JP4447759B2 - Rear inner transport hanger - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用サイドパネルのリヤインナの搬送に使用するリヤインナ搬送用ハンガーに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用サイドパネルのリヤインナは、リヤピラインナ及びリヤホイールハウスアウタとなる部分を一体成形したパネル部材の車幅方向内側を向く面にリヤホイールハウスインナやリヤパーセルシェル用ブラケット等の複数の部品を溶接結合して組立てられるもので、リヤインナ組立ラインで組立てられたリヤインナを搬送装置によりサイドパネル組立ラインのラインサイドに搬送し、該組立ラインに沿って搬送されるサイドパネルのアウタスキンにリヤインナを組付けている。そして、リヤインナ用の搬送装置は、台車上にリヤインナを寝かせた状態で載置して搬送するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
リヤインナ組立ラインでは、パネル部材に組付ける各部品の位置決め精度を確保するため、各部品の受け部を有する治具に各部品をセットし、その上にパネル部材をセットして、各部品をパネル部材に溶接結合している。そのため、組立てられたリヤインナをハンドリングロボットによって搬送装置に投入する場合、治具上のリヤインナをハンドリングロボットによりパネル部材側、即ち、リヤインナの車幅方向外側を向くアウタ面側から保持して治具から取り上げ、搬送装置にアウタ面側を上にしてリヤインナを投入せざるを得なくなる。
【0004】
一方、リヤインナをサイドパネル組立ラインに沿って搬送されるアウタスキンにハンドリングロボットによってセットする際は、リヤインナをハンドリングロボットによりリヤインナの車幅方向内側を向くインナ面側から保持することが必要になる。然し、リヤインナはラインサイドに搬送装置により上記の如くアウタ面側を上にして搬入されるため、このままではハンドリングロボットによりリヤインナをインナ面側から保持することができない。そのため、アウタスキンにリヤインナをセットするハンドリングロボットとは別のハンドリングロボットを設け、後者のハンドリングロボットによりリヤインナをアウタ面側から保持して搬送装置から取出し、後者のハンドリングロボットから前者のハンドリングロボットにリヤインナを受渡すことで、リヤインナを前者のハンドリングロボットによりインナ面側から保持させることが必要になり、設備費が高くなる。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、リヤインナの投入と取出しを何れのサイドからも行い得られるようにしたリヤインナ搬送用ハンガーを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明の搬送用ハンガーは、側面形状が後方に開放されるコ字状またはL字状のハンガー本体を備え、ハンガー本体内に、自動車用サイドパネルのリヤインナの下縁後部を着座させる、平板で構成される第1ワーク受けと、リヤインナのリヤホイールハウスアウタの部分の下縁を第1のワーク受けよりも前方位置で横ずれしないように受ける第2ワーク受けと、左右方向の隙間が明くように取り付けられた1対の金具を有し、この隙間にリヤインナの前縁を左右から挟むようにして受け入れる第3ワーク受けとを設け、ハンガー本体の後側の開放空間にリヤインナを横方向両サイドから出し入れ自在としている。
【0007】
本発明によれば、リヤインナに第1ワーク受けに着座する下縁後部を支点にした前方への傾動モーメントが作用して、リヤインナの前縁が第3ワーク受けに押し込まれた状態に保持される。かくて、第1ワーク受けと第3ワーク受けとによりリヤインナが上下方向及び前後方向に位置決めされ、また、第2ワーク受けと第3ワーク受けとによりリヤインナが左右方向に位置決めされ、ハンガーにリヤインナが起立姿勢で安定に支持される。この場合、第1ワーク受けを前下りに傾斜させておけば、リヤインナの下縁後部が第1ワーク受けに対し後方にずれることを防止でき、リヤインナの支持の安定性が一層向上する。
【0008】
ハンガーにリヤインナを投入する際は、ハンガー本体の後側の開放空間にハンガーの横側方からリヤインナを運び入れた後、各ワーク受けにリヤインナの各部が合致するようにリヤインナを動かし、また、ハンガーからリヤインナを取出す際は、投入時とは逆の動作でリヤインナをハンガー本体の後側の開放空間に動かした後、ハンガーの横側方にリヤインナを運び出す。そして、このようなリヤインナの投入作業と取出し作業はハンガーの左右何れのサイドからでも行うことができる。従って、リヤインナ組立ラインで組立てられたリヤインナをハンドリングロボットによりアウタ面側から保持して、ハンガーにその一方のサイドから投入すれば、サイドパネル組立ラインのラインサイドに搬送されたリヤインナをハンガーの他方のサイドからハンドリングロボットによりインナ面側から保持して取出し、そのままリヤインナをアウタスキンにセットできる。かくて、リヤインナの受渡しのためのハンドリングロボットが不要になる。
【0009】
また、本発明ハンガーは、第1乃至第3のワーク受けだけでリヤインナを安定に支持できるため、クランプ部材が不要であり、ハンガーのコストも安くできる。また、リヤインナの機種が変わると、第2と第3のワーク受けに挿入されるリヤインナの部分に対するリヤインナの下縁後部の位置が前後、左右に変位するが、第1ワーク受けは平板で構成されているため、リヤインナの下縁後部が変位してもこれを第1ワーク受けの何れかの部分に着座させることができる。従って、ハンガーを複数機種のリヤインナに共用でき、リヤインナの受渡しのためのハンドリングロボットが不要になることと相俟って、設備費の大幅な削減を図れる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、1は自動車の左右のサイドパネルW,Wを組立てるサイドパネル組立ライン、2はリヤインナ組立ラインを示している。サイドパネルWは、図17に示す如く、アウタスキンW1にアウタスティフナW2とフロントピラーインナW3とセンタピラーインナW4とリヤインナW5といった各種インナ部材を溶接結合して組立てられる。
【0011】
サイドパネル組立ライン1には、図2及び図3に明示する如く、ライン上流端から順に第1乃至第6の6個の作業ステーション11〜16が直列に配置されている。そして、第1作業ステーション11において、該ステーション11の両側部に配置したハンドリングロボット3と塗布ロボット4とにより左右のサイドパネルW,WのアウタスキンW1のセット作業及びアウタスキンW1に対するシーリング剤の塗布作業を行い、第2作業ステーション12において、該ステーション12の両側部に配置したハンドリングロボット5により左右のサイドパネルW,WのアウタスキンW1に対するアウタスティフナW2のセット作業を行い、第3作業ステーション13において、該ステーション13の両側部に配置した溶接ロボット6により左右のサイドパネルW,WのアウタスキンW1に対するアウタスティフナW2の溶接作業を行い、第4作業ステーション14において、該ステーション14の両側部に配置した前後2台のハンドリングロボット7,8により左右のサイドパネルW,WのアウタスキンW1に対するフロントピラーインナW3及びセンタピラーインナW4のセット作業とリヤインナW5のセット作業とを行い、第5作業ステーション15において、該ステーション15の両側部に配置した溶接ロボット9により左右のサイドパネルW,WのアウタスキンW1に対するフロントピラーインナW3、センタピラーインナW4及びリヤインナW5の溶接作業を行って左右のサイドパネルW,Wを組立て、第6作業ステーション16において、該ステーション16の両側部に配置したハンドリングロボット10により左右のサイドパネルW,Wをハンガーコンベア11に払出すようにしている。
【0012】
また、サイドパネル組立ライン1には、第1乃至第3の3台の雌形搬送台車121,122,123と第1と第2の2台の雄形搬送台車131,132とが設けられている。そして、第1雌形搬送台車121を第1作業ステーション11と第2作業ステーション12とに往復動自在とし、第1雄形搬送台車131を第2作業ステーション12と第3作業ステーション13とに往復動自在とし、第2雌形搬送台車122を第3作業ステーション13と第4作業ステーション14とに往復動自在とし、第2雄形搬送台車132を第4作業ステーション14と第5作業ステーション15とに往復動自在とし、第3雌形搬送台車123を第5作業ステーション15と第6作業ステーション16とに往復動自在としている。
【0013】
各雌形搬送台車121,122,123は、図4及び図5に示す如く、ライン長手方向たる前後方向に長手の左右両側の下部フレーム120,120と、両下部フレーム120,120に誇る門形フレーム121と、門形フレーム121の上部中央に連結した前後方向に長手の上部フレーム122とを備えている。そして、サイドパネル組立ライン1上に敷設される左右1対の軌道フレーム1a,1aの上面外側部に固定したガイドレール1b,1bに、各雌形搬送台車121,122,123を両下部フレーム120,120の前後複数箇所に取付けたリニアガイド120aを介して移動自在に支持すると共に、各下部フレーム120の一端に、各軌道フレーム1aの外側面に固定したラック1cに噛合する出力軸上のピニオン123aを有するモータ123を取付け、各雌形搬送台車121,122,123をモータ123の作動でガイドレール1bに沿ってライン長手方向に自走させるようにしている。
【0014】
各雌形搬送台車121,122,123の左右各側の下部フレーム120には、左右の各サイドパネルWの下縁部を把持する前後3個のクランプ部材1241,1242,1243が搭載され、また、上部フレーム122には、左右の各サイドパネルWの上縁部を把持する前後3個のクランプ部材1251,1252,1253が夫々左右1対に搭載されており、左右各側の下部フレーム120と上部フレーム122との間にこれらクランプ部材1241,1242,1243,1251,1252,1253を介して左右の各サイドパネルWをその車幅方向内側面を横方向外方に向けた起立姿勢で保持できるようにしている。また、これらクランプ部材1241〜1253は、サイドパネルWの機種変更に対処し得るように、下部フレーム120と上部フレーム122とに位置調整自在に搭載されている。尚、図4及び図5は第2と第3の雌形搬送台車122,123を示しているが、第1雌形搬送台車121は、門形フレーム121の立設位置が第2、第3の雌形搬送台車122,123では前端であるのに対し後端である点で異なるだけで、他の構成は第2、第3の雌形搬送台車122,123と同一である。
【0015】
各雄形搬送台車131,132は、図6乃至図8に示す如く、前記両軌道フレーム1a,1aの上面内側部に固定したガイドレール1d,1dに下面両側部のリニアガイド130aを介して移動自在に支持される台車本体130上に、サイドパネル用のクランプ部材(図示せず)を複数取付けた、左右のサイドパネルW,Wを夫々起立姿勢で保持可能な左右1対の治具131,131を搭載して成るものに構成されている。そして、台車本体130の一端に、一側の軌道フレーム1aの内側面に固定したラック1eに噛合する出力軸上のピニオン132aを有するモータ132を取付けて、各雄形搬送台車131,132をモータ132の作動でガイドレール1dに沿ってライン長手方向に自走させ、各雌形搬送台車121,122,123の両下部フレーム120,120間に各雄形搬送台車131,132をライン長手方向から進入し得るようにしている。
【0016】
前記各治具131は、台車本体130上に、各雌形搬送台車121,122,123との間でのサイドパネルWの受渡しを行う横方向(X軸方向)外方の受渡し位置と横方向(X軸方向)内方の引込み位置とに進退自在に支持されている。これを詳述するに、台車本体130上に、図8及び図9に示す如く、左側の治具131を支持する左側の支持板133Lを、台車本体130に固定される左上りに傾斜したX軸方向に長手の前後複数のガイド枠133Laに沿って、X軸方向に移動自在に設けると共に、右側の治具131を支持する右側の支持板133Rを、台車本体130に前記ガイド枠133Lと互い違いに固定される右上りに傾斜したX軸方向に長手の前後複数のガイド枠133Raに沿って、X軸方向に移動自在に設け、各支持板133L,133Rを夫々サーボモータ133Lb,133Rbにより送りねじ機構を介してX軸方向に移動させ、各支持板133L,133Rに支持される各治具131をX軸方向外方の受渡し位置とX軸方向内方の引込み位置とに進退させるようにしている。
【0017】
各治具131はサイドパネルWの機種に応じた専用治具に構成されており、各支持板133L,133Rに設けた複数の治具クランパ134によって各治具131を各支持板133L,133R上に着脱自在に支持している。また、各雄形搬送台車131,132の前後両端部に夫々シリンダ135aで昇降される昇降レール135,135を設けると共に、各治具131の前後両端にローラ131a,131aを取付けている。そして、治具交換に際し、左右の治具131,131を引込み位置に退動させて、両治具131,131をその背面上部において図外のドッキング部材によりドッキングさせ、この状態で治具クランパ134をアンクランプして昇降レール135を上昇させ、両治具131,131を昇降レール135によりローラ131aを介して支持板133L,133Rから押し上げるようにしている。
【0018】
サイドパネル組立ライン1に対するサイドパネルWの各構成部材の物流は以下の通りである。即ち、左右の各サイドパネルWのアウタスキンW1とアウタスティフナW2は、図外のハンガーコンベアで第1と第2の各作業ステーション11,12の左右各側の側方に位置するワーク搬入場所に搬送され、該各作業ステーション11,12の各側部のハンドリングロボット3,5によりアウタスキンW1とアウタスティフナW2とを各ハンガーコンベアから取出すようにしている。また、左右の各サイドパネルWのリヤインナW5は、リヤインナ加工ライン2から各搬送装置14L,14Rにより第4作業ステーション14の左右各側の側方に位置するワーク搬入場所14L,14Rに搬送され、第4作業ステーション14の各側部の後方のハンドリングロボット8によりリヤインナW5を各搬送装置14L,14Rから取出すようにしている。
【0019】
また、左右の各サイドパネルWのフロントピラーインナW3とセンタピラーインナW4は、図外の台車に段積みした状態で第4作業ステーション14の左右各側の側方に配置した置台(図示せず)の近傍位置に搬入し、置台にフロントピラーインナW3とセンタピラーインナW4とを載置して、これらを第4作業ステーション14の各側部の前方のハンドリングロボット7で取上げるようにしている。
【0020】
サイドパネルWの組立てに際しては、先ず、第1作業ステーションST1において、第1雌形搬送台車121の左右の各下部フレーム120と上部フレーム122との間に各ハンドリングロボット3により左右の各サイドパネルWのアウタスキンW1を振り込んで、このアウタスキンW1を下部フレーム120と上部フレーム122とに搭載したクランプ部材1241,1242,1243,1251,1252,1253を介して第1雌形搬送台車121に保持した後、アウタスキンW1に塗布ロボット4によりシーリング剤を塗布する。
【0021】
次に、第1雌形搬送台車121を第2作業ステーション12に往動させると共に第1雄形搬送台車131を第2作業ステーション12に復動させて、第1雄形搬送台車131上の左右の各治具131を受渡し位置に進出させる。そして、第1雌形搬送台車121に保持される各アウタスキンW1に各ハンドリングロボット5によりアウタスティフナW2をセットして、各治具131に各アウタスキンW2をアウタスティフナW1と共に保持し、次に、各治具131を引込み位置に退動させ、この状態で第1雌形搬送台車121を第1作業ステーション11に復動させると共に、第1雄形搬送台車131を第3作業ステーション13に往動させ、溶接ロボット6により各アウタスキンW1にアウタスティフナW2を溶接する。
【0022】
次に、第2雌形搬送台車122を第3作業ステーション13に復動させ、この状態で第1雄形搬送台車131上の各治具131を受渡し位置に進出させて、各アウタスキンW1を第2雌形搬送台車122にその下部フレーム120と上部フレーム122とに搭載したクランプ部材1241,1242,123,1251,1252,1253を介して保持する。次に、各治具131を引込み位置に退動させ、この状態で第1雄形搬送台車131を第2作業ステーション12に復動させる。
【0023】
また、第2雌形搬送台車122を第4作業ステーション14に往動させると共に、第2雄形搬送台車132を第4作業ステーション14に復動させて、第2雄形搬送台車132上の左右の各治具131を受渡し位置に進出させる。そして、第2雌形搬送台車122に保持される各アウタスキンW1にハンドリングロボット7によりフロントピラーインナW3とセンタピラーインナW4とをセットすると共に、ハンドリングロボット8によりリヤインナW5をセットして、各治具131に各アウタスキンW1をこれらインナ部材W3,W4,W5と共に保持し、この状態で第2雌形搬送台車122を第3作業ステーション13に復動させると共に、第2雄形搬送台車132を第5作業ステーション15に往動させ、溶接ロボット9により各アウタスキンW1に上記インナ部材W3,W4,W5を溶接して各サイドパネルWを組立てる。
【0024】
次に、第3雌形搬送台車123を第5作業ステーション15に復動させ、この状態で第2雄形搬送台車132上の各治具131を受渡し位置に進出させて、各サイドパネルWを第3雌形搬送台車123にその下部フレーム120と上部フレーム122とに搭載したクランプ部材1241,1242,1243,1251,1252,1253を介して保持する。次に、各治具131を引込み位置に退動させ、この状態で第2雄形搬送台車132を第4作業ステーション14に復動させると共に、第3雌形搬送台車123を第6作業ステーション16に往動させ、各ハンドリングロボット10により各サイドパネルWの払出し作業を行う。
【0025】
リヤインナ組立ライン2には、図10に示す如く、左右のリヤインナに共通の仮付けステーション21と、左側リヤインナ用と右側リヤインナ用の1対の増打ちステーション22L,22Rとが配置されている。仮付けステーション21には、ターンテーブル15が設けられており、ターンテーブル15上に左側リヤインナ用と右側リヤインナ用の1対のセット治具16L,16Rを背中合わせで搭載して、両セット治具16L,16Rをターンテーブル15の回転でライン上流側を向くセット位置とライン下流側を向く溶接位置とに交互に反転自在としている。ここで、リヤインナW5は、図18に示す如く、リヤピラーインナW5a及びリヤホイールハウスアウタW5bになる部分を一体成形したパネル部材W5cにホイールアーチエクステンションW5dを溶接すると共に、パネル部材W5cの車幅方向内側を向く面にリヤホイールハウスインナW5eやリヤパーセルシェルフ用ブラケットW5f等の各種部品を溶接して組立てられる。各セット治具16L,16Rには、ホイールアーチェクステンションW5d、リヤホイールハウスアウタW5e、リヤパーセルシェルス用ブラケットW5fといった各部品用の受け部が設けられており、セット位置に存するセット治具16L,16Rの各受け部に各部品W5d,W5e,W5fをセットして、その上にパネル部材W5cをセットする。そして、セット治具16L,16Rが溶接位置に反転されたとき、溶接ロボット17によりパネル部材W5cに各部品W5d,W5e,W5fを仮付け溶接し、左右のリヤインナW5を交互に組立てる。そして、左右のリヤインナW5を左右のハンドリングロボット18L,18Rにより左右の増打ちステーション22L,22Rに夫々搬送して、各増打ちステーション22L,22Rに配置した治具19に載置し、溶接ロボット20により各リヤインナW5の増打ち溶接を行う。このようにして組立てた左右の各リヤインナW5は、各ハンドリングロボット21L,21Rにより各増打ちステーション22L,22Rのライン下流側に位置する各ワーク払出し場所23L,23Rにおいて各搬送装置14L,14Rに投入される。
【0026】
各搬送装置14L,14Rは、図11及び図12に示す如く、搬送レール140に吊時されるハンガー141を有するハンガーコンベアで構成されている。ハンガー141は、搬送レール140にローラ142aを介して転動自在に吊下げられる前後複数の吊下げ片142bを取付けた可動体142と、可動体142の下側に取付けたハンガー本体143とで構成されている。そして、搬送レール140の長手方向の適所に可動体142を左右両側から挟む高速回転するピンチローラ140a,140aを配置し、ハンガー141がピンチローラ140a,140aにより送り出されて一定区間搬送レール140に沿って慣性走行されるようにしている。
【0027】
ハンガー本体143は、前後方向に長手の上下のフレーム143a,143bと、上下のフレーム143a,143bを連結する前側のフレーム143cとで側面形状が後方に開放されるコ字状になるように構成されている。そして、ハンガー本体143内に、リヤインナW5の下縁後部を受ける第1ワーク受け144と、リヤインナW5のリヤホイールハウスアウタW5bの部分の下縁を受ける1対の第2ワーク受け1451,1452と、リヤインナW5の前縁を受ける第3ワーク受け146とを設けている。尚、上部フレーム143aを省略し、前側のフレーム143cを可動体142に直結して側面形状がL字状のハンガー本体143を構成しても良い。
【0028】
第1ワーク受け144は、下フレーム143bの後端部に固定したブラケット144a上の平板で構成され、リヤインナW5の下縁後部を第1ワーク受け144に着座させるようにしている。そして、第1ワーク受け144を前下りに傾斜させて、リヤインナW5の下縁後部が第1ワーク受け144上で後方にずれることを防止できるようにしている。また、第1ワーク受け144は、リヤインナW5が車幅方向内側に少許傾いた起立姿勢で支持されるように横方向にも傾斜している。尚、第1ワーク受け144はブラケット144a上に複数の調整ねじ144bを介して取付けられており、ハンガー本体143の組立誤差による第1ワーク受け144の上下方向の位置ずれを調整ねじ144bで修正し得るようにしている。
【0029】
各第2ワーク受け1451,1452は、リヤホイールハウスアウタW5bの下縁を横ずれしないようにして受ける、上方に開口するU字状に構成されており、下フレーム143bの中間部に立設した支柱145aの上端に一方の第2ワーク受け1451を取付け、支柱145aの内側の第2ワーク受け1451よりも低い位置に他方の第2ワーク受け1452を取付けている。そして、図14に示す機種のリヤインナW5や図15に示す機種のリヤインナW5では、一方の第2ワーク受け1451にリヤホイールハウスアウタW5bの下縁を挿入し、図16に示す機種のリヤインナW5では他方の第2ワーク受け1452にリヤホイールハウスアウタW5bの下縁を挿入するようにしている。
【0030】
第3ワーク受け146は、上フレーム143aの前部から斜め後下方に垂設した支持杵146aの下端に取付けられている。その詳細は図13に示す通りであり、支持杵146aにブラケット146bを介して取付けられるL形の板材146cに、1対の金具146d,146dを両者間にリヤインナW5の前縁を受け入れ可能な左右方向の隙間が明くように取付けると共に、リヤインナW5の前縁の挿入深さを規制するストッパプレート146eを取付けている。
【0031】
リヤインナW5の下縁後部を第1ワーク受け144に着座させると、リヤインナW5に前方への傾動モーメントが作用し、この傾動モーメントにより第3ワーク受け146からリヤインナW5の前縁が抜け出ることが防止され、また、第1ワーク受け144の前下りの傾斜により第1ワーク受け144に対しリヤインナW5の下縁後部が後方にずれることが防止される。そのため、リヤインナW5は第1ワーク受け144と第3ワーク受け146とで上下方向及び前後方向に位置決めされ、且つ、リヤインナW5の前縁が第3ワーク受け146により左右方向に位置決めされる。また、リヤインナWは必ずしも第1ワーク受け144に面で接触するとは限らず、第1ワーク受け144に対する接触点と第3ワーク受け146とを結んだ線を軸線としてリヤインナWが回転しようとすることがある。然し、この回転は第2ワーク受け1451,1452で阻止され、かくて、リヤインナW5はハンガー141に起立姿勢で安定に支持される。そして、このハンガー141は、リヤインナW5を把持するクランプ部材を設けていないため、コストが安く、更に、共通のハンガー141で複数機種のリヤインナW5を支持できるため、設備費の削減を図る上で有利である。尚、リヤインナWの上記した回転の方向は専らリヤホイールハウスアウタW5bの部分が車輻方向外側にずれるような方向になり、そのため、第2ワーク受け1451,1452をU字状ではなく、リヤホイールハウスアウタW5bの部分の下縁を車輻方向外側から受けるL字状に形成することも可能である。
【0032】
ハンガー141にリヤインナW5を投入する際は、ハンガー本体143の後側の開放空間にその横側方からリヤインナW5を運び入れた後、リヤインナW5の下縁後部が第1ワーク受け144に着座し、リヤインナW5のリヤホイールハウスアウタW5bの下縁が第2ワーク受け1451,1452の何れかに挿入され、リヤインナW5の前縁が第3ワーク受け146に挿入されるようにリヤインナW5を動かす。また、投入時とは逆の動作でリヤインナW5をハンガー本体143の後側の開放空間に動かして、ハンガー141からリヤインナW5を取出すことができる。そして、ハンガー141に対するリヤインナW5の投入と取出しはハンガー141の左右両サイドの何れからも行い得られる。
【0033】
ここで、リヤインナ組立ライン2では、パネル部材W5cを上にして仮付けステーション21でのリヤインナW5の仮付け溶接と各増打ちステーション22L,22RでのリヤインナW5の増打ち溶接とを行っており、増打ち溶接後に左右の各リヤインナW5を各ハンドリングロボット21L,21Rによりパネル部材W5c側、即ち、車幅方向外側を向くアウタ面から保持し、各ワーク払出し場所23L,23Rにおいて各搬送装置14L,14Rのハンガー141にその左右一方のサイド(図14(B)、図15(B)、図16(B)の左側)から各リヤパネルW5を投入する。
【0034】
一方、第4作業ステーション14の左右各側のワーク搬入場所14L,14Rでは、投入時とは逆側のサイド(図14(B)、図15(B)、図16(B)の右側)からハンドリングロボット8によりリヤインナW5を車幅方向内側を向くインナ面側から保持し、ハンガー141からリヤインナW5を取出す。かくて、このハンドリングロボット8によりリヤインナW5をそのままアウタスキンW1にセットすることができる。
【0035】
尚、リヤインナ組立ライン2は、サイドパネル組立ライン1の先方にサイドパネルW用のハンガーコンベア11の取り回しのためのスペースを明けて配置されており、左右のリヤインナW5をハンガーコンベア11の取り回しスペースの一側方に迂回させて搬送している。そして、左右のリヤインナW5の搬送装置14L,14Rの往路部分と復路部分とに、夫々ハンガーコンベア11の取り回しスペースの一側方に位置させて、搬送レール140を共用する合流区間14a,14bを設けている。ここで、右側リヤインナW5用の搬送装置14Rのハンガー141は、ワーク払出し場所23RにおけるリヤインナW5の投入側のサイドが横方向外側を向いた状態でワーク搬入場所14Rに搬送されるが、左側リヤインナW5用の搬送装置14Lのハンガー141は、搬送レール140を単純なループ状に配置すると、ワーク払出し場所23LにおけるリヤインナW5の投入側のサイドが横方向内側を向いた状態でワーク搬入場所14Lに搬送され、ハンドリングロボット8でリヤインナW5をインナ面側から保持できなくなる。そこで搬送装置14Lの搬送レール140に、ワーク搬入場所14Lの上流側と下流側に位置させて、スイッチバック部140a,140bを設け、ハンガー141を方向転換するようにしている。
【0036】
また、搬送装置14L,14Rの搬送レール140は部分的にサイドパネル組立ライン1やリヤインナ組立ライン2を横切るように配置されており、ハンガー141が各ラインのロボットに干渉しないよう、搬送レール140の配置高さを十分に高くしている。そして、ワーク払出し投入場所23L,23R及びワーク搬入場所14L,14Rに合致する搬送レール140の部分を昇降するドロップリフタ147を設け、これら各場所でハンガー141を下降させてリヤインナW5の投入及び取出しを行うようにしている。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ハンガーに対するリヤインナの投入と取出しとを何れのサイドからも行うことができ、そのため、ハンガーにアウタ側から保持して投入したリヤインナを、サイドパネル組立ラインのラインサイドにおいて、ハンドリングロボットによりインナ面側から保持してハンガーから取出し、そのまま直接サイドパネルのアウタスキンに組付けることができ、リヤインナの受渡しのためのハンドリングロボットが不要になり、更に、ハンガーにクランプ部を設けずに済むと共に、ハンガーを複数の機種のリヤインナに共用でき、設備費の大幅な削減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動車のサイドパネルの組立てに用いる設備の全体平面図
【図2】 サイドパネル組立ラインの平面図
【図3】 図2のIII-III線から見たサイドパネル組立ラインの側面図
【図4】 サイドパネル組立ライン上に配置した雌形搬送台車の拡大側面図
【図5】 図4の左方から見た雌形搬送台車の正面図
【図6】 サイドパネル組立ライン上に配置した雄形搬送台車の拡大側面図
【図7】 図6の左方から見た雄形搬送台車の正面図
【図8】 治具を取外した状態の雄形搬送台車の平面図
【図9】 図8のIX-IX線截断面図
【図10】 リヤインナ組立ラインの平面図
【図11】 本発明に係るリヤインナの搬送用ハンガーの側面図
【図12】 図11の右方から見たハンガーの正面図
【図13】 図11の矢印XIII方向から見た第3ワーク受けの拡大図
【図14】 (A)第1の機種のリヤインナを投入した状態のハンガーの側面図、(B)図14(A)の右方から見たハンガーの正面図
【図15】 (A)第2の機種のリヤインナを投入した状態のハンガーの側面図、(B)図15(A)の右方から見たハンガーの側面図
【図16】 (A)第3の機種のリヤインナを投入した状態のハンガーの側面図、(B)図16(A)の右方から見たハンガーの側面図
【図17】 サイドパネルの分解斜視図
【図18】 リヤインナの分解斜視図
【符号の説明】
W5 リヤインナ W5b リヤホイールハウスアウタ
141 ハンガー 143 ハンガー本体
143a 上フレーム 143b 下フレーム
143c 前フレーム 144 第1ワーク受け
1451,1452 第2ワーク受け 146 第3ワーク受け[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rear inner transport hanger used for transporting a rear inner of an automobile side panel.
[0002]
[Prior art]
The rear inner part of the side panel for automobiles is welded and joined with multiple parts such as the rear wheel house inner and rear parcel shell bracket on the surface facing the vehicle width direction of the panel member that integrally forms the rear pillar and the rear wheel house outer. The rear inner assembled in the rear inner assembly line is transported to the line side of the side panel assembly line by the transport device, and the rear inner is assembled to the outer skin of the side panel transported along the assembly line. . The rear inner transport device is configured to be transported by placing the rear inner on the carriage with the rear inner being laid down.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the rear inner assembly line, in order to secure the positioning accuracy of each part to be assembled to the panel member, each part is set in a jig having a receiving part for each part, and the panel member is set on the jig. It is welded to the member. Therefore, when the assembled rear inner is put into the transfer device by the handling robot, the rear inner on the jig is held by the handling robot from the panel member side, that is, the outer surface side facing the outer side in the vehicle width direction of the rear inner from the jig. The rear inner is forced to be taken up with the outer surface side up.
[0004]
On the other hand, when the rear inner is set on the outer skin transported along the side panel assembly line by the handling robot, it is necessary to hold the rear inner from the inner surface side facing the inner side in the vehicle width direction of the rear inner by the handling robot. However, since the rear inner is carried into the line side by the conveying device with the outer surface side up as described above, the rear inner cannot be held from the inner surface side by the handling robot. Therefore, a handling robot that is different from the handling robot that sets the rear inner on the outer skin is provided. By delivering, it becomes necessary to hold the rear inner from the inner surface side by the former handling robot, which increases the equipment cost.
[0005]
In view of the above points, an object of the present invention is to provide a hanger for transporting a rear inner that can be loaded and unloaded from either side.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, a transport hanger according to the present invention includes a U-shaped or L-shaped hanger body whose side shape is opened rearward, and a lower edge of a rear inner of a side panel for an automobile in the hanger body. A first work receiver that is configured by a flat plate that seats the rear part, and a second work receiver that receives the lower edge of the rear wheel house outer portion of the rear inner so as not to be laterally displaced at a position ahead of the first work receiver; It has a pair of metal fittings attached so that the gap in the left and right direction is clear. A third work receiver is provided to receive the rear inner edge from the left and right. The rear inner can be inserted and removed from both sides of the hanger body in the open space on the rear side. ing.
[0007]
According to the present invention, a forward tilting moment is applied to the rear inner with the rear edge of the lower edge seated on the first work receiver as a fulcrum, and the front edge of the rear inner is held in a state of being pushed into the third work receiver. . Thus, the rear inner is positioned in the vertical direction and the front-rear direction by the first work receiver and the third work receiver, the rear inner is positioned in the left-right direction by the second work receiver and the third work receiver, and the rear inner is mounted on the hanger. It is supported stably in a standing posture. In this case, if the first work receiver is inclined forward and downward, the rear edge of the lower edge of the rear inner can be prevented from shifting backward with respect to the first work receiver, and the stability of the support of the rear inner is further improved.
[0008]
When putting the rear inner into the hanger, after bringing the rear inner from the side of the hanger into the open space on the rear side of the hanger body, move the rear inner so that each part of the rear inner matches each work receiver, When the rear inner is taken out of the hanger, the rear inner is moved to the open space on the rear side of the hanger body by the reverse operation to that of the hanger, and then the rear inner is carried out to the side of the hanger. Such rear inner loading and unloading operations can be performed from either the left or right side of the hanger. Therefore, if the rear inner assembled in the rear inner assembly line is held from the outer surface side by the handling robot and is inserted into the hanger from one side, the rear inner conveyed to the line side of the side panel assembly line is transferred to the other side of the hanger. The rear inner can be set on the outer skin as it is held from the inner surface by the handling robot. Thus, a handling robot for delivery of the rear inner becomes unnecessary.
[0009]
Moreover, since the hanger of the present invention can stably support the rear inner with only the first to third workpiece receivers, a clamp member is unnecessary and the cost of the hanger can be reduced. Also, if the rear inner model changes, the position of the rear edge of the lower edge of the rear inner relative to the portion of the rear inner inserted into the second and third workpiece receivers will be displaced back and forth, and left and right. Therefore, even if the rear edge rear portion of the rear inner is displaced, it can be seated on any part of the first work receiver. Accordingly, the hanger can be shared by a plurality of types of rear inners, and the handling robot for delivering the rear inners is not necessary, so that the equipment cost can be greatly reduced.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Referring to FIG. 1,
[0011]
As clearly shown in FIGS. 2 and 3, the side
[0012]
The side
[0013]
Each
[0014]
Each
[0015]
Each
[0016]
Each
[0017]
Each
[0018]
The distribution of each component of the side panel W with respect to the side
[0019]
Further, the front pillar inner W3 and the center pillar inner W4 of each of the left and right side panels W are stacked on a cart (not shown) in the
[0020]
In assembling the side panel W, first, at the first work station ST1, the first
[0021]
Next, the first
[0022]
Next, the second
[0023]
In addition, the second
[0024]
Next, the third
[0025]
As shown in FIG. 10, the rear
[0026]
Each
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
Each second workpiece receiver 145 1 145 2 Is formed in a U-shape that opens upward and receives the lower edge of the rear wheel house outer W5b so as not to be laterally displaced, and is connected to the second end of the
[0030]
The
[0031]
When the lower edge rear portion of the rear inner W5 is seated on the
[0032]
When the rear inner W5 is inserted into the
[0033]
Here, in the rear
[0034]
On the other hand, the
[0035]
The rear
[0036]
Further, the transport rails 140 of the
[0037]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, according to the present invention, the rear inner can be inserted into and removed from the hanger from either side. Therefore, the rear inner held and introduced into the hanger from the outer side can be On the line side of the panel assembly line, it can be held from the inner surface side by the handling robot, taken out from the hanger, and directly assembled to the outer skin of the side panel, eliminating the need for a handling robot for delivery of the rear inner. There is no need to provide a clamp on the hanger, and the hanger can be shared by multiple types of rear inners, greatly reducing equipment costs.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall plan view of equipment used for assembling an automobile side panel.
[Figure 2] Plan view of side panel assembly line
3 is a side view of the side panel assembly line as seen from line III-III in FIG.
FIG. 4 is an enlarged side view of a female conveying cart disposed on a side panel assembly line.
FIG. 5 is a front view of the female conveying cart as viewed from the left in FIG.
FIG. 6 is an enlarged side view of a male conveying cart arranged on a side panel assembly line.
FIG. 7 is a front view of the male conveying cart viewed from the left in FIG.
FIG. 8 is a plan view of the male conveying cart with the jig removed.
9 is a cross-sectional view taken along line IX-IX in FIG.
FIG. 10 is a plan view of the rear inner assembly line.
FIG. 11 is a side view of a transport hanger for a rear inner according to the present invention.
12 is a front view of the hanger as seen from the right side of FIG.
13 is an enlarged view of the third workpiece receiver as seen from the direction of arrow XIII in FIG.
14A is a side view of a hanger in a state where a rear inner of the first model is inserted, and FIG. 14B is a front view of the hanger viewed from the right side of FIG. 14A.
15A is a side view of the hanger in a state where the rear inner of the second model is inserted, and FIG. 15B is a side view of the hanger viewed from the right side of FIG. 15A.
16A is a side view of a hanger with a rear inner of a third model inserted therein, and FIG. 16B is a side view of the hanger viewed from the right side of FIG. 16A.
FIG. 17 is an exploded perspective view of a side panel.
FIG. 18 is an exploded perspective view of the rear inner.
[Explanation of symbols]
W5 Rear inner W5b Rear wheel house outer
141
143a
143c
145 1 145 2
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