JP4458704B2 - Planar type galvano device and manufacturing method thereof - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプレーナー型ガルバノ装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プレーナー型ガルバノ装置は、ガルバノメータの原理を利用したものであり、レーザ光のスキャニングシステム等に使用されているガルバノミラー装置に代表される。ガルバノミラーを小型化するために半導体デバイスの製造プロセスを利用してガルバノミラーを製造する方法が開発されているが、半導体プレーナー型ガルバノ装置は静電駆動方式と電磁駆動方式に大別される。静電駆動方式は、例えば特開平11−119145号公報に詳細に開示されている。電磁駆動方式は、例えば特開平7−175005号公報にプレーナー型ガルバノミラー及びその製造方法として詳細に開示されている。本発明は電磁駆動方式のプレーナー型ガルバノ装置とその製造方法に関するものである。
【0003】
図1は従来技術によるプレーナ型ガルバノ装置を示す図で、(a)は正面断面図、(b)は上面図、(c)は側面断面図である。シリコン基板1に一体形成された可動板2の上面の中央部には反射ミラー3が形成されており、周縁部には平面コイル4が形成されている。可動板2はシリコン基板1に中抜き状態で形成され、シリコン基板1より一体に形成されたトーションバー5、6により保持されている。シリコン基板1は、ベース基板7の上面に固定された台座8の上面に固定されている。上面図(b)において、シリコン基板上下には永久磁石9・10が配置され、ベース基板7の周縁部にはヨーク11が載置されている。ヨーク11は中抜きにされ角状に形成されたものを複数枚積み重ねる事によって構成している。
【0004】
可動板2に形成された平面コイル4に通電すると、可動板2はトーションバー5・6を回転中心として回転する。(c)の側面断面図に示すように、可動板2は上下に約20度回転可能である。ベース基板7を貫通して2本のピン12が植設されており、ピン12上面とシリコン基板1に形成されたパターン1aとをワイヤーボンディングにより接続している。
【0005】
前記従来技術によるプレーナ型ガルバノ装置が一般的な構成であるが、より反射エリアを大きくするために、シリコン基板に一体形成された可動板の上面全面に反射ミラーを形成し、下面に平面コイルを形成するタイプのものが考案されている。この構成について、図2に基づいて説明する。
【0006】
図2は従来のプレーナ型ガルバノ装置の構成を示す正面断面図(a)、上面図(b)、及び下面図(c)である。
【0007】
シリコン基板13には平板状の可動板14と該可動板14をシリコン基板13に対して基板上下方向に揺動可能に軸支するトーションバー15、16とが一体成形されている。前記可動板14の一方の面に通電により磁界を発生する平面コイル17を敷設し、もう一方の面にはその全面に反射ミラー18が設けてある。19はベース基板で、前記したシリコン基板13が可動板14に設けられた反射ミラー18側を下側(ベース基板側)に向けて直接実装されている。19aはベース基板19に設けられた反射ミラー18に対応する穴である。20はワイヤーで、シリコン基板13に設けられたワイヤー接続パッド21とベース基板19に設けられたパターン19bとをワイヤーボンディングにより接続し、シリコン基板13とベース基板19の電気的接続を成すものである。
【0008】
前記ベース基板19には前記トーションバー15,16の軸方向と平行な位置に、可動板14の対辺に磁界を作用させるための対をなす永久磁石22,23が固定され、さらにベース基板19の周縁部にヨーク24が載置され、プレーナ型ガルバノ装置が構成されている。
【0009】
図2の従来技術によるとチップのサイズはそのままに、反射ミラー面を大きくしたプレーナ型ガルバノ装置を実現できるものである。
【0010】
次に前記プレーナ型ガルバノー装置のシリコン基板(ガルバノミラーチップ)について説明する。図3はガルバノミラーチップを示す図で、(a)は上面図、(b)は下面図、(c)はA−A‘断面図である。図4はガルバノミラーチップの製造工程を示す。
工程a(酸化膜形成工程):厚さ500μmのシリコン貼り合わせ基板(通称SOI基といい、例えば活性層シリコン26(100μm)、シリコン酸化膜から成る中間層27(1μm)、支持基板28(400μm)で構成されている。以下、SOI基板という)25の上下面を熱酸化してシリコン酸化膜(1μm)29を形成する。
工程b(パターン形成工程):基板上面側にフォトリソグラフによりコイル30、絶縁膜31、保護膜32の各パターンを積層する。
工程c(酸化膜除去工程1):上面可動板形成部を除いた部分の酸化膜29をドライエッチングにより除去する。
工程d(活性層除去工程):SOI基板25の中間層27に至る活性層シリコン26を異方性エッチングにより除去する。
工程e(中間層除去工程):異方性エッチングにより露出された中間層27をドライエッチングにより除去する。
工程f(酸化膜除去工程2):基板下面側の可動板形成部を除いた部分のシリコン酸化膜29を除去する。
工程g(支持基板除去工程):中間層27に至る支持基板(シリコン)28を異方性エッチングにより除去する。
工程h(中間層除去工程2):異方性エッチングはシリコンとシリコン酸化膜とでエッチングレートに選択性を持たせてあるため、エッチングが可動板下面の中間層27に到達すると見かけ上終了し、この時点で基板の貫通部分が完全に抜ける。可動板下面に残留する中間層27をドライエッチングにより除去する。
工程i(反射ミラー形成工程):シリコン面を露出させた上に蒸着またはスパッタにより全反射ミラー33を形成する。
このような工程でガルバノミラーチップは製造されるが、通常は半導体素子と同様に大きなウエハに同時に多数個のガルバノミラーチップを形成し、完成後に個々に分割される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
電磁駆動型のプレーナー型ガルバノ装置は、可動板上面に形成されるコイル、絶縁膜、保護膜等の内部応力を持つ膜が多層にわたり複雑に積層されるため、この応力が可動板に作用することで可動板に反りが生じる。可動板が反ることにより、可動板下面に形成される反射ミラー面も同様に反り、その結果、レーザー等の反射光のぼやけ等、不具合を引き起こす。(反射ミラーの平坦度の低下という)
【0012】
図4で説明した従来技術の工程bにおいて、コイル、絶縁膜、保護膜を形成することにより可動板に反りが生じる。例えばコイルにアルミニウム、絶縁膜、保護膜にポリイミドを用いた場合は、熱膨張係数の違いによる熱応力とは別に、真応力が発生し、前記材料ではいずれの膜も引張応力を有するため、これらの膜を形成することで可動板上面側に凹方向の反りが生じる。これら膜を積層することにより、反り量は積算され、さらに大きくなる。
【0013】
コイル、絶縁膜、保護膜形成により生じる引張応力は、膜厚が厚い程大きくなり、それに伴い可動板の反り量も大きくなる。また、膜応力による可動板の反り量は、可動板厚が薄い程大きくなる。
【0014】
本発明は前記問題点に鑑み、可動板上面へのコイル、絶縁膜、保護膜形成等による可動板の反りの発生を最小限にするプレーナー型ガルバノ装置及びその製造方法を提供しようとするものである。
【0016】
基板に、可動板と可動板を基板に対し揺動可能に軸支するトーションバーを一体に形成し、可動板の一面に反射ミラーを形成し、可動板の他面側に駆動用平面コイルを形成し、前記可動板を揺動するプレーナー型ガルバノ装置において、前記可動板の、反射ミラー面と反対側の面に圧縮応力の強い膜を形成し、該圧縮応力の強い膜の上に前記駆動用平面コイルを形成したプレーナー型ガルバノ装置とする。
【0018】
活性層シリコン、中間層及び支持基板からなるSOI基板の上下面を熱酸化してシリコン酸化膜形成する工程と、前記SOI基板上面側にフォトリソグラフによりコイル、絶縁膜、保護膜の各パターンを積層する工程と、上面可動板形成部を除いた部分の酸化膜をドライエッチングにより除去する工程と、前記SOI基板の中間層に至る活性層シリコンを異方性エッチングにより除去する工程と、異方性エッチングにより露出された中間層をドライエッチングにより除去する工程と、前記SOI基板下面側の可動板形成部を除いた部分のシリコン酸化膜を除去する工程と、中間層に至る支持基板を異方性エッチングにより除去する工程と、可動板下面に残留する中間層をドライエッチングにより除去する工程と、活性層シリコン面を露出させた上に反射ミラーを形成する工程を有するプレーナー型ガルバノ装置の製造方法において、前記SOI基板の、反射ミラー形成面の反対面であって前記コイル、絶縁膜、保護膜の各パターンの積層部の下に圧縮応力の強い膜を形成する工程を有するプレーナー型ガルバノ装置の製造方法とする。
【0019】
従来技術の課題を解決するために本発明では、可動板の反りを相殺するように、可動板の反射ミラーを形成する反対面に圧縮応力の強い膜を形成し、該圧縮応力の強い膜の上に形成されたコイル、絶縁膜のもつ応力を相殺することにより可動板の反りを緩和もしくは解消するプレーナー型ガルバノ装置の製造方法とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
図5は本発明によるプレーナー型ガルバノ装置の参考の断面図である。可動板であるシリコン基板14は、大きさが4×3mmであり、厚さが150μm、クロム薄膜34の厚さは0.2μm、反射ミラーとなるアルミニウム薄膜33の厚さは0.3μmである。図示していないがさらに反射ミラーの保護膜としてSiO2が0.05μmが被覆されている。薄膜コイル側は絶縁膜である熱酸化膜(SiO2)29の厚さが1μm、薄膜コイル30Aは巾40μm、厚み2μm、コイル間隔は10μm、ターン数15、絶縁膜31の厚さは2μm、薄膜コイル30Bは巾40μm、厚み2μm、コイル間隔は10μm、ターン数15、保護膜32の厚さは2μmである。薄膜コイル30A、30Bは、アルミニウムであり、絶縁膜31及び保護膜32はポリイミドである。引張応力の強い材料としてクロムを使用したが、他の材料としてはニッケルの使用も可能である。
【0021】
従来技術によるガルバノ装置の可動板は、ミラー面側に凸形状に2μm程の反りが発生していたが、本実施例ではミラー面側に引張応力の強い補正用薄膜を形成することで可動板の反りをほぼ無くすことが出来た。反りを無くすためには従来技術の諸条件により製造された可動板の反りを修正できる量の補正用薄膜を形成すればよいので、諸条件を変更すれば補正用薄膜も変更することで反りの発生を防止できる。反射ミラーの平坦度(反り量)は、一般にλ/4以下が望ましいとされているが、本実施形態では反りをλ/4以下にすることが出来た。(λはレーザ光の波長であり、例えば赤色可視光の半導体レーザ光では670nmである。)
【0022】
図6は本発明によるプレーナー型ガルバノ装置の一実施形態の断面図である。可動板であるシリコン基板14の片面に反射ミラーとなるアルミニウム薄膜33を形成する。反対面の薄膜コイル側は圧縮応力の強い金属薄膜又はSiO2薄膜35を形成しその上に絶縁膜36を形成し(SiO2薄膜35で絶縁が確保できれば絶縁膜36は省略できる)、その上に従来技術と同様に薄膜コイル、絶縁膜、薄膜コイル、保護膜を形成する。薄膜コイルは、アルミニウムであり、絶縁膜及び保護膜はポリイミドである。
【0023】
従来技術によるガルバノ装置の可動板は、ミラー面側に凸形状に2μm程の反りが発生していたが、本実施例では平面コイル側に圧縮応力の強い補正用薄膜であるSiO2薄膜35を形成したので可動板の反りをほぼ無くすことが出来た。反りを無くすためには従来技術の諸条件により製造された可動板の反りを修正できる量の補正用薄膜を形成すればよいので、諸条件を変更すれば補正用薄膜も変更することで反りの発生を防止できる。
【0024】
図7は本発明によるプレーナー型ガルバノ装置の他の参考の断面図である。シリコン基板の片面には反射ミラーとなるアルミニウム薄膜を形成する。反対面の薄膜コイル側は従来技術と同様に絶縁膜、薄膜コイル、絶縁膜、薄膜コイル、絶縁膜を形成し、その上にSiO2薄膜37等の圧縮応力の強い薄膜を形成する。絶縁膜及び保護膜はポリイミドである。
【0025】
従来技術によるガルバノ装置の可動板は、ミラー面側に凸形状に2μm程の反りが発生していたが、本実施例では平面コイル側に圧縮応力の強い補正用薄膜を形成したので可動板の反りをほぼ無くすことが出来た。反りを無くすためには従来技術の諸条件により製造された可動板の反りを修正できる量の補正用薄膜を形成すればよいので、諸条件を変更すれば補正用薄膜も変更することで反りの発生を防止できる。
【0026】
【発明の効果】
可動板の、反射ミラー面と反対側の面に圧縮応力の強い膜を形成し、該圧縮応力の強い膜の上に駆動用平面コイルを形成することにより、可動板の反りを修正することが出来る。
【0027】
可動板上面の堆積物(コイル、絶縁膜、保護膜)が厚く、可動板に対する応力の影響が大きい場合や、可動板厚が薄く、堆積物の応力の影響を受け易い場合など、可動板が反り易い条件にあっても、反りを修正する反対応力を形成する膜を設けることで反り量を緩和することができるため、設計の自由度が増える。
【0028】
従来技術のように熱応力を考慮した薄膜のように、熱膨張係数を合せるのは材料が限定され、また熱膨張係数の異なる材料を積層したものと熱膨張係数を合せることは困難であるが、本発明では、真応力を利用しているので、材料の熱膨張係数には影響されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のプレーナ型ガルバノ装置の構成を示す図で、(a)は正面断面図、(b)は上面図、(c)側面断面図。
【図2】従来のプレーナ型ガルバノ装置の構成を示す図で、(a)は正面断面図、(b)は上面図、(c)側面断面図。
【図3】従来のガルバノミラーチップの構成を示す図で、(a)は上面図、(b)は下面図、(c)は(a)のA−A′断面図。
【図4】ガルバノミラーチップ形成の各工程におけるシリコン基板の断面図
【図5】本発明によるプレーナー型ガルバノ装置の参考の断面図
【図6】本発明によるプレーナー型ガルバノ装置の一実施形態の断面図
【図7】本発明によるプレーナー型ガルバノ装置の他の参考の断面図
【符号の説明】
1 シリコン基板
1a パターン
2 可動板
3 反射ミラー
4 平面コイル
5 トーションバー
6 トーションバー
7 ベース基板
8 台座
9 永久磁石
10 永久磁石
11 ヨーク
12 ピン
13 シリコン基板
14 可動板
15 トーションバー
16 トーションバー
17 平面コイル
18 反射ミラー
19 ベース基板
19b パターン
20 ワイヤー
21 ワイヤー接続パッド
22 永久磁石
23 永久磁石
24 ヨーク
25 SOI基板
26 活性層シリコン
27 中間層
28 支持基板
29 シリコン酸化膜
30 コイル
31絶縁膜
32 保護膜
33 全反射ミラー
34 クロム薄膜
35 SiO2薄膜
36 絶縁膜
37 SiO2薄膜[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a planar galvano device and a method for manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
The planar type galvano device utilizes the principle of a galvanometer and is represented by a galvanometer mirror device used in a laser beam scanning system or the like. In order to reduce the size of the galvanometer mirror, a method of manufacturing a galvanometer mirror using a semiconductor device manufacturing process has been developed. Semiconductor planar type galvano devices are roughly classified into an electrostatic drive system and an electromagnetic drive system. The electrostatic drive system is disclosed in detail in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-119145. The electromagnetic drive system is disclosed in detail as, for example, a planar galvanometer mirror and a method for manufacturing the same in JP-A-7-175005. The present invention relates to an electromagnetic drive type planar galvano device and a method of manufacturing the same.
[0003]
1A and 1B are diagrams showing a conventional planar galvano device, in which FIG. 1A is a front sectional view, FIG. 1B is a top view, and FIG. 1C is a side sectional view. A
[0004]
When the
[0005]
The planar type galvano device according to the prior art has a general configuration, but in order to enlarge the reflection area, a reflection mirror is formed on the entire upper surface of the movable plate integrally formed on the silicon substrate, and a planar coil is formed on the lower surface. Forming types have been devised. This configuration will be described with reference to FIG.
[0006]
FIG. 2 is a front sectional view (a), a top view (b), and a bottom view (c) showing the configuration of a conventional planar galvano device.
[0007]
The
[0008]
A pair of
[0009]
According to the prior art of FIG. 2, it is possible to realize a planar type galvano device having a large reflecting mirror surface while keeping the chip size unchanged.
[0010]
Next, a silicon substrate (galvanomirror chip) of the planar galvano device will be described. 3A and 3B are views showing a galvanometer mirror chip, where FIG. 3A is a top view, FIG. 3B is a bottom view, and FIG. 3C is a cross-sectional view along AA ′. FIG. 4 shows a manufacturing process of the galvanometer mirror chip.
Step a (oxide film forming step): a silicon bonded substrate having a thickness of 500 μm (referred to as an SOI group, for example, active layer silicon 26 (100 μm), an intermediate layer 27 (1 μm) made of a silicon oxide film, and a support substrate 28 (400 μm) A silicon oxide film (1 μm) 29 is formed by thermally oxidizing the upper and lower surfaces of 25) (hereinafter referred to as SOI substrate).
Step b (pattern formation step): Each pattern of the
Step c (oxide film removal step 1): The
Step d (active layer removal step): The
Step e (intermediate layer removal step): The
Step f (oxide film removal step 2): The
Step g (supporting substrate removing step): The supporting substrate (silicon) 28 reaching the
Step h (intermediate layer removing step 2): Since anisotropic etching has selectivity between silicon and silicon oxide film, the etching is apparently terminated when the etching reaches the
Step i (reflection mirror forming step): The
The galvanometer mirror chip is manufactured by such a process. Usually, a large number of galvanometer mirror chips are formed on a large wafer at the same time as a semiconductor element, and are divided individually after completion.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
In an electromagnetically driven planar type galvano device, films with internal stress such as coils, insulating films, protective films, etc. formed on the upper surface of the movable plate are laminated in multiple layers, and this stress acts on the movable plate. As a result, the movable plate is warped. When the movable plate is warped, the reflection mirror surface formed on the lower surface of the movable plate is similarly warped, and as a result, a problem such as blurring of reflected light from a laser or the like is caused. (This is called a decrease in the flatness of the reflecting mirror)
[0012]
In the step b of the prior art described with reference to FIG. 4, the movable plate is warped by forming the coil, the insulating film, and the protective film. For example, when aluminum is used for the coil, polyimide is used for the protective film, and the protective film is used, true stress is generated separately from the thermal stress due to the difference in thermal expansion coefficient. By forming this film, warpage in the concave direction occurs on the upper surface side of the movable plate. By laminating these films, the amount of warpage is integrated and further increased.
[0013]
The tensile stress generated by the formation of the coil, insulating film, and protective film increases as the film thickness increases, and the amount of warpage of the movable plate increases accordingly. Further, the amount of warp of the movable plate due to film stress increases as the movable plate thickness decreases.
[0014]
In view of the above problems, the present invention intends to provide a planar galvano device that minimizes the occurrence of warpage of the movable plate due to the formation of a coil, an insulating film, a protective film, etc. on the upper surface of the movable plate, and a method for manufacturing the same. is there.
[0016]
A movable plate and a torsion bar that pivotably supports the movable plate relative to the substrate are integrally formed on the substrate, a reflection mirror is formed on one surface of the movable plate, and a driving planar coil is formed on the other surface side of the movable plate. In the planar type galvano device that forms and swings the movable plate, a film having a strong compressive stress is formed on the surface of the movable plate opposite to the reflecting mirror surface, and the driving is performed on the film having the strong compressive stress. A planar type galvano device in which a planar coil is formed .
[0018]
A process of forming a silicon oxide film by thermally oxidizing the upper and lower surfaces of an SOI substrate comprising an active layer silicon, an intermediate layer and a supporting substrate , and laminating each pattern of a coil, an insulating film and a protective film on the upper surface side of the SOI substrate by photolithography. a step of, removing the oxide film in a portion except for the top movable plate forming portion by dry etching, removing by anisotropic etching the active layer silicon leading to the intermediate layer of the SOI substrate, anisotropic removing the intermediate layer exposed by etching by dry etching, and removing the silicon oxide film in a portion except for the movable plate forming part of the SOI substrate lower surface, anisotropic support base plate leading to the intermediate layer removing by gender etching, and removing the intermediate layer remaining on the bottom surface movable plate by dry etching to expose the active layer silicon surface The method of manufacturing a planar galvano device having a step of forming a reflection mirror on the SOI substrate, wherein an opposite surface of the reflecting mirror formation surface coil, the insulating film, under the laminated portion of each pattern of the protective film a method for producing a planar galvano device having a step of forming a strong film having compressive stress on.
[0019]
In the present invention in order to solve the problems of the prior art, so as to offset the warpage of the variable dynamic plate, forming a strong film having compressive stress on the opposite side to form a reflecting mirror of the movable plate, a strong film having the compressive stress A planar type galvano device manufacturing method in which the warp of the movable plate is reduced or eliminated by canceling out the stresses of the coil and insulating film formed thereon.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 5 is a cross-sectional view of the reference of'll Help Lehner galvanometer device according to the present onset Akira. The
[0021]
The movable plate of the galvano device according to the prior art had a warp of about 2 μm in a convex shape on the mirror surface side. In this embodiment, the movable plate is formed by forming a thin film for correction with strong tensile stress on the mirror surface side. I was able to almost eliminate the warp. In order to eliminate the warp, it is only necessary to form a correction thin film in an amount that can correct the warp of the movable plate manufactured according to the conditions of the prior art. Therefore, if the various conditions are changed, the correction thin film is also changed. Occurrence can be prevented. The flatness (warpage amount) of the reflecting mirror is generally desired to be λ / 4 or less, but in this embodiment, the warp could be made λ / 4 or less. (Λ is the wavelength of the laser beam, for example, 670 nm for the semiconductor laser beam of red visible light.)
[0022]
6 is a cross-sectional view of one embodiment of a I Help Lehner galvanometer device to the onset bright. An aluminum
[0023]
The movable plate of the galvano device according to the prior art had a warp of about 2 μm in a convex shape on the mirror surface side. In this embodiment, a SiO2
[0024]
FIG. 7 is a cross-sectional view of another reference of due to the onset Akira Help Lehner galvanometer equipment. An aluminum thin film serving as a reflection mirror is formed on one side of the silicon substrate. On the opposite side of the thin film coil side, an insulating film, a thin film coil, an insulating film, a thin film coil, and an insulating film are formed as in the prior art, and a thin film having a strong compressive stress such as a SiO2
[0025]
The movable plate of the galvano apparatus according to the prior art had a warp of about 2 μm in a convex shape on the mirror surface side. However, in this embodiment, a correction thin film having a strong compressive stress is formed on the planar coil side. The warp was almost eliminated. In order to eliminate the warp, it is only necessary to form a correction thin film in an amount that can correct the warp of the movable plate manufactured according to the conditions of the prior art. Therefore, if the various conditions are changed, the correction thin film is also changed. Occurrence can be prevented.
[0026]
【The invention's effect】
It is possible to correct the warp of the movable plate by forming a strong compressive stress film on the surface of the movable plate opposite to the reflecting mirror surface and forming a driving planar coil on the strong compressive stress film. I can do it.
[0027]
When the deposit (coil, insulating film, protective film) on the upper surface of the movable plate is thick and the influence of the stress on the movable plate is large, or when the movable plate is thin and easily affected by the stress of the deposit, Even under conditions that warp easily, the amount of warpage can be relaxed by providing a film that forms an opposite stress that corrects warpage, thus increasing the degree of freedom in design.
[0028]
As in the case of a thin film that takes thermal stress into consideration as in the prior art, it is difficult to match the thermal expansion coefficient with that obtained by laminating materials having different thermal expansion coefficients. In the present invention, since the true stress is used, it is not affected by the thermal expansion coefficient of the material.
[Brief description of the drawings]
1A and 1B are diagrams showing a configuration of a conventional planar galvano device, in which FIG. 1A is a front sectional view, FIG. 1B is a top view, and FIG.
2A and 2B are diagrams showing a configuration of a conventional planar galvano device, where FIG. 2A is a front sectional view, FIG. 2B is a top view, and FIG. 2C is a side sectional view.
3A and 3B are diagrams showing a configuration of a conventional galvanometer mirror chip, in which FIG. 3A is a top view, FIG. 3B is a bottom view, and FIG. 3C is a cross-sectional view taken along line AA ′ of FIG.
4 is a cross-sectional view of the silicon substrate in each step of the galvanometer mirror chip forming FIG. 5 is a cross-sectional view of the reference in the present onset bright by pulp Lehner galvanometer device 6 by the present onset bright pulp Lehner type sectional view of another reference planar galvanometer device according sectional view Figure 7 this onset light of an embodiment of a galvano apparatus [description of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Silicon
Claims (2)
前記可動板の、反射ミラー面と反対側の面に圧縮応力の強い膜を形成し、
該圧縮応力の強い膜の上に前記駆動用平面コイルを形成したことを特徴とするプレーナー型ガルバノ装置。A movable plate and a torsion bar that pivotably supports the movable plate relative to the substrate are integrally formed on the substrate, a reflection mirror is formed on one surface of the movable plate, and a driving planar coil is formed on the other surface side of the movable plate. In the planar galvano device that forms and swings the movable plate,
Forming a strong compressive stress film on the surface of the movable plate opposite to the reflecting mirror surface ;
A planar galvano device , wherein the driving planar coil is formed on the strong compressive stress film .
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Publications (2)
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