JP4456089B2 - スロットマシン - Google Patents

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本発明は、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンに関する。
この種のスロットマシンとしては、ゲームの開始時に行われる内部抽選において入賞に当選したときに、複数のリールに当選した入賞に対応する図柄の組み合わせが揃うように制御するとともに、内部抽選において当選していない入賞に対応する図柄の組み合わせが揃わないように制御し、揃った図柄の組み合わせに応じて入賞を発生させるものが一般的である。
上述のように、内部抽選の結果に応じて入賞に対応する図柄の組み合わせが揃ったり揃わないように制御する方法としては、主にコントロール方式とテーブル方式がある。コントロール方式では、停止操作がなされた際に、抽選結果に対応する図柄が入賞ラインへの引込範囲内に位置するか否かを判定し、引込範囲内に位置すれば当該図柄を入賞ラインに引き込んで停止させる引込制御を行う一方、抽選結果に対応しない図柄が入賞ライン上に位置する場合には、引込範囲内に位置する他の図柄を引き込んで抽選結果に対応する図柄が入賞ライン上に停止しないように蹴飛ばし制御を行う(例えば、特許文献1参照)。また、テーブル方式では、停止操作のタイミング毎に入賞ラインに停止させる図柄(滑りコマ数)を定めたリールテーブルを予め記憶しておき、停止操作が行われた際に、当該ゲームの抽選結果に対応するリールテーブルを参照し、停止操作が行われたタイミングに対してリールテーブルに定められた図柄を入賞ライン上に停止させる制御を行うことによって、前述した引込制御や蹴飛ばし制御を実現している(例えば、特許文献2参照)
特開平2−283385号公報 特開2003−325753号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたスロットマシンのようにリールの停止制御としてコントロール方式を用いたものにおいては、内部抽選の結果に応じて引込制御及び蹴飛ばし制御が一義的に行われることとなるため、表示結果が単調となってしまい、興趣に欠けるものであった。一方、特許文献2に記載されたスロットマシンのようにテーブル方式を用いたものにおいては、表示結果を多様にできるものの、内部抽選の結果、停止時期(全てのリールが回転中の状態、いずれか1つのリールが既に停止している状態、いずれか2つのリールが既に停止している状態など)、既に停止しているリールの表示結果など、各状況別に個別のテーブルを用意する必要があり、テーブルデータの格納容量が膨大なものとなってしまうという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、可変表示装置の表示結果を多様化でき、かつ表示結果の導出制御に用いるテーブルデータの格納容量を抑えることができるスロットマシンを提供することを目的とする。
本発明の請求項に記載のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の図柄を周期的に変動表示可能な複数の可変表示領域(左リール、中リール、右リール)のそれぞれに表示結果を導出表示させることが可能な可変表示装置(リール2L、2C、2R)を備え、
遊技用価値(メダル)を用いて1ゲームに対して所定数(1、3)の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、前記複数の可変表示領域の全てに表示結果が導出表示されたことにより1ゲームが終了し、前記複数の可変表示領域に導出表示された表示結果の組み合わせに応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン(スロットマシン1)であって、
少なくともいずれか1つの可変表示領域の表示結果が導出される前に、複数種類の入賞について発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記複数の可変表示領域の表示結果を導出させる際に操作されるそれぞれの導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)と、
周期的に変動する前記可変表示領域の1周を複数に分割して割り当てられた複数の操作タイミング(停止操作位置)のそれぞれに対して、各操作タイミングで前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が操作された場合に前記可変表示領域に導出される表示結果が特定可能となるように予め定められた導出制御テーブル(滑りコマ数データ)を複数記憶する導出制御テーブル記憶手段(ROM41bに格納された停止制御テーブル)と、
前記事前決定手段の決定結果に応じて、前記導出制御テーブル記憶手段に記憶されている複数の導出制御テーブルのうち1つを選択する(内部抽選の結果、停止済みのリールの停止位置に対応する滑りコマ数データを選択する)導出制御テーブル選択手段と、
前記可変表示領域に導出される表示結果を特定するための導出情報(滑りコマ数)を、前記複数の操作タイミング(停止操作位置)のそれぞれに対応して格納することが可能な導出情報格納領域(RAM41cに割り当てられた仮想滑りコマテーブル)と、
前記導出制御テーブル選択手段により選択された導出制御テーブル(滑りコマ数データ)を読み出し、該導出制御テーブル(滑りコマ数データ)に基づく前記導出情報(滑りコマ数)を、前記複数の操作タイミング(停止操作位置)のそれぞれに対応付けて前記導出情報格納領域(仮想滑りコマテーブル)に格納する導出情報格納手段(CPU41aは、滑りコマ数データを展開して取得した滑りコマ数を仮想滑りコマテーブルに格納する)と、
前記導出操作手段が操作されたときに、前記導出情報格納領域において該導出操作手段の操作タイミングに対応して格納されている前記導出情報により特定される表示結果を該導出操作手段に対応する可変表示領域に導出させる制御を行う導出制御手段(仮想滑りコマテーブルから取得した滑りコマ数に基づいてリールを停止させる制御)と、
を備え、
前記導出制御テーブル選択手段は、前記事前決定手段により遊技者にとって有利な特別遊技状態(BB、RB)への移行を伴う特別入賞(特別役)の発生を許容する旨が決定されている場合にも前記特別入賞以外の一般入賞(小役、再遊技役)のうち特定一般入賞(1枚(1)/1枚(2))の発生を許容する旨が決定されている場合にも、他の導出制御テーブル(滑りコマ数データ)では特定されない特殊表示結果(チャンス目)を特定可能に定められた共通導出制御テーブルを選択するとともに、
前記スロットマシンは、
前記事前決定手段により前記特別入賞(特別役)の発生を許容する旨が決定されている場合に、前記導出操作手段の操作タイミング毎に導出可能な前記特別入賞に対応する入賞表示結果(0〜4の滑りコマ数別に当選した特別役が入賞ラインに揃う停止位置)を検索する第1の表示結果検索手段と、
前記事前決定手段により前記特定一般入賞(1枚(1)/1枚(2))の発生を許容する旨が決定されている場合に、前記導出操作手段の操作タイミング毎に導出可能な前記特定一般入賞に対応する入賞表示結果(0〜4の滑りコマ数別に当選した1枚(1)/1枚(2)が入賞ラインに揃う停止位置)を検索する第2の表示結果検索手段と、
前記事前決定手段により前記特別入賞(特別役)の発生を許容する旨が決定されている場合に、前記共通導出制御テーブルに基づいて前記導出情報格納領域(仮想滑りコマテーブル)に格納された導出情報(滑りコマ数)のうち前記特別入賞に対応する入賞表示結果(当選した特別役が入賞ラインに揃う停止位置)以外の表示結果が特定される導出情報(滑りコマ数)については、前記第1の表示結果検索手段により前記特別入賞に対応する入賞表示結果(当選した特別役が入賞ラインに揃う停止位置)が特定された場合に、前記導出情報格納領域(仮想滑りコマテーブル)に格納された前記特別入賞に対応する入賞表示結果(当選した特別役が入賞ラインに揃う停止位置)以外の表示結果が特定される導出情報(滑りコマ数)を、前記第1の表示結果検索手段により特定された特別入賞に対応する入賞表示結果(当選した特別役が入賞ラインに揃う停止位置)が特定される導出情報(滑りコマ数)に更新する第1の導出情報更新手段と、
前記事前決定手段により前記特定一般入賞(1枚(1)/1枚(2))の発生を許容する旨が決定されている場合に、前記共通導出制御テーブルに基づいて前記導出情報格納領域(仮想滑りコマテーブル)に格納された導出情報(滑りコマ数)のうち前記特定一般入賞に対応する入賞表示結果(当選した1枚(1)/1枚(2)が入賞ラインに揃う停止位置)以外の表示結果が特定される導出情報(滑りコマ数)については、前記第2の表示結果検索手段により前記特定一般入賞に対応する入賞表示結果(当選した1枚(1)/1枚(2)が入賞ラインに揃う停止位置)が特定された場合に、前記導出情報格納領域(仮想滑りコマテーブル)に格納された前記特定一般入賞に対応する入賞表示結果(当選した1枚(1)/1枚(2)が入賞ラインに揃う停止位置)以外の表示結果が特定される導出情報(滑りコマ数)を、前記第2の表示結果検索手段により特定された特定一般入賞に対応する入賞表示結果(当選した1枚(1)/1枚(2)が入賞ラインに揃う停止位置)が特定される導出情報(滑りコマ数)に更新する第2の導出情報更新手段と、
をさらに備える
この特徴によれば、導出制御テーブルを用いて可変表示領域に表示結果を導出させる制御を行う場合でも、導出制御テーブルから特定される表示結果以外の表示結果を導出させることができる。そして、特別入賞の発生を許容する旨が決定された場合にも、特定一般入賞の発生を許容する旨が決定された場合にも、共通の導出制御テーブルを用いてかつ事前決定手段の決定結果に応じて異なる表示結果を導出させる制御を行うことが可能となるので、表示結果を単調化させることなく導出制御テーブルの格納容量を削減することができる。
本発明の請求項に記載のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の図柄を周期的に変動表示可能な複数の可変表示領域(左リール、中リール、右リール)のそれぞれに表示結果を導出表示させることが可能な可変表示装置(リール2L、2C、2R)を備え、
遊技用価値(メダル)を用いて1ゲームに対して所定数(1、3)の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、前記複数の可変表示領域の全てに表示結果が導出表示されたことにより1ゲームが終了し、前記複数の可変表示領域に導出表示された表示結果の組み合わせに応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン(スロットマシン1)であって、
少なくともいずれか1つの可変表示領域の表示結果が導出される前に、複数種類の入賞について発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記複数の可変表示領域の表示結果を導出させる際に操作されるそれぞれの導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)と、
周期的に変動する前記可変表示領域の1周を複数に分割して割り当てられた複数の操作タイミング(停止操作位置)のそれぞれに対して、各操作タイミングで前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)が操作された場合に前記可変表示領域に導出される表示結果が特定可能となるように予め定められた導出制御テーブル(滑りコマ数データ)を複数記憶する導出制御テーブル記憶手段(ROM41bに格納された停止制御テーブル)と、
前記事前決定手段の決定結果に応じて、前記導出制御テーブル記憶手段に記憶されている複数の導出制御テーブルのうち1つを選択する(内部抽選の結果、停止済みのリールの停止位置に対応する滑りコマ数データを選択する)導出制御テーブル選択手段と、
前記可変表示領域に導出される表示結果を特定するための導出情報(滑りコマ数)を、前記複数の操作タイミング(停止操作位置)のそれぞれに対応して格納することが可能な導出情報格納領域(RAM41cに割り当てられた仮想滑りコマテーブル)と、
前記導出制御テーブル選択手段により選択された導出制御テーブル(滑りコマ数データ)を読み出し、該導出制御テーブル(滑りコマ数データ)に基づく前記導出情報(滑りコマ数)を、前記複数の操作タイミング(停止操作位置)のそれぞれに対応付けて前記導出情報格納領域(仮想滑りコマテーブル)に格納する導出情報格納手段(CPU41aは、滑りコマ数データを展開して取得した滑りコマ数を仮想滑りコマテーブルに格納する)と、
前記導出操作手段が操作されたときに、前記導出情報格納領域において該導出操作手段の操作タイミングに対応して格納されている前記導出情報により特定される表示結果を該導出操作手段に対応する可変表示領域に導出させる制御を行う導出制御手段(仮想滑りコマテーブルから取得した滑りコマ数に基づいてリールを停止させる制御)と、
を備え、
前記導出制御テーブル選択手段は、前記事前決定手段により遊技者にとって有利な特別遊技状態(BB、RB)への移行を伴う複数種類の特別入賞(特別役)のうち第1の特別入賞(BB(1))の発生を許容する旨が決定されている場合にも前記複数種類の特別入賞(特別役)のうち第2の特別入賞(BB(2))の発生を許容する旨が決定されている場合にも、他の導出制御テーブル(滑りコマ数データ)では特定されない特殊表示結果(リーチ目)を特定可能に定められた共通導出制御テーブルを選択するとともに、
前記スロットマシンは、
前記事前決定手段により前記第1の特別入賞(BB(1))の発生を許容する旨が決定されている場合に、前記導出操作手段の操作タイミング毎に導出可能な前記第1の特別入賞に対応する入賞表示結果(0〜4の滑りコマ数別に当選したBB(1)が入賞ラインに揃う停止位置)を検索する第1の表示結果検索手段と、
前記事前決定手段により前記第2の特別入賞(BB(2))の発生を許容する旨が決定されている場合に、前記導出操作手段の操作タイミング毎に導出可能な前記第2の特別入賞に対応する入賞表示結果(0〜4の滑りコマ数別に当選したBB(2)が入賞ラインに揃う停止位置)を検索する第2の表示結果検索手段と、
前記事前決定手段により前記第1の特別入賞(BB(1))の発生を許容する旨が決定されている場合に、前記共通導出制御テーブルに基づいて前記導出情報格納領域(仮想滑りコマテーブル)に格納された導出情報(滑りコマ数)のうち前記第1の特別入賞に対応する入賞表示結果(当選したBB(1)が入賞ラインに揃う停止位置)以外の表示結果が特定される導出情報(滑りコマ数)については、前記第1の表示結果検索手段により前記第1の特別入賞に対応する入賞表示結果(当選したBB(1)が入賞ラインに揃う停止位置)が特定された場合に、前記導出情報格納領域(仮想滑りコマテーブル)に格納された前記第1の特別入賞に対応する入賞表示結果(当選したBB(1)が入賞ラインに揃う停止位置)以外の表示結果が特定される導出情報(滑りコマ数)を、前記第1の表示結果検索手段により特定された第1の特別入賞に対応する入賞表示結果(当選したBB(1)が入賞ラインに揃う停止位置)が特定される導出情報(滑りコマ数)に更新する第1の導出情報更新手段と、
前記事前決定手段により前記第2の特別入賞(BB(2))の発生を許容する旨が決定されている場合に、前記共通導出制御テーブルに基づいて前記導出情報格納領域(仮想滑りコマテーブル)に格納された導出情報(滑りコマ数)のうち前記第2の特別入賞に対応する入賞表示結果(当選したBB(2)が入賞ラインに揃う停止位置)以外の表示結果が特定される導出情報(滑りコマ数)については、前記第2の表示結果検索手段により前記第2の特別入賞に対応する入賞表示結果(当選したBB(2)が入賞ラインに揃う停止位置)が特定された場合に、前記導出情報格納領域(仮想滑りコマテーブル)に格納された前記第2の特別入賞に対応する入賞表示結果(当選したBB(2)が入賞ラインに揃う停止位置)以外の表示結果が特定される導出情報(滑りコマ数)を、前記第2の表示結果検索手段により特定された第2の特別入賞に対応する入賞表示結果(当選したBB(2)が入賞ラインに揃う停止位置)が特定される導出情報(滑りコマ数)に更新する第2の導出情報更新手段と、
をさらに備える
この特徴によれば、導出制御テーブルを用いて可変表示領域に表示結果を導出させる制御を行う場合でも、導出制御テーブルから特定される表示結果以外の表示結果を導出させることができる。そして、第1の特別入賞の発生を許容する旨が決定された場合にも、第2の特別入賞の発生を許容する旨が決定された場合にも、共通の導出制御テーブルを用いてかつ事前決定手段の決定結果に応じて異なる表示結果を導出させる制御を行うことが可能となるので、表示結果を単調化させることなく導出制御テーブルの格納容量を削減することができる。
尚、請求項1、2において所定数の賭数とは、少なくとも1以上の賭数であって、2以上の賭数が設定されることや最大賭数が設定されることでゲームが開始可能となるようにしても良い。また、複数の遊技状態に応じて定められた賭数が設定されることでゲームが開始可能となるようにしても良い。
また、請求項1、2において予め定められた複数の操作タイミングのそれぞれに対して、各操作タイミングで前記導出操作手段が操作された場合に前記可変表示領域に導出される表示結果が特定可能となるように予め定められた導出制御テーブルとは、導出操作手段が操作されてから表示結果が導出されるまでの図柄の移動量(いわゆる滑りコマ数)や、導出される表示結果を特定可能な識別番号などが各操作タイミング毎に登録されたデータ、予め定められた複数の導出位置のうち導出可能な導出位置を定めることによって、各操作タイミング毎に可変表示領域に導出される表示結果が特定可能となるようにしたデータなどである。また、これらのデータが所定のアルゴリズムにて展開できるように圧縮された状態のデータであっても良い。
また、請求項1、2において第1の表示結果検索手段、第2の表示結果検索手段が、表示結果を検索するタイミングは、導出操作手段が操作される前であっても後であっても良い。
また、請求項1、2において前記可変表示領域に導出される表示結果を特定するための導出情報とは、例えば、導出操作手段が操作されてから表示結果が導出されるまでの図柄の移動量(いわゆる滑りコマ数)や、導出される表示結果を特定可能な識別番号などが該当するものである。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明が適用されたスロットマシンの実施例を図面を用いて説明すると、本実施例のスロットマシン1は、前面が開口する筐体(図示略)と、この筺体の側端に回動自在に枢支された前面扉と、から構成されている。
本実施例のスロットマシン1の筐体内部には、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リールともいう)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉に設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
リール2L、2C、2Rの外周部には、図2に示すように、それぞれ「赤7(図中黒7)」、「青7(図中網掛7)」、「BAR」、「リプレイ」、「スイカ」、「チェリー」、「ベル」といった互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ21個ずつ描かれている。リール2L、2C、2Rの外周部に描かれた図柄は、透視窓3において各々上中下三段に表示される。
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられリールモータ32L、32C、32R(図3参照)によって回転させることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各リール2L、2C、2Rの回転を停止させることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
また、前面扉には、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いてメダル1枚分の賭数を設定する際に操作される1枚BETスイッチ5、クレジットを用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数(本実施例では後述の通常遊技状態においては3、後述のレギュラーボーナスにおいては1)を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが設けられている。
また、前面扉には、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、後述するビッグボーナス中のメダルの獲得枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード等が表示される遊技補助表示器12、入賞の発生により払い出されたメダル枚数が表示されるペイアウト表示器13が設けられている。
また、前面扉には、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、後述するリプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられている。
また、MAXBETスイッチ6の内部には、1枚BETスイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図3参照)が設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図3参照)がそれぞれ設けられている。
また、前面扉の内側には、所定のキー操作により後述するRAM異常エラーを除くエラー状態及び後述する打止状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23、後述する設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、筐体内部に設けられた後述のホッパータンク(図示略)側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30、メダル投入部4から投入され、ホッパータンク側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31が設けられている。
筐体内部には、前述したリール2L、2C、2R、リールモータ32L、32C、32R、各リール2L、2C、2Rのリール基準位置をそれぞれ検出可能なリールセンサ33からなるリールユニット(図示略)、メダル投入部4から投入されたメダルを貯留するホッパータンク(図示略)、ホッパータンクに貯留されたメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーモータ34、ホッパーモータ34の駆動により払い出されたメダルを検出する払出センサ35、電源ボックス(図示略)が設けられている。
電源ボックスの前面には、後述のビッグボーナス終了時に打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ36、起動時に設定変更モードに切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはRAM異常エラーを除くエラー状態や打止状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更モードにおいては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38、電源をON/OFFする際に操作される電源スイッチ39が設けられている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するには1枚BETスイッチ5、またはMAXBETスイッチ6を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインL1〜L5(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。尚、本実施例では、規定数の賭数として後述する通常遊技状態においては3枚が定められており、後述するレギュラーボーナス中においては、1枚が定められている。尚、遊技状態に対応する規定数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、有効化されたいずれかの入賞ラインL1〜L5上に予め定められた図柄の組み合わせ(以下、役とも呼ぶ)が各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。尚、有効化された複数の入賞ライン上にメダルの払出を伴う図柄の組み合わせが揃った場合には、有効化された入賞ラインに揃った図柄の組み合わせそれぞれに対して定められた払出枚数を合計し、合計した枚数のメダルが遊技者に対して付与されることとなる。ただし、1ゲームで付与されるメダルの払出枚数には、上限(本実施例では、15枚)が定められており、合計した払出枚数が上限を超える場合には、上限枚数のメダルが付与されることとなる。また、有効化されたいずれかの入賞ラインL1〜L5上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組み合わせが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組み合わせに応じた遊技状態に移行するようになっている。
図3は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図3に示すように、遊技制御基板40、演出制御基板90、電源基板100が設けられており、遊技制御基板40によって遊技状態が制御され、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出が制御され、電源基板100によってスロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源が生成され、各部に供給される。
電源基板100には、外部からAC100Vの電源が供給されるとともに、このAC100Vの電源からスロットマシン1を構成する電気部品の駆動に必要な直流電圧が生成され、遊技制御基板40及び遊技制御基板40を介して接続された演出制御基板90に供給されるようになっている。また、電源基板100には、前述したホッパーモータ34、払出センサ35、打止スイッチ36、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイッチ39が接続されている。
遊技制御基板40には、前述した1枚BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、投入メダルセンサ31、リールセンサ33が接続されているとともに、電源基板100を介して前述した払出センサ35、打止スイッチ36、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述したクレジット表示器11、遊技補助表示器12、ペイアウト表示器13、1〜3BETLED14〜16、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED10、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リールモータ32L、32C、32Rが接続されているとともに、電源基板100を介して前述したホッパーモータ34が接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述のメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、CPU41a、ROM41b、RAM41c、I/Oポート41dを備えたマイクロコンピュータからなり、遊技の制御を行うメイン制御部41、所定範囲(本実施例では0〜16383)の乱数を発生させる乱数発生回路42、乱数発生回路から乱数を取得するサンプリング回路43、遊技制御基板40に直接または電源基板100を介して接続されたスイッチ類から入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路44、リールモータ32L、32C、32Rの駆動制御を行うモータ駆動回路45、流路切替ソレノイド30の駆動制御を行うソレノイド駆動回路46、遊技制御基板40に接続された各種表示器やLEDの駆動制御を行うLED駆動回路47、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をメイン制御部41に対して出力する電断検出回路48、電源投入時またはCPU41aからの初期化命令が入力されないときにCPU41aにリセット信号を与えるリセット回路49、その他各種デバイス、回路が搭載されている。
CPU41aは、計時機能、タイマ割込などの割込機能(割込禁止機能を含む)を備え、ROM41bに記憶されたプログラム(後述)を実行して、遊技の進行に関する処理を行うととともに、遊技制御基板40に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。ROM41bは、CPU41aが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶する。RAM41cは、CPU41aがプログラムを実行する際のワーク領域等として使用される。I/Oポート41dは、メイン制御部41が備える信号入出力端子を介して接続された各回路との間で制御信号を入出力する。
メイン制御部41は、信号入力端子DATAを備えており、遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態がこれら信号入力端子DATAを介して入力ポートに入力される。これら信号入力端子DATAの入力状態は、CPU41aにより監視されており、CPU41aは、信号入力端子DATAの入力状態、すなわち各種スイッチ類の検出状態に応じて段階的に移行する基本処理を実行する。
また、CPU41aは、前述のように割込機能を備えており、割込の発生により基本処理に割り込んで割込処理を実行できるようになっている。本実施例では、割込1〜4の4種類の割込を実行可能であり、各割込毎にカウンタモード(信号入力端子DATAとは別個に設けられたトリガー端子CLK/TRGからの信号入力に応じて外部割込を発生させる割込モード)とタイマモード(CPU41aのクロック入力数に応じて内部割込を発生させる割込モード)のいずれかを選択して設定できるようになっている。
本実施例では、割込1〜4のうち、割込2がカウンタモードに設定され、割込3がタイマモードに設定され、割込1、4は未使用とされている。トリガー端子CLK/TRGは、前述した電断検出回路48と接続されており、CPU41aは電断検出回路48から出力された電圧低下信号の入力に応じて割込2を発生させて後述する電断割込処理を実行する。また、CPU41aは、クロック入力数が一定数に到達する毎、すなわち一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎に割込3を発生させて後述するタイマ割込処理を実行する。また、割込1、4は、未使用に設定されているが、ノイズ等によって割込1、4が発生することがあり得る。このため、CPU41aは、割込1、4が発生した場合に、もとの処理に即時復帰させる未使用割込処理を実行するようになっている。
また、CPU41aは、割込1〜4のいずれかの割込の発生に基づく割込処理の実行中に他の割込を禁止するように設定されているとともに、複数の割込が同時に発生した場合には、割込2、3、1、4の順番で優先して実行する割込が設定されている。すなわち割込2とその他の割込が同時に発生した場合には、割込2を優先して実行し、割込3と割込1または4が同時に発生した場合には、割込3を優先して実行するようになっている。
また、CPU41aは、割込1〜4のいずれかの割込の発生に基づく割込処理の開始時に、レジスタに格納されている使用中のデータをRAM41cに設けられた後述のスタック領域に一時的に退避させるとともに、当該割込処理の終了時にスタック領域に退避させたデータをレジスタに復帰させるようになっている。
RAM41cには、DRAM(Dynamic RAM)が使用されており、記憶しているデータ内容を維持するためのリフレッシュ動作が必要となる。CPU41aには、このリフレッシュ動作を行うためのリフレッシュレジスタ41R(図45参照)が設けられている。リフレッシュレジスタ41Rは、8ビットからなり、そのうちの下位7ビットが、CPU41aがROM41bから命令をフェッチする度に自動的にインクリメントされるもので、その値の更新は、1命令の実行時間毎に行われる。
また、メイン制御部41には、停電時においてもバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、CPU41aによりリフレッシュ動作が行われてRAM41cに記憶されているデータが保持されるようになっている。
乱数発生回路42は、後述するように所定数のパルスを発生する度にカウントアップして値を更新するカウンタによって構成され、サンプリング回路43は、乱数発生回路42がカウントしている数値を取得する。乱数発生回路42は、乱数の種類毎にカウントする数値の範囲が定められており、本実施例では、その範囲として0〜16383が定められている。CPU41aは、その処理に応じてサンプリング回路43に指示を送ることで、乱数発生回路42が示している数値を乱数として取得する(以下、この機能をハードウェア乱数機能という)。後述する内部抽選用の乱数は、ハードウェア乱数機能により抽出した乱数をそのまま使用するのではなく、ソフトウェアにより加工して使用するが、その詳細については詳しく説明する。また、CPU41aは、前述のタイマ割込処理により、特定のレジスタの数値を更新し、こうして更新された数値を乱数として取得する機能も有する(以下、この機能をソフトウェア乱数機能という)。
CPU41aは、I/Oポート41dを介して演出制御基板90に、各種のコマンドを送信する。遊技制御基板40から演出制御基板90へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、演出制御基板90から遊技制御基板40へ向けてコマンドが送られることはない。遊技制御基板40から演出制御基板90へ送信されるコマンドの伝送ラインは、ストローブ(INT)信号ライン、データ伝送ライン、グラウンドラインから構成されているとともに、演出中継基板80を介して接続されており、遊技制御基板40と演出制御基板90とが直接接続されない構成とされている。
演出制御基板90には、スロットマシン1の前面扉に配置された液晶表示器51(図1参照)、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の電気部品が接続されており、これら電気部品は、演出制御基板90に搭載された後述のサブ制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。
演出制御基板90には、メイン制御部41と同様にCPU91a、ROM91b、RAM91c、I/Oポート91dを備えたマイクロコンピュータにて構成され、演出の制御を行うサブ制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の駆動制御を行う液晶駆動回路92、演出効果LED52、リールLED55の駆動制御を行うランプ駆動回路93、スピーカ53、54からの音声出力制御を行う音声出力回路94、電源投入時またはCPU91aからの初期化命令が入力されないときにCPU91aにリセット信号を与えるリセット回路95、その他の回路等、が搭載されており、CPU91aは、遊技制御基板40から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御を行うとともに、演出制御基板90に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
CPU91aは、メイン制御部41のCPU41aと同様に、タイマ割込などの割込機能(割込禁止機能を含む)を備える。サブ制御部91の割込端子(図示略)は、コマンド伝送ラインのうち、メイン制御部41がコマンドを送信する際に出力するストローブ(INT)信号線に接続されており、CPU91aは、ストローブ信号の入力に基づいて割込を発生させて、メイン制御部41からのコマンドを取得し、バッファに格納するコマンド受信割込処理を実行する。また、CPU91aは、クロック入力数が一定数に到達する毎、すなわち一定間隔毎に割込を発生させて後述するタイマ割込処理(サブ)を実行する。また、CPU91aにおいても未使用の割込が発生した場合には、もとの処理に即時復帰させる未使用割込処理を実行するようになっている。
また、CPU91aは、CPU41aとは異なり、ストローブ信号(INT)の入力に基づいて割込が発生した場合には、他の割込に基づく割込処理の実行中であっても、当該処理に割り込んでコマンド受信割込処理を実行し、他の割込が同時に発生してもコマンド受信割込処理を最優先で実行するようになっている。
また、サブ制御部91にも、停電時においてバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、CPU91aによりリフレッシュ動作が行われてRAM91cに記憶されているデータが保持されるようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わるものであり、後述する内部抽選の当選確率は、設定値に応じて定まるものとなる。以下、設定値の変更操作について説明する。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をON状態としてからスロットマシン1の電源をONする必要がある。設定キースイッチ37をON状態として電源をONすると、設定値表示器24に設定値の初期値として1が表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更操作が可能な設定変更モードに移行する。設定変更モードにおいて、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された設定値が1ずつ更新されていく(設定6から更に操作されたときは、設定1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると設定値が確定し、確定した設定値がメイン制御部41のRAM41cに格納される。そして、設定キースイッチ37がOFFされると、遊技の進行が可能な状態に移行する。
本実施例のスロットマシン1においては、メイン制御部41のCPU41aが電圧低下信号を検出した際に、電断割込処理を実行する。電断割込処理では、レジスタを後述するRAM41cのスタックに退避し、メイン制御部41のRAM41cにいずれかのビットが1となる破壊診断用データ(本実施例では、5AH)、すなわち0以外の特定のデータを格納するとともに、RAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが0となるようにRAMパリティ調整用データを計算し、RAM41cに格納する処理を行うようになっている。尚、RAMパリティとはRAM41cの該当する領域(本実施例では、全ての領域)の各ビットに格納されている値の排他的論理和として算出される値である。このため、RAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが0であれば、RAMパリティ調整用データは0となり、RAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが1であれば、RAMパリティ調整用データは1となる。
そして、CPU41aは、その起動時においてRAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づいてRAMパリティを計算するとともに、破壊診断用データの値を確認し、RAMパリティが0であり、かつ破壊診断用データの値も正しいことを条件に、RAM41cに記憶されているデータに基づいてCPU41aの処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAMパリティが0でない場合(1の場合)や破壊診断用データの値が正しくない場合には、RAM異常と判定し、RAM異常エラーコードをレジスタにセットしてRAM異常エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させるようになっている。尚、RAM異常エラー状態は、他のエラー状態と異なり、リセットスイッチ23やリセット/設定スイッチ38を操作しても解除されないようになっており、前述した設定変更モードにおいて新たな設定値が設定されるまで解除されることがない。
また、CPU41aは、後述する内部抽選処理において設定された賭数が遊技状態に応じた賭数であるか否かを判定するとともに、内部抽選に用いる設定値が適正な値であるか否かを判定する。
そして、設定された賭数が遊技状態に応じた賭数ではない場合、または内部抽選に用いる設定値が適正な値でない場合にも、RAM異常と判定し、RAM異常エラーコードをセットしてRAM異常エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させるようになっている。尚、前述のようにRAM異常エラー状態は、他のエラー状態と異なり、リセットスイッチ23やリセット/設定スイッチ38を操作しても解除されないようになっており、前述した設定変更モードにおいて新たな設定値が設定されるまで解除されることがない。
本実施例のスロットマシン1は、前述のように遊技状態に応じて設定可能な賭数の規定数が定められており、遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されたことを条件にゲームを開始させることが可能となる。本実施例では、後に説明するが、遊技状態として、レギュラーボーナス、通常遊技状態があり、このうちレギュラーボーナスに対応する賭数の規定数として1が定められており、通常遊技状態に対応する賭数の規定数として3が定められている。このため、遊技状態がレギュラーボーナスにあるときには、賭数として1が設定されるとゲームを開始させることが可能となり、遊技状態が通常遊技状態にあるときには、賭数として3が設定されるとゲームを開始させることが可能となる。尚、本実施例では、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定された時点で、全ての入賞ラインL1〜L5が有効化されるようになっており、遊技状態に応じた規定数が1であれば、賭数として1が設定された時点で全ての入賞ラインL1〜L5が有効化され、遊技状態に応じた規定数が3であれば、賭数として3が設定された時点で全ての入賞ラインL1〜L5が有効化されることとなる。
本実施例のスロットマシン1は、全てのリール2L、2C、2Rが停止した際に、有効化された入賞ライン(本実施例の場合、常に全ての入賞ラインが有効化されるため、以下では、有効化された入賞ラインを単に入賞ラインと呼ぶ)上に役と呼ばれる図柄の組み合わせが揃うと入賞となる。入賞となる役の種類は、遊技状態に応じて定められているが、大きく分けて、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能となる再遊技役と、遊技状態の移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、後述する内部抽選に当選して、当該役の当選フラグがRAM41cに設定されている必要がある。
尚、これら各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組み合わせが揃うまで有効とされ、許容された役の組み合わせが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、例え、当該フラグにより許容された役の組み合わせを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越されることとなる。
図4(a)は、当選役テーブルを示す図である。当選役テーブルは、メイン制御部41のROM41bに予め格納されており、内部抽選において抽選対象となる役及び役の組み合わせに対応して、抽選が行われる順番に割り当てられた役番号(1〜14)が登録されている。
このスロットマシン1における役としては、特別役としてビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスが、小役としてチェリー、1枚(1)、1枚(2)、ベルが、再遊技役としてリプレイが定められている。また、スロットマシン1における役の組み合わせとしては、ビッグボーナス(1)+チェリー、ビッグボーナス(2)+チェリー、ビッグボーナス(1)+1枚(1)、ビッグボーナス(2)+1枚(1)、ビッグボーナス(1)+1枚(2)、ビッグボーナス(2)+1枚(2)が定められている。すなわち、役及び役の組み合わせの合計は14となっている。
本実施例のスロットマシン1においては、図4(a)に示すように、遊技状態が、通常遊技状態であるか、レギュラーボーナスであるか、によって抽選の対象となる役及び役の組み合わせが異なる。更に遊技状態が通常遊技状態である場合には、いずれかの特別役の持ち越し中か否か(特別役の当選フラグにいずれかの特別役が当選した旨が既に設定されているか否か)によっても抽選の対象となる役及び役の組み合わせが異なる。本実施例では、遊技状態に応じた状態番号が割り当てられており、内部抽選を行う際に、現在の遊技状態に応じた状態番号を設定し、この状態番号に応じて抽選対象となる役を特定することが可能となる。具体的には、通常遊技状態においていずれの特別役も持ち越されていない場合には、状態番号として「0」が設定され、通常遊技状態においていずれかの特別役が持ち越されている場合には、状態番号として「1」が設定され、レギュラーボーナスである場合には、状態番号として「2」が設定されるようになっている。
図4(a)に示すように、遊技状態が通常遊技状態であり、いずれの特別役も持ち越されていない状態、すなわち状態番号として「0」が設定されている場合には、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナス、ビッグボーナス(1)+チェリー、ビッグボーナス(2)+チェリー、ビッグボーナス(1)+1枚(1)、ビッグボーナス(2)+1枚(1)、ビッグボーナス(1)+1枚(2)、ビッグボーナス(2)+1枚(2)、リプレイ、チェリー、1枚(1)、1枚(2)、ベル、すなわち全ての役及び役の組み合わせが内部抽選の対象となる。また、遊技状態が通常遊技状態であり、いずれかの特別役が持ち越されている状態、すなわち状態番号として「1」が設定されている場合には、リプレイ、チェリー、1枚(1)、1枚(2)、ベル、すなわち役番号10以降の役及び役の組み合わせが内部抽選の対象となる。また、遊技状態がレギュラーボーナス、すなわち状態番号として「2」が設定されている場合には、チェリー、1枚(1)、1枚(2)、ベル、すなわち役番号11以降の役及び役の組み合わせが内部抽選の対象となる。
チェリーは、いずれの遊技状態においても左リールについて入賞ラインのいずれかに「チェリー」の図柄が導出されたときに入賞となり、通常遊技状態においては2枚のメダルが払い出され、レギュラーボーナスにおいては15枚のメダルが払い出される。尚、「チェリー」の図柄が左リールの上段または下段に停止した場合には、入賞ラインL2、L4または入賞ラインL3、L5の2本の入賞ラインにチェリーの組み合わせが揃うこととなり、2本の入賞ライン上でチェリーに入賞したこととなるので、通常遊技状態においては4枚のメダルが払い出されることとなるが、レギュラーボーナスでは、2本の入賞ライン上でチェリーに入賞しても、1ゲームにおいて払い出されるメダル枚数の上限が15枚に設定されているため、15枚のみメダルが払い出されることとなる。1枚(1)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「青7−赤7−スイカ」の組み合わせが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態においては1枚のメダルが払い出され、レギュラーボーナスにおいては15枚のメダルが払い出される。1枚(2)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「赤7−青7−スイカ」の組み合わせが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態においては1枚のメダルが払い出され、レギュラーボーナスにおいては15枚のメダルが払い出される。ベルは、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態においては8枚のメダルが払い出され、レギュラーボーナスにおいては15枚のメダルが払い出される。
リプレイは、通常遊技状態において入賞ラインのいずれかに「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組み合わせが揃ったときに入賞となるが、レギュラーボーナスでは、この組み合わせが揃ったとしてもリプレイ入賞とならない。リプレイ入賞したときには、メダルの払い出しはないが次のゲームを改めて賭数を設定することなく開始できるので、次のゲームで設定不要となった賭数(レギュラーボーナスではリプレイ入賞しないので必ず3)に対応した3枚のメダルが払い出されるのと実質的には同じこととなる。
レギュラーボーナスは、通常遊技状態において入賞ラインのいずれかに「赤7−赤7−BAR」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。レギュラーボーナス入賞すると、遊技状態が通常遊技状態からレギュラーボーナスに移行する。レギュラーボーナスは、12ゲームを消化したとき、または8ゲーム入賞(役の種類は、いずれでも可)したとき、のいずれか早いほうで終了する。遊技状態がレギュラーボーナスにある間は、レギュラーボーナス中フラグがRAM41cに設定される。
ビッグボーナスは、通常遊技状態において入賞ラインのいずれかに「赤7−赤7−赤7」の組み合わせ、または「青7−青7−青7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。ビッグボーナス入賞すると、遊技状態がビッグボーナスに移行する。ビッグボーナスに移行すると、ビッグボーナスへの移行と同時にレギュラーボーナスに移行し、レギュラーボーナスが終了した際に、ビッグボーナスが終了していなければ、再度レギュラーボーナスに移行し、ビッグボーナスが終了するまで繰り返しレギュラーボーナスに制御される。すなわちビッグボーナス中は、常にレギュラーボーナスに制御されることとなる。そして、ビッグボーナスは、当該ビッグボーナス中において遊技者に払い出したメダルの総数が466枚に達したときに終了する。この際、レギュラーボーナスの終了条件が成立しているか否かに関わらずレギュラーボーナスも終了する。遊技状態がビッグボーナスにある間は、ビッグボーナス中フラグがRAM41cに設定される。
尚、「赤7−赤7−赤7」によるビッグボーナス及び「青7−青7−青7」によるビッグボーナスを区別する必要がある場合には、それぞれビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)と呼ぶものとする。また、前述したレギュラーボーナス、ビッグボーナス(1)及びビッグボーナス(2)をまとめて、単に「ボーナス」と呼ぶ場合があるものとする。
以下、本実施例の内部抽選について説明する。内部抽選は、上記した各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出表示される以前に(実際には、スタートスイッチ7の検出時)決定するものである。内部抽選では、まず、後述するように内部抽選用の乱数(0〜16383の整数)が取得される。そして、遊技状態に応じて定められた各役及び役の組み合わせについて、取得した内部抽選用の乱数と、遊技状態及び設定値に応じて定められた各役及び役の組み合わせの判定値数に応じて行われる。本実施例においては、各役及び役の組み合わせの判定値数から、一般役、特別役がそれぞれ単独で当選する判定値の範囲と、一般役及び特別役が重複して当選する判定値の範囲と、が特定されるようになっており、内部抽選における当選は、排他的なものではなく、1ゲームにおいて一般役と特別役とが同時に当選することがあり得る。
遊技状態に応じて定められた各役及び役の組み合わせの参照は、図4(a)に示した当選役テーブルに登録された役番号の順番で行われる。
遊技状態が通常遊技状態であり、いずれの特別役も持ち越されていない状態、すなわち状態番号として「0」が設定されている場合には、当選役テーブルを参照し、役番号1〜14の役及び役の組み合わせ、すなわちビッグボーナス(1)[役番号1]、ビッグボーナス(2)[役番号2]、レギュラーボーナス[役番号3]、ビッグボーナス(1)+チェリー[役番号4]、ビッグボーナス(2)+チェリー[役番号5]、ビッグボーナス(1)+1枚(1)[役番号6]、ビッグボーナス(2)+1枚(1)[役番号7]、ビッグボーナス(1)+1枚(2)[役番号8]、ビッグボーナス(2)+1枚(2)[役番号9]、リプレイ[役番号10]、チェリー[役番号11]、1枚(1)[役番号12]、1枚(2)[役番号13]、ベル[役番号14]が内部抽選の対象役として順に読み出される。
また、遊技状態が通常遊技状態であり、いずれかの特別役が持ち越されている状態、すなわち状態番号として「1」が設定されている場合には、当選役テーブルを参照し、役番号10〜14の役及び役の組み合わせ、すなわちリプレイ[役番号10]、チェリー[役番号11]、1枚(1)[役番号12]、1枚(2)[役番号13]、ベル[役番号14]が内部抽選の対象役として順に読み出される。
また、遊技状態がレギュラーボーナス、すなわち状態番号として「2」が設定されている場合には、当選役テーブルを参照し、役番号11〜14の役及び役の組み合わせ、すなわちチェリー[役番号11]、1枚(1)[役番号12]、1枚(2)[役番号13]、ベル[役番号14]が内部抽選の対象役として順に読み出される。
内部抽選では、内部抽選の対象となる役または役の組み合わせについて定められた判定値数を、内部抽選用の乱数に順次加算し、加算の結果がオーバーフローしたときに、当該役または役の組み合わせに当選したものと判定される。
そして、いずれかの役または役の組み合わせの当選が判定された場合には、当選が判定された役または役の組み合わせに対応する当選フラグをRAM41cに割り当てられた特別役格納ワーク及び一般役格納ワークに設定する。詳しくは、役番号1〜3のいずれかの役(特別役)が当選した場合には、当該特別役が当選した旨を示す特別役の当選フラグを特別役格納ワークに設定し、一般役格納ワークに設定されている当選フラグをクリアする。また、役番号4〜9のいずれかの役(特別役+一般役)が当選した場合には、当該特別役が当選した旨を示す特別役の当選フラグを特別役格納ワークに設定し、当該一般役が当選した旨を示す一般役の当選フラグを一般役格納ワークに設定する。また、役番号10〜14のいずれかの役(一般役)が当選した場合には、当該一般役が当選した旨を示す一般役の当選フラグを一般役格納ワークに設定する。尚、いずれの役及び役の組み合わせにも当選しなかった場合には、一般役格納ワークのみクリアする。
各役及び役の組み合わせの判定値数は、メイン制御部41のROM41bに予め格納された役別テーブルに登録されている判定値数の格納アドレスに従って読み出されるものとなる。
図4(b)は、役別テーブルの例を示す図である。判定値数は、その値が256以上のものとなるものもあり、1バイト分では記憶できないので、判定値数毎に2バイト分の記憶領域を用いて登録されるものとなる。また、判定値数は、前述した遊技状態を特定可能な状態番号に対応して登録されている。同一の役または同一の役の組み合わせであっても、遊技状態に応じて当選確率が異なっている場合があるからである。また、それぞれの判定値数は、設定値に関わらずに共通になっているものと、設定値に応じて異なっているものとがある。判定値数が設定値に関わらずに共通である場合には、共通フラグが設定される(値が「1」とされる)。
役別テーブルには、図4(b)に示すように、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナス、ビッグボーナス(1)+チェリー、ビッグボーナス(2)+チェリー、ビッグボーナス(1)+1枚(1)、ビッグボーナス(2)+1枚(1)、ビッグボーナス(1)+1枚(2)、ビッグボーナス(2)+1枚(2)、リプレイ、チェリー、1枚(1)、1枚(2)、ベルの判定値数の格納アドレスが登録されている。
ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナス、ビッグボーナス(1)+チェリー、ビッグボーナス(2)+チェリー、ビッグボーナス(1)+1枚(1)、ビッグボーナス(2)+1枚(1)、ビッグボーナス(1)+1枚(2)、ビッグボーナス(2)+1枚(2)は、通常遊技状態においていずれの特別役も持ち越されていない場合に内部抽選の対象となる役であり、状態番号0に対応する判定値数の格納アドレスが登録されている。ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスについては、共通フラグが0となっており、設定値に応じて個別に判定値数の格納アドレスが登録されている。ビッグボーナス(1)+チェリー、ビッグボーナス(2)+チェリー、ビッグボーナス(1)+1枚(1)、ビッグボーナス(2)+1枚(1)、ビッグボーナス(1)+1枚(2)、ビッグボーナス(2)+1枚(2)については、共通フラグが1となっており、設定値に関わらず共通の判定値数の格納アドレスが登録されている。
リプレイは、通常遊技状態において特別役が持ち越されているか否かに関わらず内部抽選の対象となる役であり、状態番号0、1に対応する判定値数の格納アドレスが登録されている。この役の共通フラグは1であり、設定値に関わらず共通の判定値数の格納アドレスが登録されている。
チェリー、1枚(1)、2枚(2)は、いずれの遊技状態においても内部抽選の対象となる役であり、状態番号0、1に対応する判定値数の格納アドレスと、状態番号2に対応する判定値数の格納アドレスと、がそれぞれ登録されている。この役の共通フラグは1であり、設定値に関わらず共通の判定値数の格納アドレスが登録されている。
ベルは、いずれの遊技状態においても内部抽選の対象となる役であり、状態番号0、1に対応する判定値数の格納アドレスと、状態番号2に対応する判定値数の格納アドレスと、がそれぞれ登録されている。この役の共通フラグは0であり、設定値に応じて個別に判定値数の格納アドレスが登録されている。
また、役別テーブルには、各役に入賞したときに払い出されるメダルの払出枚数も登録されている。もっとも、入賞したときにメダルの払い出し対象となる役は、小役であるチェリー、1枚(1)、1枚(2)、ベルだけである。これら小役は、いずれの遊技状態においても入賞が発生可能であるが、状態番号が2であるとき、すなわち遊技状態がレギュラーボーナスにあるときには、状態番号が0、1であるとき、すなわち遊技状態が通常遊技状態にあるときよりも多いメダルが払い出されるものとなる。また、左リールの上段または下段に「チェリー」が停止した場合には、前述のように2本の入賞ラインにチェリーの組み合わせが揃ったこととなるため、それぞれの払出枚数の合計枚数が払い出されることとなる。本実施例では、通常遊技状態においてチェリーの払出枚数が2枚であるため、4枚のメダルが払い出される。レギュラーボーナスでは、チェリーの払出枚数が15枚であるが、合計枚数が上限である15枚を超えるため、この場合には15枚のメダルが払い出される。
ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスの入賞は、遊技状態の移行を伴うものであり、メダルの払い出し対象とはならない。リプレイでは、メダルの払い出しを伴わないが、次のゲーム(必ず通常遊技状態)で賭数の設定に用いるメダルの投入が不要となるので実質的には3枚の払い出しと変わらない。
図5は、役別テーブルに登録されたアドレスに基づいて取得される判定値数の記憶領域を示す図である。この判定値数の記憶領域は、開発用の機種ではメイン制御部41のRAM41cに、量産機種ではメイン制御部41のROM41bに割り当てられたアドレス領域に設けられている。
例えばアドレスADDは、状態番号0の遊技状態、すなわち通常遊技状態でいずれの特別役も持ち越されていない状態において、内部抽選の対象役がビッグボーナス(1)であって設定値が1のときに参照されるアドレスであり、このときには、ここに格納された値である15が判定値数として取得される。アドレスADD+2、ADD+4、ADD+6、ADD+8、ADD+10は、状態番号0の遊技状態において、それぞれ内部抽選の対象役がビッグボーナス(1)であって設定値が2〜6のときに参照されるアドレスである。アドレスADD+12、ADD+14、ADD+16、ADD+18、ADD+20、ADD+22は、状態番号0の遊技状態において、それぞれ内部抽選の対象役がビッグボーナス(2)であって設定値が1〜6のときに参照されるアドレスである。アドレスADD+24、ADD+26、ADD+28、ADD+30、ADD+32、ADD+34は、状態番号0の遊技状態において、それぞれ内部抽選の対象役がレギュラーボーナスであって設定値が1〜6のときに参照されるアドレスである。
これら状態番号0の遊技状態、すなわち通常遊技状態においていずれの特別役も持ち越されていない状態におけるビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)については、設定値に応じて個別に判定値数が記憶され、しかも異なる判定値数が記憶されているので、設定値に応じてこれらの役及び役の組み合わせの当選確率が異なることとなる。
一方、これら状態番号0の遊技状態、すなわち通常遊技状態においていずれの特別役も持ち越されていない状態におけるレギュラーボーナスについては、設定値に応じて個別に判定値数が記憶されているが、同一の判定値数が記憶されているので、いずれの設定値においてもレギュラーボーナスの当選確率は同じとなっている。
また、アドレスADD+36は、状態番号0の遊技状態、すなわち通常遊技状態でいずれの特別役も持ち越されていない状態において、内部抽選の対象役がビッグボーナス(1)+チェリーであるときに設定値に関わらずに参照されるアドレスであり、アドレスADD+38は、状態番号0の遊技状態、すなわち通常遊技状態でいずれの特別役も持ち越されていない状態において、内部抽選の対象役がビッグボーナス(2)+チェリーであるときに設定値に関わらずに参照されるアドレスであり、アドレスADD+40は、状態番号0の遊技状態、すなわち通常遊技状態でいずれの特別役も持ち越されていない状態において、内部抽選の対象役がビッグボーナス(1)+1枚(1)であるときに設定値に関わらずに参照されるアドレスであり、アドレスADD+42は、状態番号0の遊技状態、すなわち通常遊技状態でいずれの特別役も持ち越されていない状態において、内部抽選の対象役がビッグボーナス(2)+1枚(1)であるときに設定値に関わらずに参照されるアドレスであり、アドレスADD+44は、状態番号0の遊技状態、すなわち通常遊技状態でいずれの特別役も持ち越されていない状態において、内部抽選の対象役がビッグボーナス(1)+1枚(2)であるときに設定値に関わらずに参照されるアドレスであり、アドレスADD+46は、状態番号0、すなわち通常遊技状態でいずれの特別役も持ち越されていない状態の遊技状態において、内部抽選の対象役がビッグボーナス(2)+1枚(2)であるときに設定値に関わらずに参照されるアドレスである。
アドレスADD+48は、状態番号0及び状態番号1のとき、すなわち通常遊技状態において、内部抽選の対象役がリプレイであるときに設定値に関わらずに参照されるアドレスである。
アドレスADD+50は、状態番号0及び状態番号1のとき、すなわち通常遊技状態において、内部抽選の対象役がチェリーであるときに設定値に関わらずに参照されるアドレスである。アドレスADD+52は、状態番号2のとき、すなわちレギュラーボーナスにおいて、内部抽選の対象役がチェリーであるときに設定値に関わらずに参照されるアドレスである。
アドレスADD+54は、状態番号0及び状態番号1のとき、すなわち通常遊技状態において、内部抽選の対象役が1枚(1)であるときに設定値に関わらずに参照されるアドレスである。アドレスADD+56は、状態番号2のとき、すなわちレギュラーボーナスにおいて、内部抽選の対象役が1枚(1)であるときに設定値に関わらずに参照されるアドレスである。
アドレスADD+58は、状態番号0及び状態番号1のとき、すなわち通常遊技状態において、内部抽選の対象役が1枚(2)であるときに設定値に関わらずに参照されるアドレスである。アドレスADD+60は、状態番号2のとき、すなわちレギュラーボーナスにおいて、内部抽選の対象役が1枚(2)であるときに設定値に関わらずに参照されるアドレスである。
アドレスADD+62、ADD+64、ADD+66、ADD+68、ADD+70、ADD+72は、状態番号0及び状態番号1の遊技状態、すなわち通常遊技状態において、それぞれ内部抽選の対象役がベルであって設定値が1〜6のときに参照されるアドレスである。アドレスADD+74、ADD+76、ADD+78、ADD+80、ADD+82、ADD+84は、状態番号2の遊技状態、すなわちレギュラーボーナスにおいて、それぞれ内部抽選の対象役がベルであって設定値が1〜6のときに参照されるアドレスである。この状態番号2の遊技状態におけるベルについては、設定値に応じて個別に判定値数が記憶されているが、設定値1と2の判定値数、3と4の判定値数、5と6の判定値数にはそれぞれ共通の判定値数が記憶されているので、設定値1と2の当選確率、3と4の当選確率、5と6の当選確率はそれぞれ共通となる。
図6(a)〜(c)は、内部抽選用の乱数の値と各役及び役の組み合わせの判定値数と、当選との関係の例を示す図である。図6(a)では通常遊技状態においていずれの特別役も持ち越されていないときの、図6(b)では通常遊技状態においていずれかの特別役が持ち越されているときの、図6(c)ではレギュラーボーナスにあるときの例をそれぞれ示している。図6(a)〜(c)のいずれも、設定値が6の場合の例を示している。
例えば、図6(a)に示すように、通常遊技状態においていずれの特別役も持ち越されていない場合には、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナス、ビッグボーナス(1)+チェリー、ビッグボーナス(2)+チェリー、ビッグボーナス(1)+1枚(1)、ビッグボーナス(2)+1枚(1)、ビッグボーナス(1)+1枚(2)、ビッグボーナス(2)+1枚(2)、リプレイ、チェリー、1枚(1)、1枚(2)、ベルが内部抽選の対象となり、設定値6において、各役のそれぞれの判定値数は、20、20、31、10、10、5、5、5、5、2245、96、163、163、2082となる。最初に内部抽選の対象となるビッグボーナス(1)は、判定値数の20を加算することで加算結果がオーバーフローすることとなる16364〜16383が内部抽選用の乱数として取得されたときに当選となる。
次に内部抽選の対象役となるビッグボーナス(2)は、ビッグボーナス(1)の判定値数20とビッグボーナス(2)の判定値数20とを合計した40を加算することで加算結果がオーバーフローすることとなる16344〜16363が内部抽選用の乱数として取得されたときに当選となる。同様に、レギュラーボーナスは、16313〜16343が内部抽選用の乱数として取得されたときに、ビッグボーナス(1)+チェリーは、16303〜16312が内部抽選用の乱数として取得されたときに、ビッグボーナス(2)+チェリーは、16293〜16302が内部抽選用の乱数として取得されたときに、ビッグボーナス(1)+1枚(1)は、16288〜16292が内部抽選用の乱数として取得されたときに、ビッグボーナス(2)+1枚(1)は、16283〜16287が内部抽選用の乱数として取得されたときに、ビッグボーナス(1)+1枚(2)は、16278〜16282が内部抽選用の乱数として取得されたときに、ビッグボーナス(2)+1枚(2)は、16273〜16277が内部抽選用の乱数として取得されたときに、リプレイは、14028〜16272が内部抽選用の乱数として取得されたときに、チェリーは、13932〜14027が内部抽選用の乱数として取得されたときに、1枚(1)は、13769〜13931が内部抽選用の乱数として取得されたときに、1枚(2)は、13606〜13768が内部抽選用の乱数として取得されたときに、ベルは、11524〜13605が内部抽選用の乱数として取得されたときに、それぞれ当選と判定される。尚、0〜11523が内部抽選用の乱数として取得されたときには、全ての役にハズレとなる。
これらの判定値数に基づいて算出される各役及び役の組み合わせのおおよその当選確率は、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナス、ビッグボーナス(1)+チェリー、ビッグボーナス(2)+チェリー、ビッグボーナス(1)+1枚(1)、ビッグボーナス(2)+1枚(1)、ビッグボーナス(1)+1枚(2)、ビッグボーナス(2)+1枚(2)、リプレイ、チェリー、1枚(1)、1枚(2)、ベルのそれぞれについて、1/819.2、1/819.2、1/528.5、1/1638、1/1638、1/3277、1/3277、1/3277、1/3277、1/7.3、1/170.7、1/100.5、1/100.5、1/7.87となる。
また、図6(b)に示すように、通常遊技状態においていずれかの特別役が持ち越されている場合には、リプレイ、チェリー、1枚(1)、1枚(2)、ベルのみが内部抽選の対象となり、設定値6においては、各役のそれぞれの判定値数が2245、96、163、163、2082となるので、14139〜16383、14043〜14138、13880〜14042、13717〜13879、11635〜13716が内部抽選用の乱数として取得されたときに、それぞれ当選と判定される。また、それぞれの役のおおよその当選確率は、1/7.3、1/170.7、1/100.5、1/100.5、1/7.87となる。尚、0〜11634が内部抽選用の乱数として取得されたときには、全ての役にハズレとなる。
また、図6(c)に示すように、レギュラーボーナスでは、チェリー、1枚(1)、1枚(2)、ベルのみが内部抽選の対象となり、設定値6においては、各役のそれぞれの判定値数が96、163、163、15919となるので、16288〜16383、16125〜16287、15962〜16124、43〜15961が内部抽選用の乱数として取得されたときに、それぞれ当選と判定される。また、それぞれの役のおおよその当選確率は、1/170.7、1/100.5、1/100.5、1/1.03となる。尚、0〜55823が内部抽選用の乱数として取得されたときには、全ての役にハズレとなる。
次に、リール2L、2C、2Rの停止制御について説明する。
本実施例では、リールの停止制御の方法として、予めROM41bに登録されている停止制御テーブルの滑りコマ数データによる停止制御(以下テーブル方式とも呼ぶ)、停止操作のタイミング毎に引込可能位置を検索し、その検索結果に基づく停止制御(以下コントロール方式とも呼ぶ)、テーブル方式とコントロール方式の双方による停止制御(以下テーブル+コントロール方式とも呼ぶ)の3つの方法を採用しており、内部抽選の結果、リールの停止状況に応じていずれかの方法によって停止制御を行う。
これら3つの方法のうちどの方法で停止制御を行うかは予め定められている。詳しくは、図7に示すように、内部抽選の結果がハズレ、またはチェリーの場合には、ゲーム開始後、全てのリールが未だ回転中の状態で最初に行われる停止操作(以下、第1停止とも呼ぶ)、いずれか1つのリールが既に停止し、2つのリールが回転中の状態、すなわち2番目に行われる停止操作(以下、第2停止とも呼ぶ)、いずれか2つのリールが停止し、1つのリールが回転中の状態、すなわち3番目に行われる停止操作(以下、第3停止とも呼ぶ)のいずれの停止操作においてもテーブル方式によって停止制御を行う。
内部抽選の結果が1枚(1)、または1枚(2)の場合には、第1停止及び第2停止においてはテーブル方式によって停止制御を行い、第3停止においてはテーブル+コントロール方式によって停止制御を行う。
内部抽選の結果がベル、またはリプレイの場合には、第1停止においてはテーブル方式によって停止制御を行い、第2停止及び第3停止においてはコントロール方式によって停止制御を行う。
内部抽選の結果がビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスの場合には、第1停止及び第2停止においてはテーブル方式によって停止制御を行い、第3停止においてはテーブル+コントロール方式によって停止制御を行う。
内部抽選の結果がボーナス+小役の場合には、第1停止、第2停止、第3停止のいずれの停止操作においてもテーブル+コントロール方式によって停止制御を行い、内部抽選の結果がボーナス+リプレイの場合には、第1停止においてはテーブル+コントロール方式によって停止制御を行い、第2停止及び第3停止においてはコントロールによって停止制御を行う。
テーブル方式及びテーブル+コントロール方式によって停止制御を行う際に用いる停止制御テーブルは、ROM41bに予め登録されており、ROM41bに格納されているテーブルインデックスを参照して選択される。
テーブルインデックスには、図8に示すように、当選役別に、テーブルインデックスを参照する際の基準アドレス(table_index)から、停止制御テーブルが格納された領域の先頭アドレスを示すインデックスデータが格納されているアドレスまでの差分が登録されている。これにより当選役に応じた差分を取得し、基準アドレス(table_index)に対してその差分を加算することで該当するインデックスデータを取得することが可能となる。
本実施例では、内部抽選の結果の全てについて個別の停止制御テーブルを用いるものではなく、ボーナス+一般役である場合に、ボーナスのみの当選に対応する停止制御テーブルを用いるため、テーブルインデックスには、ハズレ、チェリー、1枚(1)、1枚(2)、ベル、リプレイ、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスのそれぞれについて、停止制御テーブルが格納された領域の先頭アドレスを示すインデックスデータが格納されている。
停止制御テーブルは、停止操作位置に応じた滑りコマ数を示す滑りコマ数データと、リールの停止状況に応じて参照すべき滑りコマ数データのアドレスと、からなる。
リールの停止状況に応じて参照される滑りコマ数データは、第1停止か、第2停止において左リールのみ停止しているか、中リールのみ停止しているか、右リールのみ停止しているか、第3停止において左、中リールが停止しているか、左、右リールが停止しているか、中、右リールが停止しているか、によって異なる場合があり、更に、いずれかのリールが停止している状況においては、停止済みのリールの停止位置によっても異なる場合があるので、それぞれの状況について、参照すべき滑りコマ数データのアドレスが回転中のリール別に登録されており、停止制御テーブルの先頭アドレスに基づいて、それぞれの状況に応じて参照すべき滑りコマ数データのアドレスが特定可能とされ、この特定されたアドレスから、それぞれの状況に応じて必要な滑りコマ数データを特定できるようになっている。
尚、内部抽選の結果、リールの停止状況や停止済みのリールの停止位置が異なる場合でも、同一の滑りコマ数データが適用される場合においては、滑りコマ数データのアドレスとして同一のアドレスが登録されているものもあり、このような場合には、同一の滑りコマ数データが参照されることとなる。
また、図7に示すように、内部抽選の結果がベルやリプレイ、ボーナス+リプレイである場合には、第2停止、第3停止についてコントロール方式で停止制御が行われるため、これらの役についての停止制御テーブルには、第1停止において適用される各リール別の滑りコマ数データのみ登録されている。
滑りコマ数データは、停止操作が行われたタイミング別の滑りコマ数を特定可能なデータである。本実施例では、リールモータ32L、32C、32Rに、168ステップ(0〜167)の周期で1周するステッピングモータを用いている。すなわちリールモータ32L、32C、32Rを168ステップ駆動させることでリール2L、2C、2Rが1周することとなる。そして、図13に示すように、リール1周に対して8ステップ(1図柄が移動するステップ数)毎に分割した21の領域(コマ)が定められており、これらの領域には、リール基準位置から1〜21の領域番号が割り当てられている。一方、1リールに配列された図柄数も21であり、各リールの図柄に対して、リール基準位置から1〜21の図柄番号が割り当てられているので、1番図柄から21番図柄に対して、それぞれ1〜21の領域番号が順に割り当てられていることとなる。そして、滑りコマ数データには、領域番号別の滑りコマ数が所定のルールで圧縮して格納されており、滑りコマ数データを展開することによって領域番号別の滑りコマ数を取得できるようになっている。
ここで停止制御の方法別の停止制御の内容について説明する。
まず、CPU41aが、テーブル方式によって停止制御を行う場合には、図9に示すように、リールの回転が開始したとき、またはリールが停止し、かつ未だ回転中のリールが残っているときに、リールの停止操作が有効になる前の段階においてテーブルインデックスを参照し、未停止のリールについて内部抽選の結果、停止済みのリールがある場合には、そのリールの停止位置に対応する停止制御テーブルの滑りコマ数データを選択する。
そして、選択した滑りコマ数データを展開してリール別にRAM41cに割り当てられた仮想滑りコマテーブル(図13参照)に格納する。
仮想滑りコマテーブルは、図13に示すように、各リール毎に、領域番号に対応して、各領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓3の下段図柄の領域)に位置するタイミング(リール基準位置からのステップ数が各領域番号のステップ数の範囲に含まれるタイミング)でストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出された場合の滑りコマ数がそれぞれ格納されるテーブルであり、滑りコマ数データから展開した滑りコマ数が、該当するリールの該当する領域番号に対応して格納されることとなる。
その後、停止操作を有効とし、この状態でストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作が有効に検出されたときに、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数に基づいて停止操作位置の領域番号を特定し、停止操作が検出されたリールの仮想滑りコマテーブルを参照し、特定した停止操作位置の領域番号に対応する滑りコマ数を取得する。そして取得した滑りコマ数に基づいて、操作されたストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる制御を行う。
詳しくは、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数から、取得した滑りコマ数引き込んで停止させるまでのステップ数を算出し、算出したステップ数分リールを回転させて停止させる制御を行う。これにより、停止操作が検出された停止操作位置の領域番号に対応する領域(図の停止操作ポイント)から滑りコマ数分先の停止位置となる領域番号に対応する領域(図の停止ポイント)が停止基準位置(本実施例では、透視窓3の下段図柄の領域)に停止することとなる。
次に、CPU41aが、コントロール方式によって停止制御を行う場合には、図10に示すように、リールが停止し、かつ未だ回転中のリールが残っているときに、リールの停止操作が有効になる前の段階において未停止のリールについて内部抽選の結果、停止済みのリールの停止位置に基づいて、停止操作位置毎に内部抽選の結果に対応する停止位置(当選役が入賞ライン上に揃う停止位置)を検索する。
詳しくは、停止操作位置毎に、0〜4の滑りコマ数別の停止位置を特定し、これらの停止位置のそれぞれについて不正入賞(内部抽選で当選していない役)の判定及び停止禁止位置(停止した場合に、未停止のリールにおいて不正入賞や重複入賞を回避できなくなる停止位置)の判定を行い、不正入賞や停止禁止位置である場合には、停止禁止位置フラグを設定する。
そして、0〜4の滑りコマ数別の停止位置が当選役が入賞ライン上に揃う停止位置か否かの判定を役に応じた順番(ベルの場合には、滑りコマ数が4、3、2、1、0の順番、リプレイの場合には、滑りコマ数が0、1、2、3、4の順番)で行い、当選役が入賞ライン上に揃う停止位置と判定された場合には、更に、その停止位置に対して停止禁止位置フラグが設定されているか否かの判定を行い、停止禁止位置フラグが設定されていなければ、その停止位置を取得し、取得した停止位置となる滑りコマ数を仮想滑りコマテーブルにおける該当するリールの該当する停止操作位置の領域番号に格納する。
また、当選役が入賞ライン上に揃う停止位置と判定された場合でも、その停止位置に対して停止禁止位置フラグが設定されていれば、次の停止位置についての判定を行う。また、全ての滑りコマ数の停止位置の判定を行っても当選役が入賞ライン上に揃う停止位置がない場合には、最後に判定した停止位置となる滑りコマ数を仮想滑りコマテーブルの該当するリール、該当する停止操作位置の領域番号に格納する。すなわちベルの場合には、滑りコマ数4、リプレイの場合には0がそれぞれ格納されることとなる。また、最後に判定した停止位置に対して停止禁止位置フラグが設定されている場合には、停止禁止位置フラグが設定されていない停止位置まで遡って取得し、取得した停止位置となる滑りコマ数を仮想滑りコマテーブルにおける該当するリールの該当する停止操作位置の領域番号に格納する。尚、本実施例では、後述するように「ベル」、「リプレイ」の図柄が全てのリールにおいて4コマ以内の間隔で配置されており、0〜5コマの範囲でリールを引き込んで停止させることにより必ずベルまたはリプレイを入賞ライン上に揃えることが可能であるため、必ず当選役が入賞ライン上に揃う停止位置となる滑りコマ数が格納されることとなる。
仮想滑りコマテーブルにおける回転中のリールの全ての領域番号に対して滑りコマ数が格納された後、停止操作を有効とし、この状態でストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作が有効に検出されたときに、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数に基づいて停止操作位置の領域番号を特定し、停止操作が検出されたリールの仮想滑りコマテーブルを参照し、特定した停止操作位置の領域番号に対応する滑りコマ数を取得する。そして取得した滑りコマ数に基づいて、操作されたストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる制御を行う。
次に、CPU41aが、テーブル+コントロール方式によって停止制御を行う場合には、図11に示すように、リールの回転が開始したとき、またはリールが停止し、かつ未だ回転中のリールが残っているときに、リールの停止操作が有効になる前の段階においてテーブルインデックスを参照し、未停止のリールについて内部抽選の結果、停止済みのリールがある場合には、そのリールの停止位置に対応する停止制御テーブルの滑りコマ数データを選択する。特に、ボーナス+一般役が当選している場合には、ボーナスに対応する停止制御テーブルの滑りコマ数データ(図示略)を選択する。また、1枚(1)、1枚(2)、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスが当選している場合には、他の抽選結果では導出されることのない停止位置(いわゆるチャンス目)が登録された共通の滑りコマ数データ(図示略)を選択する。
そして、選択した滑りコマ数データを展開して停止操作位置毎の滑りコマ数を取得し、取得した滑りコマ数を仮想滑りコマテーブルにおける該当するリールの該当する領域番号に格納する。
次いで、内部抽選の結果、停止済みのリールの停止位置に基づいて、停止操作位置毎に停止可能位置を検索する。
詳しくは、停止操作位置毎に、0〜4の滑りコマ数別の停止位置を特定し、これらの停止位置のそれぞれについて不正入賞(内部抽選で当選していない役)の判定及び停止禁止位置(停止した場合に、未停止のリールにおいて不正入賞や重複入賞を回避できなくなる停止位置)の判定を行い、不正入賞や停止禁止位置である場合には、停止禁止位置フラグを設定する。
そして、0〜4の滑りコマ数別に検索した停止位置の優先度と、仮想滑りコマテーブルに格納されている滑りコマ数データから展開された滑りコマ数による停止位置の優先度と、を比較する。この際、仮想滑りコマテーブルに格納されている滑りコマ数に応じて図12(a)に示す順番で比較する。例えば、仮想滑りコマテーブルに格納されている滑りコマ数が0であれば、滑りコマ数0の停止位置、滑りコマ数3の停止位置、滑りコマ数1の停止位置、滑りコマ数2の停止位置、滑りコマ数4の停止位置の順番で比較する。
そして、比較の結果、仮想滑りコマテーブルに格納されている滑りコマ数による停止位置の優先度よりも滑りコマ数別に検索した停止位置の優先度の方が高いか否かを判定する。停止位置の優先度は、図12(b)に示すように、当選役がいずれの入賞ライン上にも揃わない停止位置よりも当選役がいずれかの入賞ライン上に揃う停止位置の方が優先度が高く、当選役がボーナス+小役である場合には、小役がいずれかの入賞ライン上に揃う停止位置よりもボーナスがいずれかの入賞ライン上に揃う停止位置の方が優先度が高く、当選役がボーナス+リプレイである場合には、ボーナスがいずれかの入賞ライン上に揃う停止位置よりもリプレイがいずれかの入賞ライン上に揃う停止位置の方が優先度が高いものとして判定する。また、第1停止及び第2停止においては、当選役がボーナス+小役である場合に、当選したボーナスと小役の双方が入賞ライン上に揃う停止位置があれば、その停止位置を単独でボーナスや小役が入賞ライン上に揃う停止位置よりも優先度が高いものとして判定する。
そして、比較の結果、仮想滑りコマテーブルに格納されている滑りコマ数による停止位置の優先度よりも滑りコマ数別に検索した停止位置の優先度の方が高いと判定された場合には、更に滑りコマ数別に検索した停止位置に対して停止禁止位置フラグが設定されているか否かを判定し、停止禁止位置フラグが設定されていなければ、仮想滑りコマテーブルにおける該当するリールの該当する停止操作位置の領域番号に格納されている滑りコマ数を、滑りコマ数別に検索した停止位置となる滑りコマ数に更新する。
また、滑りコマ数別に検索した停止位置の優先度の方が高いと判定された場合でも、その停止位置に対して停止禁止位置フラグが設定されている場合には、次の停止位置についての優先度の比較を行う。
また、全ての滑りコマ数の停止位置と比較しても、仮想滑りコマテーブルに格納されている滑りコマ数による停止位置の優先度よりも滑りコマ数別に検索した停止位置の優先度の方が高いと判定されなかった場合には、仮想滑りコマテーブルに格納されている滑りコマ数を更新せず、滑りコマ数データから展開した滑りコマ数を維持する。
仮想滑りコマテーブルにおける回転中のリールの全ての領域番号に対して滑りコマ数の優先度の比較が終了した後、停止操作を有効とし、この状態でストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作が有効に検出されたときに、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数に基づいて停止操作位置の領域番号を特定し、停止操作が検出されたリールの仮想滑りコマテーブルを参照し、特定した停止操作位置の領域番号に対応する滑りコマ数を取得する。そして取得した滑りコマ数に基づいて、操作されたストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる制御を行う。
本実施例では、内部抽選の結果がボーナス+小役である場合に、全ての停止時期についてテーブル+コントロール方式により停止制御を行うとともに、この際、当選したボーナスが入賞ライン上に揃う停止位置が登録された滑りコマ数データを選択し、当選した小役が入賞ライン上に揃う停止位置を、当選したボーナスが入賞ライン上に揃う停止位置以外の停止位置よりも高い優先順位として判定することで、仮想滑りコマテーブルの滑りコマ数を、当選した小役が入賞ライン上に揃う停止位置となる滑りコマ数に更新する。これにより当選した小役が入賞ライン上に揃う停止位置となる停止操作位置のうち、当選したボーナスが入賞ライン上に揃う停止位置となる停止操作位置以外については、仮想滑りコマテーブルの滑りコマ数が、当選した小役が入賞ライン上に揃う停止位置となる滑りコマ数に更新され、その他の停止操作位置については、滑りコマ数データに登録された停止位置となる滑りコマ数が維持されるため、当選したボーナスを入賞ライン上に揃えることが可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、当選したボーナスが入賞ライン上に揃う停止位置に停止させる制御が行われ、当選したボーナスを取りこぼす停止操作位置で停止操作がなされ、かつ当選した小役を入賞ライン上に停止させることが可能な停止操作位置で停止操作がなされた場合には、当選した小役が入賞ライン上に揃う停止位置に停止させる制御が行われることとなる。
また、内部抽選の結果がボーナス+リプレイである場合に、第1停止についてテーブル+コントロール方式により停止制御を行うとともに、この際、当選したボーナスを入賞ライン上に揃う停止位置が登録された滑りコマ数データを選択し、リプレイが入賞ライン上に揃う停止位置を、当選したボーナスが入賞ライン上に揃う停止位置よりも高い優先順位として判定することで、仮想滑りコマテーブルの滑りコマ数を、リプレイが入賞ライン上に揃う停止位置となる滑りコマ数に更新する。これにより予めリプレイが入賞ライン上に揃う停止操作位置以外は、仮想滑りコマテーブルの滑りコマ数が、リプレイが入賞ライン上に揃う停止位置となる滑りコマ数に更新されるため、必ずリプレイが入賞ライン上に揃う停止位置に停止させる制御が行われることとなる。
また、内部抽選の結果が1枚(1)、1枚(2)、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスである場合に、第3停止についてテーブル+コントロール方式により停止制御を行うとともに、この際、他の抽選結果では導出されることのない停止位置(いわゆるチャンス目)が登録された共通の滑りコマ数データを選択し、それぞれ当選した役が入賞ライン上に揃う停止位置を他の停止位置よりも高い優先順位として判定することで、仮想滑りコマテーブルの滑りコマ数を、当選した役が入賞ライン上に揃う停止位置となる滑りコマ数に更新する。これにより当選した役が入賞ライン上に揃う停止位置となる停止操作位置については、仮想滑りコマテーブルの滑りコマ数が、当選した役が入賞ライン上に揃う停止位置となる滑りコマ数に更新され、その他の停止操作位置については、滑りコマ数データに登録された停止位置となる滑りコマ数が維持されるため、第3停止において当選した役を取りこぼした場合には、更新されずに仮想滑りコマテーブルに格納されている滑りコマ数によって停止制御が行われるので、1枚(1)、1枚(2)、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスが当選し、かつ第3停止において当選した役を取りこぼした場合には、共通のチャンス目を停止させることが可能となる。
また、本実施例では、滑りコマ数が必ず0〜4の範囲となるため、停止操作を検出してから最大4コマ図柄を引き込んでリールを停止させることが可能である。すなわち停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5コマの範囲から図柄の停止位置を指定できるようになっている。また、1図柄分リールを移動させるのに1コマの移動が必要であるので、停止操作を検出してから最大4図柄を引き込んでリールを停止させることが可能であり、停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5図柄の範囲から図柄の停止位置を指定できることとなる。
また、テーブルインデックスにおいて、いずれかの役に当選している場合に対応するアドレスには、当選役を4コマの範囲で最大限に引き込み、当選していない役が揃わないように引き込む滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを特定するインデックスデータが格納され、ハズレに当選している場合に対応するアドレスには、いずれの役も揃わないように引き込む滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを特定するインデックスデータが格納されているとともに、コントロール方式で停止操作を行う場合にも、当選役を4コマの範囲で最大限に引き込む滑りコマ数が仮想滑りコマテーブルに格納される。更にテーブル+コントロール方式においても、当選役を4コマの範囲で最大限に引き込む滑りコマ数が優先して仮想滑りコマテーブルに格納される。
このため、いずれかの役に当選している場合には、停止制御の方法に関わらず、当選役を4コマの範囲で最大限引き込み、当選していない役が揃わないように引き込む滑りコマ数が仮想滑りコマテーブルに格納され、リールの停止制御が行われる一方、いずれの役にも当選していない場合には、いずれの役も揃わない滑りコマ数が仮想滑りコマテーブルに格納され、リールの停止制御が行われる。これにより、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している役の図柄を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役の図柄は、最大4コマの引込範囲でハズシて停止させる制御が行われることとなる。
また、内部抽選の結果がボーナス+小役である場合には、当選したボーナスに対応する停止制御テーブルの滑りコマ数データから展開された滑りコマ数が仮想滑りコマテーブルに格納されるとともに、当該ボーナスの引込範囲外となる停止操作位置については、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選した小役を揃えて停止させる停止位置となる滑りコマ数に更新されるので、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選しているボーナスの図柄を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選しているボーナスを引き込めない場合には、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役の図柄は、4コマの引込範囲でハズシて停止させる制御が行われることとなる。すなわちこのような場合には、小役よりもボーナスを入賞ライン上に揃える制御が優先され、ボーナスを引き込めない場合にのみ、小役を入賞させることが可能となる。
また、内部抽選の結果がボーナス+リプレイである場合には、当選したボーナスに対応する停止制御テーブルの滑りコマ数データから展開された滑りコマ数が仮想滑りコマテーブルに格納されるが、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選したリプレイを揃えて停止させる停止位置となる滑りコマ数に更新されるので、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲でリプレイを揃えて停止させる制御が行われる。尚、後述するように「リプレイ」は、リール2L、2C、2Rのいずれについても5図柄以内、すなわち4コマ以内の間隔で配置されており、4コマの引込範囲で必ず任意の位置に停止させることができるので、内部抽選の結果がボーナス+リプレイの場合には、遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらずに、必ずリプレイが揃って入賞することとなる。すなわちこのような場合には、ボーナスよりもリプレイを入賞ライン上に揃える制御が優先され、必ずリプレイが入賞することとなる。
ここで、図2に示すように、「ベル」、「リプレイ」については、リール2L、2C、2Rのいずれについても5図柄以内、すなわち4コマ以内の間隔で配置されており、4コマの引込範囲で必ず任意の位置に停止させることができる。つまり、ベル、リプレイが当選しているときには、遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらずに、必ず当該役を入賞させることができる。
これに対して「赤7」、「青7」、「BAR」、「チェリー」は、必ずしも5図柄以内に配置されていないため、いずれかのボーナスが当選している場合や、1枚(1)、1枚(2)、チェリーが当選している場合には、該当する図柄が引込範囲内になければ、これら当選した役を入賞ライン上に揃えることができない。すなわち停止操作位置によっては入賞させることができない場合もあり得る。
次に、チャンス目及びリーチ目について説明する。本実施例におけるチャンス目とは、通常遊技状態においていずれかのボーナスが当選しているとき、または1枚(1)、1枚(2)が当選しているときに導出されうる表示態様であり、本実施例では、左リールの表示結果として、2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」または8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」、15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」が停止し、いずれの役も入賞ライン上に揃っていない表示態様、中リールの表示結果として、11〜13番図柄の「チェリー・リプレイ・チェリー」、21、1、2番図柄の「チェリー・ベル・チェリー」が停止し、いずれの役も入賞ライン上に揃っていない表示態様、右リールの表示結果として、10〜12番図柄の「リプレイ・チェリー・青7」が停止し、いずれの役も入賞ライン上に揃っていない表示態様をチャンス目として適用している。
また、リーチ目とは、通常遊技状態においていずれかのボーナス(ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナス)が当選しているときのみ導出されうる表示態様であり、本実施例では、左リールの表示結果として、16〜18番図柄の「青7・スイカ・青7」が停止した表示態様を全てのボーナスのリーチ目、また、20、21、1番図柄または12〜14番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」が停止し、いずれの役も入賞ライン上に揃っていない表示態様をビッグボーナス(1)またはレギュラーボーナスのリーチ目として適用している。
また、本実施例では、通常遊技状態においていずれかのボーナスに当選している場合、または1枚(1)、1枚(2)が当選している場合に、各リール2L、2C、2Rの停止操作が行われた順番に関わらず、チャンス目を導出させることが可能に制御され、通常遊技状態においていずれかのボーナスに当選している場合に、各リール2L、2C、2Rの停止操作が行われた順番に関わらず、リーチ目を導出させることが可能に制御されるが、特定の条件を満たす順番(例えば、左、中、右)で各リールの停止操作が行われたことを条件にチャンス目やリーチ目を導出できるようにしても良い。
ここで、チャンス目及びリーチ目を導出させる際のリールの停止制御の一例を、図14に基づいて説明する。
図14は、通常遊技状態においていずれの役も当選していない場合(ハズレ)、いずれのボーナスも持ち越されていない状態で1枚(1)が当選している場合(1枚(1))、いずれのボーナスも持ち越されていない状態で1枚(2)が当選している場合(1枚(2))、いずれのボーナスも持ち越されていない状態でチェリーが当選している場合(チェリー)、ビッグボーナス(1)またはレギュラーボーナスが当選しており、他の役が当選していない場合(BB(1)RB)、ビッグボーナス(2)が当選しており、他の役に当選していない場合(BB(2))に選択される左リールの滑りコマ数データを示す図である。
まず、通常遊技状態においていずれの役も当選していない場合(ハズレ)においては、左リールの滑りコマ数データとして、図14のハズレの項目に対応する滑りコマ数データが選択される。この滑りコマ数データには、全ての領域番号に対して2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」、8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」、15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」や、12〜14番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」、16〜18番図柄の「青7・スイカ・青7」、20、21、1番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」以外の表示結果が特定される滑りコマ数が定められており、いずれのタイミングで左リールの停止操作が検出された場合にも、チャンス目を構成する表示結果である2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」、8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」、15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」や、リーチ目を構成する表示結果である12〜14番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」、16〜18番図柄の「青7・スイカ・青7」、20、21、1番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」が表示結果として導出されることがなく、最終的にチャンス目やリーチ目が成立することもない。
通常遊技状態においていずれのボーナスも持ち越されていない状態で1枚(1)が当選している場合(1枚(1))においては、左リールの滑りコマ数データとして、図14の1枚(1)の項目に対応する滑りコマ数データが選択される。この滑りコマ数データには、領域番号1〜3、16〜21に対して、1枚(1)の組み合わせを構成する「青7」がいずれかの入賞ライン上に停止する表示結果が特定される滑りコマ数が定められており、特に領域番号18、19に対しては、15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」が特定される滑りコマ数が定められている。また、領域番号4〜8に対して2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」、領域番号10〜14に対して8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」が特定される滑りコマ数が定められており、他の領域番号に対してチャンス目やリーチ目を構成する表示態様からなる表示結果以外の表示結果が特定される滑りコマ数が定められている。
よって、領域番号1〜3、16〜21のタイミング、すなわち1枚(1)の組み合わせを構成する「青7」図柄を最大4コマの範囲で引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることが可能なタイミングで左リールの停止操作が検出された場合には、1枚(1)の組み合わせを構成する「青7」図柄がいずれかの入賞ライン上に停止する表示結果が導出される。特に、「青7」図柄を最大4コマの範囲で引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることが可能なタイミングのうち領域番号18、19のタイミングで左リールの停止操作が検出された場合には、15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」が導出され、最終的に入賞ライン上に1枚(1)の組み合わせが揃わなければ、他の入賞役が入賞ライン上に揃うことはないので、チャンス目が成立することとなる。また、「青7」図柄を最大4コマの範囲で引き込んで入賞ライン上に停止させることのできないタイミングのうち、領域番号4〜8のタイミングで左リールの停止操作が検出された場合には、2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」が表示結果として導出され、領域番号10〜14のタイミングで左リールの停止操作が検出された場合には、8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」が表示結果として導出され、これらの場合には、最終的に入賞ライン上に入賞役が揃うことはないので、チャンス目が成立することとなる。また、これら以外のいずれのタイミングで左リールの停止操作が検出された場合でも、チャンス目やリーチ目を構成する表示態様が表示結果として導出されることがなく、最終的にチャンス目やリーチ目が成立することはない。
また、これらチャンス目を構成する表示結果のうち、「青7」図柄を入賞ライン上に停止させることのできないタイミング、すなわち1枚(1)を入賞させることのできないタイミングで停止操作が検出された場合に導出される2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」及び8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」を特定する滑りコマ数が定められた停止操作位置(領域番号)の数が、「青7」がいずれかの入賞ライン上に停止する表示結果が特定される滑りコマ数が定められた停止操作位置(領域番号)の数よりも多いため、通常遊技状態において1枚(1)のみが当選している場合においては、1枚(1)の組み合わせを構成する「青7」がいずれかの入賞ライン上に停止する表示結果が導出されるよりも高い割合で、チャンス目を構成する表示結果のうち、1枚(1)を入賞させることのできないタイミングで停止操作が検出された場合に導出される2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」及び8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」が導出されることとなる。
通常遊技状態においていずれのボーナスも持ち越されていない状態で1枚(2)が当選している場合(1枚(2))においては、左リールの滑りコマ数データとして、図14の1枚(2)の項目に対応する滑りコマ数データが選択される。この滑りコマ数データには、領域番号9〜15に対して、1枚(2)の組み合わせを構成する「赤7」がいずれかの入賞ライン上に停止する表示結果が特定される滑りコマ数が定められており、特に領域番号12、13に対しては、8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」が特定される滑りコマ数が定められている。また、領域番号6〜8に対して2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」、領域番号17〜21に対して15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」が特定される滑りコマ数が定められており、他の領域番号に対してチャンス目やリーチ目を構成する表示態様からなる表示結果以外の表示結果が特定される滑りコマ数が定められている。
よって、領域番号9〜15のタイミング、すなわち1枚(2)の組み合わせを構成する「赤7」図柄を最大4コマの範囲で引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることが可能なタイミングで左リールの停止操作が検出された場合には、1枚(2)の組み合わせを構成する「赤7」図柄がいずれかの入賞ライン上に停止する表示結果が導出される。特に、「赤7」図柄を最大4コマの範囲で引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることが可能なタイミングのうち領域番号12、13のタイミングで左リールの停止操作が検出された場合には、8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」が導出され、最終的に入賞ライン上に1枚(2)の組み合わせが揃わなければ、他の入賞役が入賞ライン上に揃うことはないので、チャンス目が成立することとなる。また、「赤7」図柄を最大4コマの範囲で引き込んで入賞ライン上に停止させることのできないタイミングのうち、領域番号6〜8のタイミングで左リールの停止操作が検出された場合には、2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」が表示結果として導出され、領域番号17〜21のタイミングで左リールの停止操作が検出された場合には、15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」が表示結果として導出され、これらの場合には、最終的に入賞ライン上に入賞役が揃うことはないので、チャンス目が成立することとなる。また、これら以外のいずれのタイミングで左リールの停止操作が検出された場合でも、チャンス目やリーチ目を構成する表示態様が表示結果として導出されることがなく、最終的にチャンス目やリーチ目が成立することはない。
また、これらチャンス目を構成する表示結果のうち、「赤7」図柄を入賞ライン上に停止させることのできないタイミング、すなわち1枚(2)を入賞させることのできないタイミングで停止操作が検出された場合に導出される2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」及び15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」を特定する滑りコマ数が定められた停止操作位置(領域番号)の数が、「赤7」がいずれかの入賞ライン上に停止する表示結果が特定される滑りコマ数が定められた停止操作位置(領域番号)の数よりも多いため、通常遊技状態において1枚(2)のみが当選している場合においては、1枚(2)の組み合わせを構成する「赤7」がいずれかの入賞ライン上に停止する表示結果が導出されるよりも高い割合で、チャンス目を構成する表示結果のうち、1枚(2)を入賞させることのできないタイミングで停止操作が検出された場合に導出される2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」及び15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」が導出されることとなる。
通常遊技状態においてビッグボーナス(1)またはレギュラーボーナスが当選し、かつ他のいずれの役も当選していない場合においては、左リールの滑りコマ数データとして、図14のBB(1)RBの項目に対応する滑りコマ数データが選択される。この滑りコマ数データには、領域番号6〜8に対して2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」が特定される滑りコマ数が定められ、領域番号12、13に対して8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」が特定される滑りコマ数が定められ、領域番号17に対して20、21、1番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」が特定される滑りコマ数が定められ、領域番号16に対して12〜14番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」が特定される滑りコマ数が定められ、領域番号17に対して15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」が特定される滑りコマ数が定められ、領域番号18、19に対して16〜18番図柄の「青7・スイカ・青7」が特定される滑りコマ数がそれぞれ定められており、他の領域番号に対してチャンス目やリーチ目を構成する表示態様からなる表示結果以外の表示結果が特定される滑りコマ数が定められている。
よって、領域番号6〜8のタイミングで左リールの停止操作が検出された場合には、2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」が表示結果として導出され、最終的に入賞ライン上に入賞役が揃うことはないので、チャンス目が成立することとなる。領域番号12、13のタイミングで左リールの停止操作が検出された場合には、8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」が表示結果として導出され、最終的に入賞ライン上にビッグボーナス(1)の組み合わせが揃わなければ、他の役が入賞ライン上に揃うことはないので、チャンス目が成立することとなる。領域番号17のタイミングで左リールの停止操作が検出された場合には、15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」が表示結果として導出され、最終的に入賞ライン上に入賞役が揃うことはないので、チャンス目が成立することとなる。
また、領域番号16のタイミングで左リールの停止操作が検出された場合には、12〜14番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」が表示結果として導出され、領域番号1のタイミングで左リールの停止操作が検出された場合には、20、21、1番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」が表示結果として導出され、いずれの場合も最終的に入賞ライン上に入賞役が揃うことはないので、ビッグボーナス(1)またはレギュラーボーナスが当選しているときのみ出現しうるリーチ目が成立することとなり、領域番号18のタイミングで左リールの停止操作が検出された場合には、16〜18番図柄の「青7・スイカ・青7」が表示結果として導出され、全てのボーナスに共通のリーチ目が成立することとなる。
通常遊技状態においてビッグボーナス(2)が当選し、かつ他のいずれの役も当選していない場合においては、左リールの滑りコマ数データとして、図14のBB(2)の項目に対応する滑りコマ数データが選択される。この滑りコマ数データには、領域番号4〜7に対して2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」が特定される滑りコマ数が定められ、領域番号12〜14に対して8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」が特定される滑りコマ数が定められ、領域番号17に対して15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」が特定される滑りコマ数が定められ、領域番号19〜21に対して16〜18番図柄の「青7・スイカ・青7」が特定される滑りコマ数が定められており、他の領域番号に対してチャンス目やリーチ目を構成する表示態様からなる表示結果以外の表示結果が特定される滑りコマ数が定められている。
よって、領域番号4〜7のタイミングで左リールの停止操作が検出された場合には、2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」が表示結果として導出され、また、領域番号12〜14のタイミングで左リールの停止操作が検出された場合には、8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」が表示結果として導出され、最終的に入賞ライン上に入賞役が揃うことはないので、チャンス目が成立することとなる。また、領域番号17のタイミングで左リールの停止操作が検出された場合には、15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」が表示結果として導出され、最終的に入賞ライン上にビッグボーナス(2)の組み合わせが揃わなければ、他の役が入賞ライン上に揃うことはないので、チャンス目が成立することとなる。また、領域番号19〜21のタイミングで左リールの停止操作が検出された場合には、16〜18番図柄の「青7・スイカ・青7」が表示結果として導出され、全てのボーナスに共通のリーチ目が成立することとなる。
以上のように通常遊技状態においていずれかのボーナスが当選し、かつ他のいずれの役も当選していない場合に、2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」、8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」、15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」を表示結果として特定可能な滑りコマ数データが左リールの滑りコマ数データとして選択されるようになっている。
また、通常遊技状態において1枚(1)のみが当選している場合に、チャンス目を構成する表示結果のうち、1枚(1)を入賞させることのできないタイミングで停止操作が行われたときに、2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」、8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」を表示結果として特定可能であり、1枚(1)の組み合わせを構成する「青7」図柄を入賞ライン上に停止させることが可能なタイミングで停止操作が行われたときに、15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」を表示結果として特定可能な滑りコマ数データが左リールの滑りコマ数データとして選択されるようになっている。
また、通常遊技状態において1枚(2)のみが当選している場合に、チャンス目を構成する表示結果のうち、1枚(2)を入賞させることのできないタイミングで停止操作が行われたときに、2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」、15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」を表示結果として特定可能であり、1枚(2)の組み合わせを構成する「赤7」図柄を入賞ライン上に停止させることが可能なタイミングで停止操作が行われたときに、8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」を表示結果として特定可能な滑りコマ数データが左リールの滑りコマ数データとして選択されるようになっている。
これにより、通常遊技状態においていずれかのボーナスが当選し、かつ他のいずれの役も当選していないとき、または通常遊技状態において1枚(1)のみが当選しているとき、または通常遊技状態において1枚役(2)のみが当選しているときに、チャンス目を導出可能な滑りコマ数データに基づいてリールの停止制御が行われることとなる。特に、通常遊技状態において1枚(1)のみが当選しているときには、1枚(1)の組み合わせを構成する「青7」図柄を入賞ライン上に停止させることができない場合に、2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」、8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」を表示結果として導出させることが可能となり、1枚(1)の組み合わせを構成する「青7」図柄を入賞ライン上に停止させることができる場合に、15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」を表示結果として導出させることが可能となり、通常遊技状態において1枚(2)のみが当選しているときには、1枚(2)の組み合わせを構成する「赤7」図柄を入賞ライン上に停止させることができない場合に、2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」、15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」を表示結果として導出させることが可能となり、1枚(2)の組み合わせを構成する「赤7」図柄を入賞ライン上に停止させることができる場合に、8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」を表示結果として導出させることが可能となる。
また、通常遊技状態においていずれかの役も当選していない場合に、チャンス目を構成する2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」、8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」、15〜17番図柄の「リプレイ・青7・スイカ」以外の表示結果を特定可能な滑りコマ数データが左リールの滑りコマ数データとして選択されるようになっている。これにより、通常遊技状態においていずれかの役も当選していないときに、チャンス目を導出しない滑りコマ数データに基づいてリールの停止制御が行われることとなる。
また、通常遊技状態においていずれかのボーナスが当選し、かつ他のいずれの役も当選していない場合、及び通常遊技状態において1枚(1)のみが当選している場合、及び通常遊技状態において1枚(2)のみが当選している場合においては、領域番号6、7、12、13のタイミングで停止操作が検出された場合にチャンス目を構成する2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」または8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」が表示結果として導出されるが、通常遊技状態においていずれの役も当選していない場合(ハズレ)においては、領域番号6、7、12、13のいずれのタイミングで停止操作が検出されても、2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」または8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」が表示結果として導出されることはない。つまり、ボーナスまたは1枚(1)、1枚(2)が当選している場合においては、上述のタイミングで左リールの停止操作が行われることで、チャンス目を構成する表示結果が導出されるのに対して、いずれの役も当選していない場合に、同じタイミングで左リールの停止操作が行われても、チャンス目を構成する表示結果が導出されることはない。
次に、左リールにおける図柄配列を図2に基づいて説明すると、ビッグボーナス(1)及びレギュラーボーナス、1枚(2)の組み合わせを構成する9番の「赤7」図柄が左リールの上段、中段、下段のいずれかに停止する表示態様(領域番号7〜9、8〜10、9〜11)と、ビッグボーナス(2)の組み合わせ及び1枚(1)の組み合わせを構成する16番及び18番の「青7」図柄が左リールの上段、中段、下段のいずれかに停止する表示態様(領域番号14〜16、15〜17、16〜18、17〜19、18〜20)と、がそれぞれ最大引込範囲である4コマを超えて配置されている。
このため、9番の「赤7」図柄を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることが可能な停止操作位置(領域番号9〜13)で停止操作が行われた場合に、16番の「青7」図柄を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることも、18番の「青7」図柄を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることが可能な停止操作位置(領域番号1〜3、16〜21)で停止操作が行われた場合に、9番の「赤7」図柄を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることも、できないようになっている。すなわち「赤7」図柄を入賞ライン上に引込可能な範囲のうちどのタイミングで停止操作を行っても「青7」図柄が入賞ライン上に停止することがなく、「青7」図柄を入賞ライン上に引込可能な範囲のうちどのタイミングで停止操作を行っても「赤7」図柄が入賞ライン上に停止することのない位置に、ビッグボーナス(1)及びレギュラーボーナス(1)、1枚(2)の組み合わせを構成する「赤7」図柄と、ビッグボーナス(2)の組み合わせ及び1枚(1)の組み合わせを構成する「青7」図柄と、がそれぞれ配列されているので、「赤7」図柄と「青7」図柄を同時に狙える停止操作位置が存在しないこととなる。
言い換えると、通常遊技状態においてビッグボーナス(2)または1枚(1)が当選している場合に選択される左リールの滑りコマ数データにおいて、「青7」図柄がいずれかの入賞ライン上に停止する表示態様を引き込むコマ数が定められた領域番号1〜3、16〜21と、通常遊技状態においてビッグボーナス(1)またはレギュラーボーナス、1枚(2)が当選している場合に選択される左リールの滑りコマ数データにおいて、「赤7」図柄がいずれかの入賞ライン上に停止する表示態様を引き込むコマ数が定められた領域番号9〜15と、が異なるので、「赤7」図柄と「青7」図柄を同時に狙える停止操作位置が存在しないこととなる。
また、通常遊技状態において1枚(1)よりも多くのメダルが払い出されるチェリーの組み合わせを構成する6番の「チェリー」図柄が左リールの上段、中段、下段のいずれかに停止する表示態様(領域番号4〜6、5〜7、6〜8)と、1枚(1)の組み合わせを構成する16番または18番の「青7」図柄が左リールの上段、中段、下段のいずれかに停止する表示態様(領域番号14〜16、15〜17、16〜18、17〜19、18〜20)と、がそれぞれ最大引込範囲である4コマを超えて配置されている。
このため、図14に示すように、6番の「チェリー」図柄を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることが可能な停止操作位置(領域番号6〜12)で停止操作が行われた場合に、16番または18番の「青7」図柄を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることも、16番または18番の「青7」図柄を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることが可能な停止操作位置(領域番号1〜3、16〜21)で停止操作が行われた場合に、6番の「チェリー」図柄を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることも、できないようになっている。すなわち「チェリー」図柄を入賞ライン上に引込可能な範囲のうちどのタイミングで停止操作を行っても「青7」図柄が入賞ライン上に停止することがなく、「青7」図柄を入賞ライン上に引込可能な範囲のうちどのタイミングで停止操作を行っても「チェリー」図柄が入賞ライン上に停止することのない位置に、通常遊技状態において1枚(1)よりも多くのメダルが払い出されるチェリーの組み合わせを構成する6番の「チェリー」図柄と、1枚(1)の組み合わせを構成する「青7」図柄と、がそれぞれ配列されているので、「チェリー」図柄と「青7」図柄を同時に狙える停止操作位置が存在しないこととなる。
言い換えると、通常遊技状態においてチェリーが当選している場合に選択される左リールの滑りコマ数データにおいて、「チェリー」図柄がいずれかの入賞ライン上に停止する表示態様を引き込むコマ数が定められた領域番号6〜12と、通常遊技状態において1枚(1)が当選している場合に選択される左リールの滑りコマ数データにおいて、「青7」図柄がいずれかの入賞ライン上に停止する表示態様を引き込むコマ数が定められた領域番号1〜3、16〜21と、が異なるので、「チェリー」図柄と「青7」図柄を同時に狙える停止操作位置が存在しないこととなる。
これに対して、6番の「チェリー」図柄が左リールの上段、中段、下段のいずれかに停止する表示態様(領域番号4〜6、5〜7、6〜8)と、チャンス目を構成する2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」、8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」と、がそれぞれ最大引込範囲である4コマ以内に配置されている。更に、図14に示すように、6番の「チェリー」図柄を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させる滑りコマ数が定められた停止操作位置(領域番号6〜12)、及び1枚(1)の当選時にチャンス目を構成する2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」、8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」を停止させる滑りコマ数が定められた停止操作位置(領域番号4〜8、領域番号10〜14)が、一部重複しているため、これら重複している停止操作位置(領域番号6〜8、領域番号10〜12)で停止操作がなされた場合には、チェリーに当選していれば、6番の「チェリー」図柄をいずれかの入賞ライン上に停止し、1枚(1)に当選していれば、チャンス目を構成する2〜4番図柄の「リプレイ・スイカ・ベル」、8〜10番図柄の「ベル・赤7・ベル」が停止することとなる。
次に、本実施例におけるメイン制御部41のCPU41aが実行する各種制御内容を、図15〜図27に基づいて以下に説明する。
CPU41aは、リセット回路49からリセット信号が入力されると、図15のフローチャートに示す起動処理を行う。尚、リセット信号は、電源投入時及びメイン制御部41の動作が停滞した場合に出力される信号であるので、起動処理は、電源投入に伴うCPU41aの起動時及びCPU41aの不具合に伴う再起動時に行われる処理である。
起動処理では、まず、内蔵デバイスや周辺IC、割込モード、スタックポインタ等を初期化した後(Sa1)、入力ポートから電圧低下信号の検出データを取得し、電圧低下信号が入力されているか否か、すなわち電圧が安定しているか否かを判定し(Sa2)、電圧低下信号が入力されている場合には、電圧低下信号が入力されているか否かの判定以外は、いずれの処理も行わないループ処理に移行する。
Sa2のステップにおいて電圧低下信号が入力されていないと判定した場合には、Iレジスタ及びIYレジスタの値を初期化する(Sa3)とともに、打止スイッチ36の状態を取得し、CPU41aの特定のレジスタに打止機能の有効/無効を設定する(Sa4)。Iレジスタ及びIYレジスタの初期化により、Iレジスタには、割込発生時に参照する割込テーブルのアドレスが設定され、IYレジスタには、RAM41cの格納領域を参照する際の基準アドレスが設定される。これらの値は、固定値であり、起動時には常に初期化されることとなる。
次いで、RAM41cへのアクセスを許可し(Sa5)、設定キースイッチ37がONの状態か否かを判定する(Sa6)。Sa6のステップにおいて設定キースイッチ37がONの状態でなければ、RAM41cの全ての格納領域(未使用領域及び未使用スタック領域を含む)のRAMパリティを計算し(Sa7)、RAMパリティが0か否かを判定する(Sa8)。正常に電断割込処理が行われていれば、RAMパリティが0になるはずであり、Sa8のステップにおいてRAMパリティが0でなければ、RAM41cに格納されているデータが正常ではないので、RAM異常を示すエラーコードをレジスタに設定し(Sa10)、図16に示すエラー処理に移行する。
また、Sa8のステップにおいてRAMパリティが0であれば、更に破壊診断用データが正常か否かを判定する(Sa9)。正常に電断割込処理が行われていれば、破壊診断用データが設定されているはずであり、Sa9のステップにおいて破壊診断用データが正常でない場合(破壊診断用データが電断時に格納される5A(H)以外の場合)にも、RAM41cのデータが正常ではないので、RAM異常を示すエラーコードをレジスタに設定し(Sa10)、図16に示すエラー処理に移行する。
エラー処理では、図16に示すように、現在の遊技補助表示器12の表示状態をスタックに退避し(Sb1)、レジスタに格納されているエラーコードを遊技補助表示器12に表示する(Sb2)。
次いで、レジスタに格納されているエラーコードを確認し、当該エラーコードがRAM異常エラーを示すエラーコードであるか否かを判定し(Sb3)、RAM異常エラーを示すエラーコードである場合には、RAM41cの格納領域のうち、使用中スタック領域を除く全ての格納領域を初期化する初期化1を行った後(Sb4)、いずれの処理も行わないループ処理に移行する。
また、Sb3のステップにおいて、RAM異常以外を示すエラーコードではないと判定された場合には、リセット/設定スイッチ38の操作が検出されているか否かを判定し(Sb5)、リセット/設定スイッチ38の操作が検出されていなければ、更にリセットスイッチ23の操作が検出されているか否かを判定し(Sb6)、リセットスイッチ23の操作も検出されていなければ、Sb4のステップに戻る。すなわちリセット/設定スイッチ38またはリセットスイッチ23の操作が検出されるまで、遊技の進行が不能な状態で待機する。
そして、Sb5のステップにおいてリセット/設定スイッチ38の操作が検出された場合、またはSb6のステップにおいてリセットスイッチ23の操作が検出された場合には、レジスタに格納されているエラーコードをクリアし(Sb7)、遊技補助表示器12の表示状態をSb1のステップにおいてスタックに退避した表示状態に復帰させて(Sb8)、もとの処理に戻る。
このようにエラー処理においては、RAM異常エラー以外によるエラー処理であれば、リセット/設定スイッチ38またはリセットスイッチ23が操作されることで、エラー状態を解除してもとの処理に復帰するが、RAM異常エラーによるエラー処理であれば、リセット/設定スイッチ38またはリセットスイッチ23が操作されてもエラー状態が解除されることはない。
図15に戻り、Sa9のステップにおいて破壊診断用データが正常であると判定した場合には、RAM41cのデータは正常であるので、RAM41cの非保存ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域を初期化する初期化3を行った後(Sa11)、破壊診断用データをクリアする(Sa12)。次いで、各レジスタを電断前の状態、すなわちスタックに保存されている状態に復帰し(Sa13)、割込を許可して(Sa14)、電断前の最後に実行していた処理に戻る。
また、Sa6のステップにおいて設定キースイッチ37がONの状態であれば、RAM41cの格納領域のうち、使用中スタック領域を除く全ての格納領域を初期化する初期化1を実行した後(Sa15)、設定値ワークに格納されている値(この時点では0)を1に補正する(Sa16)。次いで、割込を許可して(Sa17)、図17に示す設定変更処理、すなわち設定変更モードに移行し(Sa18)、設定変更処理の終了後、ゲーム処理に移行する。
設定変更処理では、図17に示すように、RAM41cの設定値ワークに格納されている設定値(設定変更処理に移行する前に設定値ワークの値は1に補正されているので、ここでは1である)を読み出す(Sc1)。
その後、リセット/設定スイッチ38とスタートスイッチ7の操作の検出待ちの状態となり(Sc2、Sc3)、Sc2のステップにおいてリセット/設定スイッチ38の操作が検出されると、Sc1のステップにおいて読み出した設定値に1を加算し(Sc4)、加算後の設定値が7であるか否か、すなわち設定可能な範囲を超えたか否かを判定し(Sc5)、加算後の設定値が7でなければ、再びSc2、Sc3のステップにおけるリセット/設定スイッチ38とスタートスイッチ7の操作の検出待ちの状態に戻り、Sc5のステップにおいて加算後の設定値が7であれば設定値を1に補正した後(Sc6)、再びSc2、Sc3のステップにおけるリセット/設定スイッチ38とスタートスイッチ7の操作の検出待ちの状態に戻る。
また、Sc3のステップにおいてスタートスイッチ7の操作が検出されると、その時点で選択されている変更後の設定値をRAM41cの設定値ワークに格納して、設定値を確定した後(Sc7)、設定キースイッチ37がOFFの状態となるまで待機する(Sc8)。そして、Sc8のステップにおいて設定キースイッチ37のOFFが判定されると、図15のフローチャートに復帰し、ゲーム処理に移行することとなる。
このように起動処理においては、設定キースイッチ37がONの状態ではない場合に、RAMパリティが0であるか否か、破壊診断用データが正常であるか否かを判定することでRAM41cに記憶されているデータが正常か否かを判定し、RAM41cのデータが正常でなければ、エラー処理に移行する。RAM異常エラーによるエラー処理では、RAM異常エラーを示すエラーコードを遊技補助表示器12に表示させた後、いずれの処理も行わないループ処理に移行するので、ゲームの進行が不能化される。そして、RAM41cのデータが正常でなければ、割込が許可されることがないので、一度RAM異常エラーによるエラー処理に移行すると、設定キースイッチ37がONの状態で起動し、割込が許可されるまでは、電断しても電断割込処理は行われない。すなわち電断割込処理において新たにRAMパリティが0となるようにRAM調整用データが計算されて格納されることはなく、破壊診断用データが新たに設定されることもないので、CPU41aが再起動しても設定キースイッチ37がONの状態で起動した場合を除き、CPU41aを再起動させてもゲームを再開させることができないようになっている。
そして、RAM異常エラーによるエラー処理に一度移行すると、設定キースイッチ37がONの状態で起動し、RAM41cの使用中スタック領域を除く全ての領域が初期化された後、設定変更処理が行われ、リセット/設定スイッチ38の操作により新たに設定値が選択・設定されるまで、ゲームの進行が不能な状態となる。すなわちRAM異常エラーによるエラー処理に移行した状態では、リセット/設定スイッチ38の操作により新たに設定値が選択・設定されたことを条件に、ゲームの進行が不能な状態が解除され、ゲームを再開させることが可能となる。
図18は、CPU41aが実行するゲーム処理の制御内容を示すフローチャートである。
ゲーム処理では、BET処理(Sd1)、内部抽選処理(Sd2)、リール回転処理(Sd3)、入賞判定処理(Sd4)、払出処理(Sd5)、ゲーム終了時処理(Sd6)を順に実行し、ゲーム終了時処理が終了すると、再びBET処理に戻る。
Sd1のステップにおけるBET処理では、賭数を設定可能な状態で待機し、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定され、スタートスイッチ7が操作された時点で賭数を確定する処理を実行する。
Sd2のステップにおける内部抽選処理では、Sd1のステップにおけるスタートスイッチ7の検出によるゲームスタートと同時に内部抽選用の乱数を抽出し、抽出した乱数の値に基づいて上記した各役への入賞を許容するかどうかを決定する処理を行う。この内部抽選処理では、それぞれの抽選結果に基づいて、RAM41cに当選フラグが設定される。
Sd3のステップにおけるリール回転処理では、各リール2L、2C、2Rを回転させる処理、遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことに応じて対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる処理を実行する。また、リールの回転開始から予め定められた自動停止時間が経過した場合には、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作の検出を待つことなく自動的にリール2L、2C、2Rの回転を停止させる処理を実行する。
Sd4のステップにおける入賞判定処理では、Sd3のステップにおいて全てのリール2L、2C、2Rの回転が停止したと判定した時点で、各リール2L、2C、2Rに導出された表示結果に応じて入賞が発生したか否かを判定する処理を実行する。
Sd5のステップにおける払出処理では、Sd4のステップにおいて入賞の発生が判定された場合に、その入賞に応じた払出枚数に基づきクレジットの加算並びにメダルの払出等の処理を行う。
Sd6のステップにおけるゲーム終了時処理では、次のゲームに備えて遊技状態を設定する処理を実行する。
図19は、CPU41aがSd2のステップにおいて実行する内部抽選処理の制御内容を示すフローチャートである。
本実施例の内部抽選処理では、まず、当該ゲームの遊技状態に応じて予め定められたメダルの投入枚数である規定枚数を読み出し(Sg1)、Sg2のステップに進む。規定枚数は、通常遊技状態においては3枚、レギュラーボーナスの遊技状態においては1枚とされている。
Sg2のステップでは、メダルの投入枚数、すなわちBETカウンタの値が、Sg1のステップにて読み出した規定枚数か否かを判定し、メダルの投入枚数が規定枚数であればSg3のステップに進み、メダルの投入枚数が規定枚数でなければSg4のステップに進む。
Sg3のステップでは、RAM41cの設定値ワークに格納されている設定値が1〜6の範囲であるか否か、すなわち設定値ワークに格納されている設定値が適正な値か否かを判定し、設定値が1〜6の範囲であればSg5のステップに進み、1〜6の範囲でなければSg4のステップに進む。
Sg4のステップでは、RAM41cに格納されているデータが正常ではないと判定されたため、RAM異常を示すエラーコードをレジスタに格納し、図16に示すエラー処理に移行する。
Sg5のステップでは、乱数発生回路42から乱数を取得する乱数取得処理を行い、当該ゲームの遊技状態に応じて状態番号(0〜2のいずれか)をRAM41cに格納し、Sg7のステップに進む。Sg7のステップでは、状態番号が示す遊技状態において最初に抽選対象とする役番号をRAM41cに格納し、Sg8のステップに進む。Sg7のステップでは、状態番号が0の場合、すなわち通常遊技状態においていずれの特別役も持ち越されていない場合には、最初に抽選対象とする役番号として1(ビッグボーナス(1))を設定し、状態番号が1の場合、すなわち通常遊技状態においていずれかの特別役が持ち越されている場合には、最初に抽選対象とする役番号として10(リプレイ)を設定し、状態番号が2の場合、すなわちレギュラーボーナスの場合には、最初に抽選対象とする役番号として11(チェリー)を設定する。
Sg8のステップでは、抽選対象とする役番号が15であるか否か、すなわち抽選対象となる全ての役の抽選が終了したか否かを確認し、15である場合、すなわち抽選対象となる全ての役の抽選が終了している場合にはSg9のステップに進む。15でない場合にはSg10のステップに進む。
Sg9のステップでは、RAM41cにおいて一般役の当選フラグが格納される一般役格納ワークをクリアして、内部抽選処理を終了し、図18に示すフローチャートに復帰する。
Sg10のステップでは、処理対象の役番号に対応付けて、図4(b)の役別テーブルに登録されている共通フラグが1か否かを確認し、1である場合にはSg11のステップに進み、1でない場合にはSg12のステップに進む。
Sg11のステップでは、処理対象の役番号に対応付けて図4(b)の役別テーブルに登録されているROM41bの判定値数の格納領域のアドレス(図5参照)を読み出す。そして、このアドレスに格納されている判定値数を取得して、Sg13のステップに進む。
Sg12のステップでは、まず、RAM41cに格納されている設定値を読み出し、更に、処理対象の役番号と読み出した設定値に対応付けて、図4(b)の役別テーブルに登録されているROM41bの判定値数の格納領域のアドレスを読み出す。そして、このアドレスに格納されている判定値数を取得して、Sg13のステップに進む。
Sg13のステップでは、内部抽選用の乱数値に、Sg11またはSg12のステップにおいて取得した判定値数を加算し、加算の結果を新たな乱数値とし、Sg14のステップに進み、判定値数を内部抽選用の乱数値に加算したときにオーバーフローが生じたかを判定する。尚、オーバーフローの発生は、処理対象の役番号に該当する役が当選した旨を示している。そしてオーバーフローが生じた場合にはSg16のステップに進み。オーバーフローが生じなかった場合にはSg15のステップに進む。
Sg15のステップでは、処理対象の役番号に1を加算し、Sg8のステップに戻る。
Sg16のステップでは、役番号が1〜9であるか、すなわち特別役または特別役を含む役の組み合わせを示す役番号か否かを確認し、役番号が1〜9の場合にはSg17のステップに進み、役番号が1〜9でない場合にはSg18のステップに進む。
Sg17のステップでは、RAM41cにおいて特別役の当選フラグが格納される特別役格納ワークに、処理対象の役番号に対応する特別役の当選フラグを設定し、Sg18のステップでは、RAM41cの一般役格納ワークに、処理対象の役番号に対応する一般役の当選フラグを設定して、内部抽選処理を終了し、図18に示すフローチャートに復帰する。尚、Sg18のステップでは、役番号が1〜3の場合、一般役は当選していないため、この場合には、RAM41cの一般役格納ワークをクリアする。
図20は、CPU41aがSd5のステップにおいて実行するリール回転処理の制御内容を示すフローチャートである。
リール回転処理では、まず、前のゲームのリール回転開始時点からウェイトタイム(本実施例では、約4.1秒)が経過したか否かを判定し(Si1)、ウェイトタイムが経過していなければ、ウェイトタイムが経過するまで待機する。
そして、Si1のステップにおいてウェイトタイムが経過していれば、ウェイトタイムを新たに設定する(Si2)。
次いで、リールモータの回転開始時の設定を行い、リールの回転を開始させる(Si3)。そして、回転中のリール別に仮想滑りコマテーブルの滑りコマ数を設定する滑りコマ数設定処理を行い(Si4)、停止準備完了時の設定を行う(Si5)。これにより、停止操作を有効化させることが可能な状態となり、その後、後述するタイマ割込処理の原点通過時処理において、リールの定速回転が検出された時点で、停止操作が有効となる。
次いで、ストップスイッチ8L、8C、8Rのいずれかのストップスイッチの操作が検出されたか否かを判定し(Si6)、いずれのストップスイッチの操作も検出されていなければ、リール回転エラー(一定期間以上、リールセンサ33によりリール基準位置が検出されない場合に判定されるエラー)が発生したか否かを判定し(Si7)、リール回転エラーが発生していなければ、更に、投入エラー(メダルの投入が許可されている期間以外で、メダルの投入を検出した場合に判定されるエラー)が発生したか否か、及び払出エラー(メダルの払出が許可されている期間以外で、メダルの払出を検出した場合に判定されるエラー)が発生したか否かを判定し(Si8、Si9)、Si7〜Si9のステップにおいていずれのエラーの発生も判定されなければ、Si6のステップに戻る。
また、Si8のステップにおいて投入エラーの発生が判定された場合、またはSi9のステップにおいて払出エラーが判定された場合には、リール回転中の投入・払出エラーを示すエラーコードをレジスタに設定し(Si10)、図16に示すエラー処理に移行する(Si11)。そして、エラーが解除された場合には、再びSi6のステップに戻る。
また、Si7のステップにおいてリール回転エラーの発生が判定された場合には、リール回転エラーを示すエラーコードをレジスタに設定し(Si12)、図16に示すエラー処理に移行する(Si13)。これに伴い、リールの回転も一時的に停止する。そして、エラーが解除された場合には、再びSi3のステップに戻り、リールの回転が再開する。
また、Si6のステップにおいていずれかのストップスイッチの操作が検出された場合には、ストップスイッチに対応するリールモータにおける、その時点のリール基準位置からのステップ数(停止操作位置となるステップ数)を取得し、停止リールに対応するワークに設定した後(Si14)、停止操作に対応するリールの回転が停止するまで待機する(Si15)。
そして、停止操作に対応するリールの回転が停止すると、全てのリールが停止したか否かを判定し(Si16)、全てのリールが停止していなければ、Si4のステップに戻り、全てのリールが停止していれば、リール回転処理を終了して、図18のフローチャートに復帰する。
以上のようにリール回転処理では、リール2L、2C、2Rの回転が開始した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっている。尚、リール回転エラーの発生により、一時的にリールの回転が停止した場合でも、その後リール回転が再開した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっている。
図21は、CPU41aがSi4のステップにおいて実行する滑りコマ数設定処理の制御内容を示すフローチャートである。
まず、滑りコマ数設定処理では、Si101のステップにおいて第1停止か否か、すなわち全てのリールが回転中か否かを判定し、第1停止であればSi102のステップに進む。
Si102のステップでは、テーブルインデックスを参照し、内部抽選の結果(停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルの滑りコマ数データを選択し、選択した滑りコマ数データを展開して仮想滑りコマテーブルに滑りコマ数を格納する滑りコマ数データ展開処理を行った後、Si103のステップに進む。
Si103のステップでは、内部抽選の結果がボーナス+一般役か否かを判定し、ボーナス+一般役以外の結果であれば、そのまま滑りコマ数設定処理を終了し、図20のフローチャートに復帰し、ボーナス+一般役であれば、Si104のステップに進む。
Si104のステップでは、停止操作位置毎に、滑りコマ数別の停止位置を検索するとともに、検索した停止位置の優先度と仮想滑りコマテーブルに格納されている滑りコマ数による停止位置の優先度とを比較し、検索した停止位置の優先度の方が高い場合には、仮想滑りコマテーブルの滑りコマ数を更新する滑りコマ数更新処理を行った後、滑りコマ数設定処理を終了し、図20のフローチャートに復帰する。
また、Si101のステップにおいて第1停止ではない場合には、Si105のステップに進み、第2停止か否か、すなわち2つのリールが回転中か否かを判定し、第2停止であればSi106のステップに進む。
Si106のステップでは、内部抽選の結果がベル、リプレイ、ボーナス+リプレイのいずれかであるかを判定し、ベル、リプレイ、ボーナス+リプレイ以外の結果であれば、Si108のステップに進み、ベル、リプレイ、ボーナス+リプレイのいずれかであれば、Si107のステップに進む。
Si107のステップでは、停止操作位置毎に、0〜4の滑りコマ数による停止位置から当選役が入賞ライン上に揃う停止位置を検索し、検索によって取得した停止位置となる滑りコマ数を仮想滑りコマテーブルに格納する停止位置検索処理を行った後、滑りコマ数設定処理を終了し、図20のフローチャートに復帰する。
Si108のステップでは、Si102のステップと同じ滑りコマ数データ展開処理を行った後、Si109のステップに進み、内部抽選の結果がボーナス+小役か否かを判定し、ボーナス+小役でなければ、そのまま滑りコマ数設定処理を終了し、図20のフローチャートに復帰し、ボーナス+小役であれば、Si110のステップに進み、Si104のステップと同じ滑りコマ数更新処理を行った後、滑りコマ数設定処理を終了し、図20のフローチャートに復帰する。
また、Si105のステップにおいて第2停止ではない場合、すなわち1つのリールが回転中であればSi111のステップに進み、内部抽選の結果がチェリー以外の一般役、ボーナス+リプレイのいずれかであるか判定し、チェリー以外の一般役、ボーナス+リプレイ以外の結果であれば、Si113のステップに進み、チェリー以外の一般役、ボーナス+リプレイのいずれかであれば、Si112のステップに進む。
Si112のステップでは、Si107のステップと同じ停止位置検索処理を行った後、滑りコマ数設定処理を終了し、図20のフローチャートに復帰する。
Si113のステップでは、Si102のステップと同じ滑りコマ数データ展開処理を行った後、Si114のステップに進み、内部抽選の結果がハズレ、チェリーのいずれかであるかを判定し、ハズレ、チェリーのいずれかであれば、そのまま滑りコマ数設定処理を終了し、図20のフローチャートに復帰し、ハズレ、チェリーのいずれでもなければ、Si115のステップに進み、Si104のステップと同じ滑りコマ数更新処理を行った後、滑りコマ数設定処理を終了し、図20のフローチャートに復帰する。
図22は、CPU41aがSi104、Si110、Si115のステップにおいて実行する滑りコマ数更新処理の制御内容を示すフローチャートである。
まず、滑りコマ数更新処理では、Si201のステップにおいて処理の対象とするリールを設定する。すなわち回転中のリールのうち未だ処理が済んでいないリールを対象リールとして設定し、Si202のステップに進む。
Si202のステップでは、処理の対象とする停止操作位置を示す停止操作位置ポインタを1に設定し、Si203のステップに進んで処理の対象とする滑りコマ数を示す滑りコマ数ポインタを0に設定し、Si204のステップに進む。
Si204のステップでは、停止操作位置ポインタが示す領域番号を停止操作位置として、滑りコマ数ポインタが示す滑りコマ数で停止する停止位置を取得し、Si205のステップに進み、取得した停止位置となった場合に、不正入賞が発生するか否かを判定する仮想入賞判定を行って、Si206のステップに進み、仮想入賞判定の結果、不正入賞となるか否かを判定する。
Si206のステップにおいて不正入賞でなければ、Si207のステップに進み、更に停止禁止位置となるか否かを判定する禁止位置判定を行って、Si208のステップに進み、禁止位置判定の結果、停止禁止位置となるか否かを判定する。
Si208のステップにおいて停止禁止位置ではなければ、Si210のステップに進み、Si206のステップにおいて不正入賞となると判定された場合、またはSi208のステップにおいて停止禁止位置となると判定された場合には、Si209のステップに進み、該当する停止操作位置の領域番号(停止操作位置ポインタが示す領域番号)及び滑りコマ数(滑りコマ数ポインタが示す滑りコマ数)に対応して停止禁止位置を示す停止禁止位置フラグを設定した後、Si210のステップに進む。
Si210のステップでは、滑りコマ数ポインタを1進めて、Si211のステップに進み、滑りコマ数ポインタが5であるか否かを判定し、滑りコマ数ポインタが5でなければ、Si204のステップに戻り、滑りコマ数ポインタが5であれば、すなわち0〜4の滑りコマ数全てについての判定が終了したと判定された場合には、Si212のステップに進む。
Si212のステップでは、仮想滑りコマ数テーブルにおいて該当するリール(対象リールとして設定されているリール)の該当する停止操作位置(停止操作位置ポインタが示す領域番号)に対応して格納されている滑りコマ数による停止位置の優先度と、0〜4の滑りコマ数別に取得した停止位置の優先度と、を仮想滑りコマ数テーブルに格納されている滑りコマ数に応じた順番(図12(a)に示す順番)で比較し、Si213のステップに進む。
Si213のステップでは、Si212の比較結果として滑りコマ数別に取得した停止位置の優先度の方が、仮想滑りコマ数テーブルに格納されている滑りコマ数による停止位置の優先度よりも高いか否かを判定し、仮想滑りコマ数テーブルに格納されている滑りコマ数による停止位置の優先度よりも高くなければ(優先度が同じ場合も含む)Si216のステップに進み、仮想滑りコマ数テーブルに格納されている滑りコマ数による停止位置の優先度よりも高ければ、Si214のステップに進む。
Si214のステップでは、更にSi213のステップにおいて優先度が高いと判定された停止位置が停止禁止位置か否か、すなわちこの停止位置となる滑りコマ数に対して停止禁止位置フラグが設定されているか否かを判定し、停止禁止位置であれば、Si216のステップに進み、停止禁止位置でなければ、Si215のステップに進む。
Si215のステップでは、仮想滑りコマ数テーブルにおいて該当するリール(対象リールとして設定されているリール)の該当する停止操作位置(停止操作位置ポインタが示す領域番号)に対応して格納されている滑りコマ数を、それよりも優先度の高いと判定された停止位置となる滑りコマ数に更新し、Si217のステップに進む。
Si216のステップでは、0〜4の全ての滑りコマ数別に取得した停止位置について比較したか否かを判定し、0〜4の全ての滑りコマ数別に取得した停止位置について比較が終了していればSi217のステップに進み、0〜4の全ての滑りコマ数別に取得した停止位置について比較が終了していなければSi212のステップに戻る。
Si217のステップでは、停止操作位置ポインタを1進めて、Si218のステップに進み、停止操作位置ポインタが22であるか否かを判定し、停止操作位置ポインタが22でなければ、Si203のステップに戻り、停止操作位置ポインタが22であれば、すなわち1〜21の領域番号全てについての判定が終了したと判定された場合には、Si219のステップに進む。
Si219のステップでは、未処理の回転中リールがあるか否かを判定し、未処理の回転中リールがあればSi201のステップに戻り、未処理の回転中リールがなければ、滑りコマ数更新処理を終了して、図21に示すフローチャートに復帰する。
図23は、CPU41aがSi107、Si112のステップにおいて実行する停止位置検索処理の制御内容を示すフローチャートである。
まず、停止位置検索処理では、Si301のステップにおいて処理の対象とするリールを設定する。すなわち回転中のリールのうち未だ処理が済んでいないリールを対象リールとして設定し、Si302のステップに進む。
Si302のステップでは、処理の対象とする停止操作位置を示す停止操作位置ポインタを1に設定し、Si303のステップに進んで処理の対象とする滑りコマ数を示す滑りコマ数ポインタを0に設定し、Si304のステップに進む。
Si304のステップでは、停止操作位置ポインタが示す領域番号を停止操作位置として、滑りコマ数ポインタが示す滑りコマ数で停止する停止位置を取得し、Si305のステップに進み、取得した停止位置となった場合に、不正入賞が発生するか否かを判定する仮想入賞判定を行って、Si306のステップに進み、仮想入賞判定の結果、不正入賞となるか否かを判定する。
Si306のステップにおいて不正入賞でなければ、Si307のステップに進み、更に停止禁止位置となるか否かを判定する禁止位置判定を行って、Si308のステップに進み、禁止位置判定の結果、停止禁止位置となるか否かを判定する。
Si308のステップにおいて停止禁止位置ではなければ、Si310のステップに進み、Si306のステップにおいて不正入賞となると判定された場合、またはSi308のステップにおいて停止禁止位置となると判定された場合には、Si309のステップに進み、該当する停止操作位置の領域番号(停止操作位置ポインタが示す領域番号)及び滑りコマ数(滑りコマ数ポインタが示す滑りコマ数)に対応して停止禁止位置を示す停止禁止位置フラグを設定した後、Si310のステップに進む。
Si310のステップでは、滑りコマ数ポインタを1進めて、Si311のステップに進み、滑りコマ数ポインタが5であるか否かを判定し、滑りコマ数ポインタが5でなければ、Si304のステップに戻り、滑りコマ数ポインタが5であれば、すなわち0〜4の滑りコマ数全てについての判定が終了したと判定された場合には、Si312のステップに進む。
Si312のステップでは、当選役に応じた順番(ベルであれば、4、3、2、1、0の順番、リプレイであれば、0、1、2、3、4の順番)で滑りコマ数別の停止位置を取得し、Si313のステップに進み、取得した停止位置となった場合に入賞ライン上に当選役が揃うか否かを判定する。
Si313のステップにおいて入賞ライン上に当選役が揃わなければSi315のステップに進み、入賞ライン上に当選役が揃うと判定された場合には、Si314のステップに進む。
Si314のステップでは、更にSi312で取得した停止位置が停止禁止位置か否か、すなわちこの停止位置となる滑りコマ数に対して停止禁止位置フラグが設定されているか否かを判定し、停止禁止位置であれば、Si315のステップに進み、停止禁止位置でなければ、Si316のステップに進む。
Si315のステップでは、0〜4の全ての滑りコマ数別に取得した停止位置について判定したか否かを判定し、0〜4の全ての滑りコマ数別に取得した停止位置について判定が終了していればSi316のステップに進み、0〜4の全ての滑りコマ数別に取得した停止位置について判定が終了していなければSi312のステップに戻る。
Si316のステップでは、仮想滑りコマ数テーブルにおいて該当するリール(対象リールとして設定されているリール)の該当する停止操作位置(停止操作位置ポインタが示す領域番号)に対応してSi312のステップにおいて最後に取得した停止位置となる滑りコマ数を格納し、Si317のステップに進む。尚、最後に取得した停止位置となる滑りコマ数が停止禁止位置である場合には、それよりも前に取得した停止位置となる滑りコマ数のうち停止禁止位置ではない滑りコマ数を格納する。
Si317のステップでは、停止操作位置ポインタを1進めて、Si318のステップに進み、停止操作位置ポインタが22であるか否かを判定し、停止操作位置ポインタが22でなければ、Si303のステップに戻り、停止操作位置ポインタが22であれば、すなわち1〜21の領域番号全てについての判定が終了したと判定された場合には、Si319のステップに進む。
Si319のステップでは、未処理の回転中リールがあるか否かを判定し、未処理の回転中リールがあればSi301のステップに戻り、未処理の回転中リールがなければ、停止位置検索処理を終了して、図21に示すフローチャートに復帰する。
図24及び図25は、CPU41aが割込3の発生に応じて、すなわち0.56msの間隔で起動処理やゲーム処理に割り込んで実行するタイマ割込処理の制御内容を示すフローチャートである。
タイマ割込処理においては、まず、割込を禁止する(Sn1)。すなわち、タイマ割込処理の実行中に他の割込処理が実行されることを禁止する。そして、使用中のレジスタをスタック領域に退避する(Sn2)。
次いで、4種類のタイマ割込1〜4から当該タイマ割込処理において実行すべきタイマ割込を識別するための分岐用カウンタを1進める(Sn3)。Sn3のステップでは、分岐用カウンタ値が0〜2の場合に1が加算され、カウンタ値が3の場合に0に更新される。すなわち分岐用カウンタ値は、タイマ割込処理が実行される毎に、0→1→2→3→0・・・の順番でループする。
次いで、分岐用カウンタ値を参照して2または3か、すなわちタイマ割込3またはタイマ割込4かを判定し(Sn4)、タイマ割込3またはタイマ割込4ではない場合、すなわちタイマ割込1またはタイマ割込2の場合には、リールモータ32L、32C、32Rの始動時または定速回転中か否かを確認し、リールモータ32L、32C、32Rの始動時または定速回転中であれば、後述するSn8のモータステップ処理において変更した位相信号データや後述するSn23の最終停止処理において変更した位相信号データを出力するモータ位相信号出力処理を実行する(Sn5)。
次いで、分起用カウンタ値を参照して1か否か、すなわちタイマ割込2か否かを判定し(Sn6)、タイマ割込2ではない場合、すなわちタイマ割込1の場合には、リールモータ32L、32C、32Rの始動時のステップ時間間隔の制御を行うリール始動処理(Sn7)、リールモータ32L、32C、32Rの位相信号データの変更を行うモータステップ処理(Sn8)、リールモータ32L、32C、32Rの停止後、一定時間経過後に位相信号を1相励磁に変更するモータ位相信号スタンバイ処理(Sn9)を順次実行した後、Sn2においてスタック領域に退避したレジスタを復帰し(Sn20)、Sn1のステップにおいて禁止した割込を許可して(Sn21)、割込前の処理に戻る。
また、Sn6のステップにおいてタイマ割込2の場合には、各種表示器をダイナミック点灯させるLEDダイナミック表示処理(Sn10)、各種LED等の点灯信号等のデータを出力ポートへ出力する制御信号等出力処理(Sn11)、各種ソフトウェア乱数を更新する乱数更新処理(Sn12)、各種時間カウンタを更新する時間カウンタ更新処理(Sn13)、コマンドキューに格納されたコマンドを演出制御基板90に対して送信するコマンド送信処理(Sn14)、外部出力信号を更新する外部出力信号更新処理(Sn15)を順次実行した後、Sn2においてスタック領域に退避したレジスタを復帰し(Sn20)、Sn1のステップにおいて禁止した割込を許可して(Sn21)、割込前の処理に戻る。
また、Sn4のステップにおいてタイマ割込3またはタイマ割込4であれば、更に、分起用カウンタ値を参照して3か否か、すなわちタイマ割込4か否かを判定し(Sn16)、タイマ割込4でなければ、すなわちタイマ割込3であれば、入力ポートから各種スイッチ類の検出データを入力するポート入力処理(Sn17)、回転中のリール2L、2C、2Rの原点通過(リール基準位置の通過)をチェックし、リール回転エラーの発生を検知するとともに、停止準備が完了しているか(停止準備完了コードが設定されているか)を確認し、停止準備が完了しており、かつ定速回転中であれば、回転中のリールに対応するストップスイッチの操作を有効化する原点通過時処理(Sn18)、各種スイッチ類の検出信号に基づいてこれら各種スイッチが検出条件を満たしているか否かを判定するスイッチ入力判定処理(Sn19)を順次実行した後、Sn2においてスタック領域に退避したレジスタを復帰し(Sn20)、Sn1のステップにおいて禁止した割込を許可して(Sn21)、割込前の処理に戻る。
また、Sn16のステップにおいてタイマ割込4であれば、ストップスイッチ8L、8C、8Rの検出、または自動停止制御に伴って停止リールのワークに停止操作位置が格納されたときに、停止リールのワークに格納された停止操作位置から停止位置を決定し、何ステップ後に停止すれば良いかを算出する停止スイッチ処理(Sn22)、停止スイッチ処理で算出された停止までのステップ数をカウントして、停止する時期になったら2相励磁によるブレーキを開始する停止処理(Sn23)、停止処理においてブレーキを開始してから一定時間後に3相励磁とする最終停止処理(Sn24)を順次実行した後、Sn2においてスタック領域に退避したレジスタを復帰し(Sn20)、Sn1のステップにおいて禁止した割込を許可して(Sn21)、割込前の処理に戻る。
図26は、CPU41aが前述したタイマ割込処理のタイマ割込4内において実行する停止スイッチ処理の制御内容を示すフローチャートである。
停止スイッチ処理では、まず、左、中、右の順番で全てのリールについて、該当するリールのワークに停止操作位置が設定されているか否か、すなわち停止操作が検出されたか、或いは自動停止により停止が指示されたかを判定し(Sp1、Sp2)、全てのリールについて停止操作が検出されていないか、停止が指示されていなければ、停止スイッチ処理を終了し、図25のフローチャートに復帰する。
また、Sp1のステップにおいて、いずれかのリールの停止操作が検出されている場合もしくはリールの停止が指示されている場合には、Sp3のステップに進む。
Sp3のステップでは、当該リールに対応する仮想滑りコマテーブルを参照し、停止リールに対応するワークに設定されている停止操作位置のステップ数を含む領域番号から、停止位置となる領域番号を特定し、Sp4のステップに進み、現在のリール基準位置からのステップ数から、Sp3のステップにおいて特定した停止位置までに要するステップ数を算出し、算出したステップ数を設定した後、停止スイッチ処理を終了し、図25のフローチャートに復帰する。
図27は、CPU41aが割込2の発生に応じて、すなわち電断検出回路48からの電圧低下信号が入力されたときに起動処理やゲーム処理に割り込んで実行する電断割込処理の制御内容を示すフローチャートである。
電断割込処理においては、まず、割込を禁止する(Sq1)。すなわち電断割込処理の開始にともなってその他の割込処理が実行されることを禁止する。次いで、使用している可能性がある全てのレジスタをスタック領域に退避する(Sq2)。尚、前述したIレジスタ及びIYレジスタの値は使用されているが、起動時の初期化に伴って常に同一の固定値が設定されるため、ここでは保存されない。
次いで、入力ポートから電圧低下信号の検出データを取得し、電圧低下信号が入力されているか否かを判定する(Sq3)。この際、電圧低下信号が入力されていなければ、Sq2においてスタック領域に退避したレジスタを復帰し(Sq4)、Sq1のステップにおいて禁止した割込を許可して(Sq5)、割込前の処理に戻る。
また、Sq3のステップにおいて電圧低下信号が入力されていれば、破壊診断用データ(本実施例では、5A(H))をセットして(Sq6)、全ての出力ポートを初期化する(Sq7)。次いでRAM41cの全ての格納領域(未使用領域及び未使用スタック領域を含む)の排他的論理和が0になるようにRAMパリティ調整用データを計算してセットし(Sq8)、RAM41cへのアクセスを禁止する(Sq9)。
そして、電圧低下信号が入力されているか否かの判定(Sq10、尚、Sq10は、Sq3と同様の処理である)を除いて、何らの処理も行わないループ処理に入る。すなわち、そのまま電圧が低下すると内部的に動作停止状態になる。よって、電断時に確実にCPU41aは動作停止する。また、このループ処理において、電圧が回復し、電圧低下信号が入力されない状態となると、前述した起動処理が実行され、RAMパリティが0となり、かつ破壊診断用データが正常であれば、元の処理に復帰することとなる。
尚、本実施例では、RAM41cへのアクセスを禁止した後、電圧低下信号の出力状況を監視して、電圧低下信号が入力されなくなった場合に電圧の回復を判定し、起動処理へ移行するようになっているが、ループ処理において何らの処理も行わず、ループ処理が行われている間に、電圧が回復し、リセット回路49からリセット信号が入力されたことに基づいて、起動処理へ移行するようにしても良い。
以上説明したように、本実施例のスロットマシン1では、内部抽選の結果、リールの停止時期(第1停止か、第2停止か、第3停止か)に応じてテーブル方式の停止制御と、コントロール方式による停止制御と、が併用されるので、内部抽選による全ての結果、リールの全ての停止時期について滑りコマ数データを予め用意する必要がないため、滑りコマ数データの格納容量が少なくて済む。
また、内部抽選の結果がハズレやチェリーである場合には、第1停止、第2停止及び第3停止の全ての停止時期についてテーブル方式による停止制御を行い、1枚(1)、1枚(2)、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスの場合には、第1停止及び第2停止についてテーブル方式による停止制御を行うのに対して、内部抽選の結果がベルやリプレイの場合には、第1停止のみテーブル方式による停止制御を行い、残りの第2停止及び第3停止についてはコントロール方式による停止制御を行っている。すなわちベルやリプレイの当選時には、ハズレやチェリー、1枚(1)、1枚(2)、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスの当選時よりも多くの停止時期についてコントロール方式による停止制御を行っており、ハズレやチェリー、1枚(1)、1枚(2)、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスの当選時には、ベルやリプレイの当選時よりも相対的に多い停止時期についてテーブル方式による停止制御が行われるため、リールに導出される表示結果を多様にできる一方、ベルやリプレイの当選時には、ハズレやチェリー、1枚(1)、1枚(2)、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスの当選時よりも相対的に多い停止時期についてコントロール方式による停止制御が行われるため、ベルやリプレイの当選時に必要となる滑りコマ数データの格納容量を大幅に削減することができる。すなわち内部抽選の結果の性質に合わせて表示結果を多様にすることも滑りコマ数データの格納容量を削減することも可能となる。
また、本実施例では、内部抽選の結果がハズレやチェリー、1枚(1)、1枚(2)、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスであっても、ベルやリプレイであっても、第1停止についてはテーブル方式による停止制御を行い、ハズレやチェリー、1枚(1)、1枚(2)、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスには、第2停止以降においてもテーブル方式による停止制御を行い、ベルやリプレイの当選時には、第2停止及び第3停止についてコントロール方式による停止制御を行うようになっているので、内部抽選の結果がハズレやチェリー、1枚(1)、1枚(2)、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスであるか、ベルやリプレイであるか、に関わらず第1停止についての停止制御の方法を共通化できるとともに、ハズレやチェリー、1枚(1)、1枚(2)、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスの当選時には、2番目以降に表示結果が停止するリールについても表示結果を多様にできるとともに、ベルやリプレイの当選時にも、表示結果が単調化することなく、かつ必要となる滑りコマ数データの格納容量を削減することができる。
また、本実施例では、停止操作のタイミングによっては取りこぼしの生じるチェリー、1枚(1)、1枚(2)、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスの当選時に、取りこぼしの生じないベルやリプレイの当選時よりも多くの停止時期についてテーブル方式による停止制御を行っているため、取りこぼしの生じる役が当選し、かつ当選した役を取りこぼした場合の表示結果を多様化できる。
特に、多くのメダルの獲得が期待できるビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスの当選時に、取りこぼしの生じないベルやリプレイの当選時よりも多くの停止時期についてテーブル方式による停止制御を行っているため、これら当選したボーナスを取りこぼした際の表示結果(いわゆるリーチ目やチャンス目)を多様化できる。また、本実施例では、ボーナスの当選時に加えていずれの役も当選していないハズレの場合にも、ベルやリプレイの当選時よりも多くの停止時期についてテーブル方式による停止制御を行っているため、ハズレの場合の表示結果も多様化することが可能となり、結果としてチャンス目(ボーナスの当選時にも、非当選時にも出現し得る表示結果)の設計の自由度が広がる。すなわちハズレの場合の停止位置を滑りコマ数データによって制限できるため、チャンス目となる停止位置やその出現割合の調整が容易となる。
尚、本実施例では、ボーナスの当選時とハズレ時とでは、異なる滑りコマ数データを適用しているが、例えば、ボーナスの当選時にもハズレ時にも第1停止をテーブル方式とし、かつ共通の滑りコマ数データを用いて停止制御を行うようにしても良く、このようにすることで、第1停止のリールに表示結果が停止した時点では、その停止位置からボーナスが当選しているか否かを判別することができないので、それ以降に遊技者の期待感を持続させることができる。
また、本実施例では、ボーナスに当選していない状態では、第1停止について必ずテーブル方式で停止制御が行われる。すなわちこの場合には、必ず予め登録された滑りコマ数データを用いて停止制御が行われるので、ボーナスの当選時に、ボーナスの非当選時に選択される滑りコマ数データからは停止することのない停止位置となる滑りコマ数が登録された滑りコマ数データを選択して第1停止の停止制御を行うことで、第1停止のリールに表示結果が導出された時点で成立するリーチ目(いわゆる1確目)を導出させることが可能となる。
また、取りこぼしの生じないベルやリプレイの当選時には、ボーナスを取りこぼした際の表示結果(チャンス目)との関連が薄い。すなわちベルやリプレイが出現した時点でボーナスの当選があまり期待できず、ベルやリプレイの当選時に、表示結果を多様化させる必要性が低い。このため、本実施例では、取りこぼしの生じる役の当選時よりも多くの停止時期についてこれらベルやリプレイといった取りこぼしの生じない役の当選時に、相対的に多くの停止時期についてコントロール方式による停止制御を行っているので、効果的に滑りコマ数データの格納容量を削減することが可能となる。
また、本実施例では、テーブル方式によって停止制御を行う場合に、停止操作が有効となる前、すなわち停止操作が検出される前に、滑りコマ数データに登録された滑りコマ数を展開し、仮想滑りコマテーブルに格納するとともに、停止操作が検出された際には、仮想滑りコマテーブルを参照し、該当する停止操作位置の滑りコマ数を取得して停止制御を行うようになっており、停止操作が検出された後に滑りコマ数データを展開して滑りコマ数を取得する必要がないので、停止操作が検出された後、リールを停止させる制御を速やかに行うことが可能となり、停止操作の検出後、リールが停止するまでのタイムラグを極力短くすることができる。
また、コントロール方式によって停止制御を行う場合にも、停止操作が有効となる前に、停止操作位置毎に、当選役に応じた停止位置を検索し、その検索結果に基づく滑りコマ数を仮想滑りコマテーブルに格納するとともに、停止操作が検出された際には、仮想滑りコマテーブルを参照し、該当する停止操作位置の滑りコマ数を取得して停止制御を行うようになっており、停止操作が検出された後に当選役に応じた停止位置を検索する必要がないので、停止操作が検出された後、リールを停止させる制御を速やかに行うことが可能となり、停止操作の検出後、リールが停止するまでのタイムラグを極力短くすることができる。
また、本実施例では、内部抽選の結果、停止済みリールの停止位置に応じて選択された滑りコマ数データから展開した滑りコマ数を仮想滑りコマテーブルに格納するとともに、更に、停止操作位置毎に、滑りコマ数別の停止位置を検索し、仮想滑りコマテーブルに格納されている滑りコマ数による停止位置の優先度と、滑りコマ数別に検索した停止位置の優先度と、を比較し、滑りコマ数別に取得した停止位置の優先度の方が高いと判定された場合には、仮想滑りコマテーブルに格納されている滑りコマ数を、滑りコマ数別に検索した停止位置となる滑りコマ数に更新するテーブル+コントロール方式にて停止制御を行うようになっており、これにより、予め定められた滑りコマ数データを用いて停止制御を行う場合でも、滑りコマ数データに登録された滑りコマ数から特定される停止位置以外の停止位置を導出させることができる。また、例えば、滑りコマ数データに誤った滑りコマ数(例えば、不正入賞が発生してしまう停止位置となる滑りコマ数や禁則目(不正入賞や重複入賞を回避できない可能性のある停止位置)となる滑りコマ数)が登録されている場合でも、停止位置を内部抽選の結果に応じて補正することが可能となる。
尚、本実施例では、テーブル+コントロール方式にて停止制御を行う場合に、滑りコマ数データから展開した滑りコマ数を仮想滑りコマテーブルに格納し、その滑りコマ数による停止位置の優先度と、停止操作位置毎に検索した滑りコマ数別の停止位置の優先度とを比較し、検索した滑りコマ数別の停止位置の優先度の方が高い場合に、仮想滑りコマテーブルの滑りコマ数を更新するようになっているが、滑りコマ数データから展開した滑りコマ数による停止位置の優先度と、停止操作位置毎に検索した滑りコマ数別の停止位置の優先度とを比較し、検索した滑りコマ数別の停止位置の優先度の方が高い場合に、その滑りコマ数を仮想滑りコマテーブルに格納し、それ以外の場合には、滑りコマ数データから展開した滑りコマ数を仮想滑りコマテーブルに格納するようにしても良く、このようにした場合にも上記と同様の効果を得られる。
また、本実施例では、停止位置の優先度を判定する際に、入賞ライン上に揃う役の種類によって優先度を判定しているが、例えば、当選した役がどの入賞ラインに揃うかに応じて停止位置の優先度を判定するようにしても良く、例えば、滑りコマ数データでは、下段の入賞ラインL3に当選役が揃うように滑りコマ数を登録しておくとともに、当選役を揃えることが可能な場合には、右上がりの入賞ラインL5に当選役が揃う停止位置の優先度を高くすることで、当選役を揃えることが可能な場合には、下段の入賞ラインL3にも右上がりの入賞ラインL5にも当選役が揃い得るが、取りこぼした場合(すなわち滑りコマ数が優先度の判定によって更新されていない停止操作位置で停止操作がなされた場合)には、当選役を構成する図柄が入賞ラインL3上にのみ停止するようになり、当選役を構成する図柄の停止位置を制限することが可能となる。このため、ボーナスの当選時にのみ制限した停止位置を出現可能な滑りコマ数データを用いることにより、当選役の取りこぼしでは出現し得ないリーチ目を停止させることが可能となる。
また、テーブル+コントロール方式によって停止制御を行う場合にも、停止操作が有効となる前に、滑りコマ数データに登録された滑りコマ数を展開し、仮想滑りコマテーブルに格納し、更に滑りコマ数別の停止位置を検索し、検索した停止位置との優先度に基づいて仮想滑りコマテーブルの滑りコマ数を更新する処理を行うとともに、停止操作が検出された際には、仮想滑りコマテーブルを参照し、該当する停止操作位置の滑りコマ数を取得して停止制御を行うようになっており、停止操作が検出された後に滑りコマ数データを展開して滑りコマ数を取得する必要や優先度の比較、滑りコマ数の更新などを行う必要がないので、停止操作が検出された後、リールを停止させる制御を速やかに行うことが可能となり、停止操作の検出後、リールが停止するまでのタイムラグを極力短くすることができる。
また、本実施例では、内部抽選の結果が1枚(1)、1枚(2)、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスである場合に、第3停止についてテーブル+コントロール方式により停止制御を行うとともに、この際、他の抽選結果では導出されることのない停止位置(いわゆるチャンス目)が登録された共通の滑りコマ数データを選択し、それぞれ当選した役が入賞ライン上に揃う停止位置となる停止操作位置については、仮想滑りコマテーブルの滑りコマ数が更新されるようになっている。すなわち内部抽選の結果が1枚(1)、1枚(2)、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスのいずれであっても、共通の滑りコマ数データを用いて、かつ内部抽選の結果に応じて異なる停止位置とすることができるので、表示結果を単調化させることなく、かつ滑りコマ数データの格納容量を削減することができる。
更に、内部抽選の結果が1枚(1)、1枚(2)、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスであり、第3停止において当選した役を取りこぼした場合には、更新されずに仮想滑りコマテーブルに格納されている滑りコマ数によって停止制御が行われるので、1枚(1)、1枚(2)、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスが当選し、かつ第3停止において当選した役を取りこぼした場合には、共通のチャンス目を停止させることが可能となる。
また、本実施例では、内部抽選の結果がボーナス+小役である場合、すなわち内部抽選によりボーナスと小役が同時に当選した場合やボーナスの持越中に小役が当選した場合に、全ての停止時期についてテーブル+コントロール方式により停止制御を行うとともに、この際、当選したボーナスに対応する滑りコマ数データを選択し、当選した小役が入賞ライン上に揃う停止位置となる停止操作位置を検索し、その停止操作位置については、仮想滑りコマテーブルの滑りコマ数が更新されるようになっている。このため、ボーナスのみが当選している場合と、ボーナスと小役の双方が当選している場合とで、個別に滑りコマ数データを用意せずに双方の抽選結果に応じて表示結果を導出させる制御を行うことが可能となるので、滑りコマ数データの格納容量を大幅に削減することができる。
尚、本実施例では、当選したボーナスに対応する滑りコマ数データを選択し、当選した小役が入賞ライン上に揃う停止位置となる停止操作位置を検索し、その停止操作位置については、仮想滑りコマテーブルの滑りコマ数が更新されるようになっているが、当選した小役に対応する滑りコマ数データを選択し、当選したボーナスが入賞ライン上に揃う停止位置となる停止操作位置を検索し、その停止操作位置について仮想滑りコマテーブルの滑りコマ数を更新するようにしても良い。すなわち前者の場合には、ボーナスと小役が同時に当選した場合に、ボーナスが単独で当選した場合の滑りコマ数データを共用しているが、後者の場合には、ボーナスと小役が同時に当選した場合に、小役が単独で当選した場合の滑りコマ数データを共用するようになっている。このようにした場合でも上記と同様の効果が得られるうえに、ボーナスと小役が同時に当選した際に、ボーナスが単独で当選した場合には導出されることのないリーチ目などを出現させることができる。
また、本実施例では、内部抽選の結果がボーナス+リプレイである場合、すなわちボーナスの持越中にリプレイが当選した場合に、第1停止についてテーブル+コントロール方式により停止制御を行うとともに、この際、当選したボーナスに対応する滑りコマ数データを選択し、当選したリプレイが入賞ライン上に揃う停止位置となる停止操作位置を検索し、その停止操作位置については、仮想滑りコマテーブルの滑りコマ数が更新されるようになっている。このため、ボーナスのみが当選している場合と、ボーナスとリプレイの双方が当選している場合とで、個別に滑りコマ数データを用意せずに双方の抽選結果に応じて表示結果を導出させる制御を行うことが可能となるので、滑りコマ数データの格納容量を大幅に削減することができる。尚、本実施例では、停止操作のタイミングに関わらずリプレイが必ず入賞ライン上に揃うように制御されるが、第1停止をテーブル+コントロール方式で停止させることにより、ボーナスとリプレイが同時に当選している場合にリプレイのみが当選している場合の入賞態様と異なる入賞態様を導出させることが可能となるため、リプレイの入賞態様によってボーナスの当選に対する遊技者の期待感を高めることが可能となり、興趣を高めることができる。
また、本実施例では、役別テーブルに、特別役のみに対応する判定値数の格納先のアドレス、特別役及び一般役の双方に対応する判定値数の格納先のアドレス、一般役のみに対応する判定値数の格納先アドレスがそれぞれ登録されており、内部抽選において、取得した内部抽選用の乱数に、役別テーブルから参照された各役または役の組み合わせの判定値数を加算していき、特別役のみに対応する判定値数との加算結果がオーバーフローした場合には、特別役のみの当選を判定し、特別役及び一般役の双方に対応する判定値数との加算結果がオーバーフローした場合には、特別役及び一般役の双方の当選を判定し、一般役のみに対応する判定値数との加算結果がオーバーフローした場合には、一般役のみの当選を判定するようになっており、特別役と一般役が同時に当選し得るようになっている。すなわち1つの役別テーブルから、一般役、特別役がそれぞれ単独で当選する判定値の範囲と、一般役及び特別役が重複して当選する判定値の範囲と、が特定できるようにすることで、特別役と一般役が同時に当選し得るようになっている。これにより、ゲームの結果として一般役が入賞した場合でも、一般役よりも有利度の高い特別役の当選が否定されないので、このような状況においても特別役の入賞に対する遊技者の期待感を持続させることができる。
また、本実施例では、ビッグボーナス(1)またはビッグボーナス(2)とチェリー、1枚(1)または1枚(2)とが同時に当選可能としており、更に、ビッグボーナス(1)またはビッグボーナス(2)と1枚(1)または1枚(2)とが同時に当選する判定値の範囲よりも、ビッグボーナス(1)またはビッグボーナス(2)とチェリーが同時に当選する判定値の範囲の方が大きくなるように設定されており、ビッグボーナス(1)またはビッグボーナス(2)と1枚(1)または1枚(2)とが同時に当選する確率よりも、ビッグボーナス(1)またはビッグボーナス(2)とチェリーが同時に当選する確率の方が高くなるようになっているので、1枚(1)または1枚(2)が入賞したときよりもチェリーが入賞したときの方が、ビッグボーナス(1)またはビッグボーナス(2)と同時に当選している可能性が高くなるので、一般役が入賞したときに、その一般役の種類によって特別役の当選に対する期待感に変化を持たせることができるため、興趣を高めることができる。
尚、本実施例では、役別テーブルに、特別役のみに対応する判定値数の格納先のアドレス、特別役及び一般役の双方に対応する判定値数の格納先のアドレス、一般役のみに対応する判定値数の格納先アドレスをそれぞれ登録しておき、内部抽選において、取得した内部抽選用の乱数に、役別テーブルから参照された各役または役の組み合わせの判定値数を加算していき、特別役のみに対応する判定値数との加算結果がオーバーフローした場合には、特別役のみの当選を判定し、特別役及び一般役の双方に対応する判定値数との加算結果がオーバーフローした場合には、特別役及び一般役の双方の当選を判定し、一般役のみに対応する判定値数との加算結果がオーバーフローした場合には、一般役のみの当選を判定するようにすることで、特別役と一般役が同時に当選し得る構成としていたが、一般役の格納先アドレスが登録された一般役用の役別テーブルと、特別役の判定値数の格納先アドレスが登録された特別役用の役別テーブルと、を設け、内部抽選において、同一の内部抽選用の乱数について、一般役用の役別テーブルを参照する一般役の抽選と、特別役用の役別テーブルを参照する特別役の抽選と、を別個に行うとともに、一般役用の役別テーブルに登録されているアドレス領域に格納された判定値数及び特別役用の役別テーブルに登録されているアドレス領域に格納された判定値数から、一般役、特別役がそれぞれ単独で当選する判定値の範囲と、一般役、特別役が重複して当選する判定値の範囲と、が特定できるようにすることにより、特別役と一般役が同時に当選し得る構成としても良く、このような構成とした場合でも、ゲームの結果として一般役が入賞した場合でも、一般役よりも有利度の高い特別役の当選が否定されないので、このような状況においても特別役の入賞に対する遊技者の期待感を持続させることができる。
また、本実施例では、役別テーブルに登録されている各役及び役の組み合わせの判定値数の格納先のアドレスは、設定値に応じて異なっている場合もあるが、設定値に関わらずに当選確率を同一とするものとした役及び役の組み合わせについては、設定値に関わらずに判定値数が共通化して格納されるものとなる。このように判定値数を共通化して格納することで、そのために必要な記憶容量が少なくて済むようになる。もっとも、役別テーブルにおいて、内部抽選の対象役または役の組み合わせが同じで設定値に応じて参照される判定値数を格納したアドレスが異なっていても、異なるアドレスにおいて格納されている判定値数が同じである場合がある。
一般に開発段階においては、少なくとも一部の役について設定値に応じて判定値数(すなわち当選確率)を調整しながら(すなわち、内部抽選の当選確率を調整しながら)、シミュレーションを行っていくものとしている。当初の判定値数として、設定値に応じて異なる判定値数を登録しておいたが、シミュレーションにより調整を行った結果として、設定値が異なる場合の判定値数が同一になる場合もある。当初の判定値数として、設定値に応じて同一の判定値数を登録しておいたが、シミュレーションの結果により当初から登録してあった判定値数がそのまま用いられる場合もある(シミュレーションの結果により当初とは異なる判定値数すなわち、設定値に応じて異なる判定値数となる場合もある)。そして、それぞれの場合におけるシミュレーションで適切な結果の得られた判定値数を、量産用の機種に設定する判定値数として選ぶものとしている。
ここで、シミュレーションにより調整された判定値数が結果として設定値に関わらずに同じになったとしても、その開発段階でのアドレス割り当てと同じアドレスの割り当てで判定値数をROM41bに記憶して、そのまま量産用の機種とすることができる。このため、量産用の機種において判定値数の格納方法を開発用の機種から変更する必要がなく、最初の設計段階から量産用の機種に移行するまでの開発を容易に行うことができるようになる。
また、内部抽選は、取得した内部抽選用の乱数に、役別テーブルから参照された各役または役の組み合わせの判定値数を加算していき、その加算の結果がオーバーフローしたか否かによって、それぞれの役または役の組み合わせの当選の有無を判定するものとしている。このため、各役または役の組み合わせの判定値数をそのまま用いて内部抽選を行うことができる。尚、実際の当選判定を行う前に当選判定用テーブルを生成する場合にはループ処理が2回必要になるが、この実施の形態によれば、抽選処理におけるループ処理が1回で済むようになり、抽選処理全体での処理効率が高いものとなる。
また、本実施例のスロットマシン1では、設定値ワークから読み出した値が1〜6の範囲か否か、すなわち内部抽選に用いる設定値が適正な範囲の値か否かを判定する処理を1ゲーム毎に実行し、設定値ワークから読み出した値が1〜6の範囲の値でない場合、RAM異常エラーによるエラー状態に制御され、ゲームの進行が不能化される。本実施例において設定値ワークに格納される値、すなわち設定変更処理により選択可能な設定値の範囲は1〜6の値であるので、設定値ワークに格納されている値が1〜6の範囲の値でなければゲームの進行が不能化されることとなる。
更に、設定された賭数が遊技状態に応じた賭数であるか否かを判定する処理を1ゲーム毎に実行し、設定された賭数が遊技状態に応じた賭数ではない場合にも、RAM異常エラーによるエラー状態に制御され、ゲームの進行が不能化される。本実施例では、遊技状態毎に対応する賭数が定められているが、その賭数とは異なる賭数でゲームが行われている場合には、RAM41cに格納されているデータが壊れているか、或いは不正なプログラムが作動している可能性があるので、設定された賭数が遊技状態に応じた賭数ではない場合にもゲームの進行が不能化されることとなる。
そして、一度RAM異常エラーによるエラー状態に制御されると、設定変更モードに移行させて、設定変更操作に基づいて設定値を新たに選択・設定しなければ、ゲームの進行が不能化された状態が解除されない。すなわちデータ化けや不正なプログラムの作動などにより、設定値が適正でない場合や設定された賭数が遊技状態に応じた賭数ではない場合には、スロットマシンにより自動的に設定された設定値ではなく、設定変更操作に基づいて選択・設定された設定値(一般的に、設定変更操作は遊技店の従業員により行われるので、遊技店側が選択した設定値である)に基づいてゲームが行われることが担保されるので、ゲームの公平性を図ることができる。
尚、本実施例では、内部抽選処理において入賞の当選を判定する際に、適正な設定値ではないと判定された場合には、RAM異常エラー状態に制御されるようになっているが、RAM41cの設定値ワークに格納されている設定値が適正な値(1〜6の範囲の値)でない場合に、設定値の初期値(例えば、設定値1)に基づく確率で入賞の当選を判定するようにしても良い。
また、本実施例では、RAM41cに記憶されているデータに異常が生じた場合には、RAM異常エラーによるエラー状態に制御され、ゲームの進行が不能化されるとともに、一度RAM異常エラーによるエラー状態に制御されると、設定変更モードに移行し、設定変更操作に基づいて設定値を新たに選択・設定しなければ、ゲームの進行が不能化された状態が解除されない。すなわち、RAM41cに記憶されているデータに異常が生じても、スロットマシンにより自動的に設定された設定値ではなく、設定変更操作に基づいて選択・設定された設定値(一般的に、設定変更操作は遊技店の従業員により行われるので、遊技店側が選択した設定値である)に基づいてゲームが行われることが担保されるので、ゲームの公平性を図ることができる。
また、RAM41cに記憶されたデータに異常が生じるのは、停電時やCPU41aが暴走する等、制御に不具合が生じて制御を続行できないときがほとんどである。このため本実施例では、これらの状態から復旧してCPU41aが起動するときにおいてのみデータが正常か否かの判定を行うようになっているので、RAM41cに記憶されたデータが正常か否かの判定をデータに異常が生じている可能性が高い状況においてのみ行うことができる。すなわちデータに異常が生じている可能性の低い状況では、当該判定を行わずに済み、CPU41aの負荷を軽減させることができる。
また、本実施例では、電断割込処理においてRAM41cの全てのデータに基づくRAMパリティ、すなわち排他的論理和演算した結果が0となるようにRAMパリティ調整用データを計算し、格納するとともに、復旧時においてRAM41cにおける全ての領域に格納されているデータに基づいて計算したRAMパリティが0か否かを判定することで、RAM41cのデータが正常か否かを判定しているので、当該判定を正確にかつ簡便に行うことができる。
また、本実施例では、電断割込処理において、いずれかのビットが1となる破壊診断用データ(本実施例では、5AH)、すなわち0以外の特定のデータをRAM41cの所定のアドレスに格納した後、この破壊診断用データを含むRAM41cの全てのデータに基づくRAMパリティが0となる調整用データを格納し、起動時においてRAMパリティが0か否かの判定に加えて、破壊診断用データが正常に格納されているか否かの判定を行い、RAMパリティが0であり、かつ破壊診断用データも正常に格納されていることを条件に、RAM41cのデータが正常であると判定し、RAM41cに格納されているデータに基づいて制御状態を復帰させるようになっている。これにより、全ての領域に00Hが格納されている場合、すなわちRAM41cのデータが正常でなくても、RAM41cのデータが0クリアされてしまった場合には、起動時のRAMパリティの判定により正常であると判定されてしまうが、RAM41cのデータが0クリアされてしまった場合には、破壊診断用データが格納されるべき領域も0となり、RAM41cのデータが正常ではないと判定され、誤ってRAM41cのデータが正常であると判定されてしまうことを防止できるので、起動時においてRAM41cのデータが正しい内容であるか否かの判定精度を一層高めることができる。
また、CPU41aは、起動時においてRAMパリティが0であり、かつ破壊診断用データも正常に格納されていると判定し、RAM41cのデータが正常であると判定すると、RAM41cに格納されている破壊診断用データをクリアするようになっているので、起動後もRAM41cに破壊診断用データが格納されたままの状態となることで、次回起動時においてRAM41cのデータが正常ではないにも関わらず、破壊診断用データが格納されているために正常であると誤って判定してしまうことを防止できる。
また、本実施例では、RAM41cのデータに異常が生じて、ゲームの進行が不能化された場合には、ゲームの進行が不能化された状態を解除する条件となる設定値の変更操作が有効となる設定変更モード(設定変更処理)へ移行することに伴って、RAM41cの使用中スタック領域を除く全ての領域が初期化されるので、RAM41cのデータに異常が生じたことに伴うデータの初期化及び設定値の選択・設定に伴うデータの初期化を1度で行うことができ、無駄な処理を省くことができる。更に、CPU41aの起動時には、RAM41cのデータが正常か否かを判定する前に、設定キースイッチ37がONの状態であるか否かを判定し、その時点で設定キースイッチ37がONの状態であると判定した場合には、RAM41cのデータが正常か否かの判定は行わず、設定変更モードに移行し、新たに設定値が選択・設定されることとなり、この場合にも無駄な処理を省くことができる。
尚、本実施例では、設定変更処理に移行する前に、RAM41cの使用中スタック領域を除く全ての領域を初期化する初期化1を行っているが、設定変更処理に移行することに伴って初期化1が行われれば良く、例えば、設定変更処理の終了後に行っても良いし、設定変更処理において設定値が確定した時点で行っても良い。尚、この場合には、確定した設定値が変更されてしまうと不都合が生じるので、初期化1においては、RAM41cの使用中スタック領域及び設定値ワークを除く全ての領域が初期化されることとなる。
また、本実施例では、一度RAM異常エラーによるエラー状態に制御されると、設定変更処理が行われるまで、ゲームが不能動化されるようになっているが、RAM異常エラーによるエラー状態となったときに、RAM41cの使用中スタック領域を除く全ての領域を初期化する初期化1を行うとともに、設定値を初期値(例えば、設定値1)に設定し、この状態でリセット操作がなされることで、ゲームを再開できるようにしても良い。
また、本実施例では、CPU41aが演出制御基板90に対して遊技の進行に応じたコマンドを送信し、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91は、遊技制御基板40から送信されたコマンドに基づいて演出の制御を行うようになっており、CPU41aは、コマンドを送信するのみで演出の制御を行う必要がないので、CPU41aの処理負荷を軽減できるうえに、演出を多彩なものにできる。
また、遊技制御基板40から演出制御基板90にコマンドが送信されるコマンド伝送ラインが、遊技制御基板40と演出制御基板90との間で演出中継基板80を介して接続されており、遊技制御基板40に演出制御基板90が直接接続される構成ではないので、コマンド伝送ラインからCPU41aに対して外部から不正な信号が入力され、遊技の制御に影響を与えられてしまうことを防止できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
例えば、前記実施例では、滑りコマ数データに登録された滑りコマ数を展開する処理や、滑りコマ数別の停止位置を検索する処理、検索した停止位置との優先度を比較する処理などを、停止操作が有効となる前に行い、滑りコマ数を予め仮想滑りコマテーブルに格納しておくとともに、停止操作が検出された際には、仮想滑りコマテーブルを参照し、該当する停止操作位置の滑りコマ数を取得して停止制御を行うようになっているが、仮想滑りコマテーブルを設けず、停止操作が行われた時点で、上記の処理を行って停止操作のタイミングに対応する滑りコマ数を取得するようにしても良い。
また、前記実施例では、導出情報として滑りコマ数を適用しているが、少なくとも停止位置を特定できるものであれば良く、例えば、基準位置に停止する領域番号(図柄番号)などを導出情報として適用しても良い。
また、前記実施例では、内部抽選の結果に関わらず少なくとも第1停止については、テーブル方式またはテーブル+コントロール方式のいずれかで停止制御を行うようになっているが、内部抽選の結果によっては全ての停止時期についてコントロール方式により停止制御を行うようにしても良い。
また、前記実施例では、判定値数が設定値に関わらず共通のものについて、その一部を設定値1〜6の全体に共通して記憶しているが、判定値数が設定値に関わらず共通のものについても、設定値1〜6のそれぞれに対して個別に記憶することもできる。また、判定値数が設定値に関わらず共通のものは、その全てを設定値1〜6の全体に共通して記憶することもできる。
また、前記実施例では、判定値数が、設定値1〜6の全体に共通して記憶されているか、設定値1〜6のそれぞれに対して個別に記憶されているかであった。もっとも、設定値1〜6の全体に共通して判定値数が記憶されない(設定値についての共通フラグが設定されない)ものとして、例えば、設定値1〜3については判定値数が共通、設定値4〜6については判定値数が共通のものとすることもできる。
また、前記実施例では、同一の設定値における同一の役または役の組み合わせについて遊技状態(状態番号)に応じて参照される判定値数が遊技状態(状態番号)のそれぞれに対して異なるアドレスに格納されていた。すなわち同一の設定値における同一の役または役の組み合わせについて遊技状態(状態番号)に応じて参照される判定値数が同じであっても個別に記憶されていたが、遊技状態(状態番号)に関わらず当選確率を同一とするものとした役または役の組み合わせについて、判定値数の格納先のアドレスを共通化したり、設定値及び遊技状態(状態番号)に関わらず当選確率を同一とするものとした役または役の組み合わせについて、判定値数の格納先のアドレスを共通化するようにしても良く、このように判定値数を共通化して格納することで、そのために必要な記憶容量が少なくて済むようになる。
また、前記実施例では、設定値等に応じて取得した判定値数を内部抽選用の乱数の値に順次加算していたが、取得した判定値数を取得した内部抽選用の乱数の値から順次減算して、減算の結果を新たな内部抽選用の乱数の値とするものとしても良い。判定値数を内部抽選用の乱数の値から減算するときには、減算の結果にオーバーフロー(ここでは、減算結果がマイナスとなること)が生じたかどうかを判定するものとすることができる。
また、前記実施例では、内部抽選において、取得した内部抽選用の乱数の値に遊技状態に応じた各役または役の組み合わせの判定値数を順次加算していき、加算結果がオーバーフローしたときに当該役または役の組み合わせを当選と判定するものとしていた。これに対して、遊技状態に応じた各役または役の組み合わせの判定値数に応じて、各役または役の組み合わせを当選と判定する判定値の範囲を定めた当選判定用テーブルをゲーム毎に作成し、取得した内部抽選用の乱数の値を各役または役の組み合わせの判定値の範囲と比較することで、内部抽選を行うものとしても良い。また、各役または役の組み合わせを当選と判定する判定値の範囲を定めた当選判定用テーブルを予めROM41bに格納しておき、取得した内部抽選用の乱数の値を各役の判定値の範囲と比較することで、内部抽選を行うものとしても良い。
また、前記実施例では、通常遊技状態において、賭数として3を設定することのみによりゲームを開始させることができた。これに対して、通常遊技状態においても、賭数として1を設定してゲームを開始させることをできるようにしたり、更には賭数として2を設定してゲームを開始させることをできるようにしても良い。これにより、通常遊技状態で賭数として1または2が設定されていたときには、賭数として3が設定されたときよりも内部抽選における小役の当選確率を低下させるともに、小役に入賞したときの払い出しメダル枚数を増加させることができる。例えば、通常遊技状態で賭数として3が設定されたときには、ベルの当選確率を1/4.82、払出枚数を7枚とするが、賭数として1または2が設定されたときには、ベルの当選確率を1/4.82よりも低くし、払出枚数を7枚よりも多くしても良い。更に賭数として1が設定されたときと2が設定されたときとで、ベルの当選確率及び払出枚数を変えても良い。
また、前記実施例では、電断割込処理においてRAM41cのRAMパリティが0となるようにRAMパリティ調整用データを格納し、復旧時においてRAM41cのRAMパリティが0か否かを判定することで、RAM41cのデータが正常か否かを判定しているが、もちろん電断割込処理においてRAM41cのRAMパリティが1となるようにRAMパリティ調整用データを格納し、復旧時においてRAM41cのRAMパリティが1か否かを判定することで、RAM41cのデータが正常か否かを判定するようにしても良い。更には、電断割込処理においてRAM41cの全ての領域のチェックサム(該当する領域に格納されているデータの排他的論理和)を計算し、特定の領域に格納するとともに、復旧時において、RAM41cのチェックサムが格納されている特定の領域を含む全ての領域のチェックサムを計算し、その結果が00(H)であればRAM41cのデータが正常であると判定し、00(H)でなければRAM41cのデータが異常であると判定するようにしても良い。
これは、電断割込処理において正常にチェックサムが格納されていれば、復旧時において特定の領域を除く領域のチェックサムと特定の領域に格納されているデータ(電断時に計算したチェックサム)が同じ値をとるはずであり、特定の領域を除く領域のチェックサムと特定の領域に格納されているデータが一致するのであれば、双方のデータの排他的論理和を計算するとその結果が00(H)となるので、RAM41cのチェックサムが格納されている特定の領域を含む全ての領域のチェックサムを計算した結果が00(H)であれば、RAM41cのデータが正常であると判定できるためである。
尚、この場合にも、電断割込処理において、チェックサムを計算する前にいずれかのビットが1となる破壊診断用データ(例えば5A(H))を所定のアドレスに格納し、復旧時においては、チェックサムが00(H)か否かの判定に加えて、破壊診断用データが正常に格納されているか否かの判定を行い、チェックサムが00(H)であり、かつ破壊診断用データも正常であることを条件に、RAM41cのデータが正常であると判定することが好ましい。RAM41cのデータが正常でなくても、全ての領域に00(H)が格納されている場合には、起動時のチェックサムの判定により正常であると判定されてしまうが、停電時にいずれかのビットが1となる破壊診断用データを格納した後、チェックサムを計算し、特定の領域に格納しておくとともに、起動時にチェックサムの判定に加えて破壊診断用データのチェックも行うことで、例え、起動時において全ての領域が0クリアされてしまい、チェックサムが00(H)となり正常と判定された場合にも、破壊診断用データが停電時に格納された値と一致しなくなり、異常と判定されるため、RAM41cに格納されているデータの異常の判定精度を高めることができる。
また、上記では、電断割込処理においてRAM41cのRAMパリティまたはチェックサムを計算し、RAM41cに格納するとともに、復旧時においてRAM41cの全ての領域に基づいて計算したRAMパリティが0であるか否か、またはRAM41cの全ての領域に基づいて計算したチェックサムが00(H)であるか否か、に基づいてRAM41cのデータが正常か否かを判定しているが、電断割込処理においてRAM41cのRAMパリティまたはチェックサムを計算し、特定の領域に格納するとともに、復旧時においてRAM41cの特定の領域を除くRAMパリティまたはチェックサムを計算し、特定の領域に格納されているRAMパリティまたはチェックサムとの比較結果が一致するか否かによってRAM41cのデータが正常か否かを判定するようにしても良い。尚、この場合にも上記と同様に、RAMパリティやチェックサムを計算する前にいずれかのビットが1となる破壊診断用データを所定のアドレスに格納し、復旧時においては、RAMパリティやチェックサムが一致するか否かの判定に加えて、破壊診断用データが正常に格納されているか否かの判定を行い、RAMパリティやチェックサムが一致し、かつ破壊診断用データも正常であることを条件に、RAM41cのデータが正常であると判定することが好ましい。
また、前記実施例では、電断割込処理において破壊診断用データとして、5A(H)をRAM41cに格納しているが、0以外のデータを格納し、起動時に確認できるものであれば良い。
また、前記実施例では、CPU41aの起動時において、RAM41cのRAMパリティを計算し、その結果が0であるか否かを判定し、RAMパリティが0であることを条件に破壊診断用データが正常に格納されているか否かの判定を行っているが、まず、破壊診断用データが正常に格納されているか否かを判定し、破壊診断用データが正常に格納されていることを条件に、RAM41cのRAMパリティを計算し、その結果が0であるか否かを判定するようにしても良く、このようにすれば、破壊診断用データが正常に格納されていない場合には、RAMパリティを計算せずに、RAM41cのデータが異常である旨を判定することができる。
また、前記実施例では、メイン制御部41とは別個に設けられたリセット回路49からのリセット信号に基づいてメイン制御部41が起動するようになっているが、リセット回路をメイン制御部41を構成するマイクロコンピュータが搭載していても良い。
また、前記実施例では、メイン制御部41を構成するマイクロコンピュータにRAM41cが搭載されているが、マイクロコンピュータの外部に当該マイクロコンピュータのワークとして用いるRAMを搭載したものであっても良い。
また、前記実施例では、電断検出回路48が、スロットマシン1に用いられる直流電圧を監視し、当該直流電圧が一定の電圧以下となったときに電断を検出しているが、例えば、当該直流電圧が一定の電圧以下となった期間が一定期間継続したときに電断を検出するようにしても良い。また、スロットマシン1に供給される交流電圧を監視し、交流電圧の波形の乱れを検出したとき、またはその期間が一定期間継続したときに電断を検出するようにしても良い。
また、前記実施例では、電断検出回路48が、遊技制御基板40に搭載されているが、その他の場所に搭載されていても良く、例えば、電源基板100や電源基板100から遊技制御基板40への電源の供給ラインが経由する中継基板等に搭載されていても良い。
また、前記実施例では、メダル並びにクレジットを用いて賭数を設定するスロットマシンを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、クレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンであっても良い。
更に、図28に示すように、流路切替ソレノイド30や投入メダルセンサ31など、メダルの投入機構に加えて、遊技球の取込を行う球取込装置30’、球取込装置30’により取り込まれた遊技球を検出する取込球検出スイッチ31’を設けるとともに、ホッパーモータ34や払出センサ35など、メダルの払出機構に加えて、遊技球の払出を行う球払出装置34’、球払出装置34’により払い出された遊技球を検出する払出球検出スイッチ35’を設け、メダル及び遊技球の双方を用いて賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球が払い出されるスロットマシンに適用しても良い。
本発明が適用された実施例のスロットマシンの正面図である。 リールの図柄配列を示す図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 (a)は、当選役テーブルを示す図である。(b)は、役別テーブルを示す図である。 役別テーブルに登録されたアドレスに基づいて取得される判定値数の記憶領域を示す図である。 各遊技状態における内部抽選用の乱数の値及び各役の判定値数と、当選役との関係の例をそれぞれ示す図である。 内部抽選の結果、停止時期により適用される停止制御を示す図である。 ROMに格納されたテーブルインデックスの構成を示す図である。 テーブル方式による停止制御の手順を示す図である。 コントロール方式による停止制御の手順を示す図である。 テーブル+コントロール方式による停止制御の手順を示す図である。 (a)は滑りコマ数別の停止位置の優先度の比較順序を示す図であり、(b)は停止位置の優先度の関係を示す図である。 仮想すべりコマテーブルの構成を示す図である。 滑りコマ数データの一例を示す図である。 メイン制御部のCPUが起動時に実行する起動処理の制御内容を示すフローチャートである。 メイン制御部のCPUがエラー発生時に実行するエラー処理の制御内容を示すフローチャートである。 メイン制御部のCPUが起動処理において実行する設定変更処理の制御内容を示すフローチャートである。 メイン制御部のCPUが起動処理後に実行するゲーム処理の制御内容を示すフローチャートである。 メイン制御部のCPUがゲーム処理において実行する内部抽選処理の制御内容を示すフローチャートである。 メイン制御部のCPUがゲーム処理において実行するリール回転処理の制御内容を示すフローチャートである。 メイン制御部のCPUがリール回転処理において実行する滑りコマ数設定処理の制御内容を示すフローチャートである。 メイン制御部のCPUが滑りコマ数設定処理において実行する滑りコマ数更新処理の制御内容を示すフローチャートである。 メイン制御部のCPUが滑りコマ数設定処理において実行する停止位置検索処理の制御内容を示すフローチャートである。 メイン制御部のCPUが定期的に実行するタイマ割込処理の制御内容を示すフローチャートである。 メイン制御部のCPUが定期的に実行するタイマ割込処理の制御内容を示すフローチャートである。 メイン制御部のCPUがタイマ割込処理において実行する停止スイッチ処理の制御内容を示すフローチャートである。 メイン制御部のCPUが、電断検出回路から電圧低下信号の入力されることによって実行する電断割込処理の制御内容を示すフローチャートである。 スロットマシンの構成の変形例を示すブロック図である。
符号の説明
1 スロットマシン
2L、2C、2R リール
8L、8C、8R ストップスイッチ
40 遊技制御基板
41 メイン制御部
41a CPU
41b ROM
41c RAM

Claims (2)

  1. 各々が識別可能な複数種類の図柄を周期的に変動表示可能な複数の可変表示領域のそれぞれに表示結果を導出表示させることが可能な可変表示装置を備え、
    遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、前記複数の可変表示領域の全てに表示結果が導出表示されたことにより1ゲームが終了し、前記複数の可変表示領域に導出表示された表示結果の組み合わせに応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
    少なくともいずれか1つの可変表示領域の表示結果が導出される前に、複数種類の入賞について発生を許容するか否かを決定する事前決定手段と、
    前記複数の可変表示領域の表示結果を導出させる際に操作されるそれぞれの導出操作手段と、
    周期的に変動する前記可変表示領域の1周を複数に分割して割り当てられた複数の操作タイミングのそれぞれに対して、各操作タイミングで前記導出操作手段が操作された場合に前記可変表示領域に導出される表示結果が特定可能となるように予め定められた導出制御テーブルを複数記憶する導出制御テーブル記憶手段と、
    前記事前決定手段の決定結果に応じて、前記導出制御テーブル記憶手段に記憶されている複数の導出制御テーブルのうち1つを選択する導出制御テーブル選択手段と、
    前記可変表示領域に導出される表示結果を特定するための導出情報を、前記複数の操作タイミングのそれぞれに対応して格納することが可能な導出情報格納領域と、
    前記導出制御テーブル選択手段により選択された導出制御テーブルを読み出し、該導出制御テーブルに基づく前記導出情報を、前記複数の操作タイミングのそれぞれに対応付けて前記導出情報格納領域に格納する導出情報格納手段と、
    前記導出操作手段が操作されたときに、前記導出情報格納領域において該導出操作手段の操作タイミングに対応して格納されている前記導出情報により特定される表示結果を該導出操作手段に対応する可変表示領域に導出させる制御を行う導出制御手段と、
    を備え、
    前記導出制御テーブル選択手段は、前記事前決定手段により遊技者にとって有利な特別遊技状態への移行を伴う特別入賞の発生を許容する旨が決定されている場合にも前記特別入賞以外の一般入賞のうち特定一般入賞の発生を許容する旨が決定されている場合にも、他の導出制御テーブルでは特定されない特殊表示結果を特定可能に定められた共通導出制御テーブルを選択するとともに、
    前記スロットマシンは、
    前記事前決定手段により前記特別入賞の発生を許容する旨が決定されている場合に、前記導出操作手段の操作タイミング毎に導出可能な前記特別入賞に対応する入賞表示結果を検索する第1の表示結果検索手段と、
    前記事前決定手段により前記特定一般入賞の発生を許容する旨が決定されている場合に、前記導出操作手段の操作タイミング毎に導出可能な前記特定一般入賞に対応する入賞表示結果を検索する第2の表示結果検索手段と、
    前記事前決定手段により前記特別入賞の発生を許容する旨が決定されている場合に、前記共通導出制御テーブルに基づいて前記導出情報格納領域に格納された導出情報のうち前記特別入賞に対応する入賞表示結果以外の表示結果が特定される導出情報については、前記第1の表示結果検索手段により前記特別入賞に対応する入賞表示結果が特定された場合に、前記導出情報格納領域に格納された前記特別入賞に対応する入賞表示結果以外の表示結果が特定される導出情報を、前記第1の表示結果検索手段により特定された特別入賞に対応する入賞表示結果が特定される導出情報に更新する第1の導出情報更新手段と、
    前記事前決定手段により前記特定一般入賞の発生を許容する旨が決定されている場合に、前記共通導出制御テーブルに基づいて前記導出情報格納領域に格納された導出情報のうち前記特定一般入賞に対応する入賞表示結果以外の表示結果が特定される導出情報については、前記第2の表示結果検索手段により前記特定一般入賞に対応する入賞表示結果が特定された場合に、前記導出情報格納領域に格納された前記特定一般入賞に対応する入賞表示結果以外の表示結果が特定される導出情報を、前記第2の表示結果検索手段により特定された特定一般入賞に対応する入賞表示結果が特定される導出情報に更新する第2の導出情報更新手段と、
    をさらに備える
    ことを特徴とするスロットマシン。
  2. 各々が識別可能な複数種類の図柄を周期的に変動表示可能な複数の可変表示領域のそれぞれに表示結果を導出表示させることが可能な可変表示装置を備え、
    遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、前記複数の可変表示領域の全てに表示結果が導出表示されたことにより1ゲームが終了し、前記複数の可変表示領域に導出表示された表示結果の組み合わせに応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
    少なくともいずれか1つの可変表示領域の表示結果が導出される前に、複数種類の入賞について発生を許容するか否かを決定する事前決定手段と、
    前記複数の可変表示領域の表示結果を導出させる際に操作されるそれぞれの導出操作手段と、
    周期的に変動する前記可変表示領域の1周を複数に分割して割り当てられた複数の操作タイミングのそれぞれに対して、各操作タイミングで前記導出操作手段が操作された場合に前記可変表示領域に導出される表示結果が特定可能となるように予め定められた導出制御テーブルを複数記憶する導出制御テーブル記憶手段と、
    前記事前決定手段の決定結果に応じて、前記導出制御テーブル記憶手段に記憶されている複数の導出制御テーブルのうち1つを選択する導出制御テーブル選択手段と、
    前記可変表示領域に導出される表示結果を特定するための導出情報を、前記複数の操作タイミングのそれぞれに対応して格納することが可能な導出情報格納領域と、
    前記導出制御テーブル選択手段により選択された導出制御テーブルを読み出し、該導出制御テーブルに基づく前記導出情報を、前記複数の操作タイミングのそれぞれに対応付けて前記導出情報格納領域に格納する導出情報格納手段と、
    前記導出操作手段が操作されたときに、前記導出情報格納領域において該導出操作手段の操作タイミングに対応して格納されている前記導出情報により特定される表示結果を該導出操作手段に対応する可変表示領域に導出させる制御を行う導出制御手段と、
    を備え、
    前記導出制御テーブル選択手段は、前記事前決定手段により遊技者にとって有利な特別遊技状態への移行を伴う複数種類の特別入賞のうち第1の特別入賞の発生を許容する旨が決定されている場合にも前記複数種類の特別入賞のうち第2の特別入賞の発生を許容する旨が決定されている場合にも、他の導出制御テーブルでは特定されない特殊表示結果を特定可能に定められた共通導出制御テーブルを選択するとともに、
    前記スロットマシンは、
    前記事前決定手段により前記第1の特別入賞の発生を許容する旨が決定されている場合に、前記導出操作手段の操作タイミング毎に導出可能な前記第1の特別入賞に対応する入賞表示結果を検索する第1の表示結果検索手段と、
    前記事前決定手段により前記第2の特別入賞の発生を許容する旨が決定されている場合に、前記導出操作手段の操作タイミング毎に導出可能な前記第2の特別入賞に対応する入賞表示結果を検索する第2の表示結果検索手段と、
    前記事前決定手段により前記第1の特別入賞の発生を許容する旨が決定されている場合に、前記共通導出制御テーブルに基づいて前記導出情報格納領域に格納された導出情報のうち前記第1の特別入賞に対応する入賞表示結果以外の表示結果が特定される導出情報については、前記第1の表示結果検索手段により前記第1の特別入賞に対応する入賞表示結果が特定された場合に、前記導出情報格納領域に格納された前記第1の特別入賞に対応する入賞表示結果以外の表示結果が特定される導出情報を、前記第1の表示結果検索手段により特定された第1の特別入賞に対応する入賞表示結果が特定される導出情報に更新する第1の導出情報更新手段と、
    前記事前決定手段により前記第2の特別入賞の発生を許容する旨が決定されている場合に、前記共通導出制御テーブルに基づいて前記導出情報格納領域に格納された導出情報のうち前記第2の特別入賞に対応する入賞表示結果以外の表示結果が特定される導出情報については、前記第2の表示結果検索手段により前記第2の特別入賞に対応する入賞表示結果が特定された場合に、前記導出情報格納領域に格納された前記第2の特別入賞に対応する入賞表示結果以外の表示結果が特定される導出情報を、前記第2の表示結果検索手段により特定された第2の特別入賞に対応する入賞表示結果が特定される導出情報に更新する第2の導出情報更新手段と、
    をさらに備える
    ことを特徴とするスロットマシン。
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