により所定角度範囲で往復回動され、そのピボット軸21の回動によりワイパアームの所定の払拭動作が行われるようになっている。
【0003】
アームヘッド22には、図6に示すように、ピボット軸21との連結部分において剛性を向上すべく金属製のインサート部材23がインサート成形されている。このインサート部材23は、図7〜図9に示すように、中央部にピボット軸21と一体回転可能に連結するための連結孔24aを有するリング状の筒部24と、該筒部24の外周面において周方向に等間隔に形成される4つの係合突起25とを備えている。係合突起25は樹脂部26と周方向に交互に配置され、インサート部材23と樹脂部26とが一体物をなしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば冬季にリアガラスに雪が積もった状態でワイパアームを無理に駆動(回動)させた場合等、該ワイパアームには回転方向に過大な荷重がかかる。すると、アームヘッド22においても同方向(図9において矢印A方向)に過大な荷重がかかり、インサート部材23の係合突起25の周方向端面25aとその端面25aに当接する樹脂部26との間にその荷重が作用する。図9に示すように、従来のインサート部材23は、係合突起25の周方向両端面25aが互いに略平行となっている(係合突起25の周方向端面25aと、該端面25aにおける接線J0とのなす角θ0が90°より大きな鈍角となっている)。そのため、アームヘッド22に対して回転方向に過大な荷重がかかると、係合突起25の周方向端面25aにその荷重が作用し、その荷重の一部が端面25aで樹脂部26を径方向外側に剥離させる力F(例えばアームヘッド22が反時計回り方向に回動した場合)に変わる。すると、この径方向外側に剥離させる力Fにより樹脂部26に割れが生じ、アームヘッド22が破損する場合があった。
【0005】
又、係合突起25は、連結孔24aの軸方向から見て該突起25の同心円上の面積S0が樹脂部26のそれよりも小さく、しかも軸方向の長さD4が図8に示すように樹脂部26の軸方向の長さD5,D6より長い。そのため、軸方向において、係合突起25の樹脂部26との当接面積S0が小さく、しかも係合突起25を挟む部分の樹脂部26の厚みが薄く該樹脂部26の剛性が低い。そのため、アームヘッド22に対して回転平面(ピボット軸21の軸線を法線とする平面)から傾いた方向(図8において例えば矢印B方向)に大きな荷重がかかる場合、樹脂部26に割れが生じ、アームヘッド22が破損する場合があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、金属製のインサート部材をインサートして樹脂成形されるワイパアームのアームヘッドであって、そのインサート部材と樹脂部との間の破損強度を向上することができるワイパアームのアームヘッド、該アームヘッドを用いたワイパアーム及び車両用ワイパを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、車両のガラス表面を払拭するためのワイパブレードを保持するワイパアームの一部を構成し、回転駆動されるピボット軸と一体回転可能に連結する連結孔を有する金属製のインサート部材をインサートして樹脂成形されるワイパアームのアームヘッドであって、前記インサート部材は、筒部を有し、該筒部の周方向において略等間隔に該筒部の外周面から外側に延出しアームヘッドの樹脂部に食い込む複数の係合突起を有し、その係合突起は、周方向の端面において前記連結孔の中心から放射状に延びる直線に対し外側部分が内側部分よりも隣接する突起側に突出するように略直線状に形成されている。
【0008】
請求項2に記載の発明は、車両のガラス表面を払拭するためのワイパブレードを保持するワイパアームの一部を構成し、回転駆動されるピボット軸と一体回転可能に連結する連結孔を有する金属製のインサート部材をインサートして樹脂成形されるワイパアームのアームヘッドであって、前記インサート部材は、筒部を有し、該筒部の周方向において略等間隔に該筒部の外周面から外側に延出しアームヘッドの樹脂部に食い込む複数の係合突起を有し、その係合突起は、前記連結孔の軸方向から見た前記筒部周りの面積が、前記軸方向から見た該突起間の樹脂部の面積以上となるように形成されているとともに、該突起の軸方向の長さが、該突起を挟む樹脂部の軸方向一側の長さ及び同方向他側の長さよりも短く形成されている。
【0009】
請求項3に記載の発明は、車両のガラス表面を払拭するためのワイパブレードを保持するワイパアームの一部を構成し、回転駆動されるピボット軸と一体回転可能に連結する連結孔を有する金属製のインサート部材をインサートして樹脂成形されるワイパアームのアームヘッドであって、前記インサート部材は、筒部を有し、該筒部の周方向において略等間隔に該筒部の外周面から外側に延出しアームヘッドの樹脂部に食い込む複数の係合突起を有し、その係合突起は、周方向の端面において前記連結孔の中心から放射状に延びる直線に対し外側部分と内側部分とがともにその直線上となるように、又は外側部分が内側部分よりも隣接する突起側に突出するように略直線状に形成され、かつ、前記連結孔の軸方向から見た前記筒部周りの面積が、前記軸方向から見た該突起間の樹脂部の面積以上となるように形成されているとともに、該突起の軸方向の長さが、該突起を挟む樹脂部の軸方向一側の長さ及び同方向他側の長さよりも短く形成されている。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のワイパアームのアームヘッドにおいて、前記係合突起は、前記筒部周りにおいて、前記連結孔の軸方向から見た該突起の前記面積の合計が、前記軸方向から見た該突起間の樹脂部の面積の合計以上となるように形成されている。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイパアームのアームヘッドにおいて、前記係合突起は前記筒部の軸方向の略中央位置に配置され、前記係合突起を挟む樹脂部の軸方向一側の長さと、同方向他側の長さとが略等しくなるように形成されている。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のアームヘッドを用いたワイパアームである。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のアームヘッドを有するワイパアームと、該ワイパアームの先端部に連結され車両のガラス表面を払拭するためのワイパブレードとを備えた車両用ワイパである。
【0013】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、アームヘッドにインサートされるインサート部材の係合突起は、周方向の端面において連結孔の中心から放射状に延びる直線に対し外側部分が内側部分よりも隣接する突起側に突出するように略直線状に形成される(係合突起の周方向端面と、該端面における接線とのなす角が90°より小さな鋭角となっている)。そのため、アームヘッドに対して回転方向に過大な荷重がかかると、係合突起の周方向端面とその端面に当接する樹脂部との間にその荷重が作用するが、該端面の形状から径方向外側に向かう力(剥離方向の力)の発生を防止でき、インサート部材と樹脂部との間の回転方向の破損強度が向上する。従って、アームヘッドに対して回転方向に大きな荷重がかかっても、樹脂部の割れが防止される。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、アームヘッドにインサートされるインサート部材の係合突起は、連結孔の軸方向から見た筒部周りの面積が、軸方向から見た該突起間の樹脂部の面積以上となるように形成されるとともに、該突起の軸方向の長さが、該突起を挟む樹脂部の軸方向一側の長さ及び同方向他側の長さよりも短く形成される。そのため、軸方向において、係合突起の樹脂部との当接面積が大きくなり、しかも係合突起を挟む部分の樹脂部の厚みが厚くなるので、該樹脂部の剛性が高くなり、インサート部材と樹脂部との間の軸方向の破損強度が向上する。従って、アームヘッドに対して回転平面から傾いた方向に大きな荷重がかかっても、樹脂部の割れが防止される。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、アームヘッドにインサートされるインサート部材の係合突起は、周方向の端面において連結孔の中心から放射状に延びる直線に対し外側部分と内側部分とがともにその直線上となるように、又は外側部分が内側部分よりも隣接する突起側に突出するように略直線状に形成される(係合突起の周方向端面と、該端面における接線とのなす角が90°、又は90°より小さな鋭角となっている)。そのため、アームヘッドに対して回転方向に過大な荷重がかかると、係合突起の周方向端面とその端面に当接する樹脂部との間にその荷重が作用するが、該端面の形状から径方向外側に向かう力(剥離方向の力)の発生を防止でき、インサート部材と樹脂部との間の回転方向の破損強度が向上する。従って、アームヘッドに対して回転方向に大きな荷重がかかっても、樹脂部の割れが防止される。しかも、該係合突起は、連結孔の軸方向から見た前記筒部周りの面積が、前記軸方向から見た該突起間の樹脂部の面積以上となるように形成されるとともに、該突起の軸方向の長さが、該突起を挟む樹脂部の軸方向一側の長さ及び同方向他側の長さよりも短く形成される。そのため、軸方向において、係合突起の樹脂部との当接面積が大きくなり、しかも係合突起を挟む部分の樹脂部の厚みが厚くなるので、該樹脂部の剛性が高くなり、インサート部材と樹脂部との間の軸方向の破損強度が向上する。従って、アームヘッドに対して回転平面から傾いた方向に大きな荷重がかかっても、樹脂部の割れが防止される。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、係合突起は、筒部周りにおいて連結孔の軸方向から見た該突起の面積の合計が、軸方向から見た該突起間の樹脂部の面積の合計以上となるように形成される。そのため、軸方向において係合突起の樹脂部との当接面積が大きくなるので、インサート部材と樹脂部との間の軸方向の破損強度が向上する。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、係合突起は筒部の軸方向の略中央位置に配置され、係合突起を挟む樹脂部の軸方向一側の長さと、同方向他側の長さとが略等しくなるように形成される。そのため、係合突起を挟む樹脂部の両側の剛性をバランスよく確保することができる。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、ワイパアームに用いられるアームヘッドは、インサート部材と樹脂部との間の破損強度が向上する。
請求項7に記載の発明によれば、車両用ワイパに用いられるアームヘッドは、インサート部材と樹脂部との間の破損強度が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、自動車のリアガラス表面を払拭するリアワイパ1を示す。リアワイパ1は、ワイパアーム2とワイパブレード3とを備えている。
【0020】
ワイパアーム2は、ピボット軸4に対して一体回転可能に組み付けられるアームヘッド5と、該アームヘッド5に対して基端部が所定角度傾動可能に連結されるアーム6とを備え、ともに樹脂成形により所定形状に形成されている。アーム6の先端部には、ガラス表面を払拭するブレードラバー7を備えた前記ワイパブレード3が連結されている。ワイパアーム2は、ピボット軸4がワイパモータ(図示略)の駆動により所定角度範囲で往復回動されることより所定の払拭動作を行うようになっている。
【0021】
アームヘッド5には、図2に示すように、ピボット軸4との連結部分において剛性を向上すべくアルミダイカスト等の金属製のインサート部材11がインサート成形されている。このインサート部材11は、図3〜図5に示すように、中央部にピボット軸4と一体回転可能に連結するための連結孔12aを有するリング状の筒部12と、該筒部12の外周面から外側に略円弧状に延出し周方向に等間隔に形成される8つの係合突起13とを備えている。この係合突起13は、筒部12の外周面における軸方向の略中央位置に配置されている。これら各係合突起13は、樹脂部14に対して食い込んだ状態になる。そのため、インサート部材11と樹脂部14とが互いに確実に係合し一体物をなしている。
【0022】
又、前記係合突起13は、本実施形態では図5に示すように、その周方向の両端面13aがインサート部材11(連結孔12a)の中心から放射状に延びる直線L1に沿って直線状に形成されている(係合突起13の周方向端面13aと、該端面13aにおける接線J1,J2とのなす角θ1,θ2が90°となっている)。そのため、アームヘッド5に対して回転方向(図5において矢印A方向)に過大な荷重がかかると、係合突起13の周方向端面13aとその端面13aに当接する樹脂部14との間にその荷重が作用するが、該端面13aがインサート部材11の中心から放射状に延びる直線L1に沿って直線状に形成されているので、径方向外側に向かう力、即ち樹脂部14が剥離する方向の力が生じない。従って、アームヘッド5に上記のような過大な回転方向の荷重が作用しても、樹脂部14が割れることが防止されている。
【0023】
又、本実施形態の係合突起13は、連結孔12aの軸方向から見て筒部12周りに樹脂部14と交互に等間隔に配置され、該突起13の面積S1が連結孔12aの軸方向から見た該突起13間の樹脂部14の面積S2以上となっている。又、筒部12周りの各突起13の面積S1の合計も突起13間の各樹脂部14の面積S2の合計以上となっている。つまり、軸方向において、係合突起13の樹脂部14との当接面積S1が大きくなるように設定されている。又、係合突起13は、図4に示すようにその軸方向の長さD1が樹脂部14の軸方向一側の長さD2及び同方向他側の長さD3よりも短く設定されている。この場合、樹脂部14の軸方向一側の長さD2と、同方向他側の長さD3とが略等しくなるようになっている。これにより、係合突起13を挟んで軸方向両側に位置する樹脂部14の厚みが厚く、該樹脂部14の剛性が高くなっている。従って、アームヘッド5に対して回転平面(ピボット軸4の軸線を法線とする平面)から傾いた方向(図4において例えば矢印B方向)に大きな荷重がかかった場合であっても、樹脂部14が割れることが防止されている。
【0024】
このように本実施形態では、インサート部材11の係合突起13の形状を工夫して、アームヘッド5の回転方向及び回転平面から傾いた方向の破損強度を向上させ、樹脂よりなるアームヘッド5の破損強度が向上されている。
【0025】
上記したように、本実施形態では、以下に示す特徴がある。
(1)アームヘッド5にインサートされるインサート部材11の係合突起13は、周方向の端面13aにおいて連結孔12aの中心から放射状に延びる直線L1に沿って(放射状に延びる直線L1に対し外側部分と内側部分とがともにその直線上となるように)略直線状に形成される。そのため、アームヘッド5に対して回転方向(図5において矢印A方向)に過大な荷重がかかると、係合突起13の周方向端面13aとその端面13aに当接する樹脂部14との間にその荷重が作用するが、該端面13aの形状から径方向外側に向かう力(剥離方向の力)の発生を防止でき、インサート部材11と樹脂部14との間の回転方向の破損強度を向上することができる。従って、アームヘッド5に対して回転方向に大きな荷重がかかっても、樹脂部の割れを防止することができる。
【0026】
(2)インサート部材11の係合突起13は、連結孔12aの軸方向から見て筒部12周りに樹脂部14と交互に等間隔に配置され、該突起13の面積S1が連結孔12aの軸方向から見た該突起13間の樹脂部14の面積S2以上となっている。又、筒部12周りの各突起13の面積S1の合計も突起13間の各樹脂部14の面積S2の合計以上となっている。つまり、軸方向において、係合突起13の樹脂部14との当接面積S1が大きくなるように設定されている。又、係合突起13は、図4に示すようにその軸方向の長さD1が樹脂部14の軸方向一側の長さD2及び同方向他側の長さD3よりも短く設定されている。これにより、係合突起13を挟んで軸方向両側に位置する樹脂部14の厚みが厚く、該樹脂部14の剛性が高くなる。従って、アームヘッド5に対して回転平面(ピボット軸4の軸線を法線とする平面)から傾いた方向(図4において例えば矢印B方向)に大きな荷重がかかった場合であっても、樹脂部14の割れを防止することができる。
【0027】
(3)係合突起13は軸方向の略中央位置に配置され、該突起13を挟む樹脂部14の軸方向一側の長さD2と、同方向他側の長さD3とが略等しくなるように形成される。そのため、係合突起13を挟む樹脂部14の両側の剛性をバランスよく確保することができる。
【0028】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、インサート部材11の形状はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。例えば、係合突起13を8つ設けたがこれ以外の数であってもよい。又、係合突起13の周方向の端面13aを、連結孔12aの中心から放射状に延びる直線L1に沿って略直線状に形成したが、該端面13aの外側部分が内側部分よりも隣接する突起13側に突出するように略直線状に形成してもよい(係合突起13の周方向端面13aと、該端面13aにおける接線J1,J2とのなす角θ1,θ2が90°より小さな鋭角としてもよい)。この場合、アームヘッドに対して回転方向に過大な荷重がかかると、係合突起の周方向端面とその端面に当接する樹脂部との間にその荷重が作用するが、該端面の形状からその荷重の一部が径方向内側に向かう力、即ち樹脂部14が剥離する方向と反対方向の力に変わる。そのため、この力が生じても樹脂部が割れることはない。又、インサート部材11をアルミダイカスト以外の金属材料で構成してもよい。
【0029】
○上記実施形態では、アームヘッド5等、リアワイパ1の形状及び構成はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
○上記実施形態では、自動車のリアガラスを払拭するワイパ1に実施したが、リアガラス以外のガラス、例えばウインドシールドガラス(フロントガラス)を払拭するワイパに実施してもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、金属製のインサート部材をインサートして樹脂成形されるワイパアームのアームヘッドであって、そのインサート部材と樹脂部との間の破損強度を向上することができるワイパアームのアームヘッド、該アームヘッドを用いたワイパアーム及び車両用ワイパを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の車両用ワイパの斜視図である。
【図2】 アームヘッドの斜視図である。
【図3】 インサート部材の斜視図である。
【図4】 アームヘッドの縦断面図である。
【図5】 アームヘッドの横断面図である。
【図6】 従来のアームヘッドの斜視図である。
【図7】 インサート部材の斜視図である。
【図8】 アームヘッドの縦断面図である。
【図9】 アームヘッドの横断面図である。
【符号の説明】
2…ワイパアーム、3…ワイパブレード、4…ピボット軸、5…アームヘッド、11…インサート部材、12…筒部、12a…連結孔、13…係合突起、14…樹脂部、D1〜D3…長さ、L1…直線、S1,S2…面積。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an arm head of a wiper arm that is resin-molded by inserting a metal insert member in order to improve the rigidity of a connecting portion with a pivot shaft, a wiper arm using the arm head, and a vehicle wiper.
[0002]
[Prior art]
In recent years, various types of wiper arms for wiping, for example, a rear glass surface of an automobile have been proposed. As shown in FIGS. 6, 8, and 9, such a wiper arm has an
[0003]
As shown in FIG. 6, a
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, for example, when the wiper arm is forcibly driven (rotated) in the winter when snow is piled up on the rear glass, an excessive load is applied to the wiper arm in the rotational direction. Then, an excessive load is applied also in the
[0005]
Further, the
[0006]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is an arm head of a wiper arm that is resin-molded by inserting a metal insert member, the insert member and the resin portion. An object is to provide an arm head of a wiper arm that can improve the breaking strength between the wiper arm, a wiper arm using the arm head, and a vehicle wiper.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the invention described in
[0008]
According to the second aspect of the present invention, a part of a wiper arm that holds a wiper blade for wiping a glass surface of a vehicle is formed, and a metal connection hole that is connected to a rotationally driven pivot shaft so as to be integrally rotatable is provided. The insert member is an arm head of a wiper arm that is resin-molded, and the insert member has a cylindrical portion, and is spaced outward from the outer peripheral surface of the cylindrical portion at substantially equal intervals in the circumferential direction of the cylindrical portion. There are a plurality of engaging protrusions that bite into the resin part of the extending arm head, and the engaging protrusions have an area around the cylindrical part viewed from the axial direction of the connecting hole. The length of the projection in the axial direction is shorter than the length of one side in the axial direction of the resin portion sandwiching the projection and the length of the other side in the same direction. Is formed.
[0009]
According to a third aspect of the present invention, a part of a wiper arm that holds a wiper blade for wiping a glass surface of a vehicle is formed, and a metal connection hole that is connected to a rotationally driven pivot shaft so as to be integrally rotatable is provided. The insert member is an arm head of a wiper arm that is resin-molded, and the insert member has a cylindrical portion, and is spaced outward from the outer peripheral surface of the cylindrical portion at substantially equal intervals in the circumferential direction of the cylindrical portion. There are a plurality of engaging protrusions that bite into the resin portion of the extending arm head, and the engaging protrusions have both an outer portion and an inner portion with respect to a straight line extending radially from the center of the connecting hole on the circumferential end surface. The area around the cylindrical portion as viewed from the axial direction of the connecting hole is formed in a substantially straight line so that it is on a straight line, or the outer portion protrudes toward the protrusion side adjacent to the inner portion. The axial length of the projection is one side in the axial direction of the resin portion sandwiching the projection, and the length of the projection in the axial direction is greater than the area of the resin portion between the projections as viewed from the axial direction. And it is shorter than the length of the other side in the same direction.
[0010]
According to a fourth aspect of the present invention, in the arm head of the wiper arm according to the second or third aspect, the engagement protrusion has an area of the protrusion as viewed from the axial direction of the connection hole around the cylindrical portion. The total is formed to be equal to or greater than the total area of the resin portions between the protrusions as viewed from the axial direction.
[0011]
According to a fifth aspect of the present invention, in the arm head of the wiper arm according to any one of the first to fourth aspects, the engagement protrusion is disposed at a substantially central position in the axial direction of the cylindrical portion, and the engagement The length of one side in the axial direction of the resin portion sandwiching the protrusion is formed to be substantially equal to the length of the other side in the same direction.
[0012]
The invention according to
According to a seventh aspect of the invention, there is provided a wiper arm having the arm head according to any one of the first to fifth aspects, and a wiper blade connected to the tip of the wiper arm for wiping the glass surface of the vehicle. A vehicle wiper provided.
[0013]
(Function)
According to the invention described in
[0014]
According to the second aspect of the present invention, the engagement protrusion of the insert member inserted into the arm head has an area around the tube portion viewed from the axial direction of the connecting hole, and the resin between the protrusions viewed from the axial direction. And the length of the projection in the axial direction is shorter than the length of one side in the axial direction of the resin portion sandwiching the projection and the length of the other side in the same direction. . Therefore, in the axial direction, the contact area of the engaging protrusion with the resin portion increases, and the thickness of the resin portion at the portion sandwiching the engaging protrusion increases, so that the rigidity of the resin portion increases, and the insert member and The breaking strength in the axial direction between the resin portion is improved. Therefore, even if a large load is applied to the arm head in a direction inclined from the rotation plane, the resin portion is prevented from cracking.
[0015]
According to the third aspect of the present invention, the engaging protrusion of the insert member inserted into the arm head has both the outer portion and the inner portion with respect to a straight line extending radially from the center of the connecting hole on the circumferential end surface. It is formed in a substantially straight line shape so that it is on a straight line, or the outer part protrudes toward the protrusion side adjacent to the inner part (the angle formed by the circumferential end surface of the engaging protrusion and the tangent line at the end surface is 90 ° or an acute angle smaller than 90 °). Therefore, if an excessive load is applied to the arm head in the rotational direction, the load acts between the circumferential end surface of the engagement protrusion and the resin portion that contacts the end surface. Generation | occurrence | production of the force (force | strength of a peeling direction) toward an outer side can be prevented, and the failure | damage strength of the rotation direction between an insert member and a resin part improves. Therefore, even if a large load is applied to the arm head in the rotational direction, the resin portion is prevented from cracking. In addition, the engagement protrusion is formed so that an area around the cylindrical portion when viewed from the axial direction of the connecting hole is equal to or larger than an area of the resin portion between the protrusions when viewed from the axial direction. The length in the axial direction is shorter than the length on one side in the axial direction and the length on the other side in the same direction of the resin portion sandwiching the protrusion. Therefore, in the axial direction, the contact area of the engaging protrusion with the resin portion increases, and the thickness of the resin portion at the portion sandwiching the engaging protrusion increases, so that the rigidity of the resin portion increases, and the insert member and The breaking strength in the axial direction between the resin portion is improved. Therefore, even if a large load is applied to the arm head in a direction inclined from the rotation plane, the resin portion is prevented from cracking.
[0016]
According to the fourth aspect of the present invention, the engagement protrusion has a total area of the protrusions as viewed from the axial direction of the connecting hole around the cylindrical portion, and is equal to the area of the resin portion between the protrusions as viewed from the axial direction. It is formed so that it becomes more than the total. For this reason, since the contact area of the engaging protrusion with the resin portion in the axial direction increases, the axial breakage strength between the insert member and the resin portion is improved.
[0017]
According to the fifth aspect of the present invention, the engaging protrusion is disposed at a substantially central position in the axial direction of the cylindrical portion, and the length of one side in the axial direction of the resin portion sandwiching the engaging protrusion and the length of the other side in the same direction. Are formed to be substantially equal. Therefore, the rigidity on both sides of the resin portion sandwiching the engagement protrusion can be ensured with a good balance.
[0018]
According to the invention described in
According to the seventh aspect of the invention, the arm head used in the vehicle wiper has improved breakage strength between the insert member and the resin portion.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Hereinafter, an embodiment of the invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 shows a
[0020]
The
[0021]
As shown in FIG. 2, a
[0022]
Further, in the present embodiment, as shown in FIG. 5, the engaging
[0023]
Further, the
[0024]
Thus, in this embodiment, the shape of the
[0025]
As described above, this embodiment has the following features.
(1) The
[0026]
(2) The engagement protrusions 13 of the
[0027]
(3) The engaging
[0028]
In addition, you may change embodiment of this invention as follows.
In the above embodiment, the shape of the
[0029]
In the above embodiment, the shape and configuration of the
In the above embodiment, the
[0030]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, an arm head of a wiper arm that is resin-molded by inserting a metal insert member, the breakage strength between the insert member and the resin portion is improved. It is possible to provide an arm head of a wiper arm that can be used, a wiper arm using the arm head, and a vehicle wiper.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a vehicle wiper according to an embodiment.
FIG. 2 is a perspective view of an arm head.
FIG. 3 is a perspective view of an insert member.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of an arm head.
FIG. 5 is a cross-sectional view of the arm head.
FIG. 6 is a perspective view of a conventional arm head.
FIG. 7 is a perspective view of an insert member.
FIG. 8 is a longitudinal sectional view of an arm head.
FIG. 9 is a cross-sectional view of the arm head.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記インサート部材は、筒部を有し、該筒部の周方向において略等間隔に該筒部の外周面から外側に延出しアームヘッドの樹脂部に食い込む複数の係合突起を有し、
その係合突起は、周方向の端面において前記連結孔の中心から放射状に延びる直線に対し外側部分が内側部分よりも隣接する突起側に突出するように略直線状に形成されていることを特徴とするワイパアームのアームヘッド。A part of a wiper arm that holds a wiper blade for wiping the glass surface of a vehicle is formed, and a metal insert member having a connecting hole that is connected to a pivot shaft that is driven to rotate is inserted into a resin insert. An arm head of a wiper arm
The insert member has a cylindrical portion, and has a plurality of engaging protrusions that extend outward from the outer peripheral surface of the cylindrical portion at substantially equal intervals in the circumferential direction of the cylindrical portion and bite into the resin portion of the arm head,
Its engagement projections, that are formed substantially linearly so as to project adjacent projections offset from the center toward Shi pairs to a straight line extending radially from the outer side portions the inner part of the coupling hole in the end face of the circumferential direction The wiper arm arm head.
前記インサート部材は、筒部を有し、該筒部の周方向において略等間隔に該筒部の外周面から外側に延出しアームヘッドの樹脂部に食い込む複数の係合突起を有し、
その係合突起は、前記連結孔の軸方向から見た前記筒部周りの面積が、前記軸方向から見た該突起間の樹脂部の面積以上となるように形成されているとともに、該突起の軸方向の長さが、該突起を挟む樹脂部の軸方向一側の長さ及び同方向他側の長さよりも短く形成されていることを特徴とするワイパアームのアームヘッド。A part of a wiper arm that holds a wiper blade for wiping the glass surface of a vehicle is formed, and a metal insert member having a connecting hole that is connected to a pivot shaft that is driven to rotate is inserted into a resin insert. An arm head of a wiper arm
The insert member has a cylindrical portion, and has a plurality of engaging protrusions that extend outward from the outer peripheral surface of the cylindrical portion at substantially equal intervals in the circumferential direction of the cylindrical portion and bite into the resin portion of the arm head,
The engaging protrusion is formed so that an area around the cylindrical portion when viewed from the axial direction of the coupling hole is equal to or larger than an area of the resin portion between the protrusions when viewed from the axial direction. The arm head of the wiper arm is characterized in that the length in the axial direction is shorter than the length on one side in the axial direction and the length on the other side in the same direction of the resin portion sandwiching the protrusion.
前記インサート部材は、筒部を有し、該筒部の周方向において略等間隔に該筒部の外周面から外側に延出しアームヘッドの樹脂部に食い込む複数の係合突起を有し、
その係合突起は、周方向の端面において前記連結孔の中心から放射状に延びる直線に対し外側部分と内側部分とがともにその直線上となるように、又は外側部分が内側部分よりも隣接する突起側に突出するように略直線状に形成され、かつ、前記連結孔の軸方向から見た前記筒部周りの面積が、前記軸方向から見た該突起間の樹脂部の面積以上となるように形成されているとともに、該突起の軸方向の長さが、該突起を挟む樹脂部の軸方向一側の長さ及び同方向他側の長さよりも短く形成されていることを特徴とするワイパアームのアームヘッド。A part of a wiper arm that holds a wiper blade for wiping the glass surface of a vehicle is formed, and a metal insert member having a connecting hole that is connected to a pivot shaft that is driven to rotate is inserted into a resin insert. An arm head of a wiper arm
The insert member has a cylindrical portion, and has a plurality of engaging protrusions that extend outward from the outer peripheral surface of the cylindrical portion at substantially equal intervals in the circumferential direction of the cylindrical portion and bite into the resin portion of the arm head,
The engaging protrusion is such that the outer part and the inner part are both on the straight line extending radially from the center of the connecting hole on the circumferential end surface, or the outer part is adjacent to the inner part. So that the area around the cylindrical portion when viewed from the axial direction of the connecting hole is equal to or larger than the area of the resin portion between the protrusions when viewed from the axial direction. And the length in the axial direction of the protrusion is shorter than the length on one side in the axial direction of the resin portion sandwiching the protrusion and the length on the other side in the same direction. The arm head of the wiper arm.
前記係合突起は、前記筒部周りにおいて、前記連結孔の軸方向から見た該突起の前記面積の合計が、前記軸方向から見た該突起間の樹脂部の面積の合計以上となるように形成されていることを特徴とするワイパアームのアームヘッド。In the arm head of the wiper arm according to claim 2 or 3,
The engagement protrusion is configured such that the total area of the protrusions viewed from the axial direction of the connection hole is greater than or equal to the total area of the resin portions between the protrusions viewed from the axial direction around the cylindrical portion. An arm head of a wiper arm, wherein
前記係合突起は前記筒部の軸方向の略中央位置に配置され、
前記係合突起を挟む樹脂部の軸方向一側の長さと、同方向他側の長さとが略等しくなるように形成されていることを特徴とするワイパアームのアームヘッド。In the arm head of the wiper arm according to any one of claims 1 to 4,
The engaging protrusion is disposed at a substantially central position in the axial direction of the cylindrical portion,
An arm head of a wiper arm, wherein the length of one side in the axial direction of the resin portion sandwiching the engaging protrusion is substantially equal to the length of the other side in the same direction.
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